JP2015005554A - 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法 - Google Patents

電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015005554A
JP2015005554A JP2013128478A JP2013128478A JP2015005554A JP 2015005554 A JP2015005554 A JP 2015005554A JP 2013128478 A JP2013128478 A JP 2013128478A JP 2013128478 A JP2013128478 A JP 2013128478A JP 2015005554 A JP2015005554 A JP 2015005554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plane
film
electromechanical conversion
electrode
droplet discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013128478A
Other languages
English (en)
Inventor
伝 青山
Den Aoyama
伝 青山
智 水上
Satoshi Mizukami
智 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013128478A priority Critical patent/JP2015005554A/ja
Publication of JP2015005554A publication Critical patent/JP2015005554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】製造後の初期における電圧印加時の変形量を高めることができるとともに、その電圧印加時の変形量の経時的な低下を抑制できる電気機械変換素子を提供する。【解決手段】基板又は下地膜上に形成された第1の電極405と、第1の電極405上に形成されたペロブスカイト結晶構造を有する圧電体からなる電気機械変換膜406と、電気機械変換膜406上に形成された第2の電極407と、を備える電気機械変換素子であって、電気機械変換膜406は、厚さ方向と直交するように{111}面及び{100}面が混在して配向し、{111}面の配向率が72%以上91%以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、圧電体からなる電気機械変換膜を備えた電気機械変換素子、その電気機械変換素子を備えた液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置、並びに、電気機械変換素子の製造方法に関するものである。
従来、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置として、画像形成用の液体であるインクの液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置が知られている。液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出するノズルと、このノズルに連通する液室(個別液室、加圧液室、圧力室、吐出室等ともいう。)と、液室内の液体に圧力を発生させる圧力発生手段と、を備える。この圧力発生手段としては、例えば液室の壁面の一部を構成する振動板に、圧電体からなる電気機械変換膜を有するピエゾ方式の電気機械変換素子を設けたものが知られている。また、ピエゾ方式の電気機械変換素子としては、縦振動モード(プッシュモード)を利用したものと、横振動モードを利用したものとがある。縦振動モードは、電気機械変換膜の厚さ方向(電界の方向)の伸張・圧縮を主に利用した振動モードである。横振動モードは、電気機械変換膜の厚さ方向(電界の方向)と直交する方向の伸張・圧縮を主に利用した振動モードである。横振動モードは、電気機械変換膜の全体がたわむように振動する振動モードであるため、たわみ振動モードやベントモードとも呼ばれる。これらの振動モードで電気機械変換素子が変形することにより、電気機械変換素子が設けられた振動板の液室側の表面が変位し、液室内の液体に圧力を発生させることができる。
上記電気機械変換膜の圧電体の材料としては、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)が広く用いられている。このPZTは、主要な結晶面として、{100}面、{110}面及び{111}面を有する。電気機械変換膜にPZTを用いる場合、上記3つの主要結晶面のうち{100}面や{111}面が主に用いられ、これらの結晶面が電気機械変換膜の厚さ方向と直交するように配向させてPZT膜が形成される。例えば、特許文献1、2には、膜の厚さ方向と直交するように{100}面を配向させたPZT膜(以下「{100}配向PZT膜」という。)が開示されている。また、特許文献3、4には、膜の厚さ方向と直交するように{111}面を配向させたPZT膜(以下「{111}配向PZT膜」という。)が開示されている。また、特許文献5、6、7には、厚さ方向と直交するように{100}面及び{111}面を混在させて配向させたPZT膜(以下「混在配向PZT膜」という。)が開示されている。
上記{100}配向PZT膜や上記{100}面が配向している部分が多い混在配向PZT膜を有する電気機械変換素子では、製造後の初期における電圧印加時の変形は十分に大きいが、その変形の経時的な劣化が大きい。すなわち、電気機械変換素子に駆動電圧を印加する駆動を繰り返し行うと、電気機械変換素子に所定の駆動電圧を印加したときの変形が経時的に大きく低下していく。このように電気機械変換素子の変形が低下すると、振動板の液室側の表面を十分に変位させることができず、液室内の液体の圧力を十分に高めることができない。
一方、上記{111}配向PZT膜や上記{111}面が配向している部分が多い混在配向PZT膜を有する電気機械変換素子では、上記電圧印加時の変形の経時的な低下は抑制できるが、その製造後の初期における電圧印加時の変形は小さい。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、製造後の初期における電圧印加時の変形量を高めることができるとともに、その電圧印加時の変形量の経時的な低下を抑制できる電気機械変換素子を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、基板又は下地膜上に形成された第1の電極と、前記第1の電極上に形成されたペロブスカイト結晶構造を有する圧電体からなる電気機械変換膜と、前記電気機械変換膜上に形成された第2の電極と、を備える電気機械変換素子であって、前記電気機械変換膜は、厚さ方向と直交するように{111}面及び{100}面が混在して配向し、{111}面の配向率が72%以上91%以下であることを特徴とするものである。
なお、本明細書において、{hkl}面は、圧電体の結晶における自発分極の方向は考慮しない対称性から(hkl)面及びその(hkl)面に等価な複数の結晶面を代表するものとして表している。また、{hkl}面は、(hkl)面及びその(hkl)面に等価な複数の結晶面のいずれか一つの結晶面であってもよいし、(hkl)面及びその(hkl)面に等価な複数の結晶面から選択された複数の結晶面であってもよい。
例えば、ペロブスカイト結晶構造を有する圧電体において、{111}面は、(111)面とその(111)面に等価な他の7つの結晶面とを含む複数の結晶面のいずれか一つ又は複数を表している。また、{100}面は、(100)面とその(100)面に等価な他の5つの結晶面とを含む複数の結晶面のいずれか一つ又は複数を表している。
また、本明細書において、膜の厚さ方向と直交するように{hkl}面が配向することを適宜「{hkl}配向」といい、膜の厚さ方向と直交するように(hkl)面が配向することを適宜「(hkl)配向」という。例えば、膜の厚さ方向と直交するように{100}面、{111}面及び{200}面が配向することをそれぞれ、{100}配向、{111}配向及び{200}配向という。
また、本明細書において、電気機械変換膜における厚さ方向と直交するように配向したある特定の結晶面の「配向率」は、次のような測定によって定義された値である。すなわち、電気機械変換膜についてX線回折(XRD:X‐Ray Diffraction)のθ−2θスキャン測定を行う。そして、得られた2θスペクトル曲線上で観測される上記特定の結晶面に対応するピークの面積と、2θスペクトル曲線上で観測されるすべてのピーク又は主要なピークそれぞれの面積とを求める。この特定の結晶面に対応するピークの面積を上記すべてのピーク又は主要なピークそれぞれの面積の和で割った値を百分率で表したものが、上記特定の結晶面の「配向率」である。
本発明によれば、製造後の初期の変形量を高めることができるとともに、その変形量の経時的な低下を抑制できる。
PZT膜のX線回折のθ−2θスキャン測定結果を示すグラフ。 Pt膜及びPZT膜のXRDのθ−2θスキャン測定結果を示すグラフ。 Pt膜の{200}面の配向率とPZT膜の{100}面の配向率との関係性を示すグラフ。 本実施形態に係る液滴吐出ヘッドの概略構成の一例を示す断面図。 液滴吐出ヘッドを複数個配置した構成例を示す断面図。 本実施形態に係るインクジェット記録装置の一例を示す斜視図。 同インクジェット記録装置の機構部を側面から見た説明図。
以下、本発明を画像形成装置(液滴吐出装置)としてのインクジェット記録装置に使用される液滴吐出ヘッドの一構成要素である電気機械変換素子に適用した実施形態を説明する。
インクジェット記録装置は、騒音が極めて小さくかつ高速印字が可能であり、更には画像形成用の液体であるインクの自由度があり、安価な普通紙を使用できるなど多くの利点がある。そのために、インクジェット記録装置は、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置として広く展開されている。
インクジェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドは、画像形成用の液滴(インク滴)を吐出するノズルと、ノズルに連通する加圧液室と、加圧液室内のインクを吐出するための圧力を発生する圧力発生手段とを備えている。本実施形態における圧力発生手段は、加圧液室の壁面の一部を構成する振動板と、その振動板を変形させる圧電体からなる薄膜の電気機械変換膜を有する電気機械変換素子と、を備えたピエゾ方式の圧力発生手段である。この電気機械変換素子は、所定の電圧が印加されることにより自らが変形し、加圧液室に対して振動板の表面を変位させることで加圧液室内の液体に圧力を発生させる。この圧力により、加圧液室に連通したノズルから液滴(インク滴)を吐出させることができる。
上記電気機械変換膜を構成する圧電体は、電圧の印加によって変形する圧電特性を有する材料である。この圧電体として、本実施形態では、ペロブスカイト結晶構造を有する三元系金属酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti1?x)O)を用いている。このPZTからなる電気機械変換膜(以下「PZT膜」という。)を有する電気機械変換素子に駆動電圧を印加したときの振動モードとしては、前述のように複数種類の振動モードがある。例えば、圧電定数d33による膜厚方向の変形を伴う縦振動モード(プッシュモード)や、圧電定数d31によるたわみ変形を伴う横振動モード(ベンドモード)がある。更には、膜の剪断変形を利用したシェアモード等もある。また、上記PZT膜を有する電気機械変換素子は、後述のように、半導体プロセスやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術を利用し、Si基板に加圧液室及び電気機械変換素子を直接作り込むことができる。これにより、電気機械変換素子を、加圧液室内に圧力を発生させる薄膜の圧電アクチュエータとして形成することができる。
液滴吐出ヘッドを用いた画像形成装置(インクジェット記録装置)における電気機械変換素子における重要な特性として、印加される駆動電圧に対する表面変位量と、連続駆動における表面変位の経時的な劣化への耐性とが挙げられる。
ここで、駆動電圧に対する表面変位量は、加圧液室からノズルを介して吐出される液滴の体積や液滴の速度に大きく影響するため、吐出対象への液滴の着弾精度の向上つまり描画される画像の精彩の向上を図る上で重要である。また、駆動電圧に対する表面変位量、画像形成装置(液滴吐出装置)の低消費電力化を図る上でも重要である。
また、電気機械変換素子の連続駆動における表面変位の劣化への耐性は、画像の精彩の向上だけでなく、信頼性を高める上で重要である。
本実施形態では、上記課題を解決すべく、以下に示すように駆動電圧に対する表面変位量を高めるとともにその表面変位の経時的な劣化に対して良好な耐性を有するように電気機械変換素子を形成している。
本実施形態の電気機械変換素子に用いているPZT膜は、圧電性を持つ酸化物であり、その結晶は基本的には多結晶であるが、厚さ方向と直交するように主として{100}面、{110}面及び{111}面が配向している。これらの面が配向している結晶部分のうち、電気機械変換素子の加圧液室側の表面変位に寄与しているのは、厚さ方向と直交するように{100}面及び{111}面がそれぞれ配向している部分である。そこで、{110}面が配向している部分を取り除きつつ、{100}面の配向と{111}面の配向とを制御することにより、上記特性の向上に繋がると考えられる。
PZT膜の成膜方法としては様々な方法で開示されているが、それらの方法は、厚さ方向と直交するように主として{100}面及び{111}面のどちらか一方の面のみを配向させる方法である。厚さ方向と直交するように主として{100}面を配向させたPZT膜を形成した場合、駆動電圧に対する表面変位量は大きいが、その表面変位の劣化が大きく、また脆性が高い。一方、厚さ方向と直交するように主として{111}面を配向させたPZT膜を形成した場合、表面変位の劣化及び脆性それぞれに対する耐性は高いが、駆動電圧に対する表面変位量が小さい。
また、厚さ方向と直交するように{100}面及び{111}面が混在して配向した混在配向PZT膜における配向制御を行う方法として、例えば特許文献8に開示されているシリコンプロセスを応用した方法が知られている。この方法は、PZT膜と下部電極とのの間にTi/Irの層を積層し、Tiの膜厚によってPZT膜の{111}面の配向率を制御する方法である。しかし、この方法では、Tiの膜厚を5[nm]〜20[nm]の範囲で制御する必要があり、その膜厚の範囲は従来の成膜プロセスにおいて制御が非常に難しい。更に、このPZT膜の成膜メカニズムは核生成プロセスを用いており、PZT膜のウェハ面内における均一性はPZTの焼成プロセスの均一性が大きく寄与する。このようにシリコンプロセスを応用してPZT薄膜を作製するためには、ウェハ面内に対するTiの膜厚の均一性及びPZTの焼成プロセスの均一性の両方を厳しく制御しなければ、圧電アクチュエータを安定して提供することが困難である。つまり、同一な特性を持つ圧電アクチュエータをウェハ面内で安定して作成するために、PZTの結晶面の配向をウェハ面内で容易に制御可能なプロセスが必要とされている。
そこで、本実施形態では、{111}面の配向率が72%以上91%以下であるPZT膜を有する圧電アクチュエータの作製プロセスを、以下に示すように行っている。
前述のとおり、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)は圧電性を持つ酸化物であり、厚さ方向と直交する結晶面として{100}面、{110}面及び{111}面が支配的な配向となっている。これらの結晶面のうち、PZT膜が設けられる振動板の表面変位に寄与しない{110}面の配向成分を取り除きつつ、{100}面及び{111}面の配向を制御することが、特性の向上に繋がると考えられる。
シリコンプロセスにおける配向制御は様々な分野で行われており、その方法は基本的には、ある材料について1つの配向面に制御して成長させるといった方法である。その原理は非常に簡単で、ある材料Aの上にもう1つの材料Bを成膜する場合、材料Bは材料Aの格子定数に近い配向面が優先配向になるエピタキシャル成長の原理を利用している。本実施形態では、このシリコンプロセスのエピタキシャル成長方法を応用し、成長させたいPZTの下地膜となる材料を多結晶化させ、その下地に2種の配向面を持たせている。これにより、下地膜上に成膜されるPZTも2種の結晶面{100}と{111}が混ざった多結晶状態に制御することができる。
本実施形態では、PZTを利用した圧電アクチュエータに関するものであるため、その圧電アクチュエータの第1の電極としての下地膜は基本的には電極材料となる。その電極材料としてはAl、Cu、Ni、Auなど様々な金属が挙げられるが、良好な耐熱性及び安定性が得られ、狙いの電気抵抗率を得るために、Ptが電極材料として最も望ましい。
表1は、Pt膜の結晶面と、PZT膜の結晶面と、その面に相当するX線回折(XRD)の回折角と、その回折角に相当する格子間隔とをまとめたものである。表1より、PZTの{111}面の格子間隔はPtの{111}面の格子間隔と非常に近い値を示しており、また、PZTの{200}面の格子間隔はPtの{200}面と非常に近い格子間隔を持つことが窺える。
Figure 2015005554
図1は、PZT膜のX線回折(XRD:X‐Ray Diffraction)のθ−2θスキャン測定結果を示すグラフである。図1の測定対象は次にように成膜した。まず表面と平行になるようにすなわち膜厚方向と直交するように{111}面を完全配向させたPt膜(Pt電極)を成膜した。そして、そのPt膜上にSRO(ルテニウム酸ストロンチウム)膜を成膜し、更に、そのSRO膜上に測定対象のPZTを成膜した。
また、図2は、Pt膜及びPZT膜のXRDのθ−2θスキャン測定結果を示すグラフである。図2の測定対象であるPt膜は、表面と平行になるようにすなわち膜厚方向と直交するように{111}面と{200}面とを混在させて配向させたPt膜である。また、そのPt電極上にSRO膜を成膜した後、そのSRO膜上に測定対象のPZT膜を成膜した。
図1及び図2中の「Pt(111)」のピークはX線(CuKα)に対するPt膜の{111}面の回折ピークであり、「PZT(111)」のピークはX線(CuKα)に対するPZT膜の{111}面の回折ピークである。また、図2中の「Pt(200)」のピークはX線(CuKα)に対するPt膜の{200}面の回折ピークであり、「PZT(200)」のピークはX線(CuKα)に対するPZT膜の{200}面の回折ピークである。
図1のように膜厚方向と直交するように{111}面が完全配向したPt膜の場合は、PZT膜も厚さ方向と直交するように{111}面のみに配向している。一方、図2のように膜厚方向と直交するように{111}面と{200}面とが混在して配向しているPt膜の場合、PZT膜は、膜厚方向に<111>方向の他に<200>方向も成長している。すなわち、PZT膜は、厚さ方向と直交するように{111}面と{200}面とが混在して配向している。結晶方位の<200>方向は基本的には<100>方向と同じ方向であるため、これらの方向はほぼ同様のものとして扱うことができる。以上のグラフから分かるように、第1の電極としてのPt膜を{111}配向と{200}配向とが混在して配向するように成膜することにより、その上に成膜されるPZT膜も{111}配向と{100}配向とが混在して成長すると考えられる。
図3は、Pt膜の{200}面の配向率とPZT膜の{100}面の配向率との関係性を示すグラフである。図3において、Pt膜の{200}面の配向率が増加することにより、PZT膜の{100}面の配向率も増加することが分かる。以上の結果から、Pt膜の{111}配向と{200}配向との配向率を所定範囲に制御することにより、PZT膜の{111}配向と{100}配向との配向率を狙いの範囲に制御することができる。例えば、Pt膜の{200}面の配向率を1%以上4%以下の範囲に制御することにより、PZT膜の{111}面の配向率を狙いの72%以上91%以下の範囲に制御することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る電気機械変換素子としての圧電アクチュエータを備えた液滴吐出ヘッドの構造の一例を説明する。
図4は本実施形態に係る液滴吐出ヘッドの概略構成の一例を示す断面図である。本実施形態の液滴吐出ヘッドは、基板401と、振動板402と、ノズル板403と、加圧液室(圧力室)404と、第1の電極としての下部電極405と、電気機械変換膜としてのPZT膜406と、第2の電極としての上部電極407とを備える。加圧液室404は、基板401に形成された隔壁部401aと、振動板402と、ノズル板403とで囲まれるように形成され、ノズル板403のノズル403aに連通している。
基板401の材料としては、シリコン単結晶基板を用いることが好ましく、通常100[μm]以上600[μm]以下の範囲の厚みを持つことが好ましい。基板401の表面の面方位としては、(100)面、(110)面、(111)面と3種あるが、半導体産業では一般的に(100)面、(111)面が広く使用されており、本実施形態においては、表面の面方位が主に(100)面である単結晶基板を主に使用した。また、図4に示すような加圧液室404を作製していく場合、エッチングを利用してシリコン単結晶基板を加工していくが、この場合のエッチング方法としては、異方性エッチングを用いることが一般的である。異方性エッチングとは、結晶構造の複数種類の面方位に対してエッチング速度が互いに異なる性質を利用したものである。例えばKOH等のアルカリ溶液に浸漬させた異方性エッチングでは、{100}面に比べて{111}面は約1/400程度のエッチング速度となる。従って、{100}面では約54°の傾斜を持つ構造体が作製できるのに対して、{110}面では深い溝をほることができるため、より剛性を保ちつつ、配列密度を高くすることができることが分かっている。本実施形態では、表面の面方位が{110}面である単結晶基板を使用することも可能である。但し、この場合、マスク材であるSiOもエッチングされてしまうということが挙げられるため、この点も留意して利用している。
振動板402は、PZT膜406によって発生した力を受けて変形して表面が変位することにより、加圧液室404の液体に圧力を発生させてノズル403aから液滴を吐出させるため、所定の強度を有したものであることが好ましい。振動板402の材料としては、Si、SiO、SiをCVD(Chemical Vapor Deposition)法により作製したものが挙げられる。更に、振動板402の材料としては、下部電極405及びPZT膜406の線膨張係数に近い材料を選択することが好ましい。特に、PZT膜406は一般的に材料としてPZTが使用される。そのため、振動板402は、線膨張係数8×10−6[1/K]に近い線膨張係数すなわち5×10−6[1/K]以上10×10−6[1/K]以下の線膨張係数を有した材料が好ましい。さらには、振動板402は、7×10−6[1/K]以上9×10−6[1/K]以下の線膨張係数を有した材料がより好ましい。
また、振動板402は引張応力あるいは圧縮応力を持つ複数の膜を減圧(LP:Low Pressure)CVDにより積層させることで構築されていることが望ましい。その理由は、次のとおりである。単層膜の振動板402の場合、材料として例えばSOIウェハが挙げられる。この場合、ウェハのコストが非常にかかり、また曲げ剛性を揃えようとしたときに任意の膜応力に設定できない。一方、積層の振動板402の場合、その積層構成を最適化することにより、振動板402の剛性と膜応力とを所望の値に設定する自由度を得ることができる。そのため、振動板402の全体の剛性と応力の制御とを、積層化と膜厚及び積層構成との組み合わせで実現できる。従って、圧電アクチュエータ(圧電素子)を構成する電極層及び強誘電体層の材料及び膜厚に適時対応できる。そして、圧電アクチュエータ(圧電素子)の焼成温度による振動板402の剛性及び応力の変動が少なく安定した振動板402が得られることから、液滴吐出特性を高精度にでき、かつ安定した液滴吐出ヘッドを実現できる。
第1の電極としての下部電極405は、金属材料の層と、密着層と、導電性酸化物層とを有する。金属材料としては従来から高い耐熱性と低い反応性を有する白金(Pt)が用いられているが、鉛に対しては十分なバリア性を持つとはいえない場合もあり、イリジウムや白金−ロジウムなどの白金族元素や、これら合金膜も挙げられる。白金(Pt)を使用する場合には、その下地(特にSiO)との密着性が悪いために、Ti、TiO、Ta、Ta、Ta等を先に積層することが好ましい。下部電極405の作製方法としては、スパッタ法や真空蒸着等の真空成膜が一般的である。下部電極405の膜厚としては、0.02[μm]以上0.1[μm]以下が好ましく、0.05[μm]以上0.1[μm]以下がさらに好ましい。また、PZT膜406の変形の経時的な疲労特性に対する懸念から、下部電極405とPZT膜406との間にルテニウム酸ストロンチウムなどの導電性酸化物を電極部として積層することが好ましい。
第2電極としての上部電極407も、上記下部電極405と同様に白金(Pt)などの金属材料を用い、白金の膜とPZT膜406との間にルテニウム酸ストロンチウムなどの導電性酸化物を積層させて構成される。
PZT膜406は、ペロブスカイト結晶構造を有する圧電体であり、ジルコン酸鉛(PbTiO)とチタン酸(PbTiO)の固溶体で、その比率により特性が異なる。一般的に優れた圧電特性を示す組成はPbZrOとPbTiOの比率が53:47の割合で、化学式で示すとPb(Zr0.53Ti0.47)O、一般PZT(53/47)と示される。PZT以外の複合酸化物としてはチタン酸バリウムなどが挙げられ、この場合はバリウムアルコキシド、チタンアルコキシド化合物を出発材料にし、共通溶媒に溶解させることでチタン酸バリウム前駆体溶液を作製することも可能である。これら材料は一般式ABOで記述され、A=Pb、Ba、Sr、B=Ti、Zr、Sn、Ni、Zn、Mg、Nbを主成分とする複合酸化物が該当する。その具体的な記述として(Pb1−x,Ba)(Zr,Ti)O、(Pb)(Zr,Ti,Nb1−x−y)O、これはAサイトのPbを一部Baで置換した場合およびBサイトのZr、Tiを一部Nbで置換した場合である。このような置換はPZTの変形特性(変位特性)の応用に向けた材料改質で行なわれる。作製方法としては、スパッタ法もしくは、ゾルゲル法を用いてスピンコータにて作製することができる。この場合は、パターニング化が必要となるので、フォトリソエッチング等により所望のパターンを得る。
PZT膜406をゾルゲル法により作製した場合、例えば出発材料に酢酸鉛、ジルコニウムアルコキシド、チタンアルコキシド化合物を出発材料にし、共通溶媒としてメトキシエタノールに溶解させ均一溶液を得ことで、PZT前駆体溶液が作製できる。金属アルコキシド化合物は大気中の水分により容易に加水分解してしまうので、前駆体溶液に安定化剤としてアセチルアセトン、酢酸、ジエタノールアミンなどを適量添加しても良い。下地基板の全面にPZT膜を得る場合、スピンコートなどの溶液塗布法により塗膜を形成し、溶媒乾燥、熱分解、結晶化の各々の熱処理を施すことで得られる。塗膜から結晶化膜への変態には体積収縮が伴うので、クラックフリーな膜を得るには一度の工程で100[nm]以下の膜厚が得られるように前駆体濃度の調整が必要になる。PZT膜の膜厚としては、0.5[μm]以上5[μm]以下が好ましく、さらに好ましくは1[μm]以上2[μm]以下がよい。PZT膜の膜厚が好適な範囲より小さいと、図4に示すような加圧液室404の加工が難しくなる。また、PZT膜の膜厚が上記好適な範囲より大きいと、下地の振動板が変形変位しにくくなり液滴の吐出が不安定になるほか、十分な変位を発生することができなくなる。また、PZT膜の膜厚が上記好適な範囲より大きいと、何層も積層させていくため、工程数が多くなりプロセス時間が長くなる。
次に、本発明の実施形態のより具体的な実施例について比較例とともに説明する。
〔実施例1〕
実施例1では、まず、基板としてのシリコンウエハに、SiO(膜厚:600[nm])、Si(膜厚:250[nm])、SiO(膜厚:600[nm])、Si(膜厚:200[nm])、SiO(膜厚:500[nm])の積層膜を形成した。この最表面のSiO層にプラズマで表面処理を行った後、これに電極下地層として、Tiを50[nm]成膜し、RTA(急速熱処理)により700[℃]で酸化チタンを作製した。TiO膜は、SiO膜とPt膜との間の密着層としての役割を持つ。引続き、下部電極405としては{200}面の配向率が2%となるPt膜(膜厚:160[nm])と、SRO膜(膜厚:60[nm])とを順次スパッタ法により成膜した。ここで、Pt膜の{200}面の配向率は、前述のように、Pt膜の{200}面に対応するXRDピーク面積を、Pt膜の{111}面に対応するXRDピーク面積と{200}面に対応するXRDピーク面積との和で割った値の百分率と定義される。また、XRDの測定に用いたXRD装置はPhilips社製の「X’Pert MRD」であり、X線源はCuKα、X線の波長は1.541[Å:オングストローム](0.1541[nm])であった。
次に、PZT膜406の材料としてPb:Zr:Ti=150:53:47の組成比で調合した溶液を準備した。具体的な前駆体塗布液の合成については、出発材料に酢酸鉛三水和物、イソプロポキシドチタン、イソプロポキシドジルコニウムを用いた。酢酸鉛の結晶水はメトキシエタノールに溶解後、脱水した。化学両論組成に対し鉛量を過剰にしてある。これは熱処理中のいわゆる鉛抜けによる結晶性低下を防ぐためである。イソプロポキシドチタン、イソプロポキシドジルコニウムをメトキシエタノールに溶解し、アルコール交換反応、エステル化反応を進め、先記の酢酸鉛を溶解したメトキシエタノール溶液と混合することでPZT前駆体溶液を合成した。このPZT濃度は0.3[mol/l]にした。この液をスピンコートでウェハに塗布し、ホットプレートにより120[℃]乾燥→400[℃]熱分解を行った。3層目の熱分解処理後に、結晶化熱処理(温度740[℃])をRTAにて行った。このときPZTの膜厚は240[nm]であった。この工程を計10回(30層)実施し、膜厚が約2.0[μm]のPZT膜406を得た。
次に、上部電極407としてSrRuO膜(膜厚:40[nm])及び白金膜(膜厚:125[nm])を順次スパッタ成膜した。スパッタ成膜時の基板温度については300[℃]にて成膜を実施した。SrRuO膜については、急速加熱アニーリング(RTA:Rapid Thermal Annealing)処理にて酸素雰囲気中で550[℃]/300[s]のポストアニール処理をした。その後、東京応化社製のフォトレジスト(TSMR8800)をスピンコート法で成膜し、通常のフォトリソグラフィーでレジストパターンを形成した後、ICPエッチング装置(サムコ社製)を用いてパターンを作製した。
次に、後の加圧液室(圧力室)404を形成するために、アルカリ溶液(KOH溶液、あるいはTMHA溶液)で異方性ウェットエッチングを行った。このエッチングにより、短手方向の幅が60[μm]となる加圧液室(圧力室)404を形成し、図4に示すような、薄膜のPZT膜406を有する圧電アクチュエータを備えた液滴吐出ヘッドを作製した。
〔実施例2〕
実施例2では、実施例1の圧電アクチュエータの構成に対し、PZT膜406の{100}面の配向率が10%以上30%以下になるように、実施例1の方法で液滴吐出ヘッドを作製した。
〔実施例3〕
実施例3では、実施例1の圧電アクチュエータの構成に対し、下部電極405に{200}面の配向率が3.9%となるPt膜を用い、実施例1の方法で液滴吐出ヘッドを作製した。
〔比較例1〕
比較例1では、実施例1の圧電アクチュエータの構成に対し、下部電極405に{200}面の配向率が0.8%となるPt膜を用い、実施例1の方法で液滴吐出ヘッドを作製した。
〔比較例2〕
比較例2では、実施例1の圧電アクチュエータの構成に対し、下部電極405に{200}面の配向率が0.1%となるPt膜を用い、実施例1の方法で液滴吐出ヘッドを作製した。
〔比較例3〕
比較例3では、実施例1の圧電アクチュエータの構成に対し、下部電極405に{200}面の配向率が4.5%となるPt膜を用い、実施例1の方法で液滴吐出ヘッドを作製した。
上記実施例1〜3及び比較例1〜3で成膜されたPZT膜406の評価方法としては、XRDによる結晶面の配向率の測定を行い、その配向率のウェハ面内における分布評価を行った。具体的には、PZT膜406に対して20°≦θ≦50°の範囲でXRDのθ−2θスキャン測定を行った。そして、PZT膜406の{100}面、{110}面、{111}面それぞれに対するピークの面積を、それらの和で割ったものの百分率をそれぞれ、各結晶面の配向率と定義した。測定に用いたXRD装置はPhilips社製の「X’Pert MRD」であり、X線源はCuKα、X線の波長は1.541[Å](0.1541[nm])、Slit1/4、Mask15を用いた。結晶面の配向率の面内分布測定に関しては、面内の9ポイントで評価を行い、バラツキは変動係数(3σ/average)で評価を行った。
圧電アクチュエータの変形(表面変位)及びその劣化特性は、次の方法で評価した。実施例1〜3及び比較例1〜3で作製された液滴吐出ヘッドを用いて、印加電界150[kV/cm]、立ち上がり時間1μs、立ち下がり時間1[μs]、パルス幅4[μs]及び繰り返し周波数100[kHz]のパルス波形の駆動電圧を印加した。そして、このパルス波形の駆動電圧を印加した連続駆動における圧電アクチュエータ(PZT素子)の表面変位の経時的な変動の評価を行った。圧電アクチュエータ(PZT素子)の表面変位はレーザードップラ振動計を用いて計測した。圧電アクチュエータ(PZT素子)の表面変位の経時的な変動の評価は、測定の最初の圧電アクチュエータの変位(初期変位)の絶対値を初期値として100%とした。そして、その後に上記パルス波形の駆動電圧を10回の繰り返し印加した後の圧電アクチュエータの表面変位の上記初期値からの低下率で評価した。この評価の合格基準である指標値として、圧電アクチュエータの表面変位の大きさについては、液滴を吐出するのに十分な変位量である0.180[μm]以上とした。また、圧電アクチュエータの表面変位の劣化については、液滴吐出ヘッドの液滴吐出能力を担保できる範囲である7%以内とした。また、上記圧電アクチュエータの表面変位の初期値については、ウェハ面内におけるバラツキ評価も行った。その評価はウェハ面内の17箇所で行い、バラツキは変動係数で算出した。この圧電アクチュエータの表面変位の初期値のウェハ面内のバラツキに対する合格基準の指標値としては、液滴吐出ヘッドを実際に画像形成装置に適用した場合に画像の乱れに影響しないと想定される変位範囲±7%以内とした。
表2は実施例1〜3及び比較例1〜3における上記評価結果をまとめた一覧表である。具体的には、Pt膜の{200}面の配向率及びそのウェハ面内のバラツキと、PZT膜の{111}面の配向率及びそのウェハ面内のバラツキとを示している。更に、圧電アクチュエータの表面変位の初期値及びそのウェハ面内のバラツキと、ウェハ面中心における圧電アクチュエータの表面変位の経時的な低下率とを示している。なお、表2中の「Pt(200)配向率」はPt膜の{200}面の配向率を示し、「PZT(111)配向率」はPZT膜の{111}面の配向率を示している。
Figure 2015005554
表2に示すように、Pt膜の{200}面の配向率が1%以上3%以下の範囲で作製された実施例1〜3では、圧電アクチュエータの表面変位の大きさが0.180[μm]であり、そのウェハ面内バラツキが7%以内であった。更に、その表面変位の経時的な低下率(劣化率)は7%以内であった。
一方、Pt膜の{200}面の配向率が1%未満である比較例1・2では、圧電アクチュエータの表面変位の経時的な低下(劣化)とウェハ面内のバラツキは抑えられているが、表面変位の初期値が0.18[μm]以下である。すなわち、圧電アクチュエータの表面変位の変位特性が満足できていない。これは、PZT膜406の{111}面の配向率すなわち{111}面の配向率は90%より大きくなっていることから、表面変位に寄与するPZT膜406の{100}面の配向は逆に少なくなるため、変位が小さくなっていると考えられる。
また、Pt膜の{200}面の配向率が4%より大きい比較例3では、圧電アクチュエータの表面変位の初期値は0.288[μm]と大きいものが得られているが、その表面変位の経時的な劣化が10.9%と大きい。さらに、圧電アクチュエータの表面変位の初期値のウェハ面内のバラツキも大きくなっている。これは、圧電アクチュエータの表面変位の経時的な劣化に耐性があるPZT膜の{111}面の配向率が70%以下と小さくなっており、そのバラツキも大きくなっている。そのため、比較例3では、圧電アクチュエータの表面変位のウェハ面内のバラツキが大きく、かつ、その表面変位の経時的な劣化も大きくなったと考えられる。
図5は、上記図4で示したPZT膜406を有する圧電アクチュエータを備えた液滴吐出ヘッドを複数個配置した構成例を示す断面図である。図5の構成例によれば、電気機械変換素子としての圧電アクチュエータを簡便な製造工程でバルクセラミックスと同等の性能を持つように形成できる。更に、その後の加圧液室の形成のための裏面からのエッチング除去と、ノズル孔を有するノズル板の接合とを行うことで、複数の液滴吐出ヘッドが一括形成することができる。なお、図5中には液体供給手段、流路、流体抵抗についての図示を省略した。
次に、本発明の実施形態に係る液滴吐出ヘッドを搭載した画像形成装置(液滴吐出装置)としてのインクジェット記録装置について説明する。
図6は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の一例を示す斜視図であり、図7は、同インクジェット記録装置の機構部を側面から見た説明図である。本実施形態のインクジェット記録装置は、記録装置本体81の内部に印字機構部82等を収納している。印字機構部82は、主走査方向に移動可能なキャリッジと、キャリッジに搭載した液滴吐出ヘッド94へ画像形成用の液体であるインクを供給する液体カートリッジとしてのインクカートリッジ95等で構成されている。また、装置本体81の下方部には、前方側から多数枚の記録媒体としての用紙83を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)84を抜き差し自在に装着することができる。また、用紙83を手差しで給紙するための手差しトレイ85を開倒することができる。そして、給紙カセット84或いは手差しトレイ85から給送される用紙83を取り込み、印字機構部82によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ86に排紙する。
印字機構部82は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド91と従ガイドロッド92とでキャリッジ93を主走査方向に摺動自在に保持している。このキャリッジ93には、複数のインク吐出口としてのノズルを主走査方向と交差する方向に配列し液滴吐出方向を下方に向けるように、複数の液滴吐出ヘッド94が装着されている。複数の液滴吐出ヘッド94は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びブラック(Bk)の各色の液滴を吐出するヘッド(インクジェットヘッド)である。また、キャリッジ93には、液滴吐出ヘッド94に各色の液体(インク)を供給するための各インクカートリッジ95が交換可能に装着されている。
インクカートリッジ95は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有している。この多孔質体の毛管力により液滴吐出ヘッド94へ供給される液体(インク)をわずかな負圧に維持している。また、本実施形態では各色に対応させて4個の液滴吐出ヘッド94を用いているが、各色の液滴を吐出する複数のノズルを有する1個の液滴吐出ヘッドを用いてもよい。
ここで、キャリッジ93は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド91に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド92に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ93を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ97で回転駆動される駆動プーリ98と従動プーリ99との間にタイミングベルト100が張装されている。このタイミングベルト100はキャリッジ93に固定されており、主走査モータ97の正逆回転によりキャリッジ93が往復駆動される。
一方、給紙カセット84にセットした用紙83をヘッド94の下方側に搬送するために、給紙ローラ101及びフリクションパッド102と、ガイド部材103と、搬送ローラ104と、先端コロ106とを備えている。給紙ローラ101及びフリクションパッド102は、給紙カセット84から用紙83を分離給装し、ガイド部材103は用紙83を案内する。また、搬送ローラ104は、給紙された用紙83を反転させて搬送する。先端コロ106は、搬送ローラ104の周面に押し付けられる搬送コロ105及び搬送ローラ104からの用紙83の送り出し角度を規定する。搬送ローラ104は副走査モータ107によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ93の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ104から送り出された用紙83を液滴吐出ヘッド94の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材109が設けられている。この印写受け部材109の用紙搬送方向下流側には、用紙83を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ111、拍車112が設けられている。さらに、用紙83を排紙トレイ86に送り出す排紙ローラ113及び拍車114と、排紙経路を形成するガイド部材115,116とが配設されている。
記録時には、キャリッジ93を移動させながら画像信号に応じて液滴吐出ヘッド94を駆動することにより、停止している用紙83にインクを吐出して1行分を記録し、用紙83を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙83の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙83を排紙する。
また、キャリッジ93の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、液滴吐出ヘッド94の吐出不良を回復するための回復装置117を配置している。回復装置117はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ93は印字待機中にはこの回復装置117側に移動されてキャッピング手段で液滴吐出ヘッド94がキャッピングされ、吐出口であるノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド94の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出す。これにより、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
このように、このインクジェット記録装置においては本発明の前述の実施形態及び実施例1〜3で作製した液滴吐出ヘッドを搭載している。従って、振動板の駆動不良によるインク滴の吐出不良がなく、圧電アクチュエータの表面変位の変動も抑制されているため、安定したインク滴吐出特性が得られて、画像品質が向上する。
なお、上記実施形態では、液滴吐出ヘッドから吐出した液滴を用紙に着弾させて画像を形成する画像形成装置に適用した場合について説明したが、本発明は、画像形成装置以外の液滴吐出装置にも適用することができる。例えば、本発明は、画像形成用の液滴を着弾させて付与する媒体が、用紙以外の媒体(記録媒体、転写材、記録紙)、例えば糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体である場合も同様に適用することができる。また、本発明は、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与すること場合だけでなく、文字等の意味を持たないパターンを媒体に付与する(単に液滴を吐出する)装置にも適用することができる。また、本発明は、パターニング用の液体レジストを吐出して被着弾媒体上に着弾させる装置にも適用することができる。また、本発明は、遺伝子分析試料を吐出して被着弾媒体上に着弾させる液滴吐出装置や、三次元造型用の液滴吐出装置などにも適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
基板401又は下地膜上に形成された下部電極405等の第1の電極と、第1の電極上に形成されたペロブスカイト結晶構造を有する圧電体からなるPZT膜406等の電気機械変換膜と、電気機械変換膜上に形成された上部電極407等の第2の電極と、を備えるアクチュエータ素子等の電気機械変換素子であって、電気機械変換膜は、厚さ方向と直交するように{111}面及び{100}面が混在して配向し、{111}面の配向率が72%以上91%以下である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電気機械変換膜の{111}面の配向率が91%以下であることにより、電気機械変換膜の製造後における電圧印加時の初期変形量を、次のように高めることができる。すなわち、当該電気機械変換膜を振動板に設けて所定のパルス波形の電圧を印加したときの振動板表面の変位量が0.180[μm]以上になる程度まで、電気機械変換膜の製造後の初期変形量を高めることができる。ここで、上記所定のパルス波形は、印加電界が150[kV/cm]、立ち下がり時間及び立ち下がり時間が1[μs]、パルス幅が4[μs]であるパルス波形である。
更に、電気機械変換膜の{111}面の配向率が72%以上であることにより、電気機械変換膜の電圧印加時の変形量の経時的な劣化を、次のように抑制できる。すなわち、当該電気機械変換膜に上記所定のパルス波形の電圧を10回繰り返して印加したときの振動板表面の変位量の低下が初期変位量の7%以内になる程度まで、電気機械変換膜の電圧印加時の変形量の低下を抑制することができる。
以上のように、製造後の初期の変形量を高めることができるとともに、その変形量の経時的な低下を抑制できる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、前記第1の電極はPtを含む。
これによれば、上記実施形態について説明したように、高い耐熱性と低い反応性とを有する第1の電極を形成できる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、前記Ptは、厚さ方向と直交する結晶面として{111}面及び{200}面が混在して配向し、{200}面の配向率が1%以上4%以下である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、上記圧電体からなる電気機械変換膜が形成される下地として、{200}面の配向率が1%以上4%以下であるPtを用いている。このように{200}面の配向率が所定の範囲にあるPtを用いることにより、上記{111}面の配向率が72%以上91%以下である電気機械変換膜を、エピタキシャル成長のメカニズムを応用して確実に形成することができる。このように第1の電極であるPtの配向率のみを制御すればよいため、電気機械変換膜の形成プロセスの均一性はあまり厳しく制御する必要は無くなる。そのため、上記{111}面の配向率が所定範囲にある電気機械変換膜を広い面積にわたって安定して形成できる。
(態様D)
上記態様A乃至Cのいずれかにおいて、第1の電極と電気機械変換膜との間にルテニウム酸ストロンチウムを含む層を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電気機械変換膜の劣化を防止できる。
(態様E)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、シリコンウェハなどの基板上に、単層又は複数層の絶縁体層からなるSiO膜などの下地膜が形成され、下地膜と第1の電極との間のバッファ層として、スパッタリングにより成膜されたTiを熱酸化することで得られるTiO膜を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、基板上に形成した下地膜と第1の電極との間にTiO膜からなるバッファ層有することにより、下地膜と第1の電極との密着性を高めることができる。
(態様F)
ノズル403aとノズルに連通する加圧液室404と加圧液室内の液体に圧力を発生させる圧力発生手段とを備えた液滴吐出ヘッドであって、前記圧力発生手段として、上記態様A乃至Eのいずれかの電気機械変換素子を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、製造後の初期において高い液滴吐出機能を確保できるとともに、その液滴吐出機能の経時的な低下を抑制できる。
(態様G)
液滴吐出装置であって、上記態様Fの液滴吐出ヘッドを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、製造後の初期において高い液滴吐出機能を確保できるとともに、その液滴吐出機能の経時的な低下を抑制できる。
(態様H)
画像形成装置であって、上記態様Fの液滴吐出ヘッドを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、製造後の初期において高い液滴吐出機能を確保できるとともに、その液滴吐出機能の経時的な低下を抑制でき、高品質の画像を長期にわたって安定して形成することができる。
(態様I)
基板又は下地膜上に、厚さ方向と直交する結晶面として{111}面及び{200}面とが混在して配向したPtを含む第1の電極を形成するステップと、前記第1の電極上に、厚さ方向と直交する結晶面として{111}面及び{100}面とが混在して配向したペロブスカイト型結晶構造を有する圧電体からなる電気機械変換膜を形成するステップと、を含む電気機械変換素子の製造方法であって、前記Ptの厚さ方向と直交する{200}面の配向率が1%以上4%以下であり、前記電気機械変換膜の厚さ方向と直交する{111}面の配向率が72%以上91%以下である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、製造後の初期の変形量を高めることができるとともに、その変形量の経時的な低下を抑制できる。更に、上記{111}面の配向率が所定範囲にある電気機械変換膜を広い面積にわたって安定して形成できる。
94 液滴吐出ヘッド
401,501 基板
401a,501a 隔壁部
402,502 振動板
403,503 ノズル版
404,504 加圧液室
405,505 下部電極
406,506 PZT膜
407,507 上部電極
特開2003−188431号公報 特開2004−104066号公報 特開2003−017767号公報 特開2003−031863号公報 特開平10−081016号公報 特開2011−054977号公報 特開2011−109112号公報 特開2001−88294号公報

Claims (9)

  1. 基板又は下地膜上に形成された第1の電極と、前記第1の電極上に形成されたペロブスカイト結晶構造を有する圧電体からなる電気機械変換膜と、前記電気機械変換膜上に形成された第2の電極と、を備える電気機械変換素子であって、
    前記電気機械変換膜は、厚さ方向と直交するように{111}面及び{100}面が混在して配向し、{111}面の配向率が72%以上91%以下であることを特徴とする電気機械変換素子。
  2. 請求項1の電気機械変換素子において、
    前記第1の電極はPtを含むことを特徴とする電気機械変換素子。
  3. 請求項2の電気機械変換素子において、
    前記Ptは、厚さ方向と直交する結晶面として{111}面及び{200}面が混在して配向し、{200}面の配向率が1%以上4%以下であることを特徴とする電気機械変換素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの電気機械変換素子において、
    前記第1の電極と前記電気機械変換膜との間にルテニウム酸ストロンチウムを含む層を有することを特徴とする電気機械変換素子。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの電気機械変換素子において、
    前記基板上に、単層又は複数層の絶縁体層からなる下地膜が形成され、
    前記下地膜と前記第1の電極との間のバッファ層として、スパッタリングにより成膜されたTiを熱酸化することで得られるTiO膜を有することを特徴とする電気機械変換素子。
  6. ノズルと該ノズルに連通する加圧液室と該加圧液室内の液体に圧力を発生させる圧力発生手段とを備えた液滴吐出ヘッドであって、
    前記圧力発生手段として、請求項1乃至5のいずれかの電気機械変換素子を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項6の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置。
  8. 請求項6の液滴吐出ヘッドを備えた画像形成装置。
  9. 基板又は下地膜上に、厚さ方向と直交する結晶面として{111}面及び{200}面とが混在して配向したPtを含む第1の電極を形成するステップと、
    前記第1の電極上に、厚さ方向と直交する結晶面として{111}面及び{100}面とが混在して配向したペロブスカイト型結晶構造を有する圧電体からなる電気機械変換膜を形成するステップと、
    を含む電気機械変換素子の製造方法であって、
    前記Ptの厚さ方向と直交する{200}面の配向率が1%以上4%以下であり、
    前記電気機械変換膜の厚さ方向と直交する{111}面の配向率が72%以上91%以下であることを特徴とする電気機械変換素子の製造方法。
JP2013128478A 2013-06-19 2013-06-19 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法 Pending JP2015005554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128478A JP2015005554A (ja) 2013-06-19 2013-06-19 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128478A JP2015005554A (ja) 2013-06-19 2013-06-19 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015005554A true JP2015005554A (ja) 2015-01-08

Family

ID=52301237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013128478A Pending JP2015005554A (ja) 2013-06-19 2013-06-19 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015005554A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015163070A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 コニカミノルタ株式会社 圧電素子、圧電素子の製造方法、圧電アクチュエータ、インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ
JP2016150471A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 株式会社リコー 液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015163070A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 コニカミノルタ株式会社 圧電素子、圧電素子の製造方法、圧電アクチュエータ、インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ
JPWO2015163070A1 (ja) * 2014-04-23 2017-04-13 コニカミノルタ株式会社 圧電素子、圧電素子の製造方法、圧電アクチュエータ、インクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ
JP2016150471A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 株式会社リコー 液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015023053A (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法
JP6525255B2 (ja) 電気機械変換素子、電気機械変換素子の製造方法、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5892406B2 (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP5811728B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP6551773B2 (ja) 液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置
JP6414744B2 (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置
JP6939214B2 (ja) 電気−機械変換素子、液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
JP2014199910A (ja) 圧電体薄膜素子及びインクジェット記録ヘッド、並びにインクジェット式画像形成装置
JP2015176915A (ja) 電気機械変換素子の製造方法、電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP2015079935A (ja) 圧電アクチュエータ及び液滴吐出ヘッド、並びに画像形成装置
JP2017157773A (ja) 電気機械変換素子、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP6164511B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置
JP2016062984A (ja) 圧電アクチュエータ及びその製造方法及び液体カートリッジ及び画像形成装置
JP6460450B2 (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、画像形成装置および液滴吐出装置
JP2017094615A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
JP6531978B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP2014151511A (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5834675B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP5998543B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2015005554A (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、画像形成装置、及び、電気機械変換素子の製造方法
JP6287188B2 (ja) 圧電アクチュエータ、圧電アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ、及び画像形装置
JP2014054800A (ja) 圧電体の駆動方法、液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッド、及び画像記録装置
JP2013065698A (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置
JP5998537B2 (ja) 電気−機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2014157850A (ja) 電気機械変換素子、液滴吐出ヘッド及び画像形成装置