JP2015005553A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力で、しかも、高い安全性が得られる蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】蓄電デバイス10は、正極21と、この正極に第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28を介して対向するよう配置された負極24とを備え、前記正極側の第1の無機粒子層の空隙率が、前記負極側の第2の無機粒子層の空隙率より小さい。また、前記第1の無機粒子層の空隙率が10〜80%であり、前記第2の無機粒子層の空隙率が20〜90%であることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、正極と負極との間に無機粒子層が形成された電極ユニットを備えた蓄電デバイスに関する。
近年、電子機器の駆動用電源として、高電圧、高エネルギー密度を有する蓄電デバイスが要求されている。特にリチウムイオン電池やリチウムイオンキャパシタは、高電圧、高エネルギー密度を有する蓄電デバイスとして期待されている。
このような高電圧・高エネルギー密度を有する蓄電デバイスにおいては、さらに小型化が要求されている。蓄電デバイスの小型化を達成するためには、正極や負極等の発電要素の薄膜化を図ることだけではなく、正極と負極とを隔離するセパレータ等の薄膜化を図ることも必須となる。しかしながら、セパレータ等の薄膜化を図ると、正極と負極との間隔が小さくなるため、正極と負極との短絡が発生しやすくなる、という問題がある。
特に、リチウムイオンなどの金属イオンを利用する蓄電デバイスにおいては、充放電を繰り返すことにより、電極の表面に金属イオンに起因するデンドライトが生じやすい。このようなデンドライトは、通常、針状の結晶として析出するため、多孔質膜であるセパレータを貫通して成長しやすい。そして、デンドライトがセパレータを貫通して成長し、対向する電極の表面に到達すると、電極間に短絡が生じるため、充放電機能が失われてしまう。
そして、セパレータの薄膜化や、正極と負極との間隔が狭まることにより、このような現象が発生する危険性は高まり、それに伴い、蓄電デバイスの安全性および信頼性は低下する。
上記のような問題を解決するために、例えば特許文献1には、電極の活物質層またはセパレータに、無機粒子等を含むスラリーを塗布することによって多孔性保護膜を形成する技術が開示されている。
特開平7−220759号公報
しかしながら、上記の蓄電デバイスにおいては、以下のような問題があることが判明した。
電極におけるデンドライトの成長を十分に抑制するためには、空隙率の小さい多孔性保護膜を形成することが必要である。しかし、空隙率の小さい多孔性保護膜を形成した場合には、負極に対する電解液の浸透性および保液性が十分に確保されず、このため、高出力の蓄電デバイスを得ることが困難となる。
そこで、本発明の目的は、高出力で、しかも、高い安全性が得られる蓄電デバイスを提供することにある。
本発明の蓄電デバイスは、正極と、この正極に第1の無機粒子層および第2の無機粒子層を介して対向するよう配置された負極とを備え、
前記正極側の第1の無機粒子層の空隙率が、前記負極側の第2の無機粒子層の空隙率より小さいことを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスにおいては、前記第1の無機粒子層の空隙率が10〜80%であり、前記第2の無機粒子層の空隙率が20〜90%であることが好ましい。
また、前記第1の無機粒子層に用いられる無機粒子の平均粒子径(D50)は、前記第2の無機粒子層に用いられる第2の無機粒子の平均粒子径(D50)より小さいことが好ましい。
また、前記第2の無機粒子の平均粒子径(D50)は、前記第1の無機粒子の平均粒子径(D50)に対して1.1〜5.0倍の範囲にあることが好ましい。
また、前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層の各々は、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、シリカよりなる群から選択される少なくとも1種の粒子を有することが好ましい。
また、前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層は互いに接した状態で形成されていることが好ましい。
また、前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層の少なくとも一方は、前記正極または前記負極の表面全体にわたって形成されていることが好ましい。
また、前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層の少なくとも一方は、前記正極または前記負極の表面と接した状態で形成されていることが好ましい。
また、リチウムイオンキャパシタとして構成されていることが好ましい。
本発明によれば、負極側の第2の無機粒子層の空隙率が正極側の第1の無機粒子層の空隙率より大きいことにより、負極に対する電解液の浸透性および保液性が十分に確保される。そのため、低抵抗で高出力の蓄電デバイスを提供することができる。そして、正極側の第1の無機粒子層の空隙率が負極側の第2の無機粒子層の空隙率より小さいことにより、曲路率の大きい第1の無機粒子層を形成することができる。そのため、負極から発生したリチウムデンドライトの成長を正極側にて遅延することができる。従って、正極と負極との短絡を抑制することかできるため、高い安全性を有する蓄電デバイスを提供することができる。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタの一例を示す平面図である。 図1に示すリチウムイオンキャパシタにおけるX−X断面を示す説明用断面図である。 正極を拡大して示す説明用断面図である。 負極を拡大して示す説明用断面図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。また、本発明は、以下に記載された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変型例も含むものとして理解されるべきである。
本発明の蓄電デバイスに関して、以下に、リチウムイオンキャパシタとして実施した場合を具体例に挙げて説明する。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタは、電極層上に第1の無機粒子層が形成された正極と電極層上に第2の無機粒子層が形成された負極とを有する。具体的には、正極と負極とが交互に積層されることによって、電極ユニットが構成されている。この電極ユニットは、外装容器内に例えは電解液等と共に収容されている。外装容器は、円筒型、角型、ラミネート型等を適宜使用することができ、特に限定されない。また、電極ユニットは、正極と負極との積層体が捲回されて構成されていてもよい。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタにおいて、「正極」とは、放電の際に電流が流出し、充電の際に電流が流入する側の極を意味し、「負極」とは、放電の際に電流が流入し、充電の際に電流が流出する側の極を意味する。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタにおいて、正極の電極層には、正極活物質が含有され、負極の電極層には、負極活物質が含有されている。また、正極または負極の電極層には、リチウムイオンおよびアニオンが予めドープされている。本明細書において、「ドープ」とは、吸蔵、吸着または挿入をも意味し、広く、正極活物質にリチウムイオンおよびアニオンの少なくとも一方が入る現象、あるいは、負極活物質にリチウムイオンが入る現象をいう。また、「脱ドープ」とは、脱離、放出をも意味し、正極活物質からリチウムイオンもしくはアニオンが脱離する現象、または負極活物質からリチウムイオンが脱離する現象をいう。
正極および負極の少なくとも一方にリチウムイオンを予めドープする方法としては、例えば、金属リチウム等よりなるリチウムイオン供給源をリチウム極として外装容器内に配置し、正極および負極の少なくとも一方とリチウムイオン供給源との電気化学的接触によって、リチウムイオンをドープさせる方法が用いられる。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、リチウム極を外装容器内に局所的に配置して電気化学的接触させることによっても、正極および負極の少なくとも一方にリチウムイオンを均一にドープすることができる。
従って、正極および負極が積層された、または更に捲回された大容量の電極ユニットを構成する場合にも、正極および負極の少なくとも一方に円滑にかつ均一にリチウムイオンをドープすることができる。
図1は、本発明に係るリチウムイオンキャパシタの一例を示す平面図である。また、図2は、図1に示すリチウムイオンキャパシタにおけるX−X断面を示す説明用断面図である。
このリチウムイオンキャパシタ10は、ラミネートフィルムよりなる外装容器11を有する。この外装容器11内には、電極ユニット20および電解液が収容されている。外装容器11における一端および他端には、正極電極端子18および負極電極端子19が設けられている。具体的には、正極電極端子18および負極電極端子19の各々は、外装フィルム12,13の接合部14において挟持された状態で、一端部が外装容器11内に位置し、他端部が当該外装容器11の外部に突出するよう設けられている。
〔電極ユニット〕
電極ユニット20は、複数の正極21と複数の負極24とが第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28を介して互いに対向するよう交互に積層されることによって構成されている。正極21の各々は、図3にも拡大して示すように、正極集電体22と、この正極集電体22の両面の各々に形成された正極電極層23とにより構成されている。また、負極24の各々は、図4にも拡大して示すように、負極集電体25と、この負極集電体25の一面または両面に形成された負極電極層26とにより構成されている。図示の例では、正極21側の第1の無機粒子層27は、正極電極層23の表面全体および後述する正極リード部材31の一部の表面を覆うよう形成されている。また、負極24側の第2の無機粒子層28は、負極電極層26の表面全体および後述する負極リード部材32の一部の表面を覆うよう形成されている。このような第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28を形成することにより、正極21と負極24との短絡を抑制することができる。また、第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28は互いに接した状態で形成されている。
正極21の各々における正極集電体22は、金属製のシート状の正極リード部材31を介して正極電極端子18に電気的に接続されている。図示の例では、正極電極端子18における外装容器11内に位置する一端部に、正極リード部材31における端子接合用端部31aの各々が、束ねられた状態で溶接などによって固定されている。また、負極24の各々における負極集電体25は、それぞれ金属製のシート状の負極リード部材32を介して負極電極端子19に電気的に接続されている。図示の例では、負極電極端子19における外装容器11内に位置する一端部に、負極用リード部材32における端子接合用端部32aの各々が、束ねられた状態で溶接などによって固定されている。
電極ユニット20において、最上層の正極21の上面には、第1の無機粒子層27を介してリチウムイオン供給源29が配置されている。また、最下層の負極24の下面には、第2の無機粒子層28を介してリチウムイオン供給源29が配置されている。このリチウムイオン供給源29は、リチウム箔29aがリチウム極集電体29bに形成されて構成されている。そして、リチウムイオン供給源29の各々は、リチウム箔29aが第1の無機粒子層27または第2の無機粒子層28を介して正極電極層23または負極電極層26に対向するよう配置されている。また、そして、リチウム極集電体29bは、負極電極端子19に電気的に接続されている。図示の例では、負極電極端子19における外装容器11内に位置する一端部に、リチウム極集電体29bの一端の各々が、負極リード部材32と共に束ねられた状態で溶接などによって固定されている。このように、負極24とリチウムイオン供給源29とを電気的に接続することによって、負極電極層26の各々にリチウムイオンを均一にドープすることができる。
〔集電体〕
正極21および負極24における正極集電体22および負極集電体25(以下、両者を併せて「電極集電体」ともいう。)としては、金属箔を用いることができる。また、電極集電体としては、リチウムイオン供給源29から放出されるリチウムイオンを負極電極層26または正極電極層23にドーピングするために、表裏面を貫通する複数の貫通孔を有する多孔材を用いることが好ましい。多孔材の具体的な形態としては、パンチングメタル、発泡体、あるいはエッチング若しくは電解エッチングにより貫通孔が形成された多孔質箔などが挙げられる。
電極集電体の貫通孔の形状は、円形、矩形等の多角形、その他適宜の形状に設定することができる。
また、電極集電体の厚みは、強度および軽量化の観点から、1〜100μmであることが好ましい。
電極集電体においては、複数の貫通孔の平均孔径が300μm以下であることが好ましく、より好ましくは10〜100μmである。
電極集電体における貫通孔の平均孔径が過大である場合には、正極電極層23または負極電極層26に対して、リチウムイオンを均一にドーピングすることが困難となることがある。また、正極電極層23および負極電極層26におけるイオン濃度に偏りが生じることに起因して、耐久性が低下する場合がある。
また、電極集電体の気孔率は5〜70%であることが好ましく、更に好ましくは30〜60%である。
ここで、気孔率は、下記数式(1)によって算出されるものである。
数式(1):
気孔率(%)=[1−(電極集電体の質量/電極集電体の真比重)/(電極集電体の見かけ体積)]×100
正極集電体22を構成する材料としては、アルミニウム、ステンレスなどを用いることができる。
また、負極集電体25を構成する材料としては、ステンレス、銅、ニッケルなどを用いることができる。
このような特定の多孔材を電極集電体として用いることにより、リチウムイオン供給源29から放出されるリチウムイオンを、電極集電体の貫通孔を通って、表側面から裏側面へと自由に移動させることができる。このため、リチウムイオン供給源29によって負極電極層26または正極電極層23に対して均一にリチウムイオンをドーピングすることができる。また、全ての電極集電体として多孔材を使用した場合には、リチウムイオンは各電極間を自由に移動するため、より均一にドープングすることができるので、より好ましい。
〔電極層〕
正極21における正極電極層23には、正極活物質が含有されている。正極活物質としては、リチウムイオンおよび/または例えばテトラフルオロボレートのようなアニオンを可逆的に担持することが可能な物質を用いることができる。
負極24における負極電極層26には、負極活物質が含有されている。負極活物質としては、リチウムイオンを可逆的に担持、すなわちドープおよび脱ドープすることが可能な物質を用いることができる。
正極電極層23の厚みは、得られるリチウムイオンキャパシタ10に十分なエネルギー密度が確保されるよう、負極電極層26の厚みとのバランスを考慮して設計される。具体的には、得られるリチウムイオンキャパシタ10の出力密度、エネルギー密度および工業的生産性等の観点から、正極集電体22の一面に形成される場合では、正極電極層23の厚みは、通常、15〜300μm、好ましくは20〜200μmである。また、正極電極層23を形成する際には、正極集電体22の表面に予め下地層を塗布してもよい。下地層は抵抗が高くならない程度の厚みであればよいが、通常、10〜60μmである。
負極電極層26の厚みは、得られるリチウムイオンキャパシタ10に十分なエネルギー密度が確保されるよう、正極電極層23の厚みとのバランスを考慮して設計される。具体的には、得られるリチウムイオンキャパシタの出力密度、エネルギー密度および工業的生産性等の観点から、負極集電体25の一面に形成される場合では、負極電極層26の厚みは、通常、15〜200μm、好ましくは20〜100μmである。
〔正極活物質〕
正極電極層23に含有される正極活物質としては、リチウムイオンおよび/または例えばテトラフルオロボレートのようなアニオンを可逆的に担持することが可能な物質を用いることができる。
このような正極活物質としては、例えば活性炭、導電性高分子および芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であって水素原子/炭素原子の原子数比が0.50〜0.05であるポリアセン系骨格構造を有するポリアセン系有機半導体(PAS)などを用いることができる。正極活物質の比表面積は1000〜3000m2 /gであり、好ましくは1500〜2800m2 /gである。
〔負極活物質〕
負極電極層26に含有される負極活物質としては、リチウムイオンを可逆的に担持、すなわちドープおよび脱ドープすることが可能な物質を用いることができる。
このような負極活物質としては、例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、芳香族系縮合ポリマーの熱処理物であって水素原子/炭素原子の原子数比(以下、「H/C」と記す。)が0.50〜0.05であるポリアセン系骨格構造を有するポリアセン系有機半導体(以下、「PAS」という。)等を好適に用いることができる。
〔電極層の形成方法〕
本発明に係るリチウムイオンキャパシタ10において、正極21における正極電極層23は、上記の正極活物質を含有した材料を用いて正極集電体22上に形成される。正極電極層23の形成方法は、特定されず公知の方法を利用することができる。
具体的な方法の一例を挙げると、以下の通りである。
先ず、正極活物質粉末、バインダおよび必要に応じて用いられる導電性粉末が水系媒体または有機溶媒中に分散されたスラリーを調製する。そして、このスラリーを正極集電体22の表面(一面または両面)に塗布して乾燥することによって、正極電極層23を形成することができる。或いは、上記スラリーを予めシート状に成形し、得られる成形体を正極集電体22の表面(一面または両面)に貼り付けることによって、正極電極層23を形成することができる。
ここで、スラリーの調製に用いられるバインダとしては、例えばSBR等のゴム系バンダー、ポリ四フッ化エチレンおよびポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、ポリプロピレンおよびポリエチレン等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。
また、必要に応じて用いられる導電性粉末としては、例えばアセチレンブラック、グラファイト、金属粉末などが挙げられる。
また、正極集電体22上にスラリーを塗布することによって正極電極層23形成する場合においては、直接正極集電体22上にスラリーを塗布してもよく、正極集電体22にスラリーを塗布する前に、正極集電体22における少なくとも一部の貫通孔を脱落しにくい導電性材料を用いて閉塞してもよい。
このように、少なくとも一部を閉塞した状態の正極集電体22に正極電極層23を形成することにより、電極の生産性を向上させることができると共に、正極集電体22から正極電極層23が脱落することによって生じるリチウムイオンキャパシタ10の信頼性の低下を防止または抑制することができる。
負極24における負極電極層25は、正極活物質の代わりに上記の負極活物質を含有してなる材料を用いることを除き、正極21における正極電極層23と同様の方法によって形成することができる。
〔無機粒子層〕
第1の無機粒子層27は、多数の第1の無機粒子がバインダによって結着されることによって構成されている。また、第2の無機粒子層28は、多数の第2の無機粒子がバインダによって結着されることによって構成されている。
第1の無機粒子層27の空隙率は、10〜80%であることが好ましく、より好ましくは20〜70%である。第1の無機粒子層27の空隙率が80%を超える場合には、正極21と負極24とが直接接触することによる短絡が生じる虞れがある。一方、第1の無機粒子層27の空隙率が10%未満である場合には、第1の無機粒子層27における電解液の保持量が低下し、これにより、内部抵抗が上昇する虞れがある。
第2の無機粒子層28の空隙率は、20〜90%であることが好ましく、より好ましくは30〜80%である。第2の無機粒子層28の空隙率が90%を超える場合には、正極21と負極24とが直接接触することによる短絡が生じる虞れがある。一方、第2の無機粒子層28の空隙率が20%未満である場合には、第2の無機粒子層28における電解液の保持量が低下し、これにより、内部抵抗が上昇する虞れがある。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタは、第1の無機粒子層27の空隙率が第2の無機粒子層28の空隙率より小さいものとされる。具体的には、第2の無機粒子層28の空隙率は、第1の無機粒子層27の空隙率の1.1倍以上であることが好ましく、より好ましくは1.1〜9倍である。第1の無機粒子層27の空隙率の値が第2の無機粒子層28の空隙率の値以上である場合には、第1の無機粒子層27に比べて第2の無機粒子層28の曲路率が小さくなるため、成長したリチウムデンドライトが対極に到達して短絡しやすくなる。そして、第1の無機粒子層27の空隙率が高くなるため、相対的に第2の無機粒子層28の電解液を保液する能力が低下する傾向にあり、抵抗が高くなると共に、デンドライトが発生しやすくなる。
本発明において、無機粒子層の空隙率は、下記数式(2)によって算出されるものである。
数式(2):
無機粒子層の空隙率(%)=無機粒子層の細孔容積(cm3 )/無機粒子層の見掛け体積(cm3
以上において、無機粒子層の細孔容積および見掛け体積は、正極(または負極)を適宜のサイズに打ち抜いたサンプルを用いて測定することができる。
具体的には、正極(または負極)を1cm×1cmのサイズに打ち抜くことにより、測定用サンプル1を作製する。また、正極(または負極)を1cm×1cmのサイズに打ち抜き、第1の無機粒子層(または第2の無機粒子層)を粘着テープなどによって剥離することにより、測定用サンプル2を作製する。次いで、測定用サンプル1および測定用サンプル2の各々について、株式会社島津製作所製水銀ポロシメーター「AutoPore IV9500」により細孔容積を測定する。この作業を合計で3回行い、それぞれの平均値を測定用サンプル1の細孔容積および測定用サンプル2の細孔容積とする。そして、下記数式(3)によって、測定用サンプル1における無機粒子層の細孔容積を算出することができる。
数式(3):
無機粒子層の細孔容積=測定用サンプル1の細孔容積−測定用サンプル2の細孔容積
また、正極(または負極)を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察し、第1の無機粒子層(または第2の無機粒子層)の厚みを測定し、この厚みから、測定用サンプル1における無機粒子層の見掛け体積を求めることができる。
また、リチウムイオンキャパシタを作製した後、無機粒子層の空隙率を測定する場合には、リチウムイオンキャパシタを解体して取り出した正極(または負極)を、例えばジメチルカーボネートで洗浄し、その後、室温で1時間で真空乾燥すればよい。
第1の無機粒子層27の厚みは特に限定されないが、通常、1〜50μm程度であり、好ましくは1〜30μmである。第1の無機粒子層27の厚みが50μmを超える場合には、電極ユニット全体の厚みが大きくなるため、高いエネルギー密度を得ることが困難となる。一方、第1の無機粒子層27の厚みが1μm未満である場合には、リチウムデンドライトの析出による正極21と負極24との短絡が発生しやすくなる。このため、リチウムイオンキャパシタの安全性および長寿命化を図ることが困難となる。
第2の無機粒子層28の厚みは特に限定されないが、通常、1〜30μm程度であり、好ましくは1〜20μmである。第2の無機粒子層28の厚みが30μmを超える場合には、電極ユニット全体の厚みが大きくなるため、高いエネルギー密度を得ることが困難となる。第2の無機粒子層28の厚みが30μmを上回ると、リチウムイオンキャパシタそのものが厚くなってしまうため、エネルギー密度を向上させることが困難となる。一方、第2の無機粒子層28の厚みが1μm未満である場合には、リチウムデンドライトの析出による正極21と負極24との短絡が発生しやすくなる。このため、リチウムイオンキャパシタの安全性および長寿命化を図ることが困難となる。
〔無機粒子〕
第1の無機粒子および第2の無機粒子としては、電解液、正極活物質および負極活物質に対して耐久性があり、電解液を含浸することが可能な連通気孔を有する電気伝導性の小さい無機粒子を用いることができる。
このような無機粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムおよびシリカよりなる群から選択される少なくとも1種の粒子を含有するものが好ましい。
第1の無機粒子層27を構成する第1の無機粒子の平均粒子径(D50)は0.05〜5μmであることが好ましい。この平均粒子径(D50)が5μmを超える場合には、第1の無機粒子層27において高い曲路率を得ることが困難となる。このため、リチウムデンドライトの析出による正極と負極との短絡が発生しやすくなる。一方、この平均粒子径(D50)が0.05μm未満である場合には、後述する無機粒子層形成用スラリーを塗布する際に、無機粒子が凝集しやすくなる。このため、無機粒子層形成用スラリーを正極電極層の表面全体にわたって均一に塗布することが困難となり、得られる第1の無機粒子層27に局所的に厚みが小さい個所が発生する可能性がある。その結果、第1の無機粒子層27における厚みの小さい部分を介してリチウムデンドライトが成長し、正極と負極とを短絡させる可能性がある。
第2の無機粒子層28を構成する第2の無機粒子の平均粒子径(D50)は、0.1〜10μmであることが好ましい。第2の無機粒子の平均粒子径(D50)が10μmを超える場合には、第2の無機粒子層28において高い曲路率を得ることが困難となる。このため、リチウムデンドライトの析出による正極と負極との短絡が発生しやすくなる。一方、第2の無機粒子の平均粒子径(D50)が0.1μm未満である場合には、リチウムイオンを負極電極層に均一にドープすることが困難となる可能性がある。
第1の無機粒子の平均粒子径(D50)は、第2の無機粒子の平均粒子径(D50)より小さいことが好ましい。具体的には、第2の無機粒子の平均粒子径(D50)は、第1の無機粒子の平均粒子径(D50)の1.1〜5.0倍の範囲であることが好ましい。このような第1の無機粒子および第2の無機粒子を用いることにより、空隙率の大きい第2の無機粒子層28が確実に形成されるため、電解液を保持しやすくなり、よりリチウムイオンをドープしやすくなる。
第1の無機粒子および第2の無機粒子の平均粒子径(D50)は、ホリバ株式会社製のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置「Partica LA−950V2」を用いて測定することができる。
〔バインダ〕
第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28におけるバインダとしては、SBR等のゴム系バインダ、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素アクリルバインダ等の含フッ素系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、アクリル系樹脂、その他水分散系電極用バインダや溶剤分散系電極用バインダに用いられるバインダを用いることができる。これらの中では、特に密着性、電気特性の点で、フッ素アクリルバインダが好ましい。
〔無機粒子層の形成方法〕
第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28は、正極電極層23または負極電極層26の表面に、後述する無機粒子層形成用スラリーを塗布して乾燥することによって形成することができる。無機粒子層形成用スラリーを塗布する方法としては、例えばドクターブレード法、リバースロール法、コンマバー法、グラビヤ法、エアーナイフ法、ダイコート法等の方法を適用することができる。塗膜の乾燥処理は、好ましくは20〜250℃、より好ましくは50〜150℃の温度範囲において、好ましくは1〜120分間、より好ましくは5〜60分間の処理時間で行われる。以上において、第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28は、正極電極層23または負極電極層26の表面だけではなく、例えば正極集電体22または負極集電体25の露出部分や、集電体の一端に形成された正極リード部材31または負極リード部材32の表面に塗布されてもよい。このような構成によれば、正極21と負極24との短絡を抑制することが可能となる。
〔無機粒子層形成用スラリー〕
第1の無機粒子層27および第2の無機粒子層28を形成するための無機粒子層形成用スラリーは、液状媒体中に、第1の無機粒子若しくは第2の無機粒子および上記のバインダが分散されてなる。
液状媒体としては、水を含有する水性媒体であることが好ましい。水性媒体は、水以外に少量の非水媒体が含有されていてもよい。このような非水媒体としては、例えばアミド化合物、炭化水素、アルコール、ケトン、エステル、アミン化合物、ラクトン、スルホキシド、スルホン化合物等を用いることができる。これらの化合物は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。非水媒体の含有割合は、水性媒体の全量に対して、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下である。水性媒体は、非水媒体を含有せずに水のみからなるものであることが最も好ましい。
〔リチウムイオン供給源〕
リチウム供給源29におけるリチウム箔29aの厚みは、1μm以上30μm未満であることが好ましく、より好ましくは1μm以上15μm未満である。リチウム箔29aの厚みが1μm未満である場合には、負極24の負極電極層26に充分な量のリチウムイオンがドーピングされず、高容量のキャパシタを得ることが困難となる。一方、リチウム箔29aの厚みが30μm以上である場合には、全てのリチウム箔29aがイオン化されず、リチウム金属として残存することがある。この場合には、得られるキャパシタの容量が低下したり、残存したリチウム金属によって正極21および負極24が短絡したりするおそれがある。リチウム箔29aの具体的な厚みは、負極24にドーピングされるリチウムイオンの量や、負極24の負極電極層26の表面の面積を考慮して適宜定められる。
リチウム極集電体29bは、前述した負極集電体25と同等の材料を用いることができる。
リチウムイオン供給源29におけるリチウム箔29aの量は、正極21と負極24とが短絡した場合における正極の電位が2.0V以下となるように、リチウムイオンがドーピングされる量に設定されることが好ましい。
〔正極電極端子および負極電極端子〕
正極電極端子18を構成する材料としては、例えばアルミニウム、ステンレスなどを用いることができる。
また、負極電極端子19を構成する材料としては、例えば銅、ニッケル、スンテレスなどを用いることができる。
〔外装容器〕
外装容器11は、それぞれ矩形のラミネートフィルムよりなる一方の外装フィルム12および他方の外装フィルム13が、互いに重ね合わせた状態で、それぞれの外周縁部の全周にわたって形成された接合部14において相互に気密に接合されて構成されている。外装容器11の内部には、電極ユニット20を収容すると共に電解液を充填するための収容空間が形成されている。
図示の例では、一方の外装フィルム13における中央部分に絞り加工が施されており、これにより、外装容器11の内部に収容空間が形成されている。
一方の外装フィルム12および他方の外装フィルム13を構成するラミネートフィルムとしては、例えば内側からポリプロピレン(以下、「PP」という。)層、アルミニウム層およびナイロン層がこの順で積層されてなる三層構造を有するものを用いることができる。
一方の外装フィルム12および他方の外装フィルム13の縦横の寸法は、収容される電極ユニット20の寸法に応じて適宜選択されるが、例えば縦方向の寸法が40〜200mm、横方向の寸法が60〜300mmである。
〔電解液〕
電解液としては、リチウム塩の非プロトン性有機溶媒溶液を用いることができる。
リチウム塩としては、リチウムイオンを移送可能で、高電圧下においても電気分解を起こさず、リチウムイオンが安定に存在し得るものであればよい。リチウム塩の具体例としては、LiClO4 、LiAsF6 、LiBF4 、LiPF6 、Li(C2 5 SO2 2 Nなどが挙げられる。
非プロトン性有機溶媒の具体例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、塩化メチレン、スルホランなどが挙げられる。これらの非プロトン性有機溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
〔固体電解質・ゲル電解質〕
本発明に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、電解液の代わりに、固体電解質またはゲル電解質を用いることができる。
固体電解質の具体例としては、例えば無機固体電解質材料や硫化物固体電解質材料、固体ポリマー系材料等が挙げられる。このような固体電解質においては、更に上述した電解液を膨潤させることもできる。
ゲル電解質の具体例としては、例えばポリエチレンオキサイドやポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。このようなゲル電解質においては、可塑剤として有機溶剤を添加してその硬さを調整したり、更に上述した電解液を膨潤させることもできる。
このようなリチウムイオンキャパシタ10は、例えば以下のようにして製造することができる。
先ず、他方の外装フィルム13上における中央部分に、上面および下面にリチウムイオン供給源29が設けられた電極ユニット20を配置する。また、電極ユニット20における正極集電体22および負極集電体25を正極リード部材31および負極リード部材32を介して正極電極端子18および負極電極端子19に電気的に接続する。そして、正極電極端子18および負極電極端子19が電気的に接続された電極ユニット20上に一方の外装フィルム12を重ね合わせる。この状態で、一方の外装フィルム12および他方の外装フィルム13の外周縁部における3辺を熱融着した後、一方の外装フィルム12および他方の外装フィルム13の間に電解液を注入する。その後、一方の外装フィルム12および他方の外装フィルム13の外周縁部における未融着の1辺を熱融着することによって外装容器11が形成され、以って、リチウムイオンキャパシタ10が得られる。
得られたリチウムイオンキャパシタ10においては、適宜の時間放置されることにより、負極24とリチウムイオン供給源29との電気化学的接触によって、リチウムイオン供給源29から放出されたリチウムイオンが、負極24にドーピングされる。
本発明に係るリチウムイオンキャパシタによれば、第2の無機粒子層28の空隙率が第1の無機粒子層27の空隙率より大きいことにより、負極24に対する電解液の浸透性および保液性が十分に確保されるため、高い容量が得られる。そして、第1の無機粒子層27の空隙率が第2の無機粒子層28の空隙率より小さいことにより、曲路率の大きい第1の無機粒子層27を形成することができる。そのため、正極21におけるリチウムデンドライトの成長を遅延することができる。従って、正極21と負極24との短絡を抑制することかできるため、高い安全性が得られる。
また、正極21と負極24との間にセパレータを配置することが不要であるため、電極ユニット20全体の厚みを小さくすることができ、従って、高エネルギー密度化を図ることができる。
以上、本発明をリチウムイオンキャパシタとして実施した場合の一例について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。 例えばリチウムイオン供給源29は、矩形状のものに限定されず、円形状、多角形状、その他の形状を有するものであってもよい。
また、電極ユニット20は、図2に示すような積層型の構造ものに限定されず、捲回型の構造のものであっても、その他の構造のものであってもよい。
また、本発明の蓄電デバイスは、リチウムイオンキャパシタに限定されず、電気二重層キャパシタおよびリチウムイオン二次電池にも好適に適用することができる。
(1)正極の製造:
比表面積が1950m2 /gの活性炭粉末100質量部、アセチレンブラック10質量部、アクリル系バインダ7質量部、およびカルボキシメチルセルロース4質量部を、水に添加して分散することにより、正極用スラリーを調製した。
一方、厚みが35μmで気孔率が50%のアルミニウム製エキスパンドメタル(日本金属工業株式会社製)よりなる正極集電体材の両面に、非水系のカーボン系導電塗料(日本アチソン株式会社製:EB−815)を、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥することにより、縦横の寸法が60mm×65mmの下地層を形成した。正極集電体材とその両面に形成された下地層との合計の厚みは、52μmであり、正極集電体材の孔は、下地層によって閉塞されていた。
次いで、調製した正極用スラリーを、正極集電体材に形成された下地層の両面に、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥した。得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、縦横の寸法が60mm×65mmの正極電極層を形成した。導電層および正極電極層が形成された正極集電体材を、導電層および正極電極層が形成された部分(正極用部分)が60mm×65mm、導電層および正極電極層が形成されてない部分(リード部材用部分)が60mm×15mmになるように、60mm×80mmの大きさに切断した。このようにして、表裏面に導電層および正極電極層が形成された正極集電体の一端に、正極リード部材が一体に形成された正極を作製した。
(2)第1の無機粒子層の形成:
第1の無機粒子として、平均粒子径(D50)が0.5μmのシリカの無機粒子を用意した。この第1の無機粒子20質量部と、フッ素アクリルバインダ2質量部とを、水50質量部に添加して分散させることにより、無機粒子層形成用スラリーを調製した。この無機粒子層形成用スラリーを、上記の正極における正極電極層の表面全体および正極リード部材の一部の表面に塗布して乾燥した。得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、正極電極層全面および正極リード部材の一部の表面に、空隙率が20%で厚みが30μmの第1の無機粒子層を形成した。
(3)負極の製造:
PAS粉体100質量部、およびポリフッ化ビニリデン粉末10質量部を、N−メチルピロリドン80質量部に添加して溶解・分散することにより、負極用スラリーを調製した。この負極用スラリーを、厚みが32μmで気孔率が50%の銅製のエキスパンドメタル(日本金属工業株式会社製)の負極集電体材の両面に、ダイコーターによって間欠塗工して乾燥した。得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、縦横の寸法が65mm×70mmの負極電極層を形成した。そして、負極電極層が形成された負極集電体材を、負極電極層が形成された部分(負極用部分)が65mm×70mm、負極電極層が形成されてない部分(リード部材用部分)が縦横の寸法が65mm×15mmになるように、65mm×85mmの大きさに切断した。このようにして、表裏面に負極電極層が形成された負極集電体の一端に、負極リード部材が一体に形成された負極を作製した。
(4)第2の無機粒子層の形成:
第2の無機粒子として、数平均粒子径(D50)が1μmの酸化アルミニウムの無機粒子を用意した。この第2の無機粒子30質量部と、フッ素アクリルバインダ2質量部とを、水50質量部に添加して分散させることにより、無機粒子層形成用スラリーを調製した。この無機粒子層形成用スラリーを上記の負極における負極電極層の表面全体および負極リード部材の一部の表面に塗布して乾燥した。得られた塗膜に対してプレス加工を施すことにより、負極電極層の表面全体および負極リード部材の一部の表面に、空隙率が50%で厚みが20μmの第2の無機粒子層を形成した。
(5)リチウムイオン供給源の作製:
厚みが30μmのリチウム箔を切断し、厚みが30μmの銅製のエキスパンドメタルに圧着することにより、リチウム極集電体上に縦横の寸法が61mm×66mmのリチウム箔が圧着されたリチウムイオン供給源を作製した。
(6)電極ユニットの作製:
先ず、第1の無機粒子層が形成された正極7枚、第2の無機粒子層が形成された負極8枚、およびリチウムイオン供給源2枚を用い、正極と負極とを、第1の無機粒子層および第2の無機粒子層が対接するが、正極リード部材および負極リード部材が反対側になり重ならないよう交互に積層した。その後、最上層の負極の上面および最下層の負極の下面に形成された第2の無機粒子層の表面に、リチウムイオン供給源を、リチウム箔が第2の無機粒子層に対接するよう配置した。そして、得られた積重体の4辺をテープにより固定することにより、電極ユニットを作製した。
次いで、作製した電極ユニットの7枚の正極の各々に一体に形成された正極リード部材の先端部分を束ねた。また、幅50mm、長さ50mm、厚さ0.2mmのアルミニウム製の正極電極端子に予めシーラントフィルムを熱融着してシール部分を形成した。そして、束ねられた各正極リード部材の先端部分に正極電極端子を重ねて超音波溶接した。
一方、電極ユニットの8枚の負極の各々に一体に形成された負極リード部材の先端部分およびリチウムイオン供給源の各々に一体に形成されたリチウム極リード部材の先端部分を束ねた。また、幅30mm、長さ30mm、厚さ0.2mmの銅製の負極電極端子に予めシーラントフィルムを熱融着してシール部分を形成した。そして、束ねられた各正極リード部材の先端部分およびリチウム極リード部材の先端部分に負極電極端子を重ねて抵抗溶接した。
以上のようにして、正極電極端子および負極電極端子が正極リード部材および負極リード部材を介して正極集電体および負極集電体に電気的に接続された電極ユニット(以下、「キャパシタ要素」という。)を作製した。
(7)リチウムイオンキャパシタの製造:
先ず、寸法が90mm(縦幅)×117mm(横幅)×0.15mm(厚み)で、中央部分に、70mm(縦幅)×97mm(横幅)の絞り加工が施された一方の外装フィルム(接合部となる外周縁部の幅が10mm)と、寸法が90mm(縦幅)×117mm(横幅)×0.15mm(厚み)の他方の外装フィルムとを作製した。
次いで、他方の外装フィルム上における中央位置に、上記のキャパシタ要素を、正極電極端子および負極電極端子の各々の他端が他方の外装フィルムの端部から外方に突出すると共に、当該正極電極端子および負極電極端子の一端に接続された各リード部材が他方の外装フィルムの端部の内方側に位置するよう配置した。その後、電極ユニットに一方の外装フィルムを重ね合わせ、他方の外装フィルムおよび一方の外装フィルムの外周縁部における3辺(正極電極端子および負極電極端子が突出する2辺を含む)を熱融着し、幅10mmの接合部を形成した。
次いで、一方の外装フィルムおよび他方の外装フィルムの間に、非プロトン性有機溶媒として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびジエチルカーボネート(体積比で3:1:4)の混合溶媒を用い、濃度1.2mol/LのLiPF6 を含む電解液(以下、「電解液A」という。)を注入した。その後、一方の外装フィルムおよび他方の外装フィルムの外周縁部における残りの一辺を熱融着することにより、幅10mmの接合部を形成し、以て、リチウムイオンキャパシタを製造した。
このリチウムイオンキャパシタについて、リチウムイオン供給源を構成するリチウム箔の有無を経時的に分析したところ、120時間でリチウム箔が消失していることが確認された。
〈実施例2〉
第1の無機粒子として、数平均粒子径(D50)が0.3μmの酸化アルミニウムよりなる無機粒子を用い、空隙率が40%で厚みが10μmの第1の無機粒子層を形成し、電解液Aの代わりに硫化物固体電解質材料の固体電解質を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
〈実施例3〉
第1の無機粒子として、数平均粒子径(D50)が1.2μmの酸化チタンよりなる無機粒子を用い、空隙率が30%で厚みが30μmの第1の無機粒子層を形成し、電解液Aの代わりにポリエチレンオキサイドのゲル電解質を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
〈実施例4〉
第1の無機粒子として、数平均粒子径(D50)が1.2μmのシリカよりなる無機粒子を用い、空隙率が5%で厚みが8μmの第1の無機粒子層を形成し、電解液Aの代わりにポリエチレンオキサイドのゲル電解質を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
〈比較例1〉
第1の無機粒子層および第2の無機粒子層を形成することに代えて、正極と負極との間に厚みが50μmのセパレータを配置したこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
〈比較例2〉
第1の無機粒子として、数平均粒子径(D50)が40μmのシリカよりなる無機粒子を用い、空隙率が55%で厚みが150μmの第1の無機粒子層を形成し、電解液Aの代わりに硫化物固体電解質材料の固体電解質を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
〔静電容量測定および内部抵抗測定試験〕
実施例1〜4および比較例1〜2に係るリチウムイオンキャパシタの各々における静電容量(F)および内部抵抗[DC−IR](mΩ)について、日本電計株式会社製の充放電装置を使用して定電流(CC)放電による値を、下記の条件により測定した。
(測定条件)
温度:25℃
電圧範囲:3.8〜2.2V
電流値:10A
また、内部抵抗については、下記の基準で評価を行った。
◎:内部抵抗が10mΩ未満
○:内部抵抗が10mΩ以上15mΩ未満
×:内部抵抗が15mΩ以上
以上、結果を表1に示す。
〔充放電サイクル試験〕
実施例1〜4および比較例1〜2に係るリチウムイオンキャパシタの各々について、25℃において100Cの電流密度で10万回充放電サイクルを行った。そして、1サイクル目の容量に対する10万回目の容量の比率を容量保持率(%)として求め、下記の基準で評価を行った。
◎:容量保持率が90%以上
○:容量保持率が80%以上90%未満
×:容量保持率が80%未満
Figure 2015005553
表1の結果から明らかなように、実施例1に係るリチウムイオンキャパシタによれば、低い内部抵抗および高い容量保持率が得られる。これは、第1の無機粒子層および第2の無機粒子層によって、負極に対する電解液の保液性が十分に確保された状態で、リチウムデンドライトの成長が抑制されたためである。
また、実施例2に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、電解液の代わりに固体電解質が用いられているが、実施例1と同様に低い内部抵抗および高い容量保持率が得られる。
また、実施例3に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、電解液の代わりにゲル電解質が用いられているが、実施例1と同様に低い内部抵抗および高い容量保持率が得られる。
また、実施例4に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、第1の無機粒子層よりも第2の無機粒子層の方が空隙率が大きいが、第1の無機粒子層の空隙率が低すぎるため、高い容量維持率が得られるが、内部抵抗が大きい結果となった。
これに対して、比較例1に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、第1の無機粒子層および第2の無機粒子層を形成することに代えて、正極と負極との間にセパレータを配置していたため、内部抵抗が上昇し、容量維持率も低いものとなった。
また、比較例2に係るリチウムイオンキャパシタにおいては、第1の無機粒子層の空隙率が第2の無機粒子層の空隙率より大きいため、負極側のリチウムデンドライトの形成を抑制することができず、容量維持率が低いものとなった。
10 リチウムイオンキャパシタ
11 外装容器
12 一方の外装フィルム
13 他方の外装フィルム
14 接合部
18 正極電極端子
19 負極電極端子
20 電極ユニット
21 正極
22 正極集電体
23 正極電極層
24 負極
25 負極集電体
26 負極電極層
27 第1の無機粒子層
28 第2の無機粒子層
29a リチウム箔
29b リチウム極集電体
29 リチウムイオン供給源
31 正極リード部材
32 負極リード部材
31a,32a 端子接合用端部

Claims (9)

  1. 正極と、この正極に第1の無機粒子層および第2の無機粒子層を介して対向するよう配置された負極とを備え、
    前記正極側の第1の無機粒子層の空隙率が、前記負極側の第2の無機粒子層の空隙率より小さいことを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 前記第1の無機粒子層の空隙率が10〜80%であり、前記第2の無機粒子層の空隙率が20〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記第1の無機粒子層に用いられる無機粒子の平均粒子径(D50)は、前記第2の無機粒子層に用いられる第2の無機粒子の平均粒子径(D50)より小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電デバイス。
  4. 前記第2の無機粒子の平均粒子径(D50)は、前記第1の無機粒子の平均粒子径(D50)に対して1.1〜5.0倍の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載の蓄電デバイス。
  5. 前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層の各々は、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、シリカよりなる群から選択される少なくとも1種の粒子を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  6. 前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層は互いに接した状態で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  7. 前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層の少なくとも一方は、前記正極または前記負極の表面全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  8. 前記第1の無機粒子層および前記第2の無機粒子層の少なくとも一方は、前記正極または前記負極の表面と接した状態で形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  9. リチウムイオンキャパシタとして構成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
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