JP2015005408A - メモリーカード用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】低背化が可能なハウジングの収容凹部へ2種類のメモリーカードを同一方向から同時に挿抜可能とするトレイに充分な強度が得られ、メモリーカードを位置決めするトレイが変形や破損しにくいメモリーカード用コネクタを提供する。【解決手段】ヒンジ連結部15に回動自在に連結する第1トレイ11と第2トレイ13に第1メモリーカード20と第2メモリーカード22を位置決めし、互いに平行とした第1トレイ11と第2トレイ13を絶縁支持プレート3で上下に隔てられる第1収容凹部4と第2収容凹部5へ挿入して、1メモリーカード20と第2メモリーカード22を第1収容凹部4と第2収容凹部5に臨む第1コンタクト6と第2コンタクト7へ同時に接続する。【選択図】図8
Description
本発明は、携帯電話機、デジタルカメラ等の携帯電子機器に搭載されるメモリーカード用コネクタに関し、特に、2種類のメモリーカードを同方向から挿入して接続するメモリーカード用コネクタに関するものである。
近年、携帯電話機、ゲーム機、デジタルカメラ等の携帯電子機器には、使用者の個人情報等が記憶された情報管理用のメモリーカードと、カメラで撮像した画像などの種々の情報を記憶する記録用のメモリーカードとを接続したり、異なる通信方式や使用地域に応じて2種類の情報管理用のメモリーカードを携帯電話機に接続することが要望され、これらの携帯電子機器に搭載するコネクタとして、2種類のメモリーカードを同時に接続可能なメモリーカード用コネクタが提供されている。
このメモリーカード用コネクタは、2種類のメモリーカードを挿入するために、それぞれ独立した2種類のカード収容凹部がハウジング本体に形成されるが、従来、コネクタを実装するプリント配線基板側の実装面積が拡大しないように、プリント配線基板の実装面と平行となる2種類のカード収容凹部をハウジング本体の上下の2段に分けて形成したメモリーカード用コネクタが知られている(特許文献1)。
この特許文献1に記載のメモリーカード用コネクタ100は、図9に示すように、外形や厚みの異なる2種類のメモリーカードをそれぞれ収容可能な形状とした第1カード収容凹部101と第2カード収容凹部102が、絶縁ハウジング103の平板状の絶縁支持プレート103aを挟む上下に分けて形成されている。上下2段に分けられた各カード収容凹部101、102は、ハウジング本体103の直交する側面にそれぞれ開口し、2種類のメモリーカードを同一方向から挿入させている。
絶縁ハウジング103には、2種類のメモリーカードの各電極に電気接続する複数の第1コンタクト104と第2コンタクト105が取り付けられている。第1コンタクト104は、ハウジング本体103の奥壁103bを挿通して固定され、奥壁103bに片持ち支持された自由端側の接触部104aが第1カード収容凹部101内に突出している。また、第2コンタクト105は、ハウジング本体103の底壁103cを挿通して固定され、底壁103cに片持ち支持された自由端側の接触部105aが第2カード収容凹部102内に突出している。これにより、第1コンタクト104と第2コンタクト105の接触部104a、105aは、それぞれ第1カード収容凹部101と第2カード収容凹部102に収容される2種類のメモリーカードの各電極に弾性接触し、2種類のメモリーカードが同時に電気接続される。
この従来のメモリーカード用コネクタ100は、上下2段に分けてカード収容凹部101、102を形成するので、プリント配線基板側の実装面積を拡大させずに2枚のメモリーカードを同時に接続できるが、一方で、2種類のメモリーカードの電極にそれぞれ接続する接触部104a、105aを、高さの異なるカード収容凹部101、102へ臨ませるので、第1コンタクト104と第2コンタクト105をハウジング本体103の高さが異なる奥壁103bと底壁103cに分けて支持する必要があり、ハウジング本体103を低背化できないという第1の課題があった。
また、2枚のメモリーカードをそれぞれ上下2段に分かれたカード収容凹部101、102へ挿抜する煩わしさがあり、更に、2枚のメモリーカードが上下で重なり、一方のメモリーカードのみを挿抜するのが困難であるので、図9に示すように、カード収容凹部101、102の開口を挿入方向に沿ってずらし、そのために、プリント配線基板への実装面積が拡大するという第2の課題があった。
いずれの課題も解決するメモリーカード用コネクタと して、図10、図11に示すメモリーカード用コネクタ110が検討された。このメモリーカード用コネクタ110では、第1コンタクトと第2コンタクトを共通の絶縁支持プレートに支持し、それぞれの接触部を絶縁支持プレートで区切られた上下のカード収容凹部へ突出させることにより(いずれも図示省略)、ハウジング本体111を低背化する。
また、2種類のメモリーカード112、113は、カードホルダー114の把手114aから平行に一体に突設されたトレイ114b、114cに、各電極が露出する電極面が互いに対向する向きで、それぞれカードホルダー114の外面側(上面側と下面側)とから装着され、その周囲がコの字枠状のトレイ114b、114cに囲まれ位置決めされる。2枚のメモリーカード112、113を位置決めしたカードホルダー114のトレイ114b、114cを、それぞれ上下2段に分けられたカード収容凹部へ挿入すると、各メモリーカード112、113の電極が絶縁支持プレートから上下に突出する第1コンタクトと第2コンタクトの各接触部に接触し、カードホルダー114をハウジング本体111へ挿入するだけで、2枚のメモリーカード112、113を同時に対応する第1コンタクトと第2コンタクトへ電気接続できるとともに、各メモリーカード112、113はトレイ114b、114cに容易に着脱できる。
しかしながら、この第1、第2の課題を解決するメモリーカード用コネクタ110は、2枚のメモリーカード112、113の着脱を容易にするために、外面側(トレイ114bの上面側とトレイ114cの下面側)を開口させておく必要があるとともに、位置決めしたメモリーカード112、113の各電極を、第1コンタクトと第2コンタクトの各接触部へ接触させるので、対向する内面側(トレイ114bの下面側とトレイ114cの上面側)も開口させる必要があり、結局、両者を図10(a)に示すように、内側が開口するコの字枠状に形成することとなり、トレイ114b、114cが変形しやすく、充分な強度が得られないという新たな課題が生じた。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、低背化が可能なハウジングの収容凹部へ2種類のメモリーカードを同一方向から同時に挿抜可能とするトレイに充分な強度が得られ、メモリーカードを位置決めするトレイが変形や破損しにくいメモリーカード用コネクタを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1のメモリーカード用コネクタは、平板状の絶縁支持プレートの上下に分けて、第1収容凹部と第2収容凹部が凹設されたハウジング本体と、第1収容凹部内に第1接触部を臨ませて絶縁支持プレートに固定され、第1収容凹部に挿入される第1メモリーカードの複数の第1電極にそれぞれ電気接続する複数の第1コンタクトと、第2収容凹部内に第2接触部を臨ませて絶縁支持プレートに固定され、第2収容凹部に挿入される第2メモリーカードの複数の第2電極にそれぞれ電気接続する複数の第2コンタクトと、第1メモリーカードの周囲を囲い、第1メモリーカードを第1電極が内面側に露出する姿勢で位置決めする第1トレイと、第2メモリーカードの周囲を囲い、第2メモリーカードを第2電極が内面側に露出する姿勢で位置決めする第2トレイと、第1トレイと第2トレイに回動自在に連結し、第1トレイに位置決めされる第1メモリーカードと第2トレイに位置決めされる第2メモリーカードとが少なくとも前記絶縁支持プレートの厚さ以上の間隔を隔てて対向する状態で平行に支持可能なヒンジ連結部とを有するカードホルダーとを備え、カードホルダーの第1トレイと第2トレイを、絶縁支持プレートの上面と下面に沿って第1収容凹部と第2収容凹部へ挿入し、第1メモリーカードの第1電極と第2メモリーカードの第2電極を、それぞれ対応部位に臨む第1接触部と第2接触部へ電気接続させることを特徴とする。
複数の第1コンタクトと複数の第2コンタクトは、共通する絶縁支持プレートに固定されるので、ハウジング本体が低背化される。
第1トレイと第2トレイはヒンジ連結部で回動自在に連結されるので、開いた状態で第1メモリーカードと第2メモリーカードをそれぞれ第1トレイと第2トレイへ容易に位置決めでき、閉じた状態で一括して第1収容凹部と第2収容凹部へ挿入して、第1メモリーカードの第1電極と第2メモリーカードの第2電極を、それぞれ対応部位に臨む第1接触部と第2接触部へ電気接続させることができる。
請求項2のメモリーカード用コネクタは、第1トレイと第2トレイの少なくとも一方を導電性金属板を折り曲げて形成し、第1収容凹部及び/又は第2収容凹部の絶縁支持プレートに対向する対向面を覆うシールドケースに接触させることを特徴とする。
トレイを導電性金属板を折り曲げて形成するので、薄肉としても変形しにくい充分な強度が得られる。
また、シールドケースに接触する2トレイで、電極形成面を除くメモリーカードの周囲が覆われる。
請求項3のメモリーカード用コネクタは、第1トレイと第2トレイの少なくとも一方は、直交する2方向で第1メモリーカード及び/又は第2メモリーカードの周囲を囲う4片の枠片を有し、1片の枠片に第1メモリーカード及び/又は第2メモリーカードの周囲に弾性接触する板バネ片が形成されていることを特徴とする。
メモリーカードは、一方の枠辺に板バネ片が形成された対向する一組の枠片に挟持され、位置決めされる。
請求項1の発明によれば、ハウジング本体を低背化でき、2種類の第1メモリーカードと第2メモリーカードを、カードホルダーの第1トレイと第2トレイに位置決めして、第1収容凹部と第2収容凹部内に同時に挿抜できる。
また、第1トレイと第2トレイは、それぞれ第1メモリーカードと第2メモリーカードを周囲と背面側を一体に覆う構造とすることができ、充分な強度が得られるので、破損や変形しにくい。
請求項2の発明によれば、トレイに変形しにくい充分な強度が得られるとともに、シールドケースに接触するトレイで、メモリーカードに露出する電極とコンタクトの接触部を外部から遮蔽できる。
請求項3の発明によれば、メモリーカードをトレイの4片の枠片内に収容した状態で、板バネ片が弾性接触して仮保持されるので、第1トレイと第2トレイを互いの内面が平行となるまで回転させる間にメモリーカードがトレイから脱落することがなく、カードホルダーをハウジング本体へ装着できる。
以下、本発明の一実施の形態に係るメモリーカード用コネクタ1を、図1乃至図8を用いて説明する。本実施の形態の説明では、図1に示すカードホルダー10のハウジング本体2への装着方向に沿ったカードホルダー10側を前方とハウジング本体2側を後方と、カードホルダー10からみたハウジング本体2の上下左右方向を上下左右方向として、メモリーカード用コネクタ1の各部を説明する。
このメモリーカード用コネクタ1は、携帯電話機の図示しないプリント配線基板上に実装され、異なる地域の通信事業者に対応するID情報がそれぞれ記憶された2種類の第1メモリーカード20と第2メモリーカード22を選択的に携帯電話機を接続可能として、携帯電話機で異なる地域でメモリーカードを交換することなく通話を可能とするように、同時に収容される2種類のメモリーカード20、22と接続するものである。本実施の形態では、第1メモリーカード20と第2メモリーカード22は、図4に示すように、いずれも同一形状のメモリーカードであるが、互いの外形や電極数及びその露出位置が異なる2種類のメモリーカードであっても、本発明を適用できる。
これらの図に示すように、メモリーカード用コネクタ1は、絶縁プラスチックで長方形薄板状に成形されたハウジング本体2と、ハウジグ本体2の成形の際にハウジグ本体2に一体成形される6本の第1コンタクト6及び6本の第2コンタクト7と、ハウジング本体2の前面と後面を除く周囲を覆うシールドケース8と、2種類のメモリーカード20、22を位置決め収容するカードホルダー10とからなっている。
ハウジグ本体2は、図6と図7に示すように、水平面に沿った絶縁支持プレート3の前面を除く周囲が厚肉のコの字枠部2aで囲われ、絶縁支持プレート3で仕切られる上下にそれぞれコの字枠部2aで囲われる第1収容凹部4と第2収容凹部5が形成されている。絶縁支持プレート3には、前後2列に分けて各列6個の矩形状の開口31が上下に貫通して形成され、左右で隣り合う各開口31R、31L内に、後述する第1コンタクト6の第1接触部6aと第2コンタクト7の第2接触部7aが交互に露出している。
6本の第1コンタクト6は、それぞれ細長帯状の導電性金属板を折り曲げ、ハウジグ本体2に一体成形されて埋設される固定部(図示せず)と、固定部で開口31L内に片持ち支持され、湾曲する上端が第1収容凹部4内に突出する第1接触部6aと、固定部からハウジング本体2の後方にクランク状に引き出された半田付け脚部6bとが形成される。第1接触部6aは、左右方向で隣り合う一組の開口31R、31Lの左側の開口31Lに露出するので、6本の第1コンタクト6は、第1収容凹部4の左側に偏倚して第1収容凹部4内に突出している。
また、6本の第2コンタクト7も、それぞれ第1コンタクト6と同様に細長帯状の導電性金属板を折り曲げ、ハウジグ本体2に一体成形されて埋設される固定部(図示せず)と、固定部で開口31R内に片持ち支持され、湾曲する下端が第2収容凹部5内に突出する第2接触部7aと、固定部からハウジング本体2の後方にクランク状に引き出された半田付け脚部7bとが形成される。第2接触部7aは、一組の開口31R、31Lの右側の開口31Rに露出するので、6本の第2コンタクト7は、第2収容凹部5の右側に偏倚して第2収容凹部5内に突出している。
シールドケース8は、図1に示すように、導電性金属板を折り曲げて、長方形薄板状のハウジング本体2の周囲を覆うように角筒状に形成され、第1収容凹部4の上面と第2収容凹部5の下面を覆っている。シールドケース8とハウジング本体2で形成される第1収容凹部4と第2収容凹部5は、それぞれハウジング本体2の前面に上下2段に分かれて開口し、後述するように、前方から挿入されるカードホルダー10の第1トレイ11と第2トレイ13を遊嵌するように、第1トレイ11と第2トレイ13を収容する大きさに形成されている。また、シールドケース8の左右側面の上方には、下方にL字状に折り曲げられた接地接片8aが切り起こされている。
第1コンタクト6と第2コンタクト7を一体に支持し、周囲がシールドケース8で覆われたハウジング本体2は、第1コンタクト6の半田付け脚部6bと第2コンタクト7の半田付け脚部7bをプリント配線基板上の対向する部位に臨む信号パターンへ半田付けするとともに、シールドケース8の接地接片8aをプリント配線基板上の接地パターンに半田付けして、プリント配線基板へ実装される。これにより、各第1コンタクト6と第2コンタクト7は、対応する信号パターンに接続し、シールドケース8の全体が接地される。
カードホルダー10は、図2に示すように、第1メモリーカード20を位置決め収容する第1トレイ11と、第2メモリーカード22を位置決め収容する第2トレイ13と、ハウジング本体2の前面を覆う蓋体17を有するヒンジ連結部15と、第1トレイ11と第2トレイ13とヒンジ連結部15の各軸受孔11a、13a、16aに挿通し、第1トレイ11及び第2トレイ13の基端側(前端側)とヒンジ連結部15を回動自在に連結する金属製の枢軸ピン18とを備えている。第1トレイ11と第2トレイ13は、両者の内面11b、13bが上面となる図2に示す展開状態から、内面11b、13bが上下で平行に対向する閉じ状態まで、その基端側を中心に少なくとも0度から180度まで相対回転自在にヒンジ連結部15に連結されている。
第1トレイ11は、図2、図3に示すように、金属薄板からなり、長方形状の内面11bとその周囲で内面11bから直角に折り曲げられた4片の枠片12R、12L、12F、12Bとにより桝形に形成され、更に、右辺(図2では左辺)の枠片12Rと平行にその内側に切り起こされた位置決め片12Gと、内面11bの後方左隅で直角に折り曲げられた傾斜片12Iとにより、内面11b上に配置する第1メモリーカード20を位置決めしている。すなわち、枠片12F、12B、12Lと位置決め片12Gと傾斜片12Iは、第1メモリーカード20の輪郭に沿った各位置に形成され、第1トレイ11の内面11b上に配置された第1メモリーカード20は、図4に示すように、第1電極21を上面に露出させた状態で、枠片12F、12Bと傾斜片12Iにより前後方向に位置決めされ、枠片12Lと位置決め片12Gとにより、左側に偏倚した位置で左右方向に位置決めされる。
更に、基端側の枠片12Fには、前後方向で対向する枠片12Bに向けて突出する板バネ片12aが形成されているので、第1トレイ11に位置決めされた第1メモリーカード20は、板バネ片12aと枠片12Bとの間で挟持され、後述するように第1トレイ11を回動させても第1メモリーカード20が脱落しない。
第2トレイ13も、図2、図3に示すように、金属薄板から基板側の中心で第1トレイ11と点対称の桝形に形成され、長方形状の内面13bの周囲の4片の枠片14R、14L、14F、14B及び傾斜片14Iと、枠片14Lと平行な位置決め片14Gが形成されている。これにより、第2トレイ13の内面13b上に配置された第2メモリーカード22は、図4に示すように、第2電極23を上面に露出させた状態で、枠片枠片14F、14Bと傾斜片14Iにより前後方向に位置決めされ、枠片14Rと位置決め片14Gとにより、右側に偏倚した位置で左右方向に位置決めされる。
また、基端側の枠片14Fには、前後方向で対向する枠片14Bに向けて突出する板バネ片14aが形成され、第2トレイ13に位置決めされた第2メモリーカード22を、枠片14Bと間で挟持し、第2トレイ13へ仮保持している。
枢軸ピン18を挿通させる第1トレイ11の軸受孔11aは、枠片12R、12Lの基端側に、第2トレイ13の軸受孔13aは、枠片14R、14Lの基端側に穿設され、軸受孔11a、13aに枢軸ピン18を挿通して連結される第1トレイ11の内面11bと第2トレイ13の内面13b間の間隔は、少なくとも絶縁支持プレートの厚さTに、第1メモリーカード20と第2メモリーカード22の厚みを加えた高さより長くなっている。従って、閉じ状態で互いに平行に第1トレイ11と第2トレイ13に位置決めされる第1メモリーカード20と第2メモリーカード22とは、少なくとも絶縁支持プレートの厚さT以上の間隔を隔てて対向する。
ヒンジ連結部15は、長方形板状の蓋体17と蓋体17の後面の左右に分けられた一対の軸受部16、16が、絶縁合成樹脂で一体に形成されている。一対の軸受部16、16には、それぞれ絶縁支持プレートの厚さTに、第1メモリーカード20と第2メモリーカード22の厚みを加えた高さよりわずかに高い直方体状のスペーサブロック16bが形成され、枢軸ピン18を左右方向に挿通させる軸受孔16aが、スペーサブロック16bの中間の高さで軸受部16の全体を貫通して形成されている。第1トレイ11と第2トレイ13とヒンジ連結部15の各軸受孔11a、13a、16aに枢軸ピン18を挿通させると、第1トレイ11と第2トレイ13は、図2に示す展開状態と、第1トレイ11の内面11bと第2トレイ13の内面13bがスペーサブロック16bの上面と下面に当接して互いに平行となる図8に示す閉じ状態との間で、ヒンジ連結部15により回動自在に支持される。
第1トレイ11と第2トレイ13の左右方向の幅は、それぞれ第1収容凹部4と第2収容凹部5の左右の内壁面間の幅よりわずかに短く、第1メモリーカード20を位置決めした第1トレイ11と第2メモリーカード22を位置決めした第2トレイ13の高さは、それぞれ第1収容凹部4と第2収容凹部5の上下方向の間隔よりわずかに短く、従って、図1に示すように、閉じ状態の第1トレイ11と第2トレイ13をメモリーカード20、22と共に第1収容凹部4と第2収容凹部5へ挿入して収容可能となっている。
また、図3に示すように、第1トレイ11の左右の枠片12R、12Lと第2トレイ13の左右の枠片14R、14Lには、それぞれ板バネ片12b、14bが外向きに形成されている。板バネ片12b、14bは、第1トレイ11と第2トレイ13を第1収容凹部4と第2収容凹部5へ完全に収容した状態で、第1収容凹部4と第2収容凹部5の左右の内壁面を構成するコの字枠部2aに形成された凹嵌部9に嵌入し、これにより、カードホルダー10が振動や予期しない外力を受けても、第1メモリーカード20と第2メモリーカード22は、第1収容凹部4と第2収容凹部5から簡単に抜け出ることがない。
このように構成されたメモリーカード用コネクタ1に、第1メモリーカード20と第2メモリーカード22を接続する場合には、図2に示す展開状態とした第1トレイ11と第2トレイ13へ、それぞれ第1メモリーカード20と第2メモリーカード22を位置決めする。第1メモリーカード20をセットする際には、板バネ片12aを押し込みながら枠片12F、12B、12Lと位置決め片12Gと傾斜片12Iで囲まれる領域に第1メモリーカード20を配置することにより、図4に示すように、第1電極21が上面に露出する姿勢で第1トレイ11に位置決めされる。同様に、第2メモリーカード22は、板バネ片14aを押し込みながら枠片14F、14B、14Rと位置決め片14Gと傾斜片14Iで囲まれる領域に配置することにより、第2電極23が上面に露出する姿勢で第2トレイ13に位置決めされる。
続いて、図5に示すように、第1トレイ11と第2トレイ13を互いの内面11b、13bが向き合う方向にヒンジ連結部15回りに回転し、各内面11b、13bがスペーサブロック16bの上面と下面に当接し、互いに平行に支持される図8に示す閉じ状態まで回転させる。この閉じ状態で第1メモリーカード20は、上方側となる第1トレイ11の内頂面(内面11b)に沿って位置決めされることになるが、板バネ片12aと枠片12Bとの間に弾装されるので、脱落せずに絶縁支持プレート3の厚さT以上の間隔を隔てて第2メモリーカード22に対向する姿勢を維持する。
図1に示すように、閉じ状態とした第1トレイ11と第2トレイ13をハウジング本体2の第1収容凹部4と第2収容凹部5へ挿入し、カードホルダー10の蓋体17を後方へ押し込むと、その両側の板バネ片12b、14bが第1収容凹部4と第2収容凹部5の左右の内壁面を構成するコの字枠部2aに弾性接触し、それぞれ凹嵌部9に嵌入する位置で第1収容凹部4と第2収容凹部5に完全に収容され、カードホルダー10がハウジング本体2へ装着される。
カードホルダー10を装着した状態で、第1メモリーカード20の第1電極21と第2メモリーカード22の第2電極23は、それぞれ絶縁支持プレート3の上下の面に対向し、左右に偏倚して露出する第1コンタクト6の第1接触部6aと第2コンタクト7の第2接触部7aに合わせて、第1メモリーカード20は第1トレイ11内で左寄りに、第2メモリーカード22は、第2トレイ13内で右寄りに位置決めされている。その結果、第1メモリーカード20の6つの第1電極21と第2メモリーカード22の6つの第2電極23は、それぞれ第1収容凹部4と第2収容凹部5内で対向して露出する6本の第1コンタクト6の第1接触部6aと6本の第2コンタクト7の第2接触部7aに弾性接触し、2種類のメモリーカード20、22が同時に電気接続される。
また、導電性の第1トレイ11と第2トレイ13を第1収容凹部4と第2収容凹部へ挿入することによって、それぞれ接地電位のシールドケース8に接触し、メモリーカード20、22とコンタクト6、7間の接続部が接地電位の第1トレイ11と第2トレイ13に覆われ、より確実に外部から遮蔽できる。
2種類のメモリーカード20、22を取り出す場合には、ハウジング本体2に装着されているカードホルダー10の蓋体17を握って、第1トレイ11と第2トレイ13を引き出し、2種類のメモリーカード20、22を同時に取り出すことができる。その後、第1トレイ11と第2トレイ13を開いて、図4に示す展開状態とし、メモリーカード20、22を第1トレイ11と第2トレイ13から取り出す。本実施の形態では、第1トレイ11と第2トレイ13の先端側に切り欠きを形成し、更に容易にメモリーカード20、22の取り出せるようにしている。
上述の実施の形態では、第1収容凹部4の上面と第2収容凹部5の下面をシールドケース8で覆っているが、必ずしもシールドケース8で覆わなくてもよい。第1収容凹部4若しくは第2収容凹部5の左右の内壁面に第1トレイ若しくは第2トレイに係合する係合段部を設けて、シールドケース8で覆われない開口面から第1トレイ若しくは第2トレイが抜け出ないようにし、シールドケース8に代えて金属板からなる第1トレイ若しくは第2トレイを露出させてもよい。
また、第1収容凹部4の上面と第2収容凹部5の下面をシールドケース8に代えてハウジング本体2で一体に覆ってもよい。
また、上述の実施の形態では、枢軸ピンを第1トレイと第2トレイの軸受孔へ挿通して枢軸ピン回りに回動自在に連結したが、軸受部に第1トレイと第2トレイと回動自在に係合する係合部を設けて、枢軸ピンを用いずに直接第1トレイと第2トレイを回動自在に連結することもできる。
本発明は、2種類の大きさのメモリーカードを同方向から挿入して同時に接続するメモリーカード用コネクタに適している。
1 メモリーカード用コネクタ
2 ハウジング本体
3 絶縁支持プレート
4 第1収容凹部
5 第2収容凹部
6 第1コンタクト
6a 第1接触部
7 第2コンタクト
7a 第2接触部
8 シールドケース
10 カードホルダー
11 第1トレイ
12(12R、12L、12F、12B) 枠片
12a 板バネ片
13 第2トレイ
14(14R、14L、14F、14B) 枠片
14a 板バネ片
15 ヒンジ連結部
20 第1メモリーカード
21 第1電極
22 第2メモリーカード
23 第2電極
2 ハウジング本体
3 絶縁支持プレート
4 第1収容凹部
5 第2収容凹部
6 第1コンタクト
6a 第1接触部
7 第2コンタクト
7a 第2接触部
8 シールドケース
10 カードホルダー
11 第1トレイ
12(12R、12L、12F、12B) 枠片
12a 板バネ片
13 第2トレイ
14(14R、14L、14F、14B) 枠片
14a 板バネ片
15 ヒンジ連結部
20 第1メモリーカード
21 第1電極
22 第2メモリーカード
23 第2電極
Claims (3)
- 平板状の絶縁支持プレートの上下に分けて、第1収容凹部と第2収容凹部が凹設されたハウジング本体と、
第1収容凹部内に第1接触部を臨ませて前記絶縁支持プレートに固定され、第1収容凹部に挿入される第1メモリーカードの複数の第1電極にそれぞれ電気接続する複数の第1コンタクトと、
第2収容凹部内に第2接触部を臨ませて前記絶縁支持プレートに固定され、第2収容凹部に挿入される第2メモリーカードの複数の第2電極にそれぞれ電気接続する複数の第2コンタクトと、
第1メモリーカードの周囲を囲い、第1メモリーカードを第1電極が内面側に露出する姿勢で位置決めする第1トレイと、第2メモリーカードの周囲を囲い、第2メモリーカードを第2電極が内面側に露出する姿勢で位置決めする第2トレイと、第1トレイと第2トレイに回動自在に連結し、第1トレイに位置決めされる第1メモリーカードと第2トレイに位置決めされる第2メモリーカードとが少なくとも前記絶縁支持プレートの厚さ以上の間隔を隔てて対向する状態で平行に支持可能なヒンジ連結部とを有するカードホルダーとを備え、
カードホルダーの第1トレイと第2トレイを、絶縁支持プレートの上面と下面に沿って第1収容凹部と第2収容凹部へ挿入し、第1メモリーカードの第1電極と第2メモリーカードの第2電極を、それぞれ対応部位に臨む第1接触部と第2接触部へ電気接続させることを特徴とするメモリーカード用コネクタ。 - 第1トレイと第2トレイの少なくとも一方を導電性金属板を折り曲げて形成し、第1収容凹部及び/又は第2収容凹部の前記絶縁支持プレートに対向する対向面を覆うシールドケースに接触させることを特徴とする請求項1に記載のメモリーカード用コネクタ。
- 第1トレイと第2トレイの少なくとも一方は、直交する2方向で第1メモリーカード及び/又は第2メモリーカードの周囲を囲う4片の枠片を有し、1片の枠片に第1メモリーカード及び/又は第2メモリーカードの周囲に弾性接触する板バネ片部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のメモリーカード用コネクタ。
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