JP2015004750A - ヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】事務機器に取付ける際の作業効率を向上させることが可能でコンパクトなヒンジを提供する。【解決手段】ヒンジ10は、本体に固定される樹脂製のケース20と、原稿圧着板に固定される樹脂製のカムブロック40と、ケース20とカムブロック40との双方に挿通されることにより、カムブロック40をケース20の上端部に回動可能に連結する金属製の回動ピン50と、を備えることにより、本体と原稿圧着板とを回動可能に連結し、ケース20の表面には、回動ピン50に当接する金属製の第一導電板61が配設され、カムブロック40の表面には、回動ピン50に当接する金属製の第二導電板71が配設され、本体と原稿圧着板とは、第一導電板61、回動ピン50、及び第二導電板71を介して導通される。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば事務機器の本体に事務機器の原稿圧着板を開閉可能に連結する等、第一連結対象物に第二連結対象物を開閉可能に連結するヒンジに関する。
従来、複写機、ファクシミリ、スキャナー等、オフィスで使用される事務機器の多くは、上面に原稿読み取り部(コンタクトガラス)が設けられた本体と、当該原稿読み取り部を覆う原稿圧着板と、を具備する。
原稿圧着板は、原稿読み取り部に載置された原稿を原稿読み取り部に密着させるとともに原稿読み取り部に対する原稿の位置を保持するものであり、一般的には原稿圧着板の端部がヒンジにより事務機器の本体における上面の端部に回動可能に連結される。このような事務機器において、ヒンジに導電性を付与することにより、原稿圧着板と本体との間で電気的なアース接続を確保する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特開2005−165177号公報
前記特許文献に記載のヒンジによれば、画像読取装置側と、自動原稿送り装置側との双方に板金を配置して回動軸で支持するとともに、それぞれの板金の間に導電部材としてコイルバネを配置して、画像読取装置と自動原稿送り装置とを電気的に接続している。
しかし、ヒンジを絶縁性の樹脂製部材で構成した場合は、導線等の導電部材を別途接続加工する必要がある。つまり、導電部材と導電相手部品との組付け作業が必要となるため、ヒンジを事務機器に取付ける際の作業効率の改善が求められていた。
また、ヒンジそのものにも導電相手部品を取付ける必要があるため、ヒンジの寸法が大きくなるという問題があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、事務機器に取付ける際の作業効率を向上させることが可能でコンパクトなヒンジを提供すること、である。
以下では、上記課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、二つの連結対象物のうち、一方の前記連結対象物に固定される絶縁樹脂製の第一ウイング部材と、他方の前記連結対象物に固定される絶縁樹脂製の第二ウイング部材と、前記第一ウイング部材と前記第二ウイング部材との双方に挿通されることにより、前記第二ウイング部材を前記第一ウイング部材の一端部に回動可能に連結する導電性の回動軸と、を備えることにより、前記二つの連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、前記第一ウイング部材の表面には、前記回動軸に当接する第一導電板が配設され、前記第二ウイング部材の表面には、前記回動軸に当接する第二導電板が配設され、前記二つの連結対象物は、前記第一導電板、前記回動軸、及び第二導電板を介して導通されるものである。
請求項2においては、前記第一導電板には、前記回動軸が挿通される挿通孔が形成され、前記挿通孔の一端部には、該一端部の側に弾性変形可能な、前記挿通孔の他端部の側に向けて突出する弾性片が形成され、前記回動軸を前記挿通孔に挿通した際に、前記回動軸によって前記弾性片が前記一端部の側に弾性変形して、前記第一導電板が前記回動軸に当接するものである。
請求項3においては、前記第二導電板には、前記回動軸が挿通される挿通孔が形成され、前記挿通孔の一端部には、該一端部の側に弾性変形可能な、前記挿通孔の他端部の側に向けて突出する弾性片が形成され、前記回動軸を前記挿通孔に挿通した際に、前記回動軸によって前記弾性片が前記一端部の側に弾性変形して、前記第二導電板が前記回動軸に当接するものである。
本発明は、ヒンジがコンパクトで事務機器に取付ける際の作業効率を向上させることが可能になる、という効果を奏する。
本発明に係るヒンジの実施の一形態を具備する複合機を示す左側面図。 同じくヒンジを示す左上斜視図。 同じくヒンジのケースを示す左上斜視図。 同じくヒンジの第一導電板、回動軸、及び第二導電板の構成を示す左上斜視図。 同じくヒンジの閉塞状態を示す左側面図。 同じくヒンジの開放状態を示す左側面図。 同じくヒンジの閉塞状態を示す正面図。 同じくヒンジの開放状態を示す正面図。 同じく各状態のヒンジの図7におけるX−X線断面図。 同じく各状態のヒンジの図7におけるY−Y線断面図。
以下では、図1を用いて複合機1について説明する。
図1に示す複合機1は事務機器の実施の一形態である。複合機1は本体2、原稿圧着板3およびヒンジ10を具備する。
本体2は本発明に係る第一連結対象物の実施の一形態である。
本体2は原稿読み取り装置、制御装置、印刷装置、表示装置および入力装置を具備する。
原稿読み取り装置は本体2の上面に配置される。原稿読み取り装置は本体2の上面に載置された原稿を読み取る(原稿の画像情報を生成する)。
制御装置は複合機1の各部の動作、より詳細には原稿読み取り装置、印刷装置およびADFの動作を制御する。
また、制御装置は原稿読み取り装置が生成した画像情報および本体2に接続された回線(インターネット回線等)を通じて取得した画像情報を記憶することが可能である。
印刷装置は原稿読み取り装置の下方に配置される。印刷装置は、制御装置が記憶した画像情報に基づいて紙に画像を印刷する。
表示装置は例えば液晶パネルからなり、複合機1の動作状況等に係る情報を表示する。
入力装置は例えばボタン、スイッチ等からなり、作業者が複合機1に対する指示等を入力する際に操作するものである。表示装置および入力装置は本体2の上面前端部に配置される。
原稿圧着板3は本発明に係る第二連結対象物の実施の一形態である。
原稿圧着板3は原稿読み取り装置の上に載置された原稿を当該原稿読み取り装置に向かって押さえつける(圧着する)ことにより、当該原稿読み取り装置が原稿を読み取る際に原稿が動く(原稿読み取り装置との相対的な位置が変化する)ことを防止する。
原稿圧着板3は読取前原稿収容トレイ、ADF(Auto Document Feeder)および読取後原稿収容トレイを具備する。
ADFは読取前原稿収容トレイに積層状態で収容された複数枚の原稿を一枚ずつ順に取り出して原稿読み取り装置の上における所定の読取位置に載置し、当該原稿読み取り装置による原稿の読み取りが終了した後、当該原稿読み取り装置に載置された原稿を読取後原稿収容トレイに搬送する。
「事務機器」は、少なくとも原稿を読み取る(原稿の画像情報を取得する)機能を備える装置を指す。
事務機器の具体例としては、(a)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報を他の機器(例えば、パーソナルコンピュータ)に送信する機能を具備するスキャナー、(b)原稿を読み取る機能、読み取った原稿に係る画像情報を通信回線を介して他の機器に送信する機能および他の機器から取得した画像情報をプリントアウトする機能を具備するファクス、(c)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報をプリントアウトする機能を具備するコピー機、(d)上記スキャナー、ファクス、およびコピー機としての機能を兼ねる複合機、等が挙げられる。
本実施形態における「原稿圧着板3が(本体2に対して)閉じている状態」は、原稿圧着板3の下面が本体2の上面に当接した状態を指す。
また、「原稿圧着板3が(本体2に対して)開いている状態」は、原稿圧着板3が本体2に対して回動することにより、原稿圧着板3の下面および本体2の上面(本実施形態の場合は、原稿圧着板3の下面前端部および本体2の上面前端部)が離間した状態を指す。
以下では、図1から図8を用いて本発明に係るヒンジの実施の一形態であるヒンジ10について説明する。
以下の説明では、原稿圧着板3が閉じているときの原稿圧着板3の回動角度θ(より厳密には、本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θ)を「0°」とし、原稿圧着板3が開く方向(原稿圧着板3の下面が本体2の上面から離間する方向)に回動するときに回動角度θが増加する(回動角度θの値が正になる)ものとして、原稿圧着板3の回動角度θを定義する。
以下では便宜上、ヒンジ10が複合機1に取り付けられ、かつ、原稿圧着板3が本体2に対して閉じているとき(本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θ=0°のとき)の複合機1の上下方向、前後方向および左右方向を基準とし、原稿圧着板3が本体2に対して閉じているときの複合機1の上下方向、前後方向および左右方向がそれぞれヒンジ10の上下方向、前後方向および左右方向に対応するものとして、ヒンジ10を構成する各部材を説明する。
図1に示す如く、ヒンジ10は複合機1の本体2に原稿圧着板3を回動可能に連結する。
図2から図10に示す如く、ヒンジ10は、ケース20、ピン部材25、ピン部材26、カムブロック40、回動ピン50、スライダ31、巻きバネ33、ダンパ32、巻きバネ34、摺動部材36、第一導電板61、第二導電板71等を具備する。
ケース20は本発明に係る第一ウイング部材の実施の一形態であり、本体2に固定される。
本実施形態のケース20及びカムブロック40は絶縁性の樹脂材料を一体成形することにより製造される。
カムブロック40は本発明に係る第二ウイング部材の実施の一形態であり、原稿圧着板3に固定されるとともに、ケース20の上端部に回動ピン50を介して回動可能に連結される。これにより、ヒンジ10は複合機1の本体2に対して原稿圧着板3を回動可能に連結するのである。カムブロック40の左右両端部には、上下方向に貫通する固定孔45・45が形成されている。この固定孔45・45に固定具が挿入されることにより、カムブロック40が原稿圧着板3に固定されるのである。
図2から図8に示す如く、ケース20は左右幅が前後幅と比べて長くなるように形成された略直方体状の部材であり、その内部には、前後左右の側壁及び底部で囲まれる二個の空間が形成される。即ち、ケース20は上端部に開口するとともに下端部に底面を有する、左側のスライダ収容室21、及び、スライダ収容室21の右側のダンパ収容室22が、カムブロック40の回動軸方向(回動ピン50の軸方向)である左右方向に並列して形成されている。ケース20の外周面における上下方向の中途部には、外側に突出するフランジ部20aが形成されている。ケース20の後面上部には、ピン部材25がケース20の後方からスライダ収容室21の内部に突出して挿通されている。また、ピン部材26がケース20の後方からダンパ収容室22の内部に突出して挿通されている。本実施形態において、ピン部材25・26はボルトであり、そのねじ部分がケース20に螺入されて配設されている。
ケース20の上端面には、左右両端部から上方に延出する支持板23・23が立設されており、支持板23・23の上側後部には左右方向に連通する連通孔23aが開口されている。また、ケース20の上端面のうちスライダ収容室21とダンパ収容室22との間にも、上方に延出する支持板24が立設されている。支持板24の上部にも左右方向に連通する連通孔24aが開口されている。そして、支持板23の連通孔23a、支持板24の連通孔24a、及び、カムブロック40の後端部に、金属製の回動ピン50の軸部50aが挿通される。即ち、回動ピン50はカムブロック40をケース20の上端部に回動可能に連結する導電性の回動軸である。換言すれば、カムブロック40は回動ピン50によってケース20に対して回動可能に連結されるのである。
カムブロック40はその一端部(図5における後端部)が回動ピン50によりケース20に軸支された略厚板状の部材である。原稿圧着板3が閉じている状態にあるときのカムブロック40におけるケース20と対向する面(図5における下面)には、スライダ収容室21、及び、ダンパ収容室22のそれぞれに対応する、スライダカム41、及び、ダンパカム42が、それぞれ外側に突出した曲面形状に形成されている。本実施形態においては図5及び図6に示す如く、ダンパカム42はスライダカム41よりも外側に膨出して形成されている。
ケース20の表面には、回動ピン50に当接する金属製の第一導電板61が配設される。具体的には、第一導電板61は長方形状の薄型金属板であり、ケース20の右側面に沿って配設される。本実施形態においては、ケース20の右側面には、フランジ部20aに挿入孔20bが形成されており、第一導電板61はこの挿入孔20bに挿入されることにより、ケース20に配設される。
第一導電板61には、回動ピン50の軸部50aが挿通される挿通孔61aが形成されている。また、挿通孔61aの下端部には、下端部の側に圧縮して弾性変形可能な、挿通孔61aの上端部の側に向けて突出する弾性片62が形成されている。そして、回動ピン50の軸部50aを挿通孔61aに挿通した際に、軸部50aによって弾性片62が下端部の側に弾性変形することにより、第一導電板61が回動ピン50に当接するのである。
また、カムブロック40表面には、回動ピン50に当接する金属製の第二導電板71が配設される。具体的には、第二導電板71は、カムブロック40の上面、左右両側面、前面及び下面のそれぞれに沿う、上面部72、側面部73・73、前面部75、及び下面部76を備える薄型金属板として形成されている。より詳細には、カムブロック40の前面における右寄りに、上下方向に沿って前面部75が配置される。カムブロック40の上面には、前面部75の上端に連続して上面部72が配置されている。上面部72は上面視で略T字状に形成されている。カムブロック40の左右両側面には、上面部72の左右両端に連続して側面部73・73が配置されている。側面部73・73はそれぞれカムブロック40の後端部分における回動ピン50の軸部50aにまで延出される。カムブロック40の下面には、前面部75の下端に連続して下面部76が配置されている。下面部76の右端部には、右側の固定孔45と同じ位置に連通孔76aが形成されている。このように形成された第二導電板71は、カムブロック40に対して前方から装着可能に構成されている。
第二導電板71の側面部73・73には、回動ピン50の軸部50aが挿通される挿通孔73a・73aが形成されている。また、挿通孔73aの前端部には、前端部の側に圧縮して弾性変形可能な、挿通孔73aの後端部の側に向けて突出する弾性片74・74が形成されている。そして、回動ピン50の軸部50aを挿通孔73a・73aに挿通した際に、軸部50aによって弾性片74・74の前端部の側に弾性変形することにより、第二導電板71が回動ピン50に当接するのである。
本実施形態に係るヒンジ10を上記の如く構成することにより、本体2と原稿圧着板3とを、第一導電板61、回動ピン50、及び第二導電板71を介して導通させることができる。具体的には図4に示す如く、それぞれが金属製の第一導電板61、回動ピン50、及び第二導電板71が互いに当接することにより、第一導電板61、回動ピン50、及び第二導電板71は電気的に接続される。加えて、ケース20が本体2に固定された際に、第一導電板61が本体2と電気的に接続される。また、カムブロック40が原稿圧着板3に固定された際に、右側の固定孔45とともに連通孔76aに導電性の固定具が挿入されることにより、第二導電板71が原稿圧着板3と電気的に接続される。これにより、本体2と原稿圧着板3とが導通され、本体2と原稿圧着板3との間で電気的なアース接続を確保することが可能となっている。
本実施形態に係るヒンジ10は上記の如く構成することにより、ケース20及びカムブロック40を絶縁性の樹脂製部材で構成した場合でも、導線等の導電部材を別途接続加工する必要がなくなる。つまり、予め第一導電板61をケース20に組付けておき、第二導電板71をカムブロック40に組付けておくことにより、カムブロック40をケース20に組付ける作業のみでヒンジ10に導電性を付与して、本体2と原稿圧着板3とをアース接続することができるのである。即ち、カムブロック40をケース20に組付けた後で、導線等の導電部材と導電相手部品とを組付ける作業が不要となるため、ヒンジ10を事務機器に取付ける際の作業効率を向上させることが可能となる。
また、第一導電板61はケース20の挿入孔20bに挿入されることにより、簡易に配設することができる。さらに、第二導電板71はカムブロック40の前方から簡易に装着することができる。即ち、第一導電板61及び第二導電板71は特別な工具等を用いることなく、簡易にケース20及びカムブロック40に配設することができるため、ヒンジ10を事務機器に取付ける際の作業効率をより向上させることができるのである。
さらに、本実施形態に係るヒンジ10によれば、ケース20及びカムブロック40の表面に沿って第一導電板61及び第二導電板71を配設する構成であるため、ヒンジ10の寸法が大きくなることがなく、ヒンジ10をコンパクトに構成することができる。
加えて、本実施形態に係るヒンジ10において、第一導電板61及び第二導電板71には、挿通孔61a・73aの一端部に、弾性変形可能な弾性片62・74が形成されている。そして、回動ピン50の軸部50aを挿通孔61a・73aに挿通した際に、軸部50aによって弾性片62・74が弾性変形することにより、第一導電板61及び第二導電板71が回動ピン50に当接する構成としている。これにより、カムブロック40がケース20に対して回動しても、弾性片62・74の弾性力(バネ性)により、第一導電板61及び第二導電板71を常に回動ピン50に対して当接させることが可能となる。即ち、本体2と原稿圧着板3との間で電気的な接触不良が発生することを防止できるのである。
図7及び図8に示す如く、スライダ収容室21には、スライダ31と、付勢部材である巻きバネ33と、が収容されている。図9に示す如く、スライダ31はカムブロック40に接近離間する方向である上下方向に移動可能に構成される。具体的には、スライダ31は平面視においてスライダ収容室21と略同形状に形成されることにより、スライダ収容室21の内部を上下に摺動可能とされるのである。スライダ31の上面には、カムブロック40のスライダカム41と対向する部分に、上方に突出する曲面形状のカム受け部31aが形成されている。また、スライダ31の下面には、巻きバネ33の上端部を挿入可能なバネ受け穴31bが形成されている。
巻きバネ33は、スライダ31をカムブロック40に接近する方向である上方に付勢している。具体的には、巻きバネ33はその上端部がスライダ31のバネ受け穴31bに挿入されるとともに下端部がスライダ収容室21の底面に当接されている。換言すれば、巻きバネ33はスライダ31とスライダ収容室21の底面との間に介挿されているのである。即ち、スライダ31は巻きバネ33が圧縮された際の弾性力により、上方に付勢されるのである。これにより、図6に示す如く、巻きバネ33はスライダ31のカム受け部31aをスライダカム41に当接させて、カムブロック40をケース20に対して開く方向に回動させる(カムブロック40に対して、回動ピン50を中心として回動させるトルクを付与する)のである。
図2から図9に示す如く、ケース20の後面上部には、ピン部材25がケース20の後方からスライダ収容室21に挿通されている。このピン部材25はヒンジ10の通常の使用時にはスライダ31の摺動に影響を与えることはなく、カムブロック40が外れた時などにスライダ31がスライダ収容室21から離脱することを防止するための部材である。
ピン部材25の作用について、図9を用いて具体的に説明する。スライダ31の後面上部には、切欠き部31cが形成されている。ヒンジ10の通常の使用状態においては、図9の右図の如くヒンジ10を開放状態とした場合でも、ピン部材25のスライダ収容室21への突出部分は切欠き部31cの内部に位置するため、ピン部材25はスライダ31に当接することはない。そして、もしもカムブロック40がケース20から外れたりした場合は、スライダ31の切欠き部31cがスライダ収容室21の内部に突出したピン部材25に当接する。これにより、スライダ31や巻きバネ33がスライダ収容室21から飛び出して離脱することを防止できるのである。
図7及び図8に示す如く、ダンパ収容室22には、上端部がダンパカム42により押圧力を受けたときに反力を発生させるダンパ32が収容されている。ダンパ32は一般的な流体ダンパであり、ダンパ32の本体部をダンパ収容室22内部の所定の位置に固定して、ピストン32aを下方に押圧した際に、反力(ピストン32aを上方に押し返す力)が発生する。このため、当該反力によりピストン32aが下方に移動する速度が小さくなる(ダンパ32による緩衝効果が発生する)。
図10に示す如く、ダンパ収容室22の内部におけるダンパ32の上方には、下側が開口した有底筒状の摺動部材36がダンパ収容室22の内部を上下に移動可能に配設される。具体的には、摺動部材36は平面視においてダンパ収容室22と略同形状に形成されることにより、ダンパ収容室22の内部を上下に摺動可能とされるのである。摺動部材36の上部には、カムブロック40のダンパカム42と対向する部分に平面状の当接面36aが形成されている。
巻きバネ34は、摺動部材36をカムブロック40に接近する方向である上方に付勢している。具体的には、巻きバネ34は摺動部材36の下端部と、ダンパ32の下部において、ダンパ32の外周面から半径方向外側に突出して形成された座面32bとの間に介挿されている。即ち、摺動部材36は巻きバネ34が圧縮された際の弾性力により、上方に付勢されるのである。これにより、図7に示す如く、巻きバネ34は摺動部材36の当接面36aをカムブロック40に当接させるのである。
カムブロック40のダンパカム42は、ダンパ32の上端部がダンパカム42により押圧力を受けるようにカム形状が形成されている。本実施形態においては、複合機1の使用者によって原稿圧着板3が回動された場合に、摺動部材36の内底面とダンパ32のピストン32aとが当接するように構成されている。即ち、ダンパ32の上端部がダンパカム42により押圧力を受けるため、ダンパ32による緩衝効果が生じるのである。
図2から図8及び図10に示す如く、ケース20の後面上部には、ピン部材26がケース20の後方からダンパ収容室22に挿通されている。このピン部材26は摺動部材36がダンパ収容室22から離脱することを防止するための部材である。具体的には図7の右図の如くヒンジ10を開放状態とした場合に、摺動部材36の上面が、ダンパ収容室22の内部に突出したピン部材26に当接する。これにより、摺動部材36や巻きバネ34がダンパ収容室22から飛び出して離脱することを防止できるのである。
10 ヒンジ
20 ケース(第一ウイング部材)
31 スライダ
31a カム受け部
32 ダンパ
40 カムブロック(第二ウイング部材)
41 スライダカム
42 ダンパカム
50 回動ピン(回動軸)
61 第一導電板
71 第二導電板

Claims (3)

  1. 二つの連結対象物のうち、一方の前記連結対象物に固定される絶縁樹脂製の第一ウイング部材と、他方の前記連結対象物に固定される絶縁樹脂製の第二ウイング部材と、前記第一ウイング部材と前記第二ウイング部材との双方に挿通されることにより、前記第二ウイング部材を前記第一ウイング部材の一端部に回動可能に連結する導電性の回動軸と、を備えることにより、前記二つの連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、
    前記第一ウイング部材の表面には、前記回動軸に当接する第一導電板が配設され、
    前記第二ウイング部材の表面には、前記回動軸に当接する第二導電板が配設され、
    前記二つの連結対象物は、前記第一導電板、前記回動軸、及び第二導電板を介して導通される、ことを特徴とする、ヒンジ。
  2. 前記第一導電板には、前記回動軸が挿通される挿通孔が形成され、
    前記挿通孔の一端部には、該一端部の側に弾性変形可能な、前記挿通孔の他端部の側に向けて突出する弾性片が形成され、
    前記回動軸を前記挿通孔に挿通した際に、前記回動軸によって前記弾性片が前記一端部の側に弾性変形して、前記第一導電板が前記回動軸に当接する、ことを特徴とする、請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記第二導電板には、前記回動軸が挿通される挿通孔が形成され、
    前記挿通孔の一端部には、該一端部の側に弾性変形可能な、前記挿通孔の他端部の側に向けて突出する弾性片が形成され、
    前記回動軸を前記挿通孔に挿通した際に、前記回動軸によって前記弾性片が前記一端部の側に弾性変形して、前記第二導電板が前記回動軸に当接する、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ。
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