JP2015004236A - 天井構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐震性が向上した天井構造を提供すること。【解決手段】設備機器と、天井部材と、前記設備機器を構造躯体から吊り下げて支持する第1の吊り下げ部材と、前記第1の吊り下げ部材よりも長く、前記天井部材を前記構造躯体から吊り下げて支持する第2の吊り下げ部材と、一端が前記設備機器の側部において前記設備機器に接続され、他端が前記天井部材に接続される連結部材と、前記連結部材の途中に設けられ、水平方向の振動を吸収する減衰装置と、を有することを特徴とする天井構造である。【選択図】図1

Description

本発明は、天井構造に関する。
ビル等の建築物においては、空調機や照明器具等の設備機器が天井裏に配設されることがある。天井裏にて設備機器を支持する方法の1つとして、吊り下げ棒により上層の構造躯体から設備機器を吊り下げて支持する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−292214号公報
天井板等の天井部材を吊り下げて支持する吊り下げ棒の長さを、設備機器を吊り下げて支持する吊り下げ棒の長さよりも長くすることで、設備機器を天井裏に隠蔽することができる。但し、その場合、天井部材と設備機器とが個別に吊り下げられ、且つ、吊り下げ棒の長さが異なることになるため、地震発生時には、天井部材と設備機器とがそれぞれ異なる振動周期でばらばらに揺れてしまう。その結果、天井部材、設備機器、吊り下げ棒が互いに衝突し、破損・脱落が起こってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、耐震性が向上した天井構造を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための天井構造は、設備機器と、天井部材と、前記設備機器を構造躯体から吊り下げて支持する第1の吊り下げ部材と、前記第1の吊り下げ部材よりも長く、前記天井部材を前記構造躯体から吊り下げて支持する第2の吊り下げ部材と、一端が前記設備機器の側部において前記設備機器に接続され、他端が前記天井部材に接続される連結部材と、前記連結部材の途中に設けられ、水平方向の振動を吸収する減衰装置と、を有することを特徴とする天井構造である。
このような天井構造によれば、設備機器と天井部材の振動周期の違いを利用し、地震発生時には、設備機器が錘となって天井部材の横揺れを制振させることができ、また逆に、天井部材が錘となって設備機器の横揺れを制振させることができる。よって、天井部材、設備機器、吊り下げ部材の衝突を抑制することができる。また、設備機器はその重心を中心に横揺れするため、連結部材の一端を設備機器の側部において設備機器に接続することで、設備機器の横揺れを連結部材に効率よく伝達させることができ、設備機器と天井部材の横揺れに対する制振効果をより高めることができる。よって、天井構造の耐震性を向上させることができる。
かかる天井構造であって、前記連結部材は、上方から見て、所定方向に沿って設けられた第1の連結部材と、前記所定方向と交差する方向に沿って設けられた第2の連結部材と、を有することを特徴とする天井構造である。
このような天井構造によれば、X方向の地震力による設備機器及び天井部材の横揺れも、Y方向の地震力による設備機器及び天井部材の横揺れも、制振させることができる。
かかる天井構造であって、前記連結部材の前記他端が前記第2の吊り下げ部材の下端又は前記天井部材に接続され、前記連結部材が水平方向に対して傾斜して設けられることを特徴とする天井構造である。
仮に、連結部材の他端を第2の吊り下げ部材の長手方向における中央部に接続した場合、設備機器の横揺れによって第2の吊り下げ部材が変形してしまう虞があるが、連結部材の他端を第2の吊り下げ部材の下端又は天井部材に接続することで、設備機器の横揺れが天井部材に伝達され、設備機器の横揺れを天井部材の横揺れの制振に利用することができる。
かかる天井構造であって、前記第2の吊り下げ部材よりも剛性の高い剛性部材が前記天井部材から立設し、前記連結部材の前記他端が前記剛性部材に接続され、前記連結部材が水平方向に沿って設けられることを特徴とする天井構造である。
このような天井構造によれば、減衰装置を水平方向に沿って設けることができるため、設備機器及び天井部材の横揺れの制振効果をより高めることができる。また、剛性部材は設備機器の横揺れによって変形し難いため、設備機器の横揺れが剛性部材を介して天井部材に伝達され、設備機器の横揺れを天井部材の横揺れの制振に利用することができる。
かかる天井構造であって、前記連結部材の前記一端は、前記第1の吊り下げ部材に接続されることにより、前記設備機器に接続されることを特徴とする天井構造である。
このような天井構造によれば、地震発生時に、設備機器のねじれや歪みや引っ張りを伴うことなく、設備機器の横揺れを連結部材に効率よく伝達させることができ、設備機器と天井部材の横揺れに対する制振効果をより高めることができる。
かかる天井構造であって、前記第1の吊り下げ部材間、及び、前記第2の吊り下げ部材間に、ブレース材が設けられないことを特徴とする天井構造である。
このような天井構造によれば、地震発生時に、設備機器と天井部材のそれぞれ横揺れを許容しつつ、設備機器と天井部材は互いの横揺れを制振させることができる。
かかる天井構造であって、前記設備機器は空調機であり、前記天井部材に設けられた吹出口と前記空調機とが可撓性を有するダクトにより連結されることを特徴とする天井構造である。
このような天井構造によれば、地震発生時に空調機と天井部材とが個別に横揺れし、吹出口と空調機との相対位置関係がずれたとしても、ダクトが破断してしまうことを抑制することができる。
本発明によれば、耐震性が向上した天井構造を提供することができる。
図1Aは本実施形態の天井構造の概略平面図であり、図1Bは本実施形態の天井構造の概略正面図である。 図2A及び図2Bは比較例の天井構造の概略正面図である。 空調機と連結部材の接続箇所の説明図である。 天井構造の変形例を説明する図である。
以下、天井構造の実施形態について図を用いて詳細に説明する。図1Aは本実施形態の天井構造1の概略平面図であり、図1Bは本実施形態の天井構造1の概略正面図である。図2A及び図2Bは比較例の天井構造1’の概略正面図である。図3は、空調機11と連結部材7の接続箇所の説明図である。
天井構造1は、空調装置10と、縦方向に延びる第1枠部材2と、縦方向に直交する横方向に延びる第2枠部材3と、天井板4と、天井用吊りボルト5と、空調用吊りボルト6と、連結部材7と、連結部材7の途中に設けられた減衰装置8と、を有する。
図1Aに示すように、天井構造1では、複数の第1枠部材2が横方向に所定の間隔を空けて互いに平行となるように配置され、複数の第2枠部材3が縦方向に所定の間隔を空けて互いに平行となるように配置されている。隣接する2本の第1枠部材2と隣接する2本の第2枠部材3との合計4本の枠部材2,3に取り囲まれた区画が、1つの単位区画を構成し、各単位区画に天井板4がそれぞれ嵌め込まれている。具体的に説明すると、第1枠部材2及び第2枠部材3の断面はT字を逆さまにした形状をしており、T字の角部に天井板4の縁が配設されている。また、第1枠部材2と第2枠部材3とが交差する箇所では、例えば、一方の枠部材の端部に設けられた差し込み金具の一部が、他方の枠部材の途中に設けられた差し込み穴に挿入されたり、一方の枠部材の途中に設けられた上向きの切り欠け部が、他方の枠部材の途中に設けられた下向きの切り欠け部に嵌合されたりすることによって、第1枠部材2と第2枠部材3は接続されている。
天井用吊りボルト5は、周回するネジ溝が側面に形成され、ナットによる締結が可能な棒状のボルトである。天井用吊りボルト5の上端は、上方の構造躯体9(例えば、上階の天井スラブ面や梁、側壁)に接続され、天井用吊りボルト5の下端には吊りハンガー20があり、吊りハンガー20に第1枠部材2や第2枠部材3が接続されている。つまり、天井用吊りボルト5は、第1枠部材2と第2枠部材3と天井板4とを、構造躯体9から吊り下げて支持する。また、上述のように、第1枠部材2と第2枠部材3は接続されているため、地震発生時には、第1枠部材2と第2枠部材3と天井板4とが、天井用吊りボルト5に吊られた状態で一体となって横揺れする。以下、第1枠部材2と第2枠部材3と天井板4とを合わせて「天井部材」とも呼ぶ。また、天井用吊りボルト5と吊りハンガー20とを合わせたものが「第2の吊り下げ部材」に相当する。
空調装置10は、空調機11(設備機器)と、フレキシブルダクト12(可撓性を有するダクト)と、天井板4を上下方向に貫通する吹出口13と、を有する。フレキシブルダクト12の一端が空調機11に接続され、フレキシブルダクト12の他端が吹出口13に接続されている。よって、空調機11からの調整空気(冷気や暖気)は、フレキシブルダクト12を通って、天井板4に設けられた吹出口13から天井構造1の下部空間に供給される。
空調用吊りボルト6(第1の吊り下げ部材)は、空調機11を構造躯体9から吊り下げて支持するためのものであり、天井用吊りボルト5と同様に、周回するネジ溝が側面に形成され、ナットによる締結が可能な棒状のボルトである。空調用吊りボルト6の上端は、上方の構造躯体9に接続され、空調用吊りボルト6の下端は、図3に示すように、空調機11の側部11a(上下方向に延びる部位)に取り付けられた第1取付金具21に接続されている。具体的に説明すると、本実施形態の空調機11は略直方体形状であり、図1Aに示すように、空調機11の横方向の側部11aにそれぞれ縦方向に間隔を空けて2つの第1取付金具21が取り付けられている。即ち、1つの空調機11に対して4つの第1取付金具21が取り付けられている。第1取付金具21は、板状の部材が屈曲された断面L字形状の部材であり、空調機11に取り付けられる垂直部21aと、垂直部21aから水平に突出する水平部21bと、を有する。水平部21bには上下方向に貫通する貫通孔が設けられ、空調用吊りボルト6は、その貫通孔に通され、水平部21bの上方と下方からナットで締め込まれることによって固定されている。
また、空調用吊りボルト6に比べて、天井用吊りボルト5の方が、上下方向の長さが長い。そのため、空調機11は、天井板4よりも上方に位置し、天井板4と構造躯体9の間の天井裏空間に隠蔽される。また、一般的に、空調機11は天井部材2〜4に比べて重い。そのため、天井部材2〜4を吊り下げて支持する天井用吊りボルト5とは別に、空調機11を吊り下げて支持する空調用吊りボルト6を設けることで、空調機11を安定して支持することができる。
連結部材7は、細長い棒状の部材であり、一端が空調機11の側部11aにおいて空調用吊りボルト6に接続され、他端が吊りハンガー20に接続されている。そのため、連結部材7の一端は空調用吊りボルト6を介して空調機11に接続され、連結部材7の他端は吊りハンガー20を介して第1枠部材2、第2枠部材3、及び、天井板4に接続されることになる。つまり、連結部材7は、空調機11と天井部材2〜4とを連結するためのものである。
具体的に説明すると、図3に示すように、連結部材7の一端は、空調機11の側部11aに取り付けられた第1取付金具21の直上の位置、即ち、空調機11と空調用吊りボルト6の締結箇所に近接した位置において、第2取付金具22により空調用吊りボルト6に固定されている。従って、連結部材7は、図1Bに示すように、空調機11から外方に向かって、水平方向に対して下方に傾斜して設けられている。なお、第2取付金具22は断面略U字形状の部材であり、湾曲部22bに空調用吊りボルト6を通し、対向する側壁部22aで連結部材7の一端を挟み込み、側壁部22a及び連結部材7の一端に設けられた貫通孔にボルトを通してナットで締結することによって、連結部材7の一端は空調用吊りボルト6に固定される。
また、連結部材7の途中には減衰装置8が設けられている。減衰装置8としては、例えば、オイルダンパー、ガスダンパー、摩擦ダンパー、或いはこれらを組み合わせたもの等が挙げられる。
また、本実施形態の天井構造1では、図1Aに示すように上方から見ると(構造躯体9側から見ると)、空調機11から放射状に4本の連結部材7(1)〜7(4)がそれぞれ延びている。具体的に説明すると、天井構造1は、空調機11の左側の側部11aから左側に向かって縦方向の奥側に傾斜する方向(第1方向)に延びる連結部材7(1)と、空調機11の左側の側部11aから左側に向かって縦方向の手前側に傾斜する方向(第2方向)に延びる連結部材7(2)と、空調機11の右側の側部11aから縦方向の奥側に傾斜する方向(第2方向)に延びる連結部材7(3)と、空調機11の右側の側部11aから縦方向の手前側に傾斜する方向(第1方向)に延びる連結部材7(4)と、を有する。
ここで仮に、図2Aに示す比較例の天井構造1’のように、連結部材7及び減衰装置8を有さず、空調機11と天井部材2〜4とがそれぞれ長さの異なる吊りボルト5,6によって個別に吊り下げられているだけであるとする。この場合、地震発生時には、空調機11と天井部材2〜4とが異なる振動周期でばらばらに横揺れするため、空調機11(空調用吊りボルト6)と天井部材2〜4(天井用吊りボルト5)とが互いに衝突し、破損・脱落が起こってしまう。
また、図2Aに示す天井構造1’に対して、図2Bに示すように、隣接する天井用吊りボルト5間にブレース材23を設けたり、隣接する空調用吊りボルト6間に交差する2本のブレース材24を設けたりすることによって、空調機11と天井部材2〜4の横揺れを抑え、耐震性を向上させることができる。しかし、大規模地震に対する耐震策としては、多数のブレース材23,24を取り付ける必要があり、大掛かりな工事になってしまう。また、スペース上の問題によりブレース材23,24を適切に取り付けられない場合もある。例えば、図2Bに示すように、空調機11よりも上方の位置にて空調用吊りボルト6間にブレース材24を設けると、ブレース材24よりも下方の位置にて空調機11が横揺れし、ブレース材24の下端が疲労破断してしまう虞がある。図2Bに示す位置pが疲労破断し易い箇所である。
これに対して、本実施形態の天井構造1は、一端が空調機11の側部11aにおいて空調機11に接続され、他端が天井部材2〜4に接続される連結部材7と、その連結部材7の途中に水平方向の振動を吸収する減衰装置8と、を有する。
そのため、本実施形態の天井構造1では、空調機11と天井部材2〜4の振動周期の違いを利用して、地震発生時には、空調機11が錘となって天井部材2〜4の横揺れ(水平方向の揺れ)を制振させることができ、また逆に、天井部材2〜4が錘となって空調機11の横揺れ(水平方向の揺れ)を制振させることができる。つまり、空調機11と天井部材2〜4の一方の横揺れを他方が相殺することにより、一方の振動エネルギーが吸収されるため、互いの横揺れを小さくすることができる。従って、空調機11(空調用吊りボルト5)と天井部材2〜4(天井用吊りボルト6)の衝突を抑え、空調機11や天井部材2〜4の破損・脱落を抑制することができる。このように、本実施形態の天井構造1では、耐震性を向上させることができる。
なお、仮に、連結部材7に減衰装置8を設けないと、振動周期の異なる空調機11と天井部材2〜4とが一体となって横揺れすることとなり、両者の接続箇所に力が掛かって破損してしまう虞がある。そのため、連結部材7の途中に減衰装置8を設けることで、空調機11と天井部材2〜4のそれぞれの横揺れを許容しつつ、空調機11と天井部材2〜4は互いの横揺れを制振させることができる。また、一般的に、天井20〜30mに対して空調機11が1台設置され、天井部材2〜4の20〜30m当たりの重量は空調機11の重量の約1割程度であるため、重量比の観点からも、空調機11と天井部材2〜4は互いの制振装置として適している。
また、図2Aに示すような既存の天井構造1’に対しても、空調機11周りに連結部材7と減衰装置8を取り付けるだけの簡単な工事により耐震性を向上させることができる。また、本実施形態の天井構造1では、図2Bに示すようにブレース材23,24を多数設ける必要がないため、施工性が良いとも言える。逆に、図2Bに示すようにブレース材23,24を設けてしまうと、空調機11と天井部材2〜4のそれぞれの横揺れが規制され、互いの横揺れを制振させることが難しくなってしまう。そこで、本実施形態の天井構造1では、空調用吊りボルト6間、及び、天井用吊りボルト5間に、ブレース材を設けない。そうすることで、地震発生時に、空調機11と天井部材2〜4のそれぞれ横揺れを許容しつつ、空調機11と天井部材2〜4は互いの横揺れを制振させることができる。
また、空調機11の横揺れは、模式的に考えれば、空調用吊りボルト6に接続された振り子としての横揺れと考えることができ、空調機11はその重心を中心に横揺れする。そのため、仮に、連結部材7の一端を空調機11の上部に接続してしまうと、連結部材7よりも下方の位置にて空調機11が横揺れし、連結部材7と空調機11の接続箇所が疲労破断する虞がある。また、仮に、連結部材7の一端を空調機11の下部に接続してしまうと、空調機11の横揺れが規制されてしまう虞がある。そこで、本実施形態の天井構造1では、連結部材7の一端を空調機11の側部11aにおいて空調機11に接続する。そうすることで、空調機11の横揺れを連結部材7に効率よく伝達させることができ、空調機11と天井部材2〜4の横揺れに対する制振効果をより高めることができる。特に、図3に示すように、空調用吊りボルト6と連結部材7の接続箇所の上下方向の高さhを、空調機11の重心の位置Oの上下方向の高さとおおむね一致させることで、空調機11と天井部材2〜4の横揺れに対する制振効果を一層高めることができる。
また、本実施形態の天井構造1では、連結部材7の一端を空調機11に直接接続するのではなく、連結部材7の一端を、空調用吊りボルト6に接続することにより、空調機11に接続する。そうすることで、空調機11のねじれや歪みや引っ張りを伴うことなく、空調機11の横揺れを連結部材7に効率よく伝達させることができ、空調機11と天井部材2〜4の横揺れに対する制振効果をより高めることができる。
また、本実施形態の天井構造1では、上方の構造躯体9から空調用吊りボルト6によって空調機11を吊り下げて支持するため、空調用吊りボルト6と空調機11の接続箇所となる第1取付金具21の周辺には大きな力が掛かる。そのため、第1取付金具21が剛性の高い部材で構成されたり、第1取付金具21が取り付けられる空調機11の部位が頑丈なつくりであったりする。そのため、本実施形態の天井構造1のように、連結部材7の一端を第1取付金具21の直上の位置にて空調用吊りボルト6に接続することで、連結部材7から空調機11に及ぼされる力は、第1取付金具21周辺の頑丈なつくりの部位に及ぼされることとなる。このため、連結部材7から空調機11に及ぼされる力に起因して空調機11が変形を起こすリスクを抑えることができる。
また、地震発生時には、空調機11と天井構造2〜4,20とが個別に横揺れするため、天井板4に設けられた吹出口13と空調機11との相対位置関係がずれ、空調機11と吹出口13とを繋ぐダクトが引っ張られたり圧縮されたり曲げられたりしてしまう。但し、本実施形態の天井構造1では、空調機11と吹出口13とを繋ぐダクトをフレキシブルダクト12にするため、地震発生時にも、フレキシブルダクト12の破断を抑制することができる。
また、本実施形態の天井構造1は、図1Aに示すように、上方から見て、第1方向(所定方向)に沿って設けられた連結部材7(1),7(4)(第1の連結部材)と、第1方向と交差する方向である第2方向に沿って設けられた連結部材7(2),7(3)(第2の連結部材)と、を有する。そのため、天井構造1は、上方から見て、交差する2方向(好ましくは直交する2方向)の揺れを制振させる減衰装置8を有することとなる。ゆえに、X方向の地震力による空調機11及び天井部材2〜4の横揺れも、Y方向の地震力による空調機11及び天井部材2〜4の横揺れも、制振させることができる。
また、天井用吊りボルト5は比較的に剛性の低い部材である。そのため、連結部材7及び減衰装置8を水平方向に沿って設けるために、仮に、連結部材7の他端を天井用吊りボルト5の長手方向における中央部に接続した場合、空調機11の横揺れによって天井用吊りボルト5が変形し、空調機11の横揺れを天井部材2〜4に伝達することができない虞がある。これに対して、本実施形態の天井構造1では、連結部材7の他端が吊りハンガー20(第2の吊り下げ部材の下端)に接続され、連結部材7及び減衰装置8が水平方向に対して傾斜して設けられている。このように、連結部材7の他端を吊りハンガー20に接続することで、空調機11の横揺れを天井部材2〜4に伝達することができ、空調機11の横揺れを天井部材2〜4の横揺れの制振に利用することができる。なお、連結部材7の他端を、例えば、図3に示す第2取付部材22のような取付部材を介して、天井用吊りボルト5の下端に接続する場合や、第1枠部材2や第2枠部材3(天井部材)に接続する場合にも同じことが言える。
図4は、天井構造1の変形例を説明する図である。上記の天井構造1では(図1B)、連結部材7が水平方向に対して傾斜して設けられているが、これに限らない。例えば、図4に示すように、天井用吊りボルト5よりも剛性の高い剛性部材25が、第1枠部材2や第2枠部材3(天井部材)から立設し、連結部材7の他端が剛性部材25に接続され、連結部材7が水平方向に沿って設けられた天井構造1であってもよい。剛性部材25は、天井用吊りボルト5に比べ、空調機11の横揺れによって変形し難いため、空調機11の横揺れが剛性部材25を介して天井部材2〜4に伝達され、空調機11の横揺れを天井部材2〜4の横揺れの制振に利用することができる。また、図4の天井構造1では、減衰装置8を水平方向に沿って設けることができるため、上記の天井構造1に比べて、空調機11と天井部材2〜4の横揺れに対する制振効果を高めることができる。但し、上記の天井構造1の方が、剛性部材25の分だけ部材数を減らしたり、天井裏のスペースを有効に利用したりすることができる。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記実施形態では、システム天井を例に挙げているがこれに限らず、例えば、在来天井であってもよい。また、上記実施形態では、設備機器を空調機としているが、これに限らず、設備機器を、例えば、音響機器や照明機器等にしてもよい。また、上記実施形態では(図1A)、交差する2方向に沿って連結部材を設けているが、これに限らず、例えば、1方向に沿ってのみ連結部材を設けたり、3方向以上に沿って連結部材を設けたりしてもよい。また、上記実施形態では、1つの空調機に対して4つの連結部材を設けているが、連結部材の数はこれに限らない。また、上記実施形態では、連結部材の一端を空調用吊りボルトに接続しているが、これに限らず、連結部材の一端を空調機(設備機器)に直接接続してもよい。また、上記実施形態では、空調用吊りボルト間及び天井用吊りボルト間にブレース材を設けないとしているが、これに限らず、空調用吊りボルト間や天井用吊りボルト間にブレース材を設けてもよい。
1 天井構造、2 第1枠部材(天井部材)、3 第2枠部材(天井部材)、
4 天井板(天井部材)、5 天井用吊りボルト(第2の吊り下げ部材)、
6 空調用吊りボルト(第1の吊り下げ部材)、7 連結部材、8 減衰装置、
10 空調装置、11 空調機(設備機器)、
12 フレキシブルダクト(可撓性を有するダクト)、13 吹出口、
20 吊りハンガー(第2の吊り下げ部材)、21 第1取付金具、
22 第2取付金具、23 ブレース材、24 ブレース材、25 剛性部材

Claims (7)

  1. 設備機器と、
    天井部材と、
    前記設備機器を構造躯体から吊り下げて支持する第1の吊り下げ部材と、
    前記第1の吊り下げ部材よりも長く、前記天井部材を前記構造躯体から吊り下げて支持する第2の吊り下げ部材と、
    一端が前記設備機器の側部において前記設備機器に接続され、他端が前記天井部材に接続される連結部材と、
    前記連結部材の途中に設けられ、水平方向の振動を吸収する減衰装置と、
    を有することを特徴とする天井構造。
  2. 請求項1に記載の天井構造であって、
    前記連結部材は、上方から見て、所定方向に沿って設けられた第1の連結部材と、前記所定方向と交差する方向に沿って設けられた第2の連結部材と、を有することを特徴とする天井構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の天井構造であって、
    前記連結部材の前記他端が前記第2の吊り下げ部材の下端又は前記天井部材に接続され、前記連結部材が水平方向に対して傾斜して設けられることを特徴とする天井構造。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の天井構造であって、
    前記第2の吊り下げ部材よりも剛性の高い剛性部材が前記天井部材から立設し、
    前記連結部材の前記他端が前記剛性部材に接続され、前記連結部材が水平方向に沿って設けられることを特徴とする天井構造。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の天井構造であって、
    前記連結部材の前記一端は、前記第1の吊り下げ部材に接続されることにより、前記設備機器に接続されることを特徴とする天井構造。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の天井構造であって、
    前記第1の吊り下げ部材間、及び、前記第2の吊り下げ部材間に、ブレース材が設けられないことを特徴とする天井構造。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の天井構造であって、
    前記設備機器は空調機であり、
    前記天井部材に設けられた吹出口と前記空調機とが可撓性を有するダクトにより連結されることを特徴とする天井構造。
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