JP2015003883A - 固形製剤被印刷物とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット印刷用水溶性インクの色材として染料系の色素を使用した場合であっても、固形製剤の表面にインクジェット法により形成された印刷画像の耐久性を簡便に向上させることのできる固形製剤被印刷物の製造方法、および当該製造方法により生成される固形製剤被印刷物を提供する。
【解決手段】高沸点の水溶性溶媒を含んだ水溶性インクを使用して、固形製剤の表面に、インクジェット印刷法により画像を印刷し、該印刷後に加熱保存処理を行なう。前述の固形製剤被印刷物の製造方法によれば、印刷直後に印刷画像が完全に乾燥することなく、インク流動性が向上した状態で加熱保存処理が行なわれるため、固形製剤の表面に付着したインクが、加熱保存処理中に固形製剤の内部に浸透する効果が得られ、直接的に外部からの光や湿度の影響を受けにくくなることで印刷画像の耐久性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、固形製剤の表面に施されるインクジェット印刷画像の耐光性や耐湿性といった各種耐性を向上させるための固形製剤被印刷物の製造方法、および当該製造方法により生成された固形製剤被印刷物に関するものである。
錠剤やカプセル剤などの固形製剤は、種類が多く、大きさ・色調・形状が類似したものがあるため、識別のために製品名や成分含量などをコード化して個々の製剤に直接標示することがよく行なわれている。その標示の手段としては、有版印刷法、無版印刷法のそれぞれで実用化されている。しかしながら、グラビア印刷法やグラビア・オフセット印刷法に代表される有版印刷法の場合では、口腔内崩壊錠を代表とする素錠やラムネ菓子状の柔らかい固形製剤に対しては、印刷する際に版が接触して応力が掛かることにより固形製剤が壊れてしまい、印刷することが出来ない。また、レーザーエングレーブ法による無版印刷法の場合では、レーザーにより錠剤の薬効成分が熱変性してしまうなどの問題がある。
そこで、固形製剤に接触することなく、また薬効成分を変性させることのない印刷方法として、インクジェット法による印刷が提案されている(特許文献1)。しかしながら、錠剤やカプセル剤などの固形製剤に対して印刷する場合、インクに用いる色素には医薬品添加物として経口摂取可能な認定材料を使用する必要があるため、使用可能な色素の種類が限られている。特に、染料系の色素を使用する場合、耐光性や耐湿性といった各種耐性が乏しいという問題がある。
特開平9−302294号公報
上述の問題に対して、インクジェット法を用いて固形製剤に印刷する際に、染料系の色素を使用した場合であっても、耐光性や耐湿性などの各種耐性を向上させることのできる処理方法が望まれている。本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、固形製剤の表面にインクジェット法により形成される印刷画像の耐久性を簡便に向上させることのできる固形製剤被印刷物の製造方法、および当該製造方法により生成される固形製剤被印刷物を提供することである。
本発明は、上述の課題を達成するために、以下の様な手段を講じる。
第1の発明は、固形製剤の表面に、沸点180℃以上、且つ20℃における蒸気圧が15Pa以下の水溶性溶媒を含んだ水溶性インクを使用して、インクジェット印刷法により画像を印刷し、該印刷後に加熱保存処理を行なうことを特徴とする固形製剤被印刷物の製造方法である。
第2の発明は、前記固形製剤には、予めその表面に水溶性表面層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固形製剤被印刷物の製造方法である。
第3の発明は、前記加熱保存処理の温度が、25℃以上180℃以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の固形製剤被印刷物の製造方法である。
第4の発明は、前記水溶性インクで使用する色材が染料系食用色素のみで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固形製剤被印刷物の製造方法である。
第5の発明は、前記染料系食用色素が、(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム系色素を含有することを特徴とする請求項4に記載の固形製剤被印刷物の製造方法である。
第6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の製造方法により生成される固形製剤被印刷物である。
本発明の固形製剤被印刷物の製造方法によれば、グリセリンやプロピレングリコールといった沸点180℃以上、且つ20℃における蒸気圧が15Pa以下の水溶性溶媒を単独、もしくは複数組み合わせて使用することで得られる高沸点溶媒を含んだ水溶性インクを使用して、インクジェット印刷法により画像を印刷した後に所望の温度で加熱保存処理を行なうことで、印刷直後に印刷画像が完全に乾燥することなく、加熱保存処理をしない場合と比較して高沸点溶媒によりインク流動性が向上した状態で保存処理が行なわれることになる。そのため、固形製剤の表面に付着したインクが、加熱保存処理中に固形製剤の内部に浸透する効果が得られ、結果的に、インクが固形製剤の表面に付着するのみの場合と比較して、直接的に外部からの光や湿度の影響を受けにくくなることで印刷画像の耐久性を向上させることができた。
本発明の実施に関する固形製剤(素錠)の概略断面図である。 本発明の実施に関する固形製剤(フィルムコーティング錠)の概略断面図である。 本発明の実施形態における素錠印刷物の概略図である。 本発明の実施形態におけるフィルムコーティング錠印刷物の概略図である。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明は、固形製剤の表面にインクジェット印刷法で施される印刷画像の耐久性を改善することができる固形製剤被印刷物の製造方法についてのものであるが、ここでいう固体製剤としては、例えば素錠(裸錠)、糖衣錠、腸溶錠、口腔内崩壊錠などのほか、錠剤の最表面に水溶性表面層が形成されているフィルムコーティング錠といった医薬品を挙げることができる。また、これらの医薬品のみならず、動物薬、農薬、肥料、衛生用品等としてある剤形に製せられた組成物をすべて包含する意味で用いることとする。
固形製剤中に含有される活性成分は特に限定されない。例えば、種々の疾患の予防・治療に有効な物質(例えば、睡眠誘発作用、トランキライザー活性、抗菌活性、降圧作用、抗アンギナ活性、鎮痛作用、抗炎症活性、精神安定作用、糖尿病治療活性、利尿作用、抗コリン活性、抗胃酸過多作用、抗てんかん作用、ACE阻害活性、β−レセプターアンタゴニストまたはアゴニスト活性、麻酔作用、食欲抑制作用、抗不整脈作用、抗うつ作用、抗血液凝固活性、抗下痢症作用、抗ヒスタミン活性、抗マラリア作用、抗腫瘍活性、免疫抑制活性、抗パーキンソン病作用、抗精神病作用、抗血小板活性、抗高脂血症作用等を有する物質など)、洗浄作用を有する物質、香料、肥料、消臭作用を有する物質、動物・害虫駆除物質、殺虫作用を有する物質、除草作用を有する物質、植物生長調節物質等を含むが、それらに限定されない。
本発明における固形製剤は、必要に応じて、活性成分とともに、その用途上許容される担体を配合することができる。例えば、医薬製剤であれば、医薬上許容される担体を配合することができる。医薬上許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤等が適宜適量配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物を用いることもできる。
本発明において、インクジェット印刷法により画像を印刷する際に使用するインク溶媒として、沸点180℃以上、且つ20℃における蒸気圧が15Pa以下の水溶性溶媒を含んでいる。このような溶媒としては、グリセリンやプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量300)などが挙げられ、これらの溶媒を単独で使用しても良いし、複数組み合わせて使用しても良い。これらの溶媒は、常温では容易に蒸発することがないため、インクの乾燥性を調整する際などに有効である。
上述のような水溶性溶媒を含むインクを使用してインクジェット印刷法により画像印刷を行なうが、印刷後には所望の温度で加熱保存処理を行なう必要がある。この時、固形製剤内部の薬効成分が熱変性しない範囲内の所望の温度・時間で加熱保存処理することで、インクの流動性を向上させることができる。これは、前記水溶性溶媒が加熱により温められることに由来しており、このような環境で加熱保存処理を行なうと、前記水溶性溶媒の影響によりインク流動性が向上しているので、溶媒とともに色材も一緒に固形製剤内部に浸透する効果が得られる。
このように色材が固形製剤内部にまで浸透することで、印刷画像自体の耐光性や耐湿性といった耐久性を向上させることができる。これは、色材が固形製剤表面に単に付着している場合と比較して、色材に対する外部の光や湿度の影響が弱まることに由来している。つまり、耐光性では光が直接色材に曝されず、固形製剤成分を介して和らげられた光となるため、耐性が向上する。耐湿性では、固形製剤そのものが色材の移動を妨げる障害となるため、同じく耐性が向上する。
更には、印刷画像の耐摩耗性や接着強度、他の固形製剤やパッケージ材料などへの耐転写汚染性などの様々な耐性を向上させることができる。
本発明において、固形製剤には、予めその表面に水溶性表面層を設けていても良い。水溶性表面層としては、フィルムコーティング錠剤のコート層、潤滑剤といった後処理剤などの被覆層、が挙げられる。具体的には、フィルムコーティング錠剤のコート層としては、ヒドロキシプロピルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロース、高分子のポリエチレングリコールなどが挙げられる。潤滑剤としては、各種ワックス類の他、酸化チタン、水酸化マグネシウム、珪酸カルシウム及びその化合物や、樹脂等が挙げられる。また着色剤としては、赤酸化鉄、黄酸化鉄(黄色三二酸化鉄)、酸化チタンなどが挙げられる。
一般的に、固形製剤に水溶性表面層のない素錠を用いた場合、インクジェット印刷法で設ける印刷画像に含まれている色材が素錠表面に偏在しやすいのに対し、固形製剤の表面に水溶性表面層を予め設けておくと、水溶性インクの固形製剤内部への浸透が促進され、本発明による効果の更なる向上が見込めるため、好適に用いられる。
また、本発明における加熱保存処理としては、25℃以上180℃以下の範囲内で行なわれることが好ましい。この温度範囲内で加熱保存処理を行なうことで、高沸点水溶性溶媒の影響によりインク流動性が向上した状態で乾燥処理を進めることができるので、溶媒とともに色材も一緒に固形製剤内部に浸透する効果が得られる。加熱保存処理温度が25℃未満の場合、水溶性インクの乾燥が不十分となり、印刷画像の耐転写汚染性が著しく悪化するため好ましくない。また、水溶性インクの流動性が乏しいため、色材の浸透効果が得られにくい。一方、180℃を超える温度で加熱保存処理を行なうと、水溶性インクに含まれる高沸点水溶性溶媒の乾燥速度が速まり、色材の固形製剤内部への浸透効果が弱まってしまう。また、溶媒の急激な気化の影響により固形製剤にひび割れが生じてしまったり、固形製剤内部の薬効成分が熱変性してしまったりする危険性が高まるため好ましくない。
本発明における水溶性インクに用いられる色材としては、可食性のものであれば特に制限はなく、従来公知の合成食用色素、天然食用色素から適宜選択することができる。合成食用色素としては、例えば、タール系色素、天然色素誘導体、天然系合成色素等が挙げられ、タール系色素としては、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号、食用青色2号、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ等、天然色素誘導体としては、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、ノルビキシンカリウム等、天然系合成色素としては、β−カロテン、リボフラビン等が挙げられる。天然食用色素としては、アントシアニン系色素、カロチノイド系色素、キノン系色素、フラボノイド系色素、ベタイン系色素、モナスカス色素、その他の天然物を起源とする色素が挙げられる。アントシアニン系色素としては、赤ダイコン色素、赤キャベツ色素、赤米色素、エルダーベリー色素、カウベリー色素、グーズベリー色素、クランベリー色素、サーモンベリー色素、シソ色素、スィムブルーベリー色素、ストロベリー色素、ダークスィートチェリー色素、チェリー色素、ハイビスカス色素、ハクルベリー色素、ブドウ果汁色素、ブドウ果皮色素、ブラックカーラント色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、プラム色素、ホワートルベリー色素、ボイセンベリー色素、マルベリー色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ムラサキヤマイモ色素、ラズベリー色素、レッドカーラント色素、ローガンベリー色素、その他のアントシアニン系色素が挙げられる。カロチノイド系色素としては、アナトー色素、クチナシ黄色素、その他のカロチノイド系色素が挙げられる。キノン系色素としては、コチニール色素、シコン色素、ラック色素、その他のキノン系色素が挙げられる。フラボノイド系色素としてはベニバナ黄色素、コウリャン色素、タマネギ色素、その他のフラボノイド系色素が挙げられる。ベタイン系色素としては、ビートレッド色素があげられる。モナスカス色素としては、ベニコウジ色素、ベニコウジ黄色素が挙げられる。その他の天然物を起源とする色素としてはウコン色素、クサギ色素、クチナシ赤色素、スピルリナ青色素などが挙げられる。これらの中でも、水溶性インクの分散安定性を考慮して、色材が染料系食用色素のみで構成されていると、インクジェット装置で長時間印刷を継続することができるため好ましい。これは、インク中の色材の分散が安定しているため、インクジェット装置のノズルにインクが詰まる問題が軽減されることに由来する。また、顔料系の食用色素を用いた場合と比較して、印刷後の水溶性インクの流動性がより確保された状態で加熱保存処理を行なうことができるため、固形製剤内部への色材の浸透がより進みやすくなり好ましい。色素の種類として具体的には、赤色素として、赤色102号、赤色3号など、青色素として、青色2号、クチナシ色素抽出・精製物など、緑色素として、銅クロロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウムなどが好適に用いられる。
上述の染料系食用色素の中でも、特に(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム(別名:ニューコクシン、赤色102号)を用いた場合、該色素自体の優れた内部浸透性により、本発明の画像形成方法による効果が顕著に期待できるため好適に用いられる。
本発明における各種水溶性インクは、市販のインクジェット装置に対しても適用可能なため応用範囲が広く、非常に有用である。また、以下に記載する実施例ではピエゾ素子(圧電セラミックス)をアクチュエータとする、所謂ドロップオンデマンド方式インクジェットにおける印刷例を示したが、他のドロップオンデマンドインクジェット方式として、微小発熱素子を瞬間的に高温(200〜300℃)にすることで発生する水蒸気圧力で吐出するサーマルインクジェット方式や、アクチュエータを静電気振動させる事での静電タイプ、超音波のキャビテーション現象を利用する超音波方式等が利用可能である。
また、インクに荷電性能を付与出来れば連続噴射式(コンティニュアス方式)を利用することも可能である。
以下、実施例に基づいて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>赤インクを用いた素錠印刷品の製造、及び耐性試験
(赤インクの製造)
まず、印刷用赤インクを調製した。赤インクは、色材、高沸点溶媒(以下、沸点180℃以上の溶媒をこのように定義する)、低沸点溶媒(以下、沸点180℃未満の溶媒をこのように定義する)、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成るものを調製した。
内添樹脂は、インク中において不揮発性の樹脂成分として機能する材料である。
レベリング剤は、インクジェットヘッドからの吐出ドロップが良好に形成出来るように、インクの表面張力を調整する材料であり、具体的にはインクの表面張力が24mN/m〜34mN/mの範囲内にあると好ましい。但し、固形製剤の表層での濡れ性や内部への浸透性を考慮すると、なるべく小さな、すなわち濡れ性の良い表面張力値を選択する必要があり、本実施例では24〜28mN/mの表面張力になるように調整した。
なお、表面張力は小さければ小さいほど良いわけでは無く、24mN/m未満では液滴にならず、ミスト不良やスプラッシュ現象(吐出の玉割れ)等、吐出不良を引き起こすので注意が必要である。
インクに使用する水はイオン交換水とし、高沸点溶媒としてグリセリン(沸点290℃、20℃における蒸気圧13Pa)を、低沸点溶媒としてエタノール(沸点78℃)をそれぞれ用いた。イオン交換水513gにエタノールを100g、グリセリンを300g添加し、よく撹拌して混合溶媒を913g得た。
前記混合溶媒913gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール4000(平均分子量が4000であるポリエチレングリコールの意)を35g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」 理研ビタミン社製)を2g、最後に赤色の色材として(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム(別名:ニューコクシン、赤色102号)を50gそれぞれ添加し、1時間程度撹拌して粗製赤インクを1000g得た。
前記粗製赤インクを、メンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターを1回透過させ、続いて口径0.8μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターで1回透過させることで精製赤インクを990g得た。
(印刷)
上記精製赤インクを用いて、ベンディングモードのピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、澱粉から成るテスト用素錠(直径:7.0mm)に2次元バーコード(QRコード(登録商標),サイズ:縦3.6mm×横3.6mm)の印刷を行なった。この結果、被印刷部のにじみが少なく鮮明な2次元バーコードが赤色で印刷された素錠印刷物を得ることができた。
また、シェアモードのピエゾ式インクジェットヘッドでも同様に印刷テストを実施したが、同じく良好な印刷サンプルを作製する事ができた。
(加熱保存工程)
印刷終了後、速やかに(概ね10分以内)に、前記素錠印刷物をバッチ式熱風オーブン(設定:40℃)に入れて1時間加熱保存した。加熱保存が終了したら、分光光度計(米国 X−Rite社製「X−Rite T−530」)を用いて色度(L*a*b*表色系)および光学色濃度を測定した。また、この際、加熱保存工程を経ていない素錠印刷物も比較対象として色度及び光学色濃度を測定した。
(耐光試験)
色度及び光学色濃度を測定した素錠印刷物(加熱保存工程有/無)に対して、キセノンウェザーメーター(東洋精機製作所 Ci4000)を用いて累積120万ルクスの可視光を照射した。可視光を照射した素錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、加熱保存工程の有無による色度及び光学色濃度の試験前後の変化量を比較した。比較した結果を表1に示す。結果として、加熱保存工程を行った素錠印刷物の方が、変化量が少ないことが確認された。
(耐湿試験)
色度及び光学色濃度を測定した素錠印刷物(加熱保存工程有/無)を、恒温恒湿槽を用いて、温度40℃・相対湿度90%の環境下、4時間保存する耐湿試験を実施した。耐湿試験を実施した素錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、加熱保存工程の有無による色度及び光学色濃度の試験前後の変化量を比較した。結果として、加熱保存工程を行った素錠印刷物の方が、変化量が少ないことが確認された。耐湿試験の結果を耐光試験と合わせ表1に示す。
<実施例2>グレーインクを用いたフィルムコーティング錠印刷品の製造、及び耐性試験
(グレーインクの製造)
グレーインクは、実施例1の赤インクと同様に、色材、高沸点溶媒、低沸点溶媒、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成るものを調製した。レベリング剤の取り扱いは、前述の実施例1と同様の考えにより、使用量を調整している。
水はイオン交換水を使用し、高沸点溶媒としてポリエチレングリコール300(平均分子量が300であるポリエチレングリコールの意。沸点250℃、20℃における蒸気圧10Pa未満)とプロピレングリコール(沸点188℃、20℃における蒸気圧10.6Pa)を、低沸点溶媒としてエタノール(沸点78℃)をそれぞれ用いた。イオン交換水593gにエタノールを50g、ポリエチレングリコール300を200g、プロピレングリコール50g添加し、よく撹拌して混合溶媒を893g得た。
前記混合溶媒893gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール4000を35g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」理研ビタミン社製)を2g加えた。グレーの色味をインクに付与するにあたっては、赤色、青色、緑色の色材を混色することによるものとし、赤色色材として(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム(別名:ニューコクシン、赤色102号)を30g、青色色材として2−(1,3−ジヒドロ−3−オキソ−5−スルホ−2H−インドール−2−イリデン)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−1H−インドール−5−スルホン酸二ナトリウム(別名:インジゴカルミン、青色2号)を10g、緑色色材として銅クロロフィリンナトリウム30gをそれぞれ添加し、1時間程度撹拌して粗製グレーインクを1000g得た。
前記粗製グレーインクを、メンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μのメンブレンフィルター(酢酸セルロース膜)を1回透過させ、続いて口径0.8μのメンブレンフィルター(酢酸セルロース膜)で1回透過させることで精製グレーインクを990g得た。
(印刷)
上記精製グレーインクを用いて、ベンディングモードピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、テスト用フィルムコーティング錠(基剤:調整澱粉、コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、直径:6.5mm)に2次元バーコード(QRコード(登録商標),サイズ:縦3.6mm×横3.6mm)の印刷を行なった。この結果、被印刷部のにじみが少なく鮮明な2次元バーコードがグレー色で印刷されたフィルムコーティング錠印刷物を得ることができた。
(加熱保存工程)
実施例1に記載した方法と同様の方法にて、前記フィルムコーティング錠印刷物の加熱保存および分光光度計による色度および光学色濃度の測定を実施した。加熱保存工程の条件として、実施例1に記載の(40℃設定×1時間)のほか、(60℃設定×10分)の条件も設定した。
加熱保存条件として、前記のオーブンを使用した2条件のほか、25℃の恒温槽中にて6日間保管する条件を別に設定した。恒温槽に投入する前に分光光度計による色度及び光学色濃度の測定を行なった。
(耐光試験)
実施例1に記載の方法にて、キセノンウェザーメーターを使用した耐光試験を実施した。耐光試験終了後の色度及び光学色濃度の変化を確認したところ、今回設定した加熱保存工程を経たフィルムコーティング錠印刷物は、加熱保存工程を実施しなかったフィルムコーティング錠印刷物に比べて色度及び光学色濃度の変化がいずれの条件においても少ないことが確認された。比較した結果を実施例1と合わせて表1に示した。
(耐湿試験)
実施例1に記載の方法にて、耐湿試験を実施した。耐湿試験を実施したフィルムコーティング錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、加熱保存工程の有無による色度及び光学色濃度の変化量を比較した。耐湿試験の結果を耐光試験と合わせ表1に示す。
<実施例3>茶色インクを用いたフィルムコーティング錠印刷品の製造、及び耐光試験
(茶色インクの製造)
茶色インクは、実施例1の赤インク、実施例2のグレーインクと同様に、色材、高沸点溶媒、低沸点溶媒、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成るものを調製した。
水はイオン交換水を使用し、高沸点溶媒としてポリエチレングリコール300とプロピレングリコールを、低沸点溶媒としてエタノールをそれぞれ用いた。イオン交換水587gにエタノールを50g、ポリエチレングリコール300を200g、プロピレングリコール50g添加し、よく撹拌して混合溶媒を887g得た。
前記混合溶媒887gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール4000を35g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」理研ビタミン社製)を2g加えた。茶色の色味をインクに付与するにあたっては、赤色、青色、緑色の色材を混色することによるものとし、赤色色材として3’,6’−ビス(ソジオオキシ)−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン(別名:エリスロシン、赤色3号)を10g、(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム(別名:ニューコクシン、赤色102号)を5g、青色色材として2−(1,3−ジヒドロ−3−オキソ−5−スルホ−2H−インドール−2−イリデン)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−1H−インドール−5−スルホン酸二ナトリウム(別名:インジゴカルミン、青色2号)を1g、緑色色材として銅クロロフィリンナトリウム60gをそれぞれ添加し、1時間程度撹拌して粗製茶色インクを1000g得た。
前記粗製茶色インクを、メンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μのメンブレンフィルター(酢酸セルロース膜)を1回透過させ、続いて口径0.8μのメンブレンフィルター(酢酸セルロース膜)で1回透過させることで精製茶色インクを990g得た。
(印刷)
上記精製茶色インクを用いて、ベンディングモードピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、テスト用フィルムコーティング錠(基剤:調整澱粉、コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、直径:6.5mm)に2次元バーコード(QRコード(登録商標),サイズ:縦3.6mm×横3.6mm)の印刷を行なった。この結果、被印刷部のにじみが少なく鮮明な2次元バーコードが茶色で印刷されたフィルムコーティング錠印刷物を得ることができた。
ちなみに、本発明者らはシェアモードのピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにおいても同様に印刷を試みた。その結果、こちらのモードの方が吐出安定性が良く、良好な印刷画像を得ることが出来ることを確認している。この理由として、銅クロロフィリンナトリウムの使用量が多いため、この色素の持つチキソ性が影響していることが考えられる。ピエゾ式インクジェットヘッドの特徴として、ベンディングモード(屈曲モード)のヘッドよりも、シェアモード(せん断モード)ヘッドはチキソ性材料に対する対応力があり、更に適応粘度範囲も広いことが印刷安定化に寄与しているものと考えられる。
なお、銅クロロフィリンナトリウムから不純物を除いた精製品を用いることでベンディングモードのインクジェットヘッドでも安定した印刷が可能であることを発明者らは確認した。
(加熱保存工程)
実施例1に記載した方法と同様の方法にて、前記フィルムコーティング錠印刷物の加熱保存および分光光度計による色度および光学色濃度の測定を実施した。加熱保存工程の条件として、(40℃設定×1時間)、(60℃設定×10分)、(80℃設定×1分)の条件を設定した。
(耐光試験)
実施例1に記載の方法にて、キセノンウェザーメーターを使用した耐光試験を実施した。耐光試験終了後の色度及び光学色濃度の変化を確認したところ、今回設定した加熱保存工程を経たフィルムコーティング錠印刷物は、加熱保存工程を実施しなかったフィルムコーティング錠印刷物に比べて色度及び光学色濃度の変化がいずれの条件においても少ないことが確認された。比較した結果を実施例1、実施例2と合わせて表1に示した。
(耐湿試験)
実施例1に記載の方法にて、耐湿試験を実施した。耐湿試験を実施したフィルムコーティング錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、加熱保存工程の有無による色度及び光学色濃度の変化量を比較した。耐湿試験の結果を耐光試験と合わせ表1に示す。
<比較例>高沸点溶媒を含まない茶色インク(低沸点茶色インク)を用いたフィルムコーティング錠印刷品の製造、及び耐性試験
(低沸点茶色インクの製造)
低沸点茶色インクは、実施例3の茶色インクに類似の組成とし、色材、低沸点溶媒、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成り、高沸点溶媒を含まないものを調製した。
水はイオン交換水を使用し、低沸点溶媒としてエタノール及び乳酸エチル(沸点151℃)をそれぞれ用いた。イオン交換水587gにエタノールを50g、乳酸エチルを250g添加し、よく撹拌して混合溶媒を887g得た。
前記混合溶媒887gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール4000を35g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」理研ビタミン社製)を2g加えた。茶色の色味をインクに付与するにあたっては、赤色、青色、緑色の色材を混色することによるものとし、赤色色材として3’,6’−ビス(ソジオオキシ)−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン(別名:エリスロシン、赤色3号)を10g、(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム(別名:ニューコクシン、赤色102号)を5g、青色色材として2−(1,3−ジヒドロ−3−オキソ−5−スルホ−2H−インドール−2−イリデン)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−1H−インドール−5−スルホン酸二ナトリウム(別名:インジゴカルミン、青色2号)を1g、緑色色材として銅クロロフィリンナトリウム60gをそれぞれ添加し、1時間程度撹拌して粗製茶色インクを1000g得た。
前記粗製低沸点茶色インクを、メンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μのメンブレンフィルター(酢酸セルロース膜)を1回透過させ、続いて口径0.8μのメンブレンフィルター(酢酸セルロース膜)で1回透過させることで精製低沸点茶色インクを990g得た。
(印刷)
上記精製低沸点茶色インクを用いて、ベンディングモードピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、テスト用フィルムコーティング錠(基剤:調整澱粉、コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、直径:6.5mm)に2次元バーコード(QRコード(登録商標),サイズ:縦3.6mm×横3.6mm)の印刷を行なった。この結果、被印刷部のにじみが少なく鮮明な2次元バーコードが茶色で印刷されたフィルムコーティング錠印刷物を得た。
(加熱保存工程)
実施例1に記載した方法と同様の方法にて、前記フィルムコーティング錠印刷物の加熱保存および分光光度計による色度および光学色濃度の測定を実施した。加熱保存工程の条件として、(40℃設定×1時間)、(60℃設定×10分)、(80℃設定×1分)の条件を設定した。
(耐光試験)
実施例1に記載の方法にて、キセノンウェザーメーターを使用した耐光試験を実施した。耐光試験終了後の色度及び光学色濃度の変化を確認した。今回設定した加熱保存工程を経たフィルムコーティング錠印刷物は、加熱保存工程を実施しなかった印刷物と比較して、色度及び光学色濃度の変化が実施例3ほど大きな値ではなく、耐光性向上につながる顕著な効果は認められなかった。比較した結果を実施例1〜3と合わせて表1に示した。
Figure 2015003883
以上の測定結果より、実施例1から実施例3までの錠剤印刷品のいずれにおいても、加熱保存を行なわなかった場合に比べて、耐光試験終了後の色度及び光学色濃度の変化が少ない良好な結果が得られた。また、実施例1から実施例3までの錠剤印刷品について、180℃を超える温度で加熱保存を行なった場合では、溶媒が急激に気化することによる錠剤表面のひび割れが生じるといった実験上好ましくない結果が得られた。
1:固形製剤基材
3:素錠
5:水溶性表面層
7:フィルムコーティング錠
9:インクジェット印刷画像
11:素錠印刷物
13:フィルムコーティング錠印刷物

Claims (6)

  1. 固形製剤の表面に印刷画像が施された固形製剤被印刷物の製造方法であって、
    前記固形製剤の表面に、沸点180℃以上、且つ20℃における蒸気圧が15Pa以下の水溶性溶媒を含んだ水溶性インクを使用して、インクジェット印刷法により画像を印刷し、該印刷後に加熱保存処理を行なうことを特徴とする固形製剤被印刷物の製造方法。
  2. 前記固形製剤には、予めその表面に水溶性表面層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固形製剤被印刷物の製造方法。
  3. 前記加熱保存処理の温度が、25℃以上180℃以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の固形製剤被印刷物の製造方法。
  4. 前記水溶性インクで使用する色材が染料系食用色素のみで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固形製剤被印刷物の製造方法。
  5. 前記染料系食用色素が、(8E)−7−オキソ−8−[(4−スルホナトナフタレン−1−イル)ヒドラジニリデン]ナフタレン−1,3−ジスルホン酸ナトリウム系色素を含有することを特徴とする請求項4に記載の固形製剤被印刷物の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の製造方法により生成される固形製剤被印刷物。
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