JP2015003877A - ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物 - Google Patents

ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015003877A
JP2015003877A JP2013129620A JP2013129620A JP2015003877A JP 2015003877 A JP2015003877 A JP 2015003877A JP 2013129620 A JP2013129620 A JP 2013129620A JP 2013129620 A JP2013129620 A JP 2013129620A JP 2015003877 A JP2015003877 A JP 2015003877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxytyrosol
salt
present
acetate
pharmaceutical composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013129620A
Other languages
English (en)
Inventor
和一 坂本
Kazuichi Sakamoto
和一 坂本
ドリラ リアド
Drira Riadh
ドリラ リアド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tsukuba NUC
Original Assignee
University of Tsukuba NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tsukuba NUC filed Critical University of Tsukuba NUC
Priority to JP2013129620A priority Critical patent/JP2015003877A/ja
Publication of JP2015003877A publication Critical patent/JP2015003877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

【課題】肥満の改善及び糖尿病の治療等に有用な組成物の提供。【解決手段】ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物等に関する。
肥満は、遺伝的または環境要因により起こり、糖尿病、高血圧および心臓疾患などの主たる要因となっている(非特許文献1:David EK et al., Diabetes Care 2001;24:933-941、非特許文献2:Lee WJ et al., Int J Biochem Cell Bioi 2005; 37:2254-2259、非特許文献3:Famer SR et al., Obes Rev 2004;5: 189-196)。肥満は、脂肪細胞の分化と脂肪蓄積が進み、脂肪細胞の数と脂質蓄積量が増加することにより起こる(非特許文献3:Famer SR et al., Obes Rev 2004;5: 189-196、非特許文献4:Liao S et al, Vitam Horm 2001;62:1-94)。肥満を防ぐためには、摂食量を減らす、前駆脂肪細胞の数や分化を減らす、蓄積した脂肪のβ酸化と燃焼(分解)を増やすなどの様々な方法がある。
昨今、脂肪細胞の数や分化を抑制する植物機能成分に注目が集まっている。例えば、赤ぶどうのレスベラトロールやオリーブのヒドロキシチロゾール、お茶のエピガロカテキンガレートなどは脂肪細胞の分化や脂肪蓄積を抑制することが知られる(非特許文献5:Kim H et al., Cytotechnology 2010; 62:245-55、非特許文献6:Rayalam S et al., Phytother Res 2008;22:1367-71、非特許文献7:Drira R et al., Life Sci 2011,89:708-16)。
また、いわゆる地中海様ダイエット法(Mediterranean diet)による健康効果に関する研究が知られている。この健康効果は、主としてオリーブオイルに含まれる機能成分による。バージンオリーブオイルに含まれる主たる機能成分はオレイン酸であるが、ポリフェノール類などの希少成分もその機能性に深く関与する(非特許文献8:Perez-jimenez F et al., Mol Nutr Food Res.2007;51:1199-1208、非特許文献9:Covas MI, Pharmacol Res. 2007; 55:175-186、非特許文献10:Visioli F, J. Physiol. Pharmaco1. 2005; 56:37-49)。これは、ポリフェノール類がオレイン酸とは異なる生化学的な作用をもつか、あるいは、ポリフェノール類とオレイン酸とが相乗的に働くためと考えられている。中でも、ヒドロキシチロゾールはバージンオリーブオイルに含まれる主たるポリフェノールであり、オイルばかりでなく葉にも多く含まれる。多くの研究により、ヒドロキシチロゾールは、心臓血管系疾患の主因である肥満、高血圧、炎症および酸化ストレスなどに作用することが知られている(非特許文献7:Drira R et al., Life Sci 2011,89:708-16、非特許文献11:Dell'Agli M, Br J Nutr 99,945-951)。
バージンオリーブオイルには、ヒドロキシチロゾール以外のポリフェノール、例えばヒドロキシチロゾールアセテートも多く含まれる。オリーブ中に含まれるヒドロキシチロゾールとヒドロキシチロゾールアセテートとの割合はオリーブの品種毎に異なり、例えばアルベキーナ種では1:1であるが、ピクアル種では1:2、マンザニラ種やホジブランス種では1:3〜4と、ヒドロキシチロゾールアセテートの方が多い(非特許文献12:Brenes M et al., J Agric Food Chem.l999;47: 3535-3540)。
しかしながら、ヒドロキシチロゾールアセテートの機能については知られていない。
David EK et al., Diabetes Care 2001;24:933-941 Lee WJ et al., Int J Biochem Cell Bioi 2005; 37:2254-2259 Famer SR et al., Obes Rev 2004;5: 189-196 Liao S et al, Vitam Horm 2001;62:1-94 Kim H et al., Cytotechnology 2010; 62:245-55 Rayalam S et al., Phytother Res 2008;22:1367-71 Drira R et al., Life Sci 2011,89:708-16 Perez-jimenez F et al., Mol Nutr Food Res.2007;51:1199-1208 Covas MI, Pharmacol Res. 2007; 55:175-186 Dell'Agli M, Br J Nutr 99,945-951 Brenes M et al., J Agric Food Chem.l999;47: 3535-3540
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、肥満の改善、糖尿病の治療等に有用な組成物等を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、ヒドロキシチロゾール又はその塩、特にヒドロキシチロゾールアセテートによる脂肪蓄積抑制効果、脂質分解促進効果及び糖取込み促進効果等を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、医薬組成物。
(2)ヒドロキシチロゾールの塩がヒドロキシチロゾールアセテートである、上記(1)に記載の医薬組成物。
(3)肥満の改善又は予防のための上記(1)又は(2)に記載の医薬組成物。
(4)糖尿病の治療又は予防のための上記(1)又は(2)に記載の医薬組成物。
(5)ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、脂肪蓄積抑制剤。
(6)ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、脂質分解促進剤。
(7)ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、細胞の糖取込み促進剤。
(8)ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、食品用組成物。
(9)上記(8)に記載の組成物を含む、食品、飲料又は飼料。
本発明により、肥満や糖尿病の改善、治療等に有効な組成物を提供することができる。
(a) Oil red O染色により、ヒドロキシチロゾールアセテートによる脂肪蓄積抑制効果及び脂肪細胞への分化抑制効果を検討した結果を示す図(染色図及びグラフ)である。(b) ヒドロキシチロゾールアセテートの細胞毒性を検討した結果を示す図である。 転写因子PPARγ、C/EBPα、SREBP-1c及びその下流の標的遺伝子(CD36、GLUT4、及びFAS)の発現量をqRT-PCRにより測定した結果を示す図である。 (a) 分化した3T3-L1脂肪細胞からのグリセロール放出量を測定した結果を示す図である。(b) ペリリピン及びHSLのリン酸化を検討した結果を示す図(電気泳動図及びグラフ)である。 (a) 3T3-L1脂肪細胞におけるグルコース消費量を測定した結果を示す図である。(b)C2C12筋管におけるグルコース消費量を測定した結果を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施をすることができる。
1.概要
本発明は、ヒドロキシチロゾール又はその塩、好ましくはヒドロキシチロゾールアセテートを含む組成物に関する。ヒドロキシチロゾールアセテート(Hd-Ac)は、ヒドロキシチロゾールと同等の濃度でオリーブの果実及びオイルに存在するポリフェノールである。
本発明者は、脂肪細胞においてヒドロキシチロゾールアセテートが脂質生成(adipogenesis)を刺激するかどうかを検討した。その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートは、脂肪細胞の分化及び脂肪蓄積を用量依存的に阻害し、また、脂質生成に関与する遺伝子(PPARγ、C/EBPα、SREBP-1c、GLUT4、CD36及びFAS)の発現を抑制した。一方、同じ濃度範囲において細胞毒性は検出されなかった。すなわち、本発明者は、ヒドロキシチロゾール及びその塩であるヒドロキシチロゾールアセテートが、脂肪蓄積抑制効果及び脂肪細胞への分化抑制効果を有するとともに、当該効果を示す量において細胞毒性を示さない安全な物質であることを見出した。
また、本発明者は、脂肪細胞においてヒドロキシチロゾールアセテートが脂質分解を刺激するかどうかを検討した。その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートは、十分に分化した脂肪細胞において、グリセロールの放出を用量依存的に活性化した。また、この分解は、脂質分解酵素(リパーゼ)の一種であるホルモン感受性リパーゼ(HSL)及びペリリピンのリン酸化を介して行われた。すなわち、本発明者は、ヒドロキシチロゾール及びその塩であるヒドロキシチロゾールアセテートが、脂肪細胞において脂質分解(例えば脂肪分解)を促進することを見出した。
さらに、本発明者は、脂肪細胞及び筋管において、ヒドロキシチロゾールアセテートが糖の取込みを刺激するかどうかを検討した。その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートは、脂肪細胞及び筋管においてグルコース消費を増加させた。すなわち、本発明者は、ヒドロキシチロゾールアセテートが脂肪細胞及び筋肉細胞において糖の取込みを促進することを見出した。
本発明はこれらの知見に基づき完成された。
2.ヒドロキシチロゾール及びその塩
本発明において、ヒドロキシチロゾールは、オリーブの葉及びオイルで見出される抗酸化物質であり、下記式で示される化合物である。

本発明において、ヒドロキシチロゾールは塩や水和物を形成してもよい。塩は食品学的又は薬学的に許容されるものが好ましく、そのような塩としては、本発明の効果を有する限り特に限定されるものではなく、酸との塩を形成しても塩基との塩を形成してもよい。
酸との塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸との塩、蟻酸塩、酢酸塩(アセテート)、乳酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩などの有機酸との塩などを挙げることができる。
塩基との塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン等の有機塩基との塩(有機アミン塩)、あるいはアンモニウム塩などを挙げることができる。
本発明において、ヒドロキシチロゾールの塩としては、ヒドロキシチロゾールアセテートが好ましい。
ヒドロキシチロゾールアセテートは、下記式で表される。
本発明のヒドロキシチロゾール及びその塩は、オリーブなどの植物から抽出した天然由来のものであってもよいし、化学的に合成したものであってもよい。当業者であれば、公知の手法を用いて容易に製造することができる。また、本発明のヒドロキシチロゾール及びその塩は、例えばコスモ・バイオ株式会社などから市販品を購入することにより得ることもできる。
3.医薬組成物
本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、メタボリック症候群、例えば、肥満(特に内臓脂肪型肥満)、高血糖、高血圧、高脂血症、高LDLコレステロール、低HDLコレステロールなどの状態、及びこれらに起因する疾患、例えば、肥満症、糖尿病、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患、腎臓病、高血圧症、高尿酸血症、癌などの改善、治療又は予防に使用するための医薬組成物として用いることができる。特に、本発明の医薬組成物は、肥満又は糖尿病の改善、治療若しくは予防のために使用することが好ましい。
本発明において、「改善」とは、上記各状態の被験者に対し、本発明の医薬組成物を投与することにより、投与しない場合に比べて、被験者における状態を正常な状態に近づけることを意味する。本発明においては、例えば、本発明の医薬組成物を投与することにより、投与しない場合に比べて、脂肪細胞における脂肪の蓄積量が抑制されたり、脂質の分解が促進されれば、当該医薬組成物を用いて肥満を改善できるといえる。
本発明において、「治療」とは、疾患の発症後に本発明の医薬組成物を被験者に投与することにより、投与しない場合に比べて、当該疾患の症状を軽減することを意味し、必ずしも疾患の症状を完全に抑制することを意味するものではない。疾患の発症とは、疾患の症状が身体に現れることを意味する。本発明においては、例えば、本発明の医薬組成物を投与することにより、投与しない場合に比べて、細胞の糖の取込みが促進されれば、当該医薬組成物を用いて糖尿病を治療できるといえる。
本発明において、「予防」とは、疾患の発症前に本発明の医薬組成物を被験者に投与することにより、投与しない場合に比べて、疾患の発症後の症状を軽減する(上記各状態の悪化を抑制する)ことを意味し、必ずしも発症を完全に抑制することを意味するものではない。
本発明の医薬組成物は、ヒドロキシチロゾール又はその塩のほか、薬学的に許容できる担体を含むことができる。「薬学的に許容できる担体」とは、本発明の医薬組成物に適する任意の担体(リポソーム、脂質小胞体、ミセル等)、希釈剤、賦形剤、湿潤剤、緩衝剤、懸濁剤、潤滑剤、アジュバント、乳化剤、崩壊剤、吸収剤、保存料、界面活性剤、着色料、着香料、又は甘味料を指す。
本発明の医薬組成物は、注射剤、凍結乾燥品、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、丸剤、シロップ剤、坐剤、バップ剤、軟膏剤、クリーム剤、点眼剤等の剤型をとることができる。注射剤などの液体製剤は、使用前に生理食塩水等で溶解する用時調製用粉末(例えば凍結乾燥粉末)の形態であってもよい。
本発明の医薬組成物は、当業者に既知である任意の手段によって局所的又は全身に投与することができる。本発明の医薬組成物の投与経路としては、経口投与及び非経口投与のいずれも可能であり、非経口投与の場合は、組織内投与(皮下投与、腹腔内投与、筋肉内投与、静脈内投与など)、皮内投与、局所投与(経皮投与など)又は経直腸的に投与することができる。本発明の医薬組成物は、これらの投与経路に適した投与形態で投与することができる。
本発明の医薬組成物の投与量は、被験者の年齢、体重、健康状態、性別、症状、投与経路、投与回数、剤型などの要因に応じて変化し、具体的な投与手順は当業者により設定することができる。ヒドロキシチロゾール又はその塩の投与量としては、被験者の体重1 kgあたり、例えば0.01mg〜10mg/日、好ましくは0.02mg〜5mg/日、より好ましくは0.03〜3mg/日である。投与回数としては、一日に1〜5回投与することができる。
投与時期は、症状に応じて適宜定めることができ、複数回分を同時に又は時間を置いて別々に投与することができる。また、本発明の医薬組成物は、疾患の発症前に被験者に投与してもよいし、疾患の発症後に投与してもよい。
本発明の医薬組成物は、哺乳動物を被験者として投与することができる。哺乳動物としては、例えば、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ヤギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、ウマ、サルなどが挙げられる。
4.脂肪蓄積抑制剤
本発明は、脂肪蓄積抑制剤を提供する。
脂肪細胞の分化及び脂肪蓄積は、一般に以下のような機構によって生じる。
まず、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化について説明する。
前駆脂肪細胞は、デキサメタゾン、3-イソ-ブチル-1-メチルキサンチン及びインスリンで刺激されると、分化の誘導が起こり、C/EBPβ及びC/EBPδ転写因子の発現が増加し、PPARγ及びC/EBPαが上方調節され、脂肪酸輸送体CD36及びグルコース輸送体GLUT4の発現が増加し、脂肪(トリグリセリド)の合成と蓄積が生じ、脂肪細胞に分化する。
次に、脂肪細胞において脂肪の蓄積が生じる機構について説明する。
脂肪は、食餌から直接摂取されるか、またはエネルギーを用いて体内で炭水化物から合成される。摂取又は合成された脂肪は、リポ蛋白リパーゼの働きにより遊離脂肪酸とグリセロールに分解される。遊離脂肪酸と糖(グルコース)は脂肪細胞に取り込まれ、トリグリセリドを合成し、脂肪滴として蓄積される。
本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、上記の前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化を抑制することができ、また、脂肪細胞中の脂肪の蓄積を抑制することができる。すなわち、本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、脂肪蓄積抑制剤として使用することができる。
5.脂質分解促進剤
本発明は、脂質分解促進剤を提供する。
脂質分解は、一般に以下の機構によって行われる。
まず、カテコールアミンが、脂肪細胞表面上の受容体に結合すると、その情報が細胞内に伝達され、cAMPが生じ、最終的にタンパク質リン酸化酵素(PKA)が活性化される。そして、PKAによって、脂肪加水分解酵素の一種であるホルモン感受性リパーゼ(Hormone sensitive lipase; HSL)及びペリリピンがリン酸化される。
ペリリピンがリン酸化されると、ペリリピンタンパク質の立体構造の変化が生じ、HSLがトリグリセリドに作用するようになり、最終的に脂肪(トリグリセリド)が脂肪酸とグリセロールに分解される。脂肪酸はミトコンドリアにおいて二酸化炭素と水にまで分解(酸化)され、エネルギーを放出する。
本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、分化した脂肪細胞中の脂質(脂肪)の分解(燃焼)を促進することができる。すなわち、本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、脂質分解促進剤として使用することができる。
6.糖取込み促進剤
本発明は、細胞の糖取込み促進剤を提供する。
本発明において、「細胞」は、糖を取り込むことができる細胞であれば限定されるものではなく、例えば、脂肪細胞、筋肉細胞(筋芽細胞、筋管)、肝細胞、神経細胞、膵細胞などが挙げられる。
細胞による糖の取込みは、一般に以下の機構によって行われる。
インスリンが細胞(脂肪細胞、骨格筋細胞、心筋など)の膜表面にある受容体に作用するとインスリンシグナル経路が動員され、チロシンリン酸化酵素の活性化を介して、最終的にプロテインキナーゼB(protein kinase B, PKB)をリン酸化する。リン酸化によりPKBが活性化されると、細胞質内の小胞にプールされている糖輸送単体(Glucose transporter, GLUT)タンパク質がリン酸化され、細胞膜表面に移動(translocation)することにより活性化型となり、グルコースの取込みが開始する。
本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、細胞外の液体(培地、体液(血液)など)から細胞への糖の取込みを促進することができる。すなわち、本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、細胞の糖取込み促進剤として使用することができる。
本発明における脂肪蓄積抑制剤、脂質分解促進剤及び糖取込み促進剤に含まれる担体、剤形、投与経路、投与量、投与時期、投与対象などは上記「医薬組成物」と同様である。
4.食品用組成物並びにこれを含む食品、飲料及び飼料
本発明のヒドロキシチロゾール又はその塩は、食品用組成物、好ましくは食品添加用組成物として使用することができる。
本発明の食品用組成物は、そのまま食するか腸溶カプセルに包含して食品として被験者に投与することができる。あるいは液体(例えば水)に適切な濃度になるように溶解し、混合、浸漬、塗布、噴霧等の方法で食品等に添加(食品添加用組成物として使用)することができる。
また、本発明の組成物には、例えば、炭水化物、脂質、ビタミン類、ミネラル類などの栄養素、あるいはこれらの栄養素を含む素材、甘味料、香料などの呈味付けのための食品材料を含むことができる。
本発明の食品、飲料及び飼料(以下「食品等」という)において、本発明の組成物に含まれるヒドロキシチロゾール又はその塩の含有割合は限定されず、各種用途に応じて、適宜設定することができる。また、本発明の食品、飲料又は飼料を得る際にも、各種用途に応じた公知の製造方法において、任意の手法又はタイミングでヒドロキシチロゾール又はその塩を含有させることができる。当該含有させる際のヒドロキシチロゾール又はその塩の形態は限定されるものではなく、スラリー状であっても粉状であってもよく、各種用途に応じて適宜選択すればよい。
本発明の食品等を介して摂取するヒドロキシチロゾール又はその塩の量は、限定されるものではないが、例えば、摂取者の体重1 kgあたり、例えば0.01mg〜10mg/日、好ましくは0.1mg〜5mg/日、より好ましくは0.2〜2mg/日である。
本発明の食品、飲料及び飼料としては、特に限定されるものではなく、哺乳動物が食することが可能なあらゆる食品類を挙げることができる。例えば、穀粉利用食品(パン、シリアル等の菓子類、麺類など)、食肉(加工食肉)、水産物、植物性タンパク質含有食品(大豆食品や大豆タンパク含有食品)、乳製品、菓子類、その他の食品、あるいはこれらの食品をインスタント加工した食品が挙げられる。その他の食品としては、例えば、こんにゃくゼリー等のダイエット食品、クリーム、調味料(味噌、醤油、ソース、マヨネーズ、ドレッシング等)、各種サプリメント(健康食品、タブレット、錠剤等)が挙げられる。
飲料としては、限定はされないが、例えば、ミネラルウォーター、野菜ジュース、果物ジュース、お茶(緑茶、紅茶、ウーロン茶、麦茶等)、清涼飲料水、スープ、コーヒー、乳飲料、滋養強壮ドリンク等が挙げられる。
飼料としては、限定はされないが、例えば、家畜用の餌、ペットフードおよびその他飼料等が挙げられる。ペットフードは、例えば肥満猫、肥満犬等を対象とすることができる。また、家畜用の餌としては、例えば、牛、豚、馬および鳥等の餌が挙げられる。
また、本発明の食品等には、ダイエット用食品、機能性食品(特定保健用食品など)が含まれる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.材料及び方法
(1)材料
3T3-L1細胞はヒューマンサイエンス研究資源バンク(HSRRB、大阪)より得た。ヒドロキシチロゾールアセテートはEnzo Life Sciences (ミシガン州、USA)より得た。ダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco's modified Eagle's medium (DMEM high-glucose))、デキサメタゾン、3-イソブチル-1-メチルキサンチン、インスリン、及びイソプロテレノール塩酸塩はSigma Aldrich(ミズーリ州、USA)より得た。
(2)細胞培養
C2C12筋芽細胞は、37℃、5% CO2において10%FBS含有DMEMで培養した。分化を誘導するため、C2C12筋芽細胞がコンフルエントになったときに、培地を2%ウマ血清含有DMEMに交換した。7日後、分化したC2C12筋管に対して実験を行った。
3T3-L1細胞は、37℃、5% CO2において10%FBS含有DMEMで培養した。細胞は、60mm培養皿において3×105の細胞密度、24ウェルプレートにおいて5×104の細胞密度となるように播種した。
脂肪細胞の分化は、10mg/Lインスリン、0.5mmol/Lイソブチルメチルキサンチン及び1μmol/Lデキサメタゾンを含有するDMEMを用いて、2日間培養することにより開始した。その後、培地を5mg/Lインスリン含有DMEMに交換し、2日間培養した。そして、2日ごとに新しい培地に交換した。
(3)Oil Red O染色
Oil Red O染色は、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化を確認する方法の一つとして知られている。
8日間分化させた3T3-L1脂肪細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS, pH7.4)で2回洗浄し、4%パラホルムアルデヒド(関東化学株式会社)を用いて4℃で1時間固定し、3g/LのOil red O(60%イソプロパノール中)を用いて室温にて10分間染色した。細胞は滅菌水で洗浄し、顕微鏡(BioZero BZ-8000、キーエンス)を用いて写真を撮影した。さらに、分化した脂肪細胞を3g/LのOil red Oで染色し、染料はイソプロパノールで抽出した。吸光度(OD.490 nm)はSpectra Max マイクロプレートリーダー(Spectra Max 190、Molecular Devices Corporation, CA, USA)を用いて測定した。
(4)MTTアッセイ
3T3-L1細胞を24ウェルプレートに播種した。コンフルエントに達した後、細胞をヒドロキシチロゾールアセテートの存在下、48時間インキュベートした。培地を除去し、滅菌濾過したMTT(Sigma-Aldrich)を含む新しい(fresh)培地500μLで交換した。3時間後、不溶性ホルマザン結晶を500μL/wellイソプロパノールに溶解した。吸光度は、対照波長630nmで570nmの吸光度を測定した。阻害率(%)は、対照に対する生存細胞の割合(%)で表した。
(5)脂質分解の測定
十分に分化した3T3-L1脂肪細胞を0-75μmol/Lのヒドロキシチロゾールアセテートで12時間及び24時間処理した。
培地に放出されたグリセロールを、グリセロールアッセイキット(Sigma-Aldrich (USA))を用いて熱量測定法により測定した。脂肪細胞を溶解し、測定結果をタンパク質量により標準化した。グリセロールの放出量は、タンパク質のミリグラム当たりのマイクロモルで表した。
(6)グルコース消費
10日間分化させた3T3-L1脂肪細胞又は8日間分化させたC2C12筋管を12時間、ヒドロキシチロゾールアセテートで処理した。細胞によって消費されたグルコースを定量し、結果はタンパク質量で標準化した。培地のグルコースレベルは、グルコースアッセイキット(Wako chemical company)を用いて熱量測定法により測定した。
(7)ウエスタンブロッティング
3T3-L1脂肪細胞を、2%SDS、6%β-メルカプトエタノール、10%グリセロール、1 mmol/L PMSF及び2μg/mlロイペプチンを含む 50 mmol/L Tris-HCl[pH:6.8]に融解した。細胞溶解物をSDS-PAGEにより分離し、PVDF膜にブロットした。当該PVDF膜を、2%BSAでブロッキングした後、TBS-T緩衝液中の一次抗体とともに、4℃にて終夜インキュベートした。次に当該膜を室温にて1時間、二次抗体とともにインキュベートし、LuminoGLO試薬(Cell Signaling Technology、USA)で処理した。タンパク質のバンドは、化学発光イメージアナライザー(LAS1000、FUJI FILM)及びImage Gauge Software(FUJI FILM)を用いて分析した。
(8)遺伝子発現解析
3T3-L1細胞から酸-GTC-フェノール法(acid-GTC-phenol method)(Chomczynski P et al., Anal Biochem. 1987; 162:156-9)により全RNAを抽出した。DNase I(タカラバイオ)処理及びRNA再精製の後、cDNAをM-MLV逆転写酵素(Takara)を用いて合成し、SYBR Premix Ex Taqを用いた定量RT-PCRに供した。各cDNAを増幅した(50℃で2分、95℃で10分、95℃で15秒、60℃で15秒を40サイクル)。各cDNAのPCR増幅は、同一サンプルにつき三回(triplicate)行った。cDNAの増幅に用いたプライマーを以下に示す(「Forward」はフォワードプライマーを表し、「Reverse」はリバースプライマーを表す)。
G3PDH-Forward: 5'-TGGTGAAGGTCGGTGTGAACGG(配列番号1)
G3PDH-Reverse: 5'-TGCCGTTGAATTTGCCGTGAGT(配列番号2)
PPARγ-Forward: 5'-AAACTCTGGGAGATTCTCCT(配列番号3)
PPARγ-Reverse: 5'-TGGCATCTCTGTGTCAAC(配列番号4)
C/EBPα-Forward: 5'-GCCAAACTGAGACTCTTC(配列番号5)
C/EBPα-Reverse: 5'-GGAAGCCTAAGTCTTAGC(配列番号6)
GLUT4-Forward: 5'-TGCTGGGCACAGCTACCC(配列番号7)
GLUT4-Reverse: 5'-CGGTCAGGCGCTTTAGAC(配列番号8)
CD36-Forward: 5'-AAACCCAGATGACGTGGC(配列番号9)
CD36-Reverse: 5'-AAGATGGCTCCATTGGGC(配列番号10)
SREBP-1c-Forward: 5'-GCTTAGCCTCTACACCAACTGGC(配列番号11)
SREBP-1c-Reverse: 5'-ACAGACTGGTACGGGCCACAAG(配列番号12)
FAS-Forward: 5'-TGGAGCCTGTGTAGCCTTCGAG(配列番号13)
FAS-Reverse: 5'-ACAGCCTGGGGTCATCTTTGCC(配列番号14)
(9)統計解析
結果は、平均±S.D.で示す。群間の比較は、student's t testにより解析した。差は、P値<0.05で有意差があるとした。図において、*: P<0.05、**: P<0.01。また、図において、「§§」は標準偏差の誤差範囲を表す。
2.結果
(1)ヒドロキシチロゾールアセテートによる脂肪蓄積抑制効果の検討
3T3-L1の前駆脂肪細胞を、ヒドロキシチロゾールアセテートの存在下又は非存在下において8日間分化させた。ヒドロキシチロゾールアセテートの濃度を変化させ、その分化抑制効果及び脂肪蓄積抑制効果を、Oil Red O染色を用いて検討した。また、ヒドロキシチロゾールアセテートの細胞生存率に与える影響(細胞毒性)をMTTアッセイにより検討した。
その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートにより、75μmol/Lでほとんどの脂肪細胞の分化が抑制された。また、Oil Red Oを定量した結果、ヒロドキシチロゾールアセテートにより、脂肪蓄積が用量依存的に抑制されたことが示された(図1a)。
また、3T3-L1前駆脂肪細胞に対するヒドロキシチロゾールアセテートの細胞毒性は150μmol/Lの濃度でも認められなかった(図1b)。
これらの結果より、ヒドロキシチロゾールアセテートは、脂肪細胞にダメージを与えることなく、脂肪細胞の分化と脂肪蓄積を効果的に抑制することが示された。
すなわち、ヒドロキシチロゾールアセテートを含む本発明は、脂肪蓄積抑制効果を有し、肥満の改善、治療及び予防に有効であることが示された。
(2)脂質生成関連転写因子の発現抑制効果の検討
ヒドロキシチロゾールアセテートが3T3-L1の分化の抑制を誘導した機構を理解するために、脂肪細胞の分化や脂肪合成/取込みに必要な遺伝子(PPARγ、C/EBPα、SREBP-1c、GLUT4、CD36及びFAS)の発現についてqRT-PCRによって試験した。これらの遺伝子のmRNA発現量は、G3PDHのmRNA発現量で標準化した。
その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートは、これらの遺伝子の発現を用量依存的に減少させた(図2)。
このことは、ヒドロキシチロゾールアセテートがトリグリセリド合成を抑制することを示している。
この結果より、ヒドロキシチロゾールアセテートは脂肪細胞の分化と脂肪蓄積を効果的に抑制することが遺伝子レベルでも確認された。
(3)ヒドロキシチロゾールアセテートによる脂質分解(脂肪分解)促進効果の検討
分化した3T3-L1脂肪細胞を、ヒドロキシチロゾールアセテートで処理し、グリセロール放出量を定量することにより脂質分解量を検討した。
その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートは用量依存的に、細胞から培地へのグリセロール放出を促進した。グリセロール放出量は、25μmol/L、50μmol/L及び75μmol/Lのヒドロキシチロゾールアセテートにおいて、それぞれ約2倍、3倍、及び4倍に増加した(図3a)。
この結果から、ヒドロキシチロゾールアセテートにより、脂肪細胞内の脂質が効果的に分解されたことが示された。
また、脂質の分解経路においては、リパーゼの一種であるHSL(hormone sensitive lipase)のSer-563、Ser-659及びSer-660とペリリピンがリン酸化されることが知られている。そこで、脂質分解を分子レベルで確認するため、脂質分解に必要なタンパク質であるHSL及びペリリピンのリン酸化をウエスタンブロットにより確認した。ペリリピンのリン酸化の測定には、抗ペリリピン抗体を用いた。
その結果、75μmol/Lのヒドロキシチロゾールアセテートにより、65kDAから67kDAへの明らかな電気泳動シフト、すなわち、ペリリピンのリン酸化が認められた。また、HSLのSer-563及びSer-660についても同様にリン酸化が認められた(図3b)。図3bにおいて、「Hd-ac」はヒドロキシチロゾールアセテートを表し、「ISO」は陽性対照であるイソプレテノールを表し、「Ct」は陰性対照を表す。また、結果は総β-アクチンに対する相対値として示した。
これらの結果から、ヒドロキシチロゾールアセテートにより、脂質分解に必要なタンパク質(HSL及びペリリピン)の活性化(リン酸化)が促進され、脂肪細胞に蓄積した脂質の分解(燃焼)が促進されたことが示された。
すなわち、ヒドロキシチロゾールアセテートを含む本発明は、分化した脂肪細胞において脂質分解(脂肪分解)促進効果を有し、肥満の改善、治療及び予防に有効であることが示された。
(4)ヒドロキシチロゾールアセテートによる細胞への糖取込み促進効果の検討
3T3-L1脂肪細胞及びC2C12筋管を、12時間及び24時間、ヒドロキシチロゾールアセテートで処理した。細胞によって消費されたグルコースの量は、グルコースオキシダーゼアッセイキットを用いて測定した。
その結果、ヒドロキシチロゾールアセテートは、脂肪細胞(図4a)及び筋管(図4b)において、用量依存的に、グルコース消費を促進する能力を有することが示された。
この結果から、ヒドロキシチロゾールアセテートを含む本発明は、細胞(脂肪細胞、筋肉細胞)への糖取込み促進効果を有し、糖尿病の治療に有用であることが示された。
本発明により、肥満や糖尿病の改善、治療等に有効な組成物が提供される。
配列番号1〜14:合成DNA

Claims (9)

  1. ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、医薬組成物。
  2. ヒドロキシチロゾールの塩がヒドロキシチロゾールアセテートである、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 肥満の改善又は予防のための請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 糖尿病の治療又は予防のための請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  5. ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、脂肪蓄積抑制剤。
  6. ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、脂質分解促進剤。
  7. ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、細胞の糖取込み促進剤。
  8. ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む、食品用組成物。
  9. 請求項8に記載の組成物を含む、食品、飲料又は飼料。
JP2013129620A 2013-06-20 2013-06-20 ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物 Pending JP2015003877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129620A JP2015003877A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129620A JP2015003877A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015003877A true JP2015003877A (ja) 2015-01-08

Family

ID=52300073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013129620A Pending JP2015003877A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015003877A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029128A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社レーベン販売 指掛け部を備えた動物用毛梳き具
CN109010329A (zh) * 2018-09-29 2018-12-18 西安交通大学 羟基酪醇醋酸酯在改善血管内皮功能障碍疾病中的应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003039270A1 (fr) * 2001-11-08 2003-05-15 The Nisshin Oillio,Ltd. Aliments et boissons agissant contre l'obesite
JP2003146870A (ja) * 2001-11-09 2003-05-21 Kanebo Ltd 脂肪分解促進剤及び痩身方法
WO2004014407A1 (ja) * 2002-08-09 2004-02-19 Takara Bio Inc. 治療剤
JP2005521720A (ja) * 2002-04-03 2005-07-21 プレバ、バイオテック、ソシエダッド、アノニマ 心血管、肝臓および腎臓疾患の予防および治療用、並びに化粧品適用の天然化合物およびそれらの誘導体
JP2008509904A (ja) * 2004-08-10 2008-04-03 エンジモテック リミテッド 植物成分を必要とする治療方法
JP2010106001A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Theravalues Corp Ppar活性化剤
JP2013166720A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Heimat Ltd キダチハマグルマ(WedeliaBiflora)抽出物、トクサバモクマオウ(CasuarinaEquisetifolia)抽出物、およびその混合物を含むグルコース取込促進剤、並びにさらにそれらにノニの抽出物を含むグルコース取込促進剤

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003039270A1 (fr) * 2001-11-08 2003-05-15 The Nisshin Oillio,Ltd. Aliments et boissons agissant contre l'obesite
JP2003146870A (ja) * 2001-11-09 2003-05-21 Kanebo Ltd 脂肪分解促進剤及び痩身方法
JP2005521720A (ja) * 2002-04-03 2005-07-21 プレバ、バイオテック、ソシエダッド、アノニマ 心血管、肝臓および腎臓疾患の予防および治療用、並びに化粧品適用の天然化合物およびそれらの誘導体
WO2004014407A1 (ja) * 2002-08-09 2004-02-19 Takara Bio Inc. 治療剤
JP2008509904A (ja) * 2004-08-10 2008-04-03 エンジモテック リミテッド 植物成分を必要とする治療方法
JP2010106001A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Theravalues Corp Ppar活性化剤
JP2013166720A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Heimat Ltd キダチハマグルマ(WedeliaBiflora)抽出物、トクサバモクマオウ(CasuarinaEquisetifolia)抽出物、およびその混合物を含むグルコース取込促進剤、並びにさらにそれらにノニの抽出物を含むグルコース取込促進剤

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FOOD CHEMISTRY, vol. 125, JPN6017011086, 2011, pages 865 - 872, ISSN: 0003730997 *
J. AGRIC. FOOD CHEM., vol. 57, JPN6017011084, 2009, pages 8798 - 8804, ISSN: 0003529066 *
LIFE SCIENCES, vol. Vol. 89, Issues 19-20, JPN6017011083, 2011, pages 708 - 716, ISSN: 0003529065 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029128A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社レーベン販売 指掛け部を備えた動物用毛梳き具
CN109010329A (zh) * 2018-09-29 2018-12-18 西安交通大学 羟基酪醇醋酸酯在改善血管内皮功能障碍疾病中的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3231436B1 (en) Pharmaceutical composition for prevention or treatment of metabolic disease, comprising bacteroides acidifaciens as effective ingredient
JP2015003877A (ja) ヒドロキシチロゾール又はその塩を含む組成物
JP6660668B2 (ja) Ucp−1発現促進剤
KR101232872B1 (ko) 스핑고신-1-포스페이트(sphingosine-1-phosphate) 또는 이의 약학적으로 허용가능한 염을 유효성분으로 포함하는 비만 예방 및 치료용 약학적 조성물
CN109640978B (zh) 以芹菜素、姜黄素及和厚朴酚为有效成分包含的肺癌预防或治疗用药学组合物
KR101925020B1 (ko) Mkrn1의 발현 또는 활성 억제제를 유효성분으로 함유하는, 대사성 질환의 예방 및 치료용 약학적 조성물
KR101882492B1 (ko) 페룰릭산 및 이의 약학적으로 허용가능한 염을 유효성분으로 함유하는 식욕억제용 약학적 조성물
US20090124691A1 (en) Inhibitor of increase in postprandial blood insulin level
KR20200040567A (ko) 메틸설포닐메탄을 유효성분으로 함유하는 경주마의 운동 스트레스 완화용 조성물
JP6553375B2 (ja) Ucp−1発現促進剤
JP2023022363A (ja) 細胞保護用剤
KR101552282B1 (ko) 디하이드로진저론을 함유하는 비만 치료 또는 예방용 조성물
CN103547262A (zh) 甘草查耳酮a的新用途
US9801404B2 (en) IGF-1 production-promoting agent
CN102892423A (zh) 促进脂联素产生的组合物
WO2013141202A1 (ja) 筋増加剤、及び筋増加物質のスクリーニング方法
KR101562325B1 (ko) 디벤조일메탄을 함유하는 비만 치료 또는 예방용 조성물
EP3210602B1 (en) Composition for preventing or treating neurodegenerative diseases, containing ramalin
KR101729236B1 (ko) Tlr7 항진제를 포함하는 비만 또는 간질환 예방 및 치료용 약학 조성물
JP7156639B2 (ja) レスベラトロール誘導体の新規用途
KR101719015B1 (ko) 프루네틴을 유효성분으로 함유하는 비만 또는 대사성 질환의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
EP4248957A1 (en) Method for treating non-alcoholic steatohepatitis through co-administration of curcumin derivative and tgf-? receptor inhibitor
JP6026148B2 (ja) No産生促進組成物およびそれを含有する冷え性改善剤
US10799477B2 (en) Pharmaceutical composition for preventing or treating LDL cholesterol-related diseases, containing ribosome-binding preparation
KR101774430B1 (ko) Rad51을 유효성분으로 함유하는 당뇨 또는 비만의 예방 또는 치료용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180206