JP2015003794A - 支持治具 - Google Patents

支持治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2015003794A
JP2015003794A JP2013129893A JP2013129893A JP2015003794A JP 2015003794 A JP2015003794 A JP 2015003794A JP 2013129893 A JP2013129893 A JP 2013129893A JP 2013129893 A JP2013129893 A JP 2013129893A JP 2015003794 A JP2015003794 A JP 2015003794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
support
jig
guide
jigs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013129893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6223728B2 (ja
Inventor
英康 柳原
Hideyasu Yanagihara
英康 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2013129893A priority Critical patent/JP6223728B2/ja
Publication of JP2015003794A publication Critical patent/JP2015003794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6223728B2 publication Critical patent/JP6223728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Workshop Equipment, Work Benches, Supports, Or Storage Means (AREA)

Abstract

【課題】支持対象物に損傷等が生じるのを防ぎつつ、作業を容易かつ確実に行うことを目的とする。
【解決手段】第一治具10は、油圧シリンダを油圧ポンプにより伸縮させることにより、支持部材17が昇降する。油圧シリンダが伸びて支持部材17のスカート部17bがテーパガイド14の上方に間隔を隔てて上昇している状態では、受け部15上で転動体16が転動することによって、支持部材17が水平面内で移動自在となっている。また、支持部材17を上昇させた状態から、油圧シリンダを油圧ポンプにより短縮させると、支持部材17のスカート部17bの下端部が、テーパガイド14のテーパ面14aに干渉することによって、支持部材17のスカート部17bの中心がテーパ面14aの中心に案内される。このとき、支持部材17の昇降速度は、流量調整弁の開度を調整することで、調整可能となっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、航空機の機体等、大型で重量も大きな構造物を組み立てる際に用いる支持治具に関するものである。
例えば航空機の機体等、大型で重量も大きな構造物を組み立てる際には、床面上に設置した治具の上に構造物を載せて作業を行う。このような場合において、機体の胴体フレーム等を別の場所で組み立てておき、これを治具上に載せて、各種部品等の取付を行うことがある。ここで、本明細書において、別の場所で組み立てて治具上に載せる胴体フレーム等を支持対象物と称する。
別の場所で組み立てた支持対象物は、クレーン等で吊り上げ、予め床面上に設置した治具上に載置する。
このような治具としては、様々なものがあるが、例えば、特許文献1に示すように、移動台車上に昇降架台を備えた支承搬送装置がある。この支承搬送装置は、移動台車により床面上で移動自在であり、さらに昇降架台によって支持高さが調整可能となっている。
実用新案登録第2579974号公報
しかしながら、クレーン等で吊り上げた支持対象物を治具上に降ろす時に、支持対象物と治具との間で衝撃が生じ、支持対象物や治具が損傷してしまうこともある。
また、組立作業を行うスペースにおいて、支持対象物を定められた位置に正確に位置決めする必要がある場合には、予め定められた位置に固定された治具上に、支持対象物を載せることになる。このような場合、クレーン等の操作者には、支持対象物を治具上の正しい位置に載せるため、高い運転技術が求められ、作業の難易度が高くなるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、支持対象物に損傷等が生じるのを防ぎつつ、作業を容易かつ確実に行うことのできる支持治具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の支持治具は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の支持治具は、支持対象物を支持する支持部材と、前記支持部材の下方に配置された受け部材と、前記受け部材を上下方向に昇降させる昇降機構と、前記支持部材と前記受け部材との間に設けられ、前記受け部材上で前記支持部材を水平面内で移動自在とするスライド部材と、前記昇降機構により前記支持部材が下降した状態で該支持部材と干渉することによって、前記支持部材を、前記水平面内の少なくとも一方向における規定位置に案内する案内面を有した案内部材と、を備えることを特徴とする。
支持部材が、スライド部材によって受け部材上において水平面内で移動自在であるので、昇降機構により支持部材を上昇させた状態では、支持部材を水平面内で移動させることによって、支持部材を支持対象物に容易に位置合わせすることができる。
そして、昇降機構により支持部材を下降させていくと、案内部材との干渉によって、支持部材は、水平面内の少なくとも一方向における規定位置に案内される。これによって、支持部材上の支持対象物を、水平面内の少なくとも一方向において、規定の位置に容易に位置合わせできる。
ここで、前記支持部材は、下方に向けて延びる円筒状のスカート部を有し、前記案内部材は、前記案内面として、下方に行くにしたがい径寸法が前記スカート部の内径または外径に近づく平断面視円形のテーパ面を有するものとすることができる。
このような構成において、昇降機構により支持部材を下降させていくと、円筒状のスカート部の内周部または外周部が、平面視円形のテーパ面との干渉によって案内される。これによって、支持部材をテーパ面の中心に位置合わせすることができる。この場合、支持部材は、水平面内で互いに直交する二方向において移動が規制され、規定位置に案内され、位置決めされる。
また、前記案内部材は、前記案内面として、前記支持部材を挟んで対向する一対の傾斜面を有し、前記一対の傾斜面の間隔が、下方に行くにしたがい前記スカート部の外径に漸次近づくよう形成されているものとしても良い。
このような構成において、昇降機構により支持部材を下降させていくと、支持部材が一対の傾斜面に案内されることによって、支持部材が、一対の傾斜面同士を結ぶ方向の中心に位置合わせすることができる。この場合、支持部材は、水平面内の一方向(一対の傾斜面同士を結ぶ方向)において、規定の位置に位置合わせされる。すなわち、支持部材は、水平面内の前記一方向に直交する方向においては、位置合わせされない。
このような構成の支持治具(ここで、区別のため、これを一方向規制支持治具と称する。)は、上記したような円筒状のスカート部を有した支持部材と平面視円形のテーパ面を有して水平面内二方向の移動を規制する支持治具(これを二方向規制支持治具と称する。)と組み合わせて用いるのが好ましい。すなわち、支持対象物を二方向規制支持治具と一方向規制支持治具とによって支持するようにし、二方向規制支持治具により、支持対象物の水平面内における基準位置を位置決めし、一方向規制支持治具により、支持対象物の支持方向を位置決めする。これにより、支持対象物を安定的、かつその位置および方向を正確に支持できる。
さらに、前記支持部材の上面に、支持対象物に設けられた脚部を挿入するため、下方に行くにしたがい内径が窄まるすり鉢状の支持凹部が形成されているのが好ましい。
支持凹部に支持対象物の脚部を挿入することによって、支持部材に対して支持対象物を、正確に位置決めできる。
このとき、脚部の先端は、テーパ状や半球状等として、支持凹部に対する位置決めが正確にできる形状とするのが好ましい。
本発明によれば、支持対象物に損傷等が生じるのを防ぎつつ、作業を容易かつ確実に行うことが可能となる。
本発明の支持治具を用いて航空機の機体を組み立てるときの構成を示す側面図である。 第一治具の構成を示す立断面である。 第一治具の構成を示す斜視展開図である。 第一治具において支持対象物を支持するときの動作の流れを示す図である。 第二治具の構成を示す立断面である。 第二治具の構成を示す斜視展開図である。 第二治具において支持対象物を支持するときの動作の流れを示す図である。 中間胴部を支持するときの第一治具、第二治具のは一例を示す斜視図である。
以下に、本発明に係る支持治具の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る第一治具(支持治具)10,第二治具(支持治具)20を用いて、航空機の機体100を組み立てるときの構成を示すものである。
この図1に示すように、航空機の機体100は、機体100を前後方向に分割してなる胴体部のうち、主翼の取付部111を有した中間胴部(支持対象物)110を基準とし、図示しない主翼や前方胴部、後方胴部等を順次組み立てていく。
第一治具10,第二治具20は、このような中間胴部110を規定の位置に支持するものである。
図2、図3に示すように、第一治具10は、ベース11と、ケーシング12と、油圧シリンダ(昇降機構)13と、テーパガイド(案内部材)14と、受け部15と、転動体(スライド部材)16と、支持部材17と、を備えている。
ベース11は、板状で、床面上に固定されている。
ケーシング12は、上下方向に軸線を有した例えば角筒状で、ベース11の上面に下端部を固定されて設けられている。
油圧シリンダ13は、ケーシング12内でベース11に固定されたシリンダ本体13aに対し、ロッド13bが上下方向に出没自在で、外部に設けられた油圧ポンプ18によってシリンダ本体13aに作動油を供給・排出することによって、その全長が調整可能となっている。また、シリンダ本体13aと油圧ポンプ18との間には、作動油の流量を調整する流量調整弁18vが設けられ、これにより油圧ポンプ18を操作したときの油圧シリンダ13の伸縮速度が調整できるようになっている。
テーパガイド14は、ケーシング12上に一体に設けられており、その外周面が、下方から上方に行くにしたがい漸次縮径するテーパ面(案内面)14aとされている。このテーパ面14aは、後に詳述するように、油圧シリンダ13により支持部材17が下降するときに支持部材17と干渉することによって、支持部材17を、水平面内の少なくとも一方向における規定位置に案内する。また、テーパガイド14の頂部は平坦面14bとされている。
テーパ面14aの下端には、テーパ面14aの最下部と同一径を有した円筒状のストレート面14dが連続して形成されている。
ストレート面14dの下方には、ストレート面14dよりも小さな外径を有して鉛直下方に向けて延びる円筒状部14eが形成されている。この円筒状部14eとストレート面14dとの間の段差面14fが、ケーシング12の上面12aに載置され、さらに、円筒状部14eは、上面12aに形成された貫通孔12bを通してケーシング12内に挿入されている。
このようなテーパガイド14は、この平坦面14bの中央部に、テーパガイド14を上下に貫通する貫通孔14cが形成されており、この貫通孔14cを通して、油圧シリンダ13のロッド13bが上方に突出可能となっている。
受け部15は、円板状のプレート部15aと、プレート部15aの外周部に周方向に連続して形成され、上方に立ち上がる周壁部15bと、プレート部15aの表面に直交して下方に延び、テーパガイド14の貫通孔14c内に挿入された円柱状部15cと、から形成されている。この受け部15は、円柱状部15cの下端が油圧シリンダ13のロッド13bの先端に一体に取り付けられ、プレート部15aが水平面内に位置している。
転動体16は、直径がプレート部15aからの周壁部15bの立ち上がり高さよりも大きい金属製の球状体である。この転動体16は、例えば,高炭素クロム軸受鋼鋼材,ステンレス鋼等から形成されている。転動体16は、受け部15の周壁部15bの内側に多数が配置されている。転動体16の数が大きすぎると、受け部15上で転動体16どうしが当たってしまい、後述する支持部材17のスライド動作の抵抗が大きくなる。また、転動体16の数が小さすぎると、転動体16一個あたりに作用する荷重が大きくなり、プレート部15a等に傷がつく可能性がある。そこで、転動体16の数を決定するには、これらの点に考慮するのが好ましい。例えばプレート部15a上に転動体16を置き、さらにその上に支持部材17を置いた状態で、支持部材17をプレート部15aの表面に沿った方向に引いたときの荷重を測定するとともに、プレート部15aへの傷つきを評価して、プレート部15aに傷がつかず、しかも荷重がなるべく小さくなるように決定するのが好ましい。
また、転動体16の材質は、なるべく硬度の高いものとするのが好ましく、上記に例示した材料の中では、SK5材を用いるのが好ましい。
支持部材17は、板状のプレート部17aと、プレート部17aの外周部から下方に延びる円筒状のスカート部17bと、を有する。プレート部17aは、受け部15よりも外径が大きく形成されている。スカート部17bは、その内径がテーパ面14aの下方のストレート面14dの外径よりも大きく、外径がケーシング12の上面12aよりも小さく形成されている。これにより、上記のテーパガイド14は、テーパ面14aが、下方に行くにしたがい、スカート部17bの内径に近づくよう形成されている。
また、スカート部17bの下端部の内周縁部は、R加工、またはテーパ面14aのテーパ角度に対応した角度の面取り加工がなされているのが好ましい。
プレート部17aの上面には、上方に突出する凸部17cが形成され、凸部17cの中央部には、下方に行くにしたがいその径が漸次小さく窄まるすり鉢状の支持凹部19が形成されている。
この支持部材17は、受け部15上の転動体16の上に載置されている。
支持部材17の凸部17cには、支持凹部19を挟んだその両側に脱落防止ブロック28が装着可能とされている。脱落防止ブロック28は、支持部材17の凸部17cの上面に沿う上面プレート部28aと、上面プレート部28aに直交して凸部17cの側面に固定された側面プレート部28bとからなる、断面L字状とされている。この脱落防止ブロック28により、支持凹部19に挿入される支持対象物の支持脚等が支持凹部19から抜け出てしまうのを防ぐ。
図4に示すように、このような第一治具10は、油圧シリンダ13を油圧ポンプ18により伸縮させることにより、支持部材17が昇降するようになっている。油圧シリンダ13が伸びて支持部材17のスカート部17bがテーパガイド14の上方に間隔を隔てて上昇している状態では、受け部15上で転動体16が転動することによって、支持部材17が受け部15のプレート部15a、つまり水平面内で移動自在となっている。支持部材17の水平面内の移動量は、支持部材17のスカート部17bと受け部15の周壁部15bとの干渉により規制される。
また、支持部材17を上昇させた状態から、油圧シリンダ13を油圧ポンプ18により短縮させると、支持部材17のスカート部17bの下端部が、テーパガイド14のテーパ面14aに干渉することによって、支持部材17のスカート部17bの中心がテーパ面14aの中心に案内され、最終的にケーシング12の上面12a上に載置されるようになっている。
そして、支持部材17の昇降速度は、流量調整弁18vの開度を調整することで、調整可能となっている。
一方、第二治具20は、基本的な構成は上記第一治具10と同様であり、第一治具10と共通する構成には同符号を付す。
図5、図6に示すように、第二治具20は、ベース11と、ケーシング12と、油圧シリンダ13と、テーパブロック24と、受け部15と、ガイド部材22と、転動体16と、支持部材17と、を備えている。
ガイド部材22は、ケーシング12の上面12aに形成された貫通孔12bに挿入される円筒状部22aと、円筒状部22aよりも大きな外径を有してケーシング12の上面12a上に支持される大径部22bと、上下方向に貫通して、受け部15の円柱状部15cが挿入される貫通孔22cと、を有している。
受け部15は、このガイド部材22に円柱状部15cが挿入されることにより、上下方向に昇降可能に支持されている。
テーパブロック24は、水平面内に位置し、ケーシング12の上面12aに貫通孔12bを挟んでその両側に平行に配置されたブロック部材(案内部材)24b,24bから構成されている。各ブロック部材24bは、他方のブロック部材24bに対向する側に、下方から上方に向けて他方のブロック部材24bとの間隔が漸次拡大する傾斜面(案内面)25が形成されている。言い換えると、テーパブロック24は、平面視した状態で支持部材17を挟んで対向する一対の傾斜面25を有し、一対の傾斜面25の間隔が、下方に行くにしたがい前記スカート部17bの外径に漸次近づくよう形成されている。
油圧シリンダ13のシリンダ本体13aの先端に設けられた受け部15のプレート部15a上には、多数の転動体16が設けられ、これら転動体16上に支持部材17が載置されている。
図7に示すように、このような第二治具20は、油圧シリンダ13を油圧ポンプ18により伸縮させることにより、支持部材17が昇降する。油圧シリンダ13が伸びて支持部材17のスカート部17bがテーパブロック24の上方に間隔を隔てて上昇している状態では、受け部15上で転動体16が転動することによって、支持部材17が受け部15のプレート部15a上、つまり水平面内で移動自在となっている。支持部材17の水平面内の移動量は、支持部材17のスカート部17bと受け部15の周壁部15bとの干渉により規制される。
また、支持部材17を上昇させた状態から、油圧シリンダ13を油圧ポンプ18により収縮させると、支持部材17のスカート部17bの下端部が、テーパブロック24の傾斜面25,25に干渉することによって、支持部材17のスカート部17bの中心が、互いに対向するブロック部材24b,24bの中心に案内され、最終的にケーシング12の上面12a上に載置されるようになっている。
そして、支持部材17の昇降速度は、流量調整弁18vの開度を調整することで、調整可能となっている。
上記したような第一治具10、第二治具20を用いて中間胴部110を支持するには、図1、図4、図7に示すように、中間胴部110の下面の予め定められた位置に、下方に向けて突出する複数の支持脚(脚部)112を設けておく。
図4、図7に示すように、各支持脚112は、下端部に下面が半球状をなした球状部112aを有している。
図1、図8に示すように、一方、航空機の機体100の組立を行う組み立てスペースにおいては、予め定めた位置に、二個一対の第一治具10,10と、二個一対の第二治具20,20とを固定しておく。これら第一治具10,10、第二治具20,20の設置間隔・位置関係は、中間胴部110側に設けた支持脚112の設置間隔・位置関係と一致している。
なお、第一治具10,10と、第二治具20,20とは、機体100の前後方向Sに沿って間隔を隔てるように配置する。そして、二個一対の第一治具10,10、二個一対の第二治具20,20は、機体100の幅方向Wに沿って、機体100の中心を挟んで対向するよう配列させる。さらに、各第二治具20は、ブロック部材24b,24bのそれぞれが機体100の幅方向Wに延在して、機体100の前後方向Sで互いに対向するよう設ける。
中間胴部110は、別の場所であらかじめ組み込まれたものが、移動台車上に搭載されたり、クレーンによって吊下されて組み立てスペースに搬入される。
移動台車等を用いた場合においては、移動台車上に支持した中間胴部110を第一治具10,10、第二治具20,20の間に挿入する。このとき、移動台車においては、中間胴部110を、これら第一治具10,10、第二治具20,20よりも高い位置に支持している。
クレーンを用いた場合には、中間胴部110を吊り上げ、第一治具10,10、第二治具20,20の鉛直上方に位置させる。
図4(a)および図7(a)に示すように、中間胴部110の支持脚112が第一治具10,10、第二治具20,20の鉛直上方に位置した状態で、各第一治具10、第二治具20においては、油圧シリンダ13を油圧ポンプ18で伸長させることによって、支持部材17を上昇させる。
そして、図4(b)および図7(b)に示すように、支持部材17の支持凹部19内に、中間胴部110の支持脚112の球状部112aを挿入させる。支持部材17は、受け部15上における転動体16の転動によって、支持部材17が水平面内で移動自在であるため、支持部材17を上昇させながら、支持凹部19内に球状部112aを入れると、球状部112aの球面と支持凹部19とが倣うことによって、球状部112aの中心と支持凹部19の中心とが自動的に芯合わせされる。このとき、球状部112aを支持凹部19内に入れる直前の状態において、球状部112aと支持凹部19とが水平方向にずれている場合、作業者が支持部材17を手で押して水平方向にスライドさせ、球状部112aと支持凹部19とを位置合わせすることもできる。
第一治具10,10、第二治具20,20のすべてにおいて、球状部112aが支持凹部19内に挿入されたら、移動台車やクレーンを退避させる。
次に、油圧ポンプ18を操作して、第一治具10,10、第二治具20,20の油圧シリンダ13を短縮させる。すると、第一治具10,10、第二治具20,20の支持部材17が下降する。このとき、支持部材17の下降速度は、中間胴部110に衝撃が加わらないよう、流量調整弁18vの開度を調整しておくのが好ましい。さらに、支持部材17の下降速度は、第一治具10,10、第二治具20,20の支持部材17が同期して下降するよう、各流量調整弁18vの開度を調整しておこうのが好ましい。
第一治具10においては、支持部材17が下降すると、図4(c)、(d)に示すように、スカート部17bの下端部が、テーパガイド14のテーパ面14aに干渉することによって、支持部材17のスカート部17bの中心がテーパ面14aの中心に案内される。そして、最終的に、支持部材17は、スカート部17bがケーシング12の上面12a上に載置され、この状態で、支持部材17の中心がテーパガイド14の中心に位置合わせされた状態となる。
また、第二治具20においては、支持部材17が下降すると、図7(c)、(d)に示すように、スカート部17bの下端部が、テーパブロック24の傾斜面25,25に干渉することによって、支持部材17のスカート部17bの中心が、互いに対向するブロック部材24b,24bの中心に案内される。最終的に、支持部材17は、スカート部17bがケーシング12の上面12a上に載置され、この状態で、支持部材17の中心が互いに対向するブロック部材24b,24bの中心に位置合わせされた状態となる。
このようにして、中間胴部110は、二個一対の第一治具10,10のそれぞれにおいて、機体100の前後方向Sおよび左右方向Wに位置決めされるとともに、二個一対の第二治具20,20のそれぞれにより、機体100の前後方向Sに位置決めされる。
なお、中間胴部110は、上記の第一治具10,10、第二治具20,20以外の箇所で支持することも可能であり、その場合、第一治具10,10、第二治具20,20以外の箇所においては、高さのみを中間胴部110に合わせればよい。
しかる後、位置決めされた中間胴部110に対して、所定の部品の取付、例えば主翼の取付、機体100を構成する前方胴部、後方胴部の中間胴部110の前後への取付等を行っていくことによって、機体100の組立作業を行う。
上述したように、第一治具10においては、中間胴部110を載せた後、支持部材17を下降させるのみで、中間胴部110を、機体100の前後方向Sおよび左右方向Wに位置決めすることができ、第二治具20においては、機体100の前後方向Sに位置決めすることができる。したがって、中間胴部110を容易かつ確実に位置決めして、作業を効率良く行うことができる。
しかも、第一治具10、第二治具20においては、流量調整弁18vの開度を調整しておくことによって、油圧シリンダ13から押し出される作動油の流量が制御されるので、中間胴部110を載せた後、支持部材17が下降していくときに、中間胴部110に衝撃が加わるのを防ぐことができる。
なお、上記実施形態において、テーパガイド14を、下方から上方に行くにしたがい漸次縮径するテーパ面14aを有するものとしたが、下方から上方に行くにしたがい漸次拡径するすり鉢状の凹部を備えるものとしても、同様の機能を果たすことができる。
さらに、上記第一治具10、第二治具20の用途は、機体100を構成する中間胴部110の位置決め支持に限らず、各種装置、機械、構造物等、いかなるものに用いても良い。さらに、第一治具10、第二治具20は、組み合わせて使用することが必須ではなく、その用途に応じて、単体で用いることももちろん可能である。
10 第一治具(支持治具)
11 ベース
12 ケーシング
13 油圧シリンダ(昇降機構)
13a シリンダ本体
13b ロッド
14 テーパガイド(案内部材)
14a テーパ面(案内面)
15 受け部
15a プレート部
15b 周壁部
16 転動体(スライド部材)
17 支持部材
17a プレート部
17b スカート部
18 油圧ポンプ
18v 流量調整弁
19 支持凹部
20 第二治具(支持治具)
22 ガイド部材
24 テーパブロック
24b ブロック部材(案内部材)
25 傾斜面(案内面)
28 脱落防止ブロック
100 機体
110 中間胴部(支持対象物)
111 取付部
112 支持脚(脚部)
112a 球状部

Claims (4)

  1. 支持対象物を支持する支持部材と、
    前記支持部材の下方に配置された受け部材と、
    前記受け部材を上下方向に昇降させる昇降機構と、
    前記支持部材と前記受け部材との間に設けられ、前記受け部材上で前記支持部材を水平面内で移動自在とするスライド部材と、
    前記昇降機構により前記支持部材が下降するときに該支持部材と干渉することによって、前記支持部材を、前記水平面内の少なくとも一方向における規定位置に案内する案内面を有した案内部材と、を備えることを特徴とする支持治具。
  2. 前記支持部材は、下方に向けて延びる円筒状のスカート部を有し、
    前記案内部材は、前記案内面として、下方に行くにしたがい径寸法が前記スカート部の内径または外径に近づく平断面視円形のテーパ面を有することを特徴とする請求項1に記載の支持治具。
  3. 前記案内部材は、前記案内面として、前記支持部材を挟んで対向する一対の傾斜面を有し、前記一対の傾斜面の間隔が、下方に行くにしたがい前記スカート部の外径に漸次近づくよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載の支持治具。
  4. 前記支持部材の上面に、支持対象物に設けられた脚部を挿入するため、下方に行くにしたがい内径が窄まるすり鉢状の支持凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の支持治具。
JP2013129893A 2013-06-20 2013-06-20 支持治具 Active JP6223728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129893A JP6223728B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 支持治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129893A JP6223728B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 支持治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015003794A true JP2015003794A (ja) 2015-01-08
JP6223728B2 JP6223728B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=52300005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013129893A Active JP6223728B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 支持治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6223728B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016136089A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 三菱航空機株式会社 荷重負荷装置、荷重計測装置及び航空機の荷重負荷方法
CN113382813A (zh) * 2019-01-31 2021-09-10 凯美克斯铸造解决方案有限责任公司 用于在金属铸造时使用的一件式的冒口主体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5839574A (ja) * 1981-09-04 1983-03-08 Nissan Motor Co Ltd 自動車車体の移載装置
JPH0232355Y2 (ja) * 1984-09-07 1990-09-03
JPH0544418U (ja) * 1991-11-25 1993-06-15 カルソニツク株式会社 部品供給装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5839574A (ja) * 1981-09-04 1983-03-08 Nissan Motor Co Ltd 自動車車体の移載装置
JPH0232355Y2 (ja) * 1984-09-07 1990-09-03
JPH0544418U (ja) * 1991-11-25 1993-06-15 カルソニツク株式会社 部品供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016136089A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 三菱航空機株式会社 荷重負荷装置、荷重計測装置及び航空機の荷重負荷方法
CN113382813A (zh) * 2019-01-31 2021-09-10 凯美克斯铸造解决方案有限责任公司 用于在金属铸造时使用的一件式的冒口主体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6223728B2 (ja) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN205464939U (zh) 一种外门架组装焊接工装
KR101708001B1 (ko) 유도무기 조립장치
US20150184466A1 (en) System and Method for Moving a Drilling Rig
CN101195465B (zh) 一种滚动支撑千斤顶
JP6199090B2 (ja) 支持脚
JP2016136089A (ja) 荷重負荷装置、荷重計測装置及び航空機の荷重負荷方法
JP2016160090A (ja) エレベータ昇降路作業床装置およびエレベータ昇降路作業床装置設置方法
KR100998886B1 (ko) 거푸집 공사용 파이프 서포트
JP6223728B2 (ja) 支持治具
JP2021011014A (ja) 工作機械
CN210243407U (zh) 一种可调节锤击方向的轻型动力触探设备
US9951902B2 (en) Apparatus and method for a pipe handling system
KR101729749B1 (ko) 엘리베이터 가이드레일용 브라켓
CN106181325A (zh) 汽车天窗机构转轴安装工装
KR20130007296U (ko) 베벨링 작업용 파이프 받침장치
CN203956146U (zh) 端部旁承钻孔装置
JP6089091B1 (ja) エレベータ巻上機の設置治具およびエレベータ巻上機の設置方法
CN208519446U (zh) 一种机械安装设备
JP6811623B2 (ja) 油圧エレベーターのオーバーヘッド寸法測定治具及び測定方法
JP2017043466A (ja) エレベータのギャップ寸法調整装置、及び調整方法
JP6481949B2 (ja) 壁面ボードリフターおよび壁面ボード設置方法
JP2019100123A (ja) 配管敷設用台車
CN113172568B (zh) 料斗定位设备和方法以及料斗装配方法
KR101091386B1 (ko) 위치 이동 가능한 샤프트 정렬용 치구대
KR101564949B1 (ko) 구조물의 높이 조절 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6223728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150