JP2015003588A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
Description
ヘッドレストの下部には、一対のヘッドレストステー(棒状)が適宜の間隔で突出する。またシートバックの骨格(枠状のバックフレーム)が、上部骨格をなすアッパフレーム(略逆U字状のパイプ材)と、一対のホルダー(筒状)と、第一ヘッドレストサポートと、第二ヘッドレストサポートを有する。
ここで各ヘッドレストサポートは、それぞれヘッドレストステーを挿入可能な筒材である。そして第一ヘッドレストサポートのみが、ヘッドレストステーの相対移動を規制するロック機構を有する。
公知技術では、アッパフレーム一側に一方のホルダーを固定するとともに、アッパフレーム他側に他方のホルダーを固定する。つぎに第一ヘッドレストサポートを、一方のホルダーに挿設しつつ、ヘッドレストステーを挿入可能に配置する。また第二ヘッドレストサポートを、他方のホルダーに挿設しつつ、ヘッドレストステーを挿入可能に配置する。
そして各ヘッドレストサポートに、それぞれヘッドレストステーを挿設することにより、シートバック上部にヘッドレストを取付ける。このとき一方のヘッドレストサポートのロック機構を、一方のヘッドレストステーの被ロック部にロックすることにより、ヘッドレストステーの抜外れ(相対移動)を極力阻止する。
ここで公知技術では、各ホルダーの係合部と、各ヘッドレストサポートの被係合部を係合させつつ、各ヘッドレストサポートをそれぞれホルダーに挿設する。係合部は、各ホルダー(着座側)の上縁に設けた切欠き部である。また被係合部は、係合部に挿入(係合)される凸部であり、各ヘッドレストサポートの途中(径大部分)に設けられて下方に突出する。
そこで公知技術では、一方のヘッドレストサポートの被係合部と、一方のホルダーの係合部を、シート正面で見て中央よりもシート内側に配置する。また同様に他方のヘッドレストサポートの被係合部と、他方のホルダーの係合部を、シート正面で見て中央よりもシート内側に配置する。こうすることで一方のヘッドレストサポート(ロック機構あり)を、一方のホルダーに挿入する際には、係合部と被係合部を適切に係合できる。これとは異なり一方のヘッドレストサポートを、他方のホルダーに挿入しようとすると、係合部と被係合部が、シート幅方向にずれて配置して係合不能である。こうして一方のヘッドレストサポートを、一方のホルダーにのみ挿設可能とすることで、かならず適切な位置に配設できる。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、一種類のホルダーを用いて、一対のヘッドレストサポートをそれぞれ適切な位置に配設することにある。
本発明では、第一ヘッドレストサポートと第二ヘッドレストサポートにそれぞれヘッドレストステーを挿入しつつ、シートバックにヘッドレストを取付ける。このとき一対のホルダーのいずれか一方のホルダーをアッパフレームの一側に固定するとともに、一方とは異なる他方のホルダーをアッパフレームの他側に固定する。そして第一ヘッドレストサポートを、一方のホルダーに挿設しつつヘッドレストステーを挿入可能に配置するとともに、第二ヘッドレストサポートを、他方のホルダーに挿設しつつヘッドレストステーを挿入可能に配置する。この種の構成では、一種類のホルダーを用いて、一対のヘッドレストサポートをそれぞれ適切な位置に配設できることが望ましい。
さらに一側開放端に、第一ヘッドレストサポートの第一被係合部にのみ係合可能な第一係合部を設けるとともに、他側開放端に、第一被係合部とは異なる第二ヘッドレストサポートの第二被係合部にのみ係合可能な第二係合部を設ける。
そして一方のホルダーを、第一ヘッドレストサボート側に一側開放端を向けつつアッパフレームに固定するとともに、他方のホルダーを、第二ヘッドレストサボート側に他側開放端を向けつつアッパフレームに固定する構成とした。
本発明では、一方のホルダーと他方のホルダーを、同一形状をなす両端開放状の筒材とする(一種類のホルダーで兼用可能な構成とする)。そして各ホルダーを適宜上下逆にすることにより、第一ヘッドレストサポートと第二ヘッドレストサポートのいずれかのみを挿設可能となる。
本発明では、各ホルダーの状態(一側開放端と他側開放端のいずれが上に配置しているか)を見た目で判別しやすくなる。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
一対のヘッドレストステー8aは、それぞれ棒状の部材(円筒状)であり、ヘッドレスト8下部からシート幅方向に所定間隔をあけて突出する。そして本実施例では、シート一側に配置する一方のヘッドレストステーにのみ被ロック部(図示省略)を設けることができる。被ロック部は、例えばヘッドレストステー8a途中の凹部(径方向内方に凹む部位)であり、後述の第一ヘッドレストサポートHS1のロック機構に係合可能である(図4を参照)。
そしてシートバック6(バックフレーム6F)が、リクライナーRMを介してシートクッション4に起倒可能に連結する。またシートバック6上部に、各ホルダー(HM1,HM2)及び各ヘッドレストサポート(HS1,HS2)を介してヘッドレスト8が取付けられることとなる。
一対のサイドフレーム6bは、それぞれ側部骨格をなす平板部材である(図1及び図2を参照)。本実施例の各サイドフレーム6bは、略横U字状(断面視)をなしており、起立状態を基準として、前端部と後端部がそれぞれシート内方に向けて屈曲する。
またロアフレーム6cは、下部骨格をなす平板部材(正面視で略矩形)であり、一対のサイドフレーム6bの間に橋渡し状に配置可能である。本実施例のロアフレーム6cは、略横L字状(断面視)をなしており、ロアフレーム6c下部(張出し部6f)がシート前方に張出しつつ、後述の操作ロッド2r周りに配置される。
そしてアッパフレーム6aは、上部骨格をなす箱状部材(ハット断面形状)であり、一対のサイドフレーム6bの間に橋渡し状に配置可能である。本実施例のアッパフレーム6aには、上下に貫通する一対の孔部Hが、シート幅方向に適宜の間隔をあけて設けられる。そして一対のホルダーHM1,HM2(詳細後述)が、それぞれアッパフレーム6aの孔部Hに挿設されて、それぞれ対応するヘッドレストサポートHS1,HS2(詳細後述)を挿設可能に配置することとなる(図4を参照)。
リクライナーRM(略円筒状の部材)は、シートクッション4に対するシートバック6の起倒動作を規制する部材であり、内部構成(図示省略)と、操作ロッド2rと、付勢部材4rを有する(図1及び図2を参照)。操作ロッド2rは、シート幅方向に長尺なパイプ材であり、付勢部材4rは、渦巻きバネ状の部材である。
本実施例では、リクライナーRMを、各サイドフレーム6b(下部)にそれぞれ固定しつつ、シートクッション4(図示省略のクッションフレーム4F)の連結部BRに回転可能に取付ける。また操作ロッド2rを、一対のサイドフレーム6b下部(ロアフレーム6cの前側)の間に橋渡し状に配置する。この状態で操作ロッド2rの両端部を、それぞれブッシュ3rを介してリクライナーRMに軸周りに回転可能に挿設する。つぎに操作ロッド2rの端部(ブッシュ3r)に、留め具5rを介して付勢部材4rを取付けて、操作ロッド2rを一方向に回転する向きに付勢する。
そして操作ロッド2rを、付勢部材4rの付勢力に抗して他方向に回転させて、リクライナーRM(内部構成)のロックを解除する。こうしてシートバック6が、リクライナーRMを回転中心として、シートクッション4に対して起倒(回転)可能となる(例えば図1の起立状態から前後に傾倒可能となる)。また操作ロッド2rが、付勢部材4rの付勢力にて一方向に回転することで、リクライナーRM(内部構成)がロック状態となり、シートクッション4に対するシートバック6の起倒動作が規制される。
ここで一対のヘッドレストサポート(第一ヘッドレストサポートHS1,第二ヘッドレストサポートHS2)は、それぞれ対応するヘッドレストステー8aを挿入可能な部材である(図4を参照)。
そして本実施例では、後述のように第一ヘッドレストサポートHS1が、特有の構成(ロック機構,第一被係合部21a)を有して、アッパフレーム一側に取付けられる(図1及び図5を参照)。また第二ヘッドレストサポートHS2が、第一ヘッドレストサポートHS1とは異なる構成(第二被係合部22a)を有して、アッパフレーム他側に取付けられる。
第一ヘッドレストサポートHS1は、頭部20a(後述のロック機構)と、第一当接部21と、第一被係合部21aと、挿入部24を有する(図4を参照)。
頭部20aは、第一ヘッドレストサポートHS1一側の幅広部位(略矩形状)であり、ヘッドレストステー8aを挿入可能な孔部LH2が開口する。また挿入部24は、第一ヘッドレストサポートHS1他側の筒状部位(略四角柱状)であり、後述の第一ホルダーHM1に挿入可能である。
また第一当接部21は、後述の第一ホルダーHM1(開放端)に当接可能な部位であり、第一被係合部21aが形成される。本実施例の第一当接部21は、頭部20a直下の径大部位であり、挿入部24の外形形状を一段大きくすることで形成される。
そして第一被係合部21aは、第一当接部21から下方に突出する凸部(正面視で略三角形状)である。本実施例では、第一ヘッドレストサポート取付け時を基準として、第一被係合部21aを、第一当接部21の着座側に設けつつ、シート幅方向で見て第一当接部21の中央よりもシート内側に配置する。
このロック機構には、ヘッドレストステー8aの図示しない被ロック部(孔部)に向けて進退可能なロック片(図示省略)が設けられる。そしてヘッドレストステー8aの被ロック部にロック片を侵入させることで、第一ヘッドレストサポートHS1に対するヘッドレストステー8aの相対移動(抜外れ)を規制できる。また図示しない頭部20aの操作部を操作して、被ロック部からロック片を抜去することで、第一ヘッドレストサポートHS1に対するヘッドレストステー8aの相対移動(挿入動作)が許容される。
第二ヘッドレストサポートHS2は、頭部20b(ロック機構なし)と、第二当接部22と、第二被係合部22aと、挿入部24を有する(図4を参照)。頭部20bは、ロック機構を有しない点を除いて頭部20aと同一構成である。また挿入部24は、第一ヘッドレストサポートHS1の挿入部24と同一構成である。
また第二当接部22は、後述の第二ホルダーHM2(開放端)に当接可能な部位であり、第二被係合部22aが形成される。本実施例の第二当接部22は、頭部20b直下の径大部位であり、挿入部24の外形形状を一段大きくすることで形成される。
そして第二被係合部22aは、第二当接部22から下方に突出する凸部であり、第一被係合部21aと同一形状(略三角形状)をなす。本実施例では、第二ヘッドレストサポート取付け時を基準として、第二被係合部22aを、第二当接部22の着座側に設けつつ、シート幅方向で見て第二当接部22の中央よりもシート内側に配置する(第一被係合部とは異なる位置に配置する)。
一対のホルダー(第一ホルダーHM1,第二ホルダーHM2)は、同一形状をなす筒状部材(両端開放状)であり、各ヘッドレストサポート(挿入部24)の外形に倣った四角柱状をなす(図1〜図3を参照)。
本実施例の両ホルダーHM1,HM2は、各々、一側開放端11と、他側開放端12と、開口部LH1と、後述の一対の係合部11a,12aを有する。開口部LH1は、挿入部24を挿入可能な貫通孔であり、各ホルダーの筒長さ方向に延びて両開放端11,12にそれぞれ開口する(図2及び図3を参照)。
そして各ホルダーHM1,HM2は、アッパフレーム6a(起立状態)をシート上下に貫通可能な長さ寸法を有し、両開放端11,12のいずれかを上に向けつつ孔部Hに挿設できる。
このように本実施例では、両ホルダーHM1,HM2が、同一形状をなすとともに、一側開放端11と他側開放端12の双方から挿入部24を挿入可能である(一種類のホルダーを兼用可能な構成である)。そこで本実施例では、シートバック起立時を基準として、第一ホルダーHM1を、一側開放端11を上に向けた状態でアッパフレーム6a一側に固定する。また第二ホルダーHM2を、第一ホルダーHM1から見て上下逆にした(180°回転させた)状態とする。この状態で第二ホルダーHM2を、他側開放端12を上に向けた状態でアッパフレーム6a他側に固定する。
一対の係合部(第一係合部11a,第二係合部12a)は、それぞれ対応する被係合部21a,22aと係合可能な部位である(図3〜図5を参照)。
本実施例の第一係合部11aは、第一被係合部21aを挿入可能な切欠き部位(略三角形状)であり、一側開放端11の着座側を部分的に下方に切欠いて形成される。そして第一ホルダーHM1取付け時を基準として、第一係合部11aを、シート幅方向で見て一側開放端11の中央よりもシート内側(第一被係合部21aに対面可能な位置)に配置する。こうすることで一側開放端11を上に向けた状態において、第一係合部11aが、第一被係合部21aのみを挿入可能に配置することとなる。
また第二係合部12aは、第二被係合部22aを挿入可能な切欠き部位(略三角形状)であり、他側開放端12の着座側を部分的に下方に切欠いて形成される。そして第二ホルダーHM2取付け時を基準として、第二係合部12aをシート幅方向で見て他側開放端12の中央よりもシート内側(第二被係合部22aに対面可能な位置)に配置する。こうすることで他側開放端12を上に向けた状態において、第二係合部12aが、第二被係合部22aのみを挿入可能に配置することとなる。
そして本実施例では、各ホルダーHM1,HM2の取付け時を基準として、それぞれ第一係合部11aと第二係合部12aがともにシート内側に配置する(各ホルダーが正面視で点対称とならない形状である)。このため各開放端11,12の何れを上に配置しても、第一係合部11aと第二係合部12aが、シート内側の適切な位置に配置することとなる。
図1〜図4を参照して、複数のフレーム6a,6b,6cをそれぞれ溶接して一体化する。そしてこれら各フレームに関連構成(ホルダーHM1,HM2、ヘッドレストサポートHS1,HS2等)を取付ける。
本実施例では、シートバック起立時を基準として、ロアフレーム6cを、一対のサイドフレーム6b(下部)の間に橋渡し状に配置したのち、両フレームを溶接して一体化する。またアッパフレーム6aを、一対のサイドフレーム6b(上部)の間に橋渡し状に配置したのち、両フレームを溶接して一体化する。このときアッパフレーム6a端部(シート幅方向の端部)を、それぞれサイドフレーム6b上部(前端部と後端部の間)に配置しつつ、レーザ溶接等により両フレームを一体化できる。
つぎに第一ヘッドレストサポートHS1を、第一ホルダーHM1に挿設してシート一側に配置する。このとき挿入部24を、一側開放端11(開口部LH1)に差込みつつ、一側開放端11に第一当接部21が当接するまで挿入する。
また同様に第二ヘッドレストサポートHS2を、第二ホルダーHM2に挿設してシート他側に配置する。このとき挿入部24を、他側開放端12(開口部LH1)に差込みつつ、他側開放端12に第二当接部22が当接するまで挿入する。
最後に各ヘッドレストサポートHS1、HS2に、それぞれヘッドレストステー8aを挿設して、シートバック6上部にヘッドレスト8を取付ける。そして第一ヘッドレストサポートHS1のロック機構を、一方のヘッドレストステー8aの被ロック部にロックして、ヘッドレストステー8aの相対移動(抜外れ)を阻止する。
そこで本実施例では、第一ホルダーHM1の一側開放端11に、第一被係合部21aにのみ係合する第一係合部11aが設けられる。また第二ホルダーHM2の他側開放端12に、第二被係合部22aにのみ係合する第二係合部12aが設けられる。
このため第一ヘッドレストサポートHS1(挿入部24)を第一ホルダーHM1に挿入することで、第一被係合部21aが第一係合部11aに挿入係合される。このため挿入部24を、一側開放端11に第一当接部21が当接するまで挿入できる(挿設できる)。
これとは異なり第一ヘッドレストサポートHS1を第二ホルダーHM2に挿入しようとすると、第一被係合部21aを第二係合部12aに挿入係合できない。このため挿入部24を、他側開放端12に第一当接部21が当接するまで挿入できず、これらの間に隙間が生ずることとなる(非挿設状態となる)。このように本実施例では、第一ヘッドレストサポートHS1を、第一ホルダーHM1にのみ挿設可能とすることでシート一側(適切な位置)に配設できる。
また同様に第二ヘッドレストサポートHS2は、第二ホルダーHM2に適切に挿設できるが、第一ホルダーHM1には挿設できない。このように第二ヘッドレストサポートHS2を、第二ホルダーHM2にのみ挿設可能とすることでシート他側(適切な位置)に配設できる。
このため本実施例によれば、一種類のホルダーを用いて、一対のヘッドレストサポートHS1,HS2をそれぞれ適切な位置に配設することができる。
本変形例では、バックフレーム6F(枠状)が、アッパフレーム16aと、一対のホルダーHM1,HM2と、一対のヘッドレストサポートHS1,HS2を有する(図5を参照)。
アッパフレーム16aは、略逆U字状のパイプ材であり、シート幅方向で見た中央を挟んで、左右の着座側が略平坦である。そして本変形例では、一対のホルダーHM1,HM2に、それぞれ一対の貫通孔SH1,SH2が設けられる。これら一対の貫通孔SH1,SH2は、各ホルダーの着座側(一側開放端11寄り)に形成されて、適宜の間隔をあけて上下に並列配置する。
この状態で第一ホルダーHM1が、一側開放端11を上に向けた状態でアッパフレーム6a一側に固定される。また第二ホルダーHM2が、他側開放端12を上に向けた状態でアッパフレーム6a他側に固定される。
このとき本変形例では、第一ホルダーHM1の貫通孔SH1,SH2と、第二ホルダーHM2の貫通孔SH1,SH2が、シート上下方向で見て異なる位置に配置する。このため本変形例では、各ホルダーの状態(一側開放端11と他側開放端12のいずれが上に配置しているか)を、シート正面から(見た目で)判別しやすくなる。
(1)本実施形態では、切欠き状の係合部11a,12aと、凸状の被係合部21a,22aを例示したが、これら各部の構成(形状,寸法,形成位置,形成数等)を限定する趣旨ではない。例えば各被係合部の形状は、三角状のほか各種の形状をとることができ、各係合部の形状もそれに合わせて適宜変更可能である。また第一被係合部と第二被係合部の形状を異ならせることもできる。
そして各係合部と各被係合部は、互いに係合可能な構成であればよい。例えば係合部を凸状とするとともに、被係合部を切欠き状とすることができる。また各係合部を、ホルダーを厚み方向に貫通する孔部とし、各被係合部を、各係合部に係合可能な構成(例えばヘッドレストサポート内外に撓み変形可能な爪部)とすることができる。
(3)また本変形例の構成を、実施例の構成に適用することができる。なお貫通孔の構成(形状,寸法,形成位置,形成数)は適宜変更可能である。また可能であるならば、貫通孔のかわりに、凹み部(非貫通孔)や溝部などを目印とすることができる。
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
8a ヘッドレストステー
6F バックフレーム
6a アッパフレーム
6b サイドフレーム
6c ロアフレーム
11 一側開放端
11a 第一係合部
12 他側開放端
12a 第二係合部
21a 第一被係合部
22a 第二被係合部
HM1 第一ホルダー
HM2 第二ホルダー
HS1 第一ヘッドレストサポート
HS2 第二ヘッドレストサポート
RM リクライナー
SH1,SH2 貫通孔
Claims (2)
- シートクッションに起立可能に連結するシートバックと、起立状態の前記シートバック上部に一対の棒状のヘッドレストステーを介して取付けられるヘッドレストとを備え、
前記シートバックの上部骨格をなすアッパフレームが、一対の筒状のホルダーと、第一ヘッドレストサポートと、前記第一ヘッドレストサポートとは異なる第二ヘッドレストサポートとを有し、
前記第一ヘッドレストサポートと前記第二ヘッドレストサポートにそれぞれ前記ヘッドレストステーを挿入しつつ、前記シートバックに前記ヘッドレストを取付けるに際して、前記一対のホルダーのいずれか一方のホルダーを前記アッパフレームの一側に固定するとともに、前記一方とは異なる他方のホルダーを前記アッパフレームの他側に固定し、
前記第一ヘッドレストサポートを、前記一方のホルダーに挿設しつつ前記ヘッドレストステーを挿入可能に配置するとともに、前記第二ヘッドレストサポートを、前記他方のホルダーに挿設しつつ前記ヘッドレストステーを挿入可能に配置する構成の乗物用シートにおいて、
前記一方のホルダーと前記他方のホルダーを、同一形状をなす両端開放状の筒材として、各ホルダーの一側開放端と他側開放端の双方から各ヘッドレストサポートを挿入可能な構成とするとともに、
前記一側開放端に、前記第一ヘッドレストサポートの第一被係合部にのみ係合可能な第一係合部を設けるとともに、前記他側開放端に、前記第一被係合部とは異なる前記第二ヘッドレストサポートの第二被係合部にのみ係合可能な第二係合部を設け、
前記一方のホルダーを、前記第一ヘッドレストサボート側に前記一側開放端を向けつつ前記アッパフレームに固定するとともに、前記他方のホルダーを、前記第二ヘッドレストサボート側に前記他側開放端を向けつつ前記アッパフレームに固定する構成とした乗物用シート。 - 前記各ホルダーに、それぞれ貫通孔が設けられるとともに、
前記アッパフレームに取付けられた状態を基準として、前記一方のホルダーの貫通孔と、前記他方のホルダーの貫通孔とが、シート上下方向で見て異なる位置に配置する構成とした請求項1に記載の乗物用シート。
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