JP2015002843A - 内視鏡、オーバーチューブおよび内視鏡システム - Google Patents

内視鏡、オーバーチューブおよび内視鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】挿入部の先端部の移動の自由度を向上して、先端部の可動範囲を広げる。
【解決手段】先端側から順に先端部6、該先端部6の向きを変更する湾曲部7、および、可撓性を有する細長い軟性部8を有する挿入部2と、軟性部8の先端部分の外側に軟性部8の長手方向に沿って配置された露出部分5aを有し、該露出部分5aが、所定の第1の位置と該第1の位置から基端側に離れた所定の第2の位置とにおいて軟性部8の先端部分に対して径方向の位置を拘束されているワイヤ5と、該ワイヤ5の第1の位置と第2の位置との間の長さ寸法を変更するワイヤ調整部12とを備える内視鏡1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡、オーバーチューブおよび内視鏡システムに関するものである。
従来、被写体を撮影するための光学系を収容する硬質の先端部と、可撓性を有する細長い軟性部との間に、先端部の向きを変更する湾曲部を備える内視鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、心臓の内視鏡手術において、内視鏡を経皮的に心膜腔に挿入し、心膜腔内において心臓を処置する方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−19792号公報 米国特許出願公開第2004/0064138号明細書
しかしながら、心膜腔は、心臓と該心臓を覆う心膜との間に挟まれた、心臓の表面方向沿って広がる薄い空間であり、他の体腔(例えば、消化管、胸腔、腹腔)とは全く異なる特有の形状を有している。このような形状の心膜腔内においては、挿入部の移動の自由度が制限される。特に、心膜を貫通して心膜腔内に挿入されている挿入部は、心膜の貫通部分において側方の移動が係止されるため、挿入部の操作は、前後方向および周方向の移動と、湾曲部の湾曲とのみに限られる。その結果、先端部の可動範囲が制限され、先端部を到達させることが困難な領域が存在するという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、挿入部の先端部の移動の自由度を向上して、先端部の可動範囲を広げることができる内視鏡、オーバーチューブおよび内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、先端側から順に先端部、該先端部の向きを変更する湾曲部、および、可撓性を有する細長い軟性部を有する挿入部と、前記軟性部の先端部分の外側に前記軟性部の長手方向に沿って配置された露出部分を有し、該露出部分が、所定の第1の位置と該第1の位置から基端側に離れた所定の第2の位置とにおいて前記軟性部の前記先端部分に対して径方向の位置を拘束されているワイヤと、該ワイヤの前記第1の位置と前記第2の位置との間の長さ寸法を変更するワイヤ調整部とを備える内視鏡を提供する。
本発明によれば、ワイヤ調整部によってワイヤの露出部分の第1の位置と第2の位置との間の長さ寸法が変更されると、軟性部に対して該軟性部の径方向の位置を拘束されている第1の位置および第2の位置との間においてワイヤに張力が発生し、その結果、第1の位置が第2の位置へと近接するように軟性部の先端部分が湾曲する。このように、湾曲部のみならず軟性部の先端部分の湾曲形状も制御することによって、先端部の移動の自由度を向上し、先端部の可動範囲を広げることができる。
なお、本発明において、第1の位置および第2の位置との間においてワイヤが軟性部に対して該軟性部の径方向に拘束されている状態とは、ワイヤが軟性部の周方向には移動可能であってもよいが、軟性部の径方向には実質的に移動不可である状態を含む。
上記発明においては、前記第2の位置を前記軟性部の長手方向に変更する第2の位置調整部を備えていてもよい。
このようにすることで、第2の位置を変更することによって、先端部の向きを変更することができる。
また、上記発明においては、前記軟性部が記長手方向に移動可能に挿入された外筒と、該外筒の先端に形成され、前記外筒の内部を通る前記ワイヤの先端部分が引き出される引出口とを備え、前記第2の位置調整部が、前記外筒を前記長手方向に移動させてもよい。
このようにすることで、外筒を長手方向に移動させるだけの簡易な操作で、第2の位置に対応する外筒の先端の位置を変更することができる。
また、上記発明においては、前記外筒が、その内周面と前記軟性部の外周面との間に前記ワイヤを挿入可能な隙間を形成する内径を有し、前記ワイヤが、前記隙間を通り、前記外筒の先端において開口する前記隙間の開口部から引き出されていてもよい。または、上記発明においては、前記外筒は、長手方向に貫通形成された、前記軟性部が挿入される第1の通路および前記ワイヤが挿入される第2の通路を有していてもよい。
このようにすることで、外筒の構造を簡易にすることができる。
また、上記発明においては、前記ワイヤを長手方向に移動可能に収容するチューブを備え、前記軟性部が、外面に長手方向に形成され、前記チューブを長手方向に移動可能に収容する溝を有し、前記第2の位置調整部が、前記溝内において前記チューブを前記ワイヤに対して長手方向に移動させてもよい。
このようにすることで、チューブを長手方向に移動させるだけの簡易な操作で、第2の位置に相当するチューブの先端の位置を変更することができる。また、軟性部の内部にワイヤが収容されるので、外筒を備える構成と比べて細径化を図ることができる。
また、上記発明においては、複数の前記ワイヤを備え、該複数のワイヤは、共通の前記第1の位置において前記軟性部に対して拘束されるとともに、前記長手方向に互いに異なる第2の位置において前記軟性部に対して拘束されていてもよい。
このようにすることで、複数のワイヤのうち、ワイヤ調整部によって長さ寸法を変更するワイヤを選択することによって、軟性部を湾曲させたときの先端部の可動範囲および可動方向を変更することができる。
また、上記発明においては、前記第1の位置を前記軟性部の前記長手方向に変更する第1の位置調整部を備えていてもよい。
このようにすることで、第1の位置調整部によって、軟性部の、湾曲する部分の長手方向の位置が変更される。これにより、軟性部を湾曲させたときの先端部の可動範囲を、軟性部の直線部分に対して側方に変更することができる。
また、上記発明においては、前記第1の位置および第2の位置の、前記軟性部の周方向の相対位置を変更する周方向位置調整部を備えていてもよい。
このようにすることで、第1位置および第2の位置が周方向の同一の側に位置するようにこれら2つの相対位置を調整することによって、ワイヤが軟性部の外周面に巻き付くことを防止することができる。
また、本発明は、長手方向に貫通形成され、ワイヤと内視鏡が備える細長い軟性部とが挿入される通路を有する筒状の本体と、該本体の基端部分に設けられ、前記ワイヤの途中位置を前記本体に対して固定する固定部とを備えるオーバーチューブを提供する。
本発明によれば、オーバーチューブを軟性部に取り付け、本体の通路内に挿入されて該本体の先端から引き出されたワイヤの先端を軟性部に取り付け、本体の基端から引き出されたワイヤの基端部分を牽引した状態で固定部によって固定することによって、軟性部の湾曲を制御することができる。これにより、挿入部の先端部の移動の自由度を向上して、先端部の可動範囲を広げることができる。
また、上記発明においては、前記本体が、前記軟性部が挿入される内側チューブと、該内側チューブが長手方向に移動可能に挿入される外側チューブとを備え、前記外側チューブの長手方向の寸法が、前記内側チューブの長手方向の寸法よりも短くてもよい。
このようにすることで、内側チューブに対して外側チューブを長手方向に移動させることによって、軟性部を湾曲させたときの先端部の可動範囲を軟性部の長手方向に変更することができる。
また、上記発明においては、前記本体が、外面に長手方向に形成された溝を有していてもよい。
このようにすることで、ワイヤをチューブ内に挿入し、該チューブを本体の溝内に挿入し、該溝内においてチューブをワイヤに対して長手方向に移動させることによって、軟性部を湾曲させたときの先端部の可動範囲を軟性部の長手方向に変更することができる。
また、本発明は、先端側から順に先端部、該先端部の向きを変更する湾曲部、および、可撓性を有する細長い軟性部を有する内視鏡と、該内視鏡の前記軟性部が前記本体の通路に挿入される上記いずれかに記載のオーバーチューブと、前記オーバーチューブの前記通路に挿入されるとともに、前記本体の先端に開口する前記通路の開口部から引き出されて前記軟性部の先端またはその近傍において前記軟性部に対して先端が接続されたワイヤと、該ワイヤの先端と前記通路の開口部との間の長さ寸法を変更するワイヤ調整部とを備える内視鏡システムを提供する。
本発明によれば、挿入部の先端部の移動の自由度を向上して、先端部の可動範囲を広げることができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の(a)全体構成図および(b)先端部分の拡大図である。 図1の内視鏡の内部構成を示す部分的な縦断面図である。 (a)〜(e)図1の内視鏡の先端部の可動範囲および可動方向を説明する図である。 図1の内視鏡の使用方法を説明する図であり、(a)軟性部がU字に配置されている状態と(b)軟性部をさらに湾曲させて先端部を側方へ移動した状態とを示している。 ワイヤの配置の変形例を示す図である。 図1の内視鏡の変形例を示す全体構成図である。 図5の内視鏡が備える周方向調整部の構成を示す(a)側面図および(b)横断面図である。 図5の内視鏡が備える周方向調整部の別の構成を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の(a)先端部分の構成図および(b)I−I線における横断面図である。 図9の内視鏡が備える第2の位置調整部の構成を示す(a)側面図および(b)横断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る内視鏡の(a)先端部分の構成図および(b)II−II線における横断面図である。 (a)〜(d)図11の内視鏡の先端部の可動範囲および可動方向を説明する図である。 (a),(b)本発明の第4の実施形態に係る内視鏡の先端部分の構成図である。 本発明の第5の実施形態に係る内視鏡システムの全体構成図である。 図14の内視鏡システムの変形例の全体構成図である。 図14の内視鏡システムのもう1つの変形例の(a)先端部分の構成図および(b)III−III線における横断面図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡1について図1から図8を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡1は、図1(a)に示されるように、体内に挿入される細長い挿入部2と、該挿入部2の基端側に設けられた操作部3と、挿入部2に取り付けられた外筒4およびワイヤ5とを備えている。
挿入部2は、先端側から順に、硬質の短い先端部6と、該先端部6の向きを変更する湾曲部7と、体内の組織形状に沿って湾曲可能な可撓性を有する細長い軟性部8とを備えている。
先端部6は、被写体を撮影するための図示しない光学系を内部に備えており、内視鏡1は、この光学系を用いて被写体の内視鏡画像を取得するようになっている。
軟性部8は、通常状態においては略直線形状であり、外力に従って弾性的に湾曲可能である。
操作部3は、湾曲部7の湾曲動作を制御するアングルレバー3aを備えている。アングルレバー3aがユーザによって操作されることによって、湾曲部7が、直線形状と湾曲形状との間で変形し、また、湾曲角度が変更されるようになっている。
外筒4は、可撓性を有するチューブ状の部材であって、内部に軟性部8が挿入されている。外筒4は、該外筒4の内周面と軟性部8の外周面との間にワイヤ5を挿入可能な隙間が確保されるように、また、軟性部8に対して外筒4が長手方向に移動可能であるように、軟性部8の外径よりも大きな内径を有している。また、外筒4は、X線に対して不透過である材料、例えば樹脂や金属から構成されており、X線画像において視認可能となっている。
さらに、外筒4は、操作部3に設けられたダイヤル式の外筒操作部(第2の位置調整部)3bによって軟性部8に対して長手方向に移動させられるようになっている。外筒操作部3bは、操作部3の本体に対して周方向に回転可能に設けられている。また、外筒操作部3bは、図2に示されるように、ギヤ11によって、その回転運動を外筒4へ伝達しつつ該外筒4を長手方向に移動可能に外筒4と連結されている。外筒4の基端には、半径方向外方に突出するネジ山4aが設けられ、操作部3の内部には、ネジ山4aが挿入される螺旋状の螺旋溝3cが形成されている。これにより、外筒操作部3bがユーザによって回転操作されると、ネジ山4aが螺旋溝3cに沿って移動することによって、外筒4が回転しながら長手方向に前進または後退するようになっている。
ワイヤ5は、軟性部8の外周面と外筒4の内周面との間に確保された隙間9に、軟性部8の長手方向に沿って挿入されている。隙間9には、該隙間9においてワイヤ5が滑らかに移動するように、図示しない潤滑剤(例えば、生理食塩水、ヒアルロン酸ゲル、プロスタグランジン溶液など)が充填されていてもよい。
ワイヤ5の先端部分は、外筒4の先端に開口した隙間9の開口部である引出口から引き出されて軟性部8の外側に配置され、ワイヤ5の先端は、軟性部8の先端またはその近傍(第1の位置)において軟性部8に固定されている。ワイヤ5の基端部分は、操作部3に設けられたワイヤ用ポート3dから引き出されて操作部3の外側に配置されている。ユーザは、ワイヤ5の基端部分を牽引することによって、軟性部8の先端部分を湾曲させることができるようになっている。
このときに、軟性部8の先端部分において外側に配置されているワイヤ5の露出部分5aの基端が、外筒4の引出口において軟性部8に対する径方向の位置を拘束されていることによって、牽引されているワイヤ5の先端には、この露出部分5aの基端に向かう引張力が作用する。その結果、先端部6が露出部分5aの基端(すなわち、外筒4の先端)に向かうように軟性部8が湾曲する。
ワイヤ用ポート3dには、ワイヤ5の途中位置を操作部3に対して固定するための固定部(ワイヤ調整部)12が設けられている。固定部12によってワイヤ5を操作部3に対して固定することによって、ワイヤ5の牽引量を一定に保持することができる。固定部12は、例えば、ワイヤ5が挿入される筒状のゴムを備え、このゴムを径方向に押し潰すことによって、ワイヤ5を摩擦力を利用して固定する。
ここで、外筒4の先端の位置(第2の位置)を外筒操作部3bによって調整し、ワイヤ5の露出部分5aの長さをワイヤ5の牽引によって調整することによって、図3(b)〜(e)に示されるように、軟性部8の先端部分の湾曲形状を制御し、先端部6の位置および向きを変更することができる。図3(a)は、湾曲部7のみを湾曲させたときの先端部6の可動範囲を示している。図3(a)〜(e)は、軟性部8の形状を概略的に表している。
図3(b)に示されるように、露出部分5aの長さを一定に保持した状態で外筒4を基端側へ後退させると、軟性部8を比較的小さな湾曲角度まで湾曲させて、先端部3の向きすなわち、視野方向を略90°まで変更することができる。一方、図3(c)に示されるように、露出部分5aの長さを一定に保持した状態で外筒4内から軟性部8の先端部分を押し出すと、軟性部8の先端部分をさらに大きな湾曲角度まで湾曲させて、先端部3の向きを略180°まで変更することができる。一方、図3(d)に示されるように、外筒4を後退させるとともにワイヤ5を牽引すると、軟性部8の曲率半径を任意に変更することができる。さらに、図3(d)において外筒4内から軟性部8の先端部分を押し出す動作を加えることによって、図3(e)に示されるように、軟性部8をより大きな曲率半径で湾曲させることができる。
次に、このように構成された内視鏡1の作用について、心膜腔A内において心臓Bを処置する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態に係る内視鏡1を用いて心臓Bを処置するには、まず、ユーザは、内視鏡1を、剣状突起下から体内に挿入し、心尖近傍において先端部6を心膜Cに貫通させ、図4(a)に示されるように、挿入部2をU字形状に心膜腔Aに配置する。このときに、挿入部2の操作がワイヤ5によって妨げられないように、外筒4は、ワイヤ5が十分に隠れる位置に配置されていることが好ましい。
図4(a)に示されるU字形状においては、直線形状に戻ろうとする挿入部2の復元力によって、挿入部2は心膜Cの内面に押し当たる。すなわち、U字形状の挿入部2には、径方向に広がろうとする力が生じるため、先端部6および軟性部8には、互いに離間する方向の付勢力が作用する。
ユーザは、心臓Bの目的の位置に応じて、図3(b)〜(e)に示されるような操作を行うことによって、先端部6に作用する付勢力に抗して、先端部6を所望の位置へ移動することができる。
特に、U字形状の挿入部2によって囲まれた領域、例えば、図4(a)において冠動脈Dを観察または処置したい場合、ユーザは、以下の手順に従って先端部6を冠動脈Dまで側方に略平行移動させる。
まず、外筒操作部3bを回転させることによって外筒4を後退させて、冠動脈Dを間に挟んで先端部6と略対向する位置に外筒4の先端を配置する。次に、操作部3の外側に配置されているワイヤ5の基端部分を牽引する。これにより、軟性部8の先端がワイヤ5によって外筒4の先端に向かって引っ張られることによって、軟性部8の先端部分がさらに湾曲し、図4(b)に示されるように、先端部6が、付勢力に抗して冠動脈Dに向かって側方に移動する。このときの先端部6の移動距離および移動位置は、X線画像および内視鏡画像のうち少なくとも一方によって確認することができる。先端部6を冠動脈D近傍まで移動させた後、ワイヤ用ポート3dに設けられている固定部12によってワイヤ5の位置を固定する。これにより、軟性部8の湾曲形状が維持される。
心臓Bの他の領域を観察または処置したい場合には、外筒4およびワイヤ5の位置を再調整する。すなわち、固定部12によってワイヤ5を解放すると、先端部6は、軟性部8の復元力に従って軟性部8から離間する方向へ移動し、挿入部2は、図4(a)に示される状態に戻る。この後、前述の手順を繰り返せばよい。
このように、本実施形態によれば、ワイヤ5が引き出されている外筒4の先端の位置と、ワイヤ5の露出部分5aの長さとを調整することによって、軟性部8の先端部分の湾曲形状を制御し、これにより、先端部6の移動の自由度を向上することができるとともに、先端部6の可動範囲を広げることができる。その結果、挿入部2の前後方向および周方向の動作と湾曲部7の湾曲動作とだけでは先端部6を到達させることが困難である領域にも、先端部6を容易に配置することができ、観察・処置が可能な範囲を拡大することができるという利点がある。特に、先端部6を側方にも略平行移動させることができるので、従来先端部6を到達させることが極めて困難であった、U字形状の挿入部2によって囲まれた領域にも、先端部6を容易に配置することができる。
なお、本実施形態においては、ワイヤ5が、外筒4と軟性部8との間の隙間9に挿入されていることとしたが、これに代えて、図5に示されるように、外筒4の側壁に、先端からワイヤ用ポート3dまで貫通する孔(第2の通路)91が形成され、ワイヤ5が孔91内に挿入されていてもよい。この構成においては、外筒4の先端における孔91の開口(引出口)の、周方向の位置を認識することができるように、外筒4の基端には、開口の周方向の位置を示す目印が設けられていることが好ましい。
また、本実施形態においては、ワイヤ5の露出部分5aの先端と基端との周方向の相対位置を調整することによって、露出部分5aが軟性部8の外周面に巻き付くことを防止する周方向位置調整部を備えていてもよい。
体内において軟性部8が捩じれることによって、露出部分5aの先端と基端との周方向の位置関係が変化する。露出部分5aの先端と基端とが周方向の同一側に位置していない状態で、すなわち、ワイヤ5が軟性部8の外周面に巻き付いた状態で、ワイヤ5が牽引されると、軟性部8に不適切な力が加わり、軟性部8を意図する通りに操作することができなくなる可能性がある。そこで、周方向位置調整部によって、露出部分5aの先端と基端とを周方向の同一側に位置させることによって、操作部3の湾曲の操作性を維持することができる。
図6は、露出部分5aの基端を周方向に回転させる周方向位置調整部を備える内視鏡を示している。この構成において、外筒4が、軟性部8に対して周方向に回転可能に設けられ、操作部3は、ダイヤル式の外筒操作部3bに代えて、外筒4を周方向および前後方向に移動させるノブ(第2の位置調整部、周方向位置調整部)3eを備えている。
ノブ3eは、図7(a),(b)に示されるように、外筒4に周方向に半周にわたって形成されたスリット4bの内部と、操作部3に軟性部8の長手方向に沿って形成されたスリット3fの内部とに、移動可能に挿入されるとともに、一部分が、操作部3のスリット3fを介して操作部3の外部に配置されている。これにより、ユーザは、外筒4の基端部分を周方向に回転操作することによって、開口を周方向に180°の範囲で移動させることができ、ノブ3eを長手方向に操作することによって、外筒4を前進または後退させることができる。
図8は、露出部分5aの先端を周方向に回転させる周方向位置調整部の構成を示している。この周方向位置調整部は、軟性部8の先端部分に、軟性部8の周方向に回転自在に取り付けられた環状の回転部材13を備えている。回転部材13は、軟性部8の外周面に取り付けられた回転受け部14によって回転自在に支持されている。回転部材13には、接着剤15によってワイヤ5の先端が固定されている。露出部分5aの先端と基端とが周方向の同一の側に位置していない状態で軟性部8が湾曲すると、基端と同一の側へ先端が移動するように回転部材13が回転することによって、ワイヤ5の軟性部8への巻き付きが解消されるようになっている。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る内視鏡について、図9および図10を参照して説明する。なお、本実施形態においては、上述した第1の実施形態と異なる点について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る内視鏡は、図9(a),(b)に示されるように、ワイヤ5の露出部分5aの基端の位置を調整する機構として、外筒4に代えて、ワイヤ5を長手方向に移動可能収容するチューブ(第2の位置調整部)10を備えている点において、第1の実施形態と主に異なっている。
図9(b)において、溝8a以外の穴は、処置具や配線、ライトガイドなどが配置されるチャネルを示している。また、図9(b)には、横断面が略円形の溝8aが示されているが、溝8aの横断面形状は、適宜変更可能である。例えば、溝8aの横断面形状は、T字、多角形、または、楕円の形状であってもよい。
軟性部8は、外面に形成された長手方向に延びる溝8aを有し、該溝8a内にチューブ10が長手方向に移動可能に収容されている。チューブ10が溝8a内において長手方向に移動することによって、露出部分5aの基端の位置、すなわち、ワイヤ5が引き出されているチューブ10の先端の開口(引出口)の位置が変更されるようになっている。
図10(a),(b)は、チューブ10を長手方向に移動するための機構(第2の位置調整部)を示している。この機構は、図6および図7に示される機構と類似した構成を有しているが、ノブ3eの軸31eがチューブ10の基端部分に固定されている点において異なっている。ユーザは、スリット3fに沿ってノブ3eを移動させることによって、チューブ10をワイヤ5および軟性部8に対して長手方向に移動させることができる。
このように構成された本実施形態に係る内視鏡1によれば、第1の実施形態の効果に加え、軟性部8の内部にワイヤ5を収容することによって、第1の実施形態に係る内視鏡1と比べて、軟性部8の細径化を図ることができるという利点がある。また、露出部分5aの基端の周方向の位置が、溝8aによって規定されるので、露出部分5aの先端と基端との周方向の相対位置が、常に一定に保持される。これにより、ワイヤ5が軟性部8の外周面に巻き付くことを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る内視鏡1について、図11および図12を参照して説明する。なお、本実施形態においては、上述した第1および第2の実施形態と異なる点について主に説明し、第1および第2の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る内視鏡1は、第2の実施形態を変形したものであって、図11(a),(b)に示されるように、露出部分5aの先端の位置(第1の位置)を軟性部8の長手方向に変更する第1の位置調整部として、もう1組のワイヤ5’、チューブ10’および溝8a’を備えている。
2本のワイヤ5,5’の先端は、互いに接続されている。チューブ10’は、ワイヤ5’の長さ寸法の略全部を収容している。また、チューブ10’およびワイヤ5’は、互いに固定されており、溝8aの近傍に形成されたもう1つの溝8a’内において一体的に移動するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る内視鏡1によれば、第1および第2の実施形態の効果に加え、露出部分5aの先端の位置を軟性部8の長手方向に変更することによって、先端部6の移動の自由度をさらに向上することができるという利点がある。
具体的には、図12(a)に示されるように、チューブ10’を後退させるとともにワイヤ5を押し出すことによって、軟性部8から側方により離れた位置を観察することができる。一方、図12(b)に示されるように、チューブ10’を後退させた状態でチューブ10を移動させることによって、図3(b)と比べて、軟性部8の先端部分の湾曲角度範囲は同一であるが、先端部6の可動範囲が広くなる。一方、図12(c)に示されるように、チューブ10’を後退させた状態で軟性部8を押し出すことによって、図3(d)と比べて、軟性部8の先端部分の湾曲角度範囲は同一であるが、先端部6の可動範囲が広くなる。一方、図12(d)に示されるように、チューブ10,10の両方を移動させることによって、先端部6の向き一定に維持しながら軟性部8の略直線部分に対して側方へ先端部6を移動することができる。なお、図12(a)〜(d)は、軟性部8の形状を概略的に表している。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る内視鏡について、図13を参照して説明する。なお、本実施形態においては、上述した第1から第3の実施形態と異なる点について主に説明し、第1から第3の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る内視鏡は、図13(a),(b)に示されるように、複数(図示する例では5本)のワイヤ5を備えている点において、第1から第3の実施形態と主に異なっている。
複数のワイヤ5の先端は、同一の位置において軟性部8に固定されている。軟性部8は、側面に長手方向に一列に並んで開口する複数の引出口8bを有し、複数のワイヤ5の露出部分5aは、互いに異なる引出口8bから引き出されている。複数の引出口8bは、軟性部8の内部に形成された共通のルーメンに連通し、複数のワイヤ5は、共通のルーメン内に配置される。あるいは、軟性部8の内部に複数のルーメンが形成され、複数のワイヤ5は、互いに異なるルーメン内に配置されてもよい。
操作部3は、複数のワイヤ用ポート3dを備え、各ワイヤ5の基端部分は、互いに別々のワイヤ用ポート3dから操作部3の外側へ引き出されている。本実施形態においては、図13(a)に示されるように、軟性部8の湾曲が浅いときには先端側の引出口8bから引き出されているワイヤ5を牽引し、図13(b)に示されるように、軟性部8の湾曲が深いときには基端側の引出口8bから引き出されているワイヤ5を牽引することによって、先端部6の側方への略平行移動をより適切に制御することができる。
このように構成された本実施形態に係る内視鏡によれば、第1の実施形態の効果に加え、第1および第2の実施形態よりも構造を簡易にし、製造を容易にすることができるという利点がある。
本実施形態においては、複数のワイヤ5は、互いに異なるX線造影性を有していることが好ましい。このようにすることで、X線画像において、複数のワイヤ5を互いに識別することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係るオーバーチューブ20とこれを備える内視鏡システム100について、図14から図16を参照して説明する。上述した第1から第3の実施形態においては、ワイヤ5と、外筒4またはチューブ10とを備える内視鏡1について説明したが、本実施形態のように、ワイヤ5と、外筒4またはチューブ10とを内視鏡1とは別のユニットとして構成した場合にも、先端部6の可動範囲を広げることができる。
本実施形態に係る内視鏡システム100は、図14に示されるように、内視鏡1と、該内視鏡1が備える挿入部2に装着されるオーバーチューブ20とを備えている。オーバーチューブ20は、内視鏡1の軟性部8に取り付けられる、筒状の本体21および先端アダプタ22を備えている。
内視鏡1は、一般的な軟性内視鏡である。
本体21は、上述した外筒4と同様に、その内周面と軟性部8の外周面との間にワイヤ5を挿入可能な隙間が形成されるような内径寸法を有している。また、本体21は、基端側に軟性部8に対して固定される軟性部取付部21aと、ワイヤ用ポート21bとを備えている。軟性部取付部21aは、上述したワイヤ用ポート3dが備える固定部12と同様の機構を利用して本体21を軟性部8に取り付ける。ワイヤ用ポート21bは、前述したワイヤ用ポート3dと同様に構成されており、ワイヤ5を本体21に対して固定するための固定部12を備えている。
先端アダプタ22は、例えば、リング状の部材からなり、軟性部8の先端またはその近傍に取り付けられる。また、先端アダプタ22は、図示しないワイヤ取付部を有し、該ワイヤ取付部には、ワイヤ5の先端が取り付けられている。なお、ワイヤ5は、先端アダプタ22に単に結び付けられていてもよい。
次に、このように構成されたオーバーチューブ20および内視鏡システム100の作用について説明する。
本実施形態に係るオーバーチューブ20を使用するには、以下の手順に従ってオーバーチューブ20を挿入部2に取り付ける。まず、本体21内にワイヤ5を挿入し、ワイヤ5の先端を先端アダプタ22に取り付け、ワイヤ5の基端部分をワイヤ用ポート21bから引き出して本体21の外部に配置する。次に、本体21および先端アダプタ22の内部に挿入部2を挿入し、軟性部8の先端部分に先端アダプタ22を取り付け、該先端アダプタ22から基端側に離れた位置において本体21を軟性部8に取り付ける。
この後、ユーザは、ワイヤ用ポート3dから引き出されたワイヤ5の基端部分を牽引することによって、図14において一点鎖線で示されるように、軟性部8の湾曲を制御することができる。
このように構成された本実施形態に係るオーバーチューブ20および内視鏡システム100によれば、上述した第1の実施形態の効果に加え、汎用の内視鏡1を使用することができる、また、簡単にかつ安価に製造することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、本体21が、単一の部材からなることとしたが、これに代えて、図15に示されるように、本体21が、内側チューブ211と、該内側チューブ211が挿入される外側チューブ212とを備える2層構造を有していてもよい。
内側チューブ211の先端には、先端アダプタ22が固定されている。また、内側チューブ211は、軟性部8の長手寸法の略全部を収容する長さ寸法を有している。
外側チューブ212は、内側チューブ211の外側に、該内側チューブ211に対して長手方向に移動可能に配置されており、内側チューブ211よりも短い長さ寸法を有している。
外側チューブ212の内周面と内側チューブ211の外周面との間には、ワイヤ5を挿入可能な隙間が形成されており、ワイヤ5は、外側チューブ212の先端から基端までこの隙間を通過して、挿入部2の基端側まで延びている。あるいは、外側チューブ212が、図5に示される外筒4と同様の構造を有していてもよい。すなわち、ワイヤ5が、外側チューブ212と内側チューブ211との間の隙間ではなく、外側チューブ212に形成された孔内に挿入されていてもよい。
ユーザは、外側チューブ212を基端側に移動することによってワイヤ5の露出部分5aの基端の位置を調整し、次にワイヤ5の基端部分を牽引することによって、軟性部8を任意のU字形状に湾曲させることができる。
また、本実施形態においては、本体21が、図9に示される軟性部8と同様の構造を有していてもよい。すなわち、図16(a),(b)に示されるように、本体21の外面に、溝8aと同様の溝21cが形成され、該溝21c内に、ワイヤ5を収容したチューブ10が挿入されていてもよい。
このようにすることで、本体21の細径化を図ることができる、また、ワイヤ5が本体21の外周面に巻き付くことを防ぐことができるという利点がある。
1 内視鏡
2 挿入部
3 操作部
3a アングルレバー
3b 外筒操作部(第2の位置調整部)
3c 螺旋溝
3d ワイヤ用ポート
3e ノブ(第2の位置調整部、周方向位置調整部)
3f スリット
4 外筒
4a ネジ山
4b スリット
5 ワイヤ
5a 露出部分
6 先端部
7 湾曲部
8 軟性部
8a 溝
9 隙間
91 孔(第2の通路)
10 チューブ
11 ギヤ
12 固定部(ワイヤ調整部)
13 回転部材
14 回転受け部
15 接着剤
20 オーバーチューブ
21 本体
21a 軟性部取付部
21b ワイヤ用ポート
21c 溝
211 内側チューブ
212 外側チューブ
22 先端アダプタ
A 心膜腔
B 心臓
C 心膜
D 冠動脈

Claims (13)

  1. 先端側から順に先端部、該先端部の向きを変更する湾曲部、および、可撓性を有する細長い軟性部を有する挿入部と、
    前記軟性部の先端部分の外側に前記軟性部の長手方向に沿って配置された露出部分を有し、該露出部分が、所定の第1の位置と該第1の位置から基端側に離れた所定の第2の位置とにおいて前記軟性部の前記先端部分に対して径方向の位置を拘束されているワイヤと、
    該ワイヤの前記第1の位置と前記第2の位置との間の長さ寸法を変更するワイヤ調整部とを備える内視鏡。
  2. 前記第2の位置を前記軟性部の長手方向に変更する第2の位置調整部を備える請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記軟性部が記長手方向に移動可能に挿入された外筒と、
    該外筒の先端に形成され、前記外筒の内部を通る前記ワイヤの先端部分が引き出される引出口とを備え、
    前記第2の位置調整部が、前記外筒を前記長手方向に移動させる請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記外筒が、その内周面と前記軟性部の外周面との間に前記ワイヤを挿入可能な隙間を形成する内径を有し、
    前記ワイヤが、前記隙間を通り、前記外筒の先端において開口する前記隙間の開口部から引き出されている請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記外筒は、長手方向に貫通形成された、前記軟性部が挿入される第1の通路および前記ワイヤが挿入される第2の通路を有する請求項3に記載の内視鏡。
  6. 前記ワイヤを長手方向に移動可能に収容するチューブを備え、
    前記軟性部が、外面に長手方向に形成され、前記チューブを長手方向に移動可能に収容する溝を有し、
    前記第2の位置調整部が、前記溝内において前記チューブを前記ワイヤに対して長手方向に移動させる請求項2に記載の内視鏡。
  7. 複数の前記ワイヤを備え、
    該複数のワイヤは、共通の前記第1の位置において前記軟性部に対して拘束されるとともに、前記長手方向に互いに異なる前記第2の位置において前記軟性部に対して拘束されている請求項1に記載の内視鏡。
  8. 前記第1の位置を前記軟性部の前記長手方向に変更する第1の位置調整部を備える請求項1から請求項7のいずれかに記載の内視鏡。
  9. 前記第1の位置および第2の位置の、前記軟性部の周方向の相対位置を変更する周方向位置調整部を備える請求項1から請求項8のいずれかに記載の内視鏡。
  10. 長手方向に貫通形成され、ワイヤと内視鏡が備える細長い軟性部とが挿入される通路を有する筒状の本体と、
    該本体の基端部分に設けられ、前記ワイヤの途中位置を前記本体に対して固定する固定部とを備えるオーバーチューブ。
  11. 前記本体が、前記軟性部が挿入される内側チューブと、該内側チューブが長手方向に移動可能に挿入される外側チューブとを備え、
    前記外側チューブの長手方向の寸法が、前記内側チューブの長手方向の寸法よりも短い請求項10に記載のオーバーチューブ。
  12. 前記本体が、外面に長手方向に形成された溝を有する請求項10に記載のオーバーチューブ。
  13. 先端側から順に先端部、該先端部の向きを変更する湾曲部、および、可撓性を有する細長い軟性部を有する内視鏡と、
    該内視鏡の前記軟性部が前記本体の通路に挿入される請求項10から請求項12のいずれかに記載のオーバーチューブと、
    前記オーバーチューブの前記通路に挿入されるとともに、前記本体の先端に開口する前記通路の開口部から引き出されて前記軟性部の先端またはその近傍において前記軟性部に対して先端が接続されたワイヤと、
    該ワイヤの先端と前記通路の開口部との間の長さ寸法を変更するワイヤ調整部とを備える内視鏡システム。
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