JP2015002004A - センタープッシュ付きスライドスイッチ - Google Patents

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JP2015002004A JP2013124376A JP2013124376A JP2015002004A JP 2015002004 A JP2015002004 A JP 2015002004A JP 2013124376 A JP2013124376 A JP 2013124376A JP 2013124376 A JP2013124376 A JP 2013124376A JP 2015002004 A JP2015002004 A JP 2015002004A
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致良 宮田
Tomoyoshi Miyata
致良 宮田
明神 智志
Tomoshi Myojin
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Abstract

【課題】操作感に優れ、確実なスイッチ動作が得られるセンタープッシュ付きスライドスイッチを提供する。
【解決手段】本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチSWは、ベース10と、ベース上に配置された共通接点21及び複数の周辺接点23〜28と、ベース10を覆うトップケース60と、トップケース60から突出し、ベース10に向かって付勢されたノブ90と、ノブ90の操作により目的方向に移動可能なスライダー70と、ベース上の下ガイド溝12及びスライダー底面の上ガイド溝73に嵌合するガイド80と、スライダー70とともに移動して周辺接点23〜28に接触する接点ブラシ50と、共通接点21に対向配置されたダイヤフラム30と、ノブ90の押下時にダイヤフラム30の中心を押圧する突起41によりダイヤフラム30を共通接点21に接触させるプレート40とを備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、目的方向へのスライド操作とセンタープッシュ操作が可能なセンタープッシュ付きスライドスイッチに関する。
従来、この種のスイッチとしては、本出願人が先に出願したスライドスイッチが知られている(下記の特許文献1を参照)。特許文献1において、請求項4に記載された発明がセンタープッシュ付きのスライドスイッチである。このスイッチのセンタープッシュ機構は、復元ばねに付勢されたスライダーに押ボタン兼操作ノブを上下動可能に装着し、この押ボタン兼操作ノブの底面に復元ばね板を設置して、押下した押ボタン兼操作ノブをばねの弾力で元の位置に上昇復元するように構成されている。また、この機構は、押ボタン兼操作ノブとベース上の固定接点との間にダイヤフラム式の可動接点ばね円板を設置し、押ボタン兼操作ノブの押下により可動接点ばね円板の中心を凹ませて固定接点に接触させるように構成されている。
特開2003−059374号公報
前記のスライドスイッチによると、押ボタン兼操作ノブを押下したとき、移動するノブ底面の突起が可動接点ばね円板に直接触れて可動接点ばね円板を凹ませるようになっているため、触れる箇所によっては押ボタン兼操作ノブの操作感(押した感触)が良くないという問題があった。また、押ボタン兼操作ノブが復元ばねや復元ばね板の不具合によってずれた位置に復元されてしまうと、接点同士の接触不良が起こるため、正確なスイッチ動作が得られないという問題もあった。そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、操作感が良好で、かつ、接点同士の接触不良が起こらず、確実なスイッチ動作が得られるセンタープッシュ付きスライドスイッチを提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチは、ベースと、前記ベース上に配置された共通接点と、前記ベース上の目的位置に配置された複数の周辺接点と、前記ベースを覆うトップケースと、前記トップケースから突出し、前記ベースに向かって付勢されたノブと、前記ノブの操作により目的方向に移動可能なスライダーと、前記ベース上に設けられた下ガイド溝、及びこれと直交するように前記スライダーの底面に設けられた上ガイド溝に嵌合するガイドと、前記スライダーとともに移動し、移動方向の前記周辺接点に接触する接点ブラシと、前記共通接点に対向配置されたダイヤフラムと、前記ノブと前記ダイヤフラムの間に介在し、前記ノブの押下時に前記ダイヤフラムの中心を押圧する突起により前記ダイヤフラムを前記共通接点に接触させるプレートと、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチにおいて、前記ベースの中央位置にすり鉢状の凹部が設けられており、前記ノブに内蔵されたコイルばねが前記ノブ下端の凸部を前記凹部内に付勢することにより、前記ノブに固定された前記スライダーが前記ベースの中央位置に弾性復帰するように構成されていると良い。
また、本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチにおいて、前記凹部内に傾斜角度の異なる段差が設けられており、前記スライダーが移動すると前記ノブ下端の凸部が前記段差を越える際にクリック感が付与されるように構成されていても良い。
本発明によれば、ノブの底面がプレートに面接触することにより、ノブがプレートの上を滑るようにして移動するので、良好な操作感を得ることができる。また、ノブの押下時にはプレート全体を均一な力で押し下げ、プレート裏面の突起がダイヤフラムの中心を正確に押圧するので、適度なクリック感が得られるとともに、接点同士の接触不良が起こらず、確実なスイッチ動作を確保することができる。
また、ベースの中央位置にすり鉢状の凹部を設け、ノブに内蔵されたコイルばねがノブ下端の凸部を凹部内に付勢する構造を採用すれば、コイルばねの復元力で凸部が凹部の傾斜面に沿って滑り落ちていき、このノブの動きに連動して、スライダーを正確な中央位置に復帰させることができる。特に、スライダーを中央位置に復帰させる構造と前記ダイヤフラムを押し込む構造とを別々に設けることにより、スライド動作の動作力とセンタープッシュの動作力とを個別に調整することが可能になるとともに、個別構造にすることにより、ノブの自由位置を傾斜面の最も低い凹み部に寄せることでノブのガタツキを最小限に抑えることができ、初動もスムーズになる。
さらに、凹部内に傾斜角度の異なる段差を設けることにより、凸部がこの段差を乗り越える際に傾斜面からの反発抵抗が変化するため、操作者に接点が切り換わったことを伝えるクリック感を付与することができる。
本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチを示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。 ベースと接点パターンを示す図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図、(d)は凹部の拡大図である。 接点パターンを示す図で、(a)はカット前の平面図、(b)は右側面図である。 ダイヤフラムを示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 プレートを示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 接点ブラシを示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 ベース、接点パターン、ダイヤフラム、プレート及び接点ブラシを組み付けた状態を示す図で、(a)は平面図、(b)はD−D断面図である。 トップケースを示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 スライダーを示す図で、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は縦断面図である。 ガイドを示す図で、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。 ノブを示す図で、(a)は上ノブの平面図、(b)は上ノブの右側面図、(c)は下ノブの平面図、(d)は下ノブの右側面図、(e)は上ノブ、コイルばね、下ノブの分解断面図である。 トップケース、スライダー、接点ブラシ、ガイド及びノブを組み付けた状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は底面図である。 本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチの動作説明図で、(a)は無負荷時の状態を示す断面図、(b)はスライド時の状態を示す断面図、(c)はセンタープッシュ時の状態を示す断面図である。 本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチの回路を示す説明図で、(a)は出力パターン図、(b)は回路構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明のセンタープッシュ付きスライドスイッチSWは、例えばデジタル一眼レフカメラに搭載されたオートフォーカスモードの方向キー兼決定ボタン等として好適なスイッチであって、目的方向へのスライド操作によって接点切替命令(1C,1AC,2C,2AC,…)を出力する機能と、センタープッシュ操作によって実行命令(Enter)を出力する機能を備えた多機能スイッチである。このスイッチSWは、以下に説明するベース10、接点パターン20、ダイヤフラム30、プレート40、接点ブラシ50、トップケース60、スライダー70、ガイド80、及びノブ90を備えて構成されている。以下、各部品の構造を説明する。
(ベース10)
図2に示すように、ベース10は、絶縁性を有する樹脂材料(本実施形態ではポリアミド樹脂)からなり、表面の一点を中心点P1とし、その中心点P1から設定半径の仮想円Cの円周上に円形のパターンスペース11を複数個形成し、各パターンスペース11に固定接点を露出形成したものである。また、ベース10上には、中心点P1を対称点としてX軸方向に2本の平行な下ガイド溝12,12が形成され、その内側にプレートを収容する収容部13が設けられている。さらに、ベース10の中央位置には、ノブ90をセンターに復帰させるためのすり鉢状の凹部14が設けられている。なお、凹部14内には傾斜角度の異なる段差15が設けられており、図2(d)に示すように、本実施形態では段差15より低い位置の傾斜角度αが、段差15より高い位置の傾斜角度βに比べて僅かに鋭角に設定されている。
(接点パターン20)
図3に示すように、固定接点は、導電性を有する金属板(本実施形態ではりん青銅板)を打ち抜き加工した接点パターン20をベース10にインサート成形したもので、インサート成形後、図3に示す点線部分をカット加工して金属板から切り離される。これにより、本実施形態ではベース10上の中心からやや左寄りの位置に内外二重の円環形の共通接点21,22が配置され、周縁部に円環形の周辺接点23,24と半円形の周辺接点25,26,27,28が配置され、それぞれの端子(P,C,A,1,2,3,4)がベース10の外部に突出している。なお、周辺接点23〜28の中央にはそれぞれ絶縁部16が設けられており、周辺接点23の絶縁部16は周辺接点24の絶縁部16よりも一回り広い面積に設定されている(図2(a)参照)。
(ダイヤフラム30)
接点パターン20を固定したベース10上には、図4に示すダイヤフラム30が設置される。ダイヤフラム30は、接点パターン20と同様な導電性を有する金属板により構成され、弾性変形する中央の可動接点部31と、可動接点部31を支える周縁の固定接点部32とからなる円形ドーム状に成形されている。このダイヤフラム30を共通接点21,22の上に設置することにより、図7に示すように固定接点部32が外側共通接点22に接触して端子(P)に接続されるとともに、可動接点部31が内側共通接点21に対向配置され、可動時に内側共通接点21に接触して端子(C)に接続される。
(プレート40)
ダイヤフラム30の上には、図5に示すプレート40が設置される。プレート40は、適度な弾力と機械的強度に優れた鋼板(本実施形態ではステンレス鋼板)からなり、裏面に突起41を有する先細り形状の押圧部42と、中央に円形孔を有する円環部43と、方形状の支持部44を備えて構成されている。そして、図7に示すように円環部43を凹部14の外壁に嵌着し、支持部44を収容部13に収容することによって、プレート40がベース10上に位置決め固定され、押圧部裏面の突起41がダイヤフラム30の中心の可動接点部31に当接する。
(接点ブラシ50)
プレート40の上には、図6に示す接点ブラシ50が設置される。接点ブラシ50は、導電性を有する金属板(本実施形態ではりん青銅板)からなり、金属板の周縁に、可動接点として機能する4本の接点付き板ばね片51,52,53,54が形成されており、その先端はそれぞれ半球状の接点部51a,52a,53a,54aになっている。また、金属板の中心には円形孔が設けられており、その周囲に取付孔55,55,…が形成されている。そして、この接点ブラシ50を後述するスライダー70の裏面に固定することにより、図7に示すように接点付き板ばね片51〜54の接点部51a〜54aがベース上の絶縁部16に接触した状態で設置される。
以上が本実施形態のセンタープッシュ付きスライドスイッチSWにおける接点の構造であるが、次にこのスイッチにおける操作部の構造を説明する。
(トップケース60)
図8はベース10の上に被せるトップケース60を示したものである。トップケース60は、適度な弾力と機械的強度に優れた鋼板(本実施形態ではステンレス鋼板)からなり、中央に略円形の貫通孔61が形成された蓋状の天板部62と、天板部62の前後左右の側面に形成された取付孔63を有する取付片64とを備えて構成されている。
(スライダー70)
トップケース60の裏面には、図9に示すスライダー70が設置される。スライダー70は、絶縁性を有する樹脂材料(本実施形態ではポリアミド樹脂)からなり、円形、多角形等(本実施形態では八角形)の板状のスライダー本体71を備え、その中央にノブ90を装着するための鍵孔状の係止孔72が設けられている。また、スライダー本体71の底面には、中心点P2を対称点としてY軸方向(下ガイド溝12と直交する方向)に2本の平行な上ガイド溝73,73が形成されている。さらに、スライダー本体71の裏面には、ピン74,74,…が設けられており、このピン74を前記接点ブラシ50の取付孔55に嵌合させることにより、図12に示すようにスライダー70の裏面に接点ブラシ50が固定される。
(ガイド80)
スライダー70の底面には、図10に示すガイド80が嵌め込まれる。ガイド80は、スライダー70と同じく絶縁性を有する樹脂材料(本実施形態ではポリアミド樹脂)からなり、ベース10の下ガイド溝12,12に摺動自在に嵌合する2本の平行な下バー81,81と、スライダー70の上ガイド溝73,73に摺動自在に嵌合する2本の平行な上バー82,82とを組み合わせて、図示したような方形または井形に一体成形したものである。このガイド80をスライダー底面の上ガイド溝73,73に嵌め込むことにより、図12に示すように、スライダー70はガイド80の下バー81に沿ったX軸方向、ガイド80の上バー82に沿ったY軸方向、及び両方向を合成した斜め方向のそれぞれの目的方向にスライド可能に支持される。
(ノブ90)
スライダー70の中央には、図11に示すノブ90が装着される。ノブ90は、スライダー70と同じく絶縁性を有する樹脂材料(本実施形態ではポリアミド樹脂)からなり、上ノブ91と下ノブ92の上下2分割体により構成されている。上ノブ91は円柱状の操作部93を備え、空洞部94が内部に形成され、鍵形の係止部95が背面に形成され、係止孔96が側面上部に形成されている。一方、下ノブ92には、空洞部97が内部に形成され、半球状の凸部98が下端に形成され、係止爪99が側面上部に形成されている。そして、図11(e)に示すように、空洞部94と空洞部97に金属製のコイルばね100を収容し、係止爪99を係止孔96に嵌合することにより、上ノブ91と下ノブ92がコイルばね100を内蔵した状態で一体化される。また、係止部95をスライダー70の係止孔72に嵌合することにより、図12に示すようにノブ90とスライダー70が一体化され、ノブ90の操作部93がトップケース60の貫通孔61から外部に突出した状態で装着される。
そして、接点ブラシ50、スライダー70、ガイド80及びノブ90を組み付けた状態でトップケース60を図7のベース10の上に被せ、取付孔63にベース10の爪17を係止する。これにより、図1に示すようにベース10とトップケース60が一体化され、内部に接点と操作部を備えたセンタープッシュ付きスライドスイッチSWが完成する。
以上が本実施形態のセンタープッシュ付きスライドスイッチSWの構造であるが、以下このスイッチの動作について、図1、図13及び図14を参照しながら説明する。
まず、スライドスイッチ機構を説明する。図13(a)に示す無負荷時の状態では、図1に示すようにノブ90がコイルばね100の弾力でベース10に向かって付勢され、凸部99が凹部14の凹みに嵌まって中央位置に支持されているため、ベース10の中心点P1とスライダー70の中心点P2とが一致している。このとき、ダイヤフラム30の固定接点部32はベース上の外側共通接点22に接触して端子(P)に接続されているが、その他の接点(可動接点部31と内側共通接点21、接点部51aと周辺接点23、接点部52aと周辺接点24、接点部53aと周辺接点25,26、接点部54aと周辺接点27,28)はいずれも接触しておらず、スイッチの状態は図14に示すOFF領域である。
ここで、ノブ90をX軸(+)方向(図13(b)に示す右方向)にスライド操作すると、コイルばね100を圧縮しながら凸部99が凹部14の傾斜面を上っていき、このノブ90の動きに連動して、スライダー70がガイド80の下バー81に沿って移動する。このとき、スライダー70に装着された接点ブラシ50も移動するため、絶縁部16に接触していた接点付き板ばね片52,53,54の接点部52a,53a,54aは、それぞれ周辺接点24,25,27に接触する。なお、接点付き板ばね片51の接点部51aは、周辺接点23の絶縁部16に接触したままである。したがって、端子(C)、端子(2)及び端子(4)が導通するため、図14に示す「24C」のパターン信号が出力される。また、本実施形態では、ノブ90が移動すると凹部14の凹みに嵌まっていた凸部99が抜け出る際に、抵抗による適度なクリック感が得られるようになっている。
続いて、ノブ90をX軸(+)方向に更にスライド操作すると、それまで絶縁部16に接触していた接点付き板ばね片51の接点部51aが周辺接点23に接触する。したがって、端子(C)、端子(2)及び端子(4)に加えて端子(A)も導通するため、図14に示す「24AC」のパターン信号が出力される。なお、凹部14内には傾斜角度の異なる段差15が設けられているため、凸部99がこの段差15を乗り越える際に傾斜面からの反発抵抗が変化し、操作者に接点が「24C」から「24AC」に切り換わったことを伝えるクリック感を与えることができる。
そして、ノブ90を操作していた力を解除すると、圧縮されていたコイルばね100が復元することにより凸部99が凹部14の傾斜面に沿って滑り落ちていき、このノブ90の動きに連動して、スライダー70が押し戻されて元の中立位置に弾性復帰する。これにより、接点付き板ばね片51,52,53,54の接点部51a,52a,53a,54aは、それぞれ周辺接点23,24,25,27との接続が絶たれ、すべて絶縁部16に接触するため、スイッチの状態は図14に示すOFF領域に戻る。
これに対し、ノブ90をX軸(−)方向にスライド操作すると、前記と同様の作用により、接点付き板ばね片52,53,54の接点部52a,53a,54aがそれぞれ周辺接点24,26,28に接触する。これにより、端子(C)、端子(1)及び端子(3)が導通するため、図14に示す「13C」のパターン信号が出力される。また、ノブ90をX軸(−)方向に更にスライド操作すると、接点付き板ばね片51の接点部51aが周辺接点23に接触し、端子(A)も導通するため、図14に示す「13AC」のパターン信号が出力される。さらに、ノブ90は中心点からX軸方向だけでなくY軸(+)(−)方向や任意角度の斜め方向にスライドさせることも可能であり、中心点から360°任意の方向に自由自在に操作することができる。したがって、図14に示すように、目的方向に応じて複数種類(本実施形態では8方向×2列=16種類)のパターン信号を出力することができる。
次に、センタープッシュスイッチ機構を説明する。図13(a)に示す無負荷時の状態では、プレート40がダイヤフラム30に支えられており、ノブ90が中立位置に支持されている。このとき、ダイヤフラム30の固定接点部32はベース上の外側共通接点22に接触して端子(P)に接続されているが、可動接点部31は内側共通接点21から離れており、接点(C)には接続されていない。したがって、図14(b)のように端子(P)と端子(C)が導通していないため、実行命令(Enter)信号は出力されない。
ここで、図13(c)に示すようにノブ90を押下(センタープッシュ)すると、上ノブ91の底面がプレート40の押圧部42を押し下げ、裏面の突起41がダイヤフラム30を押圧する。これにより、ダイヤフラム30が凹み変形し、中心の可動接点部31がベース上の内側共通接点21に接触して端子(C)が接続される。したがって、端子(P)と端子(C)が導通するため、実行命令(Enter)信号が出力される。そして、ノブ90を押下していた力を解除すると、ダイヤフラム30の復元によってプレート40が押し戻され、ノブ90が上昇して元の位置に復帰する。これにより、可動接点部31が内側共通接点21から離れ、端子(P)と端子(C)の接続が遮断される。
なお、本実施形態では、ノブ90の底面が平板状のプレート40に面接触しており、ノブ90がプレート40の上を滑るようにして移動するので、良好な操作感が得られる。また、ノブ90を押下したときには上ノブ91の底面の平らな面がプレート40全体を均一な力で垂直に押し下げるようになっており、プレート裏面の突起41がダイヤフラム30の中心を正確に押圧するので、適度なクリック感が得られるとともに、接点同士の接触不良が起こらず、確実なスイッチ動作が保証される。
また、特にスライダー70を中央位置に復帰させる構造とダイヤフラム30を押し込む構造とを別々に設けたことにより、コイルばね100を内蔵したノブ90とスライダー70によるスライド動作の動作力と、ダイヤフラム30とプレート40によるセンタープッシュの動作力とを個別に調整することが可能になるという利点がある。また、個別構造にしたことにより、ノブ90の自由位置を凹部14内の傾斜面の最も低い凹み部に寄せることでノブ90のガタツキを最小限に抑えることができ、初動もスムーズになるという利点もある。
以上説明した実施形態では、スライドスイッチ機構として16種類のパターン信号を出力するようにしたが、接点の構造はこれに限られない。例えば、ベース10の固定接点の形状や面積、接点付き板ばね片51,52,…の形状や本数などを適宜設計変更することにより、出力パターン数を増減したり、その形態を自由に変更することが可能になり、多様な用途に利用できる汎用性に優れたスイッチを提供することができる。
SW:センタープッシュ付きスライドスイッチ
10:ベース
11:パターンスペース
12:下ガイド溝
13:収容部
14:凹部
15:段差
16:絶縁部
17:爪
20:接点パターン
21:内側共通接点(C)
22:外側共通接点(P)
23:周辺接点(A)
24:周辺接点(C)
25:周辺接点(1)
26:周辺接点(2)
27:周辺接点(3)
28:周辺接点(4)
30:ダイヤフラム
31:可動接点部
32:固定接点部
40:プレート
41:突起
42:押圧部
43:円環部
44:支持部
50:接点ブラシ
51:接点付き板ばね片
52:接点付き板ばね片
53:接点付き板ばね片
54:接点付き板ばね片
55:取付孔
60:トップケース
61:貫通孔
62:天板部
63:取付孔
64:取付片
70:スライダー
71:スライダー本体
72:係止孔
73:上ガイド溝
74:ピン
80:ガイド
81:下バー
82:上バー
90:ノブ
91:上ノブ
92:下ノブ
93:操作部
94:空洞部
95:係止部
96:係止孔
97:空洞部
98:凸部
99:係止爪
100:コイルばね

Claims (3)

  1. ベースと、
    前記ベース上に配置された共通接点と、
    前記ベース上の目的位置に配置された複数の周辺接点と、
    前記ベースを覆うトップケースと、
    前記トップケースから突出し、前記ベースに向かって付勢されたノブと、
    前記ノブの操作により目的方向に移動可能なスライダーと、
    前記ベース上に設けられた下ガイド溝、及びこれと直交するように前記スライダーの底面に設けられた上ガイド溝に嵌合するガイドと、
    前記スライダーとともに移動し、移動方向の前記周辺接点に接触する接点ブラシと、
    前記共通接点に対向配置されたダイヤフラムと、
    前記ノブと前記ダイヤフラムの間に介在し、前記ノブの押下時に前記ダイヤフラムの中心を押圧する突起により前記ダイヤフラムを前記共通接点に接触させるプレートと、
    を備えたことを特徴とするセンタープッシュ付きスライドスイッチ。
  2. 前記ベースの中央位置にすり鉢状の凹部が設けられており、前記ノブに内蔵されたコイルばねが前記ノブ下端の凸部を前記凹部内に付勢することにより、前記ノブに固定された前記スライダーが前記ベースの中央位置に弾性復帰することを特徴とする請求項1に記載のセンタープッシュ付きスライドスイッチ。
  3. 前記凹部内に傾斜角度の異なる段差が設けられており、前記スライダーが移動すると前記ノブ下端の凸部が前記段差を越える際にクリック感が付与されることを特徴とする請求項2に記載のセンタープッシュ付きスライドスイッチ。
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