JP2015000601A - 車体構成部材及びその製造方法 - Google Patents

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浩和 河邊
Hirokazu Kawabe
浩和 河邊
泉 美奈子
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Abstract

【課題】強度と重量のバランスの最適化を図ることができる車体構成部材及びその製造方法を得る。【解決手段】ドアリンフォース10は、金属製(アルミニウム合金製)のリンフォース本体部44と、リンフォース本体部44を形成するアルミニウム合金よりも比強度が大きな材料(CFRP)を用いて形成された補強部46と、を備えている。また、補強部46は、リンフォース本体部44内に配置されており、さらに補強部46は、長尺状に形成されている。これにより、リンフォース本体部44の肉厚を増加させることなくドアリンフォース10の強度が確保され、ドアリンフォース10の強度と重量のバランスの最適化を図ることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車体構成部材及びその製造方法に関する。
下記特許文献1には、板状の鉄材がプレス加工されることによって形成された骨格部材と、板状の繊維強化複合材(CFRP)からなるシート部材と、を有する車体構成部材(ドアリンフォース)が開示されている。また、車体構成部材は、シート部材が接着又はインサート成形により骨格部材と一体化されることによって構成されている。
特開2011−131638号公報
しかしながら、ドアリンフォース等のように所定の強度を要求される車体構成部材にあっては、強度と重量のバランスの最適化を図ることが肝要である。
本発明は上記事実を考慮し、強度と重量のバランスの最適化を図ることができる車体構成部材及びその製造方法を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車体構成部材は、金属製の車体構成部材本体部と、前記車体構成部材本体部の内部に配置されていると共に前記車体構成部材と一体に形成され、前記車体構成部材本体部よりも比強度が大きな材料を用いて形成された長尺状の補強部と、を備えている。
請求項1記載の本発明では、上記の補強部が金属製の車体構成部材本体部内に配置されることによって車体構成部材が構成されている。そのため、引っ張りや曲げ等の荷重が車体構成部材本体部に加わると、補強部が当該荷重に抗する。これにより、引っ張りや曲げ等の荷重による車体構成部材の変形が抑制される。特に、本発明では、補強部が、その長手方向に引っ張られる又は圧縮される荷重が加わった際の車体構成部材の変形が効果的に抑制される。また、本発明では、補強部が車体構成部材本体部よりも比強度の大きな材料を用いて形成されているため、車体構成部材本体部の肉厚を増加させることなく車体構成部材の強度が確保される。
請求項2記載の本発明に係る車体構成部材は、請求項1記載の車体構成部材において、前記補強部は、繊維の方向が該補強部の長手方向に向けられた繊維材又は繊維強化複合材を用いて形成されていることを特徴としている。
請求項2記載の本発明では、車体構成部材本体部が、上記の繊維材又は繊維強化複合材を用いて補強されている。その結果、補強部が、その長手方向(繊維の方向)に引っ張られる又は圧縮される荷重が加わった際の車体構成部材の変形が効果的に抑制される。
請求項3記載の本発明に係る車体構成部材は、請求項1又は請求項2記載の車体構成部材において、前記車体構成部材本体部には、稜線が形成されており、前記補強部が前記稜線に沿って配置されていることを特徴としている。
ところで、車体構成部材が曲げられると、当該曲げによる応力が車体構成部材本体部に形成された稜線に集中し、車体構成部材が稜線を起点として変形することが考えられる。しかしながら、請求項3記載の本発明では、補強部が車体構成部材本体部に形成された稜線に沿って設けられている。これにより、稜線を起点とする車体構成部材の変形が抑制される。
請求項4記載の本発明に係る車体構成部材は、請求項3記載の車体構成部材において、前記補強部が前記車体構成部材本体部における湾曲している部分の端部に配置されている。
ところで、車体構成部材が曲げられると、当該曲げによる応力が車体構成部材本体部における湾曲している部分に集中し、車体構成部材が湾曲している部分を起点として変形することが考えられる。しかしながら、請求項4記載の本発明では、補強部が車体構成部材本体部における湾曲している部分の端部の配置されている。これにより、当該部分を起点とする車体構成部材の変形が抑制される。
請求項5記載の本発明に係る車体構成部材は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車体構成部材において、前記車体構成部材本体部は、車体に設けられたドア開口部を開閉するサイドドアの内部に設けられており、前記補強部が、車両前後方向に沿って配置されていることを特徴としている。
請求項5記載の本発明では、上記の車体構成部材がサイドドアの内部に設けられている。そのため、車体が前突等することによって、サイドドアに曲げ荷重が入力されると、車体構成部材本体部に加えて補強部が当該曲げ荷重に抗する。
請求項6記載の本発明に係る車体構成部材の製造方法は、請求項2記載の車体構成部材の製造、並びに、請求項3〜請求項5において請求項2を引用する車体構成部材の製造に適用され、前記車体構成部材本体部を構成する素材及び前記補強部を構成する素材を押し出し装置に導入する素材導入工程と、前記車体構成部材本体部を構成する素材と前記補強部を構成する素材とを同時に押し出すことによって前記車体構成部材本体部と前記補強部とを一体化させる押し出し工程と、前記押し出し工程により押し出された前記車体構成部材本体部及び前記補強部を所定の長さに切断する切断工程と、を有することを特徴としている。
請求項6記載の本発明では、上記の押し出し工程を経ることによって、車体構成部材本体部と補強部とが一体化され、車体構成部材が構成される。ところで、繊維材や繊維強化複合材を押し出すと、当該繊維材や繊維強化複合材の繊維の方向が押し出し方向に沿う。これにより、補強部が、その長手方向(押し出し方法)に引っ張られる又は圧縮される荷重が加わった際の車体構成部材の変形が効果的に抑制される。
請求項1記載の本発明に係る車体構成部材は、強度と重量のバランスの最適化を図ることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車体構成部材は、強度と重量のバランスのより一層の最適化を図ることができる、という優れた効果を有する。
請求項3又は請求項4記載の本発明に係る車体構成部材は、稜線及び湾曲している部分を起点とする変形を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車体構成部材は、サイドドアの変形を抑制することができると共にサイドドアの重量の増加を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る車体構成部材の製造方法は、車体構成部材の強度と重量のバランスの最適化を図ることができる、という優れた効果を有する。
サイドドアの一部を構成するドアフレームサブアッセンブリを示す斜視図である。 図1に示された2−2線に沿って切断したサイドドアの断面を示す断面図である。 第1実施形態に係るドアリンフォースの断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1実施形態に係るドアリンフォースを車幅方向外側から見た側面図である。 押し出し工程により押し出されるドアリンフォース本体部及び補強部を示す斜視図である。 補強部を有する部位における押し出し型の内部の断面を模式的に示した模式断面図である。 補強部を有しない部位における押し出し型の内部の断面を模式的に示した模式断面図である。 前面衝突による衝突荷重がドアリンフォースに伝達された際の該ドアリンフォースの変形を模式的に示した模式図である。 前面衝突による衝突荷重が対比例に係るドアリンフォースに伝達された際の該ドアリンフォースの変形を模式的に示した図6に対応する模式図である。 第2実施形態に係るドアリンフォースを示す図3に対応する拡大断面図である。 図8Aの一点鎖線で囲まれた部位を拡大して示す拡大断面図である。 第3実施形態に係るドアリンフォースを示す図3に対応する拡大断面図である。 インパクトビームを示す拡大断面図である。 測面衝突による衝突荷重がインパクトビームに伝達された際の該インパクトビームの変形を模式的に示した模式図である。 車体の側部を示す側面図である。 図12に示されたB−B線に沿って切断したフロントピラーの断面を拡大して示す拡大断面図である。 図12に示されたC−C線に沿って切断したセンタピラーの断面を拡大して示す拡大断面図である。
次に、図1〜図4を用いて本発明の第1実施形態に係る車体構成部材について説明する。なお、車両前後方向前方側を矢印FRで示し、車幅方向外側を矢印OUTで示し、車両上下方向上側を矢印UPで示す。また、以下の説明で、単に前後、上下の方向を示す場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の車体構成部材としてのドアリンフォース10は、車体の側部に設けられたドア開口部(図12に示されたフロントサイドドア開口部140及びリヤサイドドア開口部142)を開閉するサイドドア12の内部に設けられている。以下、先ずサイドドア12の概略の構成について説明し、次いで本実施形態の要部であるドアリンフォース10の構成について説明する。
(サイドドア12の概略の構成)
図1に示されるように、サイドドア12は、車両側面視で車両下方側に向けて開放された略逆U字状に形成されたドアフレーム14を備えている。このドアフレーム14は、車両上下方向に延びる第1フレーム部16と、第1フレーム部16の後方側に配置され車両上下方向に延びる第2フレーム部18と、第1フレーム部16の上端と第2フレーム部18の上端とを繋ぐ第3フレーム部20と、を備えている。また、第1フレーム部16の下端部は、ブラケット22を介して後述するドアインナパネル32に固定されている。さらに、第2フレーム部18の下端部には、図示しないドアロック装置が取付けられるロックリンフォース24が接合されており、また第2フレーム部18の下端部は、ロックリンフォース24を介して後述するドアインナパネル32に固定されている。さらに、第3フレーム部20の前端部には、図示しないサイドミラーが固定されるミラーベース26が接合されている。
また、第1フレーム部16と第2フレーム部18との間には、後に詳述するドアリンフォース10が架け渡されており、またドアリンフォース10の前端部及び後端部がそれぞれ第1フレーム部16及び第2フレーム部18に接合されている。
以上説明したロックリンフォース24及びドアリンフォース10等がドアフレーム14に取付けられることによってドアフレームサブアセンブリ28が構成されている。
図2に示されるように、サイドドア12は、該サイドドア12の外観意匠の一部を構成するドアアウタパネル30を備えている。このドアアウタパネル30は、車両前後方向及び上下方向に延在すると共に車両側面視で略矩形状に形成されている。また、ドアアウタパネル30の前端部、後端部及び下端部は、それぞれヘミング加工が施されることによって後述するドアインナパネル32の前端部、後端部及び下端部に接合されている。
また、ドアアウタパネル30の車幅方向内側には、ドアインナパネル32が設けられている。このドアインナパネル32は、車両前後方向及び上下方向に延在すると共に車両側面視で略矩形状に形成された一般部34と、一般部34の前端及び後端からそれぞれ車幅方向外側に屈曲して延びる前壁部36及び後壁部38を備えている。また、前壁部36及び後壁部38の車幅方向外側の端部は、ドアアウタパネル30の前端部及び後端部が接合されるフランジ部40,42とされている。
以上説明した、ドアアウタパネル30とドアインナパネル32との間には、図示しないインパクトビームや後述するドアリンフォース10等が設けられている。
(ドアリンフォース10)
図3及び図4に示されるように、ドアリンフォース10は、アルミニウム合金を用いて形成された車体構成部材本体部としてのリンフォース本体部44の内部にアルミニウム合金よりも比強度の大きい繊維強化複合材(CFRP)を用いて形成された補強部46が設けられることによって構成されている。
リンフォース本体部44は、車両側面視で車両前後方向を長手方向とする矩形状に形成されており、またリンフォース本体部44の断面(車両正面視での断面)は中心部に中空部48を有する閉断面を成している。具体的には、リンフォース本体部44は、車幅方向を板厚方向として車両前後方向に延びる内壁部50と、内壁部50の車幅方向外側に配置されていると共に該内壁部50と略平行に延びる外壁部52と、を備えている。また、リンフォース本体部44は、内壁部50の上端と外壁部52の上端とを繋ぐと共に車両上下方向を板厚方向として車両前後方向に延びる上壁部54を備えており、さらに上壁部54の車幅方向の中間部には、車幅方向を板厚方向として車両前後方向に延びる上側フランジ部56が立設されている。また、リンフォース本体部44は、内壁部50の下端と外壁部52の下端とを繋ぐと共に上壁部54と略平行に延びる下壁部58を備えており、さらに下壁部58の車幅方向の中間部には、車幅方向を板厚方向として車両前後方向に延びる下側フランジ部60が立設されている。
また、内壁部50と上壁部54との境界部及び内壁部50と下壁部58との境界部は、それぞれ断面視で略L字状に屈曲されており、この屈曲された部位は、車両前後方向に延びる稜線としての第1内側稜線62及び第2内側稜線64とされている。さらに、外壁部52と上壁部54との境界部及び外壁部52と下壁部58との境界部は、それぞれ断面視で略L字状に屈曲されており、この屈曲された部位は、車両前後方向に延びる稜線としての第1外側稜線66及び第2外側稜線68とされている。
補強部46は、車両正面視で円形の中実断面とされていると共に車両前後方向を長手方向とする長尺状に形成されている。また、補強部46は、リンフォース本体部44に形成された第1内側稜線62、第2内側稜線64、第1外側稜線66及び第2外側稜線68に沿ってそれぞれ配置されている。さらに、前述の通り、補強部46は、リンフォース本体部44を形成するアルミニウム合金よりも比強度が大きなCFRPを用いて形成されている。CFRPは、所定の長さの炭素繊維を樹脂材(樹脂マトリクス)内に配合することによって構成されている。また、本実施形態では、樹脂材内に配合された炭素繊維の繊維の方向(矢印A方向)が補強部46の長手方向(車両前後方向)に向けられている。なお、樹脂材内に配合された炭素繊維の繊維の方向が補強部46の長手方向に向けられているとは、樹脂材内の全ての炭素繊維の繊維の方向が補強部46の長手方向に向けられていることを意味するものではなく、所定の量の炭素繊維の繊維の方向が補強部46の長手方向に向けられていることを意味する。
(ドアリンフォース10の製造方法)
次に、上記のドアリンフォース10の製造方法について説明する。
図5A〜図5Cに示されるように、本実施形態では上記のドアリンフォース10が押し出し成型によって形成されている。具体的には、ドアリンフォース10を形成する押し出し装置70は、円筒状に形成されたコンテナ72と、該コンテナ72の一端に固定されたダイス74と、を有して構成されている。また、コンテナ72には、補強部46を形成するCFRP76をコンテナ72内に導入するための導入部78が接続されている。さらに、ダイス74には、ドアリンフォース10を所望の断面に形成するための溝部80が形成されている。
図5B及び図5Cに示されるように、アルミニウム合金のビレット82(素材)及びCFRP76(素材)がコンテナ72内に導入される(素材導入工程)。次いで、アルミニウム合金のビレット82とCFRP76とが、ダミーブロック84及び図示しない押ステムを介してダイス74側に同時に押し出されることによって、図5Aに示されるように、ダイス74の先端からリンフォース本体部44と補強部46とが一体化された状態(密着した状態)で突出する(押し出し工程)。そして、ダイス74の先端から突出したリンフォース本体部44及び補強部46が、所定の長さに切断されることによってドアリンフォース10が形成される(切断工程)。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図3及び図4に示されるように、本実施形態では、上記の補強部46が金属製(アルミニウム合金)のリンフォース本体部44内に配置されることによってドアリンフォース10が構成されている。そのため、前突等による衝突荷重がサイドドア12に入力され、引っ張りや曲げ等の荷重がリンフォース本体部44に加わると、図6に示されるように、補強部46が当該荷重に抗する。これにより、図7に示された補強部46を備えていないドアリンフォース86に比して、引っ張りや曲げ等の荷重によるドアリンフォース10の変形が抑制される。すなわち、サイドドア12の変形が抑制される。特に、本実施形態では、補強部46が、その長手方向に引っ張られる又は圧縮される荷重が加わった際のドアリンフォース10の変形が効果的に抑制される。また、本実施形態では、補強部46がリンフォース本体部44よりも比強度の大きな材料を用いて形成されているため、リンフォース本体部44の肉厚を増加させることなくドアリンフォース10の強度が確保される。すなわち、本実施形態に係るドアリンフォース10は、該ドアリンフォース10の強度と重量のバランスの最適化を図ることができ、ひいてはサイドドア12の重量の増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、リンフォース本体部44内に設けられた補強部46を構成する炭素繊維の繊維の方向(矢印A方向)が、該補強部46の長手方向に向けられている。そのため、補強部46が、その長手方向(繊維の方向)に引っ張られる又は圧縮される荷重が加わった際のドアリンフォース10の変形を効果的に抑制することができる。
ところで、ドアリンフォース10が曲げられると、当該曲げによる応力がリンフォース本体部44に形成された稜線(第1内側稜線62、第2内側稜線64、第1外側稜線66及び第2外側稜線68)に集中し、ドアリンフォース10が稜線を起点として変形(座屈等)することが考えられる。しかしながら、本実施形態では、補強部46がリンフォース本体部44に形成された稜線(第1内側稜線62、第2内側稜線64、第1外側稜線66及び第2外側稜線68)に沿って設けられている。これにより、稜線を起点とするドアリンフォース10の変形を抑制することができる。
また、図5A〜図5Cに示されるように、本実施形態のドアリンフォース10は、上記の押し出し工程を経ることによって形成されている。ところで、CFRPを押し出すと、当該CFRPの炭素繊維の繊維の方向が押し出し方向に沿う。これにより、補強部46が、その長手方向(押し出し方法(矢印A方向))に引っ張られる又は圧縮される荷重が加わった際のドアリンフォース10の変形を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、アルミニウム合金を用いてリンフォース本体部44を形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、鋼材等の他の金属を用いてリンフォース本体部を形成することもできる。
また、本実施形態では、CFRPを用いて補強部46を形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、GFRPを用いて補強部を構成する、或いは、炭素繊維やガラス繊維などの繊維材を用いて補強部を構成することもできる。また、リンフォース本体部を形成する金属材よりも比強度が大きい他の素材を用いて補強部を形成することもできる。
(第2実施形態)
次に、図8A及び図8Bを用いて本発明の第2実施形態に係る車体構成部材について説明する。なお、前述の第1実施形態の車体構成部材(ドアリンフォース10)と基本的に同一の部材及び部分については同一の符号を付している。
図8Aに示されるように、本実施形態の車体構成部材としてのドアリンフォース88は、第1実施形態に係るドアリンフォース10に比して断面の形状が異なることに特徴がある。具体的には、リンフォース本体部44の内壁部50と上壁部54との境界部は、緩やかに湾曲しており、この湾曲している部位が第1内側稜線62とされている。また、内壁部50と下壁部58との境界部には、内壁部50と略面一に配置された下側フランジ部60が接合されている。さらに、外壁部52と上壁部54との境界部及び外壁部52と下壁部58との境界部は、それぞれ湾曲しており(リンフォース本体部44の内壁部50と上壁部54との境界部よりも大きな曲率で湾曲しており)、この湾曲している部位が第1外側稜線66及び第2外側稜線68とされている。
また、本実施形態では、補強部46が、リンフォース本体部44に形成された第1内側稜線62、第1外側稜線66及び第2外側稜線68に沿ってそれぞれ配置されている。詳述すると、図8Bに示されるように、第1外側稜線66に沿って配置された補強部46は、外壁部52と上壁部54との境界部におけるRエンド部90(湾曲している部分の端部)に配置されている。また、第2外側稜線68及び第1内側稜線62に沿って配置された補強部46についても同様に、Rエンド部90に配置されている。
以上説明した本実施形態に係るドアリンフォース88は、上記第1実施形態に係るドアリンフォース88と同様に、ドアリンフォース88の強度と重量のバランスの最適化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、図9を用いて本発明の第3実施形態に係る車体構成部材について説明する。
図9に示されるように、本実施形態の車体構成部材としてのドアリンフォース92は、前述した補強部46が2枚の板材(リンフォース本体部94(車体構成部材本体部))に挟持されることによって構成されていることに特徴がある。具体的には、リンフォース本体部94は、アルミニウム合金を用いて形成されていると共に車両正面視でハット型断面に形成された外板96及び内板98を備えている。
外板96は、車両前後方向を長手方向として車両上下方向に延在する縦壁部100と、縦壁部100の上端及び下端からそれぞれ車幅方向外側に向けて屈曲して延びる傾斜壁部102と、傾斜壁部102の車幅方向外側の端部からそれぞれ車両上方側及び車両下方側に向けて屈曲して延びるフランジ部104と、を備えている。また、縦壁部100と傾斜壁部102との境界部には、車幅方向内側に向けて開放された溝部106が形成されている。これにより、補強部46を溝部106内に収容することが可能となっている。
内板98は、外板96の車幅方向内側に配置されており、また内板98は、外板96の縦壁部100、傾斜壁部102及びフランジ部104に沿って延在する縦壁部108、傾斜壁部110及びフランジ部112を備えている。さらに、傾斜壁部110とフランジ部112との境界部には、車幅方向外側に向けて開放された溝部114が形成されている。これにより、補強部46を溝部114内に収容することが可能となっている。
補強部46が外板96及び内板98に形成された溝部106,114内に収容され、外板96と内板98とが溶接等により接合されることによって、ドアリンフォース92が構成されている。
以上説明した本実施形態に係るドアリンフォース92は、上記第1実施形態等に係るドアリンフォース10,88と同様に、ドアリンフォース92の強度と重量のバランスの最適化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、図10を用いて本発明の第4実施形態に係る車体構成部材について説明する。
図10に示されるように、本実施形態の車体構成部材としてのインパクトビーム116は、サイドドア12(図2参照)の内部に設けられている。また、インパクトビーム116は、アルミニウム合金を用いて形成された車体構成部材本体部としてのビーム本体部118内に補強部46が設けられることによって構成されている。なお、この補強部46の構成は、前述のドアリンフォース10で用いられたものと同一である。
ビーム本体部118は、車両側面視で車両前後方向を長手方向とする矩形状に形成されており、またビーム本体部118は車両正面視で略梯子型断面に形成されている。具体的には、ビーム本体部118は、車幅方向を板厚方向として車両前後方向に延びる内壁部120と、内壁部120の車幅方向外側に配置されていると共に該内壁部120と略平行に延びる外壁部122と、を備えている。また、ビーム本体部118は、内壁部120と外壁部122とを車幅方向に繋ぐ上壁部124及び下壁部126を備えている。この上壁部124及び下壁部126は、車両上下方向を板厚方向として車両前後方向に延在しており、また上壁部124と下壁部126とは車両上下方向に間隔を空けて配置されている。
また、本実施形態では、補強部46が、内壁部120及び外壁部122における上壁部124及び下壁部126との境界部にそれぞれ配置されている。
以上説明した本実施形態に係るインパクトビーム116を備えたサイドドア12(図2参照)に側面衝突による衝突荷重Fが入力され、当該衝突荷重Fがビーム本体部118に入力されると、図11に示されるように、補強部46が当該荷重に抗する。これにより、インパクトビーム116の変形が抑制される。また、本実施形態では、補強部46がビーム本体部118よりも比強度の大きな材料を用いて形成されているため、ビーム本体部118の肉厚を増加させることなくインパクトビーム116の強度が確保される。すなわち、本実施形態では、サイドドア12の重量の増加を抑制しつつ該サイドドア12の変形を抑制することができる。
(第5実施形態)
次に、図12〜図14を用いて本発明の第5実施形態に係る車体構成部材について説明する。
図12に示されるように、本実施形態の車体構成部材としてのフロントピラー128及びセンタピラー130は、車体132の側部に設けられることによって該車体132の骨格の一部を構成している。以下、先ず車体132の側部の概略の構成について説明し、次いでフロントピラー128及びセンタピラー130の詳細な構成について説明する。
(車体132の側部の概略の構成)
車体132の側部は、車両前後方向に延びるロッカ134と、このロッカ134の前端から車両上方側に向けて延びるフロントピラー128と、を備えている。また、車体132の側部は、フロントピラー128の上端から車両後方側に向けて延びるルーフサイドレール136を備えている。さらに、車体132の側部は、ロッカ134の後端から車両上方側に向けて延びると共に、上端がルーフサイドレール136に接続されたリヤピラー138を備えている。また、車体132の側部は、ロッカ134の車両前後方向の中間部とルーフサイドレール136の車両前後方向の中間部とを上下方向に繋ぐセンタピラー130を備えている。以上説明した、ロッカ134、フロントピラー128、ルーフサイドレール136及びセンタピラー130によって、車両側面視で略矩形状のフロントサイドドア開口部140が形成されている。また、ロッカ134、リヤピラー138、ルーフサイドレール136及びセンタピラー130によって、車両側面視で略矩形状のリヤサイドドア開口部142が形成されている。
(フロントピラー128)
図13に示されるように、フロントピラー128は、アルミニウム合金を用いて形成された車体構成部材本体部としてのフロントピラー本体部144内に繊維強化複合材(CFRP)を用いて形成された補強部46が設けられ、さらに車体の外観意匠の一部を構成するサイドメンバアウタパネル146がフロントピラー本体部144に接合されることによって構成されている。なお、この補強部46の構成は、前述のドアリンフォース10で用いられたものと同一である。
フロントピラー本体部144は、車幅方向に延びると共にサイドメンバアウタパネル146の車幅方向内側の端部が接合される上壁部148と、上壁部148の車幅方向外側の端から車両下方側に傾斜して延びる第1傾斜壁部150と、を備えている。また、フロントピラー本体部144は、第1傾斜壁部150の下端から車幅方向内側に傾斜して延びる第2傾斜壁部152と、第2傾斜壁部152の下端から車両上方側に向けて車幅方向内側に傾斜して延びる第3傾斜壁部154と、第3傾斜壁部154の上端から車幅方向外側に傾斜して延びる第4傾斜壁部156と、を備えている。さらに、フロントピラー本体部144は、第4傾斜壁部156の車幅方向外側の端から車両上方側に延びると共に上端部が上壁部148の車幅方向の中間部に接続された内壁部158を備えている。また、フロントピラー本体部144は、第2傾斜壁部152及び第3傾斜壁部154の下端から車幅方向外側に向けて傾斜して延びると共にサイドメンバアウタパネル146の車幅方向外側の端部が接合される下壁部160を備えている。以上説明したフロントピラー本体部144の上壁部148と第1傾斜壁部150との境界部、第1傾斜壁部150と第2傾斜壁部152との境界部、第3傾斜壁部154と第4傾斜壁部156との境界部、及び第4傾斜壁部156と内壁部158との境界部は屈曲されており、またこの屈曲された部位は、フロントピラー128の長手方向に沿って延びる稜線162とされている。
また、本実施形態では、補強部46が、上記の稜線162、上壁部148と内壁部158との接続部、及び第2傾斜壁部152(第3傾斜壁部154)と下壁部160との接続部に沿って配置されている。
(センタピラー130)
図14に示されるように、センタピラー130は、上記のフロントピラー128と同様に、アルミニウム合金を用いて形成された車体構成部材本体部としてのセンタピラー本体部164内に繊維強化複合材(CFRP)を用いて形成された補強部46が設けられ、さらに車体の外観意匠の一部を構成するサイドメンバアウタパネル166がセンタピラー本体部164に接合されることによって構成されている。なお、この補強部46の構成は、前述のフロントピラー128で用いられたものと同一である。
センタピラー本体部164は、車幅方向外側に配置され車両前後方向に延びる外壁部168と、外壁部168の前端及び後端からそれぞれ車幅方向内側に向けて屈曲して延びる第1傾斜壁部170及び第2傾斜壁部172と、を備えている。また、センタピラー本体部164は、第1傾斜壁部170及び第2傾斜壁部172の車幅方向内側の端から車幅方向内側に向けて屈曲して延びる第3傾斜壁部174及び第4傾斜壁部176を備えている。さらに、センタピラー本体部164は、第3傾斜壁部174の車幅方向内側の端と第4傾斜壁部176の車幅方向内側の端とを車両前後方向に繋ぐ内壁部178を備えており、また内壁部178には、車両上下方向に沿って凹ビード180が形成されている。さらに、センタピラー本体部164の前端部及び後端部には、それぞれサイドメンバアウタパネル166の前端部及び後端部が接合される前側フランジ部182及び後側フランジ部184が設けられている。以上説明したセンタピラー本体部164の外壁部168と第1傾斜壁部170との境界部、外壁部168と第2傾斜壁部172との境界部、第3傾斜壁部174と内壁部178との境界部、及び第4傾斜壁部176と内壁部178との境界部は屈曲されており、またこの屈曲された部位は、センタピラー130の長手方向(車両上下方向)に沿って延びる稜線186とされている。また、凹ビード180にも、上記と同様の複数の稜線186が形成されている。
また、本実施形態では、補強部46が、上記の稜線186、前側フランジ部182と第1傾斜壁部170(第3傾斜壁部174)との接続部、及び後側フランジ部184と第2傾斜壁部172(第4傾斜壁部176)との接続部に沿って配置されている。
以上説明したフロントピラー128及びセンタピラー130を備えた車体132に側面衝突等による衝突荷重が入力され、当該衝突荷重がフロントピラー本体部144及びセンタピラー本体部164に入力されると、フロントピラー本体部144及びセンタピラー本体部164内に設けられた補強部46が当該荷重に抗する。これにより、車体132の変形が抑制される。また、本実施形態では、補強部46がフロントピラー本体部144及びセンタピラー本体部164よりも比強度の大きな材料を用いて形成されているため、フロントピラー本体部144及びセンタピラー本体部164の肉厚を増加させることなくフロントピラー128及びセンタピラー130の強度が確保される。すなわち、本実施形態では、車体132の重量の増加を抑制しつつ該車体132の変形を抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 ドアリンフォース(車体構成部材)
12 サイドドア
44 リンフォース本体部(車体構成部材本体部)
62 第1内側稜線(稜線)
64 第2内側稜線(稜線)
66 第1外側稜線(稜線)
68 第2外側稜線(稜線)
76 CFRP(繊維強化複合材)
88 ドアリンフォース(車体構成部材)
90 Rエンド部(湾曲している部分の端部)
92 ドアリンフォース(車体構成部材)
94 リンフォース本体部(車体構成部材本体部)
116 インパクトビーム(車体構成部材)
118 ビーム本体部(車体構成部材本体部)
128 フロントピラー(車体構成部材)
130 センタピラー(車体構成部材)
144 フロントピラー本体部(車体構成部材本体部)
162 稜線
164 センタピラー本体部(車体構成部材本体部)
186 稜線

Claims (6)

  1. 金属製の車体構成部材本体部と、
    前記車体構成部材本体部の内部に配置されていると共に前記車体構成部材と一体に形成され、前記車体構成部材本体部よりも比強度が大きな材料を用いて形成された長尺状の補強部と、
    を備えた車体構成部材。
  2. 前記補強部は、繊維の方向が該補強部の長手方向に向けられた繊維材又は繊維強化複合材を用いて形成されている請求項1記載の車体構成部材。
  3. 前記車体構成部材本体部には、稜線が形成されており、前記補強部が前記稜線に沿って配置されている請求項1又は請求項2記載の車体構成部材。
  4. 前記補強部が前記車体構成部材本体部における湾曲している部分の端部に配置されている請求項3記載の車体構成部材。
  5. 前記車体構成部材本体部は、車体に設けられたドア開口部を開閉するサイドドアの内部に設けられており、
    前記補強部が、車両前後方向に沿って配置されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車体構成部材。
  6. 請求項2記載の車体構成部材の製造、並びに、請求項3〜請求項5において請求項2を引用する車体構成部材の製造に適用され、
    前記車体構成部材本体部を構成する素材及び前記補強部を構成する素材を押し出し装置に導入する素材導入工程と、
    前記車体構成部材本体部を構成する素材と前記補強部を構成する素材とを同時に押し出すことによって前記車体構成部材本体部と前記補強部とを一体化させる押し出し工程と、
    前記押し出し工程により押し出された前記車体構成部材本体部及び前記補強部を所定の長さに切断する切断工程と、
    を有する車体構成部材の製造方法。
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