JP2015000280A - 管路拡張装置及び内視鏡システム - Google Patents

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Hiroyuki Katsurada
弘之 桂田
鈴木 洋介
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Abstract

【課題】管腔内の観察範囲を広げることができる管路拡張装置及び内視鏡システムを提供する。
【解決手段】内視鏡システムは、カテーテル30と、カテーテル30の遠位端に設けられ、遠位端で開口したシール部60と、カテーテル30及びシール部60に挿通され、カテーテル30内を軸方向に沿って移動可能な細径チューブ71と、カテーテル30及びシール部60に挿通され、カテーテル30内を軸方向に沿って移動可能な内視鏡10と、細径チューブ71の遠位端に設けられ、シール部60の遠位端の開口から突き出て、膨張可能なナノバルーン72と、カテーテル30の近位端に接続されて、カテーテル30に流体を注入する第一注入器50と、細径チューブ71の近位端に接続され、細径チューブ71及びナノバルーン72に流体を注入する第二注入器73と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、管路拡張装置及び内視鏡システムに関する。
膵胆管、血管、卵管その他の管腔を観察・診断するために、カテーテル(例えば、特許文献1参照)が使用されている。特許文献1の記載のカテーテルは、内管が外管内に挿入され、ゴム弾性のチューブ(バルーン)が内管の遠位端(先端)と外管の遠位端との間に連結され、そのチューブが内管の遠位端と外管の遠位端との間において折り返されているものである。内視鏡を内管に挿入した状態で内管を外管に対して相対的に遠位側へ移動させれば、チューブが外管の遠位端から押し出される。チューブのうち外側に折り返された部位が管腔の内壁に密着し、チューブの折返し部が遠位側へ変位する。チューブのうち外管の遠位端から押し出された部位によって管腔が拡張され、管腔のうちチューブの折返し部近傍を内視鏡によって観察することができる。
特開2007−83072号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、内視鏡によって観察することができる範囲が限られている。つまり、チューブの折返し部近傍しか観察することができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、観察範囲を広げることにある。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る本発明は、外チューブと、前記外チューブの遠位端に設けられ、遠位端で開口したシール部と、前記外チューブ及び前記シール部に挿通され、前記外チューブ内を軸方向に沿って移動可能な内チューブと、前記内チューブの遠位端に設けられ、前記シール部の遠位端の開口から突き出て、膨張可能なバルーンと、前記外チューブの近位端に接続されて、前記外チューブに液体を注入する第一注入器と、前記内チューブの近位端に接続され、前記内チューブ及び前記バルーンに流体を注入する第二注入器と、を備えることを特徴とする管路拡張装置である。
請求項2に係る発明は、前記シール部の外周面に襞が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管路拡張装置である。
請求項3に係る発明は、外チューブと、前記外チューブの遠位端に設けられ、遠位端で開口したシール部と、前記外チューブ及び前記シール部に挿通され、前記外チューブ内を軸方向に沿って移動可能な内チューブと、前記外チューブ及び前記シール部に挿通され、前記外チューブ内を軸方向に沿って移動可能な内視鏡と、前記内チューブの遠位端に設けられ、前記シール部の遠位端の開口から突き出て、膨張可能なバルーンと、前記外チューブの近位端に接続されて、前記外チューブに液体を注入する第一注入器と、前記内チューブの近位端に接続され、前記内チューブ及び前記バルーンに流体を注入する第二注入器と、を備えることを特徴とする内視鏡システムである。
請求項4に係る発明は、前記内視鏡には、前記内視鏡の遠位端から近位側まで通じた中空が形成され、前記内チューブが前記内視鏡の中空に挿通されることによって、前記外チューブ及び前記シール部に間接的に挿通されることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡システムである。
請求項5に係る発明は、前記内チューブと前記内視鏡が前記外チューブ及び前記シール部内で並列されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡システムである。
本発明によれば、シール部によって管路の近位側を塞ぎ、第二注入器によって注入された流体により膨張したバルーンによって管路の遠位側を塞ぎ、第一注入器によって外チューブに流体を注入すれば、シール部の遠位端の開口から流体が噴出して、管路を拡張することができる。そのため、内視鏡を外チューブに挿通すれば、シール部とバルーンの間の広い範囲を観察することができる。
本発明の実施形態に係る管路拡張装置及び内視鏡の斜視図である。 同実施形態に係る管路拡張装置及び内視鏡の使用状態を示す図面である。 同実施形態に係る内視鏡の断面図である。 IV−IV断面図である。 同実施形態の変形例に係る管路拡張装置及び内視鏡の斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、管路拡張装置1を内視鏡10とともに示した斜視図である。図2は、管路拡張装置1及び内視鏡10の使用状態を示した図面である。この管路拡張装置1と内視鏡10を組み合わせたものを内視鏡システムという。
図2に示すように、管路拡張装置1は、軟性の管路(例えば、膵胆管、血管、卵管)90の近位側の箇所91とそれよりも遠位側の箇所92とを塞いで、塞いだ2箇所91,92の間に液体(例えば、滅菌水、生理食塩水)を注入して、塞いだ2箇所91,92の間の部位を液体の圧力によって拡張するものである。そのため、内視鏡10によって観察することができる範囲が、内視鏡10の遠位端近傍のみならず、塞いだ2箇所91,92の部位にも広がる。
ここで、遠位(distal)とは、軸方向に沿って管路拡張装置1及び内視鏡10の基端から遠い方(管路拡張装置1及び内視鏡10の先端に近い方)をいい、管路拡張装置1及び内視鏡10が管路90に挿入される向きが遠位側となる。一方、近位(proximal)とは、軸方向に沿って管路拡張装置1及び内視鏡10の基端に近い方(管路拡張装置1及び内視鏡10の先端から遠い方)をいい、管路拡張装置1及び内視鏡10が管路から引き出される向きが近位側となる。
続いて、内視鏡10の構成について詳細に説明する。
内視鏡10はファイバースコープである。
内視鏡10は、保持部(掴み部)11及びケーブル状(線状)の挿入部20等を有する。
保持部11は作業者によって掴まれる部分であり、作業者が保持部11を持って内視鏡10を操作する。保持部11には、接眼部(ファインダー)12が設けられている。接眼部12内には、一枚又は複数枚のレンズ等からなる接眼レンズ13が設けられている。
保持部11はケース状に設けられている。各種の部材が保持部11内に収容され、これら部材が保持部11に取り付けられる。具体的には、照明光源14及びロック機構15等が保持部11内に収容され、これら照明光源14及びロック機構15等が保持部11に取り付けられる。
照明光源14は、照明光(具体的には、可視光)を発するものであり、具体的には発光ダイオード、有機発光ダイオード(有機EL素子)又は放電灯である。ロック機構15は挿入部20を保持部11に固定するものである。
挿入部20は保持部11に対して着脱可能である。つまり、挿入部20が保持部11に取り付けられた状態では、挿入部20の近位端(基端)20aが保持部11の装着孔11aに装着され、ロック機構15によって挿入部20の近位端20aが保持部11にロックされる。ロック機構15によるロックが解除されると、挿入部20の近位端20aを保持部11の装着孔11aから抜くことができ、挿入部20を保持部11から取り外すことができる。
挿入部20は可撓性を有する。挿入部20が挿入される管路の形状に合わせて挿入部20を曲げることができる。
挿入部20は、照明光源14によって発せられた照明光を近位端20aに取り込み、近位端20aに取り込まれた照明光を近位端20aから遠位端(先端)20bまで導光し、遠位端20bまで導光され照明光を遠位端20bから遠位側へ出射する。従って、挿入部20の遠位端20bの近傍が照明される。
また、挿入部20は、遠位端20bの前方の像を遠位端20bに取り込み、遠位端20bに取り込まれた像を遠位端20bから近位端20aまで伝送し、近位端20aまで伝送された像を近位端20aから接眼レンズ13に投射する。従って、その像が接眼レンズ13によってその接眼レンズ13を覗く作業者の眼等に投影される。
続いて、図3及び図4を参照して、挿入部20について詳細に説明する。図3及び図4は、挿入部20の断面図である。図3に示す断面は挿入部20の軸方向に沿っており、図4に示す断面は挿入部20の径方向及び周方向に沿っている。
図3及び図4に示すように、挿入部20は、光ファイバーバンドル21、ライトガイド22、対物レンズ23、レンズホルダー24及びチューブ25を有する。
チューブ25はダブルルーメンチューブである。つまり、チューブ25は中空(チャンネル)25a,25bを有する。中空25aはチューブ25の遠位端から近位端まで貫通し、その中空25aはチューブ25の近位端及び遠位端において開口する。中空25bはチューブ25の遠位端から近位側の側面まで貫通し、その中空25bはチューブ25の遠位端及び近位側の側面において開口する。チューブ25の近位側の側面における中空25bの開口を挿入ポート25c(図1参照)という。
チューブ25は、可撓性及び柔軟性を有する。チューブ25の素材として、比較的弾性率が低くて軟らかい材料(例えば、ポリテトラフロオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、シリコーンゴム等)を用いることができる。
対物レンズ(例えば、GRINレンズ)23が光ファイバーバンドル21の遠位端に対向する。光ファイバーバンドル21の遠位端及び対物レンズ23が筒状のレンズホルダー24内に嵌め込まれ、レンズホルダー24によって光ファイバーバンドル21及び対物レンズ23が保持される。
ライトガイド22が光ファイバーバンドル21、レンズホルダー24及び対物レンズ23の周囲に設けられている。ライトガイド22が複数本の光ファイバーからなり、これら光ファイバーが光ファイバーバンドル21の周囲を周方向に沿って配列されている。ライトガイド22の遠位端がレンズホルダー24の外周面に保持されている。光ファイバーバンドル21、ライトガイド22、対物レンズ23及びレンズホルダー24がチューブ25の中空25aに収容されている。ライトガイド22の遠位端及び対物レンズ23は、中空25aの遠位端の開口で露出するようにその開口に設けられている。ライトガイド22及び光ファイバーバンドル21は中空25a内をチューブ25の遠位端から近位端まで延在する。
図1に示すように挿入部20が保持部11に取り付けられた状態では、ライトガイド22の近位端が照明光源14に接続されるとともに、光ファイバーバンドル21の近位端が接眼レンズ13に対向する。そのため、照明光源14によって発せられた照明光がライトガイド22によってライトガイド22の遠位端まで導光され、その照明光がライトガイド22の遠位端から出射する。そのため、挿入部20の遠位端20bの前の像が対物レンズ23によって光ファイバーバンドル21の遠位端に結像され、その像が光ファイバーバンドル21の近位端に表示され、その像が接眼レンズ13によって拡大される。なお、撮像素子及びレンズ等からなる電子カメラが保持部11に内蔵され、光ファイバーバンドル21の近位端に表示される像が電子カメラによって撮像され、電子カメラによって撮像された映像が外部のディスプレイ装置に表示されてもよい。
光ファイバーバンドル21の材質は、透過性や色味の用途に合わせて、多成分ガラス、石英ガラス、プラスチック(ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、スチレンアクリロニトリル、ポリウレタン等)の何れかから選択される。ライトガイド22の材質についても同様である。光ファイバーバンドル21及びライトガイド22に使用する光ファイバーの直径、NA及び本数などは搭載できる範囲で選択して構わない。
なお、内視鏡10がビデオスコープである場合、光ファイバーバンドル21の遠位端の位置に撮像素子が設けられ、光ファイバーバンドル21の代わりに映像伝送用の電気配線が設けられ、その電気配線が撮像素子に接続される。そして、接眼レンズ13に対向する表示素子が保持部11に内蔵され、挿入部20が保持部11に取り付けられた状態では、電気配線が表示素子に接続され、撮像素子によって撮像された映像が表示素子に表示される。又は、その電気配線がチューブ25の近位端から外部のディスプレイ装置まで延びて、その電気配線がディスプレイ装置に接続され、撮像素子によって撮像された映像がディスプレイ装置に表示される。
内視鏡10がファイバースコープとビデオスコープの何れの場合でも、ライトガイド22の遠位端の位置に発光素子が設けられ、給電配線がライトガイド22の代わりに設けられ、給電配線が発光素子に接続され、その発光素子が電気によって発光してもよい。
続いて、管路拡張装置1の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、管路拡張装置1はカテーテル(外チューブ)30、ヘモステイシスバルブ(ハブ)40、第一注入器50、シール部(止水キャップ)60及び遠位側封鎖器70を備える。
ヘモステイシスバルブ40は三方弁又は三方活栓に類似した構成である。ヘモステイシスバルブ40の第一入力ポート41、第二入力ポート42及び出力ポート43が設けられており、ヘモステイシスバルブ40の内部には第一入力ポート41から出力ポート43まで通じる略直線状の通路が設けられており、その通路の中途部が分岐して、その分岐部の端部に第二入力ポート42が形成されている。
ヘモステイシスバルブ40は樹脂材料又は金属材料からなる。ヘモステイシスバルブ40の素材として樹脂材料の例を挙げると、ポリカーボネート、アクリル樹脂(ポリアクリレート(例えば、ポリメチルメタクリレート)、ポリエーテルイミド、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー)、スチレン系樹脂(ポリスチレン、メタクリレート−スチレン共重合体、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル(例えば、硬質塩化ビニル)、ポリアミド、ポリスルホン又はポリアリレートがある。ヘモステイシスバルブ40の素材として金属材料として例を挙げると、ステンレス鋼、チタン又はチタン合金がある。
ヘモステイシスバルブ40の第二入力ポート42が可撓性のカテーテル59を介して第一注入器50に接続されている。この第一注入器50は、液体(例えば、滅菌水、生理食塩水)を貯留するとともに、液体をカテーテル59、ヘモステイシスバルブ40及びカテーテル30へ注入する。この第一注入器50は手動式又は電動式のものである。例えば、第一注入器50は手動のシリンジ(注射器)又は電動のシリンジポンプである。
ヘモステイシスバルブ40の出力ポート43がカテーテル30の近位端に接続されている。カテーテル30が中空を有したチューブであって、特に可撓性のチューブである。カテーテル30の素材として、比較的弾性率が低くて軟らかい材料(例えば、ポリテトラフロオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、シリコーンゴム等)を用いることができる。
カテーテル30の遠位端には、管路90の近位側の箇所91を塞ぐシール部60が設けられている。このシール部60は、中空を有して、筒型に形作られている。また、シール部60は先細りの錐型に形作られており、シール部60の内径及び外径は近位側から遠位側に向かって漸減する。シール部60が、ゴム弾性変形するようにエラストマー材料からなることが好ましい。
カテーテル30の遠位端がシール部60の近位側開口に嵌め込まれ、シール部60がカテーテル30の遠位端に固着されている。なお、シール部60がカテーテル30から取り外し可能であってもよいし、シール部60がカテーテル30の遠位端に一体成型されていてもよい。
シール部60の遠位側の外周面には、周方向に沿って連続して延在した複数の襞61が形成されている。シール部60の近位側の外周面にも、周方向に沿って連続して延在した複数の襞62が形成されている。
内視鏡10の挿入部20がヘモステイシスバルブ40の第一入力ポート41に差し込まれて、その挿入部20が第一入力ポート41からヘモステイシスバルブ40の通路、カテーテル30の中空及びシール部60の中空に挿通されて、挿入部20の遠位端20bがシール部60の遠位端から突き出る。挿入部20はカテーテル30の中空内を軸方向に沿って移動可能である。
続いて、管路90の遠位側の箇所92を塞ぐ遠位側封鎖器70について詳細に説明する。
図1に示すように、遠位側封鎖器70は細径チューブ(内チューブ)71、ナノバルーン72及び第二注入器73を有する。ナノバルーン72が細径チューブ71の遠位端に設けられ、細径チューブ71の近位端が第二注入器73に接続されている。
細径チューブ71は可撓性及び柔軟性を有する。
ナノバルーン72は袋状に設けられている。ナノバルーン72は柔軟性及びゴム弾性を有する。ナノバルーン72は、細径チューブ71よりも薄手であるか、細径チューブ71よりも弾性率の低い材料からなるか、又はこれら両方の条件を満たしている。そのため、細径チューブ71よりも変形しやすい。つまり、ナノバルーン72及び細径チューブ71に内圧が作用すると、細径チューブ71は殆ど拡張せず、ナノバルーン72が膨張する。ナノバルーン72が膨張していない状態では(特に、ナノバルーン72を一回も膨張させていない状態では)、ナノバルーン72の直径が細径チューブ71の直径に等しいことが好ましい。
細径チューブ71及びナノバルーン72の素材として例を挙げると、天然ゴム、ポリエチレン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミドエラストマー又はシリコーンゴムがある。細径チューブ71とナノバルーン72は同一素材であってもよいし、異なる素材であってもよい。
ナノバルーン72と細径チューブ71が一体成型されている。又は、ナノバルーン72と細径チューブ71が別々に成型され、ナノバルーン72が細径チューブ71の遠位端に固着されている。
細径チューブ71がチューブ25の挿入ポート25cに差し込まれ、細径チューブ71がチューブ25の中空25bに挿通されて、ナノバルーン72が挿入部20の遠位端20bから突き出る。細径チューブ71は中空25b内を軸方向に沿って移動可能である。
第二注入器73は、液体又は気体を細径チューブ71を通じてナノバルーン72に注入するものである。この第二注入器73は手動式又は電動式のものである。例えば、第二注入器73は手動のシリンジ(注射器)又は電動のシリンジポンプである。
続いて、管路拡張装置1及び内視鏡10の使用方法について説明する。
まず、内視鏡10が分解されていれば、挿入部20を保持部11に組み付けることで、内視鏡10を組み立てる。
また、管路拡張装置1が分解されていれば、管路拡張装置1を組み立てる。つまり、カテーテル30の遠位端にシール部60を設け、カテーテル30の近位端をヘモステイシスバルブ40の出力ポート43に接続し、カテーテル59の一端をヘモステイシスバルブ40の第二入力ポート42に接続し、カテーテル59の他端を第一注入器50に接続し、第一注入器50に液体を供給する。また、細径チューブ71の近位端を第二注入器73に接続する。
次に、挿入部20を第一入力ポート41に差し込み、挿入部20の遠位端20bをシール部60に至るまで挿入部20を第一入力ポート41に進入させる。挿入部20の遠位端20bをシール部60の遠位端から突き出してもよいし、逆に引き込んだ状態にしてもよい。
次に、ナノバルーン72を先にして細径チューブ71を挿入ポート25cに差し込み、ナノバルーン72を挿入部20の遠位端20bに至るまで細径チューブ71を内視鏡10の中空25bに進入させる。ナノバルーン72を挿入部20の遠位端20bから突き出してもよいし、逆に引き込んだ状態にしてもよい。更に、ナノバルーン72をシール部60の遠位端から突き出してもよいし、逆に引き込んだ状態にしてもよい。
次に、カテーテル30の遠位端及びシール部60を管路90に差し込み、管路90の近位側の箇所91をシール部60によって塞ぐ(図2参照)。ここで、管路90が卵管であれば、膣を経由してカテーテル30を子宮に導入し、カテーテル30の遠位端及びシール部60を卵管に差し込む。この際、シール部60を管路90の入り口(管路90が卵管であれば、卵管口をいう)に止めておくことが好ましい。卵管口とは、卵管の端部が子宮の内膜において開口した部分をいう。
次に、作業者が接眼部12に覗き込むことによって挿入部20の遠位端20bの近傍を観察しながら、挿入部20を第一入力ポート41に進入させ、挿入部20の遠位端20bを目的の観察位置にまで突き出す。
次に、細径チューブ71を内視鏡10の中空25bに進入させ、ナノバルーン72を管路90の遠位側へ押し込む(図2参照)。この際、第一注入器50によってカテーテル30に液体を注入して、シール部60の遠位端から液体を噴出すれば、ナノバルーン72が管路90に対して滑りやすくなり、ナノバルーン72を管路90の遠位側に押し込みやすくなる。ナノバルーン72及び細径チューブ71が液体に濡れやすいように、ナノバルーン72及び細径チューブ71が親水性加工されていることが好ましい。
次に、第二注入器73によって流体(液体又は気体)を細径チューブ71に注入して、ナノバルーン72を膨張させる。ナノバルーン72を膨張させれば、ナノバルーン72が管路90の内壁に押し付けられ、管路90の遠位側の箇所92がナノバルーン72によって塞がれる(図2参照)。
次に、第一注入器50によってカテーテル30に液体を注入して、シール部60の遠位端から液体を噴出する。そうすると、管路90のうちシール部60とナノバルーン72の間の部位が拡張する。
次に、作業者が接眼部12に覗き込むことによって挿入部20の遠位端20bの先方を観察する。管路90が膨張しているので、挿入部20の遠位端20bからナノバルーン72の範囲まで観察することができる。
次に、第二注入器73等を用いて細径チューブ71から流体を排出して、ナノバルーン72を収縮させる。そして、細径チューブ71を近位側へ引いて、ナノバルーン72を内視鏡10の中空25bに引き込む。
次に、挿入部20を近位側へ引いて、挿入部20の遠位端20bをシール部60内に引き込む。
次に、カテーテル30を近位側へ引いて、カテーテル30及びシール部60を管路90から引き抜く。
本発明の実施の形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1) 管路90のうち近位側の箇所91をシール部60によって閉塞し、遠位側の箇所92をナノバルーン72によって閉塞すれば、これらの間の部位を密閉することができる。そして、第一注入器50により注入した液体により管路90が拡張し、その液体が管路90から漏れにくい。そのため、内視鏡10の挿入部20によって観察する範囲が近位側の箇所91から遠位側の箇所92に広がる。
(2) シール部60の外周面に襞61,62が形成されているから、シール部60が管路90から抜けにくい。
(3) 細径チューブ71が挿入部20の中空25bに挿入されているので、挿入部20を軸方向に沿って移動させれば、細径チューブ71も挿入部20に追従させることができる。なお、細径チューブ71と挿入部20を独立して軸方向に沿って移動させるには、細径チューブ71と挿入部20のどちらか一方を持ってばよい。そうすれば、挿入部20に対して相対的に細径チューブ71をスライドさせることができる。
〔変形例〕
本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限るものではなく、上述の実施形態から変更してもよい。以下の変形例の組み合わせが可能であれば、それらを組み合わせて適用してもよい。
〔変形例1〕
上述の実施の形態では、細径チューブ71が間接的にカテーテル30に挿通されている。それに対して、図5に示すように、細径チューブ71がカテーテル30に直接挿通されてもよい。つまり、細径チューブ71がヘモステイシスバルブ40の第一入力ポート41に差し込まれて、その細径チューブ71が第一入力ポート41からヘモステイシスバルブ40の通路、カテーテル30の中空及びシール部60の中空に挿通されて、ナノバルーン72がシール部60の遠位端から突き出る。そのため、細径チューブ71は挿入部20の中空25bに挿入されず、カテーテル30及びシール部60内では細径チューブ71と挿入部20が並列する。細径チューブ71が挿入部20の中空25bに挿入されていないから、挿入部20を細径チューブ71から独立して軸方向に沿って移動させやすい。
〔変形例2〕
第一注入器50によって供給する媒体が気体であってもよい。
〔変形例3〕
管路拡張装置1及び内視鏡10の用途は医療用に限るものではない。つまり、管路90は人体の器官以外のものでもよい。
1 管路拡張装置
10 内視鏡
30 カテーテル(外チューブ)
50 第一注入器
60 シール部
71 細径チューブ(内チューブ)
72 ナノバルーン
73 第二注入器

Claims (5)

  1. 外チューブと、
    前記外チューブの遠位端に設けられ、遠位端で開口したシール部と、
    前記外チューブ及び前記シール部に挿通され、前記外チューブ内を軸方向に沿って移動可能な内チューブと、
    前記内チューブの遠位端に設けられ、前記シール部の遠位端の開口から突き出て、膨張可能なバルーンと、
    前記外チューブの近位端に接続されて、前記外チューブに流体を注入する第一注入器と、
    前記内チューブの近位端に接続され、前記内チューブ及び前記バルーンに流体を注入する第二注入器と、
    を備える、
    ことを特徴とする管路拡張装置。
  2. 前記シール部の外周面に襞が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の管路拡張装置。
  3. 外チューブと、
    前記外チューブの遠位端に設けられ、遠位端で開口したシール部と、
    前記外チューブ及び前記シール部に挿通され、前記外チューブ内を軸方向に沿って移動可能な内チューブと、
    前記外チューブ及び前記シール部に挿通され、前記外チューブ内を軸方向に沿って移動可能な内視鏡と、
    前記内チューブの遠位端に設けられ、前記シール部の遠位端の開口から突き出て、膨張可能なバルーンと、
    前記外チューブの近位端に接続されて、前記外チューブに流体を注入する第一注入器と、
    前記内チューブの近位端に接続され、前記内チューブ及び前記バルーンに流体を注入する第二注入器と、
    を備える、
    ことを特徴とする内視鏡システム。
  4. 前記内視鏡には、前記内視鏡の遠位端から近位側まで通じた中空が形成され、
    前記内チューブが前記内視鏡の中空に挿通されることによって、前記外チューブ及び前記シール部に間接的に挿通される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡システム。
  5. 前記内チューブと前記内視鏡が前記外チューブ及び前記シール部内で並列されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡システム。
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