JP2015000254A - タオルポーチ - Google Patents
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Abstract
吸水性のあるタオル生地で形成された展開可能な収容具であって、製造がしやすく、比較的かさばる物を入れることができる収容力を有するとともに、収容したものが内部で偏りにくいタオルポーチを提供すること。
【解決手段】
前記タオルシートの長手方向端縁を含む矩形領域を折り返すとともに前記タオルシートの残余の部分に重ね合わせて矩形のタオル体を形成し、前記タオル体を当該タオル体の長手方向中央を中心として屈曲できるように構成するとともに、当該タオル体の外周にスライダーの移動によって分離と結合を行うスライドファスナーを設け、前記長手方向中央を中心として屈曲するタオル体の両片外周を前記スライドファスナーによって分離と結合できるように構成する。
【選択図】図1
Description
一方、旅行等の場合は持ち運ぶカバンも大きく下着類を運ぶことが多い。また、下着は入浴後に取り替えることが多く、浴室や脱衣所などの濡れる可能性のある場所に持ち込まれる場合が多い。また、旅行時にはヘアケア、スキンケア用品等を携帯することも多々あり、浴室や洗面所等で使用される。このような濡れる可能性のある場所で使用したり、多少濡れているものを入れる収容具には、前述したタオルポーチが適しているが、小物入れ程度の大きさでは収容容積が不足している。また、単に外形サイズを大きくするだけでは、収容容積は増すものの収容した物品が内部で偏って塊となり、柔軟な素材であるタオルで形成されたポーチがいびつな形に膨らみ見栄えが悪くなるとともに、カバンへの収容もしにくくなる。
また、未使用時においてもかさばらず、かつ柔軟性を失わないタオルポーチを提供することを課題とするものである。
長手方向の両側縁および短手方向の両側縁にほつれを防止する縫製加工を行った長方形状のタオルシートを用いて形成したタオルポーチであって、
前記タオルシートの長手方向端縁を含む矩形領域を折り返すとともに前記タオルシートの残余の部分に重ね合わせて矩形のタオル体を形成し、
前記タオル体を当該タオル体の長手方向中央を中心として屈曲できるように構成するとともに、当該タオル体の外周にスライダーの移動によって分離と結合を行うスライドファスナーを設け、
前記長手方向中央を中心として屈曲するタオル体の両片外周を前記スライドファスナーによって分離と結合できるように構成したことを特徴とする。
前記タオルシートを折り返した矩形領域の先端が、前記屈曲可能に形成したタオル体の長手方向中央を超えないように形成されていることを特徴とする。
また、本願発明に係るポーチは、スライドファスナーの開閉によって展開状態と折りたたみ状態とを可逆的に変化させることができるようになっているが、屈曲部に厚みが生じないようになっている。このため、当該屈曲部における屈曲が円滑であるとともに、柔軟でありかさばらないという効果を有している。
タオルポーチ1は、一例として幅(W)35cm、全長(L0)75cmの長方形状に形成された一枚のフェイスタオル2(図5参照、以下「タオル」という)と、当該タオル2に縫い付けたスライドファスナー3によって構成されている。
タオルポーチ1は、折り曲げ部位4を境界として本の表紙のように重合および展開する2つのタオル片5,6を有している。当該タオル片5,6の内、一方のタオル片6はタオル生地を重ね合わせた2重構造になっており、他方のタオル片5はタオル生地を重ね合わせない一重構造を有している。
スライドファスナー3は、エレメント(務歯)を複数設けた2本のテープ3a、3bを互いに対向させて互いに噛み合うようにしたものであり、両テープ3a、3bの境界部分であるエレメント上に設けたスライダーの移動によって当該エレメントの係合・係合解除を行うものである。すなわち、スライドファスナー3を取り付けたタオル片5、6は、エレメントを取り付けた両テープ3a、3bによって分離・若しくは結合することになる。なお、本実施の形態において使用するスライドファスナー3は、エレメントによって分離および結合する一対のテープ3a、3bに対して2個のスライダー3c、3dを設けたものを用いている。
本実施の形態に係るタオルポーチ1に使用するタオルには、フェイスタオルとして利用される大きさ(幅35cm、全長75cm程度)に製造されたものを用いる。
図3はタオル織機から出力されたタオルの元反10を示している。当該元反10にはパイル若しくはパイル先端をカットした長方形状の起毛領域11(11a、11b、11c・・)が複数設けられている。隣り合う起毛領域同士の間には、起毛の無い無起毛部12が設けられている。当該無起毛部12を隣り合う起毛領域の中間で裁断すると、図4に示すような起毛領域11の周囲に余白のような一定幅の縁(14a、14b、15a、15b)を設けたタオル素体が形成される。
長方形状に裁断されたタオル素体の長手方向に沿った両方の縁14a、14bは、一例として所謂ロックミシンと称されるミシンを用いて縫い糸によって端縁を包んで切り口を露出させない処理を行っている。
また長手方向の両端の縁15a、15bは、長手方向側縁の縁14a、14bよりも幅を広く形成しているので端部から折り返して3重に巻き重ね、当該巻き重ねた状態を縫い糸によって固定している。
上記のように、タオル2の長手方向に沿った両側縁14a、14bにほつれ止めのロック処理を行うと、縁部の切断面が縫い糸によって巻回するように覆われ(「ふちかがり縫い」等という)当該縁部のほつれが防止される。
また、タオル2の長手方向の端部15a、15bを折り重ねると、折り重ねた布の枚数分縁部の肉厚が増す。本実施の形態では、端部の布を3層に重ねた状態になるので、タオル2の両末端は他の部位と比較して肉厚と剛性が増す。
図6は、タオルポーチ1の構造を表した分解斜視図である。
タオルポーチ1は、前記タオル2の一方の端片16を折り返して残余の部分に重ね合わせ、当該重ね合わせて一枚状に形成された矩形のタオル体の外周に、前述した2個のスライダー3c,3dを有するスライドファスナー3を設けたものである。
タオル2の長手方向に沿う前記端片16の長さは、タオル2の全長L0の1/3よりもやや短く形成されている。すなわち、全長L0を3等分した長さよりも短く形成されている。この構造により端片16の先端17は、端片16の折り返しによって一枚状に形成された矩形のタオル体の中心C−Cに対して近接するものの、当該中心C−Cには届かない位置に配置されることになる。
折り返して重ね合わされた端片16が、前記中心C−Cに近接しかつ当該中心を超えない位置に配置されるということは、先端17を含めた前記端片16が、一枚状に重ね合わたタオル体の中心(C−C)である折り曲げ部位4に重ならないということである。
すなわち、前記一枚状にした矩形のタオル体の中心C−Cとスライドファスナーの中心18を一致させることによって、タオル片5,6を二つ折りに重ねた場合に外周の端縁同士を対向させてスライドファスナー3によって結合できるようになっている。
縦方向の長さL1が前記タオル2の全長L0の1/3よりも僅かに長くなるのは、折り返し部である前記端片16の長さが、タオル2の全長L0の1/3よりもやや短いからである。また当該タオルポーチ1の厚みは、全体に亘ってタオル2を3枚重ねたものと同じ厚みであり全体に亘って柔軟である。
また、スライドファスナー3上を移動する2個のスライダー3c、3dが離間するとエレメントの係合が解除されて分離し(スライドファスナー3が開き)、両スライダー3c、3dが近接するとスライドファスナー3が閉じてタオル片5,6によって構成される開口を閉じるようになっている。
縦方向の長さL2は前記タオル2の全長L0の2/3よりも僅かに長く形成されている。縦方向の長さL2が前記タオル2の全長L0の2/3よりも僅かに長くなるのは、前述したのと同じく折り返し部の長さがL0の1/3よりもやや短いからである。
このため、展開したタオルを中心C−Cを中心に折り畳む場合であっても、折りたたみ部位4はタオル生地一枚のみで構成されるので屈曲を妨げることはない。また、折り畳んだ後も当該部位の柔軟性が損なわれたり、かさばることはない。
本実施の形態におけるタオルポーチ1は、1枚のフェイスタオルを裁断することなく、折り返して縫製することで内部に開口20を有する収容部19を設けたことを特徴とするものである。さらに、収容部20を形成するための折り返し片(6)を、展開時の中心C−Cと重ならないようにしたことを特徴とするものである。これらの構造により、本実施の形態におけるタオルポーチ1は、屈曲する部位の厚みを増すことがなく柔軟性の低下を防ぎ、畳んだ後における当該部位の膨らみを防ぐようになっている。
また、タオル片の双方に収容部を設ける場合、その先端位置が重ならないようにすることで、当該部位における厚みの増加を防ぐとともに、大きさの異なる収容部を形成することができるものである。
2 フェイスタオル
3 スライドファスナー
4 折り曲げ部位
5,6 タオル片
3a、3b テープ
3c、3d スライダー
10 元反
11(11a、11b、11c・・) 起毛領域
12 無起毛部
14a、14b縁(側縁)
15a、15b縁(端部)
16 端片
17 先端
18 中心線
19 収容空間
20 開口
Claims (2)
- 長手方向の両側縁および短手方向の両側縁にほつれを防止する縫製加工を行った長方形状のタオルシートを用いて形成したタオルポーチであって、
前記タオルシートの長手方向端縁を含む矩形領域を折り返すとともに前記タオルシートの残余の部分に重ね合わせて矩形のタオル体を形成し、
前記タオル体を当該タオル体の長手方向中央を中心として屈曲できるように構成するとともに、当該タオル体の外周にスライダーの移動によって分離と結合を行うスライドファスナーを設け、
前記長手方向中央を中心として屈曲するタオル体の両片外周を前記スライドファスナーによって分離と結合できるように構成したことを特徴とするタオルポーチ。 - 前記タオルシートを折り返した矩形領域の先端が、前記屈曲可能に形成したタオル体の長手方向中央を超えないように形成されていることを特徴とする請求項1記載のタオルポーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013126923A JP2015000254A (ja) | 2013-06-17 | 2013-06-17 | タオルポーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013126923A JP2015000254A (ja) | 2013-06-17 | 2013-06-17 | タオルポーチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015000254A true JP2015000254A (ja) | 2015-01-05 |
Family
ID=52295152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013126923A Pending JP2015000254A (ja) | 2013-06-17 | 2013-06-17 | タオルポーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015000254A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5989025U (ja) * | 1982-12-07 | 1984-06-16 | 株式会社交通公社トラベランド興業 | 旅行用衣類の整理携行バツグ |
JP2001120328A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-05-08 | Toray Ind Inc | カメラ用品収納ケース |
JP2006238985A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Kazuko Omayu | 非常時寝具持ち出し収納袋 |
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-
2013
- 2013-06-17 JP JP2013126923A patent/JP2015000254A/ja active Pending
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