JP3460828B2 - 収納袋付き布の製造方法 - Google Patents

収納袋付き布の製造方法

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JP3460828B2
JP3460828B2 JP2001313539A JP2001313539A JP3460828B2 JP 3460828 B2 JP3460828 B2 JP 3460828B2 JP 2001313539 A JP2001313539 A JP 2001313539A JP 2001313539 A JP2001313539 A JP 2001313539A JP 3460828 B2 JP3460828 B2 JP 3460828B2
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澄枝 宇野
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大盛 澄枝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4つに畳んだ状態
のハンカチのような外観を持つ収納袋付き布及びその製
造方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】通常、女性がナプキンやタンポンなどの
生理用品を携帯する際には、ポーチや小型の巾着袋など
に入れたり、あるいはハンカチに包んでポケットに入れ
たりすることが一般的である。
【0003】お手洗いに行くときは、例えば上述したポ
ーチや巾着袋を手に持ったり、生理用品を包んだハンカ
チをポケットに入れたり、あるいはポーチや巾着袋をカ
バンに入れたまま、カバンごとお手洗いに持っていくこ
とが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、生理用品を収納したポーチや巾着袋等を手に
持ってお手洗いに向かうと、ポーチや巾着袋等が人目に
ついて、月経であることを周囲の人に気づかれる恐れが
ある。
【0005】特に、近年では初潮の低年齢化が進み、小
学生のうちに初潮を迎える女子が増えている。初潮を迎
えたばかりの女子にとっては、月経時にお手洗いに向か
う時には周囲の目が気になることが多い。
【0006】しかし、学校によっては、上記したような
ポーチや袋類で特に目立つものは、児童への心理的影響
を考慮したときに好ましくないとしているところがあ
る。このような場合には、生理用品をハンカチなどに包
んでポケットなどに入れて持ち運ぶ事になり、生理用品
をハンカチなどに包む際に生理用品が露出しないように
気配りを要する。また移動中に生理用品がハンカチ、あ
るいはポケットから脱落する可能性を危惧しなければな
らず、心理的負担が大きい。さらにハンカチ自体もきち
んと畳まれた状態ではなくなってしまう。
【0007】また、カバンごと持ってお手洗いに向かう
際にも、特にお手洗いが狭い場合には、狭い場所へカバ
ンを持ち込むのは不自然であり、上記と同様に月経であ
ることを周囲の人に気づかれる恐れがある。
【0008】さらに、生理用品を収納したポーチや袋類
は、カバンに入れる際にかさばり、携帯するのが不便で
ある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記したような不具合を解決
するものであり、普通のハンカチを持っているように見
え、手に持って、周囲の人が気づかない収納袋付き布及
びその製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の収納袋付き布
、1枚の布から複数の収納袋と蓋部を形成し、複数の
収納袋は、布を平面上に置いたときに上下に重なる上部
袋と下部袋を含むものである。
【0011】蓋部が収納袋を覆ったときに、収納袋付き
布は、例えばハンカチを4つに折り畳んだ状態と同様の
外観を呈するものとなる。
【0012】また、収納袋を覆う蓋部を有する。
【0013】このとき、収納袋は2つ設けられていても
良い。
【0014】また、収納袋付き布において、蓋部は下部
袋の延出部で形成されることが好ましい。
【0015】蓋部が下部袋の延出部で形成されていれ
ば、蓋部で収納袋を覆ったときに、あたかも畳んだハン
カチのように見える。
【0016】尚、収納袋付き布を形成する布は、洗濯可
能な素材で形成されていることが好ましい。
【0017】本発明の収納袋付き布は、まず、略長方形
状の布の短辺と平行で、且つ布の長辺を3等分する折れ
線により形成された3つの折片のうち、一方の端部折片
を中間部折片に向けて折り曲げた折り曲げ部を有する第
一の折体を形成する。次に、端部折片の短辺と平行で、
且つ布の短辺を2等分する折れ線に沿って、端部折片と
中間部折片を縫合する第一の縫合部と、端部折片の一方
の短辺の縁に沿って端部折片と中間部折片を縫合する第
二の縫合部を形成する。そして、第一の折体を、布の短
辺を2等分する折れ線に沿って、端部折片が内側で対向
するように折り曲げて第二の折体を形成する。
【0018】次に、折り曲げ部を軸として第二の折体を
反転させて、第三の折体を形成する。そして、第三の折
体において、第一の縫合部と対向する位置で、重なった
状態の端部折片の両短辺の縁と、端部折片に重なってい
る中間部折片のうち端部折片と隣接する折片の縁と、を
重ねて縫合する第三の縫合部を形成する製造方法で製造
することができる。
【0019】また、本発明の収納袋付き布は、略長方形
状の布の短辺と平行で、且つ布の長辺を2等分する折れ
線により、上部折片、下部折片からなる2つの折片を形
成する。そして、下部折片を上部折片に向けて折り曲げ
た第一の折り曲げ部を有する第一の折体を形成する。
【0020】ここで、下部折片において、略長方形状の
布の短辺と平行で、且つ布の長辺に沿った下部折片の辺
を2等分する折れ線により、下部折片から最下部折片と
中下部折片を形成し、最下部折片を、外側に向けて最下
部折片が露出するように折り曲げた第二の折り曲げ部を
有する第二の折体を形成する。
【0021】次に、最下部折片の短辺と平行で、且つ布
の短辺を2等分する折れ線に沿って、最下部折片、中下
部折片及び上部折片を縫合する第一の縫合部と、最下部
折片の一方の短辺の縁に沿って第一の縫合部と同様に3
つの折片を縫合する第二の縫合部を形成する。そして、
第二の折体を布の短辺を2等分する折れ線に沿って、最
下部折片が内側で対向するように折り曲げ、第三の折体
を形成する。
【0022】ここで、第一の折り曲げ部を軸として第三
の折体を反転させて、第四の折体を形成しする。さら
に、第四の折体において、第一の縫合部と対向する位置
で、重なった状態の最下部折片及び中下部折片の両短辺
の縁と、中下部折片に重なっている上部折片のうち、中
下部折片と隣接する折片の縁を重ねて縫合する第三の縫
合部を形成する製造方法で製造することができる。
【0023】ここで上記したように、それぞれの製造方
法において折体全体を反転させることで縫合部が目立た
なくなり、より一層ハンカチのような外観とすることが
可能となる。
【0024】また、収納袋の両側の縁部を縫合すること
で、収納袋の形がくずれず、4つに畳んだハンカチとほ
ぼ同様の外観を保つことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1(A)は蓋部3が開放状態にある実施
形態の収納袋付き布10の正面図であり、図1(B)
は、蓋部3が複数の収納袋を覆った閉鎖状態にある実施
形態の収納袋付き布10’である。
【0027】収納袋付き布10は、図1(A)に示すよ
うに、上部袋1および下部袋2の、2つの収納袋を有す
るものであり、上部袋1と下部袋2は、収納袋付き布1
0を平面上に置いたときに上下に重なる位置にある。
【0028】ここで、収納袋付き布10の幅寸法Lと2
つの収納袋の長さL’’は同寸法であることが好まし
い。また、蓋部3の長さL’は、長さL及びL’’と同
寸法であっても良いが、長さL及びL’’よりも多少長
いほうが好ましい。すると、蓋部3の長さに多少余裕を
もたせることができ、上部袋1及び下部袋2に生理用品
などを収納して、収納袋が多少厚みを帯びたとしても、
蓋部3で収納袋を覆ったときに蓋部3は収納袋とほぼ同
形状となる。よって、図1(B)に示すように、蓋部3
を閉じた状態の収納袋付き布10’は、略正方形とな
り、普通のハンカチを4つに畳んだ状態とほぼ同様の外
観とすることができる。
【0029】ハンカチは、通常4つに畳んで携帯される
ことが多く、また、手に持って移動する場合や実際に使
用する場合にも、4つに畳んだ状態のままであることが
多い。このため、収納袋付き布10’が、上記したよう
にハンカチを4つに畳んだものと変わらぬ外観を持つこ
とで、各収納袋に例えば生理用品などを収納して持ち歩
いても人目につかず、お手洗いに向かう際にもなんら不
自然に見えることがない。さらに、お手洗いで用が済ん
だ後は、通常のハンカチとして使用することも可能であ
り、場合によってはハンカチの用途で他者に貸すことも
できる。
【0030】また、各収納袋には、生理用品が1つずつ
収納されてもよいし、1つの収納袋に複数の生理用品が
収納されても良い。例えば生理用ナプキンの場合には、
薄型のものであれば1つの収納袋に複数個収納されても
それほど嵩高になることはない。また、タンポン等も、
1つの収納袋に複数収納可能である。
【0031】以下に図2及び図3を参照して収納袋付き
布10の製造方法における第一の実施の形態について説
明する。
【0032】図2(A)に示す布10Aの短辺を10a
とし、長辺を10bとすると、短辺10aの長さL1と
長辺10bの長さL2の比は、ほぼ2:3である。
【0033】布10Aは、短辺10aに平行で、且つ長
辺10bを約3等分する折れ線10c、10dにより端
部折片11、中間部折片12、端部折片13を形成す
る。
【0034】ここで、図2(A)の点線で示すように、
端部折片11を中間部折片12に向けて折り曲げ、図2
(B)に示す、折り曲げ部14を有する第一の折体10
Bを形成する。このとき、L1:L2がほぼ2:3であ
り、折れ線10c、10dは長辺10bを約3等分する
ものであるため、長さL1と、端部折片11、13の短
辺10e、短辺10fを足した長さL3は、それぞれほ
ぼ等しくなる。
【0035】第一の折体10Bでは、布10Aの短辺1
0aを2等分し、且つ端部折片11の短辺10eと平行
な折れ線15に沿って、端部折片11と中間部折片12
を縫合し、第一の縫合部16を形成する。このとき、第
一の縫合部16は、端部折片11の短辺10eとほぼ同
じ長さである。
【0036】同様に第二の縫合部17を形成する。第二
の縫合部17も、第一の縫合部16と同様に、端部折片
11と中間部折片12を縫合するものであり、端部折片
11のどちらか一方の短辺10eに沿った布の縁部に形
成される。このとき、第二の縫合部17も、端部折片1
1の短辺10eとほぼ同様の長さである。
【0037】この時点で、第一の縫合部16及び第二の
縫合部17より、中間部折片12と端部折片11から図
1(A)に示めされる下部袋2が形成される。
【0038】次に、図2(B)の点線に示すように、第
一の折体10Bを折れ線15に沿って、端部折片11が
内側で対向するように折り曲げ、図2(C)に示す第二
の折体10Cを形成する。
【0039】この時、図2(B)に示す端部折片11、
13、中間部折片12及び折り曲げ部14は全て布10
Aの短辺10a方向に二等分され、二等分された端部折
片11’、13’、中間部折片12’及び折り曲げ部1
4’が形成される(図2(C)及び図3(A)参照)。
【0040】ここで、中間部折片12’と端部折片1
3’はそれぞれが連続した1枚の布片を形成する。図2
(C)に示される第二の折体10Cにおいて、符号18
は、紙面の手前側に位置する中間部折片12’及び端部
折片13’からなる布片を示し、符号19は、紙面の奥
側に位置する中間部折片12’及び端部折片13’から
なる布片を示すものである。
【0041】次に、第二の折体10C全体を、二等分さ
れた折り曲げ部14’を軸にして反転させ、図3(B)
に示す第三の折体10Dを形成する。
【0042】この動作について、以下にさらに詳細な説
明を述べる。
【0043】軸となる折り曲げ部14’は、第一の折体
10Bで第二の縫合部17が形成されていない側に位置
する折り曲げ部14’である。すなわち、図2(B)に
示すところの、折れ線15に対して左側に位置する折り
曲げ部分である。この折り曲げ部分は図2(C)に示す
第二の折体10Cにおいて、紙面の手前側に現れる折り
曲げ部14’となる(図2(C)において実線で示され
る折り曲げ部)。
【0044】ここで、図3(A)に示すように布片18
をめくりあげ、上述した折り曲げ部14’を軸にして、
布片18を、折り曲げ部14’の折り曲げ方向と逆方向
に折り曲げるようにして、第二の折体10C全体を裏返
す。
【0045】すると、布片18は、図3(B)に示すよ
うに、紙面の最も奥側に移動され、二等分された端部折
片11’が紙面の手前側に露出した第三の折体10Dが
形成される。
【0046】このように、第二の折体10C全体を裏返
すようにすることで、第三の折体10Dにおいて、第一
の縫合部16の縫い目が見えなくなり、外観上好まし
い。
【0047】このとき、第三の折体10Dは、紙面の手
前側から順に、第二の縫合部17を有さない端部折片1
1’、次に第二の縫合部17を有する端部折片11’、
布片19、そして紙面の最も奥側に布片18の、4枚の
布が重なった状態となっている。
【0048】ここで、第二の縫合部17を有する端部折
片11’と布片19を形成する中間部折辺12’の間
が、2つの収納袋のうち、下部袋2に該当する。また、
布片19を形成する端部折片13’は下部袋2の延出部
であり、蓋部3を形成するものである(図1(A)参
照)。
【0049】次に、第三の折体10Dにおいて、布片1
8以外の3枚の布を縫合する第三の縫合部20を形成す
る。
【0050】すなわち、第三の縫合部20は、図3
(B)において、紙面の手前側の端部折片11’、第二
の縫合部を有する折片11’及び布片19を縫合するも
のである。第三の縫合部20は、端部折片11’の短辺
10eに沿った布の縁部、すなわち、第二の縫合部17
とほぼ重なる位置に形成される。
【0051】第三の縫合部20を形成することで、第三
の折体10Dにおいて、紙面の手前側にある端部折片1
1’及びその下に位置する端部折片11’が縫合され、
図1に示す2つの収納袋のうち、上部袋1に該当する収
納袋が形成される。また、蓋部3は、布片18、19を
形成する端部折片13’、13’から形成される。ここ
で、既に述べたように、端部折片11’の短辺10eと
端部折片13’の短辺10fは、それぞれ長さがほぼ等
しいため、各収納袋と蓋部3はほぼ同形状であって、且
つ同寸法となる。また、短辺10fの方が短辺10eよ
りも多少長くてもよい。すると、収納袋に収納物を収納
した場合に、蓋部3にその厚さ分の余裕を持たせること
ができ、収納袋が多少膨らんでも、収納袋を完全に覆う
ことができる。
【0052】このようにして、上部袋1、下部袋2の2
つの収納袋と、蓋部3を有する収納袋付き布10が形成
される。
【0053】このとき、第三の縫合部20の長さは、端
部折片11’の短辺10eと同じ長さであってもよい
し、短辺10eよりも短くてもよい。ただし、短辺10
eよりも短い場合は、縫合されていない開放部分が折り
曲げ部14’側に位置するように縫合する。
【0054】上記のように、各収納袋の両縁部に縫合部
を形成することにより、各収納袋の形がくずれることが
なく、各収納袋に収納された生理用品などが脱落する恐
れもない。また、蓋部3を閉じた状態のときにハンカチ
を4つに畳んだ状態の形状がくずれない。さらに、蓋部
3で収納袋を覆った状態であれば、収納袋付き布10自
体を落としても、収納袋内に収納されたものが収納袋か
ら脱落しにくい。また、落ちている収納袋付き布10が
発見された場合でも、誰が落としたものであるか容易に
判断しにくく、落とした本人が月経であることに気づか
れる心配がない。
【0055】さらに、第三の折体10Dにおいて、紙面
の最も奥側に位置する布片18は、第三の縫合部20で
いずれの布片や折片とも縫合されない。このため、布片
18は、各収納袋から独立して自由に動くことが可能で
あり、蓋部3で収納袋を覆った状態の時に、あたかもど
こにも縫合部が存在しない、1枚のハンカチを4つに畳
んだもののように、収納袋付き布全体にハンカチらしい
自然な風合を持たせることができる。
【0056】また、第三の縫合部20に開放部分を設け
た場合、収納袋部分に空間が生じ、よりハンカチらしい
風合を持たせることが可能となる。
【0057】第三の縫合部20が端部折片11’の短辺
10eと同様の長さの場合には、比較的サイズの小さい
ものが収納可能である。この場合、収納袋に開放部分が
ないため、サイズの小さいものを収納しても、開放部分
から脱落することがない。また、折り曲げ部14’付近
に開放部分を設けた場合、両縁部が完全に縫合されて開
放部分が存在しない下部袋2に小さいものを入れて、開
放部分を有する上部袋1には上部袋1と同程度の大きさ
のもの、あるいは開放部分から脱落しない程度の大きさ
のものが収納されてもよい。
【0058】次に、図4、図5を参照して収納袋付き布
10の製造方法の第二の実施の形態について説明する。
【0059】図4(A)に示す布30Aの短辺を30a
とし、長辺を30bとすると、短辺30aの長さL4と
長辺30bの長さL5の比は、ほぼ1:2である。
【0060】布30Aは、短辺30aに平行で、且つ長
辺30bを約2等分する折れ線30cにより下部折片3
1、上部折片32を形成する。
【0061】次に、図4(A)の点線に示すように、下
部折片31を上部折片32に向けて折り曲げ、図4
(B)に示すような、第一の折り曲げ部33を有する第
一の折体30Bを形成する。
【0062】第一の折体30Bにおいて、布30Aの短
辺30aと平行で、且つ布30Aの長辺30bに沿っ
て、下部折片31の辺を2等分する折れ線30dによ
り、下部折片31から、さらに最下部折片34と中下部
折片35を想定する。
【0063】次に、図4(B)の点線に示すように、折
れ線30dに沿って最下部折片34を外側に向けて中下
部折片35上に露出するように折り曲げ、図4(C)に
示される、第二の折り曲げ部36を有する第二の折体3
0Cを形成する。
【0064】第二の折体30Cでは、布30Aの短辺3
0aを2等分し、且つ最下部折片34の短辺30eと平
行な折れ線37に沿って、最下部折片34、中下部折片
35及び上部折片32を縫合し、第一の縫合部38を形
成する。このとき、第一の縫合部38は、最下部折片3
4の短辺30eとほぼ同様の長さである。
【0065】同様に第二の縫合部39を形成する。第二
の縫合部39も、第一の縫合部38と同様に、3つの折
片、すなわち最下部折片34、中下部折片35及び上部
折片32を縫合するものである。
【0066】第二の縫合部39は、最下部折片34のど
ちらか一方の短辺30eに沿った布の縁部に形成され、
その長さも第一の縫合部38と同様に、最下部折片34
の短辺30eとほぼ同じ長さである。
【0067】ここで、第一の縫合部38と第二の縫合部
39により、上部折片32と中下部折片35から、図1
(A)に示される収納袋のうち、下部袋2が形成され
る。
【0068】次に、図4(C)の点線に示されるよう
に、第二の折体30Cを折れ線37に沿って、最下部折
片34が内側で対向するように折り曲げ、図5(A)に
示される第三の折体30Dを形成する。
【0069】この時、最下部折片34、中下部折片3
5、上部折片32及び第一の折り曲げ部33は全て布3
0Aの短辺30a方向に二等分され、二等分された最下
部折片34’、中下部折片35’、上部折片32’及び
第一の折り曲げ部33’が形成される(図4(C)参
照)。
【0070】ここで、図5(A)に示されるように、第
三の折体30Dにおいて、紙面の手前側及び奥側に位置
するのは上部折片32’である。
【0071】次に、第三の折体30D全体を、二等分さ
れた折り曲げ部33’を軸にして反転させ、図5(C)
に示す第四の折体30Eを形成する。
【0072】ここで、上記の反転動作以降の製造工程及
びそれに伴う効果は、第一の実施の形態の図3において
詳細を説明した動作と同様である。よって、以下の工程
については、図5(B)及び図5(C)を参照して簡単
に説明する。
【0073】図5(B)に示すように、紙面の手前側に
位置する上部折片32’をめくりあげ、折り曲げ部3
3’を軸に第三の折体30D全体を裏返し、図5(C)
に示す第四の折体30Eを形成する。
【0074】ここで、第三の縫合部40を形成する。第
四の折体30Eでは、紙面の手前側から順に、第二の縫
合部39を有さない中下部折片35’、第二の縫合部3
9を有さない最下部折片34’、第二の縫合部39を有
する最下部折片34’、第二の縫合部39を有する中下
部折片35’、第二の縫合部39を有する上部折片3
2’、そして紙面の最も奥側に、上部折片32’の、6
枚の布が重なった状態となっている。
【0075】第三の縫合部40は、第一の実施の形態と
同様に、紙面の最も奥側に位置する上部折片32’以外
の5枚の折片を一緒に縫合して、最下部折片34’の短
辺の布の縁部に形成される。
【0076】ここで、図4(C)及び図5(A)で示さ
れる、対向している最下部折片34’、最下部折片3
4’間が図1(A)に示される上部袋1となり、既に述
べたように、上部折片32’、中下部折片35’間が下
部袋2となる。そして、下部袋の延出部である上部折片
32’、32’が蓋部3となる。
【0077】また、第三の縫合部40の長さも、第一の
実施の形態と同様に、最下部折片34の短辺30eの長
さとほぼ同様であっても良いし、それより短いものであ
っても良い。短辺30eよりも短い場合には、縫合され
ていない開放部分が折り曲り部33’側にのみ存在す
る。
【0078】ここで、最下部折片34’の短辺30e
は、布30Aの長辺方向いおいて約1/4の長さであ
り、蓋部3を形成している上部折片32’の、布30A
の長辺30bに沿った辺30fも、同様に布30Aの長
辺方向において約1/4の長さである。また、第一の実
施の形態の説明でも述べたように、辺30fの方が辺3
0eよりも多少長くてもよい。すると、収納袋に収納物
を収納した場合に、蓋部3にその厚さ分の余裕を持たせ
ることができ、収納袋が多少膨らんでも、収納袋を完全
に覆うことができる。
【0079】これより、第二の実施の形態のおいても、
収納袋と蓋部3は、ほぼ同形状であり、蓋部3は収納袋
を完全に覆うことができる。
【0080】ここで、第二の実施の形態における布30
Aは、第一の実施の形態と比べ、その製造工程において
布30Aを折り返す回数が多く、全体的に嵩高になりや
すい。よって、第二の実施の形態における布30Aは、
第一の実施の形態における布10Aよりも薄手の布であ
ることが好ましい。
【0081】以上詳細に説明した実施形態の収納袋付き
布では、収納するものは、生理用ナプキンやタンポンに
限定されるものではなく、例えばショーツを小さく畳
み、一方の収納袋にはショーツ、他方の収納袋にはナプ
キンなどを収納しても良い。
【0082】また、この収納袋付き布は、1枚の布から
形成されており、通常のハンカチを4つに畳んだものと
殆ど厚さが変わらない。このため、従来のポーチや巾着
袋などに比べてかさばらないので、狭いスペースに収納
可能である。例えばバッグの中に空いているわずかなス
ペースを利用して収納袋付き布自体を複数収納すること
が可能である。
【0083】また、本発明の収納袋付き布を生理用ナプ
キンやタンポン等とセットにして販売してもよく、その
場合には収納袋付き布とセット販売されている特定の生
理用品に対して、消費者の購買意欲を向上させることも
可能である。
【0084】また、収納するものは、高齢者向けの失禁
用パットなどであっても良いし、男性用の避妊具などで
あっても良い。あるいは旅行時などに、お金や様々な小
物などを収納しても良い。
【0085】このように、生理用品に限らず、携帯する
際に人目が気になるものを、周囲の人に気づかれずに携
帯することが可能となる。
【0086】さらに、本発明の収納袋付き布の寸法及び
素材は任意であって、使用者の用途に合わせて自由に選
択することが可能である。このとき、素材は洗濯可能で
あることが好ましい。
【0087】例えば、ハンカチよりも大きめの寸法で作
成し、乳幼児向けや、成人向けの紙おむつなどを収納し
ても良い。
【0088】また、運動を行う場合などには素材をタオ
ル地としても良いし、防水加工を施されたナイロンなど
の化学繊維などとしても良い。あるいは、絹や綿、麻な
ど、その時々の服装や状況に合わせた素材を選択するこ
とも可能である。
【0089】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
、その外観がハンカチを4つに折りたたんだ状態とほ
ぼ同様となる
【0090】さらに、ポーチや巾着袋などに比べ、素材
が布1枚であるため、低コストで製造することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は蓋部が開放状態にある本発明の収納袋
付き布の正面図、(B)は蓋部が複数の収納袋を覆った
閉鎖状態にある本発明の収納袋付き布の正面図。
【図2】(A)、(B)、(C)は本発明の収納袋付き
布の製造工程の第一の実施の形態を示す斜視図。
【図3】(A)、(B)は本発明の収納袋付き布の製造
工程の第一の実施の形態を示す斜視図。
【図4】(A)、(B)、(C)は本発明の収納袋付き
布の製造工程の第二の実施の形態を示す斜視図。
【図5】(A)、(B)は本発明の収納袋付き布の製造
工程の第二の実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 上部袋 2 下部袋 3 蓋部 10 収納袋付き布 10A、30A 布 10a 布の短辺 10b 布の長辺 10B、30B 第一の折体 10C、30C 第二の折体 10D、30D 第三の折体 11、13 端部折辺 12 中間部折辺 14 折り曲げ部 16、38 第一の縫合部 17、39 第二の縫合部 20、40 第三の縫合部 30a 布の短辺 30b 布の長辺 30E 第四の折体 31 下部折辺 32 上部折辺 33 第一の折り曲げ部 34 最下部折辺 35 中下部折辺

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の手順からなる収納袋付き布の製造
    方法。 a)略長方形状の布の短辺と平行で、且つ前記布の長辺
    を3等分する折れ線により形成された3つの折片のう
    ち、一方の端部折片を中間部折片に向けて折り曲げた折
    り曲げ部を有する第一の折体を形成し、 b)前記端部折片の短辺と平行で、且つ前記布の短辺を
    2等分する折れ線に沿って、前記端部折片と前記中間部
    折片を縫合する第一の縫合部と、前記端部折片の一方の
    短辺の縁に沿って前記端部折片と前記中間部折片を縫合
    する第二の縫合部を形成し、 c)前記第一の折体を、前記工程b)で示す折れ線に沿
    って、前記端部折片が内側で対向するように折り曲げ、
    第二の折体を形成し、 d)前記折り曲げ部を軸として前記第二の折体を反転さ
    せて、第三の折体を形成し、 e)前記第三の折体において、前記第一の縫合部と対向
    する位置で、重なった状態の前記端部折片の両短辺の縁
    と、前記端部折片に重なっている前記中間部折片のうち
    前記端部折片と隣接する折片の縁と、を重ねて縫合する
    第三の縫合部を形成する。
  2. 【請求項2】 以下の手順からなる収納袋付き布の製造
    方法。 a)略長方形状の布の短辺と平行で、且つ前記布の長辺
    を2等分する折れ線により、上部折片、下部折片からな
    る2つの折片を形成し、前記下部折片を前記上部折片に
    向けて折り曲げた第一の折り曲げ部を有する第一の折体
    を形成し、 b)前記下部折片において、略長方形状の布の短辺と平
    行で、且つ前記布の長辺に沿った前記下部折片の辺を2
    等分する折れ線により、前記下部折片から最下部折片と
    中下部折片を形成し、前記最下部折片を、外側に向けて
    前記最下部折片が露出するように折り曲げた第二の折り
    曲げ部を有する第二の折体を形成し、 c)前記最下部折片の短辺と平行で、且つ前記布の短辺
    を2等分する折れ線に沿って、前記最下部折片、前記中
    下部折片及び上部折片を縫合する第一の縫合部と、前記
    最下部折片の一方の短辺の縁に沿って前記第一の縫合部
    と同様に3つの折片を縫合する第二の縫合部を形成し、 d)前記第二の折体を前記工程c)で示す折れ線に沿っ
    て、前記最下部折片が内側で対向するように折り曲げ、
    第三の折体を形成し、 e)前記第一の折り曲げ部を軸として前記第三の折体を
    反転させて、第四の折体を形成し、 f)前記第四の折体において、前記第一の縫合部と対向
    する位置で、重なった状態の前記最下部折片及び中下部
    折片の両短辺の縁と、前記中下部折片に重なっている前
    記上部折片のうち、前記前記中下部折片と隣接する折片
    の縁を重ねて縫合する第三の縫合部を形成する。
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