JP2015000171A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】 二つのケース部材を開封不能に封止する封止構造を備えた基板ケースを小型化するとともに、当該基板ケースのコストを低減する。【解決手段】 所定の制御基板10aを収容する基板ケース10bは、制御基板10aを挟んで収容する第一ケース20及び第二ケース30と、これらを係止する係止構造25、36と、それらを開封不能に封止するかしめ構造38、40とを備え、係止構造25、36は、基板ケース10bの一側に設けられ、かしめ構造38、40は、係止構造25、36と対向する基板ケース10bの他側に設けられ、第一ケース20と第二ケース30との封止を解除するための切断容易部27又は破壊容易部の少なくとも一部が、第一ケース20のうち、制御基板10aの基板面11に対向する領域内に形成された。【選択図】 図11

Description

本発明は、所定の制御基板を収容する基板ケースを備えた遊技機に関し、特に、その基板ケースが、制御基板を収容する二つのケース部材と、これら二つのケース部材を開封不能に封止する封止構造とを備えた遊技機に関する。
一般に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機には、遊技に関する所定の制御を実行する複数の制御基板が設けられている。
これらの制御基板の中には、遊技機の正面に配設されたLED等の発光ランプの点灯制御やスピーカから出力される効果音の出力制御を行って遊技の内容に応じた所定の演出を実現する副制御基板が含まれている。
副制御基板は、現在では、いわゆるアシストタイム(AT)と呼ばれる、停止ボタンの押し順報知に関する制御を行っている。このAT中の押し順報知は、出玉に影響を与えることから、この押し順報知を制御する副制御基板は、不正改造の対象となり易い。そのために、当該副制御基板を透明な二つのケース部材の間に挟んで収容するとともに、これら二つのケース部材が開封不能に封止された状態で、遊技機の本体における所定の箇所、例えば前扉の裏面あるいは筐体内部の側面などに取り付けられている。
また、それら二つのケース部材を開封不能に封止する封止構造については、従来から提案されている。
例えば、ベース側とカバー側に分離可能な基板ケースにおいて、これらベース側とカバー側とを締結するロックピンが、線状の連結部を介してカバー側ケースの外側面に取り付けられており、ベース側ケースにカバー側ケースを覆い被せた状態で、カバー側ケースの挿通孔と、これに連通するベース側ケースの挿通孔に、ロックピンを挿入することで、それらベース側ケースとカバー側ケースとを開封不能に封止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、一本のロックピンが、カバー側ケースの挿通孔とベース側ケースの挿通孔の両方に挿通されるため、それらベース側ケースとカバー側ケースとを開封不能に封止することができる。
さらに、この特許文献1に記載の技術においては、カバー側ケースの挿通孔とベース側ケースの挿通孔の両方に挿通されたロックピンの直上の位置に、脱抜可能な蓋が内設された開口が穿設されている。
そして、その開口から蓋を脱抜し、その開口にニッパーなどの剪断工具を挿入して、ロックピンを切断することにより、ベース側ケースとカバー側ケースとを開封できるようになっている。
特開2005−192792号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術においては、次のような問題があった。
例えば、ベース側ケースとカバー側ケースとを締結するロックピンと、このロックピンとカバー側ケースとを繋ぐ連結部が、カバー側ケースの外側面に外付けされていた。このため、それらベース側ケースとカバー側ケースとを含む基板ケースの大きさが、それらロックピンと連結部との外付けされた領域分だけ大きくなってしまうという問題があった。
また、蓋が内設された開口は、カバー側ケースの上面の端部に穿設されている。ただし、この開口が穿設されている位置は、当該カバー側ケースを上方から見たときに、このカバー側ケースの内部に収容されている制御基板の側辺よりも外側に位置している。
このように、蓋が内設された開口が制御基板の側辺よりも外側に位置していることから、その分、基板ケースの大きさを大きくしなければならないという問題があった。
さらに、カバー側ケースの挿通孔とベース側ケースの挿通孔に挿通されたロックピンは、制御基板の側辺よりも外側に位置している。
このため、基板ケースの大きさは、制御基板を収容するとともに、挿通されたロックピンをも収容可能な大きさにまで大きくしなければならないという問題があった。
本来、基板ケースは、制御基板を収容するものであるため、この基板ケースの大きさは、制御基板を収容可能な大きさとなっていればよい。
ところが、特許文献1に記載の基板ケースでは、制御基板の側辺よりも外側に、蓋が内設された開口や、ロックピンなどが設けられていた。このため、その分、基板ケースの大きさを大きくしなければならなかった。
そうすると、この基板ケースが取り付けられる遊技機の内部においては、大きさの大きい基板ケースを取付可能なスペースを確保する必要が生じる。遊技機内には、基板ケース以外にも、様々な装置が配置されている。このため、基板ケースの大きさが大きくなるほど、遊技機内における当該基板ケースの配置スペースの確保が難しくなり、この基板ケースの配置に支障をきたしてしまうという問題があった。
また、基板ケースが大型化することで、当該基板ケースのコストが高くなるという問題もあった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、二つのケース部材を開封不能に封止する封止構造を備えた基板ケースを小型化可能にして、遊技機内における当該基板ケースの配置を支障なく行えるようにするとともに、当該基板ケースのコストを低減可能とする遊技機の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技機を構成する装置が収容される筐体と、所定の制御基板を収容して筐体に取り付けられる基板ケースとを備える遊技機であって、基板ケースは、制御基板を挟んで収容する第一ケース及び第二ケースと、第一ケースと第二ケースとを係止する係止構造と、第一ケースと第二ケースを開封不能に封止するかしめ構造とを備え、係止構造は、基板ケースの一側に設けられるとともに、かしめ構造は、係止構造と対向する基板ケースの他側に設けられ、第一ケースが、第一ケースと第二ケースとの封止を解除するための切断容易部又は破壊容易部を有し、切断容易部又は破壊容易部の少なくとも一部が、第一ケースと第二ケースとを封止した状態において、第一ケースのうち、制御基板の基板面に対向する領域内に形成された構成としてある。
本発明の遊技機によれば、第一ケースと第二ケースとの封止を解除するための切断容易部又は破壊容易部が、第一ケースのうち制御基板の基板面に対向する領域内に形成されているため、当該基板ケースを小型化できる。これにより、遊技機内における当該基板ケースの配置を支障なく行うことができる。
また、基板ケースを小型化できるので、当該基板ケースのコストを低減できる。
本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す斜視図である。 副制御部の構成を示す外観斜視図である。 基板ケースの本体ケースの構成を示す外観斜視図である。 基板ケースの蓋ケースの構成を示す外観斜視図である。 蓋ケースと副制御基板の各構成を示す外観斜視図である。 かしめ部材の構成を示す図であって、(i)は、平面図、(ii)は、正面図、(iii)は、底面図、(iv)は、背面図、(v)は、右側面図、(vi)は、左側面図である。 本体ケースにかしめ部材を装着した状態を示す外観斜視図である。 本体ケースのヒンジ凹部に蓋ケースのヒンジ凸部を嵌合した状態を示す外観斜視図である。 本体ケースの上面に蓋ケースを閉塞した状態を示す外観斜視図である。 本体ケース及び蓋ケースの内部構成を示す断面図である。 本体ケースの構成を示す図であって、(i)は、平面図、(ii)は、側面図、(iii)は、底面図である。 切断容易部を切断した状態を示す外観斜視図である。 高さA1と高さA2が同じ高さである基板ケースにおいて、本体ケースに対して蓋ケースを閉じる様子を示す側方要部断面図である。 高さA2が高さA1よりも高い基板ケースにおいて、本体ケースに対して蓋ケースを閉じる様子を示す側方要部断面図である。 かしめ部材と蓋ケースの係止孔との関係を示す断面図である。 蓋ケースが引き上げられたときのかしめ部材の変形の様子を示す断面図である。 かしめ部材を取付可能な蓋ケースを有する基板ケースの構成を示す断面図である。 図18に示す蓋ケースを下部開口側から見た状態を示す図である。 前扉の背面に副制御部が取り付けたスロットマシンの内部構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
[遊技機]
遊技に関する所定の制御を実行する制御基板が設けられた遊技機には、スロットマシン、パチンコ機、パロット、アレンジボール、雀球機など様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシンは、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる回胴式遊技機として構成されており、所定の演出を制御する副制御部が、当該スロットマシンを構成する各種装置を納めた筐体の内側面に配設された構成となっている。
以下、本実施形態に係るスロットマシンについて詳述する。
図1、図2に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、メダル投入口2から実際に投入されるメダルの数(例えば、3枚)、又は内部的に記憶されたクレジットメダルからベットボタン2aの操作によって信号形式で投入されるメダルの数(例えば、3枚)に応じてゲーム開始可能な状態となり、この状態でスタートレバー3が操作(始動操作)されると、複数のリール4(4a〜4c)が回転を開始するとともに、それぞれのリール4a〜4cに対応する停止ボタン5(5a〜5c)が押圧操作されると、スタートレバー3の操作タイミングで行われる抽選処理の抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するように各リール4a〜4cが停止制御され、停止した図柄の組合せに基づいて入賞の有無が判定され、判定結果に応じてメダル払出装置7からメダルが払い出されるという、通常のスロットマシン遊技を実現可能な構成を備えている。
このようなスロットマシン遊技を実現可能なスロットマシン1においては、遊技の進行を制御する主制御部9が、筐体1bの内部壁面に取り付けられている。
また、このスロットマシン1においては、遊技の進行に伴って、当該遊技の内容に応じた所定の演出を制御する副制御部10が、スロットマシン1の前扉1aの裏面上部、又は、筐体1bの内部壁面に取り付けられている。
副制御部10は、所定の演出、例えば大当りに入賞したときに、スロットマシン1の前面側を構成する前扉1aに配設されたLEDランプ等を点灯させたり、あるいは、スピーカ8から所定の効果音を出力させたりするなどしてその入賞を祝福するといった演出を実行する。
また、副制御部10は、現在では、いわゆるアシストタイム(AT)と呼ばれる、停止ボタン5の押し順報知に関する制御を行っている。このAT中の押し順報知は、出玉に影響を与えることから、この押し順報知を制御する副制御部10は、不正行為の対象となりやすい。
そこで、この副制御部10の構造として、AT中の押し順報知の制御を実際に行う副制御基板10aが、透明の基板ケース10bに収容された状態で、筐体1bの内部壁面などに取り付けられている。
また、副制御基板10aを収容する基板ケース10bは、所定の深さを有する凹状のケース部材を二枚重ね合わせ、この中空内部にその副制御基板10aを収容するようになっている。さらに、この基板ケース10bは、当該基板ケース10bの内部に取り付けられたかしめ部材40によって、開封不能に封止されるようになっている。
以下、本実施形態の基板ケース10bの構成について、図3〜図17を参照しつつ説明する。
[基板ケース]
これらの図に示すように、基板ケース10bは、副制御基板10aの一方の基板面である第一基板面11を覆う本体ケース20と、副制御基板10aの他方の基板面である第二基板面12を覆う蓋ケース30と、これら本体ケース20と蓋ケース30とを開封不能に封止するかしめ部材40とを備えている。
本体ケース20は、本発明の第一ケースを構成する、深さの浅い凹状のケース部材であって、図4に示すように、矩形板状の底部21と、この底部21の四つの辺に沿って直交方向に立設した第一〜第四の側壁部221〜224とにより、上面に開口を有する凹状のケース部材として形成されている。
なお、底部21における四つの辺において、各辺を含む端辺部分を、隣接した順に、第一端辺部211、第二端辺部212、第三端辺部213、第四端辺部214とする。また、第一端辺部211から立設した側壁部を第一側壁部221とし、第二端辺部212から立設した側壁部を第二側壁部222とし、第三端辺部213から立設した側壁部を第三側壁部223とし、第四端辺部214から立設した側壁部を第四側壁部224とする。
蓋ケース30は、本発明の第二ケースを構成する、所定の深さを有する凹状のケース部材であって、図5、図6に示すように、矩形状の上面部31と、この上面部31の四つの端辺部分のそれぞれから直交方向下方向へ延設された第一〜第四の側壁部321〜324とにより、下面に開口を有するケース部材として形成されている。
なお、蓋ケース30の有する四つの側壁部321〜324のうち、本体ケース20の第一側壁部221に対応する側壁部を第一側壁部321とし、本体ケース20の第二側壁部222に対応する側壁部を第二側壁部322とし、本体ケース20の第三側壁部223に対応する側壁部を第三側壁部323とし、本体ケース20の第四側壁部224に対応する側壁部を第四側壁部324とする。
蓋ケース30における凹状の内部は、図6に示すように、副制御基板10aを収容する基板収容空間33となっており、副制御基板10aの第二基板面12を蓋ケース30の上面部31の内側面311に対向させた状態で、この副制御基板10aを蓋ケース30の基板収容空間33に収容させる。
副制御基板10aは、CPU(中央演算処理装置)、ROM及びRAMなどの記憶手段、I/OインターフェイスなどのIC部品、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの様々な電子部品などが実装されたプリント基板である。
蓋ケース30の上面部31の内側面311には、雌ネジが加工されたネジ穴34が形成されている。そして、副制御基板10aには、そのネジ穴34に対応する位置に貫通孔であるネジ孔13が穿設されている。これにより、その副制御基板10aを蓋ケース30の基板収容空間33に収容し、この副制御基板10aのネジ孔13にネジ51を挿入し、このネジ51を蓋ケース30のネジ穴34の雌ネジに螺入することで、副制御基板10aを蓋ケース30の基板収容空間33に収容した状態で螺着固定することができる。
そして、このように、副制御基板10aが基板収容空間33に収容された蓋ケース30においては、副制御基板10aの第二基板面12に搭載されたコネクタ14(図11参照)が、蓋ケース30の上面部31に矩形状に穿設されたコネクタ孔35に通され、この上面部31の上方に露出した状態となる。
かしめ部材40は、本体ケース20と蓋ケース30とを開封不能にかしめて封止するための部材であって、図7(i)〜(vi)に示すように、直方体状の基部41と、この基部41の上面411に立設した湾曲形状の係止部42とを有している。
係止部42は、基部41の上面411から立設した板状又は棒状の立設部421と、この立設部421の上端から円弧状に湾曲した湾曲部422と、この湾曲部422の湾曲方向端部から下方へ向かって直線状に延伸した延伸部423と、この延伸部423の下端から斜め下方向に延伸した傾斜部424とを有する、全体としてヘアピンカーブ状(逆Uの字状)に形成された部分である。
本実施形態においては、係止部42が、基部41の上面411における長手方向の両端部のそれぞれに、計二つ形成されている。
このかしめ部材40は、本体ケース20の底部21の上面215に装着される。具体的には、次に説明する構造を有することによって、かしめ部材40が本体ケース20の底部21の上面215に装着可能となっている。
図4に示すように、本体ケース20の底部21の上面215には、凸状のボス23が形成されている。このボス23は、底部21の上面215において、この上面215から上方に突出した形状(本実施形態では、円筒形状)で形成されるとともに、第三側壁部223の近傍に形成されている。また、ボス23は、底部21の上面215において、所定数(本実施形態においては、三つ)形成されている。
これら所定数のボス23のうち、複数(本実施形態においては、二つ)のボス23は、かしめ部材40の基部41においてこの基部41の下面412から当該基部41の内部に向かって凹設されたボス嵌合穴413に嵌入する固定用ボス231として機能する。
また、所定数のボス23のうち、固定用ボス231以外のボス23は、かしめ部材40の基部41の側部に形成された切り欠き部414に係合する位置決めボス232として機能する。
さらに、本体ケース20の底部21には、複数のボス23の近傍に、当該底部21の厚み方向に貫通した貫通孔である位置決め孔24が穿設されている。この位置決め孔24は、かしめ部材40の基部41の下面412から突出した突部416が嵌入する孔である。
このような構造を有する本体ケース20に対し、かしめ部材40は、次の手順にしたがって装着される。
本体ケース20の底部21の上面215のうちボス23が形成されている部分と、かしめ部材40の基部41の下面412とを対向させるような向きで、当該かしめ部材40を位置させる。
かしめ部材40の基部41の下面412に凹設されたボス嵌合穴413に対して、本体ケース20の固定用ボス231を嵌入させる。このとき、本体ケース20の位置決めボス232が、かしめ部材40の切り欠き部414に係合する。
かしめ部材40の基部41の下面412が本体ケース20の底部21の上面215に接触するところまで、当該かしめ部材40を押し込む。
そして、かしめ部材40の基部41の下面412が本体ケース20の底部21の上面215に接触したときに、その押し込みを終了し、かしめ部材40の基部41の上面411からボス嵌合穴413に向かって穿設された貫通孔であるネジ孔415に固定部材であるネジ52を挿入する。さらに、このネジ52を、当該かしめ部材40のボス嵌合穴413に嵌入している本体ケース20の固定用ボス231に形成された雌ネジに螺入する。これにより、かしめ部材40を本体ケース20に螺着固定する。
以上の手順にしたがうことにより、かしめ部材40を本体ケース20の底部21の上面215に装着することができる(図8参照)。
なお、このように、本体ケース20の底部21の上面215にかしめ部材40が装着された状態においては、かしめ部材40の基部41の下面412に形成された突部416が、本体ケース20の位置決め孔24に嵌入した状態となっている。
また、本体ケース20の底部21の上面215にかしめ部材40が装着された状態においては、かしめ部材40の切り欠き部414に、本体ケース20の位置決めボス232が嵌合する。切り欠き部414は、かしめ部材40の基部41の下面412に凹設された二つのボス嵌合穴413の間からずれた位置である基部41の側部に形成されている。このため、かしめ部材40は、二つのボス嵌合穴413のそれぞれに本体ケース20の固定用ボス231が嵌入され、かつ、切り欠き部414に位置決めボス232が嵌合される向きでのみ、本体ケース20の底部21の上面215に装着可能となっており、これ以外の向きでは装着できないようになっている。これにより、本体ケース20に対するかしめ部材40の装着の向きを一定の向きとすることができる。
さらに、かしめ部材40は、本体ケース20の底部21の上面215においてボス23が形成された箇所に取付可能となっていることから、これらボス23と、これらボス23が嵌合するかしめ部材40のボス嵌合穴413及び切り欠き部414は、かしめ部材40の装着位置を位置決めする機能を有している。
なお、本実施形態においては、位置決めボス232と切り欠き部414を、それぞれ一つずつ形成することとしているが、これらをそれぞれ二つ以上ずつ形成するようにしてもよい。
本体ケース20の底部21に装着されたかしめ部材40は、係止部42の延伸部423及び傾斜部424の位置が、その係止部42の立設部421と本体ケース20の第三側壁部223との間に位置するようになっている。
また、係止部42の傾斜部424における上側の傾斜面である傾斜上面425が、本体ケース20の第三側壁部223に近接した状態となっている。
このようにしてかしめ部材40が装着された本体ケース20に対しては、当該本体ケース20の上面開口に蓋ケース30が取り付けられる。
本体ケース20に対する蓋ケース30の取り付けは、本体ケース20に形成されたヒンジ凹部25に、蓋ケース30に形成されたヒンジ凸部36を嵌合させ、このヒンジ凸部36を軸として蓋ケース30を本体ケース20に向かって回動することによって行われる。
詳細には、本体ケース20と蓋ケース30が、それぞれ次に説明する構造を有することによって実現される。
本体ケース20の第二側壁部222には、この第二側壁部222の上面から下方へ向かって切り欠かれ、さらにこの切り欠きの下端から第一側壁部221に向かう方向にL字状に切り欠かれたヒンジ凹部25が形成されている(図4参照)。また、本体ケース20の第四側壁部224にも、この第四側壁部224の上面から下方へ向かって切り欠かれ、さらにこの切り欠きの下端から第一側壁部221に向かう方向にL字状に切り欠かれたヒンジ凹部25が形成されている。
第二側壁部222に形成されたヒンジ凹部25と、第四側壁部224に形成されたヒンジ凹部25は、いずれも第一側壁部221の近傍に形成されており、かつ、第一側壁部221からの距離が同じ距離となっている。
一方、蓋ケース30の第二側壁部322の外側面には、この外側面から外方へ突出した円柱形状のヒンジ凸部36が形成されている(図5、6参照)。また、蓋ケース30の第四側壁部324の外側面にも、この外側面から外方へ突出した円柱形状のヒンジ凸部36が形成されている。
第二側壁部322の外側面に形成されたヒンジ凸部36と、第四側壁部324の外側面に形成されたヒンジ凸部36は、いずれも第一側壁部321の近傍に形成されており、かつ、第一側壁部321からの距離が同じ距離となっている。
また、蓋ケース30の第一側壁部321の長手方向の長さは、本体ケース20の第一側壁部221の長手方向の長さよりも短くなっている。同様に、蓋ケース30の第二側壁部322、第三側壁部323、第四側壁部324のそれぞれの長手方向の長さは、対応する本体ケース20の第二側壁部222、第三側壁部223、第四側壁部224のそれぞれの長手方向の長さよりも短くなっている。
つまり、本体ケース20に蓋ケース30を重ね合わせたときに、本体ケース20の第一側壁部221〜第四側壁部224の内部に、蓋ケース30の第一側壁部321〜第四側壁部324が納まるようになっている。
そして、蓋ケース30の第一側壁部321を本体ケース20の第一側壁部221の内側に納めつつ、蓋ケース30に形成されたヒンジ凸部36を、本体ケース20に形成された切り欠きであるヒンジ凹部25に嵌合し(図9参照。ただし、第一側壁部321、221については、図4〜図6参照)、蓋ケース30に形成された二つのヒンジ凸部36の中心軸を軸として、この蓋ケース30を本体ケース20に近づく方向へ回動すると、蓋ケース30が本体ケース20の上面の開口を閉塞し、かつ、この蓋ケース30の第一側壁部321〜第四側壁部324が本体ケース20の第一側壁部221〜第四側壁部224の内側に収容された状態となる(図10参照。ただし、第一側壁部321等については、図4〜図6参照)。
このように本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態においては、蓋ケース30の第二側壁部322における長手方向の中央部分に形成された鉤状部37が、本体ケース20の第二側壁部222における長手方向の中央部分に形成された鉤係止部26に係止するようになっている(図9、10参照)。また、この状態においては、蓋ケース30の第四側壁部324に形成された鉤状部37が、本体ケース20の第四側壁部224に形成された鉤係止部26に係止するようになっている。
さらに、この状態においては、本体ケース20の第三側壁部223の上面に突設された上辺突部225が、蓋ケース30の第三側壁部323の外側面から直交外方に突設された突状板部39に穿設されている挿通孔391に挿入される。
また、蓋ケース30の第三側壁部323には、板状である当該第三側壁部323の厚み方向に貫通した係止孔38が穿設されている。この係止孔38は、本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態となっているときに、本体ケース20の底部21に装着されたかしめ部材40の係止部42に対応する位置に形成されている。そして、それら本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態となっているときには、かしめ部材40の係止部42の傾斜部424が当該係止孔38に係止する。
この点について、さらに説明する。本体ケース20と蓋ケース30が離間した状態において、蓋ケース30のヒンジ凸部36を本体ケース20のヒンジ凹部25に嵌合し、このヒンジ凸部36の中心軸を軸として当該蓋ケース30を本体ケース20へ向かう方向に回動すると、この蓋ケース30の第三側壁部323が本体ケース20の内部(本体ケース20の第三側壁部223の内側)に進入する(図14(i)参照)。この進入した第三側壁部323の下面又は内側面には、まず、かしめ部材40の係止部42の傾斜部424の傾斜上面425が当接する。傾斜部424は、本体ケース20の第三側壁部223に近接している。このため、蓋ケース30の第三側壁部323は、それらかしめ部材40の傾斜部424と本体ケース20の第三側壁部223との間に進入するようになる。そうすると、かしめ部材40の傾斜部424は、蓋ケース30の第三側壁部323から押圧を受けるので、このかしめ部材40の係止部42の湾曲部422が弾性変形し、当該係止部42の傾斜部424と延伸部423が立設部421に近づき、これにより、この係止部42の傾斜部424と本体ケース20の第三側壁部223との間が離間するので、この間を蓋ケース30の第三側壁部323が進入可能となる。
かしめ部材40の傾斜部424の先端部426が蓋ケース30の第三側壁部323の係止孔38に達すると、かしめ部材40の係止部42が蓋ケース30の第三側壁部323から受けていた押圧が除荷されて、弾性変形していた湾曲部422が元の形状に復元し、傾斜部424と延伸部423が立設部421から離間する方向へ移動して、この傾斜部424が、蓋ケース30の第三側壁部323の係止孔38に進入し、当該係止孔38に係止する(図14(ii)参照)。
このように、かしめ部材40の傾斜部424が蓋ケース30の第三側壁部323の係止孔38に係止した状態においては、蓋ケース30を本体ケース20から離間する方向へ回動しようとすると、かしめ部材40の傾斜部424の先端部426が蓋ケース30の第三側壁部323の係止孔38の周面(図14(ii)における係止孔38の下側面)に当接するので、それら蓋ケース30と本体ケース20が開封不能に封止された状態となる。
これにより、それら蓋ケース30と本体ケース20との間に収容された副制御基板10aへのアクセスが不能となるので、この副制御基板10aに対する不正行為を防止できる。
また、本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態においては、蓋ケース30のヒンジ凸部36が本体ケース20のヒンジ凹部25に嵌合した状態となっている。そして、ヒンジ凹部25は、L字状に切り欠き形成されているため、このヒンジ凹部25に嵌合しているヒンジ凸部36は、当該嵌合状態から脱抜不能となっている。具体的に、図14(ii)に示す状態においては、ヒンジ凸部36が、上方向(本体ケース20から蓋ケース30が離間する方向)、下方向(本体ケース20に対して蓋ケース30が近づく方向)、右方向(本体ケース20の第一側壁部221に近づく方向)、左方向(本体ケース20の第三側壁部223に近づく方向)のいずれの方向への移動も不能となっている。
さらに、当該状態においては、蓋ケース30の第二側壁部322の外側に本体ケース20の第二側壁部222が近接し、蓋ケース30の第四側壁部324の外側に本体ケース20の第四側壁部224が近接しているので、本体ケース20のヒンジ凹部25に嵌合している蓋ケース30のヒンジ凸部36は、本体ケース20の内部へ向かう方向への脱離が不能となっている。
このように、本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態においては、蓋ケース30と本体ケース20とを開封しようとしても、かしめ部材40の傾斜部424が蓋ケース30の係止孔38に係止するとともに、蓋ケース30のヒンジ凸部36が本体ケース20のヒンジ凹部25に脱離不能に嵌合しているため、開封不能となっている。そして、これにより、副制御基板10aへのアクセスが不能となるので、この副制御基板10aに対する不正行為を防止できる。
ここまで説明したように、本体ケース20と蓋ケース30とを備えて構成される基板ケース10bは、本体ケース20のヒンジ凹部25と蓋ケース30のヒンジ凸部36が、それら本体ケース20と蓋ケース30とを係止する係止構造として、基板ケース10bにおける一方の側部及びこの近傍を含む範囲、すなわち、当該基板ケース10bの一側に設けられている。
また、本体ケース20の底部21の上面215に装着されたかしめ部材40と蓋ケース30の第三側壁部323の係止孔38が、それら本体ケース20と蓋ケース30とを開封不能に封止するかしめ構造として、基板ケース10bにおける他方の側部及びこの近傍を含む範囲、すなわち、係止構造と対向する基板ケース10bの他側に設けられている。
このような構造を備えた本実施形態の基板ケース10bは、以下に説明する優れた特徴を備えている。この基板ケース10bが備える優れた特徴について、順に説明する。
(a)本体ケース20において、副制御基板10aの第一基板面11に対向する領域に切断容易部27が形成されていること
基板ケース10bは、副制御基板10aに対する不正行為を防止するために、この副制御基板10aを内部に封入する構造となっており、これにより、その副制御基板10aへの不正なアクセスを不能としている。ただし、メンテナンスなどのために副制御基板10aを取り出す等の必要が生じたときは、本体ケース20に形成された切断可能な切断容易部27を切断又は破壊することにより、これら本体ケース20と蓋ケース30とを開封できるようになっている。
切断容易部27は、図12(i)〜(iii)に示すように、本体ケース20の底部21において、固定用ボス231の周囲に形成された複数の開口271と、これら複数の開口271の各間に位置して本体ケース20と固定用ボス231とを接続する繋接部272と、を含む環状部分である。そして、繋接部272は、本体ケース20の底部21よりも厚みの薄い肉薄部として形成されており、かつ、底部21の下面から外方へ隆起した形状に形成されている(図12(ii)参照)。
切断容易部27をこのような形状に形成することにより、ニッパーなどの剪断工具を用いて繋接部272を切断することができる。これにより、本体ケース20と固定用ボス231とを分離することができる。
また、本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態においては、かしめ部材40が本体ケース20の固定用ボス231に螺着固定されており、このかしめ部材40の係止部42の傾斜部424は、蓋ケース30の第三側壁部323の係止孔38に係止している。
すなわち、かしめ部材40は、本体ケース20に対しては、固定用ボス231に螺着している以外は、その本体ケース20に係合していない。このため、切断容易部27が切断されて本体ケース20と固定用ボス231とが分離することにより、かしめ部材40が本体ケース20から分離する(図13参照)。このとき、かしめ部材40には、固定用ボス231が螺着したままの状態で分離する。
また、蓋ケース30は、本体ケース20に対しては、第二側壁部322と第四側壁部324のそれぞれの外側面に突設されたヒンジ凸部36が本体ケース20のヒンジ凹部25に嵌合し、かつ、かしめ部材40を介して封止されている以外は、本体ケース20に係合していない。このことから、切断容易部27が切断されてかしめ部材40が本体ケース20から切り離されることにより、ヒンジ凸部36をヒンジ凹部25から脱離可能な状態となり、蓋ケース30と本体ケース20とを離間可能に開封できるようになる。
このように、切断容易部27を切断又は破壊することにより、本体ケース20と蓋ケース30とを開封することができる。そして、この切断容易部27は、本体ケース20の底部21においては、副制御基板10aの第一基板面11に対向する基板対向領域Sに形成されている。
基板対向領域Sは、蓋ケース30と本体ケース20とを閉じた状態において、この本体ケース20の底部21の上面215のうち、当該基板ケース10bに収容された副制御基板10aに対向した領域である。なお、図11、図12(i)においては、斜線で示した範囲が基板対向領域Sである。
このように、切断容易部27を本体ケース20の基板対向領域Sに形成することにより、基板ケース10bの外見上の大きさを小さくできる。
例えば、切断容易部27を本体ケース20の基板対向領域Sよりも外側に形成した場合、本体ケース20及び蓋ケース30の大きさをその分大きくしなければならない。
これに対し、切断容易部27を本体ケース20の基板対向領域S内に形成することにより、これら基板対向領域Sと切断容易部27の占有領域が共有化される。よって、本体ケース20及び蓋ケース30の大きさをその分小さくできる。
特に、基板ケース10bは、副制御基板10aを収容するものであり、この副制御基板10aの大きさよりも小さくすることはできない。
よって、その副制御基板10aが収容される範囲内に切断容易部27を形成することにより、基板ケース10bの大きさを、その副制御基板10aを収容するのに必要な大きさにまで小さくすることができる。
なお、切断容易部27は、当該切断容易部27の全体が本体ケース20の基板対向領域Sの領域内に形成されていることが望ましいが、切断容易部27の一部のみが基板対向領域Sに形成されている構造であってもよい。この場合でも、当該切断容易部27の一部が基板対向領域Sに形成されている分、基板ケース10bの大きさを小さくできる。
また、この基板ケース10bを遊技機1の筐体1bの内側面などに取り付けるときには(図2参照)、切断容易部27が形成された本体ケース20を筐体1bの内側面に正対し、蓋ケース30をその筐体1bの内側面とは反対側に向くようにしながら、当該基板ケース10bをその筐体1bの内側面に取り付けるようにする。これにより、切断容易部27が基板ケース10bの裏側に位置して、直接アクセスできないようになるので、この切断容易部27に対する不正な切断を防止できる。
さらに、不正に切断容易部27が切断されたときには、この切断痕を、不正行為が行われたことを示す痕跡として残すことができる。よって、この切断痕の有無を確認することにより、不正行為の発生を確実に発見できる。
なお、筐体1bの内側面などに対して基板ケース10bを取り付けるときは、その筐体1bの内側面に突設された板状の部材(図示せず)に、基板ケース10bの本体ケース20の外側面に突設されたケース取付部28(図4参照)を重ね合わせ、このケース取付部28の貫通孔である固定部材用孔281と筐体1bの板状部材の貫通孔にネジやボルト等の固定部材を挿通して固定することにより、基板ケース10bを筐体1bの内側面などに取り付けることができる。
また、遊技場の店員がメンテナンス等のために切断容易部27を切断する場合には、当該基板ケース10bを遊技機1の筐体1bの内側面から取り外した後に、切断容易部27を切断する。
(b)かしめ部材40を本体ケース20に装着するためのネジ52が、本体ケース20の基板対向領域Sと副制御基板10aとの間に位置していること
かしめ部材40は、本体ケース20の底部21の上面215に装着されるとき、本体ケース20の固定用ボス231に嵌合されるとともに、固定部材であるネジ52によって、螺着固定される。
ここで、ネジ52は、図11に示すように、本体ケース20の基板対向領域Sと副制御基板10aとの間に位置している。
このように、ネジ52を本体ケース20の基板対向領域Sと副制御基板10aとの間に位置させることにより、そのネジ52を副制御基板10aの端辺15の外側に位置させることと比較して、基板ケース10bの大きさを小さくすることができる。
これは、本体ケース20において、切断容易部27が基板対向領域S内に形成されており、かつ、固定用ボス231も、その基板対向領域S内に形成されているためである。
(c)かしめ部材40が、基板ケース10bの内部における基板収容空間33内に位置していること
かしめ部材40は、本体ケース20の底部21の上面215に装着される。そして、本体ケース20と蓋ケース30とを閉じることにより、かしめ部材40は、それら本体ケース20と蓋ケース30とで囲まれた閉空間である基板収容空間33内に完全に閉じ込められた状態となる。これにより、それら本体ケース20及び蓋ケース30の外部からは、そのかしめ部材40に対して、直接アクセスできないようになる。
また、かしめ部材40は、本体ケース20と蓋ケース30とを開封不能に封止する部材である。そして、本体ケース20と蓋ケース30とを閉じることにより、そのかしめ部材40に対しては、本体ケース20及び蓋ケース30の外部から直接アクセスできなくなる。このため、かしめ部材40による本体ケース20と蓋ケース30との封止状態が、切断容易部27を切断又は破壊しない限り解除不能となるので、副制御基板10aに対する不正行為を防止できる。
(d)基板ケース10bにおけるヒンジの高さとかしめ部材40の係止部42の先端部426の高さが同じであること
本体ケース20においては、底部21の上面215を基準面としたときに、この基準面からヒンジ凹部25までの高さ(正確には、このヒンジ凹部25に蓋ケース30のヒンジ凸部36が嵌合しているときの当該ヒンジ凸部36の中心軸までの高さ)と、その基準面からかしめ部材40の傾斜部424の先端部426までの高さが、ほぼ同じ高さとなっている。
ここで、説明を明確にするために、図14(i)、(ii)に示すように、基準面からヒンジ凹部25(このヒンジ凹部25に蓋ケース30のヒンジ凸部36が嵌合しているときの当該ヒンジ凸部36の中心軸)までの高さを第一高さとし、これをA1とする。
また、基準面からかしめ部材40の傾斜部424の先端部426までの高さを第二高さとし、これをA2とする。
このとき、A1とA2の高さは、ほぼ同じ高さとなっている。
このように、A1とA2の高さをほぼ同じ高さとすることにより、次の効果を奏する。
第一に、基板ケース10bの厚みを薄くすることができる。
例えば、A1の高さとA2の高さがほぼ同じである場合の基板ケース10bの厚みを、Bとする。
A1、すなわち、本体ケース20の底部21の上面215からヒンジ凹部25に嵌合するヒンジ凸部36の中心軸までの高さを固定とし、A2、すなわち、本体ケース20の底部21の上面215からかしめ部材40の傾斜部424の先端部426までの高さをA1よりも高くしたとき、このように高くした分だけ、基板ケース10bの厚みであるBを厚くする必要がある。
逆に、A2を固定とし、A1をA2よりも高くしたとき、このように高くした分だけ、基板ケース10bの厚みであるBを厚くする必要がある。
これらに対し、A1の高さとA2の高さがほぼ同じである場合には、基板ケース10bの厚みをBの厚みで維持できる。このBは、A2がA1よりも高い場合における基板ケース10bの厚みや、A1がA2よりも高い場合における基板ケース10bの厚みよりも、薄くなっている。
よって、A1とA2の高さをほぼ同じ高さとすることにより、基板ケース10bの厚みを薄くすることができる。
第二に、蓋ケース30の係止孔38に対するかしめ部材40の係止を、強固で確実なものとすることができる。
蓋ケース30は、ヒンジ凸部36が本体ケース20のヒンジ凹部25に嵌合しているときに、このヒンジ凸部36の中心軸を軸として回動可能となっている。このように、蓋ケース30がヒンジ凸部36の中心軸を軸として回動するとき、当該蓋ケース30において係止孔38が形成された第三側壁部323の辿る軌跡は、ヒンジ凸部36の中心軸を軸として円弧状となる。
ここで、図14(i)、(ii)に示すように、A1とA2の高さがほぼ同じ高さである場合において、本体ケース20に対して蓋ケース30を閉じるとき、この蓋ケース30の第三側壁部323は、かしめ部材40の傾斜部424の上方からその傾斜部424に向かって降下する(図14(i)に示す第三側壁部323の進入方向)。そして、その蓋ケース30の第三側壁部323の下面がかしめ部材40の傾斜部424に接触した後、さらに降下して、この蓋ケース30の係止孔38にかしめ部材40の傾斜部424が係止すると、この蓋ケース30の第三側壁部323の下端面が本体ケース20の底部21の上面215に当接し、その蓋ケース30の第三側壁部323の外側面が本体ケース20の第三側壁部223の内側面に近接した状態となる。
これに対し、A2の高さがA1の高さよりも高い場合には、図15(i)、(ii)に示すように、本体ケース20に対して蓋ケース30を閉じるときに、この蓋ケース30の第三側壁部323が、かしめ部材40の傾斜部424の斜め上方からその傾斜部424に向かって降下する(図15(i)に示す第三側壁部323の進入方向)。そして、そのかしめ部材40の傾斜部424が蓋ケース30の係止孔38に係止したときには、この蓋ケース30の第三側壁部323の下端面が本体ケース20の底部21の上面215に到達せず、かつ、その蓋ケース30の第三側壁部323の外側面が本体ケース20の第三側壁部223の内側面から離間した状態となる。
これらを比較してわかるように、図14(i)、(ii)に示す場合には、蓋ケース30の第三側壁部323の下端面が本体ケース20の底部21の上面215に当接し、かつ、この蓋ケース30の第三側壁部323の外側面が本体ケース20の第三側壁部223の内側面に近接した状態となるために、この蓋ケース30が本体ケース20の内部で安定した状態を保持できる。よって、この蓋ケース30の係止孔38に対するかしめ部材40の係止が、強固で確実なものとなっている。
これに対し、図15(i)、(ii)に示す場合には、蓋ケース30の第三側壁部323の下端面が本体ケース20の底部21の上面215に到達せず、かつ、その蓋ケース30の第三側壁部323の外側面が本体ケース20の第三側壁部223の内側面から離間した状態となるために、この蓋ケース30が本体ケース20の内部でガタつきが生じ易く、不安定な状態となる。しかも、蓋ケース30の係止孔38に対するかしめ部材40の係止が不確実なものとなり、蓋ケース30を本体ケース20から離間する方向に強く引き上げると、かしめ部材40の係止が外れてしまう可能性がある。
このように、A1とA2の高さをほぼ同じ高さとすることにより、蓋ケース30の係止孔38に対するかしめ部材40の係止を、強固で確実なものとすることができる。
第三に、かしめ部材40の大きさを小さくすることができる。
この効果は、図14(i)、(ii)に示すかしめ部材40と、図15(i)、(ii)に示すかしめ部材40とを比較して明らかである。
すなわち、図14(i)、(ii)に示す基板ケース10bでは、A1とA2の高さが同じ高さとなっている。これに対し、図15(i)、(ii)に示す基板ケース10bでは、A2の高さがA1の高さよりも高くなっている。このように、A2の高さがA1の高さよりも高くなっている分、かしめ部材40の高さを高くする必要がある。つまり、かしめ部材40の大きさが大きくなる。
これとの比較において、図14(i)、(ii)に示す基板ケース10bでは、A1とA2の高さが同じ高さとなっている分、かしめ部材40の高さを低くすることができ、この分、かしめ部材40の大きさを小さくすることができる。
(e)かしめ部材40の係止部42の形状
かしめ部材40の係止部42は、立設部421、湾曲部422、延伸部423、傾斜部424が連続したヘアピン状に形成されている。そして、これらのうち、特に、湾曲部422、延伸部423、傾斜部424のそれぞれが、本発明の特徴を有している。
(e−1)湾曲部422の形状
湾曲部422の形状は、円弧状又は逆Uの字状に形成されている。このような形状としたことにより、この湾曲部422に加わった力に対する応力を、当該湾曲部422の全体に分散させることができる。
ここで、湾曲部422の形状を逆Vの字状とした場合と、逆Uの字状とした場合とを比較する。
前者の場合、この湾曲部422に加わった力は、逆Vの字の屈折部分に集中する。このため、本体ケース20に対して蓋ケース30を閉じるときに、この湾曲部422に加わった力は、逆Vの字の屈折部分に集中して加わり、この屈折部分に大きな応力が生じるため、当該屈折部分が破損するか、破損しないまでも機械的疲労が蓄積する。
これに対して、後者の場合、湾曲部422に加わった力に対する応力は、逆Uの字状である当該湾曲部422の全体に分散して生じる。このため、本体ケース20に対して蓋ケース30を閉じるときに、湾曲部422に力が加わったとしても、当該湾曲部422には疲労がほとんど蓄積しない。これにより、この湾曲部422の機械的強度を高い状態で維持できる。
(e−2)湾曲部422と傾斜部424との間に延伸部423を設けたこと
これにより、次の二つの効果を奏する。
第一の効果は、蓋ケース30の係止孔38の大きさを小さくできることである。
例えば、かしめ部材40の係止部42の形状として、延伸部423がある場合と、無い場合とを比較する。
延伸部423がある場合は、図16(i)に示すように、湾曲部422の湾曲方向端部から下方へ直線状に延伸部423が形成され、さらに、この延伸部423の下端部から斜め下方向へ向かって傾斜部424が延長した形状となる。
一方、延伸部423が無い場合は、図16(ii)に示すように、湾曲部422の湾曲方向端部から直ぐに傾斜部424が延長した形状となる。
これら延伸部423がある場合と、無い場合との両方において、かしめ部材40の基部41の下面412から傾斜部424の先端部426までの高さを一定としたとき、延伸部423がある場合では、この延伸部423がある分、傾斜部424の長さを短くできるが、延伸部423が無い場合では、この延伸部423が無い分、傾斜部424の長さが長くなる。
また、傾斜部424の上側の面である傾斜上面425の位置は、傾斜部424が短い場合よりも、長い場合の方が、蓋ケース30の第三側壁部323に向かって迫り出したところに位置するようになる。
そして、蓋ケース30の第三側壁部323には、傾斜部424が収まる係止孔38が穿設されている。
ここで、傾斜部424が短い場合、傾斜上面425が蓋ケース30の第三側壁部323に向かって迫り出していない分、係止孔38の縦方向の長さ(当該係止孔38が穿設された第三側壁部323が上面部31から延伸する方向と同じ方向の係止孔38の長さ)を短くすることができる(図16(i)参照)。
これに対し、傾斜部424の長さが長いときは、傾斜上面425がその第三側壁部323に向かって迫り出している分、係止孔38の縦方向の長さを長くする必要がある(図16(ii)参照)。
これらを比較してわかるように、かしめ部材40の係止部42において、湾曲部422と傾斜部424との間に延伸部423を設けて傾斜部424の長さを短くすることにより、係止孔38の縦方向の長さを短くすることができる。そして、このように、係止孔38の縦方向の長さを短くすることにより、この係止孔38が穿設されている蓋ケース30の第三側壁部323の強度を高めることができる。
第二の効果は、傾斜部424の先端部426の位置を、ヒンジ部の高さであるA1に合わせることが容易となることである。
かしめ部材40の係止部42は、上述したように、立設部421と湾曲部422と延伸部423と傾斜部424とを有した形状となっているが、これらのうち、湾曲部422は、外力が加わって弾性変形する部分であり、ある程度の強度を必要し、かつ、円弧状又は逆U字状という形状を維持する必要があることから、その大きさや形状には、制限がある。
また、傾斜部424は、上述したように、蓋ケース30の係止孔38の大きさ(縦方向の長さ)を小さくために、その長さをできる限り短くするのが望ましい。
さらに、本体ケース20の底部21の上面215を基準面としたときに、傾斜部424の先端部426までの高さ(図14に示す高さA2)は、ヒンジ凹部25に嵌合したヒンジ凸部36の中心軸までの高さ(図14に示す高さA1)とほぼ同じ高さとする。
そこで、傾斜部424の先端部426の位置をヒンジ凸部36の中心軸の高さA1と同じ高さに合わせつつ、この傾斜部424の長さを短くし、かつ、湾曲部422の形状を所定の強度を有する形状とするために、これら傾斜部424と湾曲部422との間に、延伸部423を設けることとした。
これにより、湾曲部422の大きさや形状を保持しつつ、延伸部423の長さを調節することで、傾斜部424の長さを短くしつつ、この傾斜部424の先端部426の位置をヒンジ凸部36の中心軸の高さA1と同じ高さに合わせることができる。
第三の効果は、かしめ部材40の大きさを小さくできることである。
かしめ部材40の係止部42は、上述したように、立設部421と湾曲部422と延伸部423と傾斜部424とを有したヘアピン状に形成されている。このため、これら立設部421と湾曲部422と延伸部423と傾斜部424とが互いに近接した位置にある。
ここで、係止部42に湾曲部422と延伸部423とを設けず、立設部421の立設方向端部に傾斜部424を形成した形状を想定する。このような形状の場合、当該かしめ部材40は、縦方向に長い形状となり、全体の大きさが大きくなる。
これに対して、係止部42に湾曲部422と延伸部423とを設けた場合には、立設部421の近傍に延伸部423と傾斜部424とが位置するようになり、係止部42が全体としてコンパクトな形状となる。これにより、かしめ部材40の大きさを小さくすることができる。
(e−3)傾斜部424の下側の面である傾斜下面427を傾斜面としたこと
傾斜部424においては、上側の面である傾斜上面425だけでなく、下側の面である傾斜下面427も傾斜面として形成されている。これにより、本体ケース20からの蓋ケース30の脱離を防止している。
例えば、蓋ケース30と本体ケース20が閉じられた状態において、これら蓋ケース30と本体ケース20がかしめ部材40によって開封不能に封止されている。具体的には、図17(i)に示すように、かしめ部材40の傾斜部424の先端部426が蓋ケース30の係止孔38の下側の側面に当接することにより、蓋ケース30と本体ケース20が開封不能となっている。
ただし、かしめ部材40の係止部42は、湾曲部422が弾性変形する程度の弾性を有している。このため、蓋ケース30を本体ケース20から離間する方向に強く引き上げると、図17(ii)に示すように、蓋ケース30の係止孔38の下側の側面がかしめ部材40の傾斜部424の先端部426をその引き上げ方向に押圧し、このかしめ部材40の係止部42の湾曲部422が弾性変形して、延伸部423と傾斜部424が持ち上がる。
ところが、このように延伸部423と傾斜部424が持ち上がるとき、傾斜部424の傾斜下面427が傾斜しているために、蓋ケース30の係止孔38の下側の側面が、傾斜部424の先端部426から傾斜下面427に接近するようになる。
そして、蓋ケース30をさらに強く引き上げると、湾曲部422がさらに弾性変形して広がり、蓋ケース30の係止孔38の下側部分が、傾斜部424の傾斜下面427から湾曲部422の内部へ移動するようになり、この湾曲部422に係止する。そして、この湾曲部422に阻止されてこれより上方へ移動することができなくなる。これにより、蓋ケース30が本体ケース20から離間するのを防止できる。
ここまで説明したように、本実施形態の基板ケース10bは、上述した(a)〜(e)に項目分けして詳述した数々の優れた特徴を備えている。
ところで、これらの特徴を備えた基板ケース10bは、本体ケース20の底部21の上面215にかしめ部材40を装着する構成となっている。ただし、基板ケース10bの構成は、この構成に限るものではなく、図18、図19に示すように、そのかしめ部材40を蓋ケース30に装着する構成とすることができる。
この構成の場合、当該蓋ケース30の上面部31の内側面311には、かしめ部材40を固定するための固定用ボス61が形成されるとともに、当該蓋ケース30の上面部31における固定用ボス61の周囲には、開口と繋接部とを含む切断容易部62が形成される。
また、本体ケース20の第三側壁部223には、係止孔63が穿設される。
さらに、かしめ部材40は、図7に示した形状と同様の形状とすることができ、直方体状の基部41と、この基部41の上面411から立設した係止部42とを有した形状に形成される。
そして、かしめ部材40のボス嵌合穴413に蓋ケース30の固定用ボス61を嵌入するようにして、かしめ部材40を蓋ケース30の上面部31の内側面311に装着し、かしめ部材40のネジ孔415にネジ52を挿通して、固定用ボス61の雌ネジにそのネジ52を螺入することで、かしめ部材40を蓋ケース30の上面部31の内側面311(図19に示すかしめ部材40の取り付け範囲)に螺着固定することができる。
なお、副制御基板10aは、かしめ部材40が螺着固定された後の蓋ケース30の基板収容空間33に収容する。
さらに、蓋ケース30の第二側壁部322と第四側壁部324のそれぞれにおいてLの字状に凹設されたヒンジ凹部64(図19参照)に対して、本体ケース20の第二側壁部222と第四側壁部224のそれぞれの外側面に突設されたヒンジ凸部(図示せず)を嵌入し、このヒンジ凸部の中心軸を中心として、蓋ケース30を回動することにより、本体ケース20に対して蓋ケース30を閉塞する。
このとき、本体ケース20の係止孔63に対して、かしめ部材40の傾斜部424が係止する。これにより、本体ケース20と蓋ケース30が開封不能に封止される。
このように本体ケース20と蓋ケース30が閉じた状態においては、かしめ部材40が、それら本体ケース20と蓋ケース30との間に挟まれた閉空間である基板収容空間33内に密閉された状態となるので、そのかしめ部材40に対する外部からのアクセスが不能となる。これにより、かしめ部材40を破壊して本体ケース20と蓋ケース30とを開封し副制御基板10aにアクセスしようとする不正行為を防止できる。
また、蓋ケース30においては、固定用ボス61の周囲に、開口と繋接部とを含む切断容易部62が形成されている。このため、メンテナンス等のために本体ケース20と蓋ケース30とを開封する必要が生じたときには、その切断容易部62を切断することにより、蓋ケース30と固定用ボス61とを分離し、蓋ケース30からかしめ部材40を分離することで、蓋ケース30と本体ケース20とを開封することができる。
さらに、切断容易部62は、少なくともその一部が、蓋ケース30の上面部31における基板対向領域S内に形成されている(図18、図19参照)。これにより、この切断容易部62を基板対向領域Sよりも外側に形成した場合と比較して、基板ケース10bの大きさを小さくできる。
しかも、かしめ部材40を固定するためのネジ52は、蓋ケース30における基板対向領域Sと副制御基板10aとの間に位置している。このため、そのネジ52を副制御基板10aよりも外側に位置させた場合と比較して、基板ケース10bの大きさを小さくできる。
なお、図18、図19においては、切断容易部62の一部が蓋ケース30における基板対向領域S内に形成されているが、当該切断容易部62の全体をその基板対向領域S内に形成することもできる。この場合にも、当該切断容易部62が基板対向領域Sに形成されている分、基板ケース10bの大きさを小さくできる。
また、基板ケース10bにおける、本体ケース20の底部21からヒンジ凸部36の中心軸までの高さと、本体ケース20の底部21からかしめ部材40の係止部42の先端部426までの高さとを同じ高さとすることができる。これにより、(d)で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
しかも、かしめ部材40の係止部42の形状が、立設部421、湾曲部422、延伸部423、傾斜部424が連続した形状となっているため、(e)で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、図18に示す構造の基板ケース10bを遊技機1の筐体1bの内側面に取り付けたときには、切断容易部62が当該基板ケース10bの表面側に位置するようになるため、この切断容易部62が不正に切断された痕跡を、容易かつ確実に発見することができる。
なお、図4、図12、図13に示す本体ケース20においては、切断容易部27が二つの固定用ボス231のそれぞれに計二つ形成されているが、図18に示す蓋ケース30においても、固定用ボス61が二つ形成され、これら二つの固定用ボス61のそれぞれに切断容易部62が形成される。ただし、図18においては、図示する角度の都合上、向こう側の切断容易部62が見えないため、点線で図示している。
以上説明したように、本実施形態の遊技機によれば、本体ケースと蓋ケースとの封止を解除するための切断容易部が、本体ケースのうち制御基板の基板面に対向する領域内に形成されているため、当該基板ケースを小型化できる。これにより、遊技機内における当該基板ケースの配置を支障なく行うことができる。
また、基板ケースを小型化できるので、当該基板ケースのコストを低減できる。
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、基板ケースに収容される制御基板を副制御基板としたが、基板ケースに収容される制御基板は、副制御基板に限るものではなく、例えば、主制御基板や液晶制御基板など、他の制御基板であってもよい。
また、上述した実施形態では、離間している本体ケースと蓋ケースとを閉じるときに、蓋ケースのヒンジ凸部を本体ケースのヒンジ凹部に嵌入し、嵌入したヒンジ凸部の中心軸を中心として、蓋ケースを回動することにより、本体ケースに対して蓋ケースを閉じるようにしている。ただし、本体ケースと蓋ケースとを閉じるための機構は、ヒンジ機構に限るものではなく、例えば、本体ケースの上面上で蓋ケースをスライドさせながら閉じることを可能とする機構を用いることができる。具体的には、例えば、本体ケースの上面における少なくとも対向する二辺に、Γの字状の係止部を設け、蓋ケースには、その係止部が係止する被係止部を設け、本体ケースの上面上に位置をずらして蓋ケースを重ね合わせ、この蓋ケースを本体ケースの上面上でスライドさせながら、本体ケースの係止部を蓋ケースの被係止部に係止することで、本体ケースと蓋ケースとを閉じるスライド機構を用いることができる。
さらに、上述した実施形態では、制御基板を収容する基板ケースを開封するために切断される部分を切断容易部として説明したが、この切断容易部に代えて、基板ケースを開封するために破壊される破壊容易部を設けることができる。
破壊容易部は、切断容易部と同様の形状であってもよく、あるいは、異なる形状であってもよい。異なる形状とする場合は、例えば、開口を設けず、薄肉部のみで形成し、この薄肉部を破壊することで、本体ケースと蓋ケースとを開封する構成とすることができる。
また、破壊容易部を切断容易部と同様の形状とした場合は、本体ケースにおける固定用ボスの周囲に、開口と、薄肉部である繋接部とを、環状に配置し、繋接部を破壊することで、本体ケースと蓋ケースとを開封する構成とすることができる。
さらに、上述した実施形態では、本体ケースにヒンジ凹部を形成し、蓋ケースにヒンジ凸部を形成する構成としたが、この構成に限るものではなく、本体ケースにヒンジ凸部を形成し、蓋ケースにヒンジ凹部を形成する構成とすることができる。
また、上述した実施形態では、かしめ部材を本体ケースに固定するための固定部材の具体例としてネジを挙げたが、固定部材は、ネジに限るものではなく、例えば、ビス、ボルト(付属部品としてナット)、リベットなどであってもよい。
また、図2においては、副制御部10がスロットマシン1の筐体1bの内側面に取り付けられているが、副制御部10の取り付け位置は、筐体1bの内側面に限るものではなく、図20に示すように、前扉1aの背面に取り付けるようにしてもよい。
この場合、この副制御部10は、切断容易部又は破壊容易部が本体ケースに形成されたものであってもよく、あるいは、蓋ケースに形成されたものであってもよい。
これらのうち、切断容易部等が本体ケースに形成されている場合には、それら切断容易部等は、副制御部10の裏側に位置するようになるので、前扉1aを開けたときでも、それら切断容易部等へのアクセスが困難となる。これにより、当該切断容易部等を切断又は破壊して基板ケースを開封する不正行為を防止できる。また、切断容易部等が不正に切断又は破壊されたときは、その痕跡が切断痕又は破壊痕として残るので、当該スロットマシン1の前扉1aの背面に取り付けられた副制御部10の基板ケースの裏面を遊技場の店員が見たときに、その痕跡を見つけることで、不正行為が発生したことを発見できる。
一方、切断容易部等が蓋ケースに形成されている場合には、切断容易部等は、副制御部10の表側に位置するようになる。これにより、これら切断容易部等が切断又は破壊された痕跡を容易に見つけることができ、不正行為が発生したことを確実に発見できる。
本発明は、所定の制御基板を収容する基板ケースを備えた遊技機に広く利用することができる。
1 スロットマシン(遊技機)
10 副制御部
10a 副制御基板
10b 基板ケース
20 本体ケース(第一ケース)
25 ヒンジ凹部
27、62 切断容易部
30 蓋ケース(第二ケース)
36 ヒンジ凸部
38、63 係止孔
40 かしめ部材
42 係止部
422 湾曲部
423 延伸部
424 傾斜部
426 先端部
52 ネジ(固定部材)

Claims (6)

  1. 所定の制御基板を収容する基板ケースを備える遊技機であって、
    前記基板ケースは、
    前記制御基板を挟んで収容する第一ケース及び第二ケースと、
    前記第一ケースと前記第二ケースとを係止する係止構造と、
    前記第一ケースと前記第二ケースを開封不能に封止するかしめ構造とを備え、
    前記係止構造は、前記基板ケースの一側に設けられるとともに、前記かしめ構造は、前記係止構造と対向する前記基板ケースの他側に設けられ、
    前記第一ケースが、前記第一ケースと前記第二ケースとの封止を解除するための切断容易部又は破壊容易部を有し、
    前記切断容易部又は前記破壊容易部の少なくとも一部が、前記第一ケースと前記第二ケースとを封止した状態において、前記第一ケースのうち、前記制御基板の基板面に対向する領域内に形成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 所定の制御基板を収容する基板ケースを備える遊技機であって、
    前記基板ケースは、
    前記制御基板を挟んで収容する第一ケース及び第二ケースと、
    前記第一ケースと前記第二ケースとを係止する係止構造と、
    前記第一ケースと前記第二ケースを開封不能に封止するかしめ構造とを備え、
    前記係止構造は、前記基板ケースの一側に設けられるとともに、前記かしめ構造は、前記係止構造と対向する前記基板ケースの他側に設けられ、
    前記第二ケースが、前記第一ケースと前記第二ケースとの封止を解除するための切断容易部又は破壊容易部を有し、
    前記切断容易部又は前記破壊容易部の少なくとも一部が、前記第一ケースと前記第二ケースとを封止した状態において、前記第二ケースのうち、前記制御基板の基板面に対向する領域内に形成された
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記係止構造として、前記第一ケース又は前記第二ケースの一方に、凹状のヒンジ凹部を形成し、他方に、前記ヒンジ凹部に係止する凸状のヒンジ凸部を形成し、
    前記かしめ構造として、前記第一ケース又は前記第二ケースに固定されて前記第二ケース又は前記第一ケースに係止するかしめ部材を有し、
    前記第一ケースの前記底部から、前記ヒンジ凹部に係止する前記ヒンジ凸部の中心軸までの高さを第一高さとし、
    前記第一ケースの前記底部から、前記かしめ部材が前記第二ケース又は前記第一ケースに係止する位置までの高さを第二高さとしたときに、
    前記第一高さと前記第二高さが、ほぼ同じである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記かしめ構造として、前記第一ケース又は前記第二ケースに固定されて前記第二ケース又は前記第一ケースに係止するかしめ部材を有し、
    前記第二ケース及び前記第一ケースが前記制御基板を収容する収容空間内に、前記かしめ部材が位置している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記かしめ部材を前記第一ケース又は前記第二ケースに固定するための固定部材を備え、
    前記かしめ部材が前記第一ケースに固定される場合には、前記固定部材が、前記第一ケースのうち前記制御基板に対向する領域と当該制御基板との間に位置し、
    前記かしめ部材が前記第二ケースに固定される場合には、前記固定部材が、前記第二ケースのうち前記制御基板に対向する領域と当該制御基板との間に位置する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機。
  6. 前記かしめ部材は、所定の形状に形成された基部と、この基部から立設した板状又は棒状の立設部と、この立設部の端部から湾曲した湾曲部と、この湾曲部の湾曲方向端部から直線状に延伸した延伸部と、この延伸部の端部から斜め方向に延伸した傾斜部とを有した
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の遊技機。
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