JP2014533357A5 - - Google Patents

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ある実施形態では、シヌクレイン病の疾患は、パーキンソン病(PD)、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)、レビー小体型認知症(DLB)、アルツハイマー病のレビー小体変異型(LBVAD)、多系統萎縮症(MSA)、純粋自律神経失調症(PAF)、脳鉄蓄積1型を伴う神経変性(NBIA−I)、アルツハイマー病、ピック病、若年発症全身性神経軸索ジストロフィー(ハレルフォルデン−スパッツ病)、筋萎縮性側索硬化症、外傷性脳損傷、およびダウン症候群、からなる群から選択される、本明細書に記載される方法を含む。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインを診断する方法であって、
(a)前記被検者への抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後に所定の間隔で被検者から得られた血漿サンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを分析することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液への前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、分析することと、
(b)前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
(項目2)
被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインを診断する方法であって、
(a)抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを提供することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液へのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、提供することと、
(b)医療提供者により前記抗体を末梢的に前記被検者に投与させて、投与後に所定の時間間隔で前記被検者から血漿サンプルを得ることと、
(c)前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することと、
(d)前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
(項目3)
被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインを診断する方法であって、
(a)抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを前記被検者に末梢的に投与することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液へのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、投与することと、
(b)投与後に所定の時間間隔で前記被検者から血漿サンプルを得ることと、前記α−シヌクレインのレベルを測定するための前記サンプルを提出することと、
(c)前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
(項目4)
被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインを診断する方法であって、
(a)前記被検者への抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後に所定の間隔で被検者から得られたCSFサンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを分析することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへの前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、分析することと、
(b)前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
(項目5)
被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインを診断する方法であって、
(a)抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを提供することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、提供することと、
(b)医療提供者により前記抗体を末梢的に前記被検者に投与させて、投与後に所定の時間間隔で前記被検者からCSFサンプルを得ることと、
(c)前記CSFにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することと、
(d)前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
(項目6)
被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインを診断する方法であって、
(a)抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを前記被検者に末梢的に投与することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、投与することと、
(b)投与後に所定の時間間隔で前記被検者からCSFサンプルを得ることと、前記α−シヌクレインのレベルを測定するための前記サンプルを提出することと、
(c)前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
(項目7)
前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを、前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを投与する前に前記被検者から得られた血漿サンプルと比較することをさらに含む、項目1〜3のいずれか1項に記載の方法。
(項目8)
前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを、前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを投与する前に前記被検者から得られたCSFサンプルと比較することをさらに含む、項目4〜6のいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記参照標準は、1名またはそれ以上の対照被検者において測定されたα−シヌクレインのレベルを含み、前記対照被検者は、健常な個人および重症度の異なるシヌクレイン病を有する個人を含む、項目1〜8のいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
シヌクレイン病の疾患のために治療されている対象の脳におけるα−シヌクレインのレベルをトラッキングする方法であって、
抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後の特定の時間に前記対象の血漿における前記α−シヌクレインのレベルを分析することを含み、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液への前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができ、前記対象の血漿における前記α−シヌクレインのレベルは、前記対象の脳における前記レベルと相互に関連がある、方法。
(項目11)
シヌクレイン病の疾患のために治療されている対象の脳におけるα−シヌクレインのレベルをトラッキングする方法であって、
抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後の特定の時間に前記対象のCSFにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することを含み、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへの前記α−シヌクレインの正味の流出を変
化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができ、前記対象のCSFにおける前記α−シヌクレインのレベルは、前記対象の脳における前記レベルと相互に関連がある、方法。
(項目12)
前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの追加の末梢投与後の特定の時間に前記対象の血漿における前記α−シヌクレインのレベルを分析することにより、前記対象の脳における経時的な前記α−シヌクレインのレベルの変化をプロットすることをさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの追加の末梢投与後の特定の時間に前記対象のCSFにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することにより、前記対象の脳における経時的な前記α−シヌクレインのレベルの変化をプロットすることをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含む参照抗体として同じα−シヌクレインエピトープに特異的に結合し、前記VHは配列番号2を含み、前記VLは配列番号3を含む、項目1〜13のいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含む参照抗体であって、前記VHは配列番号2を含み、前記VLは配列番号3を含む、参照抗体がα−シヌクレインに結合することを競合的に阻害する、項目1〜14のいずれか1項に記載の方法。
(項目16)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHは、配列番号4の相補性決定領域−1(VHCDR1)アミノ酸配列を含む、項目1〜15のいずれか1項に記載の方法。
(項目17)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号5の相補性決定領域−2(VHCDR2)アミノ酸配列を含む、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法。
(項目18)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号6の相補性決定領域−3(VHCDR3)アミノ酸配列を含む、項目1〜17のいずれか1項に記載の方法。
(項目19)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号7の相補性決定領域−1(VLCDR1)アミノ酸配列を含む、項目1〜18のいずれか1項に記載の方法。
(項目20)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号8の相補性決定領域−2(VLCDR2)アミノ酸配列を含む、項目1〜19のいずれか1項に記載の方法。
(項目21)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号9の相補性決定領域−3(VLCDR3)アミノ酸配列を含む、項目1〜20のいずれか1項に記載の方法。
(項目22)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号4、5、6のVHCDR1、VHCDR2、およびVHCDR3アミノ酸配列を含む、項目1〜21のいずれか1項に記載の方法。
(項目23)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号7、8、9のVLCDR1、VLCDR2、およびVLCDR3アミノ酸配列を含む、項目1〜22のいずれか1項に記載の方法。
(項目24)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号4、5、6のVHCDR1、VHCDR2、およびVHCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLは、配列番号7、8、9のVLCDR1、VLCDR2、およびVLCDR3アミノ酸配列を含む、項目1〜23のいずれか1項に記載の方法。
(項目25)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号2のVHアミノ酸配列および配列番号3のVLアミノ酸配列を含む、項目1〜24のいずれか1項に記載の方法。
(項目26)
前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、単一鎖Fvフラグメント(scFv)、F(ab’)フラグメント、F(ab)フラグメント、またはF(ab’) フラグメントである、項目1〜25のいずれか1項に記載の方法。
(項目27)
前記投与は、前記抗体の静脈注射によるものである、項目1〜26のいずれか1項に記載の方法。
(項目28)
前記抗体はヒトのものである、項目1〜27のいずれか1項に記載の方法。
(項目29)
前記所定の時間間隔は1週間未満である、項目1から9または項目14〜28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記所定の時間間隔は24時間以内である、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記所定の時間間隔は3時間以内である、項目30に記載の方法。
(項目32)
シヌクレイン病の疾患は、パーキンソン病(PD)、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)、レビー小体型認知症(DLB)、アルツハイマー病のレビー小体変異型(LBVAD)、多系統萎縮症(MSA)、純粋自律神経失調症(PAF)、脳鉄蓄積1型を伴う神経変性(NBIA−I)、アルツハイマー病、ピック病、若年発症全身性神経軸索ジストロフィー(ハレルフォルデン−スパッツ病)、筋萎縮性側索硬化症、外傷性脳損傷、およびダウン症候群、からなる群から選択される項目10〜13のいずれか1項に記載の方法。

Claims (32)

  1. 血漿サンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインの指標とする方法であって、
    (a)前記被検者への抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後に所定の間隔で被検者から得られた前記血漿サンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを分析することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液への前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、分析することと、
    (b)前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
  2. 血漿サンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインの指標とする方法であって、
    (a)抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを提供することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液へのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、提供することと、
    前記被検者への前記抗体の末梢的投与後に所定の時間間隔で前記被検者から得られた血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することと、
    )前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
  3. 血漿サンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインの指標とする方法であって、前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することを含み前記被検者に、抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントがまず末梢的に投与され、ここで、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液へのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができ、その後、血漿サンプルは、投与後に所定の時間間隔で前記被検者から得られ、前記α−シヌクレインのレベルを測定するために提出されるものであることとを特徴とし、ここで前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、方法。
  4. CSFサンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインの指標とする方法であって、
    (a)前記被検者への抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後に所定の間隔で被検者から得られた前記CSFサンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを分析することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへの前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、分析することと、
    (b)前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
  5. CSFサンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインの指標とする方法であって、
    (a)抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを提供することであって、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができる、提供することと、
    (b前記被検者への前記抗体の末梢的投与後に所定の時間間隔で前記被検者から得た前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することと、
    )前記被検者における分析された前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することであって、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、比較することと、を含む方法。
  6. CSFサンプルにおけるα−シヌクレインのレベルを被検者の脳における高レベルのα−シヌクレインの指標とする方法であって、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを参照標準と比較することを含み前記被験者に、抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントがまず末梢的に投与され、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへのα−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができ、その後、前記CSFサンプルは、投与後に所定の時間間隔で前記被検者から得られ、前記α−シヌクレインのレベルを測定するために提出されるものであることを特徴とし、前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルと前記参照標準との間の差異または同一性は、前記被検者の前記脳における前記α−シヌクレインのレベルと相互に関連がある、方法。
  7. 前記血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを、前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを投与する前に前記被検者から得られた血漿サンプルと比較することをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記CSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを、前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントを投与する前に前記被検者から得られたCSFサンプルと比較することをさらに含む、請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記参照標準は、1名またはそれ以上の対照被検者において測定されたα−シヌクレインのレベルを含み、前記対照被検者は、健常な個人および重症度の異なるシヌクレイン病を有する個人を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 血漿サンプルにおけるα−シヌクレインのレベルをシヌクレイン病の疾患のために治療されている対象の脳におけるα−シヌクレインのレベルの指標とする方法であって、
    抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後の特定の時間に前記対象の血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することを含み、前記抗体またはそのフラグメントは、脳から血液への前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができ、前記対象の血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルは、前記対象の脳における前記レベルと相互に関連がある、方法。
  11. CSFサンプルにおけるα−シヌクレインのレベルをシヌクレイン病の疾患のために治療されている対象の脳におけるα−シヌクレインのレベルの指標とする方法であって、
    抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの末梢投与後の特定の時間に前記対象のCSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することを含み、前記抗体またはそのフラグメントは、脳からCSFへの前記α−シヌクレインの正味の流出を変化させるのに十分な親和性で前記α−シヌクレインと結合することができ、前記対象のCSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルは、前記対象の脳における前記レベルと相互に関連がある、方法。
  12. 前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの追加の末梢投与後の特定の時間に前記対象の血漿サンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することにより、前記対象の脳における経時的な前記α−シヌクレインのレベルの変化をプロットすることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記抗α−シヌクレイン抗体またはその抗原結合フラグメントの追加の末梢投与後の特定の時間に前記対象のCSFサンプルにおける前記α−シヌクレインのレベルを分析することにより、前記対象の脳における経時的な前記α−シヌクレインのレベルの変化をプロットすることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含む参照抗体として同じα−シヌクレインエピトープに特異的に結合し、前記VHは配列番号2を含み、前記VLは配列番号3を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含む参照抗体であって、前記VHは配列番号2を含み、前記VLは配列番号3を含む、参照抗体がα−シヌクレインに結合することを競合的に阻害する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、前記VHは、配列番号4の相補性決定領域−1(VHCDR1)アミノ酸配列を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号5の相補性決定領域−2(VHCDR2)アミノ酸配列を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号6の相補性決定領域−3(VHCDR3)アミノ酸配列を含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号7の相補性決定領域−1(VLCDR1)アミノ酸配列を含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号8の相補性決定領域−2(VLCDR2)アミノ酸配列を含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号9の相補性決定領域−3(VLCDR3)アミノ酸配列を含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号4、5、6のVHCDR1、VHCDR2、およびVHCDR3アミノ酸配列を含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VLは、配列番号7、8、9のVLCDR1、VLCDR2、およびVLCDR3アミノ酸配列を含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、VHおよびVLを含み、前記VHは、配列番号4、5、6のVHCDR1、VHCDR2、およびVHCDR3アミノ酸配列を含み、前記VLは、配列番号7、8、9のVLCDR1、VLCDR2、およびVLCDR3アミノ酸配列を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号2のVHアミノ酸配列および配列番号3のVLアミノ酸配列を含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記抗体またはその抗原結合フラグメントは、単一鎖Fvフラグメント(scFv)、F(ab’)フラグメント、F(ab)フラグメント、またはF(ab’)フラグメントである、請求項1〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記投与は、前記抗体の静脈注射によるものである、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記抗体はヒトのものである、請求項1〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記所定の時間間隔は1週間未満である、請求項1から9または請求項14〜28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記所定の時間間隔は24時間以内である、請求項29に記載の方法。
  31. 前記所定の時間間隔は3時間以内である、請求項30に記載の方法。
  32. シヌクレイン病の疾患は、パーキンソン病(PD)、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)、レビー小体型認知症(DLB)、アルツハイマー病のレビー小体変異型(LBVAD)、多系統萎縮症(MSA)、純粋自律神経失調症(PAF)、脳鉄蓄積1型を伴う神経変性(NBIA−I)、アルツハイマー病、ピック病、若年発症全身性神経軸索ジストロフィー(ハレルフォルデン−スパッツ病)、筋萎縮性側索硬化症、外傷性脳損傷、およびダウン症候群、からなる群から選択される請求項10〜13のいずれか1項に記載の方法。
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