JP2014533307A - 水性被覆組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、アクリル共重合体Aと、多官能性イソシアネートB1又はアミノ樹脂架橋剤B2、又はB1及びB2の組合せである架橋剤Bと、水とを含む水性被覆組成物であって、前記アクリル共重合体Aは、アルキル(メタ)アクリレートA1に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートA2に、オレフィン性不飽和カルボン酸A3に、任意選択的に、ビニル芳香族A41、ビニルエステルA42、ハロゲン化ビニルA43、オレフィン性不飽和アミドA44、オレフィンA45、ビニルエステルA46からなる群から選択される更なるオレフィン性不飽和モノマーA4、分子あたりオレフィン性不飽和と、少なくとも一つの親水基とを有するオレフィン性不飽和界面活性分子A5に由来する部分を含む水性被覆組成物、その調製するための方法、及び被覆金属基板、石、コンクリート、紙、ボール紙におけるその使用に関する。

Description

本発明は、水性被覆組成物、それらの調製のための方法、そして、基板の被覆におけるそれらの使用方法に関する。
欧州特許1754766B1において、2つのポリマーを含む分散接着剤のための水性樹脂が開示されている。このうち、0℃から60℃のガラス転移点を有する第1ポリマーは、芳香族ビニルモノマー、及びヒドロキシ官能性化合物とアクリル又はメタアクリル酸とのエステルである(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択される80%から99.99%の質量分率の少なくとも一つのモノマー、1%までの質量分率の架橋性モノマー、及びヒドロキシ官能性ビニルモノマーも含むことができる19.99%までの質量分率の他のモノマーを含むモノマー組成物の乳化重合によって得られ、−40℃から20℃のガラス転移点を有する第2ポリマーは、芳香族ビニルモノマー、及びヒドロキシ官能性化合物とアクリル又はメタアクリル酸とのエステルである(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択される80%から99.4%の質量分率の少なくとも一つのモノマー、0.5%から5%の質量分率のヒドロキシ官能性ビニルモノマー、0.1%から5%の質量分率のオレフィン性不飽和カルボン酸モノマー、及び19%までの質量分率のその他のモノマーを含むモノマー組成物の乳化重合によって得られる。
特開昭49−109426号公報には、ポリアルキレングリコールアクリレート、オレフィン性不飽和カルボン酸、及び更なるビニルモノマーから形成されるコポリマーと、アミノ樹脂架橋剤とを含む水性熱硬化性被覆組成物が記載されている。
特開2010−284465号公報では、水性媒体中にアクリル乳化共重合体粒子と架橋剤とを含む粉末状アクリル感圧性接着組成物が開示されている。モノマー混合物中のヒドロキシ官能性モノマーの質量分率は、0.01%から5%である。
特開2005−179614号公報には、不飽和ヒドロキシ官能性ビニルモノマー及び他の共重合性(メタ)アクリルモノマーから作られる水性共重合エマルジョンが記載されている。モノマー混合物中のヒドロキシ官能性モノマーの質量分率は5.6%と5.7%の間であり(例1、調製(a)及び(a’))、そして、これらの調製におけるアルキル(メタ)アクリレートの質量分率は89.5%と89.6%の間である。
溶媒型アクリル樹脂に基づく2−パック被覆組成物は、被覆産業、特に自動車の補修塗料のような硬化のために高温に曝すことができない基板の被覆に広く使われている。これらのヒドロキシ官能性樹脂のための硬化剤として、多官能性イソシアネートが主に使われている。薄膜形成及び乾燥の間で溶媒の放出を減らすために、溶媒型被覆組成物は水型、すなわち、水性被覆組成物に置き換えられる傾向にあり、水性の系の方向への移り変わりが見られる。イソシアネートは二酸化炭素の形成下で水と反応しやすいことがよく知られており、したがって、そのような水性被覆組成物では、50マイクロメートル以上のより大きい厚さの被覆層の場合、特に視認できる小さい泡が形成され得る。
したがって、本発明の目的は、泡の形成が減少している傾向を示す、ヒドロキシ官能性アクリル共重合分散体及びそのための硬化剤に基づく水性被覆組成物を提供することである。
より厚い層において、たるみ(sagging)もしばしば観察される。この種のたるみは、増粘剤又はレオロジ添加剤の添加により制御することができる。微分散シリカのレオロジ添加剤は、例えば、弛む傾向を減らすが、被膜層の厚さに依存して光沢が減少する変化を示す。弱い光沢又は艶消し被覆は、最近さらなる要望に直面している。微分散シリカのような艶消し剤を添加すると、光沢が減少した被覆薄膜をもたらす一方、より厚い層では散乱粒子が明らかにより多いため、光沢の減少は被膜層の厚さに依存すると見られている。したがって、現在利用できる系のこれらの欠点を呈しない被覆組成物が必要とされている。
本発明の根拠となる実験においては、ヒドロキシ官能性アクリル共重合体であって、そのポリマー鎖に化学的に結合している乳化剤を有するヒドロキシ官能性アクリル共重合体と、好ましくは多官能性イソシアネートに基づく硬化剤との分散体を含む被覆組成物は、泡は200マイクロメートルの被覆層の厚みまで実質的になく、たるみに対しては低い傾向を有しおり、被覆薄膜の厚みに依存しない低光沢を有する。本発明で使用することができる乳化剤は、ヒドロキシ官能性アクリル共重合体の基礎となるオレフィン性不飽和モノマーに共重合可能である少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を有している。
本発明は、ヒドロキシ官能性アクリル共重合体A、好ましくは多官能性イソシアネートB1又はアミノ樹脂架橋剤B2、又はB1及びB2の組合せである架橋剤B、及び水の分散体を含む水性被覆組成物に関するものであり、ここでヒドロキシ官能性アクリル共重合体Aは、アルキル(メタ)アクリレートA1に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートA2に、オレフィン性不飽和酸A3に、及び、任意選択的に、ビニル芳香族A41、ビニルエーテルA42、ハロゲン化ビニルA43、オレフィン性不飽和アミドA44、オレフィンA45、ビニルエステルA46からなる群から選択される更なるオレフィン性不飽和モノマーA4に、及び、乳化剤として作用する少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合と、少なくとも一つの親水基とを有する界面活性化合物A5に由来の部分を有する。
この親水基は、非イオン性部分(好ましくはエチレン又はプロピレン又は両方の部分をアルキレン基として有するオリゴアルキレンエーテル又はポリアルキレンエーテル)、又はイオン性部分(好ましくは有機的結合カルボン、スルホン又はホスホン酸から誘導される酸性基又は塩基性基)、又は非イオン及びイオン親水部分の組み合わせであってもよい。後者の可能性は、上記したように、二種の親水基、すなわち、少なくとも一つの非イオン性部分及び少なくとも一つのイオン性部分の両方を有するオレフィン性不飽和化合物によって、又は、上記したように、少なくとも二つの異なるオレフィン性不飽和化合物の混合物、すなわち、少なくとも一つの非イオン性部分を有する少なくとも一つの化合物と、少なくとも一つのイオン性部分を有する少なくも一つの化合物との混合物によって、達成することができる。
好ましい形態の詳細な説明
ヒドロキシ官能性アクリルAコポリマーは、好ましくは少なくとも70mg/g、より好ましくは80mg/gから250mg/g、特に好ましくは100mg/gから200mg/gのヒドロキシル価を有する。特に、ヒドロキシ官能性アクリル共重合体が少なくとも120mg/gのヒドロキシル価を有する場合、良好な結果が得られた。
それは、任意選択的にA4基の少なくとも一つのモノマーの存在下で、A1、A2、A3及びA5基のモノマーのラジカル誘起共重合によって、好ましく作製される。この共重合は、好ましくは乳化共重合として行われる。ここで、モノマーは、水性エマルジョンの形で供給される。モノマーA5は乳化剤として作用するが、分子中にオレフィン性不飽和結合を持たない更なる界面活性剤を加えることもできる。アクリル共重合分散体の調製において、好ましくは、乳化剤の質量の少なくとも20%は、分子にオレフィン性不飽和結合を有し、特に、質量分率は少なくとも40%であり、特別に好ましくは、少なくとも50%である。
A1基の好ましいモノマーは、アクリル又はメタクリ酸と、1から30の炭素原子を有する直鎖、分岐、又は環式の脂肪族アルコールとのエステルであり、前記脂肪族アルコールは、好ましくは、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール及びtert−ブチルアルコール、異性体アミルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、ステアリルアルコール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、ボルネオ−ル及びイソボルネオ−ルから選択される。この基の更なるモノマーは、上記のアルコールと、エタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、イソクロトン酸、並びに、マレイン、フマル、イタコン、メサコニック、及びシトラコン酸とのエステルを含む。
A2基の好ましいモノマーは、2から20の炭素原子を有する直鎖、分岐、又は環式の2価の脂肪族アルコールと、アクリル又はメタクリル酸、エタクリル酸、及びビニル酢酸、クロトン酸、イソクロトン酸、並びに、マレイン、フマル、イタコン、メサコニック、シトラコン酸とのモノエステルである。ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、及び、1,2−及び1,3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
A3基の好ましいモノマーは、3から12まで炭素原子と、少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合と、カルボキシ基、及び硫黄及びリンから誘導された酸性基からなる群から選択される少なくとも一つの酸性基とを有するオレフィン性不飽和酸である。ここで、好ましいオレフィン性不飽和酸は、少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合及び少なくとも一つのカルボキシ基を有し、3から12の炭素原子を有するオレフィン性不飽和カルボン酸である。アクリル又はメタアクリル酸、エタクリル酸及びビニル酢酸、クロトン酸、イソクロトン酸、並びに、マレイン、フマル、イタコン、メサコン、及びシトラコン酸、及び、ハーフエステル(マレイン、フマル、イタコン、メサコン、及びシトラコン酸と、1から30まで炭素原子を有する直鎖、分岐、又は環式の脂肪族アルコール(好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール及びtert−ブチルアルコール、異性体アミルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチル−l−ヘキサノール、ステアリルアルコール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、ボルネオ−ル及びイソボルネオ−ルからなる群から選択される)とのハーフエステル)が特に好ましい。本発明に有用な、更なるオレフィン性不飽和酸官能性モノマーは、オレフィン性不飽和スルホン酸、硫酸、ホスホン酸、リン酸、ホスフィン酸、及び亜リン酸である。スルホン又はスルホネート基は、スルホン酸及び/又はスルホネート基を含むオレフィン性不飽和化合物の共重合によって、ヒドロキシ官能性アクリル共重合体に共有結合的に導入することができる。
適切なモノマーの例は、式:

により表されるモノマーである。
ここで、R1は、水素、C1−からC20−の一価の炭化水素ラジカル、又はハロゲンであり;
R2はC1−からC20−の二価の飽和炭化水素であり、任意選択的に分岐又は置換しており、そして、Mは水素、アルカリ金属、又は任意選択的に置換アンモニウムである。好ましいスルホン基含有モノマーは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、及びそのアミン又はアンモニウム塩であり、当該塩は、好ましくは第三級アミンの中和によって得られる塩である。その他の適切なスルホン酸、又はスルホネート官能性不飽和モノマーの例は、スチレンスルホン酸、エチレンスルホン酸、2−スルホエチルメタクリレート及びそれらの塩を含む。あるいは、アクリルポリオ−ルの形成の前、間、又は後に、タウリン又はその付加物のアルカリ金属塩と、モノエポキシ化合物(例えば、分岐モノカルボン酸のグリシジルエステル)及びエポキシ官能性モノマー(例えば、グリシジルメタクリレート)との反応によって、スルホネート基を、アクリルポリオ−ルに導入することができる。同様に、3−シクロヘキシルアミノ−1−プロパンスルホン酸のアルカリ金属塩を、導入することができる。スルホン酸又はスルホネート基をアクリルポリオ−ルに共有結合的に導入させるのに適している共重合性不飽和化合物のその他の例は、イソシアネートと、少なくとも一つのイソシアネート反応基を含むスルホン酸又はスルホネートとを含むフリーラジカル重合性モノマーの反応生成物である。この種のフリーラジカル重合性モノマーの例は、α、α−ジメチル−m−イソプロペニルベンジルイソシアネート及びイソシアナトエチルメタクリレ−トである。少なくとも一つのイソシアネート反応基を有するスルホン酸又はスルホネートの例は、2−ヒドロキシエチルスルホン酸及びその塩、アルカリ金属タウリナート、アルカリ金属N−アルキルタウリナート、及びモノエポキシ化合物と、アルカリ金属タウリナート、3−シクロヘキシルアミノ−1−プロパンスルホン酸及びそのアルカリ金属塩との反応生成物である。
A41基の好ましいモノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、「ビニルトルエン」として市販されているメチルスチレンの混合物、p−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、4−ビニルビフェニル、2−ビニルナフタレン及び9−ビニルアントラセンである。「(メタ)アクリル」は、メタクリル及びアクリルの両方のどちらかを意味する。
A42基の好ましいモノマーは、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、ビニル2−エチルヘキシルエーテル、オクタデシルビニルエーテル及びシクロヘキシルビニルエーテルである。
A43基の好ましいモノマーは、塩化ビニル、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルである。
A44基の好ましいモノマーはアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド等のようなこれらの同族体、そして、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルプロピオンアミド、N−ビニル−N−メチルブチルアミド、N−ビニル−N−メチルイソブチルアミド、及び、窒素原子上にエチル、n−プロピル及びiso−プロピル、n−ブチル及びtert−ブチル置換基を有する対応する同族体、並びに(メタ)アクリロイロキシアルキルアルキレンウレア(特に好ましくは(メタ)アクリロイロキシエチルエチレンウレア)のようなオレフィン性不飽和カルボン酸のアミド官能性誘導体である。
A45基の好ましいモノマーは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン及び1−オクテン、及びブタジエン、イソプレン及びクロロプレンのようなジエンである。
A46基の好ましいモノマーは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、及び、5から12の炭素原子を有している分岐脂肪族カルボン酸のビニルエステルであり、後者は、好ましくはピバ−ル酸ビニル、ネオノナン酸ビニル、及び、ネオドデカン酸ビニルである。
少なくとも一つの共重合性乳化剤A5が、アクリル共重合体Aの調製において用いられる。この乳化剤A5は、分子当たり少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合(好ましくはビニル又はアリル基)と、アルキレン基としてエチレン又はプロピレン又は両方の部分を有するオリゴアルキレンエーテル又はポリアルキレンエーテルである非イオン性部分、又はイオン性部分(好ましくは有機結合カルボン酸、スルホン酸、又はホスホン酸)、又は非イオン性及びイオン親水部分の組み合わせのいずれかであることができる、親水性である少なくとも一つの部分とを有する。
A5基の好ましい共重合性乳化剤は、下記の構造を備えている:
−R
ここで、Rは、2から10まで炭素原子を有しているオレフィン性不飽和脂肪族基であり、好ましくはCH=CH−、CH−CH=CH−、CH=C(CH)−及びCH=CH−CH−からなる基から選択され、
は、少なくとも一つのオキシエチレン又はオキシプロピレン単位、又は少なくとも一つの酸又は酸性塩基を含むラジカルである。
好ましくは、Rは−C(R)−(O−CH−CH−R、−O−CH−CH(CH−O−C−R)−(O−CH−CH−R、−(O−CH−CH−R、−(O−CH−CH(CH))−R、−(O−CH−CH−(O−CH−CH(CH))−R、又は−(O−CH2−CH(CH))(O−CH−CH−R又はR−R’であり;
は、直鎖、分岐、又は環式のアルキル基であり;
は、ヒドロキシル基又はカルボキシレート(−COM)、スルホネート(−SOM)、スルフェート(−SOM)、ホスホネート(−POM)又はホスフェート(−POM)のような極性基であり、
4’はカルボキシレート(−COM)、スルホネート(−SOM)、スルフェート(−SOM)、ホスホネート(−POM)又はホスフェート(−POM)からなる基から選択される酸性又は酸性塩基である。
は直接結合又は1から12の炭素原子のアルキレン基又は6から18の炭素原子のアリーレン基であり、そして
Mは、H、Na、NH4+、K又はLiである。
好ましくは、Rはヒドロキシル基又は(−POM)であり、nは5から100であり;そして、mは0から100ある。更に好ましくは、Rはメチルシクロヘキシル、2−エチルヘキシル及びノニルC19−のような、7から13の炭素原子を有する直鎖、分岐、又は環式のアルキル基である。そして、nは5から40である。
オキシエチレン及びオキシプロピレン部分は、上記式で述べられたように、ブロックとして存在してもよいし、ランダム共重合体を形成してもよい。
共重合性乳化剤A5の使用より、非ブロック型イソシアネートで調合された2−パックの被覆組成物が、硬化後の艶消しの効果を呈し、その効果は被覆薄膜の層の厚みに依存していないという予期せぬ発見に至る。アクリル共重合体自体は、非ブロック型イソシアネート架橋剤を追加することなく、その合成のために使用するモノマー混合物中に共重合性乳化剤A5が存在するにもかかわらず、乾燥によってクリア薄膜を形成することに注意しなければならない。艶消しの効果は、同じアクリル共重合体及び架橋剤の組み合わせのための硬化条件に依存せず、同じ混濁の程度が、室温硬化(23℃)、及び、150℃、20分間の促進硬化条件によって得られることがわかった。モノマーA5が純度の高い脂肪族の、及び、混合した芳香族−脂肪族化合物の混合物を含む場合、特に良好な結果が得られる。
アクリル共重合体Aに至る重合プロセスに任意選択的に使用されるモノマーA4が存在する場合、本発明の根拠となる実験で良好な結果が得られた。
A1からA5のうち2つ以上のモノマーが、上記したようなこれらのモノマーの好ましい群から選択される場合、特に良好な結果が得られる。したがって、モノマーをA1及びA2、又はA1及びA3、又はA1及びA4、又はA1及びA5、又はA2及びA3、又はA2及びA4、又はA2及びA5、又はA3及びA4、又はA3及びA5、又はA4及びA5を好ましい群から選択することで、本発明の根拠となる実験では、改善した結果に至った。A1からA5のうち3つのモノマーが、上記したようなこれらのモノマーの好ましい群から選択される場合、すなわち、A1及びA2及びA3、又はA1及びA2及びA4、A1及びA2及びA5、又はA2及びA3及びA4、又はA2及びA4及びA5、又はA3及びA4及びA5が、好ましい群から選択される場合、更に改善した結果が得られた。そして、A1からA5のうち4つのモノマーが、上記したようなこれらのモノマーの好ましい群から選択される場合、すなわち、A1及びA2及びA3及びA4、又はA1及びA2及びA3及びA5、又はA2及びA3及びA4及びA5が、好ましい群から選択される場合、より更に改善した結果が得られた。A1からA5の全ての5つのモノマーが、上記したようなこれらのモノマーの好ましい群から選択される場合、すなわち、A1及びA2及びA3及びA4及びA5が、好ましい群から選択される場合、そのような組み合わせ中で最高の結果が得られた。モノマーA1からA5が、化合物の群として本明細書で先にリストされたような組合せにおいて、上で挙げられた好ましい個々の化合物から選択される場合、一層より良好な改善することがわかった。
アクリル共重合体Aは、任意選択的な当該技術分野において周知のような追加乳化剤による補助によって水に分散する。追加乳化剤は、好ましくはアニオン性又は非イオン性乳化剤、あるいは両方の混合物にすることができる。アニオン性乳化剤は、アニオン性基又は有機基に結合するアニオン化基(ここで、「アニオン化(anionogenic)」とは、水性又は他の誘電媒体で分離し、有機結合アニオン、及び、カチオン(好ましくはプロトンでもよい)又はアルカリ金属若しくはアンモニウムから誘導されるカチオンを形成する基を意味する)を有する。
多官能性イソシアネートB1は、平均して、分子当たり少なくとも2つのイソシアネート基を有する。親水性に変性された多官能性イソシアネートB11と、親水変性を有しない第2の多官能性イソシアネートB12との混合物を使用することが好ましい。本発明の文脈において、多官能性(multifunctional)は、「少なくとも2以上の官能性を有する」ことを意味しており、したがって、二官能性及びポリ官能性の化学物質を含む。ポリ官能性(polyfunctional)は、「少なくとも3以上の官能性を有する」ことを意味する。親水多官能性イソシアネートB11は、好ましくは、分子当たりの少なくとも3つのイソシアネート基を有するポリ官能性イソシアネートと、アルキレン基としてエチレン又はプロピレン又は両方の部分を有する単一のヒドロキシ官能性オリゴアルキレンエーテル又はポリアルキレンエーテル、又はそのようなオリゴ又はポリアルキレンエーテルのモノヒドロキシ官能性誘導体との反応によって作製する。
アミノ樹脂架橋剤B2は、メラミン、グアナミン、尿素、環式アルキレン尿素及びこれらの誘導体のようなアミノ樹脂形成体と、脂肪族アルデヒド又は脂肪族多官能性アルデヒド又はこれらの混合物(好ましくはホルムアルデヒド)とから誘導され、アミノ樹脂形成体とアルデヒドの反応生成物を、好ましくは1から4の炭素原子を有する脂肪族アルコールによって、エーテル化する。水性被覆組成物にとって、メラミンとホルムアルデヒドからの付加物であって、メタノールでエーテル化した付加物(例えば、ヘキサ(メトキシメチル)メラミン)が特に好ましい。
アクリル共重合体AのモノマーA1からA5から誘導される部分の質量分率は、好ましくは以下の通りである:
A1については、20%から70%、特に好ましくは、25%から65%、及び最も好ましくは30%から60%;
A2については、15%から70%、特に好ましくは、20%から65%、及び、最も好ましくは30%から60%;
A3については、1.0%から8.0%まで、特に好ましくは、1.1%から7.8%、及び、最も好ましくは1.2%から7.6%;
A4については、0%から25%まで、特に好ましくは、0.1%から15%、及び、最も好ましくは0.5%から10%;
A5については、0.1%から10%まで、特に好ましくは、0.5%から6%、及び、最も好ましくは1%から5%である。
考慮中の部分と考慮中のモノマーとの違いが、少なくとも一つの炭素原子Ca及びCb上の少なくとも一つの追加的置換基である場合、共重合体の部分は、タイプ>Ca=Cb<の少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合を有するオレフィン性不飽和モノマーの由来であるとみなす。ここで追加的置換基は、水素原子、重合鎖、又はラジカル開始剤から生じているラジカル、又は連鎖移動剤として作用している化合物から生じているラジカルである。
アクリル共重合体は、水が反応容器に供給され、任意選択的に水と少なくとも一つの共重合性界面活性剤A5との混合物が、任意選択的な非共重合性界面活性剤と共に加えられ、そして、結果として得られる混合物は均質化されるところの乳化重合によって、好ましくは作製される。そして、当該混合物を昇温して60℃から95℃にし、水、少なくとも一つの共重合性界面活性剤A5を、任意選択的な非共重合性界面活性剤と一緒に徹底的に混合することによってモノマーエマルジョンが調製され、モノマーA1からA4の混合物が加えられ、結果として得られる混合物が均質化される。モノマーエマルジョンの1%から5%の部分が、ラジカル開始剤(この場合、ペルオキソ二硫酸カリウムのようなペルオキソ塩)の第一部分と一緒に反応容器に加えられる。発熱が弱まったあと、反応温度を規定値に維持しながら、残存モノマーエマルジョンを、反応容器にゆっくり供給する。供給が終わった後、混合物を攪拌下で保持し、更なる開始剤を加え、転換を完了する。そして、反応混合物は冷却されて、アミン、好ましくはジメチルエタノールアミンにより中和される。最後に、殺生物剤が、加えられる。そして、分散体を50マイクロメートルから100マイクロメートルのメッシュサイズを有する篩でろ過する。
アクリル共重合体Aの分散体は、70ナノメートルから250ナノメートルの粒径を有することが好ましい。
被覆組成物は、樹脂分散体のヒドロキシル基に反応性である架橋剤を加えることによって、これらの分散体で調合する。1パック組成物は、メタノールのような低級アルコールでエステル化したメラミンホルムアルデヒド樹脂のような親水アミノ樹脂架橋剤、又はブロック又はキャップドイソシアネート架橋剤の添加によって作製される。
非ブロック型イソシアネート架橋剤と組み合わせて、2−パック被覆組成物を得るこができ、それは、驚くべきことに、200マイクロメートルまでの厚い層に適用したときでも、泡が形成しないことを示す。
他の予想外の利点は、通常の艶消し添加剤がなくてもクリア被覆組成物は艶消しの外観をもたらすことである。この艶消しの効果は層の厚みから独立しており、その一方で、一般的に、分散シリカのような艶消し剤の添加は、層の厚みにともない艶消し効果が変化することを示す。
本発明の被覆組成物は、均一の艶消しの外観を有するトップコ−トとして特に有効である。2−パックトップコ−トは、自動車塗り替え、自動車OEM被覆、日用品に、電気・電子機器に、金属基板上に、又は、石及びコンクリ−トのような鉱物基板、また、木、紙、及びボ−ル紙及び熱に感度が高い他の基板に、多層膜被覆で、用いることができる。
以下の例は、更に本発明を説明するのに役立つが、制限する意図はない。
これらの例及び残りの明細書において、以下の定義を使用する:
ヒドロキシル価は、DIN EN ISO 4629(DIN 53 240)に従い、実験下のサンプルと同じヒドロキシル基数を有する水酸化カリウムの質量mKOHと、そのサンプルの質量(溶液又は分散体用のサンプルの固体質量)mとの比として定義され;慣用的な単位は、「mg/g」である。
酸価は、DIN EN ISO 3682(DIN 53 402)に従い、実験下のサンプルを中和するために必要である水酸化カリウムの質量mKOHと、このサンプルの質量、又は溶液又は分散体の場合、サンプルの固体の質量mとの比として定義され、;慣用的な単位は、「mg/g」である。
溶液又は分散の「強度」は、溶質又は分散した物質Sの質量分率wであり、物質Sの質量mと、溶液又は分散体の質量mの比として計算され、溶液又は分散体の質量は、溶媒又は分散剤Dの質量mの合計及びすべての溶解した又は分散した物質Sの質量mΣSiの合計であり、iは、1から考慮中の分散体又は溶液に溶解している又は分散しているすべての物質Siの数の範囲である目印となる整数を示す。
アクリル共重合体のモル質量は、ポリスチレン標準試料により調整されたサイズ排除クロマトグラフィーとも呼ばれる、ゲル浸透クロマトグラフィシステムを使った通常の方法で決定した。粒径は、DIN ISO 13321に従い、Malvern Autosizerを用いた光子相関分光法で決定される分布の中央値として測定された。動的粘度は、DIN EN ISO 3219に従い、円錐及びプレ−ト粘度計において、23℃、25のs−1のせん断率で測定した。最小薄膜形成温度は、DIN ISO 2115に従って、決定した。
例1 アクリル共重合体の合成
5kgの純水を反応器に入れ、85℃まで加熱した。開始剤溶液を、35gのペルオキソ二硫酸アンモニウムを4kgの水に溶かすことによって調製した。界面活性剤溶液を、3kgの水、等モル比率(CAS参照113405−85−9)のそのアンモニウム塩と混合した800gのポリ(オキシ1,2−エタンジイル)、α−スルホ−ω−[1−[(ノニルフェノキシ)メチル]−2−(2−プロペン−1−イルオキシ)エトキシ]−の35%強度水溶液、及び120gのエイコサ(オキシ−1,2−エタンジイル)、α−スルホ−ω−[1−アリルオキシ−3−アルコキシ−プロペン−2−イル]−の50%強度水溶液(ここでアルキル基は、アルキル基において、13から20の炭素原子を有する脂肪族アルコールから誘導された混合物である)を加えることによって調製した。モノマー混合物を、3.5kgのヒドロキシエチルメタクリレ−ト、1.77kgのメタクリル酸メチル、850gのスチレン、380gのメタクリル酸及び3.5kgのアクリル酸n−ブチルから調製した。モノマー混合物は水性界面活性剤溶液の質量の80%中で乳化され、残留する界面活性剤溶液を、モノマーエマルジョンの質量の5%とともに、反応器に加えた。混合物を撹拌し、75℃に加熱した。この温度に達した後に、開始剤溶液を加え、わずかな発熱反応に気を配りながら、10分間攪拌した。それから、残りのモノマーエマルジョンを、この温度で3時間にわたって加え、モノマーの完全な添加の後60分の間、容器をこの温度の撹拌下で保持した。そして、反応混合物を30℃に冷却して、60gのジメチルエタノールアミンの添加により中和して、80マイクロメートルのメッシュサイズを有する篩でろ過した。
結果として得られた分散体は、43.3%の固体の質量分率、1031mPa・sの動的粘度、124ナノメートルの粒径の中央値、及び7.3のpHを有していた。
例2 水性クリア被覆組成物
8.5kgの例1のアクリル共重合分散体、20gの流れ及びレベリング添加物(80mg/gの酸価、58mg/gのヒドロキシル価、及び25kg/モルのモル質量と、50%の固体の質量分率を併せ持つ酸及びヒドロキシ官能性アクリル共重合体)、60gの湿潤添加物(50%の固体の質量分率を有するポリエーテル変性ヘプタメチルトリシロキサン界面活性)、及び1.42kgの純水から、混合物を調製した。コールズ溶解器によって、600min−1、10分間、混合物を均質化した。結果として得られた均質混合物を、室温及び大気圧力(23℃、1013hPa)で24時間の静置することによって、脱気した。
1.63kg多官能性イソシアネート架橋剤(添加溶媒なしの、23%のイソシアネート基−N=C=Oの質量分率を有するヘキサメチレンジイソシアネートトリマー)、1.1kgの親水性変性多官能性イソシアネート架橋剤(添加溶媒なしで、17.4%のイソシアネート基−N=C=Oの質量分率を有するヘキサメチレンジイソシアネートに基づいている)、及び1.17kgの2−ブトキシエチルアセテートを、マニュアル撹拌によって、2分間混合した。
イソシアネート溶液を、撹拌したアクリル分散混合物に、5分間数回に分けて供給した。更に0.9kgの水を添加することによって、結果として得られた被覆組成物は、DIN4カップから20秒の流出時間に調節された。15分間の脱気のため静置した後、被覆組成物を塗布する準備をした。
例3 比較アクリル共重合体
7kgの水と、350gの27%の固体の質量分率及び7のpHを有するソ−ダ塩の形の脂肪族アルコールエーテルスルフェートの水溶液と、100gの80%の質量分率、及び10%強度の塩化ナトリウム水溶液の1%強度の溶液で測定したときの63℃の混濁度温度「曇り点」を有するエトキシル化直鎖脂肪族アルコールの混合物の水溶液を混合することで、水性界面活性剤溶液を調製した。
4kgの純水を反応容器に入れ、そして、このように調製した界面活性剤溶液の質量の25%を150のmin−1の撹拌下でその水に加えた。別の容器において、界面活性剤溶液の質量の残余の75%は、3.3kgのヒドロキシエチルメタクリレ−ト、1.8kgのメタクリル酸メチル、1kgのスチレン、250gのメタアクリル酸、及び3.65kgのアクリル酸ブチルのモノマー混合物を乳化にするために用いられた。30gのペルオキソ二硫酸アンモニウムと共に、3%の質量分率のこのモノマー予備エマルジョン混合物を、反応器に加えた。温度の上昇は、冷却によって85℃に制限した。発熱的加熱が終わるときに、撹拌下で、反応混合物を更に5分間維持した。その後、残りのモノマー予備エマルジョンを85℃の設定温度で3時間にわたって加えた。添加が終了した後、反応混合物を85℃で更に30分間保持した。そして、500gの水に溶かした5gのペルオキソ二硫酸アンモニウムを加え、追加の1時間の85℃の撹拌の間に転換を完了させた。そして、反応混合物を40℃まで冷却し、53.5gのジメチルエタノールアミンを加え、pHを8に設定した。25gの2−メチル−3(2H)−イソチアゾリノン(溶液中の0.37%の質量分率)と、5−クロロ−2−メチル−3(2H)−イソチアゾリンとの混合物に基づく水性殺生物剤溶液を加えた。
結果として得られた分散体は、45.3%の固体の質量分率、188mPa・sの動的粘度を有し、116ナノメートルの粒径の中央値、7.9のpHを有していた。その最小薄膜形成温度は、10℃であった。
例4 比較水性クリア被覆組成物2
8.5kgの例3のアクリル共重合分散体、20gの流れ及びレベリング添加物(80mg/gの酸価、58mg/gのヒドロキシル価、及び25kg/モルのモル質量と、50%の固体の質量分率を併せ持つ酸及びヒドロキシ官能性アクリル共重合体)、60gの湿潤添加物(50%の固体の質量分率を有するポリエーテル変性ヘプタメチルトリシロキサン界面活性)、及び1.42kgの純水から、混合物を調製した。コールズ溶解器によって、600min−1、10分間、混合物を均質化した。結果として得られた均質混合物を、室温及び大気圧力(23℃、1013hPa)で24時間の静置することによって、脱気した。
1.63kg多官能性イソシアネート架橋剤(添加溶媒なしの、23%のイソシアネート基−N=C=Oの質量分率を有するヘキサメチレンジイソシアネートトリマー)、1.1kgの親水性変性多機能イソシアネート架橋剤(添加溶媒なしで、17.4%のイソシアネート基−N=C=Oの質量分率を有するヘキサメチレンジイソシアネートに基づいている)、及び1.17kgの2−ブトキシエチルアセテートを、マニュアル撹拌によって、2分間混合した。
イソシアネート溶液を、撹拌したアクリル分散混合物に、5分間数回に分けて供給した。更に1.08kgの水を添加することによって、結果として得られた被覆組成物は、DIN4カップから20秒の流出時間に調節された。15分間の脱気のため静置した後、被覆組成物の塗布する準備をした。
例5 比較溶媒利用クリア被覆組成物
DE2626900C2の例1に従って、ヒドロキシ官能性溶媒利用アクリル共重合体溶液を調製した。このアクリル共重合体樹脂は、149mg/gのヒドロキシル価及び7.5mg/gの酸価を有していて、キシレン、酢酸ブチル及び溶媒ナフサ(Solvesso(登録商標)100流体」、164℃から180℃の沸点範囲を有する低沸点ナフサ留分)の混合物に溶解している。8.05kgのこのアクリル樹脂溶液は、更なる1.21kgの酢酸ブチル、20gの流れ及びレベリング添加物(2−エチルヘキサノールに溶解しているポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)及び10マイクロメートルの粒径の中央値を有する720gのシリカ艶消し剤で、更に希釈された。600min−1の撹拌速度、2分間、この混合物を均質化して、コンポーネント5aを形成した。別の容器において、16.5%のイソシアナ−ト基−N=C=Oの質量分率を有する、酢酸ブチルのビウレットに基づくヘキサメチレンジイソシアネートの75%の強度溶液3.25kg、及び更なる酢酸ブチル810gを混合し、コンポーネント5bを形成した。そして、5分間、600min−1の撹拌下で5bを5aに数回に分けて加えることによって、コンポーネント5a及び5bの両方を混合した。3.4kgの酢酸ブチルを加えることによって、結果として得られた被覆組成物の流出時間は、DIN4カップから20秒に調整された。
例6 塗布及びテスト
例2、4及び5のクリア被覆組成物を、1.4mmの直径及び0.4MPa(4本の棒)の吹付け圧を有するスプレーガンで、それぞれ、200mmの幅及び500mmの高さを有する3枚の垂直に配置されたアノード酸化アルミニウムパネルa、b、及びc上にスプレーした。連続的に増加する薄膜厚を有する被覆薄膜を、個々の被覆間で引火させないで、上から下までパネルに沿って横移動数を増加させることによって得た。これにより、40マイクロメートルから110マイクロメートルまで増加した乾燥被覆厚さをもたらした。
溶媒利用塗料(例5)で被覆したパネルは;
−7日間、室温で乾燥させた(65a)、
−30分間、室温で乾燥させて(フラッシュ−オフ)、そして、30分、80℃で乾燥後、7日間、室温で乾燥させた(65b)、
−30分間、室温で乾燥させて(フラッシュ−オフ)、そして、20分、150℃で乾燥後、7日間、室温で乾燥させた(65c)。
水性塗料(例2及び4)で被覆したパネルは;
−7日間、室温で乾燥させた(62a、64a)、
−30分間、室温で乾燥させて(フラッシュ−オフ)、そして、30分、80℃で乾燥後、7日間、室温で乾燥させた(62b、64b)、
−30分間、室温で乾燥させて(フラッシュ−オフ)、そして、20分、150℃で乾燥後、7日間、室温で乾燥させた(62c、64c)。
7日間の静止の後、すべてのパネルを工業用光沢度計「(登録商標)Micro−Tri―Gross(マイクロ−トリ−グロス)、BYK−Gardner GmbH,Geretsried」を使用している光沢(角度60度で測定)について検査した。乾燥薄膜厚を「(登録商標)Dualscope(デュアルスコープ)MPO、(Helmut Fischer GmbH,Sindelfingen)」を使用して測定した。以下の表1で、得られた値を載せる:
溶媒利用の系では、艶消し剤は、艶消しの被覆を達成するために加えられなければならないが、その一方で、水性の系では、高ヒドロキシ官能性アクリル樹脂が、硬化剤と組み合わさって、艶消し剤の添加がなくても艶消しの効果を高めることが、この比較から明瞭に見ることができる。予想されたように、艶消し剤を添加すると、艶消しの効果は明らかに乾操薄膜の厚さに依存することになる。共重合性乳化剤が用いられる場合、アクリルモノマーと共重合しない一般的に用いられる乳化剤とは対照的に、艶消しの効果は驚くべきことにクリア被覆薄膜の層の厚さに依存せず、硬化条件にもほぼ独立している。オレフィン性不飽和基をその分子内に存在しない一般的に用いられる非共重合性乳化剤で作製した水性アクリル共重合分散体は、乾操薄膜の厚さの増加にしたがって増加する艶消し効果を示し、また、硬化条件に依存する。共重合性乳化剤の存在下で調製したアクリル共重合分散体は、艶消し剤を添加することなく、艶消しの効果を有し、薄層厚及び硬化条件に独立していることは、最先端技術からも予測することはできなかった。

Claims (15)

  1. アクリル共重合体Aと、多官能性イソシアネートB1又はアミノ樹脂架橋剤B2、又はB1及びB2の組合せである架橋剤Bと、水との分散体を含む水性被覆組成物であって、前記アクリル共重合体Aは、アルキル(メタ)アクリレートA1に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートA2に、オレフィン性不飽和カルボン酸A3に、任意選択的に、ビニル芳香族A41、ビニルエーテルA42、ハロゲン化ビニルA43、オレフィン性不飽和アミドA44、オレフィンA45、ビニルエステルA46からなる群から選択される更なるオレフィン性不飽和モノマーA4、必須として、少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合と、非イオン性オリゴ又はポリオキシエチレン、又はオリゴ又はポリオキシプロピレン基、又は酸性基、又は酸性塩基(好ましくはカルボン酸、又はスルホン酸、又はホスホン酸、又は酸性塩基、又はこれらの組み合わせでもよい)でもよい少なくとも一つの親水基とを有するオレフィン性不飽和界面活性分子A5に由来する部分を有し、アクリル共重合体A中のモノマーA1からA5に由来する部分の質量分率は、A1については、20%から70%、A2については、15%から70%、A3については、1.0%から8.0%、A4については、0%から25%、そして、A5については、0.1%から10%である、水性被覆組成物。
  2. 架橋剤Bが非ブロック型多官能性イソシアネートである、2−パック被覆組成物として調合される請求項1に記載の水性被覆組成物。
  3. 架橋剤Bが、少なくとも1つのブロックイソシアネートB1’と、多官能性アミン及びアルデヒドの少なくとも部分的にエーテル化された付加物であるアミノ樹脂架橋剤B2とを含む、1−パック被覆組成物として調合される請求項1に記載の水性被覆組成物。
  4. アクリル共重合体Aが70mg/gから250mg/gのヒドロキシル価を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物
  5. アクリル共重合体Aは、少なくとも一つのA5基のモノマーの存在下、任意選択的に少なくとも一つのA4基のモノマーの存在下で、A1、A2及びA3基のモノマーのラジカル誘起共重合によって作製される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  6. A1基のモノマーが、アクリル又はメタクリル酸と、1から30まで炭素原子を有している直鎖、分岐、環式の脂肪族アルコール、好ましくはメタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、異性体アミルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチル−l−ヘキサノール、ステアリルアルコール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、ボルネオール、及びイソボルネオールから選択されるアルコールとのエステルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  7. A2基のモノマーが、2から20まで炭素原子を有している、直鎖、分岐、又は環式の二価脂肪族アルコールと、アクリル又はメタアクリル酸、エタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、イソクロトン酸、並びにマレイン、フマル、イタコン、メサコン、及びシトラコン酸とのモノエステルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  8. A3基のモノマーが、3から12まで炭素原子と、オレフィン性不飽和結合と、カルボキシ基、及び硫黄及びリンから誘導された酸性基からなる群から選択される少なくとも一つの酸性基とを有するオレフィン性不飽和酸である請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  9. A41基の少なくとも一つのモノマーが使われ、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、「ビニルトルエン」として市販されているメチルスチレンの混合物、p−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、4−ビニルビフェニル、2−ビニルナフタレン、及び9−ビニルアントラセンからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  10. A42基の少なくとも一つのモノマーが使われ、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、ビニル2−エチルヘキシルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、及びシクロヘキシルビニルエーテルからなる群から選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  11. A43基の少なくとも一つのモノマーが使われ、塩化ビニル、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  12. A44基の少なくとも一つのモノマーが使われ、N−ビニル−Nメチルアセトアミド、N−ビニル−Nメチルホルムアミド、N−ビニル−Nメチルプロピオンアミド、N−ビニル−N−メチルブチルアミド、N−ビニル−N−メチルイソブチルアミド、窒素原子上にエチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル及びtert−ブチル置換基を有する対応する類似体、並びに、(メタ)アクロイロキシアルキルアルキレン尿素からなる群から選択されるオレフィン性不飽和カルボン酸のアミド官能性誘導体からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  13. A45基の少なくとも一つのモノマーが使われ、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、及びブタジエン、イソプレン、及びクロロプレンのようなジエンからなる群から選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  14. A5基のモノマーが、分子当たり少なくとも一つのオレフィン性不飽和結合(好ましくは、ビニル又はアリル基)と、親水性である少なくとも一つの部分(好ましくは、アルキレン基として、エチレン、プロピレン、又は両方の部分を有するオリゴアルキレンエーテル又はポリアルキレンポリエーテルである非イオン性部分、又は、好ましくは有機的結合カルボン酸、スルホン酸基、又はホスホン酸基から誘導される酸性基又は酸性塩基であるイオン性部分、又は非イオン性及びイオン性親水性の部分の組合せである)とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性被覆組成物。
  15. 被覆薄膜の調製における、請求項1に記載の水性被覆組成物の使用方法であって、
    アクリル共重合体A、多官能性イソシアネートB1又はアミノ樹脂架橋剤B2、又はB1及びB2の組合せである架橋剤B、水、及び任意選択的な添加物の分散体を混合する工程、及び
    このように得られた水性被覆組成物を、金属基板上に、木、紙、ボ−ル紙上に、多層膜被覆で、塗布する工程を含む、方法。
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