JP2014533221A - 印刷シートを包装する方法および装置 - Google Patents

Abstract

【解決手段】 内側に少なくともシーラ・トナー枠（４）が印刷され外側に住所が印刷された標準封筒寸法のシート（１）（たとえば、Ａ３ノビ）を、標準的な複数トレイの両面印刷プリンタ（７）に対する追加機器が、プリンタから保持および折り目付け用ステーション（１４、１５、１６）へ送る。内容物シート（５）（たとえば、Ａ４）がその後印刷され、収集ステーションに集積される。次に一式そろった集積物（５ｂ）は、封筒シート（１）に入れられる。ローラ（１５、１６）がトナー縁部同士を一緒に加圧し、シールし、シールされ宛名が書かれて完成した封筒包装物（１ｂ）を、標準的な雑誌の標準紙の寸法を用いる標準的なプリンタから単一ラインで送る。本発明は追加ユニット、付加機器付きのプリンタ、および包装方法を含む。【選択図】 図２

Description

本発明は、印刷シートを包装する方法および装置に関する。本発明は、請求項１のプリアンブルに記載の方法、請求項６のプリアンブルに記載の装置、および請求項９に記載のプリンタに関する。本方法および本装置は、異なった型の標準紙を収容する複数の標準トレイを有する標準的なプリンタの内部、またはその標準的なプリンタとともに用いるのに特によく適している。

ゼロックス・ディスクロージャ・ジャーナル（Ｘｅｒｏｘ Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ Ｊｏｕｒｎａｌ）、Ｖｏｌ．１４、Ｎｏ．６、１１月／１２月号、１９８９年、３１５では、「トナー接着（Ｔｏｎｅｒ Ｇｌｕｉｎｇ）」というタイトルの記事において、２枚の紙面同士を一緒に接着するためにトナーを用いることが記載されている。これによって、２枚の紙で封筒を作ることが可能になる。一方の紙にはトナーの縁部があり、その後、シールを形成させるために圧力と熱が加えられる。

シート上のトナー縁部を一緒に加熱および／または加圧することにより、複数のシートをシールするというこのような解決法が、国際公開第９６／０９９３５号に示されている。

欧州特許出願公開第０５１４６９９号（Ａ１）にはトナー縁部が紙のシートに設けられ、加熱され、その後折り曲げられ、次に加熱されたローラにより力を加えられ、これによってシールされた文書を提供するシステムが記載されている。

このような公知の解決法では、封筒および封筒に封入されるシートの両方の自動印刷を提供していない。公知の解決法では標準的なレーザージェットプリンタでこの自動印刷を実現していないし、正しい内容物が封筒に入っていることを自動的に保証することもない。公知の解決法では、幾つかのライン別体の空（から）封筒給送機、および正しい封筒に正しい内容物が入れられていることを確認するために用いる符号付け手段を必要としていた。

公知の解決法のこういった欠点およびその他の欠点は、主請求項で特徴付けられた特性を有し導入部で記載されたタイプの方法および装置により解消される。本発明は、標準寸法で標準グレードの紙を用いる既存の標準的なプリンタを利用する非常に費用効果の大きい解決法を提供する。

本発明を以下に図面を参照して記載する。

本発明が、印刷された標準の紙寸法を用いた一実施形態の場合に、どのように実現され得るのかを概略的に示す。 本発明の方法および装置の特に有利な一実施形態を概略的に示す。

図１は、本発明が、印刷された標準の紙寸法を用いた一実施形態の場合に、どのように実現され得るのかを概略的に示す。この特定の例のＡ３ノビ寸法の紙シート１には、見る人側の面上にトナー縁部４が標準的なレーザプリンタで印刷される。テキスト６も同じ面に印刷される。Ａ３ノビシートの反対面にはたとえば、裏文字で見える住所「ＳＥＮＡＴＵＭ ＰＯＰＵＬＵＭＱＵＥ ＲＯＭＡＮＵＭ」２で示されるような住所を提示することが可能である。標準的な両面印刷プリンタで可能な任意のテキストを印刷することは当然可能である。数字５は任意の適当な枚数の印刷された標準Ａ４シートを示す。このシートはこの例では、以下に記載するように、折り目３に沿って折り曲げられ、Ａ３ノビシート１上のトナー縁部同士が接着されて封筒をシールすることによって、Ａ３ノビシート１から作られた封筒の中に封入されることになる。

本発明の方法および装置の特に有利な一実施形態が図２に概略的に示されている。図２は現在では多くの場合はコピー機でありスキャナでもある標準的な両面印刷レーザプリンタ７を示す。プリンタ７はこの場合、標準紙の種々のシートのための複数のトレイ８、９、１０および１１を備え、この場合、例えばトレイ１１には標準のＡ３ノビ（３２９×４８３ｍｍ）の紙、トレイ１０には標準のＡ４（２１０×２９７ｍｍ）の紙が入っていてもよい。本発明によるプロセスでは、Ａ３ノビシートには、両面印刷され、一方の面に住所、差出人住所、および／または他の所望のテキストが印刷され、他方の面には、任意の所望のテキスト、例えば図１に示すあいさつの言葉「Ａｖｅ, Ａｍｉｃｉ ｅｔ Ｓｅｎａｔｏｒｉ」６とともに、トナー縁部枠４（図１参照）が印刷される。印刷の後に任意の大きなＡ３ノビシートが自動的に案内され、図中の下方向（矢印１３）のローラ１４および１６に送り出され、ローラ１４および１６は折り目線３の位置でシートに折り目をつけ、それを上方の収集ステーションに給送する。中身すなわち所望の印刷されたＡ４シート５が、次に１枚ずつ両面に印刷され（ここでは本文「Ｇａｌｌｉａ ｅｓｔ ｏｍｎｉｓ ｄｉｖｉｓａ...．」）、個別に給送され（矢印１２）、この図中のローラ１４の上方にある収集ステーションに集積される。すべての所望のＡ４シートが印刷され、収集されると、その集積物は待機しているＡ３ノビシートの折り目の中へ給送され、一式そろった包装物がローラ１５および１６の間を通って給送され（矢印１７）、ローラはトナー縁部のセクション同士を加圧し、これによって、印刷されたＡ４シートが内部に入った封筒全体をシールする。内容物５ｂの入ったシールされた封筒１ｂが図２の右側に見えている。ローラはシールの効果を高めるために加熱してもよいが、これは、本発明に対しては必ずしも必要ではない。図１においてテキストは図の一部であり、テキスト中の言葉の意味および内容それ自体は、本発明に関連するものではない。従って、図１のテキストは何かが紙とシートに書かれてもよいことを示す一例である。

本発明の方法および装置の１つの重要な利点は、印刷された封筒１ｂおよび印刷シートの内容物５ｂの両方を作るために１台の標準的な両面印刷プリンタが使用されるため、正しい内容物が正しい封筒に挿入されていることを保証できることである。公知の包装方法および包装装置では、正しい内容物が適切な封筒に挿入されていることを確認するためには、番号付けされた封筒および内容物に頼っており、このため余分な工程がプロセスに加わり、依然として内容物のミスマッチという危険性を取り除いていない。

本方法を用いることで、正しいことが保証された内容物とともに、印刷済み包装済みの完成した包装物を標準的なレーザプリンタを用いて非常に高速に作ることができる。これは、トナー接着縁部とともにテキスト、住所などが印刷された封筒と印刷された内容物シートとの両方が、一続きで１台の標準的なプリンタで作られるためである。最初にＡ３ノビシートには、住所２が一方の面に、トナー縁部４と場合によっては印刷テキスト６とが他方の面に印刷される。シートは、ロール１４および１６により、折り目付けおよび休止用ステーションに進み、一方、Ａ４内容物シート５が印刷され収集される。内容物シートが完全に印刷され収集されると、その集積物５は待機中の印刷されたＡ３ノビシートの折り目３の方に進む。折り曲げられた郵便物全体がローラ１６と１７の間を通って前方に向かって押し出され、トナー縁部４同士をシールする。次のＡ３ノビ封筒シートの印刷を開始するためのレーザプリンタ信号は、印刷されたＡ４内容物シート５の集積物をその待機中の折り目のついたＡ３ノビシートの方へ進ませる信号と同時に発せられる。このようにすれば、プリンタの最大速度で完全に連続的に印刷するプロセスとなる。

これは、本発明を実現するための一つの方法、装置、およびプリンタに過ぎないことは強調されるべきである。利点を備えた本発明によれば、他の寸法およびグレードの非標準紙もまた使用することができる。本包装方法は、配達された書状を開けやすくするためのミシン目打ち工程と容易に組み合わせられ得ることも想到される。本装置は容易にプリンタの出力部でプリンタに組み込むことができる。

Claims (9)

1. レーザ印刷シートからシールされた封筒を作る方法であって、
   ａ．標準封筒幅の印刷シートに、前記標準封筒幅の印刷シートの縁部に沿って印刷されるトナー縁部をプリンタで印刷する工程と、
   ｂ．前記プリンタから前記標準封筒幅の印刷シートを送り出す工程と、
   ｃ．前記標準封筒幅の印刷シートに折り目をつける工程と、
   ｄ．前記標準封筒幅の印刷シートを折り曲げて、前記トナー縁部が互いに接触するようにする工程と、
   ｅ．互いに接触している前記トナー縁部に圧力を加え、前記折り曲げられた印刷シートをシールして封筒にする工程と、
   を備え、
   ｆ．前記標準封筒幅の印刷シートの進行を、前記プリンタから送り出した後、停止させる工程と、
   ｇ．前記封筒幅の印刷シート上の前記トナー縁部間の幅よりも短い横寸法を有する１枚または複数の挿入シートを前記プリンタから印刷し、収集する工程と、
   ｈ．前記標準封筒幅の印刷シートが折り曲げられるときに、互いに向かって折り曲げられる前記トナー縁部と全く触れることのないように、前記収集された１枚または複数の挿入シートを挿入する工程と、
   をさらに備える、方法。
2. ｇ．互いに向き合うように折り曲げられた前記トナー縁部に圧力をかけてシールする工程をさらに備える、請求項１に記載の方法。
3. 標準封筒幅の印刷シートの前記プリンタからの送り出しが、収集された１枚または複数の挿入シートを、先行する折り曲げられている途中の封筒幅の印刷シートの中に挿入する契機となる、請求項１に記載の方法。
4. 前記プリンタが両面プリンタであって、前記プリンタで前記印刷シートの両面にテキストが提供される、請求項１に記載の方法。
5. 前記シールされた封筒の３つの縁部の周りに切り取り部分のミシン目を入れる工程をさらに備える、請求項１に記載の方法。
6. 標準的な複数トレイのプリンタの出力部に連結するのに適した包装装置であって、
   ａ．トナー縁部が印刷された封筒幅シートが前記プリンタから送り出されると、当該封筒幅シートを進ませ、保持し、折り曲げる手段と、
   ｂ．前記トナー縁部の間の幅よりも小さい幅の印刷シートが前記プリンタから送り出されると、当該印刷シートを収集する手段と、
   ｃ．収集された前記印刷シートを前記折り曲げられた封筒幅シートの中へ挿入する手段と、
   ｄ．互いに向き合うように折り曲げられた前記トナー縁部同士を一緒に加圧する手段と
   を備える、包装装置。
7. 前記互いに向き合うように折り曲げられたトナー縁部同士を一緒に加圧する前記手段は、トナーに強化されたシール効果を提供する加熱ローラを備える請求項６に記載の包装装置。
8. 複数トレイのプリンタに組み込まれている請求項６に記載の包装装置。
9. 請求項６から８のいずれか１つに記載の包装装置を組み込んでいる、複数トレイのプリンタ。

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