JP2014532856A - 急速マイクロプレート位置検出の光学読取システム及び方法 - Google Patents

急速マイクロプレート位置検出の光学読取システム及び方法 Download PDF

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Abstract

光学読取システム(100)及び急速マイクロプレート位置検出方法が記載されている。光学読取システムは、選ばれた位置検出特異点(300)を走査して、光学読取システム内にてマイクロプレートの位置(170)を正確に決定するように構成された走査光学システム(130)を含む。方法は、位置公差のそれぞれの量の最小量から最大量の順で、位置検出特異点の位置を測定することを含む。位置測定は、位置検出特異点の数で実行され、選ばれたマイクロプレート位置公差内にてマイクロプレートの位置を決定する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法第119条の下で2011年10月20日に出願された仮出願番号61/549,409号の優先権の利益を主張し、その内容が依拠されその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願はまた、2011年2月22日に出願された仮出願第61/445,266号に関連しているが、優先権を主張しない。
本発明は、標識非依存光学読取システムに関し、特に、急速なマイクロプレート位置検出ができる光学読取システム及び方法の光学読取システム及び方法に関する。
光学読取システムの製造者は、生体分子結合事象(例えば、タンパク質への薬物の結合)がバイオセンサの表面に発生したかどうかを決定する共振導波路格子バイオセンサの検査に使用できる新規で改良された光学読取システムを設計しようとしている。
現在、興味深いことは、バイオセンサを支持すマイクロプレートの改良された位置検出アできバイオセンサの読み取り値の変動を低減する光学読取装置システム及び方法である。そのような能力を有する新規かつ改良された光学読取システム及び方法が、本開示の主題である。
本発明の態様は、急速なマイクロプレート位置検出ができる光学読取システム及び方法に向けられている。光学読取システムは、選ばれた特異点を走査して、それらのそれぞれの位置を正確に決定するように構成された走査光学システムを有する。これは、マイクロプレートの位置が光学システムの基準に対して正確に定義され、マイクロプレート位置公差内であることを順番に可能にする。このような正確かつ急速なマイクロプレート位置検出は、バイオセンサ上の正確な走査経路を可能にし、バイオセンサの読み取り精度を向上させ測定サイクル時間に減少させる。
本発明の態様は、光学読取システム内のマイクロプレートの位置を決定する方法である。マイクロプレートは、各々が位置公差を有する複数の位置検出特異点(特異点ともいう)を有する。実施例において、特異点が動作可能にマイクロプレートによって支持された少なくとも1つのバイオセンサを含む。該方法は、位置公差の最小量を有する前記位置検出特異点の内の1つの位置を測定して、前記位置検出特異点の残りの前記位置公差を減少させるステップを含む。該方法は、前記位置検出特異点の残りの前記位置公差を評価し、位置公差の最小量を有する前記位置検出特異点の残りの内の1つを選択するステップを含む。該方法は、上記選択するステップにおいて前記位置検出特異点の選択された1つの位置を測定して、前記位置検出特異点の残りの前記位置公差を更に減少させるステップを含む。該方法は、選ばれたマイクロプレート位置公差内に前記マイクロプレートの前記位置が決定されるまで、上記選択するステップ及び減少させるステップを繰り返すステップを含む。
他の本発明の態様は、光学読取システム内のマイクロプレートの位置を決定する方法であって、前記マイクロプレートは複数の位置検出特異点を有し、少なくとも第1の及び第2の位置検出特異点のそれぞれの位置を測定するステップであって、前記位置検出特異点が位置公差のそれぞれの量を有し、位置公差の最小量から最大量までの順序で選択された位置検出特異点について実行される前記位置を測定するステップと、前記第1の位置検出特異点の前記位置の測定に続いて、前記位置検出特異点のすべての以前の測定に基づいて前記マイクロプレートの位置を制限するステップと、前記少なくとも第1の及び第2の位置検出特異点の前記位置測定を実行し、選ばれたマイクロプレート位置公差内に前記マイクロプレートの位置を確定するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の他の利点は、さらに理解され、以下の明細書、特許請求の範囲及び添付の図面を参照することにより当業者には理解されよう。
本発明のより完全な理解は、添付の図面とともに、以下の詳細な説明を参照して行うことができる。
図1は本発明の光学読取システムの一般化された概略図である。 図2は、マイクロプレートホルダに順番に保持されているマイクロプレートの領域すなわち「ウェル」で作動可能に保持されている例示的なバイオセンサアレイを示す平面図である。 図3はバイオセンサに亘る位置(mm)に対する共鳴波長λR(nm)のプロットを示すグラフである。 図4は、波長に対応する分光計の画素位置に対するピーク振幅(光子数)のプロットを示すグラフである。 図5は、本発明の走査光学読取システムの単一チャネルの実施形態の詳細な概略図である。 図6は、走査ミラー装置、折り畳みミラー及びfθ焦束レンズを含む例示的な走査光学システムの拡大概略図である。 図7は、マイクロプレートの位置を決定するための位置検出方法の一例を示す模式図である。 図8は、マイクロプレート上の特異点の位置を測定するために使用される光学走査システムの概略図である。 図9A及び図9Bは、異なる揺動振幅を有する2つの異なる走査経路を説明する模式図(グラフ)である。 図10A及び図10Bは、走査経路の揺動振幅を相対的に大きくした例の位置検出方法を説明する模式図(グラフ)である。 図11は、三角形状の特異点を採用する位置検出方法の例を示す模式図(グラフ)である。 図12は、オブジェクトの複数の走査が複数の測定された特異点プロファイルを作成するために使用することができ、該特異点プロファイルが組み合わされて実際の特異点プロファイルに関して最適な形状(最大シグナル)を有する最終測定された特異点プロファイルを生成する位置検出方法の例を示す模式図(グラフ)である。 図13A及び図13Bは、サンプルの特異点の位置が単に全体的に知られている場合の特異点の粗い初期検出に有用である例示的な位置検出方法を説明する模式図である。 図14A及び図14Bは、隅部の特異点を初めに計測する位置検出方法の例に関連した、マイクロプレートの隅部の近くにある一部の特異点を伴う、特異点のアレイの例を説明する模式的平面図である。 図15は図5に示したものと同様の走査光学システムの例の概略断面図である。 図16は、コントローラの制御変数(例えば、コントローラ座標におけるマイクロプレートの位置)が実際に測定されたパラメータ(例えば、マイクロプレート座標におけるマイクロプレートの位置)に変換される例示的な制御システムの概略ブロック図である。 図17A及び図17Bは、ビームスポット走査経路に沿ってプロットされた特異点を示し、光学読取装置における非線形性がどのようにマイクロプレート座標の空間的な歪みを生じさせ得るかを示す概略平面図である。 図18A及び図18Bは、マイクロプレート座標の歪みを説明する走査経路の例を示す概略平面図である。 図19A及び図19Bは、正弦波駆動振動数でビームスポットを駆動することに基づく2つの関連するキャリブレーション手法を例示する模式図である 図20Aは、どのように回転運動が異なる位置公差を有する位置検出特異点をもたらすかを示すマイクロプレートの例の概略平面図である。 図20Bは、マイクロプレートの位置公差内にマイクロプレートの位置を正確かつ迅速に検出する方法を示す剛性のあるマイクロプレートの一例の概略平面図である。 図20Cは、マイクロプレートがまた収縮又は成長の歪みが含まれていた場合を示している図20Bと同様のマイクロプレートの一例の概略平面図である。 図20Dは、一度で最初の2つの位置検出特異点が確定される場合の位置検出特異点の残りのためのそれぞれ公差領域を示すマイクロプレートの一例の概略平面図である。 図20Eは、どのように単位ベクトルと歪みベクトルが図20Cに示すような線形公差領域を決定するために使用できるかを示すベクトル図である。 図21は、図20Dと同様に、最大及び最小の歪みが各特異点のすべての点に影響することを示すマイクロプレートの一例の概略平面図である。
参照は現在、開示の実施例になされ、その例示的な実施例を添付の図面に示されている。
以下の議論の説明において、角度θは「偏向角」であり、光ビームが走査ミラー装置260から離れる際の光軸Alに対する入射光ビーム134Iの角度を指す。また、説明においては、角度φは「入射角」を意味し、入射光ビーム134Iがマイクロプレート170の表面法線Nに対してなす角度を指す。マイクロプレート170はXY平面内にあると仮定され、それにより、入射光ビーム(群)134Iと関連付けて偏向角θX及びθYと入射角度φX及びφYとを規定する。説明では、角度θは上記のように角度φの代わりに使用され、当業者は、議論での所定の角度に用いられた特定の記号の意味を文脈から理解するであろう。また、ある図では、X及びY方向は、説明を容易にするために変更され得る。本明細書中で使用されるデカルト座標は、基準と議論の提供のみを目的としており、方向、向き、又はその両方を限定することを意図したものではない。
_光学読取システム_
図1は本発明の光学読取システム100(システム)の一般化された概略図であり、システムは、生物学的物質104がバイオセンサ上に存在するかどうかを決定するために各々が表面103を有する1以上のバイオセンサ102に問い合わせすなわちこれを検査するために使用される。挿入図Aは、例示的なバイオセンサ102の拡大図を示す。バイオセンサ102は、例えば、共振導波路格子(RWG)バイオセンサ、表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサ等のバイオセンサであってもよい。米国特許第4815843号は、例えば、バイオセンサ102を説明している。
図2は例示的な構成を示し、表面171とエッジ170Eを有するマイクロプレート170の領域すなわち「ウェル」Wにて、バイオセンサ102が操作可能に支持されており、かつアレイ102Aすなわち行列に配置されていることを示す。例示的なバイオセンサアレイ102Aは、2mm角であるバイオセンサ102のために4.5mmピッチを有し、列ごとに16個のバイオセンサ及び各行の24個のバイオセンサが含まれている。この例では、マイクロプレート170はマイクロプレート表面171上の基点169を含み、基点は基準位置に対するシステム100におけるマイクロプレート170の位置、置合わせ、又は両方のために使用することができる。以下に説明するように、マイクロプレート170上の他の特異点も、マイクロプレートの位置と整合(マイクロプレートの位置と配置を決定するなど)させる点に基準点160に加えて又は基準点160の代わりに使用することができる。マイクロプレートホルダ174はまた、マイクロプレート170を保持している。多くの異なるタイプの板状のホルダは、マイクロプレートホルダ174として使用することができる。米国特許第5738825号はマイクロプレート170の例について説明している。
図1を参照すると、再び図1に示すように、光学読取システム100は、光120を発生させる光源アセンブリ106(例えば、ランプ、レーザ、ダイオード、フィルタ、減衰器等)を含む。光120は、結合装置126(例えば、サーキュレータ、光スイッチ、光スプリッタ等)によって走査光学システム130へ指向され、走査光学システムは関連する光軸A1を有しかつ光120を入射光ビーム134Iに変換して、バイオセンサ102でのビームスポット135を形成する(挿入図Bを参照)。入射光ビーム134I(したがって、ビームスポット135)は、走査光学システム130によって、バイオセンサ102上を走査させられる。実施例において、バイオセンサ102は、入射光ビームがバイオセンサ102を横切って走査することができるように(すなわち、マイクロプレート170を移動させることによって)移動される。また、実施例では、入射光ビーム134Iは、さらに後述するように、走査光学システム130を用いて静止したバイオセンサ102を横切って走査させられる。別の例では、走査ビーム及びマイクロプレートの両方の動きを使用することができる。
入射光ビーム134Iは、バイオセンサ102から反射し、それによって反射された光ビーム134Rを形成する。反射された光ビーム134Rは走査光学システム130によって受信され、そこから、光136が結合装置126よって分光計ユニット140へ指向され(以下、「導かれた光信号)、分光計ユニットは反射光ビームのスペクトルを代表する電気信号S140を生成する。実施例において、プロセッサユニット(プロセッサ)152及び記憶部(メモリ)154を有するコントローラ150は電気信号S140を受信して、メモリ内に生のスペクトルデータを格納する。該生のスペクトルデータは電気信号S140とバイオセンサ102上の位置(すなわち、時間)の関数である。
その後、プロセッサ152は、その中又はメモリ152に格納された命令に基づいて、生のスペクトルデータを解析する。その結果は、図3の例示のために示されているような共振波長(λR)データの空間的なマップであり、これは異なる走査数に対するセンサを横切る走査スポットの位置の関数として計算された共振重心を示している。共振波長の変動は、例えば、化学的若しくは生物学的反応、又は細胞の形質転換が特定のセンサに起こった場合を示す。
実施例において、コントローラ150は、表示ユニット156を含むか、又は動作可能に接続されており、表示ユニットは、スペクトルプロット、共振波長プロット、及び他の測定結果、及びシステムの状態や性能パラメータなどの測定情報を表示する。実施例において、スペクトルは、波長重心のみがメモリ154に記憶されるように、直ちに処理され得る。
また別の例において、システム10は光検出器160を備え、光検出器は、反射された光ビームを分光器140に通過せずに、反射された光ビーム134Rの強度を検出するために使用される。この構成は、診断測定を実行するか、又は以下でより詳細に説明する測位計算方法を使用してマイクロプレート170の位置を決定するときに、有用である。実施例において、光検出器160は、第1のサーキュレータ126と分光計140との間に位置する第2のサーキュレータ126’に作動可能に接続されている。光検出器160は、コントローラ150へ提供される光検出器信号S160を生成し、例えば、プロセッサ152を用いて処理される。光検出器160からの強度データもメモリ154に格納されることができる。
_バイオセンサ_
例のバイオセンサ102は、センサ表面103で入射光ビーム134I及び反射光ビーム134Rの導波路の結合特性に影響を与える屈折率の変化を利用しており、バイオセンサ上の生体物質104(例えば、細胞、分子、タンパク質、薬剤、化学化合物、核酸、ペプチド、糖質)の標識フリー検出を可能としている。生体物質104はバイオセンサ表面103上に堆積されたバルク流体内に局在できるが、この生体物質の存在は、バイオセンサ表面での屈折率を変化させる。
生体物質104を検出するために、バイオセンサ102は、入射光ビーム134Iでプローブされて、反射光ビーム134Rが分光計ユニット140において受信される。コントローラ150は、生体物質104の存在に起因するバイオセンサの屈折率の変化(例えば、百万分の1)が存在するかどうかを決定するように構成することができる(例えば、プロセッサ152がプログラムされ得る)。実施例において、バイオセンサ表面103は、例えば、特定の相補的な生体物質104の表面付着を可能にする生化学的化合物(図示せず)でコーティングされ、それによって高感度かつ高特異的であるバイオセンサ102を可能にすることができる。このようにして、システム100及びバイオセンサ102は、生体物質104の様々な変化を検出するために使用することができる。同様に、バイオセンサ102は、例えば、細胞がバイオセンサに対して移動する際又はそれらが屈折率変化が生じる物質を組み込む又は吐出する際に、バイオセンサ表面103に固定化された細胞内の移動や変化を検出するために使用することができる。
複数のバイオセンサ102がマイクロプレート170のウェルW中のアレイ102Aとして作動可能に支持され順番にマイクロプレートホルダ174によって支持している場合、それらは、ハイスループット薬物スクリーニング又は化学的研究を可能にするために使用することができる。走査光学読取システムを用いて生体物質104(又は生体分子結合事象)の検出に関するより詳細な議論については、米国特許出願公開第2006/0141611号を参照されたい。他の光学読取装置は、米国特許第7424187号及び米国特許出願公開第2006/0205058及び2007/0202543号に記載されている。
_スペクトル検査_
RWGベースのバイオセンサ102上における生化学的又は細胞アッセイの事象を測定するための最も一般的に使用される技術は、スペクトル検査(Spectral interrogation)である。スペクトル検査は、光の多波長又は広帯域ビーム(入射光ビーム134I)により、バイオセンサ102を照らす反射光(反射光ビーム134R)を収集して、分光器ユニット140との反射スペクトルを分析することを必要とする。
例えば、分光計ユニット140からの例示的な反射スペクトルを図4に示す。「ピーク振幅」は、分光計内のアナログ−デジタル(A/D)変換器によって決定される光子カウントの数である。化学結合がバイオセンサ表面103で発生したとき、二重矢印で示したように共振波長がわずかにシフトし、このシフトは分光計ユニット140によって検出され得る。
バイオセンサ102のスペクトル検査の一般的な概念をそのまま述べると、バイオセンサから送出及び収集される光の実装方法の詳細は、システム100のデータの品質及び実用性に大きな影響を与える。例えば、バイオセンサ102全体の共振波長の必然的な不均一性のために、測定された共振波長λRは、バイオセンサ上の入射光ビーム134Iの位置に非常に敏感である。
さらに、マイクロプレート170の間の絶対測定値の変動は、波長シフトと比較して大きい。同じマイクロプレート上で、マイクロプレートの間で、及び、2つの異なる光学読取装置で撮影された測定値との間で、バイオセンサ102の絶対的な測定値との間に有意な差がある場合もある。現在、光学読取装置は、活動を検出するために、少なくとも2つの測定値を必要とする。報告された測定は、細胞やタンパク質などの生体物質104の添加前と現在の状態とそれ以前の「ベースライン」状態との間の波長シフトである。典型的に、マイクロプレート170は、試薬を追加するためいくつかの測定の間に除去して再配置すること、又は、他のマイクロプレート170が試薬を有効にしながら測定され得るようにすることが、必要である。これは通常、プレート位置での誤差につながり、ひいてはバイオセンサ102の読み取りでエラーが発生する。
バイオセンサ102は、それらを作るために使用される製造プロセスにより、本質的に不均一である。例えば、各バイオセンサ内の絶対的な共鳴波長の変化は、通常存在する。
その結果、バイオセンサ上の同じ点(複数)が測定された場合、バイオセンサの読み取り値の間の任意の波長シフトは、生化学的変化に寄与し得る。バイオセンサ102上のビームスポット135の位置における0.01mmの誤差は、生物学的活性のために誤解されるのに十分大きな波長シフトを引き起こす可能性がある。よって、光学読取装置は、このような測定が反復可能であるためには、この不均一性を考慮する必要がある。従って、光学式読取装置内のマイクロプレートの位置決めが可能な限り正確であることが望ましい。これは、位置検出特異点と、以下でより詳細に議論されている測位能力の両方が必要である。
_単一チャネル走査光学読取システム_
図5は、システム100の実施例の単一チャンネルの詳細な概略図である。XYZデカルト座標は、参考のために示されている。例示的な光源アセンブリ106は、光源106A、可変光減衰器106B、偏波スクランブラ106C及び光アイソレータ106Dを含む。偏波スクランラ106Cは、光120の偏光をランダム化するためのものであり、光アイソレータ106Dは、光源106Aに戻ってからの散乱や反射光を防止するためのものである。
例示的な光源106Aは、スパールミネセンスダイオード(SLD)などの広いスペクトル源を含む。光源アセンブリ106は、本実施例では1×2ファイバスプリッタである結合装置126に、第1の光ファイバ部202によって光学的に接続されている。分光器ユニット140は、オーシャンオプティクス社(フロリダ州ダニーデン)から入手可能なHR−2000スペクトロメータなどの分光器を備えている。分光計ユニット140は、結合装置126に第2の光ファイバ部204によって接続することができる。第3の光ファイバ部206の他端部206Bは、XYZ並進ステージ220上に搭載することができるが、連結装置126の一端部206Aに接続することができる。
また、並進ステージ220上に、焦点距離を有するf2集束レンズ230、直線偏光子234及び四分の一波長板238が搭載される。レンズ230は合焦する1つ以上の光学素子を含んでもよいことに留意されたい。ファイバ部端206A、集束レンズ230、直線偏光子234及び四分の一波長板238は、上述した光軸A1を共有する調整可能なビーム成形光学系250を構成している。
実施例において、並進ステージ220を使用した並進運動は手動で達成することができるが、他の実施例において、制御信号S220を介してコントローラ150の制御の下で自動的に達成することもでき、例示的な実施例において、第1、第2及び第3のファイバ部202,204及び206はシングルモード(SM)ファイバ部分とすることができる。
システム100は、隣接するビーム成形光学系250の光軸Alに沿って配置された走査ミラー装置260を含む。図6は、ビーム成形光学系250と走査ミラー装置260を含む例示的な走査光学システム130の拡大模式図である。走査ミラー装置260は、例えば、ミラクルテクノロジ社(カリフォルニア州アルバニー)又はテキサスインスツル社(テキサス州ダラス、メンツ)から入手可能である例えばモデルTALP1011などの微小電気機械システム(MEMS)ベースのミラーとすることができる。走査ミラー装置260の他の例示的な実施例は、ガルバノメーター、たわみベース走査ミラー、振動平面ミラー、回転多面ミラーと、圧電駆動型のミラーを備えることができる。
走査ミラー装置260は、少なくとも一次元(1D)好ましくは、二次元(2D)で走査するように適合させることができる(すなわち、軸X及びYに沿って、それによって関連する走査角度θX及びθYを画定する)。走査ミラー装置260はミラー装置ドライバ264に動作可能に接続することができ、該ドライバは走査ミラー装置260の性質に応じて電圧又は電流に基づくことができる。実施例において、走査ミラー装置260は、並進ステージ220上に取り付けることができる。
フィールドレンズ280は、隣接する走査ミラー装置260の光軸A1に沿って、ビーム形成光学系250の反対に配置されることができる。実施例において、フィールドレンズ280は、F−θ構成を有して、任意の角度θからの光は、実質的に光軸A1(すなわち、φ〜0°)に平行に向けられている。適切なF−θフィールドレンズ280は、エドモンドオプティクス社(ニュージャージー州バーリントン)などの光学部品供給業者から市販されている。フィールドレンズ280は、焦点距離F1を有し、少なくとも1つの光学素子を備える。実施例において、フィールドレンズ280は、少なくとも1つのミラー、少なくとも1つのレンズ、又は少なくとも1つのミラーと、少なくとも1つのレンズとの組み合わせを含む複数の光学要素を含む。例示的な実施例において、フィールドレンズ280は、1つ以上の非球面を含む。
システム100はまた、作動可能にバイオセンサ102のアレイを順番に支持するように構成された支持マイクロプレート170を動作可能にするように構成された上記のマイクロプレートホルダ174を含む。例示的な実施例において、マイクロプレート170の位置が光軸A1に対して調整することができるように、マイクロプレートホルダ174の位置は調整可能である。走査ミラー装置260は、フィールドレンズから距離F1、すなわち、フィールドレンズ280の焦点に位置されている。
図5のシステム100はまた、実施例においてサーキュレータ126に光学的に接続された上記の光検出器160とともに構成されている。
図6は、システム100の例示的な走査光学システム130を示し、これはビーム成形光学系250光学的に接続され、走査ミラー装置260、折り畳みミラーMl及びfθフィールドレンズ280を含む。また、マイクロプレートホルダ174とこれに保持されるマイクロプレート170とが示されている。折り畳みミラーM1は、光軸A1を折り畳み、そして、よりコンパクトな走査光学システム130となすように光路を折り曲げるために使用することができる。実施例において、焦束レンズ230は焦点距離f2=10mmを有し、フィールドレンズ280は焦点距離FL=200mmと絞り72mmを有している。走査光学システム130のためのこの特定の構成は、寸法L1×L2=140mm×140mmの寸法内に収まるため、比較的コンパクトなフォームファクタを有している。実施例において、ビーム形成光学系250は、走査光学システム130内に含めることができる。
走査ミラー装置260によって走査され得るマイクロプレート170の寸法は、フィールドレンズ280の焦点距離を乗じたミラー偏向の接線で与えられる。それゆえ、+/−10度の光偏向及び200mmの焦点距離フィールドレンズ280によって、72mm領域は両者X方向及びY方向に走査され得る。
図6の例示的な走査光学システム130は、4.5mmピッチ上の列毎に16個のウェルの、すなわち約72mm総距離の標準マイクロプレート形式で構成された場合、バイオセンサ102の単一のマイクロプレートを検査することができる。マイクロプレート170における入射光ビーム134Iによって形成されるビームスポット135の例示的な呼称寸法は1/e2(直径)で0.1mmであり、そして、走査ミラー装置260に入射する光ビームの例示的なビーム径は1/e2で2mmである。図6は、3つの異なる走査位置(角度)での入射光ビーム134Iを示している。入射光ビーム134Iの中心光線は、134Cで示される。入射光ビーム134Iがマイクロプレート170での収束ビームであり、中央光線の134Cがマイクロプレートの光軸A1に平行であることに注意してください。
上記のように例示的な走走査ミラー装置260は、MEMSベースのミラー(テキサスインスツルメンツの上記のTALP1011など)であり、これは、一例において、3.2mm×3.6mmの有効絞りと+/−10°の光走査角度θX及びθYとを有する。例示的なフィールドレンズ280の収差に起因するマイクロプレート170上の入射光ビーム134Rの入射角度の変化量φは、一例のシステム100において、0.3mRd未満であることが発見された。
コントローラ150は、光源アセンブリ106、分光計ユニット140及びミラー装置ドライバ264に作動可能に接続され、そして、以下に記載のように、システム100の動作を制御するように(例えば、プロセッサ152又はメモリ154内のコンピュータ可読媒体において具現化されたソフトウェアを介して)構成されている。実施例において、コントローラ150は、汎用インタフェースバス(GPIB)とコントローラが動作可能に接続された装置で構成することができ、GPIBを使用してコントローラと通信するように構成することができる。
図5を再び参照すると、システム100の一般的な動作において、コントローラ150は光源アセンブリ106へ光源制御信号S106を送信し、光源アセンブリに、導波光として第1のファイバ部202に結合される光120を発生させる。光120は下がって、第1のファイバセクション202と結合装置126を介して第3のファイバ部206に移動する。光120は、その後、ビーム形成光学系250によって処理され、入射光ビーム134Iを形成する。入射光ビーム134Iは、その後、ミラー装置ドライバ264からの制御信号S260の動作の下でミラー装置260を走査することによって選択的に偏向され、コントローラ150からの制御信号S264によって順番に活性化される。
走査ミラー装置260がフィールドレンズとマイクロプレートの間の領域内のフィールドレンズ280の焦点に位置する故に、入射光ビーム134I(又は、より正確には、このビームの中心線134C)は、すべての偏向角で光軸A1に平行である。システム100は、ビームがマイクロプレートを走査する際にその入射光ビーム134Iがマイクロプレート170に実質的に垂直が維持されるように調整されることができる。
入射光ビーム134Iは、後述するようにバイオセンサ102上を走査し、実質的に垂直入射にて、そこから反射した光ビーム134Rを形成する。よって、反射された光ビーム134Rは、実質的に入射光ビーム134Iの逆の光路を進み、ビーム成形光学系250を介して、第3のファイバ部206の端部206Bに結合され、導かれた光信号136となる。導かれた光信号136は、次に、第3のファイバ部206を通って第2の光ファイバ部204へ、結合装置126を介して第2の光ファイバ部204へ伝わり、受信した分光器及び分光部140により分解される。分光器ユニット140は反射光ビーム134R内のペクトル情報を代表する電気信号S140をコントローラ150とメモリ154へ供給する。メモリ154は、走査角度(θX,θY)の関数としてスペクトル情報を格納する。実施例において、メモリ154は格納し、プロセッサ152はマスワークス社(マサチューセッツ州ナティック)から入手できるMatlabのなどの解析ソフトウェアを実行してスペクトル情報を分析し、可視化する。
実施例において、メモリ154は各バイオセンサ102のスペクトル数(例えば、50)を格納し、そして、プロセッサ152はスペクトルを加算して合計スペクトルを得て、その重心を算出し、共振波長λRを決定する。実施例において、スペクトルの数十、数百、又は数千はプロセッサ152による処理のためにメモリ154に保存されることができる。スペクトル測定は、例えば、個々のバイオセンサ102によって、又はバイオセンサの列若しくは行によって分割されることができる。
_バイオ走査_
システム100を用いて走査する方法の1つは、1以上のバイオセンサ102を単一走査方向にて走査するように走査ミラー装置260を操作することである。しかしながら、このアプローチの欠点は、共鳴波長がバイオセンサ102を横切るビームスポット135の位置の関数として可なりに変化することである。したがって、このアプローチにおいて、ビームスポット135の位置は、測定バイアスを導入することを避けるために厳密に監視される必要がある。
システム100の好ましい操作方法は、二次元のXとYにおいて入射光ビーム134Iで走査バイオセンサ102を取り込み、各走査されたバイオセンサの統合測定を得することである。MEMSベースのミラー走査装置は、比較的高い周波数(例えば、>100ヘルツ)で駆動することができるので、迅速に、センサのような二次元走査を行うことができる。一実施例において、バイオセンサ102は、ジグザグ又は正弦波の走査経路を取得するために二次元のうちの一方に速い光ビーム134I(従ってビームスポット135)を移動させることによって走査される。
実施例において、システム100は、フィールドレンズ280の位置が走査ミラー装置260とビーム形成光学系250に対して調節可能であるように構成することができる。実施例において、フィールドレンズ軸A280,走査ミラー装置260及び焦束レンズ軸A230の相対位置が調整可能であり、すなわち、これらの要素の1つ又は複数は、光軸A1に対して変位可能である。実施例において、この調節は並進ステージ220によって提供される。マイクロプレート170に関する入射光ビーム134Iの入射角φは、焦束レンズ230での入射光ビームの中心とフィールドレンズ280の頂点を結ぶベクトルによって定義されている。
このように、実施例において、入射光ビーム134Iの入射角度φは、レンズ230及び280の相対位置を調整することによって調整できる。このような調整は、走査ミラー装置260及び集束レンズ230を含む並進ステージ220を調節することにより実施例で作製することができる。この操作において、並進ステージ220が高い精度を有することを必要としない。一例として、焦点距離F1=200mmを有するフィールドレンズ280のために、位置合わせ精度は、入射角φの精度は1mradの範囲内であることを確実にするために0.2mmのオーダーである必要がある。この調整は、システム100を、マイクロプレートの誤整列に対して実質的に鈍感にさせる。
_マイクロプレート位置検出_
MEMSベースの走査ミラー装置260の使用は、光学読取システム100に対して性能及び寸法の利点を提供する。しかしながら、このような走査ミラー装置は、特に正確ではない。MEMSベースの走査ミラー装置は、部分々でかなり変動する部分を有することができ、温度に敏感であり、わずか約5%で線形である。MEMSベースの走査ミラー装置は、位置フィードバックを有する場合、その測位能力は、光学読取装置に必要な測位能力に対して粗いと考えることができる。しかし、所定のEMSベースの走査ミラー装置は、所定の温度で非常に再現性のあるポジショニングを提供することができる。
上記のように、入射ビーム134I及び付随するビームスポット135をバイオセンサ102の中心を名目上通るように移動させて、走査ミラー装置260がバイオセンサの列(又は行)を走査する。MEMSベースの走査ミラー装置260の精度の欠如は、バイオセンサ102のほぼ全体をカバーするように走査方向に対して垂直な方向に急激にビームスポット135を揺動させることによって補償される。典型的には、分光計は、揺動の1つ以上の完全な経路から統合された(すなわち、加算された)応答を取得する。経路が数値的に統合されている断面を(ビーム幅)を表す。
この走査方法は短くなるが、上記の位置感度の問題がなくなるわけではない。実質的に位置感度を低減又は排除するために、システム100は、バイオセンサ上の各点から等しい寄与度を測定する必要がある。これを達成するために、いくつかの条件が満たされる。
第1の条件は、ビームスポット135の速度がバイオセンサ102上の異なる滞留時間として一定である必要があり、結果、バイオセンサ上の異なる点からの異なる測定寄与度となる。
第2の条件は、経路間でのビームスポット135の相対的な照明において変化が存在しないことである。均一な強度のビームスポット135の場合、この条件は重複がなくかつ隙間なく単に互いに接触し完全に垂直の経路で達成することができる。
バイオセンサ102上のビームスポット135の走査経路が正弦波(振動)パターンを有する場合、ビームスポットの速度あ一定ではない。また、走査方向の測定値の間の間隔は、中心よりも走査経路の最上部付近の測定値との間で大きくなっている。また、ビームスポット135の強度は均一ではなく、通常、ガウス強度プロファイルを有しており、垂直部分を有し完全に一定の速度で実行される走査経路は、所望の均一な照明を与えるために正常に離間させることができない。
システム100が上述した走査アプローチを用いて、マイクロプレート170の位置誤差を克服する場合のために、走査ミラー装置260はるかに高速に振動する必要があり(例えば、少なくとも50倍速く)、そして、分光計ははるかに速くサンプリングする必要がある(例えば5000倍以上速く)。また、揺動の方向での面積スキャナによって得られた空間情報は、その周波数でのMEMSミラーの応答に適用可能であり、MEMSミラーの周波数応答は、通常、平坦ではないので、情報は、ビームをその方向にて静的なレベルへ移動させるために使用され得ない。このように、簡単に言えば、上述した光スポットの走査アプローチは、前述のマイクロプレートの位置決め感度に直面して改善された測定分解能を達成することについて限界がある。
したがって、本発明の一態様は、マイクロプレート170の高速かつ正確な位置検出のために構成されているシステム100を含んでいる。ここに説明した位置検出システム及び方法は、一般的に走査されたビームスポット135を使用して、マイクロプレート170上、選ばれた位置検出特異点(特異点)300を検索し検出するステップが含まれる。
反射光が検出され、検出された信号は、特異点が背景から区別されることを可能にする。この例において、特異点300はバイオセンサ102を含み、背景がそうでない平坦マイクロプレート表面17である。別の例において、特異点300は基点160を含む。
特異点300がマイクロプレート170上に正確に置かれている(すなわち、それらの位置が定義により非常に正確に知られている)ので、マイクロプレート170の相対位置は、1以上の特異点300の位置測定により正確に決定される。これは、バイオセンサ上のビームスポット135を正確に走査することを順番に可能にして、システム100の性能を高めるためることができる。
本明細書に開示された位置検出方法は、2つの一般的なカテゴリの1つ又は両方に分類することができる。1つは、一般的一次元成分に追加された振動成分を走査経路を使用して、そうでない一次元特異点走査を補強するものであり、もう1つは、以前の検索の結果を使用して新特異点の走査を定義するためにするものである。
図7は、マイクロプレート170の位置を決定するための位置検出方法の一例を示す模式図である。図7は、マイクロプレート170上にある特異点300が含まれている。特異点300は、例えば、バイオセンサ102又は上記の基準169とすることができる。
例えば入射光ビーム134Iを使用して、ビームスポット135は、例えば走査光学システム130を用いたマイクロプレート表面171上の位置に配置される。ビームスポット135は、一般的な走査経路方向(すなわち、線形成分)320に移動される。図7は、「開始サンプル1」に対応する第1の走査経路位置325−1と、「停止サンプル及び開始サンプル2」に対応する第2の走査経路位置325−2と、「停止サンプル2及び開始サンプル3」に対応する第3の走査経路位置325−3を示す。
ビームスポット135が一般的なキャン経路の方向に移動するので、それは全体的な走査経路324を形成する際の振動成分を与えられるために、実質的に垂直な方向に振動する。示すように振動成分は、正弦波であることができる。走査経路324は特異点300を横切り、そこからの反射光134Rは光検出器160に導かれ、測定された特異点プロファイルを得る。この例において、測定された特異点プロファイルは、走査ミラー装置260の対応するミラー配向によって決定されるようにビームスポット135の位置に反射光134Rの検出強度を関連付けることによって確定される。図7のプロットは、入射及び反射の光ビーム134I及び134Rの波長で実質的に均一な反射率を有する特異点300の測定された特異点プロファイルの測定強度I(x,y)に対するミラーの走査位置(x,y)のプロット例を示す。
実施例において、同じ方向に沿った複数の走査は、例えば、走査経路の振動成分内の異なる揺動振幅を使用して行うことができる。例において、光検出器160は、選ばれたサンプリング間隔で、反射光ビーム134Rをサンプリングすることによって統合する。図7中の測定されたプロファイルプロットを伴う破線は、特異点300の縁部が存在し、プロットは揺動走査経路324の対応する部分のための1つの時点と次の時点の間の集積測定を示す。特異点300の測定されたプロファイルは、さらに、特異点の異なるセクション上にて、例えば、1つ(又は複数)の揺動の通過からの読みを取ることによって定義されることができる。
一例において、特異点300(例えば、幾何学的中心)の中心は、特異点のエッジの位置を決定し、中間点を取ることによって、又は測定されたプロファイルのプロットに代表される信号の中心を見つけることによって、例えば、重心を測定若しくは類似の中央探知技術を用いて見つけることができる。
図8は、マイクロプレート170上の特異点300の位置を測定するために使用される光学走査システム130の概略図である。バイオセンサ102の読み取り中のシステム100の動作に関連して上述したように、現在システム100は特異点300を読んでいると、これはバイオセンサ,基点169又は任意の他のタイプの参照の特異点となり得るので、システム100の基準位置に関するマイクロプレート170周りの正確な位置情報を提供することができる。したがって、前述のように、光源106からの入射ビーム134Iは、マイクロプレート表面171に入射されるべきマイクロプレート170へ一般的にミラー装置260を走査することによって導かれる。
ビームの角度範囲は、ミラー装置ドライバ264を有する走査ミラー装置を制御することによって制御されようになっており(図5参照)、ミラー構成(例えば、MEMSベースミラーのマイクロミラーの構成)が、マイクロプレート170上の位置に対応するようにプログラムされることができる(又は、コントローラ150を介して実行され得る)。走査ミラー装置260は走査経路324に亘ってビームスポット135を走査させる。
検出器160は、反射光134Rの検出における差分を介して、ビームスポット135が特異点300又は背景の上を走査しているかどうかを決定できる。ここでは、特異点とは異なる反射率を有する平面状のマイクロプレート表面171であると仮定されている。これは、走査光学システム130が特異点300の位置を検出することを可能にして、正確なマイクロプレートの位置を確定することにつながる。
本明細書に開示された測位システム及び方法の態様は、いくつかの理由例えば、特異点300における破片又は欠陥301の存在による特異点300の反射率の変動を説明する。図9A及び9Bは、異なる揺動振幅を有する2つの異なる走査経路324を例示する模式図である。走査経路の揺動振幅を大きくすることにより、欠陥301の存在にもかかわらず、特異点300が、単一の特異点としてではなく、2つの特異点として検出されることを可能にする方法に注意されたい。従って、「測定値」(すなわち、検出強度)のプロットで存在した「ホール」に対する図9Aのミラーの位置(すなわち、ミラー構成)は、2つの別々の特異点よりもむしろ、単一の特異点300を示す非常に小さい測定の変動として表示される。従って、上記のように測定された特異点プロファイルにおける特異点のエッジを見つけることによって、特異点の中心は、特異点が欠陥又は汚染物質301を有しているにもかかわらず、決定されることができる。
図10A及び図10Bは、走査経路の揺動振幅が比較的大きく形成され、例えば、特異点300の寸法やそれよりも大きく(すなわち、少なくとも一次元で)される位置検出方法の例を示す。これは緩く選択される一般的な走査経路320を可能にする。なぜならば、走査経路の揺動の比較的大きな寸法が特異点300又はその一部に重なる可能性が高くなるからである。よって、走査経路324が部分的にしか特異点300と重なる場合、測定された特異点プロファイルは、依然と特異点を表示することができ、特定の特異点のために、端から端までの測定値に基づいて、その中心(例えば、幾何学的中心)を決定することができる。図10Aに関して、ピークの重心は、円形の特異点300の(一次元)の位置を測定している。同じことは、三角形(図10B、参照)や、ダイヤモンドなどの他の形状を有する特異点で行うことができる。
比較的大きな走査経路揺動を使用する位置検出方法は、知らた方向性を備えた規則的な形状(例えば、対称形)の特異点300に特に良く適しており、ここでは、重心の測定は特異点を検索するために十分な情報を提供する。重心の発見については、プロットが実質的に平坦な特異点(例えば、図10A)よりも、ピーク状のミラー位置プロットに対する測定値を有する特異点(例えば、図10B)の方が、より容易にかつ正確に重心が決定される。これは、プロファイルのエッジ間の平坦なプロファイルは位置に関する実質的な情報を有さないからである。測定回数(例えば、検出器のサンプリング)を大きくすればするほど、特異点300の中心の位置を決定する測定精度が向上される。
図10Bを参照すると、走査経路324を振動させることは、特異点300を完全にカバーし、その結果、測定プロット(測定された特異点プロファイル)がピークを有することに注意されたい。ピークの位置の重心は、特異点の(一次元)位置を、サンプルのサンプリング周波数のためのエッジ検出の任意のタイプよりもはるかに正確に、測定する。
図11は、バイオセンサ又はバイオセンサのウェルよりもむしろ基点である可能性が最も高い形状の特異点300を採用した位置検出方法の一例を示している。三角形のような形状の特異点300は、走査経路324が該経路に垂直な方向における特異点中心からどのくらい離れているかに関する情報を提供することができる。走査経路324−1,324−2又は324−3のいずれかのための測定プロットの中心は、走査経路方向(x方向)における特異点300の中心を与える。走査経路324−1,324−2又は324−3のいずれかについて測定プロットにおけるピークの幅は、経路(y方向)に垂直な方向に特異点300の中心を与える。これは、走査経路324−1,324−2又は324−3のいずれか1つを実行するだけで、さらにその走査は、二次元での特異点の中心を見つけることができる。
特異点300のほこりや欠陥301が走査プロファイルを妨害する場合、集約走査プロファイル(aggregate scanning profile)は、図12に概略的に示したアプローチの例に示すように、複数の走査経路からの1つ以上の断面の測定結果を数学的に組み合わせることにより形成されることができる。図12において、ほこりや欠陥301を通過する2本の走査経路324−1及び324−2が示されている。I(X,Y)対(x,y)の組み合わせプロットは、走査経路324−1及び324−2のための2つのI(x,y)プロットの下に示されている。
図13A及び図13Bは、サンプル特異点の位置にのみ一般的に知られている場合に特異点300の粗い初期検出に有用である例示的な位置検出方法を例示する。この方法においては、ビームスポット135は、比較的小振幅の振動走査経路324上にトレースされる。振動走査経路324は、図13Aにて特異点300のわずかに中心を交差し、X方向の一般的な走査経路320内を交差するものとして示されている。特異点300が発見された場合、振動する走査経路324がy方向に一般的な走査経路を有して、その特異点300が(面内)に垂直方向に走査されるように、振動走査経路324は自動的に変更される。
図3Bを参照すると、位置検出の他のxy走査方法は、比較的大きな振動を有する振動走査経路324を伴うX経路に沿って初めに走査することである。振動走査経路324のこのタイプは、特異点は300を見つける可能性が高いが、任意の精度で直接特異点の中心位置を見つけることを一般的には許可しない。しかしながら、特異点300の存在及び大まかな位置が識別されると、その後の検索では、より少ない振幅(又は非振幅)を用いることができる。図3Bに示すように1、中規模の揺動及びX方向の一般的な走査経路320を有する振動走査経路324は、特異点の中心に比較的近くを通過し、正確に合理的な特異点のYの高さを求める。その後、より細かいX−走査は前の走査からの情報を使用して、より小さな揺動振幅を適用して行なうことができる。
位置検出の他の方法は、複数の特異点300を検出することを含む。図14A及び図14Bは、マイクロプレートの隅部付近の特異点を含む特異点300のアレイを含むマイクロプレートの模式図である。上述したように、バイオセンサ300は、1以上のバイオセンサ102と、マイクロプレートウェルWと、隣接する又は隣接するウェル間にあるようにマイクロプレート表面171上に配置された基点169を含むことが可能である。特異点300は、実例として、正方形として示されている。この方法は、特異点300だけでなくマイクロプレート170の位置を特定するステップを含む。長方形又は正方形のマイクロプレート170の寸法が十分に(通常はそうである)が知られている場合、この方法は、マイクロプレート上の特異点300の位置を確定することができる。
図14Aの挿入図を参照すると、x方向の第1の走査SX1と第2の走査SX2はマイクロプレート170の一隅170C1の近傍で行われる。これらのx方向の走査は、特異点の直径の[1/2]程度の距離だけ互いに離間している。両方の走査SX1とSX2において、求められている特異点300が見つからなかった。従って、第3の走査SX3(そしておそらく後続の走査)は、以前の走査の結果に基づいて行われる。特異点300が検出されると(たとえば、走査SX3)には、このx方向走査を停止することができる。このとき、x方向の走査情報は、特異点300の中央を切るy方向に走査SYを実行するために使用される。
マイクロプレートの隅部170C1が見つけられると(又は、隅部170C1に最も近い隅部の特異点300を探し当てたら)、他の隅部(又は隅部の特異点)を探し当てることができる。マイクロプレートが既知で固定寸法のものである場合、一度、隅部の特異点が見つけられると、それらの相対的な位置が知られているので、他の特異点を容易に検索することができる。下記の形式の正確な適合は、特異点の測定データの少なくとも3個(例えば、一隅のx及びy、別のもののx又はy)と一緒に使用されることができる。
同じ形式の最良適合はまた、例えば、すべての4つの隅で、3つのデータより簡単となる。データをフィットすることができるミラー制御座標を決定する方程式の例は、次のように示される。
Figure 2014532856
マイクロプレート170の並進運動及び回転運動と走査ミラー装置260の並進運動及び尺度変化によるマイクロプレートの見かけの並進運動及び尺度変化とが考えられる場合、5つの未知数(2つの作用からの並進運動を組み合わせることができる)がある。データが適合できる一般的な式は下記ある。5つの未知数は正確な解のための5つの情報が必要である。2つの対向する隅部のx及びyの位置並びに他方の内の1つのX又はYの位置は解のために十分である。
Figure 2014532856
代替手段は、下記に示す一般的な線形形式を使用することである。この式は6つの未知数を有するので、上記式の5つと比較して、それを解決するには6個の情報6個を必要とする。しかし、解はより簡単であり、情報が簡単に収集される。3つの隅部の特異点のx及びyの位置が適している。実施例において、すべての4つの隅部が直線回帰を用いて最良適合のために見出される。
Figure 2014532856
実施例において、位置検出方法は図5及び図6に示すようなfθ光学構成を採用する。検出器は光検出器160であってもよく、又は、光検出器として分光計140を用いることができる。分光計は、各々が光狭帯域をサンプリングする統合光検出器のアレイを含むからである。ここに詳述した方法は、分光器の統合能力を利用するために構造化され、その速度の制限を克服する。統合化は可能な限り光学的に実行され、又は、数値的に、すなわち、正弦波走査経路324に対して迅速にサンプリングし、外部システム内のサンプルを組み合わせることによって、実行され得る。
本明細書に記載の位置検出方法の実施例は、約2秒で0.025mmの並進運動の位置公差にてマイクロプレート170を配置可能である。これは、走査光学システム130が、ビームスポット135をバイオセンサ102上に正確に配置可能とさせ、特に、非常に制御された様式でビームスポットを各バイオセンサ上に正確に走査させ、正確な測定値を得ることを可能とする。
_光学読取システムキャリブレーション_
再び図8を参照すると、垂直に関してマイクロプレート170上の点pの位置は、p=d・tan(θ)で与えられ、ここで、θはミラー(走査ミラー装置26)の傾斜角度を意味し、dはミラーから光学中心(θ=0°)の表面までの距離であり、θはp≒k・θの小さな角度である。
この近似は角度θが増加するにつれて悪化し、レンズ視野の縁部付近の歪みにつながる。つまり、角度θの小さな変化はマイクロプレート170上の位置に或る変化をもたらすが、マイクロプレートの隅部での角度の同じ小さな変化が位置の大きな変化を引き起こす。結果は、特異点300の寸法が光軸から離れる距離とともに増加することである。これは、入射ビーム134Iの位置誤差を引き起こし、したがって、バイオセンサ測定プロセス中におけるバイオセンサ102に関するビームスポット135の相対的な配置で誤り位置をもたらす。また、マイクロプレート170の位置を決定する際の精度低下につながる。
このように、本発明の態様は、前述の歪みを考慮してシステム100を較正し、正しく入射ビーム134Iを位置決めして、正確にビームスポット135を位置決めする。較正は、マイクロプレート170上の所定の位置を達成するために必要な角度θを適切に識別するステップを含む。具体的には、角度θはθ=arctan(p/d)で与えられる。ここで、焦点距離fを有するfθレンズでは距離d=fである。
図15は、図5及び図6に示したものと同様な走査光学システム130の例の概略図である。対物レンズ280(なわち、fθレンズ)は、マイクロプレート170と走査ミラー装置260との間に配置され、対物レンズの焦点が走査ミラー装置260のミラーの回転中心に位置する。走査光学システム130は上記の接線方向歪みを示し、サンプル上のビーム位置はp=f・tan(θ)であり、ここで、fがfθ対物レンズ280の焦点距離である。焦点面FSも示されている。
図16は例示的な制御システムの概略図であり、ここで、コントローラ150内の制御変数(例えば、コントローラ座標におけるマイクロプレートの位置)が実際に測定されたパラメータ(例えば、マイクロプレート座標におけるマイクロプレートの位置)に変換される。コントローラ150に記憶されているソフトウェアからのデジタル制御信号は、変換器(例えば、ミラードライバ264)を通過して、特定の角度に走査ミラー装置260のミラーを駆動するアナログ出力(すなわち、アナログ電力信号)になる。入力光ビーム134Iの角度はミラー角度によって決定される。入力光ビーム134Iは、走査光学システム130を通過し、マイクロプレート170における対応する位置でのビームスポット135を形成する。
走査光学システム130の実施例は、ミラーからのフィードバックを有することができる。このフィードバックは、第2のコンバータ(破線のボックス)を通過し、デジタル形式でコントローラ150に提示され、前述したソフトウエア(コントローラ、コンピュータ可読媒体において具現化された命令)によって処理される。
図16に示されている制御システムにおいて、示されたブロック毎に潜在的な非線形性はと存在し、非線形性のいくつかは他のものよりも有意である。非線形性は、例えばそれらの設計に応じて、コンバータ内で小さくすることができる。MEMSミラーでは、入力及び出力のビーム角の間の関係は実質的な非線形性を有することができ、一例のMEMSミラーはわずか5%を超える線形を有する。さらに、二次元ミラーにおいて、軸のキャリブレーションを別々に行うことができないような軸間の相互作用が存在してもよい。
このように、たとえ光学系が上述の幾何学的及び光学的な歪みを補正するために使用された場合であっても、MEMSミラーはその目的にそぐわない。したがって、すべてのMEMSミラーに一致するカスタムレンズの製造を短くすることや、MEMSベースの光学式読取装置の歪みを実質的に排除するように向けられたハードウェア解決法には、問題がある。
システム100を較正するソフトウェアベースの方法を実行するには、以下の関数:
(i)XSAMP及びYSAMPがマイクロプレート170における(x,y)位置であり、所望の静的位置(XSAMP,YSAMP)からの制御出力(XCTRL,YCTRL)を指定する制御出力関数と、
(ii)マイクロプレート170上の静的点(XSAMP,YSAMP)で所望のサンプル寸法(ASAMP,BSAMP)からの制御ディザ出力(ACTRL,BCTRL)を指定する制御ディザ関数と、
で定義される。複数のディザ周波数において、複数の制御ディザ関数が−周波数毎に1を−必要とされる。ここで、「サンプル」は、一実施例において、1つ以上のバイオセンサを有するマイクロプレートを意味する。
最も正確なキャリブレーションを実行するために、走査ミラー装置260の駆動振動数は考慮される。キャリブレーションは異なる駆動振動数で異なるためである。
効果的なキャリブレーションが行われるために、制御量(XCRTL,YCRTL)(コントローラ座標)と、サンプル量(XSAMP,YSAMP)(サンプル座標)との関係は、補正マップ関数を作成するために決定される必要がある(フィードバックが使用される場合、コントローラ(XFB,YFB)でのフィードバックとサンプル座標との関係も)。これらの関数は、サンプル(F1)上の特定の位置に移動するために必要な制御設定を見つけるステップと、下記の式により示されるようなフィードバック(F2)からサンプルの位置を見つけるステップと、において必要である。
Figure 2014532856
関数F1は、マイクロプレート170上のビームスポット135の正確な(歪みのない)位置を取得するためにミラー装置260を駆動する。関数F2は、走査光学システム130からの、特に走査ミラー装置260及びミラードライバ264からのフィードバック座標で特異点座標を較正するために使用される。
図17A及び図17Bはビームスポットの走査経路324に沿ってプロットされた特異点300の概略図であり、光学読取装置における非線形性が、実際のマイクロプレート座標に対して空間的歪みを生じさせる方法を示す。図17Aはまた、模式的にキャリブレーションサンプルがコントローラの座標(XCRTL、YCRTL)で導出する方法を示す。歪みが大きすぎない場合には、上記のような特異点300のX中心は、容易に1−Dの水平走査で検出することができ、キャリブレーションを直接行うことができる。図17AのX座標中心は見出されているが、システム100の前述の非線形性のために、キャリブレーションサンプルは歪んで見える。
歪みが大きすぎる場合、直線は他の行の特異点を触れることなく1つの行の特異点300のすべてを行くことはできない。図17Bは、図17Aと同様であるが、歪みをより多く有する。このような大きな歪みが発生した場合に、特異点300の位置を特定するための走査経路324は、境界線の境界線又は一部を検索するように改変することができる。図17Bに示す走査経路は水平又は斜めの方向に検索するために使用されることができ、ここで、揺動の振幅は検索領域内の特異点の間の最大の期待のギャップの寸法以上でなければならない。これはサンプルの形状の輪郭の推定計算を可能にする。
較正方法すなわちキャリブレーション方法は、入力光ビーム134Iが90°曲がったとき、走査ミラー装置260内のミラーの傾きに起因するX経路(ただし、Y経路内ではない)で観察された歪みを補正する。図17Bの歪んだ画像は、左から右に縮小するように見える。このパターンのタイプで、Yにおける隅部の特異点の外形寸法又は中心を配置することは、上部と下部の行のすべての特異点を通過した検索経路を検索するのに十分である。他の行は、上部と下部の間で補間される。歪みが中心(それはXのように)にてバレル状になされている場合は、途中の行に沿った点の既知の位置は、線形補間に代えて、曲線的(例えば、放物線)補間が必要とされる。
この情報は、図17Bに示すように「ウィンドウ」から提供されている。結果、点(XCRTL,YCRTL)はエッジや中心点などの既知の位置XSAMPに一致する。YSAMPは依然として不明であるので、この段階において、中間のキャリブレーションを行うことができる。中間変換式はXCRTL=G(XSAMP,YCTRL)として定義される。
図18A及び図18Bは、マイクロプレート座標の歪みを考慮した走査経路の例を示している。図18Aは、4隅のキャリブレーション特異点の以前に見つかったY中心位置からの補間の例を示している。中間式を使用することによって、任意のミラー位置YCTRLに対し、1つはXCRTLを見つけることによって、プレート上の所望のX位置(XSAMP)に移動することができる。図18Bは、概略的にx軸中心が知られているy軸中心に加えられた1−D検索を実行することを含む別の例示的な較正方法を示す。これは、サンプルが傾斜ホルダ内に配置されている場合でも動作する。この場合、方法は、歪みを解釈し、それを補正する。
特異点300の呼称位置が他のいくつかのパターンに従った場合、1つはまだそれらのおおよその位置を経由する経路を生成することができ、YCTRL発見された場合、図18Aの方法を使用する。結果、点(XCRTL,YCRTL)は、エッジや中心点などの既知の位置(XSAMP,YSAMP)に一致する。そこでキャリブレーションが完了する。
フィードバック及び(XFB,YFB)があるとき、エッジ又は中央が発見された毎回でそれらが記録されることができるので、これらの座標は既知の位置(XSAMP、YSAMP)と一致することが注目されたい。
図19A及び図19Bは、正弦波駆動振動数でのビームスポット135の駆動に基づく2つの関連する較正技術を例示する模式図である。図19Aは、走査ミラー装置260に設けられた正弦波駆動振動数にて特異点300上にビームスポット135を走査させるステップを含む例示的な校正技術を示す。キャリブレーション走査は、既知の寸法の特異点300の中心にビームスポット135を配置するステップと、その後、戻し信号(反射光ビーム134R)が低下し始めるまで、変化する振幅で所定の方向にビームスポットを走査するステップとを含む。MEMSミラーは、非線形動力学を有しているので、ミラーを1mm動かす1ボルトの変化は、いわゆる1ボルトの正弦波500Hzは、1mmの揺動が発生することを保証するものではない。これは、ミラー及び周波数に依存して、はるかに大きくても小さくてもよい。ミラーは、それが駆動される時に各揺動振動数で較正する必要がある。
フィードバックによると、既知の寸法の正弦波制御は、フィードバックを観察するために生成される。そしてフィードバックはサンプルユニットに変換することができ、その点での正弦波のための関係が生成される。これは、詳細なマップを完成するために、X及びYのグリッド内にてXとYの両方の揺動で行われることができる。フィードバックなしでは、既知の寸法の特異点は、キャリブレーションを実行する必要がある。
図19Bは、正弦波駆動振動数を較正するための別の方法を示している。既知の寸法の特異点300が使用された。ビームスポット135に付与された正弦波揺動は、特異点の寸法よりも大きくなるようにすることが必要である。
ビームスポット135は揺動と同様に同じ方向に走査され、「シグナル対P」のプロットに示めされるように、2つのピークを有するスポット位置の関数としての信号プロファイルが得られる。これは、電力が減少する点よりもピークの中心を見つけることがはるかに容易である。
2つのピークが確定されると、それらの位置の差はまた、特異点に対する正弦波の寸法の差である。特異点の寸法が既知の場合、正弦波の寸法を推定することができる。正弦曲線がどのように変化するかについての十分なデータを取得することは、複数の位置でX及びYで行われるべきである。或いは、縮尺拡大がプレート上の位置であまり変化しない場合、この方法は、単一の位置(例えば、特異点中心に)で行うことができる。
_急速マイクロプレート位置検出_
マイクロプレート170はその位置に影響を与える多数の要因を受ける。これらには次のものがある。:
(a)実施例において、マイクロプレートホルダ174の並進と角度の公差で、それぞれ、+/−0.1mm及び+/−0.25度;
(b)並進公差と回転公差を有するバイオセンサの印刷に関連した並進と回転の公差で、それぞれ、+/−0.2mm及び+/−0.25度;
(c)バイオセンサ102が印刷された後でマイクロプレートは0.4%まで縮小することができる;
(d)例えば温度変化により、走査ミラーゲインは+/−3.5%まで変えることができ、これは、成長又は収縮の+/−1mmの感知誤差につながる可能性がある;
(e)例えば温度変化により、走査ミラーがオフセットされることができ、これは、約0.1mmの並進誤差につながる可能性がある。
図20A乃至図20Dは一例のマイクロプレート170の模式図であり、バイオセンサ102が正確にビームスポット135で走査することができるようにマイクロプレート170の位置をマイクロプレート位置公差内で正確かつ迅速に検出する方法を示す。ここで、「位置公差」の用語は、位置測定の並進運動成分と位置測定の回転運動成分の限度の制限を意味する。たとえば、マイクロプレート位置公差の例は、±並進運動成分(すなわち、並進公差)で±0.5mm及び回転運動成分(すなわち、角度公差)で±0.5°である。
実施例において、方法は、マイクロプレート170内の任意の所望の位置に関する関数Gを形成して、コントローラ150のパラメータを制御して(例えば図16参照)、ミラー260がビームスポット135を所望の位置に配置するようなステップを含む。この例において、所望の位置は、呼称マイクロプレート測定に関して、すなわち、理想的なマイクロプレートのために指定されている。
コントローラ150の制御パラメータは、キャリブレーションのための呼称マイクロプレート測定において指定されている。関数Gは、2条件間の変化を反映している。関数Gの例は、上記のEQ.1〜EQ.3である。これらの関数において、添え字の「プレート」はマイクロプレート上の目的の位置を参照し、添え字の「光学系」は、コントローラ150の制御パラメータとして使用される光学座標系を指す。方程式の一般化された形態は、EQ.4として以下に記載する。
Figure 2014532856
実施例において、マイクロプレート170の位置は、バイオセンサアレイ102Aの位置として定義される。本明細書で定義されたバイオセンサアレイ102は、バイオセンサの或るサブセットの位置についての知見が十分に他のサブセットの位置を予測するように物理的に配置されるバイオセンサ102の任意の配列が含まれている。図20A〜図20Dの例において、バイオセンサアレイ102Aは、バイオセンサの長方形の行列である。他の非周期的な又は非規則的な配置も企図される。
上述のように、マイクロプレート170は、典型には、多数の異なる特異点300(例えば、基点169、ウェルW、バイオセンサ102、1以上のマイクロプレートのエッジ170E等)を含み、マイクロプレートの位置を特定するために使用することができる。これらの特異点300は、それらのマイクロプレート170上の互いに相対的な位置が、発生する可能性があるマイクロプレートの歪みにもかかわらず、いくつかの測定公差内で知られている特異点、と考えることができる。以下に説明する実施例において、バイオセンサ102は、マイクロプレート170の位置を確定するための特異点300として使用される。しかしながら、そのような特異点又は特異点の組み合わせの任意のタイプを使用することができる。
特異点300の相対位置を決定する上での公差(すなわち、制限)は、システム100の計測の制約によって定義される。例えば、マイクロプレートホルダ174は、基準位置(例えば、物理的な基点)に関係してマイクロプレート170を保持可能とすることができ、所定の特異点300の位置を1mm(例えば、1mmの半径)以内に知られているようにする。他のシステム100において、起こり得るたとえば1つの特異点が他のものよりも物理的な基点に近い場合、異なる特異点300は、別の位置公差を有することができる。
図20Aはマイクロプレートの例を示しており、回転運動が特異点300に異なる位置公差を持たせる方法を示す。マイクロプレート170は、呼称位置PB内に示されており、位置PA及びPCは、回転運動の限界を意味する。特異点300−1〜300−4の位置公差Tl〜T4は、それぞれ同一ではなく、例えば機械的な登録によって確定されるマイクロプレート回転運動CRの中心からの距離の関数である。
特異点すべてが同じ位置公差を持たない場合、マイクロプレート170の位置決め方法は、位置公差の最小量を有する特異点、すなわち、その位置が最もよく知られている特異点を最初に検索する第1のステップを含む。特異点300が実質的に同一の位置公差を有する場合、この方法は、最初の検索に便利な特異点を選択するステップを含む。複数の特異点300が他の特異点よりも小さい位置公差の実質的に同じ量を有している場合、位置公差の最小量を有するものうち特異点の1つが選択される。図20Aにおいては、特異点300−1が選択される。
第1の特異点300が選択され見出され、その位置が正確に確定されると、第1の特異点のための位置情報は、他の特異点の位置を制限するために使用される。つまり、第1の特異点300の位置が確定されると、それはそれらを見つけるために、それがますます容易になり、他の特異点の可能な位置(すなわち、公差)の範囲を低減すると言うことである。
特異点300を見つけるプロセスは、マイクロプレート170の位置が一意に確定されるまで繰り返される。十分な数の特異点が見出され、EQ.4から関数Gを完全に決定すると、残りの特異点300の公差ウィンドウはゼロとなる。例えば、関数Gが並進運動及び回転運動だけを発現する場合、十分な情報が見出され並進運動及び回転運動を決定して関数Gが知られることができる。これは、メソッドの「代数的」段階を完了する。これが決定され(例えば、設計計算、分析、シミュレーション、又は実験によって)、ビームスポット135の走査を実行するために許容されるマイクロプレートの位置公差内にて結果を提供する場合、本方法は完了したとみなされてもよい。
あるいは、この方法は、「統計的」段階で継続することができる。この統計的な段階において、方法は、特異点300を検索し続け、関数Gの統計的な再計算のため各々を使用する。これらの特異点300は非常に迅速に見出すことができる。なぜならば、個々の特異点を見つける際のエラーに起因した又は関数Gで使用されるモデルからのマイクロプレートの変位に起因した関数Gの以前の相互作用において、それらの位置における未知のものだけが誤差であるからである(例えば、何も想定されていないわずかな歪みがある場合)。見つかった追加の特異点300の数は、システム設計の一部として決定され、又は関数Gの見つかった特異点位置に関して適合度などの統計的基準を用いて推定することができる。
図20Bを参照すると、四隅の特異点300、すなわち前述の特異点300−1,300−2,300−3及び300−4を含むマイクロプレート170の例が示されている。マイクロプレート170は、ウェル300−1の中心点C1周りの回転運動Rに起因する3つの異なる位置PA,PB及びPCにおいて示されている。回転角度は、βで表される。ウェル300−1は、第1の特異点として選択されている。ウェル300−1の位置が一旦確定されると(例えば、ウェル300−1の中心点C1位置は、上記の技術のいずれかを使用して決定される)、次いで、他の特異点300−2,300−3及び300−4の位置が決定される。
ウェル300−1の中心点C1の位置が確定されると、特異点300−2,300−3及び300−4は、ウェル300−1の中心点C1を中心とする弓形線セグメント(弧)AR2,AR3及びAR4のそれぞれ上にある(幾何学)の中心位置を有する。特定の円弧の半径は、特定の特異点300−2,300−3又は300−4に中心点C1からの距離によって定義される。この距離は、まだマイクロプレートの歪みがないと仮定すると、マイクロプレートジオメトリから知られている。円弧の角度βは可能なプレートの回転Rよって定義される。回転運動の角度β=0は、マイクロプレートの幾何学的形状が固定されたままであると仮定して(すなわち、歪みなし)、他の特異点の位置がその期待される位置にあることを意味している。このように、角度βは、マイクロプレートの位置に回転公差の尺度である。
残りの特異点300−2、300−3及び300−4の各々は、それぞれの円弧AR2,AR3及びAR4を続ける単一検索でほぼ正確に二等分することができる。検索は、弧の両側に特異点の幅半分を拡張する。この検索距離は(本例では想定されていない)、マイクロプレート170が歪んでいた場合、必要な長さよりも必然的に短くなる。
この例において、特異点300−1に最も近い特異点300−4は、残りの特異点の最小の位置公差を有する。このため、一般的に言えば、特異点300−4の位置を検索すると、他の特異点のための位置検索よりも短くなるだろう。したがって、特異点300−4の位置は、確定されるべき次の位置である。
マイクロプレート170が平行移動、回転させられるだけのような状況において(すなわち、実際の又は明白なマイクロプレートの歪み)、第2の特異点300−4の位置が円弧AR4に沿って確定されると、マイクロプレートの位置は完全に確定される。実際には、特異点の1つのエッジは見出される必要があり、さらに検索ウィンドウを低減する。もう一方の端を見つけることは、方法の統計的段階に追加可能な外部のデータ点と考えることができる。
次に、他の特異点300−2と300−3の位置は、既知のマイクロプレート幾何学形状からそれらのマイクロプレートの位置を測定するための能力における任意の誤差まで知られる。したがって、方法は、システム100の測定限界にマイクロプレート170の全体的な位置の不確定性の収束をもたらす。これは、メソッドの代数的段階を終了する。
この方法は300−2と300−3などの任意の特異点の位置を急速に特定することで、統計的段階で継続することができる。このような300−1や300−4などのあらゆる特異点は、何回でも再測定することができる。各々の新しい特異点(又は新しい特異点の数)が特定されれば、回転運動と並進運動の統計的推定は、より大きなデータセットから実行ことができる。例において、これは、特異点のいくつかの所定数の間だけ続けることができ、又はマイクロプレートのモデル化された並進及び回転(すなわちEQ.4の関数G)がいくつかの確定された統計的基準を満たすまで継続できる。
実施例において、ほぼ既知の位置にて特異点全体を検索する必要はない。むしろ、個々のエッジごとに個別に定義された検索を行うことができる。これは、公差距離プラス特異点幅とは対照的に、公差距離に対する検索距離を減少させる。
実施例において、所定の特異点300の位置のための検索領域は、特異点の形状と同じであるか、又は対応している。例えば、特異点300が正方形である場合(例えばバイオセンサ102のように)、それはまた、ほぼ正方形である領域にわたって検索が実行されることが典型的に望ましい。最初に検索された特異点としての同一の行又は列にある特異点300(すなわち、ウェル300−1例えば)は、この方法で見つけることが最も簡単でしょう。図20Bを参照すると、最初に検索された特異点300−1に対角である特異点300−3の公差円弧A3は、実質的に特異点300−3を対角線上で切る。特異点300−2と300−4のそれぞれの円弧AR2と4は、ほぼ垂直に(すなわち、Y方向)かつ横に(すなわち、X方向)配列されている。
このように、マイクロプレート170が純粋な並進と回転を受ける状況において、3つの一次元の検索はマイクロプレートの位置を正確に決定するために使用することができる。これらの検索の物理的な程度は、位置精度と同程度を達成する強引なアプローチの使用を必要とするものよりも小さい。検索の数は同じであり、EQ.1における未知数の数によって決定される。しかしながら、最も重要な検索の大きさ(すなわち、検索領域)である。バイオセンサ102は、1×1mmの大きさを有し、その位置が±1.2mmと知られている場合、検索寸法の差は、対3.6mm検索に対して<1mmとすることができる。検索の物理範囲が強引なアプローチよりも小さいので、従って、それは検索を実行するのにかかる時間は少なく、システム100のための測定時間の全体的な減少につながる。
図20Cは図20Bと同様であり、マイクロプレート170には線形歪みが含まれて、すなわち、実際の又は観察されたマイクロプレート形状は保持されない。これは、例えば、マイクロプレートの製造工程においての温度変化や欠陥など、光学システム130を走査することでの温度の影響、又はこれらの実際の及び見かけ歪み効果の組み合わせで、起こり得る。マイクロプレート170の位置のみが決定されると、それ自体がマイクロプレートの幾何学的形状が測定されないため、歪みの起源は重要ではない。歪みの量及び種類は、特にマイクロプレート170の実際の(物理的な)歪みから光学システム130を走査するのではなく、明らかな歪みに起因する場合には、変化し得る。この例において、歪みは、独立して、X及びY方向に、直線状、すなわち、成長又は収縮であると仮定される。
図20Cにおいて一例として特異点300−2を参照すると、特異点300−1と特異点300−2を結ぶ線L2は、300−2を特徴とする特異点300−1線は、距離dL2によってスケール(scaled)され、マイクロプレート歪みの量を表し、最小及び最大の円弧AR2’及びAR2”を画定している。2つの円弧AR2’及びAR2”と2つの線L2上の距離L2は、環状公差領域410−2を画定し、その内に、特異点300−2の中心C2が配置されている。環状の公差域410−2は、特異点300−2の境界の半分の寸法を有し、中心C2の検索が行われる位置である。この検索方法のより詳細な数学的解析を、以下に説明する。
例において、三段階の検索方法として上述したように検索方法を用いることができる。しかし、検索を迅速に行うことができるように、環状の公差領域410−2は比較的小さい。なぜなら、回転運動のように、歪みはまた、中心位置C1からの特異点の距離に比例するからである。その他の特異点300−3と300−4は、同じ方法で定義された環状公差領域410−3と410−4をそれぞれが有している。
第2の特異点300−4の位置が正確に確定されると、円環状の公差領域410のための残りの特異点300−2及び300−3は非常に小さくなる。実際、残りの特異点は崩壊するが適合ルーチンに既知のデータに置き換え、残りの変数について解くことによって計算することができる曲線上に位置する。
図20Dは、特異点300−1と300−2のための位置が確定されるとき、特異点300−2と300−3を残すためのそれぞれの公差領域410−2と410−3を示している。図20Cに示すように、マイクロプレート170は、X方向に現在直線的である位置公差内にてDLAとDLCで示される位置の間にある可能な歪んだ位置の範囲を有している。公差領域410−2と410−3は、その長さに沿ってどこかに特異点300−2と300−3のそれぞれの中心のC2とC3を含む一次元線形公差領域へ、二次元の領域であることから崩壊している。
それぞれの線形公差領域410−2と410−3はそれぞれのライン432と433に沿って存在し、これらは特異点300−1と300−4を結ぶ線431に垂直である。図20Eのベクトル図を参照すると、線形公差領域410−2及び410−3のそれぞれの寸法は、線431に垂直な方向の最大プレート歪みの大きさよって定義され、線431から特異点300−2及び300−3それぞれへの距離DSにより乗じられる。垂線431に対して垂直な方向の歪みの大きさは、歪みベクトルVDと、距離DSで乗じた線431に垂直な方向の単位ベクトルVUとのドット積すなわち、DS(VDVU)である。
マイクロプレート170の位置が選ばれたマイクロプレート位置公差に決定されると、方法は、例えば、上述の方法のいずれかを用いてマイクロプレートの決定された位置に基づいて少なくとも1つのバイオセンサ102を光学的に読み取るステップを含むことができる。
_数学的解析_
上記の幾何学的アプローチに代わる方法は、コンピュータ読み取り可能な媒体(例えば、メモリ154)に具現化された命令(例えば、ソフトウェア)に基づいて、コントローラ150のプロセッサ152などの自動計算に適した代数的なアプローチであり、プロセッサに計算を実行させる。
例えば、図20Cに示すような特異点300−2の内部に存在するマイクロプレート170上のどこかの点Pの例を考えてみよう。点Pの可能な位置は、特異点300−1の中心C1に関する点Pのすべての可能な線形の拡大縮小と回転運動の和集合である。これは、次のようにEQ.2をEQ.5として再定式化することによって計算することができる。
Figure 2014532856
式EQ.5において、添字「OPTICS」は較正プロセスを介してコントローラ150に定義された光学システム100の座標系を指す。添え字の「PLATE」はマイクロプレート170内の呼称測定を意味する。下付き文字「1」は、プレート座標における回転の中心を指す。下付き文字「0」は、光学座標における回転の中心を指す。角度βは、図20Cに示す回転角である。変数SX及びSYはそれぞれ線形歪み(すなわち膨張、収縮)プレートXとX方向の係数である。
プレート座標系の一例は、特異点300−1の中心C1にて原点(0,0)を定義することである。4.5mmのピッチでの24列及び16行の標準マイクロプレートでは、特異点300−2の中心の座標は(103.5,0)mmである。特異点300−3と300−4の中心の座標は(103.5,67.5)mmと(0,67.5)mmである。EQ.4で使用するための図20C中の回転の中心は特異点300−1の中心C1である。光学座標でこの位置は、検索方法を使用して発見された。
図20C中の点C1とPに関してEQ.4はEQ.6として以下に再定式化される。全ての項は、光学座標に関して点Pの可能な位置を除いて知られている。
Figure 2014532856
単一の点Pの可能な位置は、システム仕様に順に基づいている変数β,Sx,Syの有効範囲に亘って評価したとき、EQ.6のすべての結果の和集合で与えられる。特異点300−2の可能な位置は、特異点の内部に含まれるすべての点Pに影響を考慮することによって与えられる。
これは、300−2内のすべての点PのためにC1とPを接続するベクトルに対するX及びYの各々における最小から最大の拡大縮小の値を適用することによって、正方形領域を規定することと同等である。その後、すべての可能な角度βを介してその四隅のC1周りの回転を考慮する。
EQ.6は、実際にはそうでない場合に、光学効果による感知歪みがプレートと共に回転する、近似を行う。回転角度は効果が無視できるほど小さいので、近似が有効である。第4の特異点300のX及びY位置を測定し、データがEQ.3にフィットしている場合、この近似の影響を完全に排除される。例において、EQ.6が指定された後、特異点300−2及び300−3の残りの寸法が測定され、特異点300−1〜300−4すべての(x,y)の位置は統計的にEQ.3に合わされる。
図21は、図20Cと同様であり、回転の前に、最大及び最小の歪みが各特異点300内のすべての点に影響を与えること示す。次いで、図20Cの環状の検索領域図410は、回転を考慮することによって見出される。
図20Cでなされる近似はPの所の上だけの効果を考慮することであり、Pが各特異点300−2、300−3と300−3(矢印)の中心である。実際の検索領域410は、その後、矢印の方向に最大歪みを乗じた特異点300の半分の大きさによって各方向に拡大される。図20Cの各環状部410−2、410−3と410−4は、特異点の中心(全体ではなく、特異点)を含む領域である。典型的な線形の拡大縮小歪みが4%までであるので、係数が0.96(最小値)〜1.04(最大値)までである。これは、図20Bの各特異点300−2,300−3及び300−4の回転方向に示されている。同じことはC1に向かい又はC1から離れる方向で行う必要がある。
図20Dに示す場合に関して、回転運動がなく、特異点300−1及び300−4を結ぶ線432に沿った方向における歪みは知られている。ワークピース170の中心は、線432に垂直な方向に投影された最大及び最小の線形拡大縮小により定義された線あたりで動く。特異点300の半分の寸法は検索領域に追加される。
これは本明細書に記載される発明の好ましい実施例に対する種々の改変の範囲から逸脱することなくなされ得ることは当業者には明らかであろう。よって、本発明は、添付の特許請求の範囲に規定されるような、それらが添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に入る変更及び変形をカバーする。

Claims (20)

  1. 光学読取システム内のマイクロプレートの位置を決定する方法であって、
    前記マイクロプレートは各々が位置公差を有する複数の位置検出特異点を有し、
    a)位置公差の最小量を有する前記位置検出特異点の内の1つの位置を測定して、前記位置検出特異点の残りの前記位置公差を減少させるステップと、
    b)前記位置検出特異点の残りの前記位置公差を評価し、位置公差の最小量を有する前記位置検出特異点の残りの内の1つを選択するステップと、
    c)ステップb)において前記位置検出特異点の選択された1つの位置を測定して、前記位置検出特異点の残りの前記位置公差を更に減少させるステップと、
    d)選ばれたマイクロプレート位置公差内に前記マイクロプレートの前記位置が決定されるまで、ステップb)及びc)を繰り返すステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  2. 前記位置検出特異点は、基点、マイクロプレートウェル、マイクロプレートエッジ及びバイオセンサの内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記マイクロプレートの決定された前記位置に基づいて前記マイクロプレートによって作動可能に支持された少なくとも1つのバイオセンサを光学的に読み取るステップを更に含むことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1に記載の方法。
  4. 実質的に環状のセグメントの形状を有する領域を含む少なくとも1つの前記位置公差を画定するステップを更に含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の方法。
  5. 直線のセグメントを含む前記位置検出特異点の少なくとも1つの前記位置公差を画定するステップを更に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の方法。
  6. 弓形線のセグメントを含む前記位置検出特異点の少なくとも1つの前記位置公差を画定するステップを更に含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の方法。
  7. 前記マイクロプレートは1以上のバイオセンサを作動可能に支持し、前記マイクロプレートの決定された前記位置に基づいて前記1以上のバイオセンサの少なくとも1つを光学的に読み取るステップを更に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の方法。
  8. 前記マイクロプレートは実際の歪み及び見掛け歪みの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記位置検出特異点の前記位置の前記測定は、前記位置検出特異点の少なくとも1つの少なくとも一部に亘ってビームスポットを走査させるステップを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の方法。
  10. 前記ビームスポットを走査させるステップは、
    走査ミラー装置を用いて、前記位置検出特異点の前記少なくとも1つの少なくとも一部をカバーする走査経路に亘って前記ビームスポットを移動させ反射光を生成させるステップと、
    前記走査ミラー装置の配向の関数として前記反射光を検出して、前記走査された少なくとも1つの位置検出特異点の測定されたプロファイル確定するステップと、
    前記測定されたプロファイルから前記少なくとも1つの位置検出特異点の幾何学的中心を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記光学読取システムの分光計を用いて、前記反射光を検出するステップを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記走査ミラー装置は微小電気機械システム(MEMS)ミラーを含むことを特徴とする請求項10〜11のいずれか1に記載の方法。
  13. 光学読取システム内のマイクロプレートの位置を決定する方法であって、
    前記マイクロプレートは複数の位置検出特異点を有し、
    少なくとも第1の及び第2の位置検出特異点のそれぞれの位置を測定するステップであって、前記位置検出特異点が位置公差のそれぞれの量を有し、位置公差の最小量から最大量までの順序で選択された位置検出特異点について実行される前記位置を測定するステップと、
    前記第1の位置検出特異点の前記位置の測定に続いて、前記位置検出特異点のすべての以前の測定に基づいて前記マイクロプレートの位置を制限するステップと、
    前記少なくとも第1の及び第2の位置検出特異点の前記位置測定を実行し、選ばれたマイクロプレート位置公差内に前記マイクロプレートの位置を確定するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  14. 前記位置検出特異点は、基点、マイクロプレートウェル、マイクロプレートエッジ及びバイオセンサの内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記マイクロプレートは実際の歪み及び見掛け歪みの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13〜14のいずれか1に記載の方法。
  16. 前記位置検出特異点の前記位置の前記測定は、前記位置検出特異点の少なくとも1つの少なくとも一部に亘ってビームスポットを走査させるステップを含むことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1に記載の方法。
  17. 前記ビームスポットを走査させるステップは、
    走査ミラー装置を用いて、前記位置検出特異点の前記少なくとも1つの少なくとも一部をカバーする走査経路に亘って前記ビームスポットを移動させ反射光を生成させるステップと、
    前記走査ミラー装置の配向の関数として前記反射光を検出して、前記走査された少なくとも1つの位置検出特異点の測定されたプロファイル確定するステップと、
    前記測定されたプロファイルから前記少なくとも1つの位置検出特異点の幾何学的中心を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記光学読取システムの分光計を用いて、前記反射光を検出するステップを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記走査ミラー装置は微小電気機械システム(MEMS)ミラーを含むことを特徴とする請求項17〜18のいずれか1に記載の方法。
  20. 前記マイクロプレートは並進運動で±0.5mmの位置公差と回転運動で±0.5°の位置公差を有することを特徴とする請求項13〜15のいずれか1に記載の方法。
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