JP2010515011A - 光学インターロゲーションシステム及びマイクロプレート位置の補正方法 - Google Patents

光学インターロゲーションシステム及びマイクロプレート位置の補正方法 Download PDF

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Abstract

光学インターロゲーションシステム及び方法が本明細書に記載されており、これは、ラベル非依存検出(LID)マイクロプレートの位置的なミスアラインメントを検出かつ補正可能であり、それによって、当該マイクロプレートは、マイクロプレートホルダ/XY並進移動ステージから除去されて、その後にそこに再挿入された後に適切にインターロゲーションされることが可能である。

Description

関連出願
本願は、米国仮特許出願第60/844,736号(発明名称「Active Microplate Position Correction for Biosensors」、出願日2006年9月15日)の利益を主張したものであり、当該出願の開示内容は、参照することにより本明細書に含まれている。
本願は以下の特許出願に関連している:
1.米国特許出願第11/058,155号(発明名称「Single Mode (SM) Fiber Optical Reader System and Method for Interrogating Resonant Waveguide-Grating Sensor(s) 」、出願日2005年2月14日、公開番号第US−2006−0180750 A1号、公開日2006年8月17日)
2.米国特許出願第11/027,547号(発明名称「Spatially Scanned Optical Reader System and Method for Using Same」、出願日2004年12月29日、公開番号第US−2006−0141611 A1号、公開日2006年6月29日)
3.米国特許出願第11/210,920号(発明名称「Optical Reader System and Method for Monitoring and Correcting Lateral and Angular Misalignments of Label Independent Biosensors」、出願日2005年8月23日、公開番号第US−2006−0139641 A1号、公開日2006年6月29日)
4.米国特許出願第60/781,397号(発明名称「Optimized Method for LID Biosensor Resonance Detection」、出願日2006年3月10日)
これら4つの引用文献の内容は参照することで本願に含まれている。
本発明は、ラベル非依存検出(LID)マイクロプレートの位置的ミスアラインメントの検出及び補正のための光学インターロゲーションシステム及び方法であって、これらによって、LIDマイクロプレートは、それがマイクロプレートホルダ/XY変換ステージから除去されてそこに再挿入された後も適切にインターロゲーションされ得る。
最近の大きな課題は、LIDマイクロプレートがマイクロプレートホルダ/XY並進移動ステージから除去されてそこに再挿入された後も、それと適切にインターロゲーション(interrogation)可能な光学インターロゲーションシステムをデザインすることである。特に、再配置されたLIDマイクロプレートの位置的なミスアラインメントを考慮に入れ得ることで、当該再配置されたLIDマイクロプレートのウェル内に位置するバイオセンサ群と適切にインターロゲーションし得る光学インターロゲーションシステムが必要とされている。この要求及びその他の要求は、本発明の光学インターロゲーションシステム及び方法によって満足される。
本発明は、LIDマイクロプレートの位置的ミスアラインメントの検出及び補正が可能な光学インターロゲーションシステム及び方法であって、それによって、LIDマイクロプレートは、それがマイクロプレートホルダ/XY並進移動ステージから除去されてそこに再挿入された後も適切にインターロゲーションされ得る。1つの実施例において、方法は以下のステップを含む:(a)ホルダ上にマイクロプレートを配するステップ;(b)当該マイクロプレート内のバイオセンサ群の行に亘って光ビームを走査して当該マイクロプレートの第1の位置を判定し、インターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットを取得するステップ(注記:必要があれば、このステップは2つの別個の走査ステップにおいて実行され得る);(c)当該マイクロプレートを当該ホルダから除去するステップ;(d)当該マイクロプレートを当該ホルダに再挿入するステップ;(e)当該マイクロプレート内の当該バイオセンサ群の行に亘って光ビームを再走査して当該マイクロプレートの第2の位置を判定するステップ;(f)当該マイクロプレートの当該第1及び第2の位置を比較することによって当該マイクロプレートの位置変位(deviation)を判定するステップ;(g)走査軌跡を計算して当該マイクロプレートの当該位置変位を考慮するステップ;(h)当該計算された走査軌跡を使用して当該マイクロプレート内の当該バイオセンサ群の行に亘って光ビームを再走査してインターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットを取得するステップ;及び(i)当該インターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットと当該インターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットとを比較して当該マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサにおいて生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定するステップ。この方法を実施可能な光学インターロゲーションシステムは、本明細書に記載されている。
他の実施例において、方法は以下のステップを含む:(a)ホルダ上にマイクロプレートを配するステップ;(b)当該マイクロプレート内の基準マーク群/参照センサ群の行に亘って光ビームを走査して当該マイクロプレートの第1の位置を判定するステップ;(c)当該マイクロプレート内のバイオセンサ群の行に亘って光ビームを走査してインターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットを取得するステップ;(d)当該マイクロプレートを当該ホルダから除去するステップ;(e)当該マイクロプレートを当該ホルダに再挿入するステップ;(f)当該マイクロプレート内の当該基準マーク/参照センサの行に亘って光ビームを再走査して当該マイクロプレートの第2の位置を判定するステップ;(g)当該マイクロプレートの当該第1及び第2の位置を比較することによって当該マイクロプレートの位置変位を判定するステップ;(h)当該マイクロプレートの当該位置変位を考慮すべく走査軌跡を計算するステップ;(i)当該計算された走査軌跡を使用して当該マイクロプレート内の当該バイオセンサ群の行に亘って光ビームを再走査してインターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットを取得するステップ;(j)当該インターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットと当該インターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットとを比較して当該マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサにおいて生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定するステップ。この方法を実施可能な光学インターロゲーションシステムは、本明細書に記載されている。
本発明のさらに完全な理解は、添付する図とともに後述する詳細な説明を参照することで得られるであろう。
図1は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図2は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図3は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図4は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図5は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図6は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図7は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図8は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図9は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図10は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図11は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図12は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図13は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図14は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図15は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図16は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図17は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図18は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図19は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図20は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図21は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図22は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図23は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図24は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図25は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図26は、本発明の第1の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図27は、本発明の第2の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図28は、本発明の第2の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。 図29は、本発明の第3の実施例に従ったインターロゲーションシステム及びインターロゲーション方法を説明するために使用される図である。
図1を参照すると、フローチャートが、本発明の第1の実施例に従ったマイクロプレートのウェル群内に位置するバイオセンサ群をインターロゲーションする方法100のステップを示している。方法100は、以下のステップを含む:(a)ホルダ上に当該マイクロプレートを配するステップ(ステップ102);(b)当該マイクロプレート内のバイオセンサ群の行に亘って光ビームを走査して当該マイクロプレートの第1の位置を判定し、インターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットを取得するステップ(ステップ104)(注記:必要があれば、このステップは2つの別個の走査ステップにおいて実行され得る);(c)当該マイクロプレートを当該ホルダから除去するステップ(ステップ106);(d)当該マイクロプレートを当該ホルダに再挿入するステップ(ステップ108);(e)当該マイクロプレート内の当該バイオセンサ群の行に亘って光ビームを再走査して当該マイクロプレートの第2の位置を判定するステップ(ステップ110);(f)当該マイクロプレートの当該第1及び第2の位置を比較することによって当該マイクロプレートの位置変位を判定するステップ(ステップ112);(g)走査軌跡を計算して当該マイクロプレートの当該位置変位を考慮するステップ(ステップ114);(h)当該計算された走査軌跡を使用して当該マイクロプレート内の当該バイオセンサ群の行に亘って光ビームを再走査してインターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットを取得するステップ(ステップ116);及び(i)当該インターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットと当該インターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットとを比較して1あるいはそれ以上の当該マイクロプレート内の当該バイオセンサにおいて生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定するステップ(ステップ118)(注記:これらの結果は保存されるか、出力されるかまたは人間のオペレータに対して表示される)。方法100に関連するステップの各々に関する詳細な議論は、本発明の1つの実施例に従った方法100のステップを実施可能な例示のインターロゲーションシステム200に関する概略的な議論の後に提供される。
図2を参照すると、例示のインターロゲーションシステム200の概略図が示されていて、インターロゲーションシステム200は、本発明の第1の実施例に従った上述の方法100を使用して、ホルダ208(XY並進移動ステージ208)上に配されたバイオセンサ群202をインターロゲーションすることが可能である(注記:以下の議論においては、384ウェルのマイクロプレート206が使用される)。光学インターロゲーションシステム200は、光源210(スーパールミネッセントダイオード(SLD)210)を含み、当該光源210は、ピグテール(pigtail)でありかつ偏光変換器214に接続されている可変光学減衰器(VOA)212に接続されているファイバである。偏光変換器214は、1×16スプリッタ216によって16本の個別の光ファイバ218に分割される光ビームを出力する。16個のチャンネルを有する1×2スプリッタアレイ220は、光ファイバ218(例えば、シングルモードファイバ218)の各々と16個のファイバマイクロレンズ222の1つとを接続する(図3参照)。(シングルモードファイバ301を有する)ファイバマイクロレンズ222の各々は、移動するバイオセンサ202(または静止しているバイオセンサ202)へ光ビーム224を供給し、反射光ビーム226を受信する。反射光ビーム226は、1×2スプリッタアレイ220を通過して、16個のスペクトルメータ228の1つによって検出される。スペクトルメータ228(光検出システム228)の各々は、反射光ビーム226における未処理のスペクトルデータ(インターロゲーション測定値群)を収集し、この未処理のスペクトルデータは、パーソナルコンピュータ(PC)230によって読み取られる。PC230は、この未処理のスペクトルデータ/インターロゲーション測定値群を、ホルダ208(XY並進移動ステージ208)の位置の関数として記録する。さらに、PC230は、ステップ104、110及び116の間に取得された未処理のスペクトルデータ(インターロゲーション波長/角度測定値群)を解析し、再配置されたマイクロプレート206の位置的ミスアラインメントを検出して考慮し、本発明の第1の実施例に従ってバイオセンサ群202をインターロゲーションする。
この例示の波長光学インターロゲーションシステム200において、バイオセンサ群202を照光するために広帯域スペクトル光源210が使用され、反射光ビーム226の共鳴スペクトル量(resonance spectral content)を解析するためにPC230が使用される(注記:必要ならば、方法100を実施するために角度光学インターロゲーションシステムが使用され得る。)。図2−4において示されているように、マイクロプレート206は、16個のファイバマイクロレンズ222を保持する固定された光学ヘッド302を横切って移動させられ、ファイバマイクロレンズ222の各々は、マイクロプレート206上の1つの行内のバイオセンサ群202をインターロゲーションする1つの光ビーム224を照射する(注記:光学ヘッド302及び1つのマイクロレンズ222は、図3内に示されている)。精密なX/Y並進移動ステージ208は、マイクロプレート206を移動するために使用される(図2を参照)。典型的な384ウェル形式のマイクロプレート206は、約3インチの幅でありかつ約5インチの長さである。従って、マイクロプレート全体を測定するために、X/Y並進移動ステージ208は、マイクロプレート206のx方向に沿った距離において125mmまで移動し得るが、通常は、16個のレンズ222がy方向に沿って直線的に配されている故に、y方向においては4.5ミリ未満しか移動し得ない。この例において、X/Y並進移動ステージ208は、200nmの移動毎に対してパルスを提供する光学エンコーダを含む。PC230は、これらのパルスを追跡して記録し、それによって、マイクロプレート206を保持するX/Y並進移動ステージの完全な位置が、マイクロプレート206内のバイオセンサ群202のインターロゲーション中に常に把握される。残念ながら、マイクロプレート206は、プレートの除去/再挿入事象、ハンドリングステップ群の間のマイクロプレート206の物理的変化、熱膨張等の故に、X/Y並進移動ステージ208のマウント内部で動き得、この動きは、マイクロプレート206内部のバイオセンサ群202のインターロゲーションに不利に影響し得る。この特定の問題は、本発明によって解決される。
図5は、位置に応じた反射光ビーム226の共鳴波長の典型的な形状を示しており、これは、単一の3mm長のバイオセンサ202を横切る一方向において光ビーム224が走査された際に得られたものである。共鳴波長の低及び高空間周波数変調は、バイオセンサの202の非均一性(例えば、導波路の厚さの局所変化)によって生成される。バイオセンサ群202がyまたはx方向に並進移動される際に、反射光226においてバイオセンサ群202上のこれらの非均一性による影響を評価するためのテストが実施された(図6−8の結果参照)。図6は、マイクロプレートが、最初にy方向において0.5ミクロンステップで0−10ミクロン移動させられ、その後x方向において0.5ミクロンステップで0−10ミクロン移動させられた際の、16個のバイオセンサ202に対して測定された波長を示している。バイオセンサ202の各々が、変位に対して全く異なった感度を有することが観測されている。位置における所定の変化に対する波長の正確な感度(dx/dλまたはdy/dλ)は、バイオセンサ202の各々における局所的なコーティング形状によって判定される。この局所的な形状は、バイオセンサ202自体を形成するために使用される光学コーティングによって、無機/有機化学層インタフェースを形成するために使用される表面化学層から、または、固定されたプロテイン群、抗体群、細胞群もしくは他の化学的、生化学的な種類のものによって影響を受け得る。従って、非常に均質な光学バイオセンサ群202を形成する製造プロセスが使用されたとしても、化学的付着を検出するためにバイオセンサ202を変化させるように形成されるさらなる表面の変異が、反射波長において非常に不均一となる表面を生起する。結果として、バイオセンサ群202が、マイクロプレート206内の他のバイオセンサ202群に対して少々ランダムな形状及び少々ランダムな並進移動感度を有し得ることが観測された。図7は、y方向において並進移動されたマイクロプレート206内に配された384個のバイオセンサの並進移動感度の統計分布を示しているヒストグラムである。マイクロプレート206が完全に均質なバイオセンサ群202を有していた場合、このヒストグラムは、マイクロプレート206の位置シフトによって発生した波長シフトアーチファクト(artifact)(技術的原因による不自然な結果)を除去するためにいくつかの形式の参照が使用され得るように、単一の大きなピークを有するだろう。しかし、このヒストグラムは、バイオセンサ202が変化する位置感度を示したことを示している。これらの変化する位置感度は、標準偏差を使用することによって特徴づけられ得る分布を有する。この実験において、位置感度の標準偏差は、0.6pm/μmであり、これは、位置的に生起した波長シフトによって取り込まれたノイズを0.1pmにコントロールしたいのならば(これは小さな分子のアッセイに対して適当であり得る)、マイクロプレート206の位置が、170nm未満の範囲内でコントロールされることが必要とされることを意味する。この特定の範囲は、本発明によって可能である。
図8を参照すると、このグラフは、バイオセンサ群202の1つを横切って光ビーム224が走査された際の反射光ビーム226のパワー対位置を表していて、その様なものとしてこの情報が使用されて、バイオセンサ202のエッジ(群)を探索することが可能となり、それらがマイクロプレート206の位置を決定することが可能となり得る(ステップ104及び110)(同一出願人による米国特許出願第11/210,920号参照)。バイオセンサ202がX及びY方向の両方において走査される場合、またはバイオセンサ202が図25において示されている回折格子内に形成される角度のあるエッジ2502もしくは角度のある非応答ライン2504を有する場合に、バイオセンサ202のXY位置が判定され得る(注記:反射光ビーム226に関連するデータの取得は、XY並進移動ステージ208上のエンコーダと同期化されていることを注意する)。
同一出願人による米国特許出願第11/210,920号に記載されているように、PC230は、例えばセントロイド法、導関数法、曲線適合法、自己相関法及びエッジクロッシング(edge crossing)法を含む様々なエッジ検出アルゴリズムを使用して、マイクロプレート206の位置を判定し得る。しかし、これらの全てのエッジ検出法に関する1つの問題は、スペクトルメータ228上のサンプリング間隔(ピクセルサイズ)が大きすぎる場合に、ピクセレーションが生起する非直線性が測定値の正確性を摂動させ得ることである。ピクセレーション生起する非直線性のこの不利な効果は、図9に示されたモデルにおいて示され、マイクロプレート206内のさまざまなバイオセンサ群202に関して得られた実験データは、図10において表わされている(注記:このモデルは、96μm毎に空間サンプルが生成されている場合のセンサエッジ位置の評価エラーを示している)。理解されるように、有限の空間ピクセル(サンプル)サイズは、ピクセルサイズと同一の周期による評価における周期エラーを生起する。このエラーの正確な大きさは、センサエッジに対するピクセルエッジの正確な位置すなわち位相に依存する。96μmのピクセルサイズが使用されて図9及び図10に示されているデータが取得されると、格子位置エラーの大きさは、約+/−8μmであり、これは170nm未満の再配置目標の達成には大きすぎる。しかし、このエラーの増幅は、スペクトルメータ218のピクセルサイズを減少させることによって減少させられ得る(同一出願人の米国特許出願第60/781,397号を参照)。これは、上述した走査ビーム光学システム200において容易に完遂され得る。図11は、空間ピクセルサイズが12μmまで減少させられた場合のモデル化結果を示している(図9−10と比較されたい)。図12Aは及び12Bは、この減少させられた空間ピクセルサイズモデルの実験的確認を示していて、このデータは、12μmの空間ピクセルを使用して得られ、結果のエッジ位置エラーは、既知であるx及びy軸に沿っての−10ミクロンから+10ミクロンまでのマイクロプレート変位に依存した(注記:この減少した空間サイズの技術は、ステップ104、110及び116を実施する際に使用され得る)。12μmへのピクセルサイズの減少の結果として、格子位置エラーは、−80よりも大きく+80nm未満の間に減少させられ、このことは、当該システムが170nmまでのプレート再配置目標に達し得る様に、測定値が十分に正確となることを許容する。
マイクロプレート206が光ビーム224と相関関係にある場合の評価のため、位置の「事前」測定を含むためにマイクロプレート206が最初に走査され、バイオセンサ群202の見かけの格子位置が測定される。その後、マイクロプレート206は、再走査されて、バイオセンサ群202上の回折格子の特定の空間領域が集約(integration)されすなわち平均化されて、各々のバイオセンサ202(図4参照)に対する波長測定値(または角度測定値)を含むインターロゲーション測定値の第1のセットが生成される(注記:必要ならば、これら2つの走査ステップは、方法100のステップ104において議論されたような単一走査動作において実行され得る)。その後、マイクロプレート206は、XY並進移動ステージ208から除去されてそこに再挿入される(ステップ106及び108)。ここにおいて、マイクロプレート206が再度走査されてバイオセンサ群202の位置が測定され、「事後」の位置データのセットが生成される(ステップ110)。その後、「事前」及び「事後」の位置データが比較され、位置変位が計算される(ステップ112)。マイクロプレート206が、剛体として振舞うとみなされる場合、その位置における変化は、図13に示されたように、x方向における全体的な(global)変位Δx、y方向における全体的な変位Δy及び回転Δθによって特徴づけられ得る。位置変位は、マイクロプレート206を横切る新しい走査パス(すなわち軌跡)を計算するために使用される(ステップ114)。従って、インターロゲーション測定値の第1のセットを生成するためにインターロゲーションされたバイオセンサ群202上の回折格子群のオリジナルの空間領域が、この新しいインターロゲーション測定値のセットを生成する(ステップ116)ために再度使用されることが保証されつつ、この新しい走査軌跡が、走査を行ってバイオセンサ202に関するインターロゲーション測定値の第2のセットを記録するために使用される。詳細な議論は、どのように位置変位情報が使用されてマイクロプレート206を横切る新しい走査パスが計算される(すなわち軌跡補正)(ステップ114)のかについての説明の次に提供される。
一度、マイクロプレート206に関する位置変位データが測定されると、「最後の」走査ステップの実行の前に新しい走査軌跡(すなわち走査補正)が計算されてマイクロプレート206上のバイオセンサ群202とインターロゲーションが行われる(ステップ112、114及び116)。固定されたマイクロプレート206及び走査される一連の光ビーム224に対してまたは走査されるマイクロプレート206及び一連の固定された光ビーム224対して直線軌跡が使用されて、各々の光ビームがバイオセンサ202の行の各々に亘って移動する様な新しい走査パスが画定される。図14を参照すると、この直線走査軌跡を画定するために、走査開始点(Xstart,Ystart)及び走査終了点(Xstop,Ystop)が特定される必要がある。全ての光ビーム224が(図3及び図4に示されているように)共に堅固に固定されている故に、任意の1のビーム224に対する走査開始点及び走査終了点が、16本の全てのビームに関する軌跡を効率的に画定する。図14に示されているこの場合において、列A光学ビーム224の軌跡が使用されてマイクロプレート206を横切るビームの動きが示され、他の15本のビーム224は、平行であるが行(y)方向において約4.5mmの倍数によってオフセットしている軌跡を移動する。一度、新しい直線走査軌跡が画定されると、光ビーム224は、インターロゲーションステップ104及び116の各々の間に各々のバイオセンサ202の同一の部分を横切るであろう。このような新しい走査軌跡は、図15に示されている。この新しい走査軌跡が、本発明に従って如何にして計算され得るかの例は、次で議論される。
直線走査軌跡を見つけるために使用され得る例示の技術は、バイオセンサA1の位置(XA1,YA1)の場所及びバイオセンサA24の位置(XA24,YA24)の場所を測定するためのものであり、これらの点を走査開始点(Xstart,Ystart)及び走査終了点(Xstop,Ystop)として使用するためのものである。しかし、実際は、ある間隔によってバイオセンサA1及びA24をオーバースキャンして、バイオセンサA1及びA24の全体の表面が測定されることを保証しかつ走査ステップ116に使用される移動ステージの所望の加速/減速が満足されることが保証されることが望ましい。この技術は、図14(これは摂動させられていないマイクロプレート206を示す)及び図15(これは摂動させられたマイクロプレート206を示す)に示されている。
直線走査軌跡を判定する場合に好ましい方策は、バイオセンサ/格子の絶対位置の代わりにバイオセンサ/格子の変位(Δxij,Δyij)を使用してマイクロプレート206の位置を評価することである。ここで、(i,j)は、ウェルの(行、列)指標を示す。絶対位置よりむしろ変位を使用する理由は、レンズ222の各々の行が固有のポインティングエラーまたはミスアラインメントを有し得ることにある。すなわち、レンズ222の各々の光学及び機械軸が、好ましくアラインメントされない可能性もあり得、よって、光ビーム224の各々がバイオセンサ群202の正確なピッチによって他から分離されないことも有り得る。しかし、このポインティングエラーは、時間において一定であろう(図2参照)。このポインティングエラーの影響及び計算においてこれを考慮することの難しさは、絶対位置よりもむしろ変位を使用することによって除去され得る。マイクロプレート206の剛体並進移動及び回転に対して、バイオセンサ202の各々の位置における変化は、マイクロプレート206の全体的な並進移動変位及び回転変位として以下の様に記述することができる(方程式1及び2)。
Figure 2010515011
Figure 2010515011
図13で示されているように、Δx及びΔyは、マイクロプレート206が経た全体的なx及びy変異であり、Δθは、マイクロプレート206の回転角である。ここで、xij及びyijは、バイオセンサ/格子A1に対する所定のバイオセンサ/格子202の絶対的なxまたはy位置を表す。従って、バイオセンサ/格子202の各々の変位は、純粋な並進移動成分(Δx及びΔy)及び純粋な回転成分(Δθ*xij及びΔθ*yij)から生じる。従って、方程式1及び2を理解できれば、Δxij及びΔyijの値を実験的に測定した場合(ステップ104及び110)に、2つの方程式が解かれて、マイクロプレート206の全体の(global)x変位(<Δx>)、マイクロプレート206の全体のy変位及びマイクロプレート206の全体の回転(<Δθ>)が得られる。
以下の手順は、方程式1及び2の1つの可能な解法をさらに詳しく説明している。マイクロプレートが剛体として動き、僅かな回転しかしない場合、同一の行内の全てのウェルは、同一のxシフトを有するはずであり、xシフトの任意の変化は、単に測定ノイズから発生するはずである。従って、マイクロプレート206上の全てのバイオセンサ202の(Δxij,Δyij)を取得した後に、全体のxシフト<Δx>及びプレート回転Δθは、直線に近似され以下の様に計算される(方程式3)。
Figure 2010515011
ここで、<Δx>iは、この特定の行内の24個のバイオセンサ202全ての共通(すなわち平均)のxシフトを示している。理解されるように、方程式3は、バイオセンサ群202の行の各々が、プレート回転Δθの行依存コンポーネントを含む項によって発生する僅かに異なったx変位を有するであろうことを示している。バイオセンサ202の各々の個々のxシフトを使用したマイクロプレート206の全体のxシフト及びプレート回転Δθの計算は、図16にグラフとして示されている。この直線のオフセットは、全体的なxシフト<Δx>である。そして、この直線の傾き(プロットにおいて1/傾き)はプレート回転Δθである。
同様に、全体的なyシフト<Δy>は、直線に近似されて以下の様に計算される(方程式4)。
Figure 2010515011
ここで、<Δy>jは、この特定の列内の24個のバイオセンサ202全ての共通(すなわち平均)のxシフトを示している。バイオセンサ202の各々の個々のyシフトを使用したマイクロプレート206の全体のyシフトの計算は、図17にグラフとして示されている。理解されるように、方程式4は、バイオセンサ202の列の各々が、全体シフト<Δy>及びプレート回転Δθの列依存成分によって発生する僅かに異なったy変位を有するであろうことを示している。この直線のオフセットは、全体のyシフト<Δy>である。最終的に、マイクロプレート206の回転は、xシフトデータまたはyシフトへの直線近似から傾きΔθを得ることによって計算され得る。
上述の解析は、光ビーム224の各々が、2つの走査ステップ104及び116中に、バイオセンサ群202上の同一の物理領域を横切ることを保証する。しかし、マイクロプレート206が回転する場合、新しい走査軌跡を使用することにおける追加的な複雑さが発生する。この状況において、時間(または位置、または位相遅延)が、光チャンネル群においてバイオセンサ群202の各々の行に対して発生し、それは、あるチャンネル/行と他のチャンネル/行とで変化する。図18は、マイクロプレート206上の異なった行のバイオセンサ群202の間の位相遅延(δ)を示している。理解されるように、レンズA及びレンズPがそれらの行の各々上でバイオセンサ群202の中心を横切ったとしても、それら個別のバイオセンサ群202の最初の「観測(see)」の各々の間に時間または距離における物理的遅延が存在する。物理的走査距離におけるこの時間遅延(δ)の量は、Lsinθと同一であり、ここにおいてθは回転角または傾きであり、方程式1−4において計算される。
プレート回転が生起する位相遅延がバイオセンサ202(または基準エッジ)の見かけの位置に及ぼす影響は、図19にグラフで表わされている。理解されるように、位相遅延が存在すると、バイオセンサ群/格子群202は、所定の光ビーム202に対して見かけ位置において走査方向に沿ってシフトしたように見え、光学チャンネルは、必ずしも回転したマイクロプレート206内のバイオセンサ群202の所望の領域を集約し得ない。走査のピクセルサイズが、補償したい正確性(例えば、上述された170nm未満)と比較して大きくあり得る(例えば、上述された12μm)故に、データが取得された後にインターロゲーション領域をデジタルに調整して遅延を比較することは、非常に非精密であり得る(従って、12μmのピクセルは、所望の170nm未満の精度と比較して粗い)。この問題が解決され得る1つの態様は、XY並進移動マウント208がマイクロプレート206の回転を調整可能なアクチュエータを有する場合に、如何にしてこのアクチュエータを駆動してマイクロプレート206の角度を補正するかを判定するために上述において計算された回転が使用され得る態様である。しかし、回転アクチュエータが使用されない場合、マイクロプレート206の回転によって発生した位相遅延を補償するために使用される他の方法が必要とされる。例えば、1つの方法は、個別のスペクトルメータ228の各々がトリガされてその各々の走査データを取得すべき時に関する正確な時間または位置遅延を導入することを含み得る(図2参照)。移動ステージのための光学エンコーダが、非常に精密な(170nm未満の位置要求よりもさらに良好な)位置トリガを可能とする故に、このような遅延を十分な精度にすることが可能である。マイクロプレート206上のバイオセンサ群202の個々の行の各々に関する時間または位置遅延を計算するために、以下(方程式5)を使用することが可能である。
Figure 2010515011
(注記:この方程式は、方程式3において上述で使用されたxシフトの行依存成分から導き出される)。
マイクロプレート位置変位を判定する際に考慮され得る追加的考慮事項は、マイクロプレート自体またはXY並進移動ステージ208において使用される位置エンコーダに熱的または他の環境変化が生じて膨張または収縮が起き、マイクロプレート206上のバイオセンサ群202の間の見かけの距離すなわちセンサピッチが変化し得ることである(注記:マイクロプレート206の膨張または伸縮を生起し得る他の要因は、例えば、マイクロプレートがプラスチックの底部プレートを有している場合に、マイクロプレートを膨張させ得る水分吸収を含む)。特に、XY並進移動ステージ208が、ある測定に対して低温で、他の測定に対して高温である場合またはその逆の場合に熱的変化が起こり得る。同様に、マイクロプレート206自体が熱的に膨張または収縮し得、それによって測定においてエラーが生成され得る。いずれにせよ、正確な走査軌跡が計算されて実施されたとしても、バイオセンサ202の各々に対する集約領域は、この熱的膨張効果によって僅かに変化させられるだろう。理想的には、マイクロプレート206が剛体として振舞う場合には、行内の全てのバイオセンサ202のxシフトが、2つの測定の間で同一であるべきである。しかし、2つの測定の間に生起するピッチ変化が存在する場合、バイオセンサ202のxシフトにおいて列依存変化が観測されるであろう。従って、方程式1を以下の様に変形すべきである。
Figure 2010515011
図4に示されているような16本の光ビーム224の直線アレイを有する本明細書に記載されている特定のインターロゲーションシステムに関し、光ビーム224の各々が、プレート測定に関してx方向において100mmよりも多く移動するがy方向においては3mm未満しか移動しない故に、方程式2は変形されなかったことに注目すべきである。熱によって生起するマイクロプレート206及び光学エンコーダの膨張が全体の規模の33分の1以下であり得るので、ピッチ変化はy方向において重大に考慮されない。一般的なガラスの1℃毎に100万分率で5未満の膨張係数及びシステム温度における0.5℃変化の故に、マイクロプレート206のx方向寸法は、250nm未満変化し得る一方で、y方向寸法は8nmしか変化し得ない(注記:これは、マイクロプレート206がガラスの底部プレートを有していることを仮定している)。前者は、170nm未満のマイクロプレートの位置要求に影響するが、後者は影響しない。従って、y方向における膨張を無視することは容認される。しかし、y方向のさらに長い走査が使用されてプレート位置を評価する様にシステムがデザインされている場合または更に精密な位置補正が要求された場合、同様のピッチ変化項が方程式2に包含され得ることが理解されるべきである。
従って、方程式6から、列各々に対する平均xシフト(16個またはそれ以上のデータ点の平均)対公称列x位置をプロットした場合、ピッチ変化が存在するならばこのプロットは傾きを有し、2つの測定の間でピッチ変化が一定に保たれたならば、その傾きはないであろう。このことは、図20に示されている。当該ピッチ変化は、この直線の傾きΔφであり、負の傾きはマイクロプレート206が見かけ上収縮したことを示し、正の傾きはマイクロプレート206が見かけ上膨張したことを示す(注記:y軸におけるこの直線のオフセットは、全体のxシフト<Δx>である)。もちろん、これは、マイクロプレート206の膨張/収縮だけの故だけではあり得ず、XY並進ステージ208上の位置エンコーダの膨張/収縮の故でもあり得る。
これらの位置変位パラメータ群、<Δx>、<Δy>、Δθ、チャンネル各々に対するdelayi及び微小なピッチ変化Δφが計算された後、これらのパラメータ群が使用されてマイクロプレート206の後続の新しい走査軌跡が判定される(ステップ114)。これらのパラメータ群から様々なエラー統計が計算されて、新しい走査軌跡が十分に正確かまたはマイクロプレート206の位置調整の向上のためにインタラクションが要求されているかが判定され得る。例示的な統計は、方程式7から与えられる。
Figure 2010515011
ここで、
Figure 2010515011
である。
この特定の方程式は、マイクロプレート206上の4つの隅のバイオセンサ206(A1、P1、A24、P24)の最悪のベクトル変位を表している。この場合において、変位は、既知のプレート回転Δθ及びピッチエラーΔφに変化に従って、既知の<Δx>及び<Δy>によって計算される。計算された変位は、マイクロプレート206上の最悪の変位エラーを表しおり、走査方向におけるマイクロプレート206及び/またはステージエンコーダのシフト及び回転、並びに熱膨張を推測する。
上述の方法の正確性をテストするため、いくつかのマイクロプレート206の位置が測定された。データは、能動的な位置補正を伴って及びそれを伴わないでの両方において得られた。ヒストグラムの形式で示された位置エラーの結果は、図21(能動的なマイクロプレート位置調整なし)及び図22(能動的なマイクロプレート位置調整あり)において提供される。能動的なマイクロプレート位置補正無しでは、マイクロプレート206の除去/再挿入事象が、XY並進ステージ208のマウント装置内のマイクロプレート206の位置の全体的なシフト及び回転を生起する。しかし、これらの移動が上述された方法で測定されて補正された場合、その後のマイクロプレート200の位置変位は、200nm未満に維持される。
さらに、図23A−23Dは、この能動的プレート位置調整方法の結果として、マイクロプレートの除去/再挿入事象によって生起される波長シフトが小さく維持され得ることを証明している。図23Aは、92回のプレート除去/再挿入事象に対するマイクロプレート206内の384個のウェル全ての波長シフトの平均値のヒストグラムを示している。図23Bは、同一の除去/再挿入事象に対する、マイクロプレート206内の384個のウェルに対する波長シフトの標準偏差のヒストグラムを示している。図23C及び図23Dは、同一のマイクロプレート除去/再挿入事象を示しているが、事象の番号としてプロットされた平均波長シフト及び標準偏差で示されている。図23A−図23Dで補助的に示されているように、プレート除去/再挿入事象によって生起する波長シフトを特徴づける場合、適切な性能指数は384個のセンサに亘って観測される平均波長シフトではない。なぜならば、除去/再挿入事象によってマイクロプレート206に亘る任意の平均シフトが発生した場合、それらは、専用の参照センサまたはセンサ群の使用によって容易に除去され得るからである。むしろ、発生した波長シフトの散らばりすなわち標準偏差が、更に適切な性能指数である。様々なウェル群/バイオセンサ群202に亘る波長シフトの散らばりは、プレート除去事象によって生起された「ノイズ」を表し、それは、マイクロプレート296の表面におけるウェル/バイオセンサ202に依存する生化学的変化と区別がつけられない。従って、除去/再挿入事象によって生起した散らばりすなわち波長シフトの標準偏差を最小化することが、最も重要なのである。能動的な位置調整なしでは、ミクロン以下の位置シフトがピコメータ以下の波長シフトノイズ(標準偏差)を生起する。さらに大きな変位(数ミクロンよりも大きい)及びそれによる高いノイズレベル(数ピコメータよりも大きい)は、マイクロプレート206がプレートハンドリング装置によって測定の間に物理的に損傷するか、またはマイクロプレート206の著しい熱膨張もしくは収縮が起きた場合に発生し得る。しかし、図23Bが示しているように、センサ変位を200nm未満まで減少させる能動的な位置調整によって、0.2−0.4pmの波長シフト内に標準偏差の代表値が観測される。このノイズレベルは、測定の間にプレート除去を伴っても、微小な分子結合事象が検出可能であることを意味する。
位置測定は、個別的なマイクロプレート206の除去/再挿入事象に対する能動的な補償に使用されることに加えて、段階的な事象に対する補償の補助のためにも使用され得る。マイクロプレート206が安定した温度にない場合、XY並進移動ステージ208のマウント内の膨張/収縮及びシフトの故に上述の変化がしばしば発生する。図24は、能動的なプレート位置調整方法を使用した上記の様な時間依存追跡を示しており、所与のマイクロプレート206の熱的変化に関し、XY並進移動ステージ208内で、そのマイクロプレート206が、如何にゆっくり動き得かつ回転し得るかを示している(「非調整位置」ラベルに関連した細い線を参照)。しかし、本発明の能動的なプレート位置調整方法が使用されて、マイクロプレート206がその熱的に摂動された位置から元の位置まで調整されると、200nm未満の任意のバイオセンサ202に対する結果的な位置エラーが維持され得る(「調整位置」ラベルに関連した太い線を参照)。この場合、マイクロプレート206の位置が毎分(または他の時間周期で)測定されて調整され得る。
上述したように、バイオセンサ202(四角形状の回折格子を有する)が図25Aに示された様にX及びY方向において走査された場合に、バイオセンサ202のXY位置(及びマイクロプレート206の初期位置によって)が判定され得る。代替例として、バイオセンサ202が、図25B−図25Dの例に示された様な回折格子内に形成された角度を有するエッジ2502または無応答の角度を有するライン2504を有する場合に、バイオセンサ202のXY位置(及びマイクロプレート206の初期位置によって)が、単一のX方向走査を使用することによって判定され得る(同一出願人による米国特許出願第11/210,920号参照)。回折格子内に形成された角度のあるエッジ2502または無応答の角度のあるライン2504を有するバイオセンサ群202の使用は、様々な利点を有する。
1.単一の走査が使用されて、XY両方の測定が調整される故に、測定サイクルが迅速に行われ得る。その様にして、高速位置フィードバックが適用され得、高い測定スループット及びマイクロプレート206自体及び/またはXY並進移動ステージ208の温度における変化によって生起させられるマイクロプレート206内の時間と共に変化する位置補正のための向上した能力が許容される。
2.マイクロプレートの回転が存在する場合でありかつXY並進移動ステージ208に別個の回転アクチュエータがない場合、本明細書に記載された16個の光ビームシステムに対して、個別のy測定において光ビームによって横切られたバイオセンサ群202の位置が歪まされ得る。この問題は、図26を参照することによって説明され得、それは図の右部において見られ得る。ここで、マイクロプレート206が回転(斜めに)させられた場合、y方向において走査された光ビーム224は、元の位置測定パスを移動せず、プレートの回転量(Δθ)に比例した量のエラーを有するであろう。実際、典型的なマイクロプレート206の幅が75mm未満でありかつ回転量が100μRad未満であり得る故に、バイオセンサ群202に対するビーム位置シフトが7.5ミクロン未満と同程度と導出されて、大きなプレート回転に対する調整(位置測定)信号の劣化が発生し得る。しかし、単一のxスキャンが使用されて、角度のあるエッジ2502または無応答ライン2504を有するバイオセンサ群202を走査する場合、yスキャンは必要ない。このようにして、マイクロプレートの回転の影響は適切に除去され得、この特定の測定エラーが除去され得る。
図27−28に関連して以下で議論される異なった実施例において、基準マーク群(参照センサ群250)及び上述したサンプルバイオセンサ群202の両方を含むマイクロプレート206′も使用され得る(同一出願人の米国特許出願第11/210,920号参照)。参照センサ群250は、角度があるエッジ(または無応答基準ライン)を必要としないが、図25及び26に関して上述されたのと同一の理由でこれらを有しているのが好ましいであろう。必要ならば、参照センサ250群は、マイクロプレート206′のウェル群の外側に配され得、界面化学、標的固定またはアッセイ処理において使用される化学試薬に曝されることが防止され得る。さらに、参照センサ群250は、エポキシによって覆われ得るかまたはマイクロプレート206′のいくつかの部分によって覆われ得、ダストやデブリからそれが保護されることが助成され得る。基本的に、参照センサ群250は測定実施中に、それらのエッジ群において変化を招き、従ってそれらの受信された位置におけるエラーを招き得る損傷または変化をさせられないように保護されるべきである。さらに、これらの別個の参照センサ250群のデザインにおける考慮事項は、それらが、サンプルバイオセンサ群202と同様の反射率及び波長を有するべきことである。このことは、光のパワー調節をすること無しに、光ビーム224の同一の走査が使用されて参照センサ群250及びサンプルバイオセンサ202群の両方がインターロゲーションされ得ることを保証する。
このタイプの(参照バイオセンサ群250及びサンプルバイオセンサ群202を含む)マイクロプレート206′が使用された場合、以下のインターロゲーション方法2800が、本発明の第2の実施例に従って実施され得る(図28参照)。方法2800は、以下のステップを含む:(a)マイクロプレート206′をホルダ上に配置するステップ(ステップ2802);(b)マイクロプレート206′内の基準マーク群/参照センサ群250の行に亘って光ビームを走査してマイクロプレート206′の第1の位置判定するステップ(ステップ2804);(c)マイクロプレート206′内のバイオセンサ202の行に亘って光ビームを走査してインターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットを取得するステップ(ステップ2806);(d)当該ホルダからマイクロプレート206′を除去するステップ(ステップ2808);(e)マイクロプレート206′を当該ホルダ上に再挿入するステップ(ステップ2810);(f)マイクロプレート206′内の基準マーク群/参照センサ群250の行に亘って光ビームを再走査するステップ(ステップ2812);(g)マイクロプレート206′の当該第1の位置と当該第2の位置とを比較することによって、マイクロプレート206′の位置変位を判定するステップ(ステップ2814);(h)走査軌跡を計算して当該マイクロプレートの当該位置変位を考慮するステップ(ステップ2816);(i)当該計算されたマイクロプレート206′内のバイオセンサ群202の行に亘る走査軌跡を使用して光ビームを再走査してインターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットを取得するステップ(ステップ2818);(j)当該インターロゲーション波長/角度測定値の第1のセットと、当該インターロゲーション波長/角度測定値の第2のセットとを比較して、マイクロプレート206′内に位置する1または複数のバイオセンサ202において生体基質が存在するか否かまたは生体分子事象が生起しているか否かを判定するステップ(ステップ2820)(注記:これらの結果は記録、出力されるかまたは人間のオペレータに表示される)。例示的な光インターロゲーションシステム200が使用されて、この本発明の特定の方法2800が実行され得る。
本発明の両方の実施例において、同一の光ビーム224が使用されて、インターロゲーション測定群及び位置(基準)測定群が実行されるべきことが注意されるべきである。光ビーム群224の機械的移動がマイクロプレート206及び206′と相対的に発生する場合、この相対的な移動が基準測定によってキャリブレーションされ得る故に、同一の光ビーム群224が使用されるべきである。この光ビーム群224の機械的移動は、XYホルダ(またはマイクロプレート206及び206′)の熱膨張もしくは収縮並びに/またはマイクロプレート206及び206′の再挿入処理の故に生起し得る。しかし、個別の位置/基準光学測定システムが使用された場合、この特定の利点は失われてしまうであろう。例えば、個別のカメラが使用されて、位置測定プロセス中に参照センサ群/基準群/角度のある非応答ライン群の像が取得されてマイクロプレート206及び206′の位置が判定される場合である。その結果、相対的な動きがカメラと光ビーム群との間、カメラとマイクロプレート206及び206′との間並びに光ビーム群とマイクロプレート206及び206′との間に発生すると仮定される。最後のものは、参照センサ群/基準群角度がある非応答ライン群のカメラ測定によっては観測されないので、補正することができない。従って、反射インターロゲーション測定群を実行するのと同一の光ビーム群224を、位置(基準)測定群を実行するために使用することは、本質的に有利なのである。
さらに、本明細書内の図が、バイオセンサ202がスペクトルでインターロゲーションされるという仮定に基づいて表わされていることに留意すべきである。このことは、バイオセンサ202が、固定された入射角において広帯域スペクトル源によってインターロゲーションされかつ波長が反射ビーム群226において検出されることを意味する。よって。当該源は広域スペクトル源でありかつ検出器はスペクトルメータの様な波長に敏感な検出器である。しかし、本発明が、角度インターロゲーションアプローチにも拡張されることが可能であることが理解されるべきである。その場合、バイオセンサ202は、異なった角度において単色光でインターロゲーションされ、共鳴角度が反射ビーム群226内で検出されるであろう。
走査が、スキャンされたバイオセンサ群102から連続的に取得された反射波長及びパワーのデータの組み合わせ(assembling)によってバイオセンサ群102の画像が形成されることを可能とすることに留意すべきである。しかし、位置を測定するため、再配置位置の測定するため及び/またはバイオセンサ群202をインターロゲーションするために、走査を使用する必要がない本発明の構成が存在することに留意すべきである。1つの例示の非走査システムは、図29に関連して以下で示されて議論されるビジョンシステム2900である。基本的に、ビジョンシステム2900は、バイオセンサ群202、光ビーム群224及び/または基準群の画像を位置敏感型検出器2902(例えばCCDカメラ2902、光検知システム2902)を使用して形成するだろう。特に、示された様な例示的なビジョンシステム2900は、波長可変レーザ2904を有し、それは、光ビーム2906が出力されてレンズ2908及び2909によってコリメートされ、ミラー2910によって反射されてマイクロプレート206の底部が照光され得るように、光ビーム2906を光ファイバ2907内へ照射する(注記:コンポーネント2904、2907、2908、2909及び2910は、効率的にイメージングシステム2911を形成する)。例示的なビジョンシステム2900は、カメラ2902も含み、それは、ビームスプリッタ2914からのマイクロプレート206の底部から反射された光ビーム2912を受信する。さらに、例示的なビジョンシステム2900は、コンピュータ2916(または他のタイプのプロセッサ2916)を含み、それは、カメラ2902からの画像を受信して、基準群2502及び2504、参照センサ群250及び/またはバイオセンサ群202の位置、並びにバイオセンサ群202によって反射された波長の両方を、走査動作の必要無しに測定する(注記1:バイオセンサ群202だけがマイクロプレート206内に示されている)(注記2:ビジョンシステム2900は、マイクロプレート206内の全てのバイオセンサまたは特定のバイオセンサを照光可能である)。実際、コンピュータ2916は、記録されたデータを処理して、上述した走査方法100及び1800と同一の態様で、基準群2502及び2504、参照センサ群及びまたはバイオセンサ群206のエッジ群を探索し得る。マイクロプレート206が、ホルダ208から除去されて再挿入された際、位置測定値の第2のセットが生成され得、上記された走査方法100及び1800に使用されたのと同一のプレート位置情報(Δx,Δy,Δθ,delayi及びΔφ)が計算され得る。その後、マイクロプレート206またはカメラ2902の位置を調整するためにプレート位置情報が使用されてバイオセンサ群202の位置変位が最小化/補正され、ビジョンシステム2900が使用されて第2の波長測定値が記録され得る。例示的なビジョンシステム2900に関連する基本構成及びいくつかの追加コンポーネント群に関して、参照は米国特許出願第11/711,207号(発明名称「Swept Wavelength Imaging Optical Interrogation System and Method for Using Same」(この内容は参照されることによって本明細書に包含されている))によって形成される。
上述より、光インターロゲーションシステム200(または方法100及び2800を実施可能な他の光インターロゲーションシステム)が、微小直径の光ビーム(例えば0.1mm)を通常は使用して、バイオセンサ群202(及び、使用されるならば、参照センサ群250)を空間的に走査することが理解されるべきである。このような光ビーム224は、マイクロプレート206の行内の全てのバイオセンサ202すなわち384ウェル形式のマイクロプレート206対して24個のセンサ要素を横切る。従って、マイクロプレート206の全体が走査される際、光インターロゲーションシステム200は、光ビーム224がバイオセンサ202を外れているときには0に近く、光ビーム224がバイオセンサ202上にある際は、バイオセンサ202の反射性によって最大にされる走査位置に応じた反射パワーを受信する(図5を参照)。従って、これらの走査中の0から最大への反射パワーの遷移によって、バイオセンサ群202の位置を推測することが可能なのである。米国特許出願第11/210,920号に記載されているように、センサ位置群における2次元情報を取得すべく、三角形のまたは台形のバイオセンサ群202の様な走査方向に対応した角度におけるいくつかの基準特徴群/エッジ群と組み合わせられた1次元走査が使用され得る。一度、マイクロプレート206が走査されると、バイオセンサ群202の位置が記録され得る。マイクロプレート206の後続の測定群または再挿入群において、当該プロセスが繰り返され、バイオセンサ202の新しい位置群が以前の位置群と比較される。マイクロプレート206上の全てのバイオセンサ202は、複数の光ビームを使用することによって走査され得、例えば、16本の光ビーム224が使用されて、384ウェルのマイクロプレート206の16個の行がインターロゲーションされ得る。
本発明において、如何にしてこの位置情報及び特に位置変化データを処理して、光ビーム224の位置またはマイクロプレート206の位置に補正を適用し得るかが詳細に示されている。特に、計算された位置情報は、xにおける全体的な変位、yにおける全体的な変位及びプレートの回転を含む。光インターロゲーションシステム200のハードウェアデザインに依存して、マイクロプレート206の異なった行を走査する光ビームに対する位相遅延が計算され、さらに場合によっては、バイオセンサ202とバイオセンサ202とのピッチが計算され得て、熱膨張に対応し得る。さらに、ピクセレーションに関連するバイオセンサ群202の位置の判定における非直線性が十分に小さく維持され得るように、反射パワーの十分に微小な空間サンプリングを使用することが如何に重要であり得るかに関しての説明が本明細書内で提供されている。
本発明の複数の実施例が添付の図面において表わされ、上述の詳細な説明において説明されてきたが、本発明が当該開示された実施例に制限されず、上述されかつ以下のクレームによって画定された本発明の趣旨から逸脱することなく、多数の再構成、変形及び置換が可能であることが理解されるべきである。

Claims (40)

  1. マイクロプレートのウェル群内に位置するバイオセンサ群とインターロゲーションする方法であって、
    ホルダ上に前記マイクロプレートを配置するステップと、
    前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の行に亘って光ビームを走査して前記マイクロプレートの第1の位置を判定し、インターロゲーション測定値の第1のセットを取得する走査ステップと、
    前記マイクロプレートを前記ホルダから除去するステップと、
    前記マイクロプレートを前記ホルダに再挿入するステップと、
    前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行に亘って光ビームを再走査して前記マイクロプレートの第2の位置を判定する再走査ステップと、
    前記マイクロプレートの前記第1と第2の位置とを比較することによって前記マイクロプレートの位置変位を判定するステップと、
    走査軌跡を計算して前記マイクロプレートの前記位置変位を考慮する計算ステップと、
    当該計算された走査軌跡を使用して前記マイクロプレート内の前記バイオセンサの当該行に亘って光ビームを再走査してインターロゲーション測定値の第2のセットを取得する再走査ステップと、
    前記インターロゲーション測定値の第1のセットと前記インターロゲーション測定値の第2のセットとを比較して、前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサにおいて生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定する比較ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、前記走査ステップが2つの個別の走査ステップにおいて実行され、一方の走査ステップが実行されて前記マイクロプレートの前記第1の位置が判定され、他方の走査ステップが実行されて前記インターロゲーション測定値の第1のセットが取得されることを特徴とする方法。
  3. 請求項1記載の方法であって、前記走査ステップ、前記再走査ステップ群及び前記比較ステップが、前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ(群)の行の各々に対して実行されることを特徴とする方法。
  4. 請求項1記載の方法であって、前記マイクロプレートの位置変位を判定するステップが、
    全体のx変位(Δx)値と、
    全体のy変位(Δy)値と、
    マイクロプレートの回転(Δθ)値と、
    を計算するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  5. 請求項4記載の方法であって、前記マイクロプレートの位置変位を判定するステップが、移動ステージに関連した前記マイクロプレートまたは位置エンコーダの熱的に発生した寸法変化(Δφ)値または他の寸法膨張もしくは収縮値を計算するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項4記載の方法であって、前記マイクロプレートの回転(Δθ)値が存在する場合に、前記マイクロプレートの位置の調整ステップを実行して、前記マイクロプレートの回転変位を考慮することを特徴とする方法。
  7. 請求項4記載の方法であって、マイクロプレート回転(Δθ)値が存在する場合に、前記第2の再走査ステップを開始して前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の行の各々に対するインターロゲーション測定値を取得する前に光チャンネル毎の位置/時間遅延を導入するステップを実行して、前記マイクロプレートの前記回転変位を考慮することを特徴とする方法。
  8. 請求項1記載の方法であって、各々のバイオセンサが、それら上に配された角度のあるエッジまたは無応答の角度のあるラインを有する回折格子を有することを特徴とする方法。
  9. 請求項1記載の方法であって、前記走査ステップ及び前記再走査ステップ群の間に、イメージングシステム内の所定のピクセルサイズが選択されて使用され、前記バイオセンサ群または基準位置群の評価群における非直線性によって生起する問題のあるピクセレーションを軽減することが助成されることを特徴とする方法。
  10. 請求項1記載の方法であって、前記走査ステップ及び前記再走査ステップ群の実行中に前記光ビームを照射する光学要素が固定位置に維持されて、前記マイクロプレートが物理的に移動させられることを特徴とする方法。
  11. 請求項1記載の方法であって、前記走査ステップ及び前記再走査ステップ群の実行中に前記マイクロプレートが固定位置に維持されて、前記光ビームを照射する光学要素が物理的に移動させられることを特徴とする方法。
  12. 光学インターロゲーションシステムであって、
    マイクロプレートを支持するホルダと、
    前記マイクロプレート内のバイオセンサ群の行に亘って走査される第1の光ビームを照射する光源と、
    前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行から反射される当該走査された第1の光ビームを収集する光検出システムと、
    当該収集された第1の光ビームを解析して前記マイクロプレートの第1の位置を判定するプロセッサと、を含み、
    前記光源は前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行に亘って走査される第2の光ビームを照射し、
    前記光検出システムは前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行から反射される当該走査される第2の光ビームを収集し、
    前記光源は、前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行に亘って走査される第3の光ビームを照射し、
    前記光検出システムは、前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行から反射される当該走査された第3の光ビームを収集し、
    前記プロセッサは、当該収集された第3の光ビームを解析して前記マイクロプレートの第2の位置を判定し、
    前記プロセッサは、前記マイクロプレートの前記第1の位置と前記第2の位置とを比較することによって、前記マイクロプレートの位置変位を判定し、
    前記プロセッサは、走査軌跡を計算して前記マイクロプレートの位置変位を考慮し、
    前記光源は、前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行に亘る当該計算された走査軌跡に従って走査される第4の光ビームを形成し、
    前記光検出システムは、前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行から反射される当該走査された第4の光ビームを収集し、
    前記バイオセンサ群の当該行の前記第2の走査の結果群と前記バイオセンサ群の当該行の前記第4の走査の結果群とを比較して、前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサの当該行において生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定する前記プロセッサと、
    を含むことを特徴とする光学インターロゲーションシステム。
  13. 請求項12記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記光源が前記第2の光ビームを照射せず、前記光検出システムが当該走査された第2の光ビームを収集せずに、前記プロセッサが前記バイオセンサ群の当該行の前記第1の走査の結果と前記バイオセンサ群の前記第4の走査の結果とを比較して前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサの当該行において生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定することを特徴とするシステム。
  14. 請求項12記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記プロセッサが、
    全体のx変位(Δx)値と、
    全体のy変位(Δy)値と、
    マイクロプレートの回転(Δθ)値と、
    を計算することによって前記マイクロプレートの前記位置変位を判定することを特徴とするシステム。
  15. 請求項14記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記プロセッサが、移動ステージに関連したマイクロプレートまたは位置エンコーダの熱的に発生した寸法変化(Δφ)値または他の寸法膨張もしくは収縮値をさらに判定することを特徴とするシステム。
  16. 請求項14記載の光学インターロゲーションシステムであって、マイクロプレートの回転(Δθ)値が存在する場合に、前記プロセッサが前記ホルダの調整を制御して前記マイクロプレートの前記回転変位を考慮することを特徴とするシステム。
  17. 請求項14記載の光学インターロゲーションシステムであって、マイクロプレート回転(Δθ)値が存在する場合に、前記プロセッサが、前記第2の再走査ステップを開始して前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行の各々に対するインターロゲーション測定値を取得する前に光チャンネル毎の位置/時間遅延を導入して、前記マイクロプレートの前記回転変位を考慮することを特徴とするシステム。
  18. マイクロプレートのウェル群内に位置するバイオセンサ群とインターロゲーションする方法であって、
    ホルダ上に前記マイクロプレートを配置するステップと、
    前記マイクロプレート内の基準マーク群/参照センサ群の行に亘って光ビームを走査して前記マイクロプレートの第1の位置を判定する走査ステップと、
    前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の当該行に亘って光ビームを走査してインターロゲーション測定値の第1のセットを取得する走査ステップと、
    前記マイクロプレートを前記ホルダから除去するステップと、
    前記マイクロプレートを前記ホルダに再挿入するステップと、
    前記マイクロプレート内の前記基準マーク群/参照センサ群の当該行に亘って光ビームを再走査して前記マイクロプレートの第2の位置を判定する再走査ステップと、
    前記マイクロプレートの前記第1と第2の位置とを比較することによって前記マイクロプレートの位置変位を判定するステップと、
    走査軌跡を計算して前記マイクロプレートの前記位置変位を考慮する計算ステップと、
    当該計算された走査軌跡を使用して前記マイクロプレート内の前記バイオセンサの行に亘って光ビームを再走査してインターロゲーション測定値の第2のセットを取得する再走査ステップと、
    前記インターロゲーション測定値の第1のセットと前記インターロゲーション測定値の第2のセットとを比較して、前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサにおいて生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定する比較ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  19. 請求項18記載の方法であって、前記走査ステップ群、前記再走査ステップ群及び前記比較ステップが、前記マイクロプレート内の前記基準マーク(群)/参照センサ(群)及び/または前記バイオセンサ(群)行の各々に対して実行されることを特徴とする方法。
  20. 請求項18記載の方法であって、前記マイクロプレートの前記位置変位を判定するステップが、
    全体のx変位(Δx)値と、
    全体のy変位(Δy)値と、
    マイクロプレートの回転(Δθ)値と、
    を計算するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  21. 請求項20記載の方法であって、前記マイクロプレートの前記位置変位を判定するステップが、移動ステージに関連した前記マイクロプレートまたは位置エンコーダの熱的に発生した寸法変化(Δφ)値または他の寸法膨張もしくは収縮値を計算するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  22. 請求項20記載の方法であって、前記マイクロプレートの回転(Δθ)値が存在する場合に、前記マイクロプレートの位置の調整ステップを実行して、前記マイクロプレートの回転変位を考慮することを特徴とする方法。
  23. 請求項20記載の方法であって、マイクロプレート回転(Δθ)値が存在する場合に、前記第2の再走査ステップを開始して前記マイクロプレート内の前記バイオセンサ群の行の各々に対するインターロゲーション測定値を取得する前に光チャンネル毎の位置/時間遅延を得て、前記マイクロプレートの前記回転変位を考慮することを特徴とする方法。
  24. 請求項18記載の方法であって、基準マーク/参照センサの各々が、それら上に配された角度のあるエッジまたは無応答の角度のあるラインを有する回折格子を有することを特徴とする方法。
  25. 請求項18記載の方法であって、前記基準マーク/参照センサの各々が、前記バイオセンサ(群)の反射率及び波長と同一の反射率及び波長を有していることを特徴とする方法。
  26. 請求項18記載の方法であって、基準マーク/参照センサが前記マイクロプレート内のウェルの外側に配されていることを特徴とする方法。
  27. 請求項18記載の方法であって、前記走査ステップ群及び前記再走査ステップ群の間に、非直線性を生起する問題のあるピクセレーションの軽減を助成するようにイメージングシステム内の所定のピクセルサイズが選択されて使用されることを特徴とする方法。
  28. 光学インターロゲーションシステムであって、
    マイクロプレートを支持するホルダと、
    前記マイクロプレート内の1または複数の基準マーク群/参照センサ群の行に亘って走査される第1の光ビームを照射する光源と、
    前記マイクロプレート内の前記複数の基準マーク群/参照センサ群の当該行から反射される当該走査された第1の光ビームを収集する光検出システムと、
    当該収集された第1の光ビームを解析して前記マイクロプレートの第1の位置を判定するプロセッサと、を含み、
    前記光源は、前記マイクロプレート内の1または複数のバイオセンサの行に亘って走査される第2の光ビームを照射し、
    前記光検出システムは、前記マイクロプレート内の前記1または複数のバイオセンサの当該行から反射される当該走査された第2の光ビームを収集し、
    前記光源は、前記マイクロプレート内の記1または複数の基準マーク群/参照センサ群の当該行に亘って走査される第3の光ビームを照射し、
    前記光検出システムは、前記マイクロプレート内の前記1または複数の基準マーク群/参照センサ群の当該行から反射される当該走査された第3の光ビームを収集し、
    前記プロセッサは、当該収集された第3の光ビームを解析して前記マイクロプレートの第2の位置を判定し、
    前記プロセッサは。前記マイクロプレートの前記第1の位置と前記第2の位置とを比較することによって、前記マイクロプレートの位置変位を判定し、
    前記プロセッサは、走査軌跡を計算して前記マイクロプレートの位置変位を考慮し、
    前記光源は、前記マイクロプレート内の前記1または複数のバイオセンサ群の当該行に亘る当該計算された走査軌跡に従って走査される第4の光ビームを形成し、
    前記光検出システムは、前記マイクロプレート内の前記1または複数のバイオセンサの当該行から反射される当該走査された第4の光ビームを収集し、
    前記プロセッサは、前記バイオセンサ群の当該行の前記第1の走査の結果群と前記バイオセンサ群の当該行の前記第2の走査の結果群とを比較して、前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサの当該行において生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定することを特徴とする光学インターロゲーションシステム。
  29. 請求項28記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記プロセッサが
    全体のx変位(Δx)値と、
    全体のy変位(Δy)値と、
    マイクロプレートの回転(Δθ)値と、
    を計算することによって前記マイクロプレートの前記位置変位を判定することを特徴とするシステム。
  30. 請求項29記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記プロセッサが、移動ステージに関連したマイクロプレートまたは位置エンコーダの熱的に発生した寸法変化(Δφ)値または他の寸法膨張もしくは収縮値をさらに判定することを特徴とするシステム。
  31. 請求項29記載の光学インターロゲーションシステムであって、マイクロプレートの回転(Δθ)値が存在する場合に、前記プロセッサが前記ホルダの調整を制御して前記マイクロプレートの前記回転変位を考慮することを特徴とするシステム。
  32. 請求項29記載の光学インターロゲーションシステムであって、マイクロプレート回転(Δθ)値が存在する場合に、前記プロセッサが、前記第2の再走査ステップを開始して前記マイクロプレート内の前記1または複数のバイオセンサの行の各々に対するインターロゲーション測定値を取得する前に光チャンネル毎の位置/時間遅延を導入して、前記マイクロプレートの前記回転変位を考慮することを特徴とするシステム。
  33. マイクロプレートのウェル群内に位置するバイオセンサ群をインターロゲーションする方法であって、
    ホルダ上に前記マイクロプレートを配置するステップと、
    前記マイクロプレート内の1または複数の前記バイオセンサを照光して、前記マイクロプレートの第1の位置を判定しかつインターロゲーション測定値の第1のセットを取得するステップと、
    前記マイクロプレートを前記ホルダから除去するステップと、
    前記マイクロプレートを前記ホルダに再挿入するステップと、
    前記マイクロプレート内の前記1または複数のバイオセンサを再照光して前記マイクロプレートの第2の位置を判定する再照光ステップと、
    前記マイクロプレートの前記第1と第2の位置とを比較することによって前記マイクロプレートの位置変位を判定するステップと、
    前記マイクロプレートの前記位置変位を考慮するステップと、
    当前記マイクロプレート内の前記1または複数のバイオセンサを再照光してインターロゲーション測定値の第2のセットを取得する再照光ステップと、
    前記インターロゲーション測定値の第1のセットと前記インターロゲーション測定値の第2のセットとを比較して、前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサにおいて生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定する比較ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  34. 請求項33記載の方法であって、前記マイクロプレートが、前記マイクロプレートの前記第1の位置及び前記第2の位置を判定するために使用される基準マーク群/参照センサ群をさらに含むことを特徴とする方法。
  35. 請求項33記載の方法であって、前記マイクロプレートの前記位置変位を判定するステップが、
    全体のx変位(Δx)値と、
    全体のy変位(Δy)値と、
    マイクロプレートの回転(Δθ)値と、
    を計算するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  36. 請求項35記載の方法であって、前記マイクロプレートの前記位置変位を判定するステップが、移動ステージに関連した前記マイクロプレートまたは位置エンコーダの熱的に発生した寸法変化(Δφ)値または他の寸法膨張もしくは収縮値を計算するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  37. 光学インターロゲーションシステムであって、
    マイクロプレートを支持するホルダと、
    前記マイクロプレート内の1または複数のバイオセンサを照光する光学システムと、
    前記マイクロプレート内の前記1または複数の前記バイオセンサ群からの反射光を収集するイメージング検出システムと、
    当該収集された反射光を解析して前記マイクロプレートの第1の位置を判定しかつインターロゲーション測定値の第1のセットを取得するプロセッサと、を含み、
    前記光学システムは、前記マイクロプレートが前記ホルダから除去されて前記ホルダに再挿入された後に前記マイクロプレート内の前記1または複数の前記バイオセンサ群を再照光し、
    前記イメージング検出システムは、前記マイクロプレート内の前記1または複数の前記バイオセンサ群からの第2の反射光を収集し、
    前記プロセッサは、当該収集された第2の反射光を解析して前記マイクロプレートの第2の位置を判定し、
    前記プロセッサは、前記マイクロプレートの前記第1の位置と前記第2の位置とを比較することによって前記マイクロプレートの位置変位を判定し、
    前記プロセッサは、前記マイクロプレートまたは前記光学検出システムを再配置して、前記マイクロプレートの位置変位を考慮し、
    前記光学システムは、前記マイクロプレート内の前記1または複数の前記バイオセンサを再照光し、
    前記イメージング検出システムは、前記マイクロプレート内の前記1または複数の前記バイオセンサからの第3の反射光を収集し、
    前記プロセッサは、当該収集された第3の反射光を解析してインターロゲーション測定値の第2のセットを取得し、
    前記プロセッサは、前記インターロゲーション測定値の第1のセットと前記インターロゲーション測定値の第2のセットとを比較して、前記マイクロプレート内の1またはそれ以上のバイオセンサの当該行において生体基質が存在するか否かまたは生物学的事象が生起しているか否かを判定することを特徴とすることを特徴とする光学インターロゲーションシステム。
  38. 請求項37記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記マイクロプレートが、前記マイクロプレートの前記第1の位置及び前記第2の位置を判定するために使用される基準マーク群/参照センサ群をさらに含むことを特徴とする方法。
  39. 請求項37記載の光学インターロゲーションシステムであって、前記プロセッサが、
    全体のx変位(Δx)値と、
    全体のy変位(Δy)値と、
    マイクロプレートの回転(Δθ)値と、
    を計算することによって前記マイクロプレートの前記位置変位を判定することを特徴とするシステム。
  40. 請求項39記載の光インターロゲーションシステムであって、前記プロセッサが、移動ステージに関連したマイクロプレートまたは位置エンコーダの熱的に発生した寸法変化(Δφ)値または他の寸法膨張もしくは収縮値をさらに判定することを特徴とするシステム。





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