JP2014528130A - サーバファーム冷却システムのための統合建造物ベースの空気処理装置 - Google Patents

サーバファーム冷却システムのための統合建造物ベースの空気処理装置 Download PDF

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Abstract

床、複数の側壁、屋根、及び屋根又は側壁の少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部を含む空気処理装置建築構造物を開示する。側壁は、比率に基づいて定められた異なるそれぞれの高さを有する対向する下位側壁及び上位側壁を含む。屋根は、下位側壁及び上位側壁に関連する比率と整合する勾配を有する。この建築構造物の形状は、自然対流により建築構造物内の空気を上昇させることができる。また、下位側壁と上位側壁の間に定められる第1の方向に沿った第1の寸法は、第1の方向に垂直な第2の方向に沿った第2の寸法に対し、建築構造物が下位側壁の1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気を利用できるように定められる。【選択図】 なし

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2009年7月9日に出願された「サーバファーム冷却システムのための統合建造物ベースの空気処理装置」という名称の米国特許出願第12/500,520号の一部継続出願(CIP)であるとともにこの特許出願に対する優先権を主張するものであり、該特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本開示は、一般に冷却システムに関する。
ウェブ電子メール、ウェブ検索、ウェブサイトホスティング、及びウェブビデオ共有などのインターネットサービスの急速な成長により、データセンタ内のサーバからの計算及び記憶能力に対する需要がますます高まっている。サーバの性能が向上する一方で、集積回路の低電力設計における努力にもかかわらず、サーバの電力消費量も上昇している。例えば、最も広く使用されているサーバプロセッサの1つであるAMD社のOpteronプロセッサは、最高95ワットで作動する。Intel社のXeonサーバプロセッサは、110ワット〜165ワットで作動する。しかしながら、プロセッサはサーバの一部にすぎず、記憶装置などのサーバの他の部品はさらなる電力を消費する。
通常、サーバは、データセンタのラック内に配置される。ラックの物理的構成は様々である。典型的なラック構成は取り付けレールを含み、この上にサーバブレードなどの複数のユニットの機材が取り付けられ、ラック内で縦に積み重ねられる。最も広く使用されている19インチラックの1つが、1U又は2Uサーバなどの機材を取り付けるための標準化システムである。通常、この種のラック上にある1つのラックユニットは、高さが1.75インチで幅が19インチである。1つのラックユニット内に設置できるラックマウント式ユニットは、一般にIUサーバとして指定される。データセンタでは、通常、標準的なラックに、サーバ、記憶装置、スイッチ、及び/又は通信機材が密に装着される。ユニットを冷却するために、ラックマウント式ユニットの内部には1又はそれ以上の冷却ファンを装着することができる。データセンタによっては、ファンレスラックマウント式ユニットを使用して、密度を増やし騒音を減少させるものもある。
ラックマウント式ユニットは、サーバ、記憶装置、及び通信装置を含むことができる。多くのラックマウント式ユニットの耐用動作温度及び湿度要件の範囲は比較的広い。例えば、Hewlett−Packard(HP)社のProLiantDL365G5クアッドコアOpteronプロセッササーバモデルのシステム動作温度範囲は、50°F〜95°Fであり、同モデルのシステム動作湿度範囲は、10%〜90%の相対湿度である。NetApp社のFAS6000シリーズファイラのシステム動作温度範囲は、50°F〜105°Fであり、同モデルのシステム動作湿度範囲は、20%〜80%の相対湿度である。世界中には、米国の北東及び北西地域の一部などのように、HP ProLianetサーバ及びNetAppファイラなどのサーバを1年のうちのある期間中に冷気で冷却するのに適した場所が多く存在する。
Opteron又はXeonプロセッサによって給電されるサーバを密に積み重ねたラックの電力消費は、7,000ワット〜15,000ワットになることがある。この結果、サーバラックは、非常に集中した熱負荷を生じることがある。ラック内のサーバが発散した熱は、データセンタ室に排気される。ラックは、周囲空気に依存して冷却を行うので、高密度のラックが集まって生成される熱は、ラック内に設置された機材の性能及び信頼性に悪影響を及ぼすことがある。従って、暖房、換気、空調(HAVC)システムが、効率的なデータセンタ設計の重要部分となることが多い。
典型的なデータセンタは、10メガワット〜40メガワットの電力を消費する。エネルギー消費の大部分は、サーバの動作とHVACシステムに大別される。HVACシステムは、データセンタ内の電力使用量の25〜40パーセントを占めると推定されてきた。40メガワットの電力を消費するデータセンタでは、HAVCシステムが、10〜16メガワットの電力を消費すると考えられる。エネルギー使用量を低減する効率的な冷却システム及び方法を利用することにより、大幅なコスト削減を達成することができる。例えば、HVACシステムの電力消費量を、データセンタで使用される電力の25パーセントから10パーセントに低減することは、何千軒もの住宅に給電するのに十分な6メガワットの電力を削減することに相当する。データセンタ内のサーバを冷却するのに使用される電力の割合は、データセンタの費用対冷却効率と呼ばれる。データセンタの費用対冷却効率を向上させることは、効率的なデータセンタ設計の重要な目標の1つである。例えば、40メガワットのデータセンタでは、1カ月当たり730時間の稼働で1キロワット時当たり0.05ドルと仮定すると、1カ月の電気料は約146万ドルになる。費用対冷却効率を25%から10%に改善するということは、1カ月当たり219,000ドル又は1年当たり263万ドルを節約することに相当する。
データセンタ室では、一般にサーバラックが、間に冷気通路と暖気通路を交互に置いた列の形でレイアウトされる。全てのサーバをラック内に設置して、ラックの前部に位置する冷気列から調整空気を引き込み、ラックの背後にある暖気列を通じて熱を放出する前後エアフローパターンが実現されている。通常は、上げ床ルーム設計を使用して床下空気分配システムを収容し、冷却した空気を、上げ床内の通気孔を通じて冷気通路に沿って供給する。
データセンタを効率的に冷却する際の要素は、データセンタ内の空気の流れ及び循環を管理することである。電算室空調(CRAC)ユニットが、ラック間の通気孔を含む床タイルを通じて冷気を供給する。サーバに加え、CRACユニットも同様にかなりの量の電力を消費する。1つのCRACユニットは、最大3つの5馬力モータを有することができ、データセンタを冷却するには、最大150個のCRACユニットが必要となり得る。CRACユニットが集まると、データセンタ内のかなりの量の電力を消費する。例えば、暖気及び冷気列構成のデータセンタ室では、暖気列からの熱気が暖気列から出てCRACユニットへ循環する。CRACユニットが空気を冷却する。CRACユニットのモータで動くファンが、高くした下地床により定められる床下プレナムに冷却した空気を供給する。冷却した空気を床下プレナム内に誘導することによって生じる圧力により、この冷却した空気は下地床の通気孔を通じて上方へ導かれ、サーバラックが面する冷気通路に供給される。十分な空気流量を実現するために、典型的なデータセンタ室全体には、数百もの強力なCRACユニットが設置される場合がある。しかしながら、一般に、CRACユニットはデータセンタ室の角に設置されるので、これらの空気流量を効率的に高める能力は悪影響を受ける。一般に上げ床を建設するコストは高く、また一般に、データセンタ室内の空気の動きが不十分なことに起因して冷却効率は低い。また、データセンタの設計及び構造全体を通じ、供給空気の短絡を防ぐために、床の通気孔の位置には注意深い計画が必要である。ホットスポットを固定するためにタイルを取り除けば、システム全体に問題が生じ得る。
本教示は、冷却システムに関する。
1つの例では、床、複数の側壁、屋根、及び屋根又は側壁の少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部を含む空気処理装置建築構造物を開示する。側壁は、比率に基づいて定められた異なるそれぞれの高さを有する対向する下位側壁及び上位側壁を含む。屋根は、下位側壁及び上位側壁に関連する比率と整合する勾配を有する。この建築構造物の形状は、自然対流により建築構造物内の空気を上昇させることができる。また、下位側壁と上位側壁の間に定められる第1の方向に沿った第1の寸法は、第1の方向に垂直な第2の方向に沿った第2の寸法に対し、建築構造物が下位側壁の1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気を利用できるように定められる。
別の例では、床、1又はそれ以上の側壁、及び天井により定められ、内部に複数のサーバが設置された第1の空間と、天井及び屋根により定められた第2の空間とを有するサーバ冷却システムを開示する。天井、屋根、及び1又はそれ以上の側壁の少なくとも1つ、のうち少なくとも1つには、1又はそれ以上の開口部が位置する。このサーバ冷却システムは、第1の側壁に結合されて自然外気を流入させる空気入口と、空気入口に結合され、自然外気を引き込んで第1の空間に空気を供給する1又はそれ以上の空気処理ユニットと、第2の側壁に結合されて第2の空間内の空気を流出させる空気出口とをさらに含む。このサーバ冷却システムは、1又はそれ以上の空気処理ユニットを、第1の空間の内部及び外部で測定された温度に従って第1の空間に空気を供給するように制御するよう構成された制御システムをさらに含む。
さらに別の例では、床、複数の側壁、及び天井により定められた第1の空間と、天井、及び勾配に基づいて構築された傾斜した屋根により定められた第2の空間とを含むサーバ冷却システムを開示する。屋根、天井、及び側壁の少なくとも1つ、のうち少なくとも1つには、第1の空間に自然外気が流入させるとともに第2の空間内の空気を自然対流によって流出させることができる1又はそれ以上の開口部が位置する。このサーバ冷却システムは、実質的に密閉されて天井に通じる、第1の空間内の内部空間と、実質的に密閉された形で内部空間に通じ、複数のラックマウント式サーバを搭載したラックとをさらに含む。ラックマウント式サーバのそれぞれの前面は第1の空間に連通し、ラックマウント式サーバのそれぞれの後面は内部空間に連通する。各ラックマウント式サーバには、ラックマウント式サーバの前面を通じて第1の空間から空気を引き込むとともにラックマウント式サーバの後面を通じて内部空間に暖気を排出する1又はそれ以上のファンが取り付けられる。
さらに別の例では、床と、複数の側壁と、屋根部と、突出部と、屋根部、側壁の少なくとも1つ、及び突出部のうち少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部とを含む空気処理装置建築構造物を開示する。屋根部は、各々が勾配を有する対向する側部を有する。突出部は、屋根部の上方に延びる。また、建築構造物の形状は、自然対流により側壁の少なくとも1つの1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気を流入させ、屋根部及び突出部の少なくとも一方の1又はそれ以上の開口部を通じて流出させる。
以下の詳細な説明を添付の図面とともに読むことにより、本発明の様々な実施形態の本質及び利点がより良く理解できるであろう。
例示的なサーバ冷却システムを示す図である。 屋根裏空間を含むサーバ冷却システム例を示す図である。 内部で空気を再循環させるサーバ冷却システム例を示す図である。 暖気列エンクロージャ及び冷気列エンクロージャを備えたサーバ冷却システム例を示す図である。 暖気列エンクロージャ及び冷気列エンクロージャを備えた、内部で空気を再循環させるサーバ冷却システム例を示す図である。 片側に傾斜した屋根を有するサーバ冷却システム例を示す図である。 片側に傾斜した屋根を有するサーバ冷却システム例の上面図である。 切り妻屋根を有するサーバ冷却システム例を示す図である。 空気混合チャンバを有するサーバ冷却システム例を示す図である。 空気処理装置建築構造物の例を示す図である。 空気処理装置建築構造物の例を示す図である。 サーバ冷却システム例を示す図である。 別のサーバ冷却システム例を示す図である。 他の空気処理装置建築構造物の例を示す断面図である。 さらに別の例示的な空気処理装置建築構造物を示す断面図である。
以下の実施形態例及びこれらの態様は、範囲を限定するのではなく説明例であることを意図する装置、方法、及びシステムとの関連で説明し図示するものである。
図1に、側壁100、床102、屋根104、エンクロージャ106及びサーバラック108を含むサーバ冷却システム例を示す。側壁100、床102、及び屋根104は、内側空間118を定める。床102は、高くした下地床であってもよく、又はそうでなくてもよい。屋根104には弁付き開口部110が存在することができ、側壁100には弁付き開口部114が存在することができる。弁付き開口部は、個々の弁付き開口部を選択的に開閉する制御システムに接続することができる。エンクロージャ106は、フレーム、パネル、ドア、及びサーバラックポートを有することができる。サーバラックポートは、1又はそれ以上のサーバラック108に接続できるエンクロージャ106の開口部である。エンクロージャ106は、鋼、複合材料、又は炭素材料などの様々な材料で作成することができ、これが内側空間118から実質的に密封された内部空間116を定めるハウジングを形成する。エンクロージャ106は、サーバラック108内に設置された1又はそれ以上のラックマウント式ユニットが内部空間116に連通できるようにする少なくとも1つのサーバラックポートを含む。1つの実施構成では、サーバラックポートが、サーバラック108の外形に実質的に適合してこれを収容するように構成された開口部である。サーバラックポートの1又はそれ以上の端部は、サーバラック108に接して実質的に密封された接触面を形成するガスケット又はその他の構成要素を含むことができる。サーバラック108は、サーバラックポートを介してエンクロージャ106に実質的に密封された形で取り外し可能に接続することができる。いくつかの実施形態では、ラックマウント式ユニットのそれぞれの前面が内側空間118に連通し、ラックマウント式ユニットのそれぞれの後面が、エンクロージャ106により定められる内部空間116に連通するようにして、サーバラック108内に1又はそれ以上のラックマウント式ユニットが設置される。ラックマウント式ユニット例は、サーバブレード、データ記憶アレイ又はその他の機能装置とすることができる。サーバラック108内に設置されたラックマウント式ユニットの前部から後部への空気の流れにより、内側空間118から冷却用空気が引き込まれ、暖気が内部空間116に排出される。
エンクロージャ106は、エンクロージャの上側にある接続部112を通じて屋根104の弁付き開口部110に接続することができる。いくつかの実施形態では、接続部112を金属ダクトで作成することができる。他の実施形態では、エンクロージャを弁付き開口部110に取り外し可能に接続できるように、接続部112を柔らかい可撓性材料で作成することができる。いくつかの実施形態では、エンクロージャ106を床102に直接装着することができる。他の実施形態では、エンクロージャ106が下側にホイールを有し、データセンタ内で容易に動かすことができる。
いくつかの実施形態では、サーバラック108にサーバ及びその他の機材がまばらに装着されることがある。サーバ及びその他の機材は、ラック内で縦に積み重ねられるので、まばらになることで、内部空間1106に対して開いた隙間が形成されることがある。この開いた隙間を通じて、内部空間116から空気が漏れる可能性がある。空気の漏れを防ぐために、サーバラック108に取り付けたパネルによって隙間を防ぎ、エンクロージャ106から隙間を通じて空気が逃げたり入ったりするのを防ぐことができる。
いくつかの実施形態では、1又はそれ以上の空気処理ユニット122が、外部冷気を内側空間118に引き込むことができる。冷気は、側壁100の弁付き開口部114を通じてサーバ冷却システムに入る。1又はそれ以上のファンが、内側空間118から1又はそれ以上のラックマウント式ユニットの前面を通じて冷気を引き込み、1又はそれ以上のラックマウント式ユニットの後面から内部空気116に暖気を排出する。暖気は接続部112を通り、屋根110の弁付き開口部110を通じて内部空間116から出る。いくつかの実施形態では、ラック108内に設置されたラックマウント式ユニットの内部に装着された冷却ファンが、内側空間118から冷気を引き込んで内部空間116に暖気を排出し、1つの実施構成では、ラックマウント式ユニットを冷却するために追加の空気処理ユニットが必要ない。ラック内にファンレスラックマウント式ユニットを設置した他の実施形態では、ラック108の片側に1又はそれ以上のファンを設置して内側空間118からラックマウント式ユニットを通じて内部空間116に空気を引き込み、ラック108内に設置されたラックマウント式ユニットを冷却することができる。
いくつかの実施形態では、エンクロージャ116に弁付き開口部120が存在することができる。この弁付き開口部120、屋根104の弁付き開口部110、及び側壁100の弁付き開口部114には、制御システムが動作可能に接続される。この制御システムは、内側空間118の内部及び外部で観測される温度に基づいて弁付き開口部の各々を選択的に作動させて、1又はそれ以上の所望の空気の流れを実現する。内側空間118の外部の空気が内側空間118への導入に適していない場合、制御システムは、弁付き開口部110及び114を閉じて、弁付き開口部120を開く。内側空間118内の空気を冷却するために、1又はそれ以上の冷却ユニットを使用することもできる。いくつかの実施形態では、この冷却ユニットを、単純な水の蒸発を通じて空気を冷却する装置である蒸発冷却機とすることができる。蒸発冷却は、冷凍又は吸収空調に比べてエネルギー効率が高い。内側空間118からラックマウント式ユニットを通じて冷却用空気が引き込まれ、エンクロージャ106により定められる内部空間116に暖気が排出される。エンクロージャ106内部の暖気は、弁付き開口部120を通じて内側空間118に排気される。いくつかの実施形態では、1又はそれ以上のファンを使用してエンクロージャ106から暖気を排気することができる。
他の実施形態では、外気を内側空間118に導入しながら1又はそれ以上の冷却ユニットを使用することができる。制御システムは、弁付き開口部110、114、及び120を同時に開くことができる。内側空間118に外気を導入しながら冷却できるように、弁付き開口部114の近くで蒸発冷却ユニットを使用することもできる。
さらに他の実施形態では、外部空間と内側空間の温度差が、ある設定可能な閾値に達したときに、制御システムが、弁付き開口部110を開いて弁付き開口部114及び120を閉じることができる。他の実施形態では、制御システムが、弁付き開口部110を閉じて弁付き開口部114及び120を開くことができる。内側空間120の空気を冷却するために、内側空間120内に1又はそれ以上の蒸発冷却ユニットを設置して冷却を行うことができる。
いくつかの実施形態では、屋根104が、製造及び設置が容易な片側に傾斜した屋根を含む。他の実施形態では、切り妻屋根などの他の種類の屋根構成を使用することができる。側壁100、床102、及び屋根104は、工場内で事前に製造し、データセンタを構築する建設現場で組み立てることができる。ユニットを事前に製造することで、データセンタを築くための費用を大幅に削減することができる。サーバファーム冷却システムのための統合建造物ベースの空気処理装置のコスト優位性の1つは、システムの事前製造部分が便利かつ低コストであり、事前製造部分をデータセンタ内に容易に設置できる点である。
いくつかの実施形態では、図1に示すサーバファーム冷却システムのための統合建造物ベースの空気処理装置により、高くした下地床、CRACユニット及び水冷機の必要性がなくなる。冷却システムの多くの部品は、事前に製造して容易に組み立てることができる。自然の冷気を使用してサーバを冷却することができる。サーバの内部に設置した冷却ファンが、冷却用空気を引き込むのに必要な気流を与えてサーバを冷却することができ、CRACユニット及び高くした下地床がもはや必要でなくなる。効率的な蒸発冷却機が、設置及び動作にコストがかかる水冷機に取って代わることができる。概して、本明細書で説明する冷却システムは、サーバファームを展開する建設費用、及び電力と水の使用を大幅に削減することができる。
図2に、側壁200、床202、屋根204、エンクロージャ206、サーバラック208及び天井210を含む別のサーバ冷却システム例を示す。図2の冷却システム例は、天井210及び屋根204が屋根裏空間220を定める点を除き、図1の冷却システム例と同様である。側壁200、床202及び天井210は、内側空間218を定める。天井210には、1又はそれ以上の弁付き開口部222が結合される。屋根204には弁付き開口部224が存在することができ、側壁200には弁付き開口部214が存在することができる。エンクロージャ206は、接続部212を通じて屋根裏空間220に動作可能に接続される。
いくつかの実施形態では、1又はそれ以上の空気処理ユニット226が、外部冷気を内側空間218に引き込むことができる。1又はそれ以上のファンが、ラック208内に設置された1又はそれ以上のラックマウント式ユニットの前面を通じて内側空間218から冷気を引き込み、ラックマウント式ユニットの後面から内部空間216に暖気を排出する。暖気は、接続部212を通って屋根裏空間220に入る。いくつかの実施形態では、ラック208内に設置されたラックマウント式ユニットの内部に装着された冷却ファンが、冷却用空気を内部空間216に引き込み、追加の空気処理ユニットは必要ない。ラック208内にファンレスラックマウント式ユニットを設置した他の実施形態では、ラック208の片側に1又はそれ以上のファンを設置して内側空間から内部空間216に空気を引き込み、サーバラック208内に設置されたラックマウント式ユニットを冷却することができる。暖気は屋根裏空間220へと上昇し、弁付き開口部224を通じて冷却システムから排気される。
図3に、側壁300、床303、屋根304、エンクロージャ306、サーバラック308、及び天井310を含む、別のサーバ冷却システム例を示す。側壁300、床302及び天井310は、内側空間318を定める。屋根304及び天井310は、屋根裏空間330を定める。天井310には、1又はそれ以上の弁付き開口部322が結合される。屋根304には弁付き開口部324が存在することができ、側壁300には弁付き開口部314が存在することができる。エンクロージャ306が、接続部312を通じて屋根裏空間320に動作可能に接続される。図3の冷却システム例は、内側空間318に外気を導入できない点、及びある時点で屋根裏空間330内の暖気をサーバ冷却システム例の外側に排気することができず、代わりに必要に応じて暖気を内側空間318に混合して所望の動作温度を維持できる点を除き、図2の冷却システム例と同様である。
1つの実施形態では、弁付き開口部322、324、及び314が、内側空間318の内部及び外部で観測される温度に基づいて弁付き開口部の各々を選択的に作動させる制御システムに接続される。外気が内側空間318への導入に適していない場合、制御システムは、弁付き開口部314及び324を閉じて弁付き開口部322を開く。内側空間318内の空気を冷却するために、1又はそれ以上の冷却ユニットを使用することもできる。いくつかの実施形態では、冷却ユニットを蒸発冷却機とすることができる。内側空間318からラックマウント式ユニットを通じて冷却用空気が引き込まれ、エンクロージャ306により定められる内部空間316に暖気が排出される。エンクロージャ306内部の暖気は、接続部312を通じて屋根裏空間320に排気され、天井310に結合された弁付き開口部322を通じて内側空間318に再循環される。いくつかの実施形態では、1又はそれ以上のファンを使用して、暖気をエンクロージャ306から屋根裏空間320に排気し、及び/又は暖気の少なくとも一部を内側空間318に再循環させることができる。
他の実施形態では、外気を内側空間318に導入しながら1又はそれ以上の冷却ユニットを使用することができる。制御システムは、弁付き開口部314、322、及び324を同時に、又は選択した時間に個々に開くことができる。内側空間318に外気を導入しながら冷却できるように、弁付き開口部314の近くで蒸発冷却ユニットを使用することもできる。
さらに他の実施形態では、制御システムが、弁付き開口部314及び322を開いて弁付き開口部324を閉じることができる。弁付き開口部314及び/又は弁付き開口部322の近くで蒸発冷却ユニットを使用して、内側空間318内の効率的な冷却を行うことができる。他の実施形態では、制御システムが、弁付き開口部314を閉じて弁付き開口部322及び324を開くことができる。1つの実施形態では、制御システムが、弁付き開口部314及び322を閉じて弁付き開口部324を開くことができる。制御システムは、内側空間318内の温度、屋根裏空間320内の温度、及び外部の温度をモニタする。3つの観測された温度の差が1又はそれ以上の設定可能な閾値に達した場合、制御システムは、個々の弁付き開口部を選択的に開閉することができる。
図4に、側壁400、床402、屋根404、暖気列エンクロージャ406、サーバラック408、冷気列エンクロージャ410、及び天井424を含む別のサーバ冷却システム例を示す。図4の冷却システム例は、ラック408内に設置されたサーバを効率的に冷却するために1又はそれ以上の冷気列エンクロージャを使用する点を除き、図3の冷却システム例と同様である。
側壁400、床402及び天井424は、内側空間418を定める。天井424及び屋根404は、屋根裏空間420を定める。いくつかの実施形態では、天井424に1又はそれ以上の弁付き開口部426を結合することができる。他のいくつかの実施形態では、暖気列エンクロージャ406が、1又はそれ以上のラックマウント式ユニットを暖気列内部空間416に連通させる少なくとも1つのサーバラックポートを含む。冷気列エンクロージャ410も、1又はそれ以上のラックマウント式ユニットを冷気列内部空間422に連通させる少なくとも1つのサーバラックポートを含む。サーバラック408は、サーバラックポートを介して暖気列エンクロージャ406に、実質的に密閉された形で取り外し可能に接続することができる。サーバラック408は、サーバラックポートを介して冷気列エンクロージャ410にも、実質的に密閉された形で取り外し可能に接続することができる。いくつかの実施形態では、ラックマウント式ユニットのそれぞれの前面が冷気列内部空間422に連通し、ラックマウント式ユニットのそれぞれの後面が暖気列内部空間416に連通するようにして、サーバラック408内にラックマウント式ユニットが設置される。いくつかの実施形態では、暖気列エンクロージャ406が、接続部412を通じて屋根裏空間420に動作可能に接続することができる。他のいくつかの実施形態では、ラックマウント式ユニットを冷却するために、冷気列エンクロージャが、ラック408内に設置されたラックマウント式ユニットの前面を通じて冷気列内部空間422からの空気を引き込むためのファンユニット430を含むことができ、暖気は、ラックマウント式ユニットの後面を通じて暖気列内部空間416に放出される。
いくつかの実施形態では、1又はそれ以上の空気処理ユニット432が、外部冷気を内側空間418に引き込むことができる。冷気は、側壁400の弁付き開口部414を通じてサーバ冷却システムに入る。1又はそれ以上のファン430が、冷気列エンクロージャ410の1又はそれ以上の開口部を通じて冷気を内側空間418から冷気列内部空間422に引き込む。いくつかの実施形態では、外部冷気を冷気列内部空間422に引き込むことができるように、個々の冷気列エンクロージャ410を弁付き開口部414に動作可能に接続することができる。他のいくつかの実施形態では、ラックマウント式ユニットの内部に装着された冷却ファンが、冷気列内部空間422から冷気を引き込む。冷気は、ラック408内に設置された1又はそれ以上のラックマウント式ユニットの前面を通って流れ、1又はそれ以上のラックマウント式ユニットの後面を通じて暖気列内部空間416に暖気を排出する。暖気は、接続部412を通って屋根裏空間420に入る。いくつかの実施形態では、屋根裏空間420内部の暖気を、弁付き開口部428を通じて冷却システムの外側に排気することができる。
ラック408内にファンレスラックマウント式ユニットを設置したいくつかの実施形態では、ラック408の片側に1又はそれ以上のファンを設置して内側空間418から内部空間416に空気を引き込み、ラック408内に設置されたラックマウント式ユニットを冷却することができる。他の実施形態では、1又はそれ以上のファン432が、冷気が冷気列内部空間422から暖気列内部空間416に流れるのに必要な風力を提供することができる。
図5に、側壁500、床502、屋根504、暖気列エンクロージャ506、サーバラック508、冷気列エンクロージャ510、及び天井524を含む別のサーバ冷却システム例を示す。側壁500、床502及び天井524は、内側空間518を定める。天井524及び屋根504は、屋根裏空間520を定める。図5の冷却システム例は、内側空間518に外気を導入できない点、及び屋根裏空間520内の暖気をサーバ冷却システム例の外部に排気できない点を除き、図4の冷却システム例と同様である。
いくつかの実施形態では、天井524に1又はそれ以上の弁付き開口部526を結合することができる。弁付き開口部514、528、及び526は、内側空間518及び/又は屋根裏空間520の内部及び外部で観測された温度に基づいて弁付き開口部の各々を選択的に作動させる制御システムに動作可能に接続される。外気が内側空間518への導入に適していない場合、制御システムは、弁付き開口部514及び528を閉じて弁付き開口部526を開く。内側空間518内の空気を冷却するために、1又はそれ以上の冷却ユニット532を使用することもできる。いくつかの実施形態では、冷却ユニット532を蒸発冷却機とすることができる。冷却用空気が、内側空間518から冷気列内部空間522に引き込まれる。いくつかの実施形態では、1又はそれ以上のファン530を使用して、冷却用空気を冷気列エンクロージャ510に引き込むことができる。冷却用空気は、冷気列内部空間522からラック508内に設置されたラックマウント式ユニットを通じて引き込まれ、暖気は、エンクロージャ506により定められる暖気列内部空間516に排出される。暖気は、接続部512を通じて屋根裏空間520に入り、天井524に結合された弁付き開口部526を通じて内側空間518に再循環される。いくつかの実施形態では、1又はそれ以上のファンを使用して、暖気をエンクロージャ506から屋根裏空間520に排気し、内側空間518に再循環させることができる。
図6に、側壁600、床602、屋根604、エンクロージャ606、サーバラック608、及び天井610を含むサーバ冷却システム例の3次元表示を示す。側壁600、床602及び天井610は、内側空間618を定める。屋根604及び天井610は、屋根裏空間620を定める。エンクロージャ606は、内部空間616を定める。天井610には、1又はそれ以上の弁付き開口部622が結合される。屋根604には弁付き開口部624が存在することができ、側壁600には弁付き開口部614が存在することができる。エンクロージャ606が、接続部612を通じて屋根裏空間620に動作可能に接続される。いくつかの実施形態では、ラックマウント式ユニットのそれぞれの前面が内側空間618に連通し、ラックマウント式ユニットのそれぞれの後面が内部空間616に連通するようにして、ラック608内に1又はそれ以上のラックマウント式ユニットが設置される。いくつかの実施形態では、弁付き開口部614を通じて外部冷気を内側空間618に引き込むことができる。ラック608内に設置されたラックマウント式ユニット内部に装着された冷却ファンによって内側空間618から冷気を引き込むことができ、暖気は内部空間616に放出され、接続部612を通じて屋根裏空間620に入る。ラック608内にファンレスラックマウント式ユニットを設置した他の実施形態では、1又はそれ以上のファンを使用して、冷却用空気を内側空間618から内部空間616に引き込むことができる。いくつかの実施形態では、空気処理ユニット626を使用して、弁付き開口部614を通じて外部冷気を内側空間618に引き込むことができる。弁付き開口部614、624、及び622は、内側空間618及び/又は屋根裏空間620の内部及び外部で観測される温度に基づいて弁付き開口部の各々を選択的に作動させる制御システムに動作可能に接続される。外気が内側空間618への導入に適していない場合、制御システムは、弁付き開口部614及び624を閉じて弁付き開口部622を開く。内側空間618内の空気を冷却するために、1又はそれ以上の冷却ユニットを使用することもできる。いくつかの実施形態では、冷却ユニットを蒸発冷却機とすることができる。ラック608内に設置されたラックマウント式ユニットを通じて内側空間618から冷却された空気が引き込まれ、暖気が内部空間616に排出される。暖気は、接続部612を通じて屋根裏空間620に入り、天井610に結合された弁付き開口部622を通じて内側空間618に再循環される。いくつかの実施形態では、1又はそれ以上のファンを使用して、暖気をエンクロージャ606から屋根裏空間620に排気し、この空気を内側空間618に再循環させることができる。
図7は、冷却システム例の上面図である。側壁700及び天井又は屋根が、内側空間718を定める。エンクロージャ706が、内部空間716を定める。エンクロージャは、実質的に密閉された形で1又はそれ以上のラック708に接続することができる。ラック708内には、各々が1又はそれ以上の冷却ファンを含む1又はそれ以上のラックマウント式ユニットが設置される。側壁700の1又はそれ以上の弁付き開口部714が、外部冷気を内側空間718に入れるようにする。サーバラック内に設置されたラックマウント式ユニット内部に装着された冷却ファンによって内側空間から冷気が引き込まれ、暖気が内部空間716に放出される。いくつかの実施形態では、1又はそれ以上の空気処理ユニット726が、外部冷気を内側空間718に引き込むことができる。1つの実施形態では、冷却システムが、幅60フィート、長さ255フィート、及び高さ16フィートである。冷却システム内には、4つのエンクロージャが設置される。各エンクロージャには、各々の側面に8つのラックが実質的に密閉された形で接続される。個々のラックは、16個のIUサーバを含む。側壁、天井、屋根、及びエンクロージャは、事前に製造してデータセンタの建設現場で設置することができる。他のデータセンタ設計と比較した場合、この冷却システム例は、より設置が容易であるとともに効率的に動作することができる。
図8に、側壁800、床802、屋根804、エンクロージャ806、サーバラック808、及び天井810を含む別のサーバ冷却システム例を示す。側壁800、床802及び天井810は、内側空間818を定める。屋根804及び天井810は、屋根裏空間820を定める。天井810には、1又はそれ以上の弁付き開口部822が結合される。屋根804には弁付き開口部824が存在することができ、側壁800には弁付き開口部814が存在することができる。図8のサーバ冷却システム例は、片側に傾斜した屋根204の代わりに切り妻屋根804を使用する点を除き、図2のサーバ冷却システム例と同様である。切り妻屋根は、屋根裏空間818内の空気循環を効率的にすることができる。しかしながら、切り妻屋根を構築するコストは、片側に傾斜した屋根を構築するコストよりも高いことがある。
図9に、側壁900、床902、屋根904、エンクロージャ906、サーバラック908、天井910、及び外壁930を含む別のサーバ冷却システム例を示す。図9のサーバ冷却システム例は、屋根904、床902、側壁900、及び外壁930が混合空間928を定めることを除き、図8のサーバ冷却システム例と同様である。側壁900、床902及び天井910は、内側空間918を定める。屋根904及び天井910は、屋根裏空間920を定める。いくつかの実施形態では、外壁930の弁付き開口部914を通じて、外部冷気を混合空間928に引き込むことができる。この冷気は、側壁900に結合された1又はそれ以上の空気処理ユニット926によって内側空間918に引き込まれる。ラック908内には、各々が冷却ファンを含む1又はそれ以上のラックマウント式ユニットが設置される。ラックマウント式ユニット内部に装着された冷却ファンが、ラックマウント式ユニットを通じて内側空間918から冷却用空気を引き込み、暖気を内部空間916に放出する。この暖気は、内部空間916を屋根裏空間920に動作可能に接続する1又はそれ以上の接続部912を通じて屋根裏空間920に入る。いくつかの実施形態では、屋根裏空間920内の暖気が、1又はそれ以上の弁付き開口部924を通じて外部に排気される。他の実施形態では、暖気が1又はそれ以上の弁付き開口部922を通じて混合空間928に引き込まれ、外部冷気と混合される。さらに他の実施形態では、弁付き開口部914、922、及び924を、各弁付き開口部を選択的に作動させる制御システムに動作可能に接続することができる。外気が内側空間918への導入に適していない場合、制御システムは、弁付き開口部914及び924を閉じて弁付き開口部922を開く。屋根裏空間920内の暖気は、混合空間928に再循環されて内側空間918に再循環される。他の実施形態では、制御システムが、内側空間918内の温度、屋根裏空間920内の温度、混合空間928内の温度、及び外部温度をモニタする。観測された温度の差が、1又はそれ以上の閾値、又はその他の動的な又は所定のレベルに達した場合、制御システムは、各弁付き開口部を選択的に開閉することができる。内側空間内の空気を冷却するために、1又はそれ以上の冷却ユニットを使用することもできる。いくつかの実施形態では、この冷却ユニットが混合空間928内に設置される。他の実施形態では、冷却ユニットが内側空間918内に設置される。1つの実施形態では、冷却ユニットが蒸発冷却機である。
図10A及び10Bに、床1002、複数の側壁1004、及び屋根1006を含む空気処理装置建築構造物1000の例を示す。この例では、建築構造物1000を工場内で事前に製造し、データセンタを建設する建設現場において組み立てることができる。上述したように、ユニットを事前に製造することで、建築構造物1000のコストを大幅に削減することができる。サーバ冷却システムのための空気処理装置建築構造物1000のコスト優位性の1つは、システムの事前製造部分が便利かつ低コストである点、及びこの事前製造部分をデータセンタ内に設置するのが容易な点である。建築構造物1000の材料としては、以下に限定されるわけではないが、鋼、複合材料、炭素材料、又はその他のいずれかの好適な材料が挙げられる。
この例における床1002は、初期建設費用が上げ床に比べて相対的に低い非上げ床である。他の例では、建築構造物1000内で部分的に又は全面的に上げ床を使用することもできると理解されたい。複数の側壁1004は、対向する下位側壁1004−a及び上位側壁1004−bを含み、これらの各々は、比率に基づいて定められた異なるそれぞれの高さを有する。建築構造物1000の上面図である図10Bに示すように、複数の側壁1004は、下位側壁1004−a及び上位側壁1004−bに対して実質的に垂直な2つの他の側壁1004−c、1004−dを含むこともできる。屋根1006は、下位側壁1004−a及び上位側壁1004−bに関連する比率と整合する勾配に従って構築することができる。換言すれば、屋根1006は、屋根1006上に雪が積もっても、建築構造物1000の内部からの熱が融雪過程を加速させて溶かすように1:xの勾配を有する傾斜した屋根であり、xは実質的に1よりも大きい。1つの例では、xが6に等しい(例えば、勾配を2:12とすることができる)。この例では、屋根1006は片側に傾斜した屋根である(片流れ屋根としても知られている)。図8及び図9などの他の例では、屋根1006が切り妻屋根又はその他のいずれの好適な種類の屋根であってもよいと理解されたい。
建築構造物1000の1又はそれ以上の側壁1004及び屋根1006などの様々な部分には、弁付き開口部などの1又はそれ以上の開口部1008が存在することができる。この例では、下位側壁1004−aが1又はそれ以上の開口部1008−aを有し、ここを通じて自然外気を建築構造物1000内に流入させることができる。1つの例では、下位側壁1004−aを実質的にルーバ状にして、建築構造物1000内に自然外気が流入しやすくすることができる。この例では、上位側壁1004−bが1又はそれ以上の開口部1008−bを有し、ここを通じて建築構造物1000内の空気を流出させることができる。1つの例では、上位側壁1004−bの下位側壁1004−aの高さよりも上方の部分を実質的にルーバ状にして、建築構造物1000から空気を流出させることができる。任意に、屋根1006が1又はそれ以上の開口部1008−cを含み、ここを通じて建築構造物1000内の空気を流出させることもできる。図10Aでは、上位側壁1004−b及び屋根1006の両方に開口部1008−b、1008−cを示しているが、他の例ではこの構成が必要でない場合もあると理解されたい。建築構造物1000内の空気は、下位側壁1004−aの開口部1008−aの高さよりも上方に開口部が存在する限り、自然対流を通じて建築構造物1000から流出することができる。
ここで図10Bを参照すると、下位側壁1004−aと上位側壁1004−bの間には、第1の方向に沿った第1の寸法L1が定められ、この第1の方向とは垂直に、この例では他の2つの側壁1004−cと1004−dの間に、第2の方向に沿った第2の寸法L2が定められている。図10Bに示すように、L1はL2よりも小さい。L1及びL2の相対的長さは、建築構造物1000の面積対体積比を増やすことにより、建築構造物1000が下位側壁1004−aの1又はそれ以上の開口部1008−aを通じて自然外気を利用できるように設計される。1つの例では、L2をL1の2倍とすることができる。従って、この建築構造物1000の形状は、建築構造物1000内の空気が自然対流を通じて上昇することを可能にする。換言すれば、建築構造物1000は、暖気が上昇する性質を利用して「フリークーリング」を実現するように設計される。この自然な「通気」は、機械的に誘導された空気の動きを強め、従って全体的な冷却用電力を削減する。この例の設計では、従来の機械的冷却システムを使用しなくても、建築構造物1000自体が空気処理装置として(すなわち、「フリークーリング」により)良好に作用する。
図10Aに示すように、建築構造物1000は、建築構造物1000の内部を第1の空間1012と第2の空間1014に分割する天井1010を含むことができる。この例では、床1002と天井1010の間に、データセンタのサーバを設置するために使用できる第1の空間1012が定められ、天井1010と屋根1006の間に、屋根裏空間としての第2の空間1014が定められる。天井1010の様々な領域には、1又はそれ以上の開口部1008−dが位置することができる。この例では、下位側壁1004−aの開口部1008−aの近くに、自然外気が建築構造物1000に流入する少なくとも1つの開口部1008−dが存在する。このような構成では、自然外気が下位側壁1004−aの開口部1008−aを通じて第1の空間1012に流入し、自然対流により天井1010の開口部1008−dを通じて第1の空間1012から流出して第2の空間1014に流入する。その後、この第2の空間1014内の空気は、自然対流により、上位側壁1004−bの天井1010よりも上方部分の開口部1008−b及び/又は屋根1006の開口部1008−cを通じて流出する。この第2の空間1014内の空気は、天井1010の下位側壁1004−aの近くにある開口部1008−dを通じて第1の空間1012に流入し、第1の空間1012に流入した自然空気と混ざり合うこともできる。
図11に、サーバ冷却システム1100の例を示す。この例では、システム1100が、床1104、1又はそれ以上の側壁1106及び天井1108により定められる第1の空間1102を含む。この第1の空間1102内には、複数のサーバ1110を設置することができる。この例では、システム1100は、天井1108と屋根1114により定められる屋根裏空間としての第2の空間1112も含む。天井1108、屋根1114、及び側壁1106の少なくとも1つの側壁のうちの少なくとも1つには、弁付き開口部などの1又はそれ以上の開口部1116が存在することができる。この例では、第1の側壁(下位側壁など)1106−aが、1又はそれ以上の開口部1116−aを有し、天井1108が、下位側壁1106−aの近くの少なくとも1つの開口部1116−dを含む1又はそれ以上の開口部1116−dを有し、第2の側壁(上位側壁など)の天井1108よりも上方の(第2の空間1112内の)部分及び/又は屋根1114が、1又はそれ以上の開口部1116−b、1116−cをそれぞれ含む。上述したような開口部1116を使用して、外部空間と、第1の空間1102と、第2の空間1112との間の空気の動きを実現する。
この例では、システム1100が、第1の側壁1106−aに結合されて第1の空間1102に自然外気を流入させることができる空気入口1118を含む。この例では、空気入口1118が、第1の側壁1106−aの1又はそれ以上のルーバ状開口部1116−aを含む。システム1100は、第2の側壁1106−bに結合されて第2の空間1112内の空気を流出させる空気出口1120を含むこともできる。この例では、空気出口1120が、第2の側壁1106−bの1又はそれ以上のルーバ状開口部1116−bを含む。システム1100は、空気入口1118に結合されて自然外気を引き込むとともに第1の空間1102に空気を供給するための1又はそれ以上の空気処理ユニット1122をさらに含むことができる。空気処理ユニット1122は、例えば、ファン1122−aと、自然外気に基づいて蒸発冷却空気を生成するように構成された蒸発冷却ユニット1122−bと、いくつかの実施形態では第1の空間1102に流入する自然外気を濾過するように構成されたフィルタ1122−cとを含む。ファン1122−aは、速度制御ファンとすることができ、温度勾配を緩和して混合を引き起こすのに役立つ乱気流を高く維持するように設計される。任意に、システム1100は、蓄えられた運動エネルギーを利用する1又はそれ以上の無停電電源(UPS)システムを含むこともできる。
この例では、システム1100が、第1の空間1102の内部及び外部で測定した温度に従って第1の空間1102に空気を供給するように1又はそれ以上の空気処理ユニット1122を制御するよう構成された制御システム1124も含む。制御システム1124は、記憶命令を実行し記憶データに基づいて動作することができるマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、又はこれらの組み合わせなどの1又はそれ以上の装置を含むことができる。当業者には、例えば、埋め込みシステム、ラップトップ、デスクトップ、タブレット又はサーバコンピュータの形の制御システム構成が周知である。
制御システム1124は、第1の空間1102の内部及び外部の温度及び湿度などの環境尺度をモニタするための1又はそれ以上のセンサ(図示せず)を含み、又はこれらに結合することができる。例えば、第1の空間1102、第2の空間1112、及びサーバ冷却システム1100の外部空間内の異なる位置に温度センサを配置して、様々な位置のリアルタイムな温度を提供することができる。1つの例では、第1の空間1102内のサーバラックの暖気通路(暖気列エンクロージャ)温度を使用して速度制御ファンを調整することができ、第1の空間1102内のサーバラックの冷気通路(冷気列エンクロージャ)温度及び外気温度及び湿度を使用して外気と還気の混合効率の指示を与えることができる。空気入口1118及び空気処理ユニット1122内に露点センサ及び/又は湿度センサを設けて、第1の空間1102に流入する空気の湿度をモニタすることもできる。図11では、制御システム1124を第2の空間1112内に設置しているが、サーバ冷却システム1100の内部又はサーバ冷却システム1100の外部のその他の場所に設置することもできると理解されたい。この例では、制御システム1124が、空気処理ユニット1122と、以下に限定されるわけではないが、天井1108の第1の側壁1106−a近くの開口部1214−dに結合でき、第1の空間1102に流入する自然外気と混合させるために第2の空間1112から第1の空間1102に空気を引き込むように構成できる空気交換ユニット1126などの、サーバ冷却システム1100のその他の構成要素とに動作可能に結合される。制御システム1124とシステム1100のその他の構成要素との間の接続は、あらゆる公知の有線又は無線通信技術を使用して行うことができる。
制御システム1124は、第1の空間1102の内部及び外部の測定温度に応じて、空気処理ユニット1122及びサーバ冷却システム1100の他の構成要素の動作を、例えば3つの異なる温度範囲における3つの異なる作動モードで制御することができる。
サーバ1110の最適作動温度範囲である第1の範囲では、制御システム1124が、空気処理ユニット1122及び空気交換ユニット1126を、第1の空間1102内に自然外気を直接供給していわゆる「フリークーリング」を実現するように制御することができる。具体的には、このモードでは、制御システム1124が、蒸発冷却ユニット1122−bをオフにし、ファン1122−aをオンにして、余分な冷却を伴わずに第1の空間1102内に自然外気を直接引き込むことができる。任意に、制御システム1124は、フィルタ1122−cをオンにして、流入する自然空気を濾過することもできる。このモードでは、制御システム1124が、空気交換ユニット1126をさらにオフにして、第1の空間1102内の温度を上昇させる可能性がある、第1の空間1102内に流入する自然空気と第2の空間1112からの暖気との混合を停止することができる。1つの例では、この第1の範囲が、実質的に70°F〜85°Fである。
第1の範囲よりも低い第2の範囲では、制御システム1124が、空気処理ユニット1122及び空気交換ユニット1126を、自然外気とサーバ1110から排出された空気とを天井1108の空気入口1118の近くの1又はそれ以上の開口部1116−dを通じて混合し、第1の空間1102に空気を供給するように制御することができる。具体的には、このモードでは、制御システム1124が、蒸発冷却ユニット1122−bをオフにし、ファン1122−aをオンにして、第1の空間1102に自然外気を引き込むことができる。任意に、制御システム1124は、フィルタ1122−cをオンにして、流入する自然空気を濾過することもできる。このモードでは、制御システム1124が、第1の空間1102内に流入する自然空気を暖めるために、空気交換ユニット1126をオンにして、サーバ1110を通じて第2の空間1112内に排出された空気を第1の空間1102に引き込むことができる。この例では、空気交換ユニット1126が、混合空気を調和させてあらゆる温度勾配又は湿度勾配を防ぐのに役立つダンパー、開口部1106−dに結合された戻りファン、及び再循環ファンを含むことができる。1つの例では、この第2の範囲が約70°F未満である。
第1の範囲よりも高い第3の範囲では、制御システム1124が、空気処理ユニット1122及び空気交換ユニット1126を、空気入口1118から飽和媒体を通じて引き込まれた自然外気に基づく蒸発冷却空気を第1の空間1102に供給するように制御することができる。具体的には、このモードでは、制御システム1124が、蒸発冷却ユニット1122−b及びファン1122−aの両方をオンにして、自然外気を第1の空間1102内に引き込み、蒸発冷却によって冷却することができる。任意に、制御システム1124は、フィルタ1122−cをオンにして、流入する自然空気を濾過することもできる。このモードでは、制御システム1124が、空気交換ユニット1126をオフにして、第1の空間1102に流入する自然空気と第2の空間1112からの暖気との混合を停止することができる。任意に、蒸発冷却ユニット1122−bの蒸発媒体と共に露点センサを使用して、既に飽和した空気にさらなる蒸気が加わらないことを確実にすることもできる。1つの例では、この2の範囲が、実質的に85°F〜110°Fである。
なお、いずれの温度範囲においても、制御システム1124を、第1の空間1102の内部及び外部で測定した温度に基づいて第1の空間1102に引き込まれる自然外気の量を制御すべく第1の側壁1106−aの開口部1116−aの1つ又はそれ以上を選択的に作動させるようにさらに構成することができる。また、測定温度が110°Fを上回る場合、追加の機械的冷却ユニット及び空調ユニットをオンにしてさらなる冷却を行うことができる。
システム1100の第1の空間1102は、天井1108に通じ第2の空間1112に対して開いた少なくとも1つの実質的に密閉された内部空間1128と、実質的に密閉された形で内部空間1128に通じ複数のサーバ1110を搭載した少なくとも1つのラック1130とをさらに含むことができる。内部空間1128は、フレーム、パネル、ドア及びラックポートを有するエンクロージャによって定めることができる。内部空間1128のエンクロージャは、鋼、複合材料、又は炭素材料などの様々な材料で作成することができる。エンクロージャは、第1の空間1102から実質的に密封された内部空間1128を定めるハウジングを形成する。内部空間1128のエンクロージャは、ラック1130内に設置された1又はそれ以上のサーバ1110を内部空間1128に連通させる少なくとも1つのラックポートを含む。ラックポートの1又はそれ以上の端部は、ラック1130に接して実質的に密封された接触面を形成するガスケット又はその他の構成要素を含むことができる。ラック1130は、ラックポートを介して内部空間1128のエンクロージャに実質的に密封された形で取り外し可能に接続することができる。
この例では、1又はそれ以上のサーバ1110が、サーバ1110のそれぞれの前面が第1の空間1102に連通し、サーバ1110のそれぞれの後面が内部空間1128に連通するようにラック1130内に設置される。この例では、各ラックマウント式サーバ1110が、その前面を通じて第1の空間1102から空気を引き込み、その後面を通じて内部空間1128に暖気を排出する1又はそれ以上のファン1132を含むことができる。
サーバ冷却システム1100は、正しく混合されたサーバ供給空気を、例えば70°F〜85°Fなどの最適作動温度範囲、及び例えば85%未満などの非凝縮相対湿度範囲に維持することができる。
図12に、別のサーバ冷却システム1200の例を示す。システム1200は、床1204、複数の側壁1206及び天井1208により定められる第1の空間1202と、天井1208及び勾配に基づいて構成された傾斜した屋根1212により定められる第2の空間1210とを含む。屋根1212、天井1208及び側壁1206の少なくとも1つのうちの少なくとも1つには、第1の空間1202に自然外気を流入させて第2の空間1210内の空気を自然対流によって流出できるようにする弁付き開口部などの1又はそれ以上の開口部1214が存在することができる。システム1200は、第1の空間1202内の、実質的に密閉されて天井1208に通じる少なくとも1つの内部空間1216と、内部空間1216に実質的に密封された形で通じ複数のサーバ1220を搭載した少なくとも1つのラック1218とを含むこともできる。この例では、1又はそれ以上のサーバ1220が、サーバ1220のそれぞれの前面が第1の空間1202に連通し、サーバ1220のそれぞれの後面が内部空間1216に連通するようにラック1218内に設置される。この例では、各ラックマウント式サーバ1220が、その前面を通じて第1の空間1202から空気を引き込み、その後面を通じて内部空間1216に暖気を排出する1又はそれ以上のファン1222を含むことができる。
図12の建築構造物は、図10A及び図10Bの建築構造物と類似するものであり、自然対流を利用して機械的に誘導された空気の動きを増進し、従ってサーバを冷却するのに必要な全体的エネルギーを削減するように設計される。図12のサーバ冷却システム例1200は、ファン及び蒸発冷却ユニットなどの外部空気処理ユニット及び空気交換ユニットを含まないことを除き、図11のサーバ冷却システム例に類似する。空気循環は、サーバ1220の内部ファン1222、及びこの特別設計した建築構造物により増進される自然対流によって誘導される。従って、図12のシステム1200では、図11のシステム1100と比較して総エネルギー消費量をさらに削減することができる。
図13は、別の例示的な空気処理装置建築構造物1300の断面図である。空気処理装置建築構造物1300は、空気処理装置建築構造物1000に類似し、床1302、複数の側壁1304を含む。この例示的な実施形態における床1302は、非上げ床とすることができる。他の実施形態では、建築構造物1300内で部分的に又は全面的に上げ床を使用することもできると理解されたい。
空気処理装置建築構造物1300は、突出部1322の両側に対称的に配置された2つの屋根部1306を有する。突出部1307は、屋根部1306の最も高い部分よりも高く、断面では建造物の中心の上方に配置される。屋根部1306及び突出部1322は、空気処理装置建築構造物1300に沿って図13の断面に対して垂直な方向に延びる。
突出部1322は、側壁1324及び屋根部1326を有する。側壁1304、1324及び屋根部1306、1326は、側壁1004及び屋根部1006と同様の方法で構築される。
屋根部1306は、屋根部1006と同様に、屋根部1006上に雪が積もっても、建築構造物1300の内部からの熱が融雪過程を加速させて溶かすように1:xの勾配に従って構築することでき、xは実質的に1よりも大きい。1つの例では、xが6に等しい。
建築構造物1300の1又はそれ以上の側壁1304及び屋根部1306などの様々な部分には、弁付き開口部などの1又はそれ以上の開口部1308が存在することができる。この例では、下位側壁1304−aが1又はそれ以上の開口部1308−aを有し、ここを通じて建築構造物1300に自然外気を流入させることができる。1つの例では、側壁1304を実質的にルーバ状にして、建築構造物1300内に自然外気が流入しやすくすることができる。この例では、突出部1312の側壁1324が1又はそれ以上の開口部1308−bを有し、ここを通じて建築構造物1300内の空気を流出させることができる。1つの例では、側壁1324の側壁1304の高さよりも上方の部分を実質的にルーバ状にして、建築構造物1300から空気を流出させることができる。任意に、屋根部1306が1又はそれ以上の開口部1308−cを含み、ここを通じて建築構造物1300内の空気を流出させることもできる。図13では、屋根部1306に開口部1308−cを示しているが、他の例ではこの構成が必要でない場合もあると理解されたい。建築構造物1300内の空気は、側壁1304の開口部1308−aの高さよりも上方に開口部1308が存在する限り、自然対流を通じて建築構造物1300から流出することができる。
側壁1324の1又はそれ以上の開口部1308−bは、側壁1304の開口部1308−aの高さよりもさらに高いので、建築構造物1300の方が建築構造物1000よりも自然対流が増加する。
図13に示すように、建築構造物1300は、建築構造物1300の内部を第1の空間1312と第2の空間1314に分割する天井1310を含むことができる。この例では、床1302と天井1310の間に、データセンタのサーバを設置するために使用できる第1の空間1312が定められ、天井1310と屋根1306と突出部1322との間に、屋根裏空間としての第2の空間1314が定められる。天井1310の様々な領域には、1又はそれ以上の開口部1308−dが存在することができる。この例では、下位側壁1304−aの開口部1308−aの近くに、自然外気が建築構造物1300に流入する少なくとも1つの開口部1308−dが存在する。このような構成では、自然外気が側壁1304の開口部1308−aを通じて第1の空間1312に流入し、自然対流により天井1310の開口部1308−dを通じて第1の空間1312から流出して第2の空間1314に流入する。その後、第2の空間1314内の空気は、自然対流により、天井1310の上方の突出部1322の開口部1308−b及び/又は屋根部1306の開口部1308−cを通じて流出する。この第2の空間1314内の空気は、天井1310の側壁1304−aの近くにある開口部1308−dを通じて第1の空間1312に流入し、第1の空間1312に流入した自然空気と混ざり合うこともできる。
図14は、建築構造物1300に類似するものの、天井1310及び開口部1308−dが存在しない(他の特徴部の表記は図13と同じである)空気処理装置建築構造物1400の他の例の断面図である。自然対流により開口部1308−aを通じて空気が引き込まれ、この空気が建築構造物1400内を上昇して開口部1308−bから流出する。
本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、例えば限界負荷が9.0MWのデータセンタ施設で99.98%の稼働率などの、ほぼ100%の稼働率を達成することができる。本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、建築構造物の固有の形状、配向、及びサーバの物理的構成を通じ、例えば1年の99%においてフリークーリングを可能にすることができる。また、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、蒸発冷却により、データセンタの負荷により発生する熱を除去するために消費されるエネルギー(kW)をデータセンタの負荷自体のパーセンテージとして表される「冷却コスト」について年換算約2%を達成することができる。さらに、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、例えば、同等のIT負荷の従来の水冷機プラント設計に比べ、冷却に使用される水を約3600万ガロン節約することができる。本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、目標電力使用効率(PUE)に対し、例えば1.08などの、約1.11未満の高効率を達成することができる。さらに、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、業界の典型的なレガシーデータセンタに比べ、データセンタの電気消費量の約40%の削減を達成することができる。例えば、限界負荷が9MWのデータセンタの場合、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、従来の共同設置施設に比べ、年間860〜1890万kWhのエネルギー消費量を削減することができる。本明細書で開示した例示的なサーバ冷却システムは水冷式冷却機を必要としないので、サーバ冷却システムにより生成されるデータセンタ関連の排水をゼロにすることもでき、この数字は、従来の水冷式冷却機プラント設計に比べ、下水放流を年間約800万ガロン削減したことに等しい。さらに、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、従来の設計に比べ、建設コストを例えばMW当たり500万ドル以下にまで削減し、建設時間を例えば6カ月未満に短縮することができる。1つの例では、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、55°F〜90°Fの部屋温度、85%以下の非凝縮相対湿度、±0.11インチH2Oの圧力、及び毎時5.4°Fの温度変化速度といった部屋環境要件を維持することができる。本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの様々な例は、サーバルーム環境要件を維持しながら、100年にわたる温度及び湿度条件及び極めて低い冬の温度に耐えることができる。
結果例
表1
Figure 2014528130

Figure 2014528130
表1は、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの例の少なくともいくつかを使用した経時的冷却効率推移の分析結果である。表1では、AHUは空気処理ユニットを表し、CHWは冷却水を表し、DXは直接膨張を表す。例えば、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの例の少なくともいくつかを適用することにより、AHUにおける平均使用電力は710KWから71KWに削減されている。別の例として、例示的な開示した実施形態の少なくともいくつかを使用した2010年のYAHOO! Compute Coopによるつい最近の実験では、総冷却パーセンテージが、通常の産業規格である2005年の53%からたったの2%に低減されている。これは有意な改善である。
表2
Figure 2014528130
表2は、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの例の少なくともいくつかを使用することによる経時的電気効率推移の分析結果である。表2では、PUEは、できるだけサーバ負荷に近いシステムの商用電源入力及び限界電力消費量を測定することによって得られる電力使用効率を表す。この情報は、設置した電力モニタリングシステム(EPMS)から電力回路モニタを使用して読み取り、収集することができる。表2の全てのデータセンタは、外気冷却方法を大規模に利用できるので、天候、動作時間などの変数を考慮するように月単位でデータを収集して年換算することができる。PUEは、以下の式を用いて計算することができる。
PUE=総施設電力/IT設備電力
IT設備エネルギーとは、コンピュータ、記憶装置、ネットワーク設備及び補足設備などの、IT設備全てに関連する包括的エネルギー使用量のことである。総施設エネルギーとは、IT設備エネルギー、電気分配損失、冷却システムエネルギー、燃料使用量、及びその他の雑多なエネルギー使用量を含む総施設エネルギー使用量のことである。
表2では、電気効率経路における全ての要素の改善を含めた時に、YAHOO!社のニューヨーク州ロックポートの施設は、YAHOO!社のカリフォルニア州サンタクララの共同設置施設よりも70%改善されていることが分かる。例えば、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの例の少なくともいくつかを適用することにより、PUEが、業界平均である2.0に比べて1.62から1.08にさらに削減されている。
表3
Figure 2014528130
表3は、本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの例の少なくともいくつかを利用したエネルギー及び炭素の節約を示すものである。また、標準的な冷却方法と比較して蒸発冷却の使用が最低限に抑えられることにより、水冷式冷却機を使用する従来のデータセンタに比べ、施設における水の使用量を99%削減(及び対応する流出排水量を削減)することができる。以下の炭素節約は、0.56トンCO2/MWhという平均的な米国の炭素強度を想定したものである。他の例では、3つの用地全てにおいて、電気がどれほどクリーンであるかにより、実際の炭素還元を大幅に低くすることができる(サンタクララでは0.31トンCO2/MWhであり、ワシントン州及びニューヨーク州の両方ではゼロに近い)。
以下、表1〜3に開示したYAHOO!データセンタ施設の2つの例について詳細に説明する。
YAHOO!データセンタ施設−ワシントン州
用地説明:ワナッチーにおける既存の設備は、2010年よりも前には最も効率的なYAHOO!データセンタであると証明された。ワシントン州の中心に位置する用地はその気候によって選ばれ、既存の建造物は外気を経済的に利用するように最適化されている。空気処理ユニット(AHU)が従来の上げ床プレナム内に排出を行って、供給空気をサーバに分配する。
設置日:2006年。
電気:4,800KWの静的バッテリUPS及び4×2MWディーゼル発電機のバックアップを備えた4.8MW、N+1の重要インフラ。
冷却システム:空冷式冷却機及び外気を経済的に使用するAHU。
計画的目標PUE:1.25。
YAHOO! Compute Coop(YCC)データセンタ施設−ニューヨーク州ロックポート
用地説明:ロックポートにおけるYAHOO! Compute Coopの革新的設計及び設備は、これまでの全てのYAHOO!データセンタの中で最も効率的である。ニューヨーク州ロックポートに位置し、その涼しい気候により未建設用地が選択された。その独特な設計では外部空気の経済的利用のみを取り入れ、供給ファンの馬力を大幅に低減する。
設置日:2010年。
電気:蓄積した運動エネルギー及びディーゼル発電機のバックアップを使用するラインインタラクティブUPSシステムを備えた9MW、N+1の重要インフラ。一次UPSシステムが200KWモジュールで配備され、未使用時にはシステムをオフラインにすることができる。
冷却システム:蒸発冷却で冷却を行うYAHOO! Compute Coop統合建造物システム。
計画的目標PUE:1.08〜1.11。
本明細書で開示した建築構造物及びサーバ冷却システムの例の少なくともいくつかの配置には、その有効性を証明する根拠がある。本明細書で開示した革新的建築構造物及びサーバ冷却システムは、フリークーリング、空調レスデータセンタ、より広い温度範囲、及び局地的気象条件を最大限に使用するように細心の注意を払ってデータセンタを設計する実験に関連する、他の革新技術に対するデータセンタ業界(データセンタの設計者及びIT設備のメーカーの両方)におけるリスク回避を軽減することができる。
特定の実施形態を参照しながら本発明について説明した。例えば、特定の構成要素及び構成を参照して本発明の実施形態を説明したが、当業者であれば、異なる構成要素及び構成の組み合わせを使用できることを理解するであろう。例えば、実施形態によっては、高くした下地床、CRACユニット、水冷機、又は湿度制御ユニットを使用することができる。実施形態によっては、地震制御装置、並びに電気及び通信ケーブル管理装置を使用することもできる。当業者には他の実施形態が明らかであろう。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲で示すもの以外に限定されるものではない。

Claims (40)

  1. 空気処理装置建築構造物であって、
    床と、
    比率に基づいて定められた異なるそれぞれの高さを有する対向する下位側壁及び上位側壁を含む複数の側壁と、
    前記下位側壁及び上位側壁に関連する比率と整合する勾配を有する屋根と、
    前記屋根、及び前記側壁の少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部と、
    を備え、
    前記建築構造物の形状は、前記建築構造物内の空気が自然対流により上昇することを可能にし、
    前記下位側壁及び上位側壁の間に定められる第1の方向に沿った第1の寸法は、該第1の方向に垂直な第2の方向に沿った第2の寸法に対し、前記建築構造物が前記下位側壁の1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気を利用できるような寸法である、
    ことを特徴とする建築構造物。
  2. 1又はそれ以上の開口部を有する天井と、
    前記床と前記天井の間に定められた第1の空間と、
    前記天井と前記屋根の間に定められた第2の空間と、
    をさらに備え、
    前記自然外気は、前記下位側壁の前記1又はそれ以上の開口部を通じて前記第1の空間に流入し、
    前記第1の空間内の空気は、自然対流により前記天井の1又はそれ以上の開口部を通じて流出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  3. 前記第2の空間内の空気は、自然対流により、前記屋根、及び前記天井よりも上方の前記側壁の少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部を通じて流出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の建築構造物。
  4. 前記第2の空間内の空気は、前記天井の前記下位側壁近くの1又はそれ以上の開口部を通じて前記第1の空間に流入し、該第1の空間に流入した自然外気と混合される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の建築構造物。
  5. 前記第2の寸法は、前記第1の寸法よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  6. 前記第1の寸法に対する前記第2の寸法の比率は2である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  7. 前記勾配は1:xであり、xは実質的に1よりも大きく、雪が積もっても溶かし、前記建築構造物の内部からの熱が融雪過程を加速させる傾斜した屋根をもたらす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  8. xは6である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の建築構造物。
  9. 前記下位側壁は、前記自然外気が前記建築構造物に流入するように実質的にルーバ状であり、
    前記上位側壁は、前記建築構造物から空気が流出するように、前記下位側壁の高さよりも上方に実質的にルーバ状の部分を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  10. 前記床は非上げ床である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  11. 前記屋根は、片側に傾斜した屋根及び切り妻屋根の一方である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物。
  12. サーバ冷却システムであって、
    床、1又はそれ以上の側壁及び天井により定められ、内部に複数のサーバが設置された第1の空間と、
    前記天井及び屋根により定められた第2の空間と、
    前記天井、前記屋根、及び前記1又はそれ以上の側壁の少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部と、
    第1の側壁に結合されて自然外気を流入させる空気入口と、
    前記空気入口に結合され、前記自然外気を引き込んで前記第1の空間に空気を供給する1又はそれ以上の空気処理ユニットと、
    第2の側壁に結合されて前記第2の空間内の空気を流出させる空気出口と、
    前記1又はそれ以上の空気処理ユニットを、前記第1の空間の内部及び外部で測定された温度に従って前記第1の空間に空気を供給するように制御するよう構成された制御システムと、
    を備えることを特徴とするシステム。
  13. 前記制御システムは、前記第1の空間の内部及び外部で測定された温度が第1の範囲内にある場合、前記1又はそれ以上の空気処理ユニットを、前記第1の空間に前記自然外気を供給するように制御する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 前記制御システムは、前記第1の空間の内部及び外部で測定された温度が前記第1の範囲よりも低い第2の範囲内にある場合、前記1又はそれ以上の空気処理ユニットを、前記天井の前記空気入口近くの1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気と前記複数のサーバから排出された空気とを混合したものに基づく空気を前記第1の空間に供給するように制御する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. 前記制御システムは、前記第1の空間の内部及び外部で測定された温度が前記第1の範囲よりも高い第3の範囲内にある場合、前記1又はそれ以上の空気処理ユニットを、前記空気入口から飽和媒体を介して引き込んだ前記自然外気に基づく蒸発冷却空気を前記第1の空間に供給するように制御する、
    ことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  16. 前記第1の範囲は、実質的に70°F〜85°Fであり、
    前記第2の範囲は、約70°F未満であり、
    前記第3の範囲は、実質的に85°F〜110°Fである、
    ことを特徴とする請求項15に記載のシステム。
  17. 前記空気入口は、前記第1の側壁の1又はそれ以上のルーバ状の開口部を含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  18. 前記空気出口は、前記屋根及び前記第2の側壁の少なくとも一方の1又はそれ以上のルーバ状の開口部を含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  19. 前記天井の前記1又はそれ以上の開口部に結合され、前記第1の空間に流入する自然外気と混合させるために前記第2の空間から前記第1の空間に空気を引き込むように構成された空気交換ユニットをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  20. 前記制御システムは、前記第1の空間の内部及び外部で測定された温度に基づいて、前記第1の側壁の開口部の1つ又はそれ以上を選択的に作動させて前記第1の空間に引き込まれる自然外気の量を制御するようにさらに構成される、
    ことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
  21. 前記第1の空間は、
    前記天井に通じ前記第2の空間に対して開いた実質的に密閉された内部空間と、
    実質的に密閉された形で前記内部空間に通じ、前記複数のサーバを搭載したラックと、
    を含み、
    前記ラックマウント式サーバのそれぞれの前面は前記第1の空間に連通し、
    前記ラックマウント式サーバのそれぞれの後面は前記内部空間に連通し、
    各ラックマウント式サーバは、該ラックマウント式サーバの前面を通じて前記第1の空間から空気を引き込むとともに該ラックマウント式サーバの後面を通じて前記内部空間に暖気を排出する1又はそれ以上のファンを含む、
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  22. 前記1又はそれ以上の空気処理ユニットは、
    前記自然外気に基づいて蒸発冷却空気を生成するように構成された蒸発冷却ユニットと、
    前記第1の空間に流入する前記自然外気を濾過するように構成されたフィルタと、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  23. サーバ冷却システムであって、
    床、複数の側壁及び天井により定められた第1の空間と、
    前記天井、及び勾配に基づいて構築された傾斜した屋根により定められた第2の空間と、
    前記屋根、前記天井、及び前記側壁の少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つに位置し、前記第1の空間に自然外気を流入させるとともに前記第2の空間内の空気を自然対流によって流出させることができる1又はそれ以上の開口部と、
    実質的に密閉されて前記天井に通じる、前記第1の空間内の内部空間と、
    実質的に密閉された形で前記内部空間に通じ、複数のラックマウント式サーバを搭載したラックと、
    を備え、
    前記ラックマウント式サーバのそれぞれの前面は前記第1の空間に連通し、
    前記ラックマウント式サーバのそれぞれの後面は前記内部空間に連通し、
    各ラックマウント式サーバには、該ラックマウント式サーバの前面を通じて前記第1の空間から空気を引き込むとともに該ラックマウント式サーバの後面を通じて前記内部空間に暖気を排出する1又はそれ以上のファンが取り付けられる、
    ことを特徴とするシステム。
  24. 前記第1の空間内の空気は、自然対流により前記天井の1又はそれ以上の開口部を通じて流出し、前記第2の空間に流入する、
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  25. 前記第2の空間内の空気は、前記天井の1又はそれ以上の開口部を通じて前記第1の空間に流入し、前記第1の空間に流入した自然外気と混合される、
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  26. 前記勾配は1:xであり、xは実質的に1よりも大きく、雪が積もっても溶かし、前記複数のサーバからの熱が融雪過程を加速させる傾斜した屋根をもたらす、
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  27. xは6である、
    ことを特徴とする請求項26に記載のシステム。
  28. 前記側壁のうちの第1の側壁は、前記自然外気が前記第1の空間に流入するように実質的にルーバ状であり、
    前記側壁のうちの第2の側壁は、前記第2の空間から空気が流出するように、前記第2の空間内に実質的にルーバ状の部分を有する、
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  29. 前記床は非上げ床である、
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  30. 前記屋根は、片側に傾斜した屋根及び切り妻屋根の一方である、
    ことを特徴とする請求項23に記載のシステム。
  31. 空気処理装置建築構造物であって、
    床と、
    複数の側壁と、
    各々が勾配を有する対向する側部を有する屋根部と、
    前記屋根部の上方に延びる突出部と、
    前記屋根部、前記側壁の少なくとも1つ、及び前記突出部、のうちの少なくとも1つに位置する1又はそれ以上の開口部と、
    を備え、
    前記建築構造物の形状は、自然対流により前記側壁の少なくとも1つの1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気を流入させ、前記屋根部及び前記突出部の少なくとも一方の1又はそれ以上の開口部を通じて流出させる、
    ことを特徴とする建築構造物。
  32. 1又はそれ以上の開口部を有する天井と、
    前記床と前記天井との間に定められた第1の空間と、
    前記天井と前記屋根部及び前記突出部との間に定められた第2の空間と、
    をさらに備え、
    前記側壁の1つ又はそれ以上における1又はそれ以上の開口部を通じて前記第1の空間に外気が流入し、
    前記第1の空間内の空気は、自然対流により、前記天井、前記屋根部、及び前記突出部、のうちの少なくとも1つの1又はそれ以上の開口部を通じて流出する、
    ことを特徴とする請求項31に記載の建築構造物。
  33. 前記第2の空間内の空気は、自然対流により、前記屋根部及び前記突出部の少なくとも一方に位置する1又はそれ以上の開口部を通じて流出する、
    ことを特徴とする請求項32に記載の建築構造物。
  34. 前記第2の空間内の空気は、前記天井の前記側壁の1つ又はそれ以上の近くにある1又はそれ以上の開口部を通じて前記第1の空間に流入し、前記第1の空間に流入した自然外気と混合される、
    ことを特徴とする請求項32に記載の建築構造物。
  35. 第1の対向する側壁の組間の第1の方向に沿って第1の寸法が定められ、
    前記第1の方向に垂直な第2の方向に沿って整列した第2の対向する側壁の組間に第2の寸法が定められ、
    前記第1の寸法は、前記第2の寸法に対し、前記建築構造物が前記側壁の少なくとも1つの1又はそれ以上の開口部を通じて自然外気を利用できるような寸法であり、前記第2の寸法は前記第1の寸法よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項31に記載の建築構造物。
  36. 前記建築構造物の形状は、前記空気が自然対流により前記第1の空間内の1又はそれ以上のサーバを通じて前記第1の空間から引き込まれ、前記サーバから生じた暖気が前記第1の空間から前記第2の空間に流出するようにする、
    ことを特徴とする請求項32に記載の建築構造物。
  37. 前記勾配は1:xであり、xは実質的に1よりも大きく、雪が積もっても溶かし、前記建築構造物の内部からの熱が融雪過程を加速させる傾斜した屋根をもたらす、
    ことを特徴とする請求項31に記載の建築構造物。
  38. xは6である、
    ことを特徴とする請求項37に記載の建築構造物。
  39. 前記側壁の少なくとも1つは、前記外気が前記建築構造物に流入するように実質的にルーバ状であり、前記側壁の少なくとも1つは、前記建築構造物から空気が流出するように、前記天井よりも上方に実質的にルーバ状の部分を有する、
    ことを特徴とする請求項32に記載の建築構造物。
  40. 前記床は非上げ床である、
    ことを特徴とする請求項31に記載の建築構造物。
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