JP2014527428A - 多位置肢ホルダー - Google Patents

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Abstract

肢ホルダー10は、概して、肢保持アセンブリ400、スレッドアセンブリ300またはスレッド1180およびヨーク1220のアセンブリ、パイロン・レールアセンブリ200、クランプアセンブリ100,および開創器アセンブリ500を備えている。肢、例えば、脚が、肢支持体405によって支持されるようになっている。肢支持体405は、スレッド基部305によって支持されており、スレッド基部305は、取付けパイロン205によって支持された支持レール220に沿って移動可能になっている。取付けパイロン205は、クランプアセンブリ100によって適所に固定されており、クランプアセンブリ100は、ベッド、テーブル、または他の患者支持体20に直接取り付けられるようになっている。肢ホルダー10は、切開を開創することができる1つまたは複数の開創器アセンブリ500を受け入れることもでき、これによって、ユーザは、開創器の使用が望ましい手術中に患者の肢を触診することができる。

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2011年7月22日に出願された米国仮特許出願第61/510,843号の出願日の利得を主張するものであり、この開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
[発明の分野]
本発明は、一般的に、医学または外科手術中に肢、例えば、脚を固定するのに用いられるホルダーに関する。さらに詳細には、このホルダーは、最初、肢を選択された位置に位置決めするのに用いられる。肢の位置は、多数の異なる軸に沿って調整可能に設定することができる。いったん肢の位置が設定されたなら、肢ホルダーは、患者への手術の能力を促進させるために、肢をその位置に保持することになる。
医学または外科手術が肢、具体的には、腕または脚に対して行われるとき、肢の運動を拘束することが望ましい。肢を動かないように保持しないと、施術者が肢への手術を行うことが不可能になる。さらに、外科用ナビゲーションシステムの支援によって、外科手術が行われる頻度が増えてきている。この種のシステムは、多くの場合、1つまたは複数の追跡装置およびカメラを備えている。このシステムの一態様では、少なくとも1つの追跡装置が患者に取り付けられるようになっている。追跡装置から放出された信号に基づき、カメラおよび関連するソフトウエアが、追跡装置の位置を決定する。加えて、これによって、取り付けられた患者の位置が決定される。(いくつかの外科用ナビゲーションシステムは、放出エネルギーに代わって、静止源から放出されるエネルギーを追跡するユニットを備える追跡装置を有している)。多くの外科用ナビゲーションシステムでは、該システムを操作するために、追跡装置およびカメラは、互いに近接していなければならない。これは、追跡装置および相補的カメラが適切な信号変換を行うことを可能にするために、肢の運動を拘束する必要があることを意味している。外科用ナビゲーションシステムは、特許文献1により十分に記載されている。この特許文献の内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。
現在、患者の肢を保持するために用いられる多数の異なる装置が知られている。これらの装置は、肢を受け入れるように設計されたある種のシェルまたはフレームを備えている。構造部材がシェルまたはフレームを手術テーブルに保持するようになっている。手術の開始時に、患者の脚は、シェル内に配置される。シェルは、施術者が手術を行うことを可能にする位置に配置される。もし手術を容易にするためにナビゲーションユニットが用いられるなら、シェルは、患者に装着されたシステムの任意の構成要素がシステムの相補的な静止構成要素に対して適切な範囲内にあることを確実にするように、さらに位置決めされることになる。
市販の肢ホルダーは、患者の脚を定位置に保持することができる。しかし、これらの肢ホルダーのいくつかには、それらに付随する制限がある。場合によっては、手術中に、施術者は、患者の一部を移動させることを望むことがある。例えば、膝への整形外科手術中に、施術者は、患者の脚が拡張位置(伸張位置)と屈曲位置(曲げ位置)との間で移動するように、膝を曲げることを望むことがある。いくつかの市販の肢ホルダーは、肢を移動させるために、実肢保持構成要素は、アセンブリの他の構成要素から一時的に離脱されるように設計されている。これは、脚を再位置決めするために、肢ホルダーが、まず離脱され、次いで、移動されることを意味している。いったん肢ホルダーが再位置決めされたなら、該肢ホルダーは、他のアセンブリ構成要素に再取付けされることになる。これらのステップの全てを行わねばならないことによって、肢の再位置決めが複雑な仕事になる。
さらに他の肢ホルダーアセンブリは、取付けられた肢が多数の所定位置の間で移動することのみを可能にする構成要素を備えている。これは、施術者が、特定の医学または外科手術を達成するために望まれる肢の位置決めの正確な調整または微調整を行うことができないことを意味している。
また、患者を手術テーブルに配置する前に、テーブル上に無菌ドレープを配置することが一般的に行われている。このドレープは、テーブルと患者との間で無菌バリアとして機能する。いくつかの肢ホルダーは、ホルダーと共に用いられるテーブルに直接取り付けられるように設計されている。この種の肢ホルダーが取り付けられる位置では、所望の無菌バリアをもたらすために、肢ホルダーの周りおよび/または下方にドレープを配置することは、不可能ではないにしても、困難である。
米国特許第7,725,162号明細書
本発明の一実施形態では、肢位置決め装置は、肢を受け入れるよう略形作られたフレームを備えており、その位置が固定されている。複数の構造ユニットが、フレームを外科用テーブルに接続しており、該テーブル上に患者が配置されるようになっている。各構造ユニットは、該構造ユニットが接続される構造部材に対して、少なくとも1自由度で移動するようになっている。一般的に、少なくとも1つの構造ユニットは、それらが接続される構造ユニットに対して直線的に移動するようになっている。また、これらの構造ユニットの少なくとも1つ、多くの場合、2つは、それらが接続される構造ユニットに対して、少なくとも1軸に沿って回転するようになっている。
一態様では、肢保持フレームの位置は、該フレームがこの肢ホルダーの他の構成要素に接続された状態において、調整可能になっている。本発明のいくつかの実施形態では、フレームが肢ホルダーの他の構成要素に取り付けられた状態において、該フレームを少なくとも1軸を中心として回転させることができる。本発明の他の実施形態では、肢保持フレームが肢ホルダーを形成する他の構成要素に取り付けられた状態において、該フレームを1つの軸または複数軸のいずれかを中心として旋回することができる。
本発明の他の実施形態では、構成要素を互いに保持するサブアセンブリは、段階調整を行わないようになっている。構成要素を一緒に保持するサブアセンブリは、相対的な垂直方向または水平方向変位に対して、構成要素の位置を極めて微小な距離だけ調整することが可能になっている。構成要素を一緒に保持するサブアセンブリは、相対的な角配向に対して、構成要素の位置を極めて微小な角度だけ調整することが可能になっている。肢ホルダーのこれらの特徴によって、肢保持フレームの位置をごくわずか再設定することができる。
患者の肢は、該肢をフレーム内に配置することによって、適所に保持されている。次いで、フレームおよび他の構造ユニットは、互いに対して位置決めされ、かつ配向され、これによって、肢を特定の医学/外科手術にとって望ましい位置に配置するようになっている。ストラップまたはパッドが、肢の全体を覆うようにフレームに固定されている。ストラップ/パッドは、所望の医学/外科手術を行うことを可能にするために、肢をフレームに保持することになる。
本発明の実施形態では、構造ユニットの少なくとも1つは、該ユニットが接続される中間構造部材に対して少なくとも2自由度で移動することができるようになっている。
本発明の実施形態では、フレームは、ブーツである。この特定のフレームは、足の底および隣接する下腿と類似するように形作られている。肢ホルダーが直線上に移動することが可能であるので、フレームは、患者の足および下腿を保持しながら、手術テーブルに沿って移動することができる。このような移動によって、手術中、脚を屈曲させるようになっている。
本発明の実施形態では、フレームは、腕を保持するように形作られている。このフレームは、断面で見て半円状をなす細長シェルの形状にある。
ホルダーが、手術テーブルと患者との間に配置された外科用ドレープの上に取り付けられることが、本発明の実施形態のさらに他の特徴である。従って、この肢ホルダーの存在は、ドレープによってもたらされる無菌バリアを邪魔することがない。
本発明のさらに他の実施形態では、肢位置決め装置は、患者支持体に取付け可能なクランプと、クランプに接続されるように構成された第1の支持部材と、第1の支持部材に摺動可能に連結された第2の支持部材と、第2の支持部材に多軸連結された肢ホルダーとを備えている。肢位置決め装置は、支持翼と支持翼に取り付けられた装置、例えば、ナビゲーションおよび追跡装置または開創器を備えることができる。支持翼が肢ホルダーに固定されると、支持翼および接続された装置は、肢ホルダーと共に移動することが可能となる。
本発明の実施形態では、肢位置決め装置は、テーブルに固定されたクランプに接続されたポストおよび該ポストに取り付けられた細長バーによって、部分的に支持されている。細長バーは、トラックを有しており、該トラックに沿って肢ホルダーが摺動するようになっている。肢ホルダーは、支持体に対して1自由度、2自由度、またはそれよりも多くの自由度をもたらすボール・ソケットアセンブリ(ボールおよびソケットアセンブリ)によって、支持体に取り付けられることが可能である。肢ホルダーをその支持体に対して運動しないように係止するために、かつ支持体を細長バーに対して運動しないように係止するために、多数の係止装置が設けられていてもよい。これらのロックは、ユーザがロックを解除するためにある大きさの力を加えねばならないように構成することができる。換言すれば、これらのロックは、係止位置に付勢されているとよい。細長バーは、ポストに取り付けられた第1の部分および第1の部分に取り付けられた第2の部分を備えることができる。細長バーは、細長バーの一部が細長バーの他の部分の長孔に嵌合する突起を有する連結機構を備えることができる。肢ホルダーは、クランプに対して6自由度の運動を微調整することができるようになっていてもよい。
さらに他の実施形態では、肢位置決めアセンブリは、クランプおよび支持ポストを備えることができる。支持ポストは、クランプに接続可能であり、クランプに対して少なくとも1自由度の運動を微調整することができる。レールは、支持ポストに接続可能であり、支持アセンブリは、レールに接続可能である。支持アセンブリは、レールに対して少なくとも1自由度の運動を微調整することができる。肢ホルダーは、支持アセンブリに離脱可能に接続可能であり、支持アセンブリに対して少なくとも3自由度の運動を微調整することができる。
本発明のさらに他の実施形態によれば、手術中に肢を位置決めする方法は、クランプを無菌ドレープを介して患者支持体の上に取り付けることを含んでいる。支持ポストは、クランプ内において特定高さに位置決めされる。細長バーは支持ポストに接続され、支持アセンブリが細長バーに接続される。支持アセンブリは、細長バーに沿って特定位置に摺動され、該特定位置に係止される。次いで、肢ホルダーが、該支持アセンブリの回転機構に接続され、特定の回転位置に回転され、この特定の回転位置に係止されるようになっている。
肢ホルダーは、支持ポストの特定の高さ位置、細長バーに沿った支持アセンブリの特定位置、および回転機構の特定の回転位置のいずれも調整することなく、支持アセンブリから離脱されるようになっていてもよい。さらに、肢ホルダーが支持アセンブリから離脱されたあと、支持アセンブリの特定の高さ位置、細長バーに沿った支持アセンブリの特定位置、および回転機構の特定の回転位置の少なくとも1つが、調整されるようになっていてもよい。調整のあと、肢ホルダーは、再取付けされるようになっていてもよい。加えて、患者の肢は、肢ホルダー内に挿入され、支持アセンブリが、細長バーに沿って摺動し、患者の肢を屈曲または伸張させるようになっていてもよい。
本発明は、請求項において具体的に明記されている、本発明の上記および他の特徴および利点は、図面と関連して以下の詳細な説明を読むことによって、よりよく理解されるだろう。
本発明の一態様による肢ホルダーの斜視図である。 図1に示されている肢ホルダーに含まれるクランプアセンブリの斜視図である。 図2に示されているクランプアセンブリの分解斜視図である。 図2に示されているクランプアセンブリの上顎の斜視図である。 図2に示されているクランプアセンブリの下顎の斜視図である。 図2に示されているクランプアセンブリのブロックの斜視図である。 図2に示されているクランプアセンブリのハンドルの斜視図である。 外科用ドレープを介してDINレールに連結された図2のクランプアセンブリの一部を断面で示す側面図である。 図1に示されている肢ホルダーに含まれる取付けパイロンの多数の図である。 図1に示されている肢ホルダーに含まれる支持バーの多数の図である。 図10A〜図10Fに示されている支持バーの係止・係止解除機構を示す図である。 図1に示されている肢ホルダーに含まれるスレッドの分解斜視図である。 係止状態にある図11Aに示されているスレッドの斜視図である。 係止解除状態にある図11Aに示されているスレッドの斜視図である。 係止状態にある図11Bに示されているスレッドの多数の図である。 係止解除状態にある図11Cに示されているスレッドの多数の図である。 図11Aに示されているスレッドのボールアセンブリの多数の図である。 図1に示されている肢ホルダーアセンブリの斜視図である。 図12Aに示されている肢ホルダーアセンブリの多数の図である。 図11Aのスレッドアセンブリに接触している図12Aの肢ホルダーアセンブリの側面図および断面図である。 図11Aのスレッドアセンブリに係止されている図12Aの肢ホルダーアセンブリの側面図および断面図である。 図11Aのスレッドアセンブリから係止解除された図12Aの肢ホルダーアセンブリの側面図および断面図である。 図11Aのスレッドアセンブリから外された図12Aの肢ホルダーアセンブリの側面図および断面図である。 本発明の一実施形態による開創器アセンブリの斜視図である。 図14Aに示されている開創器アセンブリの多数の図である。 図14Aの開創器アセンブリの分解斜視図である。 図14Aの開創器アセンブリのストラップの斜視図である。 図14Aに示されている開創器アセンブリの開創器ヘッドの多数の図である。 図14Aに示されている開創器アセンブリの開創器カバーの多数の図である。 図14H〜図14Kに示されている開創器ヘッドの代替的実施形態の斜視図である。 本発明の他の実施形態による肢ホルダー、特に、脚ホルダーの1つの特定実施形態の斜視図である。 図16に示されている肢ホルダークランプの斜視図である。 図17に示されているクランプの下顎の斜視図である。 図17に示されているクランプの下顎の代替的斜視図である。 図17に示されているクランプの上顎の斜視図である。 図17に示されているクランプの上顎の代替的斜視図である。 図17に示されているクランプ顎間に延在するノブの斜視図である。 図16に示されているパイロンの斜視図である。 パイロンを図17に示されているクランプに固定するハンドルの斜視図である。 図23に示されているパイロンから延在するバーの端面図である。 スレッドおよび該スレッドを図16に示されているバーに離脱可能に固定するために用いられるハンドルの分解斜視図である。 図26に示されているスレッドの上面図である。 図26に示されているスレッドの側面図である。 図16に示されているヨークの斜視図である。 図29に示されているヨークの側面図である。 図29の線31−31に沿って切断されたヨークの部分断面図である。 図26に示されているスレッドに調整可能に取り付けられた図29に示されているヨークの分解図である。 図32に示されているヨークロックの底側の斜視図である。 図33に示されているヨークロックの断面図である。 ヨークロックを係止するためにスレッドに嵌合される図26に示されているハンドルの側面図である。 相補的な脛骨シールドを有する図16に示されているブーツの斜視図である。 脛骨シールドを有していない図36に示されているブーツの斜視図である。 図37に示されているブーツの後側の一部を分解して示す平面図である。 ブーツロックがいかに図36に示されているブーツをヨークの軸方向定位置に保持するかを示す断面図である。 図37に示されているブーツロックの斜視図である。 図40に示されているブーツロックの断面図である。 図40に示されているブーツロックの側面図である。 図16に示されている肢ホルダーと共に用いられる開創器の斜視図である。 図43に示されている開創器の分解斜視図である。 外科用ドレープを介してDINレールに連結された図17のクランプアセンブリの一部を断面で示す側面図である。 図26のスレッドが相補的バーの上を移動することができるときの相補的バーに対する該スレッドの配向を示す側面図である。 図26のスレッドがバー上において係止状態にあるときの該スレッドの配向を示す側面図である。 スレッドロックノブが係止解除状態にあるときの図26のスレッドおよびスレッドロックノブの相対的な状態を示す部分断面図である。 スレッドロックノブが係止状態にあるときの図26のスレッドおよびスレッドロックノブの相対的な状態を示す部分断面図である。 開創器が手術部位に係合された伸張状態における図1に示されている肢ホルダーに保持された脚の右側図である。 開創器が手術部位に係合された屈曲状態における図1に示されている肢ホルダーに保持された脚の右側図である。 開創器が手術部位に係合された屈曲状態における図1に示されている肢ホルダー内に保持された脚の左側図である。 脚が外方に回転された屈曲状態における図1に示されている肢ホルダー内に保持された脚の正面図である。 脚が内方に回転された屈曲状態における図1に示されている肢ホルダー内に保持された脚の正面図である。
図1は、肢ホルダー10の一実施形態を示している。肢ホルダー10は、概して、クランプアセンブリ100、パイロン・レールアセンブリ200、スレッドアセンブリ300、肢保持アセンブリ400、および開創器アセンブリ500を備えている。
図1に示されている特定の肢ホルダー10は、患者の足および下腿を(患者の残りを保持する)テーブル20の定位置に保持するように形作られている。肢ホルダー10の他の実施形態は、他の体部分、例えば、腕を保持するように形作られていてもよい。テーブ20は、患者が配置される台、ベッド、または任意の支持構造体であると理解されたい。
一般的に、肢ホルダー10は、クランプアセンブリ100によって、DINレール(ドイツ規格レール)30、すなわち、外科用テーブル20の側面に固定して取り付けられることが多い矩形状のバーに取り付けられるようになっている。
図2、図3Aおよび図3Bに示されているように、クランプアセンブリ100は、概して、下顎110,上顎115、ハンドル120、ブロック125、バネ130、上顎ネジ135、下顎ネジ140、およびバネピン145を備えている。
図4Aおよび図4Bに示されているように、上顎115は、略J字状に形作られている。上顎115の上面は、取付けパイロン205のようなポストを受け入れるための開口150を備えている。開口150は、どのような形状、例えば、円形、楕円形、または正方形であってもよい。一実施形態では、開口150は、略六角形に形作られており、受け入れたポストの回転を防ぐことができるようになっている。上顎115は、上顎リップ155をさらに備えている。上顎リップ155は、DINレール30との摩擦係合を高めるものである。上顎115の側壁は、ハンドル120を受け入れるハンドル開口160を備えている。ハンドル開口160は、ネジ部を備えているとよい。上顎115の上面の底は、1つまたは複数の嵌合特徴部165をさらに備えている。図示されている実施形態では、2つの嵌合特徴部165は、各々、円筒状の突起である。他の嵌合特徴部、例えば、下顎110に対して旋回接続をもたらすヒンジまたは他の特徴部も、本発明の範囲内に含まれる。嵌合特徴部165の1つまたは複数は、開口、例えば、ネジ付き開口を備えているとよい。図示されている実施形態では、嵌合特徴部165の1つは、上顎ネジ135を受け入れるネジ付き開口を備えている。上顎115の側壁は、任意選択的に、把持面170を備えることができる。例えば、ユーザは、下顎110を片手の(親指以外の)指によって保持し、上顎115の把持面170を親指によって把持し、クランプ105を片手のみによって開閉することができる。他の構成要素と関連するクランプ105の操作については、以下、さらに十分に説明する。
図5Aおよび図5Bに示されているように、下顎110は、概して、延長部材177によって互いに接続された2つのJ字状片176を備えている。下顎110の2つのJ字状片176間の空間は、取付けパイロン205のようなポストが上顎115の開口150に挿通された後、該ポストを受け入れるのに十分な隙間を有している。下顎110の延長部材177は、下顎リップ175をさらに備えている。下顎リップ175は、DINレール30に対する摩擦係合を高めるものである。下顎110の壁は、バネピン145を受け入れるためのバネピン開口180を備えている。バネピン開口180は、ネジ部を備えているとよい。図3Aおよび図3Bに最もよく示されているように、バネピン145は、いったんバネピン開口180内にねじ込まれると、バネ130が当接する面をもたらすことになる。バネ130の他の側は、以下にさらに詳細に説明するブロック125に当接するようになっている。下顎110の上面は、1つまたは複数の嵌合特徴部185を備えている。下顎110の嵌合特徴部185は、上顎115の嵌合特徴部165と嵌合するように構成されている。図示されている実施形態では、2つの嵌合特徴部185は、各々、上顎115の円筒突起の嵌合特徴部165を摺動可能に受け入れる円筒凹みである。
一実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、ブロック125は、実質的に楔状に形作られており、平坦な側面190、斜面192、平坦な背面194、平坦な側面190から斜面192を通って延在する溝196、および半球溝198を有している。溝196は、バネピン145およびバネ130を受け入れるように構成されている。バネ130の片側は、ブロック125の溝196に接触するようになっている。バネ130の他の側は、バネピン145に接触するようになっている。クランプ105内の適所に配置されると、ブロック125の平坦な側面190が下顎110のJ字状片176の1つに当接し、半球溝198が上顎115のハンドル開口160と略真っ直ぐに並ぶことになる。図7を参照すると、ハンドル120は、一端にネジ121を備えている。ネジ121の端は、半球開口198に嵌合するように構成された半球部分122を備えている。
クランプ105を組み立てるために、上顎115の円筒突起の嵌合特徴部165が、下顎110の対応する嵌合特徴部185内に摺動される。次いで、ブロック125が上顎115と下顎110との間に配置される。バネ130は、その片側がブロック溝196に当接するように、挿入される。バネピン145が、下顎110の対応するバネピン開口180内にねじ込まれる。上顎ネジ135が上顎嵌合特徴部165の開口内にねじ込まれ、嵌合特徴部165,185を適所に係止する。下顎ネジ140が、バネピン145に対してねじ込まれ、これによって、下顎110内におけるバネピン145をさらに安定にすることになる。下顎ネジ140は、代替的に、バネピン開口180に生じた下顎110の外側の隙間を塞ぐように機能するプラグであってもよい。
ハンドルの半球部分122がブロック125の半球溝198に嵌合するまで、ハンドル120が上顎115のハンドル開口160内にねじ込まれる。この時点で、ハンドル120が上顎115およびブロック125内に完全にねじ込まれる前に、ユーザは、片手を用いてクランプ105を開くことができる。クランプ105が開くと、ブロック125が概して上側リップ155および下顎リップ175の方向に押され、これによって、バネ130がバネピン145とブロック125との間で圧縮されることになる。この力は、ブロック125をハンドル120の一般的な方向に戻るように付勢し、これによって、もしユーザがクランプ105の握りを緩めたなら、ブロック125が上顎115を後方に押しているので、クランプ105が閉じる傾向にある。これによって、ユーザは、片手でクランプを閉形態から開形態に操作することができ、クランプ105をDINレール20を挟む開位置に配置し、手を離すと、クランプ105がDINレール30をクランプすることになる。図8に示されているように、いったんDINレール30をクランプしたなら、上顎リップ1155および下側リップ175が、テーブル20に面するDINレール30の側面に当接し、DINレール30へのクランプ105の安定を高めることになる。さらに、図8に示されているように、クランプ105は、テーブル20およびDINレール30を覆って垂れる無菌ドレープ40を介在させて閉じられるようにすることも可能である。
いったんDINレール30上にクランプされたなら、図9A〜図9Dに示されている取付けパイロン205のような装置が、上顎115の開口150から下顎110を通って挿入されることになる。取付けパイロン205は、概して、レール受け部210およびシャフト215を備えている。取付けパイロン205のレール受け部210は、該装置を支持するレールを受け入れるように形作られている。図示されている実施形態では、レール受け部210は、レールを受け入れると共にレールの回転を防ぐように構成された平坦部分を有する略中空円筒体を備えている。シャフト215は、上顎115の開口150に対応するように形作られている。図示されている実施形態では、シャフト215は、略六角形状になっているが、これは、多分に設計選択肢の問題にすぎない。
いったん取付けパイロン205がクランプ105内の所望の位置に配置されたなら、ユーザは、ハンドル120を継続的に回転することができる。回転が継続すると、ブロック125が取付けパイロン205のシャフト215内に押し込まれる一方、上顎115がハンドル120の方に引っ張られることになる。上顎115の後方移動によって、上顎115は、嵌合特徴部165,185における旋回点を中心として下顎110に対して回転することになる。この回転によって、DINレール30上のクランプ105は、係止位置に固定されることになる。同様に、取付けパイロン205に対するブロック124の加圧作用によって、取付けパイロン205は、所望の垂直高さおよび位置に係止されることになる。
いったんパイロンが適所に配置されると、図10A〜図10Hに示されているように、レールアセンブリが適所に配置される。図示されている実施形態では、パイロン・レールアセンブリ200は、概して、前述の取付けパイロン205、第1のレール220、および第2のレール225を備えている。図10Cおよび図10Dに最もよく示されているように、第1のレール220は、取付けパイロン205のレール受入れ部210内に挿入される。代替的に、第1のレール220は、例えば、エポキシによって、レール受入れ部210内に固定されてもよい。図示されている実施形態では、第1のレール220は、概して、取付けパイロン205内に挿入されたときに回転することができないように、平坦な端を有する円筒状になっている。取付けパイロン205から遠く離れた第1のレール220の端は、バネ227およびプランジャー230からなるアセンブリおよびテーパが付された配向特徴部235を備えている。バネ227およびプランジャー230を適所に保持するために、クロスピン240が設けられているとよい。図10Eおよび図10Fに最もよく示されているように、第2のレール225は、解除ボタン250を有するテーパ付き受入部245を一端に備えており、エンドキャップ260を他端に備えている。また、クロスピン255が設けられているとよい。クロスピン255は、解除ボタン250に接続されており、解除ボタン250をクロスピン255の軸を中心として旋回させることを可能にするものである。追加的に、第2のレール225の端を閉鎖するエンドキャップ260が、設けられているとよい。エンドキャップ260は、追加的に、以下に述べるスレッドアセンブリ300を第2のレール225の端から脱落させないように設計されている。
第1のレール220が取付けパイロン205内に固定された後、図10Gおよび図10Hに示されているように、もし余分の長さが望まれるなら、第2のレール225が第1のレール220にスナップ嵌合されるようになっている。第2のレール225は、第1のレール220のテーパ付き配向特徴部235に嵌合するように構成されたテーパ付き受入れ部245を有している。テーパ付き配向特徴部235がテーパ付き受入れ部245に入ると、プランジャー230が内方に押され、バネ227が圧縮されることになる。テーパ付き受入れ部245は、プランジャー230を受け入れる凹部255を有している。ユーザは、第2のレール225を第1のレール220に挿入するとき、プランジャー230が凹部255内に適切に配向するまで、第2のレール225を回転させることができる。いったん位置合わせされたなら、バネ227による力によって、プランジャー230は、凹部内にスナップ嵌合し、第1のレール220を第2のレール225に対して係止することになる。単一の凹部しか存在していないので、第1および第2のレール220,225は、一回の位置付けによって、嵌合することになる。もしユーザが第1のレール220を第2のレール225から離脱させることを望むなら、第2のレール225の解除ボタン250を押し込み、プランジャー230を内方に移動させ、バネ227を圧縮させればよい。これによって、第1のレール220を第2のレール225から離脱させ、この時点で、ユーザは、第2のレール225を取り外すことができる。いったんクランクアセンブリ100およびパイロン・レールアセンブリ200が適所に設置されたなら、スレッドアセンブリ300をパイロン・レールアセンブリ200内に配置することができる。一実施形態では、取付けパイロン205は、アルミニウムのような金属から作製されており、第1および第2のレール220,225は、炭素繊維またはステンレス鋼のような金属から作製されている。第1および第2のレール220,225は、中実であってもよいし、または中空であってもよい。
一実施形態では、図11A〜図11Nに示されているように、スレッドアセンブリ300は、概して、スレッド基部305、ボールロック310,係止ハンドル315、スレッド基部ロック320,およびボールアセンブリ325を備えている。一般的に、スレッドアセンブリ300は、肢保持アセンブリ400を支持し、パイロン・レールアセンブリ200に沿った摺動をもたらすように作用するものである。
図11Aに最もよく示されているように、スレッド基部305は、第1のレール220および/または第2のレール225に対応する形状を有する開口を備えている。この対応する形状によって、スレッドアセンブリ300は、第1および第2のレール220,225を中心として回転することなく、第1のレール220および/または第2のレール225に沿って摺動することができる。
スレッド基部ロック320は、スレッド基部305の開口およびスレッド基部ロック320の開口を通って挿入されたピン345によって、スレッド基部305に取り付けられている。ピン345によって、スレッド基部ロック320は、スレッド基部305に対して回転することができる。1対のバネ330が、片側においてスレッド基部ロック320に当接し、他の側においてスレッド基部305に当接し、スレッド基部ロック320のハンドル端をスレッド基部305から離れる方に押す付勢力をもたらしている。係止要素340が、他のピン335によってスレッド基部ロック320に連結されている。図11Bおよび図11D〜図11Hに示されているように、スレッドアセンブリ300は、スレッド基部ロック320に力が加えられていないときには、ロック位置にある。図11Cおよび図11I〜図11Mに示されているように、ユーザは、スレッド基部ロック320のハンドルをスレッド基部305に向かって押し込むことができる。図11Eおよび図11Jに最もよく示されているように、スレッド基部ロック320がロック位置にあるとき、係止要素340は、第1のレール220および/または第2のレール225を受け入れているスレッドアセンブリの開口を強く押圧する。バネ対330によってもたらされる係止要素340のこの圧縮が、スレッド基部アセンブリを係止し、これによって、スレッド基部アセンブリは、パイロン・レールアセンブリ200に対して摺動しないことになる。もしユーザがスレッドアセンブリ300を摺動させることを望むなら、ユーザは、スレッド基部ロック320のハンドルを押し込み、バネ対300を圧縮し、係止要素340をパイロン・レールアセンブリ200との接触から引っ張ることになる。いったんスレッドアセンブリ300が所望位置に配置されたなら、ユーザは、単純にスレッド基部ロック320のハンドルから手を離し、スレッドアセンブリ300を該位置に係止させることができる。係止要素340は、代替的に、スレッドアセンブリ300と第1のレール220および/または第2のレール225との間の幾何学的形状に基づいて機能する主係止機構を有する二次的な安全ロックとして作用するようになっていてもよい。スレッドアセンブリ300および取り付けられた任意の部分の重量によって、スレッドアセンブリ300は、第1のレール220および/または第2のレール225に対して片持ち梁として作用する。この機構については、図46および図47を参照して、さらに十分に後述する。
図11Aに示されている実施形態を再び参照すると、スレッドアセンブリ300は、肢保持アセンブリ400を支持するように構成されたボールアセンブリ325、およびボールアセンブリ325を所望位置に係止するように構成されたボールロック310も備えている。ボールロック310は、ネジ350によってスレッド基部305に連結されており、該ネジ350を中心として、ロック310がスレッド基部305に対して旋回可能になっている。スレッド基部305およびボールロック310は、各々、球面ソケット355の一部を有しており、該球面ソケット355内において、ボールアセンブリ325が回転可能になっている。球面ソケット355は、各々、トラック360を備えている。ボールアセンブリ325は、トラック360内に嵌合する1対のタブ365を備えている。トラック360は、ボールアセンブリ325の運動の自由度を制限するものである。ボールアセンブリ325がスレッド基部305およびボールロック310の球面ソケット355内に着座すると、ボールアセンブリ325は、特定の時点において2つの軸を中心として自在に回転することができる。ボールアセンブリ325(従って、肢保持アセンブリ400)が所望位置にあるとき、ユーザは、係止ハンドル315のネジがスレッドアセンブリ305およびボールロック310を圧縮するまで、係止ハンドル315を回転させるとよい。球面ソケット355およびボールアセンブリ325は、このクランプ作用がソケット355とボールアセンブリ325との間に十分な摩擦係合をもたらし、ボールアセンブリ325のさらなる回転を制限するように、寸法決めされている。
一実施形態では、図11N〜図11Rに最もよく示されているように、ボールアセンブリ325は、ボールアセンブリ325を肢保持アセンブリ400に連結する接続部370を備えている。接続部370は、以下にさらに詳細に説明するように、肢保持アセンブリ400への接続を可能にする開口375を備えている。ネック部371が、ボールアセンブリ325のボール内に嵌合し、ネック部および接続部がボールアセンブリのボールに対して回転することが可能になる。
図12A〜図12Fに示されている一実施形態では、肢保持アセンブリ400は、概して、肢支持体405、肢ホルダーフレーム410、フレームポスト415、支持翼420、および肢ホルダーコネクタ430を備えている。図示されている特定の実施形態は、足を支持するための肢ホルダーアセンブリを示しているが、体の他の部分、例えば、腕がこのシステムに支持されるようになっていてもよい。
ブーツ形状に概略的に示されている肢支持体405は、ポリアミドのようなプラスチックから形成することができる。肢支持体405は、肢ホルダーフレーム410に取り付けられている。肢支持体405は、肢を固定するために、ベルクロストラップのようなストラップ(図示せず)を備えることができる。代替的に、肢支持体405は、肢の前部を覆う肢ガード(図示せず)と関連して用いられてもよい。肢ガードは、肢の保護および良好な安定をもたらすために、例えば、肢支持体405と別片または一体片として、足首の前部に対応するように形作られているとよい。
肢ホルダーフレーム410は、1つまたは複数のフレームポスト415を備えることができる。フレームポスト415は、肢ホルダーフレーム410の両側に延在している。1つまたは複数の支持翼420がフレームポスト415に取り付けられている。支持翼420は、以下にさらに説明する開創器アセンブリ500のような協働構造体に嵌合する留め金425のような取付け特徴部を備えることができる。支持翼420の形状は、仮想円状とすることができる。支持翼420は、該円の仮想中心が膝関節の中心にあるように配置されているとよい。これによって、膝の運動範囲内(屈曲から伸張または伸張から屈曲の範囲内)にわたって、開創器を略同一距離および略同一張力に保つことができる。他の装置、例えば、肢保持アセンブリ400の運動の自動化を助長させるために、または肢保持アセンブリ400を用いるオペレータを支援するために、ナビゲーションシステムの構成要素が、支持翼420によって肢保持アセンブリ400に取り付けられてもよい。支持翼420に取り付けられる他の装置の例として、例えば、肢保持アセンブリ400と関連して用いられる足首ガードまたは脛骨シールドが挙げられる。フレームポスト415は、中実のポストとすることができるが、代替的に、伸縮性ポストのような拡張可能な構造体であってもよい。伸縮性ポストの場合、ユーザは、支持翼420を肢ホルダーフレーム410に対して種々の位置に拡張させることができる。
肢ホルダーコネクタ430は、その一実施形態が図13A〜図13Hに示されているが、肢ホルダーフレーム410をスレッドアセンブリ300のボールアセンブリ325に連結するものである。図13A〜図13Hは、各々、肢ホルダーコネクタ430をボールアセンブリに配置し(図13Aおよび図13B)、肢ホルダーコネクタ430をボールアセンブリに係止し(図13Cおよび図13D)、肢ホルダーコネクタ430をボールアセンブリから係止解除させ(図13Eおよび図13F)、肢ホルダーコネクタをボールアセンブリを取り外す(図13Gおよび図13H)順序の側面図および断面図を示している。図13Aおよび図13Bに示されているように、肢ホルダーコネクタ430は、概して、2つの延長部435を備えている。これらの延長部435は、一緒に作用し、ボールアセンブリ325の接続部370を受け入れるようになっている。図11Nに最もよく示されているように、接続部370は、ユーザが肢ホルダーコネクタ430を接続部に係止するのを助長する幾何学的特徴部を備えることができる。これは、例えば、構成要素の視認が乏しい場合に、例えば、ユーザが両手で肢支持体405を保持しながら立ち上がったとき、肢支持体の底を容易に見ることができない場合に、有用である。図11Nに示されているような接続部370の種々の幾何学形状によって、接続部への肢ホルダーコネクタ430の自己位置合せが助長されることになる。また、肢ホルダーコネクタ430は、接続部360の開口375内に係止する機構、例えば、(符号が付されていない)付勢ピンを有していてもよい。この付勢ピンは、バネのような部材からの力によって、2つの延長部435が接続部370を受入れたときに圧縮され、開口375と適切に位置合わせされたとき、該開口375内にスナップ嵌合されることになる。図13A〜図13Hに最もよく示されているように、肢ホルダーコネクタ430は、レバー440のような解除機構を備えていてもよい。レバー440は、作動されると、肢ホルダーコネクタ430をボールアセンブリ325の接続部370から離脱させることになる。
本発明の実施形態では、肢ホルダー10は、手術中に組織を開創するために、(図14A〜図14Eに最もよく示されている)1つまたは複数の開創器アセンブリ500と関連して用いられるようになっている。図14A〜図14Oに示されているように、開創器アセンブリ500の一実施形態は、概して、ストラップ505,開創器ヘッド510、および開創器カバー515を備えている。図14F及び図14Gに最もよく示されている一実施形態では、ストラップ505は、柔軟材料から形成されている。ストラップ505は、概して、複数の開口が形成された細長体である。第1の組の開口520は、支持翼420の留め金425と嵌合するように構成されている。ストラップ505は、支持翼420の留め金425よりも少ない数、多い数、または同じ数の開口520を有することができる。また、ストラップ505は、追加的な開口525,530と共に、タブ545も備えている。開口525,530およびタブ545の使用については、さらに十分に後述する。
図14H〜図14Kに最もよく示されているように、一実施形態では、開創器ヘッド510は、概して、組織を開創するように構成された湾曲部材である。開創器ヘッド510は、殺菌可能とすることができ、一回または多数回使用されるようになっており、種々の材料、例えば、プラスチック、炭素繊維、ポリアミド、またはPEEKから作製可能になっている。開創器ヘッド510には、空洞540が形成されていてもよく、タブ535が空洞540内に延在していてもよい。空洞540は、ストラップ505を受け入れるように構成されており、タブ535は、ストラップ開口530と嵌合するように構成されている。いったんタブ535が開口530内に固定されたなら、ストラップタブ535は、開創器ヘッド510の底の周りに吊り下げられ、図14A〜図14Fに最もよく示されているように、開創器アセンブリ500の追加的な安定をもたらすために、ストラップ開口525内に挿入されるようになっている。開創器アセンブリの最後の部品は、図14L−14Oに最もよく示されている開創器カバー515である。開創器カバー515は、開創器ヘッド510に被せられるようになっている。開創器カバー515は、開創される組織に対する開創器アセンブリ500の摩擦係合を高めるために、1組または複数組の平坦でない特徴部、例えば、歯550によって、部分的または完全に覆われているとよい。種々の開創器ヘッドが、必要に応じて、ユーザによって、開創器アセンブリ500と共に用いられるようになっているとよい。例えば、代替的な開創器ヘッドが、図15A〜図15Dに示されている。図15Aおよび図15Bにそれぞれ示されている開創器ヘッド560,570は、各々、歯の形態にある摩擦増大特徴部を有する2つの組織係合フックを有している。図15Cおよび図15Dにおける代替的開創器ヘッド580,590は、各々、さらに顕著な摩擦増大特徴部を有する単一組織係合フックを有している。手術の特定の要求またはユーザの好みに依存して、どのような数の種々の開創器ヘッドが、1つまたは複数の支持翼420に装着された種々の組合せで用いられてもよい。
図1に示されている肢位置決め装置の実施形態を使用する方法において、外科用ドレープ40が、まず、DINレール30を含むテーブル20の上に配置される。ドレープ40は、一方のDINレール30を含むテーブル20と、他方の患者との間に無菌バリアをもたらすものである。次いで、患者がドレープ40を介してテーブル20上に置かれる。次いで、クランプ105の下顎および上顎110,115が、ドレープ40およびDINレール30を挟んでクランプされる。クランプ105は、DINレール30に沿ってパイロン・レールアセンブリ200を位置決めするのに最も適した箇所に位置決めされる。バネ130およびブロック125によってもたらされる付勢によって、クランプがDINレール30の適所に離脱可能に保持される。次いで、取付けパイロン205が、ポスト215をクランプ開口150内に嵌合させることによって、クランプ105に連結される。取付けパイロン205がクランプ105の上方に延在する程度は、ユーザが肢保持アセンブリ400をテーブル20の表面からどの程度上方に配置させることを望むかによって設定される。ハンドルの半球部122がブロック125の半球溝198に嵌合するように、ハンドル120が回転される。回転が継続すると、上顎115がハンドル120に向かって引っ張られ、これによって、上顎115が下顎110に対して旋回し、クランプ105を閉じ、該クランプをDINレール30に係止することになる。また、この運動によって、ブロック125が取付けパイロン205に対して押し付けられ、取付けパイロン205も所望の位置に係止することになる。
肢保持アセンブリ400がユーザによって望まれる位置に配置されるように、スレッドアセンブリ300がバー220および/または225上に配置される。スレッドアセンブリ300の位置決めの前に、患者の足および脚が肢保持アセンブリ400内にすでに着座されていてもよいことを理解されたい。代替的に、肢保持アセンブリ400は、スレッドアセンブリ300に予め取り付けられていてもよい。もし患者の足および脚が肢保持アセンブリ400内にあり、肢保持アセンブリ400がスレッドアセンブリ300に取り付けられていたなら、スレッドアセンブリ300がバー220,225の上を移動するとき、ユーザは、患者の脚が適切な位置にあるかどうか、および意図される手術に対して適切な程度に屈曲しているかどうかを判断することができる。
スレッドアセンブリ300をバー220,225に沿って位置決めするために、ユーザは、前述のように、スレッドアセンブリ300を係止解除し、肢脚保持アセンブリ400が取り付けられたスレッドアセンブリ300をバー220,225に沿って摺動させ、次いで、スレッド基部ロック320を解除し、スレッドアセンブリ300を所望位置に係止することになる。スレッドアセンブリ300の位置は、バー220,225の長さに沿って微調整することができる。一実施形態では、スレッドアセンブリ300は、スレッドアセンブリ300ならびに肢保持アセンブリ400および患者の脚の重量によって、バー220,225に沿って係止されることになる。ユーザは、スレッドアセンブリ300を持ち上げることによって、スレッドアセンブリを係止解除し、片持ち効果に対抗し、スレッドアセンブリ300をバー220,225に沿って自在に摺動させることができる。この機構は、図46および図47を参照してさらに詳細に説明する。
肢保持アセンブリ400の配向は、3つの回転軸に沿って設定可能である。このプロセスの一部として、肢保持アセンブリ400が接続部370に接続された状態において、ボールアセンブリ325は、必要に応じて、ユーザによって回転されることになる。この回転は、ボールロック310が係止解除されている間に行われる。例えば、ユーザは、必要に応じて、図51に示されているように、膝を外方に移動させ、または図52に示されているように、内方に移動させることができる。これらは、ボールアセンブリ325の可能性のある運動の例にすぎない。何故なら、回転は、患者の生物学的構造および球面ソケット355のトラック360内の対のタブ365の位置によって制限されるからである。肢保持アセンブリ400がボールアセンブリ325によってもたらされる所望位置にあるとき、ユーザは、係止ハンドル315を回転させ、スレッド基部305およびボールロック310をクランプし、ボールアセンブリ325を所望位置に固定することができる。ボールアセンブリ325が適所に係止され、スレッドアセンブリがバー220,225に沿って摺動されるとき、接続部370は、ネック371を中心として旋回してもよい。
肢保持アセンブリ400を肢位置決め装置の残りから取り外すことが必要な場合、ユーザは、前述したように、単に肢ホルダーコネクタ430を解除すれば、肢保持アセンブリ400をボールアセンブリ325から分離させることができる。これは、肢位置決め装置の他の構成要素の正確な位置を維持しながら、肢保持アセンブリ400を取り外す能力をユーザにもたらすことになる。もしユーザが肢保持アセンブリ400を肢位置決め装置に再び取り付けることを必要とするなら、ユーザは、肢保持アセンブリ400を取外し前の正確な方位に再び取り付けることができる。これによって、ユーザが前述した位置決めステップを二回行う必要性が排除されることになる。代替的に、ユーザは、肢保持アセンブリ400と共に患者の脚を取り外し、肢保持装置の他の構成要素の位置を根本的に調整することもできる。この根本的な調整は、もし根本的な調整中に患者の脚が肢保持アセンブリ400を介して肢位置決め装置に取り付けられていたなら、実施することが困難かまたは不可能である。
患者の位置は、肢が肢保持アセンブリに取り付けられた状態において調整可能であることを理解されたい。例えば、脚、膝、または足への医学手術中に、肢の位置を変えることが望ましいことがある。このような運動は、膝への手術中に望まれることがある。手術の一部として、ユーザは、図48に示されるような伸張と図49および図50に示されるように屈曲との間で脚および膝を曲げることを望むことがある。患者の下腿および足が肢保持アセンブリ400内に嵌合され、肢保持アセンブリがスレッドアセンブリ300および肢位置決め装置の他の構成要素に取り付けられた状態において、ユーザは、スレッド基部ロック320を解除し、肢保持アセンブリをバー220,225に沿って摺動させ、膝を屈曲から伸張へまたは伸張から屈曲に移動させることができる。
手術中、開創器アセンブリ500は、切開口を保持することができる。ストラップ505は、開創器アセンブリ500を支持翼420に保持している。本発明のこの特徴によって、外科医が開創器を適所に保持するためにのみ切開口に隣接して立っている必要性をなくすことができる。さらに、開創器アセンブリ500は、肢保持アセンブリ400と共に移動するので、ユーザは、肢保持アセンブリ400に対する開創器アセンブリ500の調整または離脱を全くまたは最小限にしか行なうことなく、膝の位置を移行させることができる。
図16は、本発明の肢ホルダー1050の他の実施形態の基本的な構成要素を示している。この特定の肢ホルダー1050は、医学/外科用テーブル1052の定位置に足および下腿を保持するように形作られている。ここで、医学/外科用テーブル1052は、患者が配置される台、ベッド、または任意の支持構造体であると理解されたい。さらに詳細には、肢ホルダー1050は、DINレール1054、すなわち、外科用テーブル1052の側面に固定して取り付けられることが多い矩形バーに取り付けられている。肢ホルダー1050は、ブーツ1270を備えている。ブーツ1270は、脚が実質的に嵌合される肢ホルダー1050の構成要素である。ブーツ1270に取り付けられた脛骨シールド1360(図36)が、下腿の全体にわたって延在している。脛骨シールド1360は、脚をブーツ1270の定位置に保持するものである。クランプ1060、パイロン1130、バー1160、スレッド1180、およびヨーク1220は、協働して、ブーツ1270をDINレール1054に対して保持している。さらに詳細には、クランプ1060は、レールに沿ったユーザ選択位置において、パイロン1130をDINレール1054に保持している。パイロン1130は、クランプ1060に対して垂直に移動することができる。バー1160は、パイロン1130から外方に延在している。スレッド1180は、バー1160から外方に延在しており、バー1160の長さに沿った種々の位置に配置可能である。ヨーク1220は、スレッド1180の自由端に取り付けられている。ヨーク1220の位置は、2軸に沿って独立して設定可能になっている。ブーツ1270は、ヨーク1220に旋回可能に取り付けられている。肢ホルダー1050の構成要素を互いに調整可能に設定する能力によって、ブーツ1270は、外科テーブル1052の上方において、脚をテーブル上の複数の位置に複数軸に沿った種々の方位を有するように保持するように、位置決め可能である。さらに、ブーツ1270の位置は、ブーツがアセンブリの他の構成要素に取り付けられた状態において、再設定することが可能である。
図17に示されているように、クランプ1060は、互いに旋回可能に接続された下顎1062および上顎1064を備えている。ノブ1066が、これらの顎1062,1064を貫通している。ノブ1066は、顎1062,1064を選択的に一緒にクランプ状態に保持している。ハンドル1068が、下顎1062に移動可能に取り付けられている。ハンドル1068は、取付けパイロン1130をクランプ1060の定位置に選択的に係止するように設定されている。
図18および図19を参照して、下顎1062について説明する。下顎1062は、アルミニウムのような金属またはポリアミドのようなプラスチックから形成されている。一般的に、下顎1062は、矩形ブロックの形態にある。下顎1062は、実質的に平坦な上面1070を有するように形作られている。底面1073は、その縁のみが図面に示されているが、上面1070の下方に該上面と平行に離間している。外側面1072が上面1070から底面に向かって略垂直に下方に延在している。側面1072の底と底面1073との間において、下顎1062は、(符号が付されていない)丸められたコーナーを有するように形成されている。
下顎1062は、上面1070から内方に延在する溝1074を有するようにさらに形作られている。溝1074は、外側面1072から内方に離間しており、顎1062の長さの略半分にわたって延在している。下顎1062は、溝1074が円弧状の断面輪郭を有するように形作られている。さらに詳細には、顎1062は、溝1074が200°よりも大きい角度、多くの場合、270°よりも大きい角度を有する円弧を画定するように、形作られている。上面1070のこの溝の開口は、溝の最大幅よりも狭くなっている。上面1070の下方において、溝1074の幅は、外方に拡大し、次いで、内方に縮小している。溝1074の(顎上面1070の下方に位置する)最大幅部分は、溝によって画定された円の直径と等しい幅を有している。ネジ孔1076(ネジ部は示されていない)が、下顎上面1070から内方に延在している。孔1076は、上面1070から反対側の底面1073まで垂直に延在している。
上面は、顎外側面1072と溝1074との間に周辺区域1078を有している。この周辺区域1078は、下顎1062の長さにわたって延在している。上面1070の部分と違って、溝1074の両側の上区域および周辺区域1078は、平坦ではない。周辺区域は、溝1074の開口から外側面1072に向かって外方に延在する部分において、小さい下向き湾曲を有している。
下顎1062は、略矩形状である。底面1073は、上面よりも外側面1072から内方にさらに延在している。従って、下顎1062は、上面1070の下方で底面1073の上方に位置する段1090を有するように、形成されている。本発明のいくつかの態様では、段1090の上端は、底面1073からある高さ、具体的には、上面1070と底面1073との間の距離の略20%から33%の高さに位置する(符号が付されていない)上面を有している。段1090は、下顎1062の全長にわたって延在している。上面1070と段1090との間に3つの移行面が存在している。これらの移行面の第1のものは、段1090に隣接する上面1070の縁から下方に延在する湾曲コーナー1082である。平面状の第1の内面1084が、コーナー1082から下方に延在している。第1の内面1084は、上面1070の主面に対して略直交して延在する平面内にある。第1の内面1084と段1090の外面との間において、内側顎は、第2の内面1086を有するように形成されている。第1の内面1084と同様、第2の内面1086も平面である。第2の内面1086は、第1の内面1084から下方に向かって外向きテーパを有するように、第1の内面1084に対して傾斜している。
リップ1092が段1090の外縁から上方に延在しており、該外縁は、面1084,1086から離間している。リップ1092は、第2の内面1086が第1の内面1084から離れる方に傾斜している箇所の略高さまで上方に延在している。第2の内面1084とリップ1092との間の距離は、リップが段1090から最も離間した箇所において最大であることを理解されたい。この幅は、DINレール1054の幅よりも略0.3cm大きくなっている。段1090の直上において、第2の内面1084とリップ1092との間の幅は、最小である。この幅は、DINレール1054の幅よりも0.05cm小さくなっている。
開口1094は、下顎1062を通って上面1070の主部分から底面1073に延在している。開口1094は、楕円形の断面を有している。この開口は、下顎の全長の半分の長さ(下顎1062の長軸と平行の軸に沿った寸法)を有している。開口1094は、孔1076から離間している。下顎は、該顎を通って上面1070から底面1073に延在する長孔1091を画定するように、さらに形成されている。長孔1091は、側面1072と平行である。長孔1091は、孔1076から最も離間した顎の端面から内方に延在している。長孔1091は、開口1094の主軸を中心としており、開口1094を横断している。長孔1091は、孔1076と開口1094との間に位置する貫通孔1093で終端している。
下顎1062は、第2のネジ付き孔1096(ネジ部は、図示されていない)も有している。孔1096は、顎側面1072から内方に延在している。孔1096は、長孔1091と交差している。本発明のいくつかの態様では、孔1096のネジ部のみが、長孔1091と内面1084との間に位置する部分である。
図20および図21を参照して、上顎1064について説明する。上顎1064は、下顎1062と同じ材料から形成されている。上顎1064は、概して、矩形の形状を有している。従って、上顎1064は、互いに向き合った上面1102および底面1106を有している。上顎1064の長さは、下顎1062の長さと等しくなっている。顎1064に沿って長手方向に延在する互いに平行の側面1104(一方の側面のみに部番が付されている)は、上面1102から外方かつ下方に湾曲している。上面1102および側面1104は、顎底面1106の幅と略等しい合計幅を有している。
円筒状ロッド1110が、顎底面1106の下に延在している。ロッド1110は、下顎溝1074の直径よりもいくらか小さい直径を有している。さらに詳細には、本発明の一態様において、顎1062,1064は、ロッド1110の直径が下顎溝1074によって画定された円の直径よりも略0.3mm小さくなるように、形作られている。ロッド1110は、下顎溝1074の長さと実質的に等しい長さを有している。矩形状に形作られたウエブ1108が、ロッド1110を顎1064の残りに保持するために、顎底面1106から下方に延在している。ウエブ1108は、顎面1106から下方に略2.2mmから11.1mmの距離だけ離れた位置に、ロッド1110を懸垂している。ロッド1110は、該ロッドが下顎溝1074内に着座したとき、顎1062,1064のそれぞれの外周が実質的に重ね合わさるように、位置決めされている。従って、ロッド1110は、顎1064の外側部分に隣接して配置されており、該部分は、肢ホルダー1050が取り付けられるテーブル1052から離間していることを理解されたい。
上顎1064は、該顎を通って上面1102から底面1106に延在する2つの開口を有するように、さらに形作られている。1つの開口は、楕円形状の孔1112である。顎1062,1064は、これらの顎がクランプ1060を形成するように嵌合されたとき、上顎孔1112が底顎孔1076の上方に位置し、かつ該孔1076の周りに拡がるように、協働して形作られている。第2の開口は、開口1114である。開口1114は、楕円形状を有している。さらに詳細には、開口1114は、底顎開口1094と同じ断面寸法(顎底面1106と平行の平面における寸法)を有している。顎1062,1064が一緒に組み合わされたとき、上顎開口1114は、底顎開口1094に重ね合わされ、該底顎開口1094の上に位置することになる。テーパ付き皿孔1115が、顎上面1102から孔1114内に該孔1114を囲むように内方に延在している。
図21に最もよく示されているように、上顎1064は、底面1106から内方かつ上方に延在する溝1116を有するように、さらに形成されている。溝1116は、顎1064の内側(テーブル1052に最も近い側)から内方に位置している。溝1116は、上顎1064の長さにわたって延在している。上顎1064は、溝1116の幅が、DINレール1054の幅よりもいくらか大きくなるように、寸法決めされている。
図22に最もよく示されているノブ1066は、ヘッド1120を有している。(部番が付されていない)ネジ部が形成された円筒シャフト1122がノブヘッド1120から下方に延在している。ノブシャフト1122は、該シャフトが上側シャフト孔1112を通って下顎孔1076内に延在することを可能にする長さを有している。シャフト1122は、下顎孔1076のネジ部と係合するように、さらに寸法決めされている。
顎1062,1064の寸法関係によって、クランプ1060が組み立てられたとき、ウエブ1108およびロッド1110は、本質的に、下顎1062の外側部分を上顎1064の覆っている底面1106から離して保持することになる。下顎1062は、上顎ロッド1110の長軸を中心として旋回することができる。ノブ1066は、ノブヘッド1120が上顎上面1102に配置され、シャフト1122が下顎孔1076内に配置されるように、位置決めされている。従って、ノブの回転によって、下顎1062は、上顎1064に向かう方または上顎1064から離れる方に移動することになる。さらに詳細には、上顎と一体のロッド1110による下顎1062の捕捉によって、ノブ1066が回転すると、ロッド1110を中心とする下顎の旋回が生じることになる。
クランプ1060は、段1090がレール1054の下向き面に当接するように下顎1062を位置決めし、レール1054の上端が溝1116内に着座するように上顎1064を位置決めすることによって、DINレール1054に取り付けられることになる。クランプ1060は、DINレール1054の長さに沿ったどのような箇所にも微小設定されることが可能であり、このような位置決めによって、ブーツ1270の所望の位置決めがもたらされることになる。ノブ1066の回転によって、下顎段1090が上顎溝1116に向かって移動する。その結果、顎面1084,1086がDINレール1054の隣接する面を押圧することになる。同様に、溝1116の外周を画定する上顎1064の隣接面もDINレール1054を押圧することになる。
図23に示されているように、パイロン1130は、単一片ユニットである。パイロン1130は、典型的にはアルミニウムのような金属から形成されたポスト1132を備えている。ポスト1132は、楕円の断面形状を有している。さらに詳細には、ポスト1132は、該ポストがクランプ開口1094,1114内にすべり嵌合することを可能にする断面形状を有している。ポスト1132は、顎開口1094,1114の直径方向の長さよりも略0.3mm小さい左右幅を有している。
パイロン1130の一部でもあるヘッド1134が、ポスト1132の上端に取り付けられている。ヘッド1134は、管状構造体である。ヘッドは、該ヘッドの両端がポスト1132の両側を超えて延在するような長さを有している。孔1136がヘッド1134を軸方向に貫通している。従って、孔1136は、パイロンポスト1132の長軸と直交する長手方向中心軸を有している。パイロンヘッド1134は、略管形状を有しているが、ヘッドの特徴部は、完全な円形ではない。孔1136は、円形の断面輪郭を有していない。代わって、この孔は、一部が除去された円形状の断面輪郭を有している。この孔は、ヘッド1134の円弧状内壁区域および直線状内壁区域によって画定されている。内壁区域には部番が付されていない。円弧状内壁区域は、略280°の円弧によって画定されている。直線状内壁区域は、円弧状内壁区域の両端間に延在している。直線状壁区域は、ポスト1132の長軸と直交する平面であり、ポストに最も近い孔の区域を画定している。ヘッド1134の直線状内壁区域の距離は、円弧状内壁区域によって部分的に画定された円の直径よりも小さくなっている。孔を画定するヘッド1134の中実体は、ヘッドの孔を画定する内壁に略対応する外面形状を有している。
組立の理由から、(図示されていない)開口が、パイロンヘッド1134の底から孔1136内に上方に延在している。ポスト1132の上端は、この開口内に圧入されるようになっている。本発明のいくつかの態様では、パイロンポスト1132およびヘッド1136は、金属の単一片から作製されている。
ハンドル1068、すなわち、パイロン1130をクランプ1060に保持するハンドルについて、図24を参照して説明する。ハンドル1068は、円筒状ヘッド1148を有している。レバーアーム1150が、ヘッドと一体に形成されており、ヘッドの中心軸から半径方向外方に延在している。ハンドルヘッド1148およびレバーアーム1150は、協働して、手に収まるように寸法決めされている。典型的には、ハンドルヘッド1148およびレバーアーム1150は、アルミニウムの単一片から形成されている。
ハンドル1068は、ステム1152も有している。ステム1152は、ヘッド1148から離れる方に延在しており、ヘッド1148の直径よりも小さい直径を有している。ステム1152は、金属から形成されている。ハンドルステム1152の外面にネジが切られている(ネジ部には部番が付されていない)。ハンドルステム1152は、クランプ下顎1062の孔1096内に螺合するように寸法決めされている。
パイロン1130は、パイロンポスト1132を顎1062,1064のそれぞれの開口1094,1114内に摺動させることによって、クランプ1060に取り付けられることになる。さらに詳細には、パイロンポスト1132は、顎開口1094,1114内において、DINレール1054の外面と開口を画定する顎内の対向面との間に配置されることになる。ハンドル1068は、下顎の外面1072と長孔1091との間の部分をDINレール1054に最も近い顎の部分に向かって内方に圧縮させるために、回転されるようになっている。さらに詳細には、顎は、孔1093を中心として旋回することになる。顎1092のこの変位によって、開口1094の短軸の長さが減少する。これによって、下顎1062は、所定の高さにおいて、パイロンポストを開口1094内にクランプすることになる。
図16および図25に示されているバー1160は、中実または中空の単一片細長構造体である。バー1160は、炭素繊維またはステンレス鋼のような金属から形成されているとよい。図25の側面図から、バー1160は、(円弧状であるが、完全な円形ではない)横断面を有することが分かるだろう。具体的には、バーは、湾曲面1162を有しており、この湾曲面の縁のみが図25に示されている。面1162は、略270°の円弧によって画定されている。平面1166が、湾曲面1162の2つの端間に延在している。両コーナー1164,1165は、湾曲面1162の互いに隣接する端と平面1166との間の移行面として機能している。任意選択的に、コーナー1164は、バー1160が取り付けられるテーブル1052の外方に位置しており、コーナー1165は、テーブルの近位側に位置している。
バー1160は、パイロンヘッド孔1136内に嵌合するように寸法決めされている。従って、バー1160は、バー湾曲面1162が、孔1136を画定するパイロンヘッド1134の円弧状内壁区域と同じ円弧をなすように、形作られている。本発明の一態様では、バーは、パイロンヘッド孔1136内に圧入されるように形成されている。図16に示されているように、バー1160の一端は、孔1136内に嵌合されている。
図26〜図28に示されているように、スレッド1180は、金属の単一片から形成されている。スレッドは、バー1160の周りに摺動可能に配置される管状基部1182を備えている。基部1182は、長手方向に延在する孔1184を備えている。孔1184は、バー1160が貫通する基部内の空洞である。孔1184は、スレッド基部1182内の多数の面によって画定されており、それらの縁は、図28に最もよく示されている。最も大きな面は、円弧面1186である。円弧状内面1186は、略314°の角度によって画定されている。スレッド1180は、円弧面1186がバー円弧面1162の曲率半径よりも略0.3mm大きい曲率半径を有するように、さらに形作られている。2つの平面1188,1190が、孔1184の周囲を完全に画定するために、円弧面1186の両端に接続されている。平面1188,1190は、ある角度で交わっている。この角度は、孔1184内において測定したとき、180°よりも大きくなっている。図28における1つの内部平面1188は、相補的な平面1190の幅よりも小さい幅を有している。ここで、「幅」は、孔1184の長軸と直交する軸に沿って面を横切る距離である。面1188は、孔1184の底の近くの位置から上方に延在している。平面1188は、スレッド1180がバー1160に取り付けられたときに該面が外科用テーブル1052に向かって傾斜するような角度をなしている。平面1190は、円弧面1186から離間した面1188の端から外科用テーブル1052に向かって内方に延在している。
外側において、スレッド基部1182は、2つの外部平面1192,1194および外部湾曲面1196を有するように、形作られている。平面1192は、垂直面である。肢ホルダー1050が組み立てられたとき、面1192は、DINレール1054の主面と平行になる。第2の外部湾曲面1194(その縁が図28に示されている)は、スレッド基部1182の底、すなわち、下向きの外面を形成している。外部湾曲面1196は、外部平面1192から内方かつ下方に延在し、外部平面1194の内端と交わっている。
スレッド基部1182は、外面1194の下に突出するリブ1197を有するように、さらに形成されている。リブは、基部1182の中央に位置しており、基部の長軸と直交して延在している。孔1198がリブ1197を貫通している。図47Aに最もよく示されているように、孔1198の一部が孔1184と交差している。
平行アーム1202が、スレッド基部1182の両端から離れる方に延在している。各アーム1202は、肩区域1201を有している。肩区域1201は、基部1182から実質的に離れる方に延在するアームの区域である。各アーム肩区域は、基部1182から離れる方に延在すると共に、わずかな距離、具体的には、略1.9cmだけ上方に延在している。スレッド基部1182から離間したアーム1202のこれらの区域は、概して、基部から離れる方に延在している。
スレッド1180の一部である皿部1204が、基部1182から離間したアーム1202の両端間に配置されている。皿部1204は、略円形状である。リブ1208は、皿部1204と一体に形成されており、皿部1204の下に延在している。リブ1208は、皿部1204を直径方向に横切って延在しており、スレッド基部1182と平行になっている。リブ1208は、ネジ付き孔1206(ネジ部は、図示されていない)を有するように形成されている。スレッド1180は、皿部1204が凹形状、すなわち、下方に湾曲した形状を有する上面1210を有するように、さらに形成されている。貫通開口1212が、皿面1210の中心から、基部、皿面1210の最下部、およびリブ1208を通って下方に延在している。従って、皿開口1212は、リブ孔1206と交差している。スレッドは、皿開口1212が楕円形状を有するように形成されている。
図26を参照して、ノブ1214について説明する。ノブ1214は、スレッド基部1182に取り付けられている。ノブ1214は、ノブ1066のヘッド1148およびレバーアーム1150のそれぞれと本質的に同一のヘッド1209およびレバーアーム1211を有している。ステムがヘッド1209から離れる方に延在しており、ヘッドと同軸になっている。このステムは、円筒状であり、ヘッド1209と同軸の3つの区域1215,1216,1217を有するように形成されている。区域1215は、ヘッド1209の最も近くに位置しており、区域1216は、区域1215から延在しており、区域1217は、区域1216から延在しており、ノブヘッドからさらに遠く離れている。ステム区域1215,1217は、同一の直径を有している。これは、スレッド基部孔1198の直径よりもわずかに大きくなっている。ステム区域1216は、スレッド基部孔1198の直径よりも小さい直径を有している。単一長孔1218が、ステム区域1215,1216,1217の各々を直径方向に横切って延在している。長孔1218は、ステム1213の長さにわたって延在している。長孔1218は、ステム区域1215,1217のそれぞれにおける長孔1218の両側の一部が、ステムがスレッド基部孔1198内に着座したとき、互いに向かって移動することを可能にするものである。従って、ノブステム1213は、スレッド基部孔1198内において、緊密な回転を行うように設計されている。ノブ1214は、ステム区域1216が円弧状ノッチ1219を有するように、さらに形成されている。ノッチ1219は、ステム1215の長軸と直交する軸を中心として湾曲している。ノッチ1219の曲率半径は、バー円弧面1162の曲率半径よりもいくらか大きくなっている。(図47Bに示されているが、部番が付されていない)凹部が、ステム区域1217の端に設けられている。スレッド基部1160と一体の(図48Bに示されているが、部番が付されていない)タブが、ステム凹部内に延在している。この構成によって、ノブ1214がスレッド1180に保持されることになる。
図29〜図31を参照して、ヨーク1220について説明する。ヨーク1220は、アルミニウムから形成された単一片である。ヨーク1220は、略半円ビームの形態にある基部1222を有するように、形作られている。ヨーク1220は、基部1222が断面において凹凸輪郭を有するようにさらに形成されている。具体的には、基部は、凸状断面輪郭を有する下向き面1224を有している。ヨーク基部1222の反対面1226は、凹状輪郭を有している。ヨーク基部1222は、細長の長孔1228を有するように、さらに形成されている。長孔1228は、ヨーク基部の長軸を中心としている。ヨーク1220は、長孔1228がヨーク基部1222の両端まで延在しないように、さらに形成されている。以下に明らかになる理由から、ヨーク1220は、基部外面1224がスレッド皿面1210の曲率半径と等しい長手方向曲率半径および横方向曲率半径を有するように、さらに形成されている。
アーム1230が、ヨーク基部1222の各端から外方に延在している。ヨーク1220は、ノッチ1232が各アーム1230の外端から内方に延在するように、さらに形成されている。各ノッチ1232は、略U字状である。ヨーク1220は、各アーム1230がアーム1230の外面に対して内方に凹んだ段面1236を有するように、さらに形成されている。(ここで、アームの「外面」は、対向するヨークアーム1230から離れる方を向く面である)。各段面1236は、該面が形成されているアーム1230の外周から内方に位置している。各段面1236の内周は、関連するヨークノッチ1232の外周を画定している。各段面1236の外周は、略275°の角度を有する円弧状に形作られている。
円弧状に離間したリブ1234が、各段面1236から外方に延在している。各リブ1234は、関連する段面1236と同じ角度を有している。各リブ1234は、関連する段面の内周から外方にかつ関連する段面の外周から内方に離間している。リブ1234が段1236の外周から内方に離間していることによって、各ヨークは、段およびリブ1234によって画定された円弧溝1235を有することになる。図30に最もよく示されているように、各アームノッチ1232は、関連するリブ1234、溝1235、および段面1236と交差している。
図16および図32に示されているように、肢ホルダー1050が組み立てられるとき、ヨーク1220は、ヨーク基部1222の外面1224がスレッド皿部1204の面1210に着座するように、配置される。ヨークロック1240が、ヨーク基部内面1226上に着座され、ヨーク長孔1228を貫通する。ヨークロック1240は、スレッド皿開口1212内にも延在し、スレッドリブ1208内に着座する。スレッドリブ1208の区域の1つ内に回転可能に取り付けられたノブ1260が、ヨークロック1240をヨーク1220に対して選択的に保持するようになっている。
図33および図34に詳細に示されているヨークロック1240は、ステンレス鋼から形成された単一片部品である。ヨークロック1240は、足1242を形成するように形作られている。ヨークロックの長軸と直交する面に沿った断面で見たとき、足1242は、楕円状断面輪郭を有している。さらに詳細には、足1242は、スレッド皿開口1212内に着座し、すべり嵌合するように寸法決めされている。
脚1250が足1242から上方に延在している。脚1250は、円筒状である。脚1250は、足1242を通って上下方向に延在する中心軸と同軸である。ヨークロックは、脚1250が足1242の幅よりも大きくない直径を有するように、形作られている。ヨークロック1240は、脚1250から上方かつ外方に延在するキャップ1252を有するように、さらに形成されている。具体的には、キャップは、凸状の底面1254を有している。すなわち、底面1254は、脚1250から半径方向外方に向かうにつれて、上方に湾曲している。ヨーク1220およびヨークロック1240は、協働して、キャップ底面の曲率半径がヨーク内面1226の曲率半径と等しくなるように、形作られている。ヨークキャップ1252は、ヨーク内面1226の幅と等しい直径を有している。ヨークキャップの(部番が付されていない)上面は、平坦である。
ヨークロック1240は、足1242を貫通する孔1256を有するように、さらに形成されている。孔1256は、足1242の2つの平行の平面間に延在している。ヨークロック1240は、孔1256の互いに向き合った開口が楕円形(開口には部番が付されていない)となるように、形成されている。孔1256は、その長さに沿って断面寸法が一定ではない。図34に示されているように、ヨーク足1242内には、2つの隆起面1258が設けられている。これらの隆起面1258は、ヨークロック1240を上下方向に貫通する長軸に対して互いに対称になっている。各隆起面1258は、孔の一方の開口から隣接する開口に向かって上方に延在している。これらの隆起面1258は、ヨーク長軸とヨーク足の短軸の交点において交わっている。孔1256の各開口から内方に向かって、孔の長さが減少している。孔1256の長さは、2つの隆起面1258が交わる面において最小になっている。
図35を参照して、ノブ1260について詳細に説明する。ノブ1260は、ハンドル1068のヘッド1148およびレバー1150のそれぞれと同様のヘッド1262およびレバー1264を有している。多区域金属ステムがノブヘッド1262から軸方向に延在している。ステムは、ボス1264に隣接する第1の区域1266を有している。(ボス1264内に埋設されたステムの区域は、図示されていない)。ステム区域1266は、(図番が付されていない)ネジ部を有するように形成されている。ネジ部は、スレッドリブ1208内の孔1206の端内のネジ部と係合するように、寸法決めされている。ステムの第1の区域から前方に延在しているのは、第2の区域1267である。ステム区域1267は、ステム区域1266の直径よりも小さい直径を有している、ステム区域1267の最前端において、ステムは、ノーズ部1268を有するように形成されている。ノーズ部1268は、半球状の形状を有している。
図36〜図38をまず参照して、肢ホルダーのブーツ1270について説明する。ブーツ1270は、ポリアミドのようなプラスチックから形成されている。ブーツ1270は、足プレート1272を有するように形成されている。足プレート1272は、概して、ヒトの足の面を特大にした形状を有している。足プレート1272は、成人足よりも短い長さを有するように、形作られている。2つの足首プレート1274が、足プレート1272の両側から上方に延在している。足首プレート1274は、足プレートの踵端のすぐ前方の位置において、足プレート1272の両側から上方に延在している。各足首プレート1274は、2つの区域(個々の区域には部番が付されていない)を有している、各足首プレート1274の第1の区域は、本質的に足プレート1272から上方に真っ直ぐに延在している。足首プレート1274の第2の区域は、第1の区域から上方かつ後方に傾斜している。ボス1276が、各足首プレート1274から外方に延在している。各ボス1276は、関連する足首プレートの第2の区域が第1の区域から傾斜している箇所において、該プレートから外方に延在している。
足首プレート1274の第2の区域は、互いに向かって内方に湾曲し、ブーツ1270の一部である脹脛プレート1275において交わっている。脹脛プレート1275は、略脹脛の背面を特大にした形状を有している。2つの翼1348が、脹脛プレート1275の背面に調整可能に取り付けられている。以下に説明するように、翼は、開創器1390を適所に保持するようになっている。開創器1390は、患者の脚の切開口を開いた状態で保持するものである。
図38から、2つのポスト1282,1292がブーツ1270の両側から外方に延在していることが分かるだろう。各ポスト1282,1292は、ボス1276の各々から外方に延在している。各ポスト1282,1292は、ヨークノッチ1232の幅より略0.25mm小さい直径を有している。ヨーク1220およびブーツポスト1282,1292の相対寸法によって、ブーツポストは、ヨークノッチ1232内に緊密にすべり嵌合し、ヨークアーム1230を中心として旋回することが可能である。
静止ヘッド1284が、ポスト1282の自由端に取り付けられている。ヘッド1284は、ヨークノッチ1232の幅よりも大きい直径を有している。リム1286が、その一部が図39に最もよく示されているが、ヘッド1284から隣接する足首プレート1274に向かって内方に延在している。リム1286は、該リムが隣接するヨークアーム1230の環状溝1235内に嵌合することができるような直径および幅を有している。図示されていないが、波形バネがポスト1282の周りに配置されている。波形バネは、ポスト1292が嵌合されたボス1276の外面とヨークアーム1230の隣接する内面との間に延在している。
図39から、ポスト1292が管形状を有していることが分かるだろう。ポスト1292は、内部ステム区域1294および露出区域1296を有している。ポスト区域1294,1296の外径は、等しくなっている。ポスト区域1292は、ポスト区域1294の肉厚よりも大きい肉厚を有している。ポストステム区域1292は、関連するブーツボス1276に形成された孔1277に着座している。2つの同軸孔1298(1つのみに部番が付されている)が内部ポスト区域1294を半径方向に貫通している。孔1298は、ポスト区域1294,1296間においてポスト1292内の段に最隣接して配置されている。ポスト露出区域1296は、ステム区域1294から外方に延在している。ポスト露出区域1296は、関連するブーツボス1276から離れる方に突出してヨークノッチ1232の1つに着座するポスト1292の区域である。
図40〜図42を参照して、ブーツロック1304について説明する。ブーツロック1304は、典型的には金属から形成された単一片ユニットである。ブーツロック1304は、円形ヘッド1306を有している。指留めとして機能する(部番が付されていない)凹みがノブヘッド1306に設けられている。ネック1308およびスカート1310の両方がノブヘッド1306から内方から延在している。ネック1308およびスカート1310は、いずれもノブヘッド1306と同軸である。ネック1308は、ヘッド1306の外径よりも小さい外径を有している。さらに詳細には、ネック1308は、ネックがブーツポスト1292の露出区域1296の開孔内において運動することを可能にする直径を有している。
スカート1310は、ノブネック1308を周方向に包囲し、該ノブネック1308から半径方向に離間している。ブーツロック1304は、スカート1310がヘッド1306に隣接する上側区域1312およびヘッドから離間した下側区域1314を有するように、形作られている。スカート区域1312,1314のそれぞれの外径は、本質的に同じである。上側スカート区域1312の肉厚は、隣接する下側スカート区域の肉厚よりも大きくなっている。さらに詳細には、ブーツロック1304は、環状溝1309がネック1308の外周壁とスカート上側区域1312の隣接する半径方向に離間した内壁との間に生じるように、形成されている。ブーツロック1304は、ポスト露出区域1296の端が溝1309内に着座するように、形作られている。
スカート下側区域1314は、隣接するスカート上側区域1312から長手方向に離れる方に延在し、該スカート上側区域1312よりも小さい肉厚を有している。ブーツロック1304は、スカート下側区域1314がヨークアーム1230内の溝1235内に着座することができるように、形作られている。
円筒脚1316が、ノブネック1308から外方に延在している。脚1316は、ネック1308と同軸である。脚1316は、該脚がブーツポスト1292のステム区域1294の孔内に摺動可能に嵌合することを可能にする外径を有している。有底孔1318は、脚1316の自由端から内方に延在している。脚1316は、直径方向において互いに向き合った2つの長孔1320を有するように、さらに形成されている。長孔1320は、孔1318を画定する脚1316の部分を貫通している。長孔1320は、螺旋状に形作られている。各長孔1320には、戻り止め1322が形成されている。各戻り止め1322は、戻り止めが一体化されている長孔1320の上端から下方に延在している。
ネック1308に隣接する脚1316の部分およびノブネック1308は、ブーツポストの露出区域1296内に着座するようになっている。図39に示されているピン1326がポスト孔1298およびブーツロック脚の長孔1320を貫通している。従って、ピン1326は、ブーツロック1304をブーツポスト1292に保持している。コイルバネ1328が、ノブ脚1316の隣接部分を囲むように、ブーツポスト1292の露出区域1296の孔内に配置されている。バネ1328の一端は、ポスト区域1294,1296間の移行部である段面に配置されている。これは、バネ1328が支持される静止面である。バネ1328の他端は、ヘッド1306に最も近いノブ脚1316の部分の周りに位置する環状段の周りに配置されている。
本発明の肢ホルダー1050を組み立てるプロセスの一部として、バネ1328は、ノブ脚1316の周りに配置されることになる。次いで、ノブ脚1316がポスト1292内に配置される。その後、ピン1326がポストステム区域1294に嵌合される。この製造ステップにおいて、ピン1326がノブ長孔1320に挿通される。ピンがノブ脚1316を通ってポスト1292内に着座されることによって、ノブがポストに保持されることになる。次いで、ロックノブ1304が取り付けられたポストステム区域1294が、ブーツボス孔1277内に圧入され、および/またはブーツボス孔1277内に接着されることになる。
図38を再び参照すると、4つのピン1334がブーツ1270の外面から外方に延在していることが分かるだろう。各ピン1334は、ステムおよびステムの端から外方に延在するヘッドを有している(ヘッドおよびステムには部番が付されていない)。1つのピン1334が、足プレート1272の両側の各々の下から外方に延在している、足プレート1272の下から外方に延在するこれらのピン1334は、長手方向において互いに真っ直ぐに並んでいる。
残りの2つのピン1334は、脹脛プレート1275の外面(患者の脚が置かれる面と反対側の面)から外方に延在している。脹脛プレート1275と一体のピン1334は、脹脛プレートの内面の前方の位置において互いに傾斜して交差する別々の線上に中心がある。
ブーツ1270は、各脹脛プレートピン1334から上方にいくらか離間した位置にリブ1336を有するように、形成されている(1つのリブに部番が付されている)。リブ1336は、脹脛外面から外方に延在している。各リブ1336は、(図番が付されていない)平坦な外面を有している。2つのポスト1338が、各リブ1336の外面から外方に延在している。各リブ1336は、多数のネジ付き有底孔1339を有するように、形成されている、孔1339は、直線に沿って互いに真っ直ぐに並んでいる。ポスト1338は、直線に沿って互いに真っ直ぐに並んでおり、孔1339間に位置している。
細長脊柱部1342が、各翼1348と一体になっている。各脊柱部1342は、細長バーの形態にある。脊柱部1342は、概して、リブ1336と同じ長さを有している。各脊柱部1342は、相補的なリブ1336と向き合う(図示されていない)平面を有している。多数の開口1344が、各脊柱部1342を貫通している。脊柱部は、該脊柱部が相補的なリブ1336に対して配置されたときに少なくとも2つの翼開口1344がリブ1336に形成された有底孔1339の2つと真っ直ぐに並ぶように、形作られている。翼1348をブーツ1270に離脱可能に保持するために、図示されていない固定具が、開口1344を通ってリブ孔1339内に延在するようになっている。翼開口1344の数よりも多い数のリブ孔1339が設けられている。本発明のこの特徴によって、ブーツ1270に対する翼1348の高さを調整することが可能である。
各翼脊柱部1342の内面には、一組の有底孔または溝が形成されている(孔/溝は、図示されていない)。翼1348がブーツ1270に取り付けられると、リブポスト1338は、これらの脊柱部孔(または溝)内に着座することになる。脊柱部1342内へのリブポスト1338のこの着座によって、ブーツ1270と脊柱部1342との間の機械的接続部の強度が高められることになる。
ピン1346は、脊柱部1342から外方に延在している。ピン1346は、ピン1334と同じ形状を有している。
各翼1348は、該翼が一体になっている脊柱体1342の長軸から離れる方に延在している。さらに詳細には、翼と脊柱部とからなる構成要素は、この構成要素がブーツ1270に取り付けられたとき、翼がブーツから後方にかついくらか外方に拡がるように、形作られている。複数のピン1350が各翼1348に取り付けられている。ピン1350は、関連するブーツから離れる方に延在するように、外方に延在している。ピン1350は、ピン1334,1336と略同じ形状を有している。
図37に示されている脛骨シールド1360は、脚および足をブーツ1270に保持するものである。脛骨シールド1360は、ネオプレンのような柔軟材料から形成されている。図示されている脛骨シールド1360は、足区域1362を有している。シールド足区域1362は、一定の幅を有しており、ブーツ1270内に着座した足の上部分の周りに延在するように寸法決めされている。シールド1360は、足区域1362から上方に延在する足首区域1364を有している。シールド1360は、足首区域の互いに向き合った側縁が凹状になるように、形作られている。足首区域1364が足区域1362から離れる方に延在しているので、これらの側縁は、最初、内方に湾曲し、次いで、互いに外方に湾曲することになる。脛骨シールド1360は、足首区域1364の直上に位置する脛骨区域1366も有している。脛骨区域1366の両側は、互いに平行である。本発明の図示されている態様では、脛骨区域136の両側は、シールド足区域1362の両側が離間しているのと同じ距離だけ離間している。脛骨シールド1360が患者に装着されると、該シールドは、ブーツ1270内に着座した脚の一部の周りに延在することになる。
脛骨シールド1360と一体の柔軟ストラップ1368が、シールドをブーツ1270に保持することになる。ストラップ1368は、ネオプレンのような材料から作製されている。各ストラップ1368には、一組の孔1370が形成されている。孔1370は、ストラップがブーツピン1334,1346に嵌合されることを可能にし、かつピンヘッドがストラップを保持することを可能にする直径を有している。図示されていない機械的固定具が、ストラップ1368をシールド1360に固定している。
本発明の図示されている態様では、1つのストラップ1368がシールド足区域1362の各側から外方に延在している。シールド1360がブーツ1270に固定されると、シールド足首区域から外方に延在するストラップ1368が、足プレート1272の下に位置するピン1334の周りに装着されることになる。2つのストラップ1368は、シールド脛骨区域1366から外方に延在している。(シールド足首区域1364に隣接する)ストラプ1368の下側対は、脹脛プレート1275から延在する互いに向き合ったブーツピン1334に装着される。シールド脛骨区域1366から外方に延在するストラップの上側対は、脊椎部1342から外方に延在するピン1346に装着されることになる。
本発明の肢ホルダー1050と共に用いられる開創器1390について、図43および図44を参照して説明する。開創器1390は、ヘッド1392を備えている。もしヘッド1392が殺菌可能であるなら、該ヘッドは、プラスチックまたは炭素繊維から形成されることになる。一回使用ヘッド1392は、ポリアミドまたはPEEKのような殺菌可能なプラスチックから形成されることになる。ヘッド1392は、患者への切開を画定する組織を開いて保持するように、形作られている。本発明の図示されている態様では、ヘッド1392は、J字状に形作られている。外向き段1394が、ヘッドの短区域に形成されている。歯1396が、ヘッドの短区域から外方に延在している。2つのピン1398が、ヘッド1392の長区域から外方に延在している。ピン1398は、歯1396から離れる方を向いた長区域の表面から外方に延在している。各ピン1398には、(部番が付されていない)ヘッドが形成されている。
開創器1390の一部である柔軟ストラップ1402は、ヘッドに取り付けられている。ストラップ1402は、脛骨シールドストラップと同じ材料から形成されている。ストラップ1402には、2つの開口1404が形成されているとよい。開口1404は、ピン1398がストラップ1402を開創器ヘッド1392に保持すべく、該ピン1398を受け入れるように寸法決めされている。ストラップ1402には、多数の開口1406も形成されている。開口1406は、翼1348の1つから外方に延在するポスト1350を受け入れるように、設計されている。
本発明の肢ホルダー1050を用いるプロセスでは、図45に示されている外科用ドレープ1412が、最初、DINレール1054を含む外科用テーブ1052を覆って配置される。ドレープ1412は、一方ではDINレール1054を含むテーブ1052と他方では患者との間に無菌バリアをもたらすものである。次いで、患者が、ドレープ1412に覆われたテーブル1052上に置かれる。次いで、クランプ1060の下顎1062および上顎1064が、外科用ドレープ1412およびDINレール1054にクランプされる。クランプ1060は、DINレール1054に沿ってバー1160を位置決めするのに最も適する箇所に位置決めされる。ノブ1066が締め付けられ、クランプ1060をDINレール1054に離脱可能に保持することになる。次いで、パイロンポスト1132をクランプ顎開口1094,1114内に嵌合させることによって、パイロン1130がクランプ1060に連結される。パイロン1130がクランプ1060の上方に延在する程度は、施術者がブーツ1270を外科用テーブル1052の表面からどの程度上方に延在させることを望むかに基づいて、設定される。ハンドル1068が回転され、これによって、ハンドルステム1152が内側区域に対して下顎1062の外側部分を押圧し、その結果、パイロンポスト1132が、所望位置に離脱可能にクランプされることになる。
ブーツ1270が施術者によって望まれる位置に配置されるように、スレッド1180がバー1160上に位置決めされる。スレッド1180の位置決めの前に、患者の足および脚がブーツ1270内にすでに着座され、脛骨シールド1360が脚および足に装着されていても良いことを理解されたい。図示されていないが、患者の足および下腿の擦傷を防ぐために、パッドがブーツ1270の周りに設けられてもよい。代替的に、ブーツ1270は、すでにスレッド1180に取り付けられていてもよい。もし患者の足および脚がブーツ内に配置され、ブーツがスレッドに取り付けられていたなら、スレッド1180がバー上を移動するとき、外科医は、患者の脚が適切な位置にあるかどうか、および意図される医学/外科手術に対して適切な程度の屈曲を有しているかどうかを判断することができる。
スレッド1180を位置決めするために、基部1182がバー1160の周りに回転される。スレッド基部1182は、アーム1202の1つを旋回させることによって、回転される。さらに詳細には、アーム1202は、その下方の外科用テーブル1052から離れる方に旋回される。その結果として生じるスレッド基部1182の回転によって、スレッド基部は、図46Aに示されているようにバー1160に対して配向されることになる。スレッド1180のこの回転の結果、スレッド円弧面1186と平面1190との間のコーナーがバーコーナー1165に隣接して位置することになる。スレッド円弧面1186は、スレッド1180のバー湾曲面1162の曲率半径よりも大きい曲率半径を有しているので、この位置にあるとき、バー1180上を所望位置まで自在に移動することができる。従って、スレッド1180の位置をバー1160の長さに沿って微調整することができる。
スレッド1180が選択された位置に配置されたなら、該スレッドは、アーム1202が外科用テーブ1052上のそれらの静止位置に配置される箇所まで、逆回転される。図46Bに示されているように、スレッド基部1182のこの回転の結果、スレッド円弧面1186と平面1188との間のコーナーは、バーコーナー1164に隣接している。スレッドの重心は、基部1182の内方にある。その結果、スレッド1180の当然の特性として、図46Bに示されているように、スレッド平面1186がコーナー1164に隣接するバー面1166の一部を押圧することになる。バー1160に対するスレッド1180のこの押圧によって、スレッドは、少なくとも当初は、バー上の所望の位置に保持されることになる。
いったんスレッド1180が所望の箇所に配置されたなら、ノブ1214が回転され、該スレッドをその位置に固定することになる。具体的には、図47Bを参照することによって分かるように、ノブが回転されると、ノブステム区域1216の円筒面がバー平面1166を押すことになる。さらに詳細には、ノッチ1219と円筒外面との間の縁面がバー1160を押すことになる。このノブステムとバー面との当接によって、スレッド1180は、バー1160に沿った好ましい箇所に離脱可能に保持される。バー1160上のスレッド1180の位置を再調整する必要があるとき、ノブ1214がまず係止状態から係止解除状態に回転される。図47Aに示されているように、ノブ1214は、該ノブをステムノッチ1219がバー1160に面するように回転させることによって、係止解除状態に戻ることになる。これによって、前述したように、スレッド1180をバーの周りに旋回させることが可能になる。
ブーツ1260の配向は、3軸に沿って設定可能になっている。これらの配向は、連続的に設定されてもよいし、または同時に設定されてもよい。このプロセスの一部として、ヨーク1220の位置が設定される。以下、バー1160の長軸に対するブーツ1270の上下方向の長軸の配向について説明する。
ヨーク1220の位置を設定することによって、2軸に沿ったブーツの位置が定められることになる。具体的には、ヨーク1220が、ヨークロック1240の長軸を通って延在する軸の周りに回転される。ヨークのこの位置決めが定められると、ブーツ1270は、外科用テーブルの端または側部に向けられることになる。ヨーク1220は、ヨークロック1240を通る長軸と直交する軸を中心として回転されてもよい。この回転軸は、外科用テーブル1052の面と平行かつ該面の上方の面内にある。この軸を中心とするヨークの回転によって、外科用テーブル1052の水平面に対するブーツの長軸の傾斜がもたらされる。図16において、これは、ブーツ翼1348がDINレール1054に向かって傾斜するか、外科用テーブル1052の頂点位置にあるか、またはDINレールから離れる方に傾斜するようなブーツ1270の傾斜である。スレッド1180に対するヨーク1220の回転位置および傾斜角度のいずれも、微調整することができる。
いったんヨーク1220が所望の方位に配置されたなら、ヨークを該位置に離脱可能に係止するために、ノブ1260が回転されることになる。ノブ1260が回転されると、ステムノーズ部1268が、ヨークロック足1242の孔1256内に前進する。ハンドルノーズ部1268は、ヨークロック足1242内の隣接する隆起面1258に当接する。ハンドルノーズ部1268を隆起面1258に対して連続的に前進させると、ハンドルがヨークロック1240を下方に変位させ、これによって、ヨークロックヘッド1252がスレッド皿部1204の面1210に向かって付勢される。従って、ヨーク1220は、スレッド皿部1204とヨークロックヘッド1252との間の所望の位置に離脱可能に圧縮されて固定されることになる。
前述したように、ブーツポスト1282,1292は、ヨークアーム1230のノッチ1232内において回転することができる。換言すれば、これは、ブーツ1270がヨークアームノッチ1232を通る軸を中心として回転することができることを意味している。ヨーク1220は、ヨークアームノッチ1232の長軸がテーブル1052の平面と平行になるように設定されたとき、回転は、テーブルの平面の上に該平面と平行に位置する軸を中心とする回転である。いったんブーツ1270がヨーク1220に対する所望の角位置に配置されたなら、ブーツは、適所に係止されることになる。
構成要素の寸法関係によって、ブーツロックスカート1314は、ヨークアーム溝1235内に着座することになる。具体的には、ブーツロック1304を回転させ、かつ該ブーツロックを内方に押し込むことによって、ノブスカート1314を適所に着座させ、これによって、ブーツ1270と一体のピン1326をブーツロック戻り止め1322内に着座させる。このプロセスにおいてバネ1328が外力をブーツロック1304に加えることになるが、この力は、手動力が上回ることができる力である。ブーツロック1304のブーツ1270に向かうこの内方運動の結果、ブーツロック下側スカート1314は、隣接するヨークアーム1230内の隣接する溝1235内に着座する。この位置において、ブーツロック1304は、係止状態にある。ブーツロック1304が係止状態にあるとき、スカート1314は、溝1235の基部を形成するヨークアーム1230の表面に当接することになる。ポスト1282の周りに配置された波形バネが、対向するブーツ足首プレート1274に圧縮力を加える。その結果、対向するヨークアーム1230に対するブーツロックスカート1314および対向する波形バネの押圧が、協働して、ブーツ1270をヨーク1220に対する軸方向定位置に保持することになる。
ヨーク1220からブーツ1270を取り外す必要があるとき、ブーツロック1304を回転させれば、これによって、該ロック1304が外方に変位し、解除状態がもたらされることになる。バネ1328は、ブーツロック1304の外方移動を助長する力をもたらす。いったんノブスカート1314がヨークアーム1230から離脱されたなら、ブーツをヨークアームノッチ1232から離れる方に持ち上げることができる。この後、ブーツをヨークアーム1230に再設定することができる。ブーツ1270のこの再設定時に、ブーツを再配向させてもよい。具体的には、例えば、図16の右側を向いているブーツを左側を向くように回転させることができる。いったんブーツが再位置決めされたなら、ブーツロックを回転させ、ピン1298をノブ長孔1320の戻り止め1322内に再設定する。ノブスカート1314は、隣接する溝1235内に着座することになる。従って、ブーツ1270は,ヨークアームノッチ1232間の軸を中心として再び自在に回転可能になる。
いったんブーツ1270が所望の位置に配置されたなら、ブーツロック1304を回転させ、ピン1326を互いに向き合ったノブシャフト戻り止め1322内に着座させることになる。ピン1326を戻り止め1322内に着座させることによって、ブーツロック1304の外方に緩む運動を防ぐことができる。
本発明の肢ホルダー1050は、ホルダーに装着された肢を多数の異なる位置に確実に保持する手段をもたらすことになる。肢ホルダー1050は、施術者が医学または外科手術を行うのに最も有用であると判断した1つまたは複数の位置に、患者の肢を保持することを可能にする。
患者の位置は、肢が本発明の肢ホルダー1050に取り付けられた状態において、調整可能であることを理解されたい。例えば、脚、膝、または足への医学手術中に、肢の位置を変えることが望ましいことがある。このような一例として、このような運動が膝の手術中に望まれる場合が挙げられる。手術の一部として、施術者は、(脚が真っ直ぐになっている)伸張状態と(脚が膝において曲げられている)屈曲状態との間で脚および膝を曲げることを望むことがある。患者の下腿および足がブーツ1270内に装着され、かつブーツが肢ホルダー1050の他の構成要素に取り付けられた状態において、患者の位置のこの再調整は、ノブ1214を緩め、スレッド1180を枢動させ、これによって、スレッドをバー1160に対して回転させることによって、行われるとよい。次いで、スレッド1180をバー1160に沿って移動させることができる。スレッド1180および取り付けられたブーツ1270ならびに患者の下腿および足のこの運動によって、肢の所望の屈曲または伸張が得られることになる。脚のこの屈曲中、ブーツ1270は、必要に応じて、ヨークアームノッチ1232間の軸を中心として回転することになることを理解されたい。
いったん脚が所望の位置に曲げられたなら、スレッドを係止状態が得られるように逆回転させる。スレッド1180のこの回転の結果として、スレッドは、少なくとも当初バー1160に対して係止される。次いで、ノブ1214をバー1160に対して回転させ、これによって、バーに対するスレッド1180のさらに確実な係止がもたらされることになる。
手術中、開創器1390が切開口を保持している。開創器は、ストラップ1402によって、ブーツ1270に保持されている。本発明のこの特徴によって、外科医が開創器を適所に保持するためにのみ切開口に隣接して立っている必要性をなくすことができる。
肢ホルダー1050のさらに他の利点は、バー1160の位置を選択的に設定することができることである。換言すれば、これによって、ブーツ1270を外科用テーブル1052に対する多数の異なる箇所に位置決めすることが可能になる。例えば、バーが実質的にDINレール1054に重なるようなバー1160の位置決めに代わって、バーは、DINレール1054から離れて外方に延在するように、パイロン1130に係止されることも可能である。もし図16がこの位置にあるバー1160を示すように描き直されるとしたなら、バーは、テーブ1052から離れて外方に延在することになるだろう。
患者の脚が取り付けられたブーツ1270が肢ホルダー1050から取外し可能であることも理解されたい。従って、手術中、施術者は、臀部、脚、または膝のある程度の屈曲を行うために、脚が取り付けられたブーツ1270を取り外すことができる。次いで、施術者は、脚が取り付けられたブーツを肢ホルダーに再装着することができる。肢ホルダー1050の他の構成要素からのブーツ1270のこの取外しおよび再取付け中、肢ホルダーの他の構成要素の位置に影響が及ぼされることがない。これは、施術者が患者の所望の屈曲を行った後、脚が屈曲の前と同じ位置に戻されることが可能であることを意味している。代替的に、スレッド1180の再位置決めおよび/またはヨーク1220の再配向の結果、ブーツが肢ホルダー1050の残りに再び取り付けられたとき、ブーツおよび脚は、新しい位置に配置されることになる。
前述したように、肢ホルダー1050の構成要素を互いに保持する機構は、これらの構成要素の位置/方位を互いに対して微調整することができるように、構成されている。施術者は、これらの構成要素の位置/方位の段階的調整に制限されるものでは。換言すれば、施術者は、肢ホルダーによって捕捉された脚の段階的調整に制限されるものではない。肢の位置および方位に代わって、肢を保持する構成要素を微調整することができる。
前述の説明は、本発明の肢ホルダーの特定の一態様に関するものである。本発明の他の態様は、ここに説明した特徴と異なる特徴を有することができる。
例えば、腕を適所に保持するように設計された本発明の肢ホルダーは、前述のブーツ1270と異なる腕を受け入れるように形作られたフレームを有することになる。本発明のこれらの態様の肢保持フレームは、半円の断面を有する細長シェルの形態にあるとよい。
同様に、本発明の特徴は、これまでに説明したものと異なっていてもよい。このアセンブリの構成要素を離脱可能に互いに保持する係止部材は、必ずしも、ネジ付きシャフトを有する前述のノブでなくてもよい。本発明のいくつかの態様では、アセンブリの構成要素を離脱可能に互いに保持するために、バネ付勢クランプが用いられてもよい。
本発明のいくつかの態様では、クランプは、パイロンポスト1132の周りに締め付けられる顎を有していなくてもよい。代わって、パイロンをクランプ1060に対して選択高さに離脱可能に保持するために、ネジ付きステムを有するノブがパイロンポスト1132に押し付けられるようになっていてもよい。同様に、本発明のいくつかの態様では、バー1160は、パイロン1130に調整可能に取り付けられてもよい。本発明のこれらの態様では、ステムまたはレバーを有するノブがパイロンのヘッドに移動可能に取り付けられるようになっているとよい。ノブステムまたはレバーは、バーをパイロンヘッドの定位置に保持するために、バー1160に選択的に当接するように構成されている。
同様に、本発明のいくつかの態様では、スレッドを適所に保持するノブのステムは、スレッドが取り付けられるバーの相補的な面に単純に押し付けられる端面を有するようになっていてもよい。
同様に、本発明の代替的態様では、スレッドは、スレッドが長手方向に自在に移動し、適所に設定されたとき、さらなる運動を行わないように拘束されることを可能にする他の特徴部を備えていてもよい。例えば、ボール軸受が、バーが着座される孔内に突出するように、スレッドに取り付けられてもよい。爪が、バーに係合するようにスレッドに移動可能に取り付けられるとよい。スレッドを再位置決めすることが望ましいとき、爪は、離脱状態に移動されることになる。ボール軸受によって、スレッドは、バーの周りを自在に移動することができる。いったんバーの位置が再設定されたなら、爪が係合状態に再設定される。係合状態にあるとき、爪は、バーの一部と係合し、スレッドのさらなる運動を阻止することになる。
クランプアセンブリは、外科用テーブル1052の他の特徴部に固定されるように設計されてもよい。これは、DINレールを有しないテーブルと共に用いるように設計される本発明の態様において、必要である。従って、本発明のいくつかの態様では、肢ホルダーは、ベッドから分離した単独ユニットであってもよい。本発明のこれらの態様では、肢ホルダーは、クランプおよびパイロンに代わって、ポストが延在する基部を備えている。バーは、この基部から外方に延在することになる。
同様に、本発明の代替的態様において、前述した態様におけるよりも自由度の少ない構成要素をもたらす特徴部が設けられてもよいことも理解されたい。例えば、本発明の全ての態様において、必ずしも、取り付けられる構成要素に対して垂直に移動することができるバー保持パイロン1130が設けられる必要がない。同様に、本発明のいくつかの態様では、回転するヘッドを有するパイロンを設けることが望ましいことがある。具体的には、パイロンの長軸と直交する平面において回転するヘッドを有するパイロンを設けることが望ましいことがある。本発明のこれらの態様では、パイロンを回転させ、バー1160が外科用テーブル1052の上に延在するかまたは該テーブルから離れる方に延在するように、バー1160を設定することができる。バーのこの位置決めによって、肢保持フレームをテーブ1052の中心に向かってまたはテーブル端から離れる方に位置決めすることが可能になる。
一般的に、本発明の肢ホルダーは、肢保持フレームが少なくとも一軸に沿って直線状に移動し、かつ少なくとも2つの軸を中心として回転することを可能にする特徴部を有するものと考えられる。また、本発明のいくつかの態様では、1つまたは複数の構造ユニットは、それらが取り付けられた構造ユニットに対して直線状に移動し、かつ回転することができるようになっている。
本発明のいくつかの態様では、バー1160が省略されてもよい。本発明のこれらの態様では、スレッドおよび取り付けられた構成要素は、クランプまたはパイロンに直接取り付けられることになる。本発明のこれらの態様は、これまでに説明した態様よりも有用性の点で劣るが、構成要素の数が少なくなることによって、本発明のこれらの態様をもたらすコストが低減されることになる。
また、肢ホルダー1050が外科用テーブル1052と患者との間の内側ドレープおよび患者の上に配置される外側ドレープの両方の上の配置されるように、肢ホルダー1050を外科用テーブルに取り付けることが望ましいことがある。
さらに、本発明の全ての態様において、フレーム内の肢の運動を拘束するために、必ずしも、柔軟シールドが用いられる必要がない。本発明の代替的な態様では、フレームの全体に延在する単純なストラップが肢を適所に保持するようになっていてもよい。この構成は、手術がフレームに装着された肢に対して行われるときに、有用である。組立のいくつかの態様において、肢をフレームに保持するために、剛性シェルが用いられてもよい。これは、もしフレーム内における肢のどのような運動も本質的に阻止する必要がある場合に、有用である。
さらに、肢保持フレームは、外科用工具をフレームに離脱可能に保持するために、ポストと異なる特徴部を備えていてもよい。これらの代替的特徴部の例として、外科用器具を保持するように設計されたクリップが挙げられる。また、フレームは、器具を保持するノッチを備えていてもよい。従って、本発明の肢ホルダーは、柔軟ストラップを有する特徴部と異なる器具を保持する特徴部を有していてもよい。
本発明のいくつかの態様では、フレームに包まれた肢を覆うシールドおよびシールドをフレームに保持するストラップは、単一の材料片から形成されていてもよい。これによって、ストラップをシールドに保持するための固定具または縫付けを設ける必要性をなくすことができる。
本発明をここでは特定の実施形態を参照して説明してきたが、これらの実施形態は、本発明の原理および用途の単なる例示にすぎないことを理解されたい。従って、例示的実施形態に対して多くの修正がなされてもよいこと、および添付の請求項に記載されている本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成が考案されてもよいことを理解されたい。
本発明は、広い産業上の利用可能性を有しており、例えば、制限されるものではないが、外科手術に用いられる肢位置決め装置および該装置を用いる方法を提供するものである。

Claims (18)

  1. 肢位置決め装置において、
    患者支持体に取付け可能なクランプと、
    前記クランプに接続されるように構成された第1の支持部材と、
    前記第1の支持部材に摺動可能に連結された第2の支持部材と、
    前記第2の支持部材に離脱可能に多軸連結された肢ホルダーであって、支持翼を備えている肢ホルダーと、
    を備えていることを特徴とする、肢位置決め装置。
  2. 追跡システムをさらに備えており、前記追跡システムの構成要素は、前記支持翼に取付け可能になっていることを特徴とする、請求項1に記載の肢位置決め装置。
  3. 前記第1の支持部材は、
    前記クランプに接続されたポストと、
    トラックを備える細長バーであって、前記トラックに沿って前記第2の支持部材が摺動可能になっている細長バーと、
    をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の肢位置決め装置。
  4. 前記第2の支持部材は、ボールおよびソケットアセンブリを備えていることを特徴とする、請求項3に記載の肢位置決め装置。
  5. 前記ボールは、前記肢ホルダーを前記第2の支持部材に取り付けるように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の肢位置決め装置。
  6. 前記肢ホルダーは、前記第2の支持部材に対して、3自由度の運動を行うことができるようになっていることを特徴とする、請求項5に記載の肢位置決め装置。
  7. 前記第2の支持部材は、第1のロックを備えており、前記第1のロックは、前記第2の支持部材が前記細長バーに沿って摺動することができない前記細長バーに対する係止状態に付勢されていることを特徴とする、請求項3に記載の肢位置決め装置。
  8. 前記第1のロックは、力が加えられたとき、前記係止状態から前記第2の支持部材が前記細長バーに沿って摺動することができる前記細長バーに対する係止解除状態に移行するように構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の肢位置決め装置。
  9. 前記第2の支持部材は、第2のロックを備えており、前記第2のロックは、前記ボールが前記第2の支持部材に対してゼロ自由度の運動をもたらすことができる係止状態、および前記ボールが前記第2の支持部材に対して少なくとも2自由度の運動をもたらすことができる係止解除状態の1つにあるように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の肢位置決め装置。
  10. 前記細長バーは、第1の部分および第2の部分を備えており、前記第1の部分および前記第2の部分の1つは、前記ポストに連結されるように構成されており、前記第1の部分は、前記第2の部分に連結されるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の肢位置決め装置。
  11. 前記細長バーは、連結機構をさらに備えており、前記連結機構は、前記第1の部分の一端に突起を備えており、前記第2の部分の一端に長孔を備えており、前記長孔は、前記突起を受け入れるように構成されていることを特徴とする、請求項10に記載の肢位置決め装置。
  12. 前記肢ホルダーは、前記クランプに対して6自由度の運動において微調整可能になっていることを特徴とする、請求項1に記載の肢位置決め装置。
  13. 肢位置決めアセンブリにおいて、
    クランプと、
    前記クランプに接続可能な支持ポストであって、前記クランプに対して少なくとも1自由度の運動において微調整可能になっている支持ポストと、
    前記支持ポストに接続可能なレールと、
    前記レールに接続可能な支持アセンブリであって、前記レールに対して少なくとも1自由度の運動において微調整可能になっている支持アセンブリと、
    前記支持アセンブリに離脱可能に接続可能になっている肢ホルダーであって、前記支持アセンブリに対して少なくとも3自由度の運動において微調整可能になっている肢ホルダーと、
    を備えていることを特徴とする、肢位置決めアセンブリ。
  14. 手術中に肢を位置決めするための方法において、
    クランプを無菌ドレープを介して患者支持体の上に取り付けるステップと、
    前記クランプ内において支持ポストを特定高さに位置決めするステップと、
    細長バーを前記支持ポストに接続するステップと、
    支持アセンブリを前記細長バーに接続するステップと、
    前記支持アセンブリを前記細長バーに沿って特定位置に摺動させるステップと、
    前記支持アセンブリを前記特定位置に係止するステップと、
    肢ホルダーを前記支持アセンブリの回転機構に接続するステップと、
    前記回転機構を特定の回転位置に回転させるステップと、
    前記回転機構を前記特定の回転位置に係止するステップと、
    を含んでいることを特徴とする、方法。
  15. 前記支持ポストの前記特定の高さ位置、前記細長バーに沿った前記支持アセンブリの前記特定位置、または前記回転機構の前記特定の回転位置を調整することなく、前記肢ホルダーを前記支持アセンブリから離脱させることをさらに含んでいることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 前記肢ホルダーが前記支持アセンブリから離脱された後、前記支持ポストの前記特定の高さ位置、前記細長バーに沿った前記支持アセンブリの前記特定位置、および前記回転機構の前記特定の回転位置の少なくとも1つが調整されるようになっていることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 前記肢ホルダーは、前記調整の後、前記支持アセンブリに再取り付けされるようになっていることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 患者の肢を前記肢ホルダーに挿入することと、
    前記患者の前記肢が屈曲または伸張するように、前記支持アセンブリを前記細長バーに沿って摺動させることと、
    をさらに含んでいることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
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