JP2014521866A - 対向ピストンエンジンにおけるシリンダの衝突冷却 - Google Patents

対向ピストンエンジンにおけるシリンダの衝突冷却 Download PDF

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Abstract

シリンダ冷却構造は、側壁を備えたシリンダライナと、側壁を貫通して開口する排気ポートおよび吸気ポートと、ボアと、側壁と共に形成され且つシリンダの中央帯から排気ポートおよび吸気ポートに向かって側壁に沿って延びる複数の供給流路とを有する。側壁を覆うスリーブは、中央帯の周囲に延びる少なくとも1つの列で配設され且つ複数の供給流路と液体連通した状態にある複数の衝突噴流ポートを含む。ライナとスリーブとの間に配置された環状部材は、中央帯を補強する。スリーブは、供給流路と液体連通した状態にある液体冷却剤リザーバをポート近傍で側壁と共に画定する離間された環状凹部を備えた内面を更に含む。排気ポートのブリッジを貫通する流路は、排気ポート近傍の冷却剤リザーバと液体連通した第1の端部と、シリンダの排気端部の一部を貫通して開口する第2の端部とを有する。
【選択図】図1

Description

[関連出願]
本出願は、以下の係属中の米国特許出願の主題に関係する主題を含むものである。
「2サイクル対向ピストン内燃機関(Two‐Cycle,Opposed‐Piston Internal Combustion Engine)」という名称で2009年6月22日に出願され、2009年12月3日に米国特許出願公開第2009/0293820A1号として公開された米国特許出願第12/456,735号;
「複数シリンダ対向ピストンエンジン(Multi‐Cylinder Opposed Piston Engines)」という名称で2010年2月12日に出願され、2010年8月26日に米国特許出願公開第2010/0212613号として公開された米国特許出願第12/658,696号;
「潤滑および冷却のための潤滑剤の制御供給を伴う対向ピストンエンジン(Opposed Piston Engines with Controlled Provision of Lubricant for Lubrication and Cooling)」という名称で2010年2月12日に出願され、2010年8月26日に米国特許出願公開第2010/0212638号として公開された米国特許出願第12/658,697号;
「対向ピストンエンジン用のシリンダ・ピストンアセンブリ(Cylinder and Piston Assemblies for Opposed Piston Engines)」という名称で2010年2月12日に出願され、2010年8月26日に米国特許出願公開第2010/0212637号として公開された米国特許出願第12/658,695号。
[技術分野]
本分野は、対向ピストンエンジン用のポート付きシリンダをカバーする。より詳細には本分野は、2ストローク対向ピストンエンジンにおけるポート付きシリンダの衝突冷却に関するものである。
2ストローク対向ピストンエンジンでは、2つのピストンが、細長いシリンダのボア内に対向配置される。排気ポートおよび吸気ポートは、シリンダのそれぞれの端部付近にシリンダ側壁を貫通して設けられる。エンジンが作動すると、ピストンは、シリンダボア内で互いに接近離間するように摺動する。ピストンが共に摺動するにつれ、ピストンの端面間で空気が圧縮され、圧縮空気中に燃料が噴射されると燃焼が生じる。ピストン端面は、シリンダボア内の比較的狭い円筒状の空間に燃焼を包含し、その空間の側面が、排気ポートと吸気ポートとの間の実質的に中央に位置するシリンダ側壁の外周部により画定される。この外周部は、シリンダの中央帯と称される。ピストンは、燃焼に応じて中央帯から離間するように摺動するときに、排気ポートおよび吸気ポートを開放して、吸気ポートを経てシリンダボア内に流入する加圧空気が排気ポートを通して燃焼生成物をボアの外へ追いやるユニフロー掃気を可能にする。
このような2ストローク対向ピストンエンジン用の冷却システムの構造は、4ストロークエンジンの冷却システムの構造と実質的に異なる。対向ピストンエンジンでは、燃焼により中央帯に熱負荷が集中し、掃気中の一方向の空気の流れの結果、中央帯からシリンダの端部にかけて非対称な熱分布が生じる。つまり、中央帯はシリンダの最も高温となる部分であるが、シリンダの排気端部は吸気端部よりも高温である。この非対称熱負荷は、シリンダの長手方向と円周方向の歪みの原因となる。シリンダの歪みは、ピストンとシリンダボアとの間の摩擦の増大、ボアの引掻き傷、エンジンの耐久性の低下につながる。
中央帯における高い熱集中は、エンジン寿命に対して別の脅威をもたらす。燃焼が生じると、対向ピストン(図示せず)は、上死点(TDC)位置を通過する。ピストンTDC到達後、ピストンは、方向を反転し、燃焼圧力に応じて互いに離間するように移動し始める。反転が始まると、燃焼により、中央帯と重なるボア面域(「トップリング反転域」)に各ピストンのリングをしっかりと着座させる、中央帯での圧力の急激な上昇がもたらされる。リングとボアとの間の摩擦の急上昇(spike)は、ボア面の摩耗を増大させる原因となる可能性がある。したがって、中央帯が受ける熱負荷にもかかわらず、トップリング反転域における潤滑油膜が保持されることが、エンジンの耐久性にとって重要である。
2ストローク対向ピストンエンジン用の簡単な冷却構造は、液体冷却剤が吸気ポート付近の入口から排気ポート付近の出口へとシリンダ側壁に沿って軸方向に流れるジャケットを含む。例えば、特許文献1に記載のシリンダライナ冷却構造では、液体冷却剤が、吸気端部から排気端部へとシリンダハウジングの外面を流れる。しかしながら、この構造は、シリンダハウジングの長手方向と円周方向の両方で不均一な冷却を生じさせる。
冷却剤を中央帯付近に導入すること、および冷却剤を中央帯からシリンダの両端に向けて移送する手段を設けることにより、対向ピストンエンジン用のポート付きシリンダ内で熱応答の改善が達成された。冷却剤が中央帯におけるシリンダ側壁の一部の外面上の円周方向溝内に流入し、かつ中央溝の両側の、中央溝と液体連通した長手方向溝を通ってシリンダ構造体の吸気端部および排気端部に向かって流れる、特許文献2の図3Eを参照されたい。特許文献3の図11Aおよび図11Bは、シリンダライナ側壁の3つの溝群を含むシリンダ冷却構造を示している。ある溝群は、シリンダライナの中央の円周方向に延在する。別の溝群は、中央の溝群の両側からそれぞれのポートに向かって長手方向に延びる。中央帯を覆うように配置されたスリーブは、各溝群に対して別々の入力ポートを提供する。
これらの両構造の中央帯では、中央帯におけるシリンダの構造的完全性をかなり危うくし、かつシリンダの信頼性と耐久性の問題を生じさせる円周方向溝および噴射器用の開口が存在する。更に、冷却剤表面流の熱伝達率は、冷却剤流速および局所的形状により制限され、その結果、中央帯での冷却能力はその効果が制限される。これにより、中央帯でのシリンダ構造体の温度がシリンダ素材の設計限界を超える可能性があり、ブローバイガスの漏れ(exhaust blow‐by)、シリンダへの応力集中、およびリングとシリンダボアの過度の摩耗の原因となるライナの過度の歪みが生じる。
米国特許第6182619号明細書 米国特許出願公開第2010/0212613号明細書 米国特許出願公開第2009/0293820号明細書
これらの問題は、中央帯とポートとの間の側壁部分の流れによる冷却、ポート近傍の側壁部分のリザーバによる冷却、および中央帯の衝突冷却と中央帯の機械的補強とを組み合わせた2ストローク対向ピストンエンジン用のシリンダ冷却システムにより回避される。
このような冷却システムの1つの目的は、シリンダの直線性および真円度を維持するために、シリンダの長手寸法および円周寸法における熱変動(thermal variance)を低減することである。理想的には、この目的は、エンジン運転中に熱負荷される非対称な態様とは逆の非対称な態様でシリンダを冷却することにより達成される。
中央帯領域を強化することによりシリンダの構造的完全性を維持しつつ、このような冷却を行うことが目的である。1つの好ましい例では、シリンダの構造的完全性は、中央帯において円周方向溝を排除することにより維持される。
別の目的は、潤滑油膜の粘度低下および消散を防止または軽減するために、リング反転域におけるシリンダの温度を制限することである。この目的は、ピストンリングが最も高いレベルの熱やボアの歪みにさらされる中央帯またはその近傍の側壁に液体の衝突噴流を導くことにより達成される。
シリンダライナおよびピストンリングの信頼性と耐久性を向上させるために、このような中央帯の冷却および補強を、シリンダの全ストローク長にわたるのみならずボア円周の周囲での壁の温度および歪みを低減しかつ均一化しつつ行うことが目的である。
シリンダ冷却システムは、中央帯またはその近傍のシリンダ側壁に衝突する液体冷却剤の噴流を供給する。好ましくは、噴流は、側壁へシリンダの径方向に移動する。これにより、側壁に対して導入された液体冷却剤のそれぞれの部分は、中央帯から側壁に接触した状態でシリンダ構造体の排気ポートおよび吸気ポートに向かって流れる。これにより、側壁を冷却するためにポートの方向へ液体冷却剤を供給しつつも、衝突冷却噴流をその高い熱集中領域に集中させることで、中央帯への冷却効果を最大にする。
中央帯への液体冷却剤の送出は、中央帯に円周方向に延びる溝なしで行われ、これにより、シリンダの完全性における1つの欠陥を解消する。更に、中央帯におけるシリンダの構造は、中央部分において燃焼室を包囲する環状部材により機械的に補強される。いくつかの態様において、環状部材はシリンダ側壁の内側にあり、他の態様において、環状部材は側壁の外面上に配置される。
液体冷却剤は、中央帯から、側壁に接触させた状態で供給流路を通して、シリンダの排気ポートおよび吸気ポートに向けて移送される。液体冷却剤は、流路から、排気ポートおよび吸気ポート近傍に位置するそれぞれのリザーバ内に流入する。リザーバは、中央帯とポートに隣接するポートブリッジとの間の位置でボアの真円度を維持するために、液体冷却剤をポート近傍の側壁部に接触させた状態で蓄積する。液体冷却剤は、冷却のためにリザーバ外へ循環され、冷却機構に再び導入される。
いくつかの実施形態において、冷却システムは、中央帯の周囲に少なくとも1つの複数の衝突噴流ポートを含む。好ましくは、噴流ポートは、中央帯の円周方向に沿って延びる1つまたは複数の列で配設される。例えば、複数の噴流ポートは、1つまたは複数の噴射ポートと整列させた状態で、中央帯の周囲に環状に配設される。別の例において、複数の噴流ポートは、第1および第2の環状に配設され、複数の第1および第2の環(annuluses)(噴流ポートの環状配列)は、1つまたは複数の噴射ポートを含む中央帯の円周方向リブのそれぞれの側に沿って配置される。
対向ピストンエンジン用のシリンダ冷却構造は、側壁を備えたシリンダライナと、側壁を貫通して開口する長手方向に離間された排気ポートおよび吸気ポートと、ボアと、側壁と共に形成され且つシリンダの中央帯から排気ポートおよび吸気ポートに向かって側壁に沿って延びる複数の供給流路とを有する。側壁を覆うスリーブは、中央帯の周囲に延びる少なくとも1つの列で配設され且つ複数の供給流路と液体連通した状態にある複数の衝突噴流ポートを含む。スリーブは、供給流路と液体連通した状態にある液体冷却剤リザーバをポート近傍で側壁と共に画定する離間された環状凹部を備えた内面を更に含む。好ましくは、排気ポートのブリッジを貫通する流路は、排気ポート近傍の冷却剤リザーバと液体連通した第1の端部と、シリンダの排気端部の一部を貫通して開口する第2の端部とを有する。スリーブは、中央帯における側壁を補強する環状部材を含む。
一実施形態において、冷却機構は、中央帯の周囲に、好ましくは中央帯の円周方向に、延びる列で配設された複数の衝突噴流ポートを含む。いくつかの態様において、複数の噴流ポートは、1つまたは複数の噴射ポートが整列されるシリンダの円周に整列させた状態で、中央帯の周囲に環状に配設される。各噴流ポートは、排気ポートと吸気ポートとの間にシリンダ側壁に沿って延びる供給流路内に開口している。供給流路の第1の端部は、排気ポート近傍で、シリンダライナの円周方向に延びる第1のリザーバ内に開口している。供給流路の第2の端部は、吸気ポート近傍で、シリンダライナの円周方向に延びる第2のリザーバ内に開口している。1つまたは複数のループ流路は、第1のリザーバから第2のリザーバに延びる。シリンダライナの中央帯で側壁表面にぶつかる液体冷却剤噴流は、液体冷却剤を第1および第2のリザーバへ移送する供給流路内に方向転換される。第2のリザーバに集められた液体冷却剤は、ループ流路を経て第1のリザーバへ移送される。液体冷却剤は、冷却のために少なくとも第1のリザーバ外へ循環され、それから冷却機構に再び導入される。いくつかの態様において、ポート流路は、第1のリザーバから排気ポートを通る液体冷却剤の通路用に排気ポートのブリッジを貫通して設けられる。隆起した中央路を有する環状帯材料は、衝突噴流ポートおよび噴射ポートの円周に整列させた状態でシリンダボア内に着座される。
第2の実施形態において、冷却機構は、1つまたは複数の噴射ポートが設けられる側壁の環状部材の両側に、中央帯の周囲に延びる列で配設された複数の噴流ポートを含む。好ましくは、各列は、シリンダライナの円周方向に延びる。第1の噴流ポートは、環状部材と排気ポートとの間にシリンダ壁に沿って延びる第1の供給流路内に開口している。第2の噴流ポートは、環状部材と吸気ポートとの間にシリンダ壁に沿って延びる第2の供給流路内に開口している。第1の供給流路は、排気ポートの近傍で、シリンダライナの円周方向に延びる第1のリザーバ内に開口している。第2の供給流路は、吸気ポートの近傍で、シリンダライナの円周方向に延びる第2のリザーバ内に開口している。シリンダライナの中央帯で側壁表面にぶつかる液体冷却剤噴流は、液体冷却剤を第1または第2のリザーバへ移送する供給流路内に方向転換される。液体冷却剤は、冷却のために第1および第2のリザーバ外へ循環され、それから冷却機構に再び導入される。いくつかの態様において、ポート流路は、第1のリザーバから排気ポートを通る液体冷却剤の通路用に排気ポートのブリッジを貫通して設けられる。
第1の衝突冷却構造を備えた対向ピストンエンジンのシリンダの一部切欠き斜視図である。 図1のシリンダの分解斜視図である。 図1の単一シリンダの側立面図である。 図1のシリンダにおける液体冷却剤の流れを示す図である。 図1のシリンダを実例として用いて、対向ピストンエンジンのシリンダを冷却する方法を説明する図である。 第2の衝突冷却構造を備えた対向ピストンエンジンのシリンダの一部切欠き斜視図である。 図6のシリンダの分解斜視図である。
図1および図3で分かるように、対向ピストンエンジンのシリンダアセンブリ10は、側壁11と、ボア12と、長手方向に隔てられた排気ポート13および吸気ポート14とを有する。ポートの各々は、側壁の中実部で隔てられた、ライナを貫通する開口の1つまたは複数の列から構成される。これらの中実部は、「ブリッジ」と称される。シリンダの中央帯は、燃焼が起こるボア空間を取り囲む側壁の環状部分である。つまり、中央帯は、シリンダの排気ポートと吸気ポートとのほぼ中間に位置する領域を占める。図3に中央帯20を破線で表すが、これは単なる説明のためであり、シリンダの個別の正確に寸法が定められた要素を示すように意図されていない。
中央帯に取り囲まれた空間内での燃焼に起因して、対向ピストンエンジンの熱負荷は、シリンダアセンブリの中央帯部分に非常に集中する。望ましくは、シリンダアセンブリの構造的完全性は、液体冷却剤を移送するための1つまたは複数の円周方向溝が存在しないことにより維持される。その上、シリンダの構造的完全性は、中央帯に配置され且つ中央帯を補強するように作用する補強用環状部材を設けることにより高められる。望ましくは、中央帯におけるボア面の温度は、シリンダライナの側壁の噴流ポートを通して噴射される液体冷却剤の噴流によって中央帯の衝突冷却を行うことにより制限される。衝突噴流と、側壁への冷却剤の送出のための多数の流路と、シリンダのポート近傍のリザーバとの組み合わせにより、シリンダアセンブリ全体に対して実質的に均一な温度プロファイルを達成するために、これらの領域が適切に冷却されることを確実にする。
(第1の実施形態)
図1〜4に示す第1の実施形態において、中央帯に向けて噴射された噴流は、シリンダ側壁にぶつかると、シリンダライナの軸方向に延びる冷却剤流路群内に方向転換される。冷却剤流路の一群は、排気ポート近傍の排気側冷却剤リザーバおよび吸気ポート近傍の吸気側冷却剤リザーバへ液体冷却剤を移送する。液体冷却剤は、バイパス孔を通って排気側冷却剤リザーバから出る。吸気側冷却剤リザーバに集められた液体冷却剤は、ループ流路群を通して排気側リザーバへ移送される。中央帯を貫通してシリンダボアに開口する1つまたは複数のポートは、燃料噴射ノズルを取り付けるために設けられる。他のそのようなポートを、ボアへのアクセスを必要とするセンサ、ブレーキ弁、および/または他の機構を取り付けるために設けてもよい。少なくとも1つの噴射ポートの近傍の別の噴流ポート群は、排気側冷却剤リザーバおよび吸気側冷却剤リザーバの一方または他方にのみ液体冷却剤を移送する別の冷却剤流路群と液体連通した状態にある。液体冷却剤は、排気ポートブリッジを貫通して排出マニホールド冷却剤ジャケットに延びる通路を通して排気側冷却剤リザーバから移送される。
図1および図2を参照するに、対向ピストンエンジンのシリンダアセンブリ10は、3つの要素、すなわち、排気部10E、吸気部10I、およびスリーブ10Sを含んでいる。排気部10Eは、排気ポート13の開口が形成される後方部分を含むように、鋳造および/または機械加工により形成される円筒状部品である。排気部10Eの外径は、後方部分よりも前方側で、減少して側壁部11eを画定し、かつ排気部10Eの前端25で再び減少する。同様に、吸気部10Iは、吸気ポート14の開口が形成される後方部分を含むように、鋳造および/または機械加工により形成される円筒状部品である。吸気部10Iの外径は、後方部分よりも前方側で、減少して側壁部11iを画定し、かつ吸気部10Iの前端27で再び減少する。シリンダスリーブ10Sは、外表面29と内表面31とを含むように、鋳造および/または機械加工により形成される円筒状部品である。複数の衝突噴流ポート33は、スリーブ10Sの円周方向に延びる列で配設される。噴流ポート33は、外表面29から内表面31にスリーブ10Sを貫通して穿孔することにより形成される。好ましくは、噴流ポートの中心線は、スリーブ10Sの半径と整列される。噴流ポート33と同一の円周上に位置する少なくとも1つの噴射ポート35は、スリーブ10Sの径方向に穿孔することにより形成される。図1で最も良く分かるように、各噴射ポートは、着座および保持のための外側に張り出したカラー部を有するボス36を含む。スリーブ10Sの内面31は、長手方向リブ37の列が形成される中央部分を有する。リブ37間の空間は、以下により詳細に記載する開放した供給流路38を構成する。中央部分よりも外寄り、内面31の各端部において、スリーブ10Sの内径が増大し、これにより、シリンダアセンブリ10の側壁上にそれぞれの液体冷却剤リザーバを画定する離間された環状凹部39eおよび39iを形成する。補強用環状部材は、隆起した中央路42を有する材料のリング41から構成される。リング41は、衝突噴流ポート33および噴射ポート35の円周に整列させた状態で内面31上に着座させる。リング41は、要素10E、10I、および10Sと同一の材料、またはこれらの要素と適合性のある材料から構成される。図1および図2のように、リング41は、噴射ポート35と同心をなす位置にて穿孔(ドリル)される。
図1〜図3のように、シリンダ10は、金属製のシールリング44eおよび44iがそれらの間の空間を封止した状態で、前方部分25および27を隆起した中央路42の側部に当接させるように、10Eの側壁部11eおよび10Iの側壁部11iをスリーブ10Sのそれぞれの端部に挿入することにより組み立てられる。排気部10Eおよび吸気部10Iならびにスリーブ10Sは、圧入、締り嵌め、焼き嵌め、溶接、およびはんだ付けの1つまたは複数、あるいは任意の同等手段により接合することができる。この構造は、ボア12ならびにボアへのアクセスを必要とする燃料噴射ノズル、センサ、ブレーキ弁、および/または他の機構が取り付けられる1つまたは複数のポートを封止しつつ、シリンダアセンブリへの液体冷却剤の適用を可能にする。更に、シリンダの燃焼空間を包囲するリング41は、点火が生じると燃焼圧力を受ける。リング41は、シリンダの中央帯を補強すると共に、燃料噴射ノズル、センサ、ブレーキ弁、および/または他の機構が取り付けられるポートを含む。
シリンダアセンブリの要素は、鋳鉄、鋼、アルミニウム、青銅、および/または他の同等の材料などの金属材料から作ることができる。シリンダ構造体のマルチピース構造は、材料特性を動作要件と整合させる組み合わせを可能にする。例えば、スリーブは良好な高温特性を有する材料から作ることができる一方で、排気部10Eおよび吸気部10Iは、良好なトライボロジー特性を有する材料から作ることができる。
図1のように、記載の通りにシリンダ10を組み立てると、離間された環状凹部39eおよび39iは、排気ポート13および吸気ポート14近傍にそれぞれ位置する液体冷却剤リザーバ50eおよび50iを側壁11上に画定する。第1のリザーバ50eは、排気ポート13よりも僅かに中央寄りの環状空間であり、第2の液体リザーバ50iは、吸気ポート14よりも僅かに中央寄りの環状空間である。開放した供給流路38は、側壁部11e、11s、および11iにより覆われ、冷却剤リザーバ50eと液体連通した第1の端部と、冷却剤リザーバ50iと液体連通した第2の端部とを有する連続した供給流路を画定する。図1で最も良く分かるように、衝突噴流ポート33の各々は、供給流路38のそれぞれ1つと液体連通した状態にある。図1および図2のように、排気ポート13のブリッジは、貫通穿孔されて、冷却剤リザーバ50eと液体連通した第1の端部と、開口54がシリンダ10の排気端部近傍にある第2の端部とを備えた流路52を形成する。スリーブ10Sの径方向穿孔により形成された複数の液体冷却剤バイパスポート56は、第1の冷却剤リザーバ50eと液体連通した状態にある。スリーブ10Sは、冷却剤リザーバ50eおよび50iとそれぞれ液体連通した状態にある、第1および第2の端部を有するリブ37の長手方向穿孔により形成されたループ流路58を更に含む。
図4を参照すると、衝突冷却システムは、衝突噴流ポート24の各々に液体冷却剤を加圧下で供給することにより作動される。ポート33内に形成された液体冷却剤の高速噴流は、シリンダアセンブリ10内へ径方向に移動し、シリンダアセンブリ10の側壁11にぶつかる。これにより、シリンダアセンブリ10に導入された液体冷却剤は、供給流路38に流れ込み、供給流路38の第1および第2の端部を通って冷却剤リザーバ50eおよび50i内に流入する。冷却剤リザーバ50iに集められた液体冷却剤は、ループ流路58を通って冷却剤リザーバ50eに戻る。液体冷却剤は、冷却剤リザーバ50eから、排気ポート13におけるブリッジ流路52を通って流れるか、またはバイパスポート56から流出することができる。バイパスポートは、シリンダアセンブリの排気端部にもたらされる冷却度合いを制御するために、冷却剤リザーバ50e内の圧力を調整する目的で設けられている。この点において、排気側ブリッジを通る液体冷却剤の流れがその時点でのエンジン運転状況に適したレベルを超える場合、ボア12の排気端部が過剰に冷却される可能性があり、その結果、ボアの吸気端部よりも径方向断面が小さくなる。そのような状態を防止または軽減するために、バイパスポート56からの流出を、排気ポートブリッジを通る液体冷却剤の流れを減少させるレベルに設定することができる。バイパスポートを適切に寸法決めすることにより、バイパスポート56からの液体冷却剤の流出を、製造および組立時に一定流量に設定することができる。つまり、制御式弁装置によりエンジン運転状況に応じて、流出を動的に設定および変更することができる。
いくつかの態様において、例えば噴射ポートに関連する構造的な不連続性に起因して生じる中央帯の局所的なホットスポットを消散させるために、噴射ポート近傍に追加の冷却能力を提供することが望ましい。この点において、図1および図2を参照すると、補助噴流ポート60は、ボス36が保持される噴射ポートの側方に、スリーブ10Sに形成されている。中央帯から冷却剤リザーバ50eおよび50iの一方または他方へ延びる補助供給流路62は、スリーブの内面31に形成される。
図2および図5のように、対向ピストンエンジンは、少なくとも1つのポート付きシリンダを含み、そのポート付きシリンダのボア内に、1対のピストンが対向して摺動移動するように配置される。エンジンは、液体冷却剤の1つまたは複数のリザーバと、ポンプアセンブリと、エンジン運転中に加圧された液体冷却剤をポート付きシリンダにおよびポート付きシリンダから移送する分配ネットワークとを含む。シリンダアセンブリ10を実例として用いると、エンジンにおけるシリンダ冷却の方法は、加圧された液体冷却剤が衝突噴流ポート24に進入するステップ70を含む。72において、液体冷却剤の噴流は、シリンダの側壁にぶつかる。これにより、側壁に適用された冷却剤は、74において、側壁に沿って供給流路38内へ移送される。76において、供給流路内の液体冷却剤は、側壁に沿って排気ポート近傍の排気側リザーバ50eへ移送される。78において、供給流路内の液体冷却剤は、側壁に沿って吸気ポート近傍の吸気側リザーバ50iへ移送される。液体冷却剤は、排気側リザーバおよび吸気側リザーバ内に蓄積され、ボアの構造的連続性がポートブリッジにより遮断される位置において熱応力を緩和する液体冷却剤の環状の集中をもたらす。79において、吸気側リザーバ内に蓄積された液体冷却剤は、吸気側リザーバ50iから、ループ流路58を通して側壁に沿って排気側リザーバ50eへ移送される。80において、排気側リザーバ内に蓄積された液体冷却剤は、排気ポートのブリッジを通してシリンダの外へ移送される。82において、排気側リザーバ内に蓄積された液体冷却剤は、排気ポートブリッジに、そして排気ポートブリッジを通して移送される液体冷却剤に作用する流体圧力を調節するために、バイパスポート56を通して移送される。冷却方法のいくつかの態様において、シリンダから出た液体冷却剤は、冷却および再循環のために排出マニホールド冷却剤流路(図示せず)へ移送される。冷却方法の他の態様において、液体冷却剤の衝突噴流は、84において補助液体冷却剤噴流ポートを通して1つまたは複数の噴射ポートに隣接して導入され、補助流路62を通して側壁に沿って排気側リザーバ50eおよび吸気側リザーバ50iへ移送される。
(第2の実施形態)
図6、図7に示す第2の実施形態において、シリンダ構造体は、中央帯のほぼ中央に位置し且つ側壁の円周方向に延びる中央リブとして側壁上に構成された補強用環状部材を含む。好ましくは、中央リブは、連続しており途切れがない。中央リブは、それぞれの第1および第2の供給流路群が排気ポートおよび吸気ポートに向かって側壁に沿って延びる第1および第2の側を有する。衝突噴流ポートのそれぞれの円周方向の配列は、第1および第2の供給流路群と液体連通した状態にある。第1の供給流路群と液体連通した排気側冷却剤リザーバは、排気ポート近傍の側壁上に配置され、第2の供給流路群と液体連通した吸気側冷却剤リザーバは、吸気ポート近傍の側壁上に配置される。排気ポートのブリッジを貫通して延びるブリッジ流路は、排気側冷却剤リザーバに開口する第1の端部を有し、ライナの排気端部部分を貫通して開口する第2の端部を有する。出口ポートは、排気側冷却剤リザーバおよび吸気側冷却剤リザーバ用に設けられている。
図6および図7を参照するに、対向ピストンエンジンのシリンダアセンブリ100は、2つの鋳造および/または機械加工要素、すなわち、ライナ部100L、およびスリーブ10Sを含んでいる。ライナ部100Lは、側壁111と、排気ポート113の開口が形成される排気部と、吸気ポート114の開口が形成される吸気部と、排気部と吸気部との間の中央部115とを含むように、鋳造および/または機械加工により形成される円筒状部品である。中央部において、側壁111は、中央リブ120として構成された補強用環状部材を含むように形成される。中央リブ120は、中央帯のほぼ中央に位置し、ライナ部の円周方向にライナ部100Lを囲む。中央リブ120の形状は、中央帯を貫通してシリンダボアに開口しかつ燃料噴射ノズルを取り付けるためのものである1つまたは複数のポート122を収容する。他のそのようなポートを、ボアへのアクセスを必要とするセンサ、ブレーキ弁、および/または他の機構を取り付けるために設けてもよい。リブ137の第1の列は、中央リブ120の一方側から形成される。リブ137間の空間は、第1の開放した供給流路138群を構成する。開放した供給流路138は、中央リブ120の一方側の第1の端部と、排気ポート113近傍のライナ部100L上の溝139内に開口する第2の端部とを有する。リブ142の第2の列は、中央リブ120の一方側から形成される。リブ142間の空間は、第2の開放した供給流路143群を構成する。開放した供給流路143は、中央リブ120の他方側の第1の端部と、吸気ポート114近傍のライナ部100L上の環状溝145内に開口する第2の端部とを有する。環状溝145の外寄りの壁146は、表面部分147を有するライナ部分に移行する。
更に図6、図7を参照するに、シリンダスリーブ100Sは、外表面150と内表面151とを含むように、鋳造および/または機械加工により形成される円筒状部品である。第1の複数の衝突噴流ポート153は、スリーブ100Sの円周方向に延びる第1の列で配設される。第2の複数の衝突噴流ポート155は、スリーブ100Sの円周方向に延びる第2の列で配設される。噴流ポート153および155は、外表面150から内表面151にスリーブ100Sを貫通して穿孔することにより形成される。好ましくは、噴流ポートの中心線は、スリーブ10Sの半径と整列される。第1および第2の噴流ポートの列の円周間の中央に位置する円周上に位置する少なくとも1つの噴射ポート孔157は、スリーブ100Sの径方向に穿孔することにより形成される。離間された円周方向溝159および161は、内面151のそれぞれの端部付近に形成される。溝161の外寄り側は、環状の位置合わせフランジ163に移行する。
図6、図7を更に参照すると、シリンダ100は、位置合わせフランジ163をライナ部100L上の溝145の外寄りの壁146に当接させるように、スリーブ100Sをライナ部100Lの排気端部を覆うように挿通することにより組み立てられる。スリーブ100Sおよびライナ部100Lは、噴流ポート153の第1の列を供給流路138の第1の端部と整列させ、噴流ポートの第2の列を供給流路143の第1の端部と整列させ、孔157をポート122と整列させるようにスリーブを回転させた状態で、圧入、締り嵌め、焼き嵌め、溶接、およびはんだ付けの1つまたは複数、あるいは任意の同等手段により接合することができる。この構造は、ボア12ならびにボアへのアクセスを必要とする燃料噴射ノズル、センサ、ブレーキ弁、および/または他の機構が取り付けられる1つまたは複数のポートを封止しつつ、シリンダアセンブリへの液体冷却剤の適用を可能にする。更に、シリンダの中央部を囲む中央リブ120は、点火が生じると燃焼圧力を受ける。中央リブ120は、シリンダの中央帯を補強し、燃料噴射ノズル、センサ、ブレーキ弁、および/または他の機構が取り付けられるポートを含む。
シリンダアセンブリの要素は、鋳鉄、鋼、アルミニウム、青銅、および/または他の同等の材料などの金属材料から作ることができる。シリンダ構造体のマルチピース構造は、材料特性を動作要件と整合させる組み合わせを可能にする。例えば、スリーブ100Sは良好な高温特性を有する材料から作ることができる一方で、ライナ部100Lは、良好なトライボロジー特性を有する材料から作ることができる。
図6、図7のように、記載の通りにシリンダ100を組み立てると、対向する環状溝139および159は、排気ポート113近傍で第1の冷却剤リザーバ170eを画定し、対向する環状溝145および161は、吸気ポート114近傍で第2の冷却剤リザーバ170iを画定する。第1のリザーバ170eは、排気ポート113よりも僅かに中央寄りの環状空間であり、第2の液体リザーバ170iは、吸気ポート114よりも僅かに中央寄りの環状空間である。開放した供給流路138および143は、スリーブ内面151により覆われ、中央リブ120のそれぞれの側における第1の端部と、冷却剤リザーバ170eおよび170iとそれぞれ液体連通した第2の端部とを有する連続した供給流路を画定する。図7で最も良く分かるように、衝突噴流ポート153の各々は、供給流路138のうちの1つのそれぞれの第1の端部と液体連通した状態にあり、衝突噴流ポート155の各々は、供給流路143のうちの1つのそれぞれの第1端部と液体連通した状態にある。図6および図7のように、排気ポート113のブリッジは、貫通穿孔されて、冷却剤リザーバ170eと液体連通した第1の端部と、開口184がシリンダ100の排気端部近傍にある第2の端部とを備えた流路182を形成する。
図6および図7を参照すると、衝突冷却システムは、衝突噴流ポート153および155の各々に液体冷却剤を加圧下で供給することにより作動される。ポート153内に形成された液体噴流は、シリンダアセンブリ100内へ径方向に移動し、シリンダアセンブリ100の側壁111にぶつかる。これにより、シリンダアセンブリ100に導入された液体冷却剤は、供給流路138に流れ込み、その第1端部から第2端部へ向けて冷却剤リザーバ170e内に流入する。ポート155内に形成された液体噴流は、シリンダアセンブリ100内へ径方向に移動し、シリンダアセンブリ100の側壁111にぶつかる。これにより、シリンダアセンブリ100に導入された液体冷却剤は、供給流路143に流れ込み、その第1端部から第2端部へ向けて冷却剤リザーバ170i内に流入する。液体冷却剤は、冷却剤リザーバ170eから、排気ポート113におけるブリッジ流路182を通って流れるか、またはバイパスポート190から流出することができる。バイパスポートは、シリンダアセンブリの排気端部にもたらされる冷却度合いを制御するために、冷却剤リザーバ170e内の圧力を調整する目的で設けられる。この点において、排気側ブリッジを通って流れる液体冷却剤がその時点でのエンジン運転状況に適したレベルを超える場合、ボア112の排気端部が過剰に冷却される可能性があり、その結果、ボアの吸気端部よりも径方向断面が小さくなる。そのような状態を防止または軽減するために、バイパスポート190からの流出を、排気ポートブリッジを通る液体冷却剤の流れを減少させるレベルに設定することができる。バイパスポートを適切に寸法決めすることにより、バイパスポート190からの液体冷却剤の流出を、製造および組立時に一定流量に設定することができる。つまり、制御式弁装置によりエンジン運転状況に応じて、流出を動的に設定および変更することができる。冷却剤リザーバ170iに集められた液体冷却剤は、出口ポート192から流出する。
いくつかの態様において、例えば噴射ポートに関連する構造的な不連続性に起因して生じる中央帯の局所的なホットスポットを消散させるために、噴射ポート近傍に追加の冷却能力を提供することが望ましい。この点において、図6および図7を参照すると、補助噴流ポート195が、噴射ポート孔157の側方にてスリーブ100Sに形成されている。中央リブ120から冷却剤リザーバ170eおよび170iの一方または他方へ延びる補助供給流路194は、ライナ部100Lの側壁上に形成される。
シリンダアセンブリ100を実例として用いると、対向ピストンエンジンにおけるシリンダ冷却の方法は、加圧された液体冷却剤を衝突噴流ポート153および155の2つの列を通して供給することを含む。これらの噴流ポートから噴出する液体冷却剤の噴流は、(この場合、供給流路138および143の第1の端部において)シリンダライナの側壁にぶつかる。これにより、側壁に適用された冷却剤は、側壁に沿って供給流路138および143内へ移送される。供給流路138内の液体冷却剤は、側壁に沿って排気ポート近傍の排気側リザーバ170eへ移送され、排気側リザーバ170e内に蓄積される。供給流路143内の液体冷却剤は、側壁に沿って吸気ポート近傍の吸気側リザーバ170iへ移送され、吸気側リザーバ170i内に蓄積される。排気側リザーバ170e内に蓄積された液体冷却剤は、排気ポート113のブリッジを通してシリンダの外へ移送される。排気側リザーバ170e内に蓄積された液体冷却剤はまた、排気ポートブリッジに、そして排気ポートブリッジを通して移送される液体冷却剤に作用する流体圧力を調節するために、バイパスポート190を通して移送される。吸気側リザーバ170i内に蓄積された液体冷却剤は、出口ポート192を経てシリンダから出る。冷却方法のいくつかの態様において、シリンダから出た液体冷却剤は、冷却および再循環のために排出マニホールド冷却剤流路(図示せず)へ移送される。冷却方法の他の態様において、液体冷却剤の衝突噴流は、補助液体冷却剤噴流ポート195を通して1つまたは複数の噴射ポートに隣接して導入され、補助流路194を通して側壁に沿って排気側リザーバ170eおよび吸気側リザーバ170iへ移送される。
新規な構造および方法を多数の実施形態を参照して説明してきたが、基本をなす原理の精神から逸脱することなく、種々の変更を加え得ることを理解すべきである。

Claims (15)

  1. 側壁(11,111)を備えたシリンダライナと、前記側壁を貫通して開口する長手方向に離間された排気ポート(13,113)および吸気ポート(14,114)と、ボア(12,112)と、前記シリンダの中央帯(20,120)から前記排気ポートおよび吸気ポートに向かって前記側壁に沿って延びる複数の供給流路(38,138)とを含んでなる対向ピストンエンジン用のシリンダ構造であって、
    前記側壁を覆うスリーブ(10S,100S)が、
    前記中央帯の周囲に延びる少なくとも1つの列で配設され且つ前記複数の供給流路と液体連通した状態にある複数の衝突噴流ポート(33;153,155)と、
    前記供給流路と液体連通した状態にある液体冷却剤リザーバ(50e,50i;170e,170i)を前記側壁上に区画形成する離間された環状凹部(39e,39i;159,161)を備えた内面とを含む、対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  2. 前記中央帯を補強すべく、前記ライナと前記スリーブとの間に配置された環状部材(41,120)を更に含む、請求項1に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  3. 前記液体冷却剤リザーバが、前記排気ポート近傍の第1の冷却剤リザーバ(50e,170e)と、前記吸気ポート近傍の第2の冷却剤リザーバ(50i,50e)とを含み、
    前記排気ポートが複数のブリッジを含み、
    前記シリンダが更に、第1の冷却剤リザーバ(50e,170e)と液体連通した第1の端部、及び、開口(54,184)が前記シリンダの排気端部近傍にある第2の端部を備えた、前記ブリッジを貫通する流路(52,182)を含んでいる、請求項2に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  4. 前記スリーブが、前記第1の冷却剤リザーバと液体連通した複数の液体冷却剤出口ポート(56,190)を更に含む、請求項3に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  5. 前記衝突噴流ポートの少なくとも1つの列が、噴射ポート(36)と整列されるライナ円周に沿った衝突噴流ポート(33)の列を含む、請求項4に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  6. 前記内面が、前記側壁により覆われる開放した供給流路(38)を含む、請求項5に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  7. 前記スリーブが、前記第1および第2の冷却剤リザーバと液体連通した状態にあるループ流路(58)を更に含む、請求項6に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  8. 前記環状部材が、前記スリーブの前記内面上に配置され且つ前記ライナ円周(41,42)を辿るリング材から構成されている、請求項5に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  9. 前記衝突噴流ポートの少なくとも1つの列が、それぞれのライナ円周を辿る衝突噴流ポート(153,155)の離間された列を含む、請求項4に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  10. 前記側壁が、前記スリーブにより覆われる開放した供給流路(138)を有する外側面を含む、請求項9に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  11. 前記スリーブが、前記第2の冷却剤リザーバと液体連通した液体冷却剤出口ポート(192)を更に含む、請求項10に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  12. 前記環状部材が、前記側壁上の途切れのない円周方向リブ(120)から構成され、且つ前記それぞれのライナ円周間に位置決めされている、請求項9に記載の対向ピストンエンジン用のシリンダ構造。
  13. 請求項1に記載のシリンダ構造を有するシリンダであって、当該シリンダでは、
    前記衝突噴流ポート(33)が前記中央帯の周囲に円周方向の列をなして配設され、
    前記液体冷却剤リザーバが、前記排気ポート(13)近傍の前記側壁に隣接して配置される排気側冷却剤リザーバ(50e)を含み、
    前記液体冷却剤リザーバが、前記吸気ポート(14)近傍の前記側壁に隣接して配置される吸気側冷却剤リザーバ(50i)を含み、
    前記供給流路が、前記側壁に沿って延び且つ前記吸気側冷却剤リザーバ(50i)に開口する第1の端部と、前記排気側冷却剤リザーバ(50e)に開口する第2の端部とを有するループ流路を含み、
    前記排気ポート(13)のブリッジを貫通して延びるブリッジ流路(52)が、前記排気側冷却剤リザーバ(50e)に開口する第1の端部と、当該シリンダの排気端部部分(10e)を貫通して開口する第2の端部とを有し、
    前記側壁におけるリング材が前記中央帯(41,42)を補強する、
    ことを特徴とするシリンダ。
  14. 請求項1に記載のシリンダ構造を有するシリンダであって、当該シリンダでは、
    前記側壁における円周方向リブ(120)が前記ライナの中央帯を補強し、
    第1の供給流路(138)群が、前記円周方向リブの第1の側から前記排気ポート(13)に向かって前記側壁に沿って延び、
    第2の供給流路(143)群が、前記円周方向リブの第2の側から前記吸気ポート(14)に向かって前記側壁に沿って延び、
    第1の衝突噴流ポート(153)が、前記第1の供給流路群と液体連通した前記第1の側に沿って第1の円周方向の列で配設され、
    第2の衝突噴流ポート(155)が、前記第2の供給流路群と液体連通した前記第2の側に沿って第2の円周方向の列で配設され、
    前記液体冷却剤リザーバが、前記排気ポート近傍の前記側壁に隣接して配置された排気側冷却剤リザーバ(170e)を含み、
    前記液体冷却剤リザーバが、前記吸気ポート近傍の前記側壁に隣接して配置された吸気側冷却剤リザーバ(170i)を含み、
    前記排気ポートのブリッジを貫通して延びるブリッジ流路(182)が、前記排気側冷却剤リザーバ(170e)に開口する第1の端部と、当該シリンダの排気端部部分を貫通して開口する第2の端部とを有する、
    ことを特徴とするシリンダ。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載のシリンダ構造を使用して対向ピストンエンジンのシリンダを冷却する方法であって、
    前記中央帯における前記側壁の円周に沿った少なくとも1つの列で配される複数の液体冷却剤噴流(72)を前記側壁にぶつけること、
    前記液体冷却剤(74)を前記中央帯から前記側壁に沿って前記排気ポートおよび吸気ポートの各方向へ移送すること、
    移送された液体(76)を前記排気ポート付近の前記側壁の周囲に蓄積すること、
    移送された液体(78)を前記吸気ポート付近の前記側壁の周囲に蓄積すること、
    蓄積された液体冷却剤(80)を前記排気ポートのブリッジを通して移送すること、および、
    蓄積された液体冷却剤をシリンダ(80,82)の外へ移送すること、
    を含んでなるシリンダの冷却方法。
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