JP2014519061A - 計算機システム及びそのデータ移行方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホスト計算機とストレージ装置のデータの授受を停止することなく、移行元及び移行先ストレージ装置間におけるデータの移行を実施することができること。
【解決手段】アクセスパスのうち利用可能な状態である特定のアクセスパスの代わりとすべき次のアクセスパスが、ホストポート及び移行先ポートを介してホスト計算機と移行先論理ユニットとの間に設定された後、次のアクセスパスが利用可能な状態に設定されるとともに、特定のアクセスパスの状態が利用不可能な状態に設定される。当該次のアクセスパスが利用可能な状態に設定された後に、移行元ストレージ装置の移行元論理ユニットから移行先ストレージ装置の移行先論理ユニットに対してデータが移行される。
【選択図】図19

Description

本発明は、計算機システム及びそのデータ移行方法に関し、特に、ストレージ装置の入れ替え時におけるデータ移行に適用して好適なものである。
大規模なデータを取り扱う計算機システムでは、ホスト装置とは別の大容量ストレージ装置によってデータが格納されている。このような計算機システムにおいて、既存のストレージ装置を新たなストレージ装置に入れ替える場合、既存のストレージ装置に保存されているデータを継続利用するには、既存ストレージ装置に保存されているデータを新たなストレージ装置に移行する必要がある。
このようなストレージ装置の入れ替え時におけるデータ移行の課題の一つとして、ホスト計算機の設定変更負担が大きくなる課題が存在している。各ストレージ装置は固有の識別子を有するため、ストレージ装置を入れ替えることにより、ホスト計算機からストレージ装置の記憶領域(Logical Unit、以下、LUと省略する)へのデータ授受(I/Oアクセス)の経路が変わってしまう。そのため、システム管理者は、ストレージ装置の入れ替え時に、ホスト計算機の設定を変更する必要があった。特許文献1は、移行元及び移行先ストレージ装置間のデータ移行において、ホスト計算機の設定変更の負担を軽減する方法を開示している。
特許文献1において移行元及び移行先ストレージ装置は、ホスト計算機から上記記憶領域へのアクセス経路となるポートに対して、各装置固有のポート識別子に加え、ホスト計算機からのアクセス経路の識別に用いる仮想的なポート識別子(以下、仮想ポート識別子という)を付与する。この方法では、以下の手順で、移行元ストレージ装置の論理ユニットの仮想ポート識別子を、移行先ストレージ装置の上記記憶領域が引き継いで利用している。その結果、ホスト計算機は、従来設定されていた仮想ポート識別子を経由した上記記憶領域へのI/Oアクセスを続けることで、アクセス先ストレージ装置を、移行先ストレージ装置に変更することができる。以下、このような手順を例示する。
手順1)移行元ストレージ装置の記憶領域から移行先ストレージ装置の記憶領域にデータをコピーする。
手順2)手順1)を経てミラー状態になったら、ホスト計算機がI/O発行を止める。
手順3)移行元ストレージ装置のポートの仮想的なポート識別子を、移行先ストレージ装置のポートが引き継ぐ。
手順4)移行元ストレージ装置の記憶領域の識別子を、移行先ストレージ装置の記憶領域が引き継ぐ。
手順5)ホスト計算機がI/O発行を再開する。
従来のストレージシステムにおいては、ホスト計算機は、書き込みコマンドを一方の記憶装置に対して発行し、データを当該一方の記憶装置(以下、正記憶装置という)のボリュームに記憶させる一方、この記憶処理に同期させて、そのデータの複写データを上記他方の記憶装置(以下、副記憶装置という)のボリュームに記憶させている。このような冗長構成において、従来のストレージシステムでは、正記憶装置に障害が発生した場合、副記憶装置の複写データを用いて処理を継続していた(特許文献1参照)。このような特許文献1によれば、システム管理者は、ストレージ装置の入れ替え時に、ホスト計算機が記憶領域をアクセスするための設定を変更する際における負担が軽減されるようになる。
米国特許公報7697515号
しかしながら、特許文献1の方式では、上述した手順2)から手順5)を実行する際、ホスト計算機は、移行する記憶領域に対するI/O発行を停止している。近年の計算機システムにおいては業務継続性が重要な要件であるにもかかわらず、特許文献1に開示された構成では、ホスト計算機からストレージ装置の記憶領域へのI/O発行が停止されるため、計算機システムが継続稼働できないという課題が存在していた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ホスト計算機からストレージ装置の論理ユニットへのI/Oアクセスを停止することなく、移行元及び移行先ストレージ装置の間においてデータ移行を実施することができる、計算機システム及びデータ移行方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明においては、データを格納可能な移行元論理ユニット及び移行元ポートを有する移行元ストレージ装置と、前記移行元ストレージ装置と接続するためのデータ線を介して前記移行元論理ユニットから移行された前記データを格納可能な移行先論理ユニット及び移行先ポートを有する移行先ストレージ装置と、ホストポートを有し、前記ホストポートと前記移行元ポート又は前記移行先ポートとを介して前記移行元論理ユニット又は前記移行先論理ユニットとの間でデータ授受のためのアクセスパスを形成可能なホスト計算機と、前記移行元及び移行先ストレージ装置並びに前記ホスト計算機を管理する管理計算機と、前記ホスト計算機のホストポート、前記移行元ストレージ装置の移行元ポート及び前記移行先ストレージ装置の移行先ポートを相互に接続するためのファイバチャネルスイッチを含むファブリック接続装置とを備え、前記管理計算機は、前記アクセスパスのうち利用可能な状態である特定のアクセスパスの代わりとすべき次のアクセスパスを、前記ホストポート及び前記移行先ポートを介して前記ホスト計算機と前記移行先論理ユニットとの間に設定させた後、前記次のアクセスパスを利用可能な状態に設定させるとともに、前記特定のアクセスパスの状態を利用不可能な状態に設定させるパス移行制御部を備え、前記移行元又は移行先ストレージ装置は、前記アクセスパスの状態を管理するアクセスパス状態管理部と、前記次のアクセスパスが利用可能な状態に設定された後に、前記移行元ストレージ装置の移行元論理ユニットから前記移行先ストレージ装置の移行先論理ユニットに対してデータを移行させるデータ移行部とを備えている。
また本発明においては、データを格納可能な移行元論理ユニット及び移行元ポートを有する移行元ストレージ装置と、前記移行元ストレージ装置と接続するためのデータ線を介して前記移行元論理ユニットから移行された前記データを格納可能な移行先論理ユニット及び移行先ポートを有する移行先ストレージ装置と、ホストポートを有し、前記ホストポート及び前記移行元又は移行先ポートを介して前記移行元又は移行先論理ユニットとの間でデータ授受のためのアクセスパスを形成可能なホスト計算機と、前記移行元及び移行先ストレージ装置並びに前記ホスト計算機を管理する管理計算機と、前記ホスト計算機のホストポート、前記移行元ストレージ装置の移行元ポート及び前記移行先ストレージ装置の移行先ポートが相互にファブリック接続されるファブリック接続装置とを備える計算機システムにおけるデータ移行方法において、前記管理計算機が、前記アクセスパスのうち利用可能な状態の特定のアクセスパスの代わりとすべき次のアクセスパスを、前記ホストポート及び前記移行先ポートを介して前記ホスト計算機と前記移行先論理ユニットとの間に設定させた後、前記次のアクセスパスを利用可能な状態に設定させるとともに前記特定のアクセスパスの状態を利用不可能な状態に設定させるパス移行制御ステップと、前記移行元又は移行先ストレージ装置が、前記次のアクセスパスが利用可能な状態に設定された後に、前記移行元ストレージ装置の移行元論理ユニットから前記移行先ストレージ装置の移行先論理ユニットに対してデータを移行させるデータ移行ステップとを有している。
これらの発明によれば、それぞれ、移行元及び移行先ストレージ装置の間においてデータ移行を実施する際に、ホスト計算機が、ある特定のアクセスパスを経由してデータの授受ができない状況であっても、当該特定のアクセスパスとは別途存在する利用可能な状態の次のアクセスパスを経由して移行元ストレージ装置の移行元論理ユニットとの間で継続的にデータ授受を行うことができる。
本発明によれば、ホスト計算機とストレージ装置のデータの授受を停止することなく、移行元及び移行先ストレージ装置間におけるデータの移行を実施することができる。
第1の実施の形態における、ストレージ装置の第一のデータ移行方法の概要を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置の第一のデータ移行方法の概要を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置の第一のデータ移行方法の概要を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置の第一のデータ移行方法の概要を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置の第一のデータ移行方法の概要を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置の第一のデータ移行方法の概要を示す図である。 第1の実施の形態における、計算機システムの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ホスト計算機の構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ホスト計算機が有する、パス管理テーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、管理計算機の構成を示す図である。 第1の実施の形態における、管理計算機が有する、装置検出テーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、管理計算機が有する、LU移行順序テーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージサブシステムが有する、LUテーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置が有する、LDEVテーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置が有する、ポートテーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、ストレージ装置が有する、移行ポートグループテーブルの構成を示す図である。 第1の実施の形態における、管理計算機が有する、LU移行制御プログラムのフローチャートである。 第1の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置、移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第1の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置、移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第1の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置、移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第1の実施の形態における、LU移行制御プログラムを2個のアクティブポートの移行に適用したとき、ポートの状態遷移を具体的に示した図である。 第1の実施の形態における、LU移行制御プログラムを2個のアクティブポートの移行に適用したとき、ポートの状態遷移を具体的に示した図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の第二のデータ移行方法の概要を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の第二のデータ移行方法の概要を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の第二のデータ移行方法の概要を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の第二のデータ移行方法の概要を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の第二のデータ移行方法の概要を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の第二のデータ移行方法の概要を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置の構成を示す図である。 第2の実施の形態における、ストレージ装置が有する、ファブリックゾーンテーブルの構成を示す図である。 第2の実施の形態における、管理計算機が有する、LU移行制御プログラムのフローチャートである。 第2の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置、移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第2の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置、移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第2の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置、移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第2の実施の形態における、LU移行制御プログラムを2個のアクティブポートの移行に適用したとき、ポートの状態遷移を具体的に示した図である。 第2の実施の形態における、LU移行制御プログラムを2個のアクティブポートの移行に適用したとき、ポートの状態遷移を具体的に示した図である。 第3の実施の形態における、ストレージ装置の第三のデータ移行方法の概要を示す図である。 第3の実施の形態における、ストレージ装置の第三のデータ移行方法の概要を示す図である。 第3の実施の形態における、ストレージ装置の第三のデータ移行方法の概要を示す図である。 第3の実施の形態における、ストレージ装置の第三のデータ移行方法の概要を示す図である。 第3の実施の形態における、ストレージ装置の第三のデータ移行方法の概要を示す図である。 第3の実施の形態における、ストレージ装置の第三のデータ移行方法の概要を示す図である。 第3の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第3の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第3の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機、管理計算機、移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置がそれぞれ行う処理のラダーチャートである。 第3の実施の形態における、ポートの状態遷移を具体的に示した図である。 第1,第2又は第3の実施の形態におけるデータ移行方式が適用可能な、別のシステム構成について説明した図である。
以下、図面について、本発明の一実施の形態について詳述する。
(1)第1の実施の形態による計算機システムにおけるデータ移行方式
(1−1)方式概要
図1は、第1の実施の形態における仮想ポート識別子の引き継ぎによるデータ移行方式の概要を示す。第1の実施の形態では、このような仮想ポート識別子の引き継ぎにより、ホスト計算機からストレージ装置へのI/Oアクセスを停止させずに、複数のストレージ装置間におけるデータ移行が制御される。
以下の説明では、これら複数のストレージ装置のうち移行元側のストレージ装置を移行元ストレージ装置と呼び、移行先側のストレージ装置を移行先ストレージ装置と呼ぶ。さらに、これら複数のストレージ装置は各々物理ポートを備え、各物理ポートには仮想的なポートが割り当て可能となっている。以下の説明では、この物理ポートを単にポートと呼ぶとともに、この物理ポートに割り当てられている仮想的なポートを仮想ポートという。また、物理ポートに割り当てられている識別子をポート識別子と呼ぶ一方、仮想ポートに割り当てられている識別子を仮想ポート識別子と呼んでいる。
(1−1−1)ファイバチャネル仕様
ここで、一般的なファイバチャネルの仕様においては、同一の仮想ポート識別子が割り当てられた複数のポートは、ファブリックに、同時にログインすることはできない。この場合、移行元ストレージ装置の仮想ポート識別子を移行先ストレージ装置に引き継ぐようにすることも考えられるが、その場合、仮想ポート識別子を引き継ぐには、まず、その移行元ストレージ装置が仮想ポート識別子に対応するポートを一旦ログオフし、次にその移行先ストレージ装置が当該仮想ポート識別子を自らのポートに引き継いだ後に当該ポートをファブリックにログインさせる必要がある。ところが当然ながら、ホスト計算機は、ストレージ装置との間で、その間に亘ってI/Oアクセスを継続することができない。
(1−1−2)前提
第1の実施の形態では、例えば、図1A〜図1Fに示すホスト計算機10000のオペレーティングシステム(OS)によって提供されるマルチパスI/O機能を用いて、ホスト計算機10000とストレージ装置50000,60000の論理ユニットとの間に複数のアクセスパスが存在することを前提とした構成とする。即ち、本実施の形態では、1つのアクセスパスにおいて仮想ポート識別子の引き継ぎを実施している間は、他のアクセスパスによってI/O発行可能な状態を維持している。
移行元及び移行先ストレージ装置50000,60000は、それぞれ、マルチパスI/O機能に関するSCSI仕様であるALUA(Asymmetric LU Access)に準拠してポートのALUA状態を管理する。一方、ホスト計算機10000は、仮想ポート識別子が引き継ぎ中のアクセスパスにI/Oアクセスを発行しないように、I/O発行先アクセスパスのグループを制御する。
本データ移行方式では、フェーズ1(移行開始状態(Initial State))からフェーズ6(移行完了状態(Final State))の6つの状態を遷移する。まず、各フェーズにおける図の見方を説明する。
ホスト計算機10000は2つのポートを有する。これらポートには、それぞれポート識別子としてN_Port1、N_Port2が割り当てられている。
一方、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000は、それぞれ2つのポートを有する。これらポートには、仮想ポートが割り当てられているとともに、これら仮想ポートの仮想ポート識別子として、移行元ストレージ装置50000の2つの仮想ポートにはVN_Port A, VN_Port Bが割り当てられている一方、移行先ストレージ装置60000の2つの仮想ポートにはVN_Port C, VN_Port Dが割り当てられている。
ホスト計算機10000と移行元ストレージ装置50000との間の実線は、ホスト計算機10000から論理ユニット52000へのアクセスパスが存在しているとともに、I/O発行可能である状態を示している。また、ホスト計算機10000と移行先ストレージ装置60000との間の実線は、ホスト計算機10000から論理ユニット62000へのアクセスパスが存在しているとともに、I/O発行可能である状態を示している。一方、これらの間の破線は、ホスト計算機10000か論理ユニットへのアクセスパスが存在するが、I/O発行不可能である状態を示す。これらの間にこのような実線又は破線が存在しない場合は、ホスト計算機10000から論理ユニットへのアクセスパスが存在しないことを示す。
また、移行元ストレージ装置50000のポート51000及び移行先ストレージ装置60000のポート61000には、図示した状態における上段に仮想ポート識別子が、下段に各ポートのALUA状態又はファブリック接続状態が表されている。本データ移行方式を適用することにより、本実施の形態における計算機システムでは、少なくとも1つのホスト計算機10000から論理ユニットへの少なくとも1本のアクセスパスがActiveな状態のまま、仮想ポート識別子VN_Port Aを、移行元ストレージ装置50000から移行先ストレージ装置60000に引き継ぐことにより、ホスト計算機10000から、引き継ぎ後の仮想ポート識別子VN_Port Aに対応するポートを有する移行先ストレージ装置60000のLU(以下、論理ユニットという)に対するI/Oアクセスが可能となる。
(1−1−3)各フェーズの状態遷移
本実施の形態では、データ移行方式によるデータ移行方法を6つのフェーズに分けて状態遷移を管理している。以下、各フェーズ間の状態遷移を説明する。
まず、図1Aに示すフェーズ1では、ホスト計算機10000が移行元ストレージ装置50000の仮想ポート識別子VN_Port A及び仮想ポート識別子VN_Port Bに対応するポートを介して論理ユニットへアクセスするためのアクセスパスが存在している。これら両アクセスパスのALUA状態はActiveであり、ホスト計算機10000がこれら両アクセスパスへI/O発行が可能な状態となっている。以下では、仮想ポート識別子VN_Port Bに対応するポートを介した論理ユニットへのALUA状態がActiveに維持されつつ、仮想ポート識別子VN_Port Aが移行先ストレージ装置60000に移行される。
図1Bに示すフェーズ2では、移行元ストレージ装置が、仮想ポート識別子VN_Port AのポートのALUA状態をI/Oアクセスが利用不可能な状態(Unavailable)に遷移させる。この状態遷移により、ホスト計算機は、仮想ポート識別子VN_Port AへのLUへのアクセスパスが存在するが、I/O発行が不可能となる。この結果、ホスト計算機は、仮想ポート識別子VN_Port Bのポートを介して論理ユニットへのI/Oアクセスを行う。
図1Cに示すフェーズ3では、仮想ポート識別子の移行を開始するため、移行元ストレージ装置50000が、仮想ポート識別子VN_Port Aのポートをファブリックからログオフする。その後、移行元ストレージ装置50000と移行先ストレージ装置60000との間において仮想ポート識別子VN_Port Aが入れ替わるように移行させる。
なお、本実施の形態では、移行元ストレージ装置50000と移行先ストレージ装置60000とが互いの仮想ポート識別子(VN_Port AとVN_Port C)を交換しているが、その代わりに、移行元ストレージ装置50000が新しい仮想ポート識別子を設定しても良い。
次に、図1Dに示すフェーズ4では、フェーズ3において仮想ポート識別子VN_Port Aを引き継いだ移行先ストレージ装置60000が、仮想ポート識別子VN_Port Aを引き継いだポートをファブリックにログインさせる。
次に、図1Eに示すフェーズ5では、この移行先ストレージ装置60000が、当該仮想ポート識別子VN_Port Aを引き継いだポートのALUA状態をI/Oアクセスが利用可能な状態(Active)に遷移させ、ホスト計算機10000から論理ユニット62000へのアクセスパスが存在する状態に設定する。しかしながら、このままでは、ホスト計算機10000は、移行先ストレージ装置60000の仮想ポート識別子VN_Port Aを引き継いだポートへI/Oを発行することはできない。そこで、移行元ストレージ装置50000は、仮想ポート識別子VN_Port Bが割り当てられているポートからホスト計算機10000に対して、論理ユニット62000へのアクセスパスが増えたことを通知(Attention)する。
次に、図1Fに示すフェーズ6では、この通知(Attention)を受けた結果、ホスト計算機10000が、移行先ストレージ装置60000の仮想ポート識別子VN_Port AのポートをActive状態として認識し、I/O発行を開始する。以上の結果、上述した仮想ポート識別子VN_Port Aの移行が完了する。
以上が、第1の実施の形態におけるデータ移行方式の概要である。以降、システム構成、データ移行処理及びデータ移行処理の具体例を説明する。以下の具体例では、図2〜図12を用いて説明する。
(1−2)システム構成
図2は、第1の実施の形態における計算機システムの構成例を示す。この計算機システムは、ホスト計算機10000、管理計算機20000、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000を備えている。
これらホスト計算機10000、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000は、それぞれ、I/Oアクセスのために、データネットワーク30000で接続されている。また、ホスト計算機10000、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000は、それぞれ、データ移行処理等の情報通信のために、管理用ネットワーク40000で接続されている。
(1−2−1)ホスト計算機
図3は、図2に示すホスト計算機10000の構成例を示す。ホスト計算機10000は、複数のポート11000、CPU12000、記憶装置13000、入力装置14000、出力装置15000、管理インタフェース16000及びメモリ17000を備える。これら複数のポート11000などは相互に接続されている。
ポート11000は、ホスト計算機10000をデータネットワーク30000に接続するためのポートである。CPU12000は、ホスト計算機10000の全体の動作を制御し、記憶装置13000に格納された各種テーブル及びプログラム(詳細は後述する)をメモリ17000に読み出して実行する。記憶装置13000は、例えばハードディスク装置であり、各種テーブル及びプログラムを記憶する。入力装置14000は、例えばキーボード、マウスである。
出力装置15000は、例えばディスプレイである。管理インタフェース16000は、ホスト計算機10000を管理用ネットワーク20000に接続する。メモリ17000は、マルチパスI/O機能を実現するパス管理プログラム17200、各アクセスパスのALUA状態を管理するためにパス管理プログラムが利用するパス管理テーブル17100及びアプリケーションプログラム17300を記憶している。パス管理テーブル17100の詳細については後述する。
図4は、図2に示すパス管理テーブル17100の構成例を示す。このパス管理テーブル17100は、ホスト計算機10000に搭載されている。パス管理テーブル17100は、各アクセスパスのALUA状態を管理するためにパス管理プログラム17200が利用するテーブルである。パス管理テーブル17100は、フィールドとして、論理ユニット名17110、LU識別子17115、パスの識別子17120、ホスト計算機のポート名であるホストポート名17130、ホスト計算機10000のポートのファブリック上の一意の識別子となるホストポート識別子(N_Port ID)17135、及び、各アクセスパスのALUA状態を示すALUA 状態17140を含んでいる。
LU識別子17115は、ホスト計算機10000が論理ユニットを識別する情報であり、例えばSCSI InquiryコマンドのDevice Identification VPD(Vital Product Data) Page0x80及びPage0x83で取得できるアスキー文字列が格納される。ALUA状態17140としては、オンラインでI/Oアクセスが利用可能な状態(Active)、オンラインだがI/Oアクセスが利用不可な状態(Unavailable)、又は、オフライン状態(Offline)の3種類が存在する。例えば、図4では、LU名17110がLU1である論理ユニットに対しては、Active状態、Unavailable状態、Offline状態のアクセスパスが1本ずつ、合計3本のパスが存在していることを表している。また、LU名17110がLU2である論理ユニットに対しては、2本のActive状態のパスが存在していることを表している。
(1−2−2)管理計算機
図5は、図2に示す管理計算機20000の構成例を示す図である。管理計算機20000は、CPU22000、記憶装置23000、入力装置24000、出力装置25000、管理インタフェース26000及びメモリ27000を備える。これらCPU22000などは相互に接続されている。
CPU22000は、管理計算機の全体の動作を制御し、記憶装置23000に格納されている各種テーブル及びプログラムをメモリ27000に読み出して実行する。これらプログラムなどの詳細については後述する。記憶装置23000は、例えばハードディスク装置であり、各種テーブル及びプログラムを記憶する。入力装置24000は、例えばキーボード、マウスである。出力装置25000は、例えばディスプレイである。管理インタフェース26000は、管理計算機20000を管理用ネットワーク40000に接続する。
メモリ27000には、装置検出テーブル27100、LU移行順序テーブル27200及びLU移行制御プログラム27300が記憶されている。装置検出テーブル27100は、管理計算機20000が管理対象とするホスト計算機10000並びに移行元及び移行先ストレージ装置50000,60000を識別するためのテーブルである。LU移行順序テーブル27200は、アクセスパスの移行順序及び移行状態を管理するテーブルである。LU移行制御プログラム27300はアクセスパスの移行処理を制御する。これらに関する詳細は後述する。
(1−2−2)管理計算機
図6は、図2に示す管理計算機10000が有する装置検出テーブル27100の構成例を示す。装置検出テーブル27100は、フィールドとして、装置名27110、装置種別27120、例えば各装置、構成情報(テーブル)、処理指示を通信するためのIPアドレス27130を有する。例えば図6では、1台のホスト計算機及び2台のストレージ装置が管理対象とされていることを示す。
図7は、図2に示す管理計算機10000が有するLU移行順序テーブル27200の構成を示す図である。LU移行順序テーブル27200は、フィールドとして、移行順序27210、ホスト名27220、LU名27223、ホストポート名27225、移行元ストレージ装置名27230、移行元ストレージポート名27240、移行先ストレージ装置名27250、移行先ストレージポート名27260及び移行状態27270を有する。
移行状態27270としては、移行処理が完了したことを示す状態(Done)、移行処理中であることを示す状態(In Progress)、及び、移行処理が未完了であることを示す状態(N/A(Not Applicable))が存在している。例えば図7では、3つの移行対象が存在し、移行順序1番は処理完了であることを示し、移行順序2番は処理中であることを示し、移行順序3番は処理未完了であることを示す。
(1−2−3)ストレージ装置
図8は、図2に示す移行元ストレージ装置50000の構成を示す。ここでは、移行元ストレージ装置50000を例に説明するが、移行先ストレージ装置60000は、移行元ストレージ装置50000と同様な構成であるため、以下の説明では異なる点を除いて説明を省略する。
移行元ストレージ装置50000は、複数のポート51000、論理ユニット(LU:Logical Unit)52000、論理デバイスLDEV(Logical DEVice)52100、管理インタフェース53000、データキャッシュメモリ54000、制御用メモリ55000及びコントローラ56000を備えている。複数のポート51000などは、コントローラ56000により相互に接続されている。
ポート51000は、移行元ストレージ装置50000をデータネットワーク30000に接続される。論理ユニット52000は、SCSIプロトコルにおいてイニシエータがターゲットへリードライトコマンドを送るときに指定される記憶領域である。
LDEV52100は、移行元ストレージ装置50000内でのデータの記憶単位であり、少なくとも1台のハードディスクドライブから構成されてもよいし、或いは、米国特許公報7,051,121号公報において開示されている技術(以下、外部ストレージ装置接続技術という)により、自らのストレージ装置(移行元ストレージ装置50000)に接続されている他のストレージ装置の論理ユニットから構成されていてもよい。
ここで、本実施の形態では、論理ユニットと論理デバイスの対応関係について特に規定していないが、以降の説明を簡素化するため、1つの論理ユニットは1つの論理デバイス(LDEV)と対応づけられるものと定義する。管理インタフェース53000は、移行元及び移行先ストレージ装置50000,60000を管理ネットワーク40000に接続するためのインタフェースである。データキャッシュメモリ54000は、移行元ストレージ装置50000によって提供される論理ユニットに対するホスト計算機10000からのデータI/Oのためのバッファである。
制御用メモリ55000には、論理ユニットを管理するLUテーブル55100、LDEV及びLDEVのデータ移行状態を管理するLDEVテーブル55200、ポートを管理するポートテーブル55300、及び、ポートの移行状態を管理する移行ポートグループテーブル55400が記憶されている。これらテーブルの詳細については後述する。コントローラ56000は、ストレージ装置全体の動作を制御し、図示しない制御用記憶装置に格納された各種テーブル、及び、ストレージ装置の制御プログラム(図示せず)を制御用メモリ55000に読み出して実行する。
図9は、図8に示すストレージ装置50000が有するLUテーブル55100の構成例を示す。LUテーブル55100は、フィールドとして、LU名55110、アクセス先ポート名55120、物理ポート識別子55130、仮想ポート識別子55140、物理LDEV識別子55150(図示の物理LU識別子に相当)、仮想ストレージ装置名55155及び仮想LDEV識別子55160を有する。
アクセス先ポート名55120は、当該論理ユニットがホスト計算機10000からリードライト可能な場合におけるアクセス先となるポート名を示す。物理ポート識別子55130は、ポートについてストレージ装置内で一意の識別子となる物理ポートの識別子である。仮想ポート識別子55140は、ASNI T11のN_Port ID Virtualization(NPIV)の規格に準じた仮想ポートの識別子である。物理LDEV識別子55150は、論理ユニットに対応づけられLDEVについてのストレージ装置内での一意の識別子となる物理的なLDEVの識別子である。仮想LDEV識別子55160は、複数台のストレージ装置内で一意の識別子となる仮想的なLDEVの識別子である。LU名55110、ポート名55120及び物理ポート識別子55130は、それぞれ、当該ストレージ装置内で一意に識別可能な値であり、ストレージ装置の設定時に予め付与されている。
一方、仮想ポート識別子55140、仮想ストレージ装置名55155及び仮想LDEV識別子(上記仮想LU識別子に相当)55160は、本実施の形態でのデータ移行方式において、移行元ストレージ装置50000と移行先ストレージ装置60000との両方で一意な識別子であり、後述する移行処理において、例えば、管理者又は管理計算機20000によって付与される。
仮想ポート識別子55140は、移行元ストレージ装置50000の仮想ポートと移行先ストレージ装置60000の仮想ポートとを、ファブリック上において同一のポートであると識別させるために仮想的に付された識別子である。仮想ストレージ装置名55155及び仮想LDEV識別子55160は、図4に示されたフィールドであるLU識別子17115においても説明したように、SCSI規格に対応したInquiryコマンドで論理ユニットを識別するための情報となるアスキー文字列をホスト計算機10000によって作成するための情報である。具体的には、ホスト計算機10000のSCSI Inquiryコマンドに対して、仮想ストレージ装置名55155と仮想LDEV識別子55160とを連結したアスキー文字列(例えばVST01とVV1を連結してVST01VV1)を応答する。
図10は、図8に示すストレージ装置50000が有するLDEVテーブル55200の構成例を示す。LDEVテーブル55200は、フィールドとして、物理LDEV識別子55210、デバイス55220、キャッシュモード55230及びLDEV移行状態55240を有する。デバイス55220は、当該ストレージ装置内における少なくとも1台のハードディスクドライブから構成されている場合は、そのハードディスクドライブのグループ名(図示の例ではHDD Groupなど)が登録される。一方、外部ストレージ装置接続技術によりLDEVが構成されている場合は、他のストレージ装置のデバイス名及び論理ユニット名が登録される。
キャッシュモードは、当該LDEVに関連づけられたLUに対するホスト計算機10000からのデータライト処理に対し、データI/Oバッファとなるデータキャッシュメモリ54000を、ライトアフタ(Write Back)で用いるかライトスルーで用いるかを設定するフラグである。
キャッシュモードがONの場合は、データキャッシュメモリ54000が使用される。つまり、当該LDEV52100に対するホスト計算機10000からのデータライト処理において、データキャッシュメモリ54000と当該LDEV52100との間のキャッシュコヒーレンシ(Cache Coherency)制御は、ライトアフタ(Write Back)処理となる。
一方、キャッシュモードがOFFの場合は、データキャッシュメモリ54000が使用されない。つまり、当該LDEV52100に対するホスト計算機10000からのデータライト処理において、データキャッシュメモリ54000と当該LDEV52100との間のキャッシュコヒーレンシ制御は、ライトスルー処理となる。
LDEV移行状態55240は、後述するデータ移行処理において、当該LDEV52100が、データ移行元(図示のCopy Sourceに対応)となっているか、データ移行先(図示のCopy Targetに対応)となっているかを示すフィールドである。データ移行処理に関係ないLDEVには、N/A(Not Applicable)が登録される。
図11は、図8に示すストレージ装置50000が有するポートテーブル55300の構成例を示す。ポートテーブル55300は、フィールドとして、ポート名55310、ポートについてストレージ装置内で一意の識別子となる物理ポート識別子55320、例えばASNI T11のN_Port ID Virtualization(NPIV)の規格に準じた仮想ポート識別子55330、ポート種別55340及び接続先システム名55350を有する。なお、ポート名55310、物理ポート識別子55320及び仮想ポート識別子55330については説明済みであるため、説明を省略する。
ポート種別(Port Type)55340は、ホスト計算機10000とのI/Oアクセスのために使うか否か(図示のホストへ、に対応)、外部ストレージ装置接続技術のために使うか否か(図示のストレージ装置へ(外部)、に相当)、又は、後述する移行処理のために使うか否か(図示のストレージ装置へ(移行)、に相当)についてされるフィールドである。なお、本実施の形態では、説明を簡素化するため、1つのポートは1つの種別のみに対応するものとして説明するが、その代わりに、あるポートが複数の種別に対応してもよい。接続先システム名55350は、接続先のホスト計算機10000又はストレージ装置50000,60000に付された名称を登録するためのフィールドである。
図12は、図8に示すストレージ装置50000が有する移行ポートグループテーブル55400の構成例を示す。移行ポートグループテーブル55400は、後述するデータ移行処理にあたり、移行対象となるLUのI/Oアクセス経路として定義された、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000の全てのポートを登録し、そのポートの移行状態を管理するためのテーブルである。
この移行ポートテーブル55400は、それぞれ、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000に設けられている。これら移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000は、後述するデータ移行処理においてテーブルエントリの値が一致するように互いに通信する構成となっている。これに関する詳細については後述する。
移行ポートグループテーブル55400は、フィールドとして、移行対象となる論理ユニットの組に対して一意に識別できる識別子グループID55410、移行先論理ユニットの仮想ストレージ装置名55145、仮想LDEV識別子(図示の仮想LU識別子に相当)55420、移行先論理ユニットの属するストレージ装置名55430、当該ストレージ装置におけるLU名55440、物理LDEV識別子(図示の物理LU識別子に相当)55441、ポート名55450、物理ポート識別子55451、仮想ポート識別子55452、ポートのファブリック状態55460、ポートのALUA状態55461及びポートの役割55470を有する。
上述した識別子グループID55400から仮想ポート識別子55452までについては説明済みであるので、説明を省略する。ファブリック状態55460は、当該ポートがファブリックにログインしているのか(LOGIN)、又は、当該ポートがファブリックからログオフしているのか(LOGOFF)を示している。ALUA状態55461は、当該ポートが、オンラインでI/Oアクセス利用可能状態(Active)であるのか、オンラインだがI/Oアクセス利用不可状態(Unavailable)あるのか、或いは、オフライン状態(OFFLINE)であるのかを示している。
よって、ファブリック状態とALUA状態との組み合わせが取り得る状態の組み合わせは、LOGINかつActive、LOGINかつUnavailable、LOGINかつOFFLINE、又は、LOGOFFかつOFFLINEとなる。ポートの役割5540は、後述するデータ移行処理において、移行元ポートであるか(Source)、移行先ポートであるか(Target)、又は、移行処理に関係しないため移行処理中常にI/Oアクセス可能なActive状態であるか(Active)、を示している。なお、第1の実施の形態においては、管理計算機20000が、ホスト計算機10000、移行元ストレージ装置50000又は移行先ストレージ装置60000とは別体として設けられた装置であるものとして説明しているが、本実施の形態は、このようなシステム構成に限定されず、管理計算機20000が、ホスト計算機10000などのいずれかに搭載されている形態であっても良い。
(1−2−4)変形例
なお、本実施の形態における計算機システムは、例えば、管理計算機20000に搭載されているテーブル及びプログラムをホスト計算機10000が搭載し、このような構成のホスト計算機10000が後述する処理を実行するようにしてもよい。即ち、本実施の形態における計算機システムは、管理計算機20000が存在しないシステム構成であっても良い。一方、本実施の形態における計算機システムは、管理計算機20000に搭載されているテーブル及びプログラムを移行元ストレージ装置50000が搭載し、この移行元ストレージ装置50000が後述する処理を実行するようにしても良い。即ち、本実施形態における計算機システムは、管理計算機20000が存在しないシステム構成であっても良い。また、本実施の形態における計算機システムは、例えば、管理計算機20000に搭載されているテーブル及びプログラムを移行先ストレージ装置60000が搭載し、この移行先ストレージ装置60000が後述する処理を実行するようにしても良い。即ち、本実施の形態における計算機システムは、管理計算機20000が存在しないシステム構成であっても良い。
(1−3)データ移行処理
次に、図13及び図14を用いて、第1の実施の形態におけるデータ移行処理について説明する。図13は、図5に示す管理計算機20000に搭載されているLU移行制御プログラム27300によって実行される又はさせる処理の一例を示すフローチャートである。
まず、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、移行元ストレージ装置50000の移行先論理ユニット52000を特定する(S13000)。なお、この特定方法については、その代わりに、ストレージ管理者がGUI等を用いて移行元ストレージ装置50000の論理ユニット52000を指定しても良いし、又は、ホスト計算機10000の図示しない論理ユニットを指定することで、移行元ストレージ装置60000の論理ユニット62000を特定してもよい。
次に、LU移行制御プログラム27300は、移行先ストレージ装置60000に移行先論理ユニット62000を作成する(S13010)。なお、移行先ストレージ装置60000は、ストレージ管理者がGUI等を用いて指定してもよい。その代わりに、このLU移行制御プログラム27300は、移行元ストレージ装置50000のポートテーブル55300を参照し、移行元ストレージ装置50000に接続されているストレージ装置を移行先ストレージ装置60000と決定してもよい。
管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、移行先ストレージ装置60000を決定すると、移行先ストレージ装置60000のLDEVテーブル55200に移行先LDEV(移行先論理ユニットに相当)の新規エントリを作成し、当該移行先LDEVのデバイスを、移行元ストレージ装置50000の移行元論理ユニット52000のデバイスと定義する。さらに、LU移行制御プログラム27300は、移行先ストレージ装置60000のLUテーブル55100に移行先論理ユニットの新規エントリを作成し、ポートとLDEVとの対応関係を定義する。当該LDEVには、先に作成した移行先LDEVが設定される。
次に、LU移行制御プログラム27300は、移行元論理ユニット52000及び移行先論理ユニット62000に、同一の仮想識別子(仮想ID)を定義する(S13020)。具体的には、移行元論理ユニット及び移行先論理ユニットに対して、同一の仮想ストレージ装置名及び仮想LDEV識別子が設定される。
また、LU移行制御プログラム27300は、移行元論理ユニット及び移行先論理ユニットの複数のポートに、それぞれ同一の仮想ポート識別子を設定する。このような設定の際に、移行元論理ユニット52000が既にホスト計算機10000から使用されている場合、LU移行制御プログラム27300は、移行元論理ユニット52000の仮想ポート識別子、仮想ストレージ装置名及び仮想LDEV識別子の値を、移行先論理ユニット62000にコピーする。
一方、これから移行元論理ユニット52000がホスト計算機10000に提供される場合、LU移行制御プログラム27300は、GUI等によって、ストレージ管理者が指定した仮想ポート識別子、仮想ストレージ装置名及び仮想LDEV識別子の値を、移行元論理ユニット52000と移行先論理ユニット62000にそれぞれ設定してもよい。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、移行先論理ユニットに対応するLDEVに関するキャッシュモードをOFFに設定する(S13030)。具体的には、LDEVテーブル55200のキャッシュモードフィールドの値がOFFに設定される。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、管理計算機20000内にLU移行順序テーブル27200を作成する一方、移行元ストレージ装置50000内に移行ポートグループテーブル55400を作成するとともに、移行先ストレージ装置60000内に図示しない移行ポートグループテーブルを作成する(S13040)。
具体的には、管理計算機20000内にLU移行順序テーブル27200を作成するために、LU移行制御プログラム27300は、移行対象となった図示しないホスト論理ユニットのLU識別子を調査する。次にLU移行制御プログラム27300は、移行先ストレージ装置60000と移行元ストレージ装置50000との間において、移行対象となったホスト論理ユニットのLU識別子、仮想ストレージ装置名及び仮想LDEV識別子の組み合わせが一致するストレージ装置内における論理ユニットを検出する。
特定の論理ユニットが検出された場合、LU移行制御プログラム27300は、さらに、その特定の検出された論理ユニットに設定されている全てのポートについて、同一の仮想ポート識別子を有するポートの組(例えば、移行元ストレージ装置のポート名Port Aと移行先ストレージ装置のポート名Port Cなど)を検出する。その結果、LU移行制御プログラム27300は、ポートの組毎に移行順序番号を変更して、LU移行順序テーブル27200のエントリを作成する。
具体的には、LU移行制御プログラム27300は、移行元ストレージ装置60000内の移行ポートグループテーブル55400を作成するため、LU移行順序テーブル27200を作成するのに検出された全ての論理ユニットに設定されている全てのポートを、同一のグループIDに対応する移行ポートグループテーブル55400のエントリとして作成する。移行対象となったホスト論理ユニットが複数ある場合、LU移行制御プログラム27300は、ホスト論理ユニット毎にグループIDを変更し、これまでの手順を繰り返す。次に、LU移行制御プログラム27300は、移行対象となった全てのホスト論理ユニットに対して、ステップS13050〜S13110の処理を繰り返し実行する(S13045)。
次に、LU移行制御プログラム27300は、移行対象となったある論理ユニットの全てのポートに対して、ステップS13055〜S13070の処理を繰り返し実行する(S13050)。具体的には、LU移行制御プログラム27300は、LU移行順序テーブル27200の移行状態27270がまだDone(移行済)になっていないエントリの処理を実施し、当該エントリの移行状態をIn Progress(処理中)に変更する。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、ストレージ装置の移行ポートグループテーブル55400にポートの役割55470を設定する(S13055)。具体的には、LU移行制御プログラム27300は、LU移行順序テーブル27200の移行状態27270がIn Progressであるエントリの移行元ストレージ装置名27250及び移行元ポート名27240をキーとして、移行ポートグループテーブル55400の移行元ストレージ装置名55430と移行元ポート名55450とが上記キーと一致するエントリを探し、一致したエントリのグループIDを見つけ出す。
次に、LU移行制御プログラム27300は、移行ポートグループテーブル55400において、先に見つけ出したグループIDに一致する全てのエントリに関して、管理計算機20000のLU移行順序テーブル27200の移行状態27270がIn Progressであるエントリの移行元ストレージ装置名55430及び移行元ポート名55450に一致する移行ポートグループテーブル55400のエントリのポートの役割55470を、Targetに変更する。
また、LU移行制御プログラム27300は、先に見つけたグループIDに一致する全てのエントリに関して、管理計算機20000のLU移行順序テーブル27200の移行状態27270がIn Progressであるエントリの移行先ストレージ装置名55430及び移行先ポート名55450に一致する移行ポートグループテーブル55400のエントリのポートの役割55470をSourceに変更する。また、LU移行制御プログラム27300は、先に見つけたグループIDに一致する全てのエントリに対して、ポートの役割55470をSource又はTargetに設定していない、残りのエントリのポートの役割55470をTargetに変更する。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が仮想ポートの移行を実行する(S13060)。なお、この仮想ポートの移行に関する詳細については、後述する図14において説明する。
次に、LU移行制御プログラム27300は、処理が完了したLU移行順序テーブル27200のエントリの移行状態27270をIn ProgressからDoneに変更する。このLU移行制御プログラム27300は、ある移行先論理ユニットの全ての仮想ポートの移行が完了したか否か、つまり、移行状態27270がN/Aのエントリがまだ存在しているか否かを確認する。LU移行制御プログラム27300は、当該移行が完了していなければステップS13050に戻す一方、完了していればステップS13080に進む(S13070)。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、移行先ストレージ装置60000に対して、移行先論理ユニットに対応するLDEVのキャッシュモードをONに設定する(S13080)。具体的には、LDEVテーブル55200のキャッシュモードフィールド55230の値がONに設定される。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、移行先ストレージ装置60000の移行先論理ユニットに対して、デバイス間のデータのコピーを実施する(S13090)。
移行先ストレージ装置60000の移行先論理ユニット62000は、例えば現在、外部ストレージ接続技術によって、移行元ストレージ装置50000の論理ユニットにリードライト処理によってデータが転送されている状態にある。そこで、移行先ストレージ装置60000内のハードディスクドライブで構成される新しいLDEVが定義され、移行元ストレージ装置50000の論理ユニットに対応するLDEVから当該新しいLDEVにデータがコピーされる。
このとき、LDEVテーブル55200のLDEV移行状態55240を管理するため、移行元ストレージ装置50000の論理ユニットに対応するLDEVのLDEV移行状態がCopy Sourceと設定されるとともに、当該新しいLDEVのLDEV移行状態がCopy Targetと設定される。なお、このデータコピー中のLDEVから構成される論理ユニットに対するホスト計算機10000からのデータリード処理は、上述したCopy Source状態のLDEVからデータの読み出しを行って応答するようにすればよい。また、データライト処理では、Copy Source状態及びCopy Target状態になっているそれぞれのLDEVに対してデータライトすることで、両LDEVのデータの内容は一貫性が保持されるようになる。
次に、管理計算機20000では、LU移行制御プログラム27300が、移行先ストレージ装置60000の移行先論理ユニットに対して、デバイス交換を実施する(S13100)。上述したステップS13090において実行されたデータコピーの完了は、管理計算機20000から移行先ストレージ装置60000への定期的なポーリング、又は、移行先ストレージ装置60000から管理計算機20000への通報によって検知される。
このような検知後、管理計算機20000のLU移行制御プログラム27300が、移行先ストレージ装置60000の移行先論理ユニット62000に対して、当該論理ユニットに対応するLDEVを、移行先ストレージ装置60000内のハードディスクドライブで構成されるLDEVのみに切り替える。本実施の形態では、これをデバイス交換と呼ぶ。このようなデバイス交換により、移行先ストレージ装置60000では、外部ストレージ接続技術を用いた移行元ストレージ装置50000の論理ユニット52000へのデータリードライト処理を実行しなくなる。つまり、移行元ストレージ装置50000の論理ユニットから移行先ストレージ装置60000にデータ移行が完了したこととなる。
次に、LU移行制御プログラム27300は、あるホスト計算機10000が全ての論理ユニットの移行が完了したか否かを確認する(S13110)。LU移行制御プログラム27300は、完了していなければ上記ステップS13045に戻って繰り返し実行し、完了していれば本処理を終了する。
(1−4)データ移行処理のラダーチャート
図14A〜図14Cは、それぞれ、第1の実施の形態における、LU移行において、ホスト計算機10000、管理計算機20000、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000がそれぞれ実行する処理の一例を示すラダーチャートである。以降、図1A〜図1Fにおいて示した第1の実施の形態のデータ移行方式の概要で定義した各フェーズに対応して、このラダーチャートを説明する。
まず、図14Aに示すフェーズ1では、管理計算機20000が、移行元の仮想ポートを有する移行元ストレージ装置50000に対してポート移行を指示する(S14100)。
次にフェーズ2では、上記指示を受けた移行元ストレージ装置50000は、移行元ポート、つまり、移行ポートグループテーブル55400のポートの役割55470がSourceのポートに対して、ALUA状態をUnavailableに変更する(S14200)。その結果、ホスト計算機10000は、仮に移行元ポートにI/Oアクセスを発行しても、ALUA状態がUnavailableにあるため、ALUA状態がActiveになっている他のポートにI/Oを再発行する(S14210)。
次に、ALUA状態がUnavailableにある移行元ポートを検出したホスト計算機10000は、ALUA状態がActiveになっている他のポートに対して、どのポートのALUA状態がActiveにあるかについてストレージ装置から通知するよう、SCSI規格に対応したReport TPG (Target Port Group)コマンドを発行する(S14220)。
次に、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを受領した、ALUA状態がActiveになっているポートを有するストレージ装置は、移行ポートグループテーブルのポートの役割がActiveになっている全てのポートから構成される移行ポートグループ(以下、TPGという)を応答する(S14230)。
次に、ALUA状態がActiveになっているポートを有するストレージ装置は、移行元ストレージ装置50000に次のフェーズに進むよう通知する(S14240)。なお、上記ステップS14230においてReport TPGを受信したホスト計算機10000は、この受信以降、移行元ストレージ装置50000の移行元ポートにI/Oを発行することはない。なぜなら、当該TPGに移行元ストレージ装置50000の移行元ポートが含まれないため、ホスト計算機10000が、このTPGに基づいて、これ以降移行元ストレージ装置50000の移行元ポートに対してデータを転送しなくなるためである。
次に、図14Bに示すフェーズ3において、上記通知を受けた移行元ストレージ装置60000は、移行元ポート、つまり、移行ポートグループテーブル55400のポートの役割55470がSourceのポートに対して、ALUA状態55461をOfflineに変更する(S14300)。Offline完了後、移行元ストレージ装置50000は、移行元ポートをファブリックからログオフし、移行ポートグループテーブル55400のファブリックの状態をLOGOFFに変更する(S14310)。
ログオフへの変更完了後、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000は、それぞれ、移行元ポートと移行先ポートとの仮想ポート識別子を交換する(S14320)。このステップS14320の実行が完了すると、移行元ポートの仮想ポート識別子は、移行先ポートの仮想ポート識別子となる。ちなみに、このフェーズ3において、ホスト計算機10000は、ポートの役割55470がActiveになっている全てのポートに対してI/Oを発行しており、I/Oは継続している。
次にフェーズ4では、移行元ポートと移行先ポートの仮想ポート識別子の交換が完了した移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートをファブリックにログインさせるとともに、移行ポートグループテーブル55400のファブリック状態55460をLOGINに変更する(S14400)。
次にフェーズ5では、移行先ポートのファブリックへのログインを完了させた移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートのALUA状態55461をActiveに変更する(S14500)。この結果、移行先ストレージ装置60000は、移行先ポートからのI/Oアクセスに対応可能になった。
しかしながら、このままでは、ホスト計算機10000は、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートにI/Oを発行することはない。なぜなら、TPGに移行先ストレージ装置60000の移行先ポートが含まれていないからである。
そこで、移行先ストレージ装置60000は、TPGに属するポートを有する移行元、移行先又は両方のストレージ装置50000,60000に対して、移行先ポートのALUA状態55461がActiveになったことを通知する。その結果、ホスト計算機10000によって次のI/Oアクセスがなされた際に、当該次のI/Oアクセスを受領したポートを有するストレージ装置(以下、特定のストレージ装置という)は、ホスト計算機10000に対して、TPGを更新する通知として、例えばSCSI規格に対応したUNIT ATTENTION/ASYMMETRIC ACCESS STATE CHANGED(以下、単にUNIT ATTENTIONと省略する)を発行する(S14510)。
UNIT ATTENTIONを受領したホスト計算機10000は、図14Cに示すように、ALUA状態55461がActiveになっている他のポートに対して、どのポートのALUA状態55461がActiveであるかどうかについてストレージ装置から通知されるよう、例えばSCSI規格に対応したReport TPGコマンドを発行する(S14520)。
次に、上記特定のストレージ装置は、移行ポートグループテーブル55400のポートの役割55470がActiveになっている全てのポートからTPGを応答する(S14530)。このとき、TPGには、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートが含まれる。そして、上記特定のストレージ装置は、移行元ストレージ装置50000に次のフェーズに進むよう通知する(S14540)。
最後にフェーズ6では、上記特定のストレージ装置からReport TPGの応答を受け取ったホスト計算機10000は、それ以降、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートを含めて、I/Oを発行する(S14600)。当該Report TPGの応答が完了した通知を受け取った移行元ストレージ装置50000は、管理計算機20000に対してポート移行が完了したことを通知する(S14610)。
(1−4)データ移行処理の具体的な適用例
次に、第1の実施の形態のデータ移行処理の具体的な適用例について説明する。
図15A〜図15Bは、それぞれ、LU移行制御プログラム27300がActive状態の2個のポートを移行する場合に適用したときにおける具体的なポートの状態遷移を示す。
まず、図の見方について説明する。状態(1)〜状態(12)までのステップでは、移行元ストレージ装置名ST0の移行元ポートであるポート名Port A, Port Bを、移行先ストレージ装置名ST1の移行先ポートであるポート名Port C, Port Dへ移行する遷移が説明されている。各ポートには、上から下に、ポート名、仮想ポート識別子、ALUA状態及びファブリック状態の順で状態などが表されている。
図15Aに示す状態(1)〜状態(6)では、それぞれ、移行元ポートPort Aから移行先ポートPort Cへのポート移行を示す。状態(1)は、フェーズ1の初期状態を示す。状態(2)は、フェーズ2の結果、移行元ポートPort AのALUA状態がUnavailableになり、ALUA状態がActiveであるのは移行元ポートPort Bのみとなったことを示している。ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。
状態(3)では、フェーズ3の結果、移行元ポートPort Aがファブリックからログオフされ、仮想ポート識別子VN_Port Aが移行されていることを示している。ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。状態(4)では、フェーズ4の結果、移行先ポートPort Cがファブリックにログインしたことを示す。ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。
状態(5)は、移行先ポートPort CのALUA状態がActiveとなり、移行元ポートPort Bから、UNIT ATTENTIONを発行したことを示す。ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。状態(6)は、移行元ポートPort BのALUA状態がActiveに戻ったことを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort B及び移行先ポートPort CからI/Oアクセスが可能である。以上のように、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort Bを経由したI/Oアクセスを継続しつつ、移行元ポートPort Aから移行先ポートPort Cへ仮想ポート識別子VN_Port Aを引き継ぐことができる。
図15Bに示す状態(7)〜状態(12)では、移行元ポートPort Bから移行先ポートPort Dのポート移行を示している。これら状態(7)〜状態(12)では、詳細な説明は省略するが、状態(1)〜状態(6)と同じ手順を繰り返すことにより、ホスト計算機10000が移行先ポートPort Cを経由したI/Oアクセスを継続しつつ、移行元ポートPort Bから移行先ポートPort Dへ仮想ポート識別子VN_Port Bを引き継ぐことができていることを示している。
(1−5)第1の実施の形態の効果
以上のような第1の実施の形態によるデータ移行方法は、ファイバチャネルスイッチのゾーン設定変更が不要であるため、上述したNPIVを用いたポートの仮想ポート識別子を変更することなくデータ移行を実施する方式である。そのため、第1の実施の形態では、マルチパスI/O機能に関するポートのALUA状態を制御しながら、当該NPIVを用いたポートの仮想ポート識別子の引き継ぎを実施している。
従って、第1の実施の形態によれば、上述したNPIVを用いた仮想ポート識別子の引き継ぎによって、ホスト計算機10000及びファイバチャネルスイッチに関するゾーン設定の変更を必要とせず、かつ、ホスト計算機10000からストレージ装置の論理ユニットへのI/Oアクセスを停止することなく、移行元ストレージ装置50000から移行先ストレージ装置60000へのデータ移行を行うことができる。
(2)第2の実施の形態による計算機システムにおけるデータ移行方式
第2の実施の形態では、ストレージ装置からデータネットワーク30000のゾーン設定を変更することにより、ホスト計算機10000からのストレージ装置50000,60000へのI/Oアクセスを停止することなく、データ移行を行う。
上述した第1の実施の形態では、ファイバチャネルスイッチのゾーン設定変更が不要であるため、NPIVを用いたポートの仮想ポート識別子を変更することなくデータを移行する方式であった。そのため、第1の実施の形態では、マルチパスI/O機能に関するポートのALUA状態を制御しながら、NPIVを用いたポートの仮想ポート識別子の引き継ぎを実施していた。
一方、第2の実施の形態では、上記NPIVを用いたポートの仮想ポート識別子を用いない方法を開示する。具体的には、仮想ポート識別子の代替手段として、例えばANSI T11にてファイバチャネル規格として策定中のPeers Zoningを用いた方式を開示する。当該Peers Zoningを用いた方式では、移行元又は移行先ストレージ装置50000,60000のポートからファブリックに対してゾーン設定の変更を実施することができる。
そこで、第2の実施の形態では、マルチパスI/O機能に関するポートのALUA状態を制御しながら、ホスト計算機10000のホストポート(例えばN_Port1)から移行元ストレージ装置50000の移行元ポート(例えばPN_Port A)へのゾーン設定、及び、ホストポートN_Port1から移行先ポートPN_Port Cへのゾーン設定を動的に変更することで、ホスト計算機10000から移行対象の論理ユニットへのアクセスパスを変更する方式である。
(2−1)方式概要
以下、第2の実施の形態におけるデータ移行方法の概要を説明する。
図16A〜図16Fは、それぞれ、第2の実施の形態におけるデータ移行方法の概要を示す。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態において説明した図の見方及びデータ移行方式と同様な内容があるため(例えば図1A〜図1F)、同様な内容については説明を省略し、相違する点を中心として説明する。
本データ移行方式では、フェーズ1(移行開始状態(Initial State))〜フェーズ6(移行完了状態(Final State))の6つの状態を遷移する。各フェーズの図の見方において第1の実施の形態と相違する点は、ホスト計算機10000及びストレージ装置50000,60000のポート51000,61000にそれぞれ物理的なポートのポート名が表されていることである。また、各フェーズにおいては、次のようなゾーン設定の状態が表されている。
ここでいうゾーン設定とは、ファブリックゾーニングと記載した右上に配置されたテーブル(後述するファブリックゾーンテーブルに相当)の各エントリを示す。このテーブルにおける左側のフィールドは、当該ゾーン設定が有効(Active)であるか無効(Deny)であることを示す。中央のフィールドは、ゾーン設定のホスト計算機10000のポート名を示す。右側のフィールドは、ゾーン設定対象となるストレージ装置のポート名を示す。以下の説明では、ストレージ装置側におけるポートを表す識別子として、必要に応じて符号の代わりにポート名自体を用いるものとする。
最初に、フェーズ1では、ホスト計算機10000のホストポートN_Port1及び移行元ストレージ装置50000の移行元ポートPN_Port Aのゾーンは有効であるが、ホスト計算機10000のホストポートN_Port1及び移行先ストレージ装置60000の移行先ポートPN_Port Cのゾーンは無効である。各フェーズ間の状態遷移を説明する。
まず、フェーズ1では、ホスト計算機10000は、移行元ストレージ装置50000の論理ユニット52000との間に移行元ポートPN_Port A及び移行元ポートPN_Port Bを介して2本のアクセスパスを形成している。両アクセスパスのALUA状態はActiveであり、ホスト計算機10000は、両アクセスパスへI/Oの発行が可能である。
次に、フェーズ2では、移行元ストレージ装置60000が、移行元ポートPN_Port AのALUA状態をI/Oアクセス利用が不可能な状態(Unavailable)に遷移させる。この状態遷移により、ホスト計算機10000は、ホストポートN_Port1から移行元ポートPN_Port Aへの論理ユニットへのアクセスパスが存在する(ファブリックのゾーン設定は有効)が、I/O発行が不可能となる。この結果、ホスト計算機10000は、ホストポートN_Port2から移行元ポートPN_Port Bを介して論理ユニットへのI/Oアクセスを行うことができる。
次に、フェーズ3では、移行元ポートPN_Port Aがファブリックからログオフされる。その後、移行元ストレージ装置50000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに対して発行し、ホストポートN_Port1から移行元ポートPN_Port Aへのゾーン設定をDenyにする。
次に、フェーズ4では、移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートPN_Port Cをファブリックにログインさせる。その後、移行先ストレージ装置60000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに発行し、ホストポートN_Port1から移行先ポートPN_Port Cへのゾーン設定をActiveにする。
次に、フェーズ5では、移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートPN_Port CのALUA状態をActiveに設定し、ホスト計算機10000から論理ユニット61000へのアクセスパスが存在する状態に遷移させる。しかしながら、このままでは、ホスト計算機10000は、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートPN_Port CへI/Oを発行することはできない。そこで、移行元ストレージ装置50000が、移行元ポートPN_Port Bから、ホスト計算機10000に対して、論理ユニットへのアクセスパスが増えたことを通知(Attention)する。
次に、フェーズ6では、Attentionを受けた結果、ホスト計算機10000が、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートPN_Port CをActiveとして認識し、当該移行先ポートPN_Port C に対してI/O発行を開始する。以上の結果、移行元ポートPN_Port Aから移行先ポートPN_Port Cへのアクセス先の移行が完了する。
次に、第2の実施の形態におけるシステム構成、データ移行処理及びデータ移行処理の具体例について説明する。
(2−2)システム構成
次に、第2の実施の形態における計算機システムの構成例について説明する。なお、第2の実施の形態における計算機システム及びそのデータ移行方法では、第1の実施の形態における計算機システム及びそのデータ移行方法と同様の部分が存在するため、同様の部分については説明を省略し、相違する部分を中心として図17及び図18を用いて説明する。
図17は、第2の実施の形態における移行元ストレージ装置50000の構成例を示す。この移行元ストレージ装置50000は、第1の実施の形態における移行元ストレージ装置50000とほぼ同様の構成であるが、Peers Zoningの設定のためにファブリックゾーンテーブル55500を有する点が相違している。このファブリックゾーンテーブル55500などに関する詳細については後述する図18において説明する。なお、第2の実施の形態における移行先ストレージ装置60000は、移行元ストレージ装置50000とほぼ同様の構成であるため、説明を省略する。
図18は、第2の実施の形態における移行元ストレージ装置50000が有するファブリックゾーンテーブル55500の構成例を示す。ファブリックゾーンテーブル55500は、フィールドとして、ゾーン状態55510、ホスト計算機10000のポートに対応するホスト物理識別子55520、及び、ストレージ装置50000のポートを識別するためのストレージ物理識別子55530を含んでいる。ゾーン状態55510は、上述した図16において説明済みであるため、説明は省略する。
(2−3)データ移行処理
次に、第2の実施の形態におけるデータ移行処理を説明する。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態とほぼ同様の内容であるため、以下の説明では、第1実施の形態との相違点を中心として、図19及び図20A〜図20Cを用いて説明する。
図19は、管理計算機20000のLU移行制御プログラム27300が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図19に示すフローチャートにおいては、第1の実施の形態において説明した図13と同様の処理を含むため、以下の説明では、主として相違する点を中心として説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、管理計算機20000のLU移行制御プログラム27300が、ステップS13030を実行後、管理計算機20000内にLU移行順序テーブル27200を作成するとともに、移行元及び移行先ストレージ装置50000,60000内に移行ポートグループテーブル55400及びファブリックゾーンテーブル55500を作成する(S19040)。
ファブリックゾーンテーブル55500は、既存のホスト計算機10000及び移行元ストレージ装置50000のポートの組み合わせをゾーンとした場合に、そのゾーンの状態(以下、ゾーン状態という)が有効である場合にはエントリとしてActiveが登録され、そのゾーン状態が無効である場合にはDenyが登録される。また、このファブリックゾーンテーブル55500は、ホスト計算機10000及び移行先ストレージ装置60000のポートの組み合わせをゾーンとした場合に、そのゾーン状態が有効である場合にはエントリとしてActiveが登録され、そのゾーン状態が無効である場合にはDenyが登録される。その後、LU移行制御プログラム27300は、第1の実施形態と同様に、ステップS13045以降を実行する。
また、LU移行制御プログラム27300は、ステップS13055を実行後、ポートの移行を行うが(S19060)、その詳細については後述する図20A〜図20Cにおいて説明する。その後、LU移行制御プログラム27300は、第1の実施の形態における図13と同様にステップS13070以降の処理を実行する。
図20A〜図20Cは、論理ユニットの移行に当たり、ホスト計算機10000、管理計算機20000、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000がそれぞれ実行する処理例を示すラダーチャートである。以下、図16で示した第2の実施の形態のデータ移行方式概要で定義した各フェーズに対応して、ラダーチャートを説明する。なお、図20A〜図20Cの説明においては、第1の実施の形態における図13と同様の処理については説明を省略する。
まず、図20Aに示すフェーズ1では、管理計算機20000が移行元ストレージ装置50000に対して特定の指示を与える(S20100)。
次に、フェーズ2では、当該特定の指示を受けた移行元ストレージ装置50000が、移行元ポートのALUA状態をUnavailableに変更する(S20200)。その結果、ホスト計算機10000は、図20Aに示すように、ALUA状態がActiveになっている他のポートにI/Oを再発行する(S20210)。次に、ALUA状態がUnavailableにある移行元ポートを検出したホスト計算機10000は、ALUA状態がActiveになっている他のポートに対して、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを発行する(S20220)。
次に、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを受領し、かつ、ALUA状態がActiveになっているポートを有するストレージ装置(以下、特定のストレージ装置という)は、TPGを応答する(S20230)。当該特定のストレージ装置は、移行元ストレージ装置50000に対して次のフェーズに進むよう通知する(S20240)。
次に、フェーズ3では、その通知を受けた移行元ストレージ装置50000が、図20Bに示すように、移行元ポートのALUA状態をオフライン(Offline)に変更する(S20300)。オフライン(Offline)状態への変更が完了した後、移行元ストレージ装置50000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに対して発行し、ホスト計算機10000及び移行元ストレージ装置50000の移行元ポートのゾーン設定を無効にする(S20310)。無効化完了後、移行元ストレージ装置50000は、移行元ポートをファブリックからログオフさせる(S20320)。
次に、フェーズ4では、移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートをファブリックにログインさせる(S20400)。ログイン完了後、移行先ストレージ装置60000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに発行し、ホスト計算機10000と移行先ストレージ装置60000の移行先ポートのゾーン設定を有効にする(S20410)。
次に、フェーズ5では、移行先ストレージ装置60000は、移行先ポートのALUA状態をActiveに変更する(S20500)。次に、移行先ストレージ装置60000は、TPGに属するポートを有する移行元、移行先又は両方のストレージ装置50000,60000に対して、移行先ポートのALUA状態がActiveになったことを通知する。その結果、ホスト計算機10000からの次のI/Oアクセスの際に、I/Oアクセスを受領したポートを有するいずれかのストレージ装置は、ホスト計算機10000に対して、TPGを更新する通知として、SCSI規格に対応したUNIT ATTENTION/ASYMMETRIC ACCESS STATE CHANGEDを発行する(S20510)。
UNIT ATTENTIONを受領したホスト計算機10000は、ALUA状態がActiveになっている他のポートに対して、図20Cに示すように、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを発行する(S20520)。次に、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを受領したストレージ装置(以下、特定のストレージ装置という)は、TPGを応答する(S20530)。このTPGには、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートが含まれている。当該特定のストレージ装置は、移行元ストレージ装置50000に次のフェーズに進むよう通知する(S20540)。
最後に、フェーズ6では、ホスト計算機10000は、それ以降、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートを含めて、I/Oを発行する(S20600)。移行元ストレージ装置50000は、管理計算機20000に、ポート移行が完了したことを通知する(S20610)。
(2−4)データ移行処理の具体的な適用例
次に、第2の実施の形態におけるデータ移行処理の具体的な適用例について説明する。図21A及び図21Bは、それぞれ、LU移行制御プログラム27300が2個のアクティブポートを移行する場合に適用したときにおける具体的なポートの状態遷移例を示す。図21A及び図21Bの見方は、ポート識別子が物理ポート識別子である点、及び、ファブリックゾーンの状態が表されている点は相違するが、その他については、上述した図15A及び図15Bとほぼ同様である。
状態(1)〜状態(12)までのステップにより、名称がST0である移行元ストレージ装置50000の移行元ポートであるポート名Port A, Port Bを、名称がST1である移行先ストレージ装置60000の移行先ポートであるポート名Port C, Port Dへ移行する遷移を説明している。各ポートには、上から下に向けて、ポート名、物理ポート識別子、ALUA状態、ファブリック状態及びファブリックゾーンの状態が表されている。
状態(1)〜状態(6)は、移行元ポートPort Aから移行先ポートPort Cにポートが移行される様子を示している。状態(1)は、フェーズ1の初期状態を示す。状態(2)は、フェーズ2の結果、移行元ポートPort AのALUA状態がUnavailableになり、ALUA状態がActiveであるのは移行元ポートPort Bのみとなることを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。
状態(3)は、フェーズ3の結果、移行元ポートPort Aがファブリックからログオフされ、ホスト計算機10000のホストポートPort1及び移行元ストレージ装置50000のポートPort Aのファブリックゾーン状態が無効となったことを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。
状態(4)は、フェーズ4の結果、移行先ポートPort Cがファブリックにログインし、ホストポートPort1及び移行先ストレージ装置60000の移行先ポートPort Cのファブリックゾーン状態が有効になったことを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。状態(5)は、移行先ポートPort CのALUA状態がActiveとなり、移行元ポートPort Bから、UNIT ATTENTIONを発行したことを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort BからI/Oアクセスが可能である。状態(6)は、移行元ポートPort BのALUA状態がActiveに戻ったことを示す。ホスト計算機10000は、移行元ポートPort B及び移行先ポートPort CからI/Oアクセスが可能である。
状態(7)〜状態(12)では、移行元ポートPort Bから移行先ポートPort Dのポート移行を示す。詳細の説明は省略するが、上述した状態(1)〜状態(6)と同様の手順を繰り返すことにより、ホスト計算機10000が移行先ポートPort CでのI/Oアクセスを継続しつつ、移行元ポートPort Bから移行先ポートPort Dへファブリックゾーンの状態を切り替えられたことを示す。
第2の実施の形態によれば、Peers Zoningを用いる方式により、NPIVに対応しないストレージ装置50000,60000であっても、ホスト計算機10000の設定変更を不要とし、かつ、ホスト計算機10000からストレージ装置50000,60000の論理ユニットへのI/Oアクセスを止めずに、ストレージ装置50000,60000のデータ移行を実施することができる。
(3)第3の実施の形態による計算機システムにおけるデータ移行方式
第3の実施の形態は、第2の実施の形態におけるデータ移行方式の変形例に相当し、移行中の対象論理ユニットのActiveなアクセスパス数を削減しないようにしたデータ移行方式を採用している。
上述した第2の実施の形態では、Peers Zoningを用いる方式により、NPIVに対応しないストレージ装置50000,60000であっても、ホスト計算機10000の設定変更を不要とし、かつ、ホスト計算機10000からストレージ装置50000,60000の論理ユニットへのI/Oアクセスを止めずに、ストレージ装置50000,60000のデータ移行を行うことができることを示した。しかしながら、上述した第1及び第2の実施の形態でも、データ移行処理中に、Active状態であるアクセスパスが1つになる状態が生じている。その理由は、仮想ポート識別子の切り替え、或いは、Peers Zoningコマンドによるゾーンの切り替え中に、Active状態であるアクセスパスが減少するからである。
そこで、第3の実施の形態では、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000におけるActiveなI/Oアクセスパス数を減らすことなく、つまり、可用性を維持しつつ、データ移行が可能な方式を提供する。
(3−1)方式概要
図22A〜図22Fは、それぞれ、第3の実施の形態における計算機システムによるデータ移行方法の概要を示す。第3の実施の形態では、第2の実施の形態における図16において説明した図の見方及びデータ移行方式と同様の部分については説明を省略し、相違する部分を中心として説明する。
図22Aに示すフェーズ1では、上述した第2の実施の形態におけるフェーズ1と同様であるため、その説明を省略する。
図22Bに示すフェーズ2では、移行先ストレージ装置60000は、移行先ポートをファブリックにログインさせる。ログイン完了後、移行先ストレージ装置60000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに発行し、ホストポートN_Port1から移行先ポートPN_Port Cへのゾーン設定をActiveに設定する。
図22Cに示すフェーズ3では、移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートPN_Port CのALUA状態をActiveに遷移させ、ホスト計算機10000から論理ユニットへのアクセスパスが存在する状態にする。しかしながら、このままでは、ホスト計算機10000は、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートPN_Port CへI/Oを発行することはできない。そこで、移行元ストレージ装置50000が、移行元ポートPN_Port Bから、ホスト計算機10000に対して、論理ユニットへのアクセスパスが増えたことを通知(Attention)する。
図22Dに示すフェーズ4では、移行元ストレージ装置50000が、移行元ポートPN_Port AのALUA状態をI/Oアクセス利用不可状態(Unavailable)に遷移させる。
図22Eに示すフェーズ5では、移行元ポートPN_Port Aがファブリックからログオフされる。ログオフ完了後、移行元ストレージ装置50000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに発行し、ホストポートN_Port1から移行元ポートPN_Port Aへのゾーン設定をDenyにする。さらに、移行元ストレージ装置50000が、移行元ポートPN_Port Bから、ホスト計算機10000に対して、論理ユニットへのアクセスパスが増えたことを通知(Attention)する。
図22Fに示すフェーズ6では、Attentionを受けた結果、ホスト計算機10000から移行対象の論理ユニットへのアクセスパスは2本になる。
次に、第3の実施の形態におけるシステム構成、データ移行処理及びデータ移行処理の具体例について説明する。
(3−2)システム構成
第3の実施の形態における計算機システムの構成は、上述した第2の実施の形態における計算機システムの構成と同様であるため、説明を省略する。
(3−3)データ移行処理
次に、第3の実施の形態におけるデータ移行処理の一例について説明する。図23A〜図23Cは、それぞれ、ホスト計算機10000、管理計算機20000、移行元ストレージ装置50000及び移行先ストレージ装置60000がそれぞれ実行する処理を示すラダーチャートである。以下、第2の実施の形態によるデータ移行方式の概要(図20参照)で定義した各フェーズに対応して、上述したラダーチャートと同一な図の見方によって説明する。なお、図23A〜図23Cでは、第1の実施の形態における図14A〜図14C又は第2の実施の形態における図20A〜図20Cと同様の処理については、説明を省略する。
まず、図23Aに示すフェーズ1では、管理計算機20000は、ポート移行の指示を、移行先ポートを有する移行先ストレージ装置50000に発行する(S23100)。
次に、フェーズ2では、その指示を受けた移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートをファブリックにログインさせる(S23200)。ログイン完了後、移行先ストレージ装置60000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに対して発行し、ホスト計算機10000と移行先ポートのゾーン設定を有効にする(S23210)。
次に、フェーズ3では、移行先ストレージ装置60000が、移行先ポートのALUA状態をActiveに変更する(S23300)。そして、移行先ストレージ装置60000は、TPGに属するポートを有する移行元、移行先又は両方のストレージ装置50000,60000に対して、移行先ポートのALUA状態がActiveになったことを知らせる。その結果、ホスト計算機10000からの次のI/Oアクセスの際に、I/Oアクセスを受領したポートを有するストレージ装置は、ホスト計算機10000に対して、TPGを更新する通知として、例えばSCSI規格に対応したUNIT ATTENTION/ASYMMETRIC ACCESS STATE CHANGED(以下、単にUNIT ATTENTIONという)を発行する(S23310)。
当該UNIT ATTENTIONを受領したホスト計算機10000は、図23Bに示すようにALUA状態がActiveになっている他のポートに対して、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを発行する(S23320)。次に、SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを受領したストレージ装置(以下、特定のストレージ装置という)は、TPGを応答する(S23330)。このとき、TPGには、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートが含まれる。そして、移行元ストレージ装置50000に対して次のフェーズに進むよう通知する(S23340)。ここで、ホスト計算機10000は、それ以降、移行先ストレージ装置60000の移行先ポートを含めて、I/Oを発行する(S23350)。
次に、フェーズ4では、移行元ストレージ装置50000は、移行元ポートのALUA状態をUnavailableに変更する(S23400)。その結果、ホスト計算機10000は、ALUA状態がActiveになっている他のポートに対してI/Oを再発行する(S23410)。
次に、図23Cに示すフェーズ5では、ホスト計算機10000は、ALUA状態がActiveになっている他のポートに対して、例えばSCSI規格に対応したReport TPGコマンドを発行する(S23500)。次に、当該SCSI規格に対応したReport TPGコマンドを受領し、かつ、ALUA状態がActiveになっているポートを有するストレージ装置(以下、特定のストレージ装置という)は、TPGを応答する(S23510)。当該特定のストレージ装置は、移行元ストレージ装置50000に次のフェーズに進むよう通知する(S23520)。
当該通知を受けた移行元ストレージ装置50000は、移行元ポートのALUA状態をオフラインに変更する(S23530)。その後、移行元ストレージ装置50000は、Peers Zoningコマンドをファブリックに発行し、ホスト計算機10000と移行元ポートとのゾーン設定を無効にする(S23540)。無効化完了後、移行元ストレージ装置50000は、移行元ポートをファブリックからログオフする(S23550)。
最後に、フェーズ6では、移行先ストレージ装置60000は、管理計算機20000に対して、ポート移行が完了したことを通知する(S23600)。
(3−4)データ移行処理の具体的な適用例
最後に、第3の実施の形態におけるデータ移行処理の具体的な適用例について説明する。図24は、LU移行制御プログラム27300が1つのアクティブポートを移行することに適用したときにおける具体的なポートの状態遷移の一例示す。なお、図24の見方は、上述した第2の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
状態(1)〜状態(6)では、移行元ストレージ装置ST0の移行元ポートであるポート名Port Aを、名称がST1である移行先ストレージ装置60000の移行先ポートであるポート名Port C、へ移行するポートの遷移が表されている。各ポートには、上から下に向けて、ポート名、物理ポート識別子、ALUA状態、ファブリック状態及びファブリックゾーンの状態の順で表されている。
状態(1)〜状態(6)では、移行元ポートPort Aから移行先ポートPort Cのポート移行を示す。状態(1)は、上述したフェーズ1の初期状態を示す。状態(2)は、フェーズ2の結果、移行先ポートPort Cがファブリックにログインされ、ホスト計算機10000のホストポートN_Port1及び移行先ストレージ装置60000の移行先ポートPort Cのファブリックゾーン状態が有効となったことを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行元ポートPort AからI/Oアクセスが可能である。
状態(3)は、フェーズ3の結果、移行先ポートPort CのALUA状態がActiveとなり、移行元ポートPort Bから、UNIT ATTENTIONを発行したことを示す。ホスト計算機10000は、移行元ポートPort B及び移行先ポートPort CからI/Oアクセスが可能である。状態(4)は、フェーズ4の結果、移行元ポートPort AのALUA状態がUnavailableになり、ALUA状態がActiveなのは移行先ポートPort Cのみとなることを示す。ホスト計算機10000は、移行先ポートPort CからI/Oアクセスが可能である。
状態(5)は、フェーズ5の結果、移行元ポートPort Aはファブリックからログオフされ、ホストポートN_Port1及び移行元ストレージ装置50000の移行元ポートPort Aのファブリックゾーン状態が無効となったことを示す。ホスト計算機10000は、移行先ポートPort CからI/Oアクセスが可能である。状態(6)は、移行元ポートPort BのALUA状態がActiveに戻ったことを示す。この状態では、ホスト計算機10000は、移行先ポートPort CからI/Oアクセスが可能である。
以上のように第3の実施の形態によれば、移行元ストレージ装置50000と移行先ストレージ装置60000のActive状態のアクセスパスの数を減らすことなく、つまり、可用性を維持しつつデータ移行を可能にできる。また、仮に移行元及び移行先ストレージ装置50000,60000に1本ずつしかIアクセスパスを用意できないシステム構成においても、データ移行が可能となる。
(4)第1、第2又は第3の実施の形態によるデータ移行方式が適用可能な別の計算機システムの構成例について
第1、第2又は第3の実施の形態では、計算機システムにおいて、ホスト計算機10000、管理計算機20000及びストレージ装置50000,60000が、それぞれ、個別に増設したり取り外しが可能なシステム構成が開示されている。
図25は、第1、第2又は第3の実施の形態におけるデータ移行方式が適用可能な別の計算機システムの構成例を示す。図25では、ホスト計算機10000、管理計算機20000、データネットワークスイッチ30000、管理用ネットワークスイッチ40000及びストレージ装置50000は、システムラック70000に搭載されている。図示を省略するが、システムラック70000内においてデータネットワーク及び管理ネットワークで装置は相互に接続されている。また、システム構築に際し、ユーザは、システムラック単位で増設したり取り外しを実施する。この際、異なるシステムラックの装置間も、データネットワークスイッチ及び管理用ネットワークスイッチを相互に接続することで、相互に接続できる。
このような構成においても、第1、第2又は第3の実施の形態は、同一のシステムラック70000内に搭載されたストレージ装置間でのデータ移行、例えば、ストレージ装置の増設に伴うデータ移行、ストレージ装置の取り外しに伴うデータ移行、又は、ストレージ装置の負荷を分散させるためのデータ移行に適用することができる。或いは、異なるシステムラックに搭載されたストレージ装置間でのデータ移行を行う場合にも適用できる。例えば、システムラック70000を増設したとき、既存システムラックのストレージ装置から、増設したシステムラックのストレージ装置へデータを移行するためにも適用できる。また、あるシステムラックを取り外すとき、その取り外すシステムラックに備えられたストレージ装置から、既存システムラックのストレージ装置へデータを移行するためにも適用することができる。また複数のシステムラック間で、ストレージ装置の負荷を分散させるためのデータ移行にも適用できる。
(5)その他の実施形態
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、上記実施形態では、各種プログラムの処理をシーケンシャルに説明したが、特にこれにこだわるものではない。従って、処理結果に矛盾が生じない限り、処理の順序を入れ替え又は並行動作するように構成しても良い。
本発明は、計算機システムにおいて、特にストレージ装置の入れ替え時におけるデータ移行に適用することができる。
11000……ポート、17200……パス管理プログラム、20000……管理計算機、27200……LU移行順序テーブル、27300……LU移行制御プログラム、30000……データ用ネットワーク、40000……管理用ネットワーク、50000,60000……ストレージ装置、51000,61000……ポート、52000,62000……論理ユニット、55100,65100……LUテーブル,55200,65200……LDEVテーブル、55300,65300……ポートテーブル、55400,65400……移行ポートグループテーブル、56000,66000……コントローラ。

Claims (14)

  1. データを格納可能な移行元論理ユニット及び移行元ポートを有する移行元ストレージ装置と、
    前記移行元ストレージ装置と接続するためのデータ線を介して前記移行元論理ユニットから移行された前記データを格納可能な移行先論理ユニット及び移行先ポートを有する移行先ストレージ装置と、
    ホストポートを有し、前記ホストポートと前記移行元ポート又は前記移行先ポートとを介して前記移行元論理ユニット又は前記移行先論理ユニットとの間でデータ授受のためのアクセスパスを形成可能なホスト計算機と、
    前記移行元及び移行先ストレージ装置並びに前記ホスト計算機を管理する管理計算機と、
    前記ホスト計算機のホストポート、前記移行元ストレージ装置の移行元ポート及び前記移行先ストレージ装置の移行先ポートを相互に接続するためのファイバチャネルスイッチを含むファブリック接続装置と
    を備え、
    前記管理計算機は、
    前記アクセスパスのうち利用可能な状態である特定のアクセスパスの代わりとすべき次のアクセスパスを、前記ホストポート及び前記移行先ポートを介して前記ホスト計算機と前記移行先論理ユニットとの間に設定させた後、前記次のアクセスパスを利用可能な状態に設定させるとともに、前記特定のアクセスパスの状態を利用不可能な状態に設定させるパス移行制御部を備え、
    前記移行元又は移行先ストレージ装置は、
    前記アクセスパスの状態を管理するアクセスパス状態管理部と、
    前記次のアクセスパスが利用可能な状態に設定された後に、前記移行元ストレージ装置の移行元論理ユニットから前記移行先ストレージ装置の移行先論理ユニットに対してデータを移行させるデータ移行部と
    を備えることを特徴とする計算機システム。
  2. 前記移行元及び移行先ストレージ装置は、
    前記ホスト計算機との間に設定されたアクセスパスが経由する移行元及び移行先ポートを管理するとともに、前記移行元及び移行先ポートに仮想的に付与された仮想移行元及び仮想移行先ポート識別子を管理するポート管理部と、
    前記特定のアクセスパスが経由する前記移行元ポートに付与された仮想移行元ポート識別子と、前記移行先ポートに付与された仮想移行先ポート識別子とを交換する仮想ポート識別子交換部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  3. 前記パス移行制御部は、前記移行元ストレージ装置に特定の指示を与えることにより、
    前記移行元ストレージ装置に、利用可能な状態のままであった複数の前記移行元ポートのうち前記仮想移行元ポート識別子に対応する特定の移行元ポートの状態を利用不可能な状態に設定させるとともに、前記仮想移行元ポート識別子に対応する前記移行元ポートを前記ファブリック接続装置からログオフさせた後、前記仮想移行元ポート識別子と前記仮想移行先ポート識別子とを交換して前記移行先ポートに新たな仮想移行先ポート識別子を設定させ、その後、
    前記移行先ストレージ装置に、前記新たな仮想移行先ポート識別子を前記ファブリック接続装置にログインさせるとともに、前記新たな仮想移行先ポート識別子に対応する前記移行先ポートの状態を利用可能な状態に遷移させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の計算機システム。
  4. 前記移行元及び移行先ストレージ装置は、それぞれ、
    前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行先ポートとの各組み合わせ、及び、前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行元ポートとの各組み合わせをそれぞれ1つのゾーンとし、前記ゾーンごとに接続状態を有効化したり無効化するためのゾーン設定を管理するゾーン設定管理部を備え、
    前記パス移行制御部は、
    複数の前記ホストポートのうち特定のホストポートと複数の前記移行元ポートのうち特定の移行元ポートとを経由する特定のアクセスパスを利用不可能な状態に設定させるとともに、前記特定のホストポートと前記特定の移行元ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を無効化させた後、複数の前記ホストポートのうち他のホストポートと複数の前記移行先ポートのうち特定の移行先ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を有効化させるとともに、前記次のアクセスパスとして、前記複数のアクセスパスのうち前記他のホストポートと前記特定の移行先ポートとを経由する他のアクセスパスを利用可能な状態に設定させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  5. 前記パス移行制御部は、前記移行元ストレージ装置に特定の指示を与えることにより、
    前記移行元ストレージ装置に、前記特定の移行元ポートの状態を利用不可能な状態で、かつ、オフライン状態に変更させるとともに、前記ホスト計算機と前記移行元ポートとのゾーン設定を無効化させた後、前記移行元ポートを前記ファブリック接続装置からログオフさせ、その後、
    前記移行先ストレージ装置に、前記移行先ポートを前記ファブリック接続装置にログインさせるとともに、前記ホスト計算機と前記移行先ポートのゾーン設定を有効にさせた後、前記移行先ポートの状態を利用可能な状態に変更させ、
    さらに、前記移行先ストレージ装置に、特定の移行ポートグループに属するポートを有する前記移行先及び移行元ストレージ装置の少なくとも一方に対して前記移行先ポートの状態が利用可能な状態となったことを知らせ、
    利用可能なポートを有するいずれかのストレージ装置に、前記ホスト計算機に対して、前記移行先ストレージ装置の移行先ポートに関する情報を含む新たな移行ポートグループを応答させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の計算機システム。
  6. 前記移行元及び移行先ストレージ装置は、それぞれ、
    前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行先ポートとの各組み合わせ、及び、前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行元ポートとの各組み合わせをそれぞれ1つのゾーンとし、前記ゾーンごとに接続状態を有効化したり無効化するためのゾーン設定を管理するゾーン設定管理部を備え、
    前記パス移行制御部は、
    前記ホストポートと前記移行元ポートとを介した特定のアクセスパスが利用可能な状態のまま前記ホストポートと前記移行先ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を有効化させるとともに、前記次のアクセスパスとして、前記ゾーン設定が有効化された前記ホストポートと前記移行先ポートとを経由する新たに設定したアクセスパスを利用可能な状態に設定させた後に、前記特定のアクセスパスを利用不可能な状態に設定させるとともに、前記ホストポートと前記移行元ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を無効化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  7. 前記パス移行制御部は、前記移行元ストレージ装置に特定の指示を与えることにより、
    前記移行先ストレージ装置に、前記移行先ポートを前記ファブリック接続装置にログインさせるとともに、前記ホストポートから前記移行先ポートへのゾーン設定をアクティブに設定させた後に、
    前記移行元ストレージ装置に、前記移行先ポートの状態をアクティブに設定させることにより前記ホスト計算機から前記移行先論理ユニットへのアクセスパスが存在する状態に遷移させた後、前記移行元ポートの状態を利用不可能な状態に設定させ、その後、前記移行元ポートを前記ファブリック接続装置からログオフさせた後に前記ホストポートから前記移行元ポートへのゾーン設定を無効化させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の計算機システム。
  8. データを格納可能な移行元論理ユニット及び移行元ポートを有する移行元ストレージ装置と、前記移行元ストレージ装置と接続するためのデータ線を介して前記移行元論理ユニットから移行された前記データを格納可能な移行先論理ユニット及び移行先ポートを有する移行先ストレージ装置と、ホストポートを有し、前記ホストポート及び前記移行元又は移行先ポートを介して前記移行元又は移行先論理ユニットとの間でデータ授受のためのアクセスパスを形成可能なホスト計算機と、前記移行元及び移行先ストレージ装置並びに前記ホスト計算機を管理する管理計算機と、前記ホスト計算機のホストポート、前記移行元ストレージ装置の移行元ポート及び前記移行先ストレージ装置の移行先ポートが相互にファブリック接続されるファブリック接続装置とを備える計算機システムにおけるデータ移行方法において、
    前記管理計算機が、前記アクセスパスのうち利用可能な状態の特定のアクセスパスの代わりとすべき次のアクセスパスを、前記ホストポート及び前記移行先ポートを介して前記ホスト計算機と前記移行先論理ユニットとの間に設定させた後、前記次のアクセスパスを利用可能な状態に設定させるとともに前記特定のアクセスパスの状態を利用不可能な状態に設定させるパス移行制御ステップと、
    前記移行元又は移行先ストレージ装置が、前記次のアクセスパスが利用可能な状態に設定された後に、前記移行元ストレージ装置の移行元論理ユニットから前記移行先ストレージ装置の移行先論理ユニットに対してデータを移行させるデータ移行ステップと
    を有することを特徴とする計算機システムにおけるデータ移行方法。
  9. 前記移行元及び移行先ストレージ装置は、
    前記ホスト計算機との間に設定されたアクセスパスが経由する移行元及び移行先ポートを管理するとともに、前記移行元及び移行先ポートに仮想的に付与された仮想移行元及び仮想移行先ポート識別子を管理しており、
    前記パス移行制御ステップは、
    前記特定のアクセスパスが経由する前記移行元ポートに付与された仮想移行元ポート識別子と、前記移行先ポートに付与された仮想移行先ポート識別子とを交換する仮想ポート識別子交換ステップを含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の計算機システムにおけるデータ移行方法。
  10. 前記パス移行制御ステップでは、
    前記移行元ストレージ装置が、利用可能な状態のままであった複数の前記移行元ポートのうち前記仮想移行元ポート識別子に対応する特定の移行元ポートの状態を利用不可能な状態に設定させるとともに、前記仮想移行元ポート識別子に対応する前記移行元ポートを前記ファブリック接続装置からログオフさせた後、前記仮想移行元ポート識別子と前記仮想移行先ポート識別子とを交換して前記移行先ポートに新たな仮想移行先ポート識別子を設定させ、その後、
    前記移行先ストレージ装置が、前記新たな仮想移行先ポート識別子を前記ファブリック接続装置にログインさせるとともに、前記新たな仮想移行先ポート識別子に対応する前記移行先ポートの状態を利用可能な状態に遷移させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の計算機システムにおけるデータ移行方法。
  11. 前記移行元及び移行先ストレージ装置が、それぞれ、
    前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行先ポートとの各組み合わせ、及び、前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行元ポートとの各組み合わせをそれぞれ1つのゾーンとし、前記ゾーンごとに接続状態を有効化したり無効化するためのゾーン設定を管理し、
    前記パス移行制御ステップでは、
    前記管理計算機が、複数の前記ホストポートのうち特定のホストポートと複数の前記移行元ポートのうち特定の移行元ポートとを経由する特定のアクセスパスを利用不可能な状態に設定させるとともに、前記特定のホストポートと前記特定の移行元ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を無効化させた後、複数の前記ホストポートのうち他のホストポートと複数の前記移行先ポートのうち特定の移行先ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を有効化させるとともに、前記次のアクセスパスとして、前記複数のアクセスパスのうち前記他のホストポートと前記特定の移行先ポートとを経由する他のアクセスパスを利用可能な状態に設定させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の計算機システムにおけるデータ移行方法。
  12. 前記パス移行制御ステップでは、
    前記移行元ストレージ装置が、前記特定の移行元ポートの状態を利用不可能な状態で、かつ、オフライン状態に変更させるとともに、前記ホスト計算機と前記移行元ポートとのゾーン設定を無効化させた後、前記移行元ポートを前記ファブリック接続装置からログオフさせ、その後、
    前記移行先ストレージ装置が、前記移行先ポートを前記ファブリック接続装置にログインさせるとともに、前記ホスト計算機と前記移行先ポートのゾーン設定を有効にさせた後、前記移行先ポートの状態を利用可能な状態に変更させ、
    さらに、前記移行先ストレージ装置が、特定の移行ポートグループに属するポートを有する前記移行先及び移行元ストレージ装置の少なくとも一方に対して前記移行先ポートの状態が利用可能な状態となったことを知らせ、
    利用可能なポートを有するいずれかのストレージ装置が、前記ホスト計算機に対して、前記移行先ストレージ装置の移行先ポートに関する情報を含む新たな移行ポートグループを応答させる
    ことを特徴とする請求項11に記載の計算機システムにおけるデータ移行方法。
  13. 前記移行元及び移行先ストレージ装置は、それぞれ、
    前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行先ポートとの各組み合わせ、及び、前記ファブリック接続装置を介した複数の前記ホストポートと複数の前記移行元ポートとの各組み合わせをそれぞれ1つのゾーンとし、前記ゾーンごとに接続状態を有効化したり無効化するためのゾーン設定を管理しており、
    前記パス移行制御ステップでは、
    前記管理計算機が、前記ホストポートと前記移行元ポートとを介した特定のアクセスパスが利用可能な状態のまま前記ホストポートと前記移行先ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を有効化させるとともに、前記次のアクセスパスとして、前記ゾーン設定が有効化された前記ホストポートと前記移行先ポートとを経由する新たに設定したアクセスパスを利用可能な状態に設定させた後に、前記特定のアクセスパスを利用不可能な状態に設定させるとともに、前記ホストポートと前記移行元ポートとの組み合わせの接続状態に関するゾーン設定を無効化させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の計算機システムにおけるデータ移行方法。
  14. 前記パス移行制御ステップでは、
    前記移行先ストレージ装置が、前記移行先ポートを前記ファブリック接続装置にログインさせるとともに、前記ホストポートから前記移行先ポートへのゾーン設定をアクティブに設定させた後に、
    前記移行元ストレージ装置が、前記移行先ポートの状態をアクティブに設定させることにより前記ホスト計算機から前記移行先論理ユニットへのアクセスパスが存在する状態に遷移させた後、前記移行元ポートの状態を利用不可能な状態に設定させ、その後、前記移行元ポートを前記ファブリック接続装置からログオフさせた後に前記ホストポートから前記移行元ポートへのゾーン設定を無効化させる
    ことを特徴とする請求項13に記載の計算機システムにおけるデータ移行方法。
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