JP2011511353A - 論理パス・リソースを動的に管理する方法、装置、システム、及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

論理パス・リソースを動的に管理する方法、装置、システム、及びコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 特定された論理パス・リソースに関連する優先度スキームに基づいて論理パスを追加、削除、及び確立することにより、論理パス・リソースを動的に管理するシステム、装置、及び方法を提供する。
【解決手段】 論理パス・リソースに関連する情報は、論理パス・リソース・テーブル内で更新される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、論理パス・リソースを動的に管理する方法、システム、及び製品に関するものである。
特定のコンピューティング環境において、ホスト・コンピュータは物理ストレージを制御するストレージ制御装置と通信することができる。ストレージ制御装置によって制御される物理ストレージは、ストレージ制御装置内の複数の論理パス・リソースとして論理的に表現され得る。ホスト・コンピュータ内のアプリケーションは、ストレージ制御装置の論理パス・リソースに対する入出力(I/O)動作を実行することができる。例えば、ホスト・コンピュータ内のアプリケーションは、ストレージ制御装置の論理パス・リソースに対する書き込みを行うことができる。ストレージ制御装置は、論理ボリューム及び物理ボリュームを利用して物理ストレージ内の論理パス・リソースとストレージ・メディアとの間の対応関係を維持することができる。データはストレージ制御装置の制御下で物理ストレージ内のストレージ・メディアに物理的に書き込まれ得るが、ホスト・コンピュータ内のアプリケーションについて言えば、アプリケーションはストレージ制御装置内の論理パス・リソースに対して書き込み動作を実行する。
本発明の好ましい一実施形態によれば、関連する優先度スキームに基づいて論理パス・リソースを動的に管理するシステム、装置、及び方法が提供される。本発明の好ましい一実施形態に係るシステム及び方法を利用すると、要求元(例えばホスト)は、アクセス対象の論理パスに対する優先度スキームを指定することができる。このようなシステムは、ポートが「リソース不足(out of resources)」の状態に至ったときに特に利用可能である。このシステムを用いると、各論理パス・リソースをそれぞれに関連する優先度スキームに基づいて管理することが可能となる。また、制御装置が必ずしもそれ自体のポート毎の最大論理パス数に達していなくても、論理パスの削除、置き換え、及び確立が行われる。したがって、新しい論理パスは、論理パス・リソースに関連する特定の優先度スキームに従って任意の時点で確立することができる。
特定の実施形態において、本発明は、論理パス・リソースを動的に管理する方法に関するものである。前記方法は、論理パス確立要求を要求元から受信するステップと、前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を前記要求元から受信するステップと、使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを判定するステップと、指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作(path priority operation)を実行するステップと、論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を更新するステップと、を含む。
特定の実施形態において、本発明は、プロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体と、を含むシステムに関するものである。前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記プロセッサによって実行可能な命令であって、論理パス確立要求を要求元から受信するステップと、前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を前記要求元から受信するステップと、使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを判定するステップと、指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を実行するステップと、論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を更新するステップと、をコンピュータに実行させるように構成された命令を含む。
特定の実施形態において、本発明は、コンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体に関するものである。前記コンピュータ・プログラム・コードは、論理パス確立要求をホストからストレージ・コントローラに送信するステップと、前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を前記ホストから前記ストレージ・コントローラに送信するステップと、使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを前記ストレージ・コントローラによって判定するステップと、指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を前記ストレージ・コントローラによって実行するステップと、論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を前記ストレージ・コントローラによって更新するステップと、をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能な命令を含む。
本発明の好ましい一実施形態に関する上記ならびに追加的な目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明を読めば明らかとなるだろう。
新規性ある特徴と考えられる本発明の特徴は、添付の特許請求範囲に記載されている。以下では単なる例示として、添付図面を参照しながら本発明の好ましい一実施形態について説明する。
特定の実施形態が実施されるコンピューティング環境を示すブロック図である。 図1のコンピューティング環境の特定の実施形態の実装環境をより詳細に示すブロック図である。 論理パス・リソースを管理する動作の特定の実施形態を示すフロー図である。 論理パス・リソースを管理する動作の特定の実施形態を示すフロー図である。 論理パス・リソースを管理する動作の特定の実施形態を示すフロー図である。 特定の実施形態が実施されるシステムを示すブロック図である。
以下の説明では、本明細書の一部を構成しいくつかの実施形態を例示する添付図面を参照する。他の実施形態が利用される可能性もあり、構造上及び動作上の変更が施される可能性もあることを理解していただきたい。
図1は、特定の実施形態に係るコンピューティング環境100のブロック図を示す。コンピューティング環境100は、1つ又は複数のスイッチ106を介して複数のホスト104a、104b、...、104nと結合されるストレージ制御装置102を含む。ストレージ制御装置102は、ストレージ制御装置102によって制御される物理ストレージ110に対応する物理サブシステムにマッピングされる論理パス・リソース108a、108b、...、108mを含む。論理パス・リソース108a、...、108mは、任意の複数の論理ストレージ・システムを含むことができ、各論理ストレージ・システムは、物理ストレージ110に記憶された1つ又は複数の物理ボリュームに対応する少なくとも1つの論理ストレージ・ボリュームを含むことができる。複数のホスト104a、...、104nは、論理パス・リソース108a、...、108mとの間のI/O動作を実行する複数のホスト・アプリケーション112a、112b、...、112nを含む。
複数のホスト104a、...、104nは、例えばパーソナル・コンピュータ、ワークステーション、メインフレーム、携帯コンピュータ、パーム・トップ・コンピュータ、電話機器、ネットワーク機器、ブレード・コンピュータ、ストレージ・サーバ等を含めた任意の適切なコンピューティング・デバイスを含むことができる。特定の実施形態において、複数のホスト104a、...、104nは、IBM(R)S/390(R)タイプ・コンピュータ又は他のコンピュータを含む(「IBM」及び「S/390」は、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションの米国その他の国、あるいはその両方における商標である)。
ストレージ制御装置102は、物理ストレージ110に対するアクセスを制御する任意の適切なコンピューティング・デバイスを含むことができる。特定の実施形態において、ストレージ制御装置102は、エンタープライズ・ストレージ・システム、例えばIBMから提供されるIBM TotalStorage(R)Enterprise Storage Server(R)(ESS)、DS8000(TM)、DS6000(TM)、又はBladeCenter(R)、あるいはそれらのすべてを含むことができる。特定の実施形態において、ストレージ制御装置102は、IBMから提供されるFICON(R)(Fiber Connectivity)接続テープ製品、VTS(Virtual Tape Server)、SVC(San VolumeController)を含むことができる(「TotalStorage」、「Enterprise Storage Server」、「DS8000」、「DS6000」、「BladeCenter」、及び「FICON」は、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ社の米国その他の国、あるいはその両方における商標である)。
物理ストレージ110は、例えばディスク・ドライブやテープ・ドライブ等を含めた任意の適切なデータ・ストレージを含むことができる。例えば、物理ストレージ110は、テープ・カートリッジ、光カートリッジ、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、ホログラフィ・ディスク、又はそれらの組み合わせ、あるいはそれらのすべてを含むことができる。
特定の実施形態において、複数のホスト104a、...、104nをストレージ制御装置102と結合させる1つ又は複数のスイッチ106は、Enterprise Systems Connection(ESCON(R))スイッチ、FICON(FiberConnectivity)スイッチ、又はそれらの組み合わせ、あるいはそれらのすべてを含むことができる(「ESCON」は、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションの米国その他の国、あるいはその両方における商標である)。特定の実施形態において、例えば1つ又は複数のスイッチ106は、光ファイバ技術を使用して複数のホスト104a、...、104nをストレージ制御装置102と結合させるESCONスイッチとして構成される。例えば、特定の実施形態において、1つ又は複数のスイッチ106は、ファイバ・チャネル(fibre channel : FC)・プロトコルに準拠したファイバ・チャネル(FC)・スイッチとして構成される。FCスイッチは、1つ又は複数のホスト104a、...、104nをストレージ制御装置102と結合させることができる。
図1ではホスト毎に単一のホスト・アプリケーションが示されているが、特定の実施形態ではより多くの数又はより少ない数のホスト・アプリケーションが各ホストで実行される可能性もある。また、複数のホスト104a、...、104nに由来するホスト・アプリケーション112a、...、112nの数は、ホスト104a、...、104nの数と異なる可能性もある。
ストレージ制御装置102内の論理パス・リソース108a、...、108mの構成は、論理パス・リソース108a、...、108mの追加、削除、又は修正によって変更される可能性がある。例えば、ホスト104bのようなホストは、論理パス・リソース108a、...、108mとの通信を確立することができる。しかしながら、パス・リソースが使用可能でないときにストレージ制御装置102の論理パス・リソース108a、...、108mに対する特定の修正、例えば論理パス・リソースの追加が行われると、ホスト・コンピュータ(例えばホスト104b)からストレージ制御装置102に送られるI/O動作に障害が発生する可能性がある。
例えば、ホスト104bは、論理パスを確立するためにそれ自体がアクセスを望む論理サブシステム毎に「論理パス確立(establish logical path)」メッセージを送信することができる。ホスト104bは、論理パスを確立した後は論理サブシステム内のすべてのデバイス(例えば論理パス・リソース108a、...、108m)にアクセスすることができる。ポート毎の最大論理パス数に達しない限り、ホスト104bは、そのポート上で新しい論理パスを確立することができる。一方、ポート毎の最大論理パス数に達したときは、ホスト104bは、そのポート上で新しい論理パスを確立することができない可能性がある。この場合、ホスト104bは、論理パス確立が拒否される度に「リソース不足」ステータス・インジケーションを受信する可能性がある。
また、ホスト104aのようなホストは、論理パスを既に確立している可能性がある。したがって、ホスト104bは、必ずしもすべての論理パス・リソースが同時に使用されていなくても「リソース不足」ステータス・インジケーションを受信する可能性がある。例えば、ESCON及びFICONアーキテクチャでは、接続要件に応じて論理パスをオペレータ制御によって明示的に確立し削除することが必要とされる可能性がある。したがって、確立する必要がある論理パス・リソースの数は、そのシステムで使用可能なすべての論理パスの総数となる。しかしながら、必ずしもすべての論理パス・リソースが同時に使用されない場合もある。これらの場合では、定義された短い期間しか持続しないワーク・ロードも存在する。しかしながら、たとえそれらのジョブが短い期間しか使用されなくても、それらのジョブの論理パス・リソースに関しては割り振りを行わなければならず、絶えず利用されることになるので、ホスト104bは「リソース不足」ステータス・インジケーションを受信することになる。
更に、新しい論理パスを追加する際は、そのポートに由来する既存の論理パスを削除する必要が生じる可能性がある。論理パスがポートから削除されると、ホスト(例えばホスト104b)が新しい論理パスを確立することが可能となる。しかしながら、場合によってはホスト104bからの新しい論理パスの確立が再度失敗する可能性もある。この障害は、別のホスト(例えば介在するホスト104c)が論理パスを確立したことによって生じる可能性がある。この状況では、ホスト104bに開放されたはずの論理パス・スロットが介在するホスト104cに奪われる形になる。ホスト104bは、物理ストレージ110に書き込まなければならないクリティカル・データ(即ち財務データ)を有する可能性がある。例えば、ホスト104bは、トランザクション処理が最小となるクリティカル時間ウィンドウ内にバックアップ動作を試行している可能性がある。しかしながら、論理パスが非クリティカル・データを有するホスト104cに奪われたために、ホスト104bはそれ自体のジョブを完了することができない。その結果、このシステムでは制御装置側のホスト104b用の論理パス・リソースが存在しなくなる。
本出願人らは、これらの問題を論理パス・リソースの動的管理によってより一層解決する。本出願人らの諸実施形態は、システムの必要に応じた論理パスの動的接続を可能にする。本出願人らの諸実施形態は、論理パスを確立するリソースを大幅に削減することを可能にする。本出願人らの諸実施形態は、システムが論理パスを自動的に追加、削除、及び再確立することによって論理パスを動的に管理することを可能にする。本出願人らの諸実施形態は、システムが優先度スキームに基づいて論理パスを動的に削除し確立することを可能にする。
例えば、特定の実施形態において、論理パス・リソース108a、...、108mの構成変更がストレージ制御装置102内で発生したときは、ストレージ制御装置102に実装されたパス優先度アプリケーション114が実行される。特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、「リソース不足」状態の結果として自動的に実施される。特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、1つ又は複数の論理パス・リソース108a、...、108mに対する優先度スキームを指定する又は付与する要求に基づいて自動的に実施される。
例えば図1に示されるように、ストレージ制御装置102は、パス優先度アプリケーション114と、各論理パス・リソース108a、...、108mに関する優先度スキーム118a、...、118mを有する論理パス・リソース・テーブル116と、を備える。あるチャネルで論理パスが確立されるときに、ホスト104a、...、104nは、その論理パスに関する優先度(即ちクリティカル優先度(critical priority)、通常優先度(normalpriority)、非クリティカル優先度(non-critical priority))を有する優先度スキーム118fを特定する。特定された優先度スキーム118は、論理パス・リソース・テーブル116にリストされる。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース108a、...、108mに関連する優先度スキーム118a、...、118mに基づいて論理パスの追加、削除、確立、及び再確立を管理する。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116内の論理パス・リソース108a、...、108mに関連する優先度スキーム118a、...、118mも更新する。
特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、パス優先度システムとも呼ばれ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、あるいはそれらの任意の組み合わせの形で実装することができる。パス優先度アプリケーション114を実行することにより、コンピューティング環境100内の論理パス・リソース108a、...、108mの動的管理が可能となる。パス優先度アプリケーション114を実行することにより、ホスト(例えばホスト104a、...、104n)は、論理パス・リソース108a、...、108mに対する優先度スキーム118a、...、118mを特定し提供することができる。パス優先度アプリケーション114は、あるポートが「リソース不足」の状態に達したときに利用可能とすることができる。また、ストレージ制御装置102が必ずしもそれ自体のポート毎の最大論理パス数に達していなくても、パス優先度アプリケーション114は実行される。例えば、特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、ストレージ制御装置102が、論理パス・リソース108a、...、108mと関連付けられる優先度スキーム118a、...、118mがホスト104a、...、104nのようなホストから付与されたことを検出したときに利用可能とすることができる。
図2は、論理パス・リソースを動的に管理する特定の実施形態に係るコンピューティング環境100のブロック図である。より具体的には、ホスト104a、...、104nのうちから選択される例示的なホスト104は、ホスト・アプリケーション112a、...、112nのうちから選択される例示的なホスト・アプリケーション112を含むことができる。ホスト・アプリケーション112は、ストレージ制御装置102の論理パス・リソース108a、...、108mにアクセスすることを求める「論理パス確立」要求200をストレージ制御装置102に送信することができる。ホスト・アプリケーション112は、アクセス対象の論理パス・リソース108a、...、108mと関連付けられる又は当該論理パス・リソースに付与される優先度スキーム118a、...、118mを含む「論理パス優先度指定(designate logical path priority)」要求202を送信することができる。例えば、ホスト104aは、(ホスト・アプリケーション112aを介して)「論理パス優先度指定」要求202をストレージ制御装置102に送信する。「論理パス優先度指定」要求202は、その論理パスに付与される優先度120を有する優先度スキーム118を含む。優先度120は、クリティカル優先度、通常優先度、あるいは非クリティカル優先度を含むことができる。
特定の実施形態において、ホスト・アプリケーション112aは、「論理パス確立」要求200の送信とほぼ同時に「論理パス優先度指定」要求202を送信することができる。他の実施形態において、ホスト104aは、「論理パス確立」要求200を送信した後に、ホスト・アプリケーション112aを介して「論理パス優先度指定」要求202を送信することができる。特定の実施形態において、「論理パス優先度指定」要求202は、「論理パス確立」要求200と同時に送信され得る。
ストレージ制御装置102に実装されるパス優先度アプリケーション114は、「論理パス確立」要求200又は「論理パス優先度指定」要求202あるいはその両方を受け入れる。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116を検査して「論理パス確立」要求200又は「論理パス優先度指定」要求202あるいはその両方で指示される論理パス・リソースが使用可能であるかどうかを判定する。
「論理パス確立」要求200又は「論理パス優先度指定」要求202あるいはその両方で指示される論理パス・リソースの使用可能性を判定するにあたり、パス優先度アプリケーション114は、ストレージ制御装置102に実装された論理パス・リソース・テーブル116に格納又はリストされている情報を参照することができる。論理パス・リソース・テーブル116は、どの論理パス・リソース108a、...、108mがアクセスに使用可能であるか、どの論理パス・リソース108a、...、108mがそれぞれに関連する優先度スキーム118a、...、118mを有するか、及びホスト104a、...、104nから論理パスに対して付与される優先度120が記録されるデータ構造を含むことができる。特定の実施形態において、論理パス・リソース・テーブル116は、論理パス・リソースをそれぞれ参照することが可能なポインタ配列を含むことができる。
「論理パス確立」要求200又は「論理パス優先度指定」要求202あるいはその両方が無事完了した結果として、ホスト・アプリケーション112a、...、112nと論理パス・リソース108a、...、108mとの間の論理パスが確立されると、ホスト・アプリケーション112a、...、112nは、当該論理パスが確立された論理パス・リソース108a、...、108mに対するI/O動作204を実行することができる。
特定の実施形態において、論理パス・リソース108a、...、108mの構成は、論理パス・リソース108a、...、108mの追加、削除、あるいは修正によって変更される可能性がある。例えば、新しい論理パス・リソースが追加される可能性がある。論理パス・リソースが使用可能でないときにホスト104a、...、104nが「論理パス確立」要求200メッセージ又は「論理パス優先度指定」要求202メッセージあるいはその両方を利用して論理パスの確立を試行した場合は、そのような動作によって「リソース不足」状態が発生する可能性がある。このような「リソース不足」状態の発生を防止するために、パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース108a、...、108mの構成変更に応答してパス優先度動作を実行することができる。
特定の実施形態において、ホスト・アプリケーション112a、...、112nは、パス優先度動作を実行する際に論理パスと関連付けられる又は当該論理パスに付与される優先度120を有する優先度スキーム118を付与又は提供することができる。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース108a、...、108mに関連する又はそれらに付与された優先度スキーム118a、...、118mの有無について論理パス・リソース・テーブル116を検索又は参照することによってパス優先度動作を実行することができる。優先度スキーム118a、...、118mは、論理パスに関連する優先度120を含む。優先度120は、論理パス・リソース108a、...、108mに付与された又は関連するクリティカル優先度、通常優先度、及び非クリティカル優先度のうちのいずれかを含む可能性がある。論理パスに関連する又は付与された優先度120に基づいて、パス優先度アプリケーション114は、優先度スキームを有する既存の論理パスを新しい優先度スキームに置き換えることができる。
例えば、ホスト104aのような例示的なホストは、論理パス・リソース108a、...、108mに対する優先度スキーム118a、...、118mを、4つの論理パスの優先度120をクリティカル、他の4つの論理パスの優先度120を非クリティカルとして既に指定済みである。別の例示的なホスト、例えばホスト104bは、新しい論理パスを指定された優先度スキーム118で確立するよう要求する。ホスト104bは、(例えばホスト・アプリケーション112を介して)新しく確立される論理パスと関連付けられるクリティカルの優先度120を提供又は指定する。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116を参照して論理パス・リソース108a、...、108mに関連する優先度スキーム118a、...、118mを判定する。ホスト104aは非クリティカルの優先度120でリストされる4つの論理パスを有するので、パス優先度アプリケーション114は、パス優先度動作を実行して非クリティカルの優先度を有する既存のホスト104aの4つの論理パスを削除し、それらの置き換えを実行し、クリティカルの優先度120を有するホスト104bとの間の新しい論理パスを確立する。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116の情報を更新する。それ故、特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、現時点ですべての論理パスがホスト104aによって占有されていても、ホスト104bに関する新しい論理パスを自動的に確立する。
特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、既存の優先度スキーム118a、...、118mを以前の優先度スキームに置き換えることができる。例えば、ホスト104bは、それ自体のジョブを完了させたときに論理パスを削除する。パス優先度アプリケーション114は、ホスト104aのような別のホストが削除されたパスを再確立することを可能にすることができる。パス優先度アプリケーション114は、ホスト104bによってパスが削除されたときは(状態変更通知を利用して)その旨をホスト104aに通知し、その後、ホスト104aに戻ってそれらのパスが再確立される。また、特定の実施形態において、ホスト104aは、以前に削除されたそれ自体の論理パスを当該論理パスについて以前に指定された優先度スキームで確立する。それ故、特定の実施形態では、ホスト104bがジョブを完了させた後、ホスト104aのようなホストは、以前に削除されたそれ自体の論理パスを当該論理パスについて以前に指定された優先度スキームで自動的に再確立することができる。
図示のとおり、特定の実施形態において、ホスト104a、...、104nによって特定又は指定される優先度スキーム118は、例えばクリティカル優先度、通常優先度、非クリティカル優先度のうちの任意の優先度120を含む。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116内で特定又は指定された優先度120を使用して論理パス・リソース108a、...、108mを動的に管理する。
例えば、特定の実施形態において、クリティカル優先度120が特定される論理パスには、パス優先度アプリケーション114によって論理パス・リソース・テーブル116内で最も高い優先度が付与される。システム100のようなシステムがそれ以上使用可能な論理パス・リソースを有さない場合は、クリティカル優先度が特定される論理パスを確立することができるように、論理パス・リソース・テーブル116内で非クリティカル優先度が特定される論理パスがパス優先度アプリケーション114によって削除される。特定の実施形態では、別の論理パスを確立するにあたり、論理パス・リソース・テーブル116にリストされたクリティカル優先度を有する論理パスが削除されないこともある。
また、特定の実施形態において、例えば通常優先度120が特定される論理パスには、パス優先度アプリケーション114によって論理パス・リソース・テーブル116内で通常優先度が付与される。システム100のようなシステムがそれ以上使用可能な論理パス・リソースを有さない場合は、別の論理パスを確立するために、論理パス・リソース・テーブル116内で通常優先度が特定される論理パスがパス優先度アプリケーション114によって削除、修正、又は変更される。この場合、パス優先度アプリケーション114は、ホスト104a、...、104nによってクリティカル優先度が特定されていても、論理パス・リソース・テーブル116内で通常優先度が特定される論理パスを削除しない。特定の実施形態において、通常優先度を特定するホスト104a、...、104nは、ストレージ制御装置102の論理パス・リソース108a、...、108mが使用可能となったときに、パス優先度アプリケーション114によって確立される論理パスを有することになる。
また、特定の実施形態において、例えば通常優先度120が特定される論理パスには、パス優先度アプリケーション114によって論理パス・リソース・テーブル116内で通常優先度が付与される。特定の実施形態では、ホスト104a、...、104nがクリティカル優先度パスを特定し論理パスの確立を試行している場合に、ストレージ制御装置102が使用可能な論理パス・リソース108a、...、108mを有さない場合は、クリティカル・パスの確立に対応するために、論理パス・リソース・テーブル116にリストされた非クリティカル優先度を有する論理パスがパス優先度アプリケーション114によって削除される。特定の実施形態において、このように削除された論理パスは、クリティカル優先度パスが削除されたときにパス優先度アプリケーション114によって自動的に再確立される。
特定の実施形態において、ホスト104a、...、104nのようなホストは、ホスト診断208を利用して論理パス・リソース108a、...、108mを追跡する。ホスト104a、...、104nは、「論理パス優先度指定」要求202を利用して新しい優先度スキーム118を再送信することにより、指定された論理パス優先度を必要な数だけ変更することができる。特定の実施形態において、「論理パス確立」要求200は、新しい「論理パス優先度指定」要求202と共に送信される可能性もある。クリティカル優先度パスを確立するためにストレージ制御装置102において削除される非クリティカル・パスは、パス削除のホスト通知を必要とする可能性がある。この通知は、ストレージ制御装置102が状態変更通知206をホスト104a、...、104nに送信することによって達成することができ、各ホスト104a、...、104nは、テスト初期設定(test initialization)を駆動又は実行してどの論理パスの確立が解除されたかを判定する。論理パスがストレージ制御装置102において削除され、且つすべての論理パス・リソース108a、...、108mが現在利用中である場合は、状態変更通知206を再度駆動することができ、非クリティカル・パスがそれぞれ削除された各ホスト104a、...、104nは、非クリティカル優先度論理パスをもう一度再確立する機会を得る。特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、状態変更通知206をホスト104a、...、104nに送信する。
特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、非クリティカル優先度論理パスをもう一度自動的に再確立する。例えば、新しい論理パスに関連する作業が完了すると、その論理パスは自動的に削除され、追加的な論理パス・リソースを解放するために削除された以前の論理パスがホスト104によって再確立される。かくして、パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース108a、...、108mに関連する優先度スキーム118a、...、118mに従って論理パスを動的に管理することができる。
図3乃至図5は、論理パス・リソースを動的に管理する方法300の特定の実施形態を示す概略フローチャート図である。方法300は、コンピュータ化システム、例えば図1のシステム100又は図6のシステム400あるいはその両方に配備することができる。特定の実施形態において、方法300は、ストレージ制御装置102のようなストレージ制御装置において実施することができる。特定の実施形態において、方法300は、ホスト104a、...、104nのようなホストにおいて実施することができる。他の実施形態において、方法300は、物理ストレージ110において実施することができる。
特定の実施形態において、方法300は、コンピュータ可読プログラムを用いて実施又は配備あるいはその両方を行うことができる。コンピュータ可読プログラムは、プロセッサによって実行することができる。プロセッサは、システム100内のホスト104a、...、104n、ストレージ制御装置102、物理ストレージ110、システム400内等に配置することができる。
図3乃至図5を参照すると、方法300は、論理パス・リソース108a、...、108mを備えるストレージ制御装置102内のパス優先度アプリケーション114によって実行される動作の一例を示す。ストレージ制御装置102は、論理パス確立要求を要求元から受信する(302)。例えば、ホスト104a、...、104nのような要求元は、(ホスト・アプリケーション112a、...、112nを介して)ストレージ制御装置102の論理パス・リソース108a、...、108mにアクセスすることを求める「論理パス確立」要求200をストレージ制御装置102に送信する。
ストレージ制御装置102は、論理パスに対する優先度スキームの指定要求を要求元から受信する(303)。例えば、ホスト104a、...、104nのような要求元は、(ホスト・アプリケーション112a、...、112nを介して)アクセス対象の論理パスで特定される又は当該論理パスに付与される優先度スキーム118a、...、118mを含む「論理パス優先度指定」要求202を送信する。
ストレージ制御装置102は、パス優先度アプリケーション114を介して論理パスが存在するかどうかを判定する(304)。例えば、パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116を検査又は参照して、その論理パスが以前に確立されたものかどうかを判定することができる。既存の論理パスが存在する場合、パス優先度アプリケーション114は、その論理パスの優先度120を変更し(306)、論理パス・リソース・テーブル116内の論理パス・リソース108a、...、108mに関連する又は付与される優先度スキーム118a、...、118mを更新する(308)。方法300はステップAに進み、ストレージ制御装置102は、ホスト104a、...、104nのような要求元から論理パスに関する別の要求を受信する。
特定の実施形態において、パス優先度アプリケーション114は、優先度スキーム118で既に指定されている優先度120に応じて、特定された指定済み優先度スキーム118に対する優先度120を変更する。例えば、特定された指定済み優先度スキーム118が通常優先度120であり、且つ既に指定されている優先度スキーム118が非クリティカル優先度120として特定される場合、パス優先度アプリケーション114は、その論理パスの非クリティカル優先度を通常優先度120に変更する。
論理パスが存在しない(即ちそれ以前に確立されていない)場合、パス優先度アプリケーション114は、使用可能なリソース(例えば論理パス・リソース108a、...、108m)が存在するかどうかを判定する(310)。使用可能なリソースが存在する場合、ストレージ制御装置102は、(例えばパス優先度アプリケーション114を介して)論理パスを確立し、論理パス・リソース・テーブル116内の論理パス・リソース108a、...、108mで特定される優先度スキーム118a、...、118mを更新する(312)。
例えば、使用可能なリソース(論理パス・リソース108a、...、108m等)が存在しない場合、パス優先度アプリケーション114は、論理パスの確立を要求したホスト104a、...、104nからクリティカルの優先度120を有する優先度スキーム118が指定又は提供されているかどうかを判定する(314)。優先度120がクリティカルでない場合には、ストレージ制御装置102は、その要求元(例えばホスト104a、...、104n)からの論理パス確立要求を「リソース不足」状態として拒否する(315)。
優先度120がクリティカルである場合には、パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116内に非クリティカルの優先度120でリストされる論理パスが存在するかどうかを判定する(316)。非クリティカル優先度120として特定される優先度スキーム118a、...、118mを有する論理パス・リソース108a、...、108mが存在しない場合には、ストレージ制御装置102は、その要求を「リソース不足」状態として拒否する(315)。非クリティカル優先度120として特定される優先度スキーム118a、...、118mを有する論理パス・リソース108a、...、108mが存在する場合には、パス優先度アプリケーション114は、非クリティカル・パスを削除して新しいクリティカル・パスに置き換える(318)。パス優先度アプリケーション114は、クリティカル優先度120の論理パスに対する優先度スキーム118を指定するホスト104a、...、104nとの間の新しいクリティカル・パスを確立し、論理パス・リソース・テーブル116内の情報(例えば優先度スキーム118a、...、118m)を更新する(319)。
ストレージ制御装置102は、(例えばパス優先度アプリケーション114を介して)非クリティカル・パスを有するホスト104a、...、104nにそれ自体の非クリティカル・パスが削除されたことを知らせる状態変更通知206を送信する(320)。非クリティカル・パスが削除されたホスト104a、...、104nは、テスト初期設定を実行又は駆動してどの論理パスの確立が解除されたかを判定する(322)。
パス優先度アプリケーション114は、削除されたクリティカル・パスに関連する優先度スキーム118を論理パス・リソース・テーブル116内で非クリティカルの優先度120を有する優先度スキーム118に自動的に更新する(327)。この時点で、クリティカル・パスを有する以前の論理パス・リソース108と、非クリティカルの優先度スキーム118を有する論理パスとが論理パス・リソース・テーブル116内で関連付けられる。
特定の実施形態において、ストレージ制御装置102は、以前に削除されたホスト104a、...、104nから論理パスの再確立要求を受信する(332)。パス優先度アプリケーション114は、該当する論理パスを新しく特定された優先度スキーム118で再確立する(342)。パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116にリストされる情報(例えば優先度スキーム)を更新する(344)。
特定の実施形態において、以前の非クリティカル・パスを有するホスト104a、...、104nは、以前に削除された非クリティカル・パスに付与すべき新しい優先度スキーム118を指定することができる。例えば、ホスト104bが以前に削除された非クリティカル論理パスを再確立する場合、ホスト104bは、以前に削除された非クリティカル・パスに対して異なる優先度120(例えば通常やクリティカル)を指定することができる。この指定が行われたときに、パス優先度アプリケーション114は、論理パス・リソース・テーブル116を新しい指定で更新し(344)、論理パスを再確立する(342)。
本明細書に記載の各技法は、方法として実施することも装置として実施することもでき、また、ソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、ハードウェア、又はそれらの任意の組み合わせ、あるいはそれらのすべてを含む製品として実施することもできる。本明細書で使用される「製品」という用語は、プログラム命令、コード、又は回路の形で実装されるロジック(例えば集積回路チップ、プログラマブル・ゲート・アレイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等)、あるいはそれらのすべて、又はコンピュータ可読媒体(例えばハード・ディスク・ドライブ、フレキシブル・ディスク、テープ等の磁気ストレージ・メディア)、又は光ストレージ(例えばコンパクト・ディスクROM(CD‐ROM)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD‐ROM)、光ディスク等)、又は揮発性及び不揮発性メモリ・デバイス(例えば電気的消去再書込可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、再書込可能読み取り専用メモリ(PROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、フラッシュ、ファームウェア、プログラマブル・ロジック等)、あるいはそれらのすべてを指す。コンピュータ可読媒体内のコードは、プロセッサのような機械によってアクセスされ実行され得る。特定の実施形態において、諸実施形態が実施されるコードは更に、伝送媒体を利用してあるいはネットワークを介してファイル・サーバからアクセス可能とすることもできる。その場合、コードが実装される製品は、ネットワーク伝送回線、無線伝送媒体、空間伝搬信号、電波、赤外線信号等の伝送媒体を含む可能性がある。無論、本発明の諸実施形態の範囲から逸脱しない限り様々な修正を施すことが可能であり、本製品は当業界で周知の任意の情報伝送媒体を含み得ることが当業者には理解されるだろう。例えば、本製品は、それらが機械によって実行されたときに動作が実行される諸種の命令が記憶されたストレージ・メディアを含む。
図6は、特定の実施形態が実施され得るシステム400のブロック図である。特定の実施形態において、ストレージ制御装置102及びホスト104a、...、104nは、システム400に従って実装することができる。システム400は、特定の実施形態ではプロセッサ404を含むこともある回路402を含む可能性がある。システム400は、メモリ406(例えば揮発性メモリ・デバイス)及びストレージ408も含む可能性がある。システム400の要素の中には、ストレージ制御装置102又はホスト104a、...、104n内で見受けられるものもあればそうでないものもある可能性がある。ストレージ408は、不揮発性メモリ・デバイス(例えばEEPROM、ROM、PROM、RAM、DRAM、SRAM、フラッシュ、ファームウェア、プログラマブル・ロジック等)、磁気ディスク・ドライブ、光ディスク・ドライブ、テープ・ドライブ等を含む可能性がある。ストレージ408は、内部ストレージ・デバイス、外付けストレージ・デバイス、又はネットワーク・アクセス可能なストレージ・デバイス、あるいはそれらのすべてを含む可能性がある。システム400は、メモリ406にロードされプロセッサ404又は回路402によって実行され得るコード412を含むプログラム・ロジック410を含む可能性がある。特定の実施形態において、コード412を含むプログラム・ロジック410は、ストレージ408に記憶され得る。他の特定の実施形態において、プログラム・ロジック410は、回路402の形で実施され得る。したがって、プログラム・ロジック410は、図6では他の要素と個別に示されているが、メモリ406又は回路402内に実装することも可能である。
本明細書で説明し図1乃至図6に示した特定の実施形態は、コンピュータ可読コードをコンピューティング・システム(例えばシステム100)に統合するコンピューティング命令を人間又は自動処理によって配備することにより、当該コードとコンピューティング・システムとが連動して図1乃至図6に示した本明細書に記載の諸実施形態の動作を実行することが可能となる方法を対象とする可能性もある。特定の実施形態では、新磁気ディスク制御機構(Redundant Array of Independent Disks : RAID)、単純ディスク束(justa bunch of disks : JBOD)、直接アクセス記憶装置(Direct Access Storage Device : DASD)、テープ等の様々なストレージ・システムがコンピューティング環境で使用される可能性がある。
図1乃至図3の動作の少なくともいくつかは並行して実行される可能性があり、それぞれ順番に実行される可能性もある。諸代替実施形態では、これらの動作のいくつかが異なる順序で実行され、修正され、あるいは省略される可能性もある。
更に、ソフトウェア及びハードウェア構成要素の多くは説明上個別のモジュール、動作、又はアプリケーションとして記載されている。このような構成要素は、より少ない数の構成要素に統合することもより多くの数の構成要素に分割することも可能である。また、特定の構成要素によって実行されるものとして説明される特定の動作は、他の構成要素によって実行される可能性もある。
図1乃至図6に示される又は各図で参照されるデータ構造及び構成要素は、特定のタイプの情報を有するものとして説明されている。諸代替実施形態では、これらのデータ構造及び構成要素は、各図に示される又は各図で参照されるのと異なる形で構造化される可能性があり、また、より少ないフィールド、より多くのフィールド、又は異なるフィールドを有することも異なる機能を有することもある。
特定の実施形態では、図1乃至図6に示されるとおり、システム100及び400は、論理パスが確立されたときに論理パス優先度スキームを提供する方法300を含むことができる。これらのシステム(例えば100及び400)において、要求元(例えばホスト104)は、低い優先度が指定された論理パスをより高い優先度の論理パスに置き換える動作を実行又は要求することができる。置き換え対象となる低い優先度の論理パスは、それ自体の置き換えを実行した同じ要求元(例えばホスト104a、...、104n)に属することも別のホストに属することもある。システム100及び400において、低い優先度の論理パスから高い優先度のパスへの置き換えは、ポート毎の最大論理パス数に達したときに実行され得る。
また、特定の実施形態において、受信側(例えばストレージ制御装置102)は、特定の優先度スキームを有する既存の論理パス・リソースの追加及び削除ならびに新しい優先度スキームへの置き換えにより、論理パスを自動的に管理することができる。特定の実施形態において、受信側は、それ自体が所有する論理パスの優先度を高い優先度の論理パスから低い優先度の論理パスに変更することができる。要求元は、「リソース不足」状態の故に確立できなかった新しい論理パスに関して確立された論理パスを再送信することができる。
特定の実施形態において、ホスト104a、...、104nのような要求元は、論理パス・リソース108a、...、108mとの通信を確立することができる。ストレージ制御装置102のような受信側は、論理パス・リソース108a、...、108mを追加、削除、除去、あるいはその他の方法で修正することができる。特定の実施形態において、受信側は、それによって論理パス・リソース108a、...、108mの構成要求が受信される故に、ストレージ制御装置102のようなストレージ制御装置に対応する可能性がある。同様に、特定の実施形態において、要求元は、それによって論理パス確立要求が送信される故に、ホスト104a、...、104nに対応する可能性がある。
したがって、各実施形態に関する上記の記載は、例示及び説明の目的で提示されている。上記の記載は網羅的なものではなく、また、本発明の実施形態を本明細書に開示される厳密な形態に限定することは本出願人らの意図するところではない。上記の教示に照らせば様々な修正及び変更が可能となるはずである。

Claims (26)

  1. 論理パス・リソースを動的に管理する方法であって、
    論理パス確立要求を要求元から受信するステップと、
    前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を前記要求元から受信するステップと、
    使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを判定するステップと、
    指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を実行するステップと、
    論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を更新するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記パス優先度動作は、指定された前記優先度スキームの前記優先度がクリティカルであることを判定する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パス優先度動作は、前記論理パス・リソース・テーブル内で特定される前記論理パス・リソースのうちの少なくとも1つが非クリティカル優先度を有する優先度スキームを含むことを判定する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記パス優先度動作は、前記非クリティカル論理パスを削除し、前記非クリティカル論理パスを前記クリティカル論理パスに置き換える、請求項3に記載の方法。
  5. 前記パス優先度動作は、前記要求元との間の前記クリティカル論理パスを確立し、前記論理パス・リソース・テーブル内の前記論理パス・リソースに関連する前記優先度スキームを更新する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記パス優先度動作は、以前に削除された論理パスを当該論理パスについて以前に指定された優先度スキームで再確立する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記パス優先度動作は、前記以前に削除された論理パスと関連付けられる新しく指定された優先度スキームを受信し、前記以前に削除された論理パスを前記新しく指定された優先度スキームで再確立する、請求項6に記載の方法。
  8. プロセッサと、
    コンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体と、
    を備えるシステムであって、前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記プロセッサによって実行可能な命令であって、
    論理パス確立要求を要求元から受信するステップと、
    前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を前記要求元から受信するステップと、
    使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを判定するステップと、
    指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を実行するステップと、
    論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を更新するステップと、
    をコンピュータに実行させるように構成された命令を含む、システム。
  9. 前記パス優先度動作は、指定された前記優先度スキームの前記優先度がクリティカルであることを判定する、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記パス優先度動作は、ストレージ制御装置内において、前記論理パス・リソース・テーブル内で特定される前記論理パス・リソースのうちの少なくとも1つが非クリティカル優先度を有する優先度スキームを含むことを判定する、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記パス優先度動作は、前記ストレージ制御装置内において、前記非クリティカル論理パスを削除し、前記非クリティカル論理パスを前記クリティカル論理パスに置き換える、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記パス優先度動作は、前記ストレージ制御装置内において、前記要求元との間の前記クリティカル論理パスを確立し、前記論理パス・リソース・テーブル内の前記論理パス・リソースに関連する前記優先度スキームを更新する、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記パス優先度動作は、ストレージ制御装置内において、以前に削除された論理パスを当該論理パスについて以前に指定された優先度スキームで再確立する、請求項8乃至12のいずれか一項に記載のシステム。
  14. 前記パス優先度動作は、前記ストレージ制御装置内において、前記以前に削除された論理パスと関連付けられる新しく指定された優先度スキームを受信し、前記以前に削除された論理パスを前記新しく指定された優先度スキームで再確立する、請求項13に記載のシステム。
  15. コンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体であって、前記コンピュータ・プログラム・コードは、
    論理パス確立要求をホストからストレージ・コントローラに送信するステップと、
    前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を前記ホストから前記ストレージ・コントローラに送信するステップと、
    使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを前記ストレージ・コントローラによって判定するステップと、
    指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を前記ストレージ・コントローラによって実行するステップと、
    論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を前記ストレージ・コントローラによって更新するステップと、
    をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能な命令を含む、コンピュータ使用可能な媒体。
  16. 前記パス優先度動作は、指定された前記優先度スキームの前記優先度がクリティカルであることを判定する、請求項15に記載のコンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体。
  17. 前記パス優先度動作は、前記論理パス・リソース・テーブル内で特定される前記論理パス・リソースのうちの少なくとも1つが非クリティカル優先度を有する優先度スキームを含むことを判定する、請求項16に記載のコンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体。
  18. 前記パス優先度動作は、前記非クリティカル論理パスを削除し、前記非クリティカル論理パスを前記クリティカル論理パスに置き換える、請求項17に記載のコンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体。
  19. 前記パス優先度動作は、前記要求元との間の前記クリティカル論理パスを確立し、前記論理パス・リソース・テーブル内の前記論理パス・リソースに関連する前記優先度スキームを更新する、請求項18に記載のコンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体。
  20. 前記パス優先度動作は、ストレージ制御装置内において、以前に削除された論理パスを当該論理パスについて以前に指定された優先度スキームで再確立する、請求項15乃至19のいずれか一項に記載のコンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体。
  21. 前記パス優先度動作は、前記ストレージ制御装置内において、前記以前に削除された論理パスと関連付けられる新しく指定された優先度スキームを受信し、前記以前に削除された論理パスを前記新しく指定された優先度スキームで再確立する、請求項20に記載のコンピュータ・プログラム・コードが実装されたコンピュータ使用可能な媒体。
  22. 論理パス・リソースを動的に管理する方法であって、
    論理パスを確立するステップと、
    前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームを指定するステップと、
    指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を実行するステップと、
    論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を更新するステップと、
    を含む方法。
  23. 前記論理パス・リソース・テーブル内で特定される前記論理パス・リソースのうちの少なくとも1つが非クリティカル優先度を有する優先度スキームを含むことを判定するステップを更に含む、請求項22に記載の方法。
  24. 指定された前記優先度スキームがクリティカル優先度を含むことを判定するステップと、
    前記論理パスを特定された前記クリティカル優先度で確立するステップと、
    前記論理パス・リソース・テーブル内の前記論理パス・リソースに関連する前記優先度スキームを更新するステップと、
    を更に含む、請求項23に記載の方法。
  25. 論理パス・リソースを動的に管理する装置であって、
    論理パス確立要求を受信する手段と、
    前記論理パスに対する優先度を含む優先度スキームの指定要求を受信する手段と、
    使用可能な論理パス・リソースが存在するかどうかを判定する手段と、
    指定された前記優先度スキームに基づいて前記論理パスを確立するパス優先度動作を実行する手段と、
    論理パス・リソース・テーブル内の論理パス・リソースに関連する情報を更新する手段と、
    を備える装置。
  26. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータ実装可能な命令を含むコンピュータ・プログラム。
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