JP2014518094A - マンゴーを取り扱う方法 - Google Patents

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Abstract

1種または複数のシクロプロペン化合物を含む雰囲気にマンゴーを曝露すること、および調整気相包装中にマンゴーを含めることを含むマンゴーを取り扱う方法。該方法は、マンゴーをシクロプロペン化合物に曝露するか、または他のものが無い状態でマンゴーを調整気相包装に含める場合に観察される効果に基づいて予期されるもの以上にマンゴーの最適な熟成状態の維持を予期しないほどに改善する。

Description

優先権の主張
本出願は、「マンゴーを取り扱う方法」について、2011年6月29日に出願された米国仮特許出願第61/502,530号の出願日の利益を請求する。
背景
マンゴーは、一般的に、生理学的に熟したときに収穫される。このことは、木から切り離された後でさえも、マンゴーは熟成することができ、通常の風味と味覚をもつようになることができることを意味する。生理学的な成熟状態では、その果実は頬状の形状を十分に発達させ、皮の色は、暗緑色から薄緑色へと変化しており、一部の品種では黄色にもなり得る。一部の品種では、赤色になるが、それは成熟した状態の指標としてはみなされていない。果皮が青いうちにマンゴーを収穫し輸送することは通常のことである。長距離にわたる輸送は、しばしば低い温度(例えば、14℃)で行われる。マンゴーは、このような輸送中に非常にゆっくりと熟成するものと考えられていて、輸送中、マンゴーは通常青いままである。
いったんマンゴーが、販売される場所の近くに到着すると、マンゴーは室温かそれよりも低い温度で熟成することができる。マンゴーは、任意選択により、密封容積の中に置き、エチレンガスに曝露しても良く、それによって、熟すのが早まる。マンゴーが通常の熟成過程を経て熟成するにつれて、その果皮は次第に赤くなる。最終的には、マンゴーは望ましくなく熟しすぎる。
マンゴーを可能な限り長い間、望ましい状態(すなわち、マンゴーが消費者にとって望ましい状態)に保つことが望ましい。そうした状態にあるマンゴーは、熟成しているが、例えば、望ましくないほどに柔らかくなった果肉などのような、熟成後の望ましくない特性はまだもたらされてはいない。マンゴーの状態を評価するために通常用いられる一つの方法は、果肉の硬度を測定することによるものである。通常の果肉の硬度を測定する方法は、実施例に後記する。
調整気相包装(MAP)を使用することによって、多くの果物や他の農産物の望ましい状態が延長し、それらの熟成後の望ましくない特性が減少することが知られている。そのような包装は、孔の開いていないポリマーフィルムまたは孔の開いているポリマーフィルムの使用を含むことができる。1−メチルシクロプロペン(MCPまたは1−MCP)を使用することによって、そのような産物にとっての最適な熟成期間が延長されることもまた知られている。このような使用のためにMAPとMCPを組み合わせることについての参考文献が僅かながらある。例えば、R. M. Baselら、「Long Shelf Life Banana Storage Using MAP Storage Coupled With Postharvest MCP Treatment」、(Institute of Food Technologists, 2002 Annual Meeting and Food Expo、http://ift.confex.com/ift/2002/techprogram/paper_13343.htmで入手可能)を参照すると、MAPとMCPを組み合わせて使用することが記載されている。Baselらの方法は、バナナの熟成の開始を遅らせ、熟成が始まると、熟成過程を延長させる。
マンゴーが小売り販売および/または消費に望ましくなるのに十分なほど熟成し、以前の方法の場合よりも長い間、マンゴーがこのような望ましい状態に留まる方法を提供することが望まれている。マンゴーが食べるのに望ましい状態により長く留まることを可能にするマンゴーを貯蔵し取り扱う方法を見つけることが特に望まれている。
本発明の提示
本発明の一つの態様では、
a)1種または複数のシクロプロペン化合物を含む雰囲気にマンゴーを曝露するステップと、
b)マンゴーを調整気相包装に収容するステップと
を含む、マンゴーを取り扱う方法が提供される。
この方法は、マンゴーを調整気相包装に収容する前か、マンゴーが調整気相包装に収容されている間か、またはマンゴーを調整気相包装に収容した後に、マンゴーをシクロプロペン化合物に曝露することを企図している。
詳細な説明
本明細書で用いられる「マンゴー」または「マンゴー(複数形)」は、マンゴー(Mangifera)属の任意のメンバーを指す。
化合物が、単位「ppm」を用いたある濃度で、雰囲気中に気体として存在していると本明細書中に記載される場合、濃度は、その雰囲気の百万体積部あたりのその化合物の体積部として与えられる。同様に、「ppb」(1リットルあたりのマイクロリットルに相当する)は、雰囲気の10億体積部あたりのその化合物の体積部を指す。
本明細書で用いられる「ポリマーフィルム」は、一つの次元(「厚さ」)において他の二つの次元の大きさよりもずっと小さく、比較的均一な厚さを有するポリマーからなる物体である。ポリマーフィルムは、通常は、1mm以下の厚さを有する。
本発明は、1種または複数のシクロプロペン化合物を使用することを含む。本明細書で用いられるシクロプロペン化合物は式
Figure 2014518094
を有する任意の化合物である
(式中、R、R、R、およびRの各々は、Hおよび式
−(L)−Z
の化学基からなる群から独立して選択され、nは、0から12の整数である)。各々のLは二価のラジカルである。好適なL基として、例えばH、B、C、N、O、P、S、Si、またはそれらの混合物から選択される1種または複数の原子を含むラジカルが挙げられる。L基内の原子は、単結合、二重結合、三重結合、またはそれらの混合によって互いに結合することができる。各々のL基は、直鎖、分枝、環状、またはそれらを組み合わせたものであり得る。任意の1個のR基(すなわちR、R、R、およびRのうちのいずれか1つ)中で、ヘテロ原子(すなわち、HでもCでもない原子)の総数は、0から6である。
独立して、任意の1つのR基中で、非水素原子の総数は50以下である。
各々のZは、一価のラジカルである。各々のZは、水素、ハロ、シアノ、ニトロ(nitro)、ニトロソ、アジド、クロレート、ブロメート、イオデート、イソシアネート、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、および化学基G(ただし、Gは3から14員環系)からなる群から独立して選択される。
、R、R、およびR基は、独立して好適な群から選択される。R、R、R、およびR基は、互いに同じであってよいし、またはそれらのうちの任意の数個が他と異なっていてもよい。R、R、R、およびRのうち1種または複数としての使用されるために好適な基は、シクロプロペン環に直接結合していてもよいし、または例えばヘテロ原子含有基などのような介在する基を介して、シクロプロペン環に結合していてもよい。
本明細書で用いられる目的の化学基は、目的の化学基の1個または複数の水素原子が、置換基によって置換されている場合に、「置換されている」と言われる。好適な置換基として、例えば、アルキル、アルケニル、アセチルアミノ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシイミノ、カルボキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、トリアルキルシリル、ジアルキルアミノ、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
好適なR、R、R、およびR基の中には、例えば、以下の基:脂肪族、脂肪族オキシ、アルキルカルボニル、アルキルホスホナト、アルキルホスファト、アルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボキシル、アルキルアミノスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクリル(すなわち、環に少なくとも1つのヘテロ原子を含む芳香族または非芳香族環式基)、アリール、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、イオド、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラト、ブロマト、イオダト、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、アセトキシ、カルボエトキシ、シアナト、ニトラト、ニトリト、ペルクロラト、アレニル、ブチルメルカプト、ジエチルホスホナト、ジメチルフェニルシリル、イソキノリル、メルカプト、ナフチル、フェノキシ、フェニル、ピペリジノ、ピリジル、キノリル、トリエチルシリル、およびトリメチルシリルの任意の1つの置換および非置換バージョンがある。
好適なR、R、R、およびR基の中には、例えば、カルボキシ基、スルホニルオキシ基、アミノ基、およびアミン基などの1種または複数のイオン化できる置換基を含むものがある。このようなイオン化できる基は、イオン化されていない形または塩の形で存在し得る。塩の形として、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、およびアンモニウムまたはアミンの塩を挙げることができる。
およびRが合わさって1つの基になり、その基が、シクロプロペン環の3番の炭素原子に二重結合によって結合している実施形態もまた企図されている。このような化合物のいくつかが、米国特許公開2005/0288189に記載されている。
好ましい実施形態では、R、R、R、およびRのうち1個または複数が水素である、1種または複数のシクロプロペンが用いられる。より好ましい実施形態では、R、R、R、およびRの各々が水素またはメチルである。より好ましい実施形態では、Rは(C1〜C4)アルキルであり、R、R、およびRの各々が水素である。より好ましい実施形態では、Rがメチルであり、R、R、およびRの各々が水素であり、シクロプロペン化合物は本明細書で「MCP」または「1−MCP」として知られている。
好ましい実施形態では、1気圧で50℃以下、または25℃以下、または15℃以下の沸点を有するシクロプロペン化合物が用いられる。独立して、好ましい実施形態では、1気圧で−100℃以上、−50℃以上、25℃以上、または0℃以上の沸点を有するシクロプロペン化合物が用いられる。
本明細書で用いられる「エチレン活性」化合物は、エチレンもしくはエチレン放出剤である化合物または高いエチレン活性を有する化合物である。
本明細書で用いられる「調整気相包装」(modified-atmosphere packaging)または「調整気相包装」(modified-atmosphere package)(総称的に「MAP」)は、閉鎖容器中に呼吸をする産物を収容しているときに、閉鎖容器中の気体雰囲気を通常の大気組成から変える閉鎖容器である。MAPは、産物をその中に収容したまま持ち上げ運ぶことができる包装であるという意味で閉鎖容器である。MAPは、MAPの外側の周囲大気と気体の交換ができる場合もありできない場合もある。任意の他の気体に対するMAPの透過性または非透過性とは独立して、MAPは、任意の特定の気体の拡散に対して透過性または非透過性であり得る。
本明細書で用いられる「モノマー」は、重合反応に関与することができる1つまたは複数の炭素−炭素二重結合を有する化合物である。本明細書で用いられる「オレフィンモノマー」は、その分子が炭素および水素の原子のみを含むモノマーである。本明細書で用いられる「極性モノマー」は、その分子が1個または複数の極性基を含むモノマーである。極性基としては、例えば、ヒドロキシル、チオール、カルボニル、炭素−硫黄二重結合、カルボキシル、スルホン酸、エステル結合、他の極性基、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の方法の一実施形態は、任意選択により、マンゴーを1種または複数のエチレン活性化合物に接触させることを含む。このようなエチレン活性化合物には、例えば、2−クロロエチルホスホン酸(エテホン)、アブシジン酸、および同じような仕方で落果に影響を与えるように作用する他の化合物などの、エチレン放出剤が挙げられる。高いエチレン活性を有する好適な化合物には、また例えば、プロピレン、塩化ビニル、一酸化炭素、アセチレン、1−ブテン、および高いエチレン活性を有する他の化合物が挙げられる。好ましい実施形態では、エチレンを用いて、エチレン活性化合物への曝露が行われる。
マンゴーをエチレン活性化合物に曝露するための温度は10℃以上、好ましくは13℃以上、より好ましくは14℃以上である。エチレン活性化合物に曝露するための好ましい温度は22℃以下である。
マンゴーのエチレン活性化合物への曝露は、任意の方法によって行うことができる。例えば、マンゴーは、1種または複数のエチレン活性化合物の分子を気体の形で含む雰囲気中に存在してもよい。気体のエチレン活性化合物を、マンゴーを取り囲む雰囲気中に任意の方法によって導入して良い。例えば、気体のエチレン活性化合物は、エチレン活性化合物がマンゴーから拡散して離れる前にマンゴーに接触するほどのマンゴーに近い至近距離で雰囲気中に放出され得る。別の例として、マンゴーは、閉鎖容器(すなわち、ある量の大気を含む気密容器)の中にあっても良く、気体のエチレン活性化合物を閉鎖容器に導入しても良い。
気体のエチレン活性化合物がマンゴーに接触するいくつかの実施形態では、マンゴーは透過性の囲繞装置の中にあり、エチレン活性化合物が透過性の囲繞装置の外側の雰囲気中に導入される。このような実施形態においては、透過性の囲繞装置は1つまたは複数のマンゴーを封入し、例えばいくらかのエチレン活性化合物を透過性の囲繞装置を通して、または透過性の囲繞装置内の孔を通して、もしくはそれらの組み合わせで拡散させることによって、エチレン活性化合物とマンゴーとの接触をいくらか可能にする。このような透過性の囲繞装置は本明細書で定義されるようなMAPであるとまた認められても良いし認められなくても良い。
気体のエチレン活性化合物が閉鎖容器に導入される実施形態の中で、導入は任意の方法によって行われて良い。例えば、エチレン活性化合物は化学反応中に作られて閉鎖容器へと発散されて良い。別の例として、エチレン活性化合物は、圧縮ガスタンクなどの容器に保持され、その容器から閉鎖容器に放出されて良い。
気体のエチレン活性化合物が、マンゴーをもまた収容している閉鎖容器中に導入される実施形態が好ましい。閉鎖容器内の雰囲気中のエチレン活性化合物の好ましい濃度は、20ppm以上、より好ましくは50ppm以上、より好ましくは75ppm以上である。閉鎖容器内の雰囲気中のエチレン活性化合物の好ましい濃度は、1000ppm以下、500ppm以下、300ppm以下、または100ppm以下である。
エチレン活性化合物を含む雰囲気へマンゴーを曝露する好ましい持続時間は、8時間以上、より好ましくは12時間以上である。エチレン活性化合物を含む雰囲気へマンゴーを曝露する好ましい持続時間は、48時間以下、より好ましくは36時間以下、より好ましくは24時間以下である。
マンゴーは、熟成サイクルにかけることができ、そこでマンゴーを、通常の大気中、すなわち、周囲室内大気中に、周囲室内温度で、好ましくは20から25℃で保存することができる。一実施形態では、エチレン活性化合物を含む雰囲気へのマンゴーの曝露を終えてからひき続き1日以上の間、20℃以下の通常の大気中にマンゴーが保存される熟成サイクルにマンゴーをかける。別の実施形態では、マンゴーは、エチレン活性化合物を含む雰囲気に12から14時間の間、10℃から20℃で曝露される。次いで、マンゴーは通常の大気中に同じ温度または室温で20から28時間の間保存される。次いで、マンゴーは通常の大気中に10℃から20℃でまたは室温で1日から6日の期間の間保存される。
本発明の方法は、マンゴーを1種または複数のシクロプロペン化合物に接触させることを含む。このような接触は任意の方法によって行うことができる。例えば、マンゴーは、1種または複数のシクロプロペン化合物の分子を気体の形で含む雰囲気中においても良い。気体のシクロプロペン化合物を、マンゴーを取り囲む雰囲気中に任意の方法によって導入して良い。例えば、気体のシクロプロペン化合物は、シクロプロペンがマンゴーから拡散して離れる前にシクロプロペン化合物がマンゴーに接触するほどのマンゴーに近い至近距離で雰囲気中に放出され得る。別の例として、マンゴーは、閉鎖容器(すなわち、ある量の大気を含む気密容器)の中にあっても良く、気体のシクロプロペン化合物を閉鎖容器中に導入しても良い。マンゴーはまた液体または固体のシクロプロペン化合物に任意の方法によって接触させても良く、例えばシクロプロペンを噴霧し、散布し、浸し、または溶媒に溶かすか懸濁してそれからマンゴーを溶解または懸濁されたシクロプロペン化合物と接触させるなどである。
気体のシクロプロペン化合物がマンゴーに接触するいくつかの実施形態では、マンゴーは透過性の囲繞装置の中にあり、シクロプロペン化合物が透過性の囲繞装置の外側の雰囲気中に導入される。このような実施形態においては、透過性の囲繞装置は1つまたは複数のマンゴーを封入し、例えばいくらかのシクロプロペン化合物を透過性の囲繞装置を通して、または透過性の囲繞装置内の孔を通して、もしくはそれらの組み合わせで拡散させることによって、シクロプロペン化合物とマンゴーとの接触をいくらか可能にする。このような透過性の囲繞装置は本明細書で定義されるようなMAPであるとまた認められても良いし認められなくても良い。
気体のシクロプロペン化合物が閉鎖容器に導入される実施形態の中で、導入は任意の方法によって行うことができる。例えば、シクロプロペン化合物は化学反応中に作られて閉鎖容器へと発散されて良い。別の例として、シクロプロペン化合物は、容器に保持され、その容器から閉鎖容器に放出されて良い。別の例として、シクロプロペン化合物は、分子カプセル化剤中にシクロプロペン化合物のカプセル化された錯体を含む粉末またはペレットまたは他の固体の形に含ませることができる。このような錯体は、本明細書で、「シクロプロペンカプセル化錯体」として知られている。
分子カプセル化剤が用いられる実施形態において、好適な分子カプセル化剤として、例えば、有機分子カプセル化剤および無機分子カプセル化剤が挙げられる。有機分子カプセル化剤が好ましい。好ましい有機カプセル化剤として、例えば、置換シクロデキストリン、非置換シクロデキストリン、およびクラウンエーテルが挙げられる。好適な無機分子カプセル剤として、例えば、ゼオライトが挙げられる。好適な分子カプセル化剤の混合物もまた好適である。発明の好ましい実施形態では、カプセル化剤は、アルファシクロデキストリン、ベータシクロデキストリン、ガンマシクロデキストリン、またはその混合物である。本発明のいくつかの実施形態では、特にシクロプロペン化合物が1−メチルシクロプロペンである場合、好ましいカプセル化剤は、アルファシクロデキストリンである。好ましいカプセル化剤は、シクロデキストリン化合物または用いられる化合物の構造に応じて変化するであろう。任意のシクロデキストリンもしくはシクロデキストリンの混合物、シクロデキストリンポリマー、修飾シクロデキストリン、またはその混合物もまた本発明に従って利用することができる。
分子カプセル化剤の量は、シクロプロペン化合物のモルに対する分子カプセル化剤のモルの比率によって有益に特徴づけることができる。好ましい実施形態では、シクロプロペン化合物のモルに対する分子カプセル化剤のモルの比率は、0.3:1以上、より好ましくは、0.9:1以上、より好ましくは、0.92:1以上、より好ましくは0.95:1以上である。独立して、好ましい実施形態では、シクロプロペン化合物のモルに対する分子カプセル化剤のモルの比率は2:1以下、より好ましくは、1.5:1以下である。より好ましい実施形態では、シクロプロペン化合物のモルに対する分子カプセル化剤のモルの比率は0.95:1から1.5:1である。
いくつかの実施形態では、シクロプロペンカプセル化錯体を閉鎖容器の中に置き、それからシクロプロペンカプセル化錯体を放出剤に触れさせることによって、シクロプロペン化合物は、マンゴーを含む閉鎖容器の中に導入される。放出剤は、それがシクロプロペンカプセル化錯体に触れる場合に、シクロプロペン化合物の雰囲気中への放出を促進する化合物である。いくつかの実施形態では、水(あるいは液体の重量に基づいて、50重量%以上の水を含む液体)は、効果的な放出剤である。
好ましい実施形態では、シクロプロペンカプセル化錯体を含む固形物が、マンゴーを含む閉鎖容器の中に置かれ、水をその固形物に接触させる。水との接触により、シクロプロペンが、閉鎖容器の雰囲気中に放出される。例えば、固形物は、他の成分の中で任意選択により、シクロプロペン化合物および発泡を起こす1種または複数の成分を含むカプセル化錯体を含む錠剤の形であって良い。
別の例として、いくつかの実施形態では、固形物を、マンゴーを含む閉鎖容器の中に置くことができ、雰囲気中の水蒸気が放出剤として効果的であり得る。これらの実施形態のいくつかでは、シクロプロペンカプセル化錯体を含む固形物は、他の成分の中で任意選択により、例えば吸水性ポリマーまたは潮解性の塩などの吸水性化合物をもまた含む形であって良い。
1種または複数のシクロプロペン化合物を含む液体組成物にマンゴーが接触させる実施形態もまた企図されている。このような液体組成物の中で、シクロプロペン化合物は、液状媒質中に溶解または分散されても良い。液体組成物を含むいくつかの実施形態では、シクロプロペンは、分子カプセル化剤と共にカプセル化錯体中にあっても良く、カプセル化錯体は、液状媒質中に溶解または分散されても良い。
本発明の好ましい実施形態では、気体の形の1種または複数のシクロプロペン化合物を含む雰囲気は、マンゴーと接触している(または1つまたは複数のマンゴーを囲む透過性の囲繞装置と接触している)。このような実施形態では、シクロプロペン化合物のゼロより大きな全ての濃度が企図されている。好ましくは、シクロプロペン化合物の濃度は0.5ppb以上、より好ましくは1ppb以上、より好ましくは10ppb以上、より好ましくは100ppb以上、より好ましくは500ppb以上である。好ましくは、シクロプロペン化合物の濃度は100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、より好ましくは10ppm以下、より好ましくは5ppm以下である。
MAPは能動的でも受動的でも良い。能動的MAPは、MAP内部の雰囲気にある種の気体(複数可)を加える、および/またはMAP内部の雰囲気からある種の気体(複数可)を除去する何らかの物質または装置に取り付けられた包装である。
受動的MAP(または産物によって生成された調整気相)は、マンゴーは収穫後呼吸するという事実を利用する。このように閉鎖容器中に置かれたマンゴーは、他の過程の中で、酸素を消費し二酸化炭素を生成する。MAPの硬い外面を通じての拡散およびMAPの外面に存在し得る任意の孔を通じての気体の通過によって、酸素、二酸化炭素、および任意選択により他の気体(例えば、水蒸気もしくはエチレンまたは両方など)の最適の量を維持するように、MAPを設計することができる。好ましい実施形態では、受動的MAPが用いられる。
能動的MAPを用いる実施形態もまた企図されている。本明細書と本特許請求の範囲では、MAPが能動的または受動的であると特に述べられていない場合は、MAPは能動的か受動的のいずれかであり得ることを意図する。例えば、MAPがあるガス透過特性を有していると本明細書に述べられている場合、次の実施形態の両方が企図されている:ガス透過特性を有する受動的MAP;およびそのガス透過特性を有する受動的MAPにおいて生じるのと同じ雰囲気を、マンゴーを含む場合にその中に維持する能動的MAPである。能動的MAPと受動的MAPを組み合わせたものを用いる実施形態もまた企図されている。このような組み合わせには、マンゴーが能動的MAPに含まれた後続いて受動的MAPに含まれる連続的な組み合わせ、またはその反対の連続的組み合わせ、およびマンゴーが能動的および受動的MAPに同時に含まれる組み合わせが挙げられる。
MAPを特徴づける有益な方法は、MAPの中に保持されたマンゴーの量に関連したMAPそれ自体のガス透過率である。好ましくは、二酸化炭素の透過率は、マンゴー1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、1,200以上、より好ましくは2,500以上、より好ましくは4,000以上である。好ましくは、二酸化炭素の透過率は、マンゴー1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、120,000以下、より好ましくは90,000以下、より好ましくは45,000以下である。好ましくは、酸素の透過率は、マンゴー1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、500以上、より好ましくは1,000以上、より好ましくは1,500以上である。好ましくは、酸素の透過率は、マンゴー1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、100,000以下、より好ましくは70,000以下、より好ましくは35,000以下、またはより好ましくは15,000以下である。
調整気相包装についての酸素透過率すなわちOTRは、文献に発表された研究または直接測定された研究から計算することができる。微細孔ポリマー袋に関して、任意の所与の時間におけるフィルムの透過性によるOTRは、フィックの拡散法則を用いて理論的に計算することができ、フィックの拡散法則ではポリマーフィルムに対する透過係数は、O2に対するASTM(アメリカ材料試験協会)方法D3985に記載されるような手順を用いて測定することができる。この同じ微細孔袋に関して、微細孔によるOTRは、Mathematical Model for Perforation Effect on Oxygen and Water Vapor Dynamics in Modified-Atmosphere Packages;Svetlana Fishman, V. Rodov, S. Ben-Yehoshua;Journal of Food Science;61巻;5号;1996年、956〜961ページで、Svetlana Fishmanによって提示されたような修正されたフィックの拡散法則を用いて計算することができ、その法則はさらにJaime Gonzalez、2008年、およびV. Ghosh、Oxygen transmission rate through micro-perforated films: measurement and model comparison;V. Ghosh, R.C. Anantheswaran;Journal of Food Process Engineering;24巻;2001年;113〜133ページによって確証されている。任意の所与の時間におけるOTRは、その時点におけるO2濃度を促進する力によっている。系のOTRは、V. Ghosh、2001年によって提示されるように、時間に対するO2分圧を測定し、それから時間に対する濃度勾配の自然対数をプロットして計算することにより測定することができる。これは、微小孔のある系、またはフィルムまたは微細孔フィルムと組み合わせた微小孔パッチなどのようなアプローチの独自な組み合わせなどといった、OTRに対する十分に検証されたモデルが無い場合に、都合の良い方法である。二酸化炭素透過率もこの同じアプローチによって同じように計算することができる。
ポリマーフィルムに固有のガス透過特性を特徴づけることは有益である。「固有」によって、いかなる孔も他の代替物も無い場合の、フィルムそのものの特性を意味している。その組成物を有し30マイクロメーターの厚さのフィルムのガス透過特性を特徴づけることによって、フィルムの組成物を特徴づけることは有益である。目的のフィルムが、30マイクロメーターとは異なる厚さ(例えば20から40マイクロメーター)で作られ試験される場合に、同じ組成物を有し厚さ30マイクロメーターのフィルムのガス透過特性を正確に計算することは当業者にとって容易なことであろうことが企図されている。厚さ30マイクロメーターのフィルムのガス透過特性を、本明細書で「GT−30」と呼ぶ。
ポリマーフィルム組成物の1つの有益な固有の特性を本明細書で「フィルムベータ率」と呼び、これは、二酸化炭素にとってのGT−30に対する酸素ガス透過率にとってのGT−30の比率である。好ましいポリマーフィルムは、1:4以上のフィルムベータ率を有する。「1:4以上」によって、フィルムベータ率が1:Xであり、Xが4より大きいことを意味する。より好ましいMAPは、1:4.5から1:8のフィルムベータ率を有する材料から作られている。
好ましい実施形態では、MAPの外面の一部または全てがポリマーである。好ましくは、ポリマーは、ポリマーフィルムの形で存在する。いくつかの好適なポリマーフィルムは、厚さが5マイクロメーター以上、または10マイクロメーター以上、または20マイクロメーター以上である。独立して、いくつかの好適なポリマーフィルムは、厚さ200マイクロメーター以下、または100マイクロメーター以下、または50マイクロメーター以下である。
いくつかの好適なポリマー組成物として、例えば、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリスチレン、ポリジエン、ポリシロキサン、ポリアミド、塩化ビニリデンポリマー、塩化ビニルポリマー、それらのコポリマー、それらの混合物、およびそれらの積層物が挙げられる。好適なポリオレフィンとして、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらのコポリマー、それらの混合物、およびそれらの積層物が挙げられる。好適なポリエチレンとして、例えば、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるポリエチレン、エチレンと極性モノマーとのコポリマー、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、それらのコポリマー、およびそれらの混合物が挙げられる。好適なポリプロピレンとして、例えば、ポリプロピレンおよび延伸ポリプロピレンが挙げられる。いくつかの実施形態では、低密度ポリエチレンが用いられる。いくつかの実施形態では、スチレンとブタジエンのコポリマーが用いられる。いくつかの実施形態では、例えば、ナイロンなどのポリアミドが用いられる。
好ましいポリマー組成物は、1種または複数のポリオレフィンまたはポリアミドを含む。より好ましいのはポリエチレン、ポリカプロラクタム(ナイロン6)または塩化アジポイルおよびヘキサメチレンジアミンのコポリマー(ナイロン66)である。より好ましいのはメタロセン触媒によるポリエチレンまたはポリカプロラクタムである。より好ましいポリマー組成物は、1種または複数のポリオレフィンおよび1種または複数のオレフィンモノマーと極性モノマーとのコポリマーを含む。本明細書では「コポリマー」によって、2つ以上の異なるモノマーを共重合してできる生成物を意味する。オレフィンモノマーと極性モノマーとの好適なコポリマーとして、例えばDuPont社から入手可能なElvaloy(商標)樹脂と呼ばれるそのようなポリマーが挙げられる。好ましいのはエチレンと1種または複数の極性モノマーのコポリマーである。好適な極性モノマーとして、例えば、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい極性モノマーは1つまたは複数のエステル結合を含んでいる。より好ましいのは酢酸ビニルである。エチレンと1種または複数の極性モノマーとのコポリマー中で、極性モノマーの好ましい量は、コポリマーの重量に基づいて1重量%以上、より好ましくは2重量%以上、より好ましくは3重量%以上である。エチレンと1種または複数の極性モノマーとのコポリマー中で、極性モノマーの好ましい量は、コポリマーの重量に基づいて、18重量%以下、より好ましくは15重量%以下、より好ましくは12重量%以下、より好ましくは9重量%以下、より好ましくは7重量%以下である。
いくつかの実施形態では、孔が無いポリマーフィルムが用いられる。このような実施形態のいくつかでは、ポリマーフィルムを含む容器内にマンゴーが置かれる場合、マンゴーの望ましい状態を周囲大気によって行われるよりも良く保存するように、酸素および/または二酸化炭素の量が維持されるように、ポリマーフィルムは選択されるかまたは設計される。
本明細書において容器がポリマーフィルムを含むと述べられる場合、容器の表面領域の一部または全てがポリマーフィルムからなることを意味し、ポリマーフィルムを通って拡散することができる分子が、容器の内側と容器の外側の間を両方の方向に拡散するようにフィルムが配置される。容器の表面領域の1つ、2つまたはそれ以上の離れた部分がポリマーフィルムからなるように、このような容器は構築することができ、ポリマーフィルム部分は互いに同じ組成物であっても良くまたは互いに異なっていても良い。ポリマーフィルムではない容器の表面の部分が効果的に気体分子の拡散を妨げるように(すなわち、通って拡散する気体分子の量が無視できるほどの重要性しかない)、このような容器が構築されることが企図されている。
cm/(m−日)の単位で、23℃での二酸化炭素に対するGT−30が、800以上、より好ましくは4,000以上、より好ましくは5,000以上、より好ましくは10,000以上、より好ましくは20,000以上であるフィルム組成物が好ましい。23℃での二酸化炭素に対するGT−30が、cm/(m−日)の単位で、150,000以下、より好ましくは80,000以下、より好ましくは60,000以下、より好ましくは40,000以下であるフィルムが好ましい。23℃での酸素に対するGT−30が、cm/(m−日)の単位で、200以上、より好ましくは1,000以上、より好ましくは3,000以上であるフィルムが好ましい。23℃での酸素に対するGT−30が、cm/(m−日)の単位で、150,000以下、より好ましくは80,000以下、より好ましくは40,000以下、より好ましくは20,000以下、より好ましくは15,000以下、より好ましくは10,000であるフィルムが好ましい。37.8℃での水蒸気に対するGT−30が、g/(m−日)の単位で、10以上、より好ましくは20以上であるフィルムが好ましい。37.8℃での水蒸気に対するGT−30が、g/(m−日)の単位で、1,000以下、より好ましくは600以下、より好ましくは40,000以下であるフィルムが好ましい。
MAPを特徴づける別の有益な方法は、「MAPベータ率」であり、MAPそれ自体の二酸化炭素の透過率に対するMAPそれ自体の酸素の透過率の比率として本明細書では定義されている。好ましくは、MAPベータ率は1:1.03以上(すなわち、1:Yで、Yは1.03以上)、より好ましくは1:1.05以上である。好ましくは、MAPベータ率は1:5以下、より好ましくは1:3以下である。
好ましい実施形態では、孔を有するポリマーフィルムが用いられる。好ましいそのような実施例では、孔は5マイクロメーターから500マイクロメーターの平均直径を有する。孔を含む好ましい実施形態では、孔の平均直径は10マイクロメーター以上であり、より好ましくは20マイクロメーター以上、より好ましくは50マイクロメーター以上、より好ましくは100マイクロメーター以上である。独立して、孔を含む好ましい実施形態では、孔の平均直径は300マイクロメーター以下であり、より好ましくは200マイクロメーター以下である。孔が円形でない場合、孔の直径は孔の面積をパイで割った商の平方根の二倍であると本明細書ではみなされている。
好ましい実施形態では、MAPは、孔の開いているポリマーフィルムを含んでいる。好ましい孔の数は、部分的には、MAPの中に存在するであろうマンゴーの重量によって決められる。好ましい実施形態では、MAP閉鎖容器中のマンゴー1キログラム当たりの孔の数は10以上であり、より好ましくは20以上であり、より好ましくは40以上である。好ましい実施形態では、MAP閉鎖容器中のマンゴー1キログラム当たりの孔の数は1,000以下であり、より好ましくは750以下であり、より好ましくは500以下であり、より好ましくは250以下である。
MAPが孔の開いているポリマーフィルムを含む実施形態の中で、好ましい孔の総面積は、マンゴー1キログラム当たりの平方マイクロメーターの単位で、50,000以上、より好ましくは100,000以上、より好ましくは、150,000以上である。MAPが孔の開いているポリマーフィルムを含む実施形態の中で、好ましい孔の総面積は、マンゴー1キログラム当たりの平方マイクロメーターの単位で、20,000,000以下、より好ましくは10,000,000以下、より好ましくは5,000,000以下、より好ましくは2,500,000以下である。
好ましい実施形態では、MAPはポリマーフィルムを含み、ポリマーフィルムからなるMAPの表面積のパーセントは10%から100%であり、より好ましくは50%から100%であり、より好ましくは75%から100%であり、より好ましくは90%から100%である。表面積の90%から100%がポリマーフィルムからなるMAPは本明細書で「袋」として知られている。ポリマーフィルムを含み、ポリマーフィルムではないMAPの表面の全ての部分が効果的に気体分子の拡散を妨げるMAPが好ましい。MAPがポリマーフィルムを含み、MAPの表面の残りの部分が効果的に気体分子の拡散を妨げる実施形態では、MAPは受動的MAPであるとみなされる。
ポリマーフィルムの孔は任意の方法によって開けられる。好適な方法として、例えば、レーザー穿孔、熱い針、炎、低エネルギー放電、および高エネルギー放電が挙げられる。好ましい方法の一つはレーザー穿孔である。レーザー穿孔が用いられる実施形態の中で、レーザー穿孔に良く適合したポリマーフィルムを設計または選択することが好ましい。すなわち、レーザーが容易に丸く予測できる大きさの孔を開けるように、ポリマーフィルムを設計または選択する。好ましいレーザーは、二酸化炭素レーザーである。異なるポリマーフィルムの組成物に対して、レーザー光の適切な波長を選択することができる。ポリエチレンおよび/またはエチレンと1種または複数の極性モノマーとのコポリマーを含むポリマーフィルムに対して、波長10.6マイクロメーターの赤外線光を含む赤外線光を生成する二酸化炭素レーザーを選択することが好ましい。
本発明の実施に際して用いられるマンゴーは、マンゴー属に属するいかなるものであってもよい。本発明のいくつかの実施形態では、マンゴー属の食用に適した果実が用いられる。いくつかの実施形態では、マンゴー(Mangifera indica)種に属するマンゴーが用いられる。いくつかの実施形態では、マンゴー種に属さないマンゴーが用いられる。いくつかの実施形態では、マンゴー種のマンゴー、栽培品種トミー・アトキンス(Tommy Atkins)が用いられる。本発明の実施形態では、マンゴーは青いが、生理学的に熟したときに収穫される。
いくつかの実施形態では、マンゴーは収穫され直ちにMAPの中に置かれる。いくつかの実施形態では、収穫からMAPの中に置かれるまでの時間は14日以内、より好ましくは7日以内、より好ましくは2日以内である。いくつかの実施形態では、収穫されたマンゴーは輸送の前にMAPの中に置かれ、輸送の間中収穫されたマンゴーはMAPの中に留まる。いくつかの実施形態では、マンゴーは消費者へ販売される目的の地点に近い運送先まで輸送される。本明細書で用いられる「消費者へ販売される目的の地点に近い」は、トラックかまたは他の地上の輸送手段で3日以内に、そこから消費者に販売する地点までマンゴーを輸送することができる場所を意味する。
本発明のいくつかの実施形態では、マンゴーは収穫後および輸送に先立ってMAPの中に置かれる。このような実施形態のいくつかでは、MAPは運搬装置の中に置かれて良い。運搬装置はMAPの運搬を容易にするため、および輸送中、運搬装置を積み重ねる際の強さのためのある構造を備えている。運搬装置は、運搬装置の内側と外側の間の気体の自由な交換を可能にしている。通常の好適な運搬装置は、例えば、大きな孔(例えば直径20mm以上を有する丸い孔)のある段ボール箱である。いくつかの実施形態では、マンゴーは、消費者へ販売される目的の地点に近い運送先まで、運送装置の中にあるMAPに入れて輸送される。
本発明のいくつかの実施形態では、マンゴーがMAPの中にある間に、マンゴーはシクロプロペン化合物と接触する。いくつかの実施形態では、マンゴーがMAPの中にある間にマンゴーはエチレン活性化合物と接触し、それからマンゴーが同じMAPの中にある間に、マンゴーは引き続いてシクロプロペン化合物と接触する。いくつかの実施形態では、マンゴーがMAPの中にある間にマンゴーはシクロプロペン化合物と接触し、それからマンゴーが同じMAPの中にある間に、マンゴーは引き続いてエチレン活性化合物と接触する。いくつかの実施形態では、マンゴーはシクロプロペン化合物、およびエチレン活性化合物、または両方とMAPの中に置かれる前に接触する。
好ましい実施形態では、マンゴーは次のように加工される。マンゴーは、果実の熟成度に基づいて、通常の商業的なタイミングで収穫され、商業的な段ボール箱に詰められ、10℃から15℃の間に冷却される。次いで、果実はMAP袋に移されて、箱に戻される。次いで、箱は1−MCPに曝される。1−MCP処理の後、果実は輸送される。別の好ましい実施形態では、マンゴーは収穫時にMAP袋の中に詰められ、袋はそれから段ボール箱の中に置かれ、冷却され、1−MCPで処理され、輸送される。
本発明の1つの好ましい実施形態では、マンゴーはMAPの中に置かれた後、シクロプロペン化合物に曝露される。別の好ましい実施形態では、マンゴーはMAPの中に置かれる前にシクロプロペン化合物に曝露される。シクロプロペン化合物に曝露することに引き続いて、マンゴーは、本明細書でTP1と呼ばれる期間の間MAPの中に保存される。TP1は少なくとも本明細書でTI1と呼ばれる時間間隔を含む。TI1は、1時間の持続時間を伴う連続した時間間隔である。すなわち、マンゴーは、1時間続く連続した時間間隔(TI1)の間、確実にMAPの中に保存される。時間間隔TI1は、期間TP1の一部である。TP1はTI1と同じであって良くまたはTI1よりも長くても良い。TP1がTI1よりも長い場合、TP1は少ない時間分だけ、または多い時間分だけ長くても良い。TP1は、TI1よりも1時間以上、1日以上、または1週間以上長くても良い。期間TP1は、TI1よりも先に始まっても良く、またはTP1はTI1の終了後に続いても良く、またはその両方でも良い。
本明細書でマンゴーが時間間隔TI1の間MAPの中に保存されると述べる場合、マンゴーがTI1の初めにすでにMAPの中に存在するならば、マンゴーはTI1の間中MAPの中に留まることを意味する。もしマンゴーがTI1の初めにMAPの中に無いならば、マンゴーは、TI1の初めにMAPの中に置かれ、TI1の間中そこに留まることもまた意味する。
本発明の好ましい実施形態では、マンゴーは時間間隔TI1の間MAPの中に保存される。TI1は、マンゴーをシクロプロペン化合物に曝露する前または後に、始まることができる。TI1は、マンゴーのシクロプロペン化合物への曝露を終結してからすぐ後に始まることができ、またはTI1は、マンゴーのシクロプロペン化合物への曝露を終結してから72時間後までの、その後の任意の時に始まることができる。
「マンゴーのシクロプロペン化合物への曝露の終結」によって、本明細書に記載されているようにマンゴーをシクロプロペン化合物に曝露した後の時、およびマンゴーを取り囲む雰囲気(または、シクロプロペン化合物に曝露されている間マンゴーが透過性の囲繞装置中に存在したならば、透過性の囲繞装置の周りの雰囲気)中のシクロプロペン化合物の濃度が0.5ppbを下回るときを本明細書では意味する。
好ましい実施形態では、マンゴーのシクロプロペン化合物への曝露の終結とTI1の始まりとの間の間隔は48時間以下、より好ましくは36時間以下、より好ましくは24時間以下、より好ましくは12時間以下、より好ましくは6時間以下、より好ましくは3時間以下、より好ましくは1時間以下である。そうでないと明確に述べられない限り、マンゴーのシクロプロペン化合物への曝露の終結後ある時間以内にTI1は始まるとの供述を伴って本明細書に記載された実施形態は、シクロプロペン化合物に曝露している間マンゴーがMAPの中に存在して、少なくとも時間間隔TI1の間MAPの中に留まる実施形態を含んでいる。
好ましい実施形態では、TP1はTI1の終結を超えて11時間以上も延長する。すなわち、マンゴーはMAPの中にTI1の間中留まり、それからさらなる11時間以上の間MAPの中に留まる。より好ましい実施形態では、TP1はTI1の終結を超えて23時間以上延長し、より好ましくは47時間以上、より好ましくは71時間以上である。いくつかの好ましい実施形態では、TP1は、マンゴーを小売りの消費者に輸送する間を通じて延長する。
いくつかの実施形態では(本明細書中で「CP後の」実施形態と呼ばれる)、マンゴーはシクロプロペン化合物に曝露される間、MAPの中に存在しない。他の実施形態では(本明細書では「CP前の」実施形態と呼ばれる)、マンゴーはシクロプロペン化合物に曝露される間、MAPの中に存在する。任意のCP後の実施形態は、本明細書に記載されている好ましい実施形態の任意のいずれかと組み合わせても良いことが企図されている。独立して、任意のCP前の実施形態は、本明細書に記載されている好ましい実施形態の任意のいずれかと組み合わせても良いこともまた企図されている。
CP後の実施形態の中で、シクロプロペン化合物に曝露される前、マンゴーは任意の型の容器(例えば、任意の袋、箱、閉鎖容器、運搬装置、またはそれらの組み合わせ)の中に置かれても良く、それらの容器には、例えば、MAPでない容器および/またはMAPである容器が含まれる。容器には輸送用コンテナーおよび海用のコンテナーが含まれる。好ましいCP後の実施形態では、シクロプロペン化合物への曝露の終結からマンゴーをMAPに置くまでの時間は12時間以下、より好ましくは8時間以下、より好ましくは4時間以下である。好ましいCP後の実施形態では、シクロプロペン化合物への曝露の終結からMAPからマンゴーを取り除くまでの時間は24時間以上、より好ましくは48時間以上、より好ましくは72時間以上である。
好ましいCP後の実施形態では、マンゴーはシクロプロペン化合物への曝露が終結した後すぐにMAPの中に置かれる。
CP前の実施形態の中で、シクロプロペン化合物への曝露が始まる前の任意の時に、マンゴーはMAPの中に置かれることができる。マンゴーはMAPの中に置かれ、取り除かれ、それからシクロプロペン化合物への曝露が始まる前にMAPの中に再び置かれても良い。好ましいCP前の実施形態では、マンゴーはMAPの中に置かれ、それから少なくともシクロプロペンへの曝露間とTI1の間そのMAPの中に留まる。任意選択によるエチレンによる処理を取り入れたいくつかのCP前の実施形態では、マンゴーはエチレンに曝露される前にMAPの中に置かれ、それからマンゴーは少なくともシクロプロペンに曝露される間とTI1の間そのMAPの中に留まる。いくつかのCP前の実施形態では、マンゴーは収穫後すぐまたは収穫後2日以内のいずれかの時点でMAPの中に置かれ、それからマンゴーは少なくともシクロプロペンに曝露される間およびTI1の間そのMAPの中に留まる。
マンゴーがMAPの中に置かれて、マンゴーが内側にあるMAPがそれから任意選択によりエチレン活性化合物に曝露され、シクロプロペン化合物に曝露され、それから輸送のために貯蔵される場合、ある種の好ましい雰囲気がMAPの中に存在するように、好ましいMAPが選択されまたは設計されることが企図されている。その好ましい雰囲気中で、二酸化炭素の量は、MAP内の雰囲気の体積を基にして、4.5体積%以上、より好ましくは8体積%以上である。その好ましい雰囲気中で、二酸化炭素の量は、MAP内の雰囲気の体積を基にして、21%体積以下、より好ましくは19体積%以下である。その好ましい雰囲気中で、酸素の量は、MAP内の雰囲気の体積を基にして、5体積%以上、より好ましくは8体積%以上である。その好ましい雰囲気中で、酸素の量は、MAP内の雰囲気の容量を基にして、13体積%以下、より好ましくは12.5体積%以下である。
マンゴーは果皮および果肉の硬度について評価され、それらは、次の試験手順を用いたマンゴーの品質の商業的な測定である。
・貫通に対しての果皮の耐性(果皮の硬度)の測定は、たがねの先(6mm幅)を備えたシャティヨン針入度計(Chatillon penetrometer)(モデルDPPH−100)を用いてなされる。
・読取りは各処理から6個の果物を無作為に選択することによって得られた。各果物の側面を針入度計上に置き、それから器具(たがね)の先を果物の中にはまり込ませた(約8mmの深さ)。1つの処理に対して6個の果実を選択し、各処理に対する果皮の硬度の平均値を求めるために読取りを用いた。
・果肉の硬度を検査するために、貫通に対しての果皮の耐性を検査するために選択された果実のもう一方の側面を用いた。貫通に対しての果皮の耐性のために検査されなかった側を、標準的な果物の皮むき器を用いてむいた(約2mmの厚さの果皮の組織切片を取り除いた)。皮をむかれた総面積は約5平方センチメートルだった。
・果皮を取り除いた後すぐに、各果実を針入度計の上に置き、たがねの先を用いて(約8mmの深さまで)、硬度の新しい値を得た。1つの処理に対して6個の果物を用いて、平均値を計算した。
二つの異なるMAP袋を次の実施例で用いた。「B袋」と名付けられた最初の袋は、フィルムを生成し、それからそのフィルムに孔を開け、それから孔の開いたフィルムから袋を作ることによって作られる。フィルムの成分は次の通りである。
EVA1=ELVAX(商標)3124樹脂(DuPont Co.)、EVAの重量に基づいて9重量%の酢酸ビニルを含んだ、メルトインデックス(ASTM D1238 190℃/2.16kg)が7g/10分のエチレン/酢酸ビニル樹脂。
m−LLDPE=EXCEED(商標)1018樹脂(Exxon−Mobil Co.)、メルトインデックス(ASTM D1238、190℃/2.16kg)が1.0g/10分で、密度(ASTM D792)が0.918g/cmのメタロセン線状低密度ポリエチレン。
スリップA=ポリエチレン中の珪藻土(スリップAの重量に基づいて15重量%)。
スリップB=エチレン/酢酸ビニルコポリマー中のステアルアミド(スリップBの重量に基づいて10重量%)。
スリップ−AB=スリップBに対するスリップAの重量比が3.0から2.5の、スリップAとスリップBの混合物。
ELITE(商標)5400G=The Dow Chemical Companyから入手可能な、メルトインデックス(ASTM D1238 190C/2.16kg)が1.0g/10分で、密度(ASTM D792)が0.916g/cm3の強化されたポリエチレン樹脂(メタロセンポリエチレン)。
CN734=85%のポリエチレン中に15重量%の珪藻土の目標量を有し、いくつかの異なる販売者から入手可能なマスターバッチ含有粘着防止剤
CN706=90%のエチレン酢酸ビニルコポリマー中に10重量%の目標量を有したいくつかの異なる販売者から入手可能なマスターバッチ含有ステアルアミド(スリップ)。
ELVAX3170=Dupont Polymersから入手可能な、メルトインデックス(ASTM D1238 190C/2.16kg)が2.5g/10分で18重量パーセントの酢酸ビニルを有する、エチレン−酢酸ビニルコポリマー。
10090=8MILDPE基材樹脂中に5%のスリップを含むAmpacetから入手可能なマスターバッチ。
10063=8MILDPE基材樹脂中に20%の珪藻土を含むまたAmpacetからも入手可能なマスターバッチ。
フィルムは厚さ29.5マイクロメーター(1.16ミル)のフィルムを生成するために吹いて膨らました三層の共押出し物であった。層の体積比は以下であった:
第1の層/第2の層/第3の層=30/40/30
各層は、EVA、m−LLDPE、および任意選択としてSlip−ABの混合物であった。重量比は以下の通りである。
第1の層:EVA1/m−LLDPE/Slip−AB=46/52/2
第2の層:EVA1/m−LLDPE/Slip−AB=46/54/0
第3の層:EVA1/m−LLDPE/Slip−AB=46/50/4
フィルムは、レーザーを用いて、平均孔直径が105マイクロメーターになるように孔を開けた。縦48cm横30cm(縦18.75インチ横12インチ)の長方形を形成するようにフィルムを折りたたみ、袋を形成するように3つの側を密封した。各袋は88の孔を有した。
B袋の調製の詳細は以下のようである。フィルムはオハイオ州のフィンドレーにあるThe Dow Chemical Companyで3層の共押出し吹込フィルムラインで生成された。層1は、フィルムロールの内側にあり、フィルム全体の20%を構成した。コア層(層2)は内側層と外側層の間に位置し、フィルム全体の60%を構成した。外側層は(層3)は、フィルムの構造全体の20%を構成した。各層は、下の表に記載されたような様々な成分の混合物から成り立っていた。端再生材料は、この押出機への供給全体の20%を超えない量だけコア層に加えられた。外側層は、42ダインレベルを目的とするコロナ放電によって処理された。D袋を作る際に用いられたフィルムのためのフィルム配合は次のようであった。
Figure 2014518094
B袋のために用いられたフィルムを作るためのプロセス条件は次のようであった。
Figure 2014518094
B袋を作るために用いられたフィルムの特性は次のようであった。
Figure 2014518094
フィルムは、ビーム圧縮レーザー処理システムによって孔を開けられ、結果として生じる孔は、109ミクロン(マイクロメーター)の縦方向の平均の大きさと104ミクロン(マイクロメーター)の横方向の平均の大きさを有する。これらのフィルムは縦48cm横30cm(縦18.75インチ横12インチ)の袋に形成された。
「M袋」と呼ばれる第2の袋は、ナイロン6/66(Kenylon(商標)6250、FMpkg、ウォーターフォード(Waterford)、CT06385、アメリカ合衆国より入手可能)から作られ、ナイロンは、フィルムの厚さ17.8マイクロメーター(0.7ミル)でバッグの厚さ35.6マイクロメーター(1.4ミル)の、67.5cm(27’’)幅のチューブの形で押し出された。チューブは眼状紋が印刷され、孔が開けられ、それから熱密閉バーによって底側を熱密閉することによって手作業で袋に変えられた。最終的な袋の大きさは、幅67.5cm(27’’)および長さ70cm(28’’)だった。各袋には4レーンの孔があった。任意の所与のレーン上の孔の間の距離は0.5cm(0.2’’)だった。孔の大きさは、110から120ミクロン(マイクロメーター)だった。1つの袋につき約560の孔があった。
実施例1:MAPと1−MCPの組み合わせを用いるマンゴーの保存
果実の要件:
試験のための果実の全必要条件は、1300個の個々の果実であった(650個のトミー・アトキンス(Tommy Atkins)および650個のアーウィン(Irwin)栽培品種)。
果実の収穫、および食品包装出荷工場での収穫後の取り扱い:
2011年4月7日、リベリア、グアナカステ、コスタリカに位置する商業的マンゴー農場(マンゴリカ、S.A.)から果実を収穫した。全ての果実を、ヨーロッパ市場のための商業的な基準に従って収穫した。全ての果実に、ヨーロッパ市場のための取り扱いおよび包装の標準的な手法(受け入れ、選択、洗浄、ワックスをかけること、殺菌剤塗布、および容器に詰めること)を行った。マンゴーのための商業用の4kgの段ボール箱に詰めた後、果実を出荷前に12から15℃に冷却した。
保存部屋への果実の輸送:
(商業用の段ボール箱に詰められた)果実の出荷前冷却をした後、果実を直ちに冷蔵トラック(10〜15℃)でコスタリカのSan Pedro Montes de Oca、San Joseに位置するコスタリカ大学の収穫後技術研究所に輸送した。到着すると直ぐに、果実をMAP袋の中に詰め直して1−MCPに曝露するのを待ちながら、果実を10〜12℃で6時間の間貯蔵した。
輸送シミュレーションの前に、果実をMAP袋の中に詰め直しいくつかの果実を1−MCPに曝露する:
収穫してから1日後、それぞれのマンゴーの栽培品種からの432個の果実を、MAP袋を用いて詰め替えた。1)「M袋」および2)「B袋」と特定された2種類のMAP袋を、両方のマンゴーの栽培品種(トミー・アトキンスおよびアーウィン)を用いて試験した。同じマンゴーの栽培品種である6個の果実をそれぞれ個々のMAP袋の中に置いた。この手順によって、1つの特定の栽培品種からの果実で満たされた36個のB袋と36個のM袋をもたらした(全体で72個のトミー・アトキンスのMAP袋および72個のアーウィンのMAP袋)。全てのMAP袋を、袋の開いている側を撚って、撚った端を折りたたむことによって密封した。それから、撚って折りたたまれた袋の端の周りにゴムバンドを用いた。袋の開いた側を密閉した後、果実が内側にある袋は、もともと食品包装出荷工場で果実を詰めるのに用いられた4kgの段ボール箱の中に大きな注意を払いながら置かれた。それぞれの栽培品種からの果実(216)は、商業用の4kgの段ボール箱の中に残り、MAP果実と標準的な商業的手法を用いて扱われる果実との比較を容易にした。果実のこのセットと共に用いられた袋は無く、なぜならこれはコスタリカから輸出されヨーロッパ市場のためのマンゴーを商業的に取り扱う際の標準的手法だからである。いったん全ての果実が、1)商業的包装システム(段ボール箱のみ)、2)B袋+段ボール箱、および3)M袋+段ボール箱のいずれかに分配されると、それぞれの栽培品種由来の、市場への輸送シミュレーションの前に1−MCPに曝露するためにグループ分けされた12の無作為に選択されたM袋および12の無作為に選択されたB袋が存在した。商業用の段ボール箱のみに詰められた72個の果実のグループをもまた1−MCPに曝露するために無作為に選んだ。輸送シミュレーションの前に1−MCPに曝露するために選択された全ての果実を、果実を1−MCPに曝露するために用いられる実験用テントの中に置いた。SmartFresh(商標)1−MCP(AgroFresh Inc.、フィラデルフィア、PA19106−2399、アメリカ合衆国から入手可能)から生成された500ppbの1−MCPを放出した後、テントを室温(21〜25℃)で12時間密閉した。各栽培品種からの果実のうちのいくつかを1−MCPに曝露する一方で、残りの果実は10℃に貯蔵したままであった。果実を1−MCPに曝露した後、余分な1−MCPを果物や包装材料(このプロセスの間、袋は開けられなかった)から取り除くために、果実を1時間の間換気した。それから、果実の1−MCへの偶発的曝露ことを減らすために、果実を10℃の異なる保存部屋に置いた。
輸送シミュレーション:
商業的な運送をシミュレートし、果実が商業的な取り扱いの効果を示すことができるように、果実を10〜12℃で18日の間保管した。これは、船によるヨーロッパ市場への輸送をシミュレートするためであった。輸送シミュレーションの間、相対湿度は85から90%の間だった。
果実が熟成すための誘導:
輸送シミュレーションが終えるとすぐ後に、全ての保存部屋の温度を18℃に設定した。これは、エチレンによる熟成への誘導なしに、自然な状況での果実の熟成を促進するために行った。無作為に選択された各栽培品種からの6個の果実を、硬度を評価するために用いた。さらに、各栽培品種から12の無作為に選択したM袋と12の無作為に選択したB袋の果実を、あらかじめ1−MCPに曝露されなかった果物の主なグループから選択した。商業用の段ボール箱のみに詰められた72個の果実のグループもまた無作為に選んだ。この果実を、エチレンバーナーでエチレンに24時間曝露した。エチレンに曝露されることなしに(異なる保存部屋で)熟成することを目的としている果実の場合と同様に、部屋を18〜20℃に保った。エチレンに24時間曝露した後に、保存部屋およびその中の果実を、過剰なエチレンを取り除くために1時間の間換気した。
輸送シミュレーションの後、いくつかの果実を1−MCPに曝露する:
各栽培品種からの12の無作為に選択したM袋および12の無作為に選択したB袋の果実を、市場への輸送シミュレーションの後、1−MCPに曝露するためにグループ分けした。商業用の段ボール箱のみに詰めた72個の果実のグループもまた1−MCPへ曝露するために無作為に選んだ。輸送シミュレーションの後、1−MCPに曝露するために選択された全ての果実を、果実を1−MCPに曝露するために用いられる実験テントの中に置いた。500ppbの1−MCPを達成した後、テントを室温(21〜25℃)で、12時間密封した。各栽培品種からの果実のいくつかを1−MCPに曝露していた間、残りの果実を18〜20℃で貯蔵したままであった。果実を1−MCPに曝露した後、果実または包装材(このプロセスの間袋は開けられなかった)から過剰の1−MCPを取り除くために、果実を1時間の間換気した。ごく僅かの1−MCPをも取り除いた後、果実を18〜20℃の異なる保存部屋に置いた。この措置は、果実の1−MCPへの偶発的曝露ことを減らすことを意図している。
果肉の硬度は、マンゴーの品質の商業的に重要な尺度である。輸送シミュレーションの前のMCPに曝露することを伴うトミー・アドキンス(Tommy Adkins)栽培品種に対するこの実験から生じる果肉の硬度の結果は次のようである。
トミー・アドキンス(Tommy Adkins)栽培品種に対する結果
(試験は1袋につき6個のマンゴーを用いて、総重量は2.7〜3.0kg/袋だった。)
マンゴーの果肉の硬度の違い
(対照からの変化として報告された)
Lbs.
MCPのみ −0.03
B袋のみ −5.61
MCP+B袋 15.72
M袋のみ −3.0
MCP+M袋 11.89
アーウィン栽培品種および輸送シミュレーション後曝露することについての結果は不確かなものだった。このような結果は予期されないものではない、というのは様々なマンゴーの栽培品種の間で、最適な熟成のための呼吸速度、O、CO、および湿度の必要条件は異なるからである。
上記の結果は、マンゴーをMCPのみを用いて処理しても、果肉の硬度に基づくマンゴーの品質は改良しなかったことを示している。結果は、またMAPのみでは、実際はマンゴーの品質に害があることを示している。しかしながら、MAPとMCPを組み合わせて使用すると、明らかにマンゴーの品質に思いがけない改良をもたらす。
これらの実験の結果に基づいて、MAP袋のCO、O、および水分の透過性、ならびにMCPに曝露する量と持続時間を変えることによって、上記と同じような結果がトミー・アドキンス(Tommy Adkins)以外のマンゴーの栽培品種に対しても観測されるであろうと結論する。このような変更は容易になされるであろう。
実施例2:輸送後のマンゴーの保存に対する1−MCP濃度の効果
この実験では、「B袋」の修正されたバージョンを利用した。3層ではなく、袋は次の組成をもつ80/20比率の押出し成形された2層から成る。
Figure 2014518094
ELVAX(商標)3130樹脂は、12%VAを含むこと以外は、ELVAX(商標)3124樹脂に類似している。CN−4420は、いくつかの異なる販売者から入手でき、18%VAEVA中4%エルカミド(Erucamide)/4%ステアルアミド/20%ABを含む二重のスリップである(1600ppmの各スリップ、8000ppmのAB)。10562はAmpocetから入手でき、PE中(600ppm)に3%Viton(登録商標)Aの加工助剤を含む。
フィルムは、1袋につき52の孔を4列に有し、平均の孔の直径が104マイクロメーターになるように、レーザーを用いて孔を開けた。袋のOTRは、約370cc/時間である。
グアテマラから輸入されたトミー・アトキンスの変種であるマンゴーを、10℃の気温で3日間保存した。マンゴーの一部が8つの異なる処理のうちの1つを受けた。対照(1−MCPも袋も無い)、500ppbの1−MCPのみ、袋のみ、および袋に5つの異なる1−MCP塗布速度(50、100、500、1000、および2500ppb)のうちの1つを加えたものである。各マンゴーは、約1.1Kgの重さがあった。袋に入れたマンゴーについて、袋は、1袋につき全体で果実4.4Kgとして4つの果実を含んでいた。1−MCPの塗布は、15時間の間10℃の温度でなされた。対照および各処理された試料を、棚での貯蔵をシミュレートするために、それから室温(約22℃)で3日間の間保存した。袋を棚での貯蔵のシミュレーションの間、閉じたままにした。果肉の硬度をそれから測定し次の結果を得た。
Figure 2014518094
これらのデータは、MAP袋と組み合わせた1−MCP処理の組み合わせは、1−MCP処理およびMAP袋単独の予期される追加の効果(この実験では、1.96lbと予期されている)と比べて、マンゴーの果実の硬度を予期しないほど増大させる結果をもたらすことを明らかに示している。

Claims (8)

  1. a)1種または複数のシクロプロペン化合物を含む雰囲気にマンゴーを曝露するステップと、
    b)調整気相包装にマンゴーを収容するステップと
    を含むマンゴーを取り扱う方法。
  2. マンゴーがトミー・アドキンス(Tommy Adkins)栽培品種である、請求項1に記載の方法。
  3. 調整気相包装が、孔の開いたポリマーフィルムを含み、孔の平均直径が5マイクロメーターから500マイクロメーターであり、前記ポリマーフィルムの孔の総面積がマンゴー1キログラムあたり50,000から6,000,000平方マイクロメーターである、請求項1に記載の方法。
  4. 調整気相包装を通る二酸化炭素の透過率が、マンゴー1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、1,200以上である、請求項1に記載の方法。
  5. 調整気相包装を通る酸素の透過率が、マンゴー1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、500以上である、請求項1に記載の方法。
  6. シクロプロペン化合物が1−メチルシクロプロペンである、請求項1に記載の方法。
  7. マンゴーを1種または複数のエチレン活性化合物を含む雰囲気に曝露するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. マンゴーを、青いが、生理学的に熟したときに収穫する、請求項1に記載の方法。
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