JP2014518092A - 完全に調理されたデンプン性製品を調製する方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
本発明は、完全に調理されたデンプン性製品、特に、茶色のクラストを含む完全に調理されたデンプン性製品を調製する方法に関する。より詳細には、本発明は、以下のステップすなわち
デンプン性の生地又はバッターを準備するステップ、
生地又はバッターを1つ又は複数のポーションに分割するステップ、
前記1つ又は複数のポーションをプリフライするステップ、並びに
前記1つ又は複数のプリフライしたポーションを、(i)熱風との衝突及び(ii)赤外線放射に曝露することによって調理するステップであり、熱風との衝突及び赤外線放射への曝露が、同時に、連続して、又はこれらの任意の組合せで行われてよいステップ
を含む、ドーナツなどの完全に調理されたデンプン性食品を調製する方法を提供する。
完全に調理されたデンプン性製品は、オーブン焼成、フライ、赤外線放射、熱風衝突、過熱蒸気などを含めた、非常に様々なタイプの熱処理を使用して調製することができることが、十分に確立している。これらの加熱技術のそれぞれには、利点も欠点もある。
フラワー(flour)、水及び任意選択で1つ又は複数のその他の製パン原料を混合することによって、デンプン性の生地又はバッターを準備するステップ、
生地又はバッターを1つ又は複数のポーションに分割するステップ、並びに
前記1つ又は複数のポーションを、(i)そのエネルギー含有量の50%超が、0.7〜10μmの範囲の波長を有する赤外線放射に起因する赤外線放射に合計20〜600秒間、及び(ii)少なくとも150℃の温度を有する熱風との衝突に合計20〜600秒間曝露することによって調理するステップであり、赤外線放射及び熱風との衝突への曝露が、同時に、連続して、又はこれらの任意の組合せで行われてよいステップを含む、完全に調理されたデンプン性食品を調製する方法であって、
脂肪含有コーティング組成物が、ポーションの調理前、調理中又は調理後にそのポーションの表面に適用され、その脂肪がトリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、リン脂質及びこれらの組合せから選択される方法を記載している。
フラワー、水及び任意選択で1つ又は複数のその他の製パン原料を混合することによって、デンプン性の生地を準備するステップ、
生地を1つ又は複数の生地ポーションに分割するステップ、
1つ又は複数の生地ポーションを1つ又は複数の成形生地片に成形するステップ、
d)少なくとも10秒の間に、1つ又は複数の成形生地片の総表面領域の30〜70%を熱油に接触させ、フライした表面領域及びノンフライの表面領域を含む1つ又は複数の部分的にフライした生地片を作製するステップ、
前記1つ又は複数の部分的にフライした生地片を焼成して、1つ又は複数の焼成された生地片を作製するステップを含む、調理済みのデンプン性食品を調製する方法であって、
可食材料の層が、成形生地片、部分的にフライした生地片又は焼成された生地片の表面領域の40〜70%に適用され、可食材料の層によって被覆されていない最終調理済み製品の表面領域がフライした表面領域である方法を記載している。
本発明者らは、脂肪含有量が低減された完全に調理されたデンプン性食品の調製のための方法を考案した。本方法によって得られる脂肪が低減された製品は、これらの脂肪分の高い類似の製品に酷似しており、風味、食感及び外観の観点から、これらは、従来技術で開示された脂肪が低減された製品より優れている。
フラワー、水、膨張剤及び任意選択で1つ又は複数のその他の製パン原料を混合することによって、デンプン性の生地又はバッターを調製するステップ、
生地又はバッターを1つ又は複数のポーションに分割するステップ、
前記1つ又は複数のポーションをプリフライするステップ、
1つ又は複数のプリフライしたポーションを、(i)熱風との衝突及び(ii)赤外線放射に曝露して調理するステップであって、熱風との衝突及び赤外線放射への曝露が、同時に、連続して、又はこれらの任意の組合せで行われてよいステップ
を含む。
1つ又は複数のポーションを、150〜250℃の温度を有する熱油に2〜40秒間接触させてプリフライするステップ、
プリフライしたポーションを、(i)合計で20〜600秒の赤外線放射、及び(ii)少なくとも150℃の温度を有する熱風との衝突に少なくとも1秒且つ20秒未満曝露することによって調理するステップ。
したがって、本発明の1つの態様は、以下の連続するステップすなわち
A.フラワー、水、膨張剤及び任意選択で1つ又は複数のその他の製パン原料を混合することによって、デンプン性の生地又はバッターを調製するステップ、
B.生地又はバッターを1つ又は複数のポーションに分割するステップ、
C.前記1つ又は複数のポーションを、150〜250℃の温度を有する熱油に2〜40秒間接触させてプリフライするステップ、
D.前記1つ又は複数のプリフライしたポーションを、(i)少なくとも150℃の温度を有する熱風との衝突に合計で少なくとも1秒且つ20秒未満、及び(ii)そのエネルギー含有量の50%超が0.7〜10μmの範囲の波長を有する赤外線放射に起因する赤外線放射に、合計で20〜600秒間曝露することによって調理するステップであり、熱風との衝突及び赤外線放射への曝露が、同時に、連続して、又はこれらの任意の組合せで行われてよいステップ
を含む、完全に調理されたデンプン性食品を調製する方法に関する。
プリフライしたポーションを、少なくとも1秒且つ20秒未満、少なくとも150℃の温度を有する熱風との衝突に付することによって、部分的に調理するサブステップ、及び
部分的に調理したポーションを、そのエネルギー含有量の50%超が、0.7〜10μmの範囲の波長を有する赤外線放射に起因する赤外線放射に、合計で20〜600秒間、好ましくは30〜350秒間曝露することによって完全に調理するサブステップ
によって調理される。
リングドーナツ(45グラム)を、以下のレシピを使用して調製した。
実施例1を繰り返したが、今回は、醗酵させたドーナツを、移動式フライヤー中で一面をプリフライし(180℃の温度の油で20秒)、ドーナツが移動式フライヤーを通過する間に、オイルカーテンの下も移動した。このように、フライ中に熱油に接触しなかったプリフライしたドーナツの部分に油を適用した。
実施例1を繰り返したが、今回は、醗酵したドーナツが移動式フライヤーを通過する間に、180℃の温度を有する油を噴霧した。このように、フライ中に熱油に接触しなかったプリフライしたドーナツの部分に油を適用した。
実施例1を繰り返したが、今回は、高温衝突ノズル及び赤外線加熱セットの異なる配置を用いたオーブンを使用した。今回は、ドーナツが、赤外線加熱ランプの後に熱風に曝露されるように、熱風衝突ノズルのセットをオーブンの端部に搭載した。
実施例1及び2で説明したのと同じ手段で、リングドーナツ(45グラム)を調製した。
Claims (16)
- 以下の連続するステップすなわち
A.フラワー、水、膨張剤及び任意選択で1つ又は複数のその他の製パン原料を混合することによって、デンプン性の生地又はバッターを調製するステップ、
B.生地又はバッターを1つ又は複数のポーションに分割するステップ、
C.前記1つ又は複数のポーションを、150〜250℃の温度を有する熱油に2〜40秒間接触させてプリフライするステップ、
D.前記1つ又は複数のプリフライしたポーションを、(i)少なくとも150℃の温度を有する熱風との衝突に、合計で少なくとも1秒且つ20秒未満、及び(ii)そのエネルギー含有量の50%超が0.7〜10μmの範囲の波長を有する赤外線放射に起因する赤外線放射に、合計で20〜600秒間、曝露することによって調理するステップであり、熱風との衝突及び赤外線放射への曝露が、同時に、連続して、又はこれらの任意の組合せで行われてよいステップ
を含む、完全に調理されたデンプン性食品を調製する方法。 - 熱油が160〜230℃の温度を有する、請求項1に記載の方法。
- 1つ又は複数のポーションを、少なくとも20秒間熱油に接触させる、請求項1又は2に記載の方法。
- 1つ又は複数のポーションの一面のみを、特定された期間中、熱油に接触させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 調理する前に、油を、プリフライしたポーションの熱油と接触していない部分に適用する、請求項4に記載の方法。
- プリフライしたポーションが、3.0〜4.5ml/gの比容積を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- プリフライしたポーションが、180〜340℃、好ましくは200〜320℃の温度を有する熱風との衝突に曝露される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 熱風との衝突が、少なくとも1m/s、好ましくは5〜20m/sの速度を有する熱風とプリフライしたポーションを衝突させることを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 赤外線放射が、赤外線チューブ加熱器によってもたらされる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 赤外線放射が0.7〜5.0μmの波長を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 本方法内で生じる熱伝導の少なくとも30%、より好ましくは少なくとも40%が、赤外線放射によってもたらされる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 1つ又は複数のプリフライしたポーションが、以下のサブステップすなわち
プリフライしたポーションを、少なくとも1秒且つ20秒未満、少なくとも150℃の温度を有する熱風との衝突に付すことによって、部分的に調理するサブステップ、及び
部分的に調理したポーションを、そのエネルギー含有量の50%超が、0.7〜10μmの範囲の波長を有する赤外線放射に起因する赤外線放射に、合計で20〜600秒間曝露することによって完全に調理するサブステップ
によって調理される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。 - プリフライしたポーションの容積が、部分的な調理中に、少なくとも10%、好ましくは少なくとも12%増加する、請求項12に記載の方法。
- 部分的に調理されたポーション内の温度が、赤外線放射への曝露中、少なくとも95℃に上昇する、請求項12又は13に記載の方法。
- 完全に調理されたデンプン性食品が、4.5〜6.0ml/gの比容積を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
- 完全に調理されたデンプン性製品がドーナツである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
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