JP2014517117A - エポキシ樹脂をベースとする水性接着促進剤組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明の接着促進剤組成物は、少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、少なくとも1種のポリアミン、及びポリアミンと縮合反応をすることができる遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物Vを含む。本発明に係る接着促進剤組成物は、高温湿潤条件下で接着力の改良をもたらす。

Description

本発明は、接着促進剤組成物、及び結合性材料及びシーラントのためのアンダーコーティングとしてのその使用の分野に関する。
接着促進剤組成物は、様々な基材への結合材料及びシーラントの接着性を向上させるために長い間使用されてきた。接着に関する特に高い要件が、自動車産業における接合に関して存在し、この分野における接着促進剤組成物の使用が、非常に普及している。
通常、このような接着促進剤組成物は溶媒として揮発性有機化合物(VOC)を含み、これは、塗布の間に蒸発し、環境、健康及び労働安全に基づいて不利である。したがって、溶媒含有接着促進剤組成物を、水性組成物で置き換える努力がなされている。しかしながら、パップ貯蔵(cataplasmstorage)等の高温湿潤条件下では、水性接着促進剤組成物は、接着結合における接着性をさらに失う傾向がある。例えば特許文献1は、高温湿潤条件下で比較的良好な安定性を有する水性接着促進剤組成物を記載している。特許文献1は、エポキシ樹脂分散体及びアミン硬化剤からなる2部分系を提供している。しかしながら、長期間のパップ貯蔵では、この接着促進剤組成物であっても、接着性の損失を示す。
国際公開2008/037780
それゆえ、本発明の目的は、揮発性有機化合物を全く放出せず又はわずかにしか放出せず、同時に、高温湿潤条件下で接着の損失をもたらさない接着促進剤組成物を提供することである。
この目的は本発明の請求項1に係る接着促進剤組成物により達成される。
驚くべきことに、また予想に反して、接着促進剤組成物中の添加剤としての特定の化合物の使用が、高温湿潤下におけるその安定性を有意に改良することを発見した。ここで、この予想は、化合物Vが反応性アミノ基をブロッキングすることによって接着促進剤組成物の架橋密度が低減し、それによって軟化及び膨潤することがあり、またそれによって特に高温湿潤条件下で接着結合に対する荷重があるときに、腐蝕の発生の増加と並んで接着性の損失をもたらすというというものである。
本発明のさらなる態様はさらなる独立請求項の内容である。本発明の特に好ましい実施形態は従属請求項の内容である。
本発明は、下記を含有している接着促進剤組成物に関する:
少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、
少なくとも1種のポリアミン、及び
遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の、ポリアミンと縮合反応をすることができる少なくとも1種の化合物V。
ポリアミン又はポリイソシアネート等の「ポリ」で始まる物質名は、本文書中において、分子1分子あたりにこの名称の官能基を2個以上形式的に有する物質を指す。
したがって、本文書において、「ポリアミン」は2個以上のアミノ基を含む化合物であると理解される。
本文書中の用語「ポリマー」は、一方で、化学的に均一なマクロ分子の集合体であるが、重合度、分子量及び鎖長に関して異なり、かつ重反応(重合、重付加、重縮合)により製造されるものを指す。他方で、この用語は、また、重反応から生じるこのようなマクロ分子の集合体の誘導体、すなわち所定のマクロ分子上の官能基の付加又は置換等の反応によって得られ、かつ化学的に均一であるか又は化学的に不均一であることができる化合物をも包含する。この用語は、いわゆるプレポリマー、すなわち官能基がマクロ分子の構造に含まれる反応性オリゴマープレアダクトをも包含する。
用語「パップ貯蔵(cataplasma storage)」とは、本文書中において、温度70℃及び相対湿度100%でのサンプルの貯蔵を意味する。
用語「分子量」は、本文書中において、常に、平均分子量M(数平均)を指す。
水性分散体の固体エポキシ樹脂は、特に下記の式(I)の固体エポキシ樹脂を含む:
Figure 2014517117
ここで、置換基Rは、互いに独立に、水素原子又はメチル基のいずれかを表す。更に、下付文字rは>1の値を表し、特に≧1.5を表す。好ましくはrは2〜12の値を表す。
通常、固体エポキシ樹脂はガラス転移温度が約23℃の室温よりも高い。固体エポキシ樹脂は、それゆえ、室温で易流動性のバルク粉末へと粉砕されうる。
このような固体エポキシ樹脂は、そのままで又は分散形態で、例えばDow Chemical Company,USA,Huntsman International LLC,USA、又はHexion Specialty Chemicals Inc.からすでに市販されている。
また、例えばグリシジルエーテル基の代わりにN−グリシジル基を少なくとも部分的に有する固体エポキシ樹脂、及び脂肪族グリシジルエーテルをベースとするエポキシ樹脂も適切である。
フェノール系樹脂、特にフェノール又はクレゾールノボラックの群から選択される固体エポキシ樹脂も適切である。
随意に固体エポキシ樹脂の水性分散体は、液体エポキシ樹脂、乳化剤、共乳化剤、抗起泡剤、殺生物剤、顔料、フィラー、反応性希釈剤又は触媒等のさらなる構成成分を含む。
固体エポキシ樹脂の水性分散体は、好ましくは30〜80質量%、特に50〜70質量%の固体エポキシ樹脂含有率を示す。したがって、エポキシ樹脂の水性分散体は、特に約20〜70質量%の水を示す。
分散体中の固体エポキシ樹脂の分散粒子の平均粒子サイズは、特に0.05〜20μm、特に0.1〜10μm、特に好ましくは0.2〜5μmの範囲にある。
例えば固体エポキシ樹脂の適切な水性分散体は、Cognisから商品名Waterpoxy(登録商標)1422、又はAir Productsから商品名Ancarez(商標)AR555水性エポキシ樹脂で市販されている。
固体エポキシ樹脂の水性分散体の割合は、接着促進剤組成物全体を基準として、好ましくは30〜99質量%、特に40〜80質量%である。
更に、本発明に係る接着促進剤組成物は、少なくとも1種のポリアミンを含む。
適切なポリアミンは、例えばヨーロッパ特許出願09178262.3に記載されており、その内容をここで参照して本明細書中に取り込む。
好ましくはポリアミンは、反応生成物であり、特にポリアミドアミン又はエポキシ樹脂/ポリアミン付加生成物である。
好ましくはポリアミンは、ポリアミドアミンである。例えばそれは、カルボン酸とポリアミンとの縮合生成物であり、例えば脂肪酸又はポリカルボン酸とポリアルキレンアミンとの縮合生成物である。
特に適切なポリアミンは、エポキシ樹脂とポリアミンとの付加生成物である。このような付加生成物は、例えば当業者に知られた複数の可能なポリアミン及びエポキシ樹脂、特にビスフェノールAジグリシジルエーテルから得ることができる。この関係において、好ましいポリアミンは、エチレンジアミン、イソホロンジアミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,3−キシリレンジアミン、ポリエチレンアミン等のポリアルキレンアミン又はポリオキシアルキレンジアミン又はトリアミン、特にJeffamine(登録商標)の商品名でHuntsmanから得ることができるものである。好ましくは反応生成物は、ビスフェノールA及び/又はビスフェノールFのジグリシジルエーテルと、ポリオキシアルキレンジアミン又はポリオキシアルキレントリアミンとの反応生成物である。特に適切な付加生成物は、ヨーロッパ特許公開第0,567,831に、ビス(ジアミン)−ジエポキシアダクトとして記載されている。
本発明に係る接着促進剤組成物中で異なるポリアミンの混合物を使用することは全く可能であり、さらには有利でありうる。随意にポリアミンとメルカプト基含有化合物の混合物が使用されうる。
ポリアミンの割合は、特に接着促進剤組成物中のアミノ基/エポキシド基の比が0.1:1〜1:1の範囲となるように選択される。
好ましくはポリアミンの割合は、接着促進剤組成物全体を基準として、1〜40質量%、特に5〜20質量%である。
更に、本発明に係る接着促進剤組成物は、遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物Vを含み、この化合物は、ポリアミンと縮合反応をすることができる。
特に化合物Vは、カルボニル化合物を含む。アルデヒド、β−ジケトン、β−ケトエステル及びβ−ケトアミドはカルボニル化合物として好ましい。
化合物Vの割合は好ましくは接着促進剤組成物全体を基準として、0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%である。
適切なアルデヒドは、一方で、室温で液体であるアルデヒド、特にプロパナール、2−メチルプロパナール、ブタナール、2−メチルブタナール、2−エチルブタナール、ペンタナール、ピバルアルデヒド、2−メチルペンタナール、3−メチルペンタナール、4−メチルペンタナール、2,3−ジメチルペンタナール、ヘキサナール、2−エチルヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2−メチルウンデカナール、ドデカナール、メトキシアセトアルデヒド、シクロプロパンカルボキシアルデヒド、シクロペンタンカルボキシアルデヒド、シクロヘキサンカルボキシアルデヒド、2,2−ジメチル−3−フェニルプロパナール、1−ナフトアルデヒド、ベンズアルデヒド、又は置換ベンズアルデヒド、特にトルアルデヒド、サリチルアルデヒド及びm−フェノキシ−ベンズアルデヒドの異性体、並びにシンナムアルデヒドである。
アルデヒドとして特に好ましいのは、他方で、下記の式(II)のアルデヒドである:
Figure 2014517117
ここで、R及びRは、互いに独立に、1〜12個のC原子を有する一価炭化水素基を表すか、又は5〜8個、好ましくは6個のC原子を有する随意に置換された炭素環の一部となる、4〜12個のC原子を有する二価炭化水素を表す。好ましくはR及びRは、メチル基を表す。
更に、Rは、水素原子、又は1〜12個のC原子を有するアリールアルキル又はシクロアルキル又はアルキルを表し、特に水素原子を表す。
Zは、エステル、エーテル、第3級アミノ又はアミド基を表し、31個までのC原子を含み、随意にこれは、追加のエーテル酸素原子を表す。好ましくはZは、下記の式(III)又は(IV)を有する基を表す:
Figure 2014517117
式中、Rは水素原子を表し、又は1〜30個のC原子を有する直鎖若しくは枝分かれアルキル基を表し、それは、随意に環式部分を有し、また随意に少なくとも1つのヘテロ原子、特にエーテル、カルボニル又はエステル基の形態の酸素を有する。
更に、Rは、5〜30個のC原子を有するモノ不飽和若しくはポリ不飽和の直鎖若しくは枝分かれ炭化水素基を表すことができ、又は随意に置換された芳香族若しくはヘテロ芳香族の5員若しくは6員環を表すことができる。
好ましくはRは、6〜30個の、特に11〜30個のC原子を有し、随意に環式部分を有し、また随意に少なくとも1つのヘテロ原子を有する、直鎖若しくは枝分かれアルキル基を表し、又は6〜30個の、特に11〜30個のC原子を有するモノ不飽和若しくはポリ不飽和の直鎖若しくは枝分かれ炭化水素基を表す。
及びRは、互いに独立に、水素原子、1〜12個のC原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール若しくはアリールアルキル基を表し、それは随意にエーテル基又はハロゲン原子又はハロゲン原子を示し、あるいは、一緒になって、二価炭化水素基を表し、それは5〜8個の、好ましくは5又は6個のC原子を有する随意に置換された炭素環の一部である。好ましくはR及びRは互いに独立に、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、ベンジル又はアルコキシエチル基を表し、又は一緒になって、窒素原子を含む環、特にピロリジン、ピペリジン、モルホリン又はN−アルキルピペラジン環を表し、この環は随意に置換されている。特に好ましくはR及びRは互いに独立に、ベンジル又はメトキシエチル基を表し、又は窒素原子を含めてモルホリン環を形成している。
室温で液体である上記の式(II)のアルデヒドが好ましい。
基Zが上記の式(III)の基である上記の式(II)のアルデヒドは、脂肪族、脂環式、又はアリール脂肪族の2,2−二置換3−ヒドロキシアルデヒドのエステルを表し、例えば特に適切なカルボン酸を含む2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロパナールである。ここで、下記のものがカルボン酸として特に適切である:飽和脂肪族カルボン酸、例えば特にギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、2−エチルカプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、モノ不飽和脂肪族カルボン酸、例えばパルミトレイン酸、オレイン酸、エルカ酸、ポリ不飽和脂肪族カルボン酸、例えばリノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキドン酸、脂環式カルボン酸、例えばシクロヘキサンカルボン酸、アリール脂肪族カルボン酸、例えばフェニル酢酸、芳香族カルボン酸、例えば安息香酸、ナフトエ酸、トルイル酸、アニス酸、これらの酸の異性体、ナタネ油、ヒマワリ油、アマニ油、オリーブ油、ヤシ油、パーム核油及びパーム油等の天然油及び脂肪の工業加水分解から得られる脂肪酸混合物、並びにジカルボン酸モノアルキル及びアリールエステル、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸、マレイン酸、フマル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、3,6,9−トリオキサウンデカン二酸等のジカルボン酸及びポリエチレングリコールの同様の誘導体と、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びこれらのアルコールの高級ホモログ及び異性体との単純なエステル化により得られるものが特に適切である。少なくとも7個のC原子、特に12〜31個のC原子を有するカルボン酸、特にラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸は好ましい。ラウリン酸は特に好ましい。
好ましくはアルデヒドは、2−エチルブタナール、ペンタナール、ピバルアルデヒド、2−メチルペンタナール、3−メチルペンタナール、4−メチルペンタナール、2,3−ジメチルペンタナール、ヘキサナール、2−エチルヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、メトキシアセトアルデヒド、2,2−ジメチル−3−フェニルプロパナール、ベンズアルデヒド、1−ナフトアルデヒド、サリチルアルデヒド、及び特に式(II)のアルデヒド、特に3−アセトキシ−2,2−ジメチルプロパナール、2,2−ジメチル−3−ラウロイルオキシプロパナール、2,2−ジメチル−3−(N−モルホリノ)−プロパナール、及び2,2−ジメチル−3−ビス(メトキシエチル)−アミノプロパナールからなる群より選ばれる。
ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド、2,2−ジメチル−3−フェニルプロパナール、3−アセトキシ−2,2−ジメチルプロパナール、2,2−ジメチル−3−ラウロイルオキシプロパナール及び2,2−ジメチル−3−(N−モルホリノ)−プロパナールからなる群より選ばれるアルデヒドは特に好ましい。
アルデヒドとしては、特に基Zが式(III)の基であり、かつRが11〜30個のC原子、特に11〜20個のC原子である式(II)のアルデヒドが、特に好ましい。最も好ましいのは、2,2−ジメチル−3−ラウロイルオキシプロパナールである。
これらのアルデヒドは無臭の物質である。「無臭の」物質はほとんどの人間個人により臭うことがでず、それゆえ、知覚可能な臭いを示さない物質として理解される。このようなアルデヒドを使用する場合、無臭でかつVOCを放出しない接着促進剤組成物が入手可能である。
適切なβ−ジケトンは特に下記の式(V)のものである:
Figure 2014517117
一方で、R及びR10は互いに独立に、1〜12個のC原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキル基を表し、随意にエーテル基又はハロゲン原子を示す。また、Rは、水素原子、又は1〜12個のC原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキル基を表す。
他方で、R及びRは、一緒になって二価の炭化水素基を表し、それは5〜8個、好ましくは5又は6個のC原子を有する随意に置換されている炭素環の一部である。また、R10は、1〜12個のC原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキル基を表し、それは随意にエーテル基又はハロゲン原子を示す。
式(V)の好ましいβ−ジケトンは、特に2,4−ペンタンジオン、3位でアルキル化された2,4−ペンタンジオン、特に3−メチル−、3−エチル、3−プロピル、3−イソプロピル、3−ブチル、3−tert−第3ブチル−、3−シクロヘキシル及び3−フェニル−2,4−ペンタンジオン、1,1,1−トリフルオロ−2,4−ペンタンジオン、1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタンジオン、3,5−ヘプタンジオン、3,5−オクタンジオン、2,4−オクタンジオン、6−メチル−3,5−ヘプタンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、2,2,4,6,6−ペンタメチル−3,5−ヘプタンジオン、1−フェニル−1,3−ブタンジオン、2−アセチルシクロペンタノン、2−アセチルシクロヘキサノン、2−ベンゾイルシクロペンタノン、及び2−ベンゾイルシクロヘキサノンからなる群より選ばれる。特に好ましいのは2,4−ペンタンジオンである。
β−ケトエステルとして特に適切なのは下記の式(VI)のβ−ケトエステルである:
Figure 2014517117
11は1〜6個のC原子を有する直鎖若しくは枝分かれアルキル基を表し、好ましくはtert−ブチル基を表す。
12及びR13は互いに独立に、水素原子、1〜12個のC原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキル基を表し、それらは随意にエーテル基又はハロゲン原子を示し、又はそれらは一緒になって二価の炭化水素基を表し、それは5〜8個、好ましくは5又は6個のC原子を有する随意に置換されている炭素環の一部である。特にR12は水素原子を表し、そしてR13はメチル基を表す。
β−ケトアミドとして特に適切なのは、下記の式(VII)のβ−ケトアミドである:
Figure 2014517117
12及びR13は独立に、式(VI)の上記のβ−ケトエステルにおいて記載した基に対応する。
14及びR15は互いに独立に、水素原子、1〜12個のC原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール又はアリールアルキル基を表し、それらは随意にエーテル基又はハロゲン原子を示し、又はそれらは一緒になって二価の炭化水素基を表し、それは5〜8個、好ましくは5又は6個のC原子を有する随意に置換されている炭素環の一部である。
化合物Vは、多官能化合物であることができ、それは上記のカルボニル化合物中に含まれる2個以上のカルボニル基を示し、ここで、これらのカルボニル基は必ずしも1分子内で同一である必要はない。例えばヒドロキシル基が完全にアセトアセチル化されているテレフタルアルデヒド又はポリオール等のジアルデヒドは、化合物Vとして好ましい。
化合物Vは、また、遊離形態の代わりに、加水分解によって脱離可能な形態で接着促進剤組成物中に含まれてもよい。加水分解の後に化合物Vを脱離させる化合物として特に好ましいのは、アルドイミン、エナミン又はオキサゾリジンである。
好ましくは加水分解により脱離可能な形態の化合物Vは、下記の式(VIII)のアルドイミンである:
Figure 2014517117
ここで、nは、1〜4、特に2又は3の値を表す。
Aは、2〜30個のC原子を有するn価炭化水素基を表し、それは随意に少なくとも1個のヘテロ原子を、特にエーテル酸素又は第3級アミン窒素の形態で含む。
特にAは、n個のアミノ基の除去の後のアミン基を表す。好ましいアミンは1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,5−ジアミノ−2−メチルペンタン、1,3−ペンタンジアミン、イソホロンジアミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,3−キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、ビス−(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、3(4),8(9)−ビス−(アミノメチル)トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン、1,2−、1,3−及び1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−2,2,6−トリメチルシクロヘキサン、3,6−ジオキサオクタン−1,8−ジアミン、4,7−ジオキサデカン−1,10−ジアミン、4−アミノメチル−1,8−オクタンジアミン、2又は3個のアミノ基を有しそして分子量が600g/以下であるポリオキシアルキレン−ポリアミン、特にHuntsmanから商品名Jeffamine(登録商標)で入手可能なタイプD−230、D−400及びT−403、並びにBASFから入手可能なその類似体化合物又はNitroil、1,3−及び1,4−フェニレンジアミン、2,4−及び2,6−トルエンジアミン、4,4’−、2,4’−及び2,2’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン及び引用したアミンの混合物からなる群より選ばれる。
16はアルデヒド基の除去後の、上記のとおりに記載されるアルデヒドの残基を表す。
他の適切なアルドイミンは、例えば、国際公開2010/112,537に記載されるポリアミドポリアルドイミンPAとして記載されるものである。Vestamin(登録商標)A−139(Evonikから)等の市販のアルドイミンもアルドイミンとして適切である。
更に、加水分解により脱離可能な形態の化合物Vは、好ましくはエナミンである。このようなエナミンは、少なくとも1個の第2級アミノ基を有するアミン及び少なくとも1種のアルデヒドの縮合反応から特に得ることができ、アルデヒドはカルボニル基に対してα位に少なくとも1個の水素原子を示し、そのため、エノール化可能であり、特にアセトアルデヒド、プロパナール、2−メチルプロパナール、ブタナール、2−メチルブタナール、2−エチルブタナール、ペンタナール、2−メチルペンタナール、3−メチルペンタナール、4−メチルペンタナール、2,3−ジメチルペンタナール、ヘキサナール、2−エチルヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2−メチルウンデカナール、ドデカナール、メトキシアセトアルデヒド、シクロプロパンカルボキシアルデヒド、シクロペンタンカルボキシアルデヒド、シクロヘキサンカルボキシアルデヒド又はジフェニルアセトアルデヒドである。少なくとも1個の第2級アミノ基を示すアミンとして適切なのは、他方で、少なくとも2個の第2級アミノ基を有するアミンであり、特にピペラジン、2,5−及び2,6−ジメチルピペラジン、2,3,5,6−テトラメチルピペラジン、1,7−ジオキサ−4,10−ジアザシクロドデカン、N,N’−ジブチルエチレンジアミン、N,N’−ジ−tert−ブチル−エチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,6−ヘキサンジアミン、N,N’−ジエチル−1,6−ヘキサンジアミン、N,N’−ジメチルジエチレントリアミン、N,N’−ジメチルジプロピレントリアミン、1−(1−メチルエチルアミノ)−3−(1−メチルエチルアミノ−メチル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(HuntsmanからのJefflink(登録商標)754)、N4−シクロヘキシル−2−メチル−N2−(2−メチルプロピル)−2,4−ペンタンジアミン、N,N’−ジアルキル−1,3−キシリレンジアミン、ビス−(4−(N−アルキルアミノ)−シクロヘキシル)−メタン、4,4’−トリメチレン−ジピペリジン及びN−アルキル化ポリエーテルアミン、例えばJeffamine(登録商標)SD−231(Huntsmanから)、更に、ヒドロキシル基及び第2級アミノ基を有するアミン、特にN−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、4−ヒドロキシピペリジン、並びにモノアルコキシル化第1級モノアミン、例えば特にN−メチル−エタノールアミン、N−エチル−エタノールアミン、N−ブチル−エタノールアミン及びN−ブチル−イソプロパノールアミン、更に、メルカプト基及び第2級アミノ基を有するアミン、特にN−(2−メルカプトエチル)−ピペラジン、4−メルカプトピペリジン及び2−メルカプトエチルブチルアミンである。
更に、オキサゾリジンは加水分解により脱離可能な形態の化合物Vとして好ましい。このようなオキサゾリジンは、ヒドロキシル基と第1級若しくは第2級アミノ基とが、随意に置換されたエチレン若しくはプロピレン基により分離されている、少なくとも1種のヒドロキシアミンと、少なくとも1種のアルデヒド、特にホルムアルデヒド、又は上記のエノール化可能なアルデヒドの1つとの縮合反応により特に得ることができる。特に適切なのは、2−メチルプロパナール及び2−エチルヘキサナールである。ヒドロキシアミンとして適切なのは特に、ジエタノールアミン及びジイソプロパノールアミンであり、それらはポリイソシアネート又はポリエステルとの反応により容易にポリオキサゾリジンを製造することができるヒドロキシオキサゾリジンをもたらす。適切な市販のオキサゾリジンは、例えば硬化剤OZ及びDesmophen(登録商標)VP LS 2959(Bayerから)、Zoldine(登録商標)ZA−78及びZoldine(登録商標)ZE(Dow Chemicalから)、Zoldine(登録商標)RD−4及びZoldine(登録商標)RD−20(Angus Chemicalから)及びIncozol(登録商標)2,Incozol(登録商標)3,Incozol(登録商標)LV,Incozol(登録商標)4,Incozol(登録商標)HP,Incozol(登録商標)CF,Incozol(登録商標)NC及びIncozol(登録商標)K(Incorezから)である。
本発明に係る接着促進剤組成物の好ましい実施形態において、化合物Vは接着促進剤組成物中に加水分解により脱離可能な形態で存在する。加水分解の後に化合物Vを脱離させる化合物として最も好ましいのは、アルドイミン、エナミン及びオキサゾリジンである。
この好ましい実施形態では、接着促進剤組成物を塗布するときに化合物Vが遅延された様式で脱離し、それによって化合物Vがポリアミンによる固体エポキシ樹脂の硬化を妨害しないという利点がある。
本発明に係る接着促進剤組成物は好ましくは、追加の成分を含む。この追加の成分は、例えば接着促進剤組成物中で使用されそして例えば特許文献1に記載されており、特にエポキシシランES又はESx、アミノシランAS又はASx、メルカプトシランMSとしてそこに記載されているような化合物である。
特に好ましくは接着促進剤組成物は、願料と並んで、シランを、随意に少なくとも部分的にシロキサンの形態で含む。好ましいシランは、エポキシシランであり、特に3−グリシドキシプロピルシラン及びアミノシラン、特に3−アミノプロピルシラン及びN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルシラン、エポキシシランとアミノシランとの付加物、並びにメルカプトシラン、特に3−メルカプトプロピルシランである。好ましい顔料は鉄顔料であり、特にカーボンブラックである。
本発明に係る接着促進剤組成物は特に、二部分型系として使用され、ここで、固体エポキシ樹脂水性分散体は第1の部分中に含まれ、そしてポリアミンは第2の部分中に含まれる。化合物Vは第1の部分又は第2の部分中に含まれてよく、あるいは、両方の部分中に含まれてよい。随意に化合物Vは別個の部分として、すなわち第3の部分として使用することができる。化合物Vが第2の部分中に含まれる場合、それはポリアミンのアミノ基と少なくとも部分的に反応し、これにより、対応する縮合生成物を形成する。
好ましくは接着促進剤組成物は、第1の部分K1及び第2の部分K2からなる二部分型接着促進剤組成物であり、
上記の第1の部分K1は、下記を含有しており、かつ:
少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、及び
ポリアミンと縮合反応をすることができる、遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V、
上記の第2の部分K2は、下記を含有している:
少なくとも1種のポリアミン。
更に、接着促進剤組成物は、第1の部分K1及び第2の部分K2からなる二部分型接着促進剤組成物として好ましく、
上記の第1の部分K1は、下記を含有しており、かつ:
少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、
上記の第2の部分K2は、下記を含有している:
少なくとも1種のポリアミン、及び
ポリアミンと縮合反応をすることができる、加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V。
調製後に、個々の部分は、通常、シールされたパッケージ中に別個にパッケージされる。互いに分離されていて、個々の部分は貯蔵時に安定である。本発明に係る接着促進剤組成物の貯蔵は特に5〜30℃の範囲の温度で行う。これにより、固体エポキシ樹脂の水性分散体の安定性が確保される。
本発明は、更に、上記に記載されるとおりの接着促進剤組成物の、接着剤、シーラント又はコーティングのためのアンダーコーティングとしての使用に関する。
このような接着促進剤組成物の使用は、接着剤、シーラント又はコーティングの高温湿潤条件での接着性、特にパップ貯蔵後の接着性を改良する。好ましくは接着促進剤組成物は、接着剤又はシーラントのためのアンダーコーティングとして使用される。
本発明に係る接着促進剤組成物の塗布は、通常、布、フエルト、ローラ、スプレイ、スポンジ、ブラシ、ディップコーティング等の手段により行い、そして手動又はロボットの手段のいずれかにより行うことができる。
接着促進剤組成物が多型接着促進剤組成物である場合、各部分の混合は、塗布の前又はその間に行う。
塗布後に、接着促進剤組成物は、通常、空気へ露出される。空気への露出は大気条件下で行うことができ、又はいずれの場合にも、高温で、真空中で及び/又はガスを吹き付けて行い、空気露出時間を短縮することができる。
本発明に係る接着促進剤組成物は、金属及び合金、特にスチール、アルミニウム及び非鉄金属並びにそれらの合金、コンクリート、モルタル、耐火れんが、クリンカー、天然石、ガラス、ガラスセラミック、木材、ポリスチレン等のプラスチック等の種々のタイプの基材に適する。基材として好ましいのは無機基材であり、特にガラス及びガラスセラミック、並びにコンクリート及びモルタルである。必要ならば、基材は本発明に係る接着促進剤組成物の塗布の前に事前処理されてよい。このような事前処理としては、特に物理及び/又は化学クリーニング手順、例えば研磨、サンドブラスティング、ブラッシング等、又はクリーニング剤若しくは溶媒による処理が挙げられる。
原則として、任意の従来の接着剤又はシーラントを、接着剤又はシーラントとして使用することができる。特にこれは、湿式硬化性の接着剤又はシーラントである。
適切な接着剤及びシーラントは、特にポリウレタン接着剤及びシーラント、特にイソシアネート基を示すポリウレタンポリマーを含むものである。
更に、本発明に係る接着促進剤組成物は、シラン架橋性接着剤及びシーラントにも特に適する。
本発明に係る接着促進剤組成物は、弾性湿分硬化性接着剤、例えばSika Schweiz AGからの製品ラインSikaflex(登録商標)及びSikaBond(登録商標)で市販されているものに特に適する。
本発明に係る接着促進剤組成物の応用の好ましい分野としては、建設及び製造業並びに乗り物製造が挙げられ、特にジョイントシーリング、寄木接着、部品接合、シームシーリング、キャビティーシーリング、組み立て、シャーシ接合、シートの接合等が挙げられる。
本発明に係る接着促進剤組成物を用いて基材を結合し、シーリングし又はコーティングすることにより製造される物品としては、例えば構造物、特に高層及び地下構造物、輸送手段、例えば乗り物、特に自動車、バス、トラック、列車若しくは船、又はその付属品が挙げられる。好ましくは本発明に係る接着促進剤組成物は、輸送手段の塗装済みシャシーに対してプラスチックカバー、トリム、フランジ、バンパー、運転手台又は他の付属品を接着し、又はガラスウインドーをシャシーに接着する等の、自動車産業における弾性結合に使用される。
例示の実施形態を下記に示す。これらは、本発明をより詳細に例示する役割を果たすものであり、当然に本発明は、記載されている例示の実施形態に限定されない。
化合物Vの調製
化合物V1:
100gのポリプロピレングリコール(PPG400,Voranol(登録商標)P400,Dow)を80gのt−ブチルアセトアセテートとフラスコ中で混合し、そしてレセプタクル中でtertブタノールが凝縮しなくなるまで(約4時間)、混合物を130℃にて攪拌しながら真空下で加熱した。収量:138g。
化合物V2:
市販のオキサゾリジンIncozol(登録商標)2(Incorezから)。
接着促進剤組成物の調製
例1及び2
市販の固体エポキシ樹脂水性分散体であるAncarez(登録商標)AR555(AirProductsから;55質量%固形分)を、部分K1として使用した。
市販の水性アミン硬化剤であるAnquamine(登録商標)419(AirProductsから;60質量%固形分)を脱イオン水で固形分17質量%に希釈したものを部分K2として使用した。
各例では、表1に従って、化合物Vを2つの部分K1又はK2のうちの1つに添加した。
Figure 2014517117
接着剤の調製
接着促進剤組成物の塗布のために、各例において、50質量部の部分K1を50質量%の部分K2と混合し、混合物を基材(Rocholl GmbH,Germanyからのフロートガラス;スズ側)上にアスファルトフェルトによって塗布し、「標準雰囲気」(23±1℃,50±5%相対湿度)で60分間フラッシュオフした。
市販の単一部分型ポリウレタン接着剤Sikaflex(登録商標)−221(Sika Schweiz AG)を、このように事前処理した基材上にカートリッジガンによって標準雰囲気下で三角ビードとして適用した。接着剤を、標準雰囲気(「RT」)で7日間の硬化時間後及び7日間のパップ貯蔵(「CP」)後に接着力に関して試験した。
接着剤の接着力は、ビード試験の手段により決定した。この目的で、接着剤表面のすぐ上の端部で、接着剤ビードに切開を行う。ビードの切開された端部を丸先ペンチでつかみ、基材から引き離す。これは、ペンチの先端でビードを注意深くローリングさせ、ビードを引っ張る方向に対して垂直に基材そのものにまで切開することにより行う。ビードを引っ張る速度は約3秒毎に切開がなされなければならないように選択されるべきである。試験距離は少なくとも8cmでなければならない。基材上に残る接着剤(凝集破壊)をビードを引き離した後に評価する。接着特性の評価は、百分率として接着表面の凝集成分の視覚測定により行う。等級における末尾の「P」は、基材からの接着促進剤若しくはプライマーも脱離、又は接着剤の凝集破壊を意味する。接着剤中での凝集破壊の割合が高いほど、結合が良好であるものとして等級化される。50%未満、特に40%未満の凝集破壊の試験結果は、不適当であると考えられる。
結果を表2に示す。
Figure 2014517117
この目的は下記の〈1〉項に係る接着促進剤組成物により達成される。
本発明のさらなる態様は、下記のさらなる独立項の内容である。本発明の特に好ましい実施形態は、下記の従属項の内容である。
本発明の実施形態としては下記の実施形態を挙げることができる:
〈1〉少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、
少なくとも1種のポリアミン、及び
上記ポリアミンと縮合反応をすることができる、遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V、
を含む、接着促進剤組成物。
〈2〉上記固体エポキシ樹脂水性分散体が、30〜80質量%の固体エポキシ樹脂含有率を示す、上記〈1〉項に記載の接着促進剤組成物。
〈3〉上記分散体中の固体エポキシ樹脂の分散粒子の平均粒子サイズが、0.05〜20μmの範囲である、上記〈1〉又は〈2〉項に記載の接着促進剤組成物。
〈4〉上記固体エポキシ樹脂水性分散体の割合が、接着促進剤組成物全体を基準として、30〜99質量%である、上記〈1〉〜〈3〉のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
〈5〉上記化合物Vが、加水分解により脱離可能な形態で接着促進剤組成物中に存在する、上記〈1〉〜〈4〉のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
〈6〉加水分解後に上記化合物Vを脱離させる化合物が、アルドイミン、エナミン、又はオキサゾリジンである、上記〈5〉項に記載の接着促進剤組成物。
〈7〉接着促進剤組成物におけるアミノ基とエポキシ基の比が0.1:1〜1:1の範囲となるようにして、上記ポリアミンの割合が選択されている、上記〈1〉〜〈6〉項のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
〈8〉上記化合物Vの割合が、接着促進剤組成物全体を基準として、0.1〜10質量%である、上記〈1〉〜〈7〉項のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
〈9〉下記の第1の部分K1及び第2の部分K2からなる二部分型接着促進剤組成物である、上記〈1〉〜〈8〉項のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物:
下記を含有している第1の部分K1:
少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、及び
上記ポリアミンと縮合反応をすることができる、遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V、
下記を含有している第2の部分K2:
少なくとも1種のポリアミン。
〈10〉下記の第1の部分K1及び第2の部分K2からなる二部分型接着促進剤組成物である、上記〈1〉〜〈8〉項のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物:
下記を含有している、第1の部分K1:
少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、
下記を含有している、第2の部分K2:
少なくとも1種のポリアミン、及び
上記ポリアミンと縮合反応をすることができる、加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V。
〈11〉接着剤、シーラント、又はコーティングのためのアンダーコーティングとしての、上記〈1〉〜〈10〉項のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物の使用。
〈12〉上記接着剤又はシーラントが、ポリウレタンの接着剤及びシーラントである、上記〈11〉項に記載の使用。

Claims (12)

  1. 少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、
    少なくとも1種のポリアミン、及び
    前記ポリアミンと縮合反応をすることができる、遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V、
    を含む、接着促進剤組成物。
  2. 前記固体エポキシ樹脂水性分散体が、30〜80質量%の固体エポキシ樹脂含有率を示す、請求項1に記載の接着促進剤組成物。
  3. 前記分散体中の固体エポキシ樹脂の分散粒子の平均粒子サイズが、0.05〜20μmの範囲である、請求項1又は2に記載の接着促進剤組成物。
  4. 前記固体エポキシ樹脂水性分散体の割合が、接着促進剤組成物全体を基準として、30〜99質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
  5. 前記化合物Vが、加水分解により脱離可能な形態で接着促進剤組成物中に存在する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
  6. 加水分解後に前記化合物Vを脱離させる化合物が、アルドイミン、エナミン、又はオキサゾリジンである、請求項5記載の接着促進剤組成物。
  7. 接着促進剤組成物におけるアミノ基とエポキシ基の比が0.1:1〜1:1の範囲となるようにして、前記ポリアミンの割合が選択されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
  8. 前記化合物Vの割合が、接着促進剤組成物全体を基準として、0.1〜10質量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物。
  9. 下記の第1の部分K1及び第2の部分K2からなる二部分型接着促進剤組成物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物:
    下記を含有している第1の部分K1:
    少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、及び
    前記ポリアミンと縮合反応をすることができる、遊離の又は加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V、
    下記を含有している第2の部分K2:
    少なくとも1種のポリアミン。
  10. 下記の第1の部分K1及び第2の部分K2からなる二部分型接着促進剤組成物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物:
    下記を含有している、第1の部分K1:
    少なくとも1種の固体エポキシ樹脂水性分散体、
    下記を含有している、第2の部分K2:
    少なくとも1種のポリアミン、及び
    前記ポリアミンと縮合反応をすることができる、加水分解により脱離可能な形態の少なくとも1種の化合物V。
  11. 接着剤、シーラント、又はコーティングのためのアンダーコーティングとしての、請求項1〜10のいずれか一項に記載の接着促進剤組成物の使用。
  12. 前記接着剤又はシーラントが、ポリウレタンの接着剤及びシーラントである、請求項11に記載の使用。
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