JP2014513414A - 電気化学キャパシタ - Google Patents

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Abstract

電気化学キャパシタ。本発明は、電気化学キャパシタ(1)であって、−電気化学キャパシタ(1)の充電中に、電源(6)の正端子に接続されるための第1の電極(2)と、−電気化学キャパシタの充電中に、電源(6)の負端子に接続されるための第2の電極(3)と、−第1と第2の電極(2、3)を分けるための多孔性セパレータ(5)であって、2つの電極(2、3)間に配置されたほぼ中性の水性電解液(4)に浸漬させた多孔性セパレータ(5)と、を具備しており、水性電解液(4)は、金属カチオンとアニオンとによって構成されている塩を含み、各電極は、炭素材料を含む、電気化学キャパシタ(1)に関する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気化学キャパシタ(electrochemical capacitor)に関する。
更に、本発明は、電気化学キャパシタアセンブリと、各々が1つ以上のこのような電気化学キャパシタを具備する電気回路と、に関する。
本件における電気化学キャパシタは、荷電種(charged species)の分離及び/又はレドックス反応(redox reaction)から生じる電気エネルギを蓄積するデバイスである。
電気化学キャパシタはシステムの電力を増やすことができるので、最近は、電気化学キャパシタへの関心がかなり高まっている。例えばハイブリッド車両(hybrid vehicle)において、電気化学キャパシタは、ブレーキをかけるエネルギを集め、加速している及び坂道を上っている間にわたって電力のピークを与える。ハイブリッド車両において電気化学キャパシタモジュールを適用すると、かなりの量の燃料を節約することができる。完全な電気車両の場合に、キャパシタは、電気の収量(electrical yield)を高めるために更に寄与することができる。
電極/電解液の界面で荷電種を分離する電気二重層キャパシタ(electrical double-layer capacitor)の使用が知られている。この場合に、電気エネルギは、電荷の分離によって静電気の形態で蓄積される。
電極は、一般に活性炭(activated carbon)(以下、「AC」と呼ぶ)で作られている。本出願では、用語「X/Y電極」は、第1の電極が材料Xで作られ、第2の電極が材料Yで作られていることを意味する。
様々なタイプの電解液がある。
第1のタイプは、有機電解液である。このような有機電解液は、主成分が水でなく、極微量の水を有している電解液を意味する。典型的な例では、このような有機電解液の溶媒(solvent)は、アセトニトリル(acetonitrile)又は炭素プロピレン(propylene carbonate)である。有機電解液は、一般に2.7Vまでの高い最大動作電圧Uを有するという利点を有する。
従って、次の一般式に示されているように、向上したエネルギ密度を得るために、有機電解液が通常は好まれる。
ここで、電気化学キャパシタのエネルギ密度(E)は、システムの容量(C)と電圧(U)の二乗との両者に比例する。
しかしながら、電解液自体のコストと、キャパシタを形成しているモジュールを湿気のない雰囲気(atmosphere)の中で作成しなければならないという事実とが原因で、電気化学キャパシタにおける有機電解液の使用は、コストがより高くなることを示唆している。実際に、水は、このようなキャパシタの、効率と、サイクル寿命と、最大動作電圧とを制限する。
更に、有機溶媒は、水性のもの(aqueous one)と比較して、環境にやさしくない。このような有機電解液を扱う方法は、産業にとってコスト高である。
第2のタイプの電解液は、水性電解液(aqueous electrolyte)である。水性電解液は、溶媒が水である電解液を意味する。
水性電解液は、電気二重層容量に加えて、擬似容量(pseudo capacitance)を与えるという利点を有する。表面の官能基(functionalities)又は電気化学的な水素の蓄積の何れかに関連するレドックスプロセス(redox process)の結果、炭素電極と共に、擬似容量が寄与する。
更に、水性電解液は、有機電解液よりも高い伝導率(conductivity)を有する。例えば、1mol.l−1のHSOの溶液の伝導率が約1S.cm−1であるのに対して、典型的な有機電解液の伝導率は約0.05S.cm−1である。従って、キャパシタを形成している要素によって加えられる全ての抵抗の和に相当する直列抵抗(series resistance, RS)は、有機電解液よりも、水性電解液の場合により低い。次の式によって示されるように、一般に、有機電解液が存在するときよりも、水性電解液が存在するときに、直列抵抗の寄与は、より高い電力の出力を伴う。
ここで、キャパシタによって出力される電力(P)は、電圧(U)の二乗に比例するが、直列抵抗(R)に反比例する。
しかしながら、水性電解液を用いて得られる最大電圧の実際の値は、典型的に1V未満であり、従って、有機電解液を用いて得られる最大電圧よりも低い。
高い最大電圧値、即ち1.6Vを有するキャパシタが、最近作成された。このキャパシタは、HSOを有する水性電解液と、非対称構成の2つの異なる活性炭電極とを具備している。活性炭はACとも呼ばれる。しかしながら、このようなキャパシタの利点にも関わらず、強酸性媒体は、電解液の高い腐食性が原因で、依然として産業に使用し難い。この特徴は、安価で効率的な集電体(current collector)と容器(can)とを得る問題を提起した。
従って、安価で効率的なキャパシタ、即ち高い電力とエネルギとを与えるキャパシタを提供することが必要とされている。
更に、環境にやさしく、ユーザによって扱い易いキャパシタを提供することが必要とされている。
本発明の目的は、このようなニーズを満たすキャパシタを提供することである。
第1の態様によると、本発明は、電気化学キャパシタであって、
−電気化学キャパシタの充電中に、電源の正端子に接続されるための第1の電極と、
−電気化学キャパシタの充電中に、電源の負端子に接続されるための第2の電極と、
−第1と第2の電極を離すための多孔性セパレータであって、2つの電極間に配置されているほぼ中性の水性電解液に浸漬させた多孔性セパレータと、
を具備しており、
水性電解液は、金属カチオン(metallic cation)とアニオン(anion)とによって構成される塩を含み、
各電極は、炭素材料を含む、
電気化学キャパシタに関する。
「ほぼ中性の水性電解液」は、5乃至9pH、6乃至8pH、或いはおよそ7又はおよそ7に等しいpHを有する水性電解液を示す。従って、「中性」は、「中性pH」と同等の表現である。
都合の良いことに、金属カチオンを有する塩を含むほぼ中性の水性電解液と共に炭素ベースの電極を使用すると、1Vよりも高い最大電圧を可能にする。1Vは、他の水性電解液を使って得られる最大値である。このような媒体(medium)の中の炭素ベースの負電極に対して二水素の発生(dihydrogen evolution)からのかなりの過電位があると説明できるかもしれない。更に、本発明の電気化学キャパシタは、高速充電/放電特性を有する高エネルギ密度を可能にする。両者の電極材料は、二重層を充電/放電することによって、且つ擬似容量の性質のレドックス反応を通じて、電気化学的電荷を蓄積するようである。
更に、本発明のキャパシタは、高い可逆性と長いサイクル寿命とを示している。
更に、本発明は、産業によって容易に扱うことができる、低コストで環境にやさしい、電極と電解液とを有するキャパシタを提供する。
本発明の更なる実施形態によると、本発明による電気化学キャパシタは、次の特徴、即ち、
−水素と、ラジウムと、フランシウムとを除く、メンデレーエフテーブル(Mendeleev table)の中のグループIとIIとの要素のうちから、カチオンが選択されることと、
−第1の電極は、第2の電極と実質的に同じであることと、
−第1の電極は、第2の電極と異なることと、
−第1と第2の電極は、異なる材料で作られていることと、
−第1の電極は、第2の電極の炭素材料よりも酸化した炭素材料で作られていることと、
−第1の電極の質量と第2の電極の質量は、実質的に等しいことと、
−第1の電極の質量は、第2の電極の質量よりもまさっており(superior)、特に、第2の電極の質量の約1.5倍大きいことと、
−水性電解液は、5乃至9pHを有することと、
−水性電解液は、塩として、LiSO、NaSO、KSO、RbSO、CsSO、MgSO、LiNO、NaNO、KNO、RbNO、CsNO、Mg(NOを含むことと、
−塩の濃度は、0.1mol.l−1乃至5mol.l−1であることと、
−両者の電極は、ナノスケールテクスチャーの炭素材料、特に活性炭を含むことと、
−電気化学キャパシタは、少なくとも1つのバッテリ、又は燃料電池、又はエンジンに接続されることと、
を単独で又は組み合わせで含み得る。
第2の態様によると、直列及び/又は並列に互いに接続されている、本発明による複数の電気化学キャパシタを具備する電気化学キャパシタアセンブリに関する。
更に、本発明は、本発明による少なくとも1つの電気化学キャパシタを具備する電気回路に関する。電気回路は、キャパシタの端子に接続されるシステムであって、前記キャパシタに蓄積されているエネルギを使用するシステムを更に具備し得る。
ここで、本発明の非制限的な実施形態を記載する。
従って、本発明の電気化学キャパシタは、
−電気化学キャパシタの充電中に、電源の正端子に接続されるための第1の電極と、
−電気化学キャパシタの充電中に、電源の負端子に接続されるための第2の電極と、
−第1と第2の電極を離すための多孔性セパレータであって、2つの電極間に配置されているほぼ中性の水性電解液に浸漬させた多孔性セパレータと、
を具備しており、
水性電解液は、金属カチオンとアニオンとによって構成される塩を含み、
各電極は、炭素材料を含む。
両者の電極材料は、二重層を充電/放電することによって、且つ擬似容量の性質のレドックス反応を通じて、電気化学的電荷を蓄積するようである。ほぼ水性の電解液は、金属カチオンとアニオンとである塩を有し、炭素ベースの電極に関連付けられ、高速充電/放電特性を有する、高電圧、高エネルギ密度を可能にする。このような電解液の中の負の電極において二水素の発生からのかなりの過電位があると説明できるかもしれない。
更に、本発明のキャパシタは、高い可逆性と長いサイクル寿命とを示している。
ほぼ中性のpHに関連する水性電解液と、炭素電極は、安価で環境にやさしいキャパシタを可能にする。従って、本発明のキャパシタは、ユーザによって容易に扱うことができる。
動作において、キャパシタは、キャパシタを充電するために電源に接続されるか、又はキャパシタの放電によって与えられるエネルギを使用するシステムに接続される。
キャパシタを充電している間、第1の電極は、電源の正端子に接続される。第1の電極は、一般に「正電極」と呼ばれる。第2の電極は、負端子に接続される。第2の電極は、一般に「負電極」と呼ばれる。キャパシタを放電している間、キャパシタは、供給されるシステム(supplied system)に接続され、供給されるシステムに電流を与える。
両者の電極は、炭素を含む材料で作られている。好ましい実施形態によると、第1の電極及び/又は第2の電極は、ナノスケールテクスチャーの炭素材料を含む。ナノスケールテクスチャーの炭素材料は、ナノメートルスケールのテクスチャーの炭素材料である。このようなナノスケールテクスチャーの炭素の例は、生体高分子炭素と、海藻の炭素と、カーバイドから得られる炭素と、好ましくは活性炭素とであり得る。
活性炭素又はACは、比較的に廉価な材料であり、電極の生産コストを下げるという利点を有する。
炭素は、処理されていても、又は処理されていなくてもよい。処理は、一般に、炭素材料を酸化又は還元することから成る。未処理の炭素は、活性炭、例えば、ノリト(Norit)によって生産されているスーパー50(SUPER 50)(登録商標)と、カンサイ(Kansai)によって生産されているマックスソーブ(Maxsorb)(登録商標)と、ミードウェストバコ(Mead Westvaco)によって生産されているMWV-E510A(登録商標)の中から選んでもよい。
未処理の活性炭材料は、一般に、多くても5%の酸素原子含有率を有する。未処理の活性炭は、一般に、2%未満の窒素、硫黄、及び/又はリン原子を含んでいる。MWV-E510A(登録商標)の未処理の活性炭の場合は、この活性炭は約2.5%の酸素原子を含んでいる。
第1と第2の電極は、同じであってもよい。この場合は、システムは対称キャパシタと呼ばれる。ほぼ中性の水性電解液を使用すると、1.6Vの最大電圧に到達することができ、一方で、基本電解液(例えば、KOH)及び酸性電解液(例えば、HSO)では、より低い値に到達する。
第1の電極は、第2の電極と異なっていてもよい。この場合は、システムは非対称キャパシタと呼ばれる。これは、最大電圧窓を、例えば1.9Vまで上げることができる。
第1と第2の電極は、異なる質量及び/又は異なる材料で作られてもよい。
第1の電極は、第2の電極の炭素材料よりも酸化した炭素材料で作られてもよい。例えば、第1の電極は、約2.5%の酸素原子を有する炭素材料を有し、第2の電極は、約1%の酸素原子を有する炭素材料を有していてもよい。第1の電極の質量は、第2の電極の質量の1乃至2倍、好ましくは約1.5倍であってもよい。最適質量比は、第1と第2の電極に使用されている炭素の性質によって決まる。
2つの電極間の質量比R=m/mを変更することによって、1つのみの活性炭を使用して、キャパシタを作製してもよい。
異なる炭素材料を有するが同じ厚さである電極は、キャパシタのより容易な生産を可能にすることが好都合である。実際に、キャパシタを生産する方法では、第1と第2の電極を、電極間の多孔性セパレータと一緒にまとめる(roll-up)。
多孔性セパレータは、第1と第2の電極を離すように構成されている。これは短絡を防ぐ。セパレータは、フランスのフィッシャーバイオブロック(Fischer Bioblock)によって販売されている約0.18mmの厚さのグラスマイクロファイバペーパ(glass microfiber paper)、セルロースペーパ、又はポリプロピレンのような、メンブレンであってもよい。
水性電解液は、典型的に、5乃至9、6乃至8、特におよそ7pHを有する。
前記電解液は、メンデレーエフテーブルの中のグループIとIIとに属する要素から得ることができる金属カチオンによって構成される塩を含む。
本発明の金属カチオンは、リチウムと、ナトリウムと、カリウムと、ルビジウムと、セシウムと、アルカリ土類金属とから成るリストから選択され得る。アルカリ土類金属は、例えば、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムである。カチオンの例は、Na、Li、K、Mg2+であり得る。好ましい実施形態では、水性電解液は、塩として、LiSO、NaSO、KSO、RbSO、CsSO、MgSO、LiNO、NaNO、KNO、RbNO、CsNO、Mg(NOを含む。
塩の濃度は、典型的に、前記塩の溶解度と、電解液の最大伝導率とによって決まる。塩の濃度は、0.1mol.l−1乃至5mol.l−1であることが好都合であり得る。
ここで、添付の図面を参照して、本発明の非制限的な実施形態をより詳しく記載する。
本発明による電気化学キャパシタであって、充電中の電気化学キャパシタの図である。 電気二重層を示す図である。 3電極セルにおいて2mV.s−1で記録されたサイクリックボルタモグラムであって、約6mol.l−1のKOH(参照番号100)を用いた溶液と、約1mol.l−1のHSO(参照番号101)を用いた溶液と、約0.5mol.l−1のNaSO(参照番号102)を用いた溶液中の本発明で使用されているAC電極の電位安定性窓を示す、サイクリックボルタモグラムである。 0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液における、異なる最大電圧値で動作する、本発明の対称AC/AC電極のキャパシタについて記録された、2mV.s−1におけるサイクリックボルタモグラムである。 0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液における、異なる最大電圧値で動作する、本発明の対称AC/AC電極のキャパシタについて記録された、プラス又はマイナス200mA.g−1における定電流充電又は放電曲線である。 0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液における、プラス又はマイナス約1A.g−1の電流密度で、1V(参照番号110)と、1.4V(参照番号111)と、1.7V(参照番号112)と、1.6V(参照番号113)との最大電圧についての、サイクリング期間にわたる本発明の対称AC/AC電極のキャパシタの比放電容量のプロットである。 0.5mol.l−1のNaSOの電解液を用い、異なる最大動作電圧値で、参照電極を備えた2電極セルの動作期間にわたる、第1の電極(参照番号120)と第2の電極(参照番号121)とによって到達される電位と、約0Vに等しい電圧であって、以下「E0V」と呼ばれる電圧における電位と、を示す図である。 0に等しいUに対して測定される電位であるE0Vから、より小さな電位に下がる又はより高い電位に上がる、異なる電位範囲内における、0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液における、3電極セルで別々に記録されたACのサイクリックボルタモグラムである。 2mV.s−1のスキャンレートと5つの異なる負のカットオフ電位とにおける、5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液の中の本発明で使用されるAC電極の3電極のサイクリックボルタモグラムである。 図8Aの条件と同じ条件における、不活性雰囲気の中でおよそ900°Cで処理されたACであるAC900の3電極のサイクリックボルタモグラムである。 −第1と第2の電極間の質量比が実質的に1.5に等しい本発明の非対称AC/AC電極のキャパシタ(参照番号130a、131a、132a)と、 −実質的に1に等しい質量比Rを有する本発明の対称AC/AC電極のキャパシタ(参照番号130b、131b、132b)と、 であって、参照電極と0.5mol.l−1のNaSOを含む電解液とを備えたキャパシタである、 キャパシタの動作中に、第1の電極(参照番号130)と、第2の電極(参照番号131)と、電位E0V(参照番号132)とによって到達される電位を示す図である。 約0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液における、異なる最大電圧値で、およそ1.5に等しい質量比Rを有する、本発明の非対称AC/AC電極のキャパシタについての、2mV.s−1におけるサイクリックボルタモグラムである。 約0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液における、異なる最大電圧値で、およそ1.5に等しい質量比Rを有する、本発明の非対称AC/AC電極のキャパシタについての、プラス又はマイナス200mA.g−1における定電流充電又は放電曲線である。 本発明の非対称AC/AC電極のキャパシタの中の両者の電極の平均質量当たりプラス又はマイナス1A.g−1の定電流充電/放電サイクル期間にわたる比放電容量の発生を示すプロットであり、ここで、電極の質量比Rは約1.5に実質的に等しく、使用される電解液は約0.5mol.l−1のNaSOを有する脱気電解液であり、前記キャパシタは、1.6V(参照番号140)と、1.8V(参照番号141)と、1.9V(参照番号142)と、2V(参照番号143)との異なる最大電圧で動作する。 特に、第5のサイクル(参照番号150)と、第100のサイクル(参照番号151)と、第1000のサイクル(参照番号152)と、第10,000のサイクル(参照番号153)との期間である、サイクリング期間にわたる、およそ1.9Vの最大電圧で、およそ1.5に等しいRを有する、本発明の非対称キャパシタの定電流充電/放電曲線を示すプロットである。 0.5mol.l−1のNaSOを有し、参照電極を備え、約1に等しいRを有する、ACの第1の電極とAC900の第2の電極とを用いて作成された、本発明の電気化学キャパシタの動作期間にわたる、異なる最大電圧値の第1の電極(参照番号160)及び第2の電極(参照番号161)と、およそ0Vの電圧の電位E0V(参照番号162)とによって到達される電位を示すプロットである。 本発明のACの第1の電極とAC900の第2の電極のキャパシタとの、両者の電極の平均質量当たりプラス又はマイナス1A.g−1の定電流のサイクル期間にわたる比放電容量の発生を示すプロットであり、ここで、電極の質量比Rは約1に等しく、電解液は約0.5mol.l−1のNaSOで脱気され、前記キャパシタは1.6V(参照番号170)と、1.7V(参照番号171)と、1.8V(参照番号172)と、1.9V(参照番号173)と、2V(参照番号174)との異なる最大電圧で動作する。 特に、第5のサイクル(参照番号180)と、第100のサイクル(参照番号181)と、第1,000のサイクル(参照番号182)と、第10,000のサイクル(参照番号183)との期間である、サイクリング期間にわたる、約1.9Vの最大電圧で、実質的に1に等しい質量比Rを有する、ACの第1の電極及びAC900の第2の電極を用いた、本発明のキャパシタの定電流充電−放電特性を示す図である。
後述において、「2電極セル」は、第1の電極と第2の電極とによって作られており、用語「2電極セル」は、第1の電極と第2の電極とによって作られている電気化学キャパシタと同等である。3電極セルは、作用電極(working electrode)の電位を測定する参照電極(reference electrode)を有するセルを示唆する。一般に、3電極セルは、作用電極としての検査される炭素と、対極(counter electrode)としてのグラファイトロッド(graphite rod)と、参照電極としてのHg/HgSOと、を有するセルを示唆する。
図1は、充電中の本発明によるキャパシタを示している。前記キャパシタ1は、活性炭の第1の電極2と、活性炭の第2の電極3とを具備している。2つの活性炭は、例えば、Hを用いた酸化によって、又は400°C乃至1050°Cでの温度の熱処理によって処理されていてもよい。前記2つの電極2、3は、互いに向かい合うように配置され、約0.5mol.l−1のNaSOを有する水溶液から成るほぼ中性の水性電解液4で満たされた空間によって離されている。
フィッシャーバイオブロックによって商品化されている約0.18mmの厚さのグラスマイクロファイバペーパである多孔性セパレータ(porous separator)5は、2つの電極2、3間の電解液4の中に配置され、電解液4を含んでいる空間を、2つのコンパートメントに分けている。
キャパシタを充電している間、第1の電極2は、導線7によって電源6の正極に接続されている。第2の電極3は、別の導線8によって電源6の負極に接続されている。従って、第1の電極2は正電極に相当し、第2の電極3は負電極に相当する。
電荷は、2つのプロセスによって蓄積される。図2に示されている第1のプロセスは、静電気の電荷分離現象に相当する。図2は、電源6の正端子に接続された第1の電極2を特に示している。電流が流れている間、電解液4の中で、電極2の正極表面との界面に、アニオン11を具備する層9が形成される。電解液4の中の前記第1の層9の上に、第2の層10が形成される。第2の層10はカチオン12を具備する。カチオン12は、電解液の溶媒13によって溶媒和されている(solvate)。従って、前記カチオン12は、負極化した負電極3に移動する。この電荷蓄積現象と並行して、各電極2と3の界面において、レドックス反応が更に起こり、酸化官能基(oxygenated functionalities)の場合におけるキノン/ヒドロキノングループ(quione/hydroquione group)と、窒化官能基(nitrogenated functionalities)に対する>C=NH/>CH−NHと>CH−NHOH/>C−NHとのペアとの、一般的な介入(general intervention)を引き起こす。
本発明による、NaSOを含む電解液を使用する対称キャパシタの例
使用するサンプルと装置の準備
電極は、ミードウェストバコ(米国)によって提供されているキャパシタグレードの市販の活性炭(AC)で製造される。約1cmの直径と、250μm乃至350μmの厚さと、8mg乃至10mgの質量とを有するペレットが、約80wt%の活性炭と、約10wt%のアセチレンブラック(ピュアブラック、スペリオルグラファイト社(Pure Black, Superior Graphite Co.)(米国))と、結合剤としての約10wt%のポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride, PVDV)との均一混合物をプレスすることによって準備される。
金の集電体とグラスファイバのセパレータ(glassy fibrous separator)とを用いて作成されたテフロンスウェッジロック(teflon Swagelok)(登録商標)のタイプの2電極セルを使用して、対称AC/AC電極キャパシタについて検討する。更に、SMEと呼ばれる参照電極(Hg/HgSO)を備えた特別な2電極セルが使用される。
3電極セルで行なわれる実験の場合に、補助電極はグラファイトロッドであり、参照電極はSMEである。更に、全ての電位値は、標準水素電極(normal hydrogen electrode, NHE)と対比して(versus)表されている。VMP(バイオロジック(Biologic)、フランス)のマルチチャネルポテンシオスタット/ガルヴァノスタット(multichannel potentiostat/galvanostat)を使用して、約2mV.s−1のスキャンレートで、サイクリックボルタンメトリ(cyclic voltammetry)が記録される。
約0.5mol.l−1のNaSOの水性電解液において、VMP(バイオロジック)のマルチチャネルポテンシオスタット/ガルヴァノスタットを使用して、定電流充電/放電実験が実行される。
溶液に溶ける二酸素と、炭素ベースの電極との間における副反応を避けるために、全ての実験は、脱気電解液の中で実行される。
結果
AC材料は、高純度で、約2250m.g−1.の比表面積を示す。XPS方法によって決定される酸素の原子濃度は、約2.5%である。
図3は、約1mol.l−1のHSO(参照番号101)と、約6mol.l−1のKOH(参照番号100)と、約0.5mol.l−1のNaSO(参照番号102)をそれぞれ用いた、3電極セルにおけるAC電極のサイクリックボルタモグラム(cyclic voltammogram)を示している。安定性電位窓(stability potential window)は、酸性又は基本電解液(参照番号100と101)よりも、NaSO(参照番号102)を有するほぼ中性の水性電解液において、約2倍大きい。
ほぼ中性の水性電解液において、参照番号102によって示されている電位窓は、約2Vであり、二水素の発生に対する高い電位、例えば0.6Vに因るものであるかもしれない。この過電位は、約0.5mol.l−1のNaSOを有する水性電解液において、水還元に対する熱力学的電位値(thermodynamic potential value)よりも低い電位、例えば、−0.38V vs.NHEで、負のAC電極に発生期の水素(nascent hydrogen)を蓄積することに関係付けられる。
アノードのスキャン中に約0.55Vにおいて観測されるこぶ(hump)は、ACに吸着された水素の電気酸化に関係付けられ得る。
NaSOにおける対称AC/AC電極のキャパシタについての、サイクリックボルタモグラム(CV)と定電流充電及び放電曲線が、図4Aと4Bにそれぞれ示されている。低い最大電圧値の場合に、CV(図4A)は、純粋な容量の挙動(pure capacitive behaviour)である長方形の形状の特性を示している。最大セル電圧が増加するときに、電流の増加が見られる。これは、第1の、この場合は正の、及び/又は第2の、この場合は負の、電極において起こるレドックス反応に因るものであるかもしれない。小さな電圧窓を記録した定電流充電/放電サイクル(図4B)は、対称の特性を示している。これは、純粋な容量の挙動に因るものであるかもしれない。一方で、最大電圧が増加するときに、レドックスプロセスに関連する若干の歪みが、第1のサイクル中に見られる。数百サイクル後に、電圧対時間の曲線は、線形になる。
これらの結果は、式(3)に従って決定される約135F.g−1の比容量(specific capacitance)(C)で、対称AC/AC電極のキャパシタが、約1.6Vまで動作できることを示唆している。
ここで、Cは、システムの定電流放電曲線から計算される容量であり、Mは、正と負の電極の質量である。
異なる最大電圧値におけるNaSOの対称AC/AC電極のキャパシタの定電流充電/放電サイクリングの結果が、図5に提示されている。一般に、擬似容量の寄与を有するシステムの場合は、最大電圧が1Vから1.6Vに増加するときに、容量が増加する。
更に、図5は、この電解液を使用するときに、1.6V以下で動作する可能性を示している。実際に、約1.6Vにおいて、容量は、最初の2,000サイクルを通じて僅かに約7%減少し、10,000サイクルまでにおよそ110F.g−1でほぼ一定になる。しかしながら、最大電圧が約1.7Vまで増加すると、容量は減少し続ける。
NaSOを有する水性電解液における対称キャパシタから抽出できるエネルギ密度は、プラス又はマイナス約1A.g−1の電流密度で、両者の電極の質量を考慮して、およそ14Wh.kg−1である。一方で、KOHを有する基本水性電解液において同じ構成で得られる最大値は、約5.4Wh.kg−1である。
KOHの水溶液を使用する場合は、NaSOを有するほぼ中性の水性電解液における容量値よりも、容量値が僅かに高いが、可逆サイクリング(reversible cycling)に対する最大動作電圧は、ほんの約1Vである。
別の実験では、約0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液の中に参照電極を備えた特別な2電極セルが作成される。このような構成は、ゼロと所定の最大電圧との間におけるキャパシタの充電/放電中に、第1の、即ち正の、電極の電位と、第2の、即ち負の、電極の電位とを別々に記録することを可能にする。
図6によると、0Vと約1.6Vの最大安定性電圧との間でキャパシタが充電される場合に、負と正の電極に対する動作電位窓は、それぞれ、0.09V vs.NHEと−0.61V vs.NHEとの間と、0.09V vs.NHEと0.99V vs.NHEとの間にある。
図3によると、二水素の生成前における、NaSOを有するほぼ中性の水性電解液の中の負の電極に対する最低電位は、およそ−0.95V vs.NHEであり、不可逆酸化を避けるために、正の電極に対する最高電位は、およそ0.99V vs.NHEである(図6に含まれている水平方向線を参照)。
従って、図6は、キャパシタの最大電圧が正の電極によって制限されることを示している。実際は、約1.6Vの最大セル電圧で正の電極によって到達される最大電位は、制限(limit)を既に僅かに超えており、一方で、負の電極によって到達される最小電位は、ガスの発生により課される制限から遠く離れている。
図7は、U=0Vにおいて上述で決定された電位、即ちE0V=0.09V vs.NHE(図6参照)から、より小さい電位に下がる又はより高い電位まで上がる、異なる電位窓の、3電極セルにおけるACに対して別々に記録されたCVを示している。
水素吸着に関連する電流の僅かな増加を伴って、E0V、即ち動作電圧Uが0Vに等しいときの電極電位から、より小さい電位、即ちおよそ−0.38V vs.NHEにおける水分解に対する電位制限よりも小さい値に到達する。二水素の発生前の約−0.95Vの最小値は、図6における負電極に対して観測された、約−0.61V vs.NHEの制限よりも負(negative)である。約1.6Vのセル電圧において、負の電極に対して、可能性のある電位の範囲は完全に使用されるわけではない。
図7では、酸素の発生に対する電位を上回るとき、E0Vからより高い電位値まで、約0.65Vにおける対応するカソード波(cathodic wave)と共にアノードの電流の急増(leap)が現れる。
このようなピークは、炭素電極の電気化学的酸化に関係付けられ、更に、電解液と、発生したその酸化表面の官能基との間におけるレドックス反応に関係付けられる。約1.6Vの最大電圧において、正の電極の最大電位は約0.99V vs.NHEであるので、電気化学的酸化は正電極で起こるようである。
システムは、7%のみの容量損失で10,000サイクルまで可逆的に充電及び放電ができるので(図5参照)、このような酸化は、正の電極にとって有害でないのは明らかである。しかしながら、最大電圧が約1.7Vまで増加すると、正の電極の最大電位は高過ぎ、幾らかの不可逆酸化プロセスが、システムのサイクル性を劣悪にする(図5)。
本発明による、NaSOを有する水性電解液を含む非対称電極のキャパシタの例
使用されるサンプルと装置の準備
高純度活性炭は、Nの雰囲気中において約900°Cで約2時間アニールされる。このような材料を、以下では「AC900」と呼ぶ。
処理されていない活性炭材料を、以下では「AC」と呼ぶ。
2つの炭素材料の多孔性組織(porous texture)は、それぞれ、77Kと273Kとにおいて窒素とCOとを吸着させることによって分析される。分析前に、サンプルは、約200°Cで夜通しでガス抜きされる。
BETの式を適用することによって、Nの吸着等温線から、比表面積が計算される。
ドゥビニン−ラドシュケヴィッチ(Dubinin-Radushkevich)の式を、約0.015以下の比率P/Pに対するN吸着データに適用することによって、微小孔の体積(micropore volume)が計算される。ここで、Pは、測定された体積であり、Pは、約77KにおけるNの飽和圧力である。
ドゥビニン−ラドシュケヴィッチの式をCOの吸着等温線に適用することによって、超微小孔の体積(ultramicropore volume)が計算される。
非線形微分関数理論(non-linear differential functional theory, NL-DFT)を適用することによって、N吸着データから、孔のサイズの分布が得られる。
約15kV及び約15mAで動作し、Al−Kα単色ソースを使用するVG ESCALAB250の分光計と、多重検出分析器とを用いて、約10−8Paの残留圧力のもとで、粉末に対して、X線光電子スペクトル(X-ray photoelectron spectra, XPS)が記録される。
約1cmの直径と、250μm乃至350μmの厚さと、8mg乃至10mgの質量とを有するペレットは、約80wt%の活性炭と、10wt%のアセチレンブラックと、結合剤としての約10wt%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)との均一混合物をプレスすることによって準備される。各ペレットは、約120°Cで夜通しで乾燥させられる。
2電極セルは、テフロンスウェッジロック(登録商標)の構成を使用して、金の集電器とグラスファイバのセパレータとを用いて組み立てられる。更に、スーパーキャパシタのサイクリング期間にわたる各電極の電位窓を決定するために、Hg/HgSOの参照電極(SME)を備えた特別な2電極セルが使用される。
3電極セルの実験の場合に、補助電極はグラファイトロッドであり、SMEは参照電極である。2電極セルは、約0.5mol.l−1のNaSOを含む脱気電解液を用いて作成される。更に、全ての電位は、標準水素電極(NHE)と対比して表されている。
VMP2(バイオロジック、フランス)のマルチチャネルポテンシオスタット/ガルヴァノスタットが、約2mV.s−1のスキャンレートにおけるサイクリックボルタンメトリと、定電流充電/放電サイクリングとに使用される。
活性炭の特性の記述
ACの窒素の吸着等温線と孔のサイズの分布から、イオン輸送に好都合な幾らかの量の中間細孔(mesopore)を有する微小孔材料の特性が示される。
AC900の場合に、吸着等温線と孔のサイズの分布は、ACに対して観測されたものに似ている。ACとAC900の等温線から抽出されたデータは、適切に作られた多孔度(well-developed porosity)を明らかにするようである(表1参照)。
表1 ACとAC900とに対するXPSからのO1sのデータと、孔の体積のデータと、比表面積
炭素に加えて、酸素は、受け取られるときに使用されるAC表面上の、XPSによって検出される唯一の要素である。2つの炭素間の主な違いは、酸素の量である。酸化官能基の殆どから表面をきれいにする熱処理として1at%でおよそ900°Cでアニールした後に、酸素の量はより少なくなる。
図8Aと8Bは、約0.5mol.l−1のNaSOを有する脱気電解液の中のAC(図8A)とAC900(図8B)の3電極セルにおいて、約2mV.s−1のスキャンレートで、異なる負のカットオフ電位で記録されたサイクリックボルタモグラム(CV)を表している。約−0.38V vs.NHEと、約0.85V vs.NHEとにおける垂線は、それぞれ、水分解に対する正と負の電位に対応する。図8Aでは、負の制限が水還元に対する理論上の電位よりも高いときに、最小の電位窓に対して得られるCVは、完全な長方形であり、完全な容量性の挙動を示している。
負の電位制限が、負のスキャン中に水の電解還元に対する理論上の制限よりも低い値に到達すると、酸化のピークが、正のスキャン中におよそ0.55V vs.NHEに現われ、より低い電位で可逆的に蓄積される水素の酸化に対応する。
図8Bに示されているように、AC900の電極に対して記録されるCVの形状は、AC電極に非常に似ている。
しかしながら、酸化波(oxidation wave)はそれほど重要ではなく、蓄積される水素がより少量であることを示唆している。
水性電解液において塩としてNaSOを使用する場合に、AC900電極は、AC電極とほぼ同じ広い安定性電位窓、即ち約2Vを示す。
本発明による、異なる質量の電極とNaSOを有する電解液とを具備する非対称キャパシタ
図9は、ACベースの電極から構成される参照電極を備えた特別な2電極セルにおいて、約0.5mol.l−1のNaSOを有する水性脱気電解液の中に約1.5に等しい質量比Rの電極を有する対称セルと非対称セルとについて行なわれた実験の結果を示している。このような構成は、ゼロと所定の最大電圧との間におけるキャパシタの充電及び放電中に、第1の、即ち正の、及び第2の、即ち負の、電極の電位を別々に記録することを可能にする。更に、E0Vが示されている。E0Vは、セル電圧が約0Vであるときの電極の電位に相当する。
対称構成の場合に、セル電圧は、3電極セルを使用することによって前のセクションで決定された安定性電位窓を考慮して予想され得るおよそ2Vの代わりに、約1.6Vに制限される。
図9に示されているように、第1の、即ち正の電極は、動作を制限しているように見える。図9において、約1.6Vに等しいUに対する、第2の、即ち負の電極の電位は、負の制限から遠く離れている。この負の制限は、図8AのCVを考慮して、約−0.95V vs.NHEにおいて推定され得る。約0.99V vs.NHEは、約1.6Vに等しいUに対して、対称の特別なセル又はキャパシタの動作中に、正の電極が到達する電位であるので、正の制限は、約0.99V vs.NHEにおいて決定される。この制限は、不可逆的炭素酸化(irreversible carbon oxidation)に起因し得る。
電位別の容量値は、それぞれ、第2の、即ち負の電極と、第1の、正の電極とに対して、約133F.g−1と112F.g−1とであり、ΔEは、約0.9Vである。2Vのセル電圧に到達するために、ΔEは、約1.1Vに等しくなければならない。正と負の電極に蓄積される電荷が同じであることを考慮して、式4を使用することによって、最適質量比R=m/mを決定することができる。
ここで、それぞれ、mとmは、正と負の電極の、質量であり、CとCは、容量であり、ΔEとΔEは、動作電位窓である。最適質量比Rは、およそ1.45である。
図9では、非対称構成に対して得られる結果は、約1.9Vのより大きな最大電圧を示している。この場合に、両者の電極に対する電位は、定められた制限値に近い。
それぞれ、第2の、即ち負の、及び第1の、即ち正の、電位電極について、動作電位窓は、−0.91V vs.NHEと0.13V vs.NHEとの間、及び0.13V vs.NHEと0.99V vs.NHEとの間にある。E0Vは、0.13V vs.NHEであり、これは、対称キャパシタについて測定された約0.09V vs.NHEのE0Vに近い。
従って、最大動作電圧に対する負の制限が負の電位の方にシフトし、ガスの発生を考慮して既に推定された負の制限に近い値に到達するときに、セル電圧が増加する。同時に、正電極における電位は、炭素酸化が原因で、制限に近い状態を維持する。これと対照的に、Uが約2Vに等しいときに、電位値は、正と負の両者の電極において制限を超える。
図10Aと10Bは、約1.5に等しいRを有するACベースの電極を備えた非対称キャパシタについて、約2mV.s−1のスキャンレートで記録されたCV(図10A参照)と、プラス又はマイナス0.2A.g−1の電流密度で得られる定電流充電及び放電特性(図10B参照)とを一緒にグループ化している。図10Aにおいて、1.6Vよりも低い最大電圧の場合に、CVは、準長方形の形状、即ち、純粋な容量の挙動の特性を示している。1.6Vよりもまさっている又は1.6Vに実質的に等しい最大電圧の場合に、歪みが観測され、例えば、負の掃引(negative sweep)中に、より高いセル電圧と、より低いセル電圧における対応部とにおいて、電流が増加する。最大電圧が約1.6Vよりもまさっている又は1.6Vに等しいときに、レドックスプロセス、即ち、正の電極における炭素酸化及び負の電極における水素の蓄積を観測できる値に、電極における電位が到達する。これらの現象は、CVにおいて観測される歪みの原因であり、純粋な容量の寄与に擬似容量の寄与を加えたシステムの比容量を増加するのに寄与するようである。
図10Bに提示されている定電流充電及び放電特性は、特に、より低い最大電圧値に対して、実質的に二等辺三角形の形状を示している。約1.6Vよりもまさっている又は約1.6Vに等しい最大動作電圧の場合に、放電中に低電圧で曲線の傾斜度が下がるときに、小さな歪みを見ることができ、レドックスプロセスの擬似容量の寄与を示している。更に、式5に従って、図10Bの結果から、システム効率(η)を決定することができる。
ここで、qとqは、それぞれ、キャパシタの放電と充電の合計量であり、tとtは、それぞれ、キャパシタの放電と充電の時間である。
非対称システムの場合に、約1.9Vに等しい最大電圧に対して、約97%よりもまさっている又は約97%に等しい効率が維持される。
定電流充電及び放電サイクリングは、約1.5に等しいRを有する非対称AC/AC電極のキャパシタに対してプラス又はマイナス1A.g−1の電流密度で実行される。図11は、サイクル数に対する、様々な最大電圧値における比放電容量(specific discharge capacitance)を与えている。結果は、約1.9Vに等しいUに対して、優れたサイクル性を示している。
最大電圧が約2Vに等しい場合に、電極の動作電位は、制限値を追い越し(図9参照)、システムのサイクル寿命が下がる。
図12には、非対称キャパシタにおける、プラス又はマイナス1A.g−1の電流密度で、約1.9Vに等しい最大電圧での、サイクリング中に得られる充電及び放電の定電流曲線が示されている。
表2には、異なるサイクル数における効率とシステムの比放電容量が提示されている。
表2 約1.5に等しいRを有する非対称システムについての、プラス又はマイナス1A.g−1の電流密度での定電流充電/放電サイクル中における異なるサイクル数に対する比放電容量と効率
図11と表2とに示されているように、サイクリング中において、容量は、主に最初の1,000サイクル中に減少するが、曲線の形状は、実質的に二等辺三角形に実質的に似るようになる(図12参照)。これは、数百サイクル後により良いシステム効率になり、1,000サイクル後に約99%を超えることによって確認される。
約1.9Vに等しい最大電圧の場合に、比容量は、約126F.g−1で始まり、1,000サイクル後に約103F.g−1である一方で、10,000サイクル後に最終的に約92F.g−1に到達する。容量は、本質的に最初の1,000サイクル中に僅かに下がり、10,000サイクルまでほぼ一定を維持する。
式1に従って、最大システムエネルギ密度、即ち、約0.2A.g−1の電流密度で定電流充電/放電実験から計算されるEmaxは、約18Wh.kg−1に到達し得る。従って、Emaxが約14Wh.kg−1に等しい対称構成と比較して、非対称構成は、同じ電解液と、電極に同じ活性炭とを使用して、約30%のシステム性能を上げることができる。
実際に、非対称キャパシタは、対称キャパシタよりも高い最大電圧とエネルギ密度とを可能にする。しかしながら、厚い電極を使用すると、等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance, ESR)をより高くし得るという問題が残る。ESRの増加は、システムの最大電力の低下をもたらし得る。更に、技術的応用に関して、同じ厚さの電極は、モジュールを準備し易いので、非常に有益である。
本発明による、異なる炭素材料と同じ質量とを有する電極を備えた非対称スーパーキャパシタ
図8Aと8Bは、負極(negative polarization)における水素の蓄積に関連する擬似容量の寄与が、AC電極よりもAC900電極の場合により低いことと、その結果、比容量が、AC電極よりもAC900電極の場合により低いこととを示唆している。従って、同じ性質であるが異なる質量を有する電極、ここではΔE/ΔEの比率を高めるために、最適質量比は約1.5に等しい電極を有する本発明による非対称キャパシタと比較して、式4に照らして最適なRであると思われる約1に等しいRを用いて作成された非対称のAC(第1の電極)/AC900(第2の電極)キャパシタを使って、同じ結果を得ることができる。
参照電極を備えた特別な2電極セルにおいて得られる結果が、図13に提示されている。ここでは、正と負の動作電位の制限が与えられている。
約0.5mol.l−1のNaSOの脱気電解液の中の、約1に等しいRを有する、第1の、即ち正の電極と、第2の、即ち負の電極に、ACとAC900をそれぞれ用いた、セルが作成される。約1.9Vに等しい最大電圧の場合に、第2の、即ち負の電極と、第1の、即ち正の電極とについての、−0.92V vs.NHEと0.1V vs.NHEとの間、及び0.1V vs.NHEと0.98V vs.NHEとの間にある、このようなシステムの電極の動作電位窓は、E0Vが約0.1V vs.NHEであり、約1.5に等しいRを有する非対称システムの場合に記録されるものに似ている。
図14は、約0.5mol.l−1のNaSOを有するほぼ中性の水性電解液において動作する非対称AC(第1の電極)/AC900(第2の電極)キャパシタについての、プラス又はマイナス1A.g−1の電流密度で、異なる最大電圧値で記録された定電流充電及び放電サイクル期間にわたる比放電容量の発生を示している。約1.9Vよりも低い又は約1.9Vに等しい最大電圧の場合に、システムのサイクル寿命は優れている。
図14に示されている結果を検討すると、最大電圧が2Vに到達すると、システムのサイクル寿命は短くなり、電極の電位が電解液の安定性の制限を超えた値に到達することを裏付ける。1.9Vの最大電圧では、容量は、最初の1,000サイクル中に僅かに下がり、更に、10,000のサイクルまでほぼ一定を維持する。
更に、図15は、約1.9Vに等しい最大電圧でのサイクリング期間に記録される定電流充電及び放電曲線を提示している。サイクル数が増すと、形状は二等辺三角形に益々近付き、サイクリング中に幾つかの擬似容量プロセスが次第に消えることを示している。
この結果は、図15の曲線から抽出され、表3に提示されている効率値によって裏付けられる。
表3 約1に等しいRを有する非対称の第1のAC電極及び第2のAC900電極のキャパシタについての、プラス又はマイナス1A.g−1の電流密度での定電流充電/放電サイクル期間にわたる異なるサイクル数に対する比放電容量と効率
効率は、サイクル数と共に上がり、10,000サイクル後に約99.8%に到達する。このような効率は、非常に安定したシステムを示している。表3には、比放電容量も報告されており、図15において観測される減少を裏付けている。これは、幾らかの擬似容量の寄与が無くなったことに因るものであるかもしれない。
最終的に10,000サイクル後に、システムの比容量は、約97F.g−1に留まる(表3を参照)。10,000サイクル後の容量損失は、異なる質量のAC電極を有するキャパシタよりも小さい。従って、異なる性質の炭素を有するが、大体同じ厚さの電極を使用すると、本発明のキャパシタのより良いサイクル寿命を可能にする。式1に従って、最大エネルギ密度は、約1に等しいRを有する非対称の第1のAC電極及び第2のAC900電極のキャパシタの場合に、約23Wh.kg−1である。この値は、約1.5に等しいRを有する非対称の第1のAC電極及び第2のAC電極のキャパシタの場合に得られる値よりも僅かに高く、対称キャパシタに対して観測される性能よりもおよそ75%良い。

Claims (14)

  1. 電気化学キャパシタ(1)であって、
    −前記電気化学キャパシタ(1)の充電中に、電源(6)の正端子に接続されるための第1の電極(2)と、
    −前記電気化学キャパシタ(1)の充電中に、電源(6)の負端子に接続されるための第2の電極(3)と、
    −前記第1と第2の電極(2、3)を離すための多孔性セパレータ(5)であって、5乃至9pHを有し且つ2つの前記電極(2、3)間に配置されているほぼ中性の水性電解液(4)に浸漬させた前記多孔性セパレータ(5)と、
    を具備しており、
    前記ほぼ中性の水性電解液(4)は、金属カチオンとアニオンとによって構成される塩を含み、
    各電極(2、3)は、ナノポーラスカーボンから成る活性材料を含む、電気化学キャパシタ(1)。
  2. 水素と、ラジウムと、フランシウムとを除く、メンデレーエフテーブルの中のグループIとIIとの要素のうちから、前記金属カチオンが選択される、請求項1に記載の電気化学キャパシタ。
  3. 前記第1の電極(2)は、前記第2の電極(3)と実質的に同じである、請求項1又は2の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  4. 前記第1の電極(2)は、前記第2の電極(3)と異なる、請求項1又は2の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  5. 前記第1と第2の電極(2、3)は、異なる材料で作られている、請求項1乃至4の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  6. 前記第1の電極(2)は、前記第2の電極(3)の炭素材料よりも酸化した炭素材料で作られている、請求項1乃至5の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  7. 前記第1の電極(2)の質量と前記第2の電極(3)の質量は、実質的に等しい、請求項1乃至6の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  8. 前記第1の電極(2)の質量は、前記第2の電極(3)の質量よりもまさっており、特に、前記第2の電極(3)の質量の約1.5倍大きい、請求項1乃至7の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  9. 前記ほぼ中性の水性電解液(4)は、塩として、LiSO、NaSO、KSO、RbSO、CsSO、MgSO、LiNO、NaNO、KNO、RbNO、CsNO、Mg(NOを含む、請求項1乃至8の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  10. 前記塩の濃度は、0.1mol.l−1乃至5mol.l−1である、請求項1乃至9の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  11. 両者の電極(2、3)は、ナノスケールテクスチャーの炭素材料、特に活性炭を含む、請求項1乃至10の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  12. 少なくとも1つのバッテリ、又は燃料電池、又はエンジンに接続される、請求項1乃至11の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)。
  13. 直列及び/又は並列に互いに接続されている、請求項1乃至12の何れか1項に記載の電気化学キャパシタ(1)を具備する電気化学キャパシタアセンブリ。
  14. 請求項1乃至13の何れか1項に記載の少なくとも1つの電気化学キャパシタ(1)を具備する電気回路。
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