JP2014510679A - 容器のための取付け機構 - Google Patents

Abstract

容器は、製品がその中に配設された本体を有する。本体から、バルブ調整構造を備えるペデスタルが延びている。ブラケットは、少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有する。ブラケットは、側壁の内部に設けられた第２のペデスタルをさらに含み、第２のペデスタルは、本体のペデスタルを嵌合して受容するように成形されている。第２のペデスタルは、少なくとも１つの延在フランジを含む。少なくとも１つの延在フランジの各々は、側壁に向かって延びている。
【選択図】図１６

Description

［関連出願の相互参照］
適用なし

［連邦政府資金援助研究開発に関する参照］
適用なし

［アミノ酸配列］
適用なし

本発明は、一般に、オーバーキャップ（overcap）および容器のための取付け機構(attachment mechanism)に関し、より詳細には、オーバーキャップから延びた係止機構(locking mechanism)と相互に作用（interact with）するように適合された、容器に取り付けられた環状のリングを有する取付け機構に関する。

エアゾール容器は、通常、エアフレッシュ剤、脱臭剤、殺虫剤、殺菌剤、うっ血除去薬、香水、または任意の他の既知の製品のような製品を貯蔵し、分注するために使用される。製品は、炭化水素または非炭化水素推進剤によって、エアゾールバルブを通して容器から押し出される。典型的なエアゾール容器は、開口部が頂端部にある本体を備える。マウンティングカップ(mounting cup)は、本体の頂端部を封止(seal)するために容器の開口部に圧着される。マウンティングカップは、形状がほぼ円形であり、圧着区域に隣接してマウンティングカップの基部から上向きに延びた外側壁を含むことができる。また、基部の中央部分から上向きにペデスタル(pedestal)が延びている。バルブアセンブリは、バルブステム（stem）と、バルブ本体と、バルブスプリングとを含む。バルブステムは、ペデスタルを通って延びており、遠位端はペデスタルから離れるように上向きに延び、近位端はバルブ本体内に配設される。バルブ本体は、マウンティングカップの内側部内に固定される。バルブ本体には浸漬管を取り付けることができる。浸漬管は下向きに延び、容器の本体に入る。バルブステムの遠位端をその長手方向軸に沿って軸方向に押下して、バルブアセンブリを開く。他の容器では、バルブステムを長手方向軸に対して横断方向に傾けるか、または移動させて、バルブステムを径方向に作動させる。バルブアセンブリが開かれると、容器内部と大気との間の圧力差によって、容器の内容物がバルブステムのオリフィス(orifice)を通して押し出される。

エアゾール容器は、エアゾール容器の輸送中および使用前にバルブステムが動かないようにするために、保護キャップを含むことが多い。そのような保護キャップは、バルブステムの作動前に容器から取り外され、作動後には、不注意に作動しないようにバルブステムを保護するために容器に戻される。典型的な保護キャップは、外向きに突出した隆起によって取り外し可能に容器に取り付けられ、その隆起は、オーバーキャップの内部の下側縁部に外接し、容器の頂部部分に外接した圧着シーム（crimped seam）と相互に作用する。保護キャップが容器の頂部部分に配置されると、下向きの圧力がオーバーキャップに加えられ、その圧力により、隆起は、シームの外側縁部の上に乗り、シームの下側表面によって規定されたレッジ(ledge)の下に係止される。他のシステムでは、容器は、容器のマウンティングカップの一部の部分に取り外し可能に取り付けることができる保護キャップを含む。典型的には、これらの保護キャップは、チャイルドプルーフシステムで利用されており、ユーザは、容器からキャップを取り外すことができるように、キャップの一部の区域で内側圧力を加えなければならない。

バルブステムの移動によるエアゾールバルブの作動は、上述のように手動で行っても、あるいは自動化システムによって行ってもよい。自動化システムでは、従来のアクチュエータ機構は、エアゾールバルブを開くためにバルブステムを作動させるモータ駆動のリンケージ（linkage）を含むことができる。自動作動システムは、様々な方法で容器およびノズルに取り付けられる。たとえば、いくつかの既存の自動作動システムは、容器をその中に受容するように適合されたハウジングユニット内に収容される。代替的には、他の自動作動システムは、使用前に容器の頂端部に取り外し可能に取り付けることができるオーバーキャップ内に収容される。さらに他の自動作動システムは、ハウジングとオーバーキャップの両方を提供する。

従来技術の自動化システムは、一般に、容器の作動システムとバルブステムとの間の境界面に対して正確な精度を一般に必要とする複雑なタイミング作動機構とを含む。そのために、これらの従来技術の自動化システムは、より永続的な取付けを採用するが、それにより、システムによる容器の固定は、容器の設置または交換中の消費者にとって煩雑で、時間がかかるものとなる。これらのタイプのシステムから容器を取り外すことは難しい。より単純かつ簡単に動作する機構を使用してオーバーキャップに容器を取り付ける場合には、システムは、不安定であることが多く、漏れたり破損したりしやすい。

上述の欠点に加えて、いくつかの既存の自動作動システムは、多数の他の欠点を抱えている。たとえば、容器は、様々な形状およびサイズで製造され、マウンティングカップ、バルブステム、および／または他の構成要素を含み得るが、これらは、最初の製品が終了し、自動作動システムを異なる容器に設置したいとユーザが望んだときに、自動作動システムの取付けを難しくする。ユーザがその特定の容器を支持するように適合されていない自動作動システムへと容器を押し入れる場合、当該システムでは、容器とオーバーキャップとの間の取付けが不正確および／または非セキュアになりやすくなる。このタイプの取付けは、流体漏れ、接続ポイントにおける破損、不正確なタイミングおよびスプレーシーケンス、ならびに自動作動システム上の容器を維持することに伴う全体的な安定性の問題を引き起こす。

従来技術システムの一部に対する既知の利点は、その中に容器が不意に挿入されないようにするための容器と自動作動システムとの間のロックアンドキータイプのセットアップを含む。たとえば、作動システムの一部の部分に「ロック」を設けることができ、それにより、容器の一部の部分に配設された認可「キー」のみにより、相互に作用したときに作動システムが動作することが可能になる。しかしながら、既知のシステムは、上述の問題の解決における成功は制限付きのものである。

したがって、本明細書では、標準化されたアダプタを提供する解決策が与えられ、当該アダプタは、容器に取り外し可能に取り付けられるように適合される。アダプタは、オーバーキャップ、ハウジング、または他の表面の一部に配設された係止部分と相互作用するように構成される。好ましくは、オーバーキャップは自動作動システムを含む。本解決策は、自動作動システムによる製品の効果的な排出を支援するために、また、容器と自動作動システムのバルブアセンブリとの間に正確な境界面を保証するために、オーバーキャップと容器との間に（または任意の表面と容器との間に）安定した接続を提供する。さらに、本明細書に提示する解決策は、ユーザに、オーバーキャップに容器を取り付けるための直観的で使いやすい手段も提供する。またさらに、本明細書には、ガイド手段の提供によって容器とオーバーキャップとの制御された取付けを支援する解決策も提供され、それにより、デバイスを損傷し得る、またはデバイスを動作不能にし得る不適切な接続を防ぐことができる。

米国特許出願第１１／８０５，９７６号明細書

本発明の一態様によれば、容器は、製品がその中に配設された本体を有する。本体から、バルブ調整構造を備えるペデスタルが延びている。ブラケット（bracket）は、少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有する。ブラケットは、側壁の内部に設けられた第２のペデスタルをさらに含み、第２のペデスタルは、本体のペデスタルを嵌合して受容するように成形されている。第２のペデスタルは、少なくとも１つの延在フランジ(extending flange)を含み、少なくとも１つの延在フランジの各々は、側壁に向かって延びている。

本発明の異なる態様によれば、容器は、製品がその中に配設された本体を有する。本体には計量装置が設けられている。ブラケットは、少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有する。ブラケットは、側壁の内部に設けられたペデスタルをさらに含む。ペデスタルは、少なくとも１つの延在フランジを含み、少なくとも１つの延在フランジの各々は、側壁に向かって延びている。

本発明の別の態様によれば、容器用のアダプタは、少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有するブラケットを含む。ブラケットは、製品を保持する容器に取り付けられるように適合される。ブラケットは、側壁の内部に設けられたペデスタルを含む。ペデスタルは、弾性部材(resilient member)と相互作用するように適合され、かつ、側壁内に設けられた少なくとも１つのスロットに向かって外向きに弾性部材を押圧するように適合された少なくとも１つの延在フランジを含む。

本発明のさらに他の態様では、容器用のアダプタは、製品がその中に配設された容器を含む。容器は、その上側部分に配設されたマウンティングカップを含む。バルブ調整構造を備えるペデスタルが、マウンティングカップの中央部分から上向きに延びている。ブラケットは、マウンティングカップに隣接して配設された環状の側壁を有し、側壁は、その中に配設された少なくとも１つのスロットをさらに含む。中間壁が環状の側壁から内向きに延びており、側壁の内部に設けられた第２のペデスタルに接続され、第２のペデスタルは、マウンティングカップのペデスタルを嵌合して受容するように成形される。第２のペデスタルは、少なくとも１つの延在フランジを含み、少なくとも１つの延在フランジの各々が、側壁内に設けられたスロットのうちの１つに向かって延びている。

本発明の異なる態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁を有するブラケットを含み、ブラケットは、製品を保持する容器に取り付けられるように適合される。環状の側壁の外部表面からねじ加工された（threaded）突起が内部に延びている。

本発明の他の態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁を有するブラケットと、側壁の外部表面から内部に延びた少なくとも１つの突出部を含み、少なくとも１つの突出部は、傾斜表面（sloped surface）を含む。

本発明の別の態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁を有するブラケットと、環状の側壁から外向きに延びた、対向する第１のレッジおよび第２のレッジとを含み、各レッジは、傾斜部分を有するシェルフを含む。

本発明の異なる態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁を有するブラケットと、側壁の外部表面から上向きに延びた２つの壁とを備え、各壁は、垂直立上り部分と、そこから実質的に直交して延びたフランジとを含む。

本発明の他の態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁とその側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットを含む。環状の側壁に向かってペデスタルの上側縁部から、少なくとも１つの外向きに突出するフランジが延びている。

本発明の異なる態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁とその側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットを備える。ペデスタルの上側表面から、少なくとも１つの湾曲した延在部外向きに延びており、湾曲した延在部は、平坦な端部と、弾性部材と相互作用するように適合された傾斜した端部とを含む。

本発明の別の態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁とその側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットを備える。側壁から環状のレッジが外向きに延び、環状のレッジは、レッジの上側表面に配設された少なくとも１つの直線部材を含む。、レッジの下側表面から、少なくとも１つのＬ形状のブラケットが延びている。

本発明のさらなる態様によれば、容器用のアダプタは、環状の側壁とその側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットを備える。側壁から、環状のレッジ外向きに延びており、側壁およびレッジから、湾曲した壁が外向きに延びている。

ハウジングと、それに取り付けられたオーバーキャップと、その中に配設された容器（図示せず）とを含む製品分注システムの後方等角図である。 図１のハウジングの底面図である。 図１のハウジングと相互作用するように適合された壁面アダプタの等角図である。 図１のオーバーキャップの後方等角図である。 図１のオーバーキャップの前方等角図である。 図１のオーバーキャップの様々な内部構成要素の部分側面図であり、オーバーキャップの一部分は仮想線で示されており、あるいは明確性のためにそこから一部分が取り除かれている。 図１のオーバーキャップとともに使用するように適合されたノズルアセンブリおよびソレノイド（solenoid）バルブアセンブリの、図１に示した線６Ａ−６Ａにほぼ沿った部分断面側面図である。 作動部材に取り付けられた図６Ａのソレノイドバルブアセンブリの下側部分の部分等角図である。 図７の作動部材の、図７に示した線７Ａ−７Ａにほぼ沿った断面図である。 図１の製品分注システムにおいて使用するように適合された容器の等角図である。 容器の異なる実施形態の等角図である。 容器の別の実施形態の等角図である。 容器のさらなる実施形態の等角図である。 容器の別の実施形態の等角図である。 図８Ａの容器に取り付けられた図１のオーバーキャップの前方等角図であり、明確性のために図１のハウジングが取り除かれている。 ねじ加工された突出部と相互作用するように適合された環状のリングを備える取付け機構の等角図である。 図１０の環状のリングの頂部等角図である。 図１０の環状のリングの、図１１の線１２−１２にほぼ沿った断面図である。 把持機構の第１の実施形態をさらに含む図１０の環状のリングの底部等角図である。 図８Ａの容器に配設された図１０の環状のリングの、図１１の線１２−１２に沿った部分断面図である。 把持機構の異なる実施形態を含む図５７の環状のリングと同様の環状のリングの断面図である。 把持機構の別の実施形態を含む図５７の環状のリングと同様の環状のリングの断面図である。 把持機構の異なる実施形態をさらに含む図５７の環状のリングと同様の環状のリングの断面図である。 図１４Ａの環状のリングがその上に配設された図８Ａの容器の部分断面図である。 図１４Ｂの環状のリングがその上に配設された図８Ａの容器の部分断面図である。 図１４Ｃの環状のリングがその上に配設された図８Ａの容器の部分断面図である。 そこから下向きに延びた図１０のねじ加工された突出部を含む図１のオーバーキャップの部分底部等角図である。 取付け機構において使用するように適合された環状のリングの第２の実施形態の頂部等角図である。 図１６の環状のリングの、図１６に示した線１７−１７にほぼ沿った断面図である。 オーバーキャップの下側部分から延びる基部および係止部材を含む図１のオーバーキャップの部分底部等角図である。 図１８の基部および係止部材の部分等角図である。 図１８の基部の頂部等角図である。 図１８の係止部材と係合した図１６の環状のリングの側面図である。 取付け機構において使用するように適合された環状のリングの第３の実施形態の等角図である。 図２２の環状のリングの側面図である。 図２２の環状のリングと相互作用するように適合された基部の第３の実施形態の左側等角図である。 図２４の基部の右側等角図である。 図２４の基部の底面図である。 図２２の環状のリングが第１の非係止位置でその中に配設された、図２４の基部の底部等角図である。 図２２の環状のリングが第２の係止位置でそれに完全に係合された、図２４の基部の底部等角図である。 リフィルアダプタ(refill adapter)の底部等角図である。 図２２の環状のリングがその中に配設された、図２９のリフィルアダプタの底部等角図である。 取付け機構において使用するように適合された環状のリングの第４の実施形態の等角図である。 図３１の環状のリングと相互作用するように適合された基部の第４の実施形態の頂部等角図である。 図３２の基部内に配設された図３１の環状のリングの底部等角図である。 図３２の基部内に配設された図３１の環状のリングの頂部等角図である。 取付け機構において使用するように適合された環状のリングの第５の実施形態の頂部等角図である。 図３５の環状のリングの底部等角図である。 図３５の環状のリングの代替実施形態の頂部等角図である。 図３７の環状のリングの代替実施形態である。 図３５の環状のリングのさらに異なる実施形態の頂部等角図である。 図３５、図３７または図３８の環状のリングのうちの１つと相互作用するように適合された基部の第５の実施形態の等角図である。 図３９の基部の代替実施形態の等角図である。 図３９の基部の頂部等角図である。 図３７の環状のリングがその中に配設された、図３９の基部の頂部等角図である。 図３９の基部の代替実施形態の頂部等角図である。 図４２の基部の底部等角図である。 図３５の環状のリングがその中に配設された、図４２の基部と同様の基部の頂部等角図である。 図３５の環状のリングがその中に配設された、図４２の基部の異なる頂部等角図である。 取付け機構において使用するように適合された環状のリングの第６の実施形態の頂部等角図である。 図４６の環状のリングの底部等角図である。 図４６の環状のリングとともに使用するように適合された基部の第６の実施形態の底部等角図である。 図４８の基部の頂部等角図である。 図４８の基部の側面図である。 図４６の環状のリングがその中に配設された、図４８の基部の頂部等角図である。 図４６の環状のリングがその中に配設された、図５１の線５２−５２に沿った図４８の基部の断面図である。 図４８の基部の底面図である。 図４８の基部および図４６の環状のリングとともに使用するように適合された弾性部材の等角図である。 環状のリングが弾性部材に接触していない第１の非係止位置における図４６の環状のリングの平面図である。 環状のリングは弾性部材を外向きに押圧している第２の係止位置における図４６の環状のリングの平面図である。 取付け機構において使用するように適合された環状のリングの第７の実施形態の頂部等角図である。 図５７の環状のリングの底部等角図である。 図５７の環状のリングとともに使用するように適合された基部の第７の実施形態の頂部等角図である。 図５９の基部の頂面図である。 図５９の基部の底面図である。 図５９の基部の側面図である。 取付けシステムにおいて使用するように適合された係止エレメントの頂部等角図である。 図６３の係止エレメントの底部等角図である。 図６３の係止エレメントの底面図である。 図６３の係止エレメントの側面図である。 図６３の係止エレメントの別の側面図である。 図６３の係止エレメントおよび図５７の環状のリングとともに使用するように適合された弾性部材の頂部等角図である。 図６８の弾性部材の頂面図である。 図６３の係止エレメントに配設された図６８の弾性部材の等角図である。 図６３の係止エレメントに配設された図６８の弾性部材の頂部等角図である。 図６８の弾性部材、図６３の係止エレメント、図５９の基部、および図５７の環状のリングの分解図である。 第１のまたは非係止位置における図５７の環状のリングの頂部等角図である。 図６８の弾性部材を外向きに撓曲させる、第２のまたは係止位置における図５７の環状のリングの頂部等角図である。 図５７の環状のリングとともに使用するように適合された基部の第８の実施形態の底部等角図である。 そこから延びた係止エレメントをさらに含む図７５の基部の底部等角図である。 図７６の係止エレメントの頂部等角図である。 図７６の係止エレメントの頂面図である。 図７６の係止エレメントの底部等角図である。 弾性部材の等角図である。 図８０の弾性部材がそこに取り付けられた、図７５の基部の底部等角図である。 環状のリングが弾性部材に接触していない、第１のまたは非係止位置で図７６の係止エレメント内に配設された図５７の環状のリングの頂面図である。 環状のリングが弾性部材を外向きに押す、第２のまたは係止位置で図７６の係止エレメント内に配設された図５７の環状のリングの頂面図である。 係止エレメントと図５７の環状のリングとを備える取付け機構の第９の実施形態の頂部等角図である。 図８４の係止エレメントの頂面図である。 図８４の係止エレメントの頂部等角図である。 図８４の係止エレメントの底部等角図である。 図８４の係止エレメントを支持するように適合された基部の第９の実施形態である。 第１のまたは非係止位置における図８４の取付け機構の頂部等角図である。 第２のまたは係止位置における図８４の取付け機構の頂部等角図である。 環状のリングの第１０の実施形態の頂部等角図である。 図９１の環状のリングとともに使用するように適合された係止エレメントの底部等角図である。 図９２の係止エレメントに挿入され、弾性部材をさらに含む図９１の環状のリングの頂部等角図であり、環状のリングは、第１のまたは非係止位置にある。 図９２の係止エレメントに挿入され、弾性部材をさらに含む図９１の環状のリングの頂部等角図であり、環状のリングは、第２のまたは係止位置にある。 図５７の環状のリングの代替実施形態の頂部等角図である。 図９５の環状のリングの側面図である。 図９５の環状のリングとともに使用するように適合された係止エレメントの頂部等角図である。 図９７の係止エレメントの底部等角図である。 第２のまたは係止位置で図９７の係止エレメント内に配設された図９５の環状のリングの底部等角図である。 環状のリングの異なる実施形態の等角図である。 図１００の環状のリングの頂部等角図である。 図１００の環状のリングとともに使用するように適合された係止エレメントの底部等角図である。 図１０２の係止エレメント内に部分的に配設された図１００の環状のリングの底部等角図である。 環状のリングの異なる実施形態の頂部等角図である。 図１０４の環状のリングとともに使用するように適合された係止エレメントの底部等角図である。 図１０５の係止エレメント内に部分的に配設された図１０４の環状のリングの底部等角図である。 本明細書で論じる環状のリングのいずれかとともに使用するように適合された係止エレメントの代替実施形態である。 その上に配設され、そこから上向きに延びたウィックをさらに含む図５７の環状のリングを有する図８Ｂの容器の等角図である。 図７７の基部をさらに含む、図１０８Ａの容器の頂部等角図である。 ハウジング内に配設された図１０８Ａの容器の前方等角図である。 図６９の弾性部材と組み合わせてその上に配設された図５７の環状のリングを有する図８Ｃの容器の前方等角図である。 図１０９Ａの容器とともに使用するように適合された図６３〜図６９の係止エレメントと同様の係止エレメントの底部等角図である。 図７７の基部および図６３〜図６９の係止エレメントと組み合わせてその上に配設された図５７の環状のリングを有する図８Ｄに示す容器と同様の容器の部分等長断面図である。

同様の構造は同様の参照番号を有する以下の詳細な説明を考察すると、本発明の他の態様および利点が明らかになるであろう。

図１に、ハウジング１０２とオーバーキャップ１０４とを含む製品分注システム１００を示す。ハウジング１０２およびオーバーキャップ１０４は、（図１には示されていない）容器１０６を保持するように適合されたコンパートメント(compartment)を形成するために取り外し可能に取り付けられる。使用の前後に容器１０６を挿入する、および／またはハウジング１０２から容器１０６を取り外すために、オーバーキャップ１０４をハウジング１０２から取り外すことができる。ハウジング１０２およびオーバーキャップ１０４の形状はほぼ円筒であり、各々が、外向きにテーパーのついた側壁１０８、１１０をそれぞれ含み、製品分注システム１００の直径は、ハウジング１０２とオーバーキャップ１０４との交差によって形成されるシーム１１２に隣接する区域で最も大きくなる。製品分注システム１００は、当技術分野で知られているように、任意の製品を放出するように適合され、その方法は以下により詳細に説明される。本明細書全体に記載する様々なロック／キー機構は、当技術分野で知られる任意の数の容器およびオーバーキャップとともに使用することができることが予期される。

図１および図２を見ると最もよく分かるように、ハウジング１０２は、実質的に平坦な円形の基部１２０を含み、そこから上向きに側壁１０８が延びる。基部１２０は、その中の中央に配設された環状の溝１２２を含み、環状の溝１２２は、以下に記載する壁面アダプタ１２４（図３参照）と相互作用するように適合される。溝１２２の内部に円形部分１２６が配設され、円形部分１２６は基部１２０の一部分とともに、実質的にボウル形状の表面を形成する。基部１２０の外周部分は実質的に平坦な表面を提供し、直立を保つための水平支持表面にハウジング１０２を載置することができる。

図３に示すように、壁面アダプタ１２４は、そこから外向きに延びるＬ形状の壁マウント１２８と円形の基部１３０とを含む。壁マウント１２８は、垂直支持表面に壁マウント１２８を取り付けるために、たとえば、ねじまたは釘と連携して使用することができる複数の孔１３２を含む。円形の基部１３０は、そこから上向きに延びる中央セグメントペデスタル１３４を含む。ペデスタル１３４は、十角形(decagonal)の連続する側壁１３８を形成する複数の個別のセグメント１３６によって規定される。４つの安定化リブ（stabilizing rib）１４０が側壁１３８の内側に配設され、４つの追加の安定化リブ１４０’が外側に配設される。ペデスタル１３４の内側に配設された安定化リブ１４０は、以下により詳細に記載するハウジング１０２のための支持表面を提供する。

使用時には、壁面アダプタ１２４は、ペデスタル１３４の側壁１３８が垂直表面に対して平行なレベルになるように、垂直支持表面（図示せず）に取り付けることが好ましい。垂直支持表面への取付けの際に、Ｌ形状の壁マウント１２８は、好ましくは、支持表面に隣接して配設され、それにより、ねじまたは釘が、Ｌ字形壁マウント１２８の片側から複数の孔１３２を通って延びるように配置され、支持表面に固定することができる。ハウジング１０２は、製品分注システム１００の使用時に壁面アダプタ１２４によって支持されるように適合される。壁面アダプタ１２４を支持表面に取り付けた後、ハウジング１０２をアダプタ１２４の基部１３０に置く。ハウジング１０２を正しく整列させることにより、ペデスタル１３４の側壁１３８がハウジング１０２の溝１２２と整列し、その中に挿入される。この位置において、壁面アダプタ１２４は、製品分注システム１００の重量を保持するように適合された支持表面を提供する。本明細書ではハウジング１０２と併せて壁面アダプタ１２４について記載するが、製品分注システム１００は、いかなるタイプの表面マウンティングアダプタも用いずに、および／または他のタイプの取付けアダプタとともに使用することができることが企図される。

再び図１を参照すると、ハウジング１０２の側壁１０８は、基部部分１２０から上向きに延び、外向きにテーパーがついており、その後、頂縁部１５０で終端する。側壁１０８の直径は、基部１２０に隣接する区域１５２で最も狭く、ハウジング１０２の頂縁部１５０に隣接する区域１５４で最も大きい。ハウジング１０２の側壁１０８の内部表面の外周に沿って溝（図示せず）が配設される。溝は、オーバーキャップ１０４をハウジング１０２に取り外し可能に固定するために、オーバーキャップ１０４の一部分と相互作用するように適合される。

図４〜図６を見ると最もよく分かるように、曲線を付けて作られた（contoured）頂部壁１７２と、そこから外向きにテーパーがついた円筒形の側壁１１０との間に円筒形のチャンバ１７０が規定される。側壁１１０は、（図６に示す）プラットフォーム１７４および側壁１１０の底縁部１７６に向かって下向きに延びる。プラットフォーム１７４は、オーバーキャップ１０４の内部チャンバ１７０を封鎖するために側壁１１０の底部全体に延びる。内部チャンバ１７０は、製品分注システム１００の様々な機械構成要素および／または電気構成要素を収容するように適合される。

オーバーキャップ１０４の底縁部１７６は、側壁１１０に外接し、そこから挿入される。底縁部１７６は、頂縁部１５０に隣接するハウジング１０２の直径に実質的に対応する直径によって規定される。底縁部１７６は、その外部表面に沿って配設された複数の外向きに延びた細長いリブ１７８をさらに含む。リブ１７８は、スナップ嵌合（snap-fit）タイプの様式でオーバーキャップ１０４をハウジング１０２に固定するために、ハウジング１０２の側壁１０８の内側部分に外接する溝（図示せず）と相互作用するように適合される。

図１および図４を見ると最もよく分かるように、オーバーキャップ１０４の側壁１１０は、頂部壁１７２に隣接して側壁１１０の背面に配設されたスイッチ１９０をさらに含む。スイッチ１９０は、側壁１１０に形成されたレーストラック(racetrack)形状の開口部１９２から延びる。スイッチ１９０は、製品分注システム１００の様々な動作態様を制御するように適合される。たとえば、スイッチ１９０を使用して、様々な時間パラメータ、オン／オフモード、スプレーモード、および／または任意の他の動作パラメータを設定することができる。１つの実施形態では、２００７年５月２５日に出願され、本明細書に参照として組み込まれる米国特許出願第１１／８０５，９７６号に関して記載されるようなスプレーシーケンスを使用することができる。他の実施形態では、スイッチ１９０はすべて省略してもよい。

図４および図５に示すように、曲線を付けて作られた頂部壁１７２は、背面に隣接する第１の縁部２００から、オーバーキャップ１０４の対向する前面の第２の縁部２０２に向かって下向きに傾斜する。第２の縁部２０２は、第１の縁部２００より下に配設される。ノズルアセンブリ２０４は、頂部壁１７２の中心点２０６に隣接して円形の開口部２０８内に配設される。ノズルアセンブリ２０４は、それを通して製品を分注することができるように適合される。ノズルアセンブリ２０４は、揮発性物質が開口部２０８を通って漏れないよう、ガスケット２１０（図６参照）の形態の可撓性部材によって取り囲まれている。本明細書で円形の開口部２０８が開示されているが、他のサイズおよび形状の開口部をオーバーキャップ１０４に設けて、製品をそこを通して分注できるようにすることができることが企図される。

図６および図６Ａを見ると最もよく分かるように、ノズルアセンブリ２０４は、下向きに延びてオーバーキャップ１０４のチャンバ１７０に入り、曲線を付けて作られた本体２１２と円形の側壁２１４とを含む。ペデスタル２１６は、本体２１２から上向きに突き出しており、製品をそこを通して流すことできるようにするために、その中に開口部２１７を含む。開口部２１７は、ペデスタル２１６の中央部分に形成された凹部２１８（図５参照）に配設される。ガスケット２１０は、本体２１２の上側表面２２０に載置され、ペデスタル２１６を取り囲むように適合される。側壁２１４は、その長さにわたって延びたチャネル２２２を規定し、チャネル２２２は、様々な内部分注構成要素と開口部２１７の間に流体連通を提供するように適合される。側壁２１４と対応するチャネル２２０とは、それらに隣接して配設されたソレノイドバルブアセンブリ２２４と相互作用し、流体連通を提供するように適合される。

ノズルアセンブリ２０４とソレノイドバルブアセンブリ２２４との間に封止表面２２６が設けられる。封止表面２２６は、製品分注システム１００を使用していないとき、実質的に流体密封の（fluid tight）封止を提供する。図６Ａを見ると最もよく分かるように、ノズルアセンブリ２０４の側壁２１４は、ソレノイドバルブアセンブリ２２４の上側端部２３０に配設された円筒形のチャンバ２２８中にしっかりと受容されるように適合される。円筒形のチャンバ２２８の下側端部２３２は、封止表面２２６の一部を規定する開口部２３４を含む。開口部２３４に隣接してその反対側に、プランジャ（plunger）２３６が配設される。プランジャ２３６は、（図６Ａに示すように）ソレノイドバルブアセンブリ２２４に通電していないときに封止表面２２６を生成するために、ソレノイドバルブアセンブリ２２４内で軸方向に移動して、開口部２３４を押圧し、それを覆うように適合される。ソレノイドバルブアセンブリ２２４に通電すると、プランジャ２３６は、開口部２３４から離れるように下向きに軸方向に移動して、製品を流すことができるようになる。ただし、製品分注システム１００において、任意の自動作動システムまたは手動の作動システムを使用できることが予期される。

図７を見ると最もよく分かるように、ソレノイドバルブアセンブリ２２４の下側端部２３８は、作動部材２４０と相互作用するように適合される。作動部材２４０は、その中に円形のオリフィス２４４を規定する星形状の基部２４２を含む。基部２４２は、上側表面２４６と下側表面２４８とを含み、それらの縁部２５２の周りで下向きに傾斜したレッジ２５０を備える。複数の孔２５４が基部２４２を貫通して延び、プラットフォーム１７４に作動部材２４０を取り付けるためにねじ（図示せず）を受容するように適合される。図６に示すように、作動部材２４０は、プラットフォーム１７４の上側表面２５６に取り付けられ、容器１０６に向かって下向きにプラットフォーム１７４の開口部（図示せず）を通って延びる。

図７Ａを参照すると、基部２４２の上側表面２４６から上向きに環状の壁２６０が延び、環状の壁２６０は２つの湾曲（curved）レッジ２６４を含む。湾曲レッジ２６４は、環状の壁２６０の頂縁部２６６からオリフィス２４４に向かって内向きに延びる。レッジ２６４は、ソレノイドバルブアセンブリ２２４をその上に保持するために、ソレノイドバルブアセンブリ２２４上の傾斜部分（図示せず）と相互作用するように適合される。作動部材２４０中のオリフィス２４４は、ソレノイドバルブアセンブリ２２４と作動部材２４０と容器１０６との間に流体連通を提供する。オリフィス２４４は、オリフィス２４４の長さ全体にわたって下向きに延びる階段状の円筒形の側壁２７０によって規定される円筒形の流体フローチャネル２６８を規定する。

図７Ａを見ると最もよく分かるように、階段状の円筒形の側壁２７０は、広い頂部部分２７２を含み、そこからテーパーがついて中間部分２７４で狭くなり、先端２７６で終端する。先端２７６に丸みを帯びた開口部２７８が形成され、そこを通る製品フローが可能になる。先端２７６は、製品分注システム１００を作動させるために、以下により詳細に説明されるように容器１０６と相互作用するように適合される。

図６を見ると最もよく分かるように、ソレノイドバルブアセンブリ２２４は、回路板２８０とバッテリー２８２とに電気的に接続される。回路板２８０、オーバーキャップ１０４中のスイッチ１９０に電気的に取り付けられ、それにより、ユーザが、分注システム１００の様々な動作パラメータを制御することができるようになる。回路板２８０は、ユーザによって選択されたスイッチモードを、ソレノイドバルブアセンブリ２２４の適切な通電／非通電シーケンスに変換する。バッテリー２８２が分注システム１００に電力を供給する。

次に図８を参照すると、開示する実施形態に関して使用することができる１つのタイプのエアゾール容器１０６が示されている。エアゾール容器１０６は、その頂端部３０６に開口部３０４をもつ実質的に円筒形の本体３０２を備える。容器１０６のテーパー部分にマウンティングカップ３０８が圧着され、開口部３０４が規定される。マウンティングカップ３０８は、本体３０２の頂端部３０６を封止する。テーパー部分の底端部にある第２の圧着部分はシーム３１０を規定する。シーム３１０および／またはマウンティングカップ３０８は、保護キャップ、オーバーキャップ（図示せず）、または他の構造を、当技術分野で知られているようにそこに取り付けることができるロケーション（location）を提供する。

さらに図８を参照すると、マウンティングカップ３０８は、ほぼ円形形状であり、圧着区域に隣接してマウンティングカップ３０８の基部３１４から上向きに突き出した環状の壁３１２を含むことができる。中央ペデスタル３１６が、基部３１４の中央部分３１８から上向きに延びる。（詳細に示されていない）従来のバルブアセンブリは、バルブ本体（図示せず）と容器１０６内に配設されたバルブスプリング（図示せず）とに接続されたバルブステム３２０を含む。バルブステム３２０は、ペデスタル３１６を貫通して上向きに延び、遠位端３２２は、ペデスタル３１６から離れるように上向きに延びており、オーバーキャップ１０４内に配設されたアクチュエータと相互作用するように適合される。

バルブステム３２０の遠位端３２２に、アクチュエータ（図示せず）を取り付けることができる。ユーザは、バルブアセンブリを開くために、手動でまたは自動でアクチュエータを操作することができ、容器内部と大気との間の圧力差により、容器１０６の内容物が、バルブステム３２０のオリフィス３２４を通して、オーバーキャップ１０４の上述の放出構成要素を通って、そして、ノズルアセンブリ２０４を通して大気中へと押し出される。本開示は、エアゾール容器１０６に関する本出願人の発明について記載しているが、本発明は、当業者に知られている任意のタイプの容器とともに実施することができ、好ましくは、本明細書で前述したようなペデスタルおよび／またはマウンティングカップを含む。

図８Ａを見ると最もよく分かるように、開示する実施形態のいずれかに関して使用することができるエアゾール容器１０６’の代替実施形態が示されているが、エアゾール容器１０６’は、以下に指摘する違いを除いて容器１０６と同様である。本実施形態のペデスタル３１６’は、その遠位端３２８’に配設された開口部３２６’を含む。（図７に示した）作動部材２４０は、オーバーキャップ１０４のプラットフォーム１７４から延びており、開口部３２６’に挿入されるように適合される。詳細には、作動部材２４０の先端２７６を開口部３２６’に挿入すると、バルブアセンブリを開き、製品の排出を可能にするために、作動部材２４０が、バルブ本体（図示せず）と容器１０６’内に配設されたバルブスプリング（図示せず）とに係合する。ユーザは、手動でまたは自動でアクチュエータを操作することができ、容器内部と大気との間に圧力差により、容器１０６’の内容物が、作動部材２４０を通して、ソレノイドバルブアセンブリ２２４を通して、そして、ノズルアセンブリ２０４を通して大気中へと押し出される。

特に、以下に指摘する取付け機構は、加圧容器のバルブアセンブリを動作させることができる２つの従来の方法である、凸型バルブステムアクティブ型容器（図８参照）または凹型バルブステムアクティブ型容器（図８Ａ参照）のいずれかとともに使用し得ることが企図される。ただし、バルブアセンブリを有する任意の加圧容器は、開示する実施形態のいずれかとともに使用することができ、当業者には、本明細書で詳細に記載する実施形態とともにそのような容器をどのように使用することができるかが容易に理解されよう。また、本実施形態は、垂直方向または径方向に、すなわち、傾けてアクティブ化されるバルブステムとともに使用することができる。本実施形態は、実際に、任意のタイプの容器のための取付け機構を提供する。

本明細書に開示する取付け機構は、バルブアセンブリを含んでいない容器とともに使用し得ることが企図される。次に図８Ｂを参照すると、本明細書も開示する実施形態のいずれかと連携して使用することができる異なるタイプの容器１０６ｂが示されている。好ましい実施形態では、容器１０６ｂは、容器１０６ｂから延びたウィックを通る揮発性物質の排出を促進するために熱を利用する分注機構と連携して利用される。容器１０６ｂは、製品がその中に配設された本体３０２ｂを含む。本体３０２ｂは、基部部分３０５と、対向する第１の壁３０７ａと第２の壁３０７ｂとを含み、第１の壁３０７ａおよび第２の壁３０７ｂは、上向きかつ外向きに延び、第１の頂部壁３０９ａおよび第２の頂部壁３０９ｂにおいてそれぞれ内向きに湾曲し、ネック部３１１と一体である。本体３０２ｂは、上向きに延び、ネック部３１１に向かって内向きに湾曲した対向する曲線状の第３の壁３１３ａと第４の壁３１３ｄとをさらに含む。容器１０６ｂは、任意選択で、対向する第３の壁３１３ａおよび第４の壁３１３ｂから外向きに延びた隆起部分３１５を含む。本明細書に開示する取付け機構のいずれかは、容器１０６ｂのネック部３１１に取り付けられるように適合することができる（図１０８Ａおよび図１０８Ｂ参照）。さらに、取付け機構を使用する場合、容器１０６ｂから隆起部分３１５を外すことができる。

また、本明細書で開示する様々な取付け機構は、さまざまにサイズが決定されたアパーチャまたは開口部を通って注ぐことができる、または場合によっては分注することができる固体を含む容器と連携して使用することができる。図８Ｃに示されるように、底端部３１７から頂端部３０６ｃに向かって延びた本体３０２ｃを備える容器１０６ｃの別の実施形態が示されている。容器１０６ｃは、底端部３１７から円形の筒状部分３１７ａまで外向きに全体的にテーパーがついた第１の部分３１９を含む。第１の部分３１９に隣接して把持表面３２１が設けられる。頂端部３０６ｃに隣接する本体３０２ｃのネック部３２３の形状もまた円筒形である。ネック部３２３は、本明細書で開示する取付け機構のいずれかを利用するように適合される。より詳細には、環状のリングのいずれかは、ネック部３２３に接続し、そこから延びるように適合される。さらに、本明細書で説明する弾性部材および／またはロックのいずれかは、容器１０６ｃの頂端部３０６ｃを封止するように適合されたキャップ３２５に取り付けられることができる（図１０９Ａおよび１０９Ｂ参照）。

さらに、開示する取付け機構のいずれかは、図８Ｄに示す容器１０６ｄのような、製品の排出のためのポンプタイプのアセンブリを含む容器とともに使用することができる。容器１０６ｄは、製品がその中に配設された本体３０２ｄを含む。本体３０２ｄは、基部部分３０５ｄと、対向する狭い曲線状の第１の壁３３１ａと第２の壁３３１ｂとを含み、第１の壁３３１ａおよび第２の壁３３１ｂは、上向きに延び、その後、ネック部３１１ｄで終端する。本体３０２ｄは、実質的に平坦で、ネック部３１１ｄで終端する対向する第３の壁３３３ｃと第４の壁３３３ｄ（図示せず）とをさらに含む。ネック部３１１ｄは、その外部表面に外接するねじ部３３５を含み、ねじ部３３５は、スプレーキャップ３３７のネック部３３９の内部表面に配設されたねじ部（図示せず）に対応するように適合されている。スプレーキャップ３３７は、その手動の作動のために、容器１０６ｄに取り付けられるように適合される。本明細書に開示する取付け機構は、ねじ部の代わりにおよび／またはそれと連携して、たとえば、図１１０に示す実施形態に関して説明したような様式で、スプレーキャップ３３７を容器１０６ｄに取り付けるために使用することができる。

本明細書に開示する実施形態は、全体的に、容器１０６、１０６’、１０６ｂ、１０６ｃおよび１０６ｄに関して記載されているが、任意の従来の容器とともに取付け機構を使用できることが意図される。実際、計量装置（metering device）を備える任意のタイプの容器は、本開示の取付け機構とともに使用するのに適していることがある。たとえば、容器１０６および１０６’は、バルブアセンブリ計量装置を採用するが、容器１０６ｄは、ポンプ型スプレー、または計量装置としてのポンプ型スプレーと整列して配置されるように適合された開口部を利用する。さらに、容器１０６ｂは、製品の排出を計測するためにウィックを利用し、容器１０６ｃは、ネック部に隣接する開口部、ならびに／あるいは製品の放出を計測するために交互に開閉することができる１つまたは複数のアパーチャを含む。最も広範な形態の計量装置は、製品の流出を可能にする容器の開口部を備えることができる。製品の排出または分注に影響を及ぼす任意のタイプの計量装置は、本明細書に開示する実施形態のいずれかに関して使用することができることが企図される。

製品分注システム１００は、使用時には、特定の状態が発生したときに容器１０６から製品をリリースするように適合される。その状態とは、タイマーまたはセンサからの電気信号に応答したオーバーキャップ１０４の手動アクティブ化またはオーバーキャップ１０４の自動アクティブ化とすることができる。排出される製品は、キャリア液内の入れられた香料または殺虫剤、消臭液などとすることができる。製品はまた、殺菌剤、エアフレッシュナー、臭気除去剤、カビ抑制剤、防虫剤などのような他の活性物質、および／または、アロマセラピー特性を有する他の活性物質を含み得る。製品は、代替的には、容器から分注することができる、当業者に知られる任意の固体、液体またはガスを含む。また、容器は、任意のタイプの加圧製品または非加圧製品、ならびに／あるいはそれらの混合物を収容することができることが企図される。したがって製品分注システム１００は、任意の数の異なる製品を分注するように適合される。

オーバーキャップ１０４と容器１０６とをはめ合わせる（mate）と、作動部材２４０は、バルブ構造に係合して、バルブ部材を開き、開口部３２６’を通して製品を流し、ソレノイドバルブアセンブリ２２４に入れることができるようになる。本明細書は、１つのタイプの作動システムを示すものである。ただし、任意のタイプのソレノイドベースまたは非ソレノイドベースの作動システムを、記載する取付け機構に関して使用できることが企図される。

本明細書では、製品分注システム１００を形成するためにオーバーキャップ１０４をハウジング１０２に取り外し可能に取り付けることに関して、様々な接続方法を記載している。図９に示すように、オーバーキャップ１０４は、容器１０６に取り付けられるように適合される。その後、オーバーキャップ１０４／容器１０６の組合せは、図１および図２に示したハウジング１０２に挿入されるように適合される。異なる実施形態では、オーバーキャップ１０４／容器１０６の組合せは、ハウジング１０２なしに使用される。

図１０〜図１５は、ブラケットまたはアダプタを含む取付け機構４００の第１の実施形態を示し、本実施形態では、ブラケットまたはアダプタは、容器１０６のマウンティングカップ３０８に取り付けられるように適合された環状のリング４０２である。環状のリング４０２は、突出部４０４の形態で提供された対応するロックと相互作用するように適合される。図１０〜図１４に示すように、環状のリング４０２は、図１２および図１４に断面図が示された実質的にＵ形状の本体４０６を備える。Ｕ形状の本体４０６は、互いに実質的に平行であり、湾曲した上側壁４１２を介して接続された外側壁４０８と内側壁４１０とを備える。外側壁４０８と内側壁４１０と上側壁４１２とは、容器１０６のマウンティングカップ３０８を受容し、そこに取り外し可能に取り付けられるように適合された環状のキャビティ４１４を形成する。開口部４１６は、環状のリング４０２によって形成され、内側壁４１０の部分によって規定される。開口部４１６は、マウンティングカップ３０８の一部分と容器１０６のバルブステム３２０とを受容するようにサイズが決定される。

図１３を見ると最もよく分かるように、外側壁４０８および内側壁４１０は、それぞれ、その内部表面４２０、４２０’上にリブ４１８、４１８’の形態の把持機構を含み、マウンティングカップ３０８の一部分を係合するための把持表面を提供するように適合される。本実施形態では、リブ４１８、４１８’は、内部表面４２０、４２０’から約０．１ｍｍ〜約１．５ｍｍだけ径方向に外向きに延びる。リブ４１８、４１８’は、環状のリング４０２の外周全体に沿って均一な把持圧力を提供し、トルクおよび回転力ならびに張力および引力による環状のリング４０２の移動を制限するために、互いに実質的に均一に離間しているのが好ましい。本実施形態では、リブ４１８は、互いに約５度〜約９０度離間している。１つの実施形態では、環状のリング４０２は、製造プロセスにおいて容器１０６に取り付けられる。異なる実施形態では、ユーザは、使用前に、環状のリング４０２を容器１０６に取り付ける。図１４に示すように、環状のリング４０２がマウンティングカップ３０８に対して下向きに押圧されると、リブ４１８、４１８’がマウンティングカップ３０８の内側壁４２６と外側壁４２８の両方に接触して、環状のリング４０２が固定される。環状のリング４０２が下向きに押圧されると、容器１０６のペデスタル３１６は、上向きに延びて開口部４１６に入り、開口部４１６によって部分的に取り囲まれる。

次に図１４Ａ〜図１４Ｆを参照すると、把持機構の様々な実施形態を備える環状のリングの代替実施形態が示されている。たとえば、環状のリング４０２ａは、図１４Ａに断面図が示されたＵ形状の本体４０６ａを含む。Ｕ形状の本体４０６ａは、互いに実質的に平行であり、湾曲した上側壁４１２ａを介して接続された外側壁４０８ａと内側壁４１０ａとを備える。外側壁４０８ａと内側壁４１０ａと上側壁４１２ａとは、容器１０６のマウンティングカップ３０８を受け、そこに取り外し可能に取り付けられるように適合された環状のキャビティ４１４ａを形成する。さらに図１４Ａを参照すると、外側壁４０８ａは、その内部表面４２０ａから延びたタブ４１８ａの形態の把持機構を含み、把持表面を提供し、マウンティングカップ３０８の一部分に係合するように適合される。タブ４１８ａは、キャビティ４１４ａに向かって内向きに延び、その頂部表面にレッジ４２１ａをさらに含む。環状のリング４０２ａは、任意選択で、環状のリング４０２ａに可撓性を加えるレッジ４２１ａに隣接して配設された１つまたは複数の開口部４２３ａを含む。

本実施形態では、環状のリング４０２ａの両側でセグメント化され、配設された２つのリブ４１８ａが示されている。図１４Ｄに示すように、環状のリング４０２ａがマウンティングカップ３０８に対して下向きに押圧されると、リブ４１８ａは、環状のリング４０２ａを固定するために、外側壁４２８ａをマウンティングカップ３０８と接触させる。環状のリング４０２ａが下向きに押圧されると、開口部４２３ａは、環状のリング４０２ａを十分に外向きに撓曲させることができるようになり、それにより、レッジ４２１ａは、マウンティングカップ３０８の圧着部分の下に延びる。

図１４Ａには２つのリブ４１８ａが示されているが、内側壁４１０ａおよび／または外側壁４０８ａから任意の数のリブがそれぞれ延びていてもよく、また、連続していても、セグメント化されていてもよい。たとえば、図１４Ｂおよび図１４Ｅに、把持機構の異なる実施形態を有する環状のリング４０２ｂを示す。環状のリング４０２ｂは、内側壁４１０ｂと外側壁４０８ｂとを備えるＵ形状の本体４０６ｂを含む。丸みを帯びたリブ４１８ｂが、外側壁４０８ｂの全体に外接し、キャビティ４１４ｂの中へと延びる。図１４Ｅに示すように、環状のリング４０２ｂは、マウンティングカップ３０８上に下向きに押圧され、リブ４１８ｂは、外側壁４２８ｂに接触し、マウンティングカップ３０８のシームの下に延びて、環状のリング４０２ｂを固定する。図１４Ｃおよび図１４Ｆに、把持機構の別の実施形態を利用する環状のリング４０２ｃを示す。環状のリング４０２ｃは、内側壁４１０ｃと外側壁４０８ｃとを備えるＵ形状の本体４０６ｃを含む。２つの丸みを帯びたリブ４１８ｃ、４１８ｃ’は、内側壁４１０ｃと外側壁４０８ｃの両方の全体にそれぞれ外接し、キャビティ４１４ｃの中に延びる。図１４Ｆに示すように、環状のリング４０２ｃは、マウンティングカップ３０８へと下向きに押圧され、リブ４１８ｃ、４１８ｃ’は、外側壁４２８ｃおよび内側壁４２６ｃにそれぞれ接触し、マウンティングカップ３０８のシームの下に延びて、環状のリング４０２ｂを固定する。

本明細書に記載される実施形態では、特定のサイズおよび間隔のリブ４１８、４１８’、４１８ａ、４１８ｂ、４１８ｃ、４１８ｃ’について企図しているが、他のさまざまに成形されたリブを使用して、環状のリング４０２をマウンティングカップに効果的に取り付けることができることが予想される。たとえば、リブは、上述したリブよりも狭くしても、厚くしてもよく、あるいは内部表面の周りにより多くまたはより少なく延びてもよい。また、当業者に分かるように、リブは、矩形、湾曲形状、三角形、または卵形とすることができることが企図される。さらに、マウンティングカップへの効果的な取付けを提供する限り、任意の数のリブを使用することができる。いくつかの実施形態は、リブを１つも使用しなくてもよいことが想定される。そうではなく、締まりばめ（interference fit）、接着手段、モールディング(molding)プロセス、または取付け機構４００をマウンティングカップ３０８に固定するための任意の他の手段のうちの１つまたは複数によって、環状のリング４０２の内側表面をマウンティングカップに取り付けてもよい。さらに、他の本明細書で説明する方法を使用することによってペデスタル上にねじ嵌合またはスナップ嵌合することによって、環状のリングをマウンティングカップのペデスタルに取り付けることができる。

図１１〜図１３を見ると最もよく分かるように、環状のリング４０２は、第１のねじ４３０の形態で、内側壁４１０の外部表面４３２に配設され、そこから延びたコークスクリュー形状の突起をさらに含む。第１のねじ４３０は、内側壁４１０の下側縁部４３４に隣接する区域から始まる外部表面４３２に外接し、内側壁４１０の頂縁部４３６に向かって外部表面４３２の周りを上向きに巻回する。第１のねじ４３２は、以下により詳細に記載する突出部４０４と相互作用するように適合される。

マウンティングカップ３０８に環状のリング４０２を接続した後、環状のリング４０２にオーバーキャップ１０４を取り外し可能に取り付けることができる。図１５を見ると最もよく分かるように、オーバーキャップ１０４は、好ましくは、オーバーキャップ１０４から延びた、あるいは場合によってはそこに取り付けられた実質的に平坦な壁４４０の形態の基部を含み、基部は、下側端部４４２にわたって配設される。対応する取付け機構の効果的な接続を可能にする限り、本明細書の実施形態とともに、湾曲部分またはカットアウト部分を有する壁を含む多数のサイズおよび形状の壁４４０を実施することができることが予想される。壁４４０は、そこから外向きに延びた突出部４０４を含む。突出部４０４は、その外部表面４４６の一部分に外接する第２のねじ４４４を含む。第２のねじ４４４は、オーバーキャップ１０４を容器１０６に取り外し可能に係止するために、環状のリング４０２の第１のねじ４３０と相互作用するように適合された複数の傾斜した(ramped)部分４４８を含む。突出部４０４は、その中央部分４５２を通って延びたオリフィス４５０を含む。オリフィス４５０は、オーバーキャップ１０４の内側部分へのアクセスを提供し、製品分注システム１００を動作可能な状態にするために、オーバーキャップ１０４の一部分が容器のバルブアセンブリにアクセスすることができるようになる。

容器１０６にオーバーキャップ１０４を取り付けるために、突出部４０４の第２のねじ４４４が環状のリング４０２の第１のねじ４３０に隣接して配置されるように、オーバーキャップ１０４を容器１０６まで下げる。ユーザの手で容器１０６を所定の位置に保持しながら、オーバーキャップ１０４を時計回りに回す。異なる実施形態では、ユーザの手で容器１０６を所定の位置に保持しながら、オーバーキャップ１０４を反時計回りに回す。他のシナリオでは、容器１０６をオーバーキャップ１０４に向かって動かしても、および／または、容器１０６を回転させてもよい。オーバーキャップ１０４を回すと、第２のねじ４４４と第１のねじ４３０とが互いにはめ合わされて、オーバーキャップ１０４と容器１０６とが一緒に係止される。本実施形態では、環状のリング４０２の上側壁４１２は、図１０に示したように、オーバーキャップ１０４の壁４４０に当接する。他の実施形態では、環状のリング４０２とオーバーキャップ１０４との間にスペースまたはギャップがあり得ることが企図される。オーバーキャップ１０４を容器１０６に取り付けた後、容器１０６をハウジング１０２中に下げ、本明細書で前述したように、オーバーキャップ１０４とハウジング１０２とを取り外し可能に取り付ける。製品分注システム１００は、この位置で、動作の準備ができている。

次に図１６〜図２１を参照すると、取付け機構５００の第２の実施形態が示されている。取付け機構５００は、ブラケットまたはアダプタを含む。本実施形態では、アダプタは、以下に指摘する違いを除いて、図１０〜図１５に示した実施形態に関して記載した環状のリング４０２と同様の環状のリング５０２を備える。環状のリング４０２の外部表面４３２に配設された第１のねじ４３０の代わりに、環状のリング５０２は、外部表面５０６から外向きに延びて中央開口部５０８に入る複数の細長い個別の突出部５０４を含む。

図１６および図１７を見ると最もよく分かるように、突出部５０４は、環状のリング５０２の頂縁部５１０と底縁部５１２とのほぼ中間に配設される。各突出部５０４は、平坦な第１の端部５１６を有する直線部材５１４を含む。突出部５０４の第２の端部５１８は、底縁部５２２の一部分を切断した傾斜表面５２０を含む。突出部５０４は細長い部材として記載されているが、突出部５０４が外部表面５０６から内部に延びて開口部５０８に入る限り、突出部５０４は任意のサイズ、形状または数とすることができる。

次に図１８を参照すると、図１０〜図１５に関して記載した基部と同様の基部５３０が示されている。基部５３０は、オーバーキャップ１０４の下側端部５３４の一部分にわたって配設された実質的に平坦な壁５３２を含む。壁５３２は、そこから下向きに延びた係止部材５３６を含む。係止部材５３６は、外部表面５４０を備え、外部表面５４０から、複数のＬ形状の部材５４２が径方向に(radially)外向きに延びる。本実施形態では、Ｌ形状の部材５４２は３つである。ただし、他の実施形態では、Ｌ形状の部材５４２は１つまたは複数とすることができる。

図１９を見ると最もよく分かるように、Ｌ形状の部材５４２は、基部５３０の下側表面５４６から係止部材５３６の下側縁部５４８に向かって下向きに延びた垂直端部壁５４４を有する。水平壁５５０は、下側縁部５４８に隣接する垂直端部壁５４４に実質的に直交し、そこから円周方向に（circumferentially）外向きに延びる。水平壁５５０は、垂直端部壁５４４に対向して端部５５４に配設された傾斜部分５５２をさらに含む。図１９および図２０は、基部５３０内の各水平壁５５０の頂部表面５５８より上に形成されたスロット５５６を示す。スロット５５６は、基部５３０の上側表面５６０を貫通して延びる。係止部材５３６は、その中央部分にオリフィス５７０を規定し、それにより、製品分注システム１００を動作可能な状態にするために、オーバーキャップ１０４の一部分が容器のバルブアセンブリにアクセスできるようするように適合される。

容器１０６にオーバーキャップ１０４を取り付けるために、環状のリング５０２から延びた突出部５０４の間にＬ形状の部材５４２が配置される。係止部材５３６は、リング５０２の下側縁部５４８の衝突する（impacting）部分のうちの１つまたは複数によって環状のリング５０２とミスアライメントを防ぎ、あるいは、Ｌ形状の部材の一部分が突出部５０４の頂部表面５７４に当接しないように防ぐ。適切に整列させた後、突出部５０４の各々の傾斜表面５２０がＬ形状の部材５４２の傾斜部分５５２に接触するように、オーバーキャップ１０４と容器１０６とを反対方向に回す（あるいは、一方をしっかりと保持しながら、もう一方を回す）。傾斜表面５２０と傾斜部分５５２とを重ね合わせることにより、突出部５０４とＬ形状の部材５４２の水平壁５５０とが互いに効果的に係合する。オーバーキャップ１０４および容器１０６のうちの１つまたは複数を継続的に回転運動させることにより、環状のリング５０２の上側壁４１２を上昇させ、基部５３０の下側表面５４６に対して押圧する（図２１参照）。Ｌ形状の部材５４２と突出部５０４とは、それらの間の締り嵌め係合が可能になるように適宜にサイズが決定され、環状のリング５０２の上側壁４１２と基部５３０の下側表面５４６との係合は、長手方向軸５７６について反対方向の力成分を提供する（図２１参照）。そのような係合は、任意のスプレー動作に悪影響を及ぼし得るオーバーキャップ１０４と容器１０６との組合せにおける不安定性を防ぐのに役立つ。図１７〜図１９を参照すると、突出部５０４がＬ形状の部材５４２と完全に係合したとき、底縁部５２２と突出部５０４の第２の端部５１８とは、頂部表面５５８とＬ形状の部材５４２の垂直方向端部壁５４４とにそれぞれ隣接して配設される。容器１０６にオーバーキャップ１０４を取り付けた後、容器１０６を下げてハウジング１０２に入れ、オーバーキャップ１０４とハウジング１０２とを互いに対して取り外し可能に取り付ける。

次に図２２〜図２８を参照すると、ブラケットまたはアダプタを含む取付け機構６００の第３の実施形態が示されている。本実施形態のブラケットは、環状のリング４０２と同様の環状のリング６０２である。環状のリング６０２は、湾曲した横断方向の上側壁６１０によって接続された外側壁６０６と内側壁６０８とを含む実質的にＵ形状の本体６０４を含む。外側壁６０６の外部表面６１４と上側壁６１０とから、複数の細長いレッジ６１２が外向きに延びる。また、細長いレッジ６１２は、上側壁６１０に一致し、図２３に示す軸Ｙを越えて上向きに延びる。本実施形態は、２つの対向して配設された細長いレッジ６１２を含む。ただし、他の実施形態では、１つまたは複数のレッジを提供してもよい。たとえば、１つの特定の実施形態では、等距離に離間した３つのレッジを提供し得ること企図される。図２２を見ると最もよく分かるように、細長いレッジ６１２は、環状のリング６０２に部分的に外接する壁６１８を含み、外側壁６０６の曲率半径と実質的に同様の曲率半径を有する。壁６１８は、第１の直線端部６２０と、その第２の端部６２４に隣接して細長いレッジ６１２から外向きに延びたシェルフ（shelf）６２２とを有する。図２３を見ると最もよく分かるように、シェルフ６２２は、第２の端部６２４に隣接して配設された垂直端部壁６２６と、上向き傾斜部分６３２中に延びた平坦部分６３０を含む底部表面６２８とを含む。傾斜部分６３２は、垂直端部壁６３４で終端する。

次に図２４および図２５を参照すると、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられ、その下側端部の一部分に配設された実質的に平坦な壁６４２を含む基部６４０が示されている。壁６４２は、半円形の縁部６４４と、半円形の縁部６４４を切断する平坦な縁部６４６とを含む。壁６４２の底部表面６５０から、半円形のスカート（skirt）６４８が下向きに延びる。スカート６４８は、壁６４２の平坦な縁部６４６に隣接して配設された開口部６５２を含み、開口部６５２は、以下により詳細に記載するように環状のリング６０２の一部分を受容するようにサイズが決定される。

図２４〜図２６を見ると最もよく分かるように、スカート６４８は、スカート６４８の内部表面６５８から外向きに延びた実質的にＬ形状の第１の支持壁６５４と第２の支持壁６５６とを含む。支持壁６５４、６５６は、垂直端部壁６６０、６６２をそれぞれ含む。実質的に水平方向の壁６６４、６６６は、垂直端部壁６６０、６６２の下側縁部６６８、６７０からそれぞれ横方向に延びる。水平壁６６４、６６６は、スカート６４８の底縁部６７２に隣接して配設される。さらに図２４および図２５を参照すると、各水平壁６６４、６６６は、垂直端部壁６６０、６６２の遠位にあるその第２の端部６７８、６８０に隣接して配設された傾斜部分６７４、６７６を含む。傾斜部分６７４、６７６は、第２の端部６７８、６８０で終端し、以下により詳細に記載するように、環状のリング６０２の細長いレッジ６１２と相互作用するように適合される。

オーバーキャップ１０４を容器１０６に取り付けるために、環状のリング６０２は、細長いレッジ６１２の一方がスカート６４８の開口部６５２に隣接して配設され、（見えていない）他方のレッジがスカート６４８の背壁６８６に隣接して配設されるように、基部６４０内に配置される（図２７参照）。開口部６５２は環状のリング６０２を受容するように適宜にサイズが決定され、それにより、細長いレッジ６１２のうちの一方がある側を最初に挿入しなければならない。場合によっては、基部６３０の一部分は、環状のリング６０２がその中に受容されないように防ぐ。これは、ユーザにガイド機能を提供し、システムのミスアライメントを防ぐことを支援する。その後、細長いレッジ６１２の傾斜部分６３２が水平壁６６４、６６６の傾斜部分６７４、６７６にそれぞれ接触するように、オーバーキャップ１０４および容器１０６のうちの１つまたは複数を回転させる。傾斜部分６３２、６７４、６７６を重ね合わせることにより、支持壁６５４、６５６の細長いレッジ６１２と水平壁６６４、６６６とが互いに効果的に係合する。オーバーキャップ１０４および容器１０６のうちの１つまたは複数を継続的に回転運動させることにより、環状のリング６０２の細長いレッジ６１２の上側部分６８２を上昇させ、基部６４０を規定する壁６４２の底部表面６５０に対して押圧する（図２８参照）。水平壁６６４、６６６と底部表面６５０との間の間隔と、細長いレッジ６１２の寸法とは、それらの間の締り嵌め係合が可能になるように適宜にサイズが決定される。細長いレッジ６１２の上側部分６８２と基部５３０の底部表面６５０との係合は、図２８に示すように、長手方向軸６８４について反対方向の力成分を提供する。そのような係合は、任意のスプレー動作に悪影響を及ぼし得るオーバーキャップ１０４と容器１０６との組合せにおける不安定性を防ぐのに役立つ。レッジ６１２が支持壁６５４、６５６と完全に係合したと、レッジ６１２の垂直端部壁６３４は、第１の支持壁６５４および第２の支持壁６５６の垂直端部壁６６０、６６２に当接する。容器１０６にオーバーキャップ１０４を取り付けた後、容器１０６を下げてハウジング１０２に入れ、オーバーキャップ１０４とハウジング１０２とを互いに対して取り外し可能に取り付ける。

本明細書では、多数の基部について詳細に示しているが、実施形態のいずれかに対して修正および／または追加を行い得ることが企図される。たとえば、実施形態のいずれかは、オーバーキャップの基部（またはロック）と容器の環状のリング（またはキー）との間の延在部材を利用することができる。たとえば、図２９および図３０は、様々な既知の容器およびオーバーキャップとともに使用することができるリフィルアダプタを示している。ここに示した実施形態は、特に環状のリング６０２とともに使用するように適合された延在部材７００を含む（図２２〜図２８参照）。

延在部材７００は、そこから外側表面７０６から延びたねじ部分７０４を備える円形の本体７０２を含む。上側表面７１０の内側から、オリフィス７１２をその中に含む円筒状の壁７０８が下向きに延び、オリフィス７１２は、バルブアセンブリおよび容器の一部分（図示せず）を受容するように適合される。複数の傾斜面(ramp)７１４は、本体７０２の内部表面７１６に外接し、表面７１６の両側に配設される。傾斜面７１４は、図２４および図２５に示した支持壁６５４、６５６と同じ機能を有する。

延在部材７００は、環状のリング６０２がすでに取り付けられた容器にオーバーキャップを固定するために提供され得る。たとえば、ユーザは、容器を含む製品分注システムと、適切な取付け機構を利用しないオーバーキャップとを有することがある。その場合、ユーザは、既存のオーバーキャップに延在部材を取り付けることができ、それにより、前述したようにリフィルの環状のリング６０２と相互作用して、流体密封の封止が提供される。延在部材７００は、オーバーキャップの任意の部分（図示せず）から延びることができ、当業者に知られる任意の様式でそこに接続することができる。本実施形態は、延在部材７００のねじ部分７０４への効果的な接続のために、はめ合わせられるねじ部分を企図する。

また、特定の実施形態に関して本明細書に記載する基部のいずれかは、任意の他の実施形態とともに利用することができることが企図される。基部は、取付け機構の少なくとも一部分を支持するように適合された任意のタイプの構造を備えることができる。たとえば、一実施形態では基部は、オーバーキャップの下側端部の全体にわたって延びる。異なる実施形態では、基部は、オーバーキャップの下側端部の一部分だけに延びる。この実施形態では、基部を貫通する開口部が、基部の内側部分へのアクセスを提供することが企図される。たとえば、開口部を通ってバッテリーチャンバにアクセス可能であり得る。異なる実施形態では、基部をまったく利用しないが、オーバーキャップは、取付け機構の一部分を支持するように適合された他の構造を含む。また本明細書では、所望の機能または美的特徴を付与する様々な形状、サイズおよび厚みの基部を提供することが企図される。

次に図３１〜図３４を参照すると、ブラケットまたはアダプタを含む取付け機構８００の第４の実施形態が示されている。本実施形態のブラケットは、前述した環状のリングと同様の環状のリング８０２とすべきことが分かる。環状のリング８０２は、湾曲した横断方向の上側壁８１０を介して接続された外側壁８０６と内側壁８０８とを含む実質的にＵ形状の本体８０４を備える。２つの壁８１２、８１４は、本体８０４の外部表面８１６から上向きに延びている。壁８１２、８１４には、外側壁８０６と等しいか、またはそれと実質的に同様の曲率半径が付与されている。壁８１２、８１４から、垂直立上り部分８１８、８２０がそれぞれ上向きに延びている。さらに、フランジ８２２、８２４は、立上り部分８１８、８２０の頂縁部８２６、８２８からそれぞれ径方向に外向きに延びる。

図３１を見ると最もよく分かるように、壁８１２、８１４は、基部部分８３４と相互作用するように適合された上側表面８３０、８３２をそれぞれ含む（図３２参照）。図３１を再び参照すると、フランジ８２２、８２４は、それらの両側に、上側表面８３６、８３８と下側表面８４０、８４２とを含む。再び図３１を参照すると、フランジ８２２、８２４は、それらの両側に、上側表面８３６、８３８と下側表面８４０、８４２とを含む。上側表面８３６、８３８と下側表面８４０、８４２とは、基部部分８３４の断面を貫通して延び、それに沿ってスライドするように適合されたレールを形成する。

図３２〜図３４を見ると最もよく分かるように、基部部分８３４は、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられた実質的に平坦な壁８４４を含む。壁８４４は、半円形の縁部８４６と、半円形の縁部８４６を切断する平坦な縁部８４８とを含む。環状の係止部材またはリング８５０は、壁８４４の底部表面８５２から下向きに延びる。係止部材８５０は、中央開口部８５４を含む。図３２に示すように、中央開口部８５４の両側に、第１の湾曲アパーチャ８５６と第２の湾曲アパーチャ８５８とが配設される。湾曲アパーチャ８５６、８５８は、狭いテール部分８６０、８６２と広いヘッド部分８６４、８６６とにセグメント化される。好ましい実施形態では、湾曲アパーチャの曲率半径は、約４ｍｍ〜約４０ｍｍである。さらに、テール部分８６０、８６２とヘッド部分８６４、８６６との対向する表面間の半径距離として規定される湾曲アパーチャ８５６、８５８の幅は、約１ｍｍ〜約１０ｍｍである。湾曲アパーチャの長さは、アパーチャ８５６、８５８がセグメント化された性質に起因して、少なくとも２つの異なるサイズのセクションを備える。好ましい実施形態では、テール部分８６０、８６２の長さは約１ｍｍ〜約１０ｍｍであり、ヘッド部分８６４、８６６の長さは約１ｍｍ〜約１０ｍｍである。アパーチャ８５６、８５８の寸法は、好ましくは、開口部を、フランジ８２２、８２４がそれを通って延びることを可能にするのに十分に大きくし、それと同時に、アパーチャを、環状のリング８０２とそれに取り付けられた容器とを適切に支持するのに十分に小さくなる。アパーチャのセグメント化された性質は、容器をオーバーキャップに固定し、それらの間に実質的に流体密封の接続を生成するための単純で、しかも安定した機構をさらに提供する。

容器にオーバーキャップを取り付けるために、湾曲アパーチャ８５６、８５８の広いヘッド部分８６４、８６６を通して、立上り壁８１８、８２０と環状のリング８０２の対応するフランジ８２２、８２４とをそれぞれ挿入する。その後、フランジ８２２、８２４の遠位端８７２、８７４（図３４参照）が、狭くなったテール部分８６０、８６２の端部壁８７６、８７８に当接するまで、フランジ８２２、８２４の下側表面８４０、８４２がそれぞれ壁８４４の頂部表面８７０に沿ってスライドするように、オーバーキャップおよび容器のうちの１つまたは複数を回転させる。この位置では、フランジ８２２、８２４の下側表面８４０、８４２は、壁８４４の頂部表面８７０に当たり、かつ、壁８１２、８１４の上側表面８３０、８３２は、壁８４４の底部表面８５２に当たって、装置からの流体の放出のための安定したプラットフォームが提供される。フランジ８２２、８２４のサイズおよび／または壁８４４の厚みは、それらの間に締り嵌め係合を提供するように適宜に寸法が決定される。前述したように、オーバーキャップを容器に取り付けた後、容器を下げてハウジングに入れ、オーバーキャップとハウジングとを取り外し可能に取り付ける。

次に図３５〜図４５を参照すると、ブラケットまたはアダプタを含む取付け機構９００の第５の実施形態が示されている。本実施形態では、アダプタは、前述した環状のリングと同様の環状のリング９０２を備える。環状のリング９０２は、Ｕ形状部材９０４と、Ｕ形状部材９０４の内部に設けられたペデスタル９０６とを含む。ペデスタル９０６は、ほぼ円形の開口部９０８内に、容器１０６または１０６’のペデスタル３１６（図８および図８Ａ参照）のような容器のペデスタルを嵌合して受容するように成形される。さらに、図８に示したバルブステム３２０のようなバルブステム、または図１５Ａに示したバルブアセンブリ４６０へのアクセスのための開口部３２６は、開口部９０８を通してアクセス可能であり、そこから完全にまたは部分的に延びることができる。

図３５および図３６を見ると最もよく分かるように、Ｕ形状部材９０４は、中間壁部分９１０によってペデスタル９０６に接続される。ペデスタル９０６は、中間壁部分９１０の中央部分９１２から上向きに延び、その遠位端９１６に隣接する少なくとも１つの外側に延びたフランジ９１４をさらに含み、フランジ９１４は、環状のＵ形状部材９０４に向かって径方向に外向きに延びる。本実施形態では、３つのフランジ９１４が設けられている。３つのフランジ９１４は、等距離に離間しており、開口部９０８に外接する。フランジ９１４は、環状でＵ形状部材９０４に向かって中間壁部分９１０の長さのほぼ半分だけ外向きに延びる。好ましい実施形態では、フランジ９１４の長さは、約０．５ｍｍ〜約１０ｍｍであり、中間壁部分９１０の長さは、図３６に示す距離「Ｌ」によって示すように、約０．５ｍｍ〜約１０ｍｍである。環状のリング９０２の製造を支援するために設けられた複数の開口部９１８は、中間壁部分９１０を通って延び、３つの外側に延びたフランジ９１４の直ぐ下に配設される。

互いに等距離に離間していることも、等距離に離間していないこともあるペデスタルから径方向に延びたフランジをより少なくまたはより多く設けてもよいことが企図される。たとえば、図３７に示す異なる実施形態では、フランジ９２２が２つだけ外側に延びていることを除いて、環状のリング９２０は、図３５に示した環状のリング９０２と同じであり、フランジ９２２は、延びたフランジ９１４と同じ機能を実行するように適合されている。図３８に示すさらに異なる実施形態では、円筒形のペデスタル９４０のみを備える取付け機構を示す。ペデスタル９４０は、その頂縁部９４４の周りに配設された複数の外向きに延びたフランジ９４２を含む。外向きに延びたフランジ９４２は、容器（図示せず）の一部分ペデスタルと対応するバルブアセンブリとを受容するように適合された中央オリフィス９４６に外接する。たとえば、ペデスタル９４０は、図８に示したペデスタル３１６の一部分を取り囲み得る。図３５〜図３８に示した実施形態では、環状のリングおよび／またはペデスタルは、そこから外向きに延びた任意の数のフランジを含むことができる。フランジは、当技術分野で知られている任意の方法で成形し、サイズを決定することができる。

次に図３９〜図４５を参照すると、本明細書で指摘した違いを除いて、前の実施形態に関して記載した基部と同様の基部１０００が示されている。基部１０００は、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられた実質的に平坦な壁１００２を含む。壁１０００は、その下側表面１００６から下向きに延びた円筒形の係止部材１００４を含む。係止部材１００４は、取付け機構の使用時にバルブステム／バルブアセンブリ（図示せず）の一部分を受容するように適合された円形の開口部１００８を規定する。係止部材１００４は、内部表面１０１２を規定している円形の開口部１００８に外接し、そこから内向きに延びた複数のＬ形状のトラック１０１０を含む。

図３９を見ると最もよく分かるように、トラック１０１０は、円形部材１００４の全長の約半分だけ基部１０００の頂部表面１０１６から下向きに延びた垂直壁１０１４を含む。壁１０１８は、各垂直壁１０１４の遠位端１０２０から外向きに延び、円形の開口部の内部表面１０１２の一部分に外接する。各壁１０１８は、垂直壁１０１４の反対側の端部１０２４で下向きに傾斜した部分１０２２を含む。トラック１０１０は、環状のリング９０２、９２０または円筒形のペデスタル９４０をその上でスライドさせて受容することができるように、前述した突出部９１４、９２２または９４２とそれぞれ相互作用するように適合される。基部１０００上に設けられたトラック１０１０の数は、環状のリング／ペデスタル上の突出部の数に等しいことが好ましく、たとえば、本実施形態では、３つのフランジ９１４を含むリング９０２の使用と連携して、等距離に離間した３つのトラック１０１０が設けられる。

容器へのオーバーキャップの取付けは、環状のリング９０２、９２０または円筒形のペデスタル９４０に関して実質的に同じ方法で行われる。取付けプロセスを示すことを目的として、環状のリング９２０の構造について詳細に記載する。容器にオーバーキャップを取り付けるために、外側に延びたフランジ９２２が、係止部材１００４の円形の開口部１００８内に配置される。フランジ９２２は、Ｌ形状のトラック１０１０の間の空間１０３０に配置されなければならない。配置中にフランジ９２２が整列していない場合、フランジ９２２は、基部１０００と環状のリング９２０とが互いに向かって動くときに、トラック１０１０の底部表面１０３２（図３９参照）に当接する。フランジ９２２を適宜に配置した後、オーバーキャップと容器とを反対方向に回す（あるいは、一方をしっかりと保持しながら、もう一方を回す）。本実施形態では、オーバーキャップを時計回りに回し、および／または、容器を反時計回りに回す。

取付け機構９００は、不適切に回転した場合にはフランジ９２２を垂直壁１０１４に当接させることによって、再びミスアライメントを防ぎ、ロックアンドキー構造を適切にガイドするのに役立つ。適切に回転した場合、Ｌ形状のトラック１０１０のフランジ９２２は、傾斜部分１０２２に当たる（図４１を参照する）。いくつかの実施形態では、フランジ９２２は、Ｌ形状のトラック１０１０の対応する傾斜部分１０２２との接触のためのテーパー状のまたは傾斜した端部を備えることができる。キャップおよび容器のうちの１つまたは複数を継続的に回転運動させることにより、フランジ９２２の下側表面１０３４を、Ｌ形状のトラック１０１０の壁１０１８にオーバーライドさせ、それとの接触を維持させる。同時に、環状のリング９２０の湾曲した上側表面１０３６を基部１０００の下側表面１００６に接触させ、それに押圧する。Ｌ形状のトラック１０１０およびフランジ９２２は、基部１０００の配置と連携してそれらの間に締り嵌め係合を可能にするように適宜にサイズが決定される。中間壁部分９１０の寸法と比較したフランジ９１４の寸法は、好ましくは、Ｌ形状のトラック１０１０に接触し、取付け機構９００に適切な支持を提供するのに十分な表面積を生成するために、ペデスタル９０６から外向きに適切な距離だけ延びるように選択される。実際に、長手方向軸１０３８の周りに実質的に作用する様々な力成分は、取付け機構９００内の不安定性を防ぐのに役立つ。容器にオーバーキャップを取り付けた後、消費者が使用するために、容器をハウジング内に配置することができる。

フランジ９２２の上側表面１０４０が、垂直壁１０１４の上側部分１０４２および基部１０００の頂部表面１０１６と同一空間に広がるオーバーキャップの内部の構造に当たるように、本実施形態を修正することができる。たとえば、環状部分に当たるフランジ９２２が、フランジによってＬ形状のトラック１０１０の壁１０１８に対して及ぼされる力成分と連携して、係止部材１００４と環状のリング９０２とを一緒に保持することができるように、基部１０００の円形の開口部１００８の外周縁部１０４４にわたって環状部分（図示せず）が延びていてもよい。異なる実施形態では、フランジ９２２の一部分は、垂直壁１０１４および頂部表面１０１６のうちの１つまたは複数より上に延び、オーバーキャップ内の構造（図示せず）に当たり得る。そのような構造は、特に、図３８に示すような外側の環状部分と組み合わせたペデスタルを含まない取付け機構において有用である。

再び図４１を参照すると、フランジ９２２の一部分が垂直壁１０１４に当接するまでオーバーキャップが回される（図４１は、実質的に完全に回転した位置における取付け機構９００を示す）。オーバーキャップおよび容器が回転すること、または場合によってはオーバーキャップおよび容器が動いて係合から外れることを防ぐために、トラック中にフランジ９２２を取り外し可能に係止するのに役立つ様々な係止機構（図示せず）を提供することができ、たとえば、本実施形態に関すると、時計回り方向にフランジを回転し、それにより、係止部材１００４を環状のリング９２０から係合を解除し得る。そのような係止機構は、Ｌ形状のトラック１０１０の壁１０１８の傾斜していない部分に配設されるリブ１０４６の形態のストップ部材（図３９Ａ参照）を含むことができる。フランジ９２２の下側表面１０３４に、対応する溝１０４８（図３７Ａ参照）を設けることができる。リブ１０４６と溝１０４８は互いにはめ合わせるようにサイズが決定され、フランジ９２２および／または環状のリング９２０の頂部湾曲表面１０３６の上述した係止部材１００４との衝突に実質的に干渉しない。係止部材１００４から環状のリング９２０を取り外すために、ユーザは、容器および／またはオーバーキャップのうちの１つまたは複数に実質的により大きい回転力を加えなければならない、ならびに／あるいは溝からリブを取り外し、容器およびオーバーキャップを回転させて分離状態にするために、容器またはオーバーキャップのうちの１つまたは複数に上向き圧力を加えなければならないことになる。異なる実施形態では、フランジ９２２にリブ１０４６を配設し、Ｌ形状のトラック１０１０に溝１０４８を配設することができる。

他の実施形態では、フランジとトラックとに、リブと溝とを交互に配置することができる。さらに、少なくとも１つのリブと溝との組合せが、リブおよび溝がない少なくとも１つのＬ形状のトラック・フランジ配列と連携して、少なくとも１つのＬ形状のトラック・フランジ配列に設けられることが企図される。この特定の実施形態では、リブおよび溝がある少なくとも１つのＬ形状のトラック・フランジ配列は、リブがない残りのＬ形状のトラック・フランジ配列によって加えられる力成分と実質的に干渉しないように、Ｌ形状のトラックおよび／またはフランジの寸法を変更するように修正することができる。最終的には、当業者には容易に明らかになるように、上記の保持構造のいずれかを修正し、本願明細書の実施形態のいずれかに関して使用し得る。

代替的には、基部１１００の異なる実施形態が図４２〜図４５に示されている。基部１１００は、図３９〜図４１に示した実施形態に関して記載した基部１０００に実質的に同様である。基部１１００は、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられた実質的に平坦な壁１１０２を含む。壁１１０２は、その下側表面１１０６から下向きに延びた円筒形の係止部材１１０４を含む。係止部材１１０４は、取付け機構の使用時にバルブステム／バルブアセンブリ（図示せず）の一部分を受容するように適合された円形の開口部１１０８を規定する。

図４３を見ると最もよく分かるように、係止部材１１０４は、ペデスタル９０６と環状のリング９０２の関連するフランジ９１４とに相補的である輪郭を有する開口部１１１２を備える下側表面１１１０をさらに含む。他の実施形態では、開口部１１１２の形状は、本明細書に記載するように、複数のフランジおよび／またはフランジを有するペデスタルを有する環状のリングのいずれかに対応するように適合される。開口部１１１２は、複数の内向きに延びたレッジ１１１４によって規定される。レッジ１１１４の底部表面１１１６は、係止部材１１０４の底縁部１１１８と同一空間に広がる。レッジ１１１４は、係止部材１００４の内側壁１１２０に外接し、Ｌ形状のトラック１１２２の下側部分を規定し、これは、前述した様式と実質的に同様の様式で環状のリング９０２上のフランジ９１４と相互作用するように適合される（図４４および図４５参照）。

次に図４６〜図５６を参照すると、前述したものと同様の取付け機構１２００の第６の実施形態が示されている。取付け機構１２００は、本実施形態ではＵ形状部材１２０４を備える環状のリング１２０２の形態のブラケットまたはアダプタを含む。Ｕ形状部材１２０４は、湾曲した横断方向の上側壁１２１０を介して接続された外側壁１２０６と内側壁１２０８とを含む。環状の立上り（annular riser）１２１２は、Ｕ形状部材１２０４の外部表面１２１４から上向きに延びる。環状の立上り１２１２は、長手方向の軸１２１６から測定したとき、Ｕ形状部材１２０４よりも小さい直径を有する。Ｕ形状部材１２０４の上側壁１２１０の一部分に隣接して、複数の細長いスロット１２１８が、環状の立上り１２１２を貫通して等距離に配設される。本実施形態では、細長いスロット１２１８が２つ設けられている。ただし、本実施形態に関して、１つまたは複数の細長いスロットを利用できることが予期される。異なる実施形態では、スロット１２１８は、その全体を貫通して延びるのとは対照的に、環状の立上り１２１２を部分的に貫通して延びることがある。

図４６を見ると最もよく分かるように、ペデスタル１２２０が環状のＵ形状部材１２０４の内部に設けられており、Ｕ形状部材１２０４は、容器（図示せず）のペデスタルおよび／またはバルブステム／バルブアセンブリを、それを貫通して延びた円形の開口部１２２２内に嵌合して受容するように成形される。Ｕ形状部材１２０４は、中間壁部分１２２４によってペデスタル１２２０に接続される。中間壁部分１２２４は、その中に配設された複数の開口部１２２６をさらに含む。開口部１２２６は、ペデスタル１２２０の両側に配設されており、環状のリングの製造を容易にするために設けられる。

ペデスタル１２２０は、中間壁部分１２２４の中央部分１２２８から上向きに延びる。少なくとも１つのフランジ１２３０が、ペデスタル１２２０の頂縁部１２３２から径方向に外向きに延びる。本実施形態では、対向して配設された２つのフランジ１２３０が設けられ、フランジ１２３０は、ペデスタル１２２０の頂縁部１２３２に隣接して配設されている。他の実施形態では、頂縁部１２３２の下にフランジ１２３０を配設することができる。フランジ１２３０は、環状の立上り１２１２に向かって径方向に延びる。フランジ１２３０は、遠位縁部１２３６へと外向きに延びた傾斜した縁部１２３４を含む。本実施形態では、傾斜した縁部１２３４の一部分は、環状の立上り１２１２の細長いスロット１２１８の一部分と径方向に整列している。前に開示した実施形態と同様に、環状のリング１２０２は、容器のマウンティングカップ３０８の一部分に固定されるように適合される。

好ましい実施形態では、ペデスタル１２２０の外部表面１２３８から測定したフランジ１２３０の最大長さ寸法は、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍである。フランジ１２３０は、ペデスタル１２２０の外部表面１２３８から中間壁部分１２２４を越えて環状の立上り１２１２の内側側壁１２４０に向かって延びる。フランジ１２３０は、好ましくは、ペデスタル１２２０の外部表面１２３８と環状の立上り１２１２の内側側壁１２４０との間の約５％〜約７５％の距離だけ延びる。ペデスタル１２２０と環状の立上り１２１２との間の空隙は、空間１２４２を規定する。

好ましい実施形態では、細長いスロット１２１８の左側部と右側部との間で測定された幅寸法は、約１ｍｍ〜約１０ｍｍである。さらに、細長いスロット１２１８の頂面と底面との間の高さ寸法は、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍである。好ましくは、細長いスロット１２１８は、内側壁１２４０から環状の立上り１２１２を貫通して外側壁１２４４まで延びる。他の実施形態では、細長いスロット１２１８は、環状の立上り１２１２を部分的に貫通して延びる。

図４８〜図５３を参照すると、本明細書で指摘した違いを除いて前述の基部と同様である基部１２５０が示されている。基部１２５０は、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられた実質的に平坦な壁１２６０を含む。壁１２６０は、壁１２６０の下側表面１２６４から突出した係止部材１２６２を含む。係止部材１２６２は、実質的に円筒形であり、それを貫通して延びた円形の開口部１２６６を含み、開口部１２６６は、取付け機構１２００の使用時に容器（図示せず）のペデスタルおよび／またはバルブステム／バルブアセンブリの一部分を受容するように適合される。係止部材１２６２は、環状のリング１２０２の空間１２４２内に嵌合するように適宜に寸法が決定される。

図４８を見ると最もよく分かるように、係止部材１２６２は、円形の壁１２７０によって規定される。円形の壁１２７０は、下側湾曲縁部１２７６を含む。円形の壁１２７０と下側湾曲縁部１２７６とは、空間１２４２内に嵌合するように寸法が決定され、それにより、環状のリング１２０２が基部１２５０と係合しているとき、Ｕ形状部材１２０４の湾曲した横断方向の壁１２１０の一部分に、下側湾曲縁部１２７６が隣接して配設される。さらに図４８を参照すると、対向して配設された細長い開口部１２８０の対は、円形の壁１２７０および下側湾曲縁部１２７６の一部分を切断する。さらに対向して配設されたノッチ１２８４の対は、円形の壁１２７０を貫通して延び、細長い開口部１２８０から等距離に離間している。

図４８〜図５０を参照すると、第２の円形の壁１２９０は、円形の壁１２７０から内向きに階段状になっており、下側湾曲縁部１２７６から底端部１２９２に向かって下向きに延びる。円形の開口部１２６６は、同様に、第２の円形の壁１２９０を貫通して延びる。第２の壁１２９２は、側壁１２９６と端部壁１２９８とによって規定された対向する２つの溝１２９４によって切断される。図４９および図５２を見ると最もよく分かるように、階段状の第２の壁１２９０は、環状のレッジ１３１０を形成し、円形の開口部１２６６に向かって内向きに延びる。レッジ１３１０は、対向する２つの１２９４によって切断される。さらに、２つの細長い開口部１２８０は、環状のレッジ１３１０を部分的に貫通して延びる。

次に図５４を参照すると、弾性部材１３５０が示されている。弾性部材１３５０は、ほぼ楕円形状のリング１３５４の両側から外向きに延びた２つの矩形状の突出部１３５２を含む。また、リング１３５４から、対向して配設された２つの球状突起１３５６が外向きに延びる。球状突起１３５６は、矩形状の突出部１３５２から等距離に離間している。リング１３５４は、頂部表面１３６２を有する側壁１３６０と、底部表面１３６４と、内側壁１３６６と、外側壁１３６８とによって規定される。

側壁１３６０の厚みは変動する。側壁１３６０の最も厚いポイントは、球状突起１３５６に隣接した区域にある。好ましくは、側壁の最大厚みは、約１ｍｍ〜約１０ｍｍである。側壁１３６０の最も狭いポイントは、矩形状の突出部１３５２に隣接した区域にある。好ましくは、側壁の最狭厚みは、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍである。また、側壁は、内側壁１３６６の両側の間に約２ｍｍ〜約１０ｍｍの長軸Ａと、約１ｍｍ〜約１０ｍｍの短軸Ｂとを備えている。好ましくは、長軸Ａは、矩形状の突出部１３５２の間に延び、短軸Ｂは、球状突起１３５６の間に延びる。

弾性部材１３５０は、係止部材１２６２のレッジ１３１０に配置することができるように寸法が決定される。詳細には、矩形状の突出部１３５２は、完全にまたは部分的に、円形の壁１２７０のノッチ１２８４内に入れられ、弾性部材１３５０の底部表面１３６４の一部分は、レッジ１３１０に載置される。この位置において、球状突起１３５６は、円形の壁１２７０内の細長い開口部１２８０と実質的に整列して配設される。本実施形態では、ノッチ１２８４内に矩形状の突出部１３５２をしまうことは、それらの間の締り嵌めによって達成される。他の実施形態では、弾性部材１３５０は、接着手段または当業者に知られる他の固定手段によって取り付けられる。さらに別の実施形態では、弾性部材１３５０は、係止部材１２６２に一体に成形される。さらに別の実施形態では、オーバーキャップの内部の構造により、矩形状の突出部１３５２が所定の位置に保持される。上記の保持手段のいずれかを単独で使用しても、またはそれらを組み合わせて使用してもよいことが想定される。

弾性部材１３５０は、好ましくは、弾性変形可能な材料を備える。たとえば、ゴム、ポリマーおよび／またはそれらの組合せのようなエラストマー配合物を使用して、弾性部材１３５０を形成することができる。好ましい実施形態では、弾性部材を備える材料の弾性係数は、約１６００ＭＰａ〜約２０５０００ＭＰａであり、より好ましくは、約７００００ＭＰａ〜約２０５０００ＭＰａであり、最も好ましくは、約２０００００ＭＰａである。

さらに、弾性部材１３５０は、材料の組合せから作ることができる。たとえば、１つの実施形態では、弾性部材は、ナイロンとポリオキシメチレンとから作ることができる。また、オーバーキャップから容器が外れないようにするために使用後に所定の位置に係止するようにする非弾性の変形可能な材料を使用することができる。

図５５および図５６を参照して、取付け機構１２００の動作について記載する。容器にオーバーキャップを取り付けるために、環状のリング１２０２の対向するフランジ１２３０を、係止部材１２６２の対向する溝１２９４に隣接して配置する。弾性部材１３５０の内側壁１３６６にフランジ１２３０が隣接するように、対向するフランジ１２２２を溝１２９４内に挿入する。好ましくは、取付け機構１２００の様々な構成要素は、互いに対して、実現すべき様々な利点を可能にする安定した機構を生成するように寸法が決定される。たとえば、フランジ１２３０は、好ましくは、安定した係止接続を生成するために、弾性部材１３５０に当たるのに十分に外向きに延びるようにサイズが決定される。同時に、フランジ１２３０は、係止部材１２６２内に環状のリング１２０２を配置することができるように、溝１２９４を貫通して嵌合するのに十分に小さくなければならない。フランジ１２３０のサイズの決定は、取付け機構において使用される弾性部材のタイプ、係止部材のサイズ、取付け機構によって支持される容器のタイプなどを含む複数の因子に左右される。好ましい実施形態では、フランジ１２３０は、長軸Ａと実質的に整列して配設される。係止部材１２６２内のフランジ１２３０の適切な配置は、開口部１２６６に入るときにフランジ１２３０の唯一のアクセスポイントとなるように好ましくは寸法の決定された溝１２９４によって補助される。また、溝１２９４は、図５５に示すように、係止部材１２６２内のそれらの第１の位置または動作前の位置にフランジ１２３０を案内するチャネルとして働く。この位置では、係止部材１２６２の細長い開口部１２８０は、環状のリング１２０２の環状の立上り１２１２の細長いスロット１２１８と実質的に整列している。その後、オーバーキャップと容器とを反対方向に回す（あるいは、一方をしっかりと保持しながら、他方を回す）。

本実施形態では、オーバーキャップを反時計回りに回し、および／または容器を時計回りに回す。回転中に、フランジ１２３０の傾斜した縁部１２３４は、より厚みがある区域に隣接する弾性部材１３５０の内側壁１３６６（図５６参照）に当たる。連続回転により、弾性部材１３５０が弾性変形する。弾性部材１３５０の短軸Ｂを中心として実質的な変形が起こる。短軸Ｂを中心とする弾性部材１３５０の変形により、弾性部材１３５０を径方向に外向きに撓曲され、それにより、球状突起１３５６が、係止部材１２６２の細長い開口部１２８０、および環状のリング１２０２の細長いスロット１２１８を通される。突起１３５６がスロット１２１８を通ると、取付け機構１２００は、第２のまたは動作位置になる。

次に図５７〜図７４を参照すると、意図された変形形態を含んで、以下に指摘する違いを除いて取付け機構１２００と同様の取付け機構１５００の代替実施形態が示されている。図５７および図５８に、Ｕ形状部材１５０４を備える環状のリング１５０２を含むものとして取付け機構１５００を示す。Ｕ形状部材１５０４は、湾曲した横断方向の上側壁１５１０によって接続された外側壁１５０６と内側壁１５０８とを含む。Ｕ形状部材１５０４の外部表面１５１４から、環状の立上り１５１２が上向きに延びる。Ｕ形状部材１５０４の上側壁１５１０の一部分に隣接して、複数の細長いスロット１５１６が環状の立上り１５１２を貫通して等距離に配設される。本実施形態では、細長いスロット１５１６が２つ設けられている。本実施形態の細長いスロット１５１６は、取付け機構１２００の細長いスロット１２１８よりも広い範囲で環状の立上り１５１２の周りに延びる。

好ましい実施形態では、左側部と右側部との間で測定された細長いスロット１５１６の幅寸法は、約１ｍｍ〜約１０ｍｍである。さらに、細長いスロット１５１６の頂面と底面との間の高さ寸法は、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍである。好ましくは、細長いスロット１５１６は、その内側壁１５１８から環状の立上り１５１２を貫通してその外側壁１５２０まで延びる。他の実施形態では、細長いスロット１５１６は、環状の立上り１５１２を部分的に貫通して延びる。

図５７および図５８に、複数の矩形の安定化リブ１５２２を含むものとして環状のリング１５０２が示されている。リブ１５２２は、Ｕ形状部材１５０４の上側壁１５１０から上向きに、かつ、環状の立上り１５１２の外側壁１５２０から外向きに延びる。本実施形態では、対向して配設された安定化リブ１５２２が２つあり、細長いスロット１５１６の間に等距離に設けられている。

図５７を見ると最もよく分かるように、環状のリング１５０２は、ペデスタル１５２６から径方向に外向きに延びた少なくとも１つのフランジ１５２４をさらに含む。本実施形態では、前の実施形態とは対照的に、ペデスタル１５２６の頂部１５２８から外向きに延びた対向する２つのフランジ１５２４が設けられている。フランジ１５２４は、環状の立上り１５１２内に配設された対応するスロット１５１６の角部１５３０に向かって径方向に延びる。フランジ１５２４の形状はほぼ三角であり、丸みを帯びた先端１５３２を含む。また、フランジ１５２４は第２の側部１５３６よりも長い第１の側部１５３４を含み、中心軸を中心として不規則で非対称な三角形をなす。

好ましい実施形態では、ペデスタル１５２６の外部表面１５３８から測定したフランジ１５２４の最大長さ寸法は、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍである。フランジ１５２４は、取付け機構１２００に関して記載したように、ペデスタル１５２６の頂部１５２８から環状の立上り１５１２の内側側壁１５１８に向かって延びる。本実施形態では、フランジ１５２４の内部縁部１５４０は、ペデスタル１５２６の中央開口部１５４４を規定する内側壁１５４２と実質的に同一空間に広がる。他の実施形態では、フランジ１５２４は、内側壁１５４２の外側に、またはペデスタル１５２６を規定する外側壁１５４６に配設することができる。

図５９〜図６２を見ると最もよく分かるように、環状のリング１５０２とともに使用するための基部１５５０の異なる実施形態が示されており、基部１５５０は、本明細書で指摘した違いを除いて基部１２４２と同様である。基部１５５０は、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられた実質的に平坦な壁１５５２を含む。壁１５５２は、矩形の凹み１５５６によって切断された円形の凹み(depression)１５５４を含む。凹み１５５４、１５５６は、実質的に環状のレッジ１５５８を規定する。図５９を参照すると、実質的に円筒形の係止部材１５６０が、レッジ１５５８の内縁部１５６２から下向きに延びる。円形の開口部１５６４は、取付け機構１５００の使用時に容器（図示せず）のペデスタルおよび／またはバルブステム／バルブアセンブリの一部分を受容するように適合された係止部材１５６０を貫通して延びる。係止部材１５６０は、環状のリング１５０２の空間１５６６内に嵌合するように適宜に寸法が決定される。

図５９〜図６２を参照すると、係止部材１５６０は、レッジ１５５８とレッジ１５７２との間に延びた円形の壁１５７０を含む。円形の壁１５７０は、内部表面１５７４と外部表面１５７６とを含む。円形の壁１５７０は、空間１５６６内に嵌合するように寸法が決定される（図５７参照）。図５９および図６０を参照すると、対向する第１および第２の直線開口部１５７８は、円形の壁１５７０とレッジ１５５８の一部分を貫通して延びる。さらに、対向する第３および第４の直線開口部１５８０もまた、円形の壁１５７０とレッジ１５５８の一部分とを貫通して延びる。本実施形態では、開口部１５７８は、開口部１５８０よりも大きく、それらの間に等距離に配設されている。

さらに図５９を参照すると、開口部１５７８、１５８０が、下側の環状のレッジ１５７２に向かって下向きに延びる。下側レッジ１５７２は、円形の壁１５７０の開口部１５８０に隣接し、その下に配設された２つの切欠き部分１５８２によって遮断される。下側レッジ１５７２は、内部に延びるにつれて下向きに傾斜している。

次に図６３〜図６７を参照すると、係止エレメント１６００は、中央オリフィス１７０２がそれを貫通して配設された平坦な円形リング１７００を含む。係止エレメント１６００は、リング１７００の外周縁部１７０６から外向きに延びた矩形のタブ部分１７０４をさらに含む。リング１７００の底部表面１７１０から環状の側壁１７０８が下向きに延びており、オリフィス１７０２に外接する。図６４および図６６を見ると最もよく分かるように、側壁１７０８は、タブ部分１７０４に隣接する区域に、側壁１７０８の遠位端１７１４から下向きに延びた湾曲した延在部材１７１２を含む（図６５および図６６参照）。

図６４および図６５は、Ｔ形状の部材１７２４の第１の対とＴ形状の部材１７５０の第２の対とを備える複数のＴ形状の部材１７２０を示す。Ｔ形状の部材１７２０はすべて、側壁１７０８の外部表面１７２２から径方向に外向きに、かつ、係止エレメント１６００の底部表面１７１０から下向きに延びる。本実施形態では、４つの離間したＴ形状の部材１７２０がある。対向して配設されたＴ形状の部材の第１の対１７２４は、側壁１７０８から延びた細長い壁１７２６を含む。細長い壁１７２６の遠位端から湾曲した端部壁１７２８が延びており、リング１７００の外側縁部１７３０および側壁１７０８の外部表面１７２２から離間している。細長い壁１７２６の底部表面１７３２は、端部壁１７２８の底部表面１７３４と同じ高さである。

図６４および図６５をさらに参照すると、対向して配設されたＴ形状の部材１７５０の第２の対が設けられおり、Ｔ形状の部材１７５０は、側壁１７０８の外部表面１７２２から延びる細長い壁１７５２を含む。細長い壁１７５２の遠位端から湾曲した端部壁１７５４が延びており、リング１７００の外側縁部１７３０および側壁１７０８の外部表面１７２２から離間している。側壁１７０８と端部壁１７５４との間のほぼ中間点１７６０で、隆起１７５６が各細長い壁１７５２の底部表面１７５８から下向きに延びる。端部壁１７５４の高さをより高くするために、端部壁１７５４の底部表面は、細長い壁１７５２の底部表面１７５８よりも長く下向きに延びている。

次に図６８および図６９を参照すると、指摘する違いを除いて、弾性部材１３５０と同様の弾性部材１８００が示されている。弾性部材１８００は、係止エレメント１６００に部分的に取り付けられるように適合される。弾性部材１８００は、様々な湾曲した途切れ（interruption）および切欠き（cutout）部分が設けられたほぼ楕円形状を備える。詳細には、本実施形態は、直線部分１８０４と、そこから延びた湾曲部分１８０６とを有する接続端部１８０２を含む。湾曲部分１８０６は、屈曲セクション１８０８と、そこから延びた細長い第１の弓型部分１８１０とを含む。第１の弓型部分１８１０から第１のウイング（wing）１８１２が外向きに延びる。第１のウイング１８１２は、その端部１８１８に湾曲縁部１８１６をもつ実質的に矩形の本体１８１４を含む。第２の弓型部分１８２０は、第１のウイング１８１２の本体１８１４から外向きに延び、Ｕ形状の湾曲セクション１８２２で終端する。Ｕ形状の湾曲セクション１８２２から、第１の弓型部分１８１０および第２の弓型部分１８２０に類似した第３の弓型部分１８２４が外向きに延びる。つまり、第３の弓型部分１８２４は、第１のウイング１８１２に類似した第２のウイング１８２６で終端する。第２のウイング１８２６は、その３つの角部１８３２に湾曲縁部１８３０をもつ実質的に矩形の本体１８２８を含む。第１のウイング１８１２および第２のウイング１８２６は、以下により詳細に記載するように、図５７および図５８に示す環状のリング１５０２の一部分と相互作用し、そこを通って延びるように適合される。

弾性部材１８００は、上述した弾性材料のような１つまたは複数の弾性材料から作られるのが好ましい。実際には、弾性部材１８００に関して前述した組合せまたは変形のいずれかを、弾性部材１３５０に関して使用することができる。特定の弓型部分を含めて、弾性部材１８００に関して特定の形状について記載したが、弾性部材が係止エレメント１６００の中に保持されるように適合された他の形状およびサイズを備え得ることが企図される。

次に図７０および図７１を参照すると、係止エレメント１６００の一部分に取り付けられた弾性部材１８００が示されている。端部壁１７５４とＴ形状の部材１７５０の１つの隆起１７５６との間に、弾性部材１８００の接続端部１８０２が配設される。接続端部１８０２は、細長い壁１７５２の底部表面１７５８に載置される。接続端部１８０２は、端部壁１７５４、隆起１７５６および底部表面１７５８を規定する表面の間の締り嵌め、それに一体に成形された接着手段あるいは当業者に知られる任意の他の接続手段のうちの１つまたは複数によって、Ｔ形状の部材１７５０に保持される。

図７１を見ると最もよく分かるように、屈曲セクション１８０８および第１の弓型部分１８１０の一部は、環状の側壁１７０８から離れるように外向きに延び、その後、第１の弓型部分１８１０は、Ｔ形状の部材１７２４のうちの１つの細長い壁１７２６に隣接する区域で、再び環状の側壁１７０８に向かって内向きに延びる。この動作前状態では、第１のウイング１８１２の本体１８１４は外向きに延びて、細長い壁１７２６および／または端部壁１７２８によって部分的に支持される。第１のウイング１８１２の端部１８１８は、図７１を見ると最もよく分かるように、端部壁１７２８を越えて延びる。他の実施形態では、第１のウイング１８１２は、程度の差こそあれ、Ｔ形状の部材１７２４に沿って延びることができる。当業者には、Ｔ形状の部材１７２４に隣接する弾性部材１８００の曲率半径が修正され得ること、および／または、第１のウイング１８１２のサイズが変更され得ることが理解されよう。同じ機能または実質的に同じ動作機能が以下に説明するように実現される限り、第２のウイング１８２６または弾性部材１８００の任意の部分に同様の修正を加えることができる。さらに、本実施形態は、側壁１７０８およびＴ形状の部材１７２４、１７５０の対応する表面上への弾性部材１８００の下側表面１８５２の一部分の配置を提供するが、弾性部材１８００を、完全にまたは部分的に、かかる対応する表面よりも上に懸架して保持してもよいことが意図される。

再び図７０および図７１を参照すると、弾性部材１８００の第２の弓型部分１８２０は、Ｔ形状の部材１７２４から離れるよう延び、環状の側壁１７０８の一部分に接触して、その後、Ｔ形状の部材１７５０の端部壁１７５４に向かって延びる。弾性部材１８００のＵ形状のセクション１８２２は、端部壁１７５４と隆起１７５６との間の領域の中を貫通して延びる。Ｕ形状のセクションは、係止エレメント１６００のそのような部分によって緩やかに捕捉することができ、あるいは、接続端部１８０２に関して上述したように、より確実に保持することができる。弾性部材１８００の第３の弓型部分１８２４は、Ｔ形状の部材１７５０から離れるように他のＴ形状の部材１７２４に向かって延びる。第２のウイング１８２６の本体１８２８は外向きに延び、細長い壁１７２６および／または他のＴ形状の部材１７２４の端部壁１７２８によって部分的に支持される。

使用時には、容器１０６、１０６’にオーバーキャップ１０４を係止するために、取付け機構１５００の環状のリング１５０２と基部１５５０と係止エレメント１６００と弾性部材１８００とを互いに連携させて利用しなければならない。前の実施形態と同様に、容器のマウンティングカップの一部分に環状のリング１５０２を取り付ける。図７２を見ると最もよく分かるように、弾性部材１８００が取り付けられた係止エレメント１６００は、基部１５５０の開口部１５６４内に配設される。より詳細には、係止エレメント１６００が基部１５５０の係止部材１５６０内に着座すると、Ｔ形状の部材１７２４の湾曲した端部壁１７２８（図７１参照）は、円形の壁１５７０の直線開口部１５７８（図５９参照）内に配設される。同様に、Ｔ形状の部材１７５０の湾曲した端部壁１７５４（図７１参照）は、円形の壁１５７０の直線開口部１５８０（図５９参照）内に配設される。

再び図７２を参照すると、環状のリング１５０２の２つのフランジ１５２４を、下側レッジ１５７２と２つの切欠き部分１５８２に隣接して整列させることによって、環状のリング１５０２が基部１５５０に挿入される。適切に整列させることにより、容器およびオーバーキャップのうちの１つまたは複数が互いに向かって移動し、フランジ１５２４を切欠き部分１５８２を通して係止部材１５６０の開口部１５６４の中に挿入することができるようになる。適切に整列させないと、環状のリング１５０２は、係止部材１５６０および係止エレメント１６００の中に挿入できなくなる。

明確性のために係止エレメント１６００が移動されている図７３に示すような第１のまたは非係止位置では、フランジ１５２４は、弾性部材１８００の接続端部１８０２および端部セクション１８２２に向かって延びる。この位置では、フランジ１５２４は、弾性部材１８００の長軸Ａ（図６９参照）と実質的に整列している。また、図７３は、フランジ１５２４が弾性部材１８００の一部分にどのくらい接触してないかを示している。ただし、他の実施形態では、フランジ１５２４のうちの１つまたは複数が偶発的に接触することがある、あるいは代替的には、この位置において弾性部材１８００の一部分に圧力を加えることができることが予期される。

本実施形態では、図７３の矢印Ｃで示すように、オーバーキャップを時計回り方向に回し、および／または、容器１０６を反時計回り方向に回す。容器を回転させると、フランジ１５２４の丸みを帯びた先端１５３２および／または第１の側部１５３４が、弾性部材１８００の内側表面１８５０に接触する。（図７４参照）継続的に移動させることにより、第１のウイング１８１２および第２のウイング１８２６が変形する。本実施形態では、ウイング１８１２、１８２６は、環状のリング１５０２の環状の立上り１５１２に向かって外向きに撓曲する。ウイング１８１２、１８２６の移動は、細長い壁１７２６の底部表面１７３２と端部壁１７２８の底部表面１７３４とによって容易になり、それにより、弾性部材１８００の有界限界(bounded limit)がより低くなり、容易に弾性部材１８００を大幅に撓曲することができるようになる。第１のウイング１８１２および第２のウイング１８２６を撓曲させることにより、図７４に示すように、それらの少なくとも遠位端が、環状の立上り１５１２内に配設された細長いスロット１５１６に向かって、かつスロット１５１６を通って延びる。また、このような径方向に外向きの移動は、湾曲した延在部材１７１２によって容易になり、湾曲した延在部材１７１２は、第２のウイング１８２６の移動に対する境界として作用する。第１のウイング１８１２および第２のウイング１８２６が、細長いスロット１５１６を完全にまたは部分的に通って延びるかどうかにかかわらず、ウイング１８１２、１８２６は、容器にオーバーキャップをしっかりと係合するのに十分な距離まで延びなければならない。

基部１５５０と係止エレメント１６００と弾性部材１８００とは、別個の構成要素として示されているが、製造プロセス中に各々を互いに取り付けるのが好ましいことを留意されたい。詳細には、エンドユーザによる使用前に、上述の構成要素のアセンブリを達成することが意図される。より詳細には、消費者による使用前に、オーバーキャップまたは他の放出機構に上記の構造を設けることが意図される。１つの実施形態では、消費者は、対応する環状のリング１５０２を備える容器をオーバーキャップまたは放出機構に取り付けるだけでよい。

次に図７５〜図８３を参照すると、取付け機構１８９０の第８の実施形態が示されている。取付け機構１８９０は、図５７および図５８に示した環状のリング１５０２とともに使用されるように適合される。２つの取付け機構の間の違いは、以下にさらに詳細に記載するが、取付け機構１８９０の残りの部分は、取付け機構１５００と実質的に同様である。

図７６を見ると最もよく分かるように、基部１９０２は、オーバーキャップ（図示せず）に取り付けられた実質的に平坦な壁１９０４を含み、壁１９０４は、リビング１９０６と基部１９０２の外周に隣接する矩形部分１９０８とを用いて遮断される。また、図６３〜図６７の係止エレメント１６００と同様の係止部材１９１０が設けられる。係止部材１９１０は、基部１９０２の底部表面１９１４から下向きに延びた環状の側壁１９１２を含む。環状の側壁１９１２を貫通して中央オリフィス１９１６が延びる。側壁１９１２の遠位端１９２０から、対向する湾曲した延在部材１９１８が下向きに延びる。さらに、２つの直線壁１９２２が、湾曲した延在部材１９１８に隣接する側壁１９１２の外部表面１９２４から外向きに突き出している。

さらに図７５を参照すると、複数のＴ形状の部材１９２６が、側壁１９１２の外部表面１９２４から下向きに、かつ、基部１９０２の底部表面１９１４から径方向外向きに延びる。本実施形態では、４つの離間したＴ形状の部材１９２６があり、Ｔ形状の部材１９２６は、対向して配設されたＴ形状の部材１９２８の第１の対とＴ形状の部材１９４０の第２の対とによって規定される。Ｔ形状の部材１９２８の第１の対は、側壁１９１２から延びた細長い壁１９３０を含む。湾曲した端部壁１９３２は、細長い壁１９３０の遠位端から延びており、基部１９０２の外側縁部１９３４および側壁１９１２の外部表面１９２４から離間している。細長い壁１９３０の底部表面１９３６は、端部壁１９３２の底部表面１９３８と同じ高さである。

対向して配設されたＴ形状の部材１９４０の第２の対は、側壁１９１２の外部表面１９２４から延びた細長い壁１９４２を含む。湾曲した端部壁１９４４は、細長い壁１９４２の遠位端から延びており、同様に、基部１９０２の外側縁部１９３４および側壁１９１２の外部表面１９２４から離間している。細長い壁１９４２の中間部分１９４６は、側壁１９１２の外部表面１９２４に隣接する細長い壁１９４２の一部分よりも小さい断面を備えている。

図７６を見ると最もよく分かるように、係止エレメント１９５０は、ねじ（図示せず）を介して基部１９０２に取り外し可能に取り付けられる。本実施形態の係止エレメント１９５０は、前述した実施形態の係止部材１５６０と実質的に同様である。別の実施形態では、係止エレメント１９５０は、基部１９０２と一体に形成され、そこから下向きに延びる。さらに別の実施形態では、接着手段または当業者に知られる他の接続手段を使用して、係止エレメント１９５０と基部１９０２とを接続する。

次に図７７〜図７９を参照すると、係止エレメント１９５０が非常に詳細に示されている。図７７および図７８を参照すると、係止エレメント１９５０は、実質的に平坦な壁２００２を有する本体２０００を含む。複数のアパーチャ２００４が、壁２００２を貫通して延びており、オリフィス２００６の両側に配設されている。本実施形態では、上述のように、基部１９０２に係止エレメント１９５０を装着するためのねじ（図示せず）を受けるために、２つのアパーチャ２００４がある。アパーチャ２００４は、対向する隆起した円筒形のペデスタル２００８を貫通して延び、ペデスタル１００８は、基部１９０２の対応する円形の凹部２０１０内に嵌合するようにサイズが決定されている（図７６参照）。再び図７７〜図７９を参照すると、壁２００２の頂部表面２０１４から上向きに延びた複数の隆起した円形の位置決め突出部２０１２が示されており、位置決め突出部２０１２は、アパーチャ２００４に隣接して配設されている。本実施形態では、基部１９０２の対応する円形のアパーチャ２０１８内で受容するように、４つの突出部２０１２が設けられる（図７６参照）。

図７７を参照すると、本体２０００は、そこから下向きに延び、オリフィス２０２２を規定する円形の側壁２０２０を含む。側壁２０２０は、縁部２０２４から延び、下側レッジ２０２６で終端する。下側レッジ２０２６は、内向きに側壁２０２０から離れるように延びる。下側レッジ２０２６から、下側側壁２０２８が下向きに延びる（図７９参照）。円形の側壁２０２０とそれに関連付けられた構造とは、環状のリング１５０２の空間１５６６内で受容されるようにサイズが決定される。

再び図７７および図７８を参照すると、対向する第１および第２の直線開口部２０３２が、側壁２０２０を貫通して延びる。さらに、対向する第３および第４の直線開口部２０３４もまた側壁２０２０を貫通して延びる。本実施形態では、第１および第２の開口部２０３２は、第３および第４の開口部２０３４よりも大きい。また、側壁２０２０は、２つの位置決め突出部２０３８の直ぐ下の区域で、側壁２０２０から外向きに延びた２つの湾曲した壁２０３６によって遮断される。

図７７を見ると最もよく分かるように、下側レッジ２０２６は、２つの平坦部分２０４０を含む。平坦部分２０４０は、その中に形成された湾曲した直線凹部２０４２を含む。平坦部分２０４０の各々の第１の端部２０４６と下側レッジ２０２６の切頭部分から外向きに延びた三角形状の隆起２０４８との間に、ギャップ２０４４が形成される。より小さい開口部２０３４の直ぐ下の平坦部分２０４０の各々の第２の端部２０５２に隣接して、ノッチ２０５０が形成される。下側レッジ２０２６の切頭部分は、第１の端部２０４６から遠位端２０５６まで、かつ、側壁２０２０に隣接した縁部２０５８から内部縁部２０６０に向かって、下向きにテーパーがついたテーパー部分２０５４を備える。

図７９を見ると最もよく分かるように、下側側壁２０２８は、２つの湾曲した壁２０６２を備える。湾曲した壁２０６２は、実質的に平坦な縁部２０６４と２つの傾斜した端部部分２０６６とを有する。湾曲した壁２０６２の端部部分２０６６の間にＶ形状の開口部２０６８が形成される。さらに図７９を参照すると、壁２００２の下面２０７０は、そこから外向きに延びた２つの対向するガイドポスト２０７２を含む。ガイドポスト２０７２は、傾斜した縁部２０７４を含む。ガイドポスト２０７２は、ガイド機能を提供し、オーバーキャップ１０４が不正確な方向に回転しないようにする。また、壁２００２の下面２０７０に２つの対向するストップ部材２０７６が配設される。ストップ部材２０７６は、下面２０７０から離れるように延びて垂直壁２０８０で終端する傾斜端部２０７８を含む。垂直壁２０８０は、上向きに延びており、傾斜端部２０７８から離れるように端部壁２０８６に向かって延びた平坦な先端２０８２で終わる。端部壁２０８６は、先端２０８２から下向きに延び、隆起したつめ部材２０８８で終端する。つめ部材２０８８は、小さい水平壁２０９０と傾斜した端部壁２０９２とによって規定された回転防止セグメントを形成する。

次に図８０を参照すると、図８０に開示する係止部材１９１０およびエレメント１９５０、ならびに図５７および図５８に示した環状のリング１５０２とともに使用するように適合された弾性部材２１００が示されている。弾性部材２１００は、前の実施形態の弾性部材と同様であり、前述の材料のいずれかで形成しても、あるいは前述の任意の様式で修正してもよい。弾性部材２１００は、剛性コネクタ端部２２０２を備える２つの係止ばね部品（spring component）２２００を含む。各コネクタ端部２２０２は、それらの間にギャップ２２０８が生成された２つの直立した垂直壁２２０６を備える平坦な基部部分２２０４を含む。各コネクタ端部２２０２から、ワイヤの形態の可撓性部材２２１０が外向きに延びる。可撓性部材２２１０は、弾性部材２１００の撓曲の枢動点または区域を好ましくは提供する。ウイング部材２２１２が、可撓性部材２２１０に取り付けられる。ウイング部材２２１２は、わずかに湾曲した底壁部２２１６と頂部壁２２１８とを有する実質的に矩形の本体２２１４を含む。端部セグメント２２２０は、矩形の本体２２１４から外向きに延び、可撓性部材２２１０の一部分を備える。好ましくは、可撓性部材２２１０は、ウイング部材２２１２に埋め込まれ、それを通って延びる。

開示した実施形態のいずれかに関して使用が可能なものとして、様々な材料について上記に言及してきたが、本実施形態では、好ましくは、可撓性部材２２１０については弾性金属材料を、コネクタ端部２２０２およびウイング部材２２１２については熱可塑性材料を使用する。使用が企図される金属材料のタイプとして、たとえば、ピアノ線、ばね鋼などを含む。他の実施形態では、弾性部材２１００全体は、金属材料または、反対に、熱可塑性材料を備えることができる。

次に図７６および図８１を参照すると、係止部材１９１０と係止エレメント１９５０との間に捕捉された弾性部材２１００のコネクタ端部２２０２が示されている。詳細には、弾性部材２１００のコネクタ端部２２０２は、中間部分１９４６に隣接したＴ形状の部材１９４０に取り付けられる（図８１参照）。中間部分１９４６は狭い断面図を有し、それにより、コネクタ端部２２０２を受容するためのギャップ２２５０（図７５参照）が形成される。コネクタ端部２２０２は、好ましくはギャップ２２５０に圧入（press-fit）される。他の実施形態では、コネクタ端部２２０２は、コネクタ端部２２０２をＴ形状の部材１９４０に一体成形することによって、コネクタ端部２２０２を接着することによって、または、当業者に知られる任意の他の様式で、Ｔ形状の部材１９４０に接続される。さらに、係止部材１９１０と係止エレメント１９５０とを規定する表面は、単独で、または、上記の接続手段のうちの１つまたは複数と組み合わせて、それらの間にコネクタ端部２２０２を捕捉することができる（図７６参照）。

前記のように、係止エレメント１９５０は、基部１９０２によって受容される。図７７を参照すると、図７５に示した基部１９０２の円形の凹部２０１０および円形のアパーチャ２０１８内に受容されるように適合された円筒形のペデスタル２００８と位置決め突出部２０１２とが示されている。係止エレメント１９５０と基部１９０２とのアセンブリは、図７５、図７６、図８２、および図８３を見ると最も良く分かる。また、係止エレメント１９５０と基部１９０２とのアセンブリにより、Ｔ形状の部材１９２８、１９４０の第１および第２の対（図７６参照）を、第１および第２の直線開口部２０３２、ならびに係止エレメント１９５０の側壁２０２０の第３および第４の直線開口部２０３４（図７７参照）内にそれぞれ配設する。さらに、係止エレメント１９５０と基部１９０２とのアセンブリにより、係止部材１９１０を係止エレメント１９５０内に着座させる。図７６は、開口部２０３２、２０３４内のＴ形状の部材１９２８、１９４０の配置がよりよく分かるように、基部１９０２への係止エレメント１９５０のアセンブリを示している。

この動作前状態では、ウイング部材２２１２は、部分的に、細長い壁１９３０、１９４２および／または端部壁１９３２、１９４４によって支持される。図８１を見ると最もよく分かるように、ウイング部材２２１２の遠位部分２２５２は、端部壁１９３２、１９４４を越えて延びている。他の実施形態では、ウイング部材２２１２は、程度の差こそあれ、Ｔ形状の部材１９２８に沿って延びることができる。当業者には、Ｔ形状の部材１９２８に隣接する係止ばね部品２２００の曲率半径が変更されてもよく、および／または、ウイング部材２２１２のサイズが変更され得ることが理解されよう。さらに、本実施形態は、側壁２０２０およびＴ形状の部材１９２８の対応する表面への弾性部材２１００の下側表面２２５３の一部分の配置を提供するが、弾性部材２１００を、完全にまたは部分的に、かかる表面よりも上に懸架して保持してもよいことが意図される。

図８２を参照して、オーバーキャップ１０４への容器１０６の固定について記載する。容器１０６は、それに装着された環状のリング１５０２を含み、容器（図示せず）のペデスタルおよび／またはバルブステム／バルブアセンブリの一部分を受信するように適合された係止エレメント１９５０の円形の開口部２００６に隣接して配置される。係止エレメント１９５０の側壁２０２０は、環状のリング１５０２の空間１５６６内に嵌合するように適宜に寸法が決定される。適切に整列することによって、容器およびオーバーキャップのうちの１つまたは複数が互いに向かって移動し、フランジ１５２４を下側側壁２０２８のＶ形状の開口部２０６８を通して環状のリング１５０２に挿入することができるようになる。したがって、下側側壁２０２８は、適切な挿入のために適宜にフランジ１５２４を整列するためのガイド機能を提供する。継続的に移動させることにより、Ｖ形状の開口部２０６８の下にノッチ２０５０にフランジ１５２４を通し、弾性部材２１００に隣接する位置に移動させる。

図８２に示すような第１のまたは非係止位置では、フランジ１５２４は、コネクタ端部２２０２に向かって延びる。また、図８２は、フランジ１５２４が弾性部材２１００の一部分にどのくらい接触していないかを示している。ただし、他の実施形態では、フランジ１５２４のうちの１つまたは複数が偶発的に接触することがある、あるいは代替的には、この位置において弾性部材２１００の一部分に圧力を加えることができることが予期される。

本実施形態では、図８２の矢印Ｃで示すように、オーバーキャップを反時計回り方向に回し、および／または、容器１０６を時計回り方向に回す。容器を回転させると、フランジ１５２４の丸みを帯びた先端１５３２および／または第１の側部１５３４は、ウイング部材２２１２の湾曲した底壁部２２１６に接触する。継続的に移動させることにより、可撓性部材２２１０が変形し、次に、ウイング部材２２１２が径方向外向きに移動する。本実施形態では、ウイング部材２２１２は、第１および第２の直線開口部２０３６を介して、環状のリング１５０２の環状の立上り１５１２に向かって外向きに撓曲する。さらに回転させると、ウイング部材２２１２が環状の立上り１５１２の細長いスロット１５１６を介して外向きに撓曲する。ウイング部材２２１２の移動は、細長い壁１９３０の底部表面１９３６と端部壁１９３２の底部表面１９３８にとよって容易になり、それにより、ウイング部材２２１２の有界限界がより低くなり、容易にウイング部材２２１２を大幅に撓曲させることができるようになる。ウイング部材２２１２を撓曲させることにより、図８３に示すように、その少なくとも遠位端が、環状の立上り１５１２内に配設された細長いスロット１５１６に向かって、かつ、スロット１５１６を通って延び、取付け機構２０００は第２のまたは動作状態になる。また、このような径方向に外向きの移動は、湾曲した延在部材１９１８によって容易になり、可撓性部材２２１０の移動に対する境界としてさらに作用し、細長いスロット１５１６に向かうウイング部材２２１２の撓曲を大幅に抑制するのを支援する。ウイング部材２２１２が、細長いスロット１５１６を完全にまたは部分的に通って延びるかどうかにかかわらず、ウイング部材２２１２は、容器にオーバーキャップをしっかりと係合するのに十分な距離まで延びなければならない。

本願明細書の他の実施形態と同様に、取付け機構の様々な構成要素の寸法の決定は、本明細書に提示する利点のうちのいくつかの実現に重要である。特に、（１つまたは複数の）フランジは、好ましくは、弾性部材を外向きに押圧して環状のリングに形成されたスロットに入れるのに十分な回転力を発生させるようにサイズが決定される。取付け機構の接続は、弾性部材がそこから係合解除できるようにすることなく弾性部材の一部分を受容するように適宜にサイズが決定されたスロットによって補助されることを留意されたい。さらに、フランジは、本明細書で説明するように、係止部材／係止エレメントに嵌合するのに十分に小さくなければならない。すべての寸法は、オーバーキャップなど、容器に接続されたエレメントが何であるかという空間要件によって制約される。他の容器では、取付け機構の寸法は、スペースの要件に釣り合うに調整されなければならない。たとえば、取付け機構を利用する容器にノズルアセンブリ（図８Ｄ参照）を取り付ける場合、個々の構成要素の寸法は、ノズルアセンブリ内に嵌合するように調整されなければならないことは明らかである。フランジ、スロット、係止部材／係止エレメントおよび弾性部材のサイズ、形状および機械的特性はすべて、製品分注システムの係止安定性に寄与する。

容器および／またはオーバーキャップの過剰回転は、様々な機構によって防止される。図７７および図８３を参照すると、下側レッジ２０３２の切頭部分から外向きに延びた三角形状の隆起２０４８は、丸みを帯びた先端１５３２および／またはフランジ１５２４の第１の側部１５３４に当たることによって、ウイング部材２２１２の回転を抑制するのに役立つ。さらに、環状のリング１５０２内の係止エレメント１９５０を配置すると、環状の立上り１５１２（図５７および図５８参照）に隣接する安定化リブ１５２２が、係止エレメント１９５０のガイドポスト（guide post）２０７２およびストップ部材２０７６（図７を参照）によって抑制される。詳細には、容器および／またはオーバーキャップが十分に回転すると、安定化リブ１５２２が上がり、ストップ部材２０７６の上に乗る。偶発的に、ストップ部材２０７６は、容器１０６が動作中に逆に回転することおよび／または緩むことを防止する。

次に図８４〜図９０を参照すると、以下に指摘する違いを除いて、図７５〜図８３に示した取付け機構と同様の取付け機構２５００の第９の実施形態が示されている。取付け機構２５００は、同様に、図５７および図５８に示した環状のリング１５０２とともに使用するように適合される。

図８５〜図８７を見ると最もよく分かるように、係止エレメント２５０２が示されている。係止エレメント２５０２は、実質的に平坦な壁２５０６を有する本体２５０４を含む。壁２５０６を貫通して円形のオリフィス２５０８が延びる。本体２５０４は、アパーチャ２５１２がそれを通って延びた２つの突出端部２５１０を含み、突出端部２５１０は、基部２５５０に係止エレメント２５０２を固定するように適合される（図８８参照）。円形の側壁２５１６が、壁２５０６の下側表面２５１８から下向きに延び、さらに、円形のオリフィス２５０８の境界を規定する（図８７参照）。対向する切欠部２５２０が、側壁２５１６内に設けられ、壁２５０６を貫通して実質的に矩形ノッチ２５２２をさらに形成する。

可撓性部材２５２４は、本体２５０４と一体に形成される（図８４参照）。可撓性部材２５２４は、取付点２５２８で、側壁２５１６の内部表面２５２６から遠位端２５３０に向かって延びる。可撓性部材２５２４は、オリフィス２５０８内に内向きに延びる。可撓性部材２５２４はそれぞれ、小さな傾斜面２５３４がその内部表面２５３６に配設された細長い湾曲した本体２５３２を含む。ウイング部材２５３８は、湾曲した本体２５３２の対向する外部表面２５４０に配設される。

図８５および図８６を参照すると、各可撓性部材２５２４は、対向する取付け点２５２８に隣接する区域で終端する。可撓性部材２５２４の遠位端２５３０および他の可撓性部材２５２４の対向する取付け点２５２８に隣接して、ギャップ２５４２が形成される。係止エレメント２５０２に環状のリング１５０２を挿入すると、環状のリング１５０２のフランジ１５２４は、ギャップ２５４２を通過し、第１のまたは動作前状態になる（図８９参照）。傾斜面２５３４は、取付け機構２５００のアクティブ化中にフランジ１５２４と相互作用するように適合される。この相互作用中、傾斜面２５３４および／または可撓性部材２５２４の他の部分にフランジ１５２４が当たって、切欠部２５２０に向かって外向きにウイング部材２５３８を撓曲させ、取付け機構が第２のまたは動作状態になる（図９０参照）に。

図８８を参照すると、基部２５５０は、前の実施形態の基部と、より詳細には、図７６に示した基部と実質的に同様であることが分かる。基部２５５０は、そこから下向きに延びた円形の側壁２５５２を含み、側壁２５５２は、それを通って延びたオリフィス２５５４を規定する。基部２５５０は、対向して配設された２つのＴ形状のブラケット２５５６と、側壁２５５２の外部表面２５６０から径方向に延びた、対向して配設された２つのＬ形状のブラケット２５５８とをさらに含む。側壁２５５２は、そこから下向きに延びた２つの延在部分２５６２をさらに含む。延在部分２５６２は、アセンブリの動作中にウイング部材２５３８の支持表面を提供するように適合され、すなわち、ウイング部材２５３８は、安定性を提供するために、使用前および使用中に延在部分２５６２に載置される。

次に図９１〜図９４を参照すると、取付け機構３０００の第１０の実施形態が示されている。取付け機構３０００は、ブラケットまたはアダプタを含み、ブラケットまたはアダプタは、本実施形態では係止エレメント３００４に挿入されるように適合された環状のリング３００２である（図９２参照）。図９１を参照すると、環状のリング３００２は、前述した実施形態の環状のリングと同様であり、一般には、Ｕ形状部材３００６とＵ形状部材３００６の外部表面３０１０から上向きに延びた環状の立上り３００８とを含む。環状の立上り３００８がＵ形状部材３００６に接合される場所に隣接する区域に、環状の立上り３００８を貫通して複数の細長いスロット３０１２が配設される。対向する２つの直線突出部３０１４が、環状の立上り３００８に沿って外部表面３０１０から上向きに延びる。

さらに図９１を参照すると、ペデスタル３０１６が、環状のＵ形状部材３００６の内部に設けられており、Ｕ形状部材３００６は、それを通って延びた円形のオリフィス３０１８を通る容器（図示せず）のペデスタルおよび／またはバルブステム／バルブアセンブリを嵌合して受容するように成形される。Ｕ形状部材３００６は、中間壁部分３０２０によってペデスタル３０１６に接続される。中間壁部分３０２０は、Ｕ形状部材３００６とペデスタル３０１６との間で中間壁部分３０２０に沿って延びた２つの矩形コネクタ３０２２をさらに含む。２つの湾曲した延在部３０２４が、ペデスタル３０１６の上側表面３０２６から上向きに延びる。湾曲した延在部３０２４は、平坦な端部３０２８と、以下により詳細に記載するように弾性部材３０３２と相互作用するように適合された傾斜した端部３０３０とを含む。前の実施形態と同様に、環状のリング３００２は、容器のマウンティングカップの一部分に固定されるように適合される。

次に図９２を参照すると、図７９に示した係止エレメントと同様である係止エレメント３００４が示されている。係止エレメント３００４は、ここで開示する基部のいずれかから延びるように適合することができる。係止エレメント３００４は、実質的に平坦な壁３０５２を有する本体３０５０を含む。壁３０５２を貫通して円形のオリフィス３０５４が延びる。本体３０５０は、アパーチャ３０５８がそれを貫通して延びている２つの端部３０５６を含み、端部３０５６は、係止エレメント３００４を基部（図示せず）に固定するように適合される。さらに図９２を参照すると、本体３０５０は、そこから下向きに延びた円形の側壁３０６０を含み、側壁３０６０はさらに、円形のオリフィス３０５４の境界を規定する。側壁３０６０は、そこから内部に延びた下側レッジ３０６２で終端する。下側レッジ３０６２の外部表面３０６６から、２つの湾曲した延在部材３０６４が外向きに延びる。

図９３および図９４を見ると最もよく分かるように、係止エレメント３００４は、たとえば、図８０に示した弾性部材２１００と同様である弾性部材３０３２と連携して使用するように適合される。図９３および図９４は、アセンブリの動作前状態および動作後状態をよりよく示すために取り外された環状の立上り３００８の一部分を示している。再び図９３を参照すると、第１のまたは動作前状態では係止エレメント３００４のオリフィス３０５４内に配設されているものとして環状のリング３００２が示されている。環状のリング３００２の湾曲した延在部３０２４は、弾性部材３０３２のウイング３０７０から離れて配設される。オーバーキャップに容器を係止するために、容器およびオーバーキャップのうちの１つまたは複数を回転させ、湾曲した拡張３０２４の傾斜した端部３０３０を、弾性部材３０３２のウイング３０７０に接触させて当て、環状のリング３００２の細長いスロット３０１２に、ウイング３０７０を外向きに通す（図９４参照）

図９５〜図９９に、容器にオーバーキャップを固定するのを支援するように適合された取付け機構３１００の異なる実施形態を示す。環状のリング３１０２など、前述した実施形態と同様のブラケットまたはアダプタが図９５および図９６に示されている。環状のリング３１０２は、一般に、Ｕ形状部材３１０４と、Ｕ形状部材３１０４の外部表面３１０８から上向きに延びた環状の立上り３１０６とを備える。環状の立上り３１０６がＵ形状部材３１０４に接合される場所に隣接する区域に、環状の立上り３１０６を貫通して複数の細長いスロット３１１０が配設される。環状のレッジ３１１２は、Ｕ形状部材３１０４から外向きに延び、環状のリング３１０２の全体に外接する。レッジ３１１２は、環状の立上り３１０６に隣接して、対向して配設された２つの直線部材３１１４を含む。レッジ３１１２は、複数のストップ部材３１１６をさらに含み、ストップ部材３１１６はそれぞれ、隆起した縁部３１１８と傾斜端部部分３１２０とを含む。２つのＬ形状のブラケット３１２２は、レッジ３１１２の下面３１２４から下向きに、かつ、その外周縁部３１２６を越えて外向きに延びる。ブラケット３１２２はそれぞれ、垂直な壁３１２８と水平な直線壁３１３０とを含む。

さらに図９５および図９６を参照すると、ペデスタル３１４０が、環状のＵ形状部材３１０４の内部に設けられており、環状のＵ形状部材３１０４は、それを通って延びた円形のオリフィス３１４２を通る容器（図示せず）のペデスタルおよび／またはバルブステム／バルブアセンブリを嵌合して受容するように成形される。ペデスタル３１４０は、その頂縁部３１４６から外向きに延びた複数の三角形の突起３１４４をさらに含む。本実施形態では、２つの対抗する突起３１４４が設けられる。前の実施形態と同様に、環状のリング３１０２は、容器のマウンティングカップの一部分に固定されるように適合される。

次に図９７〜図９９を参照すると、環状のリング３１０２とともに使用するように適合された係止エレメント３１５０が示されている。係止エレメント３１５０は、前の実施形態と同様であり、オーバーキャップに取り付けられた基部部分（図示せず）から延びるように適合される。係止エレメント３１５０は、平坦な頂部壁３１５４を備えるハウジング３１５２と、そこから下向きに延びた円形の側壁３１５６とを含む。フレアー状の（flared）スカート部分３１５８が、側壁３１５６の下側縁部３１６０から外向きに延びる。側壁３１５６とスカート部分３１５８とは、平坦な背壁３１６２によって遮断される。アパーチャ３１６４が、側壁３１５６内の下側縁部３１６６に配設される。アパーチャ３１６４は、細長い開口部３１６８と、フレアー状のスカート部分３１５８の一部分の上を延びるより小さい開口部３１７０とを含む。

特に図９７および図９８を参照すると、頂部壁３１５４内にオリフィス３１８０が設けられる。円形の側壁３１８２は、オリフィス３１８０を規定する縁部３１８４から下向きに延びる。側壁３１８２は、その底縁部３１８８から延びた２つの傾斜レッジ３１８６を含む。レッジ３１８６はそれぞれ、傾斜した部分３１９０と、その端部３１９４にあるストップ部材３１９２とを含む。レッジ３１８６は、係止オリフィス３１８０の両側に配設されており、以下でより詳細に説明するように、環状のリング３１０２の一部分と相互作用するように適合される。係止エレメント３１５０の残りの構造は、前述した実施形態に実質的と同様である。さらに、本実施形態は、図８０に示した弾性部材と連携して使用するようにさらに適合される。

図９８を見ると最もよく分かるように、背壁３１６２は、その縁部３１９８に隣接して配設された湾曲したストップ壁３１９６を含む。ぐらつき防止リブ３２００がハウジング３１５２から延びており、側壁３１５６の内部表面３２０２に隣接して配設される。容器にオーバーキャップを取付ける際に、Ｌ形状のブラケット３１２２の水平の直線壁３１３０が側壁３１５６のより小さい垂直開口部３１７０と整列し、そこに挿入されるように、係止エレメント３１５０（図９７参照）に環状のリング３１０２を挿入する。そのような構造を提供することにより、確実に、環状のリング３１０２を回転前に適宜配置して、アセンブリに対する損傷が防止される。アセンブリを回転させると、環状のリング３１０２の三角形の突起３１４４が弾性部材に接触し、それにより、前に開示した実施形態に関して述べたように、弾性部材のウイングを細長いスロット３１１０を通して外向きに押し出す。動作状態での取付け機構３１００の完全な回転および配置は、ストップ壁３１９６（図９８参照）のうちの１つがストップ部材３１１６（図９５参照）のうちの１つの傾斜端部部分３１２０のうちの１つに接触し、その上に乗ったときに達成される。この相互作用により、環状のリング３１０２が反対方向に回転し、偶発的に容器からオーバーキャップが外れないように防止される。他のストップ部材３１１６は、取付け機構３１００にさらなる安定性を提供し、係止エレメント３１５０に配設されたぐらつき防止リブ３２００に接触して過剰回転を防ぐ（図９８参照）。

図９５〜図９９に示した取付け機構３１００の代替実施形態を、取付け機構３４００として図１００〜１０３に示し、同様の構造には同一の参照番号を使用する。取付け機構３４００は、図１００に示す環状のリング３４０２を含む。環状のリング３４０２は、Ｕ形状部材３１０４から外向きに延びた湾曲した壁３４０４と、レッジ３１１２とを含む。壁３４０４は、その端部３４０８にある２つの傾斜した壁３４０６と、端部３４０８の間に延びた細長い傾斜した側壁（angled sidewall）３４１０とを含む。次に図１０２および図１０３を参照すると、図９８および図９９に示した係止エレメントと同様の係止エレメント３４２０が示されている。係止エレメント３４２０は、側壁３１５６の内側表面３２０２内に配設された傾斜した凹部３４２２を含む。凹部３４２２は、側壁３１５６の前方縁部３４２４から延びており、その対向する端部３４２８にあるストップノッチ（stop notch）３４２６によって境界を規定される。

容器にオーバーキャップを取り付けるために、係止エレメント３４２０に環状のリング３４０２を挿入する。図１０３を見ると最もよく分かるように、湾曲した壁３４０４は、凹部３４２２を規定する側壁の前方縁部３４２４に隣接して配設され、それと整列される。そのような構造は、環状のリング３４０２および係止エレメント３４２０の適切な配向を保証して、取付け機構３４００に損傷を生じ得るそれら２つの不適切なはめ合わせを防止するために、前述のものと同様の利益を提供する。アセンブリの回転により、傾斜した側壁３４１０が係止エレメント３４２０の傾斜した凹部３４２２に接触し、その内部でスライドする。傾斜した側壁３４１０がストップノッチ３４２６に接触すると、アセンブリは、さらなる回転が防止され、十分に係合する。回転の完了後、ストップ部材３１１６のうちの１つの傾斜端部部分３１２０のうちの１つにストップ壁３１９６の１つがオーバーライドして、取付け機構３４００の偶発的な係合解除が防止される。さらに、ストップ部材３１１６のうちのいくつかもまた、係止エレメント３４２０に配設されたぐらつき防止リブ３２００に接触して、さらなる安定性が取付け機構３４００に提供される。また、本実施形態は、過剰回転を防止し、取付け機構３４００の安定性を高めるために、前述の構造を備えることができる。

図１００〜図１０３に示した取付け機構３４００と同様の取付け機構３５００のさらに異なる実施形態を図１０４〜図１０６に示し、同様の構造には同一の参照番号を使用する。本実施形態の環状のリング３５０２上の細長い傾斜した側壁３４１０は、前の実施形態の一様に外向きに傾斜した壁とは対照的に、内向きに傾斜したセクション（angled section）３５０４と外向きに傾斜したセクション３５０６とを備えている（図１０４参照）。さらに、直線部材３５０８の一端が、傾斜した側壁３４１０から外向きに突き出している。次に図１０５を参照すると、図１０２および図１０３に示した係止エレメント３４２０と同様の係止エレメント３５１２が示されている。係止エレメント３５１２は、上側のＶ形状の溝３５１４と、側壁３１５６の内側表面３２０２内に配設された下側の傾斜した部分３５１６とを含む。Ｖ形状の溝３５１４は、側壁３１５６の前方縁部３４２４から延びており、その対向する端部に配設されたストップノッチ３４２６によって境界を規定される。

容器にオーバーキャップを取り付けるために、係止エレメント３５１２に環状のリング３５０２を挿入する。図１０６を見ると最もよく分かるように、湾曲した壁３４０４は、Ｖ形状の溝３５１４を規定する側壁の前方縁部３４２４に隣接して配設され、それと整列している。そのような構造は、環状のリング３５０２および係止部材３５１２の適切な配向を保証して、取付け機構３４００に損傷を生じ得るそれら２つの不適切なはめ合わせを防止するために、前述のものと同様の利益を提供する。アセンブリを回転させることにより、傾斜した側壁３４１０が係止部材３５１２の傾斜したＶ形状の溝３５１４に接触し、その内部でスライドする。傾斜した側壁３４１０がストップノッチ３４２６に接触すると、アセンブリは、さらなる回転が防止され、十分に係合する。また、本実施形態は、過剰回転を防止し、取付け機構３５００の安定性を高めるために、前述の構造を備えることができる。

次に図１０７を参照すると、図７７に示した係止リング１９５０と同様の係止リング３６００の代替実施形態が示されており、同様の構造には同一の参照番号が付されている。下側レッジ２０２６は、２つの平坦部分２０４０を含む。本実施形態では、テーパー部分２０５４に対向する平坦部分２０４０の側部３６０４に傾斜した部分３６０２が設けられる。傾斜した部分３６０２は、取付け機構の動作を容易にするために、環状のリングのフランジ、たとえば、フランジ１５２４を平坦部分２０４０に方向付けるのを支援する。そのような傾斜した部分の使用は、本明細書に開示する実施形態のいずれかと同様に行うことができる。

本明細書で前述したように、任意の数の容器が、明細書に記載した取付け機構を利用することができる。たとえば、ネック部３１１（図８Ｂ参照）に配設された（図５７および図５８に最初に示した）環状のリング１５０２を有する容器１０６ｂを示す１つのそのような例を図１０８Ａ〜図１０８Ｃに示す。環状のリング１５０２は、（図５９〜図６２に最初に示した）基部１５５０および（図８０に最初に示した）弾性部材２１００と相互作用するように適合される。ウィック３７００は容器１０６ｂに設けられ、そこから上向きに延びる。環状のリング１５０２がそれに取り付けられた容器１０６ｂは、基部１５５０中に係止するように適合され、ハウジング３７０４の内部表面３７０２に取り付けられる。弾性部材２１００と基部１５５０とを備える環状のリング１５０２の動作は、本明細書で前述したものと同様である。係止位置にあるとき、ウィック３７００は、環状のリング１５０２および基部１５５０を通って上向きに延び、ハウジング３７０４内に配設される（図１０８Ｃ参照）。同様に、取付け機構を本明細書で前述したように使用して、ウィック、プラグアセンブリ、カバーおよび／または任意の他のエレメントを容器１０６ｂに固定することができる。

図１０９Ａおよび図１０９Ｂに異なる例を示す。容器１０６ｃは、ネック部３２３（図８Ｃも参照）に配設された環状のリング１５０２と、それと関連する（図６９に示した）弾性部材１８００とを含む。環状のリング１５０２は、（図６３〜図６７に最初に示した）係止エレメント１６００と同様の係止エレメント３７５０と相互作用するように適合される。図１０９Ｂを見ると最もよく分かるように、係止エレメント３７５０は、製品をそれを通して放出することができるように適合されたオリフィス３７５２を含む。係止エレメント３７５０は、本願明細書で前述したものと実質的に同様に、環状のリング１５０２および弾性部材１８００と相互作用する。この実施形態では、係止エレメント３７５０は、容器１０６ｃに対するカバーとして作用する。

次に図１１０を参照すると、本明細書に開示する実施形態のいずれかと連携して使用され得る容器１０６ｄが示されている。たとえば、容器１０６ｄは、ネック部３１１ｄ上に環状のリング１５０２を含むように適合される。環状のリング１５０２は、本明細書に前に説明したように、基部１５５０およびそれに関連する弾性部材１８００（図示せず）を有する係止エレメント１６００とともに使用されるように適合される。この実施形態では、取付け機構は、容器１０６ｄにトリガスプレーキャップ（図８ｄ参照）を取り付けるように適合される。

特定の実施形態が様々な容器に関連付けられた様々な環状のリングに関して本明細書に提示してきたが、本願の任意の取付け機構を、修正し、任意の容器のために使用することができることが当業者には容易に明らかになるはずである。さらに、弾性部材のいずれかは、本明細書に開示された環状のリングとともに使用しても、単独で使用しても、あるいは様々な係止部材、係止オリフィスおよび／または基部のいずれかと組み合わせて使用してもよい。

本明細書に開示した実施形態のいずれかのブラケットまたはアダプタは、容器のマウンティングカップに取り付けられた環状の部材またはリングとは違う形態をとることができることが企図される。いくつかの実施形態では、マウンティングカップは、様々に湾曲した表面および／またはひだを有する面（crimped surface）を備えることができ、または、単一の圧着区域としてもよく、または、マウンティングカップがなくてもよい。実際に、加圧製品または非加圧製品を備える任意のタイプの円筒形または非円筒形の容器は、開示したブラケットのいずれかを利用することができる。当業者には、開示したブラケットまたはアダプタを取り付けるためにどのように修正すればよいか、または場合によっては、任意の形状の容器にどのように接続すればよいかが容易に分かるであろう。ブラケットまたはアダプタが、オーバーキャップまたは他のハウジングに容器を接続するための、本明細書に記載された有利な取付け機構のうちの１つを利用するプラットフォームを提供する限り、そのような実施形態は本開示の範囲内に含まれることが意図される。

本明細書で提示する実施形態に関して、特定の数の突起／突出部／フランジについて記載してきたが、取付け機構の機能が維持される限り、任意の数、形状およびサイズの突起／突出部を利用できることが企図される。さらに、全体を通して、サイズおよび／または形状が必ずしも等距離である、対称的である、または類似している必要がない複数のレッジ、タブおよびスロットを参照してきた。

様々なブラケット、アダプタおよび環状のリングに関して本明細書に記載されたスロットは、当業者に知られる様々な形状およびサイズを備えることができる。さらに、スロットは、スロットが内部に配設された表面全体を貫通して、またはその表面を部分的に貫通して延びることができる。１つの実施形態では、スロットは、実質的に矩形の開口部を形成するために同様に成形された頂縁部と底縁部とを含む。異なる実施形態では、スロットは、異なるように成形された頂縁部と底縁部とを含み、あるいは卵形のような他の形状を備える。別の実施形態では、スロットは、平坦部分および傾斜部分を備える頂縁部と、実質的に平坦な縁部を備える底縁部とを含む。傾斜部分は、スロットを通してウイング部材をガイドするのを支援するために提供される。この実施形態では、ウイング部材は、スロットを通って外向きに撓曲し、傾斜部分との係合によって平坦部分上にガイドされる。

本明細書に記載した実施形態のいずれかは、異なる実施形態に関して開示した構造または方法のいずれかを含むように修正することができる。さらに、本開示は、詳細に示されたタイプのエアゾール容器に限定されるものではない。またさらに、本明細書に開示した実施形態のいずれかのオーバーキャップは、任意のタイプのエアゾール容器または非エアゾール容器とともに作動するように修正することができる。

上述の記載を考慮すると、当業者には本発明に対する多数の修正が明らかになるであろう。したがって、本明細書は、例示的なものにすぎないと解釈すべきであり、当業者が本発明を製作および使用することができるようにすること、および本発明を実施するための最良の形態を教示することを目的として提示されるものである。

Claims (55)

1. 製品がその中に配設された本体であって、計量装置が前記本体に設けられている、本体と、
   少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有するブラケットと
   を備える、容器において、
   前記ブラケットが、前記側壁の内部に設けられたペデスタルをさらに含み、
   前記ペデスタルが、少なくとも１つの延在フランジを含み、前記少なくとも１つの延在フランジの各々が、前記側壁に向かって延びている、
   容器。
2. 前記計量装置が、バルブアセンブリを備える、請求項１に記載の容器。
3. 前記バルブアセンブリが、エアゾール容器の中に設けられている、請求項２に記載の容器。
4. 前記計量装置が、ウィックを備える、請求項１に記載の容器。
5. 前記計量装置が、遮断されていない開口部を備える、請求項１に記載の容器。
6. 製品がその中に配設された本体であって、バルブ調整構造を備えるペデスタルが前記本体から延びている、本体と、
   少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有するブラケットと
   を備える容器において、
   前記ブラケットが、前記側壁の内部に設けられた第２のペデスタルをさらに含み、前記第２のペデスタルが、前記本体の前記ペデスタルを嵌合して受容するように成形され、
   前記第２のペデスタルが、少なくとも１つの延在フランジを含み、前記少なくとも１つの延在フランジの各々が、前記側壁に向かって延びている、
   容器。
7. 前記本体が、その上側部分に配設されたマウンティングカップを含み、前記ペデスタルが、前記マウンティングカップの中央部分から上向きに延びている、請求項６に記載の容器。
8. 前記ペデスタルが、オーバーキャップから延びた作動部材と相互作用するように適合された開口部を含む、請求項７に記載の容器。
9. 前記容器が、前記容器の内部に配設され、かつ、前記ペデスタルの開口部を通ってアクセス可能であるバルブ調整機構を含む、請求項６に記載の容器。
10. 前記製品が、加圧されている、請求項６に記載の容器。
11. 前記製品が、加圧されていない、請求項６に記載の容器。
12. 少なくとも１つのスロットがその中に延びている側壁を有するブラケットであって、前記ブラケットが、製品を保持する容器に取り付けられるように適合され、前記ブラケットが、前記側壁の内部に設けられたペデスタルを含む、ブラケット
    を備える、容器用のアダプタにおいて、
    前記ペデスタルが、弾性部材と相互作用するように適合され、かつ、前記側壁内に設けられた前記少なくとも１つのスロットに向かって外向きに前記弾性部材を押圧するように適合された少なくとも１つの延在フランジを含む、
    容器用のアダプタ。
13. 前記ブラケットが、前記ブラケットの前記側壁中に延びた２つのスロットを含む、請求項１２に記載のアダプタ。
14. 前記ペデスタルが、２つの延在フランジを含む、請求項１３に記載のアダプタ。
15. 前記ブラケットの形状が環状である、請求項１２に記載のアダプタ。
16. 前記ブラケットの上側部分から環状立上りが延び、前記少なくとも１つのスロットがその中を延びている、請求項１５に記載のアダプタ。
17. ２つのスロットが、前記環状立上りの中へと延び、前記ペデスタルが、２つの延在フランジを含む、請求項１６に記載のアダプタ。
18. 前記少なくとも１つの延在フランジが、前記ペデスタルの外部表面と前記環状立上りの内側側壁との間の距離の約５％〜約７５％だけ延びる、請求項１６に記載のアダプタ。
19. 前記ブラケットが、実質的にＵ形状であり、前記容器のマウンティングカップに取り付けられるように適合される、請求項１２に記載のアダプタ。
20. 前記Ｕ形状のブラケットの内部表面が、複数のリブを含む、請求項１９に記載のアダプタ。
21. 前記少なくとも１つの延在フランジの長さ寸法が、約０．５ｍｍ〜約５ｍｍである、請求項１２に記載のアダプタ。
22. 前記側壁と前記ペデスタルとの間に中間壁部分が延びている、請求項１２に記載のアダプタ。
23. 前記少なくとも１つの突出部が、前記少なくとも１つのスロットに向かって延びている、請求項１２に記載のアダプタ。
24. 製品がその中に配設された容器であって、前記容器が、その上側部分に配設されたマウンティングカップを含み、前記マウンティングカップの中央部分から、バルブ調整構造を備えるペデスタルが上向きに延びている、容器と、
    前記マウンティングカップに隣接して環状の側壁が配設されたブラケットであって、前記側壁が、その中に配設された少なくとも１つのスロットをさらに含む、ブラケットと、
    前記環状の側壁から内向きに延び、前記側壁の内部に設けられた第２のペデスタルに接続された中間壁であって、前記第２のペデスタルが、前記マウンティングカップの前記ペデスタルを嵌合して受容するように成形された、中間壁と
    を備える、容器用のアダプタにおいて、
    前記第２のペデスタルが、少なくとも１つの延在フランジを含み、前記少なくとも１つの延在フランジの各々が、前記側壁内に設けられた前記スロットのうちの１つに向かって延びている、
    容器用のアダプタ。
25. 前記中間壁が、前記側壁の基部から延びている、請求項２４に記載の取付け機構。
26. 環状の側壁を有するブラケットであって、前記ブラケットが、製品を保持する容器に取り付けられるように適合される、ブラケットと、
    前記環状の側壁の外部表面から内部に延びた、ねじ加工された突起と
    を備える、容器用のアダプタ。
27. 前記突起が、オーバーキャップから延びた突出部とはめ合わせられて相互作用するように適合される、請求項２６に記載のアダプタ。
28. 前記突起および前記突出部が、はめ合わせられるねじ部を備える、請求項２７に記載のアダプタ。
29. 前記環状の側壁が、前記容器に取り付けられる、請求項２６に記載のアダプタ。
30. 前記容器がエアゾール容器であり、バルブ調整構造を備えるペデスタルが、前記環状の側壁の開口部の少なくとも一部分を通って延びている、請求項２９に記載のアダプタ。
31. 環状の側壁を有するブラケットと、
    前記側壁の外部表面から内部に延びた少なくとも１つの突出部であって、前記少なくとも１つの突出部が傾斜表面を含む、少なくとも１つの突出部と
    を備える、容器用のアダプタ。
32. ３つの等距離に離間した突出部が、前記側壁の外部表面から内部に延びている、請求項３１に記載のアダプタ。
33. 前記環状の側壁が、前記容器に取り付けられる、請求項３１に記載のアダプタ。
34. 前記容器がエアゾール容器であり、バルブ調整構造を備えるペデスタルが、前記環状の側壁の開口部の少なくとも一部分を通って延びている、請求項３３に記載のアダプタ。
35. 前記少なくとも１つの突出部が、平坦な第１の端部を有する直線部材と、そこから延びた傾斜表面とによって規定される、請求項３１に記載のアダプタ。
36. 前記傾斜表面が、前記突出部の底縁部の一部分を切断する、請求項３５に記載の容器。
37. 前記突出部が、オーバーキャップから延びた係止部材と相互作用するように適合される、請求項３１に記載の容器。
38. 環状の側壁を有するブラケットと、
    前記環状の側壁から外向きに延びた、対向する第１のレッジおよび第２のレッジであって、各レッジが、傾斜部分を有するシェルフを含む、第１のレッジおよび第２のレッジと
    を備える、容器用のアダプタ。
39. 前記第１のレッジおよび前記第２のレッジが、前記ブラケットの上側表面より上に部分的に延びている、請求項３８に記載のアダプタ。
40. 前記第１のレッジおよび前記第２のレッジの前記傾斜部分が、オーバーキャップから延びた第１のＬ形状の支持壁および第２のＬ形状の支持壁の傾斜部分と相互作用するように適合される、請求項３８に記載のアダプタ。
41. 前記ブラケットが容器に配設される、請求項３８に記載のアダプタ。
42. 環状の側壁を有するブラケットと、
    前記側壁の外部表面から上向きに延びた２つの壁であって、各壁が、垂直立上り部分と、そこから実質的に直交して延びたフランジとを含む、壁と
    を備える、容器用のアダプタ。
43. 前記ブラケットが容器に配設される、請求項４２に記載のアダプタ。
44. 各フランジが、前記ブラケットの前記環状の側壁から離れるように外向きに突き出している、請求項４２に記載のアダプタ。
45. 第１のフランジが、第１の立上り部分の第１の端部から延び、第２のフランジが、第２の立上り部分の第２の端部から延び、それにより、前記第１のフランジおよび前記第２のフランジが、前記第１の立上り部分および第２の立上り部分の対向する端部に配設される、請求項４２に記載の容器。
46. 前記フランジが、その両側に上側表面と下側表面とを含み、それらにより、オーバーキャップから延びる基部のセクションに沿ってスライドするように適合されたレールが形成される、請求項４２に記載の容器。
47. 環状の側壁と前記側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットと、
    前記環状の側壁に向かって前記ペデスタルの上側縁部から延びた、少なくとも１つの外向きに突出するフランジと
    を備える、容器用のアダプタ。
48. 前記ブラケットが容器に配設された、請求項４７に記載のアダプタ。
49. 環状の側壁と前記側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットと、
    前記ペデスタルの上側表面から外向きに延びた少なくとも１つの湾曲した延在部であって、前記湾曲した延在部が、平坦な端部と、弾性部材と相互作用するように適合された傾斜した端部とを含む、延在部と
    を備える、容器用のアダプタ。
50. 環状の側壁と前記側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットと、
    前記側壁から外向きに延び、前記レッジの上側表面に配設された少なくとも１つの直線部材と前記レッジの下側表面から延びた少なくとも１つのＬ形状のブラケットとを含む、環状のレッジと
    を備える、容器用のアダプタ。
51. 前記Ｌ形状のブラケットがその外周縁部を越えて外向きに延びている、請求項５０に記載のアダプタ。
52. 前記Ｌ形状のブラケットが、オーバーキャップの基部中に形成された開口部と相互作用するように適合される、請求項５０に記載のアダプタ。
53. 環状の側壁と前記側壁の内部に配設されたペデスタルとを有するブラケットと、
    前記側壁から外向きに延びた環状のレッジと、
    前記側壁および前記レッジから外向きに延びた湾曲した壁と
    を備える、容器用のアダプタ。
54. 前記湾曲した壁が、その端部にある２つの傾斜した壁と、前記端部の間に延びた細長い傾斜した側壁とを含む、請求項５３に記載のアダプタ。
55. 前記湾曲した壁が、内向きに傾斜したセクションおよび外向きに傾斜したセクションと、その一端にある傾斜した側壁から外向きに突き出した直線部材とを含む、請求項５３に記載のアダプタ。