JP2014510007A - 改質二リン酸二水素二ナトリウム - Google Patents

改質二リン酸二水素二ナトリウム Download PDF

Info

Publication number
JP2014510007A
JP2014510007A JP2013552234A JP2013552234A JP2014510007A JP 2014510007 A JP2014510007 A JP 2014510007A JP 2013552234 A JP2013552234 A JP 2013552234A JP 2013552234 A JP2013552234 A JP 2013552234A JP 2014510007 A JP2014510007 A JP 2014510007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ppm
aluminum
calcium
magnesium
potassium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013552234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5913375B2 (ja
Inventor
ヴォルフガング ブッハン、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemische Fabrik Budenhiem KG
Original Assignee
Chemische Fabrik Budenhiem KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=45592374&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2014510007(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Chemische Fabrik Budenhiem KG filed Critical Chemische Fabrik Budenhiem KG
Publication of JP2014510007A publication Critical patent/JP2014510007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5913375B2 publication Critical patent/JP5913375B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D8/00Methods for preparing or baking dough
    • A21D8/02Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking
    • A21D8/04Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking treating dough with microorganisms or enzymes
    • A21D8/045Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking treating dough with microorganisms or enzymes with a leaven or a composition containing acidifying bacteria
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D2/00Treatment of flour or dough by adding materials thereto before or during baking
    • A21D2/02Treatment of flour or dough by adding materials thereto before or during baking by adding inorganic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B25/00Phosphorus; Compounds thereof
    • C01B25/16Oxyacids of phosphorus; Salts thereof
    • C01B25/26Phosphates
    • C01B25/30Alkali metal phosphates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B25/00Phosphorus; Compounds thereof
    • C01B25/16Oxyacids of phosphorus; Salts thereof
    • C01B25/26Phosphates
    • C01B25/30Alkali metal phosphates
    • C01B25/305Preparation from phosphorus-containing compounds by alkaline treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B25/00Phosphorus; Compounds thereof
    • C01B25/16Oxyacids of phosphorus; Salts thereof
    • C01B25/26Phosphates
    • C01B25/38Condensed phosphates
    • C01B25/42Pyrophosphates
    • C01B25/425Pyrophosphates of alkali metals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

【課題】遅延反応型改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)、その作製、焼き菓子製造用のふくらまし酸としてのその使用に関し、生地反応速度(ROR)が遅延し、かつアルミニウムの含有量が可能な限り低い、改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)を提供する。
【解決手段】a)生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して20〜5,000ppmのマグネシウム、0〜5,000ppmのカルシウム、0〜5,000ppmのカリウムおよび0〜400ppmのアルミニウムに相当する量であって、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量が少なくとも300ppmである量で溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの化合物を含む水性リン酸を提供し、b)撹拌しながら水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの水溶液を加え、c)P25として測定したオルトリン酸塩含有量が5.0重量%未満となるまで、得られた溶液を190〜250℃の範囲の温度で脱水することで改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、遅滞反応型改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)、その製造方法、および、焼き菓子製造用のふくらまし酸としてのその使用に関する。
焼き菓子の製造において、製造中に、ガス、通例は二酸化炭素を放出する膨張剤を混合物または生地に加える。この二酸化炭素は、焼き菓子をふっくらとさせる。
酵母は、発酵中に二酸化炭素を放出するので、生地をふっくらとさせるための膨張剤として用いられる。酵母の代用として、二成分型膨張剤が19世紀の初頭に開発された。まず、ソーダ(重炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム)を生地に加え、その中で結合した二酸化炭素を、後で加える塩酸によって放出させた。塩酸を取り扱うことが容易でなかったので、塩酸の代わりに酸担体として酒石(酒石酸水素カリウム)を後で加えた。放出剤としてのソーダ、酒石およびデンプンのベーキングパウダーは、19世紀中頃にすでに入手可能であった。これを基にして、August Oetker博士は、初めて工業的に製造された自身のベーキングパウダー「Backin」を1900年頃に販売した。
同様に、酒石の代わりにリン酸一カルシウム(Ca(H2 PO4 2 2 O)を含み、「粉末状リン酸」と呼ばれたベーキングパウダーが19世紀中頃に開発された。後に、無水形態のリン酸一カルシウムが使用された。
生地中または混合物中における二酸化炭素の放出の遅延を達成するために、反応相手のパウダー粒子を難水溶性の層で被覆、例えば、ソーダを蝋様の脂肪で被覆または酸性リン酸塩を難溶性のリン酸カルシウムで被覆した。1901年にベーキングパウダーの製造に酸性ピロリン酸ナトリウム(二リン酸二水素二ナトリウム、SAPP、Na2 2 2 7 )を導入したことが突破口であった。このリン酸塩は、酸担体としての役割を果たし、まずベーキングオーブン内で二酸化炭素担体から大部分の二酸化炭素を放出させるが、それはすなわち、生地または混合物を加熱したときのこと(「後膨張」)である。従って、中間貯蔵(便宜上冷蔵または冷凍)の後で生地および混合物を焼くことが可能になった。作用が酸担体と二酸化炭素担体との反応に基づくこれらベーキングパウダーに加えて、鹿角塩およびカリ化合物の一成分型ベーキングパウダーがあった。
生地もしくは混合物の作製中、または最初のベーキングオーブン内での加熱中におけるベーキング前のガスの放出の時点に応じて、前膨張または後膨張(オーブン膨張)について示される。膨張剤の前膨張と後膨張の間の比率を用いて、個別の焼き菓子についての焼き製品の体積および細孔構造の成長に影響を及ぼすことが可能である。
二酸化炭素担体
今日では、二酸化炭素担体として、ほとんどソーダ(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム、NaHCO3 )だけが用いられる。炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、カリ化合物(炭酸カリウム)および非晶質炭酸カルシウムを用いることも可能である。
速い反応を回避するために例えば固い脂肪でソーダを被覆する場合、細粒サイズ(≦15μm)を使用しなければならず、凝集物が確実に形成されないようにしなければならない。粗い被覆粒および凝集物は、混合物に完全には溶解せず、pHの局在的な区分増加が原因で、パン粉内では望ましくない点状の変色を引き起こすことになる。
酸担体
ここでは、多数の物質が存在する。前膨張(生地または混合物の作製中)と後膨張(ベーキングオーブン内で)との望ましい比率に応じて、それら多数の物質は、「単一」ベーキングパウダー用として個別に使用されるか、または異なる比率量と組み合わせて、「ダブル」ベーキングパウダー用として使用される。用いられる酸担体の例としては、無水クエン酸、酒石酸、酒石、酸性ピロリン酸ナトリウム(SAPP)、リン酸一カルシウム一水和物、無水リン酸一カルシウム、リン酸アルミニウムナトリウム、グルコノデルタラクトン等がある。
また、炭酸水素ナトリウムも酸を加えることなくベーキング中に二酸化炭素を放出するが、それは酸担体と組み合わせた場合よりは程度が少ない。その上、これらの焼き製品は、わずかな石鹸の香調を有する。
簡略化された形において、酸担体および炭酸水素ナトリウムによる二成分型ベーキングパウダーからのガス状の二酸化炭素の形成は、下記式に従って進行する。
NaHCO3 +酸→CO2 +前記酸のNa塩+H2
実質的に無水の焼き菓子においてのみ反応生成物は塩として存在し、他においては、これは主にナトリウムカチオンおよび酸アニオンに解離する。所定のpHに応じて、多塩基酸のアニオンは、1個以上の陰性電荷を担持する。浸透性の環境と、同様に存在する酵素の性質および量とは、形成される生成物の性質に影響を及ぼす。二リン酸イオンは、(例えばフォスファターゼの影響下で)2個の一リン酸イオンに切断することができ、モノリン酸塩をオリゴリン酸塩に縮合させることができる。たとえ精密な分析が用いられる場合であっても、リン酸塩の場合、人工産物の形成が不可避であるので、どんな化合物が実際に焼き菓子中に存在するのかを明らかにすることはできない。
酸担体の生地反応速度(ROR)−標準試験
RORとも呼ばれる生地反応速度は、酸担体が混合物中のガスの放出をすでに生じさせる範囲、すなわち「前膨張」を示す。RORは、標準的な生地において決定される。このために、小麦粉(550型;171g)、植物性脂肪(部分硬化;18g)および塩化ナトリウム(3g)を、温度を制御した実験室の混練機内で、27℃の温度に達するまで混合する。その後、炭酸水素ナトリウム(2.265g)および酸担体を加え、生地を3分間再度混練する。酸性ピロリン酸ナトリウム(SAPP)の場合、この酸担体を3.171g使用する。装置が密閉され、気密であることを確保した後、27℃に予熱した蒸留水(120g)と1%の強度の塩化カルシウム溶液(3.5ml)とをリザーバ容器に導入し、混練機内で前もって混合してある混合物と混ぜる。リザーバ容器の栓を直ちに閉じ、混練機のスイッチを入れ、時間の記録を開始する。混練時間は、再度3分間である。混練機のスイッチを切ると、ガスの放出が更に5分間認められる。放出された二酸化炭素をガスビュレット内に回収し、8分後に体積を測定する。これらの条件下で放出された二酸化炭素の(炭酸水素ナトリウム中における総二酸化炭素100%における)割合が、酸担体のRORである。ここで記載される標準試験は、本発明による生地反応速度(ROR)の決定の基礎でもある。
反応の速い有機酸、例えばクエン酸、酒石酸、そして更に酒石のRORは、60〜70である。各種の酸性ピロリン酸ナトリウム(SAPP)、他方で、例えば更にリン酸アルミニウムナトリウムは、ROR値が20〜40未満である。GDL(グルコノデルタラクトン)は、中間位置を占める。多少の遅延の後でガスの放出が開始し、8分後、存在する二酸化炭素の約30%が放出される(ROR=30)。ベークしない混合物中またはベークしない生地中における他の酸担体によるガスの放出はある程度で停止するが、ここでのガスの放出は、酵母の発酵の場合と同様に連続的に進行する。非酸反応ラクトンからグルコン酸を形成するラクトン切断のキネティクスがその理由である。
酸性ピロリン酸ナトリウム(SAPP)は、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの水溶液とリン酸とを反応させてリン酸一ナトリウム溶液を得て、続いて脱水を行うことによって得られる。純粋なSAPPは、上述の標準化された測定法に従って、生地反応速度(ROR)が約40程度である。RORがより低いSAPPは、遅延作用型SAPPまたは遅延型SAPPとも呼ばれる。達成されるRORに応じて、SAPPの変種は、例えば、SAPP40、SAPP36、SAPP28、SAPP20、SAPP15およびSAPP10と呼ばれる。
RORを減少させるため、すなわちより高い後膨張のために前膨張を減少させるため、金属イオンを加えることによって、特に相対的に大きな量のアルミニウムイオンを加えることによって、SAPPを改質することが知られている。しかし、健康に対するアルミニウムの影響についての懸念のため、そしてその結果として定められる食品を介したアルミニウムの摂取についての法的制限値のため、食品中のアルミニウム含有量を著しく減少させる努力が一般になされている。
生地反応速度が遅延したSAPPの作製のため、特許文献1は、最終生成物に対して0.05〜0.30重量%の量の酸化カルシウム(CaO)と0.05〜0.30重量%の量の酸化アルミニウム(Al2 3 )とをリン酸に加えた後、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムと反応させ、続いて、SAPPへの転化のためにリン酸一ナトリウム溶液を225〜240℃の温度に加熱することを提案している。得られるSAPPの生地反応速度は2分後に20〜25%になるとされているが、それは、従来8分間の反応時間に基づいた生地反応速度の決定のための標準試験において、RORが約28のSAPPに相当する。純粋なSAPPと比較してRORを減少させるために必要とされる高含有量のアルミニウムは、ここでは特に不都合なものである。
生地反応速度が遅延したSAPPの作製のため、特許文献2は、オルトリン酸一ナトリウム溶液に、NaH2 PO4 に対して0.10〜0.20重量%の量のK2 Oおよび0.25〜0.075重量%のAl2 3 に相当するカリ化合物(炭酸カリウム、K2 CO3 )と酸化アルミニウム(Al2 3 )とを加え、12秒未満の範囲内でその溶液を乾燥させ、4〜6時間の間、225〜235℃の温度で、蒸気雰囲気中でその乾燥したオルトリン酸一ナトリウムをSAPPに転化させることを提案している。新たに作製されたSAPPの生地反応速度は、約28%であると言われ、6カ月間のSAPPの貯蔵の後は更に30〜31%になるとされる。純粋なSAPPと比較してRORを減少させるために必要とされる高含有量のアルミニウムは、ここでも不都合なものである。
生地反応速度が遅延したSAPPの作製のため、特許文献3は、カルシウムまたはマグネシウムの酸化物または水酸化物と共に1:10〜1:1,000の比率でSAPPを粉砕し、続いて、0.25〜2時間の間、200〜250℃の温度で熱処理を行うことを提案している。生地反応速度の減少は、前記方法によって達成されると言われている。しかし、その実施例の記載は、SAPP作製のための原料物質として用いたリン酸一ナトリウムが、0.14重量%のアルミニウムと0.24重量%のカルシウムと0.11重量%のカリウムとをすでに含んだことを示している。従って、同様に、最終生成物は、公知のように純粋なSAPPと比較してRORを低下させる方向に相当に寄与する高含有量のアルミニウムを含む。粉砕によって導入されるカルシウムまたはマグネシウムの酸化物または水酸化物は、少なくとも過半比率で酸化物または水酸化物の形態にて最終生成物中に同様に存在することが想定される。このことは、水酸化マグネシウムに対するSAPPの比率1:20に相当する5重量%の水酸化マグネシウムで相当するように作製されたSAPPの測定によって確認された。更に、実験によって、生地反応速度の著しい低下は、水酸化マグネシウムと共にSAPPを粉砕することと後続の熱処理との組み合わせによってのみ達成されたのであって、それら自身による特定の個別手段によって達成されたのではないことが示された。
米国特許第2844437号明細書 米国特許第2408258号明細書 米国特許第4804553号明細書
本発明の目的は、アルミニウムの含有量が可能な限り低く、生地反応速度(ROR)が遅延した改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)を提供することにある。
この目的は、改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)の製造方法であって、a)生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して20〜5000ppmのマグネシウム、0〜5000ppmのカルシウム、0〜5000ppmのカリウムおよび0〜400ppmのアルミニウムに相当する量であって、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量が少なくとも300ppmである量で溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの化合物を含む水性リン酸を提供し、b)撹拌しながら水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの水溶液を加え、c)P2 5 として測定したオルトリン酸塩含有量が5.0重量%未満となるまで、得られた溶液を190〜250℃の範囲の温度で脱水する製造方法によって達成される。
本発明においては、生地反応速度(ROR)が遅延した二リン酸二水素二ナトリウム(酸性ピロリン酸ナトリウム、SAPP)は、純粋な二リン酸二水素二ナトリウムと比較して標準試験において遅延した、すなわち、より低い生地反応速度(ROR)を有する二リン酸二水素二ナトリウムを示す。純粋な二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)が本明細書において参照される場合、これは安定化添加剤を有さない生成物を示す。しかし、本発明においては、純粋な二リン酸二水素二ナトリウムの場合と生地反応速度(ROR)が遅延した二リン酸二水素二ナトリウムの場合の双方において、製造に起因する少量の不純物および/または製造に起因する含有量が少ないオルトリン酸塩もしくはより高い縮合生成物を除外することはできず、定義の中に含むものとする。
本発明による改質二リン酸二水素二ナトリウムは、好都合なことに、製造した溶液を加熱回転管状オーブン内に噴霧し、回転管状オーブン内で反応および脱水を行うことによって大規模に製造することができる。脱水中に、事実上蒸気だけが回転管状オーブンから流出する。この製造方法においては、リン酸と水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムとの事実上の完全な反応を想定するものとする。製造された溶液の組成と、反応条件、特に適用される温度とに基づいて、特にナトリウムに加えてマグネシウム、カルシウム、アルミニウムおよび/またはカリウムを含む、製造された溶液によって導入された金属イオンが、純粋または混合リン酸塩の形態の最終生成物中に存在することが想定されるが、この想定は、本発明の保護の範囲を限定するものではない。
本明細書においてマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの量の基礎になる「生成物の二リン酸二水素二ナトリウム」は、前記作製方法の最終生成物として得られた改質二リン酸二水素二ナトリウムを示し、ここで原料物質の完全な反応が想定される。
マグネシウム、カルシウム、カリウムおよびアルミニウムについて「ppm」で示される量は、特定の元素またはそれらのイオンに基づくものであって、使用される原料化合物に基づくものではない。
本発明による方法の好ましい一実施形態では、前記リン酸に溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの化合物の量が、得られた前記改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)が8分後の標準試験において8〜30%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有するように選択される。従来技術による生地反応速度(ROR)が低下したSAPPと比較してアルミニウムの含有量が著しく少ないことは、本発明によって作製されたSAPPの本質的な長所である。
本発明による方法の更なる好ましい一実施形態では、前記リン酸に溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの前記化合物の量が、前記改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)が8分後の標準試験において8〜22%のCO2 、好ましくは10〜20%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有するように選択される。そのような非常に遅延作用型のSAPPは、特に、比較的長期の貯蔵の後にのみ焼かれる焼き菓子の製造、例えば生地の作製後にのみ遅れて焼かれる冷蔵状態または冷凍状態で貯蔵された生地の作製において特別な利点を有する。更に、二酸化炭素の遅い放出は、使用に応じて焼き菓子の体積および細孔構造の成長に有利な影響を及ぼす。
本発明による方法の他の好ましい一実施形態では、前記リン酸に溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの前記化合物の量が、得られた前記改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)が8分後の標準試験において22〜30%のCO2 、好ましくは22〜26%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有するように選択される。幾つかの用途については、上述の範囲の遅延した生地反応速度(ROR)は、適切であり、有利である。そのようなSAPPは、必要とする生地反応速度(ROR)を低下させる添加剤がより少なく、更に非常に遅延作用型のSAPPよりも作製する費用が安い。
本発明によれば、a)酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したマグネシウムの前記化合物を選択すること、および/または、b)酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したカルシウムの前記化合物を選択すること、および/または、c)水酸化カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したカリウムの前記化合物を選択すること、および/または、d)水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、酸化アルミニウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したアルミニウムの前記化合物を選択することが好ましい。本発明による改質SAPPの作製における上述の化合物の使用には、それらの化合物が、原料物質として使用されるリン酸に容易に溶解し、望ましくないアニオンを生成物中に導入しないという長所がある。
本発明による方法では、好ましくは、前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して500〜4000ppm、好ましくは1000〜3000ppmのマグネシウムに相当する量で溶解したマグネシウムの前記化合物を含む。
好ましくは、前記リン酸は、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して500〜5000ppm、好ましくは1000〜4000ppmのカルシウムに相当する量で溶解したカルシウムの前記化合物を含む。
前記リン酸は、好ましくは、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して50〜4000ppm、好ましくは100〜3000ppm、特に好ましくは500〜2000ppmのカリウムに相当する量で溶解したカリウムの前記化合物を含む。他の好ましい一実施形態では、前記リン酸にカリウム化合物を加えない。しかし、本実施形態は、不純物として少量のカリウムを含んでもよい。
前記リン酸は、好ましくは、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して0〜300ppm、好ましくは0〜200ppm、特に好ましくは0〜100ppmのアルミニウム、非常に特に好ましくは0〜50ppmのアルミニウムに相当する量で溶解したアルミニウムの前記化合物を含む。生地反応速度(ROR)を制御するために添加剤として少量のアルミニウムを本発明による方法において使用することができるが、アルミニウムを加えないことが好ましい。しかし、アルミニウムを余分に加えない場合、少量のアルミニウムが不純物として存在してもよい。
本発明による方法では、前記水性リン酸に含まれるマグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量は、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して少なくとも300ppmである。所望の生地反応速度(ROR)の範囲に、本発明によって、到達するために、最小含有量のこれら改質金属イオンが必要である。好ましい一実施形態では、前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して少なくとも1000ppm、特に好ましくは少なくとも2000ppmのマグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量に相当する量で溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの前記化合物を含む。
本発明による方法の更に好ましい一実施形態では、リンに対するアルカリのモル比(Alk/P)に対して0.900〜1.100、好ましくは0.990〜1.040の塩基性度に至る量の、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの前記水溶液を前記リン酸に加える。塩基性度は、作製された溶液のアルカリ逆滴定を脱水前に行うことによって決定される。
本発明による方法の更に好ましい一実施形態では、P2 5 として示される、3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満のオルトリン酸塩含有量になるまで、得られた前記溶液の前記脱水を行う。
本発明は、i)20〜5000ppmのマグネシウムと、0〜5000ppmのカルシウムと、0〜5000ppmのカリウムと、0〜400ppmのアルミニウムとを含み、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムを加えた総量が少なくとも300ppmであり、ii)P2 5 として測定される、5.0重量%未満、好ましくは3.0重量%未満、特に好ましくは2.0重量%未満の量のオルトリン酸塩含有量を有し、かつ、iii)8分後の標準試験において8〜30%のCO2の生地反応速度(ROR)を有する改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)も含む。
上記のように、本発明による改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)は、a)8分後の標準試験において8〜22%のCO2 、好ましくは10〜20%のCO2 の生地反応速度(ROR)、または、b)8分後の標準試験において22〜30%のCO2 、好ましくは22〜26%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有する。
好ましくは、本発明によれば、本発明による改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)は、i)500〜4000ppm、好ましくは1000〜3000ppmのマグネシウム、および/または、ii)500〜5000ppm、好ましくは1000〜4000ppmのカルシウム、および/または、iii)50〜4000ppm、好ましくは100〜3000ppm、特に好ましくは500〜2000ppmのカリウム、および/または、iv)0〜300ppm、好ましくは0〜200ppm、特に好ましくは0〜100ppmのアルミニウム、非常に特に好ましくは0〜50ppmのアルミニウムを含む。
好ましい一実施形態では、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量が、少なくとも1000ppm、特に好ましくは少なくとも2000ppmである。
更に、好ましくは、本発明によれば、本発明による改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)は、P2 5 として示されるオルトリン酸塩含有量が、3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満である。
本発明は、作製された、または本明細書に記載される方法によって作製され得る改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)も含む。
本発明では、更に、本明細書に記載される改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)を焼き菓子の前記製造用のふくらまし酸として使用することもできる。
最初に1Lの三つ口フラスコに235.5gのリン酸(75%)を導入し、表1に示される量のカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび/またはカリウム化合物を加える。90℃で約30分間の撹拌時間の後、室温に冷却した後、143.4gのNaOH溶液(50%)を滴下する。次いで、形成したリン酸一ナトリウム溶液を210℃で乾燥用キャビネット内において磁製皿内で終夜乾燥させ、二リン酸二水素二ナトリウムに転化させる。それらの試料を、実験室のミルで粉砕し、ふるい分ける(75μm)。得られたSAPP生成物を分析し、生地反応速度(ROR)を標準試験で決定した。結果を表2に再現する。
Figure 2014510007
Figure 2014510007

Claims (17)

  1. 改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)の製造方法であって、
    a)生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して20〜5000ppmのマグネシウム、0〜5000ppmのカルシウム、0〜5000ppmのカリウム、及び0〜400ppmのアルミニウムに相当する量であって、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量が少なくとも300ppmである量で溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの化合物を含む水性リン酸を提供し、
    b)撹拌しながら水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの水溶液を加え、
    c)P2 5 として測定したオルトリン酸塩含有量が5.0重量%未満となるまで、得られた溶液を190〜250℃の範囲の温度で脱水することを特徴とする製造方法。
  2. 前記リン酸に溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの前記化合物の量が、前記改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)が8分後の標準試験において8〜30%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有するように選択されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記リン酸に溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウムおよび/またはアルミニウムの前記化合物の量は、前記改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)が
    a)8分後の標準試験において8〜22%のCO2 、好ましくは10〜20%のCO2 の生地反応速度(ROR)、又は、
    b)8分後の標準試験において22〜30%のCO2 、好ましくは22〜26%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有するように選択されることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. a)酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したマグネシウムの前記化合物を選択すること、及び/又は、
    b)酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したカルシウムの前記化合物を選択すること、及び/又は、
    c)水酸化カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したカリウムの前記化合物を選択すること、及び/又は、
    d)水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、酸化アルミニウムおよびそれらの混合物から前記リン酸に溶解したアルミニウムの前記化合物を選択することを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  5. 前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して500〜4000ppm、好ましくは1000〜3000ppmのマグネシウムに相当する量で溶解したマグネシウムの前記化合物を含むことを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  6. 前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して500〜5000ppm、好ましくは1000〜4000ppmのカルシウムに相当する量で溶解したカルシウムの前記化合物を含むことを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  7. 前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して50〜4000ppm、好ましくは100〜3000ppm、特に好ましくは500〜2000ppmのカリウムに相当する量で溶解したカリウムの前記化合物を含むことを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  8. 前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して0〜300ppm、好ましくは0〜200ppm、より好ましくは0〜100ppmのアルミニウム、更に特に好ましくは0〜50ppmのアルミニウムに相当する量で溶解したアルミニウムの前記化合物を含むことを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  9. 前記リン酸が、前記生成物の二リン酸二水素二ナトリウムに対して少なくとも1000ppm、特に好ましくは少なくとも2000ppmのマグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量に相当する量で溶解したマグネシウム、カルシウム、カリウム及び/又はアルミニウムの前記化合物を含むことを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  10. リンに対するアルカリのモル比(Alk/P)に対して0.900〜1.100、好ましくは0.990〜1.040の塩基性度に至る量の、水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの前記水溶液を前記リン酸に加えることを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  11. 2 5 として示される、3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満のオルトリン酸塩含有量になるまで、得られた前記溶液の前記脱水を行うことを特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の製造方法。
  12. i)20〜5000ppmのマグネシウムと、0〜5000ppmのカルシウムと、0〜5000ppmのカリウムと、0〜400ppmのアルミニウムとを含み、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムを加えた総量が少なくとも300ppmであり、
    ii)P2 5 として測定される、5.0重量%未満、好ましくは3.0重量%未満、特に好ましくは2.0重量%未満の量のオルトリン酸塩含有量を有し、
    iii)8分後の標準試験において8〜30%のCO2の生地反応速度(ROR)を有することを特徴とする改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)。
  13. a)8分後の標準試験において8〜22%のCO2 、好ましくは10〜20%のCO2 の生地反応速度(ROR)、または、
    b)8分後の標準試験において22〜30%のCO2 、好ましくは22〜26%のCO2 の生地反応速度(ROR)を有することを特徴とする請求項12に記載の改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)。
  14. i)500〜4000ppm、好ましくは1000〜3000ppmのマグネシウム、及び/又は、
    ii)500〜5000ppm、好ましくは1000〜4000ppmのカルシウム、および/または、
    iii)50〜4000ppm、好ましくは100〜3000ppm、特に好ましくは500〜2000ppmのカリウム、および/または、
    iv)0〜300ppm、好ましくは0〜200ppm、より好ましくは0〜100ppmのアルミニウム、更に特に好ましくは0〜50ppmのアルミニウムを含み、マグネシウムとカルシウムとカリウムとアルミニウムとを加えた総量が、好ましくは少なくとも1000ppm、特に好ましくは少なくとも2000ppmであることを特徴とする請求項12〜13のうちの一項に記載の改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)。
  15. 2 5 として示されるオルトリン酸塩含有量が3.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満であることを特徴とする請求項12〜14のうちの一項に記載の改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)。
  16. 請求項1〜11のうちの一項に記載の製造方法により作製された、又は、作製され得る改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)。
  17. 焼き菓子の製造用のふくらまし酸として用いられる請求項12〜16のうちの一項に記載の改質二リン酸二水素二ナトリウム(SAPP)。
JP2013552234A 2011-02-08 2012-02-07 改質二リン酸二水素二ナトリウム Active JP5913375B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102011003816.7 2011-02-08
DE102011003816.7A DE102011003816B4 (de) 2011-02-08 2011-02-08 Modifiziertes Dinatriumdihydrogendiphosphat
PCT/EP2012/052034 WO2012107437A1 (de) 2011-02-08 2012-02-07 Modifiziertes dinatriumdihydrogendiphosphat

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014510007A true JP2014510007A (ja) 2014-04-24
JP5913375B2 JP5913375B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=45592374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013552234A Active JP5913375B2 (ja) 2011-02-08 2012-02-07 改質二リン酸二水素二ナトリウム

Country Status (12)

Country Link
US (1) US20140030379A1 (ja)
EP (1) EP2673236B1 (ja)
JP (1) JP5913375B2 (ja)
KR (1) KR20140052955A (ja)
BR (1) BR112013020048A2 (ja)
CA (1) CA2825353C (ja)
DE (1) DE102011003816B4 (ja)
DK (1) DK2673236T3 (ja)
ES (1) ES2568628T3 (ja)
MX (1) MX2013009001A (ja)
PL (1) PL2673236T3 (ja)
WO (1) WO2012107437A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104555973B (zh) * 2014-12-23 2016-09-07 湖北兴发化工集团股份有限公司 一种提高焦磷酸二氢二钠发气速度的生产方法
CN108455549A (zh) * 2018-04-08 2018-08-28 连云港西都生化有限公司 一种食品级无铝低发气量焦磷酸二氢二钠的制备方法
CN112194110A (zh) * 2020-10-13 2021-01-08 尹家勇 一种制取工业级磷酸二氢钾的方法
CN113080222B (zh) * 2021-05-11 2023-05-23 云南莱德福科技有限公司 一种具有高中和值的酸性膨松剂及其制备方法与应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2408258A (en) * 1943-02-06 1946-09-24 Monsanto Chemicals Stabilized acid sodium pyrophosphate and process of making it
US2630372A (en) * 1952-06-17 1953-03-03 Monsanto Chemicals Process for the production of stabilized sodium acid pyrophosphate
US2844437A (en) * 1955-02-21 1958-07-22 Victor Chemical Works Stabilized low reaction rate sodium acid pyrophosphate
US4741917A (en) * 1986-09-19 1988-05-03 Stauffer Chemical Co. Alkali metal acid pyrophosphate leavening acid compositions and methods for producing the same
US4804553A (en) * 1986-09-19 1989-02-14 Tieckelmann Robert H Alkali metal acid pyrophosphate leavening acid compositions and methods for producing the same
JPH03232712A (ja) * 1990-02-09 1991-10-16 Mitsui Toatsu Chem Inc ピロ燐酸ナトリウムの製造方法
US5405636A (en) * 1993-10-18 1995-04-11 Monsanto Company Leavening composition

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1834747A (en) * 1928-09-11 1931-12-01 Royal Baking Powder Co Effervescent mixture
GB636209A (en) * 1943-11-08 1950-04-26 Monsanto Chemicals Improvements in or relating to processes of making agglomerated sodium acid pyrophosphate and the improved product resulting therefrom
US2737443A (en) * 1952-06-17 1956-03-06 Monsanto Chemicals Process for the production of stabilized sodium acid pyrophosphate
EP2327309B2 (de) * 2009-11-11 2020-11-04 Chemische Fabrik Budenheim KG Magnesiumpyrophosphat enthaltendes Produkt und dessen Verwendung als Triebsäure für die Herstellung von Backwaren
US20130089651A1 (en) * 2011-10-07 2013-04-11 Innophos, Inc. Reduced aluminum chemical leavening compositions

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2408258A (en) * 1943-02-06 1946-09-24 Monsanto Chemicals Stabilized acid sodium pyrophosphate and process of making it
US2630372A (en) * 1952-06-17 1953-03-03 Monsanto Chemicals Process for the production of stabilized sodium acid pyrophosphate
US2844437A (en) * 1955-02-21 1958-07-22 Victor Chemical Works Stabilized low reaction rate sodium acid pyrophosphate
US4741917A (en) * 1986-09-19 1988-05-03 Stauffer Chemical Co. Alkali metal acid pyrophosphate leavening acid compositions and methods for producing the same
US4804553A (en) * 1986-09-19 1989-02-14 Tieckelmann Robert H Alkali metal acid pyrophosphate leavening acid compositions and methods for producing the same
JPH03232712A (ja) * 1990-02-09 1991-10-16 Mitsui Toatsu Chem Inc ピロ燐酸ナトリウムの製造方法
US5405636A (en) * 1993-10-18 1995-04-11 Monsanto Company Leavening composition
JPH07184527A (ja) * 1993-10-18 1995-07-25 Monsanto Co 新規な膨剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP2673236A1 (de) 2013-12-18
MX2013009001A (es) 2013-08-29
EP2673236B1 (de) 2016-04-06
ES2568628T3 (es) 2016-05-03
KR20140052955A (ko) 2014-05-07
JP5913375B2 (ja) 2016-04-27
CA2825353C (en) 2018-09-04
DK2673236T3 (en) 2016-05-30
DE102011003816B4 (de) 2014-01-30
US20140030379A1 (en) 2014-01-30
WO2012107437A1 (de) 2012-08-16
BR112013020048A2 (pt) 2016-10-25
CA2825353A1 (en) 2012-08-16
PL2673236T3 (pl) 2016-08-31
DE102011003816A1 (de) 2012-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5913375B2 (ja) 改質二リン酸二水素二ナトリウム
US5405636A (en) Leavening composition
US2810650A (en) Refrigeration of doughs and batters including as a leavening component dicalcium phosphate dihydrate
CA2770619C (en) Product comprising magnesium pyrophosphate and the use thereof as a leavening acid for producing baked goods
JPH0750974A (ja) 新規な膨脹剤組成物
JP2011004767A (ja) 新規のふくらまし酸組成物
EP2945491B1 (de) Mikrowellengeeignete lebensmittelmasse
US2550491A (en) Baking composition
US2160700A (en) Crystalline anhydrous monocalcium phosphate
CA2162822C (en) Novel leavening acid composition
US2263487A (en) Leavening agent
US2844437A (en) Stabilized low reaction rate sodium acid pyrophosphate
CA1336870C (en) Chemical leavening system
JP4390243B2 (ja) 澱粉質食品の膨張剤
WO2013103411A2 (en) Reduced aluminum chemical leavening compositions
US2160233A (en) Baking powder

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5913375

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250