JP2014508610A5

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Publication number: JP2014508610A5
Application number: JP2013557128A
Authority: JP
Filing date: 2012-03-09
Publication date: 2015-04-30
Anticipated expiration: 2032-03-09

Claims

積層コーティングを備える表面を有するデバイスであって、
外側コーティング層が、複数のカチオン性超分岐ポリマー分子を含んでなり、
前記カチオン性超分岐ポリマー分子が、
（ｉ）分子量１４〜１，０００Ｄａのコア部分を有し、
（ii）前記カチオン性超分岐ポリマー分子の総分子量が１，５００〜１，０００，０００Ｄａであり、
（iii）前記カチオン性超分岐ポリマー分子の総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、少なくとも８０：１であり、
（iv）官能性末端基を有し、
ここで、前記官能性末端基の１又は２以上は、それに共有結合したヘパリン成分を有し、前記ヘパリン成分が前記超分岐ポリマー分子に一点で共有結合している、前記デバイス。
前記ヘパリン成分が完全長ヘパリン成分又は亜硝酸分解ヘパリン成分である、及び／又は、前記ヘパリン成分が、前記ヘパリン成分の還元末端を介して前記超分岐ポリマー分子に結合している、請求項１に記載のデバイス。
前記超分岐ポリマーが、ポリアミドアミン、ポリプロピレンイミン、ポリエチレンイミン、並びに、ポリアミドアミン、ポリプロピレンイミン、ポリエチレンイミン及びポリアミン超分岐ポリマーのうちの１又は２以上を含むポリアミンポリマー及びコポリマーから選択される、請求項１又は２に記載のデバイス。
前記官能性末端基が第１級アミン基である、請求項１〜３のいずれか１項に記載のデバイス。
前記コア部分が５０〜１３０Ｄａの分子量を有する、及び／又は、前記超分岐ポリマーがエチレンジアミンをコア部分として有する、請求項１〜４のいずれか１項に記載のデバイス。
前記超分岐ポリマーがデンドリマーである、請求項１〜５のいずれか１項に記載のデバイス。
前記デンドリマーがＰＡＭＡＭデンドリマーである、請求項６に記載のデバイス。
前記超分岐ポリマーが１０，０００〜３００，０００Ｄａの分子量を有する、及び／又は、総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、少なくとも１００：１である、請求項１〜７のいずれか１項に記載のデバイス。
前記超分岐ポリマーが１０，０００〜３００，０００Ｄａの分子量を有する、請求項８に記載のデバイス。
総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、２００：１〜５０００：１、例えば、２００：：１〜１６００：１である、請求項８に記載のデバイス。
前記超分岐ポリマー分子が５〜３０ｎｍの直径を有する、及び／又は、前記超分岐ポリマー分子が架橋されて２又は３以上の超分岐ポリマー分子の凝集物を形成している、請求項１〜１０のいずれか１項に記載のデバイス。
前記ヘパリン成分が、フリーラジカル開始反応により形成されるリンカーを介して、前記超分岐ポリマー分子の官能性末端基に共有結合している、請求項１〜１１のいずれか１項に記載のデバイス。
前記リンカーが、スペーサーによって、前記超分岐ポリマー分子及び／又は前記ヘパリン成分から分離されている、請求項１〜１２のいずれか１項に記載のデバイス。
前記積層コーティングが、カチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーのコーティング二重層を１又２以上含む、請求項１〜１３のいずれか１項に記載のデバイス。
前記コーティング二重層の最内層がカチオン性ポリマーの層である、請求項１４に記載のデバイス。
前記積層コーティングのうち、前記外側コーティング層以外の１又は２以上の層が、カチオン性超分岐ポリマー分子を含んでなり、
前記カチオン性超分岐ポリマー分子が、（ｉ）分子量１４〜１，０００Ｄａのコア部分を有すること、（ii）総分子量が１，５００〜１，０００，０００Ｄａであること、（iii）総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、少なくとも８０：１であること、及び（iv）誘導体化されていてもよい官能性末端基を有することを特徴とする、請求項１〜１５のいずれか１項に記載のデバイス。
前記アニオン性ポリマーがアニオン性多糖、又は、正味の負電荷を有する官能化カチオン性超分岐ポリマーである、請求項１４〜１６のいずれか１項に記載のデバイス。
医療デバイス、分析デバイス又は分離デバイスである、請求項１〜１７のいずれか１項に記載のデバイス。
前記デバイスの前記積層コーティングが、前記抗凝固物質に加えて、１種又は２種以上の有用物質を含む、請求項１〜１８のいずれか１項に記載のデバイス。
請求項１〜１９のいずれか１項に記載のデバイスの製造方法であって、
ｉ．それぞれの超分岐ポリマー分子が複数の抗凝固物質と共有結合するように、超分岐ポリマー分子の複数の官能性末端基を抗凝固物質と反応させること、及び
ｉｉ．超分岐ポリマー分子をデバイスの表面に結合させることを任意の順序で含んでなる、前記方法。
カチオン性超分岐ポリマー分子であって、（ｉ）分子量１４〜１，０００Ｄａのコア部分を有すること、（ii）総分子量が１，５００〜１，０００，０００Ｄａであること、（iii）総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、少なくとも８０：１であること、及び（iv）官能性末端基を有すること、ここで、前記官能性末端基の１又は２以上は、それに一点で共有結合したヘパリン成分を有する、前記カチオン性超分岐ポリマー分子。
正味の正電荷又は正味の負電荷を有する、請求項２１に記載のカチオン性超分岐ポリマー分子。
非血栓形成性デバイスであって、（ａ）デバイスを処理して、正電荷ポリマー表面層を形成し、（ｂ）前記ポリマー表面層に、（ｉ）分子量１４〜１，０００Ｄａのコア部分を有すること、（ii）総分子量が１，５００〜１，０００，０００Ｄａであること、及び（iii）総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、少なくとも８０：１であるとともに、多数のヘパリン成分を有することを特徴とする、正味の負電荷を有する官能化カチオン性超分岐ポリマー分子を結合させることを含んでなる方法により得られ、前記ヘパリン成分が前記超分岐ポリマー分子に一点で共有結合している、請求項１に記載のデバイス。
非血栓形成性デバイスであって、（ａ）デバイスを処理して、負電荷ポリマー表面層を形成し、（ｂ）前記ポリマー表面層に、（ｉ）分子量１４〜１，０００Ｄａのコア部分を有すること、（ii）総分子量が１，５００〜１，０００，０００Ｄａであること、及び（iii）総分子量の、コア部分の分子量に対する比が、少なくとも８０：１であるとともに、１又は２以上のヘパリン成分を有することを特徴とする、正味の正電荷を有する官能化カチオン性超分岐ポリマー分子を結合させることを含んでなる方法により得られ、前記ヘパリン成分が前記超分岐ポリマー分子に一点で共有結合している、請求項１に記載のデバイス。