JP2014507264A - グルタミド安定剤の使用方法 - Google Patents

グルタミド安定剤の使用方法 Download PDF

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Abstract

エタノール共存の下グルタミン酸誘導体を安定化量含むことによって相分離に耐えうる流体が提供される。流体は、不連続水相、含シリコーン油連続相、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを例とするグルタミン酸誘導体、及びエタノールを含む。流体は、グルタミン酸誘導体を溶解するための加熱を行わずに調製されうる。
【選択図】なし

Description

本発明は、エマルション及び他の複数相を有する流体を安定化する方法に関する。本発明はより具体的には、そのような組成物を安定化するためのグルタミン酸誘導体の使用方法に関する。
エマルションは、その望ましい審美性により化粧品およびパーソナルケア分野で広く知られている。シリコーン油中水型エマルションは不連続水相と含シリコーン連続相とを有する。しかしながら、このエマルションは安定性に限りがあり、乳化剤やその他の乳化安定剤を用いなければ時間の経過につれて2相に分離してしまう。
シリコーン中水乳化剤の例には、ジメチコンコポリオールを始めとするペンダント型ポリアルキレンオキシド鎖を有するジメチコンポリマーが含まれる。これらの乳化剤は、シリコーン中水型エマルションを安定化させる目的で10重量%を上限として含有されてよい。しかしながら、いくつかの例では、製品の特性や所望の機能を達成するためにこれら乳化剤を減量、又は全く排除することが求められうる。よって本発明の目的は、安定性を確保するためにジメチコンコポリオールを多量に含有することなく、安定的なシリコーン中水型エマルションを提供することである。
上記及びその他の目的のため、本発明によってジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを例とするグルタミン酸誘導体によって安定化されるエマルション又はその他の多相流体が提供される。
本発明のある側面において、約0.02重量%〜約0.8重量%のジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを含有する油中水型、水中油型、水中シリコーン型、シリコーン中水型エマルションを例とする安定化エマルションが提供される。
本発明の他の側面において、油相と該油相全体に均一に分散された粒子相とを有する流体を安定化する方法が提供され、該方法には、該油相と該粒子相との分離を抑制するのに有効な量のジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを該流体に含有させる工程が含まれる。粒子相には例えば、疎水的に変性されたアルミナ及び/又はシリカ粒子が含まれてよい。
ある関連した側面において、油相と、水相と、粒子相とを有するエマルションを安定化する方法が提供され、該方法にはエマルションからの粒子相の分離を避ける効果のためにジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを含有させる工程が含まれる。粒子相には例えば疎水的に変性されたアルミナ及び/又はシリカ粒子が含まれてよい。
ある関連する側面において、安定化されたエマルションが提供され、エマルションは(i)主成分としてシリコーン油を含有する油相と、(ii)水を含有する水相と、(iii)ある量のグルタミド化合物とを含有し、該グルタミド化合物は典型的にはジブチルエチルヘキサノイルグルタミドであり、エマルションを安定化し、非水相を増粘化するのに十分であり、それらの相は25℃において最低2週間分離しない。ある様態において、油相はエマルションの連続相を、水相は不連続相を構成する。
本発明のグルタミド化合物は典型的には式(I)の構造を有する:
Figure 2014507264
、R及びRは、炭素数3〜20の分岐、直鎖、環状アルキル基からそれぞれ独立に選択され、Rは好適には炭素数5〜16の分岐又は直鎖アルキル基から選択され、R及びRは独立に炭素数3〜6の直鎖アルキル基であり、好適には、Rは炭素数5〜16の分岐又は直鎖アルキル基から選択され、R及びRはそれぞれn−ブチル基である。ある実施形態においてRは直鎖ウンデシル基であり、式(I)の化合物はジブチルラウロイルグルタミドである。他の実施形態においてRは1−エチルペンチル基であり、式(I)の化合物はジブチルエチルヘキサノイルグルタミドであり、式(II)の構造を有する。
Figure 2014507264
式(I)又は式(II)のグルタミド化合物のエマルション中の含有量は典型的には約0.005重量%〜約4.0重量%、より典型的にはエマルションの約0.02重量%〜約0.8重量%、約0.02重量%〜約0.5重量%、約0.025重量%〜約0.1重量%、又はエマルションの約0.03重量%〜約0.06重量%である。
エマルションと多相流体とは好適には室温(例えば約25℃)において最低2週間安定であるが、同時間範囲において110°Fの高温又は40°Fの低温においても安定であることが望ましい。ある実施形態においてエマルションと流体とは40°Fと110°Fとにおいて最低2週間安定である。連続油相と油相に分散された粒子相とを有する多相流体の場合には、安定性は粒子の耐沈降性として測定されてよい。
安定化されたシリコーン油中水型エマルションは、典型的にはエマルションの約20重量%〜約99重量%の揮発性シリコーン油と、エマルションの約1重量%〜約70重量%の水とを含有する。より典型的には安定化されたシリコーン油中水型エマルションは、典型的にはエマルションの約20重量%〜約90重量%の揮発性シリコーン油と、エマルションの約10重量%〜約50重量%の水とを含有する。シリコーン油は典型的には20℃における蒸気圧が約0.01mmHgより高いシリコーン流体を含有し、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されてよく、好適なものはシクロメチコンペンタマーである。
好適な実施形態において、安定化されたシリコーン油中水型エマルションは約1重量%〜約25重量%のエタノールをさらに含有する。驚くべきことに、エタノールの添加することで、グルタミド安定剤のエマルションへの溶解を室温で行うことが可能となり、この際予備溶解又は融解の必要がなく、また高温を用いる処理はシクロメチコンペンタマーを例とする揮発性シリコーン油と相性が悪いが、これも必要無いことが判明した。ある好適な実施形態において、エマルションはエマルションの約30重量%〜約80重量%のシクロメチコンペンタマーを含有し、エマルションの約10重量%〜約45重量%の水を含有し、エマルションの約5重量%〜約15重量%のエタノールを含有する。
式(I)又は式(II)のグルタミド安定剤を用いることにより、使用される乳化剤の量を低減できる。ある実施形態において、安定化されたシリコーン中水型エマルションは、エマルションの約1重量%より少ない乳化剤を含有する。好適な乳化剤は−(EO)−及び/又は−(PO)−基を有する側鎖を有する有機シロキサンポリマーを有し、nとmとの和は約50以下、側鎖末端は水素又はC1−8のアルキル基でキャップされており、その例はPEG10−ジメチコンである。
安定化されたシリコーン油中水型エマルションはさらに、不揮発油、水溶性フィルム形成剤、疎水性フィルム形成剤、シリコーン系フィルム形成剤、軟化剤、湿潤剤、コンディショナー、シリコーン樹脂、ゲル化剤、顔料、充填剤、日焼け止め、保存料、香料、消泡剤及びそれらの類似物を含有してよい。
エマルションはスキンケア製品、毛髪ケア製品、カラー化粧品及びそれらの類似物として調製されてよい。エマルションの用途が毛髪への塗布である場合、水溶性フィルム形成剤に関しては特に言及しておく。その例は、ポリクオタニウム−37(INCI)のようなポリクオタニウム;シリコーンアクリレートコポリマー(ポリ(アルキル)アクリレート骨格とアルキルエステル側鎖にグラフトされたジメチコンポリマーを有してよい)のようなシリコーン系疎水性フィルム形成剤である。毛髪用製品は、毛髪に塗布され、直後に洗い流されないように意図された「リーブイン」製品であってよい。
好適な実施形態において、エマルションは疎水的に表面変性された酸化物を例とする粒子を含有する。疎水的に表面変性された酸化物の例には、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの組み合わせから成る群より選択されたものが含まれ、カプリリルシランによって表面変性されている。カプリリルシランで表面変性されたヒュームドシリカ及び/又はカプリリルシランで表面変性されたヒュームドアルミナに特に言及しておく。これらはいずれも該エマルションの約0.1重量%〜約1重量%を構成してよい。
安定化されたシリコーン油中水型エマルションを形成する方法もまた提供される。エマルションは揮発性シリコーン油を主成分とする連続相と、水を含有する不連続相とを有する。方法は一般的に、CTFA名がジブチルエチルヘキサノイルグルタミドである式(II)の化合物と、エタノールとをエマルションに加える工程を含み、ここでエタノールの含有量はジブチルエチルヘキサノイルグルタミドをエマルションに40℃より低温でエマルションの加熱なしに溶解させるに十分な量とする。ある実施形態において、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドは20℃〜30℃の間の温度、例えば約25℃で溶解する。
シリコーン流体は典型的には、20℃における蒸気圧が約0.01mmHgより大きいシリコーン流体からなり、エマルションの約30重量%〜約80重量%を構成し、水は典型的にはエマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、エタノールは典型的にはエマルションの約1重量%〜約25重量%を構成し、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドは典型的にはエマルションの約0.01重量%〜約3重量%を構成する。揮発性シリコーン油は典型的には安全に高温まで加熱することが不可能なものであり、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの混合物から成る群より選択されてよい。ある実施形態において、揮発性シリコーン油はシクロメチコンペンタマーを含有し、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドはエマルションの約0.01重量%〜約0.08重量%を構成する。
本発明の上記及びその他の側面は、本明細書及び特許請求の範囲によって当業者にとって明らかとなる。
本発明は、化粧品及びパーソナルケア製品において用いられるエマルション又は多相流体を安定化するための組成物及び方法を提供する。本明細書では、多相流体とは2以上の相を有するあらゆる流体であり、うち1相が連続相である。多相流体には、限定なしに、液体連続相と1以上の液体及び/又は固体不連続相との組み合わせが含まれる。多相流体のある具体例は、シリコーン油内に均一に分散された粒子相を有するシリコーン油である。
本発明の安定化されたシリコーン油中水型エマルションは、(i)局所的に許容可能なシリコーン油を含む連続相と、(ii)水を含む不連続相とを有する。「局所的に許容可能」とは、この成分が一般的に人の外皮に安全に塗布できるとみなされることを意味する。エマルションは又、アミノ酸、グルタミン酸から誘導された安定剤を、相の分離を回避又は遅延させるのに十分な量で含有する。
本発明のグルタミド化合物は式(I)の構造を有する:
Figure 2014507264
ここでR、R及びRはC−C20の炭化水素部分であり、直鎖、分岐又は環状であってよく、酸素、窒素及び硫黄から選択される1以上のヘテロ原子を有してよい。R、R及びRは各存在において独立に選択されるため、同一又は異なっていてもよい。好適には、R、R及びRの少なくとも1つはC〜C20の炭化水素部分であり、より好適にはRはC〜C20の炭化水素部分である。
典型的には、R、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数3〜20の分岐、直鎖又は環状アルキル基から選択される。R、R及びRは例えば、メチル、エチル、プロピル(例えばn−プロピル又はイソプロピル)、ブチル(例えばn−ブチル、イソブチル又はtert−ブチル)、ペンチル(例えばn−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、シクロペンチル)、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル等の中から互いに独立に選択されてよい。ある実施形態において、Rは炭素数5〜16の分岐又は直鎖アルキル基から選択され、R及びRは独立に炭素数3〜6の直鎖アルキル基、即ちプロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルである。好適には、Rは炭素数5〜16の分岐又は直鎖アルキル基から選択され、R及びRはそれぞれn−ブチル基である。
ある実施形態において、Rは直鎖ウンデシル基であり、式(I)の化合物はジブチルラウロイルグルタミドである。他の実施形態において、Rは分岐ヘプチル基、より具体的には1−エチルペンチル基であり、式(I)の化合物はジブチルエチルヘキサノイルグルタミドであり、式(II)の構造を有する。
Figure 2014507264
ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド「から本質的に成る」グルタミド化合物とは、流体の安定性及び/又は粘性に測定可能な影響を及ぼす量のさらなるグルタミド化合物の存在が排除されることを意味する。
式(I)又は式(II)のグルタミド化合物の含有量は典型的には、室温(〜25℃)において最低2週間、好適には100°Fにおいて最低2週間、及び/又は40°Fにおいて最低2週間、相分離に抵抗するエマルションを提供するに十分な量である。好適な実施形態において、エマルションは室温において最低4週間、最低8週間、最低3カ月、最低6カ月、又は最低1年又はそれ以上、安定である。
式(I)又は式(II)のグルタミド化合物の含有量は典型的にはエマルションの約0.005重量%〜約3.0重量%、より典型的には約0.01重量%〜約0.8重量%、又は約0.015重量%〜約0.5重量%、又は約0.02重量%〜0.1重量%、又は約0.025重量%〜約0.06重量%、又は約0.03重量%〜0.05重量%である。
式(I)又は式(II)のグルタミド化合物は典型的には室温において結晶性固体である。組成物への添加前にグルタミド化合物を融解する必要はなく、溶媒に溶解されたグルタミド化合物の予備混合物を調製する必要もない。さらに、グルタミド化合物を溶解するために2相を含む組成物を加熱する必要もなく、いくつかの実施形態においては、特に加熱された場合に火災や爆発を引き起こす揮発性シリコーン油を含むシリコーン相の場合、組成物の加熱を避けることが望ましい。驚くべきことに、シリコーン相と水相とを有する組成物にエタノールを添加すれば、組成物にグルタミド化合物を溶解できることが判明した。エタノールの存在により、グルタミド化合物を融解すること、予備混合物を調整すること、又は組成物を加熱することなく溶解させることが可能となる。
本発明のエマルションは好適にはグルタミド化合物を室温で2相を有する組成物に溶解するのに十分な量のエタノールを含有する。好適には、グルタミドは20℃〜30℃および約25℃を含む40℃より低い温度において溶解する。
好適には、エタノールはエマルションの凍結−解凍安定性を改善するに十分な量である。好適には、エマルションは約0.1重量%〜約40重量%のエタノールを、より典型的には約1重量%〜約25重量%のエタノールを含有する。多くの実施形態においてエマルションは約2.5重量%〜約17.5重量%のエタノール、約5重量%〜約15重量%のエタノール、約7.5重量%〜約12.5重量%のエタノールを含有してよい。
本発明のエマルションは、不連続水相と、連続油相と、式(I)又は式(II)のグルタミド化合物と、グルタミド化合物を組成物の加熱なしに2相のいずれかに溶解するのに十分な量のエタノールとを含んでよい。
連続油相は好適にはシリコーン油を、より好適には揮発性シリコーン油を含有する。揮発性シリコーンとは室温、例えば約25℃において容易に揮発することを意味する。典型的には、揮発性シリコーン油の25℃における蒸気圧は約1Pa〜約2kPaである;25℃における粘度は好適には約0.1〜約10センチストークス、好適には約5センチストークス以下、より好適には約2センチストークス以下、大気圧における沸点は約35℃〜約250℃である。揮発性シリコーンは環状及び直鎖状揮発性ジメチルシロキサンシリコーンを含み、0.5cstジメチコン、0.65cstジメチコン、1cstジメチコン、1.5cstジメチコンが含まれる。ある実施形態において揮発性シリコーンにはシクロジメチコンが含まれてよく、のテトラマー(D4)、ペンタマー(D5)及びヘキサマー(D6)シクロメチコン、又はそれらの混合物が含まれてよい。好適なジメチコンはダウコーニング社よりダウコーニング200(商標)フルードの商品名で市販され、粘度は0.65〜5センチストークスである。好適な非極性、揮発性液体シリコーン油は米国特許第4781917号明細書において開示されており、本明細書に参照としてその全体が含まれる。その他の揮発性シリコーン物質については、トッド(Todd)ら著、「化粧品のための揮発性シリコーン流体(Volatile Silicone Fluids for Cosmetics)」、化粧品とトイレタリー(Cosmetics and Toiletries)、91巻:27〜32頁(1976年)に記載されており、本明細書に参照としてその全体が含まれる。直鎖状揮発性シリコーンの25℃における粘度は一般的に約5センチストークスより小さく、環状シリコーンの25℃における粘度は約10センチストークスより小さい。様々な粘度を持つ揮発性シリコーンの例には、ダウコーニング200、ダウコーニング244、ダウコーニング245、ダウコーニング344、ダウコーニング345、(ダウコーニング社);SF−1204及びSF−1202シリコーンフルード(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ)、VS7207及び7158(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ);及びSWS−03314(SWSシリコーンズ社)が含まれる。直鎖状揮発性シリコーンには低分子量ポリジメチルシロキサン化合物が含まれ、そのいくつかの例はメチルトリメチコン、トリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン及びドデカメチルペンタシロキサンである。
本発明の特に好適な揮発性シリコーンには、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせが含まれる。シクロメチコンペンタマーは昨今好まれる揮発性シリコーン油であり、多くの実施形態においてシクロメチコンペンタマーは油相の約5重量%〜99重量%、より典型的には油相の約20重量%〜約98重量%、好適には油相の約40重量%〜約95重量%を構成してよい。
油相はその他の揮発性溶媒を含んでよい。典型的には揮発性溶媒の20℃における蒸気圧は約0.01mmHgより大きく、室温で揮発する。揮発性溶媒には、揮発性C5−12炭化水素(例えばイソドデカン)、芳香族炭化水素(例えばキシレン、トルエン等)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル(例えばジエチルエーテル、メチルエチルエーテル等)、ペルフルオロ炭化水素、ヒドロフルオロエーテル、フレオン、揮発性シリコーン(例えばシクロペンタシロキサン)、低級アルコール(例えばイソプロピルアルコール等)、酢酸エステル(例えばエチルアセテート、ブチルアセテート等)及びそれらの類似物が含まれてよい。
揮発性C5−12炭化水素の中で、Permethyl−99Aの商品名(Presperse社)で市販されるイソドデカンに特に言及しておく。好適なフッ素化溶媒には、限定するものではないが、例えばペルフルオロエーテル、ペルフルオロデカリン、ペルフルオロメチルデカリン、ペルフルオロヘキサン、ペルフルオロメチルシクロヘキサン、ペルフルオロジメチルシクロヘキサン、ペルフルオロヘプタン、ペルフルオロオクタン、ペルフルオロノナン、及びペルフルオロメチルシクロペンタンが含まれる。
さらなる実施形態において本発明の組成物は、エタノール、好適には無水エタノールと、25℃における蒸気圧がエタノールの蒸気圧よりも低い1以上の溶媒とを含有する。他の実施形態において本発明の組成物は、エタノール、好適には無水エタノールと、25℃における蒸気圧がエタノールの蒸気圧よりも高い1以上の溶媒とを含有する。
ある好適な実施形態において、連続相はシクロメチコンペンタマーを含有し、不連続相は水とエタノールとを含有し、水とエタノールとの重量比は典型的には約99:1〜約1:99、より典型的には約25:1〜約1:25、好適には約9:1〜約1:9、より好適には約5:1〜約1:1である。
好適には、揮発性シリコーン(例えばシクロメチコンペンタマー)はエマルションの約20%〜約90%を構成し、エタノールはエマルションの約1重量%〜約30重量%を構成し、水はエマルションの約5重量%〜約75重量%を構成する。但しここで揮発性シリコーンと水とエタノールとの総量は100%を超過しない。より具体的には、揮発性シリコーン(例えばシクロメチコンペンタマー)はエマルションの約40%〜約70%を構成し、エタノールはエマルションの約5重量%〜約20重量%を構成し、水はエマルションの約20重量%〜約50重量%を構成する。
油相はシリコーン油に加えて1以上の揮発性油又は不揮発性油を含有してよい。好適な連続相の油の非限定例には、動物油、植物油、鉱油を含む天然及び合成油;脂肪酸トリグリセリド;パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルを例とする脂肪酸エステル;ジカプリルエーテルを例とするエーテル;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールを例とする脂肪酸アルコール;ステロール;イソオクタン、イソドデカン、イソヘキサデカン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トリデカン、C8−20イソパラフィン、鉱油、ワセリン、イソエイコサン及びポリイソブテンを例とする炭化水素;C10−30コレステロール/ラノステロールエステル;ラノリン;及びそれらの類似物が含まれる。代表的な炭化水素にはISOPARSの商標名でエクソン(Exxon)より市販、及びペルメチル(Permethyl)社のパラフィン系炭化水素が含まれる。さらに、C12イソパラフィン(イソドデカン)を例とするC8−20パラフィン系炭化水素が商品名ペルメチル99A(商標)のもとペルメチル社により製造されているが、これは好適であると考えられる。イソヘキサデカン(ペルメチル(商標)の商品名)を例とする様々な市販のC16パラフィンもまた好適である。ジメチコン、環状シリコーン、ポリシロキサンを例とするシリコーン油もまた連続相に含まれてよい。不揮発性シリコーン油は典型的にはポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン又はそれらの混合物を含有する。ポリジメチルシロキサンは好適な不揮発性シリコーン油である。不揮発性シリコーン油の25℃における粘度は典型的には約10〜約60,000センチストークス、好適には約10〜約10,000センチストークス、より好適には約10〜約500センチストークスである;そして沸点は大気圧において250℃より高い。非限定例には、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、フェニルトリメチコン及びジフェニルジメチコンが含まれる。揮発性及び不揮発性シリコーン油は、所望により様々な官能基によって置換されてよく、そのいくつかの例はアルキル基、アリール基、アミン基、ビニル基、ヒドロキシル基、ハロアルキル基、アルキルアリール基、及びアクリレート基である。ある実施形態において不揮発油は、それが含有される場合の含有量は連続相の5重量%よりも少ない。
不連続相は典型的には水とエタノールとから成る。不連続相はさらに、1以上のアルコール又は多価アルコールを含有してよく、その非限定例はメタノール、イソプロピルアルコール、又はC3−8グリコールを例とする湿潤剤であり、湿潤剤にはグリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ネオペンチルグリコール又はカプリリルグリコールが含まれる。不連続相はまたエトキシジグリコールのようなポリエチレングリコールを含有してよい。
連続相は典型的にはエマルションの約40%〜約95%を構成し、不連続相は典型的にはエマルションの約5%〜約60%を構成する。上記範囲内のあらゆる比率もまた考慮される。例えば、連続相は約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、又はこの範囲内の任意の他の割合で含まれてよい。同様に、不連続相は約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、又はこの範囲内の任意の他の割合で含まれてよい。
本発明のエマルションは、所望により1以上の乳化剤をさらに含んでよい。例えば、乳化剤のエマルション中の総含有率は約0.01重量%〜約10.0重量%であってよい。いくつかの実施形態において、乳化剤の総量は約0.1重量%〜約6.0重量%、又は約0.5重量%〜約4.0重量%である。組成物の総量を基準とした乳化剤の含有量は、典型的には約0.001重量%〜約10重量%であるが、好適には約0.01重量%〜約5重量%、より好適には0.1%〜3%、最も好適な場合約0.25重量%〜約1重量%である。他の実施形態において乳化剤は含有されなくてもよい。
シリコーン中水型エマルションは好適には非イオン性界面活性剤(乳化剤)によって乳化される。油中水型エマルションについては、乳化剤自体の親水性親油性バランス(HLB)が低いことが必要であり、好適には10より低く、より好適には8.5より低い。複数の乳化剤を組み合わせることは本発明の範疇であると考えられるが、そのような乳化剤はそれぞれが個々に低HLB値を持つことが望ましい。HLBが10を上回る乳化剤の含有量は、それが含有される場合には、好適には1重量%より少なく、より好適には0.5重量%より少なく、さらに好適には0.2重量%より少ない。
乳化剤が−(CHCHO)−の形の鎖を有するポリエトキシ化型(例えばポリオキシエチレンエーテル又はエステル)である場合、”n”は好適には20より小さく、より好適には10より小さく、最も好適な場合5より小さい。プロポキシ化乳化剤もまた好適であると考えられる。プロポキシ化乳化剤もまた好適にはプロピレンオキシドの繰り返しユニットが20より少なく、より好適には10より少なく、最も好適な場合5より少ない。
本発明の組成物において用いることのできる液体又は低融点乳化剤は、限定するものではないが、少数例を挙げれば次のものを1以上含む:ソルビタンエステル;ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3;モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン;モノステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸グリセロールを例とするグリセロールエステル;ポリオキシエチレンオクチルフェノール、ポリオキシエチレンノニルフェノールを例とするポリオキシエチレンフェノール;ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルを例とするポリオキシエチレンエーテル;ポリオキシエチレングリコールエステル;ポリオキシエチレンソルビタンエステル;ジメチコンコポリオール;ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3を例とするポリグリセリルエステル;ラウリン酸グリセリル;ステアレス−2、ステアレス−10、ステアレス−20。
本発明に関する好適と考えられるHLBが非常に低い乳化剤の例はSpan83であり、2:1のモル比を有するモノオレイン酸及びジオレイン酸のセスキエステルであり、HLBは3.7である。モノステアリン酸ソルビタン(INCI)はその他の好適な乳化剤であり、HLBの値は4.7である。その他の乳化剤は2008年刊行のINCI Ingredient Dictionary and Handbook、12版に記載されており、その開示は本明細書に参照としてその全体が含まれる。
その他の好適な乳化剤には米国特許第4122029号明細書に記載のものを始めとするポリジオルガノシロキサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマーが含まれ、その開示は本明細書に参照として含まれる。これらの乳化剤は一般的にポリジオルガノシロキサン骨格、典型的にはポリジメチルシロキサンを有し、それらは−(EO)m−及び/又は−(PO)n−基を有する側鎖を有し、ここでEOはエチレンオキシ、POは1,2−プロピレンオキシであり、側鎖末端は典型的には水素又は低級アルキル基(例えばC1−6、典型的にはC1−3)でキャップされる。側鎖の好適なEO及び/又はPOユニット数は50以下(例えばm+n≦50)、好適には20以下、より好適には10以下である。アルコキシル化側鎖の他に、シリコーン乳化剤はまた、シリコーン骨格からのペンダント型アルキル基を有してよい。その他の好適なシリコーン中水型乳化剤は米国特許第6685952号明細書に開示されており、この開示は本明細書に参照として含まれる。市販のシリコーン中水型乳化剤には、3225C及び5225C FORMULATION AIDの商品名でダウコーニングから市販のもの;モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社のSILICONE SF−1528;ゴールドシュミット・ケミカル・コーポレーション(バージニア州ホープウェル)のABIL EM 90及びEM 97、OSI Specialties(コネチカット州ダンベリー)より市販のSILWET(商標)シリーズ乳化剤が含まれる。
シリコーン中水型乳化剤の非限定例には、PEG/PPG−18/18ジメチコン(商品名5225C、ダウコーニング)、PEG/PPG−19/19ジメチコン(商品名BY25−337、ダウコーニング)、セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン(商品名Abil EM−90、ゴールドシュミット・ケミカル・コーポレーション)、PEG−12ジメチコン(商品名SF 1288、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ)、ラウリルPEG/PPG−18/18メチコン(商品名5200 FORMULATION AID、ダウコーニング)、PEG−12ジメチコンクロスポリマー(商品名9010及び9011シリコーンエラストマーブレンド、ダウコーニング)、PEG−10ジメチコンクロスポリマー(商品名KSG−20、信越化学工業)、ジメチコンPEG−10/15クロスポリマー(商品名KSG−210、信越化学工業)が含まれる。
好適な乳化剤は−(EO)−及び/又は−(PO)−基を有する側鎖を有する有機シロキサンポリマーを有し、nとmとの和は約50以下、側鎖末端は水素又はC1−8のアルキル基となっており、その例はPEG10−ジメチコンである。
本発明の組成物は1以上のフィルム形成剤、好適には疎水性フィルム形成剤を含んでよい。疎水性フィルム形成剤には化粧品組成物への使用に適した任意の疎水性素材を用いてもよく、ワックスや油が含まれるが、好適には疎水性フィルム形成ポリマーである。フィルム形成ポリマーとは、表面に付着し粒子状素材のバインダーとして機能する、連続的フィルムを形成する能力を、それ自体であるいは少なくとも1つのフィルム形成補助剤の存在下において呈しうるポリマーを指すと理解されてよい。「疎水性」フィルム形成ポリマーとは、典型的には25℃における水への溶解度が約1重量%より低い、又は該ポリマーのモノマーユニットそれぞれの25℃における水への溶解度が約1重量%より低いポリマーを指す。「疎水性」フィルム形成ポリマーは、水とオクタノールとの等量混合物と共に撹拌した際に、オクタノール相側に主に分配される。主に、とは、オクタノール相への分配率が50重量%を上回り、好適には75重量%を上回り、より好適には95重量%を上回ることを意味する。
ポリマー性フィルム形成剤には、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、シリコーンアクリレート、ポリアミド、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリエーテル、ポリアセテート、ポリカーボネート、ポリイミド、ゴム、エポキシ、ホルムアルデヒド樹脂、上記いずれかのホモポリマー及びコポリマーが含まれる。フィルム形成剤は好適にはシリコーン系である。「シリコーン系」とは、疎水性フィルム形成剤が少なくとも1つのシリコーン部分を有することを意味し、その例は、ジメチコン、アモジメチコン、ジメチコノール、シリコーンポリウレタン、シリコーンアクリレート又はそれらの組み合わせである。特に言及すべきものはシリコーンアクリレートコポリマー、特にポリ(アルキル)アクリレート骨格を有するコポリマー及びアルキルエステル側鎖にグラフトされたジメチコンポリマー、例えば市販のフィルム形成剤であるシクロペンタシロキサン(及び)アクリレート/ジメチコンコポリマー(KP−545、信越化学工業株式会社)及びメチルトリメチコン(及び)アクリレート/ジメチコンコポリマー(KP−549、信越化学工業株式会社)である。
その他の好適なポリマー性フィルム形成剤には、ジメチコン、ジメチコノール、アクリレート、アルキルアクリレート、ポリウレタン、アミノビスプロピルジメチコン、アミノプロピルジメチコン、アモジメチコン、アモジメチコンヒドロキシステアレート、ベヘノキシジメチコン、C30−45アルキルジメチコン、C24−28アルキルジメチコン、C30−45アルキルメチコン、セテアリルメチコン、セチルジメチコン、ジメチコン、ジメトキシシリルエチレンジアミノプロピルジメチコン、ヘキシルメチコン、ヒドロキシプロピルジメチコン、ステアラミドプロピルジメチコン、ステアロキシジメチコン、ステアリルメチコン、ステアリルジメチコン及びビニルジメチコンが含まれる。特に好適なものはシリコーンポリマーであり、これにはメチコン(CTFAモノグラフNo.1581に記載、本明細書に参照として含まれる)、ジメチコン(CTFAモノグラフNo.840に記載、本明細書に参照として含まれる)、及びアモジメチコン(CTFAモノグラフNo.189に記載、本明細書に参照として含まれる)が含まれる。本明細書に記載されたCTFAモノグラフは全て、2008年刊行の国際化粧品原料辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)第12版に記載されており、本明細書に参照として含まれる。
本発明のある実施形態において、組成物はシリコーンゴムを含有する。好適なシリコーンゴムは、典型的には分子量が約200,000〜約600,000のものである。具体例には、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニル)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ジメチコノール、フルオロシリコーン、ジメチコン、又はそれらの混合物が含まれる。ある好適な実施形態において、フィルム形成シリコーンゴムは高分子量ジメチコンである。高分子量ジメチコンは高粘度であり一般的にジメチコンゴムと称される。シリコーンゴムの25℃における粘度は、限定するものではないが約500,000センチストークス〜約100,000,000センチストークスであってよい。高分子量ジメチコンは、高分子量ジメチコンの取り扱いを容易にするため、低分子量シリコーン又は揮発性シリコーンと共に市販されている。高分子量ジメチコン(分子量約500,000)を含有する好適な混合物は、モメンティブよりSF1214の商品名で市販されている。
その他の好適な実施形態において、フィルム形成ポリマーは、CTFAモノグラフNo.10082及びINCI名アクリレート/ジメチコンを持つものに代表されるシリコーンアクリレートである。このポリマーは信越化学工業株式会社よりKP−544の商品名で市販されており、アクリルポリマー骨格とジメチルポリシロキサン側鎖とを有するグラフトコポリマーを有する。同ポリマーは様々な他の溶媒と共に市販されており、それらの溶媒にはイソプロピルアルコール(KP−541)、ブチルアセテート(KP−543)、シクロペンタシロキサン(KP−545)、メチルトリメチコン(KP−549)及びイソドデカン(KP−550)が含まれ、それぞれ有用であると考えられる。
その他の実施形態において、フィルム形成ポリマーはシリコーンウレタンであってよく、その例はINCI名がビス−ヒドロキシプロピルジメチコン/SMDIコポリマー、INCIモノグラフIDNo.22006のものである。このポリマーはシルテック社よりSILMER UR−5050の商品名で市販され、イソドデカンのポリマーを含有する。
使用されうるその他のフィルム形成剤には、限定するものではないが、天然、ミネラル及び/又は合成ワックスが含まれる。天然ワックスは、限定するものではないが密ろう、鯨ろう、ラノリン、セラックワックスを含む動物由来のものや、限定するものではないがカルナバ、キャンデリラ、ベイベリー、及びサトウキビワックス及びそれらの類似物を含む植物由来のものである。有用と考えられるミネラルワックスは、限定するものではないがオゾケライト、セレシン、モンタン、パラフィン、微結晶、石油、ワセリンワックスを含む。合成ワックスは例えばフィッシャートロプシュ(FT)ワックスやポリオレフィンワックスを含み、その例はエチレンホモポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、及びエチレン−ヘキセンコポリマーである。代表的なエチレンホモポリマーワックスはPOLYWAX(登録商標)ポリエチレン(ベーカー・ヒューズ社)の商品名で市販されている。市販のエチレン−α−オレフィンコポリマーワックスには、PETROLITE(登録商標)コポリマー(ベーカー・ヒューズ社)の商品名で市販されているものが含まれる。その他の好適なワックスはジメチコノール蜜ろうで、Noveon社からULTRABEE(商標)ジメチコノールエステルとして市販されている。
高分子量疎水エステルもまた有用であろう。疎水性エステルは飽和又は不飽和であってよく、限定するものではないが脂肪酸モノエステル、二酸のジエステル、三酸のジエステル、三酸のトリエステルを含む。モノエステルには、直鎖、分岐又は環状のC−C24、好適にはC−C24、より好適にはC12−C22モノカルボン酸と、直鎖、分岐又は環状のC−C36、好適にはC−C24、より好適にはC12−C18のアルコールとのエステル化生成物が含まれる。ジエステルには、直鎖、分岐又は環状のC−C48ジカルボン酸、典型的にはC−C44のジカルボン酸、より典型的にはC12−C36のジカルボン酸と、直鎖、分岐又は環状のC−C36、好適にはC−C24、より好適にはC12−C28のアルコールとのエステル化生成物が含まれる。ジカルボン酸は例えば、不飽和脂肪アルコールの二量体化によって形成されるダイマー酸であってよく、その例はリノール酸である。三酸のジエステル及びトリエステルには、C−C72トリカルボン酸、典型的にはC12−C66のトリカルボン酸と、C−C36、好適にはC−C24、より好適にはC12−C18のアルコールとのエステル化生成物が含まれる。トリカルボン酸は例えば、不飽和脂肪族アルコールの三量体化によって形成されるトリマー酸であってよく、その例はリノール酸である。エステルは好適には高分子量エステルであり、これは分子量が最低500であることを意味する。いくつかの実施形態において、エステルの分子量は最低750、最低1000又は最低1200である。エステルは好適には疎水性であり、所望により媒体に不溶であるが分散可能であってよい。好適な疎水性エステルの一つはトリリノール酸トリイソステアリル(INCI)(CAS登録番号103213−22−5)であり、ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズ社よりSCHERCEMOL(商標)TISTエステルの商品名で市販されている。
いくつかの実施形態において、延展性、エマルション安定性、審美性及び感触等を向上させるため、組成物にある量の親水性又は水溶性フィルム形成剤(例えばセルロース誘導体、ポリサッカライド、ポリクオタニウム(例えばポリクオタニウム−37(INCI)等))を添加することが望ましいであろう。いくつかの実施形態において、親水性又は水溶性フィルム形成剤の総重量は、組成物の総重量を基準として、約0.001重量%〜約20重量%、好適には約15重量%を下回り、より好適には約10%を下回り、さらにより好適には約5%を下回る。いくつかの実施形態において、親水性フィルム形成剤の含有量は組成物の総重量に対して約2.5重量%を下回る。他の実施形態において、組成物は実質的に水溶性フィルム形成剤を含まない、即ち組成物における水溶性フィルム形成剤の含有量は2重量%より少なく、好適には1重量%より少なく、より好適には0.5重量%より少なく、又は0.1重量%より少ない。ある実施形態において、組成物は親水性フィルム形成剤を含有しない。
上記フィルム形成剤のあらゆる組み合わせもまた好適と考えられ、これにはポリマー性と非ポリマー性のフィルム形成剤の組み合わせも含まれる。
フィルム形成剤は組成物の約0.01重量%〜約20重量%を、より典型的には約0.25重量%〜約15重量%を、好適には約1重量%〜約12重量%を、より好適には約1.5重量%〜約10重量%を、さらに好適には約3重量%〜約8重量%を構成する。
ある実施形態において、組成物はシリコーンアクリレートフィルム形成剤とシリコーンゴムフィルム形成剤とを含有する。シリコーンアクリレートフィルム形成剤とシリコーンゴムフィルム形成剤とは、互いに独立に組成物の約0.01重量%〜約20重量%を、より典型的には約0.25重量%〜約15重量%を、好適には約1.0重量%〜約10重量%を、より好適には約1.5重量%〜約8重量%を、さらに好適には約3重量%〜約5重量%を構成する。
本発明の組成物はまた、特定の素材を含有してもよく、その素材は無機又は有機、疎水性又は親水性の特有の素材を含有してよい。好適な組成物は、もともと疎水性、又は表面処理等によって疎水的に変性された1以上の粒子状物質を含有する。
ある実施形態において、粒子状物質は、動的(運動学的)摩擦係数μが0.5を上回る少なくとも1つの疎水性粒子状物質を含有してよい。粒子状物質の形状は、球状又は実質的非球状であってよい。高μ粒子の高い抗力のため、ヒト外皮における粒子の持続性が高まる。
本発明に係る好適な粒子状物質は、アルミナとしても知られる疎水的に変性されたアルミニウム酸化物(Al)、特にヒュームド(又は焼成)アルミナである。ヒュームドシリカを含む疎水的に変性されたシリカ(SiO)は、粒子サイズが約7nm〜約40nm、集塊粒子サイズが約100nm〜約400nmであってよく、特段有用であると考えられる。その他の重要な粒子状物質は、疎水的に変性された金属酸化物であり、限定するものではないが、二酸化チタン(TiO)、酸化鉄(FeO、Fe又はFe)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)及びそれらの組み合わせを含む。
好都合な事に、粒子状物質は、例えば二酸化チタンや酸化亜鉛粒子であれば例えば紫外線(UV)を吸収又は散乱、又は、審美性例えば色(例えば顔料)、真珠光沢(例えばマイカ)等の付与といった、さらなる機能性を組成物に与えるものであってよい。粒子状物質は、例えば有機又は無機粒子状顔料をベースとしたものであってよい。有機粒子状顔料には、レーキ、特にアルミニウムレーキ、ストロンチウムレーキ、バリウムレーキ及び類似物が含まれる。無機粒子状顔料の例は、シリカ、アルミナ、カーボンブラック、酸化鉄、特に赤、黄、黒酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、フェリシアン化カリウム(KFe(CN))、フェロシアン化カリウム(KFe(CN))、フェロシアン化カリウム三水和物(KFe(CN)・3HO)、及びそれらの混合物である。粒子状物質はまた、無機充填剤をベースとしたものであってよく、その例はタルク、マイカ、シリカ、それらの混合物、又は欧州特許第1640419号明細書に開示されている全ての粘土であり、この開示は本明細書に参照として含まれる。
ある実施形態において、粒子状物質はそれに疎水性コーティングを与えるために表面処理されている。ここにおいて、疎水的に変性された粒子は、表面変性によって、表面変性なしの場合と比較して親水性が減少、疎水性が増加している。ある実施形態において、本発明の実施形態に係る疎水性粒子は、表面が非極性ラジカルによって被覆(例えば共有結合によって)された酸化物粒子(例えば金属酸化物、二酸化ケイ素等)より形成されてよく、その例はアルキル基、シリコーン、シロキサン、アルキルシロキサン、オルガノシロキサン、フッ化シロキサン、ペルフルオロシロキサン、オルガノシラン、アルキルシラン、フッ化シラン、ペルフルオロ化シラン及び/又はジシラザン及び類似物である。表面処理は、粒子をより疎水性にするあらゆる処理であってよい。本発明に係る好適な疎水コーティングは酸化物、例えばアルミナをトリメトキシカプリリルシランで処理することによって得られる。
ケラー(Keller)らによる米国特許第6683126号明細書(その開示は本明細書に参照として含まれる)に記載の疎水変性された粒子状物質は、その全てが有益であると考えられ、限定するものではないが、酸化物(例えばSiO、TiO等)を(ペルフルオロ)含有アルキル化合物によって処理することにより得られるものが含まれ、これは酸化物支持体粒子の表面付近のOH基と化学反応する最低1つの反応性官能基を有しており、これには例えばヘキサメチルジシラザン、オクチルトリメトキシシラン、シリコーン油、クロロトリメチルシラン及びジクロロジメチルシランが含まれる。
ある特に好適な実施形態において、粒子状物質は、アルキルシリル基、フルオロアルキルシリル基、又はペルフルオロ−アルキルシリル基、好適にはアルキルシリル基(即ちアルキルシランによる表面処理)によって表面機能化されたヒュームド(又は焼成)アルミナ及び/又はヒュームド(又は焼成)シリカである。典型的には、アルキルシリル基は、所望によりフッ化又はペルフルオロ化されたC1−20炭化水素(より典型的にはC1−8炭化水素)を有する。このような基は粒子表面においてシラン、例えばC1−12アルキル−トリアルコキシシラン(例えばC1−12アルキル−トリメトキシシラン又はC1−12アルキル−トリエトキシシラン)と反応させることによって導入されてよい。好適には、粒子表面はアルキルシリル基によって機能化され、これは表面をアルキルシラン処理することによって達成されてよい。より好適には、粒子表面はカプリリルシリル基としても知られるオクチルシリル基によって機能化、表面変性され、粒子のオクチルシラン(又はカプリリルシラン)、例えばトリメトキシカプリリルシラン又はトリエトキシカプリリルシランとの反応によって導入される。このような粒子は慣例的にオクチルシラン処理された、と称される。粒子は好適にはヒュームドであるため、一次粒子サイズは典型的には非常に小さく、5nm〜約30nm程度である。これら粒子状物質の比表面積(SSA)は典型的には、必ずしもそうであるとは限らないが、約50〜約300m/g、より典型的には約75〜約250m/g、好適には約100〜約200m/gである。
好適な疎水変性されたアルミナ粒子には、オクチルシラン処理されたヒュームド酸化アルミニウム(トリメトキシオクチルシランとヒュームドアルミナとの反応によって得られる)が含まれ、その例はEvonik Industries社のAEROXIDE(商標)ALUC805である。この製品は、平均一次粒子サイズが約13nm(ナノメートル)、比表面積(SSA)が約100±15m/gであると考えられている。典型的には、アルミナ又は疎水変性アルミナはか焼されておらず、即ちアルミナは高温となるまで加熱、例えば1000℃以上に加熱して粗金属酸化物に含まれる揮発性不純物を除去していない。好適には、粒子状物質は実質的にはか焼アルミナを含まない、即ちか焼アルミナを粒子状物質に意図的に添加はしておらず、その量は組成物の性能、外観及び感触に有意な影響を及ぼさない程度に低い。より好適には、粒子状物質はか焼アルミナを含まない。
他の実施形態において、組成物は実質的にアルミナ又は疎水変性アルミナを含有しなくてもよい。実質的にアルミナ又は疎水変性アルミナを含有しない、とは即ちこれらの成分の1以上の粒子状物質に対する含有量が約2重量%より低い、好適には約1重量%より低い、より好適には約0.5重量%より低いことを意味する。
さらなる粒子、例えば疎水変性ヒュームドシリカが含まれてもよい。それが含有される場合には、好適な疎水変性ヒュームドシリカ粒子には、限定するものではないが、AEROSIL(商標)R 202、AEROSIL(商標)R 805、AEROSIL(商標)R 812、AEROSIL(商標)R 812 S、AEROSIL(商標)R 972、AEROSIL(商標)R 974、AEROSIL(商標)R 8200、AEROXIDE(商標)LE−1、AEROXIDE(商標)LE−2、AEROXIDE(商標)LE−3が含まれ、これらはニュージャージー州パーサイパニーにあるEvonik/Degussa社より市販されており、これらは疎水性ヒュームドシリカであり、疎水性を与えるためにアルキルシリル基により表面機能化されており、比表面積(SSA)は約100±30m/g〜約220±30m/gであると考えられている。Dietzらによる米国特許出願公開第2006/0110542号明細書(本明細書に参照として含まれる)に記載の疎水変性シリカ物質もまた、特に好適であると考えられる。
シリカ(SiO)及び疎水変性シリカはいくつかの実施形態において有益であると考えられる一方、他の実施形態では組成物は実質的にシリカや疎水変性シリカを含有しない。実質的にシリカや疎水変性シリカを含有しない、とは、即ちこれらの成分の1以上の粒子状物質に対する含有量が約2重量%より低い、好適には約1重量%より低い、より好適には約0.5重量%より低いことを意味する。他の実施形態において、組成物はシリカや疎水変性シリカを含有しない。「含有しない」とは、意図的に添加されることがなく、存在したとしてもその量は組成物の性能、外観及び感触に有意な影響を及ぼさない程度に低いことを意味する。
1以上の粒子状物質はまた、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、それらの類似物等の、微粉末状に形成された粒子状有機ポリマーから構成されてもよい。その他、粒子状物質は、米国特許出願公開第2005/0000531号明細書(その開示は本明細書に参照として含まれる)に記載の任意の殻素材から構成されるマイクロカプセルであってよい。その他の所望による粒子状物質には、Tegotop(商標)105(テグサ/ゴールドシュミットケミカルコーポレーション)の商品名で市販されている粒子状シリコーンワックスと、Mincor(商標)300(BASF)の商品名で市販の粒子状ビニルポリマーとが含まれる。
1以上の粒子状物質は典型的には、メジアン粒子サイズが約1nm(ナノメートル)〜約1mm(ミリメートル)、より典型的には約5nm〜約500μm(マイクロメートル)、好適には約7nm〜約100μm、より好適には約10nm〜約5μm、約20μm、約50μm、約75μmの粉末である。複数の粒子状物質が用いられる場合(例えば変性TiOと変性SiO)、好適にはそれぞれの粉末のメジアン粒子サイズが上記の範囲内である。
典型的には、1以上の疎水性又は疎水変性された粒子状物質、特にオクチルシラン表面処理有り又は無しのアルミナ及び/又はシリカ粒子は、典型的には組成物の重量の約0.01重量%〜約10重量%を構成し、より典型的には約0.1重量%〜約5重量%、好適には約0.1重量%〜約2.5重量%、より好適には組成物の約0.25重量%〜約2.0重量%、最も好適な場合には約0.4重量%〜約1.5重量%を構成する。ある実施形態において、1以上の粒子状物質は組成物の重量の約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1.0重量%、約1.25重量%及び約1.5重量%を構成してよい。
一般的に、1以上の疎水性粒子状物質とフィルム形成剤との重量比は、約1:1〜約1:100、約1:1.25〜約1:1.75、約1:1.5〜約1:50、約1:1.75〜約1:25、約1:2〜約1:10である。多くの実施形態において、1以上の疎水性粒子状物質と1以上のフィルム形成剤との比は約1:20、約1:15、約1:10、約1:9、約1:8、約1:7、約1:6、約1:5、約1:4、約1:3、約1:2、約1:1.5、又は約1:1である。
本発明のある実施形態において、1以上の疎水性粒子状物質とフィルム形成剤とは、油中水型又はシリコーン中水型エマルションの油相又はシリコーン相に、最初に分散又は溶解される。油又はシリコーンは次にエマルション形成のために水相に混合される。エマルションは典型的には疎水性フィルム形成剤と任意の疎水性顔料を有し、油相又はシリコーン相に主に分散又は溶解される。
本発明のエマルションは、局所塗布のための化粧品組成物に対して特に好適である。化粧品組成物として調製される場合、エマルションは典型的には所望によりエマルションのいずれかの相又は両方の相に分配されるさらなる成分を含有する。このような成分は、顔料、ワックス、皮膚軟化剤、保湿剤、増粘剤、ゲル化剤、湿潤剤、保存料、香味料、香料、酸化防止剤、植物及びそれらの混合物から成る群より選択されてよい。
例えば、エマルションは、製品が毛髪への塗布を目的としている場合には、光沢強化剤を含有してよい。光沢剤には、限定するものではないが、半球型PMMAのようなレンズ型の粒子が含まれ、3D Tech PW (Plain)XP(Kobo社)の商品名で市販されている半球型メチルメタクリレートクロスポリマーが含まれる。その他の好適な光沢強化剤には、フェニルプロピルジメチルシロキシシリケート、ポリブテン、ポリイソブテン、及び水素化ポリイソブテンが含まれる。高屈折率を持つアリール置換シロキサンのようなシリコーン流体もまた光沢強化剤として有益である。SCI−TEC PTM 100(ISP)及びPDM20(Wacker−Belsil)の商品名で市販されているフェニルトリメチコン、及びPDM 1000(Wacker−Belsil)の商品名で市販のトリメチルシロキシフェニルジメチコン(INCI名)には特に言及しておく。PDM20素材の25℃における屈折率は1.437である。PDM 1000素材の25℃における屈折率は1.461である。その他の好適なシリコーン流体はトリメチルシロキシフェニルジメチコンである。一般的に、25℃における屈折率が1.4を上回るあらゆるアリール置換シリコーンが、本発明の組成物で処理された毛髪の光沢回復にとって好適であると考えられる。フェニルシリコーン、例えばペンタフェニルトリメチルトリシロキサン、又はテトラフェニルテトラメチルトリシロキサンは、ダウコーニングHRIよりHRIフルードとして市販され、これもまた光沢強化に有益である。メトキシケイ皮酸オクチルのようなある種の有機化合物もまた光沢を強化するために用いてよい。
光沢強化剤は、それが含有される場合、典型的には組成物総量の約0.01重量%〜約5重量%を構成する。より典型的には、光沢強化成分は組成物の重量の約0.05%〜約2.5%を構成する。好適には、光沢強化剤は組成物の重量の約0.1%〜約1.5%を構成する。
本発明の組成物のいくつかの実施形態に係る第三の成分はフルオロシリコーンであり、優れた延展性を与えることができる。フルオロシリコーンは好適には疎水性及び疎油性であり、また好適には不溶性であるが媒体に分散可能である。フルオロシリコーンの性質については本質的に制限はない。ある実施形態において、フルオロシリコーンはフッ素置換されたポリオルガノシロキサンを含有する。フルオロシリコーンは典型的には−[Si(R)(R)−O]−の反復ユニットを有し、R及び/又はRは独立にアルキル、アリール、又はアルキルアリール(例えばベンジル)基であり、R及びRの少なくとも1つが1以上のフッ素原子によって置換されている。好適には、R又はRの少なくとも1つは1以上のフッ素原子を有するC1−30アルキル基で、好適にはペルフルオロ部分を有し、即ち−(CF−の構造式を有する部分、及び/又はトリフルオロメチル基を有し、xは1〜29の整数である。ある好適なフルオロシリコーンは、フェニックスケミカル(Phoenix Chemical)社からPECOSIL(登録商標)FSL−150、FSL−300、FSH−150、FSH−300、FSU−150及びFSU−300の商品名で市販されているペルフルオロノニルジメチコンであり、全てケミカルアブストラクト番号CAS259725−95−6を有している。
上記に加え、本発明の組成物はさらなる顔料、真珠光沢剤、及び/又は着色剤を含有してよい。無機顔料には、限定するものではないが二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化クロム、青色第二鉄(ferric blue)、マイカ、オキシ塩化ビスマス及び雲母チタンが含まれる;有機顔料には、バリウムレーキ、ストロンチウムレーキ、カルシウムレーキ又はアルミニウムレーキ、ウルトラマリン、カーボンブラックが含まれる;着色剤には限定するものではないがD&C Green ♯3、D&C Yellow ♯5及びD&C Blue ♯1が含まれる。顔料及び/又は着色剤は、溶媒への分散を促進するために1以上の親和剤による表面処理又はコーティングを行ってよい。好適な顔料及び/又は着色剤は、疎水性を付与するために表面処理されたものである。
好適な着色剤には、酸化鉄、黒色酸化鉄、褐色酸化鉄、CI 77489、CI 77491、CI 77492、CI 77499、赤色酸化鉄10−34−PC−2045、ピグメントブラック11、ピグメントブラウン6、ピグメントブラウン7、ピグメントレッド101、ピグメントレッド102、ピグメントイエロー42、ピグメントイエロー43、赤色酸化鉄、合成酸化鉄及び黄色酸化鉄が含まれる。
様々な充填剤及びさらなる成分が添加されてよい。好適な充填剤には、限定するものではないが、シリカ、処理されたシリカ、タルク、ステアリン酸亜鉛、マイカ、カオリン、Orgasol(商標)のようなナイロン粉末、ポリエチレン粉末、テフロン(商標)、窒化ホウ素、Expancel(商標)(ノーベル・インダストリーズ)のようなコポリマー微小球、Polytrap(商標)(ダウコーニング)及びシリコーン樹脂マイクロビーズ(東芝のTospearl(商標))及び類似物が含まれる。
さらなる顔料/粉末充填剤には、限定されることなく、ゴム、チョーク、フラー土、カオリン、絹雲母、白雲母、金雲母、合成マイカ、レピドライト、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、ケイ酸アルミニウム、でんぷん、スメクタイト粘土、アルキル及び/又はトリアルキルアリールアンモニウムスメクタイト、化学変性ケイ酸マグネシウムアルミニウム、有機変性モンモリロナイト粘土、水和ケイ酸アルミニウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、金属タングステン酸塩、マグネシウム、シリカアルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、か焼硫酸カルシウム(か焼石膏)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ハイドロキシアパタイト、セラミック粉末、金属石鹸(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、コロイド状二酸化ケイ素、窒化ホウ素を例とする無機粉末と;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、シクロデキストリン、ポリメタクリル酸メチル粉末(PMMA)、スチレン及びアクリル酸のコポリマー粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ(四フッ化エチレン)粉末、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロースやカルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース粉末、モノステアリン酸エチレングリコールを例とする有機粉末と;酸化マグネシウムを例とする無機白色顔料と;Bentone Gel及びRheopearl TT2を例とする安定剤/レオロジー改質剤とが含まれる。その他の有益な粉末は、米国特許第5688831号明細書に開示されており、この開示は本明細書に参照として含まれる。
これらのさらなる顔料、着色剤及び充填剤の総量については特に制限はない。典型的には、さらなる顔料、着色剤、充填剤等は、それらが含有される場合、集合的に組成物全体の約0.1%〜約5%を構成するが、より典型的には組成物の重量の約0.1%〜約2%を構成する。
本発明の組成物は所望により特に所望の化粧品又はパーソナルケア製品に関連するその他の活性又は不活性の材料を含有してよい。その他の好適な素材には、限定しないが、アミノ酸、酸化防止剤、コンディショナー、キレート剤、着色剤、皮膚軟化剤、乳化剤、賦形剤、充填剤、香料、ゲル化剤、保湿剤、ミネラル、湿潤剤、光学安定剤(例えばUV吸収剤)、サンスクリーン、保存料、安定剤、汚染剤、界面活性剤、粘度及び/又はレオロジー改質剤、ビタミン、ワックス及びそれらの混合物が含まれる。組成物はまた、ふけ防止剤及び/又はサンスクリーン剤の材料を含有してよい。それらのさらなる全成分の含有量は集合的に、典型的には組成物の重量の5%を下回る。
エマルション及び他の多相流体は、スキンケア製品、毛髪ケア製品、又は類似物として調製されてよい。ある好適な実施形態において、エマルションは毛髪ケア製品として調剤され、その種の製品に慣例的に使用される光沢剤やコンディショナーを含むさらなる成分を含んでよい。コンディショナーにはポリクオタニウム−37のようなポリクオタニウムが含まれる。
ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドによって安定化されたシリコーン中水型エマルションを表1に示した。製品は、縮れを抑え、人口染色された毛髪の色の保持性を改善するリーブイン毛髪用製品として調製される。
Figure 2014507264
シリコーン中水型エマルションは77°F及び110°Fにおいて最低2週間安定であり、40°Fから110°Fの間の冷凍・解凍反復サイクルにわたってもまた安定である。エマルションは室温において調製される。
実施形態は本発明のいくつかの側面を例示する意図によってここに開示されたものであるから、本明細書及び特許請求の範囲に記載された発明は、具体的な実施形態によって範囲が限定されるものではない。同等の実施形態はいずれも本発明の範疇であることが意図される。本明細書に開示及び記載された発明に加えての、本発明の様々な改変は、上記明細書によれば実際に当業者にとって明白なものである。このような改変もまた、添付の特許請求の範囲の範疇であることが意図される。本明細書において引用した全ての出版物はそれら全体が参照として含まれる。
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法119条(e)項の下で2010年12月28日に出願された米国特許出願第12/979539号に対して優先権を主張し、この出願は本明細書に参照としてその全体が含まれる。
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法119条(e)項の下で2010年12月28日に出願された米国特許出願第12/979539号に対して優先権を主張し、この出願は本明細書に参照としてその全体が含まれる。
(付記)
(付記1)
主成分としてシリコーン油を有する連続相と、
水を有する不連続相と、
25℃での貯蔵において最低2週間相分離が起こらないように、前記連続相中の前記不連続相を安定化するのに十分な量のグルタミド化合物と、を含有し、
前記グルタミド化合物が下記式(I)
Figure 2014507264
(ここで、R 、R 及びR はそれぞれ独立に炭素数3〜20の分岐、直鎖又は環状アルキル基から選択される。)の構造を有する、
ことを特徴とする安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記2)
は炭素数5〜16の分岐、直鎖アルキル基から選択され、R 及びR は独立に炭素数3〜6の直鎖アルキル基であること、を特徴とする付記1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記3)
は炭素数5〜16の分岐、直鎖アルキル基から選択され、R 及びR はそれぞれn−ブチル基であること、を特徴とする付記3に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記4)
が直鎖ウンデシル基であること、を特徴とする付記4に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記5)
前記グルタミド化合物が下記式(II)
Figure 2014507264
の構造を有すること、を特徴とする付記4に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記6)
前記エマルションが式(II)の前記グルタミド化合物を約0.005重量%〜約3.0重量%含有すること、を特徴とする付記5に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記7)
前記エマルションが式(II)の前記グルタミド化合物を約0.02重量%〜約0.5重量%含有すること、を特徴とする付記5に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記8)
前記エマルションが110°Fにおいて最低2週間安定であること、を特徴とする付記7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記9)
前記シリコーン油が、前記エマルションの約20重量%〜約99重量%の量の揮発性シリコーン油からなり、
前記水が、前記エマルションの約1重量%〜約50重量%を構成する、
ことを特徴とする付記7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記10)
前記シリコーン油が、20℃における蒸気圧が約0.01mmHgより高いシリコーン流体から構成されること、を特徴とする付記7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記11)
前記シリコーン油が、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されること、を特徴とする付記7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記12)
約1重量%〜約25重量%のエタノールをさらに含有すること、を特徴とする付記9に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記13)
前記シリコーン流体が、前記エマルションの約30重量%〜約80重量%の量のシクロメチコンペンタマーから構成され、
前記水が前記エマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、
前記エタノールが前記エマルションの約5重量%〜約15重量%を構成する、
ことを特徴とする付記10に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記14)
前記エマルションの約1重量%未満の量の乳化剤をさらに含有すること、を特徴とする付記1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記15)
前記乳化剤が、−(EO) −及び/又は−(PO) −基を有する側鎖を有する有機シロキサンポリマーから構成され、mとnとの和が約50以下であり、前記側鎖の末端は水素又はC 1−8 のアルキル基であること、を特徴とする付記14に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記16)
前記乳化剤が、PEG−10ジメチコンからなる乳化剤から構成されていること、を特徴とする付記15に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記17)
水溶性フィルム形成剤をさらに含有すること、を特徴とする付記1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記18)
前記水溶性フィルム形成剤がクオタニウム又はポリクオタニウムであること、を特徴とする付記17に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記19)
シリコーン系疎水性フィルム形成剤をさらに含有すること、を特徴とする付記1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記20)
酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの組み合わせから成る群より選択された、疎水的に表面変性された酸化物をさらに含有すること、を特徴とする付記1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記21)
前記グルタミド化合物が下記式(II)
Figure 2014507264
の構造を有すること、を特徴とする付記20に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記22)
前記エマルションが、式(II)の構造を有する前記グルタミド化合物を約0.005重量%〜約3.0重量%含有すること、を特徴とする付記21に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記23)
前記エマルションが、式(II)の構造を有する前記グルタミド化合物を約0.02重量%〜約0.5重量%含有すること、を特徴とする付記22に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記24)
前記エマルションが110°Fにおいて最低2週間安定であること、を特徴とする付記23に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記25)
前記シリコーン油が前記エマルションの約20重量%〜約99重量%の量の揮発性シリコーン油から構成され、
前記水が前記エマルションの約1重量%〜約50重量%を構成する、
ことを特徴とする付記23に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記26)
前記シリコーン油が、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されること、を特徴とする付記25に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記27)
約1重量%〜約25重量%のエタノールをさらに含有すること、を特徴とする付記26に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記28)
前記シリコーン流体が前記エマルションの約30重量%〜約80重量%の量のシクロメチコンペンタマーから構成され、
前記水が前記エマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、
前記エタノールが前記エマルションの約5重量%〜約15重量%を構成する、
ことを特徴とする付記27に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記29)
前記酸化物がカプリリルシランによって表面変性されたアルミナ又はシリカであること、を特徴とする付記27に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記30)
カプリリルシランによって表面変性された前記アルミナ又はシリカが、前記エマルションの約0.1重量%〜約1重量%を構成すること、を特徴とする付記29に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
(付記31)
揮発性シリコーン油を主成分とする連続相と、水を含む不連続相と、を含有する安定化されたシリコーン油中水型エマルションを形成する方法であって、
ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドと、前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを前記エマルションに40℃未満の温度で溶解するのに十分な量のエタノールと、を前記エマルションに加える工程を含む、
ことを特徴とする方法。
(付記32)
前記安定化されたシリコーン油中水型エマルションが、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの組み合わせから成る群より選択される、疎水的に表面変性された酸化物をさらに含有すること、を特徴とする付記1に記載の安定化のための方法。
(付記33)
前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが20℃〜30℃の温度において溶解すること、を特徴とする付記32に記載の方法。
(付記34)
前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが約25℃において溶解すること、を特徴とする付記32に記載の方法。
(付記35)
前記シリコーン流体が前記エマルションの約30重量%〜約80重量%の量の20℃における蒸気圧が約0.01mmHgより高いシリコーン流体から構成され、
前記水が前記エマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、
前記エタノールが前記エマルションの約1重量%〜約25重量%を構成し、
前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが前記エマルションの約0.01重量%〜3重量%を構成する、
ことを特徴とする付記32に記載の方法。
(付記36)
前記揮発性シリコーン油が、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されること、を特徴とする付記32に記載の方法。
(付記37)
前記揮発性シリコーン油がシクロメチコンペンタマーから構成され、
前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが前記エマルションの約0.01重量%〜0.8重量%を構成する、
ことを特徴とする付記32に記載の方法。
(付記38)
油相と、前記油相全体に均一に分散された疎水的に変性されたアルミナ及び/又はシリカ粒子を含む粒子相とを有する多相流体を安定化する方法あって、
前記粒子相が前記油相から分離することを抑制するのに有効な量のジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを加える工程を含む、
ことを特徴とする方法。
(付記39)
油相と、水相と、前記エマルションの約0.02重量%〜約0.5重量%のグルタミド化合物とを含有し、前記グルタミド化合物が本質的にジブチルエチルヘキサノイルグルタミドから成ること、を特徴とする安定化されたエマルション。

Claims (39)

  1. 主成分としてシリコーン油を有する連続相と、
    水を有する不連続相と、
    25℃での貯蔵において最低2週間相分離が起こらないように、前記連続相中の前記不連続相を安定化するのに十分な量のグルタミド化合物と、を含有し、
    前記グルタミド化合物が下記式(I)
    Figure 2014507264
    (ここで、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数3〜20の分岐、直鎖又は環状アルキル基から選択される。)の構造を有する、
    ことを特徴とする安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  2. は炭素数5〜16の分岐、直鎖アルキル基から選択され、R及びRは独立に炭素数3〜6の直鎖アルキル基であること、を特徴とする請求項1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  3. は炭素数5〜16の分岐、直鎖アルキル基から選択され、R及びRはそれぞれn−ブチル基であること、を特徴とする請求項3に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  4. が直鎖ウンデシル基であること、を特徴とする請求項4に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  5. 前記グルタミド化合物が下記式(II)
    Figure 2014507264
    の構造を有すること、を特徴とする請求項4に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  6. 前記エマルションが式(II)の前記グルタミド化合物を約0.005重量%〜約3.0重量%含有すること、を特徴とする請求項5に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  7. 前記エマルションが式(II)の前記グルタミド化合物を約0.02重量%〜約0.5重量%含有すること、を特徴とする請求項5に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  8. 前記エマルションが110°Fにおいて最低2週間安定であること、を特徴とする請求項7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  9. 前記シリコーン油が、前記エマルションの約20重量%〜約99重量%の量の揮発性シリコーン油からなり、
    前記水が、前記エマルションの約1重量%〜約50重量%を構成する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  10. 前記シリコーン油が、20℃における蒸気圧が約0.01mmHgより高いシリコーン流体から構成されること、を特徴とする請求項7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  11. 前記シリコーン油が、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されること、を特徴とする請求項7に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  12. 約1重量%〜約25重量%のエタノールをさらに含有すること、を特徴とする請求項9に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  13. 前記シリコーン流体が、前記エマルションの約30重量%〜約80重量%の量のシクロメチコンペンタマーから構成され、
    前記水が前記エマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、
    前記エタノールが前記エマルションの約5重量%〜約15重量%を構成する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  14. 前記エマルションの約1重量%未満の量の乳化剤をさらに含有すること、を特徴とする請求項1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  15. 前記乳化剤が、−(EO)−及び/又は−(PO)−基を有する側鎖を有する有機シロキサンポリマーから構成され、mとnとの和が約50以下であり、前記側鎖の末端は水素又はC1−8のアルキル基であること、を特徴とする請求項14に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  16. 前記乳化剤が、PEG−10ジメチコンからなる乳化剤から構成されていること、を特徴とする請求項15に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  17. 水溶性フィルム形成剤をさらに含有すること、を特徴とする請求項1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  18. 前記水溶性フィルム形成剤がクオタニウム又はポリクオタニウムであること、を特徴とする請求項17に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  19. シリコーン系疎水性フィルム形成剤をさらに含有すること、を特徴とする請求項1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  20. 酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの組み合わせから成る群より選択された、疎水的に表面変性された酸化物をさらに含有すること、を特徴とする請求項1に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  21. 前記グルタミド化合物が下記式(II)
    Figure 2014507264
    の構造を有すること、を特徴とする請求項20に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  22. 前記エマルションが、式(II)の構造を有する前記グルタミド化合物を約0.005重量%〜約3.0重量%含有すること、を特徴とする請求項21に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  23. 前記エマルションが、式(II)の構造を有する前記グルタミド化合物を約0.02重量%〜約0.5重量%含有すること、を特徴とする請求項22に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  24. 前記エマルションが110°Fにおいて最低2週間安定であること、を特徴とする請求項23に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  25. 前記シリコーン油が前記エマルションの約20重量%〜約99重量%の量の揮発性シリコーン油から構成され、
    前記水が前記エマルションの約1重量%〜約50重量%を構成する、
    ことを特徴とする請求項23に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  26. 前記シリコーン油が、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されること、を特徴とする請求項25に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  27. 約1重量%〜約25重量%のエタノールをさらに含有すること、を特徴とする請求項26に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  28. 前記シリコーン流体が前記エマルションの約30重量%〜約80重量%の量のシクロメチコンペンタマーから構成され、
    前記水が前記エマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、
    前記エタノールが前記エマルションの約5重量%〜約15重量%を構成する、
    ことを特徴とする請求項27に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  29. 前記酸化物がカプリリルシランによって表面変性されたアルミナ又はシリカであること、を特徴とする請求項27に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  30. カプリリルシランによって表面変性された前記アルミナ又はシリカが、前記エマルションの約0.1重量%〜約1重量%を構成すること、を特徴とする請求項29に記載の安定化されたシリコーン油中水型エマルション。
  31. 揮発性シリコーン油を主成分とする連続相と、水を含む不連続相と、を含有する安定化されたシリコーン油中水型エマルションを形成する方法であって、
    ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドと、前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを前記エマルションに40℃未満の温度で溶解するのに十分な量のエタノールと、を前記エマルションに加える工程を含む、
    ことを特徴とする方法。
  32. 前記安定化されたシリコーン油中水型エマルションが、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化スズ、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの組み合わせから成る群より選択される、疎水的に表面変性された酸化物をさらに含有すること、を特徴とする請求項1に記載の安定化のための方法。
  33. 前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが20℃〜30℃の温度において溶解すること、を特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが約25℃において溶解すること、を特徴とする請求項32に記載の方法。
  35. 前記シリコーン流体が前記エマルションの約30重量%〜約80重量%の量の20℃における蒸気圧が約0.01mmHgより高いシリコーン流体から構成され、
    前記水が前記エマルションの約10重量%〜約45重量%を構成し、
    前記エタノールが前記エマルションの約1重量%〜約25重量%を構成し、
    前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが前記エマルションの約0.01重量%〜3重量%を構成する、
    ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
  36. 前記揮発性シリコーン油が、シクロメチコンテトラマー、シクロメチコンペンタマー、シクロメチコンヘキサマー、トリシロキサン、メチルトリメチコン、又はそれらの組み合わせから成る群より選択されること、を特徴とする請求項32に記載の方法。
  37. 前記揮発性シリコーン油がシクロメチコンペンタマーから構成され、
    前記ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが前記エマルションの約0.01重量%〜0.8重量%を構成する、
    ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
  38. 油相と、前記油相全体に均一に分散された疎水的に変性されたアルミナ及び/又はシリカ粒子を含む粒子相とを有する多相流体を安定化する方法あって、
    前記粒子相が前記油相から分離することを抑制するのに有効な量のジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを加える工程を含む、
    ことを特徴とする方法。
  39. 油相と、水相と、前記エマルションの約0.02重量%〜約0.5重量%のグルタミド化合物とを含有し、前記グルタミド化合物が本質的にジブチルエチルヘキサノイルグルタミドから成ること、を特徴とする安定化されたエマルション。
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