JP2014505631A - 自動車用のステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリ - Google Patents

Abstract

本発明は、ウィンド開口部の下部クロスメンバー（３）、ならびにファイアウォールのクロスメンバー（２）に取り付けるべき自動車用のステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）であって、前記アセンブリが、実質的に垂直方向に延び、ファイアウォールクロスメンバー（２）およびウィンド開口部の下部クロスメンバー（３）に取り付けるようになっており、ステアリングコラム（５）のプレート（４、４’）を取り付けるための手段（１５、１５’、１４）を支持する支持部材（１）を含むことを特徴とする、アセンブリ（１００）に関する。
【選択図】図２

Description

本発明は、自動車ステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリに関する。

ステアリングコラムおよびステアリングホイールである自動車のステアリングコンポーネントは通常、特に、フロントガラス、あるいはフロントガラスピラーを形成するために延ばされたフロントドアヒンジ、フロントヒンジピラーまたはＡポストさえもそれら自体が支持する２つのヒンジピラー間に配置されたトランスバースバーまたはバルクヘッドクロスメンバーを介して、キャビン内のドライバ側上に支持される。

通常、チューブがフロントヒンジピラー同士を接続し、ステアリングコラム固定具にできる限り近接して支持体が組み付けられる。そのように構成する目的は、衝撃が生じた場合には非常に好ましくなく、振動が発生した際のレベルを和らげるためには不利益となることが分かっている任意のオーバーハングを低減することである。

従来技術の解決策は、ストレージビナクル、ハンドブレーキ装着具、あるいはさらにステアリングコラムの両側の様々な電子ユニットのような多数のエレメントのサイトの選定を理由として、ドライビングポジションの新しい設計には適合しない。ドライビングポジションのこの新しい設計は、特に、特定の形態のシャシー設計を有するシングルシータータイプ、ツーシータータイプまたはスリーシータータイプのある特定の自動車を特に対象とする。

そのような特定のシャシー設計では、一方で、従来の車両のフロントヒンジピラーに対する等価物は、衝撃および重量の軽減に関係する理由で、ステアリングコラム固定具に達するほど遠くまでは延びない。一方、前述のように、チューブは、ストレージビナクル、ハンドブレーキ装着具あるいはさらに様々な電子ユニットのような多数のエレメントのサイトの選定を理由として通常のようにダッシュパネルにわたって横断方向に延びると想定されるものではない。これは、このタイプの車両におけるストレージビナクルが、好ましくは、ステアリングコラム支持体の両側に横断方向に、この同じ支持体に近接する高さで配置されるからである。ハンドブレーキデバイスは、ステアリングコラムの隣にほぼ同じ高さで配置され、電子ユニットは、この目的のためにステアリングコラム支持体から遠くには提供されていないキャビティに収容される。

問題点のうちの１つは、前方衝撃時のエアバッグの正しい展開を保証するために、長手方向軸にほぼ沿って、かつ、垂直軸に沿ってステアリングホイールが移動することを可能にしなければならない点である。さらに、長手方向軸および垂直軸にほぼ沿ったステアリングホイールの移動は、ドライバの骨格に合うように潜在的に調整を行うことができるように許容され、係止手段を備える必要がある。

また、別の車両でも使用することができるステアリングコラム装着プレートを使用することを目的とする。

本発明の目的は、上述の問題を改善し、従来技術から知られるアセンブリを改良する自動車ステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリを提供することである。詳細には、本発明は、自動車固有の本体構造設計に適合し、ストレージビナクル、電子エレメントまたはハンドブレーキのようなステアリングコラムの両側上の機器を備えるダッシュパネルを受け入れることが可能なステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリに関する。

本発明によれば、本アセンブリは、自動車ステアリングコラムを取り付けることを可能にし、第１にバルクヘッドクロスメンバーに、第２にフロントガラス開口部下側クロスメンバーに固定されるように意図される。本アセンブリは、実質的に垂直方向に延び、バルクヘッドクロスメンバーおよびフロントガラス開口部下側クロスメンバーに固定されるように意図され、ステアリングコラムのための装着プレートの取付け手段を支持する支持部材を備える。

支持部材は、バルクヘッドクロスメンバーの両側に長手方向に１つずつ固定するように意図された２つの支柱を備えることができる。

支持部材は、バルクヘッドクロスメンバーの両側に長手方向に１対で固定されるように意図された４つの支柱を備えることができる。

取付け手段は、バルクヘッドクロスメンバーの同じ側に長手方向に固定されるように意図された２つの支柱に固定されたトランスバースエレメントを備えることができる。

取付け手段は、バルクヘッドクロスメンバーの両側に固定されるように意図された２つの支柱に固定された長手方向エレメントを備える音ができる。

取付け手段は、トランスバースエレメントに固定された長手方向エレメントを備えることができる。

支持部材は、フロントガラス開口部下側クロスメンバーに固定されるように意図された装着プレートを備えることができる。

本発明によれば、自動車本体構造は、上記で定義したステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリと、バルクヘッドクロスメンバーと、フロントガラスを支持しているＡポストに固定されたおよびフロントガラス開口部下側クロスメンバーとを備える。

本発明によれば、自動車は、上記で定義したステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリまたは上記で定義した本体構造を備える。

添付の図面を参照して次に与えられる１つの実施形態の記載を読むと、本発明の他の特徴および利点が明らかになるであろう。

本発明によるステアリングコラム取付けアセンブリの１つの実施形態を備えるダッシュパネルを示す図である。 自動車本体構造に取り付けられた本発明の実施形態によるステアリングコラム取付けアセンブリの斜視図を示す図である。 本発明による支持部材１の斜視図を示す図である。

図１〜図３を参照して、自動車ステアリングコラムを取り付けるためのアセンブリ１００の１つの実施形態について説明する。

取付けアセンブリは、それを用いて自動車本体構造を形成するために、構造に固定されるように意図される。詳細には、当該アセンブリは、フロントガラス開口部下側クロスメンバー３および前端部上側クロスメンバー２に固定されるように意図される。ステアリング５を取り付けるためのアセンブリ１００は、自動車本体構造にステアリングコラム５を固定して取り付ける機能を有する。バルクヘッドクロスメンバーまたは前端部クロスメンバーは、シャシー構造中の必須のクロスメンバーであり、シャシー構造には、クロスメンバーの追加のエレメントを取り付けることができ、また、シャシー構造の他のバーがシャシー構造に取り付けられる。フロントガラス開口部下側クロスメンバー３は、その底部にフロントガラスが取り付けられるクロスメンバーである。

ステアリングコラム５を取り付けるためのアセンブリ１００は、実質的に垂直方向に延びる支持部材１と、ステアリングコラム５を取り付けるための手段１５、１５’、１４、特にステアリングコラム装着プレートとを備える。

支持部材１は、第１にフロントガラス開口部下側クロスメンバー３に、第２に前端部上側クロスメンバーまたはバルクヘッドクロスメンバー２に固定されるように意図される。支持部材１は、ステアリングコラム５の取付け手段１５、１５’、１４を支持することが可能である。

図１および図２において、取付けアセンブリは、本体構造を構成するための構造上に装着される。したがって、支持部材１は、第１にフロントガラス開口部下側クロスメンバー３に、第２にバルクヘッドクロスメンバー２に固定される。

その上、この本体構造は、フロントガラスを支持するＡポスト７を備え、これらのＡポストは、フロントガラス開口部下側クロスメンバー３とバルクヘッドクロスメンバー２とに接続される。この本体構造は、ステアリングコラムを通す開口を有するダッシュパネル９を受けることが可能である。図２により詳細には示されるように、この本体は、従来の車両が通常有しているようなダッシュパネルクロスメンバーを有していないが、このダッシュパネルは、実質的にフロントガラス開口部下側クロスメンバー３とバルクヘッドクロスメンバー２との間に配置される。たとえば、ダッシュパネル９は、１つまたは複数のストレージビナクル８を備え、たとえば、２つのストレージビナクルをステアリングコラム５の両側に１つずつ備える。

図では、長手方向を軸Ｘで表し、横断方向を軸Ｙで表し、垂直方向を軸Ｚで表す（図３）。

好ましくは、支持部材１は、実質的に垂直方向に延びる４つの支柱１１、１２、１１’、１２’を備える。これらの支柱は、任意の取付け手段、たとえば、ねじ、ボルト、リベットまたは溶接によって、長手方向軸に沿ってバルクヘッドクロスメンバー２の両側に１対で固定されるように意図される。したがって、バルクヘッドクロスメンバーの前方に支柱１２が固定され、バルクヘッドクロスメンバーの後方に支柱１１が固定される。同様に、バルクヘッドクロスメンバーの前方に支柱１２’が固定され、バルクヘッドクロスメンバーの後方に支柱１１’が固定される。溶接シームがある場合、シームは垂直方向に延ばすことができ、１支柱当たり２つのシームが存在する。このようにバルクヘッドクロスメンバー２に接続された４つの支柱１１、１２、１１’、１２’を備える支持部材１の利点は、軸Ｘ、ＹおよびＺを中心としたモーメントに反応することによって、ステアリングコラム５の良好な安定性を保証することである。

支柱１１および１１’の上側端部は、好ましくは、車両の前方に向かって屈曲され、任意の取付け手段、たとえば、ねじ、ボルト、リベットまたは溶接によって支柱１２および１２’の端部にそれぞれ取り付けられる。好ましくは、支持部材は、特に、ねじ、ボルト、リベットまたは溶接を使用してフロントガラス開口部下側クロスメンバー３に支持部材１を取り付けることがより容易になるよう設計された装着プレート１７および１７’を介して、これらの端部においてフロントガラス開口部下側クロスメンバーに取り付けられる。

ステアリングコラム５の取付け手段は、支持部材に固定された少なくとも１つのトランスバースエレメント１５、１５’と備えることができ、特に、２つのトランスバースエレメント１５、１５’は、それぞれ、２つの支柱１１と１１’との間および２つの支柱１２と１２’の間に横断方向にそれぞれ延びている。１つまたは複数のトランスバースエレメント１５、１５’は、ステアリングコラム、特に、ステアリングコラム５の装着プレート４、４’を受けるように意図される。このために、トランスバースエレメント１５および１５’は、実質的に水平な平面に配置された取付けガセットプレート１４を組み込むことが可能であり、すなわち、好ましくは、４つの取付けガセットプレート１４が、トランスバースエレメント１５上に２つの取付けガセットプレート１４があり、トランスバースエレメント１５’上に２つの取付けガセットプレート１４がある。これらの取付けガセットプレート１４は１つまたは複数の装着プレートプレート４、４’を受け、装着プレートプレート４、４’をステアリングコラム５が通り、装着プレートプレート４、４’はこのコラムに固定される。これらのガセットプレートは、取付け手段の一部を形成する。

支柱１１および１２あるいは１１’および１２’は、ハンドブレーキ装着具６を受けることができる。

取付け手段は、２つの支柱１１および１２と１１’および１２’とにそれぞれ固定される少なくとも１つの長手方向エレメント１６、１６’を備えることができる。取付け手段は、少なくとも１つのトランスバースエレメント１５、１５’に固定される少なくとも１つの長手方向エレメント１６、１６’を備えることができる。取付け手段は、トランスバースエレメント１５、１５’にも固定され、２つの支柱１１および１２と１１’および１２’とにもそれぞれ固定される長手方向エレメント１６、１６’を備えることができる。アセンブリは、ねじ、ボルト、リベットを使用して、または好ましくは、溶接を使用して実行される。また、そのように構成する目的は剛性を向上させることである。

支柱１１および１２あるいは支柱１１’および１２’は、特に、実質的に垂直方向および長手方向の平面に配置された穿孔されたプレートの形態をとるハンドブレーキ装着具６を保持することが可能である。

支柱１１および１１’と１２および１２’とは、正方形、丸型、矩形、または何らかの他の断面のものとすることができる。たとえば、それらは、たとえば、車両の中央を通る長手方向の垂直平面を中心として対称または実質的に対称である。

要約すれば、アセンブリ１００の構造は、前方衝撃時に横軸を中心として撓曲させる際に、ステアリングコラム５を撓曲させるという点で安定性を提供する座席の構造に類似させることができる。

たとえば、支持部材１は、１．２ｍｍ厚鋼板、特に、１．２ｍｍ厚鋼板で作製され、および／または（規格ＥＮ １０３０５−５に対して）タイプＴＳＥ２２０＋ＣＲ２のものである。

支持部材１は、同じ厚さを有すること、または有しないこともあるシートメタルから切りだされた１つまたは複数のプレス構成要素または鋳造構成要素の形態で取得することができる。部材１を構成する構成要素の数は少なくなり得る。

第２の実施形態では、支持部材１は、実質的に垂直軸に沿って延びる単一の構成要素を備え、この構成要素は、フロントガラス開口部下側クロスメンバー３への接続手段と、バルクヘッドクロスメンバー２への接続手段と、ステアリングコラム５の装着プレート４、４’に対する取付け手段への接続手段とを備える。また、支持部材１はハンドブレーキ装着具６を備えることが有利である。

第３の実施形態では、支持部材１は、各々が、たとえば、ねじ、ボルト、リベットまたは溶接を使用して長手方向軸に沿ってバルクヘッドクロスメンバー２の両側に１つずつ固定されるように意図される２つの支柱１１、１２を備える。このようにして固定された２つの支柱１１、１２を備える支持部材１の利点は、ステアリングコラム５の安定性を保証するということである。次いで、支持部材１は、ステアリングコラム５およびハンドブレーキ装着具６の取付け手段を支持することができる。

本発明は、特に、シングルシータータイプの車両、あるいはツーシーターまたはたとえば、１つまたは複数のパッセンジャーシートがドライビングシートの後ろに載置される（２つの後部座席と１つのドライブングシートとを備える）スリーシータータイプの車両にも好適であり得る。

装着プレートを介したフロントガラス開口部下側クロスメンバーへの２か所の固定は、構造の埋め込み特性に対して著しく貢献する。

本発明は、
−いかなる従来のダッシュパネルクロスメンバーも用いない自動車のステアリングコラム５のロバストな取付けを提供すること
−ステアリングコラム装着プレート４、４’を備えるアセンブリと、製造時に車両モデルからすでに取られたコラム５とを収容し、したがって、生産に新しい解決策をもたらす費用が低減されること
−ハンドブレーキ装着具６を、ステアリングコラム５を取り付けるためのアセンブリ１００の側部のうちの１つ上に設置することが可能になり、すなわち、通常のように車両のフロア上には載置されないこと
−たとえば、支持部材１の両側にストレージビナクル８を据え付けることが可能になること
−ダッシュパネルの本体内に電子エレメントを挿入することを可能になること
を含む数多くの利点を有する。

また、このタイプの本発明は、前方に２つの車輪を装備し、後方に車輪を１つのみ装備したある特定の車両の様式の後のコーナーへと傾く自動車に対して使用することができる。

本発明は、車両を動作させたときの振動の点で許容できる快適性レベルをドライバに与えるために、ステアリングコラムを自動車の本体にしっかりと固定することが可能になる。

Claims (9)

1. 第１にバルクヘッドクロスメンバー（２）に、第２にフロントガラス開口部下側クロスメンバー（３）に固定されるように意図された、自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）であって、前記アセンブリ（１００）が、実質的に垂直方向に延び、前記バルクヘッドクロスメンバー（２）および前記フロントガラス開口部下側クロスメンバー（３）に固定されるように意図され、前記ステアリングコラム（５）のための装着プレート（４、４’）の取付け手段（１５、１５’、１４）を支持する支持部材（１）を備えることを特徴とする、自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
2. 前記支持部材（１）が、前記バルクヘッドクロスメンバー（２）の両側に長手方向に１つずつ固定するように意図された２つの支柱（１１、１２）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
3. 前記支持部材（１）が、前記バルクヘッドクロスメンバー（２）の両側に長手方向に１対で固定されるように意図された４つの支柱（１１、１２、１１’、１２’）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
4. 前記取付け手段が、前記バルクヘッドクロスメンバーの同じ側に長手方向に固定されるように意図された２つの支柱（１１、１１’；１２、１２’）に固定されたトランスバースエレメント（１５、１５’）を備えることを特徴とする、請求項３に記載の自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
5. 前記取付け手段が、前記バルクヘッドクロスメンバー（２）の両側に固定されるように意図された２つの支柱（１１、１２；１１’、１２’）に固定された長手方向エレメント（１６、１６’）を備えることを特徴とする、請求項４に記載の自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
6. 前記取付け手段が、前記トランスバースエレメント（１５、１５’）に固定された前記長手方向エレメント（１６、１６’）を備えることを特徴とする、請求項５に記載の自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
7. 前記支持部材（１）が、前記フロントガラス開口部下側クロスメンバー（３）に固定されるように意図された装着プレート（１７、１７）を備えることを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の自動車ステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）。
8. 請求項１乃至７のいずれか一項に記載のステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）と、バルクヘッドクロスメンバー（２）と、フロントガラスを支持するＡポスト（７）に固定されたフロントガラス開口部下側クロスメンバー（３）とを備えることを特徴とする、自動車本体構造。
9. 請求項１乃至７のいずれか一項に記載のステアリングコラム（５）を取り付けるためのアセンブリ（１００）または請求項８に記載の本体構造を備えることを特徴とする、自動車。

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