JP2014501234A - 置換ピリミド[1,2−b]インダゾールおよびPI3K/AKT経路のモジュレーターとしてのそれらの使用 - Google Patents

置換ピリミド[1,2−b]インダゾールおよびPI3K/AKT経路のモジュレーターとしてのそれらの使用 Download PDF

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Abstract

Pi3K/Akt経路の有効な阻害剤である、式(I)
Figure 2014501234

で示される化合物、それらの製造方法および医薬としてのそれらの使用。式(I)の化合物は、癌の処置に有用である。

Description

発明の技術分野
本発明は、置換ピリミド[1,2−b]インダゾール化合物およびそれらの製造方法に関する。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物、ならびに癌の処置のためのこれらの化合物の使用方法に関する。
公知の背景技術
癌は、米国で2番目の高い死亡原因であり、年に450,000名が死亡している。実質的進歩として、癌の環境的および遺伝的推定原因のいくつかが同定されているが、癌および関連疾患を標的とするさらなる治療法が必要とされている。特に、無調節な成長/増殖と関係する疾患の処置のための治療法が必要とされている。
癌は、増強された生存/アポトーシスに対する耐性および無限の増殖可能性のような獲得した機能的能力を有する細胞の選択過程の後に生じる複雑な疾患である。故に、確立された腫瘍に対して異なった観点から対応する癌治療のための薬剤を開発することが好ましい。
哺乳動物細胞の重要な生存シグナルを仲介することが示されている1つの経路は、受容体チロシンキナーゼ様血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、ヒト上皮細胞増殖因子2/3受容体(HER2/3)、またはインシュリン様増殖因子1受容体(IGF−1R)を含む。リガンドによりそれぞれが活性化された後、これらの受容体はホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(Pi3K)/Akt経路を活性化する。ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(Pi3K)/Aktタンパク質キナーゼ経路は、細胞成長、増殖および生存の制御に重要であり、腫瘍の進行を担う。故に、セリン−スレオニン特異的なシグナル伝達キナーゼのクラス内で、Akt(タンパク質キナーゼB;PKB)とイソ酵素Akt1(PKBα)、Akt2(PKBβ)およびAkt3(PKBγ)は、治療的介入のために高い関心がもたれている。Aktは、主に、Pi3−キナーゼ依存的方法で活性化され、活性化は、腫瘍抑制PTEN(ホスファターゼおよびテンシン・ホモログ)を介して制御され、基本的にPi3Kの機能的アンタゴニストとして作用する。
Pi3K/Akt経路は、基本的な細胞機能(例えば、転写、翻訳、成長および生存)を調節し、糖尿病(Cho et al., 2001, Science 292, 1728−1731)および癌(Hill and Hemmings, Pharmacology & Therapeutics 93 (2002) 243−251)を含むヒトの疾患に関与している。該経路はしばしば、広範囲の腫瘍、例えば乳癌および前立腺癌において過剰に活性化される。上方制御は、受容体チロシンキナーゼ(例えばEGFR、HER2/3)(これは上流にあって直接活性化に関与するか、またはPTENの喪失のような、成分の一部の機能獲得変異体もしくは機能喪失変異体である)の過剰発現または構成的活性化に起因し得る。この経路は、ヒトの癌の他の経路(おそらくp53と網膜芽細胞腫経路は除かれる)より高頻度に、変異、増幅および転位を含むゲノム変化により標的化される。Pi3K/Akt経路の改変は、生物学的事象のカスケードを開始させ、これが腫瘍進行、生存、血管形成および転移を推進する。
Aktキナーゼの活性化は、高められた栄養摂取を促進し、細胞を、細胞成長および増殖を支持する同化過程に脂質前駆体およびアミノ酸を再指定するグルコース依存性代謝型に転換する。過剰活性化されたAktを伴うこれらの代謝表現型は、好気的解糖系への代謝転換を示す悪性腫瘍を引き起こす(Warburg効果)。その観点において、Pi3K/Akt経路は、好ましくない増殖条件、例えばグルコース枯渇または低酸素血症においてさえも、生存のための中心あることが論じられている
活性化されたPI3K/Akt経路のさらなる面は、プログラムされた細胞死(“アポプトーシス”)から細胞を保護することであり、故に、生存シグナルを形質導入すると考えられる。腫瘍細胞における抗アポトーシスシグナル伝達の調節物質として作用することにより、Pi3K/Akt経路、特にAkt自体は、癌治療の標的となる。活性化されたAktは、細胞生存、タンパク質合成または細胞移動のような異なるシグナル伝達経路に影響を与えるいくつかの標的、例えば、BAD、GSK3、またはFKHRL1をリン酸化し制御する。Pi3K/Akt経路はまた、従来の抗癌療法に対する腫瘍細胞の耐性において主要な役割を果たす。従って、Pi3K/Akt経路を阻止することは、腫瘍細胞の増殖阻害(例えば、代謝作用の阻害により)とアポトーシス促進物質に対する感作を同時に可能にするであろう。
Aktおよびその上方調節因子が、広範な固形腫瘍および血液悪性疾患(hematological malignancy)にて脱制御されているため、この経路の上記の生物学的後続事象に鑑み、Akt経路は、これらの腫瘍の生物学的攻撃性の重要な決定因子であり、新規の抗癌療法のための主要な可能性のある標的と見なされる(Mitsiades et al. Current Cancer Drug Targets, 2004, 4, 235−256).
Akt阻害は、トレイル(Trail)、カンプトテシンおよびドキソルビシンのようなアポトーシス性刺激に対して腫瘍細胞を選択的に感作した。腫瘍の遺伝的背景/分子的改変に依存して、Akt阻害剤は、単独療法においてもアポトーシス性細胞死を誘導する可能性がある。AKT−2が、多数の卵巣癌ならびに膵臓癌(Proc. Natl. Acad. Sci. USA Vol. 93, pp. 3636−3641, April 1996 )にて過剰発現されることは、Chengらの(Proc. Nati. Acad. Sci. USA, Vol. 89, pp. 9267−9271, October 1992 )から公知である。AKT−3の過剰発現は、乳腺細胞および膵臓細胞株(Nakatani et al., J Biol. Chem. 274:21528−21532 (1999))について報告されている。さらに、Waugh Kinkadeら(J.Clin.Invest. 118, 9, 3051, 2008)は、彼らの前臨床研究を実施するときに、ヒト前立腺癌組織マイクロアレイが、AKT/mTORおよびERK MAPKシグナル伝達経路がしばしば、ヒトにおける前立腺癌の進行中に同時に脱制御されていることを証明していることを発見し、故に、AKT/mTORおよびERK MAPKシグナル伝達経路を標的とする併用療法が、進行した前立腺癌を有する患者、特にホルモン抵抗性疾患を有する患者の有効な処置法であり得ることを提案している。
故に、上記の結果を再度得ることにより、AKT活性の阻害が、癌、とりわけ上記の種類の癌の成功裏の治療につながらなければならない。
WO2010104933において、Merck、Sharp and Dohme Corpおよび万有製薬株式会社は、AKTキナーゼ活性の阻害剤として三環式融合ナフチリジン誘導体を記載している。
最近の開示に加えて、Y. Liらの(Bioorg. Med. Chem. Lett. 2009, 19, 834−836およびそこで引用される文献)は、最適なAkt阻害剤を発見することの難しさを詳述している。例えば癌のような多くの疾患状況においてAkt阻害剤が応用できるなら、新規の改善されたAkt阻害剤の提供は、極めて好ましいものとなるであろう。
発明の詳しい説明
上記課題は、別のAkt阻害剤の提供により解決される。今回、以下で詳述される新しい縮合ピリミド[1,2−b]インダゾール化合物がAkt阻害剤として見出された。
第1の面において、本発明は、式(I)
Figure 2014501234

[式中、
R1は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COO(1−6C−アルキル)、COOH、所望によりヒドロキシで置換されていてよい1−6Cアルキル、所望によりCOO(1−6Cアルキル)または(CO)NR7R8で置換されていてよい(2−6Cアルケニル)、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、(CO)NR7R8から選択される群より、1または2回、独立して置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望により1−3C−アルキル、ヒドロキシ、またはCOO(1−6Cアルキル)で置換されていてよい)であり、
R2は、水素、ハロゲン、1−4Cアルキル、1−4Cアルコキシ、OCF、またはNOであり、
R3は、水素、NH(3−7C−シクロアルキル)、またはNH(1−6C−アルキル)であり、
R4は、所望により1−6C−アルキル、ハロゲン、またはシアノで置換されていてよいフェニルであり、
R5は、水素、またはハロゲンであり、
Xは、−CH−であり、
Yは、−CH−、または−CH(OH)−であり、
R6は、水素、またはCOO(1−6C−アルキル)であり、
R7、R8は、同一または異なっていてよく、水素、1−6C−アルキル(所望により、ハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−6C−アルキルアミノから選択される基で独立して1回またはそれ以上置換されていてよい)、1−6C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルであるか、
または、−NR7R8の場合に、R7およびR8は、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成していてもよい]
で示される化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩に関する。
本発明のさらなる面は、
R1が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COOH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、所望によりヒドロキシで置換されていてよい1−6Cアルキル、所望によりCOO(1−6Cアルキル)または(CO)NR7R8で置換されていてよい(2−6Cアルケニル)、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、(CO)NR7R8から選択される群より、1または2回、独立して置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール基は、所望によりCOO(1−6Cアルキル)で置換されていてよい)であり、
R2が、水素、ハロゲン、1−4Cアルキル、1−4Cアルコキシ、OCF、またはNOであり、
R3が、水素、NH(3−7C−シクロアルキル)、またはNH(1−6C−アルキル)であり、
R4が、所望により1−6C−アルキル、ハロゲン、またはシアノで置換されていてよいフェニルであり、
R5が、水素、またはハロゲンであり、
Xが、−CH−であり、
Yが、−CH−、または−CH(OH)−であり、
R6が、水素、またはCOO(1−6C−アルキル)であり、
R7、R8が、同一または異なっていてよく、水素、1−6C−アルキル(所望により、ハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−6C−アルキルアミノから選択される基で独立して1回またはそれ以上置換されていてよい)、1−6C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルであるか、
または、−NR7R8の場合に、R7およびR8は、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成していてもよい]
で示される式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩である。
本発明の別の面は、
R1が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COOH、COO(1−4C−アルキル)、所望によりヒドロキシで置換されていてよい(1−4Cアルキル)、所望によりCOO(1−4Cアルキル)または(CO)NR7R8で置換されていてよい(2−4Cアルケニル)、フェニル(ここで、フェニル環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−4C−アルコキシ、(1−4C−アルキル)−SO、1−4C−アルキル、ヒドロキシ(1−4C−アルキル)、COO(1−4C−アルキル)、(CO)NR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール基は、所望により1−3C−アルキル、ヒドロキシまたはCOO(1−4Cアルキル)により置換されていてよい)であり、
R2が水素であり、
R3が、水素、NH(3−6C−シクロアルキル)、またはNH(1−4C−アルキル)であり、
R4がフェニルであり、
R5が水素であり、
Xが−CH−であり、
Yが、−CH−、または−CH(OH)−であり、
R6が、水素、またはCOO(1−4C−アルキル)であり、
R7、R8が、同一または異なっていてよく、水素、1−4C−アルキル(所望により、ハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−4C−アルキルアミノから選択される基で独立して1回またはそれ以上置換されていてよい)、1−4C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルであるか、
または、−NR7R8の場合に、R7およびR8は、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成していてもよい]
で示される式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩である。
本発明の別の面は、
R1が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COOH、COO(1−4C−アルキル)、所望によりヒドロキシで置換されていてよい(1−4Cアルキル)、所望によりCOO(1−4Cアルキル)または(CO)NR7R8で置換されていてよい(2−4Cアルケニル)、フェニル(ここで、フェニル環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−C4−アルコキシ、(1−4C−アルキル)−SO、1−4C−アルキル、ヒドロキシ(1−4C−アルキル)、COO(1−4C−アルキル)、(CO)NR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール、(ここで、ヘテロアリール基は、所望によりヒドロキシルまたはCOO(1−4Cアルキル)により置換されていてよい)であり、
R2が水素であり、
R3が、水素、NH(3−6C−シクロアルキル)、NH(1−4C−アルキル)であり、
R4がフェニルであり、
R5が水素であり、
Xが−CH−であり、
Yが、−CH−、または−CH(OH)−であり、
R6が、水素、COO(1−4C−アルキル)であり、
R7、R8が、同一または異なっていてよく、水素、1−4C−アルキル(所望により、ハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−4C−アルキルアミノから選択される基で独立して1回またはそれ以上置換されていてよい)、1−4C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルであるか、
または、−NR7R8の場合に、R7およびR8は、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成していてもよい]
で示される式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩である。
本発明のさらなる面は、
R1が、F、Br、シアノ、ヒドロキシ、COOCH、CHOH、−C−COOCH、−C−CONH、−CH=CH−(CO)−OCH、−CH=CH−(CO)−NH、1H−ピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−5−イル、3−ピリジル(ここで、ピラゾールおよびピリジニル基は、所望によりメチル、ヒドロキシまたはCOOCHにより置換されていてよい)、またはフェニル(ここで、フェニル環は、F、シアノ、ヒドロキシ、メトキシ、SOCH、SONH、メチル、CHOH、COOCH、CONHから選択される基により独立して1回または2回置換される)であり、
R2が水素であり、
R3が、水素、NH(シクロプロピル)、またはNHCHであり、
R4がフェニルであり、
R5が水素であり、
Xが−CH−であり、
Yが−CH−であり、
R6が、水素、COOC(CHである]、
で示される式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩である。
本発明のさらなる面は、
R1が、F、Br、シアノ、ヒドロキシ、COOCH、CHOH、−C−COOCH、−C−CONH、1H−ピラゾール−4−イル、3−ピリジル(ここで、ピラゾールおよびピリジニル基は、所望によりヒドロキシまたはCOOCH3により置換されていてよい)、またはフェニル(ここで、フェニル環は、F、シアノ、ヒドロキシ、メトキシ、SOCH、SONH、メチル、CHOH、COOCH、CONHから選択される基により独立して1回または2回置換される)であり、
R2が水素であり、
R3が、水素、NH(シクロプロピル)、またはNHCHであり、
R4がフェニルであり、
R5が水素であり、
Xが−CH−であり、
Yが−CH−であり、
R6が、水素、COOC(CH3)3である]
で示される式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩である。
本発明の一面において、上記の式(I)の化合物は以下からなる群から選択される:
1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−シクロプロピル−9−フルオロ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−メチル−9−フルオロ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンゾニトリル
1−{4−[8−(4−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[8−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
塩酸1−[4−(8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−2−フルオロベンジルアルコール
ギ酸5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−2−フルオロフェノール
1−{4−[8−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
ギ酸1−{4−[8−(3−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−カルボン酸メチルエステル
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンズアミド
4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンズアミド
1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ピリジン−2−オール
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
1−{4−[9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
1−[4−(3−フェニル−9−p−トリルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}安息香酸メチルエステル
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゾニトリル
1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゾニトリル
ギ酸3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンジルアルコール
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンジルアルコール
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゼンスルホンアミド
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}−2−フルオロベンジルアルコール
1−{4−[3−フェニル−9−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}ベンゾニトリル
1−[4−(3−フェニル−10−p−トリルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン x 0.5ギ酸
ギ酸1−{4−[10−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}ベンジルアルコール
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}ベンゾニトリル
塩酸1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
1−{4−[7−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}ベンジルアルコール
1−{4−[7−(3−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[3−フェニル−7−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン x 0.5ギ酸
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボニトリル
ギ酸2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボン酸メチルエステル
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−オール
{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}メタノール
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリル酸メチルエステル
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリルアミド
またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩。
本発明の別の面において、上記の式(I)の化合物は以下からなる群から選択される:
1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−シクロプロピル−9−フルオロ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−メチル−9−フルオロ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンゾニトリル
1−{4−[8−(4−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[8−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
塩酸1−[4−(8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−2−フルオロベンジルアルコール
ギ酸5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−2−フルオロフェノール
1−{4−[8−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
ギ酸1−{4−[8−(3−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−カルボン酸メチルエステル
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンズアミド
4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンズアミド
1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ピリジン−2−オール
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
1−{4−[9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
1−[4−(3−フェニル−9−p−トリルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}安息香酸メチルエステル
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゾニトリル
1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゾニトリル
ギ酸3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンジルアルコール
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンジルアルコール
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゼンスルホンアミド
5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}−2−フルオロベンジルアルコール
1−{4−[3−フェニル−9−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}ベンゾニトリル
1−[4−(3−フェニル−10−p−トリルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン x 0.5ギ酸
ギ酸1−{4−[10−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}ベンジルアルコール
3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}ベンゾニトリル
塩酸1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
1−{4−[7−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}ベンジルアルコール
1−{4−[7−(3−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[3−フェニル−7−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン x 0.5ギ酸
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボニトリル
ギ酸2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボン酸メチルエステル
2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−オール
{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}メタノール
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリル酸メチルエステル
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリルアミド
1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−5−イル)−ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[8−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[3−フェニル−9−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[9−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}アクリル酸メチルエステル
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}アクリルアミド
またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩。
本発明のさらなる面において、上記の式(I)の化合物は、以下からなる群から選択される:
1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−5−イル)−ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[8−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[3−フェニル−9−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
1−{4−[9−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}アクリル酸メチルエステル
(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}アクリルアミド
またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩。
本発明の一面は、実施例に記載の化合物ならびにそれらの合成に使用される中間体である。
本発明の別の面は、式(II)
Figure 2014501234

[式中、R1は、三環式環系の7、8または9位における臭素であり、R2は水素であり、R3、R4、R5、X、Y、RxおよびRyは、請求項1に定義の意味を有する]
で示される中間体である。
好ましい中間体は、実施例に記載の化合物2−0、2−1および2−2である。
本発明の別の面は、
R1が、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COO(1−6C−アルキル)、COOH、所望によりヒドロキシで置換されていてよい1−6Cアルキル、所望によりCOO(1−6Cアルキル)またはCONR7R8で置換されていてよい(2−6Cアルケニル)、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、−CO−NR7R8、CONR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望によりヒドロキシ、COO(1−6Cアルキル)により置換されていてよい)であり、
R2が水素である、
式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、
R1が、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COO(1−6C−アルキル)、COOH、所望によりヒドロキシで置換されていてよい1−6Cアルキル、所望によりCOO(1−6Cアルキル)またはCONR7R8で置換されていてよい(2−6Cアルケニル)、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、−CO−NR7R8、CONR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望によりヒドロキシ、COO(1−6Cアルキル)により置換されていてよい)であり、
R2が、水素、ハロゲン、1−4Cアルキル、1−4Cアルコキシ、OCF、またはNOであり、
R3=R4=R5=R6=水素である、
式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、
R1が、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COO(1−6C−アルキル)、COOH、所望によりヒドロキシで置換されていてよい1−6Cアルキル、所望によりCOO(1−6Cアルキル)またはCONR7R8で置換されていてよい(2−6Cアルケニル)、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、−CO−NR7R8、CONR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望によりヒドロキシ、COO(1−6Cアルキル)により置換されていてよい)である、
式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、
R1が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COOH、COO(1−4C−アルキル)、所望によりヒドロキシで置換されていてよい(1−4Cアルキル)、所望によりCOO(1−4Cアルキル)またはCONR7R8で置換されていてよい(2−4Cアルケニル)、フェニル(ここで、フェニル環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1−C4−アルコキシ、(1−4C−アルキル)−SO、1−4C−アルキル、ヒドロキシ(1−4C−アルキル)、COO(1−4C−アルキル)、CONR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール基は、所望によりヒドロキシルまたはCOO(1−4Cアルキル)により置換されていてよい)である、
式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、
R1が、F、Br、シアノ、ヒドロキシ、COOCH、CHOH、−C−COOCH、−C−CONH、1H−ピラゾール−4−イル、3−ピリジル(ここで、ピラゾールおよびピリジニル基は、所望によりヒドロキシまたはCOOCHにより置換されていてよい)、またはフェニル(ここで、フェニル環は、F、シアノ、ヒドロキシ、メトキシ、SOCH、SONH、メチル、CHOH、COOCH、CONH2から選択される基により独立して1回または2回置換される)である、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1がアリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、−CO−NR7R8、CONR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望によりヒドロキシ、COO(1−6Cアルキル)により置換されていてよい)である、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、−CO−NR7R8、CONR7R8から選択される基により独立して1回または2回置換されていてよい)であり、好ましくはR1が、フェニル(ここで、フェニル環は、F、シアノ、ヒドロキシ、メトキシ、SOCH、SONH、メチル、CHOH、COOCH、CONHから選択される基により独立して1回または2回置換される)である、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、ヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望によりヒドロキシ、COO(1−6Cアルキル)により置換されていてよい)であり、好ましくはR1が、ピラゾリルまたはピリジニル(ここで、ピラゾールおよびピリジル基は、所望によりヒドロキシまたはCOOCHにより置換されていてよい)であり、より好ましくはR1が、1H−ピラゾール−4−イルまたは3−ピリジニル(ここで、ピラゾールおよびピリジニル基は、所望によりヒドロキシまたはCOOCH3により置換されていてよい)である、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、−CH=CH−(CO)−OCH、−CH=CH−(CO)−NHである、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、ピラゾリル、好ましくは1H−ピラゾール−4−イルまたは1H−ピラゾール−5−イルである、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、ピラゾリル、好ましくは1H−ピラゾール−4−イルまたは1H−ピラゾール−5−イル(所望によりメチル、ヒドロキシまたはCOOCHで置換されていてよい)である、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、ピラゾリル、好ましくは1H−ピラゾール−4−イルである、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、
R1が、ピリジニル、好ましくは3−ピリジニルである、
式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、アルキル残基であるR1が非置換である、式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、R2が水素である、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、R2が、水素、F、Cl、Br、I、メチル、OCH、OCF、NOである、式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、R3が水素である、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、R3が、水素、NH(3−7C−シクロアルキル)またはNH(1−6C−アルキル)であり、好ましくは水素、NH(シクロプロピル)、NHCHである、式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、R4が、所望により1−6C−アルキル、ハロゲンまたはシアノにより置換されていてよいフェニルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、R4が非置換フェニルである、式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、R5が、水素またはハロゲンである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、R5が水素である、式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、R6が、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1999, 3rd Ed., または P. Kocienski, Protecting Groups, Thieme Medical Publishers, 2000に記載のアミノ基の保護に適する何れかの保護基、とりわけCOO(1−6C−アルキル)である、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、R6が、水素、COO(1−6C−アルキル)である、式(I)の化合物である。
本発明の別の面は、R7、R8が、同一または異なり、水素または1−6C−アルキル(所望によりハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−6C−アルキルアミノ)、1−6C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルから選択される基で1回またはそれ以上独立して置換されていてよい)であるか、または
−NR7R8の場合、R7およびR8が、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成し得る、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、R7、R8が、−NR7R8の場合、R7およびR8が、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成する、
式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、Xが−CH−であり、Yが−CH−または−CH(OH)−である、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる面は、Xが−CH−であり、Yが−CH−である、式(I)の化合物である。
最も好ましいのは、実施例において各基について具体的に記載の基である。
定義
用語“1−6C−アルキル”は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルキル基である。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、好ましくは1−4個の炭素原子(1−4C−アルキル)、より好ましくは、1−3個の炭素原子(1−3C−アルキル)である。別の数の炭素原子を有する本明細書に記載の他のアルキル構成成分は、それらの鎖の異なる長さを考慮して上記の通り定義されるべきである。
従って、用語“ヒドロキシ(1−6Cアルキル)”基は、上記のアルキル基であって、該鎖の何れかの可能な位置にてヒドロキシ置換基によりたった1個の水素原子を置換されているアルキル基を意味する。
用語“2−6C−アルケニル”は、2〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルケニル基である。例としては、ブト−2−エニル、ブト−3−エニル(ホモアリル)、プロプ−1−エニル、プロプ−2−エニル(アリル)およびエテニル(ビニル)基が挙げられる。
用語“モノ−またはジ−1−4C−アルキルアミノ”基は、窒素原子に加えて、1個または2個の上記1−4Cアルキル基を有する。例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノおよびジイソプロピルアミノ基である。
用語“アリール”は、単−ないし三環式芳香族性の、6〜14個の炭素原子を有する炭素環式基であり;例えば、フェニル、ナフチルまたはフェナントレニルである。
本発明の意味内において用語“ハロゲン”は、ヨウ素、臭素、塩素またはフッ素であり、好ましくは本発明の意味内において用語“ハロゲン”は、塩素またはフッ素である。
用語“1−6C−アルコキシ”は、酸素原子に加えて、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキル基を含有する基を意味する。例えば、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、エトキシおよびメトキシ基であり、好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシである。
用語“3−7C−シクロアルキル”は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを意味し、好ましくはシクロプロピルである。
用語“ヘテロアリール”は、それに特に限定されないが、5員または6員ヘテロアリール基を含み、該5員ヘテロアリール基は、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル(とりわけ、1H−ピラゾリル−4−イル)、トリアゾリル(1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルまたは1,2,3−トリアゾリル)、チアジアゾリル(1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリルまたは1,2,4−チアジアゾリル)、およびオキサジアゾリル(1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリルまたは1,2,4−オキサジアゾリル)であり、6員ヘテロアリール基は、ピリジニル(2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルである。好適な5員または6員ヘテロアリール基は、フラニル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニルである。より好適な5員または6員ヘテロアリール基は、1H−ピラゾリル−4−イル、1H−ピラゾリル−5−イルおよび3−ピリジルである。
NR7R8基は、例えば、NH2、N(H)CH3、N(CH3)2、N(H)CH2CH3およびN(CH3)CH2CH3を含む。
−NR7R8の場合、R7およびR8は、それらが結合する窒素原子と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成するとき、用語“3−6C−ヘテロ環式環”は、4ないし7個の環原子および1個または2個の窒素原子、または1個の窒素原子および1個の酸素原子を含む、全て飽和のヘテロ環式環を含む。該3−6C−ヘテロ環式環は、所望により、同一または異なる、以下から選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよい:1−4C−アルキル、1−4C−ハロアルキル、1−4C−アルコキシ、ヒドロキシ、フッ素(ここで、1−4C−アルキルは、所望によりさらにヒドロキシで置換されていてよい)。
好ましい例は、アゼチジン、3−ヒドロキシアゼチジン、3−フルオロアゼチジン、3,3−ジフルオロアゼチジン、ピロリジン、3−ヒドロキシピロリジン、ピペリジン、3−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシピペリジン、3−フルオロピペリジン、3,3−ジフルオロピペリジン、4−フルオロピペリジン、4,4−ジフルオロピペリジン、ピペラジン、N−メチル−ピペラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、モルホリンである。
C(O)NR7R8基は、例えば、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)N(H)CHCH、C(O)N(CH)CHCHまたはC(O)N(CHCHを含む。−NR7R8の場合、R7およびR8が、それらが結合する窒素原子と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成するとき、用語“3−6C−ヘテロ環式環”は上記に定義の通りである。
C(O)O(1−6Cアルキル)基は、例えば、C(O)OCH、C(O)OCH5、C(O)C3H7、C(O)CH(CH、C(O)OC4H9、C(O)OC5H11、C(O)OC6H13を含み;C(O)O(1−6Cアルキル)について、アルキル部分は、直鎖または分枝状であり得る。
本明細書に記載の通り、所望により置換されていてよい構成要素は、他に特記されない限り、任意の可能な位置で互いに独立して1回またはそれ以上置換され得る。任意の構成要素で2回以上置換が起きるとき、各定義は独立である。
本発明の化合物の塩は、全ての無機および有機酸付加塩ならびに塩基との塩、とりわけ全ての薬学的に許容される無機および有機酸付加塩ならびに塩基との塩、特に薬学分野で慣用されている、全ての薬学的に許容される無機および有機酸付加塩ならびに塩基との塩が含まれる。
本発明の一面は、全ての無機および有機酸付加塩、とりわけ全ての薬学的に許容される無機および有機酸付加塩、特に薬学分野で慣用されている、全ての薬学的に許容される無機および有機酸付加塩を含む本発明の化合物の塩である。本発明の別の面は、ジ−およびトリカルボン酸との塩である。
酸付加塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、スルファミン酸塩、ギ酸、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、D−グルコン酸塩、安息香酸塩、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸塩、酪酸塩、サリチル酸塩、スルホサリチル酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、シュウ酸得、マロン酸塩、ピルビン酸塩、アセト酢酸塩、酒石酸塩、ステアリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ナフタリンジスルホン酸塩およびトリフルオロ酢酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
塩基との塩の例としては、、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩、チタン塩、メグルミン塩、アンモニウム塩、NHまたは1〜16個のC−原子を有する有機アミンに由来し得る塩、例えば、エチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エチルジイソプロピルアミン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、ジメチルアミノエタノール塩、プロカイン塩、ジベンジルアミン塩、N−メチルモルホリン塩、アルギニン塩、リシン塩、エチレンジアミン塩、N−メチルピペリジン塩およびグアニジウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。
塩は、水に不溶性の塩を含み、特に水溶性塩を含む。
当業者に理解されるように、本発明の式(I)の化合物ならびにそれらの塩は、結晶型で単離されるとき、種々の量の溶媒を含んでいてよい。すなわち、本発明の範囲には、本発明の式(I)の化合物のすべての溶媒和物、特にすべての水和物、ならびに本発明の式(I)の化合物の塩のすべての溶媒和物、特にすべての水和物が含まれる。
本発明において、用語「組合せ」は、当業者に公知のように使用され、固定された組合せ、固定されていない組合せ、すなわち複数部分のキット(kit−of−parts)として存在してもよい。
本発明において、“固定された組合せ”は、当業者に公知のように使用され、第1の有効成分と第2の有効成分とが1つの単位用量中に、または単一の物質中に共に存在する組合せとして定義される。「固定された組合せ」の一例は、第1の有効成分と第2の有効成分とが同時投与のための混合物(例えば製剤)中に存在する医薬組成物である。「固定された組合せ」の別の例は、第1の有効成分と第2の有効成分とが、混合物中ではなく1つの単位中に存在する医薬組成物である。
本発明において、「固定されていない組合せ」または「複数部分のキット(kit−of−parts)」は、当業者に公知のように使用され、第1の有効成分と第2の有効成分とが2つ以上の単位中に存在する組合せとして定義される。固定されていない組合せまたは複数部分のキット(kit−of−parts)の一例は、第1の有効成分と第2の有効成分とが別々に存在する組合せである。固定されていない組合せまたは複数部分のキット(kit−of−parts)は、別々に、連続して、同時に、または経時的に投与され得る。
用語“(化学療法剤)抗癌剤”としては、特に限定されないが、(i)アルキル化剤/カルバミル化剤、例えばシクロホスファミド(Endoxan(登録商標))、イホスファミド(Holoxan(登録商標))、チオテパ(Thiotepa Lederle(登録商標))、メルファラン(Alkeran(登録商標))、またはクロロエチル−ニトロソウレア(BCNU); (ii)白金誘導体、例えばシスプラチン(Platinex(登録商標)BMS)、オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標))、サトラプラチンまたはカルボプラチン(Cabroplat(登録商標)BMS); (iii)有糸分裂阻害剤/チューブリン阻害剤、例えばビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレル−ビン)、タキサン類、例えばパクリタキセル(Taxol(登録商標))、ドセタキセル(Taxotere(登録商標))および類縁体、ならびにこれらの新しい製剤および複合体(例えば、アルブミンに結合したパクリタキセルを有するナノ粒子製剤Abraxane(登録商標))、エポチロン類、例えばエポチロンB(Patupilone(登録商標))、アザエポチロン(Ixabepilone(登録商標))、またはサゴピロン;(iv)トポイソメラーゼ阻害剤、例えばアントラサイクリン類(ドキソルビシン/アドリブラスチン(登録商標)により例示される)、エピポドフィロトキシン類(エトポシド/Etopophos(登録商標)により例示される)、およびカンプトテシンとカンプトテシン類縁体(イリノテカン/Camptosar(登録商標)、またはトポテカン/ハイカムチン(登録商標)により例示される);(v)ピリミジンアンタゴニスト、例えば5−フルオロウラシル(5−FU)、カペシタビン(Xeloda(登録商標))、アラビノシルシトシン/シタラビン(Alexan(登録商標))、またはゲンシタビン(Gemzar(登録商標));(vi)プリンアンタゴニスト、例えば6−メルカプトプリン(Puri−Nethol(登録商標))、6−チオグアニンまたはフルダラビン(Fludara(登録商標))、ならびに(vii)葉酸アンタゴニスト、例えばメトトレキサート(Farmitrexat(登録商標))、またはプレミトレキセド(Alimta(登録商標))が挙げられる。
用語“標的特異的抗癌剤”としては、特に限定されないが、(i)キナーゼ阻害剤、例えばイマチニブ(Gilvec(登録商標))、ZD−1839/ゲフィチニブ(Iressa(登録商標))、Bay43−9006(Sorafenib、Nexavar(登録商標))、SU11238/スニチニブ(Sutent(登録商標))、OSI−774/エリオチニブ(Tarceva(登録商標))、ダサチニブ(Sprycel(登録商標))、ラパチニブ(Tykerb(登録商標))、または後述を参照、バタラニブ、バンデタニブ(Zactima(登録商標))またはパゾパニブ;(ii)プロテアソーム阻害剤、例えばPS−341/ボルテズミブ(ベルケイド(登録商標));(iii)ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、例えばSAHA(Zolinza(登録商標))、PXD101、MS275、MGCD0103、デプシペプチド/FK228、NVP−LBH589、バルプロ酸(VPA)、CRA/PCI24781、ITF2357、SB939、および酪酸塩;(iv)ヒートショックプロテイン90阻害剤、例えば17−アリルアミノゲルダナマイシン(17−AAG)、または17−ジメチルアミノゲルダナマイシン(17−DMAG);(v)血管標的化剤(VTA)、例えばコンブレタスチンA4ホスフェートまたはAVE8062/AC7700、および抗血管形成剤、例えばVEGF抗体、例えばベバシズマブ(Avastin(登録商標))、またはKDRチロシンキナーゼ阻害剤、例えばPTK787/ZK222584(Vatalanib(登録商標))、またはバンデタニブ(Zactima(登録商標))、またはパゾパニブ;(vi)モノクローナル抗体、例えばトラスツマブ(ハーセプチン(登録商標))、リツキシマブ(MabThera/Rituxan(登録商標))、アレムツズマブ(Campath(登録商標))、トシツモマブ(Bexxar(登録商標))、C225/セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、アバスチン(上記参照)、またはパニツムマブ(Vectibix(登録商標))、ならびにモノクローナル抗体の変異体および結合体、例えばゲンツズマブオゾガマイシン(Mylotarg(登録商標))、またはイブリツモマブチウキセタン(Zevalin(登録商標))、および抗体断片;(vii)オリゴヌクレオチドベースの治療薬、例えばG−3139/オブリメルセン(Genasense(登録商標))、またはDNMT1阻害剤MG98;(viii)トール様受容体/TLR9アゴニスト、例えばPromune(登録商標)、TLR7アゴニスト、例えばイミキモド(Aldara(登録商標))、またはイサトリビンおよびその類縁体、またはTLR7/8アゴニスト、例えばレシキモド、ならびにTLR7アゴニスト、例えばイミキモド(Aldara(登録商標))またはイサトリビンおよびそれらの類縁体、またはTLR7/8アゴニスト、例えばレシキモド、ならびに免疫刺激性RNA、例えばTLR7/8アゴニスト;(ix)プロテアーゼ阻害剤;(x)ホルモン性治療薬、例えば抗エストロゲン剤(例えば、タモキシフェンまたはラロキシフェン)、抗アンドロゲン剤(例えば、フルタミドまたはカソデックス)、LHRH類縁体(例えば、リュープロリド、ゴセンレリン、またはトリプテレリン)、およびアロマターゼ阻害剤(例えば、フェマーラ、アリメデックス、またはアロマシン)が挙げられる。
他の“標的特異的抗癌剤“としては、ブレオマイシン、レチノイド、例えばすべてtransのレチノイン酸(ATRA)、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば5−アザ−2’−デオキシシチジン(デシタビン、Dacogen(登録商標))、および5−アザシチジン(Vidaza(登録商標))、アラノシン、サイトカイン、例えばインターロイキン−2、インターフェロン、例えばインターフェロンα2またはインターフェロン−γ、bcl2アンタゴニスト(例えば、ABT−737または類縁体)、細胞死受容体アゴニスト、例えばTRAIL、DR4/5アゴニスト抗体、FasLおよびTNF−Rアゴニスト(例えば、TRAIL受容体アゴニスト、例えばマパツムマブまたはレキサツムマブ)が挙げられる。
抗癌剤の具体例としては、特に限定されないが、例えば、131I−chTNT、アバレリクス、アビラテロン、アクラルビシン、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アルトレタミン、アミノグルテチミド、アムルビシン、アムサクリン、アナストロゾール、アルグラビン、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、バシリキシマブ、BAY80−6946、BAY1000394、BAY86−9766(RDEA119)、ベロテカン、ベンダムスチン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ビカルタミド、ビスアントレン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブセレリン、ブスルファン、カバジタキセル、ホリナートカルシウム、レボホリナートカルシウム、カペシタビン、カルボプラチン、カルモフール、カルムスチン、カツマキソマブ、セレコキシブ、セルモロイキン、セツキシマブ、クロラムブシル、クロルマジノン、クロルメチン、シスプラチン、クラドリビン、クロドロン酸、クロファラビン、クリサンタスパーゼ(crisantaspase)、シクロホスファミド、シプロテロン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンα、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デガレリクス、デニロイキンジフチトクス、デノスマブ、デスロレリン、塩化ジブロモスピジウム、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ドキソルビシン+エストロン、エクリズマブ、エドレコロマブ、酢酸エリプチシニウム、エルトロンボパグ、エンドスタチン、エノシタビン、エピルビシン、エピチオスタノール、エポエチンα、エポエチンβ、エプタプラチン、エリブリン、エルロチニブ、エストラジオール、エストラムスチン、エトポシド、エベロリムス、エキセメスタン、ファドロゾール、フィルグラスチム、フルダラビン、フルオロウラシル、フルタミド、フォルメスタン、ホテムスチン、フルベストラント、硝酸ガリウム、ガニレリクス、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、glutoxim、ゴセレリン、ヒスタミン二塩酸塩、ヒストレリン、ヒドロキシカルバミド、I−125シード、イバンドロン酸、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、イミキモド、インプロスルファン、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ、イピリムマブ、イリノテカン、イクサベピロン、ランレオチド、ラパチニブ、レナリドマイド、レノグラスチム、レンチナン、レトロゾール、ロイプロレリン、レバミソール、リスリド、ロバプラチン、ロムスチン、ロニダミン、マソプロコール、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、メルファラン、メピチオスタン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキシソラレン、レブリン酸メチルアミノ、メチルテストステロン、ミファムルチド、ミルテホシン、ミリプラチン、ミトブロニトール、ミトグアゾン、ミトラクトール、マイトマイシン、ミトタン、ミトキサントロン、ネダプラチン、ネララビン、ニロチニブ、ニルタミド、ニモツズマブ、ニムスチン、ニトラクリン、オファツムマブ、オメプラゾール、オプレルベキン、オキサリプラチン、p53遺伝子療法、パクリタキセル、パリフェルミン、パラジウム−103シード、パミドロン酸、パニツムマブ、パゾパニブ、ペガスパルガーゼ、PEG−エポエチンβ(メトキシPEG−エポエチンβ)、ペグフィルグラスチム、ペグインターフェロンα−2b、ペメトレキセド、ペンタゾシン、ペントスタチン、ペプロマイシン、ペルホスファミド、ピシバニール、ピラルビシン、プレリキサフォル、プリカマイシン、ポリグルサム、ポリエストラジオールホスフェート、ポリサッカライド−K、ポルフィマーナトリウム、プララトレキサート、プレドニマスチン、プロカルバジン、キナゴリド、ラロキシフェン、ラルチトレキセド、ラニムスチン、ラゾキサン、レゴラフェニブ、リセドロン酸、リツキシマブ、ロミデプシン、ロミプロスチム、サルグラモスチム、sipuleucel−T、シゾフィラン、ソブゾキサン、グリシジダゾール(glycididazole)ナトリウム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、タラポルフィン、タミバロテン、タモキシフェン、タソネルミン、テセロイキン、テガフール、テガフール+ギメラシル+オテラシル、テモポルフィン、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、テストステロン、テトロホスミン、サリドマイド、チオテパ、チマルファシン、チオグアニン、トシリズマブ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラベクテジン、トラスツマブ、トレオスルファン、トレチノイン、トリロスタン、トリプトレリン、トロホスファミド、トリプトファン、ウベニメクス、バルルビシン、バンデタニブ、バプレオチド、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンフルニン、ビノレルビン、ボリノスタット、ボロゾール、yttrium−90gガラスマイクロスフェア、ジノスタチン、ジノスタチンスチマラマー、ゾレドロン酸、ゾルビシンが挙げられる。
本発明の化合物およびそれらの塩は、本発明の態様に含まれる互変異性体の形態で存在してもよい。
本発明の化合物は、それらの構造によって、異なる立体異性形態で存在し得る。これらの形態には、立体配置異性体または要すれば立体配座異性体(それらのアトロプ異性体を含む、エナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体)が含まれる。故に、本発明は、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、ならびにそれらの混合物を含む。これらの混合物からの、エナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体の純粋な立体異性形態を、当技術分野で公知の方法、好ましくはクロマトグラフィー法、とりわけアキラルまたはキラル相を用いる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により単離することができる。本発明はさらに、その比率に無関係に上記立体異性体のすべての混合物(ラセミ体を含む)を含む。
本発明の化合物および塩の一部は、本発明の範囲内である異なる結晶型(多型体)で存在してもよい。
さらに、生物系で式(I)の化合物およびその塩に変換される式(I)の化合物およびその塩の誘導体(生物学的前駆体またはプロドラッグ)は、本発明に包含される。該生物系は、例えば哺乳動物、特にヒト対象である。該生物学的前駆体は、例えば代謝プロセスにより式(I)の化合物またはその塩に変換される。
添付の特許請求の範囲に記載の請求項1〜5記載の化合物の合成に使用される中間体、ならびに請求項1〜5記載の化合物の合成のためのそれらの使用は、本発明のさらなる側面である。好適な中間体は、以下の中間体例である。
本発明の化合物は以下の通りに製造され得る。
以下のスキームに示すように本発明の式(I)の化合物を製造することができる。
反応スキーム1
Figure 2014501234
本発明の化合物は、反応スキーム1(ここで、X、Y、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、請求項1に定義の意味を有し、
Rxは、R6の意味を有し、保護基でもよく;
RyはHであるか、または保護基であり、ここで、RxおよびRyは共に、またはYおよびRxは共に、環状保護基を形成していてよく;Halはハロゲンであり;Xaは、ハロゲンのような脱離基、またはスルホニルエステル、好ましくはCl、Br、I、トシレート、トリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネートであり;Mは、−B(OH)、−Sn(1−4C−アルキル)、−ZnCl、−ZnBr、−ZnI、または
Figure 2014501234
である。)に従い製造され得る。
一般式(I)の化合物は、一般式(II)の化合物から製造され得る。Rxは、要すれば、R6または保護基、またはさらに処理の必要な他の前駆体であり得る。例えば、一般式(II)の化合物におけるRxは、Boc基、−CO(OtBu)のような保護基であり得るか、またはRxおよびRyはそれらが結合する窒素と共に、フタルイミドのような環状保護基を形成し得る。故に、一般式(I)の化合物の製造は、適切な脱保護反応の使用により、例えばBoc基の場合、環境温度にて、適切な溶媒中、例えばジクロロメタンおよびメタノール中、、酸性反応条件下で、例えばジオキサン中の4M塩化水素の溶液中で、達成され得る。保護基の合成および脱保護を含む、Boc基または一般式(II)の化合物におけるアミノ官能基の保護に用いるのに好適であり得るさらなる保護基を脱保護するさらなる条件は、例えばfound、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1999, 3rd Ed., またはP. Kocienski, Protecting Groups, Thieme Medical Publishers, 2000に見出される。同様に、RyがHではないとき、Ryは保護基であり、例えばRxおよびRyが共に、フタルイミドのような環状保護基を形成する。
一般式(II)の化合物は、例えばC−C結合形成を触媒する遷移金属を用いて、一般式(III)の化合物と一般式(IV)の化合物を反応させて製造され得る。この遷移金属により触媒されるC−C結合形成反応は、例えば、Mが、
Figure 2014501234

を意味し、XaがClであるとき、60℃ないし120℃のような好適な温度で、炭酸ナトリウム水溶液または炭酸カリウム水溶液のような好適な塩基の存在下、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジオキサンまたはそれらの混合物のような好適な溶媒中で、パラジウム触媒、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)[Pd(dppf)Cl]、ビス(トリ−tert.−ブチルホスフィン)パラジウム(0)[Pd(PtBu]、またはPd(PPhのような好適な金属触媒を用いることにより、達成され得る。
一般式(IV)の化合物は、公知の方法を用いて、例えば、Mが
Figure 2014501234

を意味するとき、溶媒の沸点までの温度、好ましくは80−120℃のような高温にて、ジオキサン、ジメチルスルホキシドまたはテトラヒドロフランのような好適な溶媒中、好適なパラジウム塩および好適なホスフィンリガンドからインサイチュで形成されたパラジウム複合体、例えば、PdCl(CHCN)およびSPhos(CAS657408−07−6)、またはピナコールボラン、またはビス(ピナコレート)ジボロン(CAS73183−34−3)のような好適なホウ素化試薬のような予め形成されたパラジウム複合体のような好適な金属複合体を用いて、パラジウムにより触媒されるホウ素化反応(borylation reaction)により、一般式(V)の化合物から製造され得る。ピナコールボランを用いる、ハロゲン化アリールのパラジウムにより触媒されるホウ素化反応と類似の方法は、Buchwald et al in J. Org. Chem. 2008, p5589に記載されている。あるいは、ホウ素化反応は、ハロゲン−金属交換を行い、その後、該陰イオンを好適なホウ酸エステルでクエンチして達成され得る。例えば、一般式(IV)の化合物は、−78℃ないし−20℃、好ましくは−78℃ないし−50℃のような好適な温度にて、テトラヒドロフランのような好適な溶媒中、2当量のsec−ブチルリチウムまたはn−ブチルリチウムと反応させ、その後メチルピナコールホウ酸エステルまたはイソプロピルピナコールホウ酸エステルと反応させ得る。類似の方法が、文献、例えばEP1870099にて公知である。
一般式(V)および(VI)の化合物は、いずれも市販されているか、以下に記載の方法を用いて製造可能であるか、公知の方法を用いて製造可能であるか、または当業者に公知の類似の方法により製造可能である。
本発明の一面は、一般式(III)および(IV)の化合物を反応させて、一般式(II)の化合物を形成し、そして一般式(II)の化合物を脱保護して、一般式(I)の化合物を形成する反応である。
反応スキーム2
Figure 2014501234
一般式(III)の化合物は、反応スキーム2(ここで、R1、R2、R3およびR4は上記に定義の意味を有し;XaおよびXbはハロゲンであり、R’は1−4C−アルキルである)に従い製造され得る。
一般式(III)の化合物(式中、R3は水素である)は、一般式(VII)の化合物から得られ得る。この反応は、例えば0℃ないし80℃、好ましくは環境温度のような好適な温度にて、テトラヒドロフラン、メタノールおよび水の混合物のような好適な溶媒中、亜鉛または亜鉛/銅ペアのような好適な還元剤を用いて反応させて達成され得る。あるいは、この反応は、例えば0℃ないし80℃、好ましくは0℃ないし環境温度のような好適な温度にて、アンモニア溶液、ジクロロメタンおよび塩水の混合物中、亜鉛と反応させて、達成され得る。
あるいは、一般式(III)の化合物(式中、R3はNR15R16である)は、対応する一般式(VII)の化合物を、50℃ないし溶媒の沸点のような好適な温度にて、テトラヒドロフラン、N−メチル−ピロリドンまたはN,N−ジメチルホルムアミドのような好適アン溶媒中、それぞれ対応するアミノ化合物、HNR15R16、例えばNHCHと反応させて得られ得る。
あるいは、一般式(III)の化合物(式中、R3は、1−4C−アルキルまたは3−7−シクロアルキルである)は、例えば、対応する一般式(XI)の化合物を、好適なハロゲン化試薬、例えばXaがClであるとき、オキシ塩化リンで、またはXaがBrであるとき、トリ臭化リンまたはオキシ臭化リンで処理することにより製造され得る。
一般式(VII)の化合物は、対応する一般式(VIII)の化合物を好適なハロゲン化試薬、例えば、オキシ塩化リン、トリ臭化リン、オキシ臭化リンで処理して、合成され得る。
一般式(VIII)の化合物は、対応する式(X)のアミノヘテロ環および式(IX)のマロン酸エステルの縮合により製造され得る。この反応は、例えば、80ないし200℃の高温にて、N,N−ジメチルホルムアミド中で、ジアザ(1,3)ビシクロ[5.4.0]ウンデカン(DBU)またはトリブチルアミンのような塩基を用いて、達成され得る。
一般式(XI)の化合物(式中、R3は1−4C−アルキルまたは3−7−シクロアルキルである)は、例えば、対応する式(X)のアミノヘテロ環および式(XII)のβ−ケトエステルの縮合により製造され得る。この反応は、例えば、80ないし200℃の高温にて、N,N−ジメチルホルムアミド中で、DBUまたはトリブチルアミンのような塩基を用いて、達成され得る。
式(IX)、(X)または(XII)の化合物は、それぞれ市販されているか、以下に記載の方法を用いて製造可能であるか、公知の方法を用いて製造可能であるか、または当業者に公知の類似の方法により製造可能である。
故に、本発明の一面は、一般式(III)
Figure 2014501234

[式中、R1、R2、R3およびR4は、請求項1に定義の意味を有し、Xaは脱離基である]
で示される化合物を、一般式(IV)
Figure 2014501234

[式中、R5、XおよびYは、請求項1に定義の意味を有し、Mは−B(OH)、−Sn(1−4C−アルキル)、−ZnCl、−ZnBr、−ZnI、または
Figure 2014501234
であり、RxはR6または保護基であり、Ryは、水素または保護基であるか、またはRxおよびRyは共に、環状保護基を形成する]
で示される化合物と反応させて、一般式(II)
Figure 2014501234

で示される化合物を形成し、その後、必要であれば脱保護して、一般式(I)の化合物
Figure 2014501234

で示される化合物を形成することを特徴とする、一般式(I)の化合物の製造方法である。
本発明の好ましい一面は、実施例に記載の請求項1−5の化合物ならびに実施例部分に記載の中間体、とりわけ中間体2−0、2−1、2−2の製造方法である。
出発化合物または中間体化合物にいくつかの反応中心がある場合、所望の反応中心で反応が特異的に進行するように、保護基により1個またはそれ以上の反応中心を一時的に保護することが必要な場合があることは、当業者に公知である。多くの証明されている保護基の使用についての詳細な説明は、例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1999, 3rd Ed.またはP. Kocienski, Protecting Groups, Thieme Medical Publisher, 2000に見出される。
本発明の化合物は、公知の方法により、例えば真空下で溶媒を蒸留し、適切な溶媒から得られた残渣を再結晶するか、またはこれを通常の精製法の1つ、例えば適切な支持体物質を用いるカラムクロマトグラフィーに付すことにより、単離および精製される。さらに、十分に塩基性または酸性の官能基を有する本発明の化合物の逆相分取HPLCは、塩の形成に至り得て、例えば、十分に塩基性の本発明の化合物の場合、トリフルオロ酢酸またはギ酸塩の形成、または例えば、十分に酸性の本発明の化合物の場合、アンモニウム塩の形成に至り得る。このタイプの塩は、当業者に公知の種々の方法により、いずれも、それぞれその遊離塩基または遊離酸形態に変換され得るか、またはその後の生物学的アッセイに塩として使用され得る。さらに、本発明の化合物の単離中における乾燥工程は、溶媒和物また包接錯体を得るために、とりわけ微量のギ酸またはトリフルオロ酢酸のような共溶媒を完全に除去することはできない。当業者は、溶媒和物または包接錯体が、その後の生物学的アッセイに使用されるのに許容されることを認識し得る。本明細書に記載の単離された本発明の化合物の特定の形態(例えば塩、遊離塩基、溶媒和物、包接錯体)は、該化合物を特定の生物学的活性を定量するために、生物学的アッセイに適用され得る形態のみが必要とされるわけではないことが理解されるべきである。
本発明の式(I)の化合物の塩は、所望の酸もしくは塩基を含有する適切な溶媒(例えば、アセトン、メチルエチルケトンもしくはメチルイソブチルケトンのようなケトン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランもしくはジオキサンのようなエーテル、塩化メチレンもしくはクロロホルムのような塩素化炭化水素、またはメタノール、エタノールもしくはイソプロパノールのような脂肪族アルコール)に、遊離化合物を溶解するか、またはこの化合物に所望の酸もしくは塩基を加えることにより、得ることができる。該酸もしくは塩基は、一塩基もしくは多塩基酸または塩基であるかどうかにより、または等モル量比もしくは異なる比であるかにより、塩調製物中で使用することができる。塩は、塩のための非溶媒で濾過、再沈殿、沈殿することにより、または溶媒を蒸発させることにより得られる。得られた塩は、遊離化合物に変換することができ、次いで、塩に変換可能である。こうして、例えば、工業的スケールで生産される生成物として得られ得る薬学的に許容されない塩は、当業者に公知の方法により薬学的に許容され得る塩に変換され得る。
本発明の化合物および塩の純粋なジアステレオマーおよび純粋なエナンチオマーは、例えば不斉合成により、合成中にキラル出発化合物を使用して、あるいは合成で得られるエナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物を分離することにより、得ることができる。
エナンチオマー混合物およびジアステレオマー混合物は、当業者に公知の方法により純粋なジアステレオマーおよび純粋なエナンチオマーに分離することができる。好ましくは、ジアステレオマー混合物は結晶化、特に分別結晶、またはクロマトグラフィーにより分離される。エナンチオマー混合物は、例えばキラル補助剤を用いてジアステレオマーを作成し、得られたジアステレオマーを分離し、キラル補助剤を除去することにより、分離することができる。キラル補助剤として、例えばマンデル酸のようなキラル酸を使用してエナンチオマー塩基を分離でき、ジアステレオマー塩の形成を介してキラル塩基を使用してエナンチオマー酸を分離することができる。さらにジアステレオマーエステルのようなジアステレオマー誘導体を、それぞれアルコールのエナンチオマー混合物または酸のエナンチオマー混合物から、キラル補助剤としてそれぞれキラル酸またはキラルアルコールを使用して、形成することができる。さらにジアステレオマー錯体またはジアステレオマー包接化合物を、エナンチオマー混合物を分離するために使用してもよい。あるいは、エナンチオマー混合物は、クロマトグラフ法のキラル分離カラムを使用して分離することができる。エナンチオマーの単離のための別の好適な方法は、酵素的分離である。
本発明の好ましい一面は、実施例に記載の請求項1−5記載の化合物の製造方法である。
要すれば、式(I)の化合物は、その塩に変換され得るか、または要すれば、式(I)の化合物の塩は、遊離化合物に変換され得る。対応する工程は、当業者に慣用されている。
要すれば、式(I)の化合物は、そのN−オキシドに変換され得る。該N−オキシドはまた、中間体のために導入され得る。N−オキシドは、適当な前駆体を、0℃ないし40℃のような適当な温度にて(室温が一般的に好ましい)、ジクロロメタンのような適当な溶媒中、メタ−クロロ過安息香酸のような酸化剤で処理して製造され得る。さらに、N−オキシドを形成する対応する工程は、当業者に慣用されている。
商業的有用性
本発明の式(I)の化合物および式(I)の化合物の立体異性体は、以後、本発明の化合物と称する。特に、本発明の化合物は薬学的に許容される。本発明の化合物は、有用な薬理学的性質を有し、これは本発明の化合物を商業的に有用なものにしている。特に、本発明の化合物はPi3K/Akt経路を阻害し、細胞活性を示す。本発明の化合物は、疾患(例えば、過剰活性化Pi3K/Aktに依存する疾患)の治療に商業的に適用できることが期待される。Pi3K/Akt経路の異常な活性化は、ヒト腫瘍の発症と維持に必須の工程であり、従って例えばAKT阻害剤によるその阻害は、ヒト腫瘍の治療の有効な手段であると理解される。最近の総説については、Garcia−Echeverriaらの(Oncogene, 2008, 27, 551−5526)を参照されたい。
本発明において細胞活性および同様の用語(例えば、リン酸化の阻害、細胞増殖の阻害、アポトーシスまたは化学的感作の誘導)は、当業者に公知の意味で使用される。
本発明において化学的感作および同様の用語は、当業者に公知の意味で使用される。これらの刺激には、例えば細胞死受容体および生存経路のエフェクター、ならびに細胞障害薬/化学的治療薬、標的化物質、最後に放射線療法が含まれる。本発明のアポトーシスの誘導および同様の用語は、その化合物と、または治療で日常的に使用される他の化合物と組合せて、接触した細胞のプログラムされた細胞死を実行する化合物を同定するために使用される。
本発明においてアポトーシスは、当業者に公知の意味で使用される。本発明の化合物に接触した細胞におけるアポトーシスの誘導は、必ずしも細胞増殖の阻害と連動していない。好ましくは、増殖の阻害および/またはアポトーシスの誘導は、異常な細胞増殖を有する細胞に特異的である。
さらに本発明の化合物は、細胞や組織におけるプロテインキナーゼ活性を阻害し、脱リン酸化基質タンパク質への、および機能的結果へのシフト、例えばアポトーシス、細胞サイクル停止、および/または化学療法的および標的特異的抗癌剤への感作の誘導へのシフトを引き起こす。好ましい態様において、Pi3K/Akt経路の阻害は、単独で、または細胞障害薬または標的化抗癌剤と組合せて、本明細書に記載の細胞作用を誘導する。
本発明の化合物は、抗増殖性および/またはアポトーシス促進性および/または化学的感作性を示す。すなわち、本発明の化合物は、過剰増殖性障害(特に、癌)の治療に有用である。すなわち、本発明の化合物は、過剰増殖性障害(例えば、癌)に罹患している哺乳動物(例えば、ヒト)の抗増殖性および/またはアポトーシス促進性および/または化学的感作性の誘導に使用される。
本発明はさらに、良性新生物および悪性新生物、とりわけ悪性新生物、例えば下記の癌および腫瘍タイプを含む、アポトーシスの誘導に応答する(過剰)増殖性疾患および/または障害の処置および/または予防、好ましくは処置のための、本発明の化合物またその薬学的に許容される塩に関する。
本発明の化合物は、グルコース枯渇、低酸素症または他の化学的ストレスのような好ましくない増殖条件にもかかわらず生存することができる癌細胞の代謝活性の阻害により、哺乳動物(例えば、ヒト)における抗増殖性および/またはアポトーシス促進性を示す。
故に、本発明の化合物は、良性または悪性挙動の疾患を治療、改善および予防するのに、例えば細胞新生物を阻害するのに、有用である。
本発明において新生物は、当業者に公知の意味で使用される。良性新生物は、攻撃的な転移性腫瘍をインビボで形成することができない、細胞の過剰増殖により説明される。これに対して悪性新生物は、全身性疾患を形成することができる、例えば離れた臓器における腫瘍転移を形成することができる、複数の細胞および生化学的異常を有する細胞により説明される。
本発明の化合物は、好ましくは悪性新生物の治療のために使用することができる。本発明の化合物で治療可能な悪性新生物の例には、固形癌と血液癌が含まれる。固形腫瘍は、乳房、膀胱、骨、脳、中枢および末梢神経系、大腸、内分泌腺(例えば、甲状腺および副腎皮質)、食道、子宮内膜、生殖細胞、頭頸部、腎臓、肝臓、肺、喉頭および下咽頭、中皮、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、腎臓、小腸、軟部組織、精巣、胃、皮膚、尿管、膣および外陰部の腫瘍により例示することができる。悪性新生物は、網膜芽細胞腫とウィルムス腫瘍に代表される遺伝性癌を含む。さらに悪性新生物は、該臓器の原発性腫瘍と、遠くの臓器における対応する二次腫瘍(“腫瘍転移”)を含む。血液の癌は、白血病およびリンパ腫の攻撃型および緩慢型、すなわち非ホジキン病、慢性および急性骨髄性白血病(CML/AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、ホジキン病、多発性骨髄腫およびT細胞リンパ腫により例示される。また、骨髄異形成症候群、血漿細胞新生物、新生物随伴症候群、および原発部位不明の癌、ならびにエイズ関連悪性腫瘍も含まれる。
悪性新生物は、必ずしも遠位の臓器への転移の形成を必要としないことが特記される。ある腫瘍は、その攻撃的増殖性により原発臓器自体に破壊的作用を示す。これらの作用により、組織や臓器構造が破壊され、最後に本来の臓器機能の喪失と死に至る。
標準的な癌治療薬で頻発する不成功事例において、薬剤耐性は特に重要である。この薬剤耐性は、種々の細胞および分子的機序により引き起こされる。薬剤耐性の一面は、主要なシグナル伝達キナーゼとしてのPKB/Aktによる抗アポトーシス生存シグナルの構成的活性化により引き起こされる。Pi3K/Akt経路の阻害は、標準的化学療法剤または標的特異的癌治療薬に対する再感作を引き起こす。その結果、本発明の化合物の商業的利用可能性は、癌患者の治療の一次治療に限定される。好ましい態様において、化学療法剤または標的特異的癌治療薬に対する耐性を有する癌患者はまた、例えば2次または3次治療サイクルのためのこれらの化合物による治療を受ける。特に本発明の化合物は、これらの薬剤に対して腫瘍を再感作するために、標準的化学療法剤または標的化薬剤と組合せて使用され得る。

本発明の化合物は、上記したように良性および悪性の疾患(例えば、良性または悪性新生物、特に癌、とりわけPi3K/Akt経路の阻害に感受性の癌)の治療、予防または改善のために好適である。
本発明はさらに、上記病状、病気、障害または疾患の1つに罹っている哺乳動物(ヒトを含む)を治療、予防または改善するための方法を含む。この方法は、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、そのような治療を必要とする対象に投与することを特徴とする。
本発明は、ヒトを含む哺乳動物のPi3K/Akt経路の阻害に応答性の疾患を治療、予防または改善するための方法であって、好ましくは、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、該哺乳動物に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、細胞においてプロテインキナーゼ活性を阻害する方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、かかる処置を必要とする患者に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、哺乳動物の良性または悪性挙動の過増殖性疾患および/またはアポトーシスの誘導に応答性の障害(例えば癌)、特に上記した任意の癌疾患を治療するための方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、該哺乳動物に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、哺乳動物の細胞過剰増殖性を阻害するか、または異常な細胞増殖を阻止するための方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、該哺乳動物に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、良性または悪性の新生物、特に癌の治療においてアポトーシスを誘導する方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、かかる処置の必要な対象に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、細胞のプロテインキナーゼ活性を阻害する方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、かかる処置の必要な患者に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、哺乳動物で化学療法剤または標的特異的抗癌剤に対して感作する方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、該哺乳動物に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明は、哺乳動物(ヒトを含む)の良性および/または悪性新生物、特に癌を処置する方法であって、薬理学的活性量、治療的有効量および許容量の、1個またはそれ以上の本発明の化合物を、該哺乳動物に投与することを含む方法をさらに含む。
本発明はさらに、固形腫瘍および血液の癌を処置する方法であって、固形腫瘍が、乳房、膀胱、骨、脳、中枢および末梢神経系、大腸、内分泌腺(例えば、甲状腺および副腎皮質)、食道、子宮内膜、生殖細胞、頭頸部、腎臓、肝臓、肺、喉頭および下咽頭、中皮、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、腎臓、小腸、軟部組織、精巣、胃、皮膚、尿管、膣および外陰部の腫瘍により例示され得る、処置法を含む。悪性新生物は、網膜芽細胞腫およびウィルムス腫瘍に例示される遺伝性の癌を含む。加えて、悪性新生物は、該臓器の原発性腫瘍と、遠くの臓器における対応する二次腫瘍(“腫瘍転移”)を含む。血液の癌は、白血病およびリンパ腫の攻撃型および緩慢型、すなわち非ホジキン病、慢性および急性骨髄性白血病(CML/AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、ホジキン病、多発性骨髄腫およびT細胞リンパ腫により例示される。また、骨髄異形成症候群、血漿細胞新生物、新生物随伴症候群、および原発部位不明の癌、ならびにエイズ関連悪性腫瘍も含まれる。
本発明はさらに、上記した1種以上の疾患の処置、予防および/または改善のために使用される医薬組成物の製造のための本発明の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、アポトーシスの誘導に応答性の過増殖性疾患および/または障害、例えば良性または悪性新生物、特に癌、とりわけ上記の癌疾患および腫瘍タイプを処置、予防または改善するための医薬組成物の製造のための本発明の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、良性または悪性新生物、とりわけ悪性新生物、特に癌、例えば上記した任意の癌および腫瘍タイプを処置、予防または改善するための医薬組成物の製造のための、本発明の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、良性新生物および悪性新生物(癌を含む)を含むアポトーシスの誘導に応答性の(高)増殖性疾患および/または障害の処置および/または予防のための、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
本発明はさらに、単一のプロテインキナーゼもしくは複数のプロテインキナーゼの機能調節異常に仲介される疾患、および/またはアポトーシスの誘導に応答性の障害の処置、予防または改善のための医薬組成物の製造のための、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
本発明はさらに、良性新生物および悪性新生物(癌を含む)を含むアポトーシスの誘導に応答性の(高)増殖性疾患および/または障害の処置および/または予防のための、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
本発明はさらに、化学療法剤または標的特異的抗癌剤に対して感作するために使用できる医薬組成物の製造のための、本発明の化合物および薬学的に許容される塩の使用に関する。
本発明はさらに、本明細書に記載の疾患、特に癌の放射線療法に対して感作するために使用できる医薬組成物の製造のための、本発明の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、プロテインキナーゼ阻害剤療法に対して感受性で細胞新生物とは異なる疾患の処置に使用できる医薬組成物の製造のための、本発明の化合物の使用に関する。これらの非悪性疾患としては、良性前立腺肥大、神経繊維腫症、皮膚病および骨髄異形成症候群が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明はさらに、1種またはそれ以上の本発明の化合物および薬学的に許容される担体または希釈剤を含んでなる医薬組成物に関する。
本発明はさらに、1種またはそれ以上の本発明の化合物および薬学的に許容される助剤または添加剤を含んでなる医薬組成物に関する。
本発明の医薬組成物は、それ自体公知で当業者が熟知している方法により製造される。医薬組成物として、本発明の化合物(=活性化合物)はそのまま使用されるか、または好ましくは好適な医薬的助剤および/または添加剤と組合せて、例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、丸剤、カシェ剤、顆粒剤、カプセル剤、カプレット、坐薬、パッチ剤(例えばTTSとして)、エマルジョン(例えば、マイクロエマルジョンまたは脂質エマルジョン)、懸濁剤(例えばナノ懸濁剤)、ゲル剤、可溶化剤もしくは液剤(例えば無菌液剤)、またはリポソームもしくはベータシクロデキストリンもしくはベータシクロデキストリン誘導体包接複合体などの形態で使用され、活性化合物は有利には0.1〜95%含まれ、助剤および/または添加剤の適切な選択により、活性化合物に、および/または所望の作用発現に丁度適した薬剤投与型(例えば、遅延放出形態または腸溶性形態)を達成することができる。
当業者はその専門的知識により、所望の医薬製剤、調製物または組成物に適した助剤、ビヒクル、添加剤、希釈剤、担体またはアジュバントについて熟知している。溶媒、ゲル形成剤、軟膏基剤および他の活性化合物添加剤に加えて、例えば抗酸化剤、分散剤、乳化剤、保存剤、可溶化剤(例えば、ポリエチレングリセロールチリシノリート35、PEG400、トゥイーン80、カプチゾル、ソルトールHS15など)、着色剤、錯化剤、浸透促進剤、安定化剤、充填剤、結合剤、増粘剤、崩壊剤、緩衝剤、pH調節剤(例えば、中性、アルカリ性、または酸性製剤を得るための)、ポリマー、滑沢剤、コーティング剤、噴射剤、張性調整剤、界面活性剤、香味剤、甘味剤または色素を使用することができる。
特に所望の製剤および所望の投与形式に適した種類の助剤および/または添加剤が使用される。
本発明の化合物、医薬組成物または組合せの投与は、当該分野で利用できる一般に認められた任意の投与形式で行われ得る。適切な投与形式の例としては、静脈内投与、経口投与、鼻内投与、非経腸投与、局所投与、経皮投与および直腸投与が挙げられる。経口投与および静脈内投与が好適である。
一般に、本発明の医薬組成物は、活性化合物の用量が、Pi3K/Akt経路阻害剤について一般的な範囲であるように投与することができる。特に、体重70kgの平均的成人患者では、1日当たり0.01〜4000mgの範囲の活性化合物の用量が好適である。この点で投与量は、例えば使用される具体的な化合物、処置される種、処置される対象の年齢、体重、全身的健康状態、性別および食事、投与形式および投与時間、排泄速度、処置されるべき疾患の重症度、ならびに薬剤の組合せによって変化することが特記される。
医薬組成物は1日当たり単回用量または多数回用量、例えば1日2〜4回投与されてもよい。医薬組成物の単回用量単位は、例えば0.01mg〜4000mg、好ましくは0.1mg〜2000mg、さらに好ましくは0.5〜1500mg、最も好ましくは1〜500mgの活性化合物を含むことができる。さらに医薬組成物は、インプラント、例えば皮下もしくは筋肉内インプラントを使用して、わずかに可溶性の塩形態の活性化合物を使用して、またはポリマーに結合した活性化合物を使用して、毎週、毎月またはさらに低頻度の投与に適合するように改変され得る。
本発明はさらに、例えばPi3K/Akt経路の阻害に応答性もしくは感受性の疾患、例えば良性または悪性挙動の過増殖性疾患、および/またはアポトーシスの誘導に応答性の障害、特に癌、例えば上記の任意の癌疾患を処置、予防または改善するための、本発明の化合物から選択される1種またはそれ以上の第一活性成分と、化学療法抗癌剤と標的特異的抗癌剤から選択される1種またはそれ以上の第二活性成分とを含む組合せ剤に関する。
本発明はさらに、上記の疾患の処置および/または予防のための医薬生成物の製造における、唯一の活性成分としての1種またはそれ以上の本発明の化合物と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物の使用に関する。
処置または予防されるべき特定の疾患に依存して、その疾患を処置または予防するために通常投与されるさらなる治療的活性物質を、要すれば、本発明の化合物と共投与してもよい。本明細書において、特定の疾患を処置または予防するために通常投与されるさらなる治療剤は、治療される疾患に好適であることが知られている。
本発明の化合物の組合せパートナーとして上記の抗癌剤は、その薬学的にに許容される誘導体、例えば薬学的にに許容される塩を含むことを意味する。
当業者は、共投与されるさらなる治療剤の1日の総投与量および投与方法を熟知している。該総1日投与量は、併用される薬剤によって広範囲に変動し得る。
本発明を実施するとき、本発明の化合物は、1種またはそれ以上の標準的治療剤(化学療法剤および/または標的特異的抗癌剤)、特に当該分野で公知の抗癌剤、例えば上記の任意のものと共に、併用療法で別個に、連続して、同時に、または経時的に(例えば、組合せ単位投与量形態として、別個の単位投与量形態として、近接する分離した単位投与量形態として、固定されたか、または固定されていない組合せ剤として、複数部分のキット(kit−of−parts)として、または混合物として)投与されてもよい。
この点で本発明はさらに、治療、例えば上記の任意の疾患の治療において、別個に、連続して、同時に、または経時的に使用するための、少なくとも1種の本発明の化合物である第一活性成分と、少なくとも1種の当該分野で公知の抗癌剤である第二活性成分、例えば上記の抗癌剤の1種またはそれ以上とを含んでなる組合せ剤に関する。
本発明はさらに、別個に、連続して、同時に、または経時的に使用するための、少なくとも1種の本発明の化合物である第一活性成分と、少なくとも1種の当該分野で公知の抗癌剤である第二活性成分、例えば上記の抗癌剤の1種またはそれ以上とを含んでなる医薬組成物に関する。
本発明はさらに、
a)薬学的に許容される担体または希釈剤と共に製剤化される少なくとも1種の本発明の化合物、および
b)薬学的に許容される担体または希釈剤と共に製剤化される少なくとも1種の当分野で公知の抗癌剤、例えば上記の抗癌剤の1種またはそれ以上、
を含んでなる組合せ剤に関する。
本発明はさらに、治療において同時に、連続して、別個に、または経時的に使用するための、本発明の化合物である第一活性成分と薬学的に許容される担体または希釈剤との調製物と、当該分野で公知の抗癌剤である第二活性成分、例えば上記の抗癌剤の1種と、薬学的に許容される担体または希釈剤との調製物とを、含んでなる複数部分のキット(kit−of−parts)に関する。要すれば、該キットは、例えば過増殖性疾患およびPi3K/Akt経路の阻害に応答性または感受性の疾患、例えば良性または悪性新生物、特に癌、より正確には、上記の任意の癌疾患を処置するために、治療で使用するための説明書を含む。
本発明はさらに、同時、併用、連続または別個の投与のための、少なくとも1種の本発明の化合物と少なくとも1種の当該分野で公知の抗癌剤とを含む組合せ製品に関する。
本発明はさらに、Pi3K/Akt経路阻害活性を有する本発明の、組合せ剤、組成物、製剤、調製物(製品)またはキットに関する。
さらに本発明は、患者の過増殖性疾患および/またはアポトーシスの誘導に応答性の疾患、例えば癌を、併用療法で処置するための方法であって、治療の必要な患者に本明細書に記載の組合せ剤、組成物、製剤、調製物またはキットを投与することを含んでなる方法に関する。
さらに本発明は、患者の良性または悪性の挙動の過増殖性疾患および/またはアポトーシスの誘導に応答性の疾患、例えば癌を治療するための方法であって、本発明の化合物および薬学的に許容される担体または希釈剤と、薬理活性量、治療的有効量および許容量の1種またはそれ以上の当該分野で公知の抗癌剤、例えば1種またはそれ以上の本明細書に記載の抗癌剤とを含んでなる、薬理活性量、治療的有効量および許容量の医薬組成物を、別個に、同時に、連続的に、または経時的に、該処置の必要な患者に投与することを含んでなる方法に関する。
さらに本発明は、患者の過増殖性疾患および/またはアポトーシスの誘導に応答性の疾患、例えば良性または悪性新生物、例えば癌、特に上記の任意の癌疾患を、処置、予防または改善するための方法であって、本発明の化合物である第一活性化合物の一定量と、少なくとも1種の第二活性化合物の一定量(該少なくとも1種の第二活性化合物は、標準的治療薬、特に少なくとも1種の当該分野で公知の抗癌剤、例えば本明細書に記載の1種またはそれ以上の化学療法剤および標的特異的抗癌剤である)を、別個に、同時に、連続的に、または経時的に、処置の必要な患者に投与することを含んでなり、第一活性化合物と第二活性化合物の量が治療効果を与えることを特徴とする方法に関する。
さらに本発明は、本発明の組合せ剤を投与することを含んでなる、患者の過増殖性疾患および/またはアポトーシスの誘導に応答性の疾患、例えば良性または悪性新生物、例えば癌、特に上記の任意の癌疾患を処置、予防または改善するための方法に関する。
さらに本発明は、過増殖性疾患、および/またはアポトーシスの誘導に応答性の障害、例えば悪性または良性新生物、とりわけ悪性新生物、例えば癌、特に上記の疾患および腫瘍タイプを、処置、予防または改善するための、医薬生成物、例えば市販のパッケージまたは医薬品の製造における、本発明の組成物、組合せ剤、製剤、調製物またはキットの使用にさらに関する。
本発明はさらに、1種またはそれ以上の化学療法剤および/または標的特異的抗癌剤、例えば上記の任意の抗癌剤と、同時、併用、連続的、または別個に使用するための説明書とともに、1種またはそれ以上の本発明の化合物を含んでなる市販のパッケージに関する。
本発明はさらに、1種以上の化学療法剤および/または標的特異的抗癌剤、例えば上記した任意の抗癌剤と、同時に、連続的に、または別々に使用するための説明書とともに、基本的に唯一の活性成分として1個以上の本発明の化合物を含んでなる市販のパッケージに関する。
本発明はさらに、1種またはそれ以上の本発明の化合物と、同時、併用、連続的、または別個に使用するための説明書とともに、1種以上の化学療法剤および/または標的特異的抗癌剤、例えば上記の任意の抗癌剤とを含んでなる市販のパッケージに関する。
本発明の併用療法に関連して記載される組成物、組合せ剤、調製物、製剤、キットまたはパッケージはまた、2種以上の本発明の化合物および/または2種以上の記載の当分野で公知の抗癌剤も含んでよい。
本発明の組合せ剤または複数部分のキット(kit−of−parts)の第一および第二有効成分は、別個の製剤として(すなわち、互いに独立に)提供され、これは次いで、併用療法で同時、併用、連続的、別個、または経時的に使用するために一緒にされるか、または併用療法で同時、併用、連続的、別個、または経時的に使用するための組合せパックの別個の成分としてパッケージされ提供される。
本発明の組合せ剤または複数部分のキット(kit−of−parts)の第一および第二活性成分の医薬製剤の種類は、一致しても(すなわち両方の成分が別個の錠剤もしくはカプセル剤に製剤化される)、または異なってもよい(すなわち異なる投与形に適したもの、例えば1つの有効成分が錠剤もしくはカプセル剤として製剤化され、他の有効成分が、例えば静脈内投与用に製剤化される)。
本発明の組合せ剤、組成物またはキットの第一および第二有効成分の量は共に、過剰増殖性疾患および/またはアポトーシスの誘導に応答性の疾患、特に上記の疾患の1つ、例えば悪性または良性新生物、とりわけ悪性新生物、例えば本明細書に記載した癌疾患のような癌の、処置、予防または改善のための治療的有効量を含む。
さらに本発明の化合物は、癌の外科的処置の術前または術後治療で使用することができる。
さらに本発明の化合物は、放射線療法と併用して使用することができる。
当業者には理解されるように、本発明は本明細書に記載の特定の態様に限定されず、添付の特許請求の範囲により規定される本発明の精神および範囲内にある、該態様のすべての改変態様を包含する。
以下の実施例化合物は、本発明を限定することなく本発明を詳細に例示する。さらにその調製法が明確に記載さていない本発明の化合物は、同様の方法で調製され得る。
実施例で言及される化合物およびその塩は、本発明の好適な態様、ならびに特定の実施例で開示されるように式(I)の化合物の残基のすべての下位組み合わせを包含する特許請求の範囲を示す。
実験部分での用語「に従う」は、記載の方法が「同様に」使用されるという意味で使用される。
実験部分
以下の表は、それらが本文中で説明されていない限り、本部分と中間体例および実施例で使用される略語を列記する。NMRピークはスペクトルに現れるままに記載され、可能性のある高次の作用は考慮されていない。化合物名は、MDL ISIS Drawで行われるようにAutoNom2000を使用して作成された。ある場合には、AutoNom2000で作成した名前の代わりに、市販の試薬の一般に認められた名前を使用した。
Figure 2014501234
他の略語は、当業者にはそれ自体一般的な意味を有する。
本明細書に記載される本発明の種々の面は、いかなる場合にも本発明を限定することを意味しない以下の実施例により例示される。
実施例
UPLC−MS標準的操作法
以下の通りに分析UPLC−MSを行った。質量(m/z)は、ネガティブモード(ES−)を記載していない場合は、ポジティブモード・エレクトロスプレー・イオン化法から報告される(ES−)。この場合のほとんどにおいて、方法Aが使用される。そうでない場合、それは記載される。
UPLC−MS 方法A
装置:Waters Acquity UPLC−MS ZQ4000;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7 50 x 2.1mm;溶離剤A:水+0.1%ギ酸、溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0−1.6分 1−99%B、1.6−2.0分 99%B;流速0.8ml/分;温度:60℃;注入:2μl;DADスキャン:210−400nm
UPLC−MS 方法B
装置:Waters Acquity UPLC−MS SQD 3001;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7 50 x 2.1mm;溶離剤A:水+0.2%アンモニア、溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0−1.6分 1−99%B、1.6−2.0分 99%B;流速0.8ml/分;温度:60℃;注入:2μl;DADスキャン:210−400nm;ELSD
UPLC−MS 方法C
装置:Waters Acquity UPLC−MS ZQ4000;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7 50 x 2.1mm;溶離剤A:水+0.05%ギ酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.05%ギ酸;勾配:0−1.6分 1−99%B、1.6−2.0分 99%B;流速0.8ml/分;温度:60℃;注入:2μl;DADスキャン:210−400nm
UPLC−MS 方法D
装置:Waters Acquity UPLC−MS ZQ4000;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7 50 x 2.1mm;溶離剤A:水+0.2%アンモニア、溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0−1.6分 1−99%B、1.6−2.0分 99%B;流速0.8ml/分;温度:60℃;注入:2μl;DADスキャン:210−400nm;ELSD
中間体例Int−1−0:
Figure 2014501234

2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
工程1:9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2,4−ジオール
14.3g(60.2mmol)のフェニルマロン酸ジエチル、9.1g(60.2mol)の5−フルオロ−1H−インダゾール−3−イルアミンおよび25.3mLのトリブチルアミンを、180℃にて15時間加熱した。反応混合物を、2M水酸化ナトリウムおよび水で処理し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を捨て、水層を濃塩酸で酸性化した。沈殿を濾過により集め、水で洗浄して、14gの所望の生成物を90%純度で得た。
MS (CI、M+1): 296
1H−NMR (400 MHz, dDMSO): δ 7.69−7.79 (m, 1H), 7.50−7.68 (m, 4H), 7.26−7.39 (m, 2H), 7.13−7.22 (m, 1H).
工程2:2,4−ジクロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
14g(47.4mmol)の9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2,4−ジオール、26.5ml(284mmol)のオキシ塩化リンおよび8.9ml(70.5mmol)のN,N−ジメチルアニリンを、100℃にて6時間加熱した。反応混合物を、氷水に注ぎ(ゆっくり、注意深く:熱の強力な発生)、1時間激しく撹拌した。沈殿を濾取し、乾燥させて、14.3g(91%)の表題化合物を不純物の混ざった状態で得た。
MS (ES+、M+1): 332
1H−NMR (400 MHz, dDMSO): δ 7.95−8.08 (m, 2H), 7.48−7.68 (m, 6H).
工程3:2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
7.2g(21.7mmol)の2,4−ジクロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾールを、551mLのエタノール、392mLの水および211mLのテトラヒドロフランの混合物中に懸濁させた。5.5g(102.7mmol)の塩化アンモニウムおよび9.1g(138.7mmol)亜鉛を添加後、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をガラス繊維フィルターを介して濾過し、有機溶媒を除去した。沈殿した生成物を濾取した(3.4g=51.9%)。3.4g(42.2%)の出発物質を、亜鉛スラリーを1Lの酢酸エチルと共に撹拌し、亜鉛をガラス繊維フィルターを介して濾過し、有機溶媒を蒸発させて、再び得た。生成物には9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(25%)が混入していた。
UPLC−MS:RT=1.42分;m/z=298(ES+、M+1)
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.55 (s, 1H), 7.82−8.01 (m, 3H), 7.42−7.62 (m, 5H).
中間体例Int−1−1:
Figure 2014501234

8−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
工程1:8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2,4−ジオール
9.9g(46.7mmol)の6−ブロモ−1H−インダゾール−3−イルアミン、11g(46.7mmol)のフェニルマロン酸ジエチルおよび19.8mL(83.1mmol)のトリブチルアミンを、180℃で15時間加熱した。反応混合物を2M水酸化ナトリウムおよび水で処理し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を捨て、水層を濃塩酸で酸性化した。沈殿を濾過により集め、水で洗浄して、不純物の混入した所望の生成物(16.2g)を得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
MS (ES+、M+1): 356/ 358 (Br同位体)
工程2:8−ブロモ−2,4−ジクロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
11.2g(31.4mmol)の8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2,4−ジオール、17.6mL(188.5mmol)のオキシ塩化リンおよび5.9mL(46.8mmol)のN,N−ジメチルアニリンを、100℃で2日間加熱した。反応混合物を氷水に注ぎ(ゆっくり、注意深く:熱の強力な発生)、1時間激しく撹拌した。沈殿を濾取し、乾燥させて、不純物の混入した12.2gの表題化合物を得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
MS (ES+、M+1): 392/ 394/ 396 (BrおよびCl同位体)
工程3:8−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
7g(17.8mmol)の8−ブロモ−2,4−ジクロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾールを、453mLのエタノール、322mLの水および173mLのテトラヒドロフランの混合物中に懸濁した。4.5g(84.4mmol)の塩化アンモニウムおよび7.5g(114mmol)の亜鉛を添加後、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をガラス繊維フィルターを介して濾過し、THFで洗浄し、有機溶媒を除去した。残渣を、水および酢酸エチルの混合物で処理し、有機層を分離させた。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機抽出物を、生成物が既に沈殿していたため、先に乾燥させることなく蒸発させた。3.7g(57.9%)の表題化合物を単離した。
UPLC−MS:RT=1.55分;m/z=358/ 360 (ES+、M+1)
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.59 (s, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.45−7.69 (m, 5H), 7.41 (d, 1H).
以下の中間体例は、対応するブロモ−1H−インダゾール−3−イルアミンとフェニルマロン酸ジエチルを反応させ、次いでオキシ塩化リンと反応させて、亜鉛で還元することにより、中間体例Int−1−1と同様に製造された。
Figure 2014501234
中間体例Int−2−0
Figure 2014501234
{1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
30mLのジオキサンおよび4.2mLの水中の、1g(2.9mmol)の9−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−2)、1.09g(2.9mmol)の{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル、322mg(0.28mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび886mg(8.4mmol)の炭酸ナトリウムを、105℃で一晩加熱した。反応混合物を水/ジクロロメタンに注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をHPLCにより精製して、346.4mg(20.6%)の表題化合物を得た。
MS (ES+、M+1): 569/ 571 (Br同位体)
(400 MHz, dDMSO): δ 9.43 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.59 (br., 1H), 7.22−7.48 (m, 9H), 2.19−2.43 (m, 4H), 1.84−2.05 (m, 1H), 1.63−1.84 (m, 1H), 0.95−1.48 (m, 9H).
以下の中間体例は、対応するブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾールと{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルとを反応させ、次いでHPLCにより精製することにより、中間体例Int−2−0と同様に製造された。
Figure 2014501234
中間体例Int−3−0
Figure 2014501234

1.8mLのジオキサンおよび0.3mLの水(両溶媒は脱気されている)中の、5−[2−(4−{1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロブチル}フェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル]−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
100mg(0.18mmol)の{1−[4−(8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−2)、74.5mg(0.35mmol)の[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−5−イル]ボロン酸、14.3mg(0.02mmol)の1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロ−パラジウム(II)および55.8mg(0.53mmol)の炭酸ナトリウムを、105℃にて30分間、マイクロ波中で加熱した。反応混合物を、水/ジクロロメタン/飽和塩化アンモニウムに注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で2回洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過した。溶媒を蒸発させ、粗残渣(181mg>100%)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.67分;m/z557(ES+、M+1−Boc 残留)
以下の中間体例は、対応するブロモ化合物と適当なボロン酸とを反応させることにより、中間体例Int−3−0と同様に製造された。
Figure 2014501234
中間体例Int−4−0
Figure 2014501234

(E)−3−[2−(4−{1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロブチル}フェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル]アクリル酸メチルエステル
1.9mLの脱気したアセトニトリル中の、150mg(0.26mmol)の{1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−0)、43.4mg(0.53mmol)のアクリル酸メチルエステル、13.63mg(0.045mmol)のトリ−2−トリルホスファン、5.9mg(0.026mmol)の酢酸パラジウム(II)および0.04mL(0.3mmol)のトリエチルアミンを、110℃にて60分間、マイクロ波中で加熱した。反応混合物を、水/飽和塩化アンモニウム/ジクロロメタンに注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で洗浄し、乾燥させた。溶媒の除去後、粗生成物(186.8mg>100%)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.76分;m/z=575 (ES+、M+1)
以下の中間体例は、対応するブロモ化合物とアクリルアミドとを反応させることにより、中間体例Int−4−0と同様に製造された。
Figure 2014501234
実施例1:
Figure 2014501234

1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
工程1:{1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
7.2mLの1,2−ジメトキシエタン中の、620mg(2.1mmol)の2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−0)および1.1g(2.9mmol)の{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルに、3.8mLの炭酸ナトリウム水溶液(10%)および170mg(0.2mmol)の1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)を添加した。反応混合物を、100℃にてマイクロ波中、30分間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。残渣(770mg=72.7%)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
工程2:1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチルアミン
770mg(1.5mmol)の{1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを、9mLのジオキサン中に溶解させた。40mLのジオキサン中の4M塩化水素を添加後、反応混合物を、室温にて5時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理した。酢酸エチルで抽出後(3回)、合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去した。
第二の実験において、420mg(0.83mmol)の{1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを5mLのジオキサン中に溶解後、22mLのジオキサン中の4M塩化水素で処理した。反応混合物を第一の実験に記載の通り後処理した。
両実験の粗生成物を、アミンシリカゲル上のジョイントクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)により精製して、129.5mgの所望の生成物を得た。
UPLC−MS:RT=0.99分;m/z=392 (ES+、M−NH
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.40 (s, 1H), 7.92−8.03 (m, 1H), 7.81−7.92 (m, 1H), 7.49−7.53 (m, 1H), 7.20−7.48 (m, 9H), 2.21−2.41 (m, 2H), 1.85−2.20 (m, 3H), 1.50−1.70 (m, 1H).
実施例2:
Figure 2014501234

2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−シクロプロピル−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
工程1:(2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−イル)シクロプロピルアミン
1g(7.5mmol)の2,4−ジクロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−0、工程2)および430mg(8.4mmol)のシクロプロピルアミンを、8.4mLのDMF中に溶解し、マイクロ波中、100℃にて20分間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)により精製して、560mg(52.7%)の所望の化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.55分;m/z=353/355 (ES+、M+1)
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 8.28 (s, 1H), 7.72−7.89 (m, 2H), 7.35−7.58 (m, 6H), 1.90−2.02 (m, 1H), 0.52−0.63 (m, 2H), 0.05−0.19 (m, 2H).
工程2:(1−{4−[4−(シクロプロピルアミノ)−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
300mg(0.9mmol)の(2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−イル)−シクロプロピルアミン、444.4mg(1.2mmol)の{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル、1.6mLの炭酸ナトリウム水溶液(10%)および31.2mg(0.04mmol)の1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)を、2.9mLのジメトキシエタン中に溶解し、マイクロ波中、120℃にて40分間加熱した。反応混合物を水および酢酸エチルに注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で2回洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を除去し、粗残渣(720mg)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.73分;m/z=564 (ES+、M+1)
工程3:2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−シクロプロピル−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
720mg(1.3mmol)の粗{1−[4−(9−フルオロ−4−シクロプロピルアミノ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(工程2に記載)を、36mLのジオキサン中に溶解した。36mLのジオキサン中の4M塩化水素を添加後、反応混合物を室温にて5時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させた。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発後、残渣をHPLCにより精製して、44.3mgの所望の化合物を90%純度で得た。
UPLC−MS:RT=1.15分;m/z=447 (ES+、M−NH
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 7.69−7.90 (m, 3H), 7.09−7.57 (m, 10H), 2.17−2.38 (m, 溶媒のシグナルにより一部不明瞭, 2H), 1.82−2.13 (m, 4H), 1.49−1.68 (m, 1H), 0.43−0.60 (m, 2H), 0.01−0.19 (m, 2H).
実施例3:
Figure 2014501234

2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−9−フルオロ−N−メチル−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
工程1:(2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−イル)メチルアミン
2g(7.5mmol)の2,4−ジクロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−0、工程2)および7.5mL(15mmol)のテトラヒドロフラン中の2Mメチルアミン溶液を、16.8mLのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解し、マイクロ波中、100℃で20分間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)により精製して、960mg(46.4%)の所望の化合物を得た。
MS (ES+、M+1): 327
1H−NMR (400 MHz, dDMSO): δ 8.35 (s, 1H), 7.31−7.38 (m, 1H), 7.25−7.31 (m, 1H), 7.42−7.53 (m, 6H), 2.41 (s, 3H).
工程2:(1−{4−[9−フルオロ−4−(メチルアミノ)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
化合物を、300mg(0.92mmol)の(2−クロロ−9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−イル)メチルアミンを上記の例で記載の条件下で反応させて製造した。粗生成物(608mg)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.63分;m/z=538 (ES+、M+1)
工程3:2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−9−フルオロ−N−メチル−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
608mg(1.13mmol)の(1−{4−[9−フルオロ−4−(メチルアミノ)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを、上記の例に記載の通り、ジオキサン中の4M塩化水素で処理した。HPLCにより精製して、54.3mg(10.4%)の表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.05分;m/z=421 (ES+、M−NH
1H−NMR (400 MHz, dDMSO): δ 7.95−8.08 (m, 1H), 7.71−7.85 (m, 2H), 7.40−7.52 (m, 1H), 7.13−7.40 (m, 9H), 2.41 (d, 3H), 2.22−2.36 (m, 2H), 1.99−2.11 (m, 2H), 1.85−1.99 (m, 1H), 1.50−1.65 (m, 1H).
実施例4:
Figure 2014501234

3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−ベンゾニトリル
工程1:3−(2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル)ベンゾニトリル
3mLのジメトキシエタン中の、300mg(0.84mmol)の8−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−1)、122.9mg(0.84mmol)の(3−シアノフェニル)ボロン酸、68.3mg(0.084mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および1.5mLの炭酸ナトリウム水溶液(10%)を、マイクロ波中、100℃にて45分間加熱した。反応混合物を水/ジクロロメタンに注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で2回洗浄した。乾燥および濾過後、溶媒を蒸発させて、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)により精製して、179mgの表題化合物の混合物(UPLC/MSにより)を得た。副生成物は3−[2−(3−シアノフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル]−ベンゾニトリルである。この混合物をさらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.50分;m/z=381 (ES+、M+1)
工程2:(1−{4−[8−(3−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
1.6mLのジメトキシエタン中、179mgの工程1に記載の混合物(3−(2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル)ベンゾニトリルおよび副生成物3−[2−(3−シアノフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル]ベンゾニトリル)、210.5mg(0.56mmol)の{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル、38.4mg(0.047mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および0.87mLの炭酸ナトリウム水溶液(10%)を、マイクロ波オーブン中、120℃にて60分間加熱した。工程1に記載の通常の後処理後、混合物(239.4mg)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.67分;m/z=592 (ES+、M+1)
工程3:3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−ベンゾニトリル
239.4mg(1−{4−[8−(3−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルと副生成物3−[2−(3−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル]ベンゾニトリルとを、17mLのジオキサン中の4M塩化水素に溶解した。室温で一晩撹拌後、溶媒を蒸発乾固させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理した。この水溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を上記の通りに後処理した。残渣をカラムシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)により精製し、さらにHPLCにより精製して、18.2mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.1%分;m/z=475 (ES+、M−NH
1H−NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.99 (s, 1H), 8.49 (d, 1H), 7.95−8.10 (m, 3H), 7.68−7.79 (m, 1H), 7.59−7.68 (m, 1H), 7.48−7.59 (m, 3H), 7.30−7.48 (m, 7H), 2.45−2.65 (m, 2H), 1.98−2.29 (m, 3H), 1.58−1.92 (m, 溶媒の水シグナルにより完全に不明確, 1H).
以下の実施例化合物は、8−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−1)と適当なボロン酸を反応させ、次いで{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルと反応させ、保護基を切断し、次いでHPLCにより精製することにより、実施例4に記載の方法と同様に製造された。
Figure 2014501234
さらなる実施例は、{1−[4−(8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−2)を適当なボロン酸と反応させ、次いで保護基を切断し、実施例4.3の場合には保護基を直接切断して、精製することにより、実施例8に記載の方法と同様に製造された。実施例4.8は、実施例10と同様に製造された。
Figure 2014501234

Figure 2014501234

Figure 2014501234

Figure 2014501234

Figure 2014501234

Figure 2014501234
実施例5:
Figure 2014501234

1−{4−[9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
工程1:2−クロロ−9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール
10mLのジメトキシエタン中の、300mg(0.84mmol)の9−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−2)、128.7mg(0.92mmol)の(4−フルオロフェニル)ボロン酸、68.3mg(0.084mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および1.5mLの炭酸ナトリウム水溶液(10%)を、マイクロ波オーブン中、110℃にて45分間加熱した。反応混合物を水/ジクロロメタンに注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で2回洗浄した。乾燥および濾過後、溶媒を蒸発させ、残渣(194mg)の表題化合物の混合物(UPLC/MSにより)、位置異性体9−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾールおよび副生成物2,9−ビス−(4−フルオロフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾールを得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.61分;m/z=374 (ES+、M+1)
工程2:(1−{4−[9−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
1.8mLのジメトキシエタン中の、194mgの工程1に記載の混合物、2−クロロ−9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール、位置異性体9−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾールおよび副生成物2,9−ビス−(4−フルオロフェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール、213.2mg(0.57mmol)の{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル、42mg(0.052mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および0.96mLの炭酸ナトリウム水溶液(10%)を、マイクロ波オーブン中、120℃にて60分間加熱した。工程1に記載の通常の後処理後、混合物(260.3mg)をさらに精製することなく次工程に用いた。
工程3:1−{4−[9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル}フェニル}−シクロブチルアミン
15mLのジオキサン中の4M塩化水素中の、260mgの工程2に記載の混合物を、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発後、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理した。この水溶液をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を上記の通りに後処理した。残渣をカラムシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)により精製し、さらにHPLCにより精製して、24.1mgの表題化合物1−{4−[9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル}フェニル}シクロブチルアミンおよび12.1mgの位置異性体1−{4−[2−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}フェニル}−シクロブチルアミンを得た。
UPLC−MS:RT=1.09分;m/z=468 (ES+、M−NH);方法C
1H−NMR (300 MHz, CDCl3): δ 8.95 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.82−8.00 (m, 2H), 7.62−7.80 (m, 2H), 7.50 (d, 2H), 7.08−7.45 (m, 溶媒のシグナルにより一部不明瞭, 9H), 2.43−2.60 (m, 2H), 1.99−2.29 (m, 3H), 1.69−2.00 (m, 溶媒の水シグナルにより完全に不明瞭, 1H).
以下の実施例化合物は、9−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−2)と適当なボロン酸を反応させ、次いで{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルと反応させ、保護基を切断し、その後位置異性体をHPLCにより分離することにより、実施例5と同様に製造された。
Figure 2014501234
実施例6:
Figure 2014501234

3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}−ベンゾニトリル
工程1:(1−{4−[9−(3−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
1.8mLのジオキサンおよび0.3mLの水中の、100mg(0.18mmol)の{1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−0)、51.6mg(0.35mmol)の(3−シアノフェニル)ボロン酸、14.3mg(0.02mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および55mg(0.53mmol)の炭酸ナトリウムを、マイクロ波キャップで密封したマイクロ波バイアル中、105℃にて18時間加熱した(加熱ブロック)。通常の後処理後、粗混合物(131.2mg)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.65分;m/z=592 (ES+、M+1)
工程2:3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}−ベンゾニトリル
7mLのジオキサン中の4M塩化水素中の、126.9mg(0.21mmol)の(1−{4−[9−(3−シアノフェニル)3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理した。ジクロロメタンで抽出(3回)後、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過した。溶媒を除去し、残渣(102mg)をHPLCにより精製して、42mg(37.9%)の表題化合物を得た
UPLC−MS:RT=1.11分;m/z=475 (ES+、M−NH
1H−NMR (300 MHz, CD3OD): δ 9.19 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.00−8.11 (m, 2H), 7.96 (d, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.59−7.72 (m, 4H), 7.49 (d, 2H), 7.30−7.42 (m, 5H), 2.68−2.80 (m, 2H), 2.48−2.60 (m, 2H), 2.14−2.30 (m, 1H), 1.85−2.02 (m, 1H).
以下の実施例化合物は、{1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−0)と適当なナボロン酸を反応させ、次いで保護基を切断し、実施例6.1の場合には保護基を直接切断して、精製することにより、実施例6と同様に製造された。
Figure 2014501234

Figure 2014501234

Figure 2014501234

Figure 2014501234
実施例7:
Figure 2014501234

ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}−ベンゾニトリル
工程1:4−(2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル)ベンゾニトリル
12mLの脱気したジオキサンおよび1.68mLの水中の、400mg(1.12mmol)の10−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−3)、172.1mg(1.17mmol)の4−シアノフェニルボロン酸、91mg(0.112mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および354.6mg(3.35mmol)の炭酸ナトリウムを、マイクロ波中、105℃にて45分間加熱した。反応混合物を水/飽和塩化アンモニウム/ジクロロメタンの混合物に注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で2回洗浄し、乾燥させた(硫酸ナトリウム)。濾過および溶媒の蒸発後、残渣をHPLCにより精製して、114mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.51分;m/z=381 (ES+、M+1)
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.59 (s, 1H), 7.80−8.05 (m, 4H), 7.73 (dd, 1H), 7.42−7.67 (m, 6H), 7.38 (d, 1H).
工程2:(1−{4−[10−(4−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
3.2mLのジオキサンおよび0.45mLの水中の、114mg(0.3mmol)の4−(2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル)ベンゾニトリル、122.9g(0.3mmol)の{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル、34.6mg(0.03mmol)のテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)および95mg(0.90mmol)の炭酸ナトリウムを、マイクロ波キャップで密封したマイクロ波バイアル中、105℃にて一晩加熱した(加熱ブロック)。通常の後処理後、粗混合物(235mg)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
工程3:ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}−ベンゾニトリル
15mLのジオキサン中の4M塩化水素中の、235mgの(1−{4−[10−(4−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウムで処理した。ジクロロメタンで瞬間(trice)抽出後、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させた(硫酸ナトリウム)。溶媒を蒸発させ、残渣(189mg)をHPLCにより精製して、50mgの表題化合物を得た。
1H−NMR (400 MHz, dDMSO): δ 9.48 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.15 (d, 2H), 8.03 (d, 2H), 7.90 (d, 1H), 7.73 (dd, 1H), 7.28−7.45 (m, 10H), 2.25−2.42 (m, 2H), 2.09−2.22 (m, 2H), 1.91−2.07 (m, 1H), 1.58−1.70 (m, 1H).
以下の実施例化合物は、10−ブロモ−2−クロロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール(中間体例Int−1−3)と適当なボロン酸を反応させ、次いで得られた中間体と{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを反応させ、保護基を切断し、その後精製することにより、実施例7と同様に製造された。
Figure 2014501234
実施例8:
Figure 2014501234

3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}−ベンゾニトリル
工程1:(1−{4−[7−(3−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
1.5mLのジオキサンおよび0.2mLの水中の、80mg(0.14mmol)の{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)、41.3mg(0.28mmol)の(3−シアノフェニル)ボロン酸、11.5mg(0.014mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および44.6mg(0.42mmol)の炭酸ナトリウムを、マイクロ波中、105℃にて30分間加熱した。反応混合物を水/飽和塩化アンモニウム/ジクロロメタンの混合物に注ぎ、30分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で2回洗浄し、乾燥させた(硫酸ナトリウム)。濾過および溶媒の蒸発後、粗残渣(172mg)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
工程2:3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}−ベンゾニトリル
12mLのジオキサン中の4M塩化水素中の、172mg(0.21mmol)の(1−{4−[9−(3−シアノフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理した。ジクロロメタンで抽出(3回)後、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過した。溶媒を除去し、粗残渣(117mg)を、HPLCにより精製して、23mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.28分;m/z=475 (ES+、M−NH
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.58 (s, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.75 (dd, 1H), 7.30−7.48 (m, 10H), 2.28−2.43 (m, 2H), 1.89−2.18 (m, 3H), 1.54−1.70 (m, 1H).
以下の実施例化合物は、{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)と適当なボロン酸を反応させ、次いで保護基を切断し、実施例8.1の場合には保護基を直接切断して、精製することにより、実施例8と同様に製造された。
Figure 2014501234

Figure 2014501234
実施例9:
Figure 2014501234

2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボニトリル
2.2mLのN,N−ジメチルアセトアミド(脱気した)中の、150mg(0.26mmol)の{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)、1.7mg(0.026mmol)の亜鉛、21.6mg(0.026mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および61.8mg(0.53mmol)のシアン化亜鉛を、マイクロ波中、110℃にて4時間撹拌した。さらに当量のシアン化亜鉛および鱗片状亜鉛末(spatelspitze of zinc)を添加後、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)の撹拌を、110℃にて3時間継続した。反応未完であったが、混合物を後処理した。酢酸エチルの添加後、有機層を水および飽和塩化アンモニウムで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を除去した。274mgの{1−[4−(7−シアノ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)−フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた(保護基の切断)。
目的のため、粗残渣を、13.4mLのジオキサン中の4M塩化水素と共に、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウムで処理した。ジクロロメタンで瞬間(trice)抽出後、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCにより精製して、28.9mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.06分;m/z=399 (ES+、M−NH
1H−NMR (400 MHz, dDMSO): δ 9.63 (s, 1H), 8.62 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 7.30−7.48 (m, 10H), 2.25−2.39 (m, 2H), 2.20 (br., NH2), 1.89−2.10 (m, 3H), 1.53−1.69 (m, 1H).
実施例10:
Figure 2014501234

ギ酸2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボン酸メチルエステル
3mLのジメチルアセトアミド(脱気した)中の、130mg(0.23mmol)の{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)、0.028mL(0.68mmol)のメタノール、60.3mg(0.23mmol)のヘキサカルボニルモリブデン、6.6mg(0.023mmol)のトリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボレート、104.2mg(0.69mmol)の1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン、および17.3mg(0.023mmol)のトランス−ビス−(アセテート)−ビス−[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)を、マイクロ波中、105℃にて30分間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、有機層を水および飽和塩化アンモニウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。溶媒の除去後、203mgの2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノシクロブチル)−フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボン酸メチルエステルを得た。
この粗残渣(203mg)を、15mLのジオキサン中の4M塩化水素と共に、室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウムで処理した。ジクロロメタンで瞬間(trice)抽出後、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させて、濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCにより精製して、42.7mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=0.97分;m/z=449 (ES+、M+1)
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.59 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.22−7.52 (m, 10H), 3.93 (s, 3H), 2.32−2.50 (m, 溶媒のシグナルにより一部不明瞭, 2H), 2.15−2.32 (m, 2H), 1.92−2.12 (m, 1H), 1.59−1.79 (m, 1H)。
実施例11:
Figure 2014501234

2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−オール
2mLの脱気したテトラヒドロフラン中の、200mg(0.35mmol)の{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)、98mg(0.39mmol)のビス−(ピナコラト)ジボロン酸、103.4mg(1.05mmol)の酢酸カリウム、28.7mg(0.035mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)を、マイクロ波バイアル中で、80℃にて3時間加熱した(加熱ブロック)。反応が不完全なために、さらなる触媒を添加し、加熱を100℃にて4時間継続した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を除去した。86mgの1−{4−[3−フェニル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル]ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。
86mgの粗1−{4−[3−フェニル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル]−ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを、テトラヒドロフラン(3.9mL)、酢酸(1.3mL)および水(1.3mL)の混合物に溶解した。0.14mLの過酸化水素を添加後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウムおよび酢酸エチルで希釈し、15分間激しく撹拌した。有機層を分け、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒の蒸発後、68.4mgの粗{1−[4−(7−ヒドロキシ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。
この粗残渣を、2.3mLのジオキサン中の4M塩化水素と共に室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウムで処理した。ジクロロメタンで瞬間(trice)抽出後、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCにより精製して、12.6mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=0.82分;m/z=390 (ES+、M−NH) 方法C
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 9.35 (s, 1H), 8.83 (very br., 1H), 7.67 (d, 1H), 7.20−7.52 (m, 9H), 7.09 (dd, 1H), 6.90 (d, 1H), 2.28−2.45 (m, 溶媒のシグナルにより一部不明瞭, 2H), 1.89−2.20 (m, 3H), 1.52−1.74 (m, 1H)。
実施例12:
Figure 2014501234

{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}−メタノール
135.7mg(0.247mmol)の2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボン酸メチルエステル(実施例10に記載)を、5mLのテトラヒドロフラン中に溶解した。18.8mg(0.5mmol)の水素化リチウムアルミニウムを−78℃にて添加後、反応混合物を4時間撹拌した。さらに当量の水素化リチウムアルミニウムを添加後、撹拌をその温度にて3時間継続した。撹拌を室温にてさらに一晩継続した。さらに4当量の水素化リチウムアルミニウムを添加し、反応混合物を、室温にて24時間撹拌した。
96mgの{1−[4−(7−ヒドロキシメチル−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを、6mLのジオキサン中の4M塩化水素中で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウムで処理した。ジクロロメタンで瞬間(trice)抽出後、合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCにより制せして、2.3mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=0.85分;m/z=404 (ES+、M−NH
実施例13:
Figure 2014501234

(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}−アクリル酸メチルエステル
工程1:(E)−3−{2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリル酸メチルエステル
200mg(0.351mmol)の{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)、60.5mg(0.7mmol)のアクリル酸メチルエステル、18.2mg(0.06mmol)のトリ−2−トリルホスファンおよび7.9mg(0.035mmol)の酢酸パラジウム(II)を、2.47mLの脱気したアセトニトリル中に加えた。40.5mg(0.4mmol)のトリエチルアミンを添加後、反応混合物を、マイクロ波中、110℃にて1時間撹拌した。反応が不完全であったため、さらにアクリル酸メチルエステル(30mg)および触媒(4mg)を添加し、撹拌を110℃にて2時間継続した。反応混合物を、水(10mL)、飽和塩化アンモニウム(60mL)およびジクロロメタン(150mL)の混合物に注いだ。激しく撹拌後、有機層を分け、水層をジクロロメタン(50mL)で再び抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させた(硫酸ナトリウム)。溶媒の除去後、粗生成物(275mg、>100%)を、さらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.70分;m/z=575 (ES+、M+1)
工程2:(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリル酸メチルエステル
275mgの粗(E)−3−{2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリル酸メチルエステルを、15mLのジオキサン中の4M塩化水素中で、室温にて18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和重炭酸ナトリウムと共に、室温にて1時間撹拌した。ジクロロメタンの添加後、撹拌をさらに1時間継続した。有機層を分け、水層をジクロロメタンでもう一度抽出した。合わせた有機抽出物を水および塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCにより精製して、35.7mg(15.7%)の表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=1.12分;m/z=458 (ES+、M−NH
(300 MHz, CD3OD): δ 9.32 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.54 (d, 2H), 7.30−7.49 (m, 8H), 3.82 (s, 3H), 2.48−2.63 (m, 2H), 2.19−2.38 (m, 2H), 1.98−2.18 (m, 1H), 1.69−1.89 (m, 1H).
実施例14:
Figure 2014501234

(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}−アクリルアミド
工程1:(E)−3−[2−(4−{1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロブチル}フェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル]アクリルアミド
200mg(0.351mmol)の{1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]−シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−2−1)、49.9mg(0.7mmol)のアクリルアミド、18.2mg(0.06mmol)のトリ−2−トリルホスファンおよび7.9mg(0.035mmol)の酢酸パラジウム(II)を、実施例13(工程1)に記載の通り、2.47mLの脱気したアセトニトリルで処理した。後処理後、281mg(>100%)の粗生成物を得て、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
UPLC−MS:RT=1.42分;m/z=560 (ES+、M+1)
工程2:(E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリルアミド
281mgの粗(E)−3−[2−(4−{1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロブチル}フェニル)−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル]アクリルアミドを、実施例13(工程2)に記載の通り、15.9mLのジオキサン中の4M塩化水素中で、室温にて18時間撹拌した。通常の後処理後、HPLCにより精製して、28.5mg(12.4%)の表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=0.82分;m/z=460 (ES+、M+1)
(300 MHz, CD3OD): δ 9.22 (s, 1H), 8.33 (d, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.51 (d, 2H), 7.23−7.48 (m, 10H), 2.45−2.63 (m, 2H), 2.19−2.32 (m, 2H), 1.98−2.18 (m, 1H), 1.69−1.84 (m, 1H).
実施例15−0
Figure 2014501234

1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
206.7mgの粗5−[2−(4−{1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロブチル}フェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル]ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体例Int−3−0)を、15mLのジオキサン中の4M塩化水素中に溶解した。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。溶媒を蒸発させた後、残渣をメタノール中に溶解し、PoraPak Rxn CX カラム上に付した。該カラムを100mLのメタノールで洗浄し、生成物をメタノール/アンモニアで溶出した。溶媒を除去し、残渣をHPLCにより精製して、32.8mgの表題化合物を得た。
UPLC−MS:RT=0.91分;m/z=440 (ES+、M−NH
1H−NMR (300 MHz, dDMSO): δ 13.00 (br., 1H), 9.40 (1H), 8.28 (d, 1H), 8.21 (1H), 7.72− 7.92 (very br., 2H), 7.25−7.48 (m, 9H), 6.92 (1H), 2.20−2.40 (m, 2H), 1.89−2.10 (m, 3H), 1.53−1.68 (m, 1H).
以下の実施例化合物は、対応する中間体例の保護基を切断し、その後精製することにより、実施例15−0と同様に製造された。
Figure 2014501234

Figure 2014501234
生物学的試験
発明の化合物の商業的有用性を例示するために以下のアッセイを使用し得る。
生物学的アッセイ1.0:Akt1キナーゼアッセイ
本発明の化合物のAkt1阻害活性は、以下の段落に記載されるAkt1 TR−FRETアッセイを使用して定量される。
昆虫細胞で発現されたHis標識ヒト組換えキナーゼ完全長Akt1を、Invitrogen(部品番号PV3599)から購入した。キナーゼ反応の基質として、例えばBiosynthan GmbH(Berlin−Buch, Germany)から購入できるビオチン化ペプチドビオチン−Ahx−KKLNRTLSFAEPG(アミド型のC末端)を使用した。
アッセイのために、DMSO中の試験化合物の100倍濃縮溶液50μlを、黒い少容量384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio−One, Frickernhausen, Germany)にピペットで入れ、アッセイ緩衝液[50mM トリス/HCl、pH7.5、5mM MgCl、1mM ジチオスレイトール、0.02%(v/v)トライトンX−100(Sigma)]中の2μlのAkt1溶液を加え、混合物を22℃にて15分間インキュベートして、キナーゼ反応の開始前に、試験化合物を酵素に予め結合させた。次いで、アッセイ緩衝液中アデノシン三リン酸(ATP、16.7μM → 5μlアッセイ容量中の最終濃度は10μM)と基質(1.67μM → 5μlアッセイ容量中の最終濃度は1μM)の溶液の3μlを添加して、キナーゼ反応を開始し、生じた混合物を22℃で60分間の反応時間でインキュベートした。酵素のロットによりアッセイ中のAkt1の濃度を調整し、直線範囲にアッセイがある適切なものが選択され、典型的な酵素濃度は、約0.05ng/μl(5μlのアッセイ容量中の最終濃度)の範囲であった。
EDTA水溶液(50mM HEPES/NaOH、pH7.5中、100mM EDTA、0.1%(w/v)ウシ血清アルブミン)中の、HTRF検出試薬の溶液5μl(200nMのストレプトアビジン−XL665[Cisbio]および1.5nM抗ホスホ−セリン抗体[Millipore, cat. # 35−001]および0.75nM LANCE Eu−W 1024 標識抗マウスIgG抗体[Perkin Elmer])を加えて、反応を停止させた。
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、ビオチン化リン酸化ペプチドをストレプトアビジン−XL665および抗体に結合させた。その後、リン酸化基質の量を、抗マウスIgG−Eu−キレートからストレプトアビジン−XL665への共鳴エネルギー移動の測定により評価した。すなわち、350nmで励起後の620nmおよび665nmでの蛍光発光をHTRFリーダー、例えばRubystar(BMG Labtechnologies, Offenburg, Germany)またはViewlux(Perkin Elmer)で測定した。665nmと622nmでの発光の比を、リン酸化基質の量の尺度とした。データを標準化した(インヒビターが無い場合の酵素反応=0%阻害、酵素以外の他のすべてのアッセイ成分による酵素反応=100%阻害)。通常、試験化合物は、同じマイクロタイタープレート上の20μM〜1nMの範囲内の10個の異なる濃度(20μM、6.7μM、2.2μM、0.74μM、0.25μM、82nM、27nM、9.2nM、3.1nM、および1nM、100倍濃縮ストック溶液のレベルで連続1:3希釈で、アッセイの前に調製した希釈シリーズ)で各濃度について二重測定で試験し、社内のソフトウェアを使用して4パラメータフィッティングによりIC50値を算出した。
生物学的アッセイ2.0:Akt2キナーゼアッセイ
本発明の化合物のAkt2阻害活性を、以下の段落に記載されるAkt2 TR−FRETアッセイを使用して定量した。
昆虫細胞で発現され、PDK1により活性化されたHis標識されたヒト組換えキナーゼ完全長Akt2を、Invitrogen(部品番号PV3975)から購入した。キナーゼ反応の基質として、例えばBiosynthan GmbH(Berlin−Buch, Germany)から購入できるビオチン化ペプチドビオチン−Ahx−KKLNRTLSFAEPG(アミド型のC末端)を使用した。
アッセイのために、DMSO中の試験化合物の100倍濃縮溶液50μlを、黒い少容量384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio−One, Frickernhausen, Germany)にピペットで入れ、アッセイ緩衝液[50mM トリス/塩酸、pH7.5、5mM MgCl2、1mM ジチオスレイトール、0.02%(v/v)トリトンX−100(Sigma)]中の2μlのAkt2溶液を加え、混合物を22℃で15分間インキュベートして、キナーゼ反応の開始前に、試験化合物を酵素に予め結合させた。その後、アッセイ緩衝液中のアデノシン三リン酸(ATP、16.7μM → 5μlアッセイ容量中の最終濃度は10μM)および基質(1.67μM → 5μlアッセイ容量中の最終濃度は1μM)の溶液の3μlを添加して、キナーゼ反応を開始し、生じた混合物を22℃で60分間の反応時間でインキュベートした。酵素のロットによりアッセイ中のAkt2の濃度を調整し、直線範囲にアッセイがある適切なものが選択され、典型的な酵素濃度は、約0.2ng/μl(5μlのアッセイ容量中の最終濃度)の範囲であった。
EDTA水溶液(50mM HEPES/NaOH、pH7.5中、100mM EDTA、0.1%(w/v)ウシ血清アルブミン)中のHTRF検出試薬の溶液5μl(200nMのストレプトアビジン−XL665[Cisbio]と1.5nM抗ホスホセリン抗体[Millipore, cat. # 35−001]および0.75nM LANCE Eu−W 1024標識抗マウスIgG抗体[Perkin Elmer])を加えて、反応を停止させた。
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、ビオチン化リン酸化ペプチドをストレプトアビジン−XL665および抗体に結合させた。その後、リン酸化基質の量を、抗マウスIgG−Eu−キレートからストレプトアビジン−XL665への共鳴エネルギー移動の測定により評価した。すなわち、350nmで励起後の620nmおよび665nmでの蛍光発光をTR−FRETリーダー、例えばRubystar(BMG Labtechnologies, Offenburg, Germany)またはViewlux(Perkin Elmer)で測定した。665nmと622nmでの発光の比をリン酸化基質の量の尺度とした。データを標準化した(インヒビターが無い場合の酵素反応=0%阻害、酵素以外の他のすべてのアッセイ成分による酵素反応=100%阻害)。通常、試験化合物は、同じマイクロタイタープレート上の20μM〜1nMの範囲内の10個の異なる濃度(20μM、6.7μM、2.2μM、0.74μM、0.25μM、82nM、27nM、9.2nM、3.1nMおよび1nM、100倍濃縮ストック溶液のレベルで連続1:3希釈で、アッセイの前に調製した希釈シリーズ)で各濃度について二重測定で試験し、社内のソフトウェアを使用して4パラメータフィッティングによりIC50値を算出した。
本発明の好適な化合物は、Akt1またはAkt2キナーゼアッセイで、平均IC50<5μM、さらに好ましくは平均IC50<0.5μM、さらにより好ましくは平均IC50≦0.1μMを示す。
以下の表Iは、本発明の実施例化合物のデータを示す。
Figure 2014501234

Figure 2014501234
細胞アッセイ 3.0:p−AKT1/2/3−S473、−T308およびp−4E−BP1−T70アッセイ
KPL4乳房腫瘍細胞株(PIK3CAH1047R、HER2O/Eおよびホルモン非依存的)のような応答性細胞株において、PI3K−AKT−mTOR経路の阻害を評価するために、作用の分子機序を実験にて調査した。PI3K−AKT−mTOR軸のリン酸化基質を、経路阻害を評価するために読み出しとして用いた。細胞を、96ウェル細胞培養プレート上に1ウェル当たり60−80%コンフルエントで播種した。37℃、5% CO2で一晩インキュベート後、細胞を、37℃にて2時間、化合物およびビヒクルで処置した。その後、細胞を150μlの溶解緩衝液で溶解させ、T308およびS473部位のリン酸化−AKTレベルおよびT70部位のp−4E−BP1を、対応するAlphaScreen(登録商標) SureFire(登録商標)アッセイキット(Perkin Elmer:4E−BP1 アッセイキット Cat TRG4E2S10K;Akt1/2/3 p−Ser 473 #TGRA4S500およびAkt1/2/3 p−Thr 308 #TGRA3S500ならびに IgG検出キット#6760617M)を用いてマニュアルに記載の通りに決定した。全ての測定は、少なくとも二重試験で行われ、独立した繰り返しによって確認された。
あるいは、pAKT−S473を、MULTI−SPOT(登録商標)アッセイシステム(Fa. Meso Scale Discovery, Cat# N41100B−1)の“Akt Duplex”を指示書の記載に従って使用して測定した。各アッセイは、20μgのタンパク質抽出物を用い、1ウェル中の全AKTおよびp−AKT含有量を同時に測定した。全ての測定は、少なくとも二重試験で行われ、独立した繰り返しによって確認された。P−AKTの値は、抽出物の全AKT含有量と比較したP−AKTレベルの割合として表す。
生物学的アッセイ4.0:腫瘍細胞増殖アッセイ
72時間の薬剤曝露後に、腫瘍細胞増殖を阻害する化合物の能力を測定する細胞ベースのアッセイで、化合物を試験した。細胞生存性は、CellTiter−Glow(登録商標(CTG、Promega、cat# G7571/2/3)を用いて測定される。CellTiter−Glow発光細胞生存性アッセイは、培養中の生存細胞の数を決定するための方法である。検出は、生存細胞からのATP量の測定のための発光反応の使用に基づく。細胞中のATP量は、細胞生存性と相関する。膜の完全性の喪失後数分以内に、細胞はATP合成能を失い、内性ATPasesが残留ATPを破壊する。故に、ATPレベルは急速に低下する。
細胞を、MTP(Corning;#3603、黒プレート、透明平底)に90μLの増殖培地中の3000〜5000細胞/ウェル(細胞株により異なる)で播種した。測定した各細胞株について、t=0時間およびt=72時間の時点の蛍光の測定のために別々のプレートに細胞を播種した。37℃で一晩インキュベーション後、10μlの培地および100μlのCTG溶液を製造業者のプロトコールに従って加えた後、t=0時点での試料の発光値を測定した。t=72時間の時点のプレートを、細胞培養プレートに10μl加えた、最終濃度の10倍で増殖培地中に希釈した化合物を用いて処置した。次に細胞を37℃で72時間インキュベートした。t=72時間のサンプルの発光値を測定した。データ分析は、簡単に説明すると、100%増殖阻害(“Ci”)および増殖阻害されなかったDMSO対照データ(“C0”)を示すために使用された24時間処置プレートからのデータを用い、IC50およびHill係数のためのMTSソフトウェア・パッケージを用いて分析された。実験は、標準として参照化合物を用いて対照とした。
実施例5.0−インビボラット薬物動態
インビボ薬物動態実験について、試験化合物を雄ウィスターラットに0.3ないし1mgの用量で静脈内投与し、良好な耐容性を示す量のPEG400のような可溶化剤を用いて溶液として製剤された0.6ないし10mg/kgの用量で胃内部に投与された。
静脈内投与後の薬物動態に関して、試験化合物を静脈内ボーラス投与し、血液サンプルを、投与後2分、8分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間および24時間で採取した。予期される半減期によって、さらなるサンプルをより後の時点(例えば、48時間、72時間)で採取した。胃内投与後の薬物動態学的に関して、試験化合物を絶食ラットに胃内投与し、血液サンプルを投与後5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間および24時間で採取した。予期される半減期によって、さらなるサンプルをより後の時点(例えば、48時間、72時間)で採取した。血液は、リチウム−Heparintubes(Monovetten(登録商標)、Sarstedt)中に集められ、3000rpmで15分間遠心した。上清(血漿)からの100μLのアリコートを取り、400μLの冷アセトニトリルを添加して沈殿させ、−20℃にて一晩冷凍した。その後、サンプルを解凍し、3000rpmで、4℃にて20分間遠心した。上清のアリコートを、LCMS/MS検出を備えるAgilent 1200 HPLC−システムを用いて分析試験するために使用した。PKパラメーターは、PK計算ソフトウェアを用いて非線形コンパートメント分析により計算した。
PKパラメーターは、静脈内投与後の濃度−時間プロフィールに由来した:CLplasma:試験化合物の全血漿クリアランス(L/kg/h);CLblood:試験化合物の全血液クリアランス:血漿/血中間の濃度比であるCp/Cbを含むCLplasma*Cp/Cb(L/kg/時)。PKパラメーターは、胃内投与後の濃度−時間プロフィールから計算した:Cmax:最大血漿濃度(mg/L);Cmaxnorm:投与した用量で割ったCmax(kg/L);Tmax:Cmaxが観察された時間点(h)。パラメーターは、静脈内投与および胃内投与の両方の濃度−時間プロフィールから計算した:AUCnorm:投与された用量(kg*h/L)で割った、t=0hから無限(推定された)の濃度−時間曲線下の面積;AUC(0−tlast)norm:投与された用量(kg*h/L)で割った、t=0hから測定され得る結晶濃度についての最終時間点までの濃度−時間曲線下の面積;t1/2:終末半減期(h);F:経口バイオアベイラビリティ:静脈内投与後のAUCnormで割った、胃内投与後のAUCnorm(%)。
当業者は、本発明の方法が抗癌性化合物のインビボ効果を示すことを認識し得る。例として、以下の実施例は、マウス異種移植片モデルにおけるインビボ効果の定量化法法を記載する。当業者は、代替の腫瘍材料からモデルを得るために、そのような原理を使用し得る。
実施例6.0 インビボ異種移植作用機序実験
化合物が予想された作用経路で腫瘍に作用することを実証するために、AKTタンパク質のリン酸化を、PC3前立腺腫瘍を50mg/kgの化合物で一度処置して調査した。
これに関して、PC3ヒト前立腺腫瘍を胸腺欠損ヌードマウスに異種移植した。PC3腫瘍細胞を、10%FCSを含む推奨媒体中でATCCプロトコールに従って培養し、サブコンフルエント(70%)状態で移植片を剥がした。50% Matrigel中に懸濁した3x10腫瘍細胞を、雄マウスの鼠径部に皮下移植した。腫瘍を、60−80mmの予め定められたサイズに増大させた。腫瘍がほぼ該サイズであったとき、動物を処置群と対照群に無作為化し(グループサイズ:9匹の動物)、処置を開始した。動物を、胃チューブを介して行われる、50mg/kgの化合物またはビヒクルの経口投与(p.o.)で1日1回処置した。各動物の処置は、個々の体重に基づいた。処置の2、5および24時間後に、各3匹の動物を屠殺し、PC3腫瘍を切除した。約5x5x5mmの腫瘍サンプルを、Tissue Lyzer(Qiagen、Germany)を用いて、プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤の存在下で、氷下のMSD溶解バッファー中で溶解させた。腫瘍組織からの抽出物中のp−AKT S473のレベルを、ELISAベースのアッセイにおいて分析した。このアッセイは、製造業者の指示書に従い、MULTI−SPOT(登録商標)アッセイシステム(Fa. Meso Scale Discovery, Cat# N41100B-1)の“Akt Duplex”に基づく。各アッセイは、20μgのタンパク質抽出物を使用し、1ウェル中の全AKTおよびp−AKT含有量を同時に測定した。全ての測定は、少なくとも二重試験で行われ、独立した繰り返しによって確認された。
P−AKTの値は、抽出物の全AKT含有量と比較したP−AKTレベルの割合として表す。ビヒクル処置した腫瘍は、このモデルにおけるP−AKTの基底レベルを決定するために分析され、ビヒクルレベルと比較してP−AKT(%)を決定するために標準化対照として使用された。
実施例6.1 インビボ異種移植片効果の実験
化合物の治療有効性および耐容性を決定するために、ヌードマウスに異種移植したPC3前立腺腫瘍の腫瘍増殖が観察され得る。マウスを、ビヒクルまたは化合物で処置した。
これに関して、PC3異種移植片を上記の通りに確立した。腫瘍を25−35mmの予め定められたサイズに増大させた。腫瘍がほぼ該サイズであったとき、動物を処置群と対照群に無作為化し(グループサイズ:8匹の動物)、処置を開始した。各動物の処置は個々の体重に基づき、経口投与(p.o.)は、胃チューブを介して行われた。経口投与量は、マウス当たり10ml/kgであった。マウスを50mg/kgの化合物で1日1回処置した。
腫瘍応答を、測径器を用いて腫瘍面積(最も長い直径およびその垂直線から得る)を決定することにより評価した。動物の体重を、処置に関連する毒性を測定するためにモニターした。腫瘍面積および体重の測定を、1週間に2−3回行った。統計分析をSigmaStatソフトウェアを用いて評価した。一元配置分散分析法を行い、対照との相違を、一対比較法(Dunn’s法)により比較した。T/C比(処置/対照)を、試験の最後での最終腫瘍重量で計算した。

Claims (12)

  1. 式(I)
    Figure 2014501234

    [式中、
    R1は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COO(1−6C−アルキル)、COOH、所望によりヒドロキシで置換されていてよい1−6Cアルキル、所望によりCOO(1−6Cアルキル)または(CO)NR7R8で置換されていてよい(2−6Cアルケニル)、アリール(ここで、アリール環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−6C−アルコキシ、−SO−(1−6C−アルキル)、−SO−NR7R8、1−6C−アルキル、(1−6C−アルキレン)OH、COO(1−6C−アルキル)、COOH、(CO)NR7R8から選択される群より、1または2回、独立して置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール環は、所望により1−3C−アルキル、ヒドロキシ、またはCOO(1−6Cアルキル)で置換されていてよい)であり、
    R2は、水素、ハロゲン、1−4Cアルキル、1−4Cアルコキシ、OCF、またはNOであり、
    R3は、水素、NH(3−7C−シクロアルキル)、またはNH(1−6C−アルキル)であり、
    R4は、所望により1−6C−アルキル、ハロゲン、またはシアノで置換されていてよいフェニルであり、
    R5は、水素、またはハロゲンであり、
    Xは、−CH−であり、
    Yは、−CH−、または−CH(OH)−であり、
    R6は、水素、またはCOO(1−6C−アルキル)であり、
    R7、R8は、同一または異なっていてよく、水素、1−6C−アルキル(所望により、ハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−6C−アルキルアミノから選択される基で独立して1回またはそれ以上置換されていてよい)、1−6C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルであるか、
    または、−NR7R8の場合に、R7およびR8は、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成していてもよい]
    で示される化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩。
  2. R1が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、COOH、COO(1−4C−アルキル)、所望によりヒドロキシで置換されていてよい(1−4Cアルキル)、所望によりCOO(1−4Cアルキル)または(CO)NR7R8で置換されていてよい(2−4Cアルケニル)、フェニル(ここで、フェニル環は、所望によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、1−4C−アルコキシ、(1−4C−アルキル)−SO2、1−4C−アルキル、ヒドロキシ(1−4C−アルキル)、COO(1−4C−アルキル)、(CO)NR7R8から選択される群より独立して1回または2回置換されていてよい)、またはヘテロアリール(ここで、ヘテロアリール基は、所望により1−3C−アルキル、ヒドロキシまたはCOO(1−4Cアルキル)で置換されていてよい)であり、
    R2が水素であり、
    R3が、水素、NH(3−6C−シクロアルキル)、またはNH(1−4C−アルキル)であり、
    R4がフェニルであり、
    R5が水素であり、
    Xが−CH−であり、
    Yが−CH−、または−CH(OH)−であり、
    R6が、水素、またはCOO(1−4C−アルキル)であり、
    R7、R8が、同一または異なっていてよく、水素、1−4C−アルキル(所望により、ハロゲン、ヒドロキシ、モノ−またはジ−1−6C−アルキルアミノから選択される基で独立して1回またはそれ以上置換されていてよい)、1−4C−アルコキシ、または3−7C−シクロアルキルであるか、
    または、−NR7R8の場合に、R7およびR8は、それらが結合する窒素と共に3−6C−ヘテロ環式環を形成していてもよい]
    で示される請求項1記載の式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩。
  3. R1が、F、Br、シアノ、ヒドロキシ、COOCH、CHOH、−C−COOCH、−CCONH、−CH=CH−(CO)−OCH、−CH=CH−(CO)−NH、1H−ピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−5−イル、3−ピリジル(ここで、ピラゾールおよびピリジニル基は、所望によりメチル、ヒドロキシまたはCOOCH3で置換されていてよい)、またはフェニル(ここで、フェニル環は、F、シアノ、ヒドロキシ、メトキシ、SOCH、SONH、メチル、CHOH、COOCH、CONHから選択される基で独立して1回または2回置換されている)であり、
    R2が水素であり、
    R3が水素、NH(シクロプロピル)、またはNHCHであり、
    R4がフェニルであり、
    R5が水素であり、
    Xが−CH−であり、
    Yが−CH−であり、
    R6が、水素、またはCOOC(CHである]
    で示される請求項1記載の式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、塩、互変異性体もしくは立体異性体、または該N−オキシド、互変異性体もしくは立体異性体の塩。
  4. 1−[4−(9−フルオロ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
    2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−シクロプロピル−9−フルオロ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
    2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−N−メチル−9−フルオロ−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−4−アミン
    3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニル−ピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンゾニトリル
    1−{4−[8−(4−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    1−{4−[8−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    塩酸1−[4−(8−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
    5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−2−フルオロベンジルアルコール
    ギ酸5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}−2−フルオロフェノール
    1−{4−[8−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
    ギ酸1−{4−[8−(3−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
    2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−カルボン酸メチルエステル
    3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンズアミド
    4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ベンズアミド
    1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ピリジン−2−オール
    5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−8−イル}ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
    1−{4−[9−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
    1−[4−(3−フェニル−9−p−トリルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
    3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}安息香酸メチルエステル
    3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゾニトリル
    1−[4−(9−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
    ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゾニトリル
    ギ酸3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンジルアルコール
    ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンジルアルコール4−{2−[4−(1−アミギ酸ノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}ベンゼンスルホンアミド
    5−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}−2−フルオロベンジルアルコール
    1−{4−[3−フェニル−9−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}−シクロブチルアミン
    ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}ベンゾニトリル
    1−[4−(3−フェニル−10−p−トリルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン x 0.5ギ酸
    ギ酸1−{4−[10−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−10−イル}ベンジルアルコール
    3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}ベンゾニトリル
    塩酸1−[4−(7−ブロモ−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル)フェニル]シクロブチルアミン
    1−{4−[7−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    ギ酸4−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}ベンジルアルコール
    1−{4−[7−(3−メシルフェニル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    1−{4−[3−フェニル−7−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン x 0.5ギ酸
    2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボニトリル
    2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−カルボン酸メチルエステル
    2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−オール
    {2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}メタノール
    (E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリル酸メチルエステル
    (E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−7−イル}アクリルアミド
    1−{4−[3−フェニル−8−(1H−ピラゾール−5−イル)−ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    1−{4−[8−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
    1−{4−[3−フェニル−9−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]−フェニル}シクロブチルアミン
    1−{4−[9−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−2−イル]フェニル}シクロブチルアミン
    (E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}アクリル酸メチルエステル
    (E)−3−{2−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−3−フェニルピリミド[1,2−b]インダゾール−9−イル}アクリルアミド
    からなる群から選択される、請求項1記載の式(I)の化合物。
  5. (III)
    Figure 2014501234

    [式中、R1、R2、R3およびR4は、請求項1に定義の意味を有し、Xaは脱離基である]
    で示される化合物を一般式(IV)
    Figure 2014501234


    [式中、R5、XおよびYは、請求項1に定義の意味を有し、Mは、−B(OH)、−Sn(1−4C−アルキル)、−ZnCl、−ZnBr、−ZnIまたは
    Figure 2014501234
    であり、Rxは、R6または保護基であり、Ryは、水素または保護基であるか、またはRxおよびRyは共に、環状保護基を形成する]
    で示される化合物と反応させて、一般式(II)
    Figure 2014501234

    で示される化合物を形成し、その後、要すれば脱保護して、一般式(I)
    Figure 2014501234

    で示される化合物を形成することを特徴とする、請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法。
  6. 式(II)
    Figure 2014501234

    [式中、R1は、三環式環系の7、8または9位の臭素であり、R2は水素であり、R3、R4、R5、X、Yは、請求項1に定義の意味を有し、RxおよびRyは請求項5に定義の意味を有する]
    で示される中間体。
  7. 疾患の処置または予防のための、請求項1ないし5のいずれか一項記載の一般式(I)記載の化合物の使用。
  8. 該疾患が、良性または悪性新生物である、請求項7記載の一般式(I)記載の化合物の使用。
  9. 少なくとも1種の請求項1ないし4のいずれか一項記載の一般式(I)記載の化合物を少なくとも1種の薬学的に許容される補助剤と共に含む、医薬組成物。
  10. 良性または悪性新生物の処置のための、請求項9記載の組成物。
  11. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の一般式(I)記載の化合物から選択される1種またはそれ以上の第一有効成分、ならびに化学療法抗癌剤および標的特異的抗癌剤から選択される1種またはそれ以上の第二有効成分を含む、組合せ剤
  12. 請求項1記載の一般式(I)記載の化合物を含む、キット。
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