JP2014500388A5 - - Google Patents

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一実施形態において、本発明は、極圧性能ならびに金属腐食(特に、銅腐食)の低減および臭気の低減のうちの少なくとも1つ(または全部)を伴う潤滑剤組成物を提供するための本明細書に開示したコポリマーの使用を提供する。
一実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目1)
潤滑粘度の油と、モノマー(i)α−オレフィンおよびモノマー(ii)アルコールで部分エステル化されているエチレン性不飽和カルボン酸もしくはその誘導体(典型的には、カルボン酸基もしくは無水物)またはその混合物に由来する単位を含むコポリマーのジメルカプトチアジアゾール塩とを含む潤滑組成物であって、エステル化されていない少なくとも一部のカルボン酸基がアミンと反応する、潤滑組成物。
(項目2)
前記α−オレフィンが鎖状もしくは分枝状のオレフィンまたはその混合物である、項目1に記載の潤滑組成物。
(項目3)
前記α−オレフィンが、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン 1−オクタデセン、またはその混合物を含む、前記項目1〜2のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目4)
前記α−オレフィンが1−ドデセンである、前記項目1〜2のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目5)
前記エチレン性不飽和カルボン酸またはその誘導体が、無水イタコン酸、無水マレイン酸、メチルマレイン酸無水物、エチルマレイン酸無水物、ジメチルマレイン酸無水物またはその混合物を含む、項目1に記載の潤滑組成物。
(項目6)
前記エチレン性不飽和カルボン酸またはその誘導体が無水マレイン酸またはその誘導体である、前記項目1〜5のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目7)
前記α−オレフィンが1−ドデセンであり、前記(ii)不飽和カルボン酸またはその誘導体が無水マレイン酸である、前記項目1〜6のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目8)
前記コポリマーが、エステル化前に0.08までの換算比粘度を有するものである、前記項目1〜7のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目9)
前記アルコールが、鎖状もしくは分枝状のアルコール、環式もしくは非環式のアルコール、またはこれらの特徴の組合せである、前記項目1〜8のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目10)
前記アルコールが、少なくとも12個(または少なくとも16個、または少なくとも18個または少なくとも20個)の炭素原子を有する、β位またはそれより高次の位置で分枝状の第1級アルコールを含み、前記項目1〜8のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目11)
前記アルコールが、(i)ゲルベアルコールと、(ii)6〜20個、または8〜18個、または10〜15個の炭素原子を含む、ゲルベアルコール以外の鎖状アルコールとの混合物を含むものである、前記項目1〜8のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目12)
前記アミンが0mgKOH/gより大きいTBN(総塩基価)をもたらし得るものである、前記項目1〜11のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目13)
前記アミンが、アミノ−ヒドロカルビルモルホリン(n−アミノプロピルモルホリンなど)、アミノアルコール、ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾール、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドもしくはジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、N−置換アルカンジアミン(N,N−メチル−1,3−プロパンジアミンなど)、またはその混合物を含む、前記項目1〜11のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目14)
前記アミノアルコールが、ジメチルエタノールアミン、エタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、セリノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、ジイソプロパノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール、および2−(2−アミノエチルアミノ)エタノールのうちの少なくとも1種類を含む、項目13に記載の潤滑組成物。
(項目15)
前記ジメルカプトチアジアゾール塩が、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールもしくはヒドロカルビル置換2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールまたはそのオリゴマーから誘導され得るものである、前記項目1〜14のいずれかに記載の潤滑組成物。
(項目16)
前記ジメルカプトチアジアゾール塩が、式:
Figure 2014500388


(式中、R は、1〜5個、または1〜3個、または2個の炭素原子を含むアルキレン基であり;R は、1〜16個、または2〜8個、または4個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり;Yは、−O−または>NR であり(典型的には、Yは−O−である);R は水素またはR である)
によって表される化合物から誘導され得るものである、項目15に記載の潤滑組成物。
(項目17)
前記ヒドロカルビル置換2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールが、2,5−(tert−オクチルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール 2,5−(tert−ノニルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−デシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−ウンデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−ドデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−トリデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−テトラデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−ペンタデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−ヘキサデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−ヘプタデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−オクタデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−(tert−ノナデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾールもしくは2,5−(tert−エイコシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、またはそのオリゴマーのうちの少なくとも1種類を含むものである、項目15に記載の潤滑組成物。
(項目18)
機械装置を潤滑する方法であって、該装置に前記項目1〜17のいずれかに記載の潤滑組成物を供給することを含む方法。
(項目19)
前記機械装置がマニュアルトランスミッション、ギア、またはアクスルなどの動力伝達装置である、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記機械装置が、遊星ハブリダクションアクスル、ユーティリティービークルのメカニカルステアリングおよびトランスファーギアボックス、シンクロメッシュギアボックス、パワーテイクオフギア、リミテッドスリップアクスル、および遊星ハブリダクションギアボックスのうちの少なくとも1種類を含むものである、項目18に記載の方法。

Claims (16)

  1. 潤滑粘度の油と、モノマー(i)α−オレフィンおよびモノマー(ii)アルコールで部分エステル化されているエチレン性不飽和カルボン酸もしくはその誘導体(典型的には、カルボン酸基もしくは無水物)またはその混合物に由来する単位を含むコポリマーのジメルカプトチアジアゾール塩とを含む潤滑組成物であって、エステル化されていない少なくとも一部のカルボン酸基がアミンと反応し、
    前記アミンが0mgKOH/gより大きいTBN(総塩基価)をもたらし得るものであり、
    前記ジメルカプトチアジアゾール塩が、式:
    Figure 2014500388


    (式中、R は、1〜5個、または1〜3個、または2個の炭素原子を含むアルキレン基であり;R は、1〜16個、または2〜8個、または4個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり;Yは、−O−または>NR であり(典型的には、Yは−O−である);R は水素またはR である)
    によって表される化合物から誘導され得るものである、潤滑組成物。
  2. 前記α−オレフィンが鎖状もしくは分枝状のオレフィンまたはその混合物である、請求項1に記載の潤滑組成物。
  3. 前記α−オレフィンが、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン1−オクタデセン、またはその混合物を含む、前記請求項1〜2のいずれかに記載の潤滑組成物。
  4. 前記α−オレフィンが1−ドデセンである、前記請求項1〜2のいずれかに記載の潤滑組成物。
  5. 前記エチレン性不飽和カルボン酸またはその誘導体が、無水イタコン酸、無水マレイン酸、メチルマレイン酸無水物、エチルマレイン酸無水物、ジメチルマレイン酸無水物またはその混合物を含む、請求項1に記載の潤滑組成物。
  6. 前記エチレン性不飽和カルボン酸またはその誘導体が無水マレイン酸またはその誘導体である、前記請求項1〜5のいずれかに記載の潤滑組成物。
  7. 前記α−オレフィンが1−ドデセンであり、前記(ii)不飽和カルボン酸またはその誘導体が無水マレイン酸である、前記請求項1〜6のいずれかに記載の潤滑組成物。
  8. 前記コポリマーが、エステル化前に0.08までの換算比粘度を有するものである、前記請求項1〜7のいずれかに記載の潤滑組成物。
  9. 前記アルコールが、鎖状もしくは分枝状のアルコール、環式もしくは非環式のアルコール、またはこれらの特徴の組合せである、前記請求項1〜8のいずれかに記載の潤滑組成物。
  10. 前記アルコールが、少なくとも12個(または少なくとも16個、または少なくとも18個または少なくとも20個)の炭素原子を有する、β位またはそれより高次の位置で分枝状の第1級アルコールを含、前記請求項1〜8のいずれかに記載の潤滑組成物。
  11. 前記アルコールが、(i)ゲルベアルコールと、(ii)6〜20個、または8〜18個、または10〜15個の炭素原子を含む、ゲルベアルコール以外の鎖状アルコールとの混合物を含むものである、前記請求項1〜8のいずれかに記載の潤滑組成物。
  12. 前記アミンが、アミノ−ヒドロカルビルモルホリン(n−アミノプロピルモルホリンなど)、アミノアルコール、ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾール、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドもしくはジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、N−置換アルカンジアミン(N,N−メチル−1,3−プロパンジアミンなど)、またはその混合物を含む、前記請求項1〜11のいずれかに記載の潤滑組成物。
  13. 前記アミノアルコールが、ジメチルエタノールアミン、エタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、セリノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、ジイソプロパノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール、および2−(2−アミノエチルアミノ)エタノールのうちの少なくとも1種類を含む、請求項1に記載の潤滑組成物。
  14. 機械装置を潤滑する方法であって、該装置に前記請求項1〜1のいずれかに記載の潤滑組成物を供給することを含む方法。
  15. 前記機械装置がマニュアルトランスミッション、ギア、またはアクスルなどの動力伝達装置である、請求項1に記載の方法。
  16. 前記機械装置が、遊星ハブリダクションアクスル、ユーティリティービークルのメカニカルステアリングおよびトランスファーギアボックス、シンクロメッシュギアボックス、パワーテイクオフギア、リミテッドスリップアクスル、および遊星ハブリダクションギアボックスのうちの少なくとも1種類を含むものである、請求項1に記載の方法。
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