JP2014241660A - 電力変換装置 - Google Patents

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大島 正樹
Masaki Oshima
正樹 大島
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Abstract

【課題】従来のものよりも効率の良いインバータ動作が可能な電力変換装置を提供すること、および、高コスト化を招くことなく、従来のものよりも効率の良いインバータ動作およびコンバータ動作の両方の動作が可能な電力変換装置を提供すること。
【解決手段】電力変換装置1Aは、第1端子6aおよび第2端子6bからなる直流側端子対から入力された直流電圧Vdcを所望の交流電圧Vacに変換して第3端子7aおよび第4端子7bからなる交流側端子対から出力するものであり、制御部5Aが、チョッパ部2のスイッチング素子SW1〜SW5をオン/オフ制御して、チョッパ部2にインバータ昇降圧チョッパ動作およびインバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかのインバータ動作を選択的に行わせることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電圧を所望の交流電圧に変換するインバータ動作を行う電力変換装置、および該インバータ動作と交流電圧を所望の直流電圧に変換するコンバータ動作とを行う電力変換装置に関する。
従来の電力変換装置として、例えば特許文献1には図9に示す電力変換装置10が開示されている。同図に示すように、電力変換装置10は、太陽電池Eが出力する直流電圧Vdcを所望の交流電圧Vac(一例として系統電圧)に変換するインバータ動作を行うものであって、スイッチング素子SW、コイルL1、ダイオードDおよびコンデンサC3からなるチョッパ回路11と、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子からなるブリッジ回路12と、フィルタ回路13と、チョッパ回路11およびブリッジ回路12を制御する制御部14とを備えている。
また、従来の別の電力変換装置として、例えば特許文献2には図10に示す電力変換装置20が開示されている。同図に示すように、電力変換装置20は、交流電圧Vacを所望の直流電圧Vdcに変換するコンバータ動作を行うものであって、主に5つのスイッチング素子SW6〜SW10およびコイルL2からなるチョッパ部21と、交流電圧Vacおよび直流電圧Vdcの電圧値をそれぞれ検知する検知部22、23と、チョッパ部21を制御する制御部24とを備えている。電力変換装置20では、制御部24がチョッパ部21に昇降圧チョッパ動作および反転昇降圧チョッパ動作のいずれかを選択的に行わせることにより、交流電圧Vacが所望の直流電圧Vdcに変換される。
特開2002−10496号公報 特開2013−13165号公報
ところで、近年、太陽光発電システム等においては、インバータ動作およびコンバータ動作のいずれか一方だけでなく、インバータ動作およびコンバータ動作の両方の動作を行うことができる電力変換装置のニーズが高まってきている。
しかしながら、特許文献1の電力変換装置10は、回路構成上、コンバータ動作を行うことができない。このため、電力変換装置10を利用して両方の動作を行うことができる電力変換装置を実現するためには、コンバータ動作可能な回路を電力変換装置10に並列に設ける必要があり、装置の高コスト化が避けられない。また、電力変換装置10によるインバータ動作は、チョッパ回路11によるDC/DC変換およびブリッジ回路12によるDC/AC変換の2回の変換を含んでいるので、効率が悪いという問題があった。
一方、特許文献2の電力変換装置20によるコンバータ動作は、一回のAC/DC変換で交流電圧Vacを直流電圧Vdcに変換することができるので効率が良い。しかしながら、電力変換装置20はインバータとして利用されることが想定されておらず、特許文献2には、電力変換装置20のインバータ動作について何も開示されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、従来のものよりも効率の良いインバータ動作が可能な電力変換装置を提供すること、および、高コスト化を招くことなく、従来のものよりも効率の良いインバータ動作およびコンバータ動作の両方の動作が可能な電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1発明に係る電力変換装置は、第1端子および第2端子からなる直流側端子対から入力された直流電圧を所望の交流電圧に変換して第3端子および第4端子からなる交流側端子対から出力する電力変換装置において、コイル、コンデンサおよび第1ないし第5スイッチング素子を有するチョッパ部と、直流側端子対の端子間の電圧値を検知する直流電圧検知部と、交流側端子対の端子間の電圧値を検知する交流電圧検知部と、直流電圧検知部および交流電圧検知部によって検知された電圧値に基づいて、交流電圧の電圧値が交流電圧検知部によって検知された電圧値となるように第1ないし第5のスイッチング素子をオン/オフ制御する制御部とを備え、第3端子と第4端子との間に第1および第2スイッチング素子からなる直列回路、並びに第3および第4スイッチング素子からなる直列回路が接続され、第1および第2スイッチング素子の接続部位と第3および第4スイッチング素子の接続部位とがコイルにより接続され、第3および第4スイッチング素子の接続部位と第1端子との間に第5スイッチング素子が接続され、第1端子と第2端子との間にコンデンサが接続され、第2端子と第4端子とが直接接続され、制御部は、第1ないし第5スイッチング素子をオン/オフ制御して、チョッパ部にインバータ昇降圧チョッパ動作およびインバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかのインバータ動作を選択的に行わせることで、直流電圧を所望の交流電圧に変換することを特徴とする。
この構成によれば、特許文献1の電力変換装置10のように連続的に行われる2回の変換によってではなく、チョッパ部における1回の変換、すなわち、インバータ昇降圧チョッパ動作およびインバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかによって直流電圧Vdcを交流電圧Vacに変換するので、効率が悪化するのを防ぐことができる。
上記第1発明に係る電力変換装置の制御部は、例えば、(A)交流電圧検知部によって検知された電圧値が正であり、かつ直流電圧検知部によって検知された電圧値が正である場合にインバータ昇降圧チョッパ動作を選択し、(B)交流電圧検知部によって検知された電圧値が負であり、かつ直流電圧検知部によって検知された電圧値が正である場合にインバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択するよう構成することができる。
この場合、制御部は、(A)インバータ昇降圧チョッパ動作においては、第3スイッチング素子をオフ状態とし、かつ第1および第4スイッチング素子と第2および第5スイッチング素子とを交互にオン/オフ制御し、(B)インバータ反転昇降圧チョッパ動作においては、第2スイッチング素子をオン状態、第1および第4スイッチング素子をオフ状態とし、かつ第3スイッチング素子と第5スイッチング素子とを交互にオン/オフ制御すればよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2発明に係る電力変換装置は、上記第1の電力変換装置において、制御部が、第1ないし第5スイッチング素子をオン/オフ制御して、チョッパ部にコンバータ昇降圧チョッパ動作およびコンバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかのコンバータ動作を選択的に行わせることで、交流側端子対から入力された交流電圧を所望の目標電圧値を有する直流電圧に変換して直流側端子対から出力することもできることを特徴とする。
この構成によれば、制御部による制御を変更するだけでチョッパ部にコンバータ昇降圧チョッパ動作およびコンバータ反転昇降圧チョッパ動作を含む複数のコンバータ動作のいずれかを選択的に行わせることができ、コンバータ動作可能な回路を別途設けなくてもよいので、高コスト化を招くことなく、インバータ動作およびコンバータ動作の両方の動作が可能な電力変換装置を実現することができる。
上記第2発明に係る電力変換装置の制御部は、例えば、目標電圧値が正に設定された場合には、(A)交流電圧検知部によって検知された電圧値が正のときにコンバータ昇降圧チョッパ動作を選択し、(B)交流電圧検知部によって検知された電圧値が負のときにコンバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択するよう構成することができる。
この場合、制御部は、(A)コンバータ昇降圧チョッパ動作においては、第3スイッチング素子をオフ状態とし、かつ第1および第4スイッチング素子と第2および第5スイッチング素子とを交互にオン/オフ制御し、(B)コンバータ反転昇降圧チョッパ動作においては、第2スイッチング素子をオン状態、第1および第4スイッチング素子をオフ状態とし、かつ第3スイッチング素子と第5スイッチング素子とを交互にオン/オフ制御すればよい。
上記第1発明によれば、従来のものよりも効率の良いインバータ動作が可能な電力変換装置を提供することができる。また、上記第2発明によれば、高コスト化を招くことなく、従来のものよりも効率の良いインバータ動作およびコンバータ動作の両方の動作が可能な電力変換装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る電力変換装置の概略構成図である。 実施例1に係る電力変換装置における2つのインバータ動作の選択条件を示す図である。 インバータ昇降圧チョッパ動作が選択されたときの実施例1に係る電力変換装置の等価回路図である。 インバータ反転昇降圧チョッパ動作が選択された場合の実施例1に係る電力変換装置の等価回路図である。 本発明の実施例2に係る電力変換装置の概略構成図である。 実施例2に係る電力変換装置における2つのコンバータ動作の選択条件を示す図である。 コンバータ昇降圧チョッパ動作が選択されたときの実施例2に係る電力変換装置の等価回路図である。 コンバータ反転昇降圧チョッパ動作が選択されたときの実施例2に係る電力変換装置の等価回路図である。 従来の電力変換装置の概略構成図である。 従来の電力変換装置の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電力変換装置の実施例について説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係る電力変換装置1Aの概略構成図である。同図に示すように、電力変換装置1Aは、直流側端子対を構成する第1端子6aおよび第2端子6bから入力された直流電圧Vdcを所望の交流電圧Vacに変換し、交流側端子対を構成する第3端子7aおよび第4端子7bから該交流電圧Vacを出力するものであって、複数のスイッチング素子SW1〜SW5を有するチョッパ部2と、第1端子6aおよび第2端子6bの間の電圧値を検知する直流電圧検知部3と、第3端子7aおよび第4端子7bの間の電圧値を検知する交流電圧検知部4と、直流電圧検知部3および交流電圧検知部4が検知した電圧値に基づいて、交流電圧Vacの電圧値が交流電圧検知部4によって検知された電圧値となるようにチョッパ部2を制御する制御部5Aとを備えている。
直流側端子対(第1端子6a、第2端子6b)は、例えば、直流電圧Vdcを出力する蓄電池に接続される。より詳しくは、第1端子6aは蓄電池の正極に接続され、第2端子6bは蓄電池の負極に接続される。本実施例では、蓄電池から出力される直流電圧Vdcの電圧値(Vdcの電圧値>0)を直流電圧検知部3が検知する。
一方、交流側端子対(第3端子7a、第4端子7b)は、例えば、商用系統に接続される。本実施例では、交流電圧検知部4が系統電圧の電圧値を検知し、検知した電圧値に等しい電圧値を有する交流電圧Vacをチョッパ部2が出力する。つまり、電力変換装置1Aは、系統電圧に追従した交流電圧Vacを出力する。そして、追従の結果、交流電圧Vacの電圧値は系統電圧の電圧値に等しくなる。
チョッパ部2は、第3端子7aにそれぞれ一端が接続された第1スイッチング素子SW1および第3スイッチング素子SW3と、第1スイッチング素子SW1の他端にそれぞれ一端が接続された第2スイッチング素子SW2およびコイルLと、第3スイッチング素子SW3およびコイルLの他端にそれぞれ一端が接続された第4スイッチング素子SW4および第5スイッチング素子SW5と、第5スイッチング素子SW5の他端に一端が接続されたコンデンサC1とを有する。第2スイッチング素子SW2、第4スイッチング素子SW4およびコンデンサC1の他端はそれぞれ第4端子7bおよび第2端子6bに接続され、第5スイッチング素子SW5の他端は第1端子6aに接続されている。各スイッチング素子SW1〜SW5は、制御部5Aによりオン/オフ制御される。
図2に示すように、本実施例では、直流電圧検知部3が検知した電圧値(=直流電圧Vdcの電圧値)と交流電圧検知部4が検知した電圧値(=交流電圧Vacの電圧値)とに応じて、制御部5Aが、チョッパ部2が行うべきインバータ動作を2つのインバータ動作の中から選択する。
具体的には、電力変換装置1Aのチョッパ部2は、(A)交流電圧Vacの電圧値が正である場合、つまり、“0<Vacの電圧値”の関係が成立する場合にインバータ昇降圧チョッパ動作を選択し、(B)交流電圧Vacの電圧値が負である場合、つまり、“Vacの電圧値<0”の関係が成立する場合にインバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択する。電力変換装置1Aは、(A)または(B)の動作を順次選択することにより、交流電圧Vacを商用電圧に追従させる。
なお、選択条件の境界においては、当該境界によって隔てられた2つのインバータ動作のいずれを選択してもよい。例えば、“Vacの電圧値=0”の関係が成立する場合は、(A)のインバータ昇降圧チョッパ動作を選択してもよいし、(B)のインバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択してもよい。
(A)インバータ昇降圧チョッパ動作
チョッパ部2の2つのインバータ動作のうち、まず、インバータ昇降圧チョッパ動作について説明する。本動作においては、第3スイッチング素子SW3が常にオフ状態とされる。したがって、本動作中の電力変換装置1Aは、図3に示す簡素な等価回路で表現される。
また、本動作においては、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4と第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5とが交互にオン/オフ制御される。すなわち、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4がオン状態からオフ状態に切り替わると、同期的に第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5がオフ状態からオン状態に切り替わる。第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5がオン状態とされると、コイルLにエネルギーが蓄えられる。一方、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4がオン状態とされると、コイルLに蓄えられていたエネルギーが放出される。
1スイッチング周期Tにおける第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5のオン時間をTonとすると、好適な第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5のデューティα(=Ton/T)は次式で求めることができる。

α=Vacの電圧値/(Vdcの電圧値+Vacの電圧値)
インバータ昇降圧チョッパ動作によれば、入力電圧Vdcを昇降圧して所望の電圧値を有する交流電圧Vacを得ることができる。
(B)インバータ反転昇降圧チョッパ動作
インバータ反転昇降圧チョッパ動作においては、第2スイッチング素子SW2が常にオン状態とされるとともに、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4が常にオフ状態とされる。したがって、本動作中の電力変換装置1Aは、図4に示す簡素な等価回路で表現される。
また、本動作においては、第3スイッチング素子SW3と第5スイッチング素子SW5とが交互にオン/オフ制御される。すなわち、第3スイッチング素子SW3がオン状態からオフ状態に切り替わると、同期的に第5スイッチング素子SW5がオフ状態からオン状態に切り替わる。第5スイッチング素子SW5がオン状態とされると、コイルLにエネルギーが蓄えられる。一方、第3スイッチング素子SW3がオン状態とされると、コイルLに蓄えられていたエネルギーが放出される。
1スイッチング周期Tにおける第5スイッチング素子SW5のオン時間をTonとすると、第5スイッチング素子SW5のデューティα(=Ton/T)は次式で求めることができる。

α=|Vacの電圧値|/(Vdcの電圧値+|Vacの電圧値|)
インバータ反転昇降圧チョッパ動作によれば、入力電圧Vdcを正負反転および昇降圧して所望の電圧値を有する交流電圧Vacを得ることができる。
このように、実施例1に係る電力変換装置1Aでは、特許文献1の電力変換装置10のように連続的に行われる2回の変換によってではなく、チョッパ部2における1回の変換、すなわち、(A)インバータ昇降圧チョッパ動作および(B)インバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかによって直流電圧Vdcが交流電圧Vacに変換される。したがって、電力変換装置1Aによれば、2回の変換のそれぞれが効率を悪化させることによる装置全体の効率の悪化を防ぐことができる。
[実施例2]
図5は、本発明の実施例2に係る電力変換装置1Bの概略構成図である。電力変換装置1Bは、直流側端子対を構成する第1端子6aおよび第2端子6bから入力された直流電圧Vdcを所望の交流電圧Vacに変換し、交流側端子対を構成する第3端子7aおよび第4端子7bから該交流電圧Vacを出力するインバータ動作だけでなく、交流側端子対から入力された交流電圧Vacを所望の目標電圧値Vtを有する直流電圧Vdcに変換し、直流側端子対から該直流電圧Vdcを出力するコンバータ動作も可能となっている。
交流側端子対(第3端子7a、第4端子7b)は、例えば、商用系統に接続される。本実施例では、交流電圧検知部4が商用系統における交流電圧Vac(系統電圧)の電圧値を検知する。
一方、直流側端子対(第1端子6a、第2端子6b)は、例えば、目標電圧値Vtを有する直流電圧によって充電されるべき蓄電池に接続される。より詳しくは、第1端子6aは蓄電池の正極に接続され、第2端子6bは蓄電池の負極に接続される。本実施例では、直流電圧検知部3が直流電圧Vdcの電圧値を検知し、検知した電圧値が目標電圧値Vtとなるように制御部5Bがチョッパ部2を制御する。そして、この制御の結果、直流電圧Vdcの電圧値は目標電圧値Vtに等しくなる。
図5に示すように、電力変換装置1Bは、制御部5Aの代わりに制御部5Bを備えている点、および動作決定部8をさらに備えている点において電力変換装置1Aと構成上相違している。
動作決定部8は、外部からの指令があったか否か、および電力変換装置1Bのおかれている状況が特定の状況になったか否か等に基づいて、電力変換装置1Bをインバータとして動作させるのかコンバータとして動作させるのかを決定し、その結果を制御部5Bに出力する。
電力変換装置1Bをインバータとして動作させることが決定した場合、制御部5Bは、実施例1と同様、チョッパ部2にインバータ動作を行わせる。一方、電力変換装置1Bをコンバータとして動作させることが決定した場合、制御部5Bは、直流電圧Vdcの電圧値が目標電圧値Vtとなるようにチョッパ部2にコンバータ動作を行わせる。
図6に示すように、本実施例では、交流電圧Vacの電圧値と目標電圧値Vtとに応じて、制御部5Bが、チョッパ部2が行うべきコンバータ動作を2つのコンバータ動作の中から選択する。なお、本実施例では、目標電圧値Vtは常に正である。
具体的には、電力変換装置1Bのチョッパ部2は、(A)交流電圧Vacの電圧値が正の場合、つまり、“0<Vacの電圧値”の関係が成立する場合にコンバータ昇降圧チョッパ動作を選択し、(B)交流電圧Vacの電圧値が負の場合、つまり、“Vacの電圧値<0”の関係が成立する場合にコンバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択する。なお、図6は、上記コンバータ動作により直流電圧Vdcの電圧値が目標電圧値Vtとなった状態を示している。
(A)コンバータ昇降圧チョッパ動作
チョッパ部2の2つのコンバータ動作のうち、まず、コンバータ昇降圧チョッパ動作について説明する。本動作においては、第3スイッチング素子SW3が常にオフ状態とされる。したがって、本動作中の電力変換装置1Bは、図7に示す簡素な等価回路で表現される。
また、本動作においては、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4と第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5とが交互にオン/オフ制御される。すなわち、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4がオン状態からオフ状態に切り替わると、同期的に第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5がオフ状態からオン状態に切り替わる。第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4がオン状態とされると、コイルLにエネルギーが蓄えられる。一方、第2スイッチング素子SW2および第5スイッチング素子SW5がオン状態とされると、コイルLに蓄えられていたエネルギーが放出される。
1スイッチング周期Tにおける第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4のオン時間をTonとすると、好適な第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4のデューティα(=Ton/T)は次式で求めることができる。

α=Vdcの電圧値/(Vdcの電圧値+Vacの電圧値)
コンバータ昇降圧チョッパ動作によれば、交流電圧Vacを昇降圧することにより電圧値が目標電圧値Vtである直流電圧Vdcを得ることができる。
(B)コンバータ反転昇降圧チョッパ動作
コンバータ反転昇降圧チョッパ動作においては、第2スイッチング素子SW2が常にオン状態とされるとともに、第1スイッチング素子SW1および第4スイッチング素子SW4が常にオフ状態とされる。したがって、本動作中の電力変換装置1Bは、図8に示す簡素な等価回路で表現される。
また、本動作においては、第3スイッチング素子SW3と第5スイッチング素子SW5とが交互にオン/オフ制御される。すなわち、第3スイッチング素子SW3がオン状態からオフ状態に切り替わると、同期的に第5スイッチング素子SW5がオフ状態からオン状態に切り替わる。第3スイッチング素子SW3がオン状態とされると、コイルLにエネルギーが蓄えられる。一方、第5スイッチング素子SW5がオン状態とされると、コイルLに蓄えられていたエネルギーが放出される。
1スイッチング周期Tにおける第3スイッチング素子SW3のオン時間をTonとすると、好適な第3スイッチング素子SW3のデューティα(=Ton/T)は次式で求めることができる。

α=Vdcの電圧値/(Vdcの電圧値+|Vacの電圧値|)
コンバータ反転昇降圧チョッパ動作によれば、交流電圧Vacを反転および昇降圧することにより電圧値が目標電圧値Vtである直流電圧Vdcを得ることができる。
このように、実施例2に係る電力変換装置1Bによれば、制御を変更するだけでチョッパ部2にコンバータ昇降圧チョッパ動作およびコンバータ反転昇降圧チョッパ動作を含む複数のコンバータ動作のいずれかを選択的に行わせることができ、コンバータ動作可能な回路を別途設けなくてもよいので、高コスト化を招くことなく、インバータ動作およびコンバータ動作の両方の動作が可能な電力変換装置を実現することができる。
また、実施例2に係る電力変換装置1Bによれば、実施例1に係る電力変換装置1Aと同様、インバータ動作における効率の悪化を防ぐこともできる。
以上、本発明に係る電力変換装置の実施例について説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、目標電圧値Vtとして正負の両極が存在する場合、以下のようにコンバータ動作を実行することができる。すなわち、目標電圧値Vtが正の場合には、実施例2に示すように「コンバータ昇降圧チョッパ動作」をコンバータ第1昇降圧チョッパ動作として実行するとともに、「コンバータ反転昇降圧チョッパ動作」をコンバータ第1反転昇降圧チョッパ動作として実行する一方、目標電圧値Vtが負の場合には、“0<Vacの電圧値”の関係が成立する場合に、コンバータ第2反転昇降圧チョッパ動作として特許文献2に示す「第2反転昇降圧チョッパ動作」を選択し、“Vacの電圧値<0”の関係が成立する場合に、コンバータ第2昇降圧チョッパ動作として特許文献2に示す「第2昇降圧チョッパ動作」を選択することができる。
1A、1B 電力変換装置
2 チョッパ部
3 直流電圧検知部
4 交流電圧検知部
5A、5B 制御部
6a 第1端子
6b 第2端子
7a 第3端子
7b 第4端子
8 動作決定部

Claims (6)

  1. 第1端子および第2端子からなる直流側端子対から入力された直流電圧を所望の交流電圧に変換して第3端子および第4端子からなる交流側端子対から出力する電力変換装置において、
    コイル、コンデンサおよび第1ないし第5スイッチング素子を有するチョッパ部と、
    前記直流側端子対の端子間の電圧値を検知する直流電圧検知部と、
    前記交流側端子対の端子間の電圧値を検知する交流電圧検知部と、
    前記直流電圧検知部および前記交流電圧検知部によって検知された電圧値に基づいて、前記交流電圧の電圧値が前記交流電圧検知部によって検知された電圧値となるように前記第1ないし第5のスイッチング素子をオン/オフ制御する制御部と
    を備え、
    前記第3端子と第4端子との間に前記第1および第2スイッチング素子からなる直列回路、並びに前記第3および第4スイッチング素子からなる直列回路が接続され、
    前記第1および第2スイッチング素子の接続部位と前記第3および第4スイッチング素子の接続部位とが前記コイルにより接続され、
    前記第3および第4スイッチング素子の接続部位と前記第1端子との間に前記第5スイッチング素子が接続され、
    前記第1端子と第2端子との間に前記コンデンサが接続され、
    前記第2端子と第4端子とが直接接続され、
    前記制御部は、前記第1ないし第5スイッチング素子をオン/オフ制御して、前記チョッパ部にインバータ昇降圧チョッパ動作およびインバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかのインバータ動作を選択的に行わせることで、前記直流電圧を所望の前記交流電圧に変換する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御部は、
    前記交流電圧検知部によって検知された電圧値が正であり、かつ前記直流電圧検知部によって検知された電圧値が正である場合に前記インバータ昇降圧チョッパ動作を選択し、
    前記交流電圧検知部によって検知された電圧値が負であり、かつ前記直流電圧検知部によって検知された電圧値が正である場合に前記インバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記インバータ昇降圧チョッパ動作においては、前記第3スイッチング素子がオフ状態とされ、かつ前記第1および第4スイッチング素子と前記第2および第5スイッチング素子とが交互にオン/オフ制御され、
    前記インバータ反転昇降圧チョッパ動作においては、前記第2スイッチング素子がオン状態、前記第1および第4スイッチング素子がオフ状態とされ、かつ前記第3スイッチング素子と前記第5スイッチング素子とが交互にオン/オフ制御される
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部が、前記第1ないし第5スイッチング素子をオン/オフ制御して、前記チョッパ部にコンバータ昇降圧チョッパ動作およびコンバータ反転昇降圧チョッパ動作のいずれかのコンバータ動作を選択的に行わせることで、前記交流側端子対から入力された交流電圧を所望の目標電圧値を有する直流電圧に変換して前記直流側端子対から出力することもできる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、
    前記目標電圧値が正に設定された場合には、前記交流電圧検知部によって検知された電圧値が正のときに前記コンバータ昇降圧チョッパ動作を選択し、前記交流電圧検知部によって検知された電圧値が負のときに前記コンバータ反転昇降圧チョッパ動作を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記コンバータ昇降圧チョッパ動作においては、前記第3スイッチング素子がオフ状態とされ、かつ前記第1および第4スイッチング素子と前記第2および第5スイッチング素子とが交互にオン/オフ制御され、
    前記コンバータ反転昇降圧チョッパ動作においては、前記第2スイッチング素子がオン状態、前記第1および第4スイッチング素子がオフ状態とされ、かつ前記第3スイッチング素子と前記第5スイッチング素子とが交互にオン/オフ制御される
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
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