JP2017147824A - 電力変換装置 - Google Patents

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JP2017147824A JP2016027173A JP2016027173A JP2017147824A JP 2017147824 A JP2017147824 A JP 2017147824A JP 2016027173 A JP2016027173 A JP 2016027173A JP 2016027173 A JP2016027173 A JP 2016027173A JP 2017147824 A JP2017147824 A JP 2017147824A
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祐輝 小川
Yuki Ogawa
祐輝 小川
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Abstract

【課題】絶縁トランスの1次側と2次側にそれぞれブリッジ回路が設けられる電力変換装置において、出力電力調整の精度を向上させる。
【解決手段】制御回路25は、負荷の消費電力が設定値以上のとき、第1ブリッジ回路21の第1スイッチング素子Q1〜第4スイッチング素子Q4のスイッチング位相と、第2ブリッジ回路22の第5スイッチング素子Q5〜第8スイッチング素子Q8のスイッチング位相との位相差を制御して電力変換する。負荷の消費電力が設定値未満のとき、第2ブリッジ回路22を整流回路として動作させ、第1スイッチング素子Q1〜第4スイッチング素子Q4のオン時間を制御して電力変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電力を所定の電圧の直流電力に変換する電力変換装置に関する。
近年、蓄電システムや電気自動車の普及拡大に伴い、絶縁型双方向DC−DCコンバータの需要が増加している。絶縁型双方向DC−DCコンバータの一つに、デュアルアクティブブリッジ(DAB)コンバータがある(例えば、特許文献1参照)。DABコンバータは、1次側のブリッジ回路のスイッチング制御と2次側のブリッジ回路のスイッチング制御との位相差を調整することにより、電力の方向および量を調整することができる。
具体的には1次側のブリッジ回路の第1スイッチング素子および第4スイッチング素子がオン、並びに2次側のブリッジ回路の第6スイッチング素子および第7スイッチング素子がオンの状態(状態1)の位相と、1次側のブリッジ回路の第1スイッチング素子および第4スイッチング素子がオン、並びに2次側のブリッジ回路の第5スイッチング素子および第8スイッチング素子がオンの状態(状態2)の位相との差を制御する。また1次側のブリッジ回路の第2スイッチング素子および第3スイッチング素子がオン、並びに2次側のブリッジ回路の第5スイッチング素子および第8スイッチング素子がオンの状態(状態3)の位相と、1次側のブリッジ回路の第2スイッチング素子および第2スイッチング素子がオン、並びに2次側のブリッジ回路の第6スイッチング素子および第7スイッチング素子がオンの状態(状態4)の位相との差を制御する(図2参照)。これらの制御により、出力電力量を調整することができる。
特開2015−12645号公報
上述した位相差制御方式では、絶縁トランスの1次側の漏れインダクタンスが形成される電流経路に、1次側のブリッジ回路の入力電圧と2次側のブリッジ回路の出力電圧が加算された電圧に対応する電流が流れる。従って最大出力電力を増大させることができるが、反面、電流が大きくなるため電力の微調整が難しくなる。特に軽負荷の場合、単位位相のシフトに対する電力変化が大きくなり、微小な負荷変動に対応することが難しくなる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、絶縁トランスの1次側と2次側にそれぞれブリッジ回路が設けられる電力変換装置において、出力電力調整の精度を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列接続された第1アームと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子が直列接続された第2アームが並列接続され、直流電源から電力が入力される第1ブリッジ回路と、第5スイッチング素子と第6スイッチング素子が直列接続された第3アームと、第7スイッチング素子と第8スイッチング素子が直列接続された第4アームが並列接続され、負荷に電力を出力する第2ブリッジ回路と、前記第1ブリッジ回路と前記第2ブリッジ回路の間に接続された絶縁トランスと、前記第1スイッチング素子〜前記第8スイッチング素子を制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記負荷の消費電力が設定値以上のとき、前記第1スイッチング素子〜前記第4スイッチング素子のスイッチング位相と、前記第5スイッチング素子〜前記第8スイッチング素子のスイッチング位相との位相差を制御して電力変換し、前記負荷の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第2ブリッジ回路を整流回路として動作させ、前記第1スイッチング素子〜前記第4スイッチング素子のオン時間を制御して電力変換する。
本発明によれば、絶縁トランスの1次側と2次側にそれぞれブリッジ回路が設けられる電力変換装置の出力電力制御の精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 DABコンバータを位相差モードで制御する場合の一例を説明するためのタイミングチャートである。 図3(a)、(b)は、DABコンバータを片側モードで制御する場合の一例を説明するためのタイミングチャートである。 図4(a)、(b)は、DABコンバータを片側モードで制御する場合の別の例を説明するためのタイミングチャートである。 位相差モードと片側モードの操作感度を比較したシミュレーションデータを示す図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換装置20の構成を説明するための図である。本実施の形態に係る電力変換装置20は、直流電源10から供給される直流電力を交流電力に変換して出力して系統40に出力する。直流電源10は例えば、蓄電池、電気二重層コンデンサ、太陽電池、燃料電池などが該当する。以下、本実施の形態では蓄電池を想定する。直流電源10が蓄電池の場合、電力変換装置20は、系統40から供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電池を充電することができる。電力変換装置20と系統40間の配電線には交流負荷30を接続することができる。
電力変換装置20は、入力コンデンサC1、第1ブリッジ回路21、絶縁トランスT1、第1漏れインダクタンスL1、第2漏れインダクタンスL2、第2ブリッジ回路22、DC−ACコンバータ23、出力コンデンサC2、DC−ACコンバータ23、電圧検出部24、及び制御回路25を備える。
第1ブリッジ回路21、絶縁トランスT1、第1漏れインダクタンスL1、第2漏れインダクタンスL2、及び第2ブリッジ回路22により絶縁型の双方向DC−DCコンバータ(DABコンバータ)を構成している。出力コンデンサC2、DC−ACコンバータ23、交流負荷30、及び系統40は、DABコンバータから見た直流負荷を構成している。
直流電源10と並列に入力コンデンサC1が接続される。入力コンデンサC1には例えば、電解コンデンサが使用される。第1ブリッジ回路21は、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2が直列接続された第1アームと、第3スイッチング素子Q3と第4スイッチング素子Q4が直列接続された第2アームが並列接続されて構成されるフルブリッジ回路である。第1ブリッジ回路21は直流電源10及び入力コンデンサC1と並列接続され、第1アームの中点N1と第2アームの中点N2が、絶縁トランスT1の一次巻線の両端にそれぞれ接続される。
第2ブリッジ回路22は、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6が直列接続された第3アームと、第7スイッチング素子Q7と第8スイッチング素子Q8が直列接続された第4アームが並列接続されて構成されるフルブリッジ回路である。第3アームの中点N3と第4アームの中点N4が、絶縁トランスT1の二次巻線の両端にそれぞれ接続される。第2ブリッジ回路22は上述の直流負荷と並列接続される。
第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8には例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を使用できる。第1スイッチング素子Q1のコレクタ端子および第3スイッチング素子Q3のコレクタ端子は、直流電源10の正極に接続される。第2スイッチング素子Q2のエミッタ端子および第4スイッチング素子Q4のエミッタ端子は、直流電源10の負極に接続される。第1スイッチング素子Q1のエミッタ端子と第2スイッチング素子Q2のコレクタ端子が接続され、第3スイッチング素子Q3のエミッタ端子と第4スイッチング素子Q4のコレクタ端子が接続される。
同様に、第5スイッチング素子Q5のコレクタ端子および第7スイッチング素子Q7のコレクタ端子は、上述の直流負荷の正極に接続される。第6スイッチング素子Q6のエミッタ端子および第8スイッチング素子Q8のエミッタ端子は、上述の直流負荷の負極に接続される。第5スイッチング素子Q5のエミッタ端子と第6スイッチング素子Q6のコレクタ端子が接続され、第7スイッチング素子Q7のエミッタ端子と第8スイッチング素子Q8のコレクタ端子が接続される。
第1ダイオードD1〜第8ダイオードD8は、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8にそれぞれ並列に、逆向きに接続される。なお第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8にMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用する場合、第1ダイオードD1〜第8ダイオードD8は、ソースからドレイン方向に形成される寄生ダイオードを利用できる。
絶縁トランスT1は、一次巻線に接続される第1ブリッジ回路21の出力電圧を、一次巻線と二次巻線の巻数比に応じて変換し、二次巻線に接続される第2ブリッジ回路22に出力する。第1ブリッジ回路21の第1アームの中点N1と、絶縁トランスT1の一次巻線の一端との間に第1漏れインダクタンスL1が形成される。第1ブリッジ回路21の第2アームの中点N2と、絶縁トランスT1の一次巻線の他端との間に第2漏れインダクタンスL2が形成される。
なお図1では第1漏れインダクタンスL1と第2漏れインダクタンスL2が上下対称に形成される例を示しているが、第1漏れインダクタンスL1と第2漏れインダクタンスL2の一方にのみ形成される場合もある。また第1ブリッジ回路21と絶縁トランスT1の一次巻線との間に、設計者が任意のインダクタンス値を有するインダクタ素子を接続してもよい。
第2ブリッジ回路22と並列に出力コンデンサC2が接続される。出力コンデンサC2には例えば、電解コンデンサが使用される。DC−ACコンバータ23は、DABコンバータから入力される直流電力を交流電力に変換して配電線に出力する。なお系統40が停電している場合、図示しない自立出力端子に交流電力を出力する。ユーザは当該自立出力端子に負荷を接続することにより、停電時においても当該負荷を使用することができる。
電圧検出部24は、上述の直流負荷に出力される電圧(出力コンデンサC2の両端電圧)を検出して制御回路25に出力する。電圧検出部24には例えば、差動増幅器を使用できる。なおDABコンバータの出力電流を検出する電流検出素子(不図示)を設け、DABコンバータの出力電流を制御回路25に出力する構成を追加してもよい。
制御回路25の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
制御回路25は、DABコンバータの出力電圧が電圧指令値を維持するよう、又はDABコンバータの出力電流が電流指令値を維持するよう、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8を制御する。
図2は、DABコンバータを位相差モードで制御する場合の一例を説明するためのタイミングチャートである。状態S1では制御回路25は、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオン、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオフ、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8をオフ、並びに第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7をオンに制御するための駆動信号を生成し、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8の制御端子(ゲート端子)に供給する。なお第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7のターンオフと、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8のターンオン間にデッドタイムを設けている。デッドタイムは貫通電流を防止して無駄な電力消費を抑えるために挿入される。
状態S2では制御回路25は、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオン、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオフ、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8をオン、並びに第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7をオフに制御するための駆動信号を生成し、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8の制御端子(ゲート端子)に供給する。なお第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4のターンオフと、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3のターンオン間にデッドタイムを設けている。
状態S3では制御回路25は、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオフ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオン、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8をオン、並びに第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7をオフに制御するための駆動信号を生成し、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8の制御端子(ゲート端子)に供給する。なお第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8のターンオフと、第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7のターンオン間にデッドタイムを設けている。
状態S4では制御回路25は、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオフ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオン、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8をオフ、並びに第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7をオンに制御するための駆動信号を生成し、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8の制御端子(ゲート端子)に供給する。なお第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3のターンオフと、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4のターンオン間にデッドタイムを設けている。
DABコンバータに流れる電流Iは下記式(1)で規定される。
I=(Vin+Vout)/L×φ/2π/f ・・・式(1)
Vinは絶縁トランスT1の一次巻線に印加される入力電圧(入力コンデンサC1の電圧)を示す。Voutは絶縁トランスT1の二次巻線に印加される出力電圧(出力コンデンサC2の電圧)を示す。Lは第1漏れインダクタンスL1及び第2漏れインダクタンスL2のインダクタンス値を示す。fはスイッチング周波数を示す。
状態S2、S4では、絶縁トランスT1の一次巻線に印加される入力電圧Vinと二次巻線に印加される出力電圧Voutの極性が同じになるため、上記式(1)の分子の絶対値が大きくなり電流Iが大きな値となる。一方、状態S1、S3では、絶縁トランスT1の一次巻線に印加される入力電圧Vinと二次巻線に印加される出力電圧Voutの極性が逆になるため、上記式(1)の分子の絶対値が小さくなり電流Iが小さな値となる。
制御回路25は第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8のオン時間(時比率)を固定で制御し、第1スイッチング素子Q1〜第8スイッチング素子Q8のスイッチング位相を制御して、DABコンバータの出力電力の量および方向を制御する。例えば、状態S1の位相と状態S2の位相との位相差φが小さくなるように状態S2の位相をシフトすれば出力電力を下げることができ、当該位相差φが大きくなるように状態S2の位相をシフトすれば出力電力を上げることができる。
以上のように位相差を制御する位相差モードでは軽負荷時に、位相操作に対する電力変化が非常に大きくなる。位相差モードでは第1漏れインダクタンスL1及び第2漏れインダクタンスL2のインダクタンスへの印加電圧(上記式(1)の分子)が大きくなるため電流Iが大きくなる傾向があり、電力の微調整が難しくなる。
図3(a)、(b)は、DABコンバータを片側モードで制御する場合の一例を説明するためのタイミングチャートである。制御回路25は上述の直流負荷の消費電力が設定電力値未満の場合、DABコンバータを片側モードで制御する。直流負荷の消費電力が設定電力値未満であるか否かは、電圧検出部24により検出される電圧が設定電圧値以上であるか否かにより検出することができる。直流負荷の消費電力(消費電流)が低減すると、DABコンバータが出力電力を維持するよう動作するため出力電圧が上昇する。また直流負荷の消費電力が設定電力値未満であるか否かは、電流検出部(不図示)により検出される電流が設定電流値未満であるか否かにより検出することもできる。当該設定電力値、設定電圧値、設定電流値は設計者による実験やシミュレーションの結果、及び各種知見にもとづき決定される。
制御回路25は上述の直流負荷の消費電力が設定電力値未満の場合、第2ブリッジ回路22を整流器として動作させる。具体的には図3(a)、(b)では第5スイッチング素子Q5〜第8スイッチング素子Q8を常時オフ状態に制御する。これにより第2ブリッジ回路22は第5ダイオードD5〜第8ダイオードD8で構成されるダイオードブリッジ回路となる。
さらに制御回路25は上述の直流負荷の消費電力が設定電力値未満の場合、第1スイッチング素子Q1および第4スイッチング素子Q4をオン/オフ制御し、第2スイッチング素子Q2および第3スイッチング素子Q3を常時オフ状態に制御する(図3(a)参照)。第2ブリッジ回路22では第5ダイオードD5及び第8ダイオードD8を電流が通過する。
制御回路25は第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4のオン時間(時比率)を制御することにより、DABコンバータの出力電力を制御することができる。例えば、時比率を下げることにより出力電力を下げることができ、時比率を上げることにより出力電力を上げることができる。本明細書では第1スイッチング素子Q1および第4スイッチング素子Q4のみを制御対象とする点に注目し、当該制御を片側モードと称している。
また制御回路25は上述の直流負荷の消費電力が設定電力値未満の場合、第2スイッチング素子Q2および第3スイッチング素子Q3をオン/オフ制御し、第1スイッチング素子Q1および第4スイッチング素子Q4を常時オフ状態に制御してもよい(図3(b)参照)。第2ブリッジ回路22では第6ダイオードD6及び第7ダイオードD7を電流が通過する。
図4(a)、(b)は、DABコンバータを片側モードで制御する場合の別の例を説明するためのタイミングチャートである。図4(a)、(b)では図3(a)、(b)と比較して第2ブリッジ回路22の制御が異なる。すなわち、第2ブリッジ回路22を第1ブリッジ回路21と同期整流させる。
制御回路25は第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオン、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオフの状態に制御するとき(図3(a)、図4(a)参照)、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8をオン、第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7をオフの状態に制御する(図4(a)参照)。また制御回路25は第1スイッチング素子Q1〜第4スイッチング素子Q4をオフの状態に制御するとき(図3(a)、図4(a)参照)、第5スイッチング素子Q5〜第8スイッチング素子Q8をオフの状態に制御する(図4(a)参照)。
また制御回路25は第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオフ、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオンの状態に制御するとき(図3(b)、図4(b)参照)、第5スイッチング素子Q5及び第8スイッチング素子Q8をオフ、第6スイッチング素子Q6及び第7スイッチング素子Q7をオンの状態に制御する(図4(b)参照)。また制御回路25は第1スイッチング素子Q1〜第4スイッチング素子Q4をオフの状態に制御するとき(図3(b)、図4(b)参照)、第5スイッチング素子Q5〜第8スイッチング素子Q8をオフの状態に制御する(図4(b)参照)。
以上説明したように本実施の形態によれば、軽負荷時にDABコンバータを片側モードで動作させることにより、絶縁トランスT1の一次巻線に印加される電圧の振幅を制限し、絶縁トランスT1の二次巻線に印加される電圧を阻止する。これにより第1漏れインダクタンスL1及び第2漏れインダクタンスL2のインダクタンスに印加される電圧を小さくすることができ、出力電流を小さくすることができる。よって、時比率操作に対する出力電力の変化を緩やかにすることができ、出力電力の微調整を精度良く行うことができる。
図5は、位相差モードと片側モードの操作感度を比較したシミュレーションデータを示す図である。横軸は操作時間[us]であり、位相差モードにおける単位位相の操作と、片側モードにおける単位時比率の操作を単位時間の操作に換算して表示している。図5に示すように200W程度以下の軽負荷領域では、位相差モードにおける単位時間の操作に対する出力電力の傾きが急峻になる。従って軽負荷領域では片側モードを選択することにより操作感度を下げる。これにより軽負荷領域における微小な負荷変動に対して、DABコンバータの出力電力を高精度に追従させることができる。
図4(a)、(b)に示す制御は、図3(a)、(b)に示す制御と比較して、第2ブリッジ回路22のダイオードの順方向降下電圧Vfによる電圧降下を回避することができる。従って電力損失を低減することができ、変換効率を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述した、第1ブリッジ回路21の第1スイッチング素子Q1〜第4スイッチング素子Q4に対するスイッチング制御と、第2ブリッジ回路22の第5スイッチング素子Q5〜第8スイッチング素子Q8に対するスイッチング制御を逆にすれば、逆方向のDC−DC変換が可能である。
またDC−ACコンバータ23、交流負荷30及び系統40の代わりに、LED照明などの直流負荷を接続してもよい。この場合は、DABコンバータは単方向のDC−DC変換器として機能する。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
第1スイッチング素子(Q1)と第2スイッチング素子(Q2)が直列接続された第1アームと、第3スイッチング素子(Q3)と第4スイッチング素子(Q4)が直列接続された第2アームが並列接続され、直流電源(10)から電力が入力される第1ブリッジ回路(21)と、
第5スイッチング素子(Q5)と第6スイッチング素子(Q6)が直列接続された第3アームと、第7スイッチング素子(Q7)と第8スイッチング素子(Q8)が直列接続された第4アームが並列接続され、負荷(23)に電力を出力する第2ブリッジ回路(22)と、
前記第1ブリッジ回路(21)と前記第2ブリッジ回路(22)の間に接続された絶縁トランス(T1)と、
前記第1スイッチング素子(Q1)〜前記第8スイッチング素子(Q8)を制御する制御回路(25)と、を備え、
前記制御回路(25)は、前記負荷(23)の消費電力が設定値以上のとき、前記第1スイッチング素子(Q1)〜前記第4スイッチング素子(Q4)のスイッチング位相と、前記第5スイッチング素子(Q5)〜前記第8スイッチング素子(Q8)のスイッチング位相との位相差を制御して電力変換し、前記負荷(23)の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第2ブリッジ回路(22)を整流回路として動作させ、前記第1スイッチング素子(Q1)〜前記第4スイッチング素子(Q4)のオン時間を制御して電力変換する、
ことを特徴とする電力変換装置(20)。
これによれば、軽負荷時の出力電力の操作性を向上させることができる。
[項目2]
前記制御回路(25)は、前記負荷(23)の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第1スイッチング素子(Q1)および前記第4スイッチング素子(Q4)をオン/オフ制御し、前記第2スイッチング素子(Q2)および前記第3スイッチング素子(Q3)を常時オフ状態に制御する、
ことを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(20)。
これによれば、絶縁トランス(T1)の一次巻線に印加される電圧振幅を制限することができる。
[項目3]
前記制御回路(25)は、前記負荷(23)の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第2スイッチング素子(Q2)および前記第3スイッチング素子(Q3)をオン/オフ制御し、前記第1スイッチング素子(Q1)および前記第4スイッチング素子(Q4)を常時オフ状態に制御する、
ことを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(20)。
これによれば、第1漏れインダクタンスL1及び第2漏れインダクタンスL2のインダクタンスに印加される電圧振幅を制限することができる。
[項目4]
前記第5スイッチング素子(Q5)〜前記第8スイッチング素子(Q8)のそれぞれに、並列かつ逆向きにダイオード(D5〜D8)が接続または形成されており、
前記制御回路(25)は、前記負荷(23)の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第5スイッチング素子(Q5)〜前記第8スイッチング素子(Q8)をオフ状態に制御する、
ことを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の電力変換装置(20)。
これによれば、第2ブリッジ回路(22)をダイオードブリッジ回路にすることができる。
[項目5]
前記制御回路(25)は、前記負荷(23)の消費電力が前記設定値未満のときにおいて、
前記第1スイッチング素子(Q1)および前記第4スイッチング素子(Q4)をオン、前記第2スイッチング素子(Q2)および第3スイッチング素子(Q3)をオフの状態に制御するとき、前記第5スイッチング素子(Q5)および前記第8スイッチング素子(Q8)をオン、前記第6スイッチング素子(Q6)および前記第7スイッチング素子(Q7)をオフの状態に制御し、
前記第1スイッチング素子(Q1)および前記第4スイッチング素子(Q4)をオフ、前記第2スイッチング素子(Q2)および第3スイッチング素子(Q3)をオンの状態に制御するとき、前記第5スイッチング素子(Q5)および前記第8スイッチング素子(Q8)をオフ、前記第6スイッチング素子(Q6)および前記第7スイッチング素子(Q7)をオンの状態に制御する、
ことを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の電力変換装置(20)。
これによれば、第2ブリッジ回路(22)を同期整流させることができる。
10 直流電源、 20 電力変換装置、 21 第1ブリッジ回路、 22 第2ブリッジ回路、 23 DC−ACコンバータ、 24 電圧検出部、 25 制御回路、 Q1 第1スイッチング素子、 Q2 第2スイッチング素子、 Q3 第3スイッチング素子、 Q4 第4スイッチング素子、 Q5 第5スイッチング素子、 Q6 第6スイッチング素子、 Q7 第7スイッチング素子、 Q8 第8スイッチング素子、 D1 第1ダイオード、 D2 第2ダイオード、 D3 第3ダイオード、 D4 第4ダイオード、 D5 第5ダイオード、 D6 第6ダイオード、 D7 第7ダイオード、 D8 第8ダイオード、 T1 絶縁トランス、 L1 第1漏れインダクタンス、 L2 第2漏れインダクタンス、 C1 入力コンデンサ、 C2 出力コンデンサ、 30 交流負荷、 40 系統。

Claims (5)

  1. 第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が直列接続された第1アームと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子が直列接続された第2アームが並列接続され、直流電源から電力が入力される第1ブリッジ回路と、
    第5スイッチング素子と第6スイッチング素子が直列接続された第3アームと、第7スイッチング素子と第8スイッチング素子が直列接続された第4アームが並列接続され、負荷に電力を出力する第2ブリッジ回路と、
    前記第1ブリッジ回路と前記第2ブリッジ回路の間に接続された絶縁トランスと、
    前記第1スイッチング素子〜前記第8スイッチング素子を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記負荷の消費電力が設定値以上のとき、前記第1スイッチング素子〜前記第4スイッチング素子のスイッチング位相と、前記第5スイッチング素子〜前記第8スイッチング素子のスイッチング位相との位相差を制御して電力変換し、前記負荷の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第2ブリッジ回路を整流回路として動作させ、前記第1スイッチング素子〜前記第4スイッチング素子のオン時間を制御して電力変換する、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、前記負荷の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第1スイッチング素子および前記第4スイッチング素子をオン/オフ制御し、前記第2スイッチング素子および前記第3スイッチング素子を常時オフ状態に制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御回路は、前記負荷の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第2スイッチング素子および前記第3スイッチング素子をオン/オフ制御し、前記第1スイッチング素子および前記第4スイッチング素子を常時オフ状態に制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第5スイッチング素子〜前記第8スイッチング素子のそれぞれに、並列かつ逆向きにダイオードが接続または形成されており、
    前記制御回路は、前記負荷の消費電力が前記設定値未満のとき、前記第5スイッチング素子〜前記第8スイッチング素子をオフ状態に制御する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、前記負荷の消費電力が前記設定値未満のときにおいて、
    前記第1スイッチング素子および前記第4スイッチング素子をオン、前記第2スイッチング素子および第3スイッチング素子をオフの状態に制御するとき、前記第5スイッチング素子および前記第8スイッチング素子をオン、前記第6スイッチング素子および前記第7スイッチング素子をオフの状態に制御し、
    前記第1スイッチング素子および前記第4スイッチング素子をオフ、前記第2スイッチング素子および第3スイッチング素子をオンの状態に制御するとき、前記第5スイッチング素子および前記第8スイッチング素子をオフ、前記第6スイッチング素子および前記第7スイッチング素子をオンの状態に制御する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力変換装置。
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