JP2014241064A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置の第1の算出手段は、業務毎に、作業者が行わなければならない作業量、納期までの期間、該期間において該作業に費やすことができる比率、過去の実績である単位時間当たりの作業量に基づいて、該納期を遵守すべき値である納期遵守値を算出し、第2の算出手段は、前記業務の優先度、前記作業者が担当している各業務の優先度の合計値に基づいて、該作業者における該作業の優先要求値を算出し、選出手段は、前記第1の算出手段によって算出された納期遵守値と、前記第2の算出手段によって算出された優先要求値に基づいて、前記作業者において着手すべき業務を選出し、提示手段は、前記選出手段によって選出された業務を提示する。
【選択図】図1
Description
請求項1の発明は、業務毎に、作業者が行わなければならない作業量、納期までの期間、該期間において該作業に費やすことができる比率、過去の実績である単位時間当たりの作業量に基づいて、該納期を遵守すべき値である納期遵守値を算出する第1の算出手段と、前記業務の優先度、前記作業者が担当している各業務の優先度の合計値に基づいて、該作業者における該作業の優先要求値を算出する第2の算出手段と、前記第1の算出手段によって算出された納期遵守値と、前記第2の算出手段によって算出された優先要求値に基づいて、前記作業者において着手すべき業務を選出する選出手段と、前記選出手段によって選出された業務を提示する提示手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、すべての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
作業選定モジュール110は、作業者の作業開始要求105に対して、作業者に適度な作業量の作業対象データを選定して、それを提示する。
作業開始要求105は、例えば、作業者が本発明の機能を搭載したWebアプリケーションのURLにアクセスを試みた時点等がある。
作業開始要求105には、作業実施可能時間が含まれる。作業者が作業開始時に自己申告等する。例えば、後述するURLのリクエストパラメータに付与することや、いったん、作業実施可能時間を指定するUIを提示するなどといった方法がある。また、作業実施可能時間を外部のスケジュール管理システムなどと連携(外部のスケジュールシステムなどを参照115)して取得してもよい。URLにアクセスがあったタイミングでスケジュール管理システムに問い合わせを行い、現在時刻から次の予定までの時間を作業実施可能時間とするなどである。具体的には、「私は作業を5時間できる」ことを意味するものとして、作業実施可能時間を5と設定すること等が該当する。また、具体的な状況として、会議が中止となり、2時間の空きができたので、その2時間を有効に使用したい場合等に利用される。
作業選定モジュール110は、例えば、作業開始要求105を受け付けると、以下に示す情報をそれぞれ抽出する。
(1) 業務情報管理モジュール120:作業者の担当作業で残作業が0でない業務情報
(2) 作業実績管理モジュール140:作業者の実績情報
(3) 検索設定選定モジュール130:業務情報に紐づいた検索設定
実施する業務は、抽出された業務情報について納期と優先度を考慮して決定する(後述)。
決定した業務に関する検索式の選定を実施する。
絞り込み条件は、決定した業務に関する作業者の実績情報を考慮して決定する(後述)。
最後に、検索設定と絞り込み条件を利用して、作業対象DB150から作業データを抽出する。
業務毎に、作業者が行わなければならない作業量、納期までの期間、該期間において該作業に費やすことができる比率、過去の実績である単位時間当たりの作業量に基づいて、該納期を遵守すべき値である納期遵守値を算出する(第1の算出)。
前記業務の優先度、前記作業者が担当している各業務の優先度の合計値に基づいて、該作業者における該作業の優先要求値を算出する(第2の算出)。
前記第1の算出によって算出された納期遵守値と、前記第2の算出によって算出された優先要求値に基づいて、前記作業者において着手すべき業務を選出する。
作業選定モジュール110は、その選出された業務を提示する。ここで、提示とは、情報処理装置100に具備されている液晶ディスプレイ等の表示手段に表示すること、スピーカー等を用いて音声で出力すること等が含まれる。
「納期までの期間」は、対象としている作業の納期(締め切り)までの期間をいう。単位は、例えば「時」である。具体的には(納期−現在日時)で算出する。
「期間において作業に費やすことができる比率」を「工数比率」ともいう。単位は、例えば「%」である。
「過去の実績である単位時間当たりの作業量」を「実績作業量」ともいう。単位は、例えば「件/時」である。
「納期遵守値」を「納期遵守ポイント」ともいう。
「納期遵守ポイント」は、「納期までの期間」と「工数比率」と「実績作業量」を乗算した値に対する「残作業量」の比率を算出する。具体的には、後述する式(1)を用いる。
「業務の優先度」を「対象案件の優先ポイント」ともいう。
「作業者が担当している各業務の優先度の合計値」を「Σ全担当案件の優先ポイント」ともいう。
「優先要求値」を「優先要求ポイント」ともいう。
「優先要求ポイント」は、「Σ全担当案件の優先ポイント」に対する「対象案件の優先ポイント」の比率を算出する。具体的には、後述する式(2)を用いる。
そして、作業選定モジュール110は、その判断結果を提示するようにしてもよい。
第3の算出によって算出された作業量と、過去の実績に基づいた重みに基づいて、前記時間で実施するのに適切な作業量を算出する(第4の算出)ようにしてもよい。具体的には、後述する式(6)を用いる。
そして、作業選定モジュール110は、前記選出された業務内で、前記第4の算出によって算出された作業量内の作業を提示するようにしてもよい。
また、作業選定モジュール110は、前記作業者が作業を行うのに可能な時間は、予定管理処理装置であるスケジュール管理システムから該作業者の予定(外部のスケジュールシステムなどを参照115)に基づいて算出するようにしてもよい。前述したように、具体的には、スケジュール管理システムに問い合わせを行い、現在時刻から次の予定までの時間を作業実施可能時間とする。
また、作業選定モジュール110における第1の算出は、納期までの期間を、現在から納期までの間の期間で納期遵守値を繰り返し算出するようにしてもよい。例えば、後述する図13のようなグラフを生成してもよい。
そして、作業選定モジュール110は、前記第1の算出によって算出された納期遵守値に基づいて、納期遅れが発生する開始日時又は推奨すべき開始日時を提示するようにしてもよい。
作業選定モジュール110は、前記推奨すべき開始日時を、前記作業者以外の者で、前記作業と同等の作業を終了した者における開始日時に基づいて算出するようにしてもよい。「前記作業者以外の者で、前記作業と同等の作業を終了した者」とは、例えば、ベストエフォートで作業を完了した者をいう(例えば、最短で作業を完了した者、作業ミスなしで作業を完了した者等)。具体的には、業務情報テーブル300と作業対象テーブル200から、対象としている作業者Aの作業を抽出し、その抽出した作業と同じ作業を完了した作業者Bを作業実績テーブル500、過去の業務情報テーブル300(予め定められた期間毎に業務情報テーブル300を記憶してもよい)、作業対象テーブル200を用いて抽出すればよい。他者がすでに完了している作業を提示することによって、より効率的なものにできることが期待できる。そして、「推奨すべき開始日時」については、作業者Bの開始日時から、その作業に要した期間を算出し、作業者Aの作業の納期からその期間を遡ることによって「推奨すべき開始日時」を算出すればよい。
また、業務の開始、終了のトリガーを設け、終了のトリガー発生日と納期の差分を遅延とする。そして、作業完了時のバリデーションチェック(対象データがその仕様や文法などに照らして適切に記述、構築されているか否かを検証すること、具体的には文書のページ数のチェック等)でミス発生数をカウントするなどで、システムが自動でデータを更新することも可能である。
作業対象データid欄210は、その作業を本実施の形態で一意に識別するための情報(作業対象データid:identification)を記憶している。
データ名欄220は、その作業対象となるデータの名称を記憶している。
タイプ欄230は、その作業対象のタイプ(型)を記憶している。タイプとしては、例えば、文書、リンク等がある。対象データが文書であれば、文書の作成や編集、文書への属性付与などが作業としてある。また、実際に作業を行うシステムへのリンクなどを作業データとしてもよい。この場合の作業は、そのシステムが要求するデータの入力、チェック等が該当する。
属性A欄240は、その作業の属性(1)を記憶している。例えば、業務名である。属性B欄250は、その作業の属性(2)を記憶している。例えば、その業務の案件名である。各作業データの属性値(属性A欄240、属性B欄250)に業務情報DB160(業務情報テーブル300)で管理される業務情報を付与することで、具体的な業務と関連付け(紐づけ)られる。なお、属性は、2つ以上であってもよいし、業務と関連付けが行われるのであれば、1つ(例えば、業務id等)であってもよい。
業務名欄320は、その業務の名称を記憶している。
案件名欄330は、その業務の案件名を記憶している。
作業者欄340は、その業務における作業者(担当者)を記憶している。
残作業欄350は、その業務の現在における残作業を記憶している。残作業は、例えば、作業内容が文書の編集や作成であれば残りページ数や残り文書数などをカウントしたものである。
工数比率欄370は、その業務の工数比率を記憶している。工数比率は、案件単位ではなく、該当する業務に費やせる工数の比率を指定するものであり、業務の管理者が作業者の業務毎に指定することを想定したものである。工数比率とは、管理者が作業者について、該当作業にかけられる工数の比率を指定したものである。例えば、8時間の稼働時間(1日の稼働時間)に対して、毎日1時間程度の工数をかけることを期待するのであれば、1/8=12.5(%)を指定することとなる。原則として100%を超えることはない。
納期欄380は、その業務の納期を記憶している。
検索条件id欄410は、その検索条件を本実施の形態で一意に識別するための情報(検索条件id)を記憶している。
検索設定名欄420は、その検索条件の名称を記憶している。
検索条件欄430は、検索条件(検索式)を記憶している。例えば、[担当者=自分]とは、動的な検索条件であり、その検索式を用いる者(作業者)によって異なる値となる。
作業者(担当者)である「西郷」が検索条件である「[業務名=設計管理] AND [案件名=AAAビル施工] AND [担当者=自分] AND [タイプ=文書]」を用いた場合は、業務情報テーブル300から第1行目(業務id:b0001)が検索され、そこからさらに作業対象テーブル200から第1行目(作業対象id:a0001)が検索されることになる。つまり、西郷の残作業は、「タイプ=文書」である「設計図面チェックシート」である。
作業実績id欄510は、その作業実績を本実施の形態で一意に識別するための情報(作業実績id)を記憶している。
名前欄520は、作業者の名称を記憶している。業務情報テーブル300の作業者欄340に相当する。
業務名欄530は、その作業者が過去に行った業務の名称を記憶している。業務情報テーブル300の業務名欄320に相当する。
所要時間欄540は、その作業者の作業完了までに要した時間(所要時間)を記憶している。なお、所要時間は、各業務について、過去のすべての累計時間を案件数で平均したものである。
作業量/時欄550は、その作業者が単位時間当たりにこなした作業量を記憶している。なお、単位時間当たりの作業量は、各業務について、過去のすべての作業量を累計時間で割ることによって算出したものである。例えば、ある業務について、すべての案件の合計作業数が300文書であり、これを累計100時間でこなしていれば、3.0文書/時となる。
作業ミス回数欄560は、その作業者がその作業において犯した作業ミスの回数を記憶している。作業ミスの回数は自己申告や業務管理者による人為的な入力を想定している。
遅延回数欄570は、その作業者がその作業における納期遅れの回数を記憶している。過去に行った案件数が複数であれば、遅延回数も複数であることがある。遅延回数については該当する案件の全作業が完了した時刻と納期(業務情報テーブル300の納期欄380)を比較し、システムが自動的にカウントすることも可能である。
ステップS602では、作業選定モジュール110が、作業開始要求105を受け付ける。
ステップS604では、作業選定モジュール110が、実施可能時間を受け付ける。
ステップS606では、作業選定モジュール110が業務情報管理モジュール120から、業務情報を取得する。
ステップS608では、作業選定モジュール110が、残作業≧0の条件を満たす業務情報を取得する。
ステップS610では、作業選定モジュール110が、優先業務の決定処理を行う。全業務についてステップS614までの処理を繰り返す。
ステップS612では、作業選定モジュール110が、優先業務を選出する。詳細については、図7の例を用いて後述する。
ステップS614では、ステップS610に戻る。
ステップS616では、作業選定モジュール110が検索設定選定モジュール130から、検索設定を取得する。
ステップS618では、作業選定モジュール110が、優先業務についての検索設定を取得する。
ステップS620では、作業選定モジュール110が作業実績管理モジュール140から、実績情報を取得する。
ステップS622では、作業選定モジュール110が、その作業者についての実績情報を取得する。
ステップS624では、作業選定モジュール110が、絞込条件を生成する。詳細については、図8の例を用いて後述する。
ステップS626では、作業選定モジュール110が、作業データを抽出する。
ステップS628では、作業選定モジュール110が、(検索設定 AND 絞込条件)に該当する作業データを提示する。
ステップS702では、作業選定モジュール110が作業実績管理モジュール140から、作業者の該当業務実績情報を取得する。
ステップS704では、作業選定モジュール110が、(作業者 AND 業務)に該当する実績情報を取得する。
納期遵守ポイントが、1.0以下であって最も1.0に近い業務が優先業務となる。納期遵守ポイントが1.0を超える場合、すでに納期超過が予想されるため、作業者にはアラート通知するなどして、例えば、工数比率の改善などを促す。また、納期遵守ポイントと比較することなどで、例えば、納期遵守ポイントが1.0に近い案件を多く抱えている作業者の案件を、他の作業者に割り当て直すなどといったことを促すようにすることも可能である。
ステップS710では、作業選定モジュール110が、納期超過アラートを行う。例えば、納期を超過していることを表示手段に提示する。
ステップS714では、作業選定モジュール110が、最大値更新であるか否かを判断し、最大値更新である場合はステップS716へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS799)。
ステップS716では、作業選定モジュール110が、優先業務を更新する。
納期遵守ポイントの算出において、現在日時を様々な開始日時として計算した結果をグラフ化することなどによって、納期遅れが発生する1.0を超える開始日時や、0.5付近で比較的余裕をもって作業を開始するための開始日時を確認することなども可能である。
納期遅れの少ない別作業者の開始日時をボーダーラインとして利用するなども可能である。これらについては、図13を用いて後述する。
ステップS802では、作業選定モジュール110が、実施可能時間×作業量実績を算出する。作業開始時に決定している実施可能時間と該当作業の実績作業量から、今回の作業で実施可能な作業量を、式(4)を用いて算出する。
ステップS806では、作業選定モジュール110が、式(6)を用いて、実施可能作業量を算出する。結果的に得られた作業量を適切な作業量として、検索設定の実行結果件数を絞り込む条件として利用する。
前述の説明では、適切な作業量は0になることはないが、例えば、重みづけの関数によって適切な作業量が0になるようなケースがあり得る。このようなケースでは、作業者には作業を任せられないとしてアラートを業務管理者に通知し、作業者を変更することなどの提案を提示するようにしてもよい。
図9は、作業実施時間記入画面900の提示例を示す説明図である。つまり、作業選定モジュール110が作業開始要求105を受け付ける処理例を示している。作業実施時間記入画面900をディスプレイ等の表示手段に提示する。
作業実施時間記入画面900は、URL記入欄910、作業実施時間画面920を有しており、作業実施時間画面920は、作業実施時間記入欄922、決定ボタン924を有している。
本実施の形態の機能を搭載したWebアプリケーションに対して作業者が作業開始要求をする。具体的には、作業開始するためのURLをブラウザで指定してアクセスを開始する。このとき、作業者は以下のようにURLのリクエストパラメータ(availableTime=2)により作業実施可能時間を指定してもよい。以下の例では2時間を指定して作業を開始することを意味する。
http://server.domain/application/work.do?availableTime=2
また作業者が作業実施可能時間をアクセスした際に指定していなければ、図9の例に示す作業実施時間記入画面900で作業時間の指定をさせてもよい。つまり、決定ボタン924が選択された時点での作業実施時間記入欄922内の作業実施時間を受け付ける。
図10は、業務情報テーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。業務情報テーブル1000は、業務id欄1010、業務名欄1020、案件名欄1030、作業者欄1040、残作業欄1050、優先度欄1060、工数比率欄1070、納期欄1080を有している。説明を簡略化するため、ある作業者(西郷)にだけ着目した場合の業務情報テーブル300が図10に示す例のような状態であったとする。
同様に作業実績テーブル500についても、図10の業務情報テーブル1000と同じ作業者(西郷)にだけ着目し、図11の例に示すような状態であったとする。
結果的に、合計値の最も高いb0003の案件を優先すべきということになる。これは納期が短い案件であり、同じ納期でかつ同じ残作業量のb0001とは優先度で勝っていることがわかる。
また、b0004は納期がb0001よりも長いが、残作業量と実績の作業量/時が加味され、次に優先すべき作業(順位が2位)となっている。
作業者が作業開始要求時に指定した2時間に対して、具体的に実施可能な作業量を決定する。
図10の例に示す業務情報テーブル1000を参照してb0003は設計管理の業務であることを抽出する。そして、図11の例に示す作業実績テーブル1100より作業量/時を参照すると、3.2文書/時であることがわかる。このため、2時間の作業量では6.4文書/時、つまり6文書が実施可能作業量となる。
また、該当の作業者は本案件については作業ミスや納期遅れが発生していないので、ここでは重みによる調整は行われない。
こうして決定した絞込条件と検索設定を合わせて、作業対象DB150から実際に作業する文書を抽出する。このとき、残作業数が10文書ではあるが(図10の例に示す業務情報テーブル1000の残作業欄1050参照)、実際には6文書が検索結果として得られることになる。
作業が早く終了した場合などは、作業対象データ一覧領域1420内に設けた更新ボタン1422により、再度納期遵守ポイントを算出して追加作業を提示することも可能である。
また、例えば残作業数が3であった場合は実施可能作業量である6を下回る。このように作業に余裕がある場合には、他の作業者の作業を割り当てるようにしてもよい。
なお、図15に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…作業選定モジュール
120…業務情報管理モジュール
130…検索設定選定モジュール
140…作業実績管理モジュール
150…作業対象DB
160…業務情報DB
170…検索設定DB
180…作業実績DB
Claims (8)
- 業務毎に、作業者が行わなければならない作業量、納期までの期間、該期間において該作業に費やすことができる比率、過去の実績である単位時間当たりの作業量に基づいて、該納期を遵守すべき値である納期遵守値を算出する第1の算出手段と、
前記業務の優先度、前記作業者が担当している各業務の優先度の合計値に基づいて、該作業者における該作業の優先要求値を算出する第2の算出手段と、
前記第1の算出手段によって算出された納期遵守値と、前記第2の算出手段によって算出された優先要求値に基づいて、前記作業者において着手すべき業務を選出する選出手段と、
前記選出手段によって選出された業務を提示する提示手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第1の算出手段によって算出された納期遵守値と、前記第2の算出手段によって算出された優先要求値の合算値に基づいて、対象としている業務が納期超過の業務又は納期遵守の業務のいずれであるかを判断する判断手段
をさらに具備し、
前記提示手段は、前記判断手段による判断結果を提示する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記作業者が作業を行うのに可能な時間と、前記過去の実績である単位時間当たりの作業量に基づいて、該時間で実施可能な作業量を算出する第3の算出手段と、
前記第3の算出手段によって算出された作業量と、過去の実績に基づいた重みに基づいて、前記時間で実施するのに適切な作業量を算出する第4の算出手段
をさらに具備し、
前記提示手段は、前記選出手段によって選出された業務内で、前記第4の算出手段によって算出された作業量内の作業を提示する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記業務の優先度は、該業務に関連する者からの要求に基づいて変更する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記作業者が作業を行うのに可能な時間は、予定管理処理装置から該作業者の予定に基づいて算出する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。 - 前記第1の算出手段は、納期までの期間を、現在から納期までの間の期間で納期遵守値を繰り返し算出し、
前記提示手段は、前記第1の算出手段によって算出された納期遵守値に基づいて、納期遅れが発生する開始日時又は推奨すべき開始日時を提示する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記推奨すべき開始日時を、前記作業者以外の者で、前記作業と同等の作業を終了した者における開始日時に基づいて算出する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
業務毎に、作業者が行わなければならない作業量、納期までの期間、該期間において該作業に費やすことができる比率、過去の実績である単位時間当たりの作業量に基づいて、該納期を遵守すべき値である納期遵守値を算出する第1の算出手段と、
前記業務の優先度、前記作業者が担当している各業務の優先度の合計値に基づいて、該作業者における該作業の優先要求値を算出する第2の算出手段と、
前記第1の算出手段によって算出された納期遵守値と、前記第2の算出手段によって算出された優先要求値に基づいて、前記作業者において着手すべき業務を選出する選出手段と、
前記選出手段によって選出された業務を提示する提示手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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