JP7183676B2 - 入力作業評価装置、入力作業評価方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このような審査業務において審査の効率を向上させるためには、入力作業を早く行う必要がある。例えば、特許文献1には、装置のユーザインタフェースにおける操作性能を評価する技術が開示されている。操作性能が向上すれば、入力作業がし易くなり、その結果、審査の効率が向上することが期待できる。
また、審査業務においては、複数人の作業者により分担して作業が行われる場合が多い。この場合、作業内容に基づいて作業者を順位付けたり、順位が上位の作業者をトップオペレータとして選んだりすることがある。トップオペレータを選ぶことで、トップオペレータに選ばれた作業者の作業に対する意欲を向上させることができ、トップオペレータに選ばれなかった作業者は、トップオペレータに選ばれることを目標として作業に取り組むことができる。また、トップオペレータや順位が公表されることで、順位が下位の作業者は、上位(例えば、トップオペレータ)の作業の仕方を手本とすることで作業を上達させることができる。作業者が、より早くより正確に作業を行うようになれば、審査の効率を向上させることが可能である。
また、本発明の、入力作業評価装置は、複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得部と、前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得部と、前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出部と、前記評価情報を用いて、前記複数の作業者のうち所定の評価基準を満たさない作業者を除外した作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価部、を備えることを特徴とする。
前記評価情報導出工程では、2人以上の作業者に同じ内容の作業を行わせた結果を突合することにより、前記入力結果に誤りがあるか否かを判定する、ことを特徴とする。
また、本発明の入力作業評価方法は、入力結果取得部が、複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得工程と、評価項目取得部が、前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得工程と、評価情報導出部が、前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出工程と、評価部が、前記評価情報を用いて、前記複数の作業者のうち所定の評価基準を満たさない作業者を除外した作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価工程、を含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得手段と、前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得手段と、前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出手段と、前記評価情報を用いて、前記複数の作業者のうち所定の評価基準を満たさない作業者を除外した作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価手段、として動作させるためのプログラムである。
入力作業評価システム1は、入力作業(以下、単に作業ともいう)を行う作業者の作業を客観的に評価するシステムである。以下の説明においては、作業として、審査項目に沿って確認した内容を入力する審査業務を行う場合を例示して説明するが、これに限定されることはない。作業は、マウスやキーボード等の入力装置を用いた操作により各種情報が入力される作業であればよい。
なお、入力装置は、マウスやキーボードに限定されない。入力装置は、タッチパッド、タッチパネル、スタイラス、或いはトラックボール等、作業に関する各種情報を入力可能な装置であればよい。
なお、評価項目は、作業件数、入力誤り率、及び作業時間に限定されることはない。評価項目は、作業の案件毎に決定されるSLA(Service Level Agreement)等に応じて任意に決定されてよい。
まず、評価部24は、評価対象を選定する。評価部24は、所定の評価基準を満たす作業者を評価対象とする。つまり、評価部24は、所定の評価基準を満たす作業者を評価対象として抽出し、所定の評価基準を満たさない作業者を評価対象から除外(足切り)する。
評価部24は、作業者の作業件数が所定の件数以上である場合に限り、作業者による作業を評価対象とする。ここで、所定の件数は、作業全体で作業する総作業件数に応じて決定され、例えば、総作業件数に対する所定の割合(例えば、総作業件数5%)である。
また、評価部24は、入力誤り率が、所定の誤り率以下である場合に限り、作業者による作業を評価対象とする。ここで、所定の誤り率は、作業ごとのSLA等に応じて許容される入力誤りに基づいて決定される値であり、例えば、入力誤りが許されない作業においては0%であり、10%の入力誤りが許容される作業の案件においては10%、又は10%未満の値である。
通信ネットワーク30は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうちの一部または全部を含む通信網である。
表示装置40は、評価サーバ20から評価結果を受信し、受信した評価結果を表示する。
図2は、本発明の実施形態における評価情報の例を示す図である。
図2に示すように、評価情報導出部22は、例えば、作業件数n、入力誤り件数nm、入力誤り率m、作業時間t及び作業速度vを、評価情報として導出する。評価情報導出部22は、作業件数n、入力誤り件数nm及び作業時間tを、作業端末10から通信部21を介して受信された入力結果を用いて導出する。そして、評価情報導出部22は、入力誤り率m及び作業速度vを所定の導出式を用いて導出する。この例では、評価情報導出部22は、導出式(入力誤り件数nm/作業件数n×100)、により入力誤り率[%]を導出する。また、評価情報導出部22は、導出式(作業件数n/作業時間t)、により作業速度vを導出する。
図3は、本発明の実施形態において評価に用いられる情報の例を示す図である。
図3に示すように、評価部24は、作業の案件毎に、予め評価基準が決定される。この例では、評価基準として、総作業件数na、足切り件数p1t、足切り入力誤り率p2tが示されている。
図4~図7は、本発明の実施形態による評価サーバ20が行う処理を説明する図である。図4~図7には、作業者IDに、作業件数n、入力誤り件数nm、入力誤り率m、作業時間t、及び作業速度v、の各項目が対応付けられている。作業者IDは作業者を一意に識別する識別番号である。
図5に示すように、足切り件数p1tが500件であった場合、作業件数が500件以上の作業者が、評価対象となる。この例では、作業者ID(0001)、ID(0002)、ID(0006)、ID(0010)~ID(0012)、及びID(0015)の各作業者が、評価対象から除かれている。
図7に示すように、評価部24は、例えば、作業件数が足切り件数p1tに満たない作業者、入力誤り率が足切り入力誤り率p2tより大きい作業者を除外した後に残った作業者を評価対象とし、作業速度vが大きい順に並べ替えることにより順位付けを行う。
図8は、本発明の実施形態による評価サーバ20の動作例を示すフローチャートである。ここでは、評価項目取得部23により、すでに評価項目が取得されていることを前提とする。
ステップS10:
評価サーバ20の通信部21は、作業端末10から作業者による入力結果を取得する。通信部21は、取得した入力結果を評価情報導出部22に出力する。
ステップS11:
評価サーバ20の評価情報導出部22は、通信部21からの入力結果を用いて、評価情報を評価項目に応じて導出する。評価情報には、少なくとも、処理件数、入力誤り件数、及び処理時間のうち何れか一つが含まれる。評価情報導出部22は、導出した評価情報を、評価部24に出力する。
評価サーバ20の評価部24は、作業者の処理件数が、所定の件数以上か否かを判定する。評価部24は、作業者の処理件数が所定の件数以上である場合にステップS13に示す処理に進み、作業者の処理件数が所定の件数未満である場合にステップS15に示す処理に進む。
ステップS13:
評価部24は、作業者の入力誤り率が、所定の誤り率以下であるか否かを判定する。評価部24は、作業者の入力誤り率が所定の誤り率以下である場合にステップS14に示す処理に進み、作業者の入力誤り率が所定の誤り率より大きい場合にステップS15に示す処理に進む。
ステップS14:
評価部24は、作業者の処理件数が所定の件数以上であり、尚且つ、入力誤り率が所定の誤り率以下である作業を評価対象とする。
評価サーバ20は、評価の対象となり得る全ての作業端末10から入力結果を取得したか否かを判定する。評価サーバ20は、評価の対象となる全ての作業端末10から入力結果を取得した場合にステップS16に示す処理に進み、評価の対象となる全ての作業端末10から入力結果を取得していない場合にステップS10に示す処理に戻る。
ステップS16:
評価部24は、評価項目に応じた指標により作業者の作業を順位付け、順位に応じてトップオペレータを選択したり、グループ分けを行ったりする。評価項目は評価項目取得部23により取得された、作業件数、入力誤り率及び作業時間の何れかである。或いは、作業件数、入力誤り率及び作業時間を用いて算出可能な指標(例えば、作業速度)であってもよいし、評価項目を組み合わせた総合的な指標であってもよい。評価部24は、評価結果を出力部25に出力する。
これにより、実施形態の評価サーバ20は、複数の作業者の各々により行われた作業における作業件数、入力誤り件数、及び作業時間など、定量的な評価情報に基づいて作業者を評価することができる。このため、正社員やアルバイト、パートタイム等、作業者の勤務形態が多様であり、作業件数や勤務時間のばらつきがあっても、例えば作業件数や作業時間に応じた評価を客観的に行うことが可能である。
また、実施形態の評価サーバ20では、評価情報導出部22は、作業件数及び入力誤り件数を導出し、評価部24は、入力誤り率が所定の誤り率以下である作業者を対象に順位付けを行う。これにより、実施形態の評価サーバ20は、入力誤り率が所定の誤り率に満たない作業者を評価対象外とすることができ、入力誤り率が高い作業者を除外して順位付けを行うことで、上述した効果と同様の効果を奏する。
また、実施形態の評価サーバ20では、評価部24は、評価項目の各々に応じて導出された評価情報の各々について、同一の指標により換算した換算値の各々を合算した値に応じて、複数の作業者を対象に順位付けを行う。これにより、実施形態の評価サーバ20では、作業件数と入力誤り率と作業時間とを総合的にみて、作業のバランスがよい作業者をトップオペレータとして選択することができる。
また、実施形態の評価サーバ20では、評価部24は、換算値の各々に所定の重みづけを行い、重みづけをした換算値の各々を合算した値に応じて、複数の作業者を対象に順位付けを行う。これにより、実施形態の評価サーバ20は、作業件数と入力誤り率と作業時間とのうち重点項目の作業性が高く、尚且つ全体として作業のバランスがよい作業者をトップオペレータとして選択することができる。
評価項目として、作業者の出勤率、在籍期間、業務理解期間、トレーニング回数等が用いられてもよい。ここでの出勤率は、出勤予定日数に対する出勤した日数である。在籍期間は、入社日から現在までの期間である。業務理解期間は、業務担当初日から、一日あたりの平均の作業件数が所定の作業件数以上となり、尚且つ、一日あたりの平均の入力誤り率が所定の入力誤り率以下となるまでの期間である。トレーニング回数は、業務理解期間において実施されたトレーニングの回数である。
このような項目が評価項目として用いられることにより、出勤率等に応じた評価を行うことが可能である。例えば、所定の比率以上の作業者のうち作業速度が速い作業者を評価する、或いは、出勤率が所定の比率未満だが作業速度が速い作業者を評価することが可能である。
次に、実施形態の変形例について説明する。
本変形例では、評価部24が、機械学習を用いて生成した評価推定モデルに評価情報を入力することにより、作業者を評価する点において、上述した実施形態と相違する。以下では、上述した実施形態と異なる構成について説明し、上述した実施形態と同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付し、その説明を省略する。
10…作業端末
20…評価サーバ
21…通信部
22…評価情報導出部
23…評価項目取得部
24…評価部
25…出力部
30…通信ネットワーク
40…表示装置
Claims (9)
- 複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得部と、
前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得部と、
前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出部と、
前記評価情報を用いて前記複数の作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価部、
を備え、
前記評価情報導出部は、2人以上の作業者に同じ内容の作業を行わせた結果を突合することにより、前記入力結果に誤りがあるか否かを判定する、
ことを特徴とする入力作業評価装置。 - 複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得部と、
前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得部と、
前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出部と、
前記評価情報を用いて、前記複数の作業者のうち所定の評価基準を満たさない作業者を除外した作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価部、
を備えることを特徴とする入力作業評価装置。 - 前記評価情報導出部は、前記作業件数を導出し、
前記評価部は、前記作業件数が、作業全体で作業する総作業件数に応じて予め定められた所定の件数以上である作業者を対象に順位付けを行う、
請求項1又は請求項2に記載の入力作業評価装置。 - 前記評価情報導出部は、前記作業件数、及び前記入力誤り件数を導出し、
前記評価部は、前記作業件数に対する前記入力誤り件数である入力誤り率が、予め定められた所定の誤り率以下である作業者を対象に順位付けを行う、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の入力作業評価装置。 - 前記評価情報導出部は、前記作業件数及び前記作業時間を導出して前記作業件数に対する前記作業時間を示す作業速度を算出し、
前記評価部は、前記作業速度に応じて、前記複数の作業者を対象に順位付けを行う、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の入力作業評価装置。 - 入力結果取得部が、複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得工程と、
評価項目取得部が、前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得工程と、
評価情報導出部が、前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出工程と、
評価部が、前記評価情報を用いて前記複数の作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価工程、
を含み、
前記評価情報導出工程では、2人以上の作業者に同じ内容の作業を行わせた結果を突合することにより、前記入力結果に誤りがあるか否かを判定する、
ことを特徴とする入力作業評価方法。 - 入力結果取得部が、複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得工程と、
評価項目取得部が、前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得工程と、
評価情報導出部が、前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出工程と、
評価部が、前記評価情報を用いて、前記複数の作業者のうち所定の評価基準を満たさない作業者を除外した作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価工程、
を含むことを特徴とする入力作業評価方法。 - コンピュータを、
複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得手段と、
前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得手段と、
前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出手段と、
前記評価情報を用いて前記複数の作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価手段、
として動作させるためのプログラムであって、
前記評価情報導出手段において、2人以上の作業者に同じ内容の作業を行わせた結果を突合することにより、前記入力結果に誤りがあるか否かを判定する、
プログラム。 - コンピュータを、
複数の作業者の各々により入力された入力結果を取得する入力結果取得手段と、
前記入力結果を評価する評価項目を取得する評価項目取得手段と、
前記入力結果から、少なくとも、前記複数の作業者の各々による作業の作業件数、前記複数の作業者の各々による作業のうち入力された内容に誤りがあった入力誤り件数、及び前記複数の作業者の各々による作業に要した作業時間のうち何れか一つを含む評価情報を、前記評価項目に応じて導出する評価情報導出手段と、
前記評価情報を用いて、前記複数の作業者のうち所定の評価基準を満たさない作業者を除外した作業者を対象に前記評価項目に応じた順位付けを行う評価手段、
として動作させるためのプログラム。
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