JP5652047B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、第1の担当者と第2の担当者の行動の履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された行動の履歴に基づいて、第1の担当者と第2の担当者との間に発生した情報伝達量を計測する情報伝達量計測手段と、業務工程を構成する業務が終了するときに第1の担当者と第2の担当者の間に発生した第1の情報伝達量と、該業務が終了するときに該第1の担当者と該第2の担当者の間に発生し得る予め定められた第2の情報伝達量との差分を算出する差分算出手段と、前記業務工程における前記第1の担当者と、該業務工程又は該業務工程に関連する他の業務工程における前記第2の担当者との組み合わせにおける、前記差分算出手段によって算出された差分を加算する加算手段と、前記加算手段によって加算された結果を前記業務工程のリスクとして出力する出力手段と、前記業務工程と、前記第1の担当者と前記第2の担当者が関係する該業務工程以外の業務工程とが重なっている期間の割合に応じて、前記第1の情報伝達量を算出する情報伝達量算出手段を具備し、前記差分算出手段は、前記情報伝達量算出手段によって算出された第1の情報伝達量を用いて、該第1の情報伝達量と前記第2の情報伝達量との差分を算出し、前記出力手段は、前記リスクとして、(1)式によって算出した値を用いる
M(P)は、Pの業務担当者の集合、
M(P’)は、P’の業務担当者の集合、
P’は、Pに関連する他のインスタンス、
R(P)は、Pに関連する他のインスタンス及びPを含む集合、
C(t, m 1 , m 2 , P)は、時刻tの時点で、Pに関して担当者m 1 、m 2 の間で行われたコミュニケーション量の推定値、
B(m 1 , m 2 , P)は、Pにおいて定義されているm 1 、m 2 間の期待コミュニケーション量Bである
ことを特徴とする情報処理装置である。
M(P)は、Pの業務担当者の集合、
M(P’)は、P’の業務担当者の集合、
P’は、Pに関連する他のインスタンス、
R(P)は、Pに関連する他のインスタンス及びPを含む集合、
C(t, m 1 , m 2 , P)は、時刻tの時点で、Pに関して担当者m 1 、m 2 の間で行われたコミュニケーション量の推定値、
B(m 1 , m 2 , P)は、Pにおいて定義されているm 1 、m 2 間の期待コミュニケーション量Bである
ことを特徴とする情報処理プログラムである。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
業務プロセスは、複数の業務(業務プロセスを構成する場合には、ステップともいわれる)によって構成されており、各業務間の依存関係により定義される。もちろんのことながら、各業務において実施する業務内容も定義されている。
業務プロセスインスタンス300は、業務A:302、業務B1:304、業務B2:306、業務C:308、業務D:310によって構成されており、各業務は図2に例示した業務プロセス定義200に対応している。なお、業務D:310は、未だ実施されていないので点線で示している。なお、この業務プロセスのインスタンスには、元となっている業務プロセスの定義を示すプロセスID、本実施の形態内で業務プロセスのインスタンスを一意に識別できる符号であるインスタンスIDが付されている。
業務プロセスインスタンス300を示すデータは業務プロセス定義・実態記憶モジュール114に記憶されている。各業務には、その業務を行った担当者を示す社員ID、その業務を行った日時(その業務を終了した日時、次の業務へ移る日時)が対応付けられている。例えば、業務A:302は、T1という日時に社員x1によって行われたことを示している。これらの各業務に対応付けられている情報は、業務プロセス定義・実態記憶モジュール114内に業務プロセスインスタンステーブル400のように記憶される。図4は、業務プロセスインスタンステーブル400のデータ構造例を示す説明図である。
また、業務プロセスの定義又は業務プロセスインスタンステーブル400に、各業務の業務内容として、ABC分析(重点分析)で用いることが可能なように工数の情報や、他の担当者との適切な情報伝達量(コミュニケーション量)の情報が含まれるようにしてもよい。
業務プロセス定義・実態記憶モジュール114は、業務プロセス管理モジュール112、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120と接続されている。業務プロセス定義・実態記憶モジュール114は、業務プロセス管理モジュール112が管理する情報を記憶する。例えば、前述の業務プロセスの定義情報、前述の業務プロセスのインスタンス等を記憶する。
実空間内での会合のログとは、例えば、担当者が所有しているICカード等を追跡し、ある会議室に集まった担当者を記録したものである。例えば、行動ログテーブル500として記憶する。図5は、行動ログテーブル500のデータ構造例を示す説明図である。行動ログテーブル500は、ID欄502、日時欄504、場所欄506、担当者IDの集合欄508、会合時間欄510を有している。ID欄502は、会合のログを一意に識別するIDを記憶する。日時欄504は、その会合が発生した日時を記憶する。場所欄506は、その会合が発生した場所(例えば、会議室ID、経度緯度情報等)を記憶する。担当者IDの集合欄508は、その会合を行った担当者の担当者IDを記憶する。なお、担当者は一人であってもよいし、複数人であってもよい。会合時間欄510は、その会合が行われていた時間(終了時間であってもよい)を記憶する。
ここで、「業務が終了するとき」とは、状態変化タイミングの時間的近傍である。業務プロセスのインスタンスにおけるいずれかの業務が終了し、次の業務に実行が移るタイミングを、その業務プロセスにおける「状態変化タイミング」として捉える。より具体的な例を示すと、図3に例示したインスタンスにおいて、業務A:302の日時T1が該当する。なお、ここでの日時とは、本実施の形態によって状態変化タイミングを特定できればよく、年、月、日、時、分、秒、秒以下のいずれか又はこれらの組み合わせによって表現され得る。また、状態変化タイミングの時間的近傍とは、状態変化タイミングを少なくとも含む予め定められた期間をいう。状態変化タイミングは、その期間の中央であってもよいし、必ずしも中央でなくてもよい。例えば、状態変化タイミングの前の期間が長く、状態変化タイミングの後の期間が短くてもよい。
「業務が終了するときに担当者Aと担当者Bの間に発生し得る予め定められた情報伝達量B」は、その業務を行うのに標準的に必要となるはずの期待コミュニケーション量(以下、コミュニケーション量Bともいう)であり、予め定められた値である。
つまり、コミュニケーションの範囲においては、業務プロセスのインスタンスの各業務担当者のみならず、関連する業務プロセスのインスタンスの担当者まで対象とする。関連する業務プロセスのインスタンスとしては、例えば、同じ業務プロセスの定義から生成されたインスタンスがあり、既に終了しているインスタンスの担当者(前任者)や、現在も実行中の他のインスタンスの担当者とのコミュニケーションも対象とする。つまり、対象としている業務プロセスのインスタンスのみならず、その業務プロセスのインスタンスに関連している業務プロセスのインスタンスの担当者間のコミュニケーションを含めて算定している。
M(P)は、Pの業務担当者の集合、
M(P’)は、P’の業務担当者の集合、
P’は、Pに関連する他のインスタンス、
R(P)は、Pに関連する他のインスタンス及びPを含む集合、
C(t, m1, m2, P)は、時刻tの時点で、Pに関して担当者m1、m2の間で行われたコミュニケーション量の推定値(後述する)、
B(m1, m2, P)は、Pにおいて定義されているm1、m2間の期待コミュニケーション量Bである(通常は依存関係の無い業務の担当者間は0であり、依存関係のある業務の担当者間は業務内容に即した値が設定されている)。
(1)式の右辺内の絶対値の計算部分は、コミュニケーション量Aと、コミュニケーション量Bとの差分を算出している。また、(1)式の右辺内の2つのΣによって、業務プロセスにおける担当者Aと、その業務プロセス又はその業務プロセスに関連する他の業務プロセスにおける担当者Bとの組み合わせにおける、絶対値の計算結果を加算している。
業務プロセス管理装置110が、行動ログ/ICTログ記憶モジュール130内に記憶される情報を生成するようにしてもよい。その場合は、業務プロセス管理装置110が、どの業務と対応した行動等であるかが管理できるので、前述の行動ログテーブル500、電子メールログテーブル600、電話/TV会議ログテーブル700に業務IDを対応させて記憶させるようにしてもよい。この場合は、コミュニケーション量Aは、対象としている業務に対応し、状態変化タイミングの時間的近傍内に発生したコミュニケーションの回数を計数すればよい。
業務プロセスのインスタンスPにおける状態変化タイミングtにおいては、その時間的近傍で関係者間のコミュニケーション量が増加する。定常時の単位時間当たりのコミュニケーション量との差分で、状態変化タイミングに依存した(つまり、状態変化タイミングの時間的近傍における)単位時間当たりのコミュニケーション量を測定する。
なお、コミュニケーション量の次元(単位)はログに応じて決定すればよい。例えば、行動ログや電話/TV会議であれば会合の時間(具体的には、行動ログテーブル500の会合時間欄510、電話/TV会議ログテーブル700の会合時間欄708)、電子メールであれば件数(具体的には、電子メールログテーブル600の送信元担当者ID欄606又は送信先担当者IDの集合欄608に対象とする担当者の担当者IDが記憶されている件数)のようにである。
これは、業務担当者m1、m2が業務プロセスのインスタンスP以外に他の業務プロセスのインスタンスP’にも関与し、業務プロセスP’における状態変化タイミングt’が業務プロセスPにおける状態変化タイミングtと近い場合には、m1とm2がコミュニケーションしているのはPについてかP’についてかが曖昧になるためである。なお、tとt’が近いとは、tの時間的近傍Δとt’の時間的近傍Δに重なりが生じることをいう。
図11は、業務プロセスのインスタンスの重複の例を示す説明図である。図11に例示するように、tとt’が近い場合、tの時間的近傍Δとt’の時間的近傍Δが重なることになる(図11内の網掛け部分)。
<累積リスク量>
業務プロセス実行時リスク評価モジュール120は、更に、業務プロセスのインスタンスの開始時から現在までの間に終了した業務における、E(P,t)の算出結果を加算するようにしてもよい。これによって、累積リスク量EA(P)を算出するようにしてもよい。この算出結果をリスク評価値とする。業務プロセスのインスタンスPの開始時から現在時刻までの状態変化タイミングの集合を(4)式とし、累積リスク量EA(P)を数式で表現すると(5)式のように算出する。
業務プロセス実行時リスク評価モジュール120は、更に、担当者A又は担当者Bが実行している業務プロセスの数に基づく値をE(P,t)の算出結果に加算するようにしてもよい。この算出結果をリスク評価値とする。数式で表現すると(6)式のように算出する。
「担当者の兼務多重度を考慮したリスク量ED(P,t)」は、プロセスPの担当従業員の兼務多重度の総計をリスク量に加算の算出結果である。なお、重みαは兼務多重度のリスクへの反映度合いを設定する因子であり、予め定められた値である。例えば、担当者の業務の複雑度などを考慮して、分析者が決定する。例えば、複雑な業務であれば兼務が多いとリスクが高いのでαを大きくし、そうでなければαを小さく設定する。
業務プロセス実行時リスク評価モジュール120は、前記差分算出処理は、業務が終了するときに担当者Aと担当者Bの間に発生し得る予め定められたコミュニケーション量Bから、その業務が終了するときに担当者Aと担当者Bの間に発生したコミュニケーション量を引き算するようにしてもよい。この算出結果をリスク評価値とする。なお、その引き算の結果の値が0以上の場合は該結果を差分算出処理によって算出された差分とし、その引き算の結果の値が0未満の場合は0を差分算出処理によって算出された差分とする。数式で表現すると(7)式のように算出する。
そして、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120は、インスタンス・コミュニケーション量テーブル800、期待コミュニケーション量テーブル900を用いて、リスク評価値を算出する。
通知モジュール142は、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120と接続されており、リスク評価関数の算出結果を利用者に電子メール等で通知する。例えば、予め定められた閾値と比較して、警告すべき旨のメッセージを生成して通知してもよい。
表示モジュール144は、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120と接続されており、リスク評価関数の算出結果を本実施の形態の情報処理装置に備え付けられている表示装置に表示する。
ステップS1202では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120が、実行中の業務プロセスのインスタンスPに対して、現在時間tにおける、リスク評価値E(P,t)を計算する。そして、表示モジュール144が表示する。例えば、図13に示すように、本実施の形態に備え付けられている表示装置に表示画面1300を表示する。表示画面1300内に、業務プロセスインスタンス表示領域1310を表示する。これは、リスク評価値E(P,t)に応じて、その業務プロセスのインスタンスIDを示す業務プロセスインスタンスアイコン1321〜1329を表示している。また、いずれかの業務プロセスインスタンスアイコンをマウスカーソル1320で指し示すと、業務プロセスインスタンス内容表示領域1330を表示するようにしてもよい。業務プロセスインスタンス内容表示領域1330内に表示するものは、図3に例示した業務プロセスインスタンス300と同等のものであり、マウスカーソル1320が指し示す業務プロセスのインスタンスの内容である。なお、業務プロセスインスタンスアイコンは、業務プロセスインスタンス表示領域1310内に、リスク評価値E(P,t)に対応した高さに表示し、横位置は重ならないようランダム値を利用した位置にする。
ステップS1206では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120は、予め定められた時間待ち、その後ステップS1204の処理を行う。
ステップS1208では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120が、状態変化を起こした業務プロセスのインスタンスのインスタンスIDを変数Pに代入し、現在時刻(状態変化タイミング)を変数tへ代入する。
ステップS1210では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120が、リスク評価値E(P,t)を計算する。表示モジュール144が、対応する表示を更新する。そして、ステップS1204からの処理を繰り返し行う。
ステップS1402では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120が、業務プロセスのインスタンスPに対して、終了時刻又は中断時刻tにおける、リスク評価値E(P,t)を計算する。そして、表示モジュール144が表示する。例えば、図15に示すように、本実施の形態に備え付けられている表示装置に表示画面1500を表示する。表示画面1500内に、終了業務プロセスインスタンス表示領域1510、中断業務プロセスインスタンス表示領域1540を表示する。終了業務プロセスインスタンス表示領域1510内には、リスク評価値E(P,t)に応じて、その業務プロセスのインスタンスIDを示す業務プロセスインスタンスアイコン1521〜1529を表示している。中断業務プロセスインスタンス表示領域1540内には、リスク評価値E(P,t)に応じて、その業務プロセスのインスタンスIDを示す業務プロセスインスタンスアイコン1551〜1559を表示している。
また、表示モジュール144は、中断業務プロセスインスタンス表示領域1540内には、問題業務プロセスインスタンス表示領域1560を表示する。表示モジュール144は、問題業務プロセスインスタンス表示領域1560内に表示するものとして、リスク評価値E(P,t)が予め定められた閾値よりも低いものを選択する。これらは、リスク評価値が低いにもかかわらず中断したこと(正常に終了しなかったこと)を示しており、改善すべきことがある可能性があることを示している。
高リスクなのに正常に終了した業務プロセスのインスタンス群と、低リスクなのに中断してしまった業務プロセスのインスタンス群は業務プロセスの設計自体に問題がある可能性があるので、これを利用者に発見しやすくするものである。
ステップS1406では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120は、予め定められた時間待ち、その後ステップS1404の処理を行う。
ステップS1408では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120が、状態変化を起こした業務プロセスのインスタンスのインスタンスIDを変数Pに代入し、現在時刻(状態変化タイミング)を変数tへ代入する。
ステップS1410では、業務プロセス実行時リスク評価モジュール120が、リスク評価値E(P,t)を計算する。表示モジュール144が、対応する表示を更新する。そして、ステップS1404からの処理を繰り返し行う。
なお、図16に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図16に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図16に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
更に、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
112…業務プロセス管理モジュール
114…業務プロセス定義・実態記憶モジュール
120…業務プロセス実行時リスク評価モジュール
130…行動ログ/ICTログ記憶モジュール
140…出力モジュール
142…通知モジュール
144…表示モジュール
Claims (7)
- 第1の担当者と第2の担当者の行動の履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された行動の履歴に基づいて、第1の担当者と第2の担当者との間に発生した情報伝達量を計測する情報伝達量計測手段と、
業務工程を構成する業務が終了するときに第1の担当者と第2の担当者の間に発生した第1の情報伝達量と、該業務が終了するときに該第1の担当者と該第2の担当者の間に発生し得る予め定められた第2の情報伝達量との差分を算出する差分算出手段と、
前記業務工程における前記第1の担当者と、該業務工程又は該業務工程に関連する他の業務工程における前記第2の担当者との組み合わせにおける、前記差分算出手段によって算出された差分を加算する加算手段と、
前記加算手段によって加算された結果を前記業務工程のリスクとして出力する出力手段と、
前記業務工程と、前記第1の担当者と前記第2の担当者が関係する該業務工程以外の業務工程とが重なっている期間の割合に応じて、前記第1の情報伝達量を算出する情報伝達量算出手段
を具備し、
前記差分算出手段は、前記情報伝達量算出手段によって算出された第1の情報伝達量を用いて、該第1の情報伝達量と前記第2の情報伝達量との差分を算出し、
前記出力手段は、前記リスクとして、(1)式によって算出した値を用いる
M(P)は、Pの業務担当者の集合、
M(P’)は、P’の業務担当者の集合、
P’は、Pに関連する他のインスタンス、
R(P)は、Pに関連する他のインスタンス及びPを含む集合、
C(t, m 1 , m 2 , P)は、時刻tの時点で、Pに関して担当者m 1 、m 2 の間で行われたコミュニケーション量の推定値、
B(m 1 , m 2 , P)は、Pにおいて定義されているm 1 、m 2 間の期待コミュニケーション量Bである
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記情報伝達量算出手段は、さらに、前記第1の担当者と前記第2の担当者が関係する業務工程数に応じて、前記第1の情報伝達量を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記業務工程の開始時から現在までの間に終了した業務における、前記差分算出手段による算出及び前記加算手段による加算を行い、該加算手段によって加算された結果を加算する第2の加算手段
を更に具備し、
前記出力手段は、前記第2の加算手段によって加算された結果を前記業務工程のリスクとして出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記第1の担当者又は前記第2の担当者が実行している業務工程の数に基づく値を前記加算手段によって加算された結果に加算する第3の加算手段
を更に具備し、
前記出力手段は、前記第3の加算手段によって加算された結果を前記業務工程のリスクとして出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記差分算出手段は、前記業務が終了するときに前記第1の担当者と前記第2の担当者の間に発生し得る予め定められた情報伝達量から、該業務が終了するときに前記第1の担当者と前記第2の担当者の間に発生した情報伝達量を引き算し、該引き算の結果の値が0以上の場合は該結果を該差分算出手段によって算出された差分とし、該引き算の結果の値が0未満の場合は0を該差分算出手段によって算出された差分とする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記出力手段は、終了した業務工程を対象とした場合における該業務工程のリスクと中断した業務工程を対象とした場合における該業務工程のリスクを比較して出力する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
第1の担当者と第2の担当者の行動の履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された行動の履歴に基づいて、第1の担当者と第2の担当者との間に発生した情報伝達量を計測する情報伝達量計測手段と、
業務工程を構成する業務が終了するときに第1の担当者と第2の担当者の間に発生した第1の情報伝達量と、該業務が終了するときに該第1の担当者と該第2の担当者の間に発生し得る予め定められた第2の情報伝達量との差分を算出する差分算出手段と、
前記業務工程における前記第1の担当者と、該業務工程又は該業務工程に関連する他の業務工程における前記第2の担当者との組み合わせにおける、前記差分算出手段によって算出された差分を加算する加算手段と、
前記加算手段によって加算された結果を前記業務工程のリスクとして出力する出力手段と、
前記業務工程と、前記第1の担当者と前記第2の担当者が関係する該業務工程以外の業務工程とが重なっている期間の割合に応じて、前記第1の情報伝達量を算出する情報伝達量算出手段
として機能させ、
前記差分算出手段は、前記情報伝達量算出手段によって算出された第1の情報伝達量を用いて、該第1の情報伝達量と前記第2の情報伝達量との差分を算出し、
前記出力手段は、前記リスクとして、(1)式によって算出した値を用いる
M(P)は、Pの業務担当者の集合、
M(P’)は、P’の業務担当者の集合、
P’は、Pに関連する他のインスタンス、
R(P)は、Pに関連する他のインスタンス及びPを含む集合、
C(t, m 1 , m 2 , P)は、時刻tの時点で、Pに関して担当者m 1 、m 2 の間で行われたコミュニケーション量の推定値、
B(m 1 , m 2 , P)は、Pにおいて定義されているm 1 、m 2 間の期待コミュニケーション量Bである
ことを特徴とする情報処理プログラム。
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