JP2014240631A - 内燃機関のegr制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGR装置を備えたエンジンにおいて、EGR弁のEGRガス漏れ量(EGR弁の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)を減少させることができるようにする。【解決手段】EGR弁31が全閉位置に制御されるアイドル運転中に、EGR弁31のEGRガス漏れ量を推定し、このEGRガス漏れ量に応じてEGR弁31の全閉位置への押し付け力を増加させる閉弁力増加制御を行う。これにより、EGR弁31の摩耗や異物噛み込み等によってEGR弁31の全閉時の隙間が拡大してEGRガスの漏れ量が増加した場合に、閉弁力増加制御によってEGR弁31の全閉時の隙間を減少させて、EGR弁31のEGRガス漏れ量を減少させる。更に、EGRガス漏れ量が所定値以上の場合には、エンジン11の運転停止後にEGR弁31の開閉を複数回繰り返してEGR弁31を全閉位置に複数回突き当てる突き当て制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のEGRガス流量を調節するEGR弁を備えた内燃機関のEGR制御装置に関する発明である。
車両に搭載される内燃機関においては、燃費向上や排気エミッション低減等を目的として、排出ガスの一部をEGRガスとして吸気通路へ還流させるEGR装置を搭載するようにしたものがある。一般的なEGR装置は、EGR通路に配置したEGR弁の開度を制御してEGRガス流量を制御するように構成されている。
しかし、EGRガス流量を増加させると、筒内に吸入される空気(新気)の割合が減少するため、混合気の燃焼状態が悪化する可能性がある。
EGR装置を搭載した内燃機関の燃焼改善技術としては、例えば、特許文献1(実開昭53−32243号公報)に記載されているように、EGR装置の作動時又はアイドル運転時に点火時期を進角させるようにしたものがある。
実開昭53−32243号公報
ところで、EGR弁の摩耗や異物噛み込み等によってEGR弁の全閉時の隙間が拡大して、EGRガスの漏れ量(EGR弁の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)が増加することがある。特にアイドル運転時のような低負荷時(吸入空気量が少ないとき)には、EGRガスの漏れの影響でEGRガスが過多となり、燃焼状態の悪化を招く可能性がある。
しかし、EGRガスの漏れがある場合に、上記特許文献1の技術のように、点火時期を進角させるだけでは、要求出力に対して必要となる吸入空気量が減少し、EGRガスの漏れの影響が大きくなって燃焼状態の悪化を抑制できない可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、EGR弁のEGRガス漏れ量を減少させることができ、EGRガスの漏れに起因する燃焼状態の悪化を抑制することができる内燃機関のEGR制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、内燃機関(11)の排出ガスの一部をEGRガスとして吸気通路(23,24)へ還流させる際のEGRガス流量を調節するEGR弁(31)を備えた内燃機関のEGR制御装置において、EGR弁(31)の全閉時に吸気通路(23,24)に流れるEGRガス量(以下「EGRガス漏れ量」という)を推定する漏れ量推定手段(37)と、EGRガス漏れ量に応じてEGR弁(31)の全閉位置への押し付け力を増加させる閉弁力増加制御手段(37)とを備えた構成としたものである。
この構成では、EGR弁のEGRガス漏れ量(EGR弁の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)を推定し、そのEGRガス漏れ量に応じてEGR弁の全閉位置への押し付け力(弁座に対する弁体の押し付け力)を増加させる閉弁力増加制御を行うことができる。これにより、EGR弁の摩耗や異物噛み込み等によってEGR弁の全閉時の隙間が拡大してEGRガスの漏れ量が増加した場合に、閉弁力増加制御によってEGR弁の全閉時の隙間を減少させることができ、EGR弁のEGRガス漏れ量を減少させることができる。その結果、EGRガスの漏れに起因する燃焼状態の悪化を抑制することができる。しかも、EGRガス漏れ量に応じてEGR弁の全閉位置への押し付け力を増加させることで、EGRガス漏れ量(EGR弁の全閉時の隙間の大きさ)に応じた適正な押し付け力で閉弁力増加制御を行うことができ、押し付け力が過剰に大きくなることを防止できる。
図1は本発明の一実施例におけるエンジン制御システムの概略構成を示す図である。 図2はEGR弁の概略構成を示す図である。 図3はEGR制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は補正デューティ算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図5は実吸気圧と目標吸気圧との偏差とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップの一例を概念的に示す図である。 図6はエンジン回転変動とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップの一例を概念的に示す図である。 図7はISC制御量とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップの一例を概念的に示す図である。 図8はEGRガスセンサ出力とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップの一例を概念的に示す図である。 図9はEGRガス漏れ量と補正デューティとの関係を規定するマップの一例を概念的に示す図である。 図10は突き当て制御を説明するタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システムの概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11の吸気管12(吸気通路)の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。一方、エンジン11の排気管15(排気通路)には、排出ガス中のCO,HC,NOX 等を浄化する三元触媒等の触媒16が設置されている。
このエンジン11には、吸入空気を過給する排気タービン駆動式の過給機17が搭載されている。この過給機17は、排気管15のうちの触媒16の上流側に排気タービン18が配置され、吸気管12のうちのエアフローメータ14の下流側にコンプレッサ19が配置されている。この過給機17は、排気タービン18とコンプレッサ19とが一体的に回転するように連結され、排出ガスの運動エネルギで排気タービン18を回転駆動することでコンプレッサ19を回転駆動して吸入空気を過給するようになっている。
吸気管12のうちのコンプレッサ19の下流側には、モータ20によって開度調節されるスロットルバルブ21と、このスロットルバルブ21の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ22とが設けられている。
更に、スロットルバルブ21の下流側には、吸入空気を冷却するインタークーラ(図示せず)がサージタンク23(吸気通路)と一体的に設けられている。尚、サージタンク23やスロットルバルブ21の上流側にインタークーラを配置するようにしても良い。サージタンク23には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド24(吸気通路)が設けられ、各気筒毎に筒内噴射又は吸気ポート噴射を行う燃料噴射弁(図示せず)が取り付けられている。エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ(図示せず)が取り付けられ、各点火プラグの火花放電によって各気筒内の混合気に着火される。
エンジン11の各気筒の排気口には排気マニホールド25(排気通路)が接続され、各気筒の排気マニホールド25の下流側の集合部が排気タービン18の上流側の排気管15に接続されている。また、排気タービン18の上流側と下流側とをバイパスさせる排気バイパス通路26が設けられ、この排気バイパス通路26に、排気バイパス通路26を開閉するウェイストゲートバルブ27が設けられている。
このエンジン11には、排気タービン18の上流側の排気通路(排気マニホールド25又は排気管15)から排出ガスの一部をEGRガスとしてスロットルバルブ21の下流側の吸気通路(サージタンク23又は吸気マニホールド24)へ還流させるHPL方式(高圧ループ方式)のEGR装置28が搭載されている。このEGR装置28は、排気タービン18の上流側の排気通路とスロットルバルブ21の下流側の吸気通路との間にEGR配管29が接続され、このEGR配管29に、EGRガスを冷却するEGRクーラ30と、EGRガス流量を調節するEGR弁31が設けられている。このEGR弁31は、DCモータ等のモータ(図示せず)によって開度が調整される。
その他、エンジン11には、冷却水温を検出する冷却水温センサ34や、クランク軸(図示せず)が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ35等が設けられ、クランク角センサ35の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。また、EGRガスが還流される吸気通路(サージタンク23又は吸気マニホールド24)には、EGRガス濃度を検出するEGRガスセンサ32(例えば空燃比センサや酸素センサ等)と、吸気圧を検出する吸気圧センサ33が設けられている。
これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)37に入力される。このECU37は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。
図2に示すように、EGR弁31は、ポペット式のEGR弁であり、スプリング38によって弁体39が閉弁方向(図2では上方向)へ付勢され、DCモータ等のモータ(図示せず)によって弁体39をスプリング38の付勢力(弾性力)に抗して開弁方向(図2では下方向)へ駆動するように構成されている。ECU37により制御デューティに応じてモータの駆動電流を制御してモータの駆動力を制御することでEGR弁31の開度(弁体39の開弁方向への移動量)が調整される。本実施例では、制御デューティがプラス値の場合に弁体39の開弁方向にモータの駆動力が作用し、制御デューティがマイナス値の場合に弁体39の閉弁方向にモータの駆動力が作用する。制御デューティが0(駆動電流が0)の場合でも、スプリング38の付勢力によってEGR弁31を全閉状態(弁体39が弁座40に当接した状態)に保持するための保持力が発生する。更に、制御デューティがマイナス値の場合には、弁体39の閉弁方向にモータの駆動力が作用するため、EGR弁31の全閉位置への押し付け力(弁座40に対する弁体39の押し付け力)が増加する。
ECU37は、後述する図3及び図4のEGR制御用の各ルーチンを実行することで、エンジン11の運転状態に基づいて目標EGR率を算出して、この目標EGR率とエンジン11の目標吸入空気量とに基づいて目標EGR開度を算出し、この目標EGR開度に基づいてEGR弁31の制御デューティを算出する。
ところで、EGR弁31の摩耗や異物噛み込み等によってEGR弁31の全閉時の隙間が拡大して、EGRガスの漏れ量(EGR弁31の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)が増加することがある。特にアイドル運転時のような低負荷時(吸入空気量が少ないとき)には、EGRガスの漏れの影響でEGRガスが過多となり、燃焼状態の悪化を招く可能性がある。
この対策として、本実施例では、EGR弁31が全閉位置に制御されるアイドル運転中(低負荷運転中)に、EGR弁31のEGRガス漏れ量(EGR弁31の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)を推定し、このEGRガス漏れ量に応じてEGR弁31の制御デューティを補正してEGR弁31の全閉位置への押し付け力(弁座40に対する弁体39の押し付け力)を増加させる閉弁力増加制御を行う。これにより、EGR弁31の摩耗や異物噛み込み等によってEGR弁31の全閉時の隙間が拡大してEGRガスの漏れ量が増加した場合に、閉弁力増加制御によってEGR弁31の全閉時の隙間を減少させることができ、EGR弁31のEGRガス漏れ量を減少させることができる。
更に、EGRガス漏れ量が所定値以上の場合には、エンジン11の運転停止後(例えばイグニッションスイッチのオフ後)にEGR弁31の開閉を複数回繰り返してEGR弁31を全閉位置に複数回突き当てる突き当て制御を行う。これにより、EGR弁31の異物噛み込みによってEGR弁31の全閉時の隙間が拡大してEGRガス漏れ量が増加した場合に、エンジン11の運転停止後の突き当て制御によってEGR弁31の弁体39や弁座40から異物を落とすことができる。
また、EGRガス漏れ量を推定する具体的な方法としては、例えば、吸気圧センサ33で検出した実吸気圧と目標吸気圧との偏差に基づいてEGRガス漏れ量を推定する。EGRガス漏れ量が多くなるほど実吸気圧が高くなって実吸気圧と目標吸気圧との偏差が大きくなるため、実吸気圧と目標吸気圧との偏差は、EGRガス漏れ量を精度良く反映したパラメータとなる。従って、実吸気圧と目標吸気圧との偏差を用いれば、EGRガス漏れ量を精度良く推定することができる。この場合、EGRガスセンサ32を省略した構成としても良い。
或は、エンジン11の回転変動(例えばエンジン回転速度の標準偏差)に基づいてEGRガス漏れ量を推定するようにしても良い。EGRガス漏れ量が多くなるほどエンジン11の燃焼状態が悪化してエンジン11の回転変動が大きくなるため、エンジン11の回転変動は、EGRガス漏れ量を精度良く反映したパラメータとなる。従って、エンジン11の回転変動を用いれば、EGRガス漏れ量を精度良く推定することができる。この場合、EGRガスセンサ32を省略した構成としても良い。
また、エンジン11のアイドル運転中は、エンジン回転速度を目標アイドル回転速度に一致させるように点火時期や吸入空気量(スロットル開度)をフィードバック補正するISC(アイドル回転速度制御)を実行する。このISCの制御量(点火時期や吸入空気量のフィードバック補正量)に基づいてEGRガス漏れ量を推定するようにしても良い。EGRガス漏れ量が多くなるほどアイドル回転速度が不安定になってISC制御量が大きくなるため、ISC制御量は、EGRガス漏れ量を精度良く反映したパラメータとなる。従って、ISC制御量を用いれば、EGRガス漏れ量を精度良く推定することができる。この場合、EGRガスセンサ32を省略した構成としても良い。
また、EGRガスが還流される吸気通路内のEGRガス濃度を検出するEGRガスセンサ32を備えたシステムの場合には、EGRガスセンサ32の出力(吸気通路内のEGRガス濃度)に基づいてEGRガス漏れ量を推定するようにしても良い。このようにしても、EGRガス漏れ量を精度良く推定することができる。
以下、本実施例でECU37が実行する図3及び図4のEGR制御用の各ルーチンの処理内容を説明する。
図3に示すEGR制御ルーチンは、ECU37の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、エンジン11の運転状態(例えばエンジン回転速度とエンジン11の目標トルク等)に基づいて目標EGR率をマップ又は数式等により算出する。
この後、ステップ102に進み、エンジン回転速度とエンジン11の目標吸入空気量とに基づいてエンジン11の目標吸気圧をマップ又は数式等により算出する。ECU37は、目標吸気圧を実現するように過給機17(ウェイストゲートバルブ27)を制御する。
この後、ステップ103に進み、目標吸入空気量と目標EGR率とに基づいて目標EGR開度(EGR弁31の目標開度)をマップ又は数式等により算出する。
この後、ステップ104に進み、目標EGR開度とエンジン回転速度と目標吸気圧とに基づいて基本デューティDuty0をマップ又は数式等により算出する。この基本デューティDuty0のマップ又は数式等は、目標EGR開度が「0」の場合(つまりEGR弁31を全閉状態に制御する場合)には、基本デューティDuty0が「0(又はマイナス値)」となるように設定されている。
この後、ステップ105に進み、図4の補正デューティ算出ルーチンを実行することで、補正デューティDuty1を算出する。図4に示す補正デューティ算出ルーチンでは、まず、ステップ201で、エンジン11のアイドル運転中であるか否かを判定し、アイドル運転中であると判定されれば、ステップ202に進み、EGR弁31の全閉時であるか否かを判定する。
上記ステップ201でアイドル運転中ではないとが判定された場合、又は、上記ステップ202でEGR弁31の全閉時ではないと判定された場合には、ステップ203以降の処理を実行することなく本ルーチンを終了する。この場合、補正デューティDuty1は「0」に設定される。
一方、上記ステップ201でアイドル運転中であると判定され、且つ、上記ステップ202でEGR弁31の全閉時であると判定された場合には、ステップ203に進み、EGRガス漏れ量を推定する。
この場合、例えば、図5に示すEGRガス漏れ量のマップ(実吸気圧と目標吸気圧との偏差とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップ)を参照して、実吸気圧と目標吸気圧との偏差に応じたEGRガス漏れ量を算出する。EGRガス漏れ量が多くなるほど実吸気圧が高くなって実吸気圧と目標吸気圧との偏差が大きくなるため、図5に示すEGRガス漏れ量のマップは、実吸気圧と目標吸気圧との偏差が大きくなるほどEGRガス漏れ量(推定値)が多くなるように設定されている。
或は、図6に示すEGRガス漏れ量のマップ(エンジン11の回転変動とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップ)を参照して、エンジン11の回転変動(例えばエンジン回転速度の標準偏差)に応じたEGRガス漏れ量を算出するようにしても良い。EGRガス漏れ量が多くなるほどエンジン11の燃焼状態が悪化してエンジン11の回転変動が大きくなるため、図6に示すEGRガス漏れ量のマップは、エンジン11の回転変動が大きくなるほどEGRガス漏れ量(推定値)が多くなるように設定されている。
また、図7に示すEGRガス漏れ量のマップ(ISC制御量とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップ)を参照して、ISC制御量(点火時期や吸入空気量のフィードバック補正量)に応じたEGRガス漏れ量を算出するようにしても良い。EGRガス漏れ量が多くなるほどアイドル回転速度が不安定になってISC制御量が大きくなるため、図7に示すEGRガス漏れ量のマップは、ISC制御量が大きくなるほどEGRガス漏れ量(推定値)が多くなるように設定されている。
また、図8に示すEGRガス漏れ量のマップ(EGRガスセンサ32の出力とEGRガス漏れ量との関係を規定するマップ)を参照して、EGRガスセンサ32の出力(吸気通路内のEGRガス濃度)に応じたEGRガス漏れ量を算出するようにしても良い。図8に示すEGRガス漏れ量のマップは、EGRガスセンサ32の出力が大きくなるほどEGRガス漏れ量(推定値)が多くなるように設定されている。
図5乃至図8のいずれかのEGRガス漏れ量のマップは、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ECU37のROMに記憶されている。ステップ203の処理が特許請求の範囲でいう漏れ量推定手段としての役割を果たす。
この後、ステップ204に進み、図9に示す補正デューティDuty1のマップ(EGRガス漏れ量と補正デューティDuty1との関係を規定するマップ)を参照して、EGRガス漏れ量に応じた補正デューティDuty1を算出する。図9に示す補正デューティDuty1のマップは、EGRガス漏れ量が多くなるほど補正デューティDuty1が大きくなってEGR弁31の全閉位置への押し付け力が大きくなるように設定されている。この補正デューティDuty1のマップは、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ECU37のROMに記憶されている。
このようにしてEGRガス漏れ量を推定(算出)すると共にと補正デューティDuty1を算出した後、図3のステップ106に進み、基本デューティDuty0と補正デューティDuty1とを用いて、次式により最終的な制御デューティDuty を求める。
Duty =Duty0−Duty1
以上の処理により、エンジン11のアイドル運転中にEGR弁31のEGRガス漏れ量(EGR弁31の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)を推定し、このEGRガス漏れ量に応じてEGR弁31の制御デューティを補正してEGR弁31の全閉位置への押し付け力(弁座40に対する弁体39の押し付け力)を増加させる閉弁力増加制御を行う。本実施例では、上記ステップ105(図4のルーチン)及び106の処理が特許請求の範囲でいう閉弁力増加制御手段としての役割を果たす。
この後、ステップ107に進み、EGRガス漏れ量が所定値以上であるか否かを判定し、EGRガス漏れ量が所定値よりも少ないと判定された場合には、ステップ108以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ107で、EGRガス漏れ量が所定値以上であると判定された場合には、ステップ108に進み、IGスイッチ(イグニッションスイッチ)がOFF(オフ)であるか否かを判定し、IGスイッチがOFFではないと判定された場合には、まだエンジン11の運転中であると判断して、ステップ109の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
その後、上記ステップ108で、IGスイッチがOFFであると判定された場合には、エンジン11が停止されたと判断して、ステップ109に進み、突き当て制御を実行する。この突き当て制御では、図10に示すように、エンジン11の停止後に所定周期でEGR弁31の開閉駆動を複数回繰り返してEGR弁31を全閉位置に複数回突き当てる(つまり弁体39を弁座40に複数回突き当てる)。これらのステップ107〜109の処理が特許請求の範囲でいう突き当て制御手段としての役割を果たす。
以上説明した本実施例では、エンジン11のアイドル運転中にEGR弁31のEGRガス漏れ量(EGR弁31の全閉時に吸気通路に流れるEGRガス量)を推定し、このEGRガス漏れ量に応じてEGR弁31の制御デューティを補正してEGR弁31の全閉位置への押し付け力(弁座40に対する弁体39の押し付け力)を増加させる閉弁力増加制御を行うようにしている。これにより、EGR弁31の摩耗や異物噛み込み等によってEGR弁31の全閉時の隙間が拡大してEGRガスの漏れ量が増加した場合に、閉弁力増加制御によってEGR弁31の全閉時の隙間を減少させることができ、EGR弁31のEGRガス漏れ量を減少させることができる。その結果、EGRガスの漏れに起因する燃焼状態の悪化を抑制することができ、アイドル安定性の悪化を抑制することができる。しかも、EGRガス漏れ量に応じてEGR弁31の全閉位置への押し付け力を増加させることで、EGRガス漏れ量(EGR弁31の全閉時の隙間の大きさ)に応じた適正な押し付け力で閉弁力増加制御を行うことができ、押し付け力が過剰に大きくなることを防止できる。
更に、本実施例では、EGRガス漏れ量が所定値以上の場合に、エンジン11の運転停止後にEGR弁31の開閉を複数回繰り返してEGR弁31を全閉位置に複数回突き当てる突き当て制御を行うようにしている。これにより、EGR弁31の異物噛み込みによってEGR弁31の全閉時の隙間が拡大してEGRガス漏れ量が増加した場合に、エンジン11の運転停止後の突き当て制御によってEGR弁31の弁体39や弁座40から異物を落とすことができる。これにより、次回のエンジン11の運転時に異物噛み込みによるEGR弁31の全閉時の隙間拡大の再発を防止することができる。
尚、上記実施例では、アイドル運転中にEGRガス漏れ量に応じてEGR弁31の全閉位置への押し付け力を増加させる閉弁力増加制御を行うようにしたが、これに限定されず、アイドル運転以外でもEGR弁31が全閉位置に制御される運転状態のときにEGR弁31の全閉位置への押し付け力を増加させる閉弁力増加制御を行うようにしても良い。
また、上記実施例では、実吸気圧と目標吸気圧との偏差、エンジン11の回転変動、ISC制御量、EGRガスセンサ32の出力のうちの一つに基づいてEGRガス漏れ量を推定するようにしたが、これに限定されず、例えば、実吸気圧と目標吸気圧との偏差、エンジン11の回転変動、ISC制御量、EGRガスセンサ32の出力のうちの二つ又は三つ以上に基づいてEGRガス漏れ量を推定するようにしても良い。
また、上記実施例では、ポペット式のEGR弁31を備えたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、EGR弁の構成を適宜変更しても良く、例えば、バタフライ式のEGR弁を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
また、上記実施例では、排気タービン18の上流側の排気通路からスロットルバルブ21の下流側の吸気通路へEGRガスを還流させる方式のEGR装置28を採用した過給機付きエンジンに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、排気タービンの下流側(例えば触媒の下流側)の排気通路からスロットルバルブの下流側の吸気通路へEGRガスを還流させる方式のEGR装置を採用した過給機付きエンジンに本発明を適用しても良い。或は、排気タービンの下流側(例えば触媒の下流側)の排気通路からコンプレッサの上流側の下流側の吸気通路へEGRガスを還流させるLPL方式(低圧ループ方式)のEGR装置を採用した過給機付きエンジンに本発明を適用しても良い。
更に、本発明は、排気タービン駆動式の過給機(いわゆるターボチャージャ)を搭載したエンジンに限定されず、機械駆動式の過給機(いわゆるスーパーチャージャ)や電動式の過給機を搭載したエンジンに適用しても良い。
その他、本発明は、過給機付きエンジンに限定されず、過給機を搭載していない自然吸気エンジン(NAエンジン)に適用しても良い。
11…エンジン(内燃機関)、17…過給機、23…サージタンク(吸気通路)、24…吸気マニホールド(吸気通路)、31…EGR弁、32…EGRガスセンサ、37…ECU(漏れ量推定手段,閉弁力増加制御手段,突き当て制御手段)

Claims (6)

  1. 内燃機関(11)の排出ガスの一部をEGRガスとして吸気通路(23,24)へ還流させる際のEGRガス流量を調節するEGR弁(31)を備えた内燃機関のEGR制御装置において、
    前記EGR弁(31)の全閉時に前記吸気通路(23,24)に流れるEGRガス量(以下「EGRガス漏れ量」という)を推定する漏れ量推定手段(37)と、
    前記EGRガス漏れ量に応じて前記EGR弁(31)の全閉位置への押し付け力を増加させる閉弁力増加制御手段(37)と
    を備えていることを特徴とする内燃機関のEGR制御装置。
  2. 前記EGRガス漏れ量が所定値以上の場合に、前記内燃機関(11)の運転停止後に前記EGR弁(31)の開閉を複数回繰り返して前記EGR弁(31)を全閉位置に複数回突き当てる突き当て制御手段(37)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のEGR制御装置。
  3. 前記漏れ量推定手段(37)は、前記吸気通路(23,24)内の実吸気圧と目標吸気圧との偏差に基づいて前記EGRガス漏れ量を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のEGR制御装置。
  4. 前記漏れ量推定手段(37)は、前記内燃機関(11)の回転変動に基づいて前記EGRガス漏れ量を推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関のEGR制御装置。
  5. 前記漏れ量推定手段(37)は、前記内燃機関(11)のアイドル回転速度制御の制御量に基づいて前記EGRガス漏れ量を推定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関のEGR制御装置。
  6. 前記吸気通路(23,24)内のEGRガス濃度を検出するEGRガスセンサ(32)を備え、
    前記漏れ量推定手段(37)は、前記EGRガスセンサ(32)の出力に基づいて前記EGRガス漏れ量を推定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関のEGR制御装置。
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