JP2014240611A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセルセンサ異常発生時の減速処理をより好適に行うことができるエンジン制御装置を提供する。【解決手段】アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサから出力されるアクセル信号に基づいて、車載のエンジンの出力トルクを制御するエンジン制御装置のECU30は、アクセルセンサの異常の有無を判定する異常判定手段と、アクセルセンサに異常が有ると判定された際の車両の走行状態に基づいて、エンジンの出力トルクの減少率を設定するトルク減少率設定手段と、アクセルセンサに異常があると判定された際に、設定された減少率でエンジンの出力トルクを減少させる減速制御手段と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジン制御装置に関するものである。
車両においては、アクセルセンサで検出されるアクセルペダルの踏み込み量に基づき車速が制御される。その為、アクセルセンサに異常が発生すると、運転者からの駆動要求に関する指示入力がなくなり、アクセル開度に応じた加速制御ができなくなる。一方、アクセルセンサに異常が生じた場合であっても、直ちに車両が走行不能になることは好ましくなく、安全な場所や修理工場等まで、自走できる退避走行が可能なことが望まれる。そこで、アクセルセンサに異常が発生した場合には、車両の走行速度を制限した退避走行を行なうべく、車速をフェールセーフ用の目標車速に制限するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−44475号公報
しかし、車両が高速走行中や加速中の場合にアクセルセンサに異常が発生した場合には、退避走行のための減速動作によって、車両の走行方向とは逆方向に発生する加速度(以下、減速度と記す)が増大され、減速ショックが生じることが懸念される。
本発明は、アクセルセンサ異常発生時の減速処理をより好適に行うことができるエンジン制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
請求項1に記載の発明では、アクセル操作手段の操作量を検出するアクセルセンサから出力されるアクセル信号に基づいて車載のエンジンの出力トルクを制御するエンジン制御装置において、アクセルセンサの異常の有無を判定する異常判定手段と、アクセルセンサに異常が有ると判定された際の車両の走行状態に基づいて、エンジンの出力トルクの減少率を設定するトルク減少率設定手段と、アクセルセンサに異常があると判定された際に、設定された減少率でエンジンの出力トルクを減少させる減速制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、アクセルセンサに異常が有ると判定された場合には、車両走行の安全性を確保するために、エンジンの出力トルクを制限する制御が実施される。例えば、退避走行時の目標車速となるようにエンジンの出力トルクを減少させて、車速を減速している。しかしアクセルセンサに異常が有ると判定された際の車両の走行状態に関わらず、エンジンの出力トルクが一様に減少される場合には、減速開始前の車両の走行状態によって、車両に走行方向と逆方向に大きな減速度が加えられる場合がある。これを回避するためにエンジンの出力トルクの減少率を一様に小さく設定することも想定されるが、この場合には、目標車速に減速されるまでに時間を要し、いち早く安全走行可能な状態を確保する点で不利になる。そこで、アクセルセンサに異常があると判定された際の車両の走行状態に基づいて、エンジンの出力トルクの減少率を設定する。これにより減速に伴って車両の減速度を抑えることができ、車両の減速ショックを軽減できる。以上により、アクセルセンサ異常発生時の減速処理をより好適に行うことができる。
エンジン制御装置の構成を示す構成図。 フェールセーフ処理のフローチャート。 エンジントルク減少率設定マップの例。 エンジントルク減少率設定マップの例。 車両の走行状態とアクセルセンサ異常発生のタイミングとの関係の説明図。 フェールセーフ処理手順の説明図。 フェールセーフ処理手順の説明図。 フェールセーフ処理手順の変容例。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。なお以下に示すエンジン10は、自動車等の車両に搭載されるコモンレール式燃料噴射システムによる4気筒のディーゼルエンジンとする。また以下に説明するECU30は、エンジン10の運転状態または運転条件、車両の走行状態および運転者の操作量(意思)を各種センサにより検出して、各種センサからのセンサ信号により最適な噴射量、噴射時期、噴射期間及び噴射圧力を演算し、エンジン10を構成する複数個のインジェクタ11と、高圧ポンプ13等の燃料噴射手段に指令するように構成されている。
図1において、エンジン10には気筒ごとに電磁式のインジェクタ11が配設され、これらインジェクタ11は各気筒共通のコモンレール(蓄圧部)12に接続されている。コモンレール12には燃料ポンプとしての高圧ポンプ13が接続されており、高圧ポンプ13の駆動に伴い燃料が高圧化され、噴射圧相当の高圧燃料がコモンレール12に連続的に蓄圧される。高圧ポンプ13は、エンジン10の回転に伴い駆動され、エンジン回転に同期して燃料の吸入及び吐出が繰り返し行われる。高圧ポンプ13には、その燃料吸入部に電磁駆動式の吸入調量弁(SCV)13aが設けられており、フィードポンプ14によって燃料タンク15から汲み上げられた低圧燃料は、吸入調量弁13aを介して高圧ポンプ13の燃料室に吸入される。
コモンレール12には圧力センサ16と温度センサ17が設けられており、圧力センサ16によりコモンレール12内の燃料圧力(以下、レール圧とも言う)が逐次検出され、温度センサ17によりコモンレール12内の燃料温度が逐次検出される。また、コモンレール12には電磁駆動式の減圧弁18が設けられており、この減圧弁18が開放されることにより、コモンレール12内の高圧燃料が排出配管19を介して燃料タンク15に向けて排出されるようになっている。こうした高圧燃料の排出によりコモンレール12内の減圧が行われる。
ECU30は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存するメモリ(ROM、RAM)、入力回路、出力回路、電源回路などの機能を含んでなるからなる周知の構成のマイクロコンピュータが設けられている。そして各種センサから出力される検出信号(電圧信号)は、A/D変換器でA/D変換された後に、ECU30内蔵のマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。またECU30は、図示を略すイグニッションスイッチがオン(ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムに基づいて、例えばインジェクタ11の電磁弁、高圧ポンプ13の吸入調量弁13a、各制御部品のアクチュエータを電子制御するように構成されている。
例えば、ECU30は、エンジン10のクランク軸21付近に取り付けられたクランク角度センサ、図番号を略すカム角センサからなる回転角度センサ22から出力されるパルス信号を基準にして、各気筒のインジェクタ11の噴射時期及び高圧ポンプ13の圧送期間を決定することで、コモンレール内の実燃料圧力を指令噴射圧力に保持する。なおECU30は、回転角度センサ22から出力されるクランク角度信号(NEパルス信号)の間隔時間を計測することにより、エンジン10の回転速度NEを検出する。
また、ECU30は、アクセルペダル32の踏み込み量(アクセル操作量、アクセル開度)を測定するアクセル開度センサ31(以下、アクセルセンサ31と呼ぶ)、ブレーキの踏み込み動作を検出するブレーキセンサ33、車両の走行速度(車速SPD)を測定する車速センサ35等からなるセンサ信号が入力されるように構成されており、エンジン回転速度やアクセル開度等のエンジン運転情報に基づいて、燃料噴射態様として燃料噴射量及び噴射時期を決定し、それに応じた噴射制御信号をインジェクタ11に出力する。このような燃料噴射制御によって、各気筒においてインジェクタ11から燃焼室への燃料噴射が制御され、それに伴いエンジン10の出力トルクが制御される。
また、ECU30は、アクセルセンサ31の異常時(故障時)にフェールセーフ処理を実行して車速を減速させるために、アクセルセンサ31の異常の有無を判定するアクセルセンサ異常判定手段としての機能と、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際の車両の走行状態に基づいて、エンジン10の出力トルクの減少率を設定するトルク減少率設定手段としての機能と、車両の走行状態に基づいて設定された減少率で、エンジン10の出力トルクを減少させて、車速を退避走行時の目標車速に減速させる減速制御手段としての機能と、を有している。
例えばECU30はアクセルセンサ異常判定手段として、アクセルセンサ31から出力されるアクセル信号(出力電圧)をモニタし、アクセル信号が所定以下、または所定以上の状態が一定時間継続した際に、アクセルセンサ31に異常があると判定する。なおアクセルセンサ31の異常判定の方法は周知であり、任意の方法が適用されるが、簡単に説明すると、アクセル信号が所定の断線レベル以下になる場合に、異常有りと判定されるとよい。なおこのようなアクセルセンサ31の異常(故障)は、アクセルセンサ31自体、あるいはワイヤハーネス等の信号系の接触不良、断線、短絡等により生じる。
またECU30は減速制御手段として、アクセルセンサ31に異常が有ると判定がされた際に、車両の走行状態に応じて設定された減少率で、エンジン10の出力トルクを減少させるなまし処理を行うことで、燃料噴射量の減少率を減少させて、出力トルクを減少させる。具体的には、アクセルセンサ31に異常ありと判定された時点の燃料噴射量を基準として、その基準の燃料噴射量を所定の減少率で徐々に減少させる。この場合、出力トルクの減少率は、燃料噴射量の減少変化をなますなまし量に相当し、トルク低減の制御は、燃料噴射量のなまし量に相当する。
すなわち、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際に、異常判定前の走行状態に関わらず、エンジン10の出力トルクを一様の減少率で減少させると、異常判定の直前の走行状態によっては、車両の減速度が大きくなって、減速ショックが増大する場合がある。例えば異常判定前が加速状態や高速定常走行状態の場合に、減速に伴って減速ショックが増大する可能性がある。一方、車両の減速度を抑えるために、減速時のエンジン10の出力トルクの減少率を一様に低い値に設定する場合には、退避走行時の目標車速に減速されるまでに時間を要する課題が生じる。
そこで本実施形態では、アクセルセンサ31に異常があると判定された際の車両の走行状態に応じて、エンジン10の出力トルクの減少率を設定する。これにより、アクセルセンサ31に異常があると判定された際の走行状態に応じて、減速時の減速度Gの増大を抑えつつ、できるだけ速やかに車速をフェールセーフ用の目標車速に減速できるようになる。
次に上述の構成を有する本実施形態のアクセルセンサ31の異常が発生した際のフェールセーフ処理を、図2のフローチャートに基づき説明する。なお以下の処理は、図示を略すイグニッションがONであり、車両が走行中であることを前程とし、所定周期で繰り返し行なわれる。
ステップS01では、車速SPDおよびエンジン10の回転速度NEを取得する。車速SPDは車速センサ35の検出結果に基づき取得する。回転速度NEは、回転角度センサ22の検出結果に基づき取得する。
続くステップS02では、車両が定常走行状態又は加速状態であるか否かを判定する。例えば、今回取得した回転速度NE(i)と、前回取得した回転速度NE(i−1)との差分が0(ゼロ)以上であるか否かを判定する。否定判定した場合、車両は減速状態であり、この場合には本処理を一旦終了する。一方、肯定判定した場合には、ステップS03に進み、車速SPDが退避走行時の目標車速Vthよりも大きいか否かを判定する。なお退避走行時の目標車速Vthは、車両が自走可能な低車速(例えば20〜30km/h、スロットル全開度の15%程度に相当)に設定されている。否定判定した場合には、本処理を一旦終了する。肯定判定した場合には、ステップS04に進み、トルク減少率取得フラグをONとする。
続くステップS05では、車両が加速状態であるかを判定する。例えば、今回取得した回転速度NE(i)と、前回取得した回転速度NE(i−1)との差分が0(ゼロ)よりも大きいか否かを判定する。否定判定した場合には、車両は定常走行状態であり、ステップS07に進む。そして、図3のエンジン10の出力トルクの減少率取得マップを用いて、エンジン10の出力トルクの減少率αを取得する。図3は、横軸が車速SPD、縦軸が減少率α2であり、アクセルセンサ31の異常判定前の車速SPDが遅い場合には減少率α2は小さい値に設定され、車速SPDが速い場合には減少率α2は大きい値に設定されるようになっている。
一方、ステップS05で肯定判定した場合は、車両は加速状態であり、この場合にはステップS06に進み、図4のエンジン10の出力トルクの減少率取得マップを用いて、エンジン10の出力トルクの減少率αを取得する。図4は、横軸が加速度、縦軸が減少率α1であり、同じ加速度の場合に、車速SPDが速いほど減少率α1が大きい値となるように設定されている。また、車速SPDが同じ場合には、加速度が大きいほど減少率α1が大きい値となるように設定されている。
続くステップS08では、アクセルセンサ31に異常があるか否かを判定する。否定判定した場合には本処理を一旦終了する。肯定判定した場合には、アクセルセンサ故障フラグをONにして、ステップS09に進み減速処理を開始する。つまりステップS09では、アクセルセンサ31の異常判定がされた際(又は直前)の減少率α1(又は減少率α2)を呼び出す。そして、呼び出した減少率α1(又は減少率α2)で、エンジン10の出力トルクが減少されるように、燃料噴射量を減少する。
続くステップS10では、車速SPDが目標車速Vth以下であるか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS11で、トルク減少率取得フラグをOFFとして、減速処理を終了する。否定判定した場合には、ステップS09に戻り、取得した減少率α1又は減少率α2でエンジン10の出力トルクが減少するように、減速処理を繰り返し行う。これにより、燃料噴射システムから噴射される燃料噴射量を次第に減少する。
次に、図5〜図7を用いて、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際に、ECU30が退避走行時の目標車速Vthに減速する処理(フェールセーフ処理)の手順を説明する。図5は車両の走行状態とアクセルセンサ異常発生のタイミングとの関係の説明図であり、期間TAは低速の定常走行状態(例えば30〜40km/h)、期間TBは加速状態、期間TCは高速の定常走行状態(例えば80〜100km/h:例えば高速道路の走行中等)である。図6はアクセルセンサ31に異常があるとの判定が、期間TBの加速状態で行なわれた場合のタイミングチャートである。図7はアクセルセンサ31に異常があるとの判定が、期間TAの高速の定常走行状態で行なわれた場合のタイミングチャートである。なお図6〜図7では、従来技術の減速処理が行われた場合の状態を破線で示している。なお従来技術では、アクセルセンサ31に異常があると判定された場合には、その直前の走行状態に関わらず、エンジン10の出力トルクの減少率αは固定値である。
図6において、アクセルセンサ31が正常である時刻t1〜t2では、アクセルペダル32の踏み込み量に基づき車速SPDが増加している。この状態で、回転角度センサ22で検出される今回と前回の検出信号の差から加速状態であると判定され、加速度が取得されている。また、車速センサ35で検出された車速SPDが目標車速Vthよりも大きいと判定されることで、トルク減少率取得フラグがONとされている。そして、図4のマップに加速度と車速SPDとが対応付けられて、エンジン10の出力トルクの減少率α1が逐次取得されている。
時刻t2で、アクセルセンサ31に異常があると判定されると、その直前に取得した、エンジン10の出力トルクの減少率α1が呼び出される。ここでは、アクセルセンサ31の異常判定前の時刻txに取得した減少率α1が呼び出される。そして時刻t2以降で、エンジン10の出力トルクが減少率α1で減少されるように、燃料噴射量が減少される。
なお図6においては、出力トルクの減少率α1は、従来技術の減速処理での出力トルクの減少率よりも小さくなる。そのため、従来技術の燃料噴射量の減少量に比べて、燃料噴射量の減少量は小さくなる。その為、時刻t2で車速SPDの減速が緩やかに開始されるようになり、従来技術で車両の減速度G1に比べて、本実施形態の処理で車両の減速度G2が抑えられ、減速ショックが軽減される。
なお時刻t2〜t4では、車速SPDは、退避走行時の目標車速Vthよりも大きいと判定される。この場合、出力トルクが減少率α1で減少されるように、燃料噴射量の減少が継続される。そして時刻t4で車速SPDが目標車速Vth以下であると判定されると、トルク減少率取得フラグがOFFとなり、減速処理が終了される。なお、時刻t4以降もアクセルセンサ故障フラグはONとなり、イグニッションがONであり、且つブレーキセンサ33からの入力信号がOFFの場合に、車両は退避走行での目標車速Vthで走行される。
また図7において、アクセルセンサ31が正常である時刻t11〜t12では、車速SPDが一定であり、回転角度センサ22で検出される前回の検出信号と今回の検出信号との差分はゼロであると判定される。この場合、図3のマップに車速SPDが対応付けられて、車速SPDに基づくエンジン10の出力トルクの減少率α2が逐次取得される。
時刻t12で、アクセルセンサ31に異常があると判定されると、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際(直前)の減少率α2が呼び出される。そして、時刻t12以降で、エンジン10の出力トルクが減少率α2で減少されるように、燃料噴射量が制御される。
なお時刻t12〜t14で、車速SPDが目標車速Vthよりも大きいと判定されることで、出力トルクが減少率α2で減少されるように、燃料噴射量が継続して減少される。そして時刻t14で車速SPDが目標車速Vth以下であると判定されると、トルク減少率取得フラグはOFFとなり、減速処理が終了する。
この場合にも、本実施形態の減速処理での出力トルクの減少率α2は、従来技術での出力トルクの減少率よりも小さくなる。その為、燃料噴射量が緩やかに減少されて、車速SPDの減速が緩やかに開始される。これにより従来技術で車両の減速度G1に比べて、本実施形態の処理で車両の減速度G3が抑えられ、減速ショックが軽減される。
一方、図5の期間TAの低速定常走行状態で、アクセルセンサ31の故障が生じた場合にも、図3のマップを用いて出力トルクの減少率α1が求められるが、低速定常走行状態の場合には、高速定常走行状態の場合の出力トルクの減少率α1よりも小さい値に設定される。つまり、低速定常走行状態の場合には、現車速と退避走行時の目標車速Vthとの差が小さく、車両の減速度Gも小さくなるため、出力トルクの減少率α1が小さい値に設定されることで、車速SPDの減速が優先され、いち早く安全走行可能な目標車速Vthに減速することができる。
上記によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)アクセルセンサ31に異常が有ると判定された場合には、車両走行の安全性を確保するために、エンジン10の出力トルクを制限する制御が実施される。例えば、退避走行時の目標車速Vthとなるようにエンジン10の出力トルクを減少させて、車速SPDを減速している。しかし、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際の車両の走行状態に関わらず、エンジン10の出力トルクが一様に減少される場合には、減速開始前の車両の走行状態によって、車両に走行方向と逆方向に大きな減速度Gが加えられる場合がある。これを回避するためにエンジン10の出力トルクの減少率αを一様に小さく設定することも想定されるが、この場合には、目標車速Vthに減速されるまでに時間を要し、いち早く安全走行可能な状態を確保する点で不利になる。そこで、アクセルセンサ31に異常があると判定された際の車両の走行状態に基づいて、エンジン10の出力トルクの減少率αを設定する。これにより減速に伴って車両の減速度Gを抑えることができ、車両の減速ショックを軽減できる。以上により、アクセルセンサ31の異常発生時の減速処理をより好適に行うことができる。
(2)アクセルセンサ31に異常があると判定された際の車速SPDが速いほど、トルク減少により生じる車両の減速ショックが増大すると考えられる。そこで、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際の車速SPDが速く、減速時に発生する減速度Gが比較的大きい場合には、エンジン10の出力トルクの減少率αを比較的小さく設定することで、車両の減速ショックを軽減する。一方、車速SPDが遅く減速時に発生する減速度Gが比較的小さく、減速ショックの影響が比較低に小さい場合には、エンジン10の出力トルクの減少率αを比較的大きく設定することで、車速SPDの減速を速やかに行わせることができる。
(3)アクセルセンサ31に異常があると判定された際の車両の加速度が大きいほど、トルク減少により生じる車両の減速ショックが増大すると考えられる。そこで、アクセルセンサ31に異常があると判定された際に、車両が加速状態の場合には、その車両の加速度に応じてエンジン10の出力トルクの減少率αを設定する。つまり、車両の加速度が大きい場合にはエンジン10の出力トルクの減少率αが小さく設定される。一方、加速度が小さい場合には、エンジン10の出力トルクの減少率αが大きく設定されるようにする。これにより、減速開始前の車両の走行状態に応じて、減速時に発生する減速度Gを抑え、トルク減少により生じる車両の減速ショックを軽減しつつ、速やかに退避走行時の目標車速Vthに減速できる。
(4)車速SPDが高速の場合には、退避走行時の目標車速Vthとの差が大きく、減速開始に伴う車両の減速度Gが大きくなる。また加速度が大きい場合にも、減速開始に伴う車両の減速度Gが大きくなる。一方、車速SPDが低速の場合には、退避走行時の目標車速Vthとの差が小さく、減速開始に伴う車両の減速度Gは小さくなる。また加速度が小さい場合にも、減速開始に伴う車両の減速度Gは小さくなる。そこで、アクセルセンサ31の異常判定がされた際の車速SPD又は加速度が閾値以上の場合に、異常判定前の走行状態に基づいて、エンジン10の出力トルクの減少率αを設定する。これにより、車両の減速度Gが大きい場合に、車両の減速ショックの影響を積極的に低減できる。
(5)アクセルセンサ31の異常判定時に、車両が減速状態の場合には、アクセルセンサ31の異常が判定された際に、既に減速状態であるため、減速開始に伴う車両の減速ショックの影響は生じ難い。そこで、この場合には、車両の走行状態に基づき設定された減少率αで、エンジン10の出力トルクを減少させる制御を実施しない。これにより、車速SPDを速やかに退避走行時の目標車速Vthに減速でき、いち早く安全走行可能な状態を確保できる。
〔他の実施形態〕
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。
・アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際に、車両の走行状態に応じてアクセル開度のなまし量が取得されてもよい。例えば図8の変容例の説明図に示されるように、アクセルセンサ31に異常が有ると判定した際、車両の走行状態(車速SPD、加速状態)に基づいて、アクセル開度の減少量を設定する(ここでは、車両が加速状態の場合に、アクセルセンサ31に異常があると判定された例が示されている)。具体的には、アクセルセンサ31に異常ありと判定された時点のアクセル開度を基準として、その基準のアクセル開度を所定の減少率で徐々に減少させる。これにより、なまし処理が行われないことで、アクセル開度が一度に所定の目標開度まで減少される制御と比べて、アクセル開度が除々に減少される。これにより、減速時(特に減速の開始時)に車両の減速度Gが抑えられ、減速ショックが軽減される。なお、上述した燃料噴射量のなまし量に基づく減速処理を行う場合には、アクセルセンサ31が故障して通電が終了されると、アクセル開度の取得が終了する。一方、アクセル開度のなまし量に基づく減速処理を行う場合には、アクセルセンサ31の故障で通電が終了した後も、アクセル開度の取得が継続して行なわれるようにする。
・車速SPDが所定値以上(ただし目標車速Vthよりも大きい)か否かを判定し、肯定判定された場合(高速定常走行状態の場合)に、トルク減少率取得フラグをONにして、否定判定された場合(低速定常走行状態の場合)には、トルク減少率取得フラグをOFFにしてもよい。アクセルセンサ31に異常が有ると判定される前の車速SPDが速い場合には、現車速と退避走行時の目標車速Vthとの差が大きく、減速に伴って車両の減速度Gが大きくなる傾向がある。一方、車速SPDが遅い場合には、現車速と退避走行時の目標車速Vthとの差が小さく、減速に伴って車両の減速度Gは小さくなる傾向がある。そこで、車速SPDが閾値以上の場合であり、減速ショックの影響が大きくなる可能性が高い場合には、上述したなまし処理を実施して、車両の減速度Gが積極的に軽減されるようにする。一方、車速SPDが閾値未満であり、減速ショックの影響が小さくなる場合には、なまし処理を実施しないことで、車速SPDが速やかに退避走行時の目標車速Vthに減速されるようにしてもよい。
・上記のように車速又は加速度に応じてトルク減少率フラグをON/OFFさせる構成において、減少率αは固定値でもよい。例えば、異常判定前の車両の走行状態が、加速状態又は定常走行状態であると判定された際に、減少率α(固定値)に基づく減速処理が実施されるようにしてもよい。この場合には、アクセルセンサ31の異常判定前の走行状態の取得が不要となり、演算処理を簡略化できる。
・上記の実施形態では、トルク減少率取得フラグがONとなる加速状態又は定常走行状態の場合であって、アクセルセンサ31に異常が有ると判定される前に、出力トルクの減少率αを、繰り返し取得する例を示した。これ以外にも、アクセルセンサ31に異常があると判定される前には、出力トルクの減少率αを取得せずに、アクセルセンサ31に異常があると判定がされたタイミングで、減少率αを取得してもよい。この場合には、異常判定前の車両走行時に、回転速度NE、車速SPD等の検出結果をRAMに逐次記憶する。そしてアクセルセンサ31に異常が有ると判定がされたタイミングで、異常判定の直前の回転速度NE・車速SPDを呼び出して、図3又は図4のマップに基づいて、減少率αを設定する。
・ディーゼルエンジン以外にも、本発明の構成を適用できる。例えば、ガソリンエンジンの場合には、アクセルセンサ31に異常が有ると判定された際に、車両の走行状態に基づいて設定された減少率αに応じて、スロットル開度(吸入空気量)を制御し、それにより減速ショックを抑制する。
・上記では、アクセルセンサ31に異常ありと判定された時点の燃料噴射量を基準として、その基準の燃料噴射量を所定の減少率で徐々に減少させている。これ以外にも、燃料噴射量の前回値に、所定の減少率αを乗算(又は加算)することで、燃料噴射量が除々に減少されるようにしてもよい。
10…エンジン、31…アクセルセンサ、32…アクセルペダル。

Claims (6)

  1. アクセル操作手段(32)の操作量を検出するアクセルセンサ(31)から出力されるアクセル信号に基づいて車載のエンジン(10)の出力トルクを制御するエンジン制御装置において、
    前記アクセルセンサの異常の有無を判定する異常判定手段と、
    前記アクセルセンサに異常が有ると判定された際の車両の走行状態に基づいて、前記エンジンの出力トルクの減少率を設定するトルク減少率設定手段と、
    前記アクセルセンサに異常があると判定された際に、前記設定された減少率で前記エンジンの出力トルクを減少させる減速制御手段と、を備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記車両の走行状態として車速を算出する手段を備え、
    前記トルク減少率設定手段は、前記アクセルセンサに異常があると判定がされた際の車速に応じて、前記エンジンの出力トルクの減少率を設定する請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記車両の走行状態として加速度を算出する手段を備え、
    前記トルク減少率設定手段は、前記アクセルセンサに異常があると判定された際の車両の加速度に応じて、前記エンジンの出力トルクの減少率を設定する請求項1又は2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記車両の走行状態として車速または加速度を算出する手段を備え、
    前記減速制御手段は、前記アクセルセンサに異常があると判定された際の前記車速又は前記加速度が閾値以上の場合に、前記減少率で前記出力トルクを減少させる請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記減速制御手段は、前記設定された減少率で、燃料噴射手段(11)による燃料噴射量のなまし処理を行い、前記なまし処理後の燃料噴射量で燃料噴射を行うことで、前記エンジンの出力トルクを前記減少率で減少させる請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジン制御装置。
  6. 前記減速制御手段は、前記アクセルセンサの異常判定が、前記車両の減速状態で行なわれた場合には、前記減少率により前記エンジンの出力トルクを減少させる制御を実施しない請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン制御装置。
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