JP2014240536A - 機能性を有する織編物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた保温性と共に日光堅牢度が低下し難く、しかも繊維設計の制約が少なく、様々な風合い、機能性が付与できる新規な織編物、並びにその織編物を効率よく製造するための方法を提供する。
【解決手段】近赤外線吸収剤とベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤とを備えてなる合成繊維から構成される織編物であって、波長300〜350nmにおける反射率が10%以下であり、波長700〜850nmにおける反射率が50%以下である保温性織編物、及び近赤外線吸収剤とベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤と界面活性剤とを含有する、pH4.0〜7.0の水分散液に合成繊維を浸漬し、100〜135℃の温度下で吸尽処理する機能性を有する織編物の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、機能性を有する織編物に関するものである。
機能性として、例えば、保温性を挙げると、従来からスポーツ、レジャー用衣料、防寒衣料などに保温性を付与するため、種々の検討がなされている。例えば、中空繊維や中綿などを用い、その内部に蓄えられた空気層の断熱性を利用することで、保温性を付与する方法が知られている。
しかしながら、この方法によるものは、一般に厚くかさばり易いため、例えば、スポーツ衣料などのように、身体の動きに沿って追従することが要求される用途には、適用し難いという問題があった。
さらに、アルミニウムやチタンなどを布帛表面に金属蒸着し、身体からの放熱を蒸着膜で遮断することで、保温性を付与する方法も知られている。
しかしながら、繊維に接着性よく蒸着膜を形成することは一般に困難とされており、しかも布帛を使用するにつれ、次第に布帛表面から蒸着膜が剥がれ落ちるという問題もあった。
そこで、以上のような問題を解決するため、赤外線の吸収・放射を利用して繊維に保温機能を付与する試みがある。
例えば、特許文献1には、周期律表第4族に属する遷移金属の炭化物をポリエステル繊維又はポリアミド繊維に含有させ、太陽光を吸収しかつ遠赤外線を放出させる技術が提案されている。
特許文献2には、アルミナ系、ジルコニア系、マグネシア系、チタン系などのセラミックスを繊維に練り込み、これらのセラミックスが放射する遠赤外線を利用して保温性を具現する技術が提案されている。
さらに、特許文献3には、近赤外線吸収剤を吸尽させた繊維から紡績糸を得る技術が、引用文献4には、ポリエステル系バインダーを介して、所定の赤外線吸収剤を布帛表面に固着させる技術が提案されている。
特公平03−9202号公報 特開平01−306607号公報 特開2009−228185号公報 特開平08−3870号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明では、周期律表第4族に属する遷移金属の炭化物が硬度7〜10と非常に硬く、これが繊維表面に露出していると、各工程において通糸ガイドを傷付ける恐れがある。それゆえ、かかる炭化物は、繊維の中心近傍に練り込んで使用されるのが一般的である。しかし、このような使用方法を採ると、繊維の太さ、断面形状などがおのずと制限されることから、様々な風合いや機能性を付与する目的で繊維の形状を様々工夫しにくいという問題がある。
また、特許文献2記載の発明では、セラミックスが白色系であるため太陽光を十分に吸収できず、結果、十分な保温性が発揮されないという問題がある。
さらに、特許文献3記載の発明では、近赤外線吸収剤が使用されているため、例えば織編物を太陽光の下に曝すと優れた保温性を発揮するが、太陽光に長時間曝され続けると織編物が退色する、いわゆる日光堅牢度の点で問題がある。そして、特許文献4記載の発明では、バインダーを使用したことにより、織編物の風合いが硬くなるという問題がある。
この様に、保温性に優れると同時に日光堅牢度が低下し難く、しかも繊維設計における制約が少ない織編物は、未だ提案されていないのが実情である。
本発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであり、優れた保温性と共に日光堅牢度が低下し難く、しかも繊維設計の制約が少なく、様々な風合い、機能性が付与できる新規な織編物、並びにその織編物を効率よく製造するための方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意研究の結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、近赤外線吸収剤及びベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤を備えてなる合成繊維から構成される織編物であって、波長300〜350nmにおける反射率が10%以下であり、波長700〜850nmにおける反射率が50%以下であることを特徴とする機能性を有する織編物を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の織編物は、近赤外線吸収剤および特定の紫外線吸収剤とを備えた合成繊維から構成されるものである。
本発明における近赤外線吸収剤としては、近赤外線領域(700〜2000nm)の光を吸収できるものであれば、どのようなものでも使用できる。具体的には、シアニン化合物、フタロシアニン化合物、ジチオール金属錯体、ナフトキノン化合物、アントラキノン化合物、ジインモニウム化合物、アゾ化合物などからなるものが使用できる。中でも蓄熱・保温効果をより発揮させる観点から、アントラキノン化合物からなるものが好適である。
本発明では、近赤外線吸収剤を使用することにより、光エネルギーを熱エネルギーへ変換することができる。エネルギーの変換は、近赤外線の反射率を測定することにより確認でき、具体的には、波長700〜850nmにおける反射率が50%以下であると、当該エネルギー変換が効率的に行われていると判断できる。
また、本発明では、紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール系誘導体からなるものを使用する。ベンゾトリアゾール系誘導体としては、例えば、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(Α,Α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−T−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−T−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどがあげられる。
本発明では、ベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤を使用することにより、織編物の退色すなわち日光堅牢度の低下を抑えることができる。近赤外線吸収剤は一般に色素を有しており、通常、色素は波長300〜350nmの紫外線に曝されると退色する傾向にある。色素が退色すれば織編物も当然退色するので、織編物の見栄えを保つ上で好ましくない。この点、ベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤は、通常、300〜350nmの領域に最大吸収域を有している。このため、この紫外線吸収剤を使用することで近赤外線吸収剤の退色を抑えることができ、結果として、織編物の退色すなわち日光堅牢度の低下を抑えることができる。
当該領域の紫外線吸収は、反射率を測定することにより確認できる。具体的には、波長300〜350nmにおける反射率が10%以下であると、当該紫外線吸収が効率的に行われていると判断できる。
本発明における合成繊維としては、織編物としたとき使用に耐えうるだけの強度を有していればよく、特段限定されるものでないが、一般には、芳香族ポリエステル、ポリ乳酸及びポリアミドのいずれかからなるものが好適である。
芳香族ポリエステルとしては、テレフタル酸ジメチル又はテレフタル酸と、エチレングリコールとの重縮合で得られるポリエチレンテレフタレートや、テレフタル酸ジメチルと、ブタンジオールとの重縮合で得られるポリブチレンテレフタレートなどが好ましく、必要に応じてスルホイソフタル酸金属塩などを共重合してもよい。中でも、寸法安定性、価格、汎用性などの点からポリエチレンテレフタレートが好適である。
ポリ乳酸としては、一般的なポリL乳酸やポリD乳酸の他、両者を混合して得られるステレオコンプレックスなども有効である。
ポリアミドとしては、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸とを用いて得られるナイロン66、又はε−カプロラクタムを開環重合して得られるナイロン6などが好ましく、特にコストの点でナイロン6が好ましい。
合成繊維の繊維径、断面形状などについては、特に限定されないが、一般に、繊維径としては3〜50μmの範囲が好ましく、断面形状としては丸断面の他、三角、六角、扁平といった異形断面、さらには中空断面などが好ましい。丸断面以外のものを採用すると、その繊維断面に応じた特性を織編物に付与することができる。例えば、中空断面を採用すると、織編物の軽量化が図れる。なお、本発明においては、これらの合成繊維を単独で使用する態様が一般的であるが、必要に応じて複数混合してもよい。
また、本発明では、必要に応じて天然繊維、再生繊維を混用してもよい。天然繊維としては、綿、麻、羊毛などがあげられ、再生繊維としては、リヨセル、ビスコースレーヨン、キュプラなどがあげられる。天然繊維、再生繊維を混用するときの態様としては、混紡、引き揃え、混繊、交織、交編などがあげられる。天然繊維、再生繊維の混率としては、織編物として、波長300〜350nmにおける反射率が10%以下でありかつ波長700〜850nmにおける反射率が50%以下であるという要件を満足すれば、特に限定されるものでない。
次に、本発明の織編物の好ましい製造方法について説明する。
本発明の製造方法では、まず、近赤外線吸収剤、特定の紫外線吸収剤及び界面活性剤を含有する水分散液を用意する。
水分散液には、近赤外線吸収剤、紫外線吸収剤及び界面活性剤の分散性を高める目的で界面活性剤が含ませる。界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系のいずれのものでも使用可能である。中でも分散性、吸尽速度などの点から、アニオン系界面活性剤を含む界面活性剤、カチオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤を含む界面活性剤が好適である。具体的に、アニオン系界面活性剤としてスルホン酸塩(ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物など)などが、カチオン系界面活性剤として第4級アンモニウム塩などが、ノニオン系界面活性剤としてエーテル型のもの(ポリアルキレンアルキルエーテルなど)などが例示できる。
中でも、ノニオン系界面活性剤は、親水基がエーテル結合や水酸基などから構成され、親水基中の酸素と水分子との水素結合により水溶性を示し、高温下でこの水素結合が切れて溶解度が下がる曇点を有している。このため、界面活性剤としてノニオン性界面活性剤だけを使用し、織編物の吸尽処理のために水分散液を100℃以上に昇温すると、水分散液の分散性が急激に低下することがある。したがって、本発明では、ノニオン系界面活性剤の単独使用を排除こそしないものの好ましくないので、ノニオン系界面活性剤を使用するときは、他の種類の界面活性剤を併用することが好ましい。
水分散液における近赤外線吸収剤及び紫外線吸収剤の粒子径は、繊維中に均一に吸尽することを考慮し、それぞれ1μm以下が好ましい。
また、水分散液のpHは4〜7の範囲にあることが好ましく、4〜6の範囲にあることがより好ましい。pHがこの範囲を外れると、水分散液の安定性が低下し、粒子その他の固形分が凝集することがある。特に、pHが7を超えると、100〜135℃の温度下で行う吸尽処理中に近赤外線吸収剤が加水分解し、所望の蓄熱・保温効果等の機能性を織編物に付与し難くなる。水分散液のpHは、酸性化合物を配合することにより適宜調整できる。酸性化合物としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸などの有機酸、及び塩酸、硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸などがあげられる。中でも酢酸が好ましい。また、硫酸塩などの緩衝剤を併用することが好ましい。
水分散液には、必要に応じて各種機能性付与剤を含有させてもよい。特に織編物の色合わせのために、各種染料を含有させることが好ましい。
水分散液を用意した後は、合成繊維を水分散液に浸漬させる。この場合、合成繊維をバラ毛、塊、トウ、スライバなどの形状で直接的に水分散液に浸漬してもよいが、一般には紡績糸、フィラメント糸などの糸形状に一旦加工したもの、もしくはこれらを製織編し布帛形状としたものを浸漬することが好ましく、特に布帛形状としたものを浸漬することが好ましい。
設備としては、浸漬後の吸尽処理が後述のように100〜135℃の温度下で行われるため、密閉できる高圧容器を用いる。例えば、合成繊維を直接的に浸漬する場合にはバラ毛染色機、オーバーマイヤー染色機などが、糸形状のものについてはチーズ染色機などが、布帛形状のものについては液流染色機、ビーム染色機、高圧ジッカー染色機などがそれぞれ使用できる。
合成繊維を吸尽処理する目的は、近赤外線吸収剤及び特定の紫外線吸収剤を合成繊維に付着させることにあり、繊維表面だけに当該吸収剤を付着させても所定の効果を奏することができるが、より高い効果を得るには、繊維表面と共に繊維内部へ当該吸収剤を固着させることが好ましい。
吸尽処理は、100〜135℃の温度下で行う。吸尽処理の温度が100℃未満になると、近赤外線吸収剤及び紫外線吸収剤を繊維に固着させ難くなり、所望の蓄熱・保温効果及び日光堅牢度を得難くなるので好ましくない。一方、135℃を超えると、近赤外線吸収剤及び紫外線吸収剤が加水分解し易くなるだけでなく、合成繊維が熱によって脆化し易くなり、糸質物性が低下することがあるので好ましくない。吸尽処理の時間としては、通常、10〜60分間程度が好ましい。
本発明の織編物は、蓄熱保温効果を発揮する。これは、織編物を構成する合成繊維が、近赤外線吸収剤及び紫外線吸収剤を備えているため、太陽光に晒されることにより、特定の波長を領域の光を吸収したうえで、この吸収した光エネルギーを熱エネルギーに変換し、保温効果を奏すると推定する。また、特定の紫外線吸収剤も具備しているため、太陽光に晒されても織編物は、退色化が進みにくい。
また、一方で、本発明の織編物は、使用によって涼感性という機能も発揮する。近赤外線吸収剤は、一般に、保温性付与のために多く用いられている。しかしながら、本発明者等は、本発明の織編物が涼感性を発揮することを見出した。
人体が発した汗は、着用している衣服に必ず移行する。このとき、汗により湿潤した衣服を効率的に乾燥、すなわち汗の気化熱による吸熱作用により、衣服および衣服内の温度が下がり、涼しさを実感する。本発明の織編物を、汗を吸収する肌着やシャツ等の衣類に適用すると、本発明の織編物が近赤外線吸収剤が備わった合成繊維により構成されるため、近赤外線吸収剤が発する熱によって汗の気化を促進し、温度低下が素早くなされると共に、新たな汗の移行〜気化を繰り返すことにより、涼感効果を持続して発揮する。涼感性は、汗の気化熱によって上昇した体温を下げる働きを、合成繊維に備わる近赤外線吸収剤によって気化が促進することにより、効果的に奏されるのである。
本発明の織編物は、人体が発汗し、その汗で湿潤した状態で、従来に比べて衣服内温度が低くなることが特徴であり、その涼感性の尺度として、光を照射した際の該織編物の乾燥状態と湿潤状態との内部温度差を用いる。内部温度差は、20℃×65%RHに調整された恒温恒湿室内で、ハロゲンライトを用いて照度を調節した光を照射し、その際の乾燥時の内部温度と湿潤時の内部温度との差である。該織編物の乾燥状態での内部温度と一定量の水を測定布全体に均一に滴下して湿潤させた湿潤状態での内部温度とを比較して、後者が前者より2℃以上低くなることが涼しさを実感する上で好ましい。内部温度差が2℃未満では、涼しさを実感し難い。該織編物を湿潤状態にする水の量としては、測定時の該織編物が全体に均一に湿潤された状態で該織編物から水が滴り落ちない程度の量とする。なお、織物と編物では、構造・厚み・空隙率が違い、布帛が保有しうる水分(汗)の量も異なることから、滴り落ちない程度の量は、織物ではピックアップ率30%、編物ではピックアップ率50%とする。また、該織編物に照射する光の照度としては、曇天午前10時の太陽光が約25000Lux、曇天正午の太陽光が約32000Lux、晴天午前10時の太陽光が約65000Lux、晴天正午の太陽光が約100000Luxであり、曇天のときでの効果の有無を確認することを考慮して、20000Lux以上の光を照射して評価するとよい。本発明では、上記したように織物と編物で構造が異なり、保有しうる水分量も異なり、また、一定の気化速度での評価を行うことを考慮して、織物は20000Lux、編物は40000Luxの光を照射して評価する。
内部温度を測定する装置としては、図1に示す内部温度測定装置を用いる。この内部温度測定装置においては、1cm四方で開口部が四方4mm間隔で配置された金属メッシュ板2が黒体3の上部に設置され、その金属メッシュ板2の上に測定試料1を置き、更にその上方の位置に130Wのハロゲンライト5が設置されている。黒体3は、熱の反射を抑制するために設置されるものである。また、金属メッシュ板2の下方に10cm四方の黒体温度センサー4を設置する。この温度センサーで測定される温度(内部温度)を該織編物の衣服として着用した際の衣服内温度と見立てる。黒体温度センサー4は、黒体3の上方にあって、測定する試料1の下方6mmから1cm程度の位置に設置する。
内部温度の測定は、20℃×65%RHに調整された恒温恒湿室内で行う。乾燥状態と湿潤状態の内部温度測定を実施し、内部温度差を算出するに当たっては、まず、乾燥状態での内部温度を測定する。図1に示した内部温度測定装置の金属メッシュ板2の上に20cm四方に裁断した試料1を裏面が下になるように設置する。次に試料1表面とハロゲンライト5の位置を調整し、変圧器を用いて所望の照射照度になるように調節し、光照射後、4分経過時点での内部温度を測定する。次いで湿潤状態での内部温度を測定する。設置されている試料1を内部温度測定装置から外し、裏面上方1cmの位置から、スポイトを用いて織物であればピックアップ率30%、編物であればピックアップ率50%となるように水を滴下する。滴下においては、試料1の裏面全体に均一になるように滴下する。次に湿潤状態となった試料1を金属メッシュ板2の上に裏面が下になるように設置する。その後、乾燥状態と同様の手順で内部温度を測定する。内部温度差の算出は、両状態の測定温度の差から行う。
本発明では、上記の内部温度を衣服内温度に見立てて涼感性を評価しているが、この乾燥時と湿潤時との内部温度差については、本発明の織編物を用いて測定した内部温度差(T)と、近赤外線吸収剤を備えない以外は同様の織編物を用いて測定した内部温度差(T)を比較した場合、内部温度差の差(T−T)が1〜12℃低くなることが涼感性を実感する上で好ましい。内部温度差の差(T−T)が1℃未満では、涼感性を実感し難い可能性が高いため好ましくない。また、内部温度差の差(T−T)が12℃を超えると、衣服内温度の低下に対しては優れた性能であるが、気化促進のための熱量も増加している傾向にあり、織編物表面の温度も上昇していると考えられ、肌に接触した場合、涼感性が阻害されていると感じる可能性があるため好ましくない。
本発明によれば、太陽光による優れた蓄熱・保温効果を有し、太陽光に長時間曝され続けても日光堅牢度が低下し難い織編物が提供できる。
また、本発明の製造方法によれば、近赤外線吸収剤と特定の紫外線吸収剤とを繊維に具備させる際、吸尽処理による方法が採用できる。このため、繊維の太さ、断面形状といった繊維設計に特段の制約を課す必要がなく、結果、繊維設計に由来する様々な機能を織編物に付与でき、風合いその他の機能性向上の点で有利となる。
また、本発明の織編物は、汗の気化熱によって上昇した体温を下げる働きを、合成繊維に備わる近赤外線吸収剤によって気化が促進することにより、効果的に奏することから、涼感性衣料としても好ましく適用することができる。
以上の点から、本発明の織編物は、スポーツやレジャー用衣料、セーター、防寒衣料の他、汗をかくときに涼感性を期待できる夏用の肌着やシャツ、スポーツシャツなど幅広い用途に適用できる。
内部温度測定装置の概略図である。 実施例1で得た織編物の反射率を表すグラフである。 比較例1で得た織編物の反射率を表すグラフである。 比較例2で得た織編物の反射率を表すグラフである。
1:測定試料
2:金属メッシュ板
3:黒体
4:黒体温度センサー
5:ハロゲンライト
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
経糸にポリエステルマルチフィラメント加工糸167dtex/48fを、緯糸にポリエステルマルチフィラメント加工糸334dtex/96fを用い、経緯糸密度128×58本/2.54cmの綾組織の生機を製織した。製織後、生機を精練、プレセットした。
そして、下記処方1の水分散液にプレセット後の織物を浴比1:30で浸漬して、130℃で30分間吸尽処理し、織編物を得た。なお、処方1中、owfとは織編物(繊維)重量に対する各吸収剤の重量%を意味する。
〈処方1〉
近赤外線吸収剤(日本化薬(株)製「KP DEEPER NR(商品名)」、アントラキノン化合物) 2%owf
紫外線吸収剤(日華化学(株)製「サンライフLP240(商品名)」、ベンゾトリアゾール系誘導体) 3%owf
アニオン系界面活性剤(日華化学(株)製「ニッカサンソルトRN250E(商品名)」) 0.5g/L
硫酸アンモニウム 1g/L
酢酸(濃度50%) 1cc/L
比較例1
処方1中の近赤外線吸収剤(「KP DEEPER NR(商品名)」)2%owfに代えて、アントラキノン系分散染料(日本化薬(株)製「Kayalon Polyester Turquoise Blue GL−S(C)(商品名)」)を0.1%owf用いた以外は、実施例1と同様に行い織編物を得た。
比較例2
処方1中の紫外線吸収剤(「サンライフLP240(商品名)」)を用いなかったこと以外は、実施例1と同様に行い織編物を得た。
実施例2
ポリエステルマルチフィラメント加工糸167dtex48fを用いてスムース組織の丸編地を編成し、その後、得られた生機を精練、プレセットした。
そして、下記処方2の水分散液にプレセット後の丸編地を浴比1:30で浸漬して、135℃で30分間吸尽処理し、織編物を得た。
〈処方2〉
近赤外線吸収剤(日本化薬(株)製「KP DEEPER NR(商品名)」、アントラキノン化合物) 1%owf
アントラキノン系分散染料(日本化薬(株)製「Kayalon Polyester Brilliant Flavine FG−S(商品名)」) 0.2%owf
紫外線吸収剤(日華化学(株)製「サンライフLP240(商品名)」、ベンゾトリアゾール系誘導体) 3%owf
アニオン系界面活性剤(日華化学(株)製「ニッカサンソルトRN250E(商品名)」)を0.5g/L
硫酸アンモニウム 1g/L
酢酸(濃度50%) 1cc/L
比較例3
処方2中の近赤外線吸収剤(「KP DEEPER NR(商品名)」)1%owfに代えて、アントラキノン系分散染料(日本化薬(株)製「Kayalon Polyester Turquoise Blue GL−S(C)(商品名)」)を0.1%owf用いた以外は、実施例2と同様に行い織編物を得た。
実施例3
処方2中のアニオン系界面活性剤(「ニッカサンソルトRN250E(商品名)」)を用いなかったこと以外は、実施例2と同様に行い織編物を得た。
比較例4、5
処方2中の硫酸アンモニウム1g/L及び酢酸(濃度50%)1cc/Lに代えて、炭酸ナトリウムを2g/L(比較例4)又はギ酸を2cc/L(比較例5)用いた以外は、実施例2と同様に行い織編物を得た。
以上で得られた織編物を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
1.反射率
分光光度計を使用して、織編物の波長300〜350nm及び700〜850nmにおける反射率(%)を測定した。
2.蓄熱・保温効果
厚さ10mmの発砲ポリスチレンボードに100mm四方の窓を設け、その窓を覆うように、上記織編物を表面が外を向くようにして取り付ける。次に、照度100000Lux、気温6℃の屋外において、織編物表面に対し太陽光が直射するようにボードを傾け、織編物裏面の温度を赤外線熱画像装置(NEC三栄(株)製「サーモトレーサTH7102(商品名)」)で観察し、平衡に達したときの温度を測定する。この温度を蓄熱・保温効果を評価する際の基準とした。
3.日光堅牢度
JIS L0841:2004記載の方法に基づき測定した。
4.水分散液の安定性
調製後の水分散液を適量取り、130℃で30分間加熱し、冷却後、定性濾紙で濾過し、濾紙上に残存する吸収剤その他の固形分の量(目視)を基準にして、水分散液の安定性(分散性)を下記3段階で評価した。濾紙上に多くの固形分が残されているほど、水分散液は安定性に欠けるといえる。
○:安定性に優れる。
△:安定性にやや欠ける。
×:安定性に欠ける。
表1に示すように、本発明の織編物では、合成繊維に備えられた近赤外線吸収剤により優れた蓄熱・保温効果が奏され、紫外線吸収剤により日光堅牢度の低下を抑えることができた。このことから、繊維設計によらず優れた保温性、堅牢性が実現でき、繊維設計に由来する様々な機能も併せて織編物へ付与できることが確認できた。
図2〜4は、実施例1及び比較例1、2にかかる織編物の反射率を表すグラフである。これらのグラフは、織編物の紫外線、可視光、近赤外線の各領域における反射率を明確にすることで、同一色相でありながら紫外線及び近赤外線領域における反射率が実施例と比較例において異なることを示すためのものである。これらのグラフから明らかなように、本発明のものは、特定波長の紫外線及び近赤外線領域における光の反射率が比較例のものと比べて少なく、同領域の光を効率的に吸収していることが確認できた。
さらに、実施例2における水分散液は安定性に優れ、このような水分散液を用いることで、蓄熱・保温効果及び日光堅牢度にバラツキの少ない織編物を得ることができた。これに対し、実施例3では、水分散液に界面活性剤が含まれていなかったために、水分散液が安定性に欠けたものとなり、蓄熱・保温効果を有し日光堅牢度の低下が少ない織編物が一応得られたものの、実施例2の場合と比べ蓄熱・保温効果の点でやや劣るものとなった。また、比較例4、5では水分散液のpHが所定範囲を満足しなかったため、水分散液は安定性にやや欠け、特に比較例4では水分散液のpHが高かったために、目標色相グリーンに対してブルーに変色し、実施例2の場合と比べ蓄熱・保温効果の点で大きく劣るものとなった。
次いで、得られた実施例1、比較例1の織物について、涼感性の評価を行い、結果を表2に示した。評価方法は下記のとおりである。
5.内部温度および内部温度差
図1に示す内部温度測定装置を用い、20℃×65%RHに調整された恒温恒湿室内で前述した方法にて測定した。内部温度測定装置には、パナソニック社製のハロゲンライト(商品名:JD110V130W・NP/E)を使用して、光の照度が20000Luxとなるようにハロゲンライトと試料表面との位置を調整して、試料上方に設置した。
6.涼感性
10人のパネラーにより、実施例1および比較例1からなるシャツの着用による官能評価で評価した。評価試験条件は下記の通りであり、涼感性の官能評価は、試験直後に感じた度合いを下記3段階で評価し、涼感性は、10人のパネラーが行った官能評価の合計を算出し、下記3段階で評価した。
<着用評価試験条件>
なお、下記に用いる時・気象条件に関する用語は、気象庁が発表している2012年10月現在の予報用語および解説用語に準拠する。
季節; 夏(6月〜8月までの間)
天候; 晴れ(雲量2〜8の状態)
気温; 夏日(日中最高気温が25℃以上の日)
風の強さ;静穏(風速0.3m/秒 未満)
試験時間;昼頃(正午の前後それぞれ1時間をあわせた2時間の間)
試験方法;屋外でランニングマシンを使用し、10km/時の速度で30分間ランニングして終了した直後に感じた涼感性を3段階で評価する。
<涼感性の大きさ>
涼感性を感じた; 2点
涼感性をやや感じた; 1点
涼感性をほとんど感じない;0点
<涼感性の評価基準>
○;15点以上
△;10〜14点
×;9点以下

Claims (7)

  1. 近赤外線吸収剤及びベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤を備えてなる合成繊維から構成される織編物であって、波長300〜350nmにおける反射率が10%以下であり、波長700〜850nmにおける反射率が50%以下であることを特徴とする機能性を有する織編物。
  2. 合成繊維が、芳香族ポリエステル、ポリ乳酸及びポリアミドのいずれかで構成されることを特徴とする請求項1記載の機能性を有する織編物。
  3. 近赤外線吸収剤が、アントラキノン化合物からなる近赤外線吸収剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の機能性を有する織編物。
  4. 光を照射した際の乾燥時と湿潤時の温度差が2℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の機能性を有する織編物。
  5. 近赤外線吸収剤及びベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤は、吸尽によって、合成繊維に備わっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の機能性を有する織編物。
  6. 近赤外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤及び界面活性剤を含有し、かつpH4〜7である水分散液に浸漬し、100〜135℃の温度下で吸尽処理してなる合成繊維によって製編織されている織編物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の機能性を有する織編物。
  7. 合成繊維によって製編織された織編物を、近赤外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系誘導体からなる紫外線吸収剤及び界面活性剤を含有し、かつpH4〜7.0である水分散液に浸漬し、100〜135℃の温度下で吸尽処理してなることを特徴とする機能性を有する織編物の製造方法。
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