JP2014240223A - タイヤid登録システム - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤIDの誤登録を生じ難くすることができるタイヤID登録システムを提供する。【解決手段】タイヤ空気圧検出器4は、タイヤIDを登録する際にかかる時間(経過時間)を監視し、タイヤ空気圧変化が規定時間内において正当な変化をとることが確認すると、ID登録要求ビットが立ったタイヤID(タイヤ空気圧信号Stp)をTPMS受信機12に送信する。TPMS受信機12は、タイヤ空気圧検出器4からID登録要求ビットの立ったタイヤID(タイヤ空気圧信号Stp)を受信すると、そのタイヤIDをメモリ15に登録する。【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤIDを受信機に登録するタイヤID登録システムに関する。
従来、タイヤ空気圧監視システムにおいて、登録ツールを使用しないタイヤIDの登録方法が周知である(特許文献1〜3等参照)。登録方法の一例として、例えばTPMS受信機を登録モードに切り替え、登録したいタイヤの空気圧を急減圧させる。タイヤ空気圧検出器は、急減圧を検出すると、送信する電波に急減圧ビットを立たせる。TPMS受信機は、タイヤ空気圧検出器から送信された電波を受信すると、急減圧ビットが立っているタイヤIDを、自車タイヤのIDとして登録する。
ところで、急減圧ビットは、数時間、送信され続けるのが一般的である。このため、ID登録時に近くにパンクタイヤがあると、パンクタイヤから送信されるタイヤIDをTPMS受信機が誤登録してしまう問題があった。また、修理中に近くを走行する車両から急減圧ビットが送信されたり、走行時に併走車両から急減圧ビットが送信されたりしたときも、タイヤIDを誤登録してしまう問題があった。
本発明の目的は、タイヤIDの誤登録を生じ難くすることができるタイヤID登録システムを提供することにある。
前記問題点を解決するタイヤID登録システムは、各タイヤに設けられたタイヤ空気圧検出器からタイヤ空気圧信号を送信し、当該タイヤ空気圧信号を車体の受信機において受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムの1機能であり、前記タイヤ空気圧検出器に登録されたタイヤIDを前記受信機に登録する構成において、前記タイヤIDを前記受信機に登録する際にかかる時間を監視する時間監視部と、前記タイヤに発生した空気圧変化の正当性を判定するタイヤ空気圧変化判定部と、登録にかかる時間が規定時間内を満たす間に、前記タイヤに正当な空気圧変化が発生していれば、そのタイヤIDを登録する登録実行部とを備えた。
本構成によれば、タイヤIDを受信機に登録する際にかかる時間を監視し、登録時において作業者によって実行されるタイヤ空気圧変化が規定時間内において正当な変化をとることを確認できたときのみ、そのタイヤ空気圧変化をとるタイヤIDを受信機に登録する。このため、ID登録を規定時間内に限定するので、規定時間内に特定の空気圧変化が生じたタイヤでないと、タイヤIDが受信機に登録されない。よって、タイヤIDの誤登録を生じ難くすることが可能となる。
前記タイヤID登録システムにおいて、前記空気圧変化は、タイヤ空気圧を減圧又は増圧させた後、その反対側に変圧して、元の空気圧に戻す変化であることが好ましい。この構成によれば、ID登録時に作業者に課す操作を、タイヤ空気圧を減圧又は増圧させた後、タイヤ空気圧を元の圧力に戻す操作としたので、ID登録の作業が分かり易い。
前記タイヤID登録システムにおいて、タイヤ空気圧が空気圧変化の目標圧に到達すると、その旨を通知することにより、空気圧の切り替えを案内する案内通知部を備えることが好ましい。この構成によれば、ID登録時、タイヤ空気圧を変化させるとき、タイヤ空気圧が目標値に到達すると、その旨が通知されるので、タイヤ空気圧をどこまで変化させればよいのかが容易に分かる。よって、ID登録の作業性を確保するのに有利となる。
前記タイヤID登録システムにおいて、前記時間監視部及びタイヤ空気圧変化判定部は、前記タイヤ空気圧検出器に設けられ、タイヤ空気圧変化の正当性を前記タイヤ空気圧検出器側で実行することが好ましい。この構成によれば、規定時間の監視をタイヤ空気圧検出器側で行うので、この種の機能を主としてタイヤ空気圧検出器に設けることで対応することが可能となる。
前記タイヤID登録システムにおいて、前記時間監視部及びタイヤ空気圧変化判定部は、前記受信機に設けられ、タイヤ空気圧変化の正当性を前記受信機側で実行することが好ましい。この構成によれば、規定時間の監視を受信機側で行うので、この種の機能を主として受信機に設けることで対応することが可能となる。
本発明によれば、タイヤIDの誤登録を生じ難くすることができる。
(第1実施形態)
以下、タイヤID登録システムの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、各タイヤ2(2a〜2d)のタイヤ空気圧等を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)3が設けられている。本例のタイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dにタイヤ空気圧検出器4(4a〜4d:タイヤバルブとも言う)を設け、これらタイヤ空気圧検出器4a〜4dで検出されたタイヤ空気圧を、タイヤ空気圧信号Stpとして車体5に送信することにより、車体5において各タイヤ2a〜2dの空気圧を検出する直接式である。
以下、タイヤID登録システムの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、各タイヤ2(2a〜2d)のタイヤ空気圧等を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)3が設けられている。本例のタイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dにタイヤ空気圧検出器4(4a〜4d:タイヤバルブとも言う)を設け、これらタイヤ空気圧検出器4a〜4dで検出されたタイヤ空気圧を、タイヤ空気圧信号Stpとして車体5に送信することにより、車体5において各タイヤ2a〜2dの空気圧を検出する直接式である。
タイヤ空気圧検出器4a〜4dには、タイヤ空気圧検出器4a〜4dの動作を制御するコントローラ6が設けられている。コントローラ6のメモリ7には、各タイヤ2a〜2dの固有のIDとしてタイヤID(バルブIDとも言う)が書き込み保存されている。タイヤ空気圧検出器4a〜4dには、タイヤ空気圧を検出する圧力センサ8と、タイヤ温度を検出する温度センサ9と、タイヤ2に発生する加速度(回転)を検出する加速度センサ(Gセンサ)10とが設けられ、これらがコントローラ6に接続されている。コントローラ6には、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送信可能な送信アンテナ11が接続されている。
車体5には、タイヤ空気圧検出器4a〜4dから送信されたタイヤ空気圧信号Stpを受信して、各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する受信機(以降、TPMS受信機と記す)12が設けられている。TPMS受信機12には、TPMS受信機12の動作を制御するタイヤ空気圧監視ECU(Electronic Control Unit)13と、UHF電波を受信可能な受信アンテナ14とが設けられている。タイヤ空気圧監視ECU13のメモリ15には、各タイヤ2a〜2dのタイヤIDが、例えばタイヤ位置(右前、左前、右後、左後)を対応付けて書き込み保存されている。TPMS受信機12には、例えば車内インストルメントパネル等に設置された表示部16が接続されている。
タイヤ空気圧検出器4は、タイヤ2が回転状態に入ったことを加速度センサ10からの検出信号を基に確認したとき、又は所定の時間間隔をおいて定期又は不定期のとき、タイヤ空気圧信号Stpを車体5に送信する。タイヤ2が回転状態に入ったか否かは、タイヤ空気圧検出器4に発生する加速度(重力)が変化したか否かを確認することにより判定する。また、タイヤ2が回転しなと判断した場合であっても、回転時と同じ、又はそれ以上の間隔によってタイヤ空気圧信号Stpを送信する。
TPMS受信機12は、タイヤ空気圧検出器4a〜4dから送信されたタイヤ空気圧信号Stpを受信アンテナ14で受信すると、タイヤ空気圧信号Stp内のタイヤIDを照合し、ID照合が成立すれば、同じタイヤ空気圧信号Stp内の圧力データを確認する。TPMS受信機12は、圧力値が低圧閾値以下であれば、この低圧タイヤを、タイヤ位置を対応付けて表示部16に表示する。TPMS受信機12は、このタイヤ空気圧の判定を、受信するタイヤ空気圧信号Stpごとに行って、各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する。
タイヤ空気圧監視システム3には、タイヤ2a〜2dのタイヤIDをTPMS受信機12に登録するときに作動するタイヤID登録機能(タイヤID登録システム17)が設けられている。本例のタイヤID登録システム17は、ID登録を許可に規定時間(制限時間)Tkを設け、タイヤ空気圧が規定時間Tk内において正当な変化をとった場合にのみ、そのタイヤIDについて登録を許可する方式である。また、タイヤID登録システム17は、規定時間Tkの監視をタイヤ空気圧検出器4側で行う方式でもある。
コントローラ6には、ID登録作業が開始されてからの時間を計測する時間監視部18と、時間監視部18により計測された経過時間Txが規定時間Tk内を満足する間に、ID登録のために実行されたタイヤ空気圧変化が正しいか否か、つまりタイヤ空気圧変化の正当性を判定するタイヤ空気圧変化判定部19と、タイヤ空気圧変化判定部19の判定結果を基にID登録要求ビットBidをTPMS受信機12に通知するID登録要求ビット通知部20とが設けられている。時間監視部18は、例えばタイヤ空気圧が推奨圧(正常圧)から急変されたことを検出すると、時間計測を開始する。タイヤ空気圧変化判定部19は、ID登録作業が開始されてからの経過時間Txが規定時間Tk内を満足するとき、例えばタイヤ空気圧が減増/増減された際の変化が正当なパターンをとるか否かを確認することにより、タイヤ空気圧変化の正当性を判定する。ID登録要求ビット通知部20は、タイヤ空気圧変化が正当のとき、ID登録要求ビットBidをタイヤ空気圧信号Stpに含ませて送信する。なお、ID登録要求ビット通知部20が登録実行部の一例である。
タイヤ空気圧監視ECU13には、TPMS受信機12の動作モードを切り替える動作モード切替部21と、ID登録時においてタイヤ空気圧の切り替え作業を案内する案内通知部22と、TPMS受信機12が登録モードのときに、TPMS受信機12へのタイヤIDの登録を実行するID登録部23とが設けられている。動作モード切替部21は、例えばTPMS受信機12を通常モード及び登録モードの2モードの間で切り替える。案内通知部22は、タイヤ空気圧が切り替えられるとき、空気圧が切り替えの目標圧に到達する度、その旨をハザードやブザーの報知部24で通知する。ID登録部23は、ID登録要求ビットBidが立ったタイヤIDをTPMS受信機12に登録する。なお、ID登録部23が登録実行部の一例である。
次に、図2〜図5を用いて、タイヤID登録システム17の動作を説明する。
図2に示すように、タイヤIDをTPMS受信機12に登録するには、まずTPMS受信機12を通常モードから登録モードに切り替える。TPMS受信機12の登録モードに切り替えは、例えばTPMS受信機12に設けたモード切り替えボタン25を操作するなど、特に方式を問わない。動作モード切替部21は、登録モードへの切り替え条件が揃うことを確認すると、TPMS受信機12の動作モードを登録モードに切り替える。
図2に示すように、タイヤIDをTPMS受信機12に登録するには、まずTPMS受信機12を通常モードから登録モードに切り替える。TPMS受信機12の登録モードに切り替えは、例えばTPMS受信機12に設けたモード切り替えボタン25を操作するなど、特に方式を問わない。動作モード切替部21は、登録モードへの切り替え条件が揃うことを確認すると、TPMS受信機12の動作モードを登録モードに切り替える。
図3(a)〜(c)に示すように、タイヤ2の空気圧を故意に切り替えることにより、タイヤ2に規定の圧力変化を発生させる。図3(a)に示すように、規定のタイヤ空気圧変化は、例えば「減圧→増圧」がある。具体的には、推奨圧(正常圧)をとるタイヤ2の栓を故意に抜き、タイヤ空気圧を急減圧させ、所定の減圧値まで低下させる。タイヤ空気圧の減圧後、今度はタイヤ空気圧を増圧し、タイヤ空気圧を減圧値から元の推奨圧(正常圧)に戻す。
図3(b)に示すように、規定のタイヤ空気圧変化は、例えば「減圧→第1増圧→第2増圧」でもよい。具体的には、推奨圧(正常圧)をとるタイヤ2の栓を故意に抜き、タイヤ空気圧を急減圧させ、所定の減圧値まで低下させる。続いて、タイヤ空気圧を増圧(第1増圧)し、まず1段階目の増圧値に戻す。その後、タイヤ空気圧を更に増圧(第2増圧)し、タイヤ空気圧を元の推奨圧に戻す。
図3(c)に示すように、規定のタイヤ空気圧変化は、例えば「第1減圧→第2減圧→増圧」でもよい。具体的には、推奨圧(正常圧)をとるタイヤ2の栓を故意にぬき、タイヤ空気圧を、まずは1段階目の減圧値まで減圧(第1減圧)させる。続いて、タイヤ空気圧を更に減圧(第2減圧)し、所定の減圧値まで落とし込む。その後、今度はタイヤ空気圧を増圧し、タイヤ空気圧を元の推奨圧(正常圧)に戻す。
図3(a)〜(c)に規定のタイヤ空気圧変化のパターンを例示したが、いずれにせよ、タイヤ空気圧変化を規定パターンに沿って増減させればよい。なお、以降は、規定のタイヤ空気圧変化を「減圧→増圧」とするパターンを例にとり、説明する。
図4に、タイヤ空気圧信号Stpの通信シーケンスを図示する。同図に示されるように、タイヤ空気圧信号Stpは、定期送信のとき、複数フレーム(例えば4フレーム)から構築されている。各フレームは、タイヤID、圧力データ、圧力急変ビットBpr及びID登録要求ビットBidから構築されている。タイヤ空気圧検出器4は、タイヤ空気圧の急変が検出されると、所定時間(例えば数十秒)の間、タイヤ空気圧信号Stpの送信頻度を多くする。即ち、タイヤ空気圧が急変された直後は、所定時間の間、フレームを連続送信することにより、いまタイヤ空気圧が急変したことを確実にTPMS受信機12に通知し、その後、定期送信に戻す。タイヤ空気圧検出器4は、タイヤ空気圧の急変が検出されてから、所定時間(例えば数時間)の間、圧力急変ビット「1」を立て続ける。
図5に示すように、タイヤ2が急減圧されたとき、案内通知部22は、タイヤ空気圧が目標とする減圧値に到達したことを確認すると、その旨をハザードやブザー等の報知部24で報知する。よって、作業者は減圧作業をいつ止めればよいのかが分かる。続いて、タイヤ2を元の推奨圧(正常圧)に戻すべく急増圧する。このとき、案内通知部22は、タイヤ空気圧が目標とする推奨圧(正常圧)に到達したことを確認すると、その旨をハザードやブザー等の報知部24で報知する。よって、作業者は増圧作業をいつ止めればよいのかが分かる。
時間監視部18は、推奨圧(正常圧)のタイヤ空気圧となっているタイヤ2に急減圧が発生したことを検出したとき、例えばタイマをセットするなどして、時間計測を開始する。ID登録作業の場合、タイヤ2を急減圧させた後、直ちにタイヤ空気圧が元の推奨圧に急増圧される。よって、タイヤ空気圧変化判定部19は、規定時間Tk内、つまり経過時間Tx<規定時間Tkを満足する間に、タイヤ空気圧が減圧→増圧に変化することを確認するので、タイヤ空気圧変化が正当であると認識する。ID登録要求ビット通知部20は、タイヤ空気圧変化が正当と判定されれば、ID登録要求ビットBidとして「1」を立ててタイヤ空気圧信号Stpを送信させる。ID登録要求ビット通知部20は、所定時間の間、ID登録要求ビット「1」を立て続け、その後、ID登録要求ビット「1」を「0」に戻す。
ID登録部23は、登録モードのとき、ID登録要求ビット「1」が立ったタイヤIDを受信すると、そのタイヤIDをTPMS受信機12のメモリ15に登録する。以上の登録作業が各タイヤ2a〜2dにおいて各々実行される。ID登録部23は、ID登録要求ビット「1」が立ったタイヤIDを4つ以上受信できれば、タイヤIDの登録を完了する。以上により、タイヤIDの登録作業が終了する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)タイヤ空気圧検出器4は、タイヤIDを登録する際にかかる時間(経過時間Tx)を監視し、タイヤ空気圧変化が規定時間Tk内において正当な変化をとることが確認すると、ID登録要求ビットBidが立ったタイヤIDをTPMS受信機12に送信する。TPMS受信機12は、タイヤ空気圧検出器4からID登録要求ビットBidの立ったタイヤIDを受信すると、そのタイヤIDをメモリ15に登録する。このように、タイヤIDの登録を規定時間Tk内に限定するので、規定時間Tk内に特定の空気圧変化が生じたタイヤ2でないと、TPMS受信機12に登録されない。よって、タイヤIDの誤登録を生じ難くすることができる。
(1)タイヤ空気圧検出器4は、タイヤIDを登録する際にかかる時間(経過時間Tx)を監視し、タイヤ空気圧変化が規定時間Tk内において正当な変化をとることが確認すると、ID登録要求ビットBidが立ったタイヤIDをTPMS受信機12に送信する。TPMS受信機12は、タイヤ空気圧検出器4からID登録要求ビットBidの立ったタイヤIDを受信すると、そのタイヤIDをメモリ15に登録する。このように、タイヤIDの登録を規定時間Tk内に限定するので、規定時間Tk内に特定の空気圧変化が生じたタイヤ2でないと、TPMS受信機12に登録されない。よって、タイヤIDの誤登録を生じ難くすることができる。
(2)ID登録時に作業者に課す操作は、タイヤ空気圧を減圧又は増圧させた後、最終的にタイヤ空気圧を元の圧力に戻す操作である。よって、ID登録時に行うべき作業が分かり易い。
(3)ID登録時にタイヤ空気圧を変圧するとき、タイヤ空気圧が目標値に到達すると、その旨が報知部24に通知される。このため、タイヤ空気圧をどこまで変化させればよいのかが容易に分かる。よって、ID登録の作業性を確保するのに有利となる。
(4)規定時間Tkの監視をタイヤ空気圧検出器4側で行うので、この種の機能を主としてタイヤ空気圧検出器4に設けることで、本例のID登録の機能を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図6及び図7に従って説明する。本例は、第1実施形態に対し、規定時間の監視をTPMS受信機12側で行う実施例である。よって、第1実施形態と同一部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
次に、第2実施形態を図6及び図7に従って説明する。本例は、第1実施形態に対し、規定時間の監視をTPMS受信機12側で行う実施例である。よって、第1実施形態と同一部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図6に示すように、本例のタイヤID登録システム17は、規定時間Tkの監視をTPMS受信機12側で行う方式である。この場合、時間監視部18及びタイヤ空気圧変化判定部19は、タイヤ空気圧監視ECU13に設けられる。時間監視部18は、圧力急変ビットBprを受信すると、時間計測を開始する。タイヤ空気圧変化判定部19は、時間計測を開始してからの規定時間Tk内において、都度受信するタイヤ空気圧信号Stpの圧力データを基に、タイヤ空気圧が減増/増減された際の変化が正当なパターンをとるか否かを確認することにより、タイヤ空気圧変化の正当性を判定する。
次に、図7を用いて、タイヤID登録システム17の動作を説明する。
図7に示すように、タイヤ2が急減圧されたとき、タイヤ空気圧検出器4は、タイヤID、そのときの圧力データ(低圧データ)及び圧力急変ビットBprを含むタイヤ空気圧信号Stpを、送信頻度を多くして送信アンテナ11から送信する。時間監視部18は、登録モード下において、圧力急変ビットBprを受信すると、例えばタイマをセットするなどして、時間計測を開始する。
図7に示すように、タイヤ2が急減圧されたとき、タイヤ空気圧検出器4は、タイヤID、そのときの圧力データ(低圧データ)及び圧力急変ビットBprを含むタイヤ空気圧信号Stpを、送信頻度を多くして送信アンテナ11から送信する。時間監視部18は、登録モード下において、圧力急変ビットBprを受信すると、例えばタイマをセットするなどして、時間計測を開始する。
ID登録作業の場合、タイヤ2を急減圧させた後、直ちにタイヤ空気圧が元の推奨圧に急増圧される。タイヤ2が増圧されたとき、タイヤ空気圧検出器4は、タイヤID、そのときの圧力データ(推奨圧データ)及び圧力急変ビットBprを含むタイヤ空気圧信号Stpを、送信頻度を多くして送信アンテナ11から送信する。タイヤ空気圧変化判定部19は、低圧データを含むタイヤ空気圧信号Stpを受信し、その後、推奨圧データを含むタイヤ空気圧信号Stpを受信することにより、タイヤ空気圧の減圧→増圧を認識可能である。このとき、タイヤ空気圧変化判定部19は、規定時間Tk内、つまり経過時間Tx<規定時間Tkを満足する間に、タイヤ空気圧が減圧→増圧に変化することを確認できれば、タイヤ空気圧変化が正当であると認識する。
ID登録部23は、登録モードのとき、規定時間Tk内に規定の空気圧変化が発生したタイヤIDを受信できれば、そのタイヤIDをTPMS受信機12のメモリ15に登録する。以上の登録作業が各タイヤ2a〜2dにおいて各々実行される。ID登録部23は、規定時間Tk内に規定のタイヤ空気圧変化が発生したタイヤIDを4つ以上受信できれば、タイヤIDの登録を完了する。以上により、タイヤIDの登録作業が終了する。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(3)に加え、以下の効果を得ることができる。
(5)規定時間Tkの監視をTPMS受信機12側で行うので、この種の機能を主としてTPMS受信機12に設けることで、本例のID登録の機能を実現することができる。
(5)規定時間Tkの監視をTPMS受信機12側で行うので、この種の機能を主としてTPMS受信機12に設けることで、本例のID登録の機能を実現することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、空気圧を変圧させるタイヤ2の位置(前後左右のタイヤ位置)をスピーカ等により報知し、タイヤ1輪についてタイヤIDの登録ができると、ハザードやブザー等によりアンサーバックを返して、タイヤ1輪のID登録が済んだことを作業者に通知する。そして、この動作を輪ごとに行って、4輪分のタイヤIDを登録してもよい。この場合、前後左右の位置を対応付けてタイヤIDをTPMS受信機12に登録することができる。また、ID登録の利便性もよい。
・各実施形態において、空気圧を変圧させるタイヤ2の位置(前後左右のタイヤ位置)をスピーカ等により報知し、タイヤ1輪についてタイヤIDの登録ができると、ハザードやブザー等によりアンサーバックを返して、タイヤ1輪のID登録が済んだことを作業者に通知する。そして、この動作を輪ごとに行って、4輪分のタイヤIDを登録してもよい。この場合、前後左右の位置を対応付けてタイヤIDをTPMS受信機12に登録することができる。また、ID登録の利便性もよい。
・各実施形態において、タイヤIDの登録後、このタイヤIDを所定時間に亘って継続して受信できるか否かを確認することにより、受信したタイヤIDの正当性を判断してもよい。即ち、規定時間Tk内において規定のタイヤ空気圧変化を確認できたタイヤIDを直ぐに登録するのではなく、そのタイヤIDを一定時間に亘って継続して受信することを確認できた場合にのみ、タイヤIDを登録する。この場合、タイヤIDの誤登録防止に一層有利となる。
・各実施形態において、タイヤIDは、タイヤ位置を対応付けらず、単にIDのみがメモリ15に登録されてもよい。
・各実施形態において、タイヤ空気圧信号Stpは、複数フレームから構築されることに限らず、例えば1フレームのも有する信号でもよい。
・各実施形態において、タイヤ空気圧信号Stpは、複数フレームから構築されることに限らず、例えば1フレームのも有する信号でもよい。
・各実施形態において、ID登録に使用する電波は、タイヤ空気圧信号Stpに限らず、タイヤIDや空気圧データ等を含む信号であれば、他の信号に変更可能である。
・各実施形態において、圧力急変ビットBprは、タイヤ空気圧信号Stpから省略可能である。
・各実施形態において、圧力急変ビットBprは、タイヤ空気圧信号Stpから省略可能である。
・各実施形態において、タイヤ空気圧検出器4の送信頻度切替機能は、省略可能である。
・各実施形態において、案内通知部22による報知は、変圧させたタイヤ空気圧が目標値に到達したことを通知できれば、種々の形式が採用可能である。
・各実施形態において、案内通知部22による報知は、変圧させたタイヤ空気圧が目標値に到達したことを通知できれば、種々の形式が採用可能である。
・各実施形態において、例えば登録モードを省略し、TPMS受信機12にタイヤIDを常時登録可能としてもよい。
・各実施形態において、ID登録するタイヤ2は、スペアタイヤを含んでもよい。
・各実施形態において、ID登録するタイヤ2は、スペアタイヤを含んでもよい。
・各実施形態において、タイヤ空気圧の圧力急変情報は、ビット情報(圧力急変ビットBpr)に限らず、例えば、その旨を表すデータ列(データ情報)でもよい。
・各実施形態において、ID登録をTPMS受信機12に要求する情報は、ビット情報(ID登録要求ビットBid)に限らず、例えば、その旨を表すデータ列(データ情報)でもよい。
・各実施形態において、ID登録をTPMS受信機12に要求する情報は、ビット情報(ID登録要求ビットBid)に限らず、例えば、その旨を表すデータ列(データ情報)でもよい。
・各実施形態において、経過時間Txの計測は、例えばカウンタによって時間を計測する形式でもよい。
・各実施形態において、推奨圧から変圧したタイヤ空気圧を戻す際、変圧前の元の推奨圧に戻すことに限らず、他の圧力値としてもよい。
・各実施形態において、推奨圧から変圧したタイヤ空気圧を戻す際、変圧前の元の推奨圧に戻すことに限らず、他の圧力値としてもよい。
・各実施形態において、規定時間Tkは、例えば状況に応じて切り替えることにより、可変としてもよい。
1…車両、2(2a〜2d)…タイヤ、3…タイヤ空気圧監視システム、4(4a〜4d)…タイヤ空気圧検出器、5…車体、12…受信機(TPMS受信機)、17…タイヤID登録システム、18…時間監視部、19…タイヤ空気圧変化判定部、20…登録実行部を構成するID登録要求ビット通知部、22…案内通知部、23…登録実行部を構成するID登録部、Stp…タイヤ空気圧信号、Tx…経過時間、Tk…規定時間。
Claims (5)
- 各タイヤに設けられたタイヤ空気圧検出器からタイヤ空気圧信号を送信し、当該タイヤ空気圧信号を車体の受信機において受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムの1機能であり、前記タイヤ空気圧検出器に登録されたタイヤIDを前記受信機に登録するタイヤID登録システムにおいて、
前記タイヤIDを前記受信機に登録する際にかかる時間を監視する時間監視部と、
前記タイヤに発生した空気圧変化の正当性を判定するタイヤ空気圧変化判定部と、
登録にかかる時間が規定時間内を満たす間に、前記タイヤに正当な空気圧変化が発生していれば、そのタイヤIDを登録する登録実行部と
を備えたことを特徴とするタイヤID登録システム。 - 前記空気圧変化は、タイヤ空気圧を減圧又は増圧させた後、その反対側に変圧して、元の空気圧に戻す変化である
ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤID登録システム。 - タイヤ空気圧が空気圧変化の目標圧に到達すると、その旨を通知することにより、空気圧の切り替えを案内する案内通知部を備えた
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤID登録システム。 - 前記時間監視部及びタイヤ空気圧変化判定部は、前記タイヤ空気圧検出器に設けられ、タイヤ空気圧変化の正当性を前記タイヤ空気圧検出器側で実行する
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のタイヤID登録システム。 - 前記時間監視部及びタイヤ空気圧変化判定部は、前記受信機に設けられ、タイヤ空気圧変化の正当性を前記受信機側で実行する
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のタイヤID登録システム。
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