JP2009214708A - タイヤモニタ装置 - Google Patents

タイヤモニタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009214708A
JP2009214708A JP2008060475A JP2008060475A JP2009214708A JP 2009214708 A JP2009214708 A JP 2009214708A JP 2008060475 A JP2008060475 A JP 2008060475A JP 2008060475 A JP2008060475 A JP 2008060475A JP 2009214708 A JP2009214708 A JP 2009214708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
antenna
sensor unit
response
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008060475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5339333B2 (ja
Inventor
Akitomo Tanaka
章友 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008060475A priority Critical patent/JP5339333B2/ja
Priority to EP09153959A priority patent/EP2100755A1/en
Priority to CN2009100044812A priority patent/CN101531125B/zh
Priority to US12/400,381 priority patent/US8031065B2/en
Publication of JP2009214708A publication Critical patent/JP2009214708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5339333B2 publication Critical patent/JP5339333B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0415Automatically identifying wheel mounted units, e.g. after replacement or exchange of wheels
    • B60C23/0416Automatically identifying wheel mounted units, e.g. after replacement or exchange of wheels allocating a corresponding wheel position on vehicle, e.g. front/left or rear/right
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0433Radio signals
    • B60C23/0435Vehicle body mounted circuits, e.g. transceiver or antenna fixed to central console, door, roof, mirror or fender
    • B60C23/0444Antenna structures, control or arrangements thereof, e.g. for directional antennas, diversity antenna, antenna multiplexing or antennas integrated in fenders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0433Radio signals
    • B60C23/0447Wheel or tyre mounted circuits
    • B60C23/045Means for detecting electromagnetic field changes being not part of the signal transmission per se, e.g. strength, direction, propagation or masking

Abstract

【課題】 応答要求信号送信用アンテナの数を少なくする。
【解決手段】 左右のセンサ部(24と25、26と27)の中間位置から左右いずれかの方向に所定量(ΔR)ずれた位置に、それぞれ応答要求信号送信用のアンテナ(28、29)を設け、これらのアンテナから送信された応答要求信号の、各センサ部における受信レベルの比較により、各センサ部の位置を判定する。LFアンテナの数を二つに減らすことができ、コストを削減しつつ、応答信号を返すセンサ部(タイヤ)の位置を把握することができ、効率的な調節を可能とするタイヤモニタ装置を提供することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイヤの空気圧等の情報を無線電波を用いて監視するタイヤモニタ装置に関する。
一般的に、自動車等車両やトレーラ又は航空機などのタイヤ(車輪ともいう)は、空気や窒素等の気体が規定の圧力で充填されているが、この充填気体は、タイヤの走行熱等によって体積が変化し、或いは、空気漏れ等によって徐々に減少する。したがって、良好な走行安定性を維持し、また、破裂(バースト)といった最悪の状況を回避するためにも、日常の点検、たとえば、空気圧ゲージ等を用いた点検は欠かせない。
しかしながら、日常の点検は停車中にしか行うことができないし、そもそも日常の点検それ自体も、多くの場合、行われていないので、停車中はもちろん、走行中においてもタイヤの情報(空気圧等)を常に監視することができる技術が要望されている。
このような技術としては、たとえば、下記の特許文献1に記載された「タイヤ圧モニタリングシステム及びパンク自動修理装置」が知られている。以下、この技術のことを「従来技術」ということにする。
図10は、従来技術の概念図である。この図において、自動車等車両(以下、単に車両という。)1は、上空から俯瞰した状態で描かれており、その前後左右は、図示のとおり、図面の上を「前」、同下を「後」、同左を「左」、同右を「右」としている。
車両1は、四つのタイヤ2〜5を備えた四輪自動車である。すなわち、この車両1は、左前タイヤ2と、右前タイヤ3と、左後タイヤ4と、右後タイヤ5とを備えている。以下、それらのタイヤの“位置”がポイントになる場合は、「左前」、「右前」、「左後」、「右後」を付して呼称することとし、それ以外の場合は、単に「タイヤ」と称することにする。
従来技術のタイヤモニタ装置は、車両1の各タイヤ2〜5の近く(たとえば、タイヤハウス内)に設置された四つのLFアンテナ6〜9と、各タイヤ2〜5に共通の一つのUHFアンテナ10と、制御部11と、表示部12とを備えると共に、各タイヤ2〜5にそれぞれ装着された不図示のセンサ部(タイヤの空気圧等の情報をセンシングするもの。トランスポンダとも呼ばれる。)とを備える。
なお、LFアンテナ6〜9の“LF”は、低周波帯(たとえば、数百KHz帯)の無線信号を意味する略語であり、同様に、UHFアンテナ10の“UHF”は、高周波帯(たとえば、数百MHz帯)の無線信号を意味する略語である。
ここで、各タイヤ2〜5と同様に、四つのLFアンテナ6〜9についても、それらのLFアンテナの“位置”がポイントになる場合は、「左前」、「右前」、「左後」、「右後」を付して呼称することとし、それ以外の場合は、単に「LFアンテナ」と称することにする。
このように構成された従来技術のタイヤモニタ装置は、以下のように動作する。すなわち、各タイヤ2〜5にそれぞれ装着された不図示のセンサ部は、通常はスタンバイ状態(LFアンテナからの応答要求信号の待ち受け状態)にあり、近くのLFアンテナからの応答要求信号を受信すると、それに応答して、装着されたタイヤの情報(一般的に空気圧の情報や各センサ部固有のID番号など)をUHF信号で返送するようになっている。
制御部11は、四つのLFアンテナ6〜9を所定の順番で巡回しつつ、各々のLFアンテナ6〜9から時分割的に応答要求信号を送信する制御を行うと共に、UHFアンテナ10で受信した、それらの応答要求信号に対する各センサ部からの応答信号を取り込んで各タイヤ2〜5の情報を再生し、たとえば、規定の空気圧になっているか否かを判定して、その判定結果を表示部12に出力し、車両1の乗員に通知するといった制御を行う。
したがって、この従来技術によれば、特定のタイヤ、たとえば、左前タイヤ2の空気圧が規定よりも低くなっている場合には、左前LFアンテナ6からの応答要求信号に対して、この左前タイヤ2のセンサ部から送信された応答信号に含まれている情報により、当該タイヤ(左前タイヤ2)の空気圧不足を制御部11で判定し、その結果を表示部12を介して乗員に通知することができるから、たとえ走行中であっても、直ちに所要の対策を講じさせることができ、走行安定性と安全性の確保を図ることができる。上述の従来技術以外にも、たとえば、左前タイヤ2の空気圧が左前LFアンテナ6からの応答要求信号に対して、この左前タイヤ2のセンサ部から送信された応答信号に含まれているセンサ部のID番号を“左前タイヤ”というタイヤ位置情報と対応付けを行い、制御部に記憶させる事が行われている。つまり、センサ部IDを車体側制御装置に記憶させるわけである。このようにID番号とタイヤ位置が対応付けられていれば、LFアンテナから応答要求信号を送信する事なく、センサ部が間欠的に送信した応答信号に含まれるID番号を識別することによって、どのタイヤ位置のセンサ部からの応答信号かを識別することが可能となる。
ところで、上記従来技術の動作は、四つのタイヤ2〜5と、四つのLFアンテナ6〜9とを一対一のペアにして「応答要求」と「応答」を行うという前提の元で成立するものである。つまり、上記従来技術の動作を得るためには、左前LFアンテナ6の応答要求に対して左前タイヤ2のセンサ部のみが応答し、また、右前LFアンテナ7の応答要求に対して右前タイヤ3のセンサ部のみが応答し、また、左後LFアンテナ8の応答要求に対して左後タイヤ4のセンサ部のみが応答し、また、右後LFアンテナ9の応答要求に対して右後タイヤ5のセンサ部のみが応答するようになっていなければならない。
そのためには、ペアを組むLFアンテナとタイヤをできるだけ接近させる必要があるが、センサ部のタイヤへの装着位置は、たとえば、ホイール外周の所定位置であり、或いは、タイヤ内壁の所定位置であり、いずれの位置もタイヤの半径方向に偏っているので、タイヤの回転に伴いLFアンテナとの間の距離が近づいたり遠ざかったりするから、LFアンテナとの間の最大の離隔距離を考慮して、LFアンテナの利得や放射パターン及び送信電力等を適切に調節しなければならない。
しかしながら、タイヤモニタ装置を組み込む車両1は一つの種類(一つの車両型式)だけではなく、たとえば、ボディの形状も違えば、タイヤサイズも、タイヤハウスの形も違い、さらに、タイヤ間の距離(前後左右の距離)も違うので、それらの違いに対応させて、いちいちLFアンテナの利得や放射パターン及び送信電力等を調節しなければならず、それには、当然ながら労力と時間を要する。
たとえば、今、右前LFアンテナ7の応答要求に対して右前タイヤ3のセンサ部のみが応答するように調節することを考える。具体的には、図10において、右前LFアンテナ7の応答要求信号13に対して、右前タイヤ3のセンサ部のみが応答信号14を返すように調節する場合を考える。この場合の調節目的は、右前タイヤ3のセンサ部のみが応答信号14を返すようにすることにあり、要するに、他のタイヤが応答しないようにすることにある。自由空間においては、磁力は距離が離れると指数関数的に減衰する特性を有する。しかし、車両のような金属が存在すると、磁力が金属表面に沿って伝わるために、たとえば、所望外である左前タイヤ2に装着されたセンサ部にも受信し易くなる(符号13a参照)。このため、いわゆるクロストークが発生し易くなる。
このような場合、右前タイヤ3のセンサ部のみが応答信号14を返すように、言い換えれば、左前タイヤ2のセンサ部が応答信号15を返さないように、右前LFアンテナ7の利得や放射パターン及び送信電力等を調節することになる。さて、かかる調節を行うに際して、上記の従来技術にあっては、どのタイヤのセンサ部が応答しているかを判断することができないので、調整に困難を伴う。
たとえば、右前LFアンテナ7の応答要求信号13に対して、右前タイヤ3のセンサ部が応答信号14を返しているのか、或いは、左前タイヤ2のセンサ部が応答信号15を返しているのかを判断することができない。このため、従来技術では、試行錯誤的な手法でしかLFアンテナの調節を行うことができず、それだけ余計な手間と時間を要するという問題点がある。
特開2006−281977号公報
前記の従来技術にあっては、4個のアンテナが必要であり、さらに前記クロストークを防止するための調整が難しいという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、クロストークを防止することなく、これを利用することにより、少ないアンテナ数で、応答信号を返すセンサ部(タイヤ)の位置を把握することができ、効率的な調節を可能とするタイヤモニタ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、車両のタイヤに装着されたセンサ部に対して第1及び第2アンテナから応答要求信号を送信し、その応答要求信号に応答して前記センサ部から返送された応答信号に基づいて前記タイヤの情報を監視するタイヤモニタ装置において、前記タイヤが左前方、右前方、左後方および右後方に備えられており、且つ、前記複数のタイヤの各々に前記センサ部が装着されていること、及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の左前方と右前方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の左右いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第1アンテナが配置されていること、及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の左後方と右後方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の左右いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第2アンテナが配置されていること、前記センサ部は、前記応答要求信号の受信レベルを測定し、その測定結果を応答信号に含ませて返送すること、加えて、前記各センサ部から返送される応答信号に含まれる前記応答要求信号の受信レベルの情報に基づいて、各センサ部の位置を判定する判定手段を備えていること、を特徴とするタイヤモニタ装置である。
請求項2記載の発明は、前記センサ部は、前記アンテナから送信された応答要求信号の受信レベルをタイヤの1回転又は数回転の間の平均値、積算値若しくはその間のピーク値として測定する測定手段を備えることを特徴とする請求項1記載のタイヤモニタ装置である。
請求項3記載の発明は、前記アンテナは、低周波帯のLFアンテナであり、且つ、前記判定手段は、前記センサ部からの応答信号を高周波帯のUHFアンテナで受信することを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載のタイヤモニタ装置である。
請求項4記載の発明は、車両のタイヤに装着されたセンサ部に対して第1及び第2アンテナから応答要求信号を送信し、その応答要求信号に応答して前記センサ部から返送された応答信号に基づいて前記タイヤの情報を監視するタイヤモニタ装置において、前記タイヤが左前方、右前方、左後方および右後方に備えられており、且つ、前記複数のタイヤの各々に前記センサ部が装着されていること、及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の左前方と左後方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の前後いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第1アンテナが配置されていること、及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の右前方と右後方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の前後いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第2アンテナが配置されていること、前記センサ部は、前記応答要求信号の受信レベルを測定し、その測定結果を応答信号に含ませて返送すること、加えて、前記各センサ部から返送される応答信号に含まれる前記応答要求信号の受信レベルの情報に基づいて、各センサ部の位置を判定する判定手段を備えていること、を特徴とするタイヤモニタ装置である。
請求項5記載の発明は、前記センサ部は、前記アンテナから送信された応答要求信号の受信レベルをタイヤの1回転又は数回転の間の平均値、積算値若しくはその間のピーク値として測定する測定手段を備えることを特徴とする請求項4記載のタイヤモニタ装置である。
請求項6記載の発明は、前記アンテナは、低周波帯のLFアンテナであり、且つ、前記判定手段は、前記センサ部からの応答信号を高周波帯のUHFアンテナで受信することを特徴とする請求項4または請求項5いずれかに記載のタイヤモニタ装置である。
本発明によれば、左右のセンサ部の中間位置から左右いずれかの方向に所定量ずれた位置に、それぞれ応答要求信号送信用のアンテナを設けているので、または、前後のセンサ部の中間位置から前後いずれかの方向に所定量ずれた位置に、それぞれ応答要求信号送信用のアンテナを設けているので、これらのアンテナから送信された応答要求信号の、各センサ部における受信レベルの比較により、各センサ部の位置を判定することができる。
したがって、冒頭で説明した「従来技術」との対比で、LFアンテナの数を、四輪自動車の場合、二つに減らすことができ、コストを削減しつつ、応答信号を返すセンサ部(タイヤ)の位置を把握することができるタイヤモニタ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、自動車等車両に適用するタイヤモニタ装置を例にして説明するが、これに限定されない。要は、路面等に接して回転するタイヤを有するものであればよく、たとえば、自走手段を持たない牽引車(荷物搬送用やキャンピング用のトレーラ等)であってもよく、或いは、離着陸用のタイヤを備えた航空機などであってもよい。
<LFアンテナの第一の配置例:前後配置の例>
図1は、本実施形態におけるLFアンテナの第一の配置例(前後配置の例)を示す概念図である。この図において、本実施形態の適用車両は、特にそれに限定されないが、四つの走行用タイヤを備えた四輪自動車であるものとし、当該車両を上空から俯瞰した状態において、図面の「左上」と、同「右上」と、同「左下」と、同「右下」に、それぞれ一つずつのタイヤを配置しているものとする。以下、左上のタイヤを「左前タイヤ20」といい、右上のタイヤを「右前タイヤ21」といい、左下のタイヤを「左後タイヤ22」といい、右下のタイヤを「右後タイヤ23」ということにする。
ここで、左前タイヤ20の回転中心をPFL、右前タイヤ21の回転中心をPFR、左後タイヤ22の回転中心をPBL、右後タイヤ23の回転中心をPBRとする。また、左前タイヤ20の回転中心PFLと右前タイヤ21の回転中心PFRとを通る線(前方仮想線)をLFとし、左後タイヤ22の回転中心PBLと右後タイヤ23の回転中心PBRとを通る線(後方仮想線)をLBとする。また、左前タイヤ20の回転中心PFLと左後タイヤ22の回転中心PBLとを通る線(左方仮想線)をLLとし、右前タイヤ21の回転中心PFRと右後タイヤ23の回転中心PBRとを通る線(右方仮想線)をLRとする。また、左右のタイヤ間距離(左方仮想線LLと右方仮想線LRとの間の距離)をDLRとする。なお、添え字の“F”は「前」を意味し、添え字の“B”は「後」を意味し、添え字の“L”は「左」を意味し、添え字の“R”は「右」を意味する。
これら四つのタイヤ(左前タイヤ20、右前タイヤ21、左後タイヤ22及び右後タイヤ23)には、それぞれ、空気圧等の情報をセンシングするためのセンサ部24〜27が装着されており、タイヤと同様に、各々のセンサ部の位置を区別する場合は「左前」、「右前」、「左後」及び「右後」を付して呼称することにする。すなわち、左前センサ部24は左前タイヤ20に装着されたものであり、右前センサ部25は右前タイヤ21に装着されたものであり、左後センサ部26は左後タイヤ22に装着されたものであり、右後センサ部27は右後タイヤ27に装着されたものである。
なお、図面では、各センサ部24〜27の設置位置を、各タイヤ20〜23の回転中心PFL、PFR、PBL、PBRにそれぞれ一致させているが、これは図示の都合である。冒頭で説明したとおり、各センサ部24〜27のタイヤへの装着位置は、たとえば、ホイール外周の所定位置であり、或いは、タイヤ内壁の所定位置であり、いずれの位置もタイヤの半径方向に偏っているため、タイヤの回転に伴い、各タイヤ20〜23の回転中心PFL、PFR、PBL、PBRから前後方向(図面の上下方向)に往復移動を繰り返すことになる。
さて、冒頭の従来技術においては、四輪自動車の場合、タイヤと同数の四つのLFアンテナを必要としていたが、本実施形態では、その半分の二つのLFアンテナで済む。以下、これら二つのLFアンテナのことを、この第一の配置例(前後配置の例)においては、「前方LFアンテナ28」と「後方LFアンテナ29」ということにする。「前方LFアンテナ28」と「後方LFアンテナ29」は発明の要旨(請求項1)における第1アンテナ、第2アンテナに相当する。
第一の配置例におけるこれら二つのLFアンテナ(前方LFアンテナ28及び後方LFアンテナ29)の具体的な位置は、以下のとおりである。
まず、前方LFアンテナ28は、前方仮想線LFのほぼ線上であって、且つ、この前方仮想線LFの中間点PFCから左右いずれかの方向(ここでは右方向)に所定量ΔRずれた位置PFAに設置される。同様に、後方LFアンテナ29は、後方仮想線LBのほぼ線上であって、且つ、この後方仮想線LBの中間点PBCから左右いずれかの方向(ここでは右方向)に所定量ΔRずれた位置PBAに設置される。仮想線LA1は、前方LFアンテナ28の設置位置PFAと後方LFアンテナ29の設置位置PBAとを通る線であり、仮想線LFBCは、前方仮想線LFの中間点PFCと後方仮想線LBの中間点PBCとを通る線である。なお、添え字の“C”は「中間」を意味し、添え字の“A”は「アンテナ」を意味する。
<LFアンテナの第二の配置例:左右配置の例>
図2は、本実施形態におけるLFアンテナの第二の配置例(左右配置の例)を示す概念図である。なお、図中の各符号について、先の第一の配置例と同じものには同位置の符号を付してある。
以下、この第二の配置例について説明するが、以降の説明では、先の第一の配置例の説明とかなりの部分で重複がある。このため、冗長を否めないが、これは正確を期するためである。
この図において、本実施形態の適用車両は、特にそれに限定されないが、四つの走行用タイヤを備えた四輪自動車であるものとし、当該車両を上空から俯瞰した状態において、図面の「左上」と、同「右上」と、同「左下」と、同「右下」に、それぞれ一つずつのタイヤを配置しているものとする。以下、左上のタイヤを「左前タイヤ20」といい、右上のタイヤを「右前タイヤ21」といい、左下のタイヤを「左後タイヤ22」といい、右下のタイヤを「右後タイヤ23」ということにする。
ここで、左前タイヤ20の回転中心をPFL、右前タイヤ21の回転中心をPFR、左後タイヤ22の回転中心をPBL、右後タイヤ23の回転中心をPBRとする。また、左前タイヤ20の回転中心PFLと右前タイヤ21の回転中心PFRとを通る線(前方仮想線)をLFとし、左後タイヤ22の回転中心PBLと右後タイヤ23の回転中心PBRとを通る線(後方仮想線)をLBとする。また、左前タイヤ20の回転中心PFLと左後タイヤ22の回転中心PBLとを通る線(左方仮想線)をLLとし、右前タイヤ21の回転中心PFRと右後タイヤ23の回転中心PBRとを通る線(右方仮想線)をLRとする。また、前後のタイヤ間距離(前方仮想線LFと後方仮想線LBとの間の距離)をDFBとする。なお、添え字の“F”は「前」を意味し、添え字の“B”は「後」を意味し、添え字の“L”は「左」を意味し、添え字の“R”は「右」を意味する。
これら四つのタイヤ(左前タイヤ20、右前タイヤ21、左後タイヤ22及び右後タイヤ23)には、それぞれ、空気圧等の情報をセンシングするためのセンサ部24〜27が装着されており、タイヤと同様に、各々のセンサ部の位置を区別する場合は「左前」、「右前」、「左後」及び「右後」を付して呼称することにする。すなわち、左前センサ部24は左前タイヤ20に装着されたものであり、右前センサ部25は右前タイヤ21に装着されたものであり、左後センサ部26は左後タイヤ22に装着されたものであり、右後センサ部27は右後タイヤ27に装着されたものである。
なお、図面では、各センサ部24〜27の設置位置を、各タイヤ20〜23の回転中心PFL、PFR、PBL、PBRにそれぞれ一致させているが、これは図示の都合である。冒頭で説明したとおり、各センサ部24〜27のタイヤへの装着位置は、たとえば、ホイール外周の所定位置であり、或いは、タイヤ内壁の所定位置であり、いずれの位置もタイヤの半径方向に偏っているため、タイヤの回転に伴い、各タイヤ20〜23の回転中心PFL、PFR、PBL、PBRから前後方向(図面の上下方向)に往復移動を繰り返すことになる。
さて、冒頭の従来技術においては、四輪自動車の場合、タイヤと同数の四つのLFアンテナを必要としていたが、本実施形態では、その半分の二つのLFアンテナで済む。以下、これら二つのLFアンテナのことを、この第二の配置例(左右配置の例)においては、「左方LFアンテナ30」と「右方LFアンテナ31」ということにする。「左方LFアンテナ30」と「右方LFアンテナ31」は発明の要旨(請求項4)における第1アンテナ、第2アンテナに相当する。
第二の配置例におけるこれら二つのLFアンテナ(左方LFアンテナ30及び右方LFアンテナ31)の具体的な位置は、以下のとおりである。
まず、左方LFアンテナ30は、左方仮想線LLのほぼ線上であって、且つ、この左方仮想線LLの中間点PLCから前後いずれかの方向(ここでは前方向)に所定量ΔFずれた位置PLAに設置される。同様に、右方LFアンテナ31は、右方仮想線LRのほぼ線上であって、且つ、この右方仮想線LRの中間点PRCから前後いずれかの方向(ここでは前方向)に所定量ΔFずれた位置PRAに設置される。仮想線LA2は、左方LFアンテナ30の設置位置PLAと右方LFアンテナ31の設置位置PRAとを通る線であり、仮想線LLRCは、左方仮想線LLの中間点PLCと右方仮想線LRの中間点PRCとを通る線である。なお、添え字の“C”は「中間」を意味し、添え字の“A”は「アンテナ」を意味する。
<第一の配置例と第二の配置例のまとめ>
以上のとおり、第一の配置例(前後配置の例:図1)にあっては、前方仮想線LFのほぼ線上であって、且つ、この前方仮想線LFの中間点PFCから右方向に所定量ΔRずれた位置PFAに「前方LFアンテナ28」を設置し、さらに、後方仮想線LBのほぼ線上であって、且つ、この後方仮想線LBの中間点PBCから右方向に所定量ΔRずれた位置PBAに「後方LFアンテナ29」を設置した点がポイントである。
また、第二の配置例(左右配置の例:図2)にあっては、左方仮想線LLのほぼ線上であって、且つ、この左方仮想線LLの中間点PLCから前方向に所定量ΔFずれた位置PLAに「左方LFアンテナ30」を設置し、さらに、右方仮想線LRのほぼ線上であって、且つ、この右方仮想線LRの中間点PRCから前方向に所定量ΔFずれた位置PRAに「右方LFアンテナ31」を設置した点がポイントである。
このようなポイントを有する第一の配置例又は第二の配置例のいずれかを採用することにより、以下に詳述するように、(先願技術との対比で)少ないアンテナ数で、応答信号を返すセンサ部(タイヤ)の位置を把握することができ、効率的な調節を可能とするタイヤモニタ装置を提供することができるのである。
<第一の配置例のアンテナ放射パターン>
図3は、第一の配置例(前後配置の例:図1)における前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29の水平方向の放射パターンを示す簡易的な模式図である。なお、この図では、それぞれのLFアンテナ28、29の放射パターン32、33を無指向性パターン(略円形パターン)として描いているが、これは説明上の便宜である。実際には、図5(a)に示すように、前方LFアンテナ28のコイル軸は、左右方向に配置された前方左側タイヤ20と前方右側タイヤ21に組み込まれたセンサ側LF受信アンテナ(不図示)のコイル軸に一致させられており、同様に、後方LFアンテナ29のコイル軸も、左右方向に配置された後方左側タイヤ22と後方右側タイヤ23に組み込まれたセンサ側LF受信アンテナ(不図示)のコイル軸に一致させられている。このようにコイル軸を配置すると、前方LFアンテナ28の放射パターン(磁束)はセンサの磁束と並行することとなる。つまり、前方LFアンテナ28から送信された応答要求信号は、前方左側タイヤ20と前方右側タイヤ21に組み込まれたセンサには受信され易いが、後方左側タイヤ22と後方右側タイヤ23に組み込まれたセンサには受信され難くなる。したがって、応答を希望している2つのセンサのみに受信させるために、前方LFアンテナ28の送信電力の調整などが容易に行える。また、後方LFアンテナ29の放射パターン(磁束)もセンサの磁束と並行することとなるので同様である。
ここで、図示の放射パターン32、33は、それぞれのLFアンテナ(前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29)から送信された応答要求信号が、各タイヤ20〜23のセンサ部24〜27に正常に受信される限界距離をプロットしたものである。つまり、一般的にアンテナから送信された電波の強さは、そのアンテナからの距離が遠くなるほど指数関数的に減少し、ある距離(限界距離)を超えると正常に受信されなくなる。図示の放射パターン32、33は、その限界距離を示している。
さて、この第一の配置例の重要なポイントの一つめは、「前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29の各々の放射パターン32、33に、前記センサ部のうち車両の左右方向に位置する二つのセンサ部が入っていることにある。具体的には、前方LFアンテナ28の放射パターン32には、左前センサ部24と右前センサ部25が入り、また、後方LFアンテナ29の放射パターン33には、左後センサ部26と右後センサ部27が入っていることにある。
さらに、この第一の配置例の重要なポイントの二つめは、既述のとおり、前方仮想線LFのほぼ線上であって、且つ、この前方仮想線LFの中間点PFCから右方向に所定量ΔRずれた位置PFAに「前方LFアンテナ28」を設置し、さらに、後方仮想線LBのほぼ線上であって、且つ、この後方仮想線LBの中間点PBCから右方向に所定量ΔRずれた位置PBAに「後方LFアンテナ29」を設置した点にあり、要するに、LFアンテナと2つのセンサ部との各距離が異なるように配置した点にある。
つまり、この第一の配置例における前方LFアンテナ28の放射パターン32の中心が、「前方仮想線LFのほぼ線上であって、且つ、この前方仮想線LFの中間点PFCから右方向に所定量ΔRずれた位置PFA」になり、このため、当該パターン32の中心(位置PFA)から左前センサ部24までの距離Aと、当該パターン32の中心(位置PFA)から右前センサ部25までの距離Bとは、A>Bの関係になる。同様に、この第一の配置例における後方LFアンテナ29の放射パターン33の中心が、「右方仮想線LRのほぼ線上であって、且つ、この右方仮想線LRの中間点PRCから前方向に所定量ΔFずれた位置PRA」になり、このため、当該パターン33の中心(位置PBA)から左後センサ部26までの距離Aと、当該パターン33の中心(位置PBA)から右後センサ部27までの距離Bとは、やはり、A>Bの関係になる。ここで、AとBの差はΔRに相当する。
先に説明したとおり、「アンテナから送信された電波の強さは、そのアンテナからの距離が遠くなるほど指数関数的に減少」するのであるから、上記のようにA>Bの関係にある各一対のセンサ部(ここでは、左前センサ部24と右前センサ部25の対、及び、左後センサ部26と右後センサ部27の対)で受信されるLF信号(各々のLFアンテナ28、29からの応答要求信号)は、距離B側のもの(右前センサ部25や右後センサ部27)で受信されるLF信号に対して、距離A側のもの(左前センサ部24や左後センサ部26)で受信されるLF信号が小さな受信電力(小さな受信レベル)になる。したがって、各センサ部でLF信号(応答要求信号)の受信レベルを測定し、その測定結果を応答信号に含ませて返送するようにすれば、後述のタイヤモニタ装置(図6のタイヤモニタ装置36)で、その受信レベルの違いに基づいて、各センサ部の位置を判定することができるようになる。
前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29の適正なずれ量ΔRは、以下の考え方に従って設定する。今、このずれ量ΔRが小さすぎるときを考える。この場合、距離A、Bの差が少なくなるため、距離B側のもの(右前センサ部25や右後センサ部27)で受信されるLF信号(応答要求信号)と、距離A側のもの(左前センサ部24や左後センサ部26)で受信されるLF信号(応答要求信号)の受信電力差が小さくなる。このような小さな受信電力差は、タイヤの回転に伴って自然に発生するLF信号(応答要求信号)の受信電力変動と間違いやすく、各センサ部の位置判定の誤認を招くことになる。このような理由から、前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29の適正なずれ量ΔRの設定に際しては、タイヤの回転に伴って自然に発生するLF信号(応答要求信号)の受信電力変動と区別できるように、当該受信変動に比べて充分大きな上記受信電力差が得られる程度の大きなずれ量ΔRとすることが望ましい。
<第二の配置例のアンテナ放射パターン>
図4は、第二の配置例(左右配置の例:図2)における左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31の水平方向の放射パターンを示す簡易的な模式図である。なお、この図でも、それぞれのLFアンテナ30、31の放射パターン34、35を無指向性パターン(略円形パターン)として描いているが、これは説明上の便宜である。実際には、図5(b)に示すように、右方LFアンテナ31のコイル軸は、前後方向に配置された前方右側タイヤ21と後方右側タイヤ23に組み込まれたセンサ側LF受信アンテナ(不図示)のコイル軸に一致させられており、同様に、左方LFアンテナ30のコイル軸も、前後方向に配置された前方左側タイヤ20と後方左タイヤ22に組み込まれたセンサ側LF受信アンテナ(不図示)のコイル軸に一致させられている。このようにコイル軸を配置すると、右方LFアンテナ31の放射パターン(磁束)はセンサの磁束と並行することとなる。つまり、右方LFアンテナ31から送信された応答要求信号は、前方右側タイヤ21と後方右側タイヤ23に組み込まれたセンサには受信され易いが、前方左側タイヤ21と後方左側タイヤ23に組み込まれたセンサには受信され難くなる。したがって、応答を希望している2つのセンサのみに受信させるために、右方LFアンテナ31の送信電力の調整などが容易に行える。また、左方LFアンテナ30の放射パターン(磁束)もセンサの磁束と並行することとなるので同様である。
ここで、図示の放射パターン34、35は、それぞれのLFアンテナ(左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31)から送信された応答要求信号が、各タイヤ20〜23のセンサ部24〜27に正常に受信される限界距離をプロットしたものである。つまり、一般的にアンテナから送信された電波の強さは、そのアンテナからの距離が遠くなるほど指数関数的に減少し、ある距離(限界距離)を超えると正常に受信されなくなる。図示の放射パターン34、35は、その限界距離を示している。
さて、この第二の配置例の重要なポイントの一つめは、「左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31の各々の放射パターン34、35に、前記センサ部のうち車両の前後方向に位置する二つのセンサ部が入っていることにある。具体的には、左方LFアンテナ30の放射パターン34には、左前センサ部24と左後センサ部26が入り、また、右方LFアンテナ31の放射パターン35には、右前センサ部25と右後センサ部27が入っていることにある。
さらに、この第二の配置例の重要なポイントの二つめは、既述のとおり、左方仮想線LLのほぼ線上であって、且つ、この左方仮想線LLの中間点PLCから前方向に所定量ΔFずれた位置PLAに「左方LFアンテナ30」を設置し、さらに、右方仮想線LRのほぼ線上であって、且つ、この右方仮想線LRの中間点PRCから前方向に所定量ΔFずれた位置PRAに「右方LFアンテナ31」を設置した点にあり、要するに、LFアンテナと2つのセンサ部との各距離が異なるように配置した点にある。
つまり、この第二の配置例における左方LFアンテナ30の放射パターン34の中心が、「左方仮想線LLのほぼ線上であって、且つ、この左方仮想線LLの中間点PLCから前方向に所定量ΔFずれた位置PLA」になり、このため、当該パターン34の中心(位置PLA)から左後センサ部26までの距離Cと、当該パターン34の中心(位置PLA)から左前センサ部24までの距離Dとは、C>Dの関係になる。同様に、この第二の配置例における左方LFアンテナ31の放射パターン35の中心が、「右方仮想線LRのほぼ線上であって、且つ、この右方仮想線LRの中間点PRCから前方向に所定量ΔFずれた位置PRA」になり、このため、当該パターン35の中心(位置PRA)から右後センサ部27までの距離Cと、当該パターン35の中心(位置PRA)から右前センサ部25までの距離Dとは、やはり、C>Dの関係になる。ここで、CとDの差はΔFに相当する。
先に説明したとおり、「アンテナから送信された電波の強さは、そのアンテナからの距離が遠くなるほど指数関数的に減少」するのであるから、上記のようにC>Dの関係にある各一対のセンサ部(ここでは、左後センサ部26と左前センサ部24の対、及び、右後センサ部27と右前センサ部25の対)で受信されるLF信号(各々のLFアンテナ30、31からの応答要求信号)は、距離D側のもの(左前センサ部24や右前センサ部25)で受信されるLF信号に対して、距離C側のもの(左後センサ部26や右後センサ部27)で受信されるLF信号が小さな受信電力(小さな受信レベル)になる。したがって、各センサ部でLF信号(応答要求信号)の受信レベルを測定し、その測定結果を応答信号に含ませて返送するようにすれば、後述のタイヤモニタ装置(図6のタイヤモニタ装置36)で、その受信レベルの違いに基づいて、各センサ部の位置を判定することができるようになる。
左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31の適正なずれ量ΔFは、以下の考え方に従って設定する。今、このずれ量ΔFが小さすぎるときを考える。この場合、距離C、Dの差が少なくなるため、距離D側のもの(左前センサ部24や右前センサ部25)で受信されるLF信号(応答要求信号)と、距離C側のもの(左後センサ部26や右後センサ部27)で受信されるLF信号(応答要求信号)の受信電力差が小さくなる。このような小さな受信電力差は、タイヤの回転に伴って自然に発生するLF信号(応答要求信号)の受信電力変動と間違いやすく、各センサ部の位置判定の誤認を招くことになる。このような理由から、左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31の適正なずれ量ΔFの設定に際しては、タイヤの回転に伴って自然に発生するLF信号(応答要求信号)の受信電力変動と区別できるように、当該受信変動に比べて充分大きな上記受信電力差が得られる程度の大きなずれ量ΔFとすることが望ましい。
<タイヤモニタ装置の構成>
図6は、本実施形態のタイヤモニタ装置の概念構成図である。なお、図示の構成は、センサ部の位置判定と、その判定結果を表示する仕組みを抜粋して示すものであり、他の構成、つまり、位置が判定されたセンサ部からの情報に基づいて、たとえば、タイヤの空気圧不足等の警告を乗員に通知するなどの仕組みについては、図面の輻輳を避けるために便宜的に省いている。
この図において、本実施形態のタイヤモニタ装置36は、先に説明した二つのLFアンテナ、すなわち、図1に示す前方LFアンテナ28及び後方LFアンテナ29(または、図2に示す左方LFアンテナ30及び右方LFアンテナ31)と、四つのタイヤ20〜23にそれぞれ装着された四つのセンサ部24〜27と、後述する制御部40からの制御信号によって二つのLFアンテナを時分割的に駆動しながらLF帯の応答要求信号(LF信号)を順次に送信するLF送信部37と、この応答要求信号に応じてセンサ部24〜27から返されるUHF帯の応答信号(UHF信号)をUHFアンテナ38経由で受信すると共に、その応答信号に含まれる空気圧や後述のLF信号レベル等の情報を再生するUHF受信部39と、LF送信部37の送信シーケンスを制御すると共に、UHF受信部39で再生された情報を取り込み、センサ部の位置を判定する制御部40と、その判定結果を表示する表示部41と、後述の制御プログラムなどを記憶保持する記憶部42とを備える。
制御部40は、例えば、マイクロコンピュータや周辺回路から構成される。また、記憶部42は外部メモリであってもよく、あるいは、マイクロコンピュータ内のRAMであってもよい。これらに限定されるものではない。
ここで、表示部41は、たとえば、タイヤ位置を示す「右前表示灯43」、「左前表示灯44」、「右後表示灯45」及び「左後表示灯46」、並びに、判定結果不定を示す「エラー表示灯47」を備えていてもよい。
図7は、各センサ部24〜27の共通概念構成図である。各センサ部24〜27は、タイヤモニタ装置36から送信されたLF帯の応答要求信号(第一の配置例の場合は前方LFアンテナ28又は後方LFアンテナ29から送信された応答要求信号、第二の配置例の場合は左方LFアンテナ30又は右方LFアンテナ31から送信された応答要求信号)をLFアンテナ48を介して受信するLF受信部49と、このLF受信部49で受信されたLF信号の信号レベルを測定する信号レベル測定部50と、各々のセンサ部が装着されたタイヤの空気圧(左前センサ部24の場合は左前タイヤ20の空気圧、右前センサ部25の場合は右前タイヤ21の空気圧、左後センサ部26の場合は左後タイヤ22の空気圧、右後センサ部27の場合は右後タイヤ23の空気圧)を測定する空気圧センサ51と、LF受信部49で応答要求信号を受信したときに、その受信に応答して所定の応答信号を生成する制御部52と、制御部52で生成した応答信号をUHF信号に変調し、UHFアンテナ54を経由して送信するUHF送信部53とを備える。
さらに、各センサ部が応答要求信号を受信した後に応答信号を送信するまでの時間は、ランダムになるように各センサ部の制御部52によって決定されている。例えば、制御部52は乱数を発生させ、その値に基づいて応答までの時間を決定し、この時間の経過後に応答信号を送信するように制御する。このようにすることで、各センサ部からの応答信号が混信する事を防止することができる。
ここで、前記の応答信号には、少なくとも、前記空気圧センサ51によって測定された空気圧情報と、前記信号レベル測定部50によって測定されたLF信号の受信レベル情報とが含まれる。
次に、本実施形態におけるセンサ部の位置判定動作について説明する。
<センサ部の位置判定動作:第一の配置例に対応するもの>
図8は、制御部40で所定の周期ごとに繰り返し実行される、第一の配置例に対応した制御プログラムの概略的なフローを示す図である。この制御プログラムの実行を開始すると、まず、前方LFアンテナ28から応答要求信号(LF信号)を送信し(ステップS11)、次いで、UHF信号(センサ部からの応答信号)の受信を判定する(ステップS12)。そして、UHF信号を受信できない場合は、何らかのトラブルが発生していると判断して所要のエラー表示(たとえば、エラー表示灯47の点灯等)を行った後(ステップS13)、フローを終了する。
一方、ステップS12で、UHF信号を受信できた場合は、そのUHF信号(応答信号)に含まれている受信レベル情報(信号レベル測定部50によって測定されたLF信号の受信レベル情報)を取り出し、その受信レベルが所定値を超えているか否か(すなわち、受信レベル大であるか否か)を判定する(ステップS14)。正常であれば、右前センサ部25からと左前センサ部24からの2つの応答信号が受信されるので、受信レベル大である応答信号を、距離が近い方のセンサ部、具体的には、図3における距離B側の右前センサ部25からの応答であると判定し(ステップS15)、受信レベル大でなかった応答信号を、距離が遠い方のセンサ部、具体的には、図3における距離A側の左前センサ部24からの応答であると判定する(ステップS16)。あるいは、右前センサ部25からの応答信号に含まれる受信レベル情報と左前センサ部24からの応答信号に含まれる受信レベル情報とを相対比較し、受信レベルの高い方を右前センサ部25からの応答であると判定するようにしてもよい。
次に、2回目の判定完了か否かを判定し(ステップS17)、2回目の判定完了でなければ、ステップS12に復帰し、2回目の判定完了であれば、後方LFアンテナ29から応答要求信号(LF信号)を送信し(ステップS18)、UHF信号(センサ部からの応答信号)の受信を判定する(ステップS19)。そして、UHF信号を受信できない場合は、何らかのトラブルが発生していると判断して所要のエラー表示(たとえば、エラー表示灯47の点灯等)を行った後(ステップS13)、フローを終了する。
一方、ステップS19で、UHF信号を受信できた場合は、そのUHF信号(応答信号)に含まれている受信レベル情報(信号レベル測定部50によって測定されたLF信号の受信レベル情報)を取り出し、その受信レベルが所定値を超えているか否か(すなわち、受信レベル大であるか否か)を判定し(ステップS20)、受信レベル大である応答信号を、距離が近い方のセンサ部、具体的には、図3における距離B側の右後センサ部27からの応答であると判定し(ステップS21)、受信レベル大でなかった応答信号を、距離が遠い方のセンサ部、具体的には、図3における距離A側の左後センサ部26からの応答であると判定する(ステップS22)。
そして、再び、2回目の判定完了か否かを判定し(ステップS23)、2回目の判定完了でなければ、ステップS12に復帰し、2回目の判定完了であれば、最後に、それらの位置判定結果(ステップS15、ステップS16、ステップS21、ステップS22の判定結果)に従い、表示部41の適切な表示灯(右前表示灯43、左前表示灯44、右後表示灯45及び左後表示灯46)を選択的に駆動して応答位置表示(ステップS24)を行った後、プログラムの実行を終了する。例えば、右前センサ部25からの応答信号であると判定された信号に含まれる空気圧情報が異常と判定された場合には、右前表示灯43を点灯させる。また、ほかの実施形態としては、応答信号に含まれるセンサ部のID番号を位置判定結果と対応づけて制御部40が記憶部42に記憶させるものがある。例えば、応答要求信号の命令がID番号と受信レベルを返送する内容にしておき、センサ部からの応答信号にID番号と受信レベル情報を含まれるようにする。このように一度、各ID番号を各タイヤ位置と対応づけておくと、次回からの位置判定には受信レベル情報を用いる必要がなく、制御処理を簡単にすることができる。このようにID番号とタイヤ位置を対応づけて記憶する場合には、応答信号に空気圧情報が含まれていなくてもよい。
ここで、ステップS17とステップS23において、「2回目の判定完了であるか否か」を調べるのは次の理由による。すなわち、1回の応答要求信号の送信により、2つのセンサから応答信号が返信されてくるが、この返信のタイミングは、乱数によって異なるように設計されているため、1回のUHF受信においては、いずれかのセンサからの応答信号を受信することになるからである。このため、2つの応答信号を受信するためには、“受信”→“判定”のフローを2巡させる必要があるからである。
<センサ部の位置判定動作:第二の配置例に対応するもの>
図9は、制御部40で所定の周期ごとに繰り返し実行される、第二の配置例に対応した制御プログラムの概略的なフローを示す図である。この制御プログラムの実行を開始すると、まず、右方LFアンテナ31から応答要求信号(LF信号)を送信し(ステップS31)、次いで、UHF信号(センサ部からの応答信号)の受信を判定する(ステップS32)。そして、UHF信号を受信できない場合は、何らかのトラブルが発生していると判断して所要のエラー表示(たとえば、エラー表示灯47の点灯等)を行った後(ステップS33)、フローを終了する。
一方、ステップS32で、UHF信号を受信できた場合は、そのUHF信号(応答信号)に含まれている受信レベル情報(信号レベル測定部50によって測定されたLF信号の受信レベル情報)を取り出し、その受信レベルが所定値を超えているか否か(すなわち、受信レベル大であるか否か)を判定し(ステップS34)、受信レベル大である応答信号を、距離が近い方のセンサ部、具体的には、図4における距離D側の右前センサ部25からの応答であると判定し(ステップS35)、受信レベル大でなかった応答信号を、距離が遠い方のセンサ部、具体的には、図4における距離C側の右後センサ部27からの応答であると判定する(ステップS36)。
次に、2回目の判定完了か否かを判定し(ステップS37)、2回目の判定完了でなければ、ステップS32に復帰し、2回目の判定完了であれば、左方LFアンテナ30から応答要求信号(LF信号)を送信し(ステップS38)、UHF信号(センサ部からの応答信号)の受信を判定する(ステップS39)。そして、UHF信号を受信できない場合は、何らかのトラブルが発生していると判断して所要のエラー表示(たとえば、エラー表示灯47の点灯等)を行った後(ステップS33)、フローを終了する。
一方、ステップS39で、UHF信号を受信できた場合は、そのUHF信号(応答信号)に含まれている受信レベル情報(信号レベル測定部50によって測定されたLF信号の受信レベル情報)を取り出し、その受信レベルが所定値を超えているか否か(すなわち、受信レベル大であるか否か)を判定し(ステップS40)、受信レベル大である応答信号を、距離が近い方のセンサ部、具体的には、図4における距離D側の左前センサ部24からの応答であると判定し(ステップS41)、受信レベル大でなかった応答信号を、距離が遠い方のセンサ部、具体的には、図4における距離C側の左後センサ部26からの応答であると判定する(ステップS42)。
そして、再び、2回目の判定完了か否かを判定し(ステップS43)、2回目の判定完了でなければ、ステップS32に復帰し、2回目の判定完了であれば、最後に、それらの位置判定結果(ステップS35、ステップS36、ステップS41、ステップS42の判定結果)に従い、表示部41の適切な表示灯(右前表示灯43、左前表示灯44、右後表示灯45及び左後表示灯46)を選択的に駆動し応答位置表示(ステップS44)を行った後、プログラムの実行を終了する。
<実施形態のまとめ>
以上説明したとおり、本実施形態によれば、左右のセンサ部(左前センサ部24と右前センサ部25、及び、左後センサ部26と右後センサ部27)の中間位置(PFC又はPBC)から左右いずれかの方向に所定量ΔRずれた位置に、それぞれ前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29とを設けているので(第一の配置例の場合)、または、前後のセンサ部(左前センサ部24と左後センサ部26、及び、右前センサ部25と右後センサ部27)の中間位置(PLC又はPRC)から前後いずれかの方向に所定量ΔFずれた位置に、それぞれ左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31とを設けているので(第二の配置例の場合)、これらのアンテナから送信された応答要求信号(LF信号)を各センサ部で受信する際の受信レベルに差を付けることができる。このため、それらの受信レベルを各センサ部で測定し、各センサ部からの応答信号に含ませてタイヤモニタ装置(図6のタイヤモニタ装置36)に返送することにより、タイヤモニタ装置で、受信レベルに基づいて各センサ部の位置を判定することができる。
したがって、冒頭で説明した「従来技術」との対比で、LFアンテナの数を二つに減らす(四輪自動車の場合)ことができ、コストを削減しつつ、応答信号を返すセンサ部(タイヤ)の位置を把握することができ、効率的な調節を可能とするタイヤモニタ装置を提供することができる。
本実施例における技術事項を端的に示せば、以下のとおりとなる。
(1)応答要求信号(LF信号)を送信するLFアンテナの位置:
第一の配置例:左右タイヤ間の中間点(PFC、PBC)から左右いずれかの方向に所定量(ΔR)だけずれた位置(PFA、PBA)(図1、図3参照)。
第二の配置例:前後タイヤ間の中間点(PLC、PRC)から前後いずれかの方向に所定量(ΔF)だけずれた位置(PLA、PRA)(図2、図4参照)。
(2)各センサ部24〜27で応答要求信号(LF信号)の受信レベルを測定する:
信号レベル測定部50は、LF受信部49で受信されたLF信号の信号レベルを測定する。上記の(1)において、応答要求信号(LF信号)を送信するLFアンテナの位置が、左右タイヤ間の中間点(PFC、PBC)から左右いずれかの方向に所定量(ΔR)だけずれているので(第一の配置例の場合)、又は、前後タイヤ間の中間点(PLC、PRC)から前後いずれかの方向に所定量(ΔF)だけずれているので(第一の配置例の場合)、各センサ部24〜27で測定された応答要求信号(LF信号)の受信レベルには、上記のずれ量(第一の配置例の場合はΔR、第二の配置例の場合はΔF)に相当する差が現れる。
(3)各センサ部24〜27は測定したLF信号の受信レベルを応答信号に含ませて返送する:
タイヤモニタ装置36は、各センサ部24〜27からの応答信号に含まれている「LF信号の受信レベル」を比較し、上記の“差”に基づいて、各センサ24〜27の位置を判定する。つまり、前方LFアンテナ28から応答要求信号を送信したときに、左前センサ部24と右前センサ部25から返される二つの応答信号中の各々の「LF信号の受信レベル」を比較し、受信レベルが大きい方を、前方LFアンテナ28に近い右前センサ部25からの応答であると判定し、そうでない場合に、前方LFアンテナ28から遠い左前センサ部24からの応答であると判定する。また、後方LFアンテナ29から応答要求信号を送信したときに、左後センサ部26と右後センサ部27から返される二つの応答信号中の各々の「LF信号の受信レベル」を比較し、受信レベルが大きい方を、後方LFアンテナ29に近い右後センサ部27からの応答であると判定し、そうでない場合に、後方LFアンテナ29から遠い左後センサ部26からの応答であると判定する(第一の配置例の場合)。
又は、左方LFアンテナ30から応答要求信号を送信したときに、左前センサ部24と左後センサ部26から返される二つの応答信号中の各々の「LF信号の受信レベル」を比較し、受信レベルが大きい方を、左方LFアンテナ30に近い左前センサ部24からの応答であると判定し、そうでない場合に、左方LFアンテナ30から遠い左後センサ部26からの応答であると判定する。また、右方LFアンテナ31から応答要求信号を送信したときに、右前センサ部25と右後センサ部27から返される二つの応答信号中の各々の「LF信号の受信レベル」を比較し、受信レベルが大きい方を、右方LFアンテナ31に近い右前センサ部25からの応答であると判定し、そうでない場合に、右方LFアンテナ31から遠い右後センサ部27からの応答であると判定する(第二の配置例の場合)。
なお、各センサ部24〜27の信号レベル測定部50は、LF受信部49で受信されたLF信号の信号レベルの測定を所定のタイミングで行ってもよい(たとえば、LF信号の信号開始のタイミングや、或いは、受信開始から所定時間経過後のタイミングで行ってもよい)が、測定の正確性を期するためには、たとえば、所定時間(タイヤ1回転又は数回転に要する時間)継続してLF信号の信号レベルを測定し、その測定値の平均値や積分値或いはピーク値を測定結果としてもよい。このような値を用いる事によって、タイヤの回転によるLF信号のレベル変動の影響を抑えることができる。
本実施形態におけるLFアンテナの第一の配置例(前後配置の例)を示す概念図である。 本実施形態におけるLFアンテナの第二の配置例(左右配置の例)を示す概念図である。 第一の配置例における前方LFアンテナ28と後方LFアンテナ29の水平方向の放射パターンを示す簡易的な模式図である。 第二の配置例における左方LFアンテナ30と右方LFアンテナ31の水平方向の放射パターンを示す簡易的な模式図である。 第一及び第二の配置例における実際の放射パターンを示す図である。 本実施形態のタイヤモニタ装置の概念構成図である。 各センサ部24〜27の共通概念構成図である。 制御部40で所定の周期ごとに繰り返し実行される、第一の配置例に対応した制御プログラムの概略的なフローを示す図である。 制御部40で所定の周期ごとに繰り返し実行される、第二の配置例に対応した制御プログラムの概略的なフローを示す図である。 従来技術の概念図である。
符号の説明
20 左前タイヤ(タイヤ)
21 右前タイヤ(タイヤ)
22 左後タイヤ(タイヤ)
23 右後タイヤ(タイヤ)
24 左前センサ部(センサ部)
25 右前センサ部(センサ部)
26 左後センサ部(センサ部)
27 右後センサ部(センサ部)
28 前方LFアンテナ(アンテナ)
29 後方LFアンテナ(アンテナ)
30 左方LFアンテナ(アンテナ)
31 右方LFアンテナ(アンテナ)
32〜35 放射パターン
36 タイヤモニタ装置
38 UHFアンテナ
40 制御部(判定手段)
41 表示部(表示手段)

Claims (6)

  1. 車両のタイヤに装着されたセンサ部に対して第1及び第2アンテナから応答要求信号を送信し、その応答要求信号に応答して前記センサ部から返送された応答信号に基づいて前記タイヤの情報を監視するタイヤモニタ装置において、
    前記タイヤが左前方、右前方、左後方および右後方に備えられており、且つ、前記複数のタイヤの各々に前記センサ部が装着されていること、
    及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の左前方と右前方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の左右いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第1アンテナが配置されていること、
    及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の左後方と右後方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の左右いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第2アンテナが配置されていること、
    前記センサ部は、前記応答要求信号の受信レベルを測定し、その測定結果を応答信号に含ませて返送すること、
    加えて、前記各センサ部から返送される応答信号に含まれる前記応答要求信号の受信レベルの情報に基づいて、各センサ部の位置を判定する判定手段を備えていること、
    を特徴とするタイヤモニタ装置。
  2. 前記センサ部は、前記アンテナから送信された応答要求信号の受信レベルをタイヤの1回転又は数回転の間の平均値、積算値若しくはその間のピーク値として測定する測定手段を備えることを特徴とする請求項1記載のタイヤモニタ装置。
  3. 前記アンテナは、低周波帯のLFアンテナであり、且つ、前記判定手段は、前記センサ部からの応答信号を高周波帯のUHFアンテナで受信することを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載のタイヤモニタ装置。
  4. 車両のタイヤに装着されたセンサ部に対して第1及び第2アンテナから応答要求信号を送信し、その応答要求信号に応答して前記センサ部から返送された応答信号に基づいて前記タイヤの情報を監視するタイヤモニタ装置において、
    前記タイヤが左前方、右前方、左後方および右後方に備えられており、且つ、前記複数のタイヤの各々に前記センサ部が装着されていること、
    及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の左前方と左後方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の前後いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第1アンテナが配置されていること、
    及び、前記複数のタイヤのうち前記車両の右前方と右後方に位置するタイヤ間の中間位置から車両の前後いずれかの方向に所定量ずれた位置に前記第2アンテナが配置されていること、
    前記センサ部は、前記応答要求信号の受信レベルを測定し、その測定結果を応答信号に含ませて返送すること、
    加えて、前記各センサ部から返送される応答信号に含まれる前記応答要求信号の受信レベルの情報に基づいて、各センサ部の位置を判定する判定手段を備えていること、
    を特徴とするタイヤモニタ装置。
  5. 前記センサ部は、前記アンテナから送信された応答要求信号の受信レベルをタイヤの1回転又は数回転の間の平均値、積算値若しくはその間のピーク値として測定する測定手段を備えることを特徴とする請求項4記載のタイヤモニタ装置。
  6. 前記アンテナは、低周波帯のLFアンテナであり、且つ、前記判定手段は、前記センサ部からの応答信号を高周波帯のUHFアンテナで受信することを特徴とする請求項4または請求項5いずれかに記載のタイヤモニタ装置。
JP2008060475A 2008-03-11 2008-03-11 タイヤモニタ装置 Expired - Fee Related JP5339333B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008060475A JP5339333B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 タイヤモニタ装置
EP09153959A EP2100755A1 (en) 2008-03-11 2009-02-27 Tire monitor device
CN2009100044812A CN101531125B (zh) 2008-03-11 2009-03-04 轮胎监视装置
US12/400,381 US8031065B2 (en) 2008-03-11 2009-03-09 Tire monitor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008060475A JP5339333B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 タイヤモニタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009214708A true JP2009214708A (ja) 2009-09-24
JP5339333B2 JP5339333B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=40718965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008060475A Expired - Fee Related JP5339333B2 (ja) 2008-03-11 2008-03-11 タイヤモニタ装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8031065B2 (ja)
EP (1) EP2100755A1 (ja)
JP (1) JP5339333B2 (ja)
CN (1) CN101531125B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012116311A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ状態監視システム及び装着位置特定方法
WO2013132960A1 (ja) * 2012-03-06 2013-09-12 アルプス電気株式会社 タイヤ状態監視装置
JP2015116913A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社ユピテル システム、受信装置及びプログラム
WO2016158446A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信器装着位置判定システム及び判定装置
WO2018230594A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 株式会社ブリヂストン タイヤ装着位置検出システム、タイヤ装着位置検出方法及びタイヤ装着位置検出プログラム
JP7365109B2 (ja) 2018-08-28 2023-10-19 株式会社ブリヂストン タイヤ装着状態検出システム、タイヤ装着状態検出方法及びタイヤ装着状態検出プログラム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102303489B (zh) * 2011-06-28 2013-10-30 深圳市元征软件开发有限公司 Tpms发射器的灵活配置方法及系统
CN103496412B (zh) * 2013-09-18 2016-04-06 深圳市加力尔电子科技有限公司 Tpms轮胎配对系统及其配对方法
CN105150777B (zh) * 2015-10-28 2017-03-22 上海泰好电子科技有限公司 胎压监测系统的低频自动匹配方法及装置
US10093138B2 (en) * 2017-02-14 2018-10-09 Ford Global Technologies, Llc Monitoring tires of vehicles via personal area networks
US10780749B2 (en) * 2017-11-21 2020-09-22 Ford Global Technologies, Llc Systems and methods for vehicle TPMS localization
US10442253B2 (en) 2018-01-23 2019-10-15 Infineon Technologies Ag Tire pressure monitoring system (TPMS) module localization using bluetooth low energy beacons
CN111976397A (zh) * 2020-08-25 2020-11-24 南京泰晟科技实业有限公司 一种车辆轮胎自动识别定位系统及定位方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207223A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Omron Corp 車両用リモートコントロールシステム及びタイヤ空気圧モニタリングシステム
JP2006281977A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Omron Corp タイヤ圧力モニタリングシステム及びパンク自動修理装置
JP2007015491A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Denso Corp 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2007230416A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Denso Corp 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2007261455A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Aisin Seiki Co Ltd タイヤ情報監視システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2826731B1 (fr) * 2001-06-28 2005-02-25 Siemens Automotive Sa Procede de localisation de capteurs montes chacun sur une roue de vehicule.
JP4000891B2 (ja) * 2002-04-12 2007-10-31 トヨタ自動車株式会社 タイヤ状態取得装置
US6888446B2 (en) * 2003-02-25 2005-05-03 Lear Corporation Tire pressure monitoring auto location assembly
EP1547879A3 (en) * 2003-12-25 2006-03-01 Omron Corporation Vehicular remote control system and tire pressure monitoring system
US7474214B2 (en) * 2005-06-22 2009-01-06 International Business Machines Corporation Method and system for locating tires using RFID
US20090002146A1 (en) * 2007-06-28 2009-01-01 Trw Automotive U.S. Llc Method and apparatus for determining and associating sensor location in a tire pressure monitoring system using dual antennas

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207223A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Omron Corp 車両用リモートコントロールシステム及びタイヤ空気圧モニタリングシステム
JP2006281977A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Omron Corp タイヤ圧力モニタリングシステム及びパンク自動修理装置
JP2007015491A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Denso Corp 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2007230416A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Denso Corp 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2007261455A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Aisin Seiki Co Ltd タイヤ情報監視システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012116311A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ状態監視システム及び装着位置特定方法
WO2013132960A1 (ja) * 2012-03-06 2013-09-12 アルプス電気株式会社 タイヤ状態監視装置
JP2015116913A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社ユピテル システム、受信装置及びプログラム
WO2016158446A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信器装着位置判定システム及び判定装置
JP2016185763A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信器装着位置判定システム及び判定装置
US10245903B2 (en) 2015-03-27 2019-04-02 Autonetworks Technologies, Ltd. Communication device mounting position determination system and determination apparatus
WO2018230594A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 株式会社ブリヂストン タイヤ装着位置検出システム、タイヤ装着位置検出方法及びタイヤ装着位置検出プログラム
JPWO2018230594A1 (ja) * 2017-06-13 2020-04-16 株式会社ブリヂストン タイヤ装着位置検出システム、タイヤ装着位置検出方法及びタイヤ装着位置検出プログラム
US10787046B2 (en) 2017-06-13 2020-09-29 Bridgestone Corporation Tire mount position detection system, tire mount position detection method, and tire mount position detection program
JP7060593B2 (ja) 2017-06-13 2022-04-26 株式会社ブリヂストン タイヤ装着位置検出システム、タイヤ装着位置検出方法及びタイヤ装着位置検出プログラム
JP7365109B2 (ja) 2018-08-28 2023-10-19 株式会社ブリヂストン タイヤ装着状態検出システム、タイヤ装着状態検出方法及びタイヤ装着状態検出プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20090231115A1 (en) 2009-09-17
CN101531125B (zh) 2012-02-01
CN101531125A (zh) 2009-09-16
JP5339333B2 (ja) 2013-11-13
EP2100755A1 (en) 2009-09-16
US8031065B2 (en) 2011-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5339333B2 (ja) タイヤモニタ装置
CN100430247C (zh) 气压监测系统
JP4876887B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
US7404427B2 (en) Vehicle tire changer with integrated detector for tire pressure sensors
US7817026B2 (en) Apparatus for detecting wheel positions of vehicle based on strengths of trigger signals received by wheel-mounted transceivers
JP5194451B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP4412361B2 (ja) 車輪位置検出装置、それを備えたタイヤ空気圧検出装置および送受信機
KR100921269B1 (ko) 휠 위치 검출 장치 및 이를 사용한 타이어 공기압 검출장치
US7705714B2 (en) Wheel position detecting device that performs dedicated local communication for each wheel and tire air pressure detecting device including the same
US7750798B2 (en) Wheel position detecting device that verifies accuracy of detection using trigger signal reception strength and tire air pressure detecting device including the same
KR100940645B1 (ko) 바퀴의 위치 검출용 장치 및 차량의 타이어의 팽창 압력검출용 장치
JP4924189B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
KR20030051144A (ko) 타이어 상태 감시 장치 및 감시 방법
JP5051422B2 (ja) タイヤ空気圧監視システム
JP2012252462A (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP5018220B2 (ja) 車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
JP2013023127A (ja) タイヤ状態監視装置
JP5082375B2 (ja) 車輪状態検出ユニットの検出対象車輪特定システム
JP2014240222A (ja) タイヤid登録システム
JP4544296B2 (ja) 車輪位置検出装置におけるトリガ機搭載構造
JP2005309958A (ja) 車両のタイヤ状態監視システム及びそのシステムに用いられる検出装置
JP3951947B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
JP2014019361A (ja) 統合受信機
JP2014019360A (ja) タイヤ位置判定システム
JP2009166795A (ja) タイヤモニタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5339333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees