JP2014019360A - タイヤ位置判定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ位置判定の精度を向上することができるタイヤ位置判定システムを提供する。
【解決手段】TPMS受信機12は、第1受信アンテナ19及び第2受信アンテナ21を備える。これらアンテナ19,21は、一方が左後タイヤ2cの近傍に配置され、他方が右後タイヤ2dの近傍に配置されることにより、対称位置をとる。タイヤ位置特定部26は、第1受信アンテナ19で受信したタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のRSSIデータを基に、左後タイヤ2cとそれ以外を特定する。タイヤ位置特定部26は、第2受信アンテナ21で受信したタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4を基に、右後タイヤ2dを特定する。タイヤ位置特定部26は、タイヤ空気圧信号Stp1を各アンテナ19,21で受信した際の位相差と、タイヤ空気圧信号Stp2を各アンテナ19,21で受信した際の位相差とにより、右前タイヤ2aと左前タイヤ2bとを特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ空気圧検出器の位置を特定することにより、各タイヤの位置を判定するタイヤ位置判定システムに関する。
近年、車両には、走行車両の安全確保を目的として、走行中において各タイヤのタイヤ空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムが搭載される傾向にある。タイヤ空気圧監視システムは、各タイヤにタイヤ空気圧検出器(通称、タイヤバルブとも言う)を取り付け、このタイヤ空気圧検出器によって検出したタイヤ空気圧信号を車体に無線送信する。タイヤ空気圧信号は、検出したタイヤの圧力データと、タイヤ空気圧検出器の固有IDであるタイヤIDとを含む。車体は、タイヤ空気圧検出器から受信したタイヤ空気圧信号を基に各タイヤのタイヤ空気圧を把握し、低圧タイヤが存在することを確認すると、タイヤ位置を対応付けて警報を運転者に通知する。
このタイヤ空気圧監視システムには、タイヤ位置を判定するための機能、いわゆるオートロケーション機能が設けられるが、このオートロケーション機能に関する技術は、例えば特許文献1〜4等に開示されるように種々のものが周知である。例えば、特許文献1は、車体において受信するタイヤ空気圧信号の受信信号強度を基に、タイヤ空気圧検出器の位置を判定する技術である。また、特許文献2〜4は、車体に受信アンテナを2つ設けておき、タイヤ空気圧信号を各受信アンテナで受信した際の信号の位相差を基に、タイヤ空気圧検出器の位置を判定する技術である。
特開2005−47470号公報 特開2009−29209号公報 特開2009−43108号公報 特許第4012034号公報
ところで、特許文献1は、受信信号強度のみを使用してタイヤ位置の判定する技術である。また、特許文献2〜4は、受信した電波の位相差のみを使用してタイヤ位置を判定する技術である。このように、特許文献1〜4は、タイヤ位置を判定する際に使用するパラメータが各々1つに限られているため、どうしてもタイヤ位置の検出精度が低くなってしまう問題があった。
本発明の目的は、タイヤ位置判定の精度を向上することができるタイヤ位置判定システムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、各タイヤに取り付けられたタイヤ空気圧検出器から送信されるタイヤ空気圧信号を基に、車体においてタイヤ空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムの1機能であり、前記タイヤ空気圧検出器の位置を求めることにより前記タイヤの位置を判定するタイヤ位置判定システムにおいて、前記車体に対称配置された少なくとも2以上の受信アンテナと、前記受信アンテナで受信した電波の受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、前記2以上の受信アンテナで受信した電波の位相差を検出する位相差検出手段と、前記受信信号強度及び前記位相差を基に前記タイヤ空気圧検出器の位置を求めることにより、前記タイヤの位置を特定する位置特定手段とを備えたことを要旨とする。
本発明の構成によれば、タイヤ位置の判定に用いるパラメータを受信信号強度及び位相差の2つとしたので、複数のパラメータを使用してタイヤ位置を判定することが可能となる。よって、例えばパラメータを1つのみ用いてタイヤ位置を判定する場合に比べて、タイヤ位置を精度よく求めることが可能となる。
本発明では、前記位置特定手段は、まず前記受信信号強度を用いて前記タイヤ空気圧検出器の位置判定を行い、この判定結果を、さらに前記位相差で絞り込むことにより、前記タイヤの位置を特定することを要旨とする。この構成によれば、タイヤ位置を段階的に絞り込みながら特定していくので、簡素な処理で精度よくタイヤ位置を特定することが可能となる。
本発明では、前記位置特定手段は、前記受信信号強度により前記タイヤ空気圧検出器の位置を特定し、前記受信信号強度により特定できなかった前記タイヤ空気圧検出器の位置を、前記位相差により特定することを要旨とする。この構成によれば、タイヤ位置を受信信号強度によって特定できるタイヤは受信信号強度により特定し、受信信号強度で位置特定できなかったタイヤは位相差により位置を特定するので、無駄なく簡単にタイヤ位置を特定することが可能となる。
本発明では、前記位置特定手段は、前記受信信号強度により前記タイヤ空気圧検出器をグループ分けし、当該グループの詳細を前記位相差により特定することを要旨とする。この構成によれば、仮に2以上の受信アンテナの間の距離を大きくとることができない場合であっても、各タイヤの位置を特定することが可能となる。よって、車種によっては2以上の受信アンテナの間を確保できない場合であっても、タイヤ位置判定機能によるタイヤ位置の特定を完了することが可能となる。
本発明によれば、タイヤ位置判定システムにおいて、タイヤ位置判定の精度を向上することができる。
第1実施形態のタイヤ空気圧監視システムの構成図。 各タイヤ空気圧検出器からの電波を第1受信アンテナで受信したときの概要図。 各タイヤ空気圧検出器からの電波を第2受信アンテナで受信したときの概要図。 左前タイヤ空気圧検出器からの電波を各アンテナで受信した際に生じる位相差を示す概要図。 右前タイヤ空気圧検出器からの電波を各アンテナで受信した際に生じる位相差を示す概要図。 第2実施形態の受信アンテナの配置位置を示す概略図。 各タイヤ空気圧検出器からの電波を各アンテナで受信したときの概要図。 左前タイヤ空気圧検出器及び右前タイヤ空気圧検出器からの電波を各アンテナで受信した際に生じる位相差を示す概要図。 (a)〜(c)はアンテナ配置位置の他の例を示す概念図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したタイヤ空気圧判定システムの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、各タイヤ2(2a〜2d)のタイヤ空気圧等を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)3が搭載されている。タイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dに空気圧等を検出するタイヤ空気圧検出器4(4a〜4d)を取り付けておき、これらタイヤ空気圧検出器4a〜4dで検出されたタイヤ空気圧をタイヤ空気圧信号Stp(Stp1〜Stp4)として車体5に無線送信し、各タイヤ2a〜2dの空気圧等を車体5において監視する。タイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dの空気圧をタイヤ空気圧検出器4で直に検出する直接式である。
タイヤ空気圧検出器4には、タイヤ空気圧検出器4の動作を制御するコントローラ6が設けられている。コントローラ6のメモリ7には、各タイヤ固有のIDとしてタイヤIDが登録されている。ちなみに、左前タイヤ空気圧検出器4aにタイヤID1が登録され、右前タイヤ空気圧検出器4bにタイヤID2が登録され、左後タイヤ空気圧検出器4cにタイヤID3が登録され、右後タイヤ空気圧検出器4dにタイヤID4が登録されている。タイヤ空気圧検出器4には、タイヤ空気圧を検出する圧力センサ8、タイヤ温度を検出する温度センサ9、タイヤ2の回転を検出する加速度センサ10が設けられ、これらがコントローラ6に接続されている。コントローラ6には、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送信可能な送信部11が接続されている。
車体5には、タイヤ空気圧検出器4a〜4dから送信されるタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4により、各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する受信機(以降、TPMS受信機と記す)12が設けられている。TPMS受信機12には、TPMS受信機12の動作を管理するタイヤ空気圧監視ECU(Electronic Control Unit)13と、UHF電波を受信可能な複数(本例は2つ)の受信部14,15とが設けられている。本例の場合、車体5の左後部に位置するものを第1受信部14とし、車体5の右後部に位置するものを第2受信部15とする。タイヤ空気圧監視ECU13には、タイヤ空気圧監視の動作を実行するタイヤ空気圧監視部16が設けられている。タイヤ空気圧監視ECU13のメモリ17には、各タイヤ空気圧検出器4a〜4d(即ち、タイヤ2a〜2d)のタイヤIDが、タイヤ位置(左前、右前、左後、右後)を対応付けられて登録されている。TPMS受信機12には、例えば車内インストルメントパネル等に設置された表示部18が接続されている。
第1受信部14は、第1受信アンテナ19と、受信電波を復調及び増幅する第1受信回路20とを有する。また、第2受信部15も、同様に第2受信アンテナ21及び第2受信回路22を有する。アンテナ19,21は、車体5に対称配置されている。本例の場合、例えば左後のタイヤ2cの近傍(最も近い位置)に第1受信アンテナ19を配置し、これの対称位置、つまり右後のタイヤ2dの近傍(最も近い位置)に第2受信アンテナ21を配置する。ちなみに、対称位置とは、ある基準線を中心に受信アンテナ19,21を対称に配置することを言い、本例の場合、車体5の幅方向中央(図2に示す線L1)を基準に受信アンテナ19,21が車体幅方向に左右対称に配置した状態のことを言う。
コントローラ6は、定期的に、又は加速度センサ10からタイヤ回転を検出したときに、タイヤ空気圧信号Stpの無線送信を開始する。タイヤ空気圧信号Stpには、タイヤIDの他に、圧力センサ8から取得した検出圧力値(圧力信号)や、温度センサ9から取得した検出温度値(温度信号)が含まれている。各タイヤ空気圧検出器4は、他のタイヤ空気圧検出器4と電波が重ならないように、所定の時間差をもって電波送信する。
タイヤ空気圧監視部16は、タイヤ空気圧検出器4から送信されたタイヤ空気圧信号StpをTPMS受信機12で受信すると、タイヤ空気圧信号Stp内のタイヤID及び検出圧力値を基に、メモリ17に登録されたタイヤ位置を参照しながら、各タイヤ2a〜2dのタイヤ空気圧を把握する。そして、タイヤ空気圧監視部16は、低圧タイヤを検出すると、タイヤ位置を対応付けて、その低圧タイヤを表示部18に警報として表示する。
タイヤ空気圧監視システム3には、タイヤ空気圧検出器4a〜4dから送信されるタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4を基にタイヤ空気圧検出器4a〜4dの位置を判定することにより、各タイヤ2a〜2dの位置を特定するオートロケーション機能が設けられている。本例のオートロケーション機能は、受信アンテナ19,21がタイヤ空気圧信号Stpを受信した際の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)と、各受信アンテナ19,21で受信したタイヤ空気圧信号Stpの間の位相差Δθとを基に、タイヤ空気圧検出器4a〜4dの位置を判定する。
受信回路20,22には、受信アンテナ19,21で受信したタイヤ空気圧信号Stpの受信信号強度を検出するRSSI検出回路23,24が各々設けられている。タイヤ空気圧監視ECU13には、同一のタイヤ空気圧信号Stpを第1受信アンテナ19と第2受信アンテナ21とで受信した際の位相差Δθを算出する位相差検出部25が設けられている。タイヤ空気圧監視ECU13には、RSSI検出回路23,24が測定した受信信号強度と、位相差検出部25が算出した位相差Δθとを基に、タイヤ空気圧検出器4a〜4dの位置を判定することにより、タイヤ2a〜2dの位置を特定するタイヤ位置特定部26が設けられている。なお、RSSI検出回路23,24が受信信号強度検出手段に相当し、タイヤ位置特定部26が位置特定手段に相当する。
次に、本例のオートロケーション機能の動作を、図1〜図5を用いて説明する。なお、オートロケーション機能は、所定のサイクルで定期的に実行される。
図1に示すように、各タイヤ空気圧検出器4a〜4dは、それぞれの送信タイミングでタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4を車体5に無線送信する。これらタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4は、受信アンテナ19,21の両方で受信され、この受信データがタイヤ空気圧監視部16及び位相差検出部25に出力される。また、受信アンテナ19,21で受信されたタイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4は、各RSSI検出回路23,24でそれぞれの受信信号強度が測定される。各RSSI検出回路23,24は、測定した各タイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のRSSIデータをタイヤ位置特定部26に出力する。
図2に示すように、第1受信アンテナ19は左後タイヤ2cに最も近いので、タイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のうちStp3を最も高い受信信号強度で受信する。よって、タイヤ位置特定部26は、第1受信アンテナ19のRSSI検出回路23から入力した各タイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のRSSIデータを基に、第1受信アンテナ19の最も近く(近傍)に位置する左後タイヤ2cとそれ以外とを判定する処理を実行する。即ち、タイヤ位置特定部26は、RSSI検出回路23から入力したRSSIデータのうち、最も受信信号強度の高いタイヤ空気圧信号Stpに含まれるタイヤID3を左後タイヤ2cと特定し、それ以外を他タイヤと判定する。よって、左後タイヤ2cが特定される。
図3に示すように、第2受信アンテナ21は右後タイヤ2dに最も近いので、タイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のうちStp4を最も高い受信信号強度で受信する。よって、タイヤ位置特定部26は、第2受信アンテナ21のRSSI検出回路24から入力した各タイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のRSSIデータを基に、第2受信アンテナ21の最も近く(近傍)に位置する右後タイヤ2dとそれ以外とを判定する処理を実行する。即ち、タイヤ位置特定部26は、RSSI検出回路24から入力したRSSIデータのうち、最も受信信号強度の高いタイヤ空気圧信号Stpに含まれるタイヤID4を右後タイヤ2dと特定し、それ以外を他タイヤと判定する。よって、右後タイヤ2dが特定される。
以上により、受信信号強度を使用したタイヤ位置判定によって、左後タイヤ2c及び右後タイヤ2dの2輪のタイヤIDが特定される。よって、残りは左前タイヤ2a及び右前タイヤ2bを特定すればよいこととなる。
図4に示すように、左前タイヤ空気圧検出器4aのタイヤ空気圧信号Stp1を、第1受信アンテナ19と第2受信アンテナ21とのそれぞれで受信するとき、これらの受信電波の間には位相差Δθ1が発生する。また、図5に示すように、右前タイヤ空気圧検出器4bのタイヤ空気圧信号Stp2を、第1受信アンテナ19と第2受信アンテナ21とのそれぞれで受信するとき、これらの受信電波の間には位相差Δθ2が発生する。よって、これら位相差Δθ1,Δθ2を比較すれば、左前タイヤ空気圧検出器4aと右前タイヤ空気圧検出器4bとの判定が可能であることが分かる。
位相差検出部25は、タイヤ空気圧信号Stp1を第1受信アンテナ19で受信した際の位相θ1と、同じタイヤ空気圧信号Stp1を第2受信アンテナ21で受信した際の位相θ1’との位相差Δθ1(=θ1−θ1’)を算出し、この位相差Δθ1をタイヤ位置特定部26に出力する。また、位相差検出部25は、タイヤ空気圧信号Stp2を第1受信アンテナ19で受信した際の位相θ2と、同じタイヤ空気圧信号Stp2を第2受信アンテナ21で受信した際の位相θ2’との位相差Δθ2(=θ2−θ2’)を算出し、この位相差Δθ2をタイヤ位置特定部26に出力する。
タイヤ位置特定部26は、位相差検出部25から入力した位相差Δθ1,Δθ2の比較により、左前タイヤ2a及び右前タイヤ2bを特定する。例えば、タイヤ位置特定部26は、位相差Δθ1が「+」の所定値をとることを確認するので、タイヤID1のタイヤ空気圧検出器4aが取り付けられたタイヤを左前タイヤ2aと判定する。また、タイヤ位置特定部26は、位相差Δθ2が「−」の所定値をとることを確認するので、タイヤID2のタイヤ空気圧検出器4bが取り付けられたタイヤを右前タイヤ2bと判定する。
タイヤ位置特定部26は、タイヤ2a〜2dの位置を特定できると、タイヤIDとタイヤ位置とを対応付けてメモリ17に書き込む。なお、タイヤ位置のメモリ書き込みは、位置判定できる度に1輪ずつ行ってもよいし、全4輪の判定をし終えた後にまとめて行ってもよい。タイヤ位置特定部26は、以上のオートロケーションを所定の時間サイクルで繰り返し実行することにより、メモリ17に登録されるタイヤID及びタイヤ位置の正当性を保つ。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)オートロケーション機能のタイヤ位置判定に用いるパラメータを、受信信号強度と位相差Δθとの2つとしたので、複数のパラメータを使用してタイヤ位置を判定することができる。よって、例えばパラメータを1つのみ用いてタイヤ位置を判定する場合に比べて、タイヤ位置を精度よく求めることができる。
(2)タイヤ位置を受信信号強度→位相差Δθというように段階的に絞り込みながら特定していくので、簡素な処理により精度よくタイヤ位置を特定することができる。
(3)タイヤ位置を受信信号強度によって特定できるタイヤは受信信号強度により特定し、受信信号強度で位置特定できなかったタイヤは位相差により位置を特定するので、無駄なく簡単にタイヤ位置を特定することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図6〜図8に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1受信アンテナ19及び第2受信アンテナ21の間の距離を大きくとれない場合の具体例であって、他の基本的な構成は同じである。よって、同一箇所には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図6に示すように、車種によっては、受信アンテナ19,21との間の距離Laを確保できない場所に、受信アンテナ19,21を配置せざるを得ない場合がある。このとき、タイヤ位置特定部26は、例えば第1受信アンテナ19における受信電波の受信信号強度でタイヤ2a,2bとタイヤ2c,2dとをグループ分け、つまり前輪と後輪とを判定する。そして、タイヤ位置特定部26は、グループ分けしたタイヤ群の左右位置を、タイヤ空気圧信号Stpを第1受信アンテナ19及び第2受信アンテナ21のそれぞれで受信した際の位相差Δθにより判定する。
さて、図7に示すように、第1受信アンテナ19は、車体後部に配置されている左後タイヤ空気圧検出器4c及び右後タイヤ空気圧検出器4dに近く、車体前部に配置されている左前タイヤ空気圧検出器4a及び右前タイヤ空気圧検出器4bとは遠い。よって、第1受信アンテナ19は、左後タイヤ空気圧検出器4c及び右後タイヤ空気圧検出器4dから送信されるタイヤ空気圧信号Stpを相対的に高い受信信号強度で受信し、左前タイヤ空気圧検出器4a及び右前タイヤ空気圧検出器4bから送信されるタイヤ空気圧信号Stpを相対的に低い受信信号強度で受信する。
よって、タイヤ位置特定部26は、第1受信アンテナ19のRSSI検出回路23から入力した各タイヤ空気圧信号Stp1〜Stp4のRSSIデータを基に、タイヤ空気圧検出器4a〜4dを前輪と後輪とでグループ分けする。即ち、タイヤ位置特定部26は、4つのRSSIデータのうち、受信信号強度が高い2つを後輪のタイヤ空気圧検出器4c,4dとし、受信信号強度が低い2つを前輪のタイヤ空気圧検出器4a,4bとしてグループ分けする。
続いて、図8に示すように、タイヤ位置特定部26は、位相差検出部25から入力する位相差を基に、前輪及び後輪の各グループにおける左右輪を判定する。このとき、タイヤ位置特定部26は、前述の位相差Δθ1(=θ1−θ1’)と位相差Δθ2(=θ2−θ2’)との比較により、前輪グループの左右輪を判定する。そして、同様の原理により、後輪グループの左右輪も判定する。以上によっても、タイヤ2a〜2dのオートロケーションが可能である。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1),(2)に加え、以下の効果を得ることができる。
(4)まず受信信号強度により4輪を前後にグループ分けし、続いて各グループの左右輪を位相差Δθにより区別して、タイヤ2a〜2dの位置を特定する。よって、受信アンテナ19,21の間の距離を大きくとることができない場合であっても、各タイヤ2a〜2dの位置を精度よく特定することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、一対の受信アンテナ19,21は、図9(a)に示すように車体5の前部に配置してもよし、図9(b)に示すように左側部(助手席側)に配置してもよし、図9(c)に示すように右側部(運転席側)に配置してもよい。また、図示はしないが、車体5の対角線上に配置してもよい。
・第1実施形態において、タイヤ位置を位相差Δθで特定するとき、Stp1,Stp2の一方のみ位相差Δθを求めて3輪目のタイヤ位置を特定し、残りの1輪を計算等行わず最後の1輪として位置特定することも可能である。
・各実施形態において、受信アンテナを3つ以上設けてもよい。
・各実施形態において、タイヤ空気圧検出器4のタイヤ回転方向の位置を加速度センサ10で検出し、タイヤ空気圧検出器4が真下に位置するときにのみ、タイヤ空気圧検出器4からタイヤ空気圧信号Stpを送信するようにしてもよい。こうすれば、オートロケーション時、タイヤ2の回転角に起因するRSSI誤差や位相誤差がキャンセルされるので、より高精度にタイヤ位置を特定することができる。また、タイヤ2の回転角データをタイヤ空気圧検出器4からTPMS受信機12に送信し、回転角データを基にTPMS受信機12においてRSSI誤差や位相誤差を補正するようにしても、タイヤ位置の判定精度を確保することができる。
・各実施形態において、タイヤ空気圧監視システム3は、タイヤ空気圧検出器4が自ら電波送信する自励式に限らず、タイヤ2a〜2dごとに取り付けたイニシエータにより、タイヤ空気圧検出器4に電波送信させるイニシエータ式でもよい。
・各実施形態において、車両1は、ガソリン車の他に、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車等を含む。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項3において、2以上の前記受信アンテナは、複数の前記タイヤのうち特定の1つの近傍に配置され、もう1つがその前記対称位置に配置されている。この構成によれば、受信アンテナの配置位置を簡単に設定することが可能となる。
(ロ)請求項4において、2以上の前記受信アンテナは、前記車体において同一側に並ぶ一対の前記タイヤに沿って、前記対称位置をとるように配置されている。この構成によれば、タイヤ位置を特定するのに好適な位置に受信アンテナを配置することが可能となる。
(ハ)請求項1〜4,前記技術的思想(イ),(ロ)のいずれかにおいて、前記受信アンテナは、前記車体の後部(例えば、バンパー等)に前記対称位置をとる並びで配置されている。この構成によれば、例えばタイヤ空気圧検出器から直線的に飛んできたタイヤ空気圧信号を受信し易い位置にアンテナを配置することが可能となるので、周辺の環境変化等に起因する外乱に対する耐性を強くすることが可能となる。
2(2a〜2d)…タイヤ、3…タイヤ空気圧監視システム、4(4a〜4d)…タイヤ空気圧検出器、5…車体、19…第1受信アンテナ、21…第2受信アンテナ、23,24…受信信号強度検出手段としてのRSSI検出回路、25…位相差検出手段としての位相差検出部、26…位置特定手段としてのタイヤ位置特定部、Stp(Stp1〜Stp4)…タイヤ空気圧信号、Δθ(Δθ1,Δθ2)…位相差。

Claims (4)

  1. 各タイヤに取り付けられたタイヤ空気圧検出器から送信されるタイヤ空気圧信号を基に、車体においてタイヤ空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムの1機能であり、前記タイヤ空気圧検出器の位置を求めることにより前記タイヤの位置を判定するタイヤ位置判定システムにおいて、
    前記車体に対称配置された少なくとも2以上の受信アンテナと、
    前記受信アンテナで受信した電波の受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、
    前記2以上の受信アンテナで受信した電波の位相差を検出する位相差検出手段と、
    前記受信信号強度及び前記位相差を基に前記タイヤ空気圧検出器の位置を求めることにより、前記タイヤの位置を特定する位置特定手段と
    を備えたことを特徴とするタイヤ位置判定システム。
  2. 前記位置特定手段は、まず前記受信信号強度を用いて前記タイヤ空気圧検出器の位置判定を行い、この判定結果を、さらに前記位相差で絞り込むことにより、前記タイヤの位置を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ位置判定システム。
  3. 前記位置特定手段は、前記受信信号強度により前記タイヤ空気圧検出器の位置を特定し、前記受信信号強度により特定できなかった前記タイヤ空気圧検出器の位置を、前記位相差により特定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ位置判定システム。
  4. 前記位置特定手段は、前記受信信号強度により前記タイヤ空気圧検出器をグループ分けし、当該グループの詳細を前記位相差により特定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ位置判定システム。
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