JP2014239343A - パケット中継装置及びパケット送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パケット遅延変動を効果的に低減するパケット中継装置及びパケット送信装置を提供する。
【解決手段】パケット中継装置は、パケットを蓄積するバッファと、前記バッファに入力される前記パケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、前記バッファからの読み出し遅延時間を算出する遅延算出部33と、前記遅延算出部により算出された前記読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部4とを有する。
【選択図】図10

Description

本件は、パケット中継装置及びパケット送信装置に関する。
時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)方式のネットワークにおいて、複数の伝送装置は、連続して伝送されるデータ信号からクロックを再生することにより、互いに時刻同期や周波数同期を行う。時分割多重方式による同期伝送方式の標準規格としては、例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy)、及びSONET(Synchronous Optical NETwork)が挙げられる。
インターネットの普及に伴い、時分割多重方式に代えて、IP(Internet Protocol)に対応するネットワークが普及している。IPにおいて、データ信号は、時分割多重方式とは異なり、パケット単位で非同期に伝送されるため、異なる方式によって時刻同期や周波数同期が行われる。
IPに基づく時刻同期及び周波数同期の方式の標準規格としては、NTP(Network Time Protocol)やIEEE1588−2008(IEEE:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)などが挙げられる。IEEE1588−2008に規定された技術は、マイクロ秒単位の精度による時刻同期が可能とされ、無線ネットワーク内の基地局間における同期処理などへの適用が期待される。
IPの場合、同期処理は、サーバ装置と複数のクライアント装置との間において、タイムスタンプ(時刻情報)を含む同期メッセージを交換することによって両者間の伝送遅延時間を測定し、周波数及び時刻のオフセット量を推定ことにより行われる。同期メッセージは、ネットワーク内に設けられたパケット中継装置(例えばレイヤ2スイッチやルータ)などを介して交換される。なお、本明細書において、同期メッセージを含むパケットを、単に「同期メッセージ」と表記する。
パケット中継装置は、同期メッセージだけではなく、他のトラフィックのパケットも同様に中継する。このため、パケット中継装置の送信処理において、同期メッセージは、同一ポートから送信される他のパケットと競合を生ずることがある。競合が発生した場合、同期メッセージは、優先的な送信対象として選択されても、競合する他のパケットの送信処理(キューからの読み出し)が既に開始されていれば、その送信処理が完了するまで待機させられる。
したがって、同期メッセージのネットワーク内の伝送遅延時間は、他のトラフィックからの影響によって変動する。この遅延変動は、PDV(Packet Delay Variation)と呼ばれ、時刻同期及び周波数同期の精度を劣化させる要因となり得る。
これに対し、例えば特許文献1には、優先パケットを、非優先パケットとは別の優先キューに蓄積し、この優先キューに、最大長のユーザパケットの読み出し処理時間以上の固定遅延時間を設けることにより、遅延を調整する技術が開示されている。また、特許文献2には、時刻同期パケットを、他のデータパケットより優先して割り込ませ、最大長のデータパケットの送信時間以上の遅延時間分だけ遅延させて送信することにより、遅延を調整する技術が開示されている。
特開2008−22131号公報 特開2012−34224号公報
パケット中継装置のパケット処理方式は、パケットを一時的にバッファに蓄積して処理するストアアンドフォワード方式と、バッファを用いずに、パケットを、受信した順序に従って処理するカットスルー方式とが存在する。ストアアンドフォワード方式のパケット中継装置では、QoS(Quality of Service)を制御するパケット送信部のキューとは別に、多くのバッファが他の処理部(例えばパケットの出力ポートの選択処理部など)に設けられている。
このバッファでは、同期メッセージより先に蓄積された他のユーザパケットによる遅延の問題が生ずる。つまり、バッファに入力された同期メッセージは、既に蓄積されている他のユーザパケットがバッファから出力されるまで読み出されないので、当該ユーザパケットの読み出しが完了するまでの待機時間が生ずる。とりわけ、バッファ数が多い場合や、同期メッセージより先に蓄積されたユーザパケットのパケット長(データ量)が長い(例えば9600(Byte))場合、PDVに対する待機時間の影響は深刻である。
この問題に対して、上記の特許文献1に開示された技術は、パケット送信部のキューにおいて生ずるパケット間の競合による遅延に基づいて全体の遅延を調整するが、上記のバッファにおいて生ずる遅延には対応できない。これは、上記の特許文献2に開示された技術も同様である。なお、このような問題は、イーサネット(登録商標、以下同様)フレームに限られず、IP(Internet Protocol)パケットなどの他のパケットについても同様に存在する。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、パケット遅延変動を効果的に低減するパケット中継装置及びパケット送信装置を提供することを目的とする。
本明細書に記載のパケット中継装置は、パケットを蓄積するバッファと、前記バッファに入力される前記パケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、前記バッファからの読み出し遅延時間を算出する遅延算出部と、前記遅延算出部により算出された前記読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部とを有する。
本明細書に記載のパケット送信装置は、外部のバッファに入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき算出された前記バッファからの読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部を有する。
本明細書に記載のパケット中継装置及びパケット送信装置は、パケット遅延変動を効果的に低減するという効果を奏する。
同期メッセージを中継する複数のパケット中継装置を含むネットワークの一例を示す構成図である。 サーバ装置及びクライアント装置の間における同期メッセージの送受信シーケンスの一例を示すラダーチャートである。 図2に示されたシーケンスにおいて用いられる同期メッセージの構成例を示す構成図である。 同期メッセージのメッセージ種別の一例を示す一覧表である。 パケット中継装置において生ずる遅延時間を示すラダーチャートである。 伝送遅延時間の分布の例を示すグラフである。 実施例に係るパケット中継装置の機能構成を示す構成図である。 パケット中継装置内のパケットの経路を示す構成図である。 従来例における伝送遅延時間の分布の例を示すグラフである。 第1実施例の入力処理部の機能構成を示す構成図である。 同期メッセージを含むレイヤ3のパケットの構成の一例を示す構成図である。 同期メッセージを含むレイヤ2のフレームの構成の一例を示す構成図である。 バッファにおける読み出し処理の遅延を示すタイムチャートである。 複数のユーザパケットによる読み出し処理の遅延を示すタイムチャートである。 パケット間隔の変化を示すタイムチャートである。 タイミング制御部の動作を示すフローチャートである。 第1実施例の出力処理部の機能構成を示す構成図である。 タイミング制御部の動作を示すフローチャートである。 第1実施例に係るパケット中継装置において生ずる遅延時間を示すラダーチャートである。 第2実施例の入力処理部の機能構成を示す構成図である。 第3実施例の出力処理部の機能構成を示す構成図である。 タイミング制御部の動作を示すフローチャートである。 第3実施例に係るパケット中継装置において生ずる遅延時間を示すラダーチャートである。 第4実施例の出力処理部の機能構成を示す構成図である。 読み出しタイミングの補正処理の動作を示すフローチャートである。 読み出しタイミングの補正処理の一例を示すタイムチャートである。 第5実施例の出力処理部の機能構成を示す構成図である。 第6実施例の出力処理部の機能構成を示す構成図である。 タイミング制御部の動作を示すフローチャートである。 遅延制御部の動作の一例を示すタイムチャートである。
図1には、同期メッセージを中継する複数のパケット中継装置を含むネットワークの一例が示されている。このネットワークは、スマートフォンや携帯電話機などの無線通信端末の通信に用いられる無線ネットワークである。
中継ネットワークNWは、複数のパケット中継装置1を含み、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)92、及び複数の無線基地局装置(BTS:Base Transceiver Station)94間の通信を中継する。無線ネットワーク制御装置92は、複数の無線基地局装置94を制御することによって、発着信接続制御、終話制御、及びハンドオーバ制御などを行う。
パケット中継装置1は、ある装置から受信したパケットを、その宛先に従って他装置に中継する中継装置であり、例えば、ルータ(レイヤ3スイッチ)やレイヤ2スイッチなどである。なお、本明細書において、パケットとは、伝送されるデータ(情報)の伝送単位を表すものとする。したがって、パケットには、IPパケットに限られず、例えばイーサネットフレームやATM(ATM:Asynchronous Transfer Mode)セルなどの他のPDU(Protocol Data Unit)も含まれる。
また、中継ネットワークNWは、サーバ装置93、及び複数のクライアント装置95間の通信も中継する。したがって、サーバ装置93及びクライアント装置95間の通信(符号P1参照)と、無線ネットワーク制御装置92及び無線基地局装置94間の通信(符号P2参照)は、共通の中継ネットワークNWを介して行われる。
サーバ装置93は、ネットワーク内の装置の動作タイミングの基準となるマスタークロックを供給する。各クライアント装置95は、サーバ装置93と同期メッセージを交換することによって、周波数同期及び時刻同期の少なくとも一方を行う。そして、各クライアント装置95は、マスタークロックに同期するクロックまたは時刻を、無線基地局装置94に供給する。これにより、複数のクライアント装置95は、互いに同期し、上記のハンドオーバ制御などを高精度に行うことができる。
図2には、サーバ装置93及びクライアント装置95の間における同期メッセージの送受信シーケンスの一例が示されている。図2は、IEEE1588−2008に規定された高精度時間プロトコル(PTP:Precision Time Protocol)に基づくシーケンスを例示するが、これに限定されず、他のシーケンスを採用してもよい。
また、図3には、図2に示されたシーケンスにおいて用いられる同期メッセージの構成例が示されている。同期メッセージは、PTPヘッダ及びメッセージフィールドを含む。PTPヘッダには、メッセージ種別を示す「messageType」情報が格納されている。「messageType」情報の内容は、図4に例示された一覧表に従う。例えば、「messageType」情報が「0」の値を示す場合、当該同期メッセージは「Sync」である。
本例のシーケンスでは、「Sync」、「Follow_Up」、「Delay_Req」、及び「Delay_Resp」の4種類の同期メッセージが用いられる。クライアント装置95は、各同期メッセージをサーバ装置93と交換することにより、タイムスタンプなどと称される時刻情報t1〜t4を取得する。時刻情報t1〜t4は、図3に示されたメッセージフィールド内に格納される(「OriginTimeStamp」情報を参照)。なお、図2の紙面右側には、クライアント装置95が取得する時刻情報t1〜t4が段階的に示されている。
まず、サーバ装置93は、送信時刻を示す時刻情報t1を含む「Sync」をクライアント装置95に送信する。そして、クライアント装置95は、「Sync」を受信し、該受信時刻を示す時刻情報t2を取得する。さらに、サーバ装置93は、Syncメッセージに送信時刻t1を収容できない場合、Syncの送信時刻情報t1を含む「Follow_Up」をクライアント装置95に送信する。これにより、クライアント装置95は、「Sync」の送信時刻t1及び受信時刻t2を取得する。
次に、クライアント装置95は、送信時刻を示す時刻情報t3を含む「Delay_Req」をサーバ装置93に送信する。そして、サーバ装置93は、「Delay_Req」を受信し、該受信時刻を示す時刻情報t4を含む「Delay_Resp」をクライアント装置95に送信する。これにより、クライアント装置95は、「Delay_Req」の送信時刻t3及び受信時刻t4を取得する。
したがって、クライアント装置95は、t2−t1を算出することによって、サーバ装置93からクライアント装置95に向かう伝送方向における伝送遅延時間t−msを得ることができる。また、クライアント装置95は、t4−t3を算出することによって、クライアント装置95からサーバ装置93に向かう伝送方向における伝送遅延時間t−smを得ることができる。ここで、各伝送方向の伝送遅延時間が等しいと仮定すると、サーバ装置93及びクライアント装置95間の時刻のオフセット値は、{(t−ms)+(t−sm)}/2を算出することにより取得される。
上記の伝送遅延時間t−ms,t−smは、パケット中継装置1において生ずる遅延時間が含まれる。図5には、上記の「Sync」を送信した場合を例として、パケット中継装置1において生ずる遅延時間が示されている。なお、図5は、「Sync」が1台のパケット中継装置1のみを介して送信される場合を示しているが、以降の説明は、複数のパケット中継装置1を介した場合も同様である。
パケット中継装置1における遅延時間T_delayは、固定遅延時間T_fixと、読み出し遅延時間T_bufと、競合遅延時間T_cmpとを含む。固定遅延時間T_fixは、所定の内部処理により定常的に生ずる遅延時間である。読み出し遅延時間T_bufは、内部処理用のバッファに、同期メッセージ(「Sync」)に先行する他のパケットが蓄積されているときに、該パケットの読み出しにより生ずる待機時間である。競合遅延時間T_cmpは、「Sync」の転送処理が他のパケットと競合することにより生ずる待機時間である。
パケット中継装置1は、上述したように、サーバ装置93及びクライアント装置95間において送受信される同期メッセージだけでなく、無線ネットワーク制御装置92及び無線基地局装置94間において送受信される他のパケットも中継する。このため、同期メッセージは、内部処理用のバッファにおいて、同一ポートから入力された他のパケットにより待機させられる場合があり、この場合に読み出し遅延時間T_bufが生ずる。また、同期メッセージは、同一ポートから送信される他のパケットと競合し、送信待ち状態とされる場合があり、この場合に競合遅延時間T_cmpが生ずる。なお、以降の説明において、同期メッセージではない他のパケットを「ユーザパケット」と表記する。
読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpは、中継ネットワークNW内を伝送されるユーザパケットのトラフィック状況に応じて変化する。例えば、符号E2で示される例の読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpは、符号E1で示される例の読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpより大きい。したがって、伝送遅延時間t−msも、符号E2で示される例の方が符号E1で示される例より大きくなる。
図6には、伝送遅延時間t−msの分布の例を示すグラフが示されている。図6において、横軸は経過時間を示し、縦軸は伝送遅延時間t−msを示す。なお、図6において、ユーザパケットが中継ネットワークNWを伝送されていない場合の遅延は、点線で示されるように、上記の固定遅延時間T_fixとなる。
伝送遅延時間t−msのばらつきの程度(離散度合)は、ユーザパケットのトラフィック量が多いほど大きい。これは、ユーザパケットのトラフィック量が多いほど、読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpが大きくなるためである。
伝送遅延時間t−msのばらつきは、パケットの遅延変動として、クライアント装置95の同期精度に影響を与える。同期精度を高めるためには、同期メッセージの中継遅延T_delayを調整することにより、伝送遅延時間t−msを一定値Tconにするとよい。なお、これまで、一方の伝送方向における伝送遅延時間t−msを例に挙げて説明したが、他方の伝送方向における伝送遅延時間t−smについても同様に、ばらつきが生ずる。
次に、読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpが発生するメカニズムに関して説明する。図7には、実施例に係るパケット中継装置1の機能構成が示されている。パケット中継装置1は、制御部10と、スイッチ部11と、複数の送受信器12と、複数の伝送処理部13とを含む。複数の伝送処理部13は、それぞれ、送受信器12ごとに対応して設けられ、入力処理部131と、出力処理部132とを含む。
送受信器12は、例えば光信号を送受信する光デバイスであり、各ポート#0〜#Nに対応する。送受信器12は、光ファイバなどを介して外部装置と接続され、該装置との間でパケットを送受信する。入力処理部131は、ポート#0〜#Nを介して受信したパケットを処理する。入力処理部131は、例えば、パケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先のポート#0〜#Nを判別し、転送先ポート番号を含む内部ヘッダをパケットに付与して、パケットをスイッチ部11に出力する。
スイッチ部11は、内部ヘッダを参照し、転送先ポート番号に従って、パケットを、他のポート#0〜#Nに対応する出力処理部132に出力する。出力処理部132は、ポート#0〜#Nを介して送信するパケットを処理する。出力処理部132は、QoSを満たすように、送信対象となるパケットを順次にポート#0〜#Nに出力する。つまり、出力処理部132は、パケットを送信するパケット送信装置として機能する。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算処理手段であり、装置全体を制御する。制御部10は、例えば、コンピュータなどの外部の端末装置からの操作に応じて、伝送処理部13及びスイッチ部11に対する設定処理をし、また、伝送処理部13及びスイッチ部11から情報を読み出す。
図8は、パケット中継装置1内のパケットの経路を示す構成図である。より具体的には、図8には、パケット経路上に設けられている複数のバッファ20及び複数のキュー54,55が例示されている。
各ポート#0〜#Nから入力されたパケットは、入力処理部131内の複数のバッファ20に蓄積される。複数のバッファ20は、例えば、内部ヘッダの付与処理などを行うためにパケットを一時的に格納する。
図8に示された例では、ポート#Nの入力処理部131のバッファ20には、同期メッセージ(「同期msg」参照)のみが蓄積されている。このため、この同期メッセージは、遅延することなく、バッファ20から読み出される。
一方、ポート#0の入力処理部131のバッファ20には、同期メッセージの前に、ユーザーパケット(「ユーザPKT」参照)が蓄積されている。このため、この同期メッセージは、ユーザパケットが出力されるまで待機し、読み出しが遅延する。とりわけ、ロングパケット(いわゆる、ジャンボフレーム)のように、ユーザパケットのパケット長が、例えば9600(Byte)である場合、同期メッセージの読み出し遅延は、より大きくなる。また、同期メッセージの読み出し遅延は、バッファの数が多いほど、遅延が蓄積されて大きくなる。このようにして、上記の読み出し遅延時間T_bufは生ずる。
バッファ20から読み出されたパケットは、スイッチ部11を介して、宛先となるポート#0〜#Nの出力処理部132に出力される。出力処理部132は、QoSを満たすように送信処理を行うため、送信待ちのパケットを、優先パケット及び非優先パケットに分けて蓄積する格納する複数のキュー54,55が設けられている。優先キュー54は、同期メッセージのような優先パケットを蓄積し、非優先キュー55は、ユーザパケットのような非優先パケットを格納する。
図8に示された例では、ポート#0の出力処理部132において、優先キュー54に同期メッセージが蓄積され、非優先キュー55にユーザパケットが蓄積されている。同期メッセージは、非優先パケットであるユーザパケットより優先的に優先キュー54から読み出されて送信される。
しかし、同期メッセージがキュー54に入力されたとき、ユーザパケットの1つがキュー55から読み出されている途中である場合、同期メッセージは、ユーザパケットの読み出しが完了するまで待機させられるため、上記の競合遅延時間T_cmpが生ずる。つまり、競合遅延時間T_cmpは、読み出し中の非優先パケットにより待機させられる待機遅延時間である。
このように、パケット中継装置1におけるPDVは、2つの遅延時間(T_buf,T_cmp)により生ずる。例えば上記の特許文献1に開示された技術(以下、「従来例」と表記)は、2つの遅延時間のうち、競合遅延時間T_cmpのみに基づいて、中継遅延T_delayを調整する。
図9には、従来例における伝送遅延時間t−msの分布の例を示すグラフである。従来例によると、競合遅延時間T_cmpは、変動が低減されて一定値Tconに調整されるが、読み出し遅延時間T_bufの変動は改善されないので、伝送遅延時間t−msはばらつく。したがって、従来例では、同期精度を改善することが困難である。なお、図9に示される例は、ストアアンドフォワード方式のパケット中継装置の場合の特性であり、バッファ20が設けられないカットスルー方式のパケット中継装置の場合は、この限りではない。
これに対し、実施例に係るパケット中継装置1は、バッファ20に入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、バッファからの読み出し遅延時間を算出し、読み出されたパケットを読み出し遅延時間に従って遅延させることにより、PDVを低減する。
(第1実施例)
図10は、第1実施例の入力処理部131の機能構成を示す構成図である。入力処理部131は、遅延情報生成部3と、複数のバッファ20と、内部ヘッダ生成部21と、出力ポート決定部22と、遅延制御部4とを有する。なお、図10には、2つのバッファ20が示されている、これに限定されず、バッファ20は、所定のパケット処理に対する数だけ設けられる。
遅延情報生成部3は、同期メッセージの読み出し遅延時間T_buffを示す遅延情報を生成する。遅延情報生成部3は、パケット識別部30と、付与処理部31と、測定部32と、遅延算出部33とを有する。パケット識別部30は、同期メッセージ及びユーザパケットを識別し、識別したパケットの種別を付与処理部31及び測定部32に通知する。
図11には、同期メッセージを含むレイヤ3のパケットの構成の一例が示されている。パケットは、IP(Internet Protocol)ヘッダと、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダと、同期メッセージとを含む。なお、同期メッセージの構成例については、図3を参照して述べたとおりである。
IPヘッダは、バージョン、ヘッダ長、サービス種別、全長、生存時間(TTL:Time To Live)、識別子、フラグ、断片位置、プロトコル、チェックサム、送信元アドレス、及び宛先アドレスの各情報を含む。UDPヘッダは、送信元ポート番号、宛先ポート番号、長さ、及びチェックサムの各情報を含む。パケットの優先度は、例えば、IPヘッダ内のサービス種別情報を参照することにより判断される。なお、IPヘッダ内の識別子、フラグ、及び断片位置は、パケットが複数に分割された場合におけるフラグメント処理に用いられる。
また、同期メッセージは、レイヤ3のパケットに限定されず、レイヤ2のフレームとして転送されてもよい。図12には、同期メッセージを含むレイヤ2のフレームの構成の一例が示されている。
フレームは、MAC(Media Access Control)ヘッダと、同期メッセージと、FCS(Frame Check Sequence)とを含む。MACヘッダは、宛先アドレスであるDA(Destination Address)、送信元アドレスであるSA(Source Address)、及び、プロトコルを示すTypeを含む。FCSは、フレーム内のデータの正常性を検査するための検査符号である。
パケット識別部30は、図11及び図12に示されたパケット内の同期メッセージを検出することにより、パケットの種別を識別する。測定部32は、バッファ20に入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔を測定する。遅延算出部33は、測定部32により測定されたパケット長及びパケット間隔に基づき、同期メッセージのバッファ20からの読み出し遅延時間T_bufを算出する。以下に、図13〜図15を参照して、読み出し遅延時間T_bufの算出手法を説明する。
図13は、バッファ20における読み出し処理の遅延を示すタイムチャートである。図13において、ユーザパケットのパケット長をa(Byte)とし、同期メッセージのパケット長をa(Byte)とし、ユーザパケット及び同期メッセージのパケット間隔をb(Byte)とする。図13は、パケットのバッファ20への入力タイミング、遅延がない場合の同期メッセージのバッファ20からの読み出しタイミング、及び、バッファ20からの読み出しタイミングを示す。
ユーザパケットが、同期メッセージより先にバッファ20に入力されている場合、ユーザパケットが同期メッセージより先にバッファ20から読み出される。ここで、ユーザパケットの出力タイミングTuは、ユーザパケットより先にバッファ20に入力された他のパケットがない場合、バッファ20への入力が完了した直後のタイミングとなる。
一方、同期メッセージより先にバッファ20に入力された他のパケットがないと仮定すると、ユーザパケットの出力タイミングTdは、バッファ20への入力が完了した直後のタイミングとなる。つまり、出力タイミングTdは、遅延がない場合の同期メッセージの読み出しタイミングである。同期メッセージの読み出しが、ユーザパケットの読み出しの完了直後に開始されると仮定すると、同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufは、上記の出力タイミングTu及び出力タイミングTdの差分となるから、以下の式(1)により算出される。
T_buf=a−b−a 式(1)
もっとも、同期メッセージより先にバッファ20に入力されているユーザパケットは1つとは限らないので、複数のユーザパケットが蓄積されている場合を想定して、式(1)を一般化するとよい。図14は、複数のユーザパケットによる読み出し処理の遅延を示すタイムチャートである。図14において、先頭からn番目のパケットのパケット長をa(Byte)とし、先頭からn番目のパケット及びn+1番目のパケット間隔をb(Byte)とする。
図14において、D1,nは、複数のバッファ20のうち、1つ目のバッファに蓄積された先頭からn番目のパケットの読み出し遅延時間である。D1,nは、上記の式(1)から、以下の式(2)のように一般化される。
1,n=an−1−bn−1−a 式(2)
したがって、バッファ20に入力される全てのパケットのパケット長及びパケット間隔を測定することにより、式(2)に基づいて、パケットごとの読み出し遅延D1,nが算出される。同期メッセージの読み出し遅延は、先行する全てのユーザパケットにより生ずる読み出し遅延D1,nの和として算出される。よって、1つ目のバッファ20における同期メッセージの読み出し遅延Dは、以下の式(3)により算出される。
=D1,2+D1,3+・・・+D1,n (D1,n>0) 式(3)
2つ目以降のバッファ20における読み出し遅延時間D,D,・・・,D(Mは全バッファ数)も、式(3)と同様の式に従って算出される。ただし、2つ目以降のバッファ20では、前段のバッファ20を通過することにより、パケット間隔bが変化することがあるため、パケット間隔bを補正して、読み出し遅延時間D,D,・・・,Dを算出するとよい。また、D1,n≦0の場合は、遅延が発生せず、それまでに加算した遅延が0になることを意味するので、D=0となる。
図15は、パケット間隔の変化を示すタイムチャートである。本例において、1つ目のバッファ20に、80(Byte)のユーザパケットが入力された後、60(Byte)のパケット間隔をおいて、64(Byte)の同期メッセージが入力されたと仮定する。また、一般化のため、ユーザパケットのパケット長をan−2(Byte)とし、同期メッセージのパケット長をan−2(Byte)とし、ユーザパケット及び同期メッセージのパケット間隔をbn−1(Byte)とする。つまり、an−2=80、an−2=60、bn−1=60とする。
各パケットのバッファ20からの読み出しタイミングを、パケットの入力の完了直後と仮定すると、バッファから読み出された後のパケット間隔b’n−1は、同期メッセージのパケット長及びパケット間隔の和からユーザパケットのパケット長を減算した値となる。つまり、パケット間隔b’n−1は、60+64−80=60−(80−64)により得られるので、以下の式(4)のように一般化される。
b’n−1=bn−1−(an−2−an−1) 式(4)
したがって、2つ目以降のバッファ20の読み出し遅延時間D,D,・・・,Dは、上記の式(4)に従ってパケット間隔bを補正したうえで、上記の式(3)に従い算出される。同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufは、全てのバッファ20の読み出し遅延時間D,D,D,・・・,Dの合計であるため、以下の式(5)により算出される。
T_buf=D+D+D+・・・+D 式(5)
このように、同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufを、パケット長及びパケット間隔により算出すれば、回路構成が簡単化される。例えば、上記の算出手法とは異なりバッファ10ごとにパケットが入力される入力時刻と、パケットが出力される出力時刻とを測定し、入力時刻及び出力時刻の差分から読み出し遅延時間T_bufを算出する手法も考えられる。しかし、この手法を用いる場合、時刻計時回路が計時する時刻を、複数の伝送処理部13の間において時刻同期させる必要があるので、回路構成の複雑化及び回路規模の増大などの不利益を招く。
再び図10を参照すると、付与処理部31は、遅延算出部33により算出された読み出し遅延時間T_bufを示す遅延情報を同期メッセージに付与する。遅延情報は、符号Pで示されるように、例えば、パケットのヘッダとペイロードの間に挿入されてもよい。なお、付与処理部31は、ユーザパケットに遅延情報を付与することはない。
付与処理部31から出力されたパケットは、1つ目のバッファ20に入力され、内部ヘッダ生成部21により処理される。内部ヘッダ生成部21は、パケット中継装置1内における転送処理などに用いられる内部ヘッダを、パケットごとに付与する。
次に、パケットは、2つ目のバッファ20に入力され、出力ポート決定部22により処理される。出力ポート決定部22は、パケットの宛先情報(例えば、図12に示されるDA)などに従って、パケットの出力先となるポート#0〜#Nを決定する。出力ポート決定部22は、出力先として決定したポート#0〜#Nを示す出力先情報を、例えば上記の内部ヘッダの一部に書き込む。スイッチ部11は、この出力先情報を参照して、該当するポート#0〜#Nの出力処理部132に、パケットを出力する。
次に、パケットは、遅延制御部4に入力される。遅延制御部4は、同期メッセージから遅延情報を抽出することにより、読み出し遅延時間T_bufを取得し、読み出し遅延時間T_bufに従って、バッファ20から読み出されたパケットを遅延させる。
遅延制御部4は、分配部40と、遅延情報抽出部41と、同期メッセージ用の第1キュー42と、ユーザパケットなどの同期メッセージ以外のパケット用の第2キュー43と、読み出し処理部44と、タイミング制御部45とを有する。第1キュー42及び第2キュー43は、バッファから読み出されたパケットを、同期メッセージ(優先パケット)、及び、ユーザパケットなどのその他のパケット(非優先パケット)に分けて蓄積する。
分配部40は、バッファ20から入力されたパケットを識別し、パケットが同期メッセージである場合、パケットを第1キュー42に出力し、パケットが同期メッセージではない場合、パケットを第2キュー43に出力する。また、分配部40は、バッファ20からパケットが到着するたびに、到着したパケットの種別情報(同期メッセージまたはその他)、パケット長、到着タイミング、及び到着順序などのパケット情報をタイミング制御部45に出力する。
遅延情報抽出部41は、分配部40及び第1キュー42の間に設けられ、同期メッセージから遅延情報を抽出し、タイミング制御部45に出力する。なお、遅延情報抽出部41は、遅延情報を抽出した後、同期メッセージから遅延情報を削除してもよい。
読み出し処理部44は、第1キュー42及び第2キュー43の一方を選択し、選択したキューからパケットを読み出す。読み出されたパケットは、スイッチ部11に入力される。
タイミング制御部45は、読み出し処理部44に、第1キュー42及び第2キュー43のうち、パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューからパケットを読み出すタイミングとを指示する。タイミング制御部45は、同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。
図16は、タイミング制御部45の動作を示すフローチャートである。タイミング制御部45は、分配部40から、到着したパケットのパケット情報を取得する(ステップSt1)。次に、タイミング制御部45は、パケット情報に含まれる種別情報に基づいて、パケットが同期メッセージか否かを判定する(ステップSt2)。
パケットが同期メッセージではない場合(ステップSt2のNo)、タイミング制御部45は、パケット情報に含まれるパケット長、到着タイミング、及び到着順序などに基づいて、パケット(ユーザパケットなど)の読み出しタイミングを決定する(ステップSt5)。
一方、パケットが同期メッセージである場合(ステップSt2のYes)、タイミング制御部45は、遅延情報抽出部41から遅延情報を取得する(ステップSt3)。次に、タイミング制御部45は、遅延情報が示す読み出し遅延時間T_bufに基づいて、中継遅延時間T_delay(図5参照)を一定値とするための読み出し遅延調整時間T_adjを算出する(ステップSt4)。
次に、タイミング制御部45は、算出した読み出し遅延調整時間T_adjに基づいて、同期メッセージの読み出しタイミングを決定する(ステップSt5)。より具体的には、タイミング制御部45は、同期メッセージの読み出しタイミングを読み出し遅延調整時間T_adjだけ遅延させる。このようにして、タイミング制御部45の動作は実行される。
このように、タイミング制御部45は、バッファ20において生ずる読み出し遅延時間T_bufに基づいて算出した読み出し遅延調整時間T_adjに従って、同期メッセージを遅延させる。したがって、PDVに対する読み出し遅延時間T_bufの変動の影響が、低減される。なお、上記の特許文献1に開示された技術は、バッファの読み出し遅延時間T_bufの変動を考慮したものではないため、該変動を低減できない。
また、図17は、第1実施例の出力処理部132の機能構成を示す構成図である。出力処理部132は、MUX部50と、分配部51と、同期メッセージ検出部52と、優先パケット用の優先キュー54と、複数の非優先キュー55と、読み出し処理部56と、タイミング制御部59とを有する。
MUX部50は、スイッチ部11を介して入力されたパケットを、順次に分配部51に出力する。分配部51は、MUX部50から入力されたパケットの優先度を判別し、優先パケットを優先キュー54に出力し、非優先パケットを非優先キュー55の1つに出力する。また、分配部51は、パケットが到着するたびに、パケット長、到着タイミング、及び到着順序などのパケット情報をタイミング制御部59に出力する。
優先キュー54及び非優先キュー55は、優先パケット及び非優先パケットをそれぞれ格納する。つまり、優先キュー54及び非優先キュー55は、パケットを、優先パケット及び非優先パケットに分けて蓄積する。優先キュー54及び非優先キュー55は、メモリなどの記憶手段により構成される。
優先パケットは、非優先パケットより優先的に送信対象となるパケットであり、上記の同期メッセージが含まれる。なお、優先パケットは、同期メッセージ以外のパケットを含んでもよい。一方、非優先パケットは、例えば、上記の無線ネットワーク制御装置92及び無線基地局装置94間において送受信されるパケットであり、ユーザパケットが含まれる。
分配部51は、例えば、MACヘッダ内の「Type」情報(図11参照)を参照することにより、パケットの優先度を判断してもよい。また、フレームにVLAN(Virtual Local Area Network)タグが付与されている場合、優先度は、VLANタグ内のプライオリティ情報に基づいて判断されてもよい。
同期メッセージ検出部52は、優先キュー54及び分配部51の間に設けられ、優先キュー54に入力される優先パケットから同期メッセージを検出し、検出通知をタイミング制御部59に出力する。読み出し処理部56は、優先キュー54及び複数の非優先キュー55のうち、1つを選択し、選択したキューからパケットを読み出す。読み出されたパケットは、ポート#0〜#Nを介して外部装置に出力される。
タイミング制御部59は、読み出し処理部56に、優先キュー54及び複数の非優先キュー55のうち、パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューからパケットを読み出すタイミングとを指示する。タイミング制御部59は、同期メッセージの競合遅延時間T_cmpに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。
図18は、タイミング制御部59の動作を示すフローチャートである。タイミング制御部59は、分配部51から、到着したパケットのパケット情報を取得する(ステップSt51)。次に、タイミング制御部59は、同期メッセージ検出部52からの検出通知の有無を判定する(ステップSt52)。
同期メッセージの検出通知がない場合(ステップSt52のNo)、タイミング制御部59は、パケット情報に含まれるパケット長、到着タイミング、及び到着順序などに基づいて、パケット(ユーザパケットなど)の読み出しタイミングを決定する(ステップSt55)。
一方、同期メッセージの検出通知がある場合(ステップSt52のYes)、タイミング制御部59は、同期メッセージの競合遅延時間T_cmpを算出する(ステップSt53)。競合遅延時間T_cmpは、例えば、同期メッセージが優先キュー54に入力されたとき、読み出し処理部56が読み出し中の非優先パケット(ユーザパケット)の未読み出しのデータ量などに基づいて算出される。
次に、タイミング制御部59は、算出した競合遅延時間T_cmpに基づいて、中継遅延時間T_delay(図5参照)を一定値とするための競合遅延調整時間T_qosを算出する(ステップSt54)。
次に、タイミング制御部59は、算出した競合遅延調整時間T_qosに基づいて、同期メッセージの読み出しタイミングを決定する(ステップSt55)。より具体的には、タイミング制御部59は、同期メッセージの読み出しタイミングを競合遅延調整時間T_qosだけ遅延させる。このようにして、タイミング制御部59の動作は実行される。
このように、タイミング制御部59は、パケット送信処理におけるQoSを満たしつつ、優先キュー54及び非優先キュー55において生ずる競合遅延時間T_cmpに基づいて算出した競合遅延調整時間T_qosに従って、同期メッセージを遅延させる。したがって、PDVに対する競合遅延時間T_cmpの変動の影響が、低減される。
図19は、本実施例に係るパケット中継装置1において生ずる遅延時間を示すラダーチャートである。図19において、入力遅延時間T_inは、入力処理部131において生ずる遅延時間を示し、出力遅延時間T_outは、出力処理部132において生ずる遅延時間を示す。したがって、中継遅延時間T_delayは、入力遅延時間T_in及び出力遅延時間T_outの和となる。
入力遅延時間T_inは、入力側固定遅延時間T_fix_inと、読み出し遅延時間T_bufと、読み出し遅延調整時間T_adjとを含む。したがって、入力処理部131のタイミング制御部45は、入力遅延時間T_inを所定値としたとき、以下の式(6)により読み出し遅延調整時間T_adjを算出する。
T_adj=T_in−T_fix_in−T_buf 式(6)
一方、出力遅延時間T_outは、出力側固定遅延時間T_fix_outと、競合遅延時間T_cmpと、競合遅延調整時間T_qosとを含む。したがって、出力処理部132のタイミング制御部59は、出力遅延時間T_outを所定値としたとき、以下の式(7)により競合遅延調整時間T_qosを算出する。
T_qos=T_out−T_fix_out−T_cmp 式(7)
このように、適切な読み出し遅延調整時間T_adj及び競合遅延調整時間T_qosにより、読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpが小さい場合(符号E3参照)も、大きい場合(符号E4参照)も、中継遅延T_delayが一定となる。よって、PDVが効果的に低減され、伝送遅延時間t−msは、一定値Tcon(図6参照)となる。
(第2実施例)
第1実施例では、読み出し遅延調整時間T_adjを示す遅延情報は、付与処理部31により同期メッセージに付与されたが、これに限定されず、内部ヘッダ生成部21により内部ヘッダとして付与されてもよい。
図20は、第2実施例の入力処理部131の機能構成を示す構成図である。図20において、図10と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
入力処理部131は、遅延情報生成部3と、バッファ20と、出力ポート決定部22と、遅延制御部4とを有する。遅延情報生成部3は、パケット識別部30と、測定部32と、遅延算出部33aと、内部ヘッダ生成部(付与処理部)21aと、バッファ20aとを有する。なお、遅延制御部4の構成は、図10を参照して説明したとおりであり、また、出力制御部132の構成は、図17を参照して説明したとおりである。
遅延算出部33aは、測定部32により測定されたパケット長及びパケット間隔に基づき、同期メッセージのバッファ20からの読み出し遅延時間T_bufを算出し、内部ヘッダ生成部21aに出力する。読み出し遅延時間T_bufの算出手法は、上述したとおりである。
内部ヘッダ生成部21aは、遅延算出部33aから入力された読み出し遅延時間T_bufを示す遅延情報を生成し、遅延情報を含む内部ヘッダを生成する。内部ヘッダ生成部21aは、生成した内部ヘッダをバッファ20aに格納された同期メッセージに付与する(符号Pa参照)。これにより、遅延情報は、内部ヘッダの領域の一部に割り当てられるので、内部ヘッダが有効に利用される。
このように、内部ヘッダ生成部21aは、バッファ20aから同期メッセージを読み出し、読み出した同期メッセージに遅延情報を付与する。したがって、バッファ20aに格納された同期メッセージの処理(本例では、内部ヘッダの付与処理)と同時に、遅延情報の付与処理を行うことができるので、装置構成が簡単化される。また、本実施例によると、第1実施例と同様に、PDVが低減される。
(第3実施例)
上述した実施例において、遅延制御部4は、入力処理部131に設けられているが、これに限定されず、遅延制御部4に代えて、出力処理部132に遅延制御部を設けてもよい。この場合、遅延制御部は、図17に示された構成を含む。
図21は、第3実施例の出力処理部132の機能構成を示す構成図である。図21において、図17と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
出力処理部132は、QoSを満たすように送信処理を行うとともに、同期メッセージの遅延を制御する遅延制御部5を有する。遅延制御部5は、MUX部50と、分配部51と、同期メッセージ検出部52と、遅延情報抽出部53と、優先キュー54と、複数の非優先キュー55と、読み出し処理部56と、タイミング制御部57とを有する。
遅延情報抽出部53は、同期メッセージ検出部52及び優先キュー54の間に設けられ、同期メッセージから遅延情報を抽出し、タイミング制御部57に出力する。遅延情報は、入力処理部131において、図10または図20に示される遅延情報生成部3により生成され、同期メッセージに付与される。なお、遅延情報抽出部53は、遅延情報を抽出した後、同期メッセージから遅延情報を削除してもよい。
タイミング制御部57は、読み出し処理部56に、優先キュー54及び複数の非優先キュー55のうち、パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューからパケットを読み出すタイミングとを指示する。タイミング制御部57は、同期メッセージの読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。
図22は、タイミング制御部57の動作を示すフローチャートである。タイミング制御部57は、分配部51から、到着したパケットのパケット情報を取得する(ステップSt11)。次に、タイミング制御部57は、同期メッセージ検出部52からの検出通知の有無を判定する(ステップSt12)。
同期メッセージの検出通知がない場合(ステップSt12のNo)、タイミング制御部57は、パケット情報に含まれるパケット長、到着タイミング、及び到着順序などに基づいて、パケット(ユーザパケットなど)の読み出しタイミングを決定する(ステップSt16)。
一方、同期メッセージの検出通知がある場合(ステップSt12のYes)、タイミング制御部57は、同期メッセージの競合遅延時間T_cmpを算出する(ステップSt13)。競合遅延時間T_cmpは、例えば、同期メッセージが優先キュー54に入力されたとき、読み出し処理部56が読み出し中の非優先パケット(ユーザパケット)の未読み出しのデータ量などに基づいて算出される。
次に、タイミング制御部57は、遅延情報抽出部53から遅延情報を取得する(ステップSt14)。タイミング制御部57は、遅延情報から読み出し遅延時間T_bufを得る。
次に、タイミング制御部57は、算出した競合遅延時間T_cmpと、読み出し遅延時間T_bufとに基づいて、中継遅延時間T_delay(図5参照)を一定値とするための遅延調整時間Ta_adjを算出する(ステップSt15)。
次に、タイミング制御部57は、算出した遅延調整時間Ta_adjに基づいて、同期メッセージの読み出しタイミングを決定する(ステップSt16)。より具体的には、タイミング制御部57は、同期メッセージの読み出しタイミングを遅延調整時間Ta_adjだけ遅延させる。このようにして、タイミング制御部57の動作は実行される。
このように、タイミング制御部57は、同期メッセージが、競合遅延時間T_cmpと、同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufとに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。したがって、PDVに対する読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpの変動の影響が、低減される。
図23は、本実施例に係るパケット中継装置1において生ずる遅延時間を示すラダーチャートである。中継遅延時間T_delayは、入力側固定遅延時間T_fix_inと、読み出し遅延時間T_bufと、出力側固定遅延時間T_fix_outと、競合遅延時間T_cmpと、遅延調整時間Ta_adjとを含む。したがって、タイミング制御部57は、中継遅延時間T_delayを所定値としたとき、以下の式(8)により読み出し遅延調整時間Ta_adjを算出する。
Ta_adj=T_delay−T_fix_in−T_buf
−T_fix_out−T_cmp 式(8)
このように、適切な遅延調整時間Ta_adjにより、読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpが小さい場合(符号E5参照)も、大きい場合(符号E6参照)も、中継遅延T_delayが一定となる。したがって、PDVが効果的に低減され、伝送遅延時間t−msは、一定値Tcon(図6参照)となる。
(第4実施例)
これまで述べた実施例において、遅延制御部4,5は、入力処理部131のバッファ20,20aにおいて生ずる読み出し遅延時間T_bufに従って、同期メッセージの遅延を制御するが、これに限定されない。遅延制御部4,5は、さらに、出力処理部132のバッファにおいて生ずる読み出し遅延時間に従って遅延を制御してもよい。
図24は、第4実施例の出力処理部の機能構成を示す構成図である。図24において、図21と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
出力制御部132は、遅延制御部5と、内部ヘッダ除去部6と、出力側バッファ60とを有する。出力側バッファ60は、遅延制御部5のキュー54,55から読み出されたパケットを蓄積する。内部ヘッダ除去部6は、出力側バッファ60に蓄積されたパケットから内部ヘッダを除去する。内部ヘッダを除去されたパケットは、バッファ60からポート#0〜#Nを介して外部装置に送信される。
遅延制御部5は、入力処理部131に設けられたバッファ20,20aにおける読み出し遅延T_bufだけでなく、出力側バッファ60における読み出し遅延Ta_bufに基づいて遅延を制御する。遅延制御部5は、MUX部50と、分配部51と、同期メッセージ検出部52と、遅延情報抽出部53と、優先キュー54と、複数の非優先キュー55と、読み出し処理部56と、タイミング制御部57aとを有する。
タイミング制御部57aは、読み出し処理部56に、優先キュー54及び複数の非優先キュー55のうち、パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューからパケットを読み出すタイミングとを指示する。タイミング制御部57aは、同期メッセージの読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。この動作は、図22を参照して述べたとおりである。
また、タイミング制御部57aは、出力側バッファ60における同期メッセージの読み出し遅延時間Ta_bufを、図22に示される処理により決定した読み出しタイミングに基づき算出する。読み出し遅延時間Ta_bufは、例えば、決定された読み出しタイミングから、出力側バッファ60に入力されるパケットのパケット間隔を予測し、パケット長及びパケット間隔を用いて、上述した算出手法により算出される。タイミング制御部57aは、算出した読み出し遅延時間Ta_bufに基づいて、決定した読み出しタイミングを補正する。
図25は、読み出しタイミングの補正処理の動作を示すフローチャートである。タイミング制御部57aは、同期メッセージ検出部52からの検出通知の有無を判定する(ステップSt21)。同期メッセージの検出通知がない場合(ステップSt21のNo)、タイミング制御部57aは、処理を終了する。一方、同期メッセージの検出通知がある場合(ステップSt21のYes)、タイミング制御部57aは、出力側バッファ60における同期メッセージの読み出し遅延時間Ta_bufを算出する(ステップSt22)。
次に、タイミング制御部57aは、算出した読み出し遅延時間Ta_bufが0より大きいか否かを判定する(ステップSt23)。読み出し遅延時間Ta_bufが0以下である場合(ステップSt23のNo)、タイミング制御部57aは、出力側バッファ60において遅延が生じないと判断し、図22に示された動作により決定した読み出しタイミングを確定させ(ステップSt25)、処理を終了する。
一方、読み出し遅延時間Ta_bufが0より大きい場合(ステップSt23のYes)、タイミング制御部57aは、読み出し遅延時間Ta_bufに基づいて、図22に示された処理により決定した読み出しタイミングを補正する(ステップSt24)。
図26は、読み出しタイミングの補正処理の一例を示すタイムチャートである。図26の紙面上部には、同期メッセージ及びユーザパケットの補正前のキュー54,55からの読み出しタイミングと、出力側バッファ60からの読み出しタイミングとが示されている。また、図26の紙面下部には、補正後の同期メッセージ及びユーザパケットのキュー54,55からの読み出しタイミングと、出力側バッファ60からの読み出しタイミングとが示されている。
図26の例では、補正前の読み出しタイミングは、ユーザパケットが同期メッセージより早いために、出力側バッファ60において、読み出し遅延時間Ta_bufが生ずる。このため、タイミング制御部57aは、読み出しタイミングを、同期メッセージがユーザパケットより先に読み出されるように補正する。これにより、読み出し遅延時間Ta_bufが0となる。なお、読み出しタイミングの補正処理は、本例に限定されず、例えば、読み出し遅延時間Ta_bufが0となるように、ユーザパケット及び同期メッセージ間のパケット間隔を広げるように行われてもよい。
読み出し遅延時間Ta_bufは、読み出しタイミングの補正後、処理を終了する。このようにして、読み出しタイミングの補正処理は行われる。
このように、タイミング制御部57aは、出力側バッファ60における同期メッセージの読み出し遅延時間Ta_buffを、決定した読み出しタイミングに基づき算出し、該算出した読み出し遅延時間に従って、決定した読み出しタイミングを補正する。
したがって、本実施例によると、PDVに対する読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpの変動の影響が、低減されるとともに、出力側バッファ60における読み出し遅延時間Ta_buffが低減される。
(第5実施例)
これまで述べた実施例において、入力処理部131は、バッファ20,20aを有するが、これに限定されず、入力処理部131がバッファ20,20aを有さず、出力処理部132のみがバッファ60を有してもよい。この場合、遅延制御部5は、出力側バッファ60における読み出し遅延時間Ta_buff及び競合遅延時間T_cmpに基づいて、同期メッセージの遅延を制御する。
図27は、第5実施例の出力処理部132の機能構成を示す構成図である。図27において、図24と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
出力制御部132は、遅延制御部5と、内部ヘッダ除去部6と、出力側バッファ60とを有する。遅延制御部5は、MUX部50と、分配部51と、同期メッセージ検出部52と、優先キュー54と、複数の非優先キュー55と、読み出し処理部56と、タイミング制御部57bとを有する。
タイミング制御部57bは、読み出し処理部56に、優先キュー54及び複数の非優先キュー55のうち、パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューからパケットを読み出すタイミングとを指示する。タイミング制御部57bは、競合遅延時間T_cmpに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。この動作は、図18を参照して述べたとおりである。
また、タイミング制御部57bは、出力側バッファ60における同期メッセージの読み出し遅延時間Ta_bufを、図18に示される処理により決定した読み出しタイミングに基づき算出する。読み出し遅延時間Ta_bufは、例えば、決定された読み出しタイミングから、出力側バッファ60に入力されるパケットのパケット間隔を予測し、パケット長及びパケット間隔を用いて、上述した算出手法により算出される。タイミング制御部57bは、算出した読み出し遅延時間Ta_bufに基づいて、決定した読み出しタイミングを補正する。この補正処理は、図25及び図26を参照して述べたとおりである。
このように、タイミング制御部57aは、出力側バッファ60における同期メッセージの読み出し遅延時間Ta_buffを、決定した読み出しタイミングに基づき算出し、該算出した読み出し遅延時間に従って、決定した読み出しタイミングを補正する。
したがって、本実施例によると、PDVに対する競合遅延時間T_cmpの変動の影響が低減されるとともに、出力側バッファ60における読み出し遅延時間Ta_buffが低減される。
(第6実施例)
これまで述べた実施例において、競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_buffが閾値を超える同期メッセージを、遅延調整が不可能であると判断し、廃棄してもよい。クライアント装置95は、遅延が小さい同期メッセージを優先的に用いて同期処理を行うので、全ての同期メッセージを受信しなくてもよい。したがって、同期メッセージの廃棄処理は、クライアント装置95における同期処理に影響しない。
図28は、第6実施例の出力処理部132の機能構成を示す構成図である。図28において、図21と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
遅延制御部5は、MUX部50と、分配部51と、同期メッセージ検出部52と、遅延情報抽出部53と、優先キュー54aと、複数の非優先キュー55と、読み出し処理部56と、タイミング制御部57cと、廃棄処理部58とを有する。優先キュー54aは、上述した優先キュー54と同様に、同期メッセージを蓄積し、また、タイミング制御部57cからの廃棄指示に従い、蓄積した同期メッセージを廃棄処理部58に出力する。廃棄処理部58は、優先キュー54aから入力された同期メッセージを廃棄する。
タイミング制御部57cは、読み出し処理部56に、優先キュー54a及び複数の非優先キュー55のうち、パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューからパケットを読み出すタイミングとを指示する。タイミング制御部57cは、同期メッセージの読み出し遅延時間T_buf及び競合遅延時間T_cmpに従って、同期メッセージが読み出されるタイミングを決定する。
図29は、タイミング制御部57cの動作を示すフローチャートである。タイミング制御部57cは、分配部51から、到着したパケットのパケット情報を取得する(ステップSt41)。次に、タイミング制御部57cは、同期メッセージ検出部52からの検出通知の有無を判定する(ステップSt42)。
同期メッセージの検出通知がない場合(ステップSt42のNo)、タイミング制御部57cは、パケット情報に含まれるパケット長、到着タイミング、及び到着順序などに基づいて、パケット(ユーザパケットなど)の読み出しタイミングを決定する(ステップSt47)。
一方、同期メッセージの検出通知がある場合(ステップSt42のYes)、タイミング制御部57cは、同期メッセージの競合遅延時間T_cmpを算出する(ステップSt43)。競合遅延時間T_cmpは、例えば、同期メッセージが優先キュー54に入力されたとき、読み出し処理部56が読み出し中の非優先パケット(ユーザパケット)の未読み出しのデータ量などに基づいて算出される。
次に、タイミング制御部57cは、遅延情報抽出部53から遅延情報を取得する(ステップSt44)。タイミング制御部57cは、遅延情報から読み出し遅延時間T_bufを得る。
次に、タイミング制御部57cは、同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が、所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップSt45)。同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が、所定の閾値T_thより大きい場合(ステップSt45のYes)、タイミング制御部57cは、優先キュー54aに同期メッセージの廃棄指示を出力する(ステップSt48)。
一方、同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が、所定の閾値T_th以下である場合(ステップSt45のNo)、タイミング制御部57cは、上述した遅延調整時間Ta_adjを算出する(ステップSt46)。次に、タイミング制御部57cは、算出した遅延調整時間Ta_adjに基づいて、同期メッセージの読み出しタイミングを決定する(ステップSt47)。このようにして、タイミング制御部57cの動作は実行される。
図30は、遅延制御部5の動作の一例を示すタイムチャートである。図30には、同期メッセージのパケット中継装置1への入力タイミングと、遅延時間と、キュー54aからの読み出しタイミングが示されている。
符号E7で示されるように、同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が小さい場合(T_buf+T_cmp<<T_thの場合)、遅延調整時間Ta_adjは大きい。一方、符号E9で示されるように、同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が大きい場合(T_buf+T_cmp≦T_thの場合)、遅延調整時間Ta_adjは小さい。
また、符号E8で示されるように、同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が所定の閾値T_thより大きい場合(T_buf+T_cmp>T_thの場合)、同期メッセージは廃棄される。
このように、タイミング制御部57cは、同期メッセージの競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計が閾値T_thより大きい場合、同期メッセージを蓄積している優先キュー54に、同期メッセージを廃棄させる。したがって、同期メッセージの遅延調整が不可能である場合、該同期メッセージによる伝送遅延時間t−msへの影響が回避される。なお、遅延調整が不可能である場合とは、例えば、図19において、固定遅延時間T_fix_in,T_fix_out、競合遅延時間T_cmp、及び読み出し遅延時間T_bufの合計が、所定の中継遅延時間T_delayを超える場合を指す。
また、本実施例において、タイミング制御部57cは、競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの合計を閾値T_thと比較し、比較結果に応じて同期メッセージの廃棄の可否を決定するが、これに限定されない。タイミング制御部57cは、競合遅延時間T_cmp及び読み出し遅延時間T_bufの一方を閾値T_thと比較し、比較結果に応じて同期メッセージの廃棄の可否を決定してもよい。
これまで述べたように、実施例に係るパケット中継装置1は、パケットを蓄積するバッファ20,20aと、遅延算出部33と、遅延制御部4,5とを有する。遅延算出部33は、バッファ20,20aに入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、バッファ20,20aからの同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufを算出する。遅延制御部4,5は、遅延算出部33により算出された読み出し遅延時間T_bufに従って、バッファ20,20aから読み出された同期メッセージを遅延させる。
実施例に係るパケット中継装置1は、バッファ20,20aに入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、同期メッセージの読み出し遅延時間T_bufを算出するので、簡単な構成を用いて読み出し遅延時間T_bufを算出できる。遅延制御部4,5は、読み出し遅延時間T_bufに従って、バッファ20,20aから読み出された同期メッセージを遅延させるので、読み出し遅延時間T_bufによるPDVが低減される。
また、実施例に係るパケット送信装置(出力処理部132)は、外部のバッファ20,20aに入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき算出されたバッファ20,20aからの読み出し遅延時間T_bufに従って、バッファ20,20aから読み出されたパケットを遅延させる遅延制御部5を有する。したがって、実施例に係るパケット送信装置は、上記のパケット中継装置1と同様の作用効果を奏する。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) パケットを蓄積するバッファと、
前記バッファに入力される前記パケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、前記バッファからの読み出し遅延時間を算出する遅延算出部と、
前記遅延算出部により算出された前記読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部とを有することを特徴とするパケット中継装置。
(付記2) 前記遅延算出部により算出された前記読み出し遅延時間を示す遅延情報を、前記パケットに付与する付与処理部を、さらに有し、
前記遅延制御部は、前記パケットから前記遅延情報を抽出することにより、前記読み出し遅延時間を取得することを特徴とする付記1に記載のパケット中継装置。
(付記3) 前記付与処理部は、前記バッファから前記パケットを読み出し、読み出した前記パケットに前記遅延情報を付与することを特徴とする付記2に記載のパケット中継装置。
(付記4) 前記遅延制御部は、
前記バッファから読み出された前記パケットを、優先パケット及び非優先パケットに分けて蓄積する複数のキューと、
前記複数のキューの1つを選択し、選択したキューから前記パケットを読み出す読み出し処理部と、
前記読み出し処理部に、前記複数のキューのうち、前記パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューから前記パケットを読み出すタイミングとを指示するタイミング制御部とを有し、
前記タイミング制御部は、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間に従って、前記優先パケットが読み出される前記タイミングを決定することを特徴とする付記1乃至3の何れかに記載のパケット中継装置。
(付記5) 前記タイミング制御部は、前記優先パケットが、前記読み出し処理部が読み出し中の前記非優先パケットにより待機させられる待機遅延時間と、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間とに従って、前記優先パケットが読み出される前記タイミングを決定することを特徴とする付記4に記載のパケット中継装置。
(付記6) 前記複数のキューから読み出された前記パケットを蓄積する出力側バッファを、さらに有し、
前記タイミング制御部は、前記出力側バッファにおける前記優先パケットの読み出し遅延時間を、決定した前記タイミングに基づき算出し、該算出した読み出し遅延時間に従って、決定した前記タイミングを補正することを特徴とする付記5に記載のパケット中継装置。
(付記7) 前記タイミング制御部は、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間が閾値より大きい場合、前記複数のキューのうち、前記優先パケットを蓄積しているキューに、前記優先パケットを廃棄させることを特徴とする付記4乃至6の何れかに記載のパケット中継装置。
(付記8) パケットを優先パケット及び非優先パケットに分けて蓄積する複数のキューと、
前記複数のキューの1つを選択し、選択したキューから前記パケットを読み出す読み出し処理部と、
前記読み出し処理部に、前記複数のキューのうち、前記パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューから前記パケットを読み出すタイミングとを指示するタイミング制御部と、
前記読み出し処理部により前記複数のキューから読み出された前記パケットを蓄積する出力側バッファとを有し、
前記タイミング制御部は、
前記優先パケットが、前記読み出し処理部が読み出し中の前記非優先パケットにより待機させられる待機遅延時間に従って、前記優先パケットが読み出される前記タイミングを決定し、
前記出力側バッファにおける前記優先パケットの読み出し遅延時間を、決定した前記タイミングに基づき算出し、該算出した読み出し遅延時間に従って、決定した前記タイミングを補正することを特徴とするパケット中継装置。
(付記9) 外部のバッファに入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき算出された前記バッファからの読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部を有することを特徴とするパケット送信装置。
(付記10) 前記パケットは、前記読み出し遅延時間を示す遅延情報が付与され、
前記遅延制御部は、前記パケットから前記遅延情報を抽出することにより、前記読み出し遅延時間を取得することを特徴とする付記9に記載のパケット送信装置。
(付記11) 前記遅延制御部は、
前記バッファから読み出された前記パケットを、優先パケット及び非優先パケットに分けて蓄積する複数のキューと、
前記複数のキューの1つを選択し、選択したキューから前記パケットを読み出す読み出し処理部と、
前記読み出し処理部に、前記複数のキューのうち、前記パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューから前記パケットを読み出すタイミングとを指示するタイミング制御部とを有し、
前記タイミング制御部は、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間に従って、前記優先パケットが読み出されるタイミングを決定することを特徴とする付記9または10に記載のパケット送信装置。
(付記12) 前記タイミング制御部は、前記優先パケットが、前記読み出し処理部が読み出し中の前記非優先パケットにより待機させられる待機遅延時間と、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間とに従って、前記優先パケットが読み出されるタイミングを決定することを特徴とする付記11に記載のパケット送信装置。
(付記13) 前記複数のキューから読み出された前記パケットを蓄積する出力側バッファを、さらに有し、
前記タイミング制御部は、前記出力側バッファにおける前記優先パケットの読み出し遅延時間を、決定した前記タイミングに基づき算出し、該算出した読み出し遅延時間に従って、決定した前記タイミングを補正することを特徴とする付記12に記載のパケット送信装置。
1 パケット中継装置
20,20a バッファ
21a 内部ヘッダ生成部(付与処理部)
31 付与処理部
33 遅延算出部
4,5 遅延制御部
42 第1キュー
43 第2キュー
54,54a 優先キュー
55 非優先キュー
44,56 読み出し処理部
45,57,57a〜57c タイミング制御部
60 出力側バッファ
131 入力処理部
132 出力処理部(パケット送信装置)

Claims (8)

  1. パケットを蓄積するバッファと、
    前記バッファに入力される前記パケットのパケット長及びパケット間隔に基づき、前記バッファからの読み出し遅延時間を算出する遅延算出部と、
    前記遅延算出部により算出された前記読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部とを有することを特徴とするパケット中継装置。
  2. 前記遅延算出部により算出された前記読み出し遅延時間を示す遅延情報を、前記パケットに付与する付与処理部を、さらに有し、
    前記遅延制御部は、前記パケットから前記遅延情報を抽出することにより、前記読み出し遅延時間を取得することを特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
  3. 前記付与処理部は、前記バッファから前記パケットを読み出し、読み出した前記パケットに前記遅延情報を付与することを特徴とする請求項2に記載のパケット中継装置。
  4. 前記遅延制御部は、
    前記バッファから読み出された前記パケットを、優先パケット及び非優先パケットに分けて蓄積する複数のキューと、
    前記複数のキューの1つを選択し、選択したキューから前記パケットを読み出す読み出し処理部と、
    前記読み出し処理部に、前記複数のキューのうち、前記パケットの読み出し対象として選択するキューと、該キューから前記パケットを読み出すタイミングとを指示するタイミング制御部とを有し、
    前記タイミング制御部は、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間に従って、前記優先パケットが読み出される前記タイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のパケット中継装置。
  5. 前記タイミング制御部は、前記優先パケットが、前記読み出し処理部が読み出し中の前記非優先パケットにより待機させられる待機遅延時間と、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間とに従って、前記優先パケットが読み出される前記タイミングを決定することを特徴とする請求項4に記載のパケット中継装置。
  6. 前記複数のキューから読み出された前記パケットを蓄積する出力側バッファを、さらに有し、
    前記タイミング制御部は、前記出力側バッファにおける前記優先パケットの読み出し遅延時間を、決定した前記タイミングに基づき算出し、該算出した読み出し遅延時間に従って、決定した前記タイミングを補正することを特徴とする請求項5に記載のパケット中継装置。
  7. 前記タイミング制御部は、前記優先パケットの前記読み出し遅延時間が閾値より大きい場合、前記複数のキューのうち、前記優先パケットを蓄積しているキューに、前記優先パケットを廃棄させることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のパケット中継装置。
  8. 外部のバッファに入力されるパケットのパケット長及びパケット間隔に基づき算出された前記バッファからの読み出し遅延時間に従って、前記バッファから読み出された前記パケットを遅延させる遅延制御部を有することを特徴とするパケット送信装置。
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