JP2014238320A - タイヤの評価方法 - Google Patents

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池田 俊之
Toshiyuki Ikeda
俊之 池田
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Abstract

【課題】転動時におけるタイヤの振動特性を簡便かつ精度よく評価すること。【解決手段】このタイヤの評価方法は、転動中のタイヤに入力を与えた後に前記タイヤを自由減衰振動させ、前記入力を与えた後における前記タイヤの振動に関する情報を取得し、前記振動に関する情報から得られた時刻歴の前記振動の波形に合うように、2自由度以上の自由減衰振動の式を定め、得られた前記自由減衰振動の式を用いて、転動中における前記タイヤを評価するための情報を求める。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤの評価方法に関する。
タイヤの特性は、静止時と転動時とで変化することが知られており、タイヤが使用される状態である転動時の特性を評価できるようにすることが望まれている。タイヤが転動しているときの評価方法としては、突起乗り越し試験時の軸力のスペクトルを用いる方法(例えば、特許文献1)がある。
特開2012−112781号公報
特許文献1に記載されている方法は、特定の周波数における軸力変動の大きさを評価するものであり、タイヤ固有の振動特性である固有振動数及び減衰特性の評価は困難である。この方法の他に、タイヤが転動しているときの評価方法としては、時刻暦における振動波形のピークの間隔又は高さの変化から共振周波数又は減衰特性を評価する方法がある。しかし、この方法は、時刻暦における振動波形を1自由度とみなせない場合が多く、精度が低い。
本発明は、転動時におけるタイヤの振動特性を簡便かつ精度よく評価することを目的とする。
本発明は、転動中のタイヤに入力を与えた後に前記タイヤを自由減衰振動させ、前記入力を与えた後における前記タイヤの振動に関する情報を取得し、前記振動に関する情報から得られた時刻歴の前記振動の波形に合うように、2自由度以上の自由減衰振動の式を定め、得られた前記自由減衰振動の式を用いて、転動中における前記タイヤを評価するための情報を求める、タイヤの評価方法である。
前記振動の波形は、前記タイヤの回転軸周りにおける6成分の少なくとも1つの軸反力又は加速度の波形であることが好ましい。
前記振動の波形の成分として、前後及び上下の2つを含み、かつ、前記自由減衰振動の式を定めるにあたっては、前後の自由度と上下の自由度との固有角振動数及び減衰比が同一となるようにすることが好ましい。
前記タイヤが設置して転動する接地面に設けられた突起を前記タイヤが乗り越えるときに、前記入力が前記タイヤに与えられることが好ましい。
前記突起は、前記接地面からの高さが3mm以上10mm以下であり、前記タイヤが転動する方向における長さが10mm以上300mm以下であることが好ましい。
前記タイヤが装着されるホイールや回転シャフトの回転軸周りの慣性モーメントを異ならせて、前記タイヤの振動に関する情報を複数求め、慣性モーメントと、前記タイヤの振動に関する情報との関係から、前記タイヤのねじりに関する特性を求めることが好ましい。
本発明は、転動時におけるタイヤの振動特性を簡便かつ精度よく評価することができる。
図1は、本実施形態に係る試験装置の一例を示す図である。 図2は、入力が与えられた転動中のタイヤが自由減衰振動をしたときにおける、時刻歴の振動の波形を示す図である。 図3は、本実施形態に係るタイヤ評価方法の手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、計測によって求めたタイヤの振動波形と、本実施形態に係るタイヤ評価方法を用いて当てはめを行った自由減衰振動の式による振動波形とを示す図である。 図5は、計測によって求めたタイヤの振動波形と、変形例に係るタイヤ評価方法を用いて当てはめを行った自由減衰振動の式による振動波形とを示す図である。 図6は、突起の寸法を説明するための図である。 図7は、突起の寸法を説明するための図である。 図8は、突起を通過したときにおけるタイヤ軸力の周波数スペクトルの一例を示す図である。 図9は、タイヤの前後1次の振動モードを示す図である。 図10は、上下1次の振動モードを示す図である。 図11は、前後2次の振動モードを示す図である。 図12は、タイヤのねじりに関する特性を求める方法を説明するための図である。 図13は、タイヤの回転軸に既知の慣性モーントを追加したときの、タイヤの前後1次モードの固有角振動数と、追加した慣性モーメントとの関係を示す図である。 図14は、追加した慣性モーメントとタイヤの固有角振動数を二乗した値の逆数との関係を示す図である。 図15は、タイヤ・ホイール組立体に追加慣性モーメントを付与する機構の説明図である。 図16は、タイヤ・ホイール組立体に追加慣性モーメントを付与する機構の説明図である。 図17は、タイヤ・ホイール組立体に追加慣性モーメントを付与する他の機構の説明図である。 タイヤのねじりに関する特性を求める方法のフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下に記載する実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る試験装置の一例を示す図である。図1に示すY軸は、タイヤ1の回転軸Yrと平行な軸である。X軸は、Y軸と直交し、かつタイヤ1の前後方向と平行な軸である。Z軸は、X軸及びY軸と直交する軸である。試験装置10は、タイヤ1の発熱試験、耐久試験を始めとして、操縦性能、転がり抵抗及び振動特性を評価するための各種の動的な試験を実現するための装置である。本実施形態に係るタイヤの評価方法は、試験装置10を用いて計測されたタイヤ1の振動の波形を用いて、タイヤ1の振動特性を評価する。
試験装置10は、突起11を備えた回転ドラム12と、電動機13と、タイヤ移動スタンド14と、ロードセル15と、制御装置16と、データ処理装置20とを含む。突起11は、回転ドラム12の曲面(以下、適宜ドラム面という)12CPから盛り上がり、かつ回転ドラム12の幅方向に延在した部分である。回転ドラム12の幅方向とは、回転ドラム12の回転軸Yd方向と平行な方向である。
回転ドラム12は、ドラム面12CPに、試験の対象となるタイヤ1が接触する。回転ドラム12は、電動機13によって駆動されて回転する。回転中の回転ドラム12にタイヤ1が接触することにより、タイヤ1は回転ドラム12の回転にともなって回転する。回転ドラム12に設けられた突起11は、例えば、回転ドラム12の幅方向と直交する平面で切ったときの断面が半円形状である。突起11はクリートともいう。回転ドラム12のドラム面12CP上を転動するタイヤ1が突起11を通過すると、タイヤ1に振動が励起される。突起11の数及び形状は限定されるものではない。
タイヤ移動スタンド14は、タイヤ1を回転可能に支持する。例えば、タイヤ移動スタンド14に軸受を介して支持された回転シャフト14Sに、タイヤ1が取り付けられたホイール2を取り付ける。このような構造により、タイヤ1は、ホイール2及び回転シャフト14Sを介して軸受に支持される。このため、タイヤ1は、軸受に支持されて回転シャフト14S及びホイール2とともに回転する。
タイヤ移動スタンド14は、回転ドラム12の回転軸Ydとタイヤ1の回転軸Yrとを結ぶ直線上を移動することができる。このとき、タイヤ移動スタンド14は、タイヤ1と回転ドラム12との距離を小さくする方向と、前述した距離を大きくする方向との両方に移動することができる。このような構造により、タイヤ移動スタンド14は、タイヤ1を回転ドラム12のドラム面12CPに接触させて所定の荷重を与えることができる。
ロードセル15は、タイヤ移動スタンド14に設けられる。ロードセル15は、回転する回転ドラム12に接触して転動しているタイヤ1の回転シャフト14Sに作用する軸力を計測する。また、ロードセル15は、タイヤ1に負荷される荷重を計測する。ロードセル15は、例えば、タイヤ移動スタンド14の回転シャフト14Sに設けられて、回転シャフト14Sを介してタイヤ1の振動特性を計測する力検出センサである。ロードセル15は、タイヤ1へ負荷された荷重とともに回転シャフト14Sに軸力として作用する、励起された振動成分をタイヤ振動特性として計測し、計測信号として出力する。
制御装置16は、電動機13の回転速度を制御することにより回転ドラム12の回転速度を制御する。制御装置16は、例えば、コンピュータである。制御装置16は、タイヤ移動スタンド14の移動を制御して、タイヤ1に与える荷重を制御する。制御装置16には、操作パネル16Pが接続されている。操作パネル16Pは、例えば、試験条件を入力したり、回転ドラム12の回転速度を調整したり、回転ドラム12を起動又は停止させたりする機能を有している。
データ処理装置20は、ロードセル15からの計測信号を回転ドラム12の回転に同期してサンプリングし、得られたデータを処理する。回転ドラム12の周方向における1箇所には、位置検出センサ32が設けられている。位置検出センサ32は、タイヤ1が突起11を通過するタイミングに合わせて、データ処理装置20がサンプリングの開始を制御するトリガー信号を生成して、データ処理装置20に送信する。このようにすることで、データ処理装置20は、タイヤ1が突起11を通過するタイミングに同期して、ロードセル15からの計測信号をサンプリングすることができる。
データ処理装置20は、演算部21と、信号処理部22と、記憶部23と、入出力部24とを含む。データ処理装置20は、例えば、コンピュータである。これらは、通信線25で接続されている。演算部21と、信号処理部22と、記憶部23とは、通信線25を介して互いにデータをやり取りすることができる。演算部21は、本実施形態に係るタイヤの評価方法において、2自由度以上の自由減衰振動の式からタイヤの振動に関する情報を求める際の演算を実行する。信号処理部22は、ロードセル15から送信された計測信号を、位置検出センサ32から送られてくるトリガー信号に従って、タイヤ1の振動に関する情報としてサンプリングする。そして、信号処理部22は、サンプリングして得られたデータを、例えば、時刻歴の振動の波形に変換する。記憶部23は、例えば、演算部21が演算を行う際に用いるコンピュータプログラムを記憶している。
入出力部24は、データ処理装置20の演算部21及び信号処理部22と、外部機器とを接続する。入出力部24には、ロードセル15、制御装置16、位置検出センサ32表示装置26及び入力装置27が接続されている。信号処理部22は、入出力部24を介してロードセル15からの計測信号を取得したり、位置検出センサ32からのトリガー信号を取得したりする。演算部21は、入出力部24を介して表示装置26に演算結果を表示したり、入力装置27からの指令を受け付けたり、制御装置16から回転ドラム12の回転速度等の試験条件を取得したりする。また、演算部21は、回転ドラム12又はタイヤ移動スタンド14を制御するための指令を、入出力部24を介して制御装置16に送信することもできる。
本実施形態において、試験装置10は、タイヤ移動スタンド14に設けられたロードセル15でタイヤ1の軸力として作用する振動成分を計測する。本実施形態は、これに限定されず、回転ドラム12の回転シャフトに設けられ、タイヤ1が回転ドラム12に対して作用するドラム軸力の振動成分をタイヤ1の振動特性として計測するロードセルを用いてもよい。さらに、本実施形態は、ロードセル15を用いてタイヤ1の回転シャフト14Sに作用する軸力又は回転ドラム12に作用する軸力の振動成分を計測する他にも、加速度センサを用いてタイヤ1の回転シャフト14Sに作用する加速度の振動成分を検出してもよい。次に、本実施形態に係るタイヤの評価方法について説明する。
(タイヤの評価方法)
本実施形態に係るタイヤの評価方法(以下、適宜タイヤ評価方法という)は、タイヤ1を振動させるための入力(加振入力)をタイヤ1に与え、加振入力をタイヤ1に与えた後の所定時間は、タイヤ1に自由減衰振動を生じさせることが可能な装置によって実現することができる。前述した試験装置10は、回転ドラム12のドラム面12CPにタイヤ1を接触させてこれを転動させると、タイヤ1が突起11を乗り越えるときに加振入力がタイヤ1に与えられる。タイヤ1に加振入力が与えられた後から、回転ドラム12が回転してタイヤ1が次に突起11に接触するまでの期間、すなわち加振入力をタイヤ1に与えた後の所定時間は、タイヤ1に加振入力は与えられない。この所定時間中、タイヤ1は回転ドラム12に接触して転動しながら自由減衰振動する。このように、試験装置10は、タイヤ評価方法を実現することができる。
図2は、入力が与えられた転動中のタイヤが自由減衰振動をしたときにおける、時刻歴の振動の波形を示す図である。図2の縦軸は、図1に示す試験装置10のロードセル15が検出した回転シャフト14Sの軸力(以下、適宜タイヤ軸力という)Faである。図2に示す例では、タイヤ軸力Faは、前後力(X方向における力)である。図2の横軸は、時刻tである。
試験装置10が備えるデータ処理装置20の信号処理部22は、位置検出センサ32が検出したトリガー信号を受信すると、ロードセル15からの計測信号を、タイヤ1の振動に関する情報(以下、適宜タイヤ振動情報という)としてサンプリング(取得)する。信号処理部22は、タイヤ振動情報を所定時間サンプリング(取得)する。タイヤ振動情報は、信号処理部22がサンプリングした計測信号のうち、タイヤ1が突起11を乗り越えた後の計測信号を少なくとも含む。信号処理部22は、サンプリングしたタイヤ振動情報から、図2に示すような時刻歴の振動の波形(適宜振動波形という)Mを生成する。この振動波形Mは、時刻tsでタイヤ1が試験装置10の突起11を乗り越え始めていることを示している。信号処理部22が振動波形Mを生成する処理は、例えば、解析する時間を含むようにタイヤ振動情報を切り出す処理、ノイズを除去するための同期平均(例えば複数回の波形の平均処理)、例えばローパスフィルタ及びハイパスフィルタ等を用いて解析対象外の振動成分を取り除くフィルタ処理等である。
タイヤ評価方法は、タイヤ振動情報から得られた振動波形Mに合うように、2自由度以上の自由減衰振動の式を定め、得られた自由減衰振動の式を用いて、転動中におけるタイヤ1を評価するための情報(以下、適宜タイヤ評価情報という)を求める。タイヤ評価情報は、例えば、転動中におけるタイヤ1の固有振動数及び減衰比(減衰係数)等である。試験装置10が備えるデータ処理装置20の演算部21は、2自由度以上の自由減衰振動の式を、振動波形Mに合うように定める。そして、演算部21は、得られた自由減衰振動の式を用いて、タイヤ評価情報を求める。
自由減衰振動の式は、式(1)で表される。式(1)中のY(t)は、応答の時間軸波形である。Yは、定常成分である。例えば、上下軸力であれば負荷荷重等の時間に依存しないものである。Aは、自由度iにおける振動の振幅を表すパラメータである。Qは、自由度iの振動の減衰を表すパラメータ(減衰率)である。Ωは、自由度iの振動数を表すパラメータ(減衰固有角振動数)である。φは、自由度iにおける振動の位相を表すパラメータである。φは、振動波形の山谷の位置を決定するパラメータである。nは、自由度の数、すなわち、応答を表現する単振動の数である。iは1からnまでの整数である。tは、時刻である。2自由度以上の自由減衰振動の式とするには、nを2以上とすればよい。自由減衰振動の式としては、式(1)を変換して得られる等価な式、例えば、式(1)中のsinがcosになっているものが用いられてもよい。
Figure 2014238320
タイヤ評価情報としては、上記の減衰固有角振動数や減衰率を用いることもできるが、これらは互いに影響しあうパラメータであるため、不減衰での固有振動数及び減衰比を用いるのが好ましい。式(2)は、自由度iにおけるタイヤ1の固有角振動数ωであり、式(3)は自由度iにおけるタイヤ1の固有振動数fであり、式(4)は自由度iにおけるタイヤ1の減衰比ζである。iは1からnまでの整数であり、自由度を表す。タイヤ1の固有振動数及び減衰比は、自由減衰振動を表すパラメータである。
Figure 2014238320
Figure 2014238320
Figure 2014238320
2自由度以上の自由減衰振動の式を、振動波形Mに合うように定めるにあたっては、式(1)から得られる振動波形が、ロードセル15によって計測されたタイヤ振動情報から求められた振動波形Mに合うように、式(1)の各パラメータが求められる。これを、本実施形態では当てはめという。式(1)中の求めるパラメータは、Y、A、Q、Ω、φである。
当てはめを実行するにあたって、例えば、最小二乗法を用いる場合を考える。タイヤ1に加振入力を与えてタイヤ1を自由減衰振動させることによって得られた振動波形の時刻tにおける値をy(t)とする。n=2以上とした式(1)を用いて求めた応答の時間軸波形の時刻tにおける値をY(t)とする。最小二乗法を用いる場合、データ処理装置20の演算部21は、これらを用いて残差y(t)−Y(t)を求める。そして、演算部21は、振動波形の各時刻における残差の二乗和J=Σ(y(t)−Y(t))が最小になるように、式(1)の各パラメータを求める。このように、当てはめには、最小二乗法等を用いることができるが、本実施形態ではこれに限定されない。
演算部21は、当てはめによって式(1)の各パラメータを求めたら、式(2)から式(4)を用いてタイヤ1の固有角振動数、固有振動数及び減衰比のうち少なくとも1つをタイヤ評価情報として求める。これらによって、タイヤ1の振動特性等が評価される。
本実施形態のタイヤ評価方法により、複雑な減衰波形となる転動中のタイヤ1の振動を精度よく求めることができる。すなわち、転動中におけるタイヤ1の振動波形と、自由減衰振動の式から得られた振動波形とが精度よく一致する。これは、転動中のタイヤ1の振動を、自由減衰振動の式で精度よく表すことができることを意味する。このようにして求められた自由減衰振動の式から求められる固有振動数及び減衰比等のタイヤ評価情報は、実際のタイヤ1の振動特性を精度よく表現できている。タイヤ評価方法は、このようなタイヤ評価情報を用いることにより、転動しているタイヤ1の振動特性の評価精度を向上させることができる。
自由度の数nが大きいほど、当てはめの精度は向上する。しかし、nが大きいほど当てはめに時間を要したり、当てはめに時間を要する割には固有振動数及び減衰比等のタイヤ評価情報の精度が向上しなかったりする可能性がある。このため、nは、2以上4以下とすることが好ましい。nがこの範囲であれば、当てはめに要する時間の増加を抑制しつつ、タイヤ評価情報の精度を確保することができる。
本実施形態において、振動波形を生成するためのタイヤ振動情報を取得する試験としては、例えば、タイヤ1が取り付けられたシャフトに過渡入力が付与された後の、変動する外力の作用しない時間を有する試験であればよい。タイヤ1が突起11を乗り越えることにより加振入力をタイヤ1に与える試験装置10は、このような試験が実現できる。この他にも、例えば、スリップ角又はスリップ率を過渡的に付与するステップ応答を与える試験等であってもよい。
図3は、本実施形態に係るタイヤ評価方法の手順の一例を示すフローチャートである。タイヤ評価方法を実行するに当たって、ステップS101ではタイヤ1を自由減衰振動させるため加振試験の条件である試験条件が設定される。試験条件は、例えば、タイヤ1の転動速度、空気圧又は荷重等である。試験条件は、図1に示す試験装置10の制御装置16に転動速度及び荷重の設定値が入力されたり、また、指定の空気圧にタイヤ1の空気圧が調整されたりすることによって設定される。
試験条件の設定が終了したら、ステップS102に進み、タイヤ1の試験が開始される。試験が開始されると、試験装置10の回転ドラム12は設定された回転速度で回転し、タイヤ移動スタンド14はタイヤ1に設定された荷重を負荷する。ステップS103において、データ処理装置20の信号処理部22は、位置検出センサ32が検出したトリガー信号を受信すると、計測を開始する。具体的には、信号処理部22は、トリガー信号を受信すると、ロードセル15からの計測信号のサンプリングを開始する。信号処理部22は、トリガー信号を受信してから所定の時間、計測信号をサンプリングする。信号処理部22が計測信号のサンプリングを終了するタイミングは、例えば、突起11を乗り越えた後のタイヤ1が、再び突起11に接触する前までの時間とすることができる。
計測が終了したら、ステップS104において、信号処理部22は、取得した計測信号から、振動波形を生成する。次に、ステップS105において、データ処理装置20の演算部21は、当てはめを行う。この場合、式(1)の自由度は2以上、すなわち自由度の数nは2以上である。当てはめが終了したら、ステップS106において、演算部21は、当てはめ後における自由減衰振動の式の各パラメータを用いて、タイヤ評価情報として、タイヤ1の固有角振動数、固有振動数及び減衰比のうち少なくとも1つを求める。得られたタイヤ評価情報によって、タイヤ1の振動特性等が評価される。
タイヤ1が突起11を乗り越えることによって加振入力がタイヤ1に作用すると、加振入力の大きさによってはタイヤ1がドラム面12CPから離れる等の現象が発生することがある。このように、加振入力がタイヤ1に与えられた直後において、タイヤ1は非線形の挙動を示すことがある。このため、タイヤ1の加振後(加振入力が与えられた後)において演算部21が当てはめを行う所定の区間(所定の時間)の始点は、加振後、所定の時間を経過した後とすることが好ましい。図2に示す振動波形Mでは、時刻tsでタイヤ1に加振入力が与えられているが、演算部21は、当てはめを開始する始点を、例えば時刻tfとする。すなわち、当てはめが開始される始点は、加振後、時刻tfと時刻tsとの差分が経過した後である。このようにすることでタイヤ1の非線形な挙動の影響を低減できるので、当てはめの精度が向上する。なお、加振後に発生する1個から2個の極値(極大値又は極小値)は、当てはめを行う所定の区間に含めないようにしてもよい。
図4は、計測によって求めたタイヤの振動波形と、本実施形態に係るタイヤ評価方法を用いて当てはめを行った自由減衰振動の式による振動波形とを示す図である。図5は、計測によって求めたタイヤの振動波形と、変形例に係るタイヤ評価方法を用いて当てはめを行った自由減衰振動の式による振動波形とを示す図である。
図4及び図5は、いずれも同一の振動波形Mに対して、自由減衰振動の式、すなわち式(1)の自由度の数nを異ならせて当てはめが行われた例を示している。図4は、本実施形態による結果を示しており、n=2である。図5は、比較例による結果を示しており、n=1である。図4及び図5の点線Fが、自由減衰振動の式による振動波形である。これらの結果から分かるように、本実施形態は、比較例に対して当てはめの精度が格段に向上することが確認された。
振動波形Mは、タイヤ1の回転軸Yr周りにおける6成分の少なくとも1つの軸反力又は加速度の波形であることが好ましい。回転軸Yr周りにおける6成分は、前、後、上、下、右及び左の成分である。振動波形Mは、これら成分のうち、少なくとも1つの軸反力又は加速度の波形とすることが好ましい。
タイヤ1の基本的な振動モードのうち、車両の性能に影響が大きいのはタイヤ1が取り付けられているシャフトを振動させるモードである。このため、タイヤ1が取り付けられているシャフトでの観測量を用いると、タイヤ1の評価として適切である。タイヤ1の回転軸Yr周りにおける6成分の少なくとも1つの振動波形Mを用いて当てはめが行われ、その結果から得られたタイヤ評価情報を用いれば、タイヤ1の性能を適切に評価することができる。
等加速度又は等減速度におけるタイヤ1の挙動、例えばブレーキホップ等の評価に対して、速度及び変位は、振動する成分以外も時間とともに変化する。このため、当てはめる式(1)のYを速度変化に応じて変化させてもよいが、加速度又は力を用いることでYを一定とすることができるので好ましい。このようにすることで、時間による速度の変化の影響を式(1)から分離できるので、当てはめの精度が向上する。
図6及び図7は、突起の寸法を説明するための図である。図6は、タイヤ1の接触面CPが平面である場合の突起11を示しており、図7は、図1に示す回転ドラム12のドラム面12CPに設けられた突起11を示している。突起11は、接地面(接触面CP又はドラム面12CP)からの高さhが3mm以上10mm以下であり、タイヤ1が転動する方向における長さLが10mm以上300mm以下であることが好ましい。突起11が回転ドラム12に設けられている場合、長さLは、突起11の表面11Pに沿って計測した長さである。
タイヤ1の回転軸Yr周りにおける成分のうち、ねじり共振が顕著に現れる成分を規定すること及びその共振を励起しやすいように突起の長さLを規定することで、より確実にタイヤ1のねじり特性を抽出することができる。突起11の長さLは、加振入力の周波数特性と関係している。突起11の長さLを前述した範囲とすることにより、低速から高速の範囲で、タイヤ1にねじり共振を十分に励起することができる。その結果、本実施形態に係るタイヤ評価方法の当てはめによって、タイヤ1のねじり特性を精度よく抽出し、評価することができる。
突起11の高さhが前述した範囲であれば、タイヤ1の振動を十分に励起でき、かつタイヤ1のホッピング(接地面からタイヤ1が離れる現象)を抑制することができる。タイヤ1のホッピングが抑制されると、タイヤ1の自然な線形の減衰振動となる時間が短くなることを抑制できるので、精度よく振動波形を抽出できる時間が長くなる。その結果、当てはめの精度が向上する。
図8は、突起を通過したときにおけるタイヤ軸力の周波数スペクトルの一例を示す図である。図8の実線Aは、前後方向におけるタイヤ軸力の周波数スペクトルを示し、図8の実線Bは、上下方向におけるタイヤ軸力の周波数スペクトルを示している。図9は、タイヤの前後1次の振動モードを示す図である。図10は、上下1次の振動モードを示す図である。図11は、前後2次の振動モードを示す図である。図9から図11は、タイヤ・ホイール組立体1Mの静止状態での実験モード解析による、モードシェイプの解析結果である。
タイヤ1の振動及び騒音で重要な、直進時の過渡的振動現象、例えば、ハイウエイジョイントの通過及び突起の乗り越し等を評価するには、前後及び上下の振動が重要である。図9に示すタイヤ1の前後一時及び軸回転ねじり1次の振動モードは、図8のaに現れる。図10に示すタイヤ1の上下1次の振動モードは、図8のbに現れる。図11に示すタイヤ1の前後2次の振動モードは、図8のcに現れる。
タイヤ1が転動する影響で、タイヤ1の上下1次の振動モード及びタイヤ1の前後2次の振動モードは、上下及び前後の両方に現れる。このため、タイヤ1が直進する際の過渡的振動現象を評価するにあたっては、振動の波形の成分として、前後及び上下の2つを用いて振動波形が生成されることが好ましい。そして、自由減衰振動の式を定める、すなわち当てはめを行うにあたっては、系固有のパラメータである固有角振動数ω及び減衰比ζを、前後の自由度と上下の自由度との間で同一となるようにする。このようにすれば、当てはめの精度が向上する。
前述したように、固有角振動数ωは式(2)で、減衰比ζは式(4)で求めることができる。固有角振動数ω及び減衰比ζを同一となるようにするためには、前後の成分に対応する自由減衰振動の式と、上下の成分に対応する自由減衰振動の式との間で、式(2)及び式(4)に現れているΩ及びQを、対応する振動モードにおいて同一の値とする。例えば、上下1次の振動モードに対応するΩを、前後の成分に対応する自由減衰振動の式と、上下の成分に対応する自由減衰振動の式との間で同一の値とし、前後2次の振動モードに対応するΩを、前後の成分に対応する自由減衰振動の式と、上下の成分に対応する自由減衰振動の式との間で同一の値とすればよい。QについてもΩと同様である。
図12は、タイヤのねじりに関する特性を求める方法を説明するための図である。図13は、タイヤの回転軸に既知の慣性モーントを追加したときの、タイヤの前後1次モードの固有角振動数と、追加した慣性モーメントとの関係を示す図である。図14は、追加した慣性モーメントとタイヤの固有角振動数を二乗した値の逆数との関係を示す図である。本実施形態において、タイヤ1のねじりに関する特性を求めるにあたって、タイヤ1の回転軸Yr周りに既知の異なる慣性モーメントを追加して複数回の試験を実行することにより、タイヤの振動に関する情報を複数求める。そして、追加した慣性モーメントと、前記タイヤの振動に関する情報との関係から、タイヤのねじりに関する特性を求める。
図12に示すタイヤ1とホイール2との組立体(以下、適宜タイヤ・ホイール組立体という)のねじり共振を、1自由度モデルでモデル化する。モデル化した結果を式(5)に示す。Iは、タイヤ・ホイール組立体の回転軸Yr周りにおける慣性モーメント、すなわちタイヤ・ホイール組立体が取り付けられる回転シャフトとともに回転するとみなせる部分の等価な慣性モーメント、θは回転軸Yr周りにおけるタイヤ・ホイール組立体の回転角度、Kはタイヤ・ホイール組立体のねじり剛性である。
Figure 2014238320
タイヤ1の回転軸Yr周りに既知の慣性モーメントを追加すると、式(5)の慣性モーメントIは、式(6)で示すようになる。Iは、追加された慣性モーメント(追加慣性モーメント)、Iは、慣性モーメントを追加する前の慣性モーメント(初期慣性モーメント)である。追加慣性モーメントIは既知であり、初期慣性モーメントIは未知である。jは、追加した慣性モーメントの水準を表す追番である。
Figure 2014238320
固有角振動数ω及び式(6)を用いると、式(5)は式(7)のように書き換えられる。式(7)を追加慣性モーメントIについて解くと、式(8)が得られる。
Figure 2014238320
Figure 2014238320
タイヤ・ホイール組立体の慣性モーメントIが増加すると、固有角振動数ωは小さくなる。したがって、図13に示すように、追加慣性モーメントIの増加にともなって、固有角振動数ωは減少する。式(8)中の追加慣性モーメントIを縦軸に、1/ω を横軸にとると、追加慣性モーメントIの増加にともなって、1/ω は増加する。式(8)から、図13に示す直線の傾きは、ねじり剛性Kとなることが分かる。
固有角振動数ωは、前述したように、自由減衰振動の式を、タイヤ1の加振試験した結果得られた振動波形に当てはめることによって求めることができる。すなわち、固有角振動数ωは既知である。追加慣性モーメントIも既知である。このため、追加慣性モーメントIを異ならせてタイヤ・ホイール組立体の加振試験を複数回実行すれば、追加慣性モーメントIと固有角振動数ωとの関係を複数得ることができる。複数の追加慣性モーメントIと固有角振動数ωとの関係を、式(7)又は式(8)で回帰することにより、ねじり剛性K及び初期慣性モーメントを得ることができる。例えば、式(8)にしたがって、Iと1/ω との関係を一次関数で回帰すれば、その一次関数の傾きがねじり剛性Kとなる。
このような方法でタイヤのねじりに関する特性を求めることで、ねじり剛性Kと慣性モーメントIとに分離できるため、車両系の解析、例えば、ブレーキジャダー及びクラッチジャダー等の解析モデルに用いるタイヤの特性値を精度よく求めることができる。追加慣性モーメントI、例えば質量は、慣性モーメントが既知のホイールにタイヤ1を組み替えてもよいし、タイヤ・ホイール組立体にウエイトを付与してもよい。次に、追加慣性モーメントIを付与するための機構を説明する。
図15及び図16は、タイヤ・ホイール組立体に追加慣性モーメントを付与する機構の説明図である。この機構は、ホイール2にボルト3で取り付けられた板状部材4に、ボルト6でウエイト5を取り付けることで、追加慣性モーメントIとする。この機構は、回転軸Yrからウエイト5までの距離はRで固定されている。ウエイト5の数を変更することにより、タイヤ1とホイール2とを組み合わせたタイヤ・ホイール組立体の慣性モーメントIを変更することができる。
板状部材4は、回転軸Yrを中心として、ホイール2の径方向外側に延在している。ウエイト5は、板状部材4の両端部に、回転軸Yrに対して対称になるように、取り付けられている。このようにすることで、タイヤ・ホイール組立体の静的な釣り合いをとることができる。その結果、計測して得られた振動波形に混入するアンバランス成分を低減できるので好ましい。
図17は、タイヤ・ホイール組立体に追加慣性モーメントを付与する他の機構の説明図である。この機構は、タイヤ・ホイール組立体の径方向における回転軸Yrからウエイト5までの距離Rを変化させる構造となっている。この機構は、ホイール2にボルト3で取り付けられた板状部材4の両端部に、それぞれウエイト5がボルト6で取り付けられた可動板状部材7が取り付けられている。可動板状部材7は、ボルト8によって板状部材4に取り付けられている。ボルト8を緩めることにより、可動板状部材をホイール2の径方向(矢印Cで示す方向)に移動させることにより、距離Rを変化させることができる。このようにすることで、ウエイト5を追加することなく、タイヤ・ホイール組立体の慣性モーメントIを変化させることができる。
図18は、タイヤのねじりに関する特性を求める方法のフローチャートである。ステップS201において、試験回数Nを0にする。ステップS202に進み、加振試験において、図1に示す信号処理部22は、位置検出センサ32が検出したトリガー信号を受信すると、計測を開始する。この計測については、前述したステップS103と同様である。次にステップS203において、信号処理部22は、取得した計測信号から、振動波形を生成する。次に、ステップS204において、演算部21は、当てはめを行う。当てはめが終了したら、ステップS205において、演算部21は、タイヤ・ホイール組立体の固有角振動数ωを求める。次に、ステップS206において、試験回数Nに1が加算される。ステップS201で、N=0になっているので、この場合、N=1になる。
ステップS207において、試験回数Nが、全試験回数Naになっていない場合(ステップS107、No)、ステップS208において、タイヤ・ホイール組立体の慣性モーメントが増加される。すなわち、タイヤ・ホイール組立体に追加慣性モーメントIが付与される。例えば、ウエイト5が追加されたり、回転軸Yrからウエイト5までの距離が大きくされたりする。その後、ステップS202に戻り、N=NaになるまでステップS202以降の処理が繰り返される。
N=Naになると(ステップS207、Yes)、ステップS209に進み、演算部21は、タイヤ・ホイール組立体のねじり特性を評価する情報を求める。この情報は、例えば、ねじり剛性Kである。この方法においては、Na回実行されたタイヤ・ホイール組立体の振動試験の結果から得られたNa個の追加慣性モーメントIと固有角振動数ωとの関係を用いてねじり剛性Kを求める。すなわち、前述したように、Na個の追加慣性モーメントIと固有角振動数ωとの関係から一次関数を求める。この一次関数の傾きが、ねじり剛性Kである。ねじり剛性Kを用いて、ねじりモードの固有振動数及び減衰係数を求めることができる。
本実施形態は、タイヤに加振入力を与えることによって得られた振動波形に合うように2自由度以上の自由減衰振動の式を定め、得られた自由減衰振動の式中の各パラメータを用いて、タイヤ評価情報を求める。振動試験自体は、比較的簡易に実現できる。また、振動試験を実行した後は、データ処理によってタイヤ評価情報を得ることができるので、本実施形態は、転動時におけるタイヤの振動特性を簡便かつ精度よく評価することができる。本実施形態において、タイヤ評価情報としては、固有振動数及び減衰比がある。
本実施形態では、既知の慣性モーメントをタイヤ1又はタイヤ・ホイール組立体に追加し、複数の異なる慣性モーメントの条件で振動試験を実行した結果から、ねじり剛性Kを求めることができる。このため、本実施形態は、ねじりモードの固有振動数及び減衰比を簡便かつ精度よく得ることができる。本実施形態では、当てはめ及びタイヤ評価情報をデータ処理装置20の演算部21が求めたが、演算部21がこれらを求めなくてもよい。例えば、作業者が当てはめ及びタイヤ評価情報の演算をしてもよい。
以上、本実施形態を説明したが、前述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 タイヤ
2 ホイール
10 試験装置
11 突起
12 回転ドラム
13 電動機
14 タイヤ移動スタンド
14S 回転シャフト
15 ロードセル
16 制御装置
20 データ処理装置
21 演算部
22 信号処理部
23 記憶部
32 位置検出センサ

Claims (6)

  1. 転動中のタイヤに入力を与えた後に前記タイヤを自由減衰振動させ、
    前記入力を与えた後における前記タイヤの振動に関する情報を取得し、
    前記振動に関する情報から得られた時刻歴の前記振動の波形に合うように、2自由度以上の自由減衰振動の式を定め、
    得られた前記自由減衰振動の式を用いて、転動中における前記タイヤを評価するための情報を求める、タイヤの評価方法。
  2. 前記振動の波形は、前記タイヤの回転軸周りにおける6成分の少なくとも1つの軸反力又は加速度の波形である、請求項1に記載のタイヤの評価方法。
  3. 前記振動の波形の成分として、前後及び上下の2つを含み、かつ、前記自由減衰振動の式を定めるにあたっては、前後の自由度と上下の自由度との固有角振動数及び減衰比が同一となるようにする、請求項2に記載のタイヤの評価方法。
  4. 前記タイヤが設置して転動する接地面に設けられた突起を前記タイヤが乗り越えるときに、前記入力が前記タイヤに与えられる、請求項2又は請求項3に記載のタイヤの評価方法。
  5. 前記突起は、前記接地面からの高さが3mm以上10mm以下であり、前記タイヤが転動する方向における長さが10mm以上300mm以下である、請求項4に記載のタイヤの評価方法。
  6. 前記タイヤの慣性モーメントを異ならせて、前記タイヤの振動に関する情報を複数求め、
    慣性モーメントと、前記タイヤの振動に関する情報との関係から、前記タイヤのねじりに関する特性を求める、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のタイヤの評価方法。
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